JP4277436B2 - 微粉炭バーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微粉炭バーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は一般的な石炭焚ボイラにおけるミルと微粉炭バーナの一例を表わすものであって、図4中、1は石炭焚のボイラ本体、2はボイラ本体1の火炉、3はボイラ本体1内に微粉炭を噴射して燃焼させるための微粉炭バーナ、4は石炭を粉砕して微粉炭とするためのミル、5は一次空気9をミル4ヘ供給するための一次空気供給管、6は一次空気供給管5途中に設けられた一次空気シャットダンパ、7はミル4で粉砕された微粉炭を微粉炭バーナ3へ導くための微粉炭供給管、8は微粉炭供給管7途中に設けられたカットダンパである。
【0003】
前記微粉炭供給管7は一台のミル4に複数本(図4の例ではA,B,C,D,E,Fの六本)設けられて、それぞれ個別の微粉炭バーナ3に接続されており、ミル4の運転時には、一次空気シャットダンパ6を開き、一次空気供給管5から一次空気9をミル4内へ導入し、且つ所望のカットダンパ8を開いた状態で、石炭を給炭機(図示せず)によりミル4へ投入し、該ミル4において石炭を粉砕し、粉砕された微粉炭を一次空気9により微粉炭供給管7を介して微粉炭バーナ3へ空気搬送し、ボイラ本体1の火炉2内において燃焼させるようになっている。
【0004】
前記微粉炭バーナ3は、図5に示されるように、バーナ外筒10とバーナ内筒11とを同芯状に配設し、該バーナ外筒10の基端部所要箇所に、その接線方向へ延びるよう微粉炭導入口12を突設し、該微粉炭導入口12に前記ミル4(図4参照)から延びる微粉炭供給管7を接続してなる構成を有しており、火炉2側壁に形成されたスロート部13を覆うように設けられたウインドボックス14を貫通して、前記バーナ外筒10の先端部がスロート部13に開口するようにしてある。
【0005】
前記スロート部13とウインドボックス14との間に形成された空間には、ウインドボックス14から火炉2へ供給される燃焼用の二次空気15の旋回力を調整するためのエアレジスタ16を、スロート部13の周りを円形に囲むように配置すると共に、エアレジスタ16の内側には、二次空気15を内側と外側とに分離するためのインナベーン17を周方向へ複数配設し、更に、ウインドボックス14とバーナ内筒11の基端部とを、三次空気管18によって連通せしめ、三次空気19をバーナ内筒11へ導くようにしてある。
【0006】
尚、前記バーナ内筒11の軸心部にはオイルバーナ20が抜き差し可能に挿入されている。
【0007】
図5に示される微粉炭バーナ3においては、ミル4(図4参照)で粉砕された微粉炭21が微粉炭供給管7と微粉炭導入口12を介してバーナ外筒10の内部へ一次空気9と一緒に供給され、バーナ外筒10の基端部において旋回力を与えられ、該バーナ外筒10とバーナ内筒11との間の空間を周方向に旋回しながら先端側へ流動し、バーナ外筒10の先端開口部からスロート部13へ噴出し、ウインドボックス14からエアレジスタ16とインナベーン17とを介して供給される二次空気15並びにバーナ内筒11の先端部から供給される三次空気19と混合して、火炉2内で燃焼が行われるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来の微粉炭バーナ3では、バーナ外筒10の基端入口部での微粉炭21の遠心力による粗粒と細粒の分離により、バーナ外筒10の先端噴出部の外周側ほど粗粒が多く、内周側ほど細粒が多くなり、バーナ外筒10の先端噴出部で微粉炭21の粒度の不均一が発生すると共に、バーナ外筒10の基端入口部から先端噴出部までの微粉炭21の一次空気9による搬送の際、重力の影響によりバーナ外筒10の先端噴出部の上部ほど微粉炭21の濃度が薄く、下部ほど微粉炭21の濃度が濃くなり、バーナ外筒10の先端噴出部で微粉炭21の濃度の不均一が発生し、このような微粉炭21の粒度並びに濃度の不均一により、二次空気15並びに三次空気19といった燃焼用空気とのミキシング効率が低下し、未燃分が増加し、低NOx化の障壁となっていた。
【0009】
本発明は、斯かる実情に鑑み、先端噴出部における微粉炭の粒度並びに濃度を均一化することができ、微粉炭と燃焼用空気とのミキシング効率を向上し得、未燃分を減少させることができ、低NOx化につながる微粉炭バーナを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中空円盤状で軸線が略水平方向へ延びるよう配置され、基端面側の中心部に微粉炭供給管が接続され、内部に中心部から放射状に延びる複数の仕切板が配設され、該仕切板で仕切られた各空間に微粉炭が分配供給される分配器と、
該分配器の先端面側にその軸線を中心として周方向へ所要間隔をあけて略水平方向へ延びるよう並設され且つ前記各空間に接続される複数の微粉炭管と、
該各微粉炭管の先端部に湾曲形成され、且つ微粉炭を分配器の軸線を中心とする旋回流として噴出させるノズル部と
を備えたことを特徴とする微粉炭バーナにかかるものである。
【0011】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0012】
本発明の微粉炭バーナにおいては、ミルで粉砕された微粉炭が微粉炭供給管を介して分配器の内部へ一次空気と一緒に供給され、分配器内部における対向壁に衝突し、複数の仕切板に沿って放射状に分散し、各空間に分配供給され、該各空間に分配供給された微粉炭はそれぞれ、微粉炭管内部を流れて、その先端部に形成されたノズル部から分配器の軸線を中心とする旋回流として噴出され、燃焼用空気と混合して燃焼が行われる。
【0013】
ここで、本発明の微粉炭バーナの場合、微粉炭が複数の仕切板に沿って放射状に分散する際、微粉炭の遠心力による粗粒と細粒の分離は起こらず、微粉炭バーナの先端噴出部で微粉炭の粒度の不均一は発生しにくくなる。
【0014】
一方、微粉炭が複数の仕切板に沿って放射状に分散する際、重力の影響により分配器の下部に位置する空間内の微粉炭の濃度が若干濃くなり、これに伴って、下部に位置する微粉炭管内の微粉炭の濃度が若干濃くなるが、各微粉炭管から噴出される微粉炭は、湾曲形成されたノズル部によって強い旋回を与えられるため、微粉炭バーナの先端噴出部では濃度の不均一が発生しにくくなる。
【0015】
この結果、従来の微粉炭バーナと比較して、微粉炭の粒度並びに濃度の不均一が改善され、燃焼用空気とのミキシング効率が向上し、未燃分が増加しなくなり、低NOx化が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0017】
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図4及び図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、中空円盤状で且つ内部に中心部から放射状に延びる複数の仕切板22が配設された分配器23をその軸線が略水平方向へ延びるよう配置し、該分配器23の基端面側の中心部に微粉炭供給管7を接続し、前記分配器23の仕切板22で仕切られた各空間24に微粉炭21が分配供給されるようにし、前記分配器23の先端面側に、その軸線を中心として周方向へ所要間隔をあけて略水平方向へ延び且つ前記各空間24に接続されるよう複数の微粉炭管25を並設すると共に、該各微粉炭管25の先端部に、微粉炭21を分配器23の軸線を中心とする旋回流として噴出させるノズル部26を湾曲形成し、微粉炭バーナ3を構成する。
【0018】
次に、上記図示例の作動を説明する。
【0019】
図1〜図3に示す微粉炭バーナ3においては、ミル4(図4参照)で粉砕された微粉炭21が微粉炭供給管7を介して分配器23の内部へ一次空気9と一緒に供給され、分配器23内部における対向壁に衝突し、複数の仕切板22に沿って放射状に分散し、各空間24に分配供給され、該各空間24に分配供給された微粉炭21はそれぞれ、微粉炭管25内部を流れて、その先端部に形成されたノズル部26から分配器23の軸線を中心とする旋回流としてスロート部13へ噴出され、ウインドボックス14からエアレジスタ16とインナベーン17とを介して供給される二次空気15並びにバーナ内筒11の先端部から供給される三次空気19と混合して、火炉2内で燃焼が行われる。
【0020】
ここで、図1〜図3に示す微粉炭バーナ3の場合、微粉炭21が複数の仕切板22に沿って放射状に分散する際、微粉炭21の遠心力による粗粒と細粒の分離は起こらず、微粉炭バーナ3の先端噴出部で微粉炭21の粒度の不均一は発生しにくくなる。
【0021】
一方、微粉炭21が複数の仕切板22に沿って放射状に分散する際、重力の影響により分配器23の下部に位置する空間24内の微粉炭21の濃度が若干濃くなり、これに伴って、下部に位置する微粉炭管25内の微粉炭21の濃度が若干濃くなるが、各微粉炭管25からスロート部13へ噴出される微粉炭21は、湾曲形成されたノズル部26によって強い旋回を与えられるため、微粉炭バーナ3の先端噴出部では濃度の不均一が発生しにくくなる。
【0022】
この結果、図5に示されるような従来の微粉炭バーナ3と比較して、微粉炭21の粒度並びに濃度の不均一が改善され、二次空気15並びに三次空気19といった燃焼用空気とのミキシング効率が向上し、未燃分が増加しなくなり、低NOx化が可能となる。
【0023】
こうして、先端噴出部における微粉炭21の粒度並びに濃度を均一化することができ、微粉炭21と燃焼用空気とのミキシング効率を向上し得、未燃分を減少させることができ、低NOx化につながる。
【0024】
尚、本発明の微粉炭バーナは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の微粉炭バーナによれば、先端噴出部における微粉炭の粒度並びに濃度を均一化することができ、微粉炭と燃焼用空気とのミキシング効率を向上し得、未燃分を減少させることができ、低NOx化につながるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の側断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】石炭焚ボイラにおけるミルと微粉炭バーナの一例を表わす概要構成図である。
【図5】従来の微粉炭バーナの一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
3 微粉炭バーナ
7 微粉炭供給管
21 微粉炭
22 仕切板
23 分配器
24 空間
25 微粉炭管
26 ノズル部
Claims (1)
- 中空円盤状で軸線が略水平方向へ延びるよう配置され、基端面側の中心部に微粉炭供給管が接続され、内部に中心部から放射状に延びる複数の仕切板が配設され、該仕切板で仕切られた各空間に微粉炭が分配供給される分配器と、
該分配器の先端面側にその軸線を中心として周方向へ所要間隔をあけて略水平方向へ延びるよう並設され且つ前記各空間に接続される複数の微粉炭管と、
該各微粉炭管の先端部に湾曲形成され、且つ微粉炭を分配器の軸線を中心とする旋回流として噴出させるノズル部と
を備えたことを特徴とする微粉炭バーナ。
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