JP4277980B2 - Pneumatic tire - Google Patents

Pneumatic tire Download PDF

Info

Publication number
JP4277980B2
JP4277980B2 JP2003101509A JP2003101509A JP4277980B2 JP 4277980 B2 JP4277980 B2 JP 4277980B2 JP 2003101509 A JP2003101509 A JP 2003101509A JP 2003101509 A JP2003101509 A JP 2003101509A JP 4277980 B2 JP4277980 B2 JP 4277980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
layer
cover layer
distance
belt cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003101509A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2004306725A (en
Inventor
丹野  篤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2003101509A priority Critical patent/JP4277980B2/en
Publication of JP2004306725A publication Critical patent/JP2004306725A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4277980B2 publication Critical patent/JP4277980B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性を向上するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
トレッド部にベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、ベルト層外周側にタイヤ周方向に配列したナイロンコードなどの補強コードをゴム層に埋設したベルトカバー層を設け、高速走行時の遠心力によるベルト層の競り上がりを抑制し、タイヤの高速耐久性を高めるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−59715号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、高速道路の普及により、一般のドライバーが高速走行する機会が多くなってきている。高速道路で高速走行中に事故が発生すると大惨事につながることが多く、そのような事故をより減らすため、操縦安定性の改善が欠かせない。
【0005】
本発明は、ベルトカバー層を設けた空気入りタイヤにおいて、操縦安定性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、トレッド部の両ショルダー部間にわたって延在し、かつタイヤ周方向に対して傾斜配列した補強コードをゴム層に埋設したベルト層の外周側に、タイヤ周方向に配列した補強コードをゴム層に埋設した少なくとも1層のベルトカバー層を配置した空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層に隣接する最内側のベルトカバー層の少なくとも一部の補強コードを、該補強コードから最内側のベルトカバー層の外周面までの距離t1と内周面までの距離t2がt1>t2となるように前記ゴム層に埋設し、かつ、前記ショルダー部で、前記最内側のベルトカバー層の補強コードと該最内側のベルトカバー層に隣接するベルト層の補強コードとの距離dを0.2〜0.6mmの範囲にしたことを特徴とする。
【0007】
上述した本発明によれば、ベルトカバー層の補強コードをベルト層に近づけることで、ベルト層とベルトカバー層の補強コード間隔を狭くしてこの層間に作用する剪断変形を抑制することができるため、コーナリングパワーの増大が可能になり、その結果、操縦安定性の向上が可能になる。また、高速走行時の遠心力によるベルト層の競り上がり抑制効果が増加し、高速耐久性を改善することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明の空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。
【0010】
タイヤ内側には左右のビード部3間に2層のカーカス層4が装架され、その両端部がビード部3に埋設したビードコア5の周りに、ビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1のカーカス層4外周側には2層のベルト層7A,7Bが設けられている。
【0011】
2層のベルト層7A,7Bは、トレッド部1の両ショルダー部1S間にわたって延在している。各ベルト層7A,7Bは、タイヤ周方向に対して傾斜配列した補強コードfをゴム層8に埋設して構成され(図2参照)、内側のベルト層7Aの補強コードfと外側のベルト層7Bの補強コードfは、タイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにて交差している。
【0012】
外側のベルト層7Bの外周側には、タイヤ周方向に略沿って配列した有機繊維コードや金属コードからなる補強コードeをゴム層9に埋設した1層のベルトカバー層10が配置されている(図2参照)。ベルト層7Bに隣接するベルトカバー層10は、ショルダー部1Sにおいて、補強コードeからベルトカバー層10の外周面10aまでの距離t1と内周面10bまでの距離t2が、t1>t2となるようにして補強コードeをゴム層9に埋設してあり、補強コードeから内周面10bまでのゴム厚さを外周面10aまでのゴム厚さより薄くし、補強コードeをベルト層7Bに接近するように偏らせた配置にしている。センター部1Cは、従来と同様にt1=t2になっている。このようなベルトカバー層10は、タイヤ製造工程において、配列した補強コードeの両側を厚さが上記に対応して変化する未加硫の2枚のゴムカバー材で挟みこむことにより容易に成形することができる。
【0013】
上述した本発明では、ショルダー部1S等において、ベルトカバー層10の補強コードeをt1>t2となるようにゴム層9に埋設し、ベルト層7Bに近づけることにより、ベルト層7Bの補強コードfとベルトカバー層10の補強コードeとの間のゴム間隔を狭くしてこの層間に作用する剪断変形を抑制することができる。そのため、コーナリングパワーを増大させることができるので、操縦安定性を改善することができる。また、高速走行時の遠心力によるベルト層7A,7Bの競り上がり抑制効果が増加し、高速耐久性の向上も可能になる。
【0014】
本発明において、距離t1としては、0.5〜1.0mmの範囲にすることができる。距離t1が0.5mm未満であると、トレッド部1の溝底のゴム厚さが薄くなり、耐久性が悪化する。逆に1.0mmを超えると、操縦安定性を効果的に改善することが難しくなる。
【0015】
距離t2としては、0.1〜0.5mmの範囲にするのがよい。距離t2が0.1mm未満であると、コードeとコードfが接触して耐久性が低下する。逆に0.5mmを超えると、層間の剪断変形を効果的に抑制することが難しくなる。
【0016】
また、ショルダー部1Sにおけるベルトカバー層10の補強コードeと隣接するベルト層7Bの補強コードfとの距離dとしては、0.2〜0.6mmの範囲にすることが重要である。距離dが0.2mm未満であると、コードeとコードfが接触しやすくなり耐久性が低下する。逆に0.6mmを超えると、層間の剪断変形を効果的に抑制することが難しくなる。
【0017】
トレッド部1のセンター部1Cにおけるベルトカバー層10の補強コードeは、図3に示すように、t1<t2となるようにゴム層9に埋設し、補強コードeから内周面10bまでのゴム厚さを外周面10aまでのゴム厚さより厚くするのが乗心地性の点からよい。
【0018】
好ましくは、更にセンター部1Cにおけるベルトカバー層10(のゴム層9)の肉厚をショルダー部1よりも厚くするのがよい。このようにセンター部1Cの厚さを厚くしたベルトカバー層10は、ベルト層側となる薄いゴムカバー材と外側となる厚いゴムカバー材で補強コードeを挟み込んでベルトカバー材本体とし、そのベルトカバー材本体のセンター部に別のゴムカバー材をベルト層側となるように配置することで、容易に成形することができる。
【0019】
センター部1Cにおけるベルトカバー層10の補強コードeとベルト層7Bの補強コードfとの距離dとしては、0.6〜1.5mmの範囲にすることができる。距離dが0.6mmより小さいと、乗心地性の改善効果を得ることが難しくなる。逆に1.5mmより大きいと、コーナリングパワーが低下し、操縦安定性が悪化する。
【0020】
トレッド部1のセンター部1Cで上記のようにt1<t2にする場合、センター部1Cからショルダー部1Sに向かうにつれて距離dを小さくするのが、乗心地と操縦安定性の両立の点から好ましい。
【0021】
上記実施形態では、ベルトカバー層10を1層設けた空気入りタイヤの例を示したが、複数のベルトカバー層10を有するものであってもよく、少なくとも1層のベルトカバー層10を配置した空気入りタイヤであればよい。複数のベルトカバー層10を設けた場合には、ベルト層7Bに隣接する最内側のベルトカバー層の補強コードを上記のように規定するものとする。
【0022】
また、乗心地性を従来と同等以上にするため、センター部1Cでは、ベルトカバー層10の補強コードeをt1>t2となるようにしなかったが、乗心地性を考慮しない場合には、センター部1Cにおいてもベルトカバー層10の補強コードeをt1>t2となるようにゴム層9に埋設することができる。
【0023】
本発明は、特に乗用車用の空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、当然のことながらそれに限定されない。
【0024】
【実施例】
タイヤサイズを205/65R15、タイヤ構造を図1で共通にし、ベルトカバー層の補強コードの外周面までの距離t1と内周面までの距離t2、及びベルトカバー層とベルト層の補強コード間の距離dを表1のようにした本発明タイヤ1,2と従来タイヤをそれぞれ作製した。なお、ベルトカバー層の補強コードには、ナイロンコードを使用した。
【0025】
これら各試験タイヤをリムサイズ6JJ×15のリムに装着し、空気圧を200kPa にして、以下に示す測定方法により、操縦安定性、高速耐久性、及び乗心地性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
【0026】
操縦安定性
各試験タイヤを排気量2500ccの乗用車に取り付け、テストコースにおいて5人のドライバーによる官能試験を実施し、各ドライバーが従来タイヤを3とする5段階で評価した。その結果を5人の平均値で示す。この値が大きいほど、操縦安定性が優れている。
【0027】
高速耐久性
各試験タイヤをドラム試験機に取り付け、負荷荷重5.8kN、速度を210km/hから30分ごとに8km/hずつ増加させる条件下でタイヤが破壊するまでの走行距離を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指数値で評価した。この値が大きいほど、高速耐久性が優れている。
【0028】
乗心地性
各試験タイヤを排気量2500ccの乗用車に取り付け、テストコースにおいて5人のドライバーによる官能試験を実施し、各ドライバーが従来タイヤを3とする5段階で評価した。その結果を5人の平均値で示す。この値が大きいほど、乗心地性が優れている。
【0029】
【表1】

Figure 0004277980
【0030】
表1から、本発明タイヤは、操縦安定性と高速耐久性を改善できることがわかる。また、センター部において、t1<t2にし、かつ肉厚を厚くした本発明タイヤ2は、更に乗心地性を改善できることがわかる。
【0031】
【発明の効果】
上述したように本発明は、ベルト層に隣接するベルトカバー層の補強コードを、補強コードからベルトカバー層外周面までの距離t1と内周面までの距離t2がt1>t2となるようにして配置したので、コーナリングパワーを増大させて操縦安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一実施形態をタイヤ子午線断面で示す要部断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】トレッド部のセンター部におけるベルトカバー層の好ましい例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 1C センター部
1S ショルダー部 2 サイドウォール部
3 ビード部 4 カーカス層
7A,7B ベルト層 8,9 ゴム層
10 ベルトカバー層 10a 外周面
10b 内周面 f,e 補強コード[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly, to a pneumatic tire that improves steering stability.
[0002]
[Prior art]
In a pneumatic tire with a belt layer on the tread, a belt cover layer is provided on the outer periphery of the belt layer, in which a reinforcing cord such as a nylon cord arranged in the tire circumferential direction is embedded in the rubber layer, and the belt is caused by centrifugal force during high-speed running The auction of the layers is suppressed, and the high-speed durability of the tire is increased (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-59715
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, with the widespread use of expressways, general drivers have increased opportunities to travel at high speed. If an accident occurs on a highway at high speed, it often leads to a catastrophe. To reduce such accidents, it is essential to improve steering stability.
[0005]
It is an object of the present invention to provide a pneumatic tire that can improve steering stability in a pneumatic tire provided with a belt cover layer.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for achieving the above object is provided in the tire circumferential direction on the outer circumferential side of the belt layer in which the reinforcing cords extending between the shoulder portions of the tread portion and inclined with respect to the tire circumferential direction are embedded in the rubber layer. In the pneumatic tire in which at least one belt cover layer in which the arranged reinforcing cords are embedded in the rubber layer is arranged, at least a part of the reinforcing cords of the innermost belt cover layer adjacent to the belt layer is separated from the reinforcing cords. The innermost belt cover layer is embedded in the rubber layer so that the distance t1 to the outer peripheral surface of the innermost belt cover layer and the distance t2 to the inner peripheral surface satisfy t1> t2 , and at the shoulder portion, the innermost belt cover layer The distance d between the reinforcing cord of the belt and the reinforcing cord of the belt layer adjacent to the innermost belt cover layer is in the range of 0.2 to 0.6 mm .
[0007]
According to the present invention described above, since the reinforcement cord of the belt cover layer is brought close to the belt layer, the distance between the reinforcement cords of the belt layer and the belt cover layer can be narrowed to suppress the shear deformation acting between the layers. The cornering power can be increased, and as a result, the steering stability can be improved. In addition, the effect of suppressing the auction of the belt layer due to the centrifugal force during high-speed traveling increases, and high-speed durability can be improved.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0009]
FIG. 1 shows an example of the pneumatic tire of the present invention, where 1 is a tread portion, 2 is a sidewall portion, and 3 is a bead portion.
[0010]
Two carcass layers 4 are mounted between the right and left bead portions 3 on the inner side of the tire, and both ends of the carcass layer 4 are placed from the inner side of the tire so that the bead filler 6 is sandwiched around the bead core 5 embedded in the bead portion 3. It is folded back. Two belt layers 7 </ b> A and 7 </ b> B are provided on the outer peripheral side of the carcass layer 4 of the tread portion 1.
[0011]
The two belt layers 7 </ b> A and 7 </ b> B extend between the shoulder portions 1 </ b> S of the tread portion 1. Each belt layer 7A, 7B is configured by embedding reinforcing cords f inclined with respect to the tire circumferential direction in the rubber layer 8 (see FIG. 2), and the reinforcing cord f of the inner belt layer 7A and the outer belt layer. The reinforcing cord f of 7B crosses the inclination direction with respect to the tire circumferential direction in the opposite direction.
[0012]
On the outer peripheral side of the outer belt layer 7B, a single belt cover layer 10 in which a reinforcing cord e made of an organic fiber cord or a metal cord arranged substantially along the tire circumferential direction is embedded in the rubber layer 9 is disposed. (See FIG. 2). In the belt cover layer 10 adjacent to the belt layer 7B, the distance t1 from the reinforcing cord e to the outer peripheral surface 10a of the belt cover layer 10 and the distance t2 from the inner peripheral surface 10b in the shoulder portion 1S satisfy t1> t2. The reinforcing cord e is embedded in the rubber layer 9, the rubber thickness from the reinforcing cord e to the inner peripheral surface 10b is made thinner than the rubber thickness from the outer peripheral surface 10a, and the reinforcing cord e approaches the belt layer 7B. It is arranged so as to be biased. The center portion 1C has t1 = t2 as in the conventional case. Such a belt cover layer 10 is easily formed by sandwiching both sides of the arranged reinforcing cords e with two unvulcanized rubber cover materials whose thickness changes correspondingly in the tire manufacturing process. can do.
[0013]
In the present invention described above, the reinforcement cord e of the belt cover layer 10 is embedded in the rubber layer 9 so as to satisfy t1> t2 in the shoulder portion 1S and the like, and is brought close to the belt layer 7B, whereby the reinforcement cord f of the belt layer 7B is obtained. And the reinforcement cord e of the belt cover layer 10 can be narrowed to suppress shear deformation acting between the layers. Therefore, the cornering power can be increased, so that the steering stability can be improved. Further, the effect of suppressing the auction of the belt layers 7A and 7B due to the centrifugal force during high-speed running increases, and high-speed durability can be improved.
[0014]
In the present invention, the distance t1 can be in the range of 0.5 to 1.0 mm. When the distance t1 is less than 0.5 mm, the rubber thickness at the groove bottom of the tread portion 1 becomes thin, and the durability deteriorates. On the other hand, if it exceeds 1.0 mm, it is difficult to effectively improve the steering stability.
[0015]
The distance t2 is preferably in the range of 0.1 to 0.5 mm. When the distance t2 is less than 0.1 mm, the cord e and the cord f come into contact with each other and durability is lowered. Conversely, if it exceeds 0.5 mm, it becomes difficult to effectively suppress shear deformation between layers.
[0016]
Further, it is important that the distance d between the reinforcing cord e of the belt cover layer 10 and the reinforcing cord f of the adjacent belt layer 7B in the shoulder portion 1S is in a range of 0.2 to 0.6 mm . If the distance d is less than 0.2 mm, the cord e and the cord f are likely to come into contact with each other and durability is lowered. Conversely, when it exceeds 0.6 mm, it becomes difficult to effectively suppress shear deformation between layers.
[0017]
As shown in FIG. 3, the reinforcing cord e of the belt cover layer 10 in the center portion 1C of the tread portion 1 is embedded in the rubber layer 9 so that t1 <t2, and the rubber from the reinforcing cord e to the inner peripheral surface 10b. From the viewpoint of ride comfort, it is better to make the thickness thicker than the rubber thickness up to the outer peripheral surface 10a.
[0018]
Preferably, the thickness of the belt cover layer 10 (the rubber layer 9) in the center portion 1C is made thicker than that of the shoulder portion 1. In this way, the belt cover layer 10 in which the thickness of the center portion 1C is increased is a belt cover material body in which the reinforcing cord e is sandwiched between the thin rubber cover material on the belt layer side and the thick rubber cover material on the outside, and the belt By arranging another rubber cover material on the belt layer side at the center portion of the cover material body, it can be easily molded.
[0019]
The distance d between the reinforcing cord e of the belt cover layer 10 and the reinforcing cord f of the belt layer 7B in the center portion 1C can be in the range of 0.6 to 1.5 mm. If the distance d is smaller than 0.6 mm, it is difficult to obtain an effect of improving riding comfort. On the other hand, if it is larger than 1.5 mm, the cornering power is lowered and the steering stability is deteriorated.
[0020]
When t1 <t2 as described above in the center portion 1C of the tread portion 1, it is preferable from the viewpoint of both riding comfort and steering stability that the distance d is reduced from the center portion 1C toward the shoulder portion 1S.
[0021]
In the above-described embodiment, an example of a pneumatic tire provided with one belt cover layer 10 is shown, but a plurality of belt cover layers 10 may be provided, and at least one belt cover layer 10 is disposed. Any pneumatic tire may be used. When a plurality of belt cover layers 10 are provided, the reinforcing cord of the innermost belt cover layer adjacent to the belt layer 7B is defined as described above.
[0022]
In addition, in order to make the riding comfort equal to or higher than the conventional one, the reinforcing cord e of the belt cover layer 10 is not set to satisfy t1> t2 in the center portion 1C. Also in the portion 1C, the reinforcing cord e of the belt cover layer 10 can be embedded in the rubber layer 9 so that t1> t2.
[0023]
The present invention can be preferably used particularly for a pneumatic tire for a passenger car, but is not limited thereto.
[0024]
【Example】
The tire size is 205 / 65R15, the tire structure is the same in FIG. 1, the distance t1 to the outer peripheral surface of the reinforcement cord of the belt cover layer and the distance t2 to the inner peripheral surface, and between the reinforcement cords of the belt cover layer and the belt layer Invention tires 1 and 2 and a conventional tire having a distance d as shown in Table 1 were prepared. A nylon cord was used as the reinforcing cord for the belt cover layer.
[0025]
When each of these test tires was mounted on a rim having a rim size of 6JJ × 15 and the air pressure was set to 200 kPa, an evaluation test of steering stability, high-speed durability, and riding comfort was performed according to the following measurement methods. The result shown in was obtained.
[0026]
Steering stability Each test tire was attached to a passenger car with a displacement of 2500 cc, and a sensory test was conducted by five drivers on the test course. The result is shown by the average value of five people. The larger this value, the better the steering stability.
[0027]
High-speed durability Each test tire is attached to a drum tester, and the running distance until the tire breaks is measured under the condition that the load is 5.8 km and the speed is increased from 210 km / h by 8 km / h every 30 minutes. The result was evaluated by an index value where the conventional tire was 100. The higher this value, the better the high speed durability.
[0028]
Ride comfort Each test tire was attached to a passenger car with a displacement of 2500 cc, a sensory test was conducted by five drivers on the test course, and each driver was evaluated in five stages, with 3 conventional tires. The result is shown by the average value of five people. The larger this value, the better the ride comfort.
[0029]
[Table 1]
Figure 0004277980
[0030]
From Table 1, it can be seen that the tire of the present invention can improve steering stability and high-speed durability. It can also be seen that the tire 2 of the present invention in which t1 <t2 and the wall thickness is increased in the center portion can further improve riding comfort.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the reinforcement cord of the belt cover layer adjacent to the belt layer is set such that the distance t1 from the reinforcement cord to the outer peripheral surface of the belt cover layer and the distance t2 from the inner peripheral surface satisfy t1> t2. Since it is arranged, the cornering power can be increased and the steering stability can be improved.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part showing an embodiment of a pneumatic tire of the present invention in a tire meridian cross section.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part of FIG.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a preferred example of a belt cover layer in a center portion of a tread portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tread part 1C Center part 1S Shoulder part 2 Side wall part 3 Bead part 4 Carcass layer 7A, 7B Belt layer 8,9 Rubber layer 10 Belt cover layer 10a Outer peripheral surface 10b Inner peripheral surface f, e Reinforcement cord

Claims (4)

トレッド部の両ショルダー部間にわたって延在し、かつタイヤ周方向に対して傾斜配列した補強コードをゴム層に埋設したベルト層の外周側に、タイヤ周方向に配列した補強コードをゴム層に埋設した少なくとも1層のベルトカバー層を配置した空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層に隣接する最内側のベルトカバー層の少なくとも一部の補強コードを、該補強コードから最内側のベルトカバー層の外周面までの距離t1と内周面までの距離t2がt1>t2となるように前記ゴム層に埋設し、かつ、前記ショルダー部で、前記最内側のベルトカバー層の補強コードと該最内側のベルトカバー層に隣接するベルト層の補強コードとの距離dを0.2〜0.6mmの範囲にした空気入りタイヤ。Reinforcement cords arranged in the tire circumferential direction are embedded in the rubber layer on the outer circumference side of the belt layer in which the reinforcement cords extending between the shoulder portions of the tread portion and inclined with respect to the tire circumferential direction are embedded in the rubber layer In the pneumatic tire in which at least one belt cover layer is arranged, at least a part of the reinforcement cord of the innermost belt cover layer adjacent to the belt layer is connected to the outer peripheral surface of the innermost belt cover layer. Embedded in the rubber layer so that the distance t1 to the inner peripheral surface and the distance t2 to the inner peripheral surface satisfy t1> t2 , and at the shoulder portion, the reinforcing cord of the innermost belt cover layer and the innermost belt A pneumatic tire in which the distance d between the reinforcing cord of the belt layer adjacent to the cover layer is in the range of 0.2 to 0.6 mm . 前記距離t1を0.5〜1.0mm、前記距離t2を0.1〜0.5mmの範囲にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。  The pneumatic tire according to claim 1, wherein the distance t1 is in a range of 0.5 to 1.0 mm and the distance t2 is in a range of 0.1 to 0.5 mm. 前記トレッド部のセンター部において、前記最内側のベルトカバー層の補強コードと該最内側のベルトカバー層に隣接するベルト層の補強コードとの距離dを0.6〜1.5mmの範囲にした請求項1または2記載の空気入りタイヤ。In the center portion of the tread portion, the distance d between the reinforcement cord of the innermost belt cover layer and the reinforcement cord of the belt layer adjacent to the innermost belt cover layer is set in the range of 0.6 to 1.5 mm. The pneumatic tire according to claim 1 or 2 . 前記トレッド部のセンター部からショルダー部に向かうにつれて、前記最内側のベルトカバー層の補強コードと該最内側のベルトカバー層に隣接するベルト層の補強コードとの距離dを小さくした請求項3に記載の空気入りタイヤ。Toward the shoulder portion from the center portion of the tread portion, the to claim 3 which has a small distance d between the reinforcing cords of the belt layer adjacent to the reinforcing cord and outermost inner belt cover layer of the innermost belt cover layer The described pneumatic tire.
JP2003101509A 2003-04-04 2003-04-04 Pneumatic tire Expired - Fee Related JP4277980B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003101509A JP4277980B2 (en) 2003-04-04 2003-04-04 Pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003101509A JP4277980B2 (en) 2003-04-04 2003-04-04 Pneumatic tire

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004306725A JP2004306725A (en) 2004-11-04
JP4277980B2 true JP4277980B2 (en) 2009-06-10

Family

ID=33465281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003101509A Expired - Fee Related JP4277980B2 (en) 2003-04-04 2003-04-04 Pneumatic tire

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4277980B2 (en)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253698A (en) * 2006-03-22 2007-10-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The Pneumatic radial tire
WO2020080439A1 (en) 2018-10-17 2020-04-23 株式会社ブリヂストン Tire
JP7400240B2 (en) * 2019-07-25 2023-12-19 住友ゴム工業株式会社 pneumatic tires

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004306725A (en) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4410469B2 (en) Pneumatic tire and manufacturing method thereof
JP4506477B2 (en) Installation method of pneumatic tire
JP3325004B2 (en) Pneumatic tire
JPWO2002042094A1 (en) Pneumatic safety tire
JP4420504B2 (en) Pneumatic tire
JP3744935B2 (en) Pneumatic tire
JP2714341B2 (en) Pneumatic tire
JP2002337509A (en) Pneumatic radial tire
JP2007331531A (en) Pneumatic tire
JPH1044713A (en) Pneumatic radial tire
JP4177656B2 (en) Pneumatic radial tire
JP3996271B2 (en) Pneumatic radial tire
JP3638663B2 (en) Pneumatic tire
JP4277980B2 (en) Pneumatic tire
JP4263934B2 (en) Pneumatic tire
JP2004017692A (en) Pneumatic tire
JP2003320813A (en) Pneumatic tire
JP4133210B2 (en) Tires for motorcycles
JP7279617B2 (en) pneumatic tire
JP7306215B2 (en) pneumatic tire
JP3995587B2 (en) Heavy duty pneumatic tire
WO2022049865A1 (en) Tire
JP7469590B2 (en) Pneumatic tires
JP4582698B2 (en) Pneumatic radial tire
JP3418132B2 (en) Motorcycle tires

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4277980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees