JP4272688B2 - 通信基地局装置、及び通信基地局装置の制御方法 - Google Patents

通信基地局装置、及び通信基地局装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、有線ディジタル通信回線に接続された通信基地局設備を用いて、携帯端末との間で無線通信を行う通信システムに関する。
簡便にディジタルデータの送受信を行うツールとして、PHS(Personal Handy-phone System)の携帯端末の利用者数が増加する傾向にある。PHSは、い
わゆるセルラ方式の通信システムであり、各携帯端末は、各地に配置されている複数の基地局のうち、最も信号強度の高い基地局を選択し、その選択した基地局との間で無線通信を行っている。また、この携帯端末は、現在選択している基地局からの信号強度が一定以下に低下すると、より信号強度の高い他の基地局を探索して、そのような基地局が探索されれば、当該信号強度のより高い基地局との間で無線通信を開始する(ハンドオーバ)。
携帯端末と基地局との間は、32kbpsの通信速度での通信を行っており、上り4チャネル、下り4チャネルの時分割多重化が行われている。図4に示すように、上り下りのいずれも、1スロットあたり、1つの制御チャネル(CCH)と、3つの伝送チャネル(TCH)を備える。携帯端末と基地局とは、制御チャネルと伝送チャネルを用いて呼制御(発呼/着呼等)を行うとともに、携帯端末一つについて、上り下り一つずつの伝送チャネルを割り当てて、当該割り当てた伝送チャネルを介して通信を行っている。
基地局は、ISDN回線網に接続されており、このISDN回線網のUインタフェースを介して他の基地局や、公衆電話回線網(PSTN)等に接続された固定電話機、さらには携帯電話回線網に接続される携帯電話機などとの間で通信を行う。広く知られているように、ISDN回線網では、制御用のDチャネル(16kbps)1回線と、Bチャネル(64kbps)2回線とがセットとなっている。従来の基地局では、このセットを2つを利用し、2つのDチャネルと、4つのBチャネルとを用いて通信を行っている。
このように通信に利用できるBチャネルの通信速度は、PHS側の2倍あるが、音声データに関しては、PHS側で用いられる音声符号化の圧縮効率が、ISDN回線網のそれよりも大きいので、ISDNのBチャネル1回線で送受信できる音声データは、PHSの1つの伝送チャネルの音声信号だけである。
従って、従来のPHSでは、基地局が、3つの伝送チャネルを介して3つの携帯端末と通信を行っているときにも、ISDN側のBチャネルは3回線が利用されるだけであり、Bチャネル1回線が余ることとなるにもかかわらず、他の携帯端末から発呼の要求を受けても、PHS側で割り当てるべきチャネルがないので、接続することはできなかった。
TTC標準(第1版) 発行:(社)電信電話技術委員会 1993年 第II巻 第4分冊 ユーザ・網インタフェース p.243〜p.245
そこで、ISDN側の余ったBチャネル1回線分を有効利用するべく、1つの伝送チャネルを介して2つの呼を処理する方式(SDMA方式、Space Division Multiple Access)も開発されている。このSDMA方式による通信を行う場合、PHS側の信号で、SDMA方式の対象となった伝送チャネルを介して送受するべき2つの信号をそれぞれ1/2に圧縮して合成して伝送する。これにより理論上、各伝送チャネルの数3×2=6チャネル分のデータを送受可能である。
しかしながら、処理可能な呼の数をさらに増大することが望まれている。また、そうした処理可能な呼の数を増大させる技術が、ISDN側のインタフェースの規格の現状に合致すれば、なお好ましい。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、SDMA方式を採用しながら、さらなる呼を受け入れることのできる通信システムを提供することをその目的の一つとする。
また、低速チャネルを用いて音声呼を処理することは現実的でないため、低速チャネルのみしか空きがない場合には音声呼の処理をとりやめることにより、音声呼の処理が滞ることを防ぐことができる。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、通信基地局装置と、携帯端末装置とを含む通信システムであって、前記通信基地局装置は、前記携帯端末装置との間は、少なくとも一つの制御チャネルと、N台の携帯端末装置の呼をそれぞれ伝送するためのN個の伝送チャネルとを含んだスロットを用いて無線通信を行っており、N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを、前記伝送チャネルのいずれか一つの伝送チャネルを用いて伝送されている呼に係るデータに合成可能であれば、合成して伝送する第1手段と、前記合成が不可能である場合に、当該N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを前記制御チャネルの未利用部分を用いて伝送する第2手段と、を含むことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、携帯端末装置との間で、少なくとも一つの制御チャネルと、N台の携帯端末装置の呼をそれぞれ伝送するためのN個の伝送チャネルとを含んだスロットを用いて無線通信を行う通信基地局装置であって、N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを、前記伝送チャネルのいずれか一つの伝送チャネルを用いて伝送されている呼に係るデータに合成可能であれば、合成して伝送する第1手段と、前記合成が不可能である場合に、当該N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを前記制御チャネルを用いて伝送する第2手段と、を含むことを特徴としている。
ここで、当該通信基地局装置は、さらに電気通信網との間で、複数の通信網側制御チャネルと複数の通信網側データ伝送チャネルとを介して通信可能に接続されており、前記第1手段は、前記合成した呼のそれぞれについて、一つずつの通信網側データ伝送チャネルを割り当てて、それぞれ伝送し、前記第2手段は、前記複数の通信網側制御チャネルのいずれか一つを選択し、前記制御チャネルを介して送受される呼を、当該選択した通信網側制御チャネルを介して前記電気通信網との間で通信することとしてもよい。
また、前記制御チャネルを用いて伝送されている呼がある場合に、前記伝送チャネルを用いて伝送される呼の終了を検出すると、当該終了した呼に代えて、前記制御チャネルを用いて伝送されている呼の伝送を、前記伝送チャネルを用いた伝送に切り替えることとしてもよい。
さらにここで、前記第2手段が前記制御チャネルを用いた呼の伝送を開始してからの経過時間を計時する計時手段を含み、当該計時手段が計時する経過時間が、所定の時間を超えたときに、前記制御チャネルを用いて伝送されている呼に係る携帯端末装置側に、他の通信基地局装置への再接続を促す処理を行うこととしてもよい。
また、本発明のある態様に係る通信基地局装置の制御方法は、携帯端末装置との間で、少なくとも一つの制御チャネルと、N台の携帯端末装置の呼をそれぞれ伝送するためのN個の伝送チャネルとを含んだスロットを用いて無線通信を行う通信基地局装置を用い、N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを、前記伝送チャネルのいずれか一つの伝送チャネルを用いて伝送されている呼に係るデータに合成可能であれば、合成して伝送する第1工程と、前記合成が不可能である場合に、当該N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを前記制御チャネルを用いて伝送する第2工程と、を含む。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、互いに伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信基地局装置であって、前記高速チャネルが空いていない場合に、前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信する手段と、前記低速チャネルを用いた通信の時間を計時する手段と、当該計時手段が計時する通信の時間が、所定の時間を超えたときに、前記低速チャネルを用いて通信している携帯端末装置側に、他の通信基地局装置への再接続を促す処理を行う手段とを有することを特徴としている。
さらに、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、互いに伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信基地局装置であって、前記高速チャネルの空き状況に応じて、前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信する手段と、前記低速チャネルを用いた通信の時間を計時する手段と、当該計時手段が計時する通信の時間に応じて、前記通信を行っている携帯端末装置と他の通信基地局装置との接続に関する処理を行う手段とを有することを特徴とする通信基地局装置。
そして、ここで前記高速チャネルが空いていない場合に、前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信し、前記計時手段が計時する通信の時間が、所定の時間を超えたときに、前記低速チャネルを用いて通信している携帯端末装置側に、他の通信基地局装置への再接続を促す処理を行う。
また、上記従来例の問題点を解決するための他の形態の本発明は伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信基地局装置であって、前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信する手段と、通信の対象となる呼の種類を識別する手段と、前記高速チャネルが空いていない場合に前記低速チャネルを用いて通信をする際に、前記識別の結果、前記呼の種類が音声呼である場合には当該呼の受け入れを拒否し、前記呼の種類がパケットデータの呼である場合には当該呼を前記低速チャネルに受け入れ、さらに、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼がある場合には、前記低速チャネルに受け入れたパケットデータの呼と、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼、とを所定のタイミングごとに入れ替える制御手段とを有することを特徴とする。
そして、前記高速チャネルは通信チャネルであり、前記低速チャネルは制御チャネルであるとしてもよい。
さらに、上記従来例の問題点を解決するための他の形態の本発明は、互いに伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信基地局の制御方法であって、前記高速チャネルの空き状況に応じて、前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信するステップステップと、前記低速チャネルを用いた通信の時間を計時するステップと、当該低速チャネルを用いた通信の時間を計時するステップが計時する通信の時間に応じて、前記通信を行っている携帯端末装置と他の通信基地局装置との接続に関する処理を行うステップとを含むことを特徴とする。
そして、また、上記従来例の問題点を解決するための他の形態の本発明は互いに伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信方法であって、前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信するステップと、通信の対象となる呼の種類を識別するステップと、前記高速チャネルが空いていない場合に前記低速チャネルを用いて通信をする際に、前記識別の結果、前記呼の種類が音声呼である場合には当該呼の受け入れを拒否し、前記呼の種類がパケットデータの呼である場合には当該呼を前記低速チャネルに受け入れるステップと、さらに、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼がある場合には、前記低速チャネルに受け入れたパケットデータの呼と、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼、とを所定のタイミングごとに入れ替える制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、低速チャネルのみしか空きがない場合には音声呼の処理をとりやめることにより、音声呼の処理が滞ることを防ぐことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る通信システムは、図1に示すように、携帯端末1と、通信基地局2と、をそれぞれ複数含んで構成され、通信基地局2はISDN回線網3に接続されている。また通信基地局2は、基本的には、無線側通信部21と、制御部22と、有線側通信部23とを含んで構成されている。
携帯端末1は、いずれかの通信基地局2との間でPHS方式による通信を行っている。この携帯端末1は、PHS方式の電話機であってもよいし、データ通信装置であってもよい。通信基地局2は、従来のものと同様に、その近傍に位置する携帯端末1との間でPHS方式による通信を行う。この通信基地局2は、携帯端末1側からの発呼要求を受け入れて、当該発呼要求に係る呼を、3個の伝送チャネルのいずれかに割り当てて、当該割り当てた伝送チャネルを介して音声やパケットデータの通信を行っている。本実施の形態において特徴的なことの一つは、この通信基地局2が発呼要求を受けたときに、伝送チャネルに空きがなくても、伝送チャネルのいずれかで伝送されている呼に合成し、又は制御チャネルを用いることで、その発呼要求に係る呼を処理することである。
すなわち、通信基地局2の無線側通信部21は、制御部22から入力される指示に従い、従来のものと同様に、上り(携帯端末1側から通信基地局2へ送信されるデータ)下り(通信基地局2から端末装置1へ送信されるデータ)それぞれに、1つの制御チャネルと、3つの携帯端末の呼をそれぞれ伝送するための3つの伝送チャネルとを含んだスロットを用いて無線通信を行う。
有線側通信部23は、制御部22から入力される指示に従い、ISDN回線網3との間で、Uインタフェースを利用した通信を行う。具体的にこの有線側通信部23は、比較的高速なデータレートを有する高速チャネルとしてのBチャネル(通信網側伝送チャネル)4つと、それに比して低速なデータレートを有する低速チャネルとしてのDチャネル(通信網側制御チャネル)2つとを用いてISDN回線網3との間でデータの送受信を行う。なお、通信基地局2とISDN回線網3との間の制御信号は、Dチャネルの回線1つを用いて送受されるだけであり、もう一つのDチャネルの回線は未利用のままである。以下、この未利用のDチャネルを、未利用Dチャネルと呼ぶ。
制御部22は、無線側通信部21を介して、携帯端末1から制御チャネルを通じて受信される発呼要求を受け入れる処理(呼受入処理)を行う。また、この制御部22は、いずれかの下り伝送チャネルを用いて伝送されている呼に係るデータに、他の呼のデータを合成して送信するとともに、複数の呼が合成されたデータを上り伝送チャネルを用いて受信し、当該合成された各呼のデータを分離する処理(SDMA処理)を行う。さらに、この制御部22は、制御チャネルを用いて呼を伝送する処理(臨時呼処理)を行っている。
これらの制御部22の具体的動作について、次に詳しく述べる。本実施の形態においては、通信基地局2の制御部22が行う呼受入処理は、次のようになる。
制御部22は、発呼要求を受け入れると図2に示す処理を開始し、まず伝送チャネルに空きがあるか否かを調べる(S1)。ここでいずれかの伝送チャネルに空きがあれば(Yesならば)、当該空いている伝送チャネルに呼を割り当てる処理を行って(S2)、処理を終了する(A)。この場合は、当該発呼要求に係る呼のデータは、処理S2にて割り当てられた上り下りそれぞれの伝送チャネルを介して送受信されることになる。
また処理S1において、伝送チャネルに空きがなければ(Noならば)、予め定められた伝送チャネルで伝送されているデータに対して、発呼要求に係る呼のデータを合成可能であるか否かを判断する(S3)。この判断は例えば、既にSDMA処理等が行われているか否かを判断するといったものでもよいし、データの信号強度に基づくものであってもよい。
この処理S3において、発呼要求に係る呼のデータが合成可能である場合(Yesならば)は、上記予め定められた伝送チャネルについてSDMA処理を開始し(S4)、処理を終了する。このSDMA処理については、既に当該技術を利用した通信基地局が実用化されつつあるところであるので、詳細な説明を省略する。
また処理S3において、発呼要求に係る呼のデータが合成可能でない場合(Noならば)、制御部22は、制御チャネルを介して送受している呼があるか否かを調べ(S5)、そのような呼がない場合は(Noの場合は)、当該発呼要求に係る呼を制御チャネルを介して送受する、臨時呼処理を開始して(S6)、処理を終了する。この臨時呼処理については後に述べる。
また、処理S5において、制御チャネルを介して送受している呼がすでにある場合(Yesの場合)、当該発呼要求をした携帯端末1に対して呼の受入ができなかった旨を表す信号を送信して、呼の受入を拒否し(S7)、処理を終了する。
なお、この処理S5では単に、制御チャネルを介して既に送受している呼があるか否かだけを調べているが、さらに、発呼要求に係る呼のデータがパケットデータであるか否かを調べ、パケットデータでない場合には、処理S7に移行するようにしてもよい。
この制御部22の処理によって、4台目以降の携帯端末との呼について、SDMA又は制御チャネルを用いた処理が行われ、SDMA方式を採用しながら、さらなる呼を受け入れることができる。ここで3つの伝送チャネルの各々をSDMA方式の対象とすれば6つの呼までを受け入れることが可能になる。しかしながらISDN側のBチャネルが4回線だけであるので、本実施の形態の場合、実際上はいずれか一つの伝送チャネルについてSDMA方式の通信ができるにとどまる。
次に、臨時呼処理について説明する。制御部22は、発呼要求に係る呼に対し、制御チャネルを割り当てるよう無線側通信部21に指示し、上り下りとも当該制御チャネルを介して当該呼に係るデータを送受信する。ここで制御部22は、発呼要求など、制御チャネルを本来利用するデータのために、所定のタイミングごとに制御チャネルを空けるよう制御することとしてもよいし、制御チャネルを介して伝送すべきデータがある場合は、呼のデータの伝送を中断する。すなわち、制御部22は、制御チャネルの未利用部分を利用して呼に係るデータを送受することとなる。
また制御部22は、この制御チャネルを介して送受するデータを、ISDN回線網3との間で送受信するための回線を決定し、当該決定した回線を介して当該データをISDN回線網3との間で送受信するよう、有線側通信部23に指示する。具体的に制御部22は、ISDN側でBチャネルに空きがあれば、その空いているBチャネルの回線を介してデータを送受信するよう指示する。また、ISDN側でBチャネルに空きがなければ、未利用Dチャネルの回線を用いてデータを送受信するよう指示する。ここで未利用Dチャネルの回線を用いてデータを送受信する場合は、通信速度(16kbps)が限られたものになるが、呼は接続される。なお、ここでは未利用Dチャネルを用いているが、制御に利用しているDチャネルの空き時間部分を利用してもよい。
このように臨時呼処理に係る呼については、次に示すような処理を行うことも好ましい。すなわち、未利用Dチャネルの回線のように低速チャネルを用いてデータを送受信する場合は、制御部22は、高速チャネルであるBチャネルの利用状態(空きがあるか否か)を監視しておき、Bチャネルに空きができたときには、Dチャネルを利用して伝送している呼を、当該空きとなったBチャネルに切り替えて伝送するように制御する。
同様に、無線側(携帯端末側)については、伝送チャネルの利用状態(空きがあるか否か)を監視し、伝送チャネルに空きができたときには、制御チャネルを用いて伝送している呼を、当該空きとなった伝送チャネルに切り替えて伝送するよう制御する。
これにより、伝送チャネルやBチャネルなどを利用した、本来の呼処理が可能となったときに、当該本来の呼処理に戻ってデータの送受信が行われることとなる。
またここでは、チャネルの空きを監視して、空きができた場合に呼処理を行うチャネルを切り替えるようにしているが、臨時呼処理を開始したタイミングで、図示しないタイマを起動して計時を開始させ、当該タイマが計時している時刻が予め定めた時刻を超えたときに、制御チャネルを介してデータの送受信をしている通信端末1に対し、その呼を切断するか、あるいは明示的な指示によって、他の通信基地局2へのハンドオーバ(再接続)を促すこととしてもよい。
さらに、制御部22は、伝送チャネルを利用して伝送している呼の種類(音声データの呼と、パケットデータの呼の別)を識別して記憶しておき、伝送チャネルを利用している呼のうちにパケットデータの呼があれば、所定のタイミング(例えば定期的なタイミング)ごとに、制御チャネルを用いて伝送している呼と、チャネルを入れ替える処理を行ってもよい。
さらにここまでの説明では、制御チャネルを利用して送受信する呼の種類は問わないものとして説明したが、上述のようにISDN回線網3との間で、Dチャネルのような低速チャネルを利用せざるを得ない場合は、データの伝送速度の制限が発生することから音声データの呼を処理することが現実的でなくなることもある。
そこで制御部22は、図2に示した処理S5の前に、当該発呼要求に係る呼の種類を識別し、それがパケットデータの呼である場合(音声データの呼でない場合)に、処理S5以下の処理を行い、音声データの呼である場合は、処理S7に移行して、呼の受入を拒否することとしてもよい。
次に、本実施の形態の通信システムの動作について図3を参照しながら説明する。図3は、呼A〜Eに係るデータがどのチャネルを介して送受されるかの概要を表したものであり、図3左側は無線側のチャネルを、右側は有線側のチャネル(ISDNのチャネル)を表している。
まず、呼A、呼B、呼Cに係る発呼要求が、複数の携帯端末1のそれぞれから行われると、通信基地局2は、それぞれの呼を、伝送チャネルTCH1からTCH3に割り当てて受け入れ、またBチャネル3つを利用して、ISDN回線網3との間で、それぞれの呼のデータを送受する(図3(a))。
この状態で、通信基地局2がさらに呼Dの発呼要求を受け入れると、通信基地局2は、この呼DをSDMA方式で合成可能であるかを判断し、合成可能であると判断すれば、この呼Dを、伝送チャネルTCH1からTCH3のいずれかで伝送している呼に合成して伝送する。図3では、TCH3を利用する呼Cに合成した場合を例示している。また通信基地局2は、このSDMA方式の対象となった伝送チャネル(ここの例ではTCH3)の時間に、2つの携帯端末1側から呼Cと、呼Dとに係るそれぞれのデータを一斉に受信しているが、これらをSDMA方式で公知の方法により呼Cのデータと呼Dのデータとに分離し、有線側については、呼Aから呼Dのそれぞれを、4つのBチャネルのそれぞれ伝送する(図3(b))。
さらにこの図3(b)に示した状態で、さらに呼Eの発呼要求を受け入れると、通信基地局2は、当該呼Eがパケットデータの呼であるか否かを識別し、パケットデータの呼であれば、これを受け入れて、制御チャネルCCHを介して当該呼Eのデータの送受を開始する。また有線側については、この呼Eのデータを未利用Dチャネルを介して送受する(図3(c))。
やがて、呼Aが切断されると、通信基地局2は、伝送チャネルTCH1と、Bチャネル1回線が空きとなったことを検出して、呼Eのデータを送受するチャネルを、制御チャネルCCHから伝送チャネルTCH1へ切り替え、有線側についても未利用Dチャネルから空きとなったBチャネルへと切り替える(図3(d))。
本発明は、以上説明したようなISDN回線に接続されたPHS基地局での処理に限られるものではない。すなわち、携帯端末装置との間で、少なくとも一つの制御チャネルと、N台の携帯端末装置の呼をそれぞれ伝送するためのN個の伝送チャネルとを含んだスロットを用いて無線通信を行う通信基地局装置であれば、本発明を適用することができる。
すなわち、かかる通信基地局装置において、N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを、伝送チャネルのいずれか一つの伝送チャネルを用いて伝送されている呼に係るデータに合成可能であれば、合成して伝送し、その合成が不可能である場合に、当該N+1台目以降の携帯端末装置との呼について、当該呼に係るデータを制御チャネルを用いて伝送する。
さらにこの場合に、制御チャネルを用いて伝送されている呼がある場合に、伝送チャネルを用いて伝送される呼の終了が検出されると、当該終了した呼に代えて、上記制御チャネルを用いて伝送されている呼の伝送を、終了を検出した呼が利用していた伝送チャネルを用いた伝送に切り替える。
さらに制御チャネルを用いた呼の伝送を開始してからの経過時間を計時し、その経過時間が、所定の時間を超えたときに、制御チャネルを用いて伝送されている呼に係る携帯端末装置側に、他の通信基地局装置への再接続を促す処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る通信システムの構成ブロック図である。 通信基地局2の制御部22の動作例を表すフローチャート図である。 通信基地局2による呼処理の概要を表す説明図である。 一般的なPHSのチャネル構成の例を表す説明図である。
符号の説明
1 携帯端末、2 通信基地局、3 ISDN回線網、21 無線側通信部、22 制御部、23 有線側通信部。

Claims (3)

  1. 互いに伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信基地局装置であって、
    前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信する手段と、
    通信の対象となる呼の種類を識別する手段と、
    前記高速チャネルが空いていない場合に前記低速チャネルを用いて通信をする際に、前記識別の結果、前記呼の種類が音声呼である場合には当該呼の受け入れを拒否し、
    前記呼の種類がパケットデータの呼である場合には当該呼を前記低速チャネルに受け入れ、
    さらに、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼がある場合には、
    前記低速チャネルに受け入れたパケットデータの呼と、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼、とを所定のタイミングごとに入れ替える制御手段と、
    を有することを特徴とする通信基地局装置。
  2. 前記高速チャネルは通信チャネルであり、前記低速チャネルは制御チャネルである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信基地局装置。
  3. 互いに伝送速度が異なる高速チャネルと低速チャネルとを用いて携帯端末装置側と通信する通信方法であって、
    前記低速チャネルを用いて前記携帯端末装置と通信するステップと、
    通信の対象となる呼の種類を識別するステップと、
    前記高速チャネルが空いていない場合に前記低速チャネルを用いて通信をする際に、前記識別の結果、
    前記呼の種類が音声呼である場合には当該呼の受け入れを拒否し、
    前記呼の種類がパケットデータの呼である場合には当該呼を前記低速チャネルに受け入れるステップと、
    さらに、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼がある場合には、
    前記低速チャネルに受け入れたパケットデータの呼と、前記高速チャネルを利用している他のパケットデータの呼、とを所定のタイミングごとに入れ替える制御ステップと、
    を含むことを特徴とする通信基地局装置の制御方法。
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