JP4274634B2 - Food packaging film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリアミド系樹脂からなる中間層とポリオレフィン系樹脂の両外側層の少なくとも3層からなる熱収縮性積層フィルムに関する。より詳しくは、イージーピール性を有し、食品包装用として好適な熱収縮性積層フィルム、及びそれからなる食品包装用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリオレフィン系フィルム層とポリアミド系フィルム層とを積層した熱収縮性多層フィルムは良好なヒートシール性、ある程度のガスバリヤー性を有しているので食品包装用途に広く利用されている。特にガスバリヤー性を要求される包装用途には塩化ビニリデン樹脂、エチレン・酢酸ビニルケン化物(EVOH)樹脂などのフィルムの層をガスバリヤー性の層とする多層フィルムとしている。また、必要に応じて二軸延伸多層フィルムとし、種々の機能を備えたガスバリヤー性の熱収縮性フィルムを得ている。
例えば、特公平5−76423号公報には、熱収縮性基材フィルムの両面に熱収縮性シーラントフィルムを積層してなるヒートシール性を有する熱収縮性積層包装材料に関する発明が提案されている。具体的には2軸延伸したポリアミド系フィルムを熱収縮性基材フィルムとし、その両面に2軸延伸したリニヤー低密度ポリエチレンフィルムの熱収縮性シーラントフィルムが積層された熱収縮性積層フィルムが開示されている。この包装材料は、熱収縮包装に用いると仕上がり外観がよく、ミートパッケージ、チーズその他各種の物品の収縮包装に適していることが記載されている。
しかしながら、この先行技術に限らず、熱収縮性フィルムであって、イージーピール性を有するものは知られていない。これは熱収縮性積層フィルムであると、熱収縮させたときにイージーピール層から剥離が生じ、被包装物が食品であれば腐敗をもたらすとか、食品でなくても輸送中に袋が破れ、商品価値を消失させるものと推定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、自動充填包装に適し、イージーピール性を有し、ボイル殺菌用に好適で、仕上がり包装表面の皺が少なく、外観のよい熱収縮性積層フィルム及びそれからなる食品包装用フィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリアミド系樹脂からなる中間層とポリオレフィン系樹脂からなる両外側層の少なくとも3層からなる積層フィルムであって、その積層フィルムを封筒貼り型シールにしたときのシール部のT剥離力と剪断剥離力が特定化された熱収縮性積層フィルムがかかる問題点を解決し得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち本発明は、ポリオレフィン系樹脂からなる外側層(1)、ポリアミド系樹脂からなり、少なくとも1つの層が熱収縮性である中間層(2)、中間層(2)を介して外側層(1)と対向して配置されたポリオレフィン系樹脂からなるもう一方の外側層(3)の少なくとも3層からなる積層フィルムであって、両外側層のいずれかがイージーピール層であり、該積層フィルムを封筒貼り型シールにしたときのシール部のT剥離力(T)が100〜350g/cmの範囲であり、シール部の剪断剥離力(S)が500g/cm以上であり、かつ、T剥離力(T)と剪断剥離力(S)の比(T/S)が0.30以下であり、90℃、3分で縦、横それぞれ7〜25%の熱水収縮率を有する熱収縮性積層フィルムからなる食品包装用フィルムを提供する。前記発明においてイージーピール層が海島構造を有する食品包装用フィルム及び中間層(2)がポリアミド系樹脂からなる層及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなる層の少なくとも2層から構成されている食品包装用フィルムを提供する。さらに、前記発明において食品がハム又はソーセージ、チーズ、和洋菓、練製品包装用、惣菜、卵又は卵加工製品等である食品包装用フィルムを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で外側層(1)及びもう一方の外側層(3)に用いられ得るポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂の少なくとも1種の樹脂が挙げられる。
ポリエチレン系樹脂としては、ポリエチレンホモポリマーのほか、α−オレフィンとエチレンとのコポリマー(エチレン含量が90重量%以上)であってもよい。コポリマーはランダム共重合体、ブロック共重合体又はこれらのポリマーの混合物のいずれであってもよい。超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)などのエチレン・α−オレフィン共重合体が挙げられる。これらの共重合体のうちではメタロセン触媒を用いて得られる共重合体(本発明においてはSSC系と云うこともある)、特に密度0.86〜0.94g/cm3、好ましくは0.88〜0.92g/cm3のものが好ましい。例えば、ダウ社から市販されている商品名「アフィニティー」、「エリート」などである。また、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)などを挙げることもできる。これらの樹脂は、積層フィルムに熱収縮性、低温シール性、耐酷使性、柔軟性が求められるときに用いられる。中でもメタロセン触媒を用いて得られた、融点が100〜120℃の、エチレンと炭素数が3〜8のα−オレフィンからなる二元以上の多元の共重合体の直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルムを構成層として用いた熱収縮性積層フィルムがボイル殺菌用ハム・ソーセージの自動充填包装用に好適に用いられる。
【0007】
ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンホモポリマーのほか、炭素数が2もしくは4〜8のα−オレフィンとプロピレンからなる二元以上の多元の共重合体(プロピレン含量が90重量%以上)であってもよい。またコポリマーはランダムコポリマー、ブロックコポリマー、又はこれらのポリマーの混合物のいずれであってもよい。ポリプロピレン系樹脂の物性としては限定的ではないが、通常フィルム成形に適したメルトインデックス(MFR)が0.5〜20g/10分(JIS K6758に準拠,230℃,2.16Kg荷重)の範囲にあるもの、特に0.5〜10g/10分の範囲にあるものが好ましく、また密度が0.89〜0.92g/cm3の範囲にあるものが好ましい。レトルト殺菌用、ボイル殺菌用には、プロピレンと炭素数が2もしくは4〜8のα−オレフィンからなり、プロピレン含量が90重量%以上の二元以上の多元のランダム共重合体単独、又はこれを主とするポリエチレン、ポリプロピレンのホモポリマーもしくはコポリマーとの混合物が好適に用いられる。また、これからの樹脂からなるフィルムがハム・ソーセージの自動充填包装用に特に有用である。
【0008】
イージーピール層となる外側層に用いられるポリオレフィン系樹脂は、前記のポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂又はこれらの混合樹脂に、例えば密度が0.86〜0.88g/cm3でDSCによる最高融解ピーク温度が110℃未満のエチレン−α−オレフィン共重合体を前者100重量部に対し25〜400重量部配合した樹脂組成物、同じくポリブテン−1を配合したもの、同様な樹脂組成物として230℃におけるメルトフローレートが8g/10分以下のポリプロピレン20〜65重量%と密度が0.935g/cm3以上の高密度ポリエチレン35〜80重量%の混合物、ポリプロピレン15〜85重量%とエチレン−メタクリル酸共重合体20〜85重量%の樹脂組成物、エチレン−α,β−不飽和酸共重合体の金属塩60〜95重量%とエチレン−α,β−不飽和酸エステル共重合体40〜5重量%の樹脂組成物、アイオノマー40〜80重量%、ポリブテン−1が15〜20重量%及びポリエチレン5〜40重量%の樹脂組成物、アイオノマー40〜89.9重量%、エチレン−メタクリル酸共重合体5〜20重量%、ポリプロピレン5〜40重量%、及び無機充填剤0.1〜2.0重量%の樹脂組成物、アイオノマー60〜90重量%とポリプロピレン10〜40重量%の樹脂組成物等多くのイージーピール性樹脂として公知のものを用いることができる。中でも、ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン系イージーピール樹脂(ヒロダイン社製、「ヒロダイン7536」)、ポリプロピレン系イージーピール樹脂(ヒロダイン社製、「ヒロダイン7561」)を例示することができる。これらの樹脂をいずれかの外側層に用い、もう一つの外側層とシールし包装体を形成し、そのシール部を剥離するときにはイージーピール層の凝集破壊により容易に剥離ができる。
なお、これらの樹脂からなるイージーピール層は、海島構造をとることもある。海島構造を有することにより、この層の凝集破壊をより起こし易くすると推定される。この樹脂層の顕微鏡観察により海島構造を有することが確認できる。
【0009】
本発明の中間層(2)として用いられるポリアミド系樹脂としては、脂肪族ポリアミドと芳香族ポリアミドが挙げられる。脂肪族ポリアミドとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610等の縮合単位の重合体、又はこれら2種以上との共重合体が挙げらる。これらの中でナイロン6、ナイロン6−66、ナイロン6−12等が好ましい。
【0010】
本発明で云う芳香族ポリアミドとしては、以下に述べる二つのうちいずれであってもよい。そのうちの一つは、メタキシリレンジアミン単独、又はメタキシリレンジアミン60重量%以上、好ましくは70重量%以上と、パラキシリレンジアミン40重量%以下、好ましくは30重量%以下とのジアミン混合物のような芳香族系ジアミンと、芳香族又は脂肪族ジカルボン酸、好ましくは脂肪族ジカルボン酸、さらに好ましくは炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸、例えば、アジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等との重縮合反応により合成されるポリアミド樹脂である。
【0011】
より具体的には、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリレンセバカミド、ポリメタキシリレンスベラミド等の単独重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド/セバカミド共重合体等が挙げられる。これらの中でも、ポリメタキシリレンアジパミド(TRMXD6)が好ましい。これら芳香族ポリアミドからなるフィルムの層は、本発明の熱収縮性積層フィルムに酸素ガスバリヤー性を付与するための層である。
【0012】
また、別の芳香族ポリアミドとしては、前記芳香族系ジアミンを構成単位とする縮合単位(例えばメタキシリレンアジパミド)と、他のポリアミド、好ましくは脂肪族ポリアミド、例えばナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610等の縮合単位の1種以上との共重合体が挙げられ、該共重合体中の芳香族系ジアミン縮合単位含量は4〜40重量%の範囲であることが好ましい。4重量%未満では製品積層フィルムの酸素ガスバリヤー性が低下し、40重量%を超えると得られる積層フィルムの剛性が大きくなり過ぎ、成形性、熱収縮性、柔軟性が劣る傾向にある。
芳香族ポリアミド共重合体の好ましい例としては、ナイロン6/12/MXD6、ナイロン610/MXD6、ナイロン66/610/MXD6などが挙げられる。芳香族ポリアミド共重合体は、芳香族系ジアミン縮合単位を主成分とする結晶性ポリアミド系樹脂の結晶化速度を遅くして加熱延伸操作を容易にすることができ、結果としてフィルムに柔軟性を付与するので、本発明のポリアミド系樹脂からなる層は、前記芳香族ポリアミドを50〜99重量%、さらには60〜95重量%、芳香族ポリアミド共重合体を1〜50重量%、さらには5〜40重量%の割合(両者の合計は100重量%)で混合して形成することが好ましい。
【0013】
本発明のポリアミド系樹脂からなる中間層(2)とは、前記ポリアミド系樹脂単独又はポリアミド系樹脂60重量%以上と他のポリマー、添加物との混合物からなるフィルム単独又はこのフィルムに他のポリアミド、例えば脂肪族ポリアミドのフィルムが両側あるいは片側に積層された多層フィルムも含めた意味で用いられる。ここで他のポリマーとは、ポリアミド系樹脂層の透明性を損なわない限度で混合し得るポリマー、例えば、アイオノマー、エチレン−アクリル酸コポリマーを云う。ポリアミド系樹脂からなる層が、上記のように多層フィルムであっても層構成としてはポリアミド系樹脂からなる層として扱う。ポリアミド系樹脂からなる層は95℃における熱収縮率が縦、横、各々10〜35%、さらには15〜30%であることが好ましい。なお、ここで縦および横とは、任意の一方向を縦とし、これに直角の方向を横とする。
【0014】
さらに、ポリアミド系樹脂からなる中間層(2)は、上記ポリアミド系樹脂からなる層及びエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)からなる層の少なくとも2層から構成されていてもよい。
EVOHとしては、成形性や酸素バリヤー性の観点から、通常210℃、102sec-1の剪断速度における溶融粘度ηが1.0×103〜3.0×104ポイズの範囲のものが好ましい。また、エチレン成分含有率は20〜55モル%の範囲、さらには20〜45モル%の範囲が好ましい。ケン化度に関しては90モル%以上が好ましく、95モル%以上のものがより好ましく用いられる。
中間層は少なくとも1つの層が熱収縮性であることが好ましい。
【0015】
本発明において、必要に応じて中間層(2)と両外側層(1)、(3)の間に接着剤層を設けることができる。例えば、これらの層間に接着剤樹脂層を介在させて、各層間密着性の良好な積層フィルムを形成することができる。積層方法の一つの態様として共押出法による積層法がある。この場合の接着剤樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂(LLDPE、VLDPEなどのα−オレフィン系樹脂を含む)、ポリプロピレン、ポリブテン、これらのモノマー相互の共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のオレフィン類の単独又は共重合体に、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸等の不飽和カルボン酸又はその酸無水物若しくはそのエステルをグラフト共重合した変性重合体、及びこれらの2種以上の混合物を挙げることができる。
別の態様として、少なくとも1つの層が熱収縮性を有する中間層(2)であり、両外側層の少なくともいずれかの層に、特にイージーピール性を有する層がルーダーラミネート法で積層された熱収縮性積層フィルムも好ましく用いられる。この場合ルーダーラミネートされる層(この例では、イージーピール層)は非収縮性となるが、積層フィルム全体としては熱収縮性である。
更に、別の態様として、少なくとも1つの層が熱収縮性を有する中間層(2)であり、両外側層の少なくともいずれかの層がドライラミネーション法で積層された熱収縮性積層フィルムも好ましく用いられる。この場合、両外側層が中間層にドライラミネート法で積層された積層フィルム、外側層の片側のみが中間層にドライラミネートされた積層フィルムがあり得る。ドライラミネーションに用いられる接着剤は、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系などの有機溶剤型接着剤を用いる。また、ポリウレタン系無溶剤型ラミネート法を用いてもよく、ラミネート方法に特に制限はない。
【0016】
本発明における熱収縮性積層フィルムは、ドライラミネーション法、ルーダーラミネーション(エクストルージョンラミネート法とも云う)又は共押出法により製造されるが、特に限定されるものではなく公知の方法を用いることができる。
例えば、ラミネーターを用い、予め延伸した厚さ10μmのMXD6熱収縮性フィルムを中間層の基材フィルムとして、その片面にウレタン系接着剤を塗布し、乾燥炉を通しながら60〜70℃で溶剤を蒸発させる。乾燥炉を出たフィルム基材の接着剤塗布面に圧着ロールにより、予め延伸してある厚さ10μmのポリプロピレン熱収縮性フィルムを貼り合わせる。次いで基材フィルム面にウレタン系接着剤を塗布し、同様にポリプロピレン熱収縮性フィルムを貼り合わせる。通常巻き取り速度は、60〜120m/分の程度である。張り合わせが終了したラミネートフィルムは40℃で72時間程度熟成することにより接着をより強化する。
共押出法では、例えば外側層1、接着樹脂層、中間層、接着樹脂層、外側層2の5層を4〜5台の押出機で環状に共押出しし、急冷後、再加熱してインフレーションにより積層延伸フィルムとして製膜することができる。
【0017】
本発明の熱収縮性積層フィルムをチューブ状に成形して食品包装用フィルムとして用いる際、例えば、外側層(1)を最外層とすると、ヒートシール性、耐透湿性、耐熱性等が要求され、外側層(3)は内側層となり、中間層(2)の外側層(1)と対向した側に、ルーダーラミネートされ非熱収縮性のイージーピール層となる。この場合、外側層(3)の主材質は外側層(1)の主材質と同じであっても、異なっていてもよい。
【0018】
本発明によれば積層フィルムを構成する中間層、両外側層はそれ自体熱収縮性を示しても、熱収縮性を示さなくともよいが、積層フィルムとして熱収縮性を有することが必要である。積層フィルムが熱収縮性を有することにより、例えばボイル殺菌等の加熱殺菌処理後の包装体表面の皺が少なく好ましい外観を与えることができる。また、両外側層のうちいずれかの外側層がイージーピール層であることにより、積層フィルムを折り畳み、封筒型シールすることによりチューブ状、又は袋状に成形され、外側層(1)と外側層(3)とがシールされる。シール部分が剥離される際、いずれかの外側層のイージーピール層が凝集破壊により剥離する。
【0019】
本発明の熱収縮性積層フィルムは90℃、3分で縦、横それぞれ5〜30%、さらには7〜25%の熱水収縮率を有することが好ましい。熱水収縮率が上記の範囲にあることによりボイル処理などの熱処理を行った後の包装体表面の皺の発生が少なく、綺麗な外観となり経時的にも表面の状態変化が認められない包装体を与える。
【0020】
本発明の熱収縮性積層フィルムは、該積層フィルムを封筒貼り型シールにしたときに、シール部のT剥離力(T)が20〜500g/cm、好ましくは50〜400g/cm、より一層好ましくは100〜350g/cm、特に好ましくは200〜300g/cmである。T剥離力(T)が、この範囲にあることにより剥離する際に、抵抗感が少ない包装体を与える。又、T剥離力(T)が前記範囲であり、シール部の剪断剥離力(S)が200g/cm以上、好ましくは500g/cm以上であり、且つ剪断剥離力(S)に対するT剥離力(T)の比(T/S)が0.3以下である熱収縮性積層フィルムを本発明の好ましい態様として挙げることができる。T剥離力(T)が20〜500g/cmであり、シール部の剪断剥離力(S)が200g/cm以上、且つ、(T/S)が0.30以下であることにより、ボイル時の熱による内容物の膨脹によるシール部からの破損を防ぎ、剥離する際の抵抗感が少なく、かつ保存時、流通時の破損を少なく抑えることができる。なお、本発明においては、熱シール、高周波シール及び超音波によりシールが可能である。この剥離は封筒貼りシールされた外側層(1)と外側層(3)との、いずれかのイージーピール層の凝集破壊で起こることが好ましいが、外側層とそれに隣接する層との界面、或いは他の層の界面で層間剥離が起こり、それにより被包装物から包装フィルムを剥がし取ることができればよい。例えば実施例16では、EVOH層と接着剤層との界面における層間剥離と、薄いVLDPEの外側層の凝集破壊による層の切断によって剥離が起こっている。
【0021】
本発明の熱収縮性積層フィルムは、例えば自動充填包装機械を用いてチーズの自動充填包装に使用する。自動充填包装機械がトラブルなく操業されるには、包装機械に適したフィルムが用いられなければならない。フィルムが硬すぎると充填後シールによる結紮が不十分となり気密漏れが発生し易い。フィルムの硬さの目安として引張弾性率×T3(Tはフィルムの厚みmm)の値を好ましくは0.1×10-2〜2×10-2kg・mm、さらに好ましくは0.2×10-2〜1.5×10-2kg・mmの範囲にとることにより自動充填包装機械で操作し易く、シールによる結紮箇所からの気密漏れのないフィルムを与えることができる。
【0022】
また、本発明の熱収縮性積層フィルムの厚さは60μm以下、好ましくは55μm以下、さらに好ましくは50μm以下である。フィルム厚さを小さくすることにより、包装体の外見、形状、触感が向上されるとともにフィルム屑などの廃棄物の量の削減を図ることができる。積層フィルムを構成する各層の厚さは以下の様にすることが好ましい。ポリアミド系樹脂層又はポリアミド系樹脂層及びEVOH樹脂層からなる好ましくは少なくとも1つの層が熱収縮性の中間層(2)については、好ましくは25μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。中間層(2)が複合層の場合は、5〜30μmの範囲が好ましい。ポリオレフィン系樹脂からなる外側層(1)では、5〜30μm、さらには10〜20μmであることが好ましく、イージーピール層である外側層(3)は1〜30μm、更には3〜20μmが好ましい。接着剤層の厚さは1〜5μm程度が好ましい。
【0023】
本発明の中間層(2)の層構成は、積層フィルムに要求される酸素ガスバリヤー性の程度によりポリアミド系樹脂層にするかポリアミド系樹脂層及びEVOH樹脂層にするかが決められる。
【0024】
本発明の熱収縮性積層フィルムは、畜産加工品、例えばハム、ソーセージ、魚肉ソーセージ等の水産加工品、および加工肉やハム等の固形状の食品、チーズ、コンニャク、ういろう、惣菜、卵または卵加工製品等の農産加工品や調理品等の収縮包装用に用いられるイージーピール機能を有する積層フィルムである。特にハム、ソーセージ、チーズ等の包装体をボイル殺菌した後、イージーピール性を有する包装体として用いられる。
【0025】
自動充填包装機械により充填・包装された太さ25〜50mmのソーセージのボイル処理用包装体を例にとると、この後、80〜100℃の温度で60分〜90分間、ボイル処理され、さらに皺伸ばしの目的で温度85〜100℃で10秒程度熱浴処理される。これらの熱処理により熱収縮および熱固定が生じ充填内容物にフィルムが緊密に密着すると共に、熱収縮後の経時的収縮を抑制する。フィルムの収縮性が不足すると皺が生じ包装体の外観を損ねる。積層フィルムの熱収縮率は縦方向、横方向それぞれ90℃、3分で5〜30%が好ましい。熱収縮率が5〜30%の範囲にあることにより包装体の仕上がり状態(包装体表面の状態、例えば表面の皺の有無)を良好なものとする。積層フィルムの熱収縮率をこの範囲にするには、ポリアミド系樹脂からなる熱収縮性フィルムおよびポリプロピレン系樹脂又はポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの熱収縮率がそれぞれ前記の熱収縮率の範囲にある包装材料を選択することによりなされる。
本発明の食品包装用熱収縮性積層フィルムは自動充填包装において、前記の例のようなボイル処理、或いはレトルト処理などの用途に用いられたり、シャーリング加工用のフィルムとしても使用できる。
【0026】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。評価方法は以下の通りである。
剥離力の測定(試料の作製):フィルム巾200mmで、イージーピールシール層(外側層)と反対側のもう一つの外側層(ポリオレフィン層)が隣接するように2枚のフィルムを重ね、卓上ヒートシーラー(テスター産業(株)製)を用い、シールバーの巾3mm、シールバー温度180℃、エアー圧力2kg/cm2、シール時間1秒の条件でヒートシールを行った。次いで、シールバー方向と直角に1cm巾、長さ60mmにシール部を中心にカッターで切り出し、試験片とし、引張試験機(東洋ボールドウィン社製)で23℃、引張速度200mm/分で剪断剥離力及びT剥離力を、それぞれ測定(n=10)し、その平均値(単位はg/cm)を求めた。Tが20g/cmに満たないと不用意な取り扱いにより、シール部が剥離してしまう。また、Tが500g/cmを超えると力の弱い人には、開封し難く、又、被包装物が柔らかい場合には、開封時に力が掛かるため包装体が潰れたり、折れたりして外観を損なうことがある。
熱水収縮率の測定:試料の積層フィルムを縦、横10cmの片に切り取り、正確に縦、横の寸法を測り、X0とする。この試料片を90℃の熱水中に沈め3分後に取り出し、室温まで放冷後、寸法を測り、これをX1とする。
熱水収縮率(%)=[(X0−X1)/X0]×100
【0027】
(実施例1)
積層フィルムの構成として、外側層1/接着剤層/芯層(中間層)/接着剤層/外側層2(内側)の5層積層フィルムを製造した。芯層としてMXD6(三菱ガス化学(株)製)、接着剤層としてPP(ポリプロピレン)系接着樹脂(三菱化学社製、モディックP504V)、外側層1として、プロピレン93重量%、エチレン2重量%、及びブテン−1を5重量%からなるプロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体(住友化学(株)製、ノーブレンFL851)、外側層2として、PP系イージーピール樹脂(ヒロダイン社製、「ヒロダイン7561」)を用い4台の押出機(外側層1、外側層2及び芯層は40mmφ押出機、接着剤層は30mmφ押出機)を用い、環状に共押出して急冷パリソンを得た。
次いで、急冷パリソンを遠赤外ヒーターにて再加熱して、インフレーション法により縦/横=4/4倍に延伸し、厚み構成が15/2/7/2/15μm(総厚み41μm)のフィルムを得た。次いで、本延伸フィルムの表面を赤外温度計で測定し140℃で熱処理を行い本発明の積層フィルムを作製した。得られたフィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定し表1に示した。
【0028】
(実施例2)
実施例1と同様な5層構成の積層フィルムにおいて、芯層としてMXD6を80重量%と芳香族系ポリアミド共重合体であるナイロン66/610/MXD6(エムスケミカル社製「グリロンBM−18SBH」、Tm(融点)=173℃)20重量%の比率の混合物を用い、接着剤層はPP系接着樹脂(三菱化学(株)製、モディック504V)50重量%とLLDPE系接着樹脂(三菱化学(株)製、モディックOM−101)50重量%との混合樹脂層とし、外側層1は実施例1と同じプロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体90重量%とSSC系ポリエチレン(ダウケミカル社製、エリート5100)10重量%との混合樹脂層とし、外側層2(内側層)は実施例1と同様なPP系イージーピール樹脂を用いた。
実施例1と同様な方法により急冷パリソンを得た。次いで、急冷パリソンを遠赤外ヒーターで再加熱して、インフレーション法により縦/横=4.5/4.5倍に延伸し、厚み構成15/2/7/2/15μm(総厚み41μm)の積層フィルムを得た。次いで、該積層フィルムの表面を赤外線温度計で測定して140℃となる条件で熱処理を行い、本発明の積層フィルムを得た。
得られた積層フィルムの90℃の熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定し結果を表1に示した。
【0029】
(実施例3)
樹脂構成として、外側層1/接着層/芯層1/芯層2/接着層/外側層2(内側層)の6層からなる積層フィルムにおいて、外側層1としてPE(ポリエチレン)系イージーピール樹脂(ヒロダイン社製、「7500EXP285D」)、接着剤層としてVLDPE系接着樹脂(三井化学(株)製、アドマーSF730)、芯層1として6−66ナイロン(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、ノバミット2430A1、ナイロン6−66:80−20重量%)、芯層2としてEVOH(エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、クラレ(株)製、EPG156B、エチレン含量=47モル%)、外側層2(内側層)として、超低密度ポリエチレン(VLDPE)(住友化学(株)製、CW3001、密度=0.909g/cm3)を用いて、5台の押出機(外側層1及び芯層1は50mmφ押出機、芯層2は40mmφ押出機、外側層2は60mmφ押出機、接着剤層は30mmφ押出機)を用い、環状に共押出して急冷パリソンを得た。
次いで、急冷パリソンを92℃の湯水バス中で再加熱して、インフレーション法で縦/横=3/3倍に延伸し、厚さ構成9.5/1.5/12/4/1.5/20μm(総厚み48.5μm)の積層フィルムを得た。次いで、得られた延伸フィルムを90℃のスチーム加熱雰囲気下で熱処理を行い、本発明の積層フィルムを得た。得られた積層フィルムについて90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
【0030】
(実施例4)
外側層1をLLDPEとした以外は実施例3と同様な方法で積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
(実施例5)
実施例3と同様な6層フィルムにおいて、外側層2(内側層)をプロピレン−エチレン共重合体(日本ポリオレフィン(株)製、ジェイアロマーFD411,密度=0.90g/cm3、エチレン含量7重量%、融点=133℃)、外側層1を実施例1で用いたPP系イージーピール樹脂、接着樹脂層としてPP系接着樹脂(三菱化学(株)製、モディックP−505)を用いた以外は実施例3と同様な方法で積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
【0031】
(実施例6)
外側層1/接着層/芯層/接着(アンカーコート)層/外側層2(内側層)の5層の積層フィルムにおいて、外側層1として、収縮性ポリエチレンフィルム(興人(株)製、ポリセットUM、15μm、90℃熱水収縮率(縦/横)=(15/18%))、芯層として収縮性ナイロン(三菱化学興人パックス社製、スーパーニール SH、両面コロナ処理品)、外側層2(内側層)として実施例3と同様のポリエチレン系イージーピール樹脂を用いた。
外側層2のPE系イージーピール樹脂を押出機で溶融押出しし、芯層の収縮性ナイロンの片面に常法のアンカーコート処理を施した面にルーダーラミネートし、収縮ナイロンフィルム層/アンカーコート層/イージーピール樹脂層の3層フィルム得た。次いで、ドライラミネーター(ヒラノテクシード社製、P2マルチコーターM−200L)で、ウレタン系接着剤(武田薬品工業製、タケラックA−385,タケネートA−50)を用い収縮ナイロン側に外側層1の収縮性ポリエチレンフィルムをドライラミネートして、厚さ構成15/2.5/15/2.5/15μm(総厚み50μm)の積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
【0032】
(実施例7)
芯層の収縮性ナイロンを6ナイロン(興人(株)製、ポニールSC、15μm、90℃熱水収縮率(縦/横)=(14/15%)、両表面コロナ処理品)とした以外は、実施例6と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
【0033】
(実施例8)
5層積層フィルムにおいて、外側層1を収縮性PPフィルム(興人(株)製、コージンポリセット、12μm、90℃熱水収縮率(縦/横)=(9/12%))とし、外側層2(内側層)をPP系イージーピール樹脂層とすること以外は、実施例6と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
(実施例9)
5層の積層フィルムにおいて、実施例6と同じ収縮性ナイロンフィルムの両表面にアンカーコート処理を施し、外側層1に、実施例4と同じLLDPEを、外側層2(内側層)に実施例6と同様のPE系イージーピール樹脂をそれぞれルーダーラミネートして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
【0034】
(比較例1)
実施例1と同様な5層積層フィルムにおいて、外側層2(内側層)を外側層1と同じプロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体樹脂にして実施例1と同様な方法で収縮性積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
(比較例2)
実施例4と同様な6層積層フィルムにおいて、外側層1を外側層2(内側層)と同じLLDPEにして実施例4と同様な方法で収縮積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
(比較例3)
実施例6と同様な5層積層フィルムにおいて、外側層2(内側層)を外側層1と同じ収縮性ポリエチレンにして実施例6と同様な収縮性積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムの90℃熱水収縮率、ヒートシール後の剪断剥離力、T剥離力を測定した結果を表1に示した。
【0035】
(実施例10〜12)
実施例1、実施例6及び実施例9で得た積層フィルムを用いて、畜肉ソーセージを自動充填包装機械(呉羽化学(株)製、KAP500型)により充填し、湯水中で80℃、50分の条件でボイルクッキング処理を行い、5℃に冷却後、湯水中90℃、10秒の条件で皺伸ばし処理を行い、砲弾型のソーセージ包装体をそれぞれ100本作製した。包装体の寸法は16mmφ×200mm長さ、重量約35g/本であり、KAPシール条件はホットジェットシールの温度/エアー圧力が270℃/(1.0kg/cm2)(実施例10)、270℃/(1.0kg/cm2)(実施例11)、260℃/(0.8kg/cm2)(実施例12)で、封筒貼り型シールとした。
これらのボイルクッキング時の包装体のパンク発生率は0%であり、ソーセージ包装体の外観は皺がなく良好で、5℃×80%RH(相対湿度)、30日間の保存条件下においても腐敗がなく、包装体シール部の剪断剥離力(g/cm)/T剥離力(g/cm)はそれぞれ2800/300(実施例10)、2700/250(実施例11)、2000/200(実施例12)であった。
【0036】
(比較例4)
比較例3で得たフィルムを用いて実施例11と同様な方法で畜肉ソーセージを充填しボイルクッキング処理し、冷却、皺伸ばし処理を行い砲弾型のソーセージ包装体を得た。
この包装体のボイルクッキング時のパンク発生率は0%であり、ソーセージ包装体の外観は皺がなく良好で、5℃×80%RH(相対湿度)、30日間の保存条件下においても腐敗がなかったが、包装体シール部の剪断剥離力(g/cm)/T剥離力(g/cm)は3600/500であった。
【0037】
(実施例13)
実施例4のフィルムを用い、70℃に加熱したチーズを自動充填包装機械(呉羽化学(株)製、KAP500型、シール方法:超音波シール)で充填し、90℃湯水シャワーに約10秒間加熱した後、20℃の水シャワーで冷却し砲弾型のチーズ包装体を得た。
この包装体のパンク発生率は0%であり、包装体の外観は皺がなく良好で、5℃×80%RH(相対湿度)、30日間の保存条件下においても腐敗がなかったが、包装体シール部の剪断剥離力(g/cm)/T剥離力(g/cm)は1000/200であった。
【0038】
(実施例14及び15)
実施例11の包装体の封筒貼りシールの図1の矢印位置にI字型−ノッチ(実施例14,図1a)及びV字型−ノッチ(実施例15,図1b)を付けイージーオープン性を調べた結果、開封がより容易になった。
(実施例16)
外側層1として実施例3のイージーピール層の代わりに実施例3の外側層2と同じVLDPE(厚さ3μm)を用いたこと以外は実施例3と同様に行った(総厚み42.5μm)。剥離試験ではEVOH層と接着層との界面での層間剥離とVLDPEの外側層の凝集破壊による層の切断が観察された。
実施例、比較例で得られたフィルムの熱水収縮率、剪断剥離力(S)、T剥離力(T)の測定結果及びT剥離力と剪断剥離力の比(T/S比)を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、自動充填包装に適し、充填工程を含めて包装体のパンクが少なく、イージーピール性を有し、ボイル殺菌後、皺の少ない外観を呈する熱収縮性積層フィルム及びそれからなる食品包装用フィルムを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品包装用フィルムを用いた実施例11の包装体の封筒貼りシールのノッチ位置を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat-shrinkable laminated film comprising at least three layers of an intermediate layer made of a polyamide-based resin and both outer layers of a polyolefin-based resin. More specifically, the present invention relates to a heat-shrinkable laminated film having easy peel properties and suitable for food packaging, and a food packaging film comprising the same.
[0002]
[Prior art]
A heat-shrinkable multilayer film obtained by laminating a polyolefin-based film layer and a polyamide-based film layer has a good heat-sealing property and a certain degree of gas barrier property, and thus is widely used for food packaging applications. In particular, for packaging applications that require gas barrier properties, a multilayer film in which a layer of a film of vinylidene chloride resin, ethylene / vinyl acetate saponified (EVOH) resin or the like is a gas barrier layer is used. In addition, a gas barrier heat-shrinkable film having various functions is obtained as a biaxially stretched multilayer film as required.
For example, Japanese Patent Publication No. 5-76423 proposes an invention relating to a heat-shrinkable laminated packaging material having heat-sealing properties obtained by laminating heat-shrinkable sealant films on both sides of a heat-shrinkable base film. Specifically, a heat-shrinkable laminated film is disclosed in which a biaxially stretched polyamide film is used as a heat-shrinkable base film, and a biaxially-stretched linear low-density polyethylene film heat-shrinkable sealant film is laminated on both sides. ing. It is described that this packaging material has a good finished appearance when used in heat shrink packaging, and is suitable for shrink packaging of meat packages, cheese and other various articles.
However, not limited to this prior art, a heat-shrinkable film having an easy peel property is not known. If this is a heat-shrinkable laminated film, peeling will occur from the easy peel layer when heat-shrinked, and if the package is food, it will rot, or even if it is not food, the bag will break during transportation, It is estimated that the commercial value will be lost.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a heat-shrinkable laminated film having a good appearance and suitable for automatic filling packaging, having easy peel properties, suitable for boil sterilization, having little wrinkles on the finished packaging surface, and a food packaging film comprising the same. It is to provide.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the inventors of the present invention have a laminated film consisting of at least three layers of an intermediate layer made of polyamide resin and both outer layers made of polyolefin resin, It has been found that a heat-shrinkable laminated film in which the T peel force and the shear peel force of the seal part when the envelope sticking type seal is specified can solve such problems, and has completed the present invention.
[0005]
That is, the present invention comprises an outer layer (1) comprising a polyolefin resin, an intermediate layer (2) comprising a polyamide resin, and at least one layer being heat-shrinkable, and the outer layer (1) via the intermediate layer (2). ) Is a laminated film composed of at least three layers of the other outer layer (3) made of a polyolefin-based resin, and either one of the two outer layers is an easy peel layer, The T peel force (T) of the seal part when it is made an envelope sticker is in the range of 100 to 350 g / cm, the shear peel force (S) of the seal part is 500 g / cm or more, and the T peel force Thermally shrinkable laminate having a ratio (T / S) of (T) to shear peeling force (S) of 0.30 or less, and a hot water shrinkage rate of 7-25% in length and width at 90 ° C. for 3 minutes. Food packaging film made of film Subjected to. In the invention, the easy peel layer is composed of a film for food packaging having a sea-island structure, and the intermediate layer (2) is composed of at least two layers of a layer made of a polyamide-based resin and a layer made of an ethylene-vinyl acetate copolymer saponified product (EVOH). A food packaging film is provided. Furthermore, in the said invention, the food packaging film in which a foodstuff is a ham or sausage, cheese, Japanese and Western confectionery, for pastry product packaging, side dishes, an egg, or an egg processed product is provided.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
Examples of the polyolefin resin that can be used in the outer layer (1) and the other outer layer (3) in the present invention include at least one resin such as a polyethylene resin and a polypropylene resin.
The polyethylene resin may be a polyethylene homopolymer or a copolymer of α-olefin and ethylene (ethylene content of 90% by weight or more). The copolymer may be a random copolymer, a block copolymer, or a mixture of these polymers. Examples include ethylene / α-olefin copolymers such as very low density polyethylene (VLDPE) and linear low density polyethylene (L-LDPE). Among these copolymers, a copolymer obtained using a metallocene catalyst (sometimes referred to as an SSC system in the present invention), particularly a density of 0.86 to 0.94 g / cm. Three , Preferably 0.88 to 0.92 g / cm Three Are preferred. For example, trade names “Affinity”, “Elite”, etc., commercially available from Dow. Moreover, high density polyethylene (HDPE), medium density polyethylene (MDPE), low density polyethylene (LDPE), etc. can also be mentioned. These resins are used when laminated films are required to have heat shrinkability, low temperature sealing properties, abuse resistance and flexibility. Above all, it is made of a linear low density polyethylene of a binary or higher multi-component copolymer consisting of ethylene and an α-olefin having 3 to 8 carbon atoms, having a melting point of 100 to 120 ° C., obtained using a metallocene catalyst. A heat-shrinkable laminated film using a film as a constituent layer is suitably used for automatic filling and packaging of ham and sausage for boil sterilization.
[0007]
As a polypropylene resin, in addition to a propylene homopolymer, a binary or more multi-component copolymer (propylene content of 90% by weight or more) composed of an α-olefin having 2 or 4 to 8 carbon atoms and propylene may be used. Good. The copolymer may be a random copolymer, a block copolymer, or a mixture of these polymers. Although the physical properties of the polypropylene resin are not limited, the melt index (MFR) suitable for film forming is usually in the range of 0.5 to 20 g / 10 min (according to JIS K6758, 230 ° C., 2.16 kg load). Some, especially those in the range of 0.5-10 g / 10 min are preferred, and the density is 0.89-0.92 g / cm. Three Those within the range are preferred. For retort sterilization and boil sterilization, propylene and α-olefin having 2 or 4 to 8 carbon atoms are used. A mixture of a main polyethylene or polypropylene homopolymer or copolymer is preferably used. Further, a film made of a resin from now on is particularly useful for automatic filling and packaging of ham and sausage.
[0008]
The polyolefin resin used for the outer layer serving as the easy peel layer is, for example, a density of 0.86 to 0.88 g / cm in the polypropylene resin, polyethylene resin or mixed resin thereof. Three A resin composition comprising 25 to 400 parts by weight of an ethylene-α-olefin copolymer having a maximum melting peak temperature by DSC of less than 110 ° C. with respect to 100 parts by weight of the former, also containing polybutene-1, and a similar resin The composition has a melt flow rate at 230 ° C. of 20 to 65% by weight of polypropylene having a melt flow rate of 8 g / 10 min or less and a density of 0.935 g / cm. Three A mixture of 35 to 80% by weight of the above high density polyethylene, a resin composition of 15 to 85% by weight of polypropylene and 20 to 85% by weight of an ethylene-methacrylic acid copolymer, an ethylene-α, β-unsaturated acid copolymer Resin composition comprising 60 to 95% by weight of metal salt and 40 to 5% by weight of ethylene-α, β-unsaturated ester copolymer, 40 to 80% by weight of ionomer, 15 to 20% by weight of polybutene-1 and polyethylene 5 ~ 40 wt% resin composition, ionomer 40-89.9 wt%, ethylene-methacrylic acid copolymer 5-20 wt%, polypropylene 5-40 wt%, and inorganic filler 0.1-2.0 wt% % Of resin composition, ionomer 60-90% by weight and polypropylene 10-40% by weight resin composition such as many easy peelable resins can be used. That. Among them, examples of the polyolefin-based resin include polyethylene-based easy peel resin (“Horodyne 7536” manufactured by Hirodine) and polypropylene-based easy peel resin (“Horodyne 7561” manufactured by Hirodine). When these resins are used for either outer layer and sealed with another outer layer to form a package, and the seal portion is peeled off, the easy peel layer can be easily peeled off.
The easy peel layer made of these resins may have a sea-island structure. By having a sea-island structure, it is estimated that this layer is more likely to cause cohesive failure. It can be confirmed that the resin layer has a sea-island structure by microscopic observation.
[0009]
Examples of the polyamide resin used as the intermediate layer (2) of the present invention include aliphatic polyamides and aromatic polyamides. Examples of the aliphatic polyamide include polymers of condensed units such as nylon 6, nylon 11, nylon 12, nylon 66, nylon 69, nylon 610, and copolymers with two or more of these. Of these, nylon 6, nylon 6-66, nylon 6-12 and the like are preferable.
[0010]
The aromatic polyamide referred to in the present invention may be any of the following two. One of them is metaxylylenediamine alone or a mixture of diamines of metaxylylenediamine 60% by weight or more, preferably 70% by weight or more and paraxylylenediamine 40% by weight or less, preferably 30% by weight or less. Such aromatic diamines and aromatic or aliphatic dicarboxylic acids, preferably aliphatic dicarboxylic acids, more preferably aliphatic dicarboxylic acids having 6 to 12 carbon atoms, such as adipic acid, sebacic acid, suberic acid, undecane It is a polyamide resin synthesized by a polycondensation reaction with an acid, dodecanedioic acid or the like.
[0011]
More specifically, homopolymers such as polymetaxylylene adipamide, polymetaxylylene sebacamide, polymetaxylylene veramide, metaxylylene / paraxylylene adipamide copolymer, metaxylylene / paraxylylenepi Examples include a melamide copolymer, a metaxylylene / paraxylylene azelamide copolymer, a metaxylylene / paraxylylene adipamide / sebacamide copolymer, and the like. Among these, polymetaxylylene adipamide ( TR MXD6) is preferred. The film layer made of these aromatic polyamides is a layer for imparting oxygen gas barrier properties to the heat-shrinkable laminated film of the present invention.
[0012]
Further, as another aromatic polyamide, a condensation unit (for example, metaxylylene adipamide) having the above aromatic diamine as a structural unit, and another polyamide, preferably an aliphatic polyamide such as nylon 6, nylon 11, Examples thereof include copolymers with one or more condensation units such as nylon 12, nylon 66, nylon 69, nylon 610, etc., and the aromatic diamine condensation unit content in the copolymer is in the range of 4 to 40% by weight. Preferably there is. If it is less than 4% by weight, the oxygen gas barrier property of the product laminated film is lowered, and if it exceeds 40% by weight, the rigidity of the obtained laminated film becomes too large and the moldability, heat shrinkability and flexibility tend to be inferior.
Preferable examples of the aromatic polyamide copolymer include nylon 6/12 / MXD6, nylon 610 / MXD6, nylon 66/610 / MXD6, and the like. The aromatic polyamide copolymer can reduce the crystallization rate of a crystalline polyamide resin mainly composed of an aromatic diamine condensation unit, thereby facilitating the heating and stretching operation. As a result, the film has flexibility. Therefore, the layer made of the polyamide-based resin of the present invention comprises the aromatic polyamide in an amount of 50 to 99% by weight, more preferably 60 to 95% by weight, and the aromatic polyamide copolymer in an amount of 1 to 50% by weight, further 5 It is preferably formed by mixing at a ratio of ˜40% by weight (the total of both is 100% by weight).
[0013]
The intermediate layer (2) comprising the polyamide-based resin of the present invention refers to the above-mentioned polyamide-based resin alone or a film composed of a mixture of the polyamide-based resin 60% by weight or more with other polymers and additives, or another polyamide on this film. For example, the term includes a multilayer film in which an aliphatic polyamide film is laminated on both sides or one side. Here, the other polymer refers to a polymer that can be mixed as long as the transparency of the polyamide-based resin layer is not impaired, such as an ionomer or an ethylene-acrylic acid copolymer. Even if the layer made of polyamide resin is a multilayer film as described above, the layer structure is treated as a layer made of polyamide resin. The layer made of polyamide resin preferably has a thermal shrinkage at 95 ° C. of 10 to 35%, more preferably 15 to 30% in the vertical and horizontal directions, respectively. Here, the term “vertical” and “horizontal” refers to an arbitrary one direction as a vertical direction and a direction perpendicular thereto as a horizontal direction.
[0014]
Furthermore, the intermediate layer (2) made of a polyamide resin may be composed of at least two layers of a layer made of the polyamide resin and a layer made of an ethylene-vinyl acetate copolymer saponified product (EVOH).
EVOH is usually 210 ° C., 10 ° C. from the viewpoint of moldability and oxygen barrier properties. 2 sec -1 The melt viscosity η at a shear rate of 1.0 × 10 Three ~ 3.0 × 10 Four Those in the poise range are preferred. The ethylene component content is preferably in the range of 20 to 55 mol%, more preferably in the range of 20 to 45 mol%. The saponification degree is preferably 90 mol% or more, more preferably 95 mol% or more.
It is preferable that at least one layer of the intermediate layer is heat-shrinkable.
[0015]
In the present invention, an adhesive layer can be provided between the intermediate layer (2) and the outer layers (1) and (3) as necessary. For example, an adhesive resin layer may be interposed between these layers to form a laminated film with good interlayer adhesion. One embodiment of the laminating method is a co-extrusion laminating method. Examples of adhesive resins in this case include polyethylene resins (including α-olefin resins such as LLDPE and VLDPE), polypropylene, polybutene, copolymers of these monomers, ionomer resins, and ethylene / acrylic acid copolymer. A modified polymer obtained by graft copolymerization of an unsaturated carboxylic acid such as maleic acid, fumaric acid or acrylic acid, or an acid anhydride or ester thereof, with a single or copolymer of an olefin such as a copolymer or ethylene / vinyl acetate copolymer. A combination and a mixture of two or more of these may be mentioned.
As another aspect, the heat in which at least one layer is a heat-shrinkable intermediate layer (2) and at least one of both outer layers, in particular, a layer having an easy peel property is laminated by a ruder laminating method. A shrinkable laminated film is also preferably used. In this case, the layer laminated in the ruder (in this example, an easy peel layer) is non-shrinkable, but the entire laminated film is heat-shrinkable.
Furthermore, as another embodiment, a heat-shrinkable laminated film in which at least one layer is a heat-shrinkable intermediate layer (2) and at least one of both outer layers is laminated by a dry lamination method is also preferably used. It is done. In this case, there may be a laminated film in which both outer layers are laminated on the intermediate layer by a dry lamination method, and a laminated film in which only one side of the outer layer is dry laminated on the intermediate layer. As an adhesive used for dry lamination, an organic solvent type adhesive such as polyester, epoxy, or urethane is used. Further, a polyurethane-based solventless laminating method may be used, and the laminating method is not particularly limited.
[0016]
The heat-shrinkable laminated film in the present invention is produced by a dry lamination method, a ruder lamination (also referred to as an extrusion lamination method) or a coextrusion method, but is not particularly limited, and a known method can be used.
For example, using a laminator, a 10 μm thick MXD6 heat-shrinkable film that has been stretched in advance as a base film for the intermediate layer, a urethane adhesive is applied on one side, and a solvent is applied at 60 to 70 ° C. while passing through a drying oven. Evaporate. A polypropylene heat-shrinkable film having a thickness of 10 μm, which has been stretched in advance, is bonded to the adhesive-coated surface of the film substrate that has exited the drying furnace by a pressure roll. Next, a urethane-based adhesive is applied to the base film surface, and a polypropylene heat-shrinkable film is bonded in the same manner. The normal winding speed is about 60 to 120 m / min. The laminated film that has been laminated is aged at 40 ° C. for about 72 hours to further strengthen the adhesion.
In the co-extrusion method, for example, five layers of outer layer 1, adhesive resin layer, intermediate layer, adhesive resin layer, and outer layer 2 are co-extruded in an annular shape with 4 to 5 extruders, rapidly cooled, reheated, and then inflated. Thus, a laminated stretched film can be formed.
[0017]
When the heat-shrinkable laminated film of the present invention is formed into a tube shape and used as a food packaging film, for example, if the outer layer (1) is the outermost layer, heat sealability, moisture resistance, heat resistance, etc. are required. The outer layer (3) serves as an inner layer, and on the side facing the outer layer (1) of the intermediate layer (2), it is laminated with a ruder to form a non-heat-shrinkable easy peel layer. In this case, the main material of the outer layer (3) may be the same as or different from the main material of the outer layer (1).
[0018]
According to the present invention, the intermediate layer and both outer layers constituting the laminated film may or may not exhibit heat shrinkability per se, but they must have heat shrinkability as the laminated film. . When the laminated film has heat shrinkability, for example, the surface of the package after heat sterilization treatment such as boil sterilization has less wrinkles and a preferable appearance can be given. Moreover, when either one of the outer layers is an easy peel layer, the laminated film is folded and sealed in an envelope shape to form a tube or bag, and the outer layer (1) and the outer layer. (3) is sealed. When the seal portion is peeled off, the easy peel layer of any outer layer is peeled off due to cohesive failure.
[0019]
The heat-shrinkable laminated film of the present invention preferably has a hot water shrinkage of 90% at 30 ° C. for 3 minutes in the vertical and horizontal directions of 5 to 30%, and more preferably 7 to 25%. A packaging body that has a hot water shrinkage rate in the above range, so that there is little wrinkle generation on the surface of the package after heat treatment such as boil treatment, and the appearance of the package is beautiful and no change in surface condition is observed over time. give.
[0020]
The heat-shrinkable laminated film of the present invention has a T peel force (T) of the seal portion of 20 to 500 g / cm, preferably 50 to 400 g / cm, even more preferably, when the laminated film is made into an envelope sticker. Is 100 to 350 g / cm, particularly preferably 200 to 300 g / cm. When the T peeling force (T) is within this range, a package with less resistance is given when peeling. Further, the T peel force (T) is in the above range, the shear peel force (S) of the seal part is 200 g / cm or more, preferably 500 g / cm or more, and the T peel force (S) against the shear peel force (S) ( A heat-shrinkable laminated film having a T) ratio (T / S) of 0.3 or less can be mentioned as a preferred embodiment of the present invention. When the T peel force (T) is 20 to 500 g / cm, the shear peel force (S) of the seal portion is 200 g / cm or more, and (T / S) is 0.30 or less, It is possible to prevent damage from the seal portion due to expansion of the contents due to heat, less resistance when peeling, and less damage during storage and distribution. In the present invention, heat sealing, high frequency sealing, and ultrasonic waves can be used for sealing. This peeling is preferably caused by cohesive failure of one of the easy peel layers of the outer layer (1) and the outer layer (3) sealed with an envelope, but the interface between the outer layer and the adjacent layer, or It suffices if delamination occurs at the interface between the other layers, and the packaging film can be peeled off from the package. For example, in Example 16, delamination occurs due to delamination at the interface between the EVOH layer and the adhesive layer, and layer cutting due to cohesive failure of the outer layer of the thin VLDPE.
[0021]
The heat-shrinkable laminated film of the present invention is used for cheese automatic filling and packaging using, for example, an automatic filling and packaging machine. In order for an automatic filling and packaging machine to operate without trouble, a film suitable for the packaging machine must be used. If the film is too hard, ligation by the seal after filling will be insufficient and airtight leakage will easily occur. Tensile modulus x T as a measure of film hardness Three The value of (T is the film thickness mm) is preferably 0.1 × 10 -2 ~ 2x10 -2 kg · mm, more preferably 0.2 × 10 -2 ~ 1.5 × 10 -2 By taking the range of kg · mm, it is easy to operate with an automatic filling and packaging machine, and a film free from airtight leakage from a ligation site by a seal can be provided.
[0022]
The thickness of the heat-shrinkable laminated film of the present invention is 60 μm or less, preferably 55 μm or less, more preferably 50 μm or less. By reducing the film thickness, the appearance, shape, and touch of the package can be improved, and the amount of waste such as film waste can be reduced. The thickness of each layer constituting the laminated film is preferably as follows. The intermediate layer (2) in which at least one of the polyamide resin layer or the polyamide resin layer and the EVOH resin layer is heat-shrinkable is preferably 25 μm or less, more preferably 20 μm or less. When intermediate | middle layer (2) is a composite layer, the range of 5-30 micrometers is preferable. In the outer layer (1) made of a polyolefin-based resin, it is preferably 5 to 30 μm, more preferably 10 to 20 μm, and the outer layer (3) which is an easy peel layer is preferably 1 to 30 μm, more preferably 3 to 20 μm. The thickness of the adhesive layer is preferably about 1 to 5 μm.
[0023]
The layer structure of the intermediate layer (2) of the present invention is determined depending on the degree of oxygen gas barrier property required for the laminated film, whether it is a polyamide resin layer or a polyamide resin layer and an EVOH resin layer.
[0024]
The heat-shrinkable laminated film of the present invention is processed livestock products such as ham, sausage and fish sausage, and solid food such as processed meat and ham, cheese, konjac, squid, side dish, egg or egg. It is a laminated film having an easy peel function used for shrink-wrapping processed agricultural products such as processed products and cooked products. In particular, a package of ham, sausage, cheese or the like is boil-sterilized and then used as a package having easy peel properties.
[0025]
For example, a sausage boil processing package filled and packaged by an automatic filling and packaging machine is boiled at a temperature of 80 to 100 ° C. for 60 to 90 minutes. For the purpose of stretching, heat bath treatment is performed at a temperature of 85 to 100 ° C. for about 10 seconds. These heat treatments cause heat shrinkage and heat setting, and the film closely adheres to the filled contents and suppresses shrinkage over time after heat shrinkage. If the shrinkage of the film is insufficient, wrinkles occur and the appearance of the package is impaired. The thermal contraction rate of the laminated film is preferably 5 to 30% at 90 ° C. for 3 minutes in each of the vertical direction and the horizontal direction. When the heat shrinkage ratio is in the range of 5 to 30%, the finished state of the package (the state of the surface of the package, for example, the presence or absence of wrinkles on the surface) is improved. In order to set the heat shrinkage rate of the laminated film within this range, the heat shrinkage rate of the heat shrinkable film made of polyamide resin and the heat shrinkable film made of polypropylene resin or polyethylene resin is within the above range of heat shrinkage rate. This is done by selecting a packaging material.
The heat-shrinkable laminated film for food packaging of the present invention can be used in applications such as boil treatment or retort treatment as in the above examples in automatic filling packaging, or can be used as a film for shearing processing.
[0026]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. The evaluation method is as follows.
Measurement of peeling force (preparation of sample): Two films are stacked so that another film is 200 mm wide and the other outer layer (polyolefin layer) opposite to the easy peel seal layer (outer layer) is adjacent. Using a sealer (manufactured by Tester Sangyo Co., Ltd.), seal bar width 3 mm, seal bar temperature 180 ° C., air pressure 2 kg / cm 2 The heat sealing was performed under the condition of a sealing time of 1 second. Next, a 1 cm width perpendicular to the seal bar direction and a length of 60 mm are cut out with a cutter centering on the seal portion to obtain a test piece, which is shear peel strength at 23 ° C. and a tensile speed of 200 mm / min with a tensile tester (manufactured by Toyo Baldwin). And T peel force were measured (n = 10), and the average value (unit: g / cm) was determined. If T is less than 20 g / cm, the seal part will be peeled off due to careless handling. Also, when T exceeds 500 g / cm, it is difficult for people with weak power to open, and when the packaged item is soft, force is applied at the time of opening, so the package may be crushed or broken. It may be damaged.
Measurement of hot water shrinkage: Cut the laminated film of the sample into 10cm vertical and horizontal pieces, and measure the vertical and horizontal dimensions accurately. 0 And This sample piece is submerged in 90 ° C. hot water, taken out after 3 minutes, allowed to cool to room temperature, dimensioned, and measured as X 1 And
Hot water shrinkage (%) = [(X 0 -X 1 ) / X 0 ] × 100
[0027]
(Example 1)
As the structure of the laminated film, a five-layer laminated film of outer layer 1 / adhesive layer / core layer (intermediate layer) / adhesive layer / outer layer 2 (inner side) was produced. MXD6 (manufactured by Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd.) as the core layer, PP (polypropylene) adhesive resin (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation, Modic P504V) as the adhesive layer, 93% by weight of propylene, 2% by weight of ethylene as the outer layer 1 And propylene / ethylene / butene-1 copolymer (Sumitomo Chemical Co., Ltd., Nobrene FL851) comprising 5% by weight of butene-1 and PP-based easy peel resin (manufactured by Hirodine Co., Ltd., “Hirodyne 7561”). )) And four extruders (the outer layer 1, the outer layer 2 and the core layer are 40 mmφ extruders and the adhesive layer is a 30 mmφ extruder), and are co-extruded in a ring to obtain a quenched parison.
Next, the rapidly cooled parison is reheated with a far-infrared heater, and stretched to the length / width = 4/4 times by the inflation method, and the film thickness is 15/2/7/2/15 μm (total thickness 41 μm). Got. Next, the surface of the stretched film was measured with an infrared thermometer and heat-treated at 140 ° C. to produce a laminated film of the present invention. The obtained film was measured for 90 ° C. hot water shrinkage, shear peel strength after heat sealing, and T peel strength, and are shown in Table 1.
[0028]
(Example 2)
In the laminated film having the same five-layer structure as in Example 1, 80% by weight of MXD6 as a core layer and nylon 66/610 / MXD6 (“Grillon BM-18SBH” manufactured by MMS Chemical Co., Ltd.), Tm (melting point) = 173 ° C. A 20% by weight mixture was used, and the adhesive layer was 50% by weight of PP-based adhesive resin (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation, Modic 504V) and LLDPE-based adhesive resin (Mitsubishi Chemical Corporation). ), Modic OM-101) mixed resin layer with 50% by weight, outer layer 1 is 90% by weight of the same propylene / ethylene / butene-1 copolymer as in Example 1 and SSC polyethylene (manufactured by Dow Chemical Company, Elite 5100) 10% by weight of a mixed resin layer, and the outer layer 2 (inner layer) was made of the same PP-based easy peel resin as in Example 1.
A quenched parison was obtained in the same manner as in Example 1. Next, the rapidly cooled parison is reheated with a far-infrared heater and stretched to the length / width = 4.5 / 4.5 times by the inflation method, and the thickness structure is 15/2/7/2/15 μm (total thickness 41 μm). A laminated film was obtained. Next, the surface of the laminated film was measured with an infrared thermometer and subjected to heat treatment at 140 ° C. to obtain the laminated film of the present invention.
The resulting laminated film was measured for the hot water shrinkage at 90 ° C., the shear peel strength after heat sealing, and the T peel strength, and the results are shown in Table 1.
[0029]
(Example 3)
In the laminated film consisting of six layers of outer layer 1 / adhesive layer / core layer 1 / core layer 2 / adhesive layer / outer layer 2 (inner layer) as the resin structure, PE (polyethylene) easy peel resin as outer layer 1 (Made by Hirodine, “7500EXP285D”), VLDPE adhesive resin (manufactured by Mitsui Chemicals, Admer SF730) as an adhesive layer, 6-66 nylon (manufactured by Mitsubishi Engineering Plastics, Novamit 2430A1, as core layer 1) Nylon 6-66: 80-20 wt%), EVOH (saponified ethylene-vinyl acetate copolymer, manufactured by Kuraray Co., Ltd., EPG156B, ethylene content = 47 mol%) as core layer 2, outer layer 2 (inner layer) ), Very low density polyethylene (VLDPE) (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., CW3001, density = 0.909 g / cm) Three ) Using 5 extruders (outer layer 1 and core layer 1 are 50 mmφ extruder, core layer 2 is 40 mmφ extruder, outer layer 2 is 60 mmφ extruder, adhesive layer is 30 mmφ extruder), A quenched parison was obtained by co-extrusion in a ring.
Next, the quenching parison is reheated in a hot water bath at 92 ° C., and stretched to the length / width = 3/3 times by the inflation method, and the thickness configuration is 9.5 / 1.5 / 12/4 / 1.5. / 20 μm (total thickness 48.5 μm) laminated film was obtained. Next, the obtained stretched film was heat-treated in a steam heating atmosphere at 90 ° C. to obtain a laminated film of the present invention. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force for the obtained laminated film.
[0030]
(Example 4)
A laminated film was produced in the same manner as in Example 3 except that the outer layer 1 was LLDPE. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
(Example 5)
In the same 6-layer film as in Example 3, the outer layer 2 (inner layer) was a propylene-ethylene copolymer (manufactured by Nippon Polyolefin Co., Ltd., J-Alomer FD411, density = 0.90 g / cm). Three , Ethylene content 7% by weight, melting point = 133 ° C.), PP-based easy peel resin used in Example 1 for outer layer 1, PP-based adhesive resin as adhesive resin layer (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation, Modic P-505) A laminated film was produced in the same manner as in Example 3 except that was used. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
[0031]
(Example 6)
In the laminated film of 5 layers of outer layer 1 / adhesive layer / core layer / adhesive (anchor coat) layer / outer layer 2 (inner layer), as outer layer 1, a shrinkable polyethylene film (manufactured by Kojin Co., Ltd. Set UM, 15 μm, 90 ° C. hot water shrinkage (vertical / horizontal) = (15/18%)), shrinkable nylon as core layer (manufactured by Mitsubishi Chemical Kojin Pax, Super Neal SH, double-sided corona-treated product), The same polyethylene-based easy peel resin as in Example 3 was used as the outer layer 2 (inner layer).
The PE-based easy peel resin of the outer layer 2 is melt-extruded with an extruder, and one side of the shrinkable nylon of the core layer is laminated with a ruder on the surface subjected to the usual anchor coat treatment, and the shrinkable nylon film layer / anchor coat layer / A three-layer film of an easy peel resin layer was obtained. Next, the shrinkability of the outer layer 1 on the shrinkable nylon side using a urethane type adhesive (Takeda Pharmaceutical Co., Ltd., Takelac A-385, Takenate A-50) with a dry laminator (Hirano Tech Seed, P2 Multicoater M-200L) The polyethylene film was dry-laminated to obtain a laminated film having a thickness of 15 / 2.5 / 15 / 2.5 / 15 μm (total thickness 50 μm). Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
[0032]
(Example 7)
Except for the shrinkable nylon of the core layer as nylon 6 (manufactured by Kojin Co., Ltd., Ponyl SC, 15 μm, 90 ° C. hot water shrinkage (vertical / horizontal) = (14/15%), both surface corona-treated product) Obtained a laminated film in the same manner as in Example 6. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
[0033]
(Example 8)
In the five-layer laminated film, the outer layer 1 is a shrinkable PP film (manufactured by Kojin Co., Ltd., Kojin Polyset, 12 μm, 90 ° C. hot water shrinkage (vertical / horizontal) = (9/12%)) A laminated film was obtained in the same manner as in Example 6 except that the layer 2 (inner layer) was a PP-based easy peel resin layer. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
Example 9
In the five-layer laminated film, both surfaces of the same shrinkable nylon film as in Example 6 were subjected to anchor coating treatment, and the same LLDPE as in Example 4 was applied to the outer layer 1 and Example 6 was applied to the outer layer 2 (inner layer). The same PE-based easy peel resin as above was each laminated with a ladder to obtain a laminated film. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
[0034]
(Comparative Example 1)
In the same five-layer laminated film as in Example 1, the outer layer 2 (inner layer) is made of the same propylene / ethylene / butene-1 copolymer resin as that of the outer layer 1 in the same manner as in Example 1, but the shrinkable laminated film. Was made. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
(Comparative Example 2)
In the same 6-layer laminated film as in Example 4, the outer layer 1 was made the same LLDPE as the outer layer 2 (inner layer), and a shrinkage laminated film was produced in the same manner as in Example 4. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
(Comparative Example 3)
A shrinkable laminated film similar to that of Example 6 was prepared by changing the outer layer 2 (inner layer) to the same shrinkable polyethylene as that of the outer layer 1 in the same five-layer laminated film as in Example 6. Table 1 shows the results of measuring the 90 ° C. hot water shrinkage rate, the shear peeling force after heat sealing, and the T peeling force of the obtained laminated film.
[0035]
(Examples 10 to 12)
Using the laminated films obtained in Example 1, Example 6 and Example 9, the meat sausage was filled with an automatic filling and packaging machine (Kureha Chemical Co., Ltd., KAP500 type), and 80 ° C, 50 minutes in hot water. The boil cooking process was performed under the conditions described above, and after cooling to 5 ° C., the stretch-stretching process was performed under the conditions of 90 ° C. in hot water for 10 seconds to prepare 100 shell-shaped sausage packaging bodies. The dimensions of the package are 16 mmφ × 200 mm long and weighs about 35 g / piece. The KAP sealing conditions are: hot jet seal temperature / air pressure is 270 ° C./(1.0 kg / cm 2 (Example 10) 270 ° C./(1.0 kg / cm 2 ) (Example 11), 260 ° C./(0.8 kg / cm 2 ) (Example 12), an envelope sticking type seal was obtained.
The puncture occurrence rate of these packages during boil cooking is 0%, the appearance of the sausage package is good with no wrinkles, and it rots even under storage conditions of 5 ° C x 80% RH (relative humidity) for 30 days The shear peel force (g / cm) / T peel force (g / cm) of the package seal part was 2800/300 (Example 10), 2700/250 (Example 11), and 2000/200 (implemented), respectively. Example 12).
[0036]
(Comparative Example 4)
Using the film obtained in Comparative Example 3, the meat sausage was filled in the same manner as in Example 11, boiled and cooked, cooled and stretched to obtain a shell-shaped sausage package.
The puncture occurrence rate during boil cooking of this package is 0%, the appearance of the sausage package is good with no wrinkles, and it will spoil even under storage conditions of 5 ° C x 80% RH (relative humidity) for 30 days However, the shear peel strength (g / cm) / T peel strength (g / cm) of the package seal part was 3600/500.
[0037]
(Example 13)
Using the film of Example 4, the cheese heated to 70 ° C. was filled with an automatic filling and packaging machine (manufactured by Kureha Chemical Co., Ltd., KAP500 type, sealing method: ultrasonic seal), and heated in a 90 ° C. hot water shower for about 10 seconds. Then, it was cooled with a 20 ° C. water shower to obtain a shell-shaped cheese package.
The puncture occurrence rate of this package was 0%, and the appearance of the package was good with no wrinkles and was not spoiled even under storage conditions of 5 ° C. × 80% RH (relative humidity) for 30 days. The shear peel strength (g / cm) / T peel strength (g / cm) of the body seal part was 1000/200.
[0038]
(Examples 14 and 15)
The envelope-attached seal of Example 11 has an I-shaped notch (Example 14 and FIG. 1a) and a V-shaped notch (Example 15 and FIG. 1b) at the position of the arrow in FIG. As a result of the examination, it became easier to open.
(Example 16)
The same procedure as in Example 3 was performed except that the same VLDPE (thickness 3 μm) as that of the outer layer 2 of Example 3 was used as the outer layer 1 instead of the easy peel layer of Example 3 (total thickness 42.5 μm). . In the peel test, delamination at the interface between the EVOH layer and the adhesive layer and layer breakage due to cohesive failure of the outer layer of VLDPE were observed.
Measurement results of hot water shrinkage, shear peel strength (S), T peel strength (T) of the films obtained in Examples and Comparative Examples, and ratio of T peel strength to shear peel strength (T / S ratio) are shown. It was shown in 1.
[0039]
[Table 1]
[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a heat-shrinkable laminated film that is suitable for automatic filling packaging, has little puncture of the package including the filling process, has easy peel properties, and has a less wrinkle appearance after boil sterilization. And a food packaging film comprising the same.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the notch position of the envelope sticker of the package of Example 11 using the food packaging film of the present invention.
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