JP4272943B2

JP4272943B2 - Process for producing green tea extract and green tea beverage

Info

Publication number: JP4272943B2
Application number: JP2003201221A
Authority: JP
Inventors: 宏和高橋; 枝里板屋; 紀子古市
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2003-07-24
Filing date: 2003-07-24
Publication date: 2009-06-03
Anticipated expiration: 2023-07-24
Also published as: JP2005040030A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緑茶抽出液から、透明度が高く、味と香気が良好で、濁りやオリ（沈殿）の発生しない長期保存安定性の良好な緑茶抽出物及び緑茶系飲料の製造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、緑茶を容器詰した緑茶系飲料が数多く上市されている。このような緑茶系飲料は、一般に、緑茶葉を温水抽出した抽出液を、必要により遠心分離により茶粒子を除去し、さらに必要によりフィルターろ過した後、容器詰めし、殺菌処理することにより製造されている。また近年においては、容器詰めの前に酸化防止剤やpH調整剤の添加も行なわれている。
【０００３】
しかし、このように得られた緑茶抽出物や緑茶系飲料は、通常若干濁りがあり、より透明度が高く、かつ味の良好な飲料が望まれている。また、これら従来の茶系飲料は、冷却するとクリーミング、クリームダウンと称される白濁（濁りやオリ）が生じることが知られており、かかる白濁は消費者に不快感を与えるとともに腐敗と誤認されることから、この防止手段が必要であった。
これらの透明度の向上や、濁りやオリの防止手段としては、高速遠心分離法、タンナーゼ処理、カルシウム等の無機塩の添加などの手段の他に、（１）緑茶を温水抽出した抽出液にアスコルビン酸を加えて酸性域に調整し、これを急冷させた後、遠心分離等により抽出液をろ過し、この抽出液をろ過助剤により濾滓ろ過を行なって清澄化させ、その後、この抽出液のpHを中性域に調整し、瓶、プラスチック容器等の容器に詰める手段（特許文献１）、及び（２）陽イオン交換樹脂及び微小ろ過膜による処理（特許文献２）が知られている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平４−３１１３４８号公報
【特許文献２】
特開２００１−１９７８６３号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の緑茶系飲料にはさらに透明度が高く、かつ味のスッキリ感及び香気の良さが求められており、従来の緑茶系飲料ではその点十分満足できるものではなかった。また、さらに、最近の容器詰飲料の流通過程は、低温販売だけでなく高温販売もあり、高温条件でも長期間濁りやオリが発生せず、透明度の高い状態を維持することが必要となっており、従来の製法で得られた緑茶系飲料及び緑茶抽出物は当該要求を十分満足できるものではなかった。
従って、本発明の目的は、透明度が高く、味及び香気が良好で長期保存後も濁りやオリの生じない緑茶抽出物及び緑茶系飲料の製造法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、種々検討したところ、緑茶葉の温水抽出液をまずブリックス１０〜４０まで濃縮し、当該濃縮液を一定条件下に遠心分離に付した後、希釈することにより、透明度が高く、味のスッキリ感が高く香気も高い、長期保存安定性も良好な緑茶抽出物及び緑茶系飲料が得られることを見出した。さらにまた、前記濃縮前及び／又は遠心分離後に限外ろ過膜処理すれば、長期保存安定性がさらに向上することも見出した。
【０００７】
すなわち、本発明は、緑茶葉を温水抽出した抽出液をブリックス１０〜４０まで濃縮し、当該濃縮液から３０００〜１６０００Ｇ条件の遠心分離により固形物を除去する、ブリックス０．２に希釈したときの濁度が０．１４０以下である緑茶抽出物又はこれを配合する緑茶系飲料の製法を提供するものである。
さらにまた、本発明は、緑茶葉を温水抽出した抽出液をブリックス１０〜４０まで濃縮し、当該濃縮液から３０００〜１６０００Ｇ条件の遠心分離により固形物を除去する、ブリックス０．２に希釈したときの濁度が０．１４０以下である緑茶抽出物の製法であって、茶葉抽出液の濃縮前及び／又は遠心分離後に限外ろ過膜処理する緑茶抽出物又はこれを配合する緑茶系飲料の製法を提供するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる緑茶葉としては、Camellia属、例えばC. sinensis及びC. assaimica、やぶきた種又はそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された、煎茶、玉露、てん茶などの緑茶類の茶葉が挙げられる。これらの緑茶葉の温水抽出液は、例えば、これらの緑茶葉から水や熱水により抽出して得られる。
緑茶を抽出する方法は、攪拌抽出など従来の方法により行う。また抽出時の水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸又は有機酸塩類を添加してもよい。また煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつついわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法も併用してもよい。
【０００９】
この緑茶抽出液のブリックスは通常０．１〜１．５程度である。
【００１０】
本発明においては、上記緑茶抽出液を、ブリックス１０〜４０まで、好ましくは、２３〜４０、さらに好ましくは、２５〜４０に、濃縮するのが、濁度の点から好ましい。濃縮前に遠心分離処理により茶葉由来の微粒子を除去してもよい。この遠心分離は、３０００〜１６０００Ｇ、特に６０００〜１６０００Ｇの条件で行うのが、微粒子除去効果の点で好ましい。
【００１１】
濃縮度がブリックス１０未満では、得られる緑茶抽出物又は緑茶系飲料の透明度、味のクリア感、香気の良さ及び長期保存安定性の点で十分でなく、ブリックス４０を超えるとその後の遠心分離などが効果的でなくなる。なお、好ましい濃縮度はブリックス２０〜４０である。
【００１２】
ここで茶抽出液の濃縮処理手段としては、減圧濃縮（薄膜濃縮、フラッシュ濃縮）、ＲＯ膜濃縮等、従来公知の濃縮法が挙げられる。減圧濃縮では、香気の劣化防止の点から圧力２mPa〜５mPa、温度１０〜５０℃が好ましい。
【００１３】
次いで濃縮液から３０００〜１６０００Ｇ条件の遠心分離により固形物を除去する。このとき、濃縮液は−５℃〜３５℃、特に０℃〜１５℃に冷却して遠心分離に付すのが濃縮液の清澄性向上とエグミ改善等の風味向上の点から好ましい。
【００１４】
遠心分離条件が３０００Ｇ未満では、十分な透明度及び味のクリア感が得られず、１６０００Ｇを超えると抽出液中にある、うまみ成分の過除去による風味低減などの問題が生じる。好ましい遠心分離条件は３０００〜１６０００Ｇであり、特に６０００〜１６０００Ｇが好ましい。このような条件で遠心分離することにより、ブリックス０．２に希釈したときの濁度が０．１４０以下の緑茶抽出物が得られる。ここで濁度は６６０nmの波長の吸光度である。
【００１５】
得られた上清を希釈することにより目的の緑茶抽出物又は緑茶系飲料とすることができる。この上清を全く希釈しない場合、そのブリックスはほぼ１０〜４０であるが、この高ブリックス緑茶抽出物は、そのまま緑茶系飲料製造用原料として用いることもできる。また、そのまま緑茶系飲料とする場合のブリックスは０．０１〜２．０、特に０．１〜１．０であるのが好ましい。ここでブリックスが０．２〜１．２の範囲の緑茶系飲料中には、カテキン類が２０〜２００mg／１００mL含有されており、カテキン類の生理効果を発現する飲料となる。
【００１６】
長期安定性を維持する範囲としては、緑茶ではブリックス０．２に希釈した際の６６０nmの吸光度が０．０５以下であるのが好ましい。
【００１７】
緑茶系飲料を得る場合には、得られた上清をブリックス０．０１〜１．０に希釈し、必要に応じて茶由来の成分にあわせて、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して添加しても良い。
例えば甘味料としては、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、グリチルリチン、ステビア、アスパラテーム、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、その他のオリゴ糖としてシクロデキストリンが挙げられる。シクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−シクロデキストリン及び、分岐α−、β−、γ−シクロデキストリンが使用できる。また、人工甘味剤も使用できる。
酸味料としては、天然成分から抽出した果汁類のほか、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、リン酸が挙げられる。
無機酸類、無機酸塩類としてはリン酸、リン酸二ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなどが、有機酸類、有機酸塩類としてはクエン酸、コハク酸、イタコン酸、リンゴ酸、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【００１８】
緑茶系飲料の容器詰に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器（いわゆるＰＥＴボトル）、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
【００１９】
また本発明の緑茶系容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造される。ＰＥＴボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。さらに、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻すなどの操作も可能である。
【００２０】
また、本発明の緑茶抽出物の製法においては、緑茶抽出液の濃縮前及び／又は遠心分離後に限外ろ過膜処理すると、長期保存安定性がさらに顕著に向上する。かかる効果は、緑茶抽出物の製法の場合に特に顕著である。
【００２１】
用いる限外ろ過膜処理としては、分子量５万以上の粒子を除去できる膜が好ましく、分子量１万以上の粒子を除去できる膜がより好ましい。このような限外ろ過膜としては旭化成工業（株）（SEP-1013、SIP-1013、SLP-1053、AHP-1010）、日東電工（株）NTU-2120、NTU-3150、NTU-3050等が挙げられる。限外ろ過の条件は、ろ過膜推奨の圧力以下で、ろ過液温が０℃〜３５℃とするのが好ましい。
【００２２】
本発明において、緑茶抽出液とブリックス１０〜４０まで濃縮した後遠心分離により固形物を除去することにより、得られる緑茶抽出液の透明度、味及び香気が向上する理由は明らかではないが、濃縮により緑茶抽出液中に存在する粒子が成長して大きくなり、その後の遠心分離により、通常の処理では除去できない濁りの原因となる粒子が除去できるためと考えられる。
【００２３】
【実施例】
（１）濁度の測定
濁度を測定する方法は、分光光度計（島津製作所ＵＶｍｉｎｉ−１２４０）を用いて、６６０nmの波長で吸光度を測定した。
【００２４】
（２）味の評価
調整したサンプルは専門パネルであるフレーバリスト５名による官能評価法によって評価した。評価にあたって以下の基準によって評点をつけた。
５：えぐみがかなり強い
４：えぐみが強い
３：えぐみが弱い
２：えぐみがかなり弱い
１：えぐみが感じられない
【００２５】
（３）香気の評価
調整したサンプルは専門パネルであるフレーバリスト５名による官能評価法によって評価した。評価にあたって以下の基準によって評点をつけた。
５：香気が強い
４：香気がやや強い
３：香気がやや弱い
２：香気が弱い
１：香気が感じられない
【００２６】
（４）長期保存安定性の評価
調整したサンプルは耐熱ねじ口ガラスビン（ＳＣＨＯＴＴＤＵＲＡＮ５０mL）に入れ、ヘッドスペースを窒素ガス置換した後にレトルト滅菌（１２１℃ １０分）した後、５５℃のインキュベーター（ＹＡＭＡＴＯＤＮ−４２）で保存し、サンプル中に発生するオリを目視により観察した。評価にあたって以下の基準によって評点をつけた。
１：なし
２：極小
３：少ない
４：やや多い
５：多い
【００２７】
実施例１（緑茶抽出物）
緑茶１kgを６５℃、３０Ｌの温度水にて５分間抽出し、軽く圧搾して得た搾汁を集めてブリックス２３になるまで濃縮した液を６０００Ｇの遠心分離処理をし、本発明品１を得た。
濃縮度をブリックス１５、ブリックス４０とする以外は同様にして本発明品２及び３を得た。
【００２８】
実施例４（緑茶抽出物）
緑茶１kgを８５℃、３０Ｌの温度水にて５分間抽出し、軽く圧搾して得た搾汁を集めて旭化成工業（株）SLP-1053（分子量分画１万）にかけ、透過液を集めてブリックス２３になるまで濃縮した液を６０００Ｇの遠心分離処理をし、本発明品４を得た。
【００２９】
比較例１（緑茶抽出物）
緑茶１kgを６５℃、３０Ｌの温度水にて５分間抽出し、軽く圧搾して得た搾汁を集めた液を６０００Ｇの遠心分離処理をし、比較品１を得た。
また、実施例１において濃縮度をブリックス５とする以外は同様にして比較品２を得た。
【００３０】
上記実施例及び比較例で得られた緑茶抽出物についての濁度及び味の評価結果を表１に示す。
【００３１】
【表１】

【００３２】
上記本発明品１及び４と比較品１の茶抽出物を５０℃で１４日間保存し、オリの発生の有無を目視により評価した。その結果を表２に示す。
【００３３】
【表２】

【００３４】
表１及び２の結果より、本発明の特定の濃縮度まで濃縮後に遠心分離により固形物を除去して得られた緑茶抽出物は、濁りがなく透明度が高く、かつ味がクリアでスッキリしており、かつ香気も高い。また、濃縮前又は遠心分離後に限外ろ過膜処理すると長期保存安定性がさらに向上する。また、本発明品１〜４の抽出物は、そのまま容器詰後、殺菌処理することにより容器詰茶系飲料とすることができた。
【００３５】
【発明の効果】
本発明によれば、簡便かつ工業的に有利な手段により、透明度が高く、味及び香気が良好で、かつ長期保存安定性の良好な緑茶抽出物及び緑茶系飲料が得られる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a green tea extract and a green tea beverage having high transparency, good taste and aroma, good turbidity and orientation (precipitation), and good long-term storage stability.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a large number of green tea beverages packed in green tea have been put on the market. Such a green tea-based beverage is generally produced by removing tea particles from an extract obtained by extracting green tea leaves with warm water, if necessary, by centrifugal separation, further filtering the filter if necessary, and then filling the container and sterilizing it. ing. In recent years, antioxidants and pH adjusters have also been added before packaging.
[0003]
However, the green tea extract and the green tea beverage obtained in this way usually have some turbidity, and a beverage with higher transparency and good taste is desired. In addition, these conventional tea beverages are known to cause white turbidity (turbidity or oliage) called creaming or cream-down when cooled, and such white turbidity is unpleasant to consumers and misidentified as rot. Therefore, this prevention means was necessary.
In order to improve the transparency and prevent turbidity and orientation, in addition to means such as high-speed centrifugation, tannase treatment, and addition of inorganic salts such as calcium, (1) Ascorbine is extracted from the extract obtained by extracting green tea with warm water. An acid is added to adjust to an acidic region, and after rapid cooling, the extract is filtered by centrifugation or the like, and this extract is subjected to filtration with a filter aid to clarify it, and then this extract Means (Patent Document 1) for adjusting the pH of the solution to a neutral range and filling it into a container such as a bottle or a plastic container, and (2) treatment with a cation exchange resin and a microfiltration membrane (Patent Document 2) are known. .
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-4-31348 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-197863
[Problems to be solved by the invention]
However, recent green tea-based beverages are required to have higher transparency, a refreshing taste and a good aroma, and the conventional green tea-based beverages are not satisfactory in that respect. In addition, the recent distribution process of packaged beverages includes not only low-temperature sales but also high-temperature sales, and it is necessary to maintain high transparency without causing turbidity or orientation for a long time even under high-temperature conditions. In addition, the green tea-based beverage and the green tea extract obtained by the conventional production method cannot sufficiently satisfy the requirements.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for producing a green tea extract and a green tea-based beverage having high transparency, good taste and aroma, and no turbidity or orientation after long-term storage.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies, the present inventors first concentrated the hot water extract of green tea leaves to Brix 10 to 40, centrifuged the concentrated solution under certain conditions, and then diluted, thereby increasing transparency. It was found that a green tea extract and a green tea-based beverage having a refreshing taste, high aroma, and good long-term storage stability can be obtained. Furthermore, it has also been found that long-term storage stability is further improved by performing ultrafiltration membrane treatment before the concentration and / or after centrifugation.
[0007]
That is, the present invention concentrates an extract obtained by extracting hot water from green tea leaves to Brix 10 to 40, and removes solids from the concentrate by centrifugation under conditions of 3000 to 16000 G, when diluted to Brix 0.2. The present invention provides a method for producing a green tea extract having a turbidity of 0.140 or less or a green tea-based beverage containing the same.
Furthermore, when the present invention is diluted to Brix 0.2, the extract obtained by extracting green tea leaves with warm water is concentrated to Brix 10 to 40, and solids are removed from the concentrate by centrifugation under 3000 to 16000 G conditions. A method for producing a green tea extract having a turbidity of 0.140 or less, wherein the green leaf extract is subjected to ultrafiltration membrane treatment before concentration of the tea leaf extract and / or after centrifugation, or a method for producing a green tea beverage containing the same Is to provide.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The green tea leaves used in the present invention include tea leaves of green teas such as Sencha, Gyokuro, and Tencha made from tea leaves obtained from the genus Camellia, such as C. sinensis and C. assaimica, Yabukita species or hybrids thereof. Is mentioned. The warm water extract of these green tea leaves is obtained, for example, by extracting from these green tea leaves with water or hot water.
Green tea is extracted by a conventional method such as stirring extraction. Moreover, you may add organic acids or organic acid salts, such as sodium ascorbate, to the water at the time of extraction beforehand. Moreover, you may use together the method of extracting in so-called non-oxidative atmosphere, ventilating inert gas, such as boiling deaeration and nitrogen gas, and removing dissolved oxygen.
[0009]
The brix of this green tea extract is usually about 0.1 to 1.5.
[0010]
In the present invention, it is preferable from the viewpoint of turbidity that the green tea extract is concentrated to Brix 10 to 40, preferably 23 to 40, more preferably 25 to 40. Prior to concentration, fine particles derived from tea leaves may be removed by centrifugation. This centrifugal separation is preferably performed under conditions of 3000 to 16000 G, particularly 6000 to 16000 G, from the viewpoint of the effect of removing fine particles.
[0011]
If the degree of concentration is less than Brix 10, the resulting green tea extract or green tea beverage is not sufficient in terms of transparency, clear taste, good fragrance and long-term storage stability. Becomes ineffective. In addition, a preferable degree of enrichment is Brix 20-40.
[0012]
Here, examples of the concentration treatment means for the tea extract include conventionally known concentration methods such as reduced pressure concentration (thin film concentration, flash concentration), and RO membrane concentration. In the concentration under reduced pressure, a pressure of 2 mPa to 5 mPa and a temperature of 10 to 50 ° C. are preferable from the viewpoint of preventing aroma deterioration.
[0013]
Next, solids are removed from the concentrate by centrifugation under conditions of 3000-16000G. At this time, the concentrated solution is preferably cooled to −5 ° C. to 35 ° C., particularly 0 ° C. to 15 ° C., and subjected to centrifugation from the viewpoint of improving the clarification of the concentrated solution and improving the taste.
[0014]
If the centrifugal separation condition is less than 3000G, sufficient transparency and clear taste cannot be obtained, and if it exceeds 16000G, problems such as flavor reduction due to excessive removal of umami components in the extract occur. The preferable centrifugation conditions are 3000-16000G, and especially 6000-16000G is preferable. By centrifuging under such conditions, a green tea extract having a turbidity of 0.140 or less when diluted to Brix 0.2 is obtained. Here, turbidity is absorbance at a wavelength of 660 nm.
[0015]
By diluting the obtained supernatant, the target green tea extract or green tea beverage can be obtained. When this supernatant is not diluted at all, its Brix is about 10-40, but this high Brix green tea extract can be used as it is as a raw material for producing green tea beverages. Moreover, it is preferable that Brix when making it a green tea type | system | group drink as it is 0.01-2.0, especially 0.1-1.0. Here, the green tea-based beverage having a Brix in the range of 0.2 to 1.2 contains 20 to 200 mg / 100 mL of catechins, and the beverage exhibits the physiological effects of catechins.
[0016]
As a range for maintaining long-term stability, it is preferable that the absorbance at 660 nm when green tea is diluted to Brix 0.2 is 0.05 or less.
[0017]
In the case of obtaining a green tea-based beverage, the obtained supernatant is diluted to Brix 0.01 to 1.0, and if necessary, an antioxidant, a fragrance, various esters, an organic material, in accordance with a tea-derived component. Acids, organic acid salts, inorganic acids, inorganic acid salts, inorganic salts, pigments, emulsifiers, preservatives, seasonings, sweeteners, acidulants, fruit juice extracts, vegetable extracts, nectar extracts, pH adjusters, quality Additives such as stabilizers may be added alone or in combination.
For example, sweeteners include sugar, glucose, fructose, isomerized liquid sugar, glycyrrhizin, stevia, aspartame, fructooligosaccharide, galactooligosaccharide, and other oligosaccharides such as cyclodextrin. As the cyclodextrin, α-, β-, γ-cyclodextrin and branched α-, β-, γ-cyclodextrin can be used. Artificial sweeteners can also be used.
Examples of acidulants include fruit juices extracted from natural ingredients, citric acid, tartaric acid, malic acid, lactic acid, fumaric acid, and phosphoric acid.
Inorganic acids and inorganic acid salts include phosphoric acid, disodium phosphate, sodium metaphosphate, and sodium polyphosphate. Organic acids and organic acid salts include citric acid, succinic acid, itaconic acid, malic acid, sodium citrate, and the like. Is mentioned.
[0018]
Containers used for packaging green tea beverages are molded containers (so-called PET bottles) mainly composed of polyethylene terephthalate, metal cans, paper containers and bottles combined with metal foil and plastic film, as with ordinary beverages. Etc. can be provided in the usual form. The term “packaged beverage” as used herein means a beverage that can be drunk without dilution.
[0019]
In addition, the green tea-based packaged beverage of the present invention is produced under the sterilization conditions defined in the Food Sanitation Law if it can be sterilized by heating after filling the container like a metal can. For PET bottles and paper containers that cannot be sterilized by retort, sterilize under the same conditions as above, for example, after sterilizing at high temperature and short time with a plate heat exchanger, etc. The method is adopted. Moreover, you may mix | blend another component with the filled container under aseptic conditions. Furthermore, after sterilization by heating under acidic conditions, the pH may be returned to neutrality under aseptic conditions, or after sterilization by heating under neutral conditions, the pH may be returned to acidic conditions under aseptic conditions.
[0020]
Moreover, in the manufacturing method of the green tea extract of this invention, long-term storage stability will further improve notably if an ultrafiltration membrane process is performed before concentration of a green tea extract and / or after centrifugation. Such an effect is particularly remarkable in the case of a method for producing a green tea extract.
[0021]
As the ultrafiltration membrane treatment to be used, a membrane capable of removing particles having a molecular weight of 50,000 or more is preferred, and a membrane capable of removing particles having a molecular weight of 10,000 or more is more preferred. As such ultrafiltration membranes, Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd. (SEP-1013, SIP-1013, SLP-1053, AHP-1010), Nitto Denko Corporation NTU-2120, NTU-3150, NTU-3050 etc. Can be mentioned. The conditions for ultrafiltration are preferably below the pressure recommended for a filtration membrane, and the filtrate temperature is preferably 0 ° C to 35 ° C.
[0022]
In the present invention, it is not clear why the transparency, taste and aroma of the green tea extract obtained are improved by removing the solid matter by centrifugation after concentrating the green tea extract and Brix 10-40, but by concentration It is thought that the particles present in the green tea extract grow and become large, and the particles that cause turbidity that cannot be removed by ordinary treatment can be removed by subsequent centrifugation.
[0023]
【Example】
(1) Measurement of turbidity The turbidity was measured by measuring the absorbance at a wavelength of 660 nm using a spectrophotometer (Shimadzu Corporation UV mini-1240).
[0024]
(2) Taste Evaluation The adjusted sample was evaluated by a sensory evaluation method by five flavorists who are specialized panels. The evaluation was scored according to the following criteria.
5: Megumi is quite strong 4: Megumi is strong 3: Megumi is weak 2: Megumi is quite weak 1: Megumi is not felt [0025]
(3) Evaluation of fragrance The adjusted sample was evaluated by a sensory evaluation method by five flavorists, which are specialized panels. The evaluation was scored according to the following criteria.
5: Strong fragrance 4: Slightly strong fragrance 3: Slightly fragrant 2: Slightly fragrant 1: No fragrance felt [0026]
(4) Evaluation of long-term storage stability The adjusted sample was placed in a heat-resistant screw-mouth glass bottle (SCHOTT DURAN 50 mL), the headspace was replaced with nitrogen gas, and then retort sterilized (121 ° C. 10 minutes), and then an incubator (YAMATO at 55 ° C.). DN-42), and the orientation generated in the sample was visually observed. The evaluation was scored according to the following criteria.
1: None 2: Minimal 3: Less 4: More slightly 5: More [0027]
Example 1 (green tea extract)
Extract 1 kg of green tea with water at 65 ° C. and 30 L of temperature for 5 minutes, collect the juice obtained by lightly squeezing and concentrate the solution until it becomes Brix 23, and centrifuge at 6000 G. Obtained.
Products 2 and 3 of the present invention were obtained in the same manner except that the concentration was Brix 15 and Brix 40.
[0028]
Example 4 (green tea extract)
Extract 1 kg of green tea with 85 L, 30 L temperature water for 5 minutes, lightly squeeze the juice and apply it to Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd. SLP-1053 (molecular weight fraction 10,000), collect the permeate The liquid concentrated to Brix 23 was centrifuged at 6000 G to obtain the product 4 of the present invention.
[0029]
Comparative Example 1 (green tea extract)
1 kg of green tea was extracted at 65 ° C. and 30 L of temperature water for 5 minutes, and the liquid obtained by gently squeezing the juice was centrifuged at 6000 G to obtain comparative product 1.
Further, Comparative Example 2 was obtained in the same manner except that the enrichment was changed to Brix 5 in Example 1.
[0030]
The turbidity and taste evaluation results for the green tea extracts obtained in the above Examples and Comparative Examples are shown in Table 1.
[0031]
[Table 1]

[0032]
The tea extracts of the present invention products 1 and 4 and comparative product 1 were stored at 50 ° C. for 14 days, and the presence or absence of orientation was visually evaluated. The results are shown in Table 2.
[0033]
[Table 2]

[0034]
From the results in Tables 1 and 2, the green tea extract obtained by removing solids by centrifugation after concentration to a specific concentration of the present invention has no turbidity, is highly transparent, and has a clear and refreshing taste. And fragrance is high. Moreover, long-term storage stability is further improved by ultrafiltration membrane treatment before concentration or after centrifugation. Moreover, the extract of this invention goods 1-4 could be made into a container-packed tea-type drink by sterilizing after filling a container as it is.
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, a green tea extract and a green tea-based beverage having high transparency, good taste and aroma, and good long-term storage stability can be obtained by simple and industrially advantageous means.

Claims

The extract obtained by extracting green tea leaves with warm water is concentrated to Brix 23 to 40, and solids are removed from the concentrate by centrifugation under conditions of 6000 to 16000 G. The turbidity when diluted to Brix 0.2 is 0.140. The manufacturing method of the following green tea extracts.

The method for producing a green tea extract according to claim 1, wherein the ultrafiltration membrane treatment is performed before concentration of the tea leaf extract and / or after centrifugation.

The method for producing a green tea extract according to claim 1 or 2, wherein the solid matter is removed by centrifugation under conditions of 3000 to 16000G before the concentration of the green tea leaf extract.

The manufacturing method of the green tea type | system | group drink which mix | blends the green tea extract of any one of Claims 1-3.