JP4271988B2 - パケット通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット通信に関し、特に、ネットワークに接続された機器に付与されたドメイン名から対応するアドレスを求めたり、アドレスからドメイン名を求めるために使用されるメッセージを中継するパケット通信装置(DNS中継サーバ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ある端末が属する網と、通信相手の端末が属する網の通信プロトコルが異なる状況下で両端末間の通信を実現する技術の1つに「プロトコル変換」が挙げられる。
【0003】
例えば、インターネットで用いられるInternet Protocol(IP)は、現在、Internet Protocol version 4(IPv4)が全世界的に普及しているが、使用可能なアドレスの枯渇が懸念されており、この問題を解決するものとしてInternet Protocol version 6(IPv6)が提案され実現化されている。しかし、既存のインターネットのシステムの全てについて、一挙に、IPv4からIPv6に移行することは事実上不可能である。従って、IPv4を使用する網とIPv6を使用する網とで通信する際に、IPパケットのプロトコルを変換することによって接続する方式が提案されている。具体的な変換方式としては、IETF(Internet Engineering Task Force)より公開されているRFC(Request For Comments)2765及びRFC2766に記載されている「NAT−PT」、RFC3089に記載されている「SOCKS64」、RFC3142に記載されている「トランスポートリレー」等が知られている。
【0004】
これらは、いずれもIPv4アドレスとIPv6アドレスの相互変換を行うため、事前にIPv4アドレスとIPv6アドレス相互の変換規則を作成し、保持しておく必要がある。この変換規則は、予め静的に設定しておく方法と、通信が発生するたびに動的に作成する方法とがあり、後者の場合は、変換規則の生成のきっかけとして、DNS(Domain Name System)の名前解決技術を利用する。
【0005】
DNSは、ネットワークに接続された機器に付与された、全世界で一意に定まる名前である完全修飾ドメイン名(FQDN:Fully Qualified Domain Name)を指定して、そのドメイン名に関連付けられた属性値(資源レコード)を検索するシステムであり、一般にはドメイン名からIPアドレスを得るために用いられる。この、ドメイン名からIPアドレスを得る操作を名前解決と呼ぶ。今日では、インターネットを利用する多くのアプリケーションがDNSを利用して通信相手のIPアドレスを取得している。
【0006】
IPv4とIPv6の変換では、このDNSを利用し、通信開始にあたってやり取りされるDNSのメッセージを常に監視しており、名前解決の要求メッセージを契機として、IPアドレスの変換規則を作成する。さらに、名前解決の応答メッセージ中のIPアドレスを、作成したアドレス変換規則に従って書き換え、名前解決の要求元に返送する。これらの機能を提供するため、名前解決の要求元の端末と問い合わせ先のDNSサーバとの間に、IPv4/IPv6変換装置と連携するDNS中継サーバを設置する。
【0007】
以下に、IPv6端末からIPv4端末に向けた通信を例にとり、具体的な動作を説明する。
【0008】
まず、発信側のIPv6端末が、名前解決のために、DNS中継サーバに受信側端末のIPv6アドレスを問い合わせる。問い合わせを受け付けたDNS中継サーバは、他のDNSサーバに問い合わせを行い、その応答として前記受信側端末のアドレスの通知を受ける。ここで、DNS中継サーバは、受け取った通知がIPv4アドレスであった場合、応答メッセージのIPv4アドレスを仮のIPv6アドレスに書き換えて、IPv6端末に送り返す。このとき、DNS中継サーバは、IPv4/IPv6変換装置に対して、書き換える前のIPv4アドレスと書き換えた仮のIPv6アドレスを対応付けたアドレス変換規則の作成を要求する。作成されたアドレス変換規則はIPv4/IPv6変換装置内のテーブル(アドレス変換テーブル」)に保持される。
【0009】
発信側のIPv6端末は、名前解決によって通知された受信側端末の仮のIPv6アドレス宛にIPv6パケットを送信する。このIPv6パケットの送信元アドレスは発信側端末自身のIPv6アドレスである。DNS中継サーバは、このIPv6パケットを受信し、IPv4/IPv6変換装置に対して問い合わせを行う。IPv4/IPv6変換装置は、アドレス変換テーブルを参照して、IPv6パケットの送信元のIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを検索する。アドレス変換テーブルには名前解決時に作成された仮のIPv6パケットに対応するIPv4アドレスが保持されているので、受信側端末のIPv4アドレスを得ることができる。
【0010】
次に、IPv4/IPv6変換装置は、アドレス変換テーブルを参照し、IPv6パケットの送信元であるIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを検索する。しかし、この時点では、送信元アドレスの変換規則はまだ作成されていないため、目的とするIPv4アドレスは得られない。そこで、IPv4/IPv6変換装置は発信側端末のIPv6アドレスに対する仮のIPv4アドレスを新たに割り当て、このアドレスの変換規則をアドレス変換テーブルに新たに登録する。これで送信元と受信先のそれぞれに対応するIPv4アドレスが得られると、前記IPv6パケットは、送信元と宛先のアドレスをそれぞれ対応するIPv4アドレスに書き換えたIPv4パケットに変換され、受信先に向けて送られる。
【0011】
この後は、両端末の間で伝送されるパケットは、アドレス変換テーブルに送信元アドレスと受信先アドレスとの変換規則が登録されているので、変換規則に従ってパケット変換が行われる。なお、通信時に動的に生成されたアドレス変換規則は一時的なものであるため、通信が終了し、所定時間が経過すると破棄される。
【0012】
また、上記の例ではIPv6端末からIPv4端末に向けた通信を取り上げたが、IPv4端末からIPv6端末に向けた通信、IPv4端末同士でのアドレス変換が必要な通信(例えば、アドレスが重複する可能性のある、2つのIPv4プライベート網にまたがる通信)、IP以外の通信プロトコルを用いる通信等においても、同様の手順でアドレス変換規則が生成され、アドレス変換を介した通信が行われる(例えば、特許文献1。)。
【0013】
上記のDNSを利用したIPv4アドレスとIPv6アドレスの対応付けにおいては、名前解決の応答メッセージに含まれるIPアドレスの書き換えが必要になる。このIPアドレスは、IPヘッダの中ではなく、IPヘッダに後続するペイロード内に含まれている。
【0014】
また、DNSでは、通信相手のドメイン名を指定してIPアドレスを求めるのとは逆に、IPアドレスを指定して、そのアドレスが付与されている相手のドメイン名を求める「逆引き」と呼ばれる処理もある。この逆引きは、主に電子メールやサーバ間の通信等で利用されている。
【0015】
特に、IPv4網とIPv6網とをプロトコル変換によって接続したネットワークにおいても、電子メールは事実上必須のサービスであり、また、アクセス網のIPv6化の進捗に伴って、例えば、IPv4網に既に構築されているサーバと、ユーザ側のIPv6クライアントとを接続する需要は今後ますます増大することが予想される。そのため、これらのサービスの運用のためには、IPv4網とIPv6網とにまたがるDNSの逆引きの実現が不可欠である。
【0016】
IPアドレス変換を必要とする通信において、各々の端末は、アドレス変換装置によって通信相手に割り当てられた仮のIPアドレスを通信相手のIPアドレスと認識して通信を行う。そのため、逆引きの問い合わせを行う端末は仮のIPアドレスを指定して対応するドメイン名を問い合わせる。一方、DNSサーバは、端末の実際のIPアドレスとその端末のドメイン名との対応関係を把握しているので、通信相手の名前を正しく得るためには、端末の実際のIPアドレスをDNSサーバに問い合わせなければならない。従って、IPv4網とIPv6網とにまたがるDNSの逆引きでは、逆引きを要求する端末とDNSサーバとの間で、問い合わせのために指定するアドレスを仮のアドレスから実際のアドレスに変換する必要がある。
【0017】
DNSの逆引きのパケットでは、具体的には、問い合わせのキーとなるIPv4アドレス又はIPv6アドレスに対応する逆引き用FQDNをIPヘッダに後続するペイロード部分に格納する。そのため、IPアドレスの変換は、ペイロード部分の逆引き用FQDNを変換する必要がある。この、ペイロード部にIPアドレスを含むパケットのアドレス変換を行う場合、SOCKS64のようなアプリケーションレベルゲートウェイ(ALG)方式のプロトコル変換手段では、IPヘッダ変換とペイロード変換を一括して行うことができる。しかし、全ての変換処理をアプリケーションソフトウェアによって行うため、プロトコル変換処理を高速に実行することが難しくなる。
【0018】
一方、NAT−PT方式のプロトコル変換は、IPヘッダの付け替えのみを行うため、変換機能を専用ハードウェアによって行うので変換処理を高速に実行することができる。通常のプロトコル間通信ではIPヘッダ変換のみを行う処理がほとんどであり、ペイロードの変換を必要としないため、全体としての処理速度の観点ではNAT−PT方式が有利であるが、ペイロード変換が必要な場合は、別途ALGを用意し、IPv4/IPv6変換装置にてIPヘッダ変換を行った後、該当するパケットをALGに転送してペイロード変換を行う必要がある。
【0019】
NAT−PT方式において、DNS中継サーバのようなペイロード変換のためのALGを使用するとき、アドレスの変換規則をどこで保持するかが問題となるが、アドレスの変換規則を参照する頻度が最も高いIPv4/IPv6変換装置が保持するのが処理速度の点で有利と考えられる。その場合、各ALGは、ペイロード内のアドレス変換を行う場合、IPv4/IPv6変換装置に対して置換用のアドレスを問い合わせることになる。
【0020】
【非特許文献1】
E. Nordmark、“RFC2765”、「online」、2000年2月、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc2765.txt>
【非特許文献2】
H. Kitamura、“RFC3089”、「online」、2001年4月、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3089.txt>
【非特許文献3】
J.Hagino他、“RFC3142”、「online」、2001年7月、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3142.txt>
【特許文献1】
特開2000−156710号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
大規模なIPv4網とIPv6網との相互接続を行う場合には、負荷分散や障害回避のために1つの接続点で複数のIPv4/IPv6変換装置を並列に使用する形態をとることが考えられる。また、RFC1918で規定されているプライベートアドレスを使用するIPv4プライベート網をIPv6網に接続し、その各々とIPv6網との間で通信を行ったり、IPv4からIPv6への変換と、IPv6からIPv4への変換を組み合わせることにより、異なるIPv4網どうしで通信を行ったりする形態も想定される。
【0022】
しかしながら、従来のペイロード変換のためのALGは、置換用のアドレスを、複数のIPv4/IPv6変換装置の中のどれに要求すれば良いかを判断することができなかった。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、第1のプロトコルを使用してパケット通信する第1のネットワークと、第2のプロトコルを使用してパケット通信する第2のネットワークとがアドレス変換手段を介して接続されており、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間の通信に係るパケットを転送するパケット通信装置において、前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスのうちネットワークに依存する部分と、アドレス変換手段との対応関係を保持する対応関係保持手段と、受信したパケットに含まれるアドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択するアドレス変換手段選択手段と、前記選択されたアドレス変換手段から、前記受信パケットに含まれるアドレスを置換するための置換用アドレスを取得するアドレス取得手段と、該取得した置換用アドレスを用いて、前記受信パケットに含まれるアドレスを置換するアドレス置換手段と、名前解決要求パケットの識別番号を保持する識別番号保持手段と、を備え、前記アドレスの置換は、DNSプロトコルに従って通信端末のアドレスに対応する名前の問い合わせのために指定されたアドレスを対象とし、前記識別番号保持手段は、前記第2のネットワークにおいて使用されるアドレスに対応する名前解決要求パケットを受信すると、当該受信した名前解決要求パケットに前記取得した置換用アドレスによる置換をした名前解決要求パケットをDNSサーバに送信するとき、前記受信した名前解決要求パケットの送信元の前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスと、前記送信する名前解決要求パケットの識別番号とを対応付けて保持し、前記アドレス取得手段は、前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスに対応する名前を回答するパケットを受信すると、当該回答パケットの識別番号に対応する前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、前記第2のネットワークにおいて使用される置換用アドレスを要求することを特徴とする。
【0024】
また、IPv6を使用する第1のネットワークと、IPv4を使用する第2のネットワークとがアドレス変換手段を介して接続されており、前記第1のネットワークに接続され、IPv6アドレスのプレフィックスと、該プレフィックスを受け持つアドレス変換手段との対応関係を保持するパケット通信装置に用いられる、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間の通信に係るパケットを転送する通信方法において、名前解決要求パケットをDNSサーバに代わって受信し、前記名前解決要求パケットを受信すると、前記保持された対応関係から、該名前解決要求に含まれるアドレスに基づいて、前記アドレス変換手段を選択し、前記選択されたアドレス変換手段から置換用アドレスを取得し、該取得した置換用アドレスを用いて、前記名前解決要求パケットに含まれるアドレスを指定して名前を問い合わせる文字列を、前記置換用アドレスを指定して名前を問い合わせる文字列に置換し、IPv4アドレスに対応する名前解決要求パケットを受信すると、当該受信した名前解決要求パケットに前記取得した置換用アドレスによる置換をした名前解決要求パケットをDNSサーバに転送するとき、前記名前解決要求パケットの送信元のIPv6アドレスと、前記送信する名前解決要求パケットの識別番号とを対応付けて保持し、IPv6アドレスに対応する名前を回答するパケットを受信すると、当該名前を回答するパケットの識別番号に対応するIPv6アドレスに基づいて、前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用IPv4アドレスを要求することを特徴とする。
【0025】
なお、本発明の通信装置は、IPv6アドレスのプレフィックス1つに対して、複数のIPv4/IPv6変換装置を対応付けておくことができる。
【0026】
【発明の作用と効果】
本発明のパケット通信装置(DNS代理サーバ)によると、第1のプロトコルを使用してパケット通信する第1のネットワークと第2のプロトコルを使用してパケット通信する第2のネットワークとが、複数のアドレス変換手段によって相互に接続されているネットワークシステムにおいて、パケットのペイロード変換のための置換用アドレスを、適切なアドレス変換手段から獲得し、上位層のIPアドレスの変換を行うことができる。さらに、第1のネットワークにおいて使用されるアドレスのうちネットワークに依存する部分1つに対して、複数のアドレス変換手段を対応付けておくことで、アドレスのうちネットワークに依存する部分に対応付けられたアドレス変換手段にアドレスを要求する必要が生じると、その度に要求先のアドレス変換手段を切り換えるので、アドレス変換手段の負荷を分散させることが可能になる。
【0027】
さらに、本発明のネットワークシステムにおいて、第1のネットワークと第2のネットワークにまたがったDNSの逆引きが可能になるため、第1のネットワークと第2のネットワークの間でも、電子メールやクライアント・サーバシステムなどのサービスを、従来の第2のプロトコルのみのネットワークと同様に運用できるようになる。
【0028】
また、アドレスを要求した先のアドレス変換手段から対応するアドレスを獲得できない場合には、当該第1のネットワークにおいて使用されるアドレスのうちネットワークに依存する部分に対応付けられた別のアドレス変換手段に再度置換用アドレスを要求することで、変換装置の障害等を回避することが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0030】
まず、本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0031】
図1は、第1の実施の形態のDNS中継サーバが設けられる通信ネットワークシステムの構成図である。
【0032】
IPv6ネットワーク600は、IPv4/IPv6変換装置101を介してIPv4ネットワーク400に接続されており、IPv4/IPv6変換装置102を介してIPv4ネットワーク401に接続されている。
【0033】
IPv6ネットワーク600は、通信プロトコルとしてIPv6のみを使用し、DNS中継サーバ1a、DNSサーバ601、IPv6端末602が接続されている。DNS中継サーバ1aは名前解決要求をDNSサーバ601の代わりに受け取り、名前解決要求の対象となる機器をどのIPv4/IPv6変換装置が担当するか(すなわち、名前解決要求の対象となる機器がどのIPv4/IPv6変換装置に接続されたネットワークに属するか)を判定し、また名前解決要求パケットのペイロード部に記載されたFQDNを変換する。DNSサーバ601はIPv6ネットワーク600に接続されている機器のアドレスと名前とを相互に変換する表を持つDNSサーバである。IPv6端末602はデータの通信を行うコンピュータ端末である。
【0034】
IPv4ネットワーク400は、通信プロトコルとしてIPv4のみを使用し、DNSサーバ401、IPv4端末402が接続されている。DNSサーバ401はIPv4ネットワーク400に接続されている機器のアドレス、名前を相互に変換する表を持つDNSサーバであり、IPv4端末402はデータ通信を行うコンピュータ端末である。
【0035】
IPv4ネットワーク410も同様に、通信プロトコルとしてIPv4のみを使用し、DNSサーバ411、IPv4端末412が接続されている。DNSサーバ411はIPv4ネットワーク410に接続されている機器のアドレス、名前を相互に変換する表を持つDNSサーバであり、IPv4端末412はデータ通信を行うコンピュータ端末である。
【0036】
IPv6ネットワーク600においては、通信プロトコルとしてIPv6のみを使用しているので、逆引き問い合わせのときにはIPv6アドレスのみが指定できる。また、IPv4ネットワーク400及びIPv4ネットワーク410においては、通信プロトコルとしてIPv4のみを使用しているので、逆引き問い合わせのときにはIPv4アドレスのみが指定できる。
【0037】
IPv4/IPv6変換装置101及び102は、接続されたネットワークから送られるIPパケットの宛先アドレスと送信元アドレスとを、IPv4からIPv6に、又は、IPv6からIPv4に相互に変換するための装置である。
【0038】
図2は、第1の実施の形態におけるDNS中継サーバ装置1aの構成を示すブロック図である。
【0039】
DNS中継サーバ装置1aは、送受信部11、メッセージ解析部12、アドレス変換情報問い合わせ生成部13、アドレス変換情報問い合わせ応答解析部14、メッセージ書換処理部15、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16、ID保持部18等により構成されている。これらの各部は、例えば、CPUやRAM等の電子デバイスで構成されている。 送受信部11は、IPv4ネットワークとIPv6ネットワークとの間でIPパケットの送受信を行う。
【0040】
メッセージ解析部12は、受信したメッセージを解析して、逆引きの問い合わせや応答メッセージであるかを判定し、メッセージの内容に従って、例えば逆引きに指定したIPv4アドレスやIPv6アドレスを抽出する。
【0041】
アドレス変換情報問い合わせ生成部13は、メッセージ解析部12によって抽出されたアドレスから、IPv4、IPv6相互に変換するためのアドレスをIPv4/IPv6アドレス変換装置に問い合わせるためのメッセージを生成する。
【0042】
アドレス変換情報問い合わせ応答解析部14は、アドレス変換情報問い合わせ生成部13によって生成したメッセージに対して返送された応答メッセージを受け取り、その内容を解析する。
【0043】
メッセージ書換処理部15は、上記逆引きの問い合わせまたは応答メッセージで指定されたIPv4アドレスやIPv6アドレスを、IPv4/IPv6アドレス変換装置から通知された置換用のアドレスに書き換える。
【0044】
IPv4/IPv6変換装置情報保持部16は、IPv6アドレスのプレフィックスの値とIPv4/IPv6変換装置との対応関係を示すプレフィックス・変換装置対照表160を保持する。
【0045】
メッセージID保持部18は、IPv4メッセージのIDと送信元IPv6アドレスとの対応関係を示すメッセージID・IPv6アドレス対照表190を保持する。
【0046】
図3に、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16に保持されるプレフィックス・変換装置対照表160の内容を示す。
【0047】
このプレフィックス・変換装置対照表160は、プレフィックスを記録する領域161と、IPv4/IPv6変換装置の情報を記録する領域162とから構成されている。プレフィックス記録領域161は、128ビットのIPv6アドレス値を記録する領域163と、IPv6アドレスのプレフィックスを表す部分を先頭からの長さのビット数で表して記録する領域164とから構成されている。IPv4/IPv6変換装置情報領域162は、IPv4/IPv6変換装置のIPv6アドレスを記録する領域165と、IPv4/IPv6変換装置のUDP(User Datagram Protocol)ポート番号を記録する領域166とから構成されている。
【0048】
図4に、メッセージID保持部18に保持されるメッセージID・IPv6アドレス対照表190の内容を示す。
【0049】
このメッセージID・IPv6アドレス対照表190は、IPv6アドレスを記録する領域191と、メッセージIDを記録する領域192とから構成されている。
【0050】
次に、第1の実施の形態のDNS中継サーバが設けられる通信ネットワークシステムにおける、DNSの逆引きについて説明する。
【0051】
DNSの逆引きは、逆引きを行うIPアドレスを逆引き用の名前(FQDN)に変換し、そのFQDNに対する名前(PTR(PoinTeR)レコード)をDNSサーバに問い合わせることで実現している。
【0052】
IPv4アドレスで逆引きを行う場合は、“in-addr.arpa”を付した逆引き用FQDNを使用する。この逆引き用FQDNは、32ビットのIPv4アドレスを8ビット毎に区切り、各々の8ビット値を10進数で表記し、4つの10進数の順序を逆にしてドット区切ったものを“in-addr.arpa”の前に付加したものとなる。例えば、IPv4アドレス“192.168.1.142”からドメイン名を求めるとき、逆引き用FQDNは“142.1.168.192.in-addr.arpa”となる。
【0053】
また、IPv6アドレスで逆引を行う場合は、“ip6.arpa”を付した逆引き用FQDNを使用する。この逆引き用FQDNは、128ビットのIPv6アドレスを16進表記したものを順序を逆にしてをドットで区切ったものを“ip6.arpa”の前に付加したものとなる。例えば、“2001:1001::200:e2ff:fe53:986b”の逆引き用FQDNは、“b.6.8.9.3.5.e.f.f.f.2.e.0.0.2.0.0.0.0.0.0.0.0.0.1.0.0.1.1.0.0.2.ip6.arpa”となる。
【0054】
なお、IPv6の逆引き用FQDNは、“\[x20011001000000000200e2fffe53986b/128\].ip6.arpa”(“\”は、正しくはバックスラッシュ記号)と表記するのが一般的である。
【0055】
また、IPv6では、システムの実装の方式によっては逆引き用FQDNが、“ip6.arpa”ではなく、“ip6.int”となっている場合もある。
【0056】
次に、前記のDNSメッセージの詳細を説明する。
【0057】
DNSメッセージは、図5に示すように、ヘッダ部21、問い合わせ部22、回答部23、権威部24、付加情報部25から構成されている。なお、ヘッダ部21以外のセクションは、必ずしもこれらの全てが存在するとは限らない。
【0058】
ヘッダ部21は、図6に示すように、メッセージに一意に付されるIDフィールド210、問い合わせの応答であるかを示すフラグ211、問い合わせの種類を示す問い合わせ型フィールド212、フラグ213、予約領域フィールド214、メッセージが応答である場合応答の種類を示す応答コードフィールド215、問い合わせ部22に格納されているエントリの数を示す問い合わせ部エントリ数フィールド216、回答部23に格納されている資源レコードの数を示す回答部資源レコード数フィールド217、権威部24に格納されている資源レコードの数を示す権威資源レコード数フィールド218、付加情報部25に格納されている資源レコードの数を示す付加情報資源レコード数フィールド219等から構成されている。
【0059】
問い合わせ部22は、図7示すように、ドメイン名フィールド220、問い合わせレコード型221、問い合わせクラス222から構成されている。FQDN220は、問い合わせのためのFQDNを格納するフィールドであり、逆引き問い合わせの場合は、逆引き用FQDNが格納される。問い合わせレコード型フィールド221には、問い合わせがIPv4であるか、IPv6であるかを示す情報が格納される。
【0060】
回答部23、権威部24、付加情報部25は、それぞれ図8に示す共通のフィールドによって構成されている。すなわち、問い合わせのためのFQDNを格納するドメイン名フィールド230、問い合わせがIPv4であるかIPv6であるかを示す問い合わせレコード型フィールド231、問い合わせの応答がDNS中継サーバ1aのキャッシュに保持される時間が格納される生存時間フィールド、問い合わせの応答によって解決された名前(PTRレコード)が格納される資源レコード232等から構成される。
【0061】
また、いずれのフィールドも、データ長を圧縮するためFQDNの全部または一部が他のフィールドのFQDNと同じである場合には、FQDNを格納する代わりに、他のフィールドの一致する文字列の先頭部分を示すポインタが格納される。このDNSメッセージを受け取った装置はポインタを参照し、ポインタ先に記載されているFQDNを得ることができる。
【0062】
DNS逆引き問い合わせメッセージでは、ヘッダ部21のフラグ211の値が0となり、それに続くフィールドは問い合わせ部22のみとなる。
【0063】
また、DNS逆引き問い合わせに対する応答メッセージでは、ヘッダ部21のIDフィールド210に、問い合わせメッセージのIDの値がそのままコピーされて格納され、フラグ211の値は1となる。また、問い合わせ部22には、問い合わせメッセージの問い合わせ部22の内容がそのまま格納される。
【0064】
さらに、DNS逆引き問い合わせメッセージでは、回答部のドメイン名フィールド230に、前記のIPv4またはIPv6の逆引き用FQDNが格納され、問い合わせレコード型フィールド231に、PTRレコードを示す値12が格納され、また資源レコードフィールド232には、指定されたアドレスを持つ機器に付与されたFQDNが格納される。ただし、回答部のドメイン名フィールド230は、通常、問い合わせ部22と同じであるため、問い合わせ部のドメイン名フィールド220に記載された逆引き用FQDNの先頭へのポインタが格納されている。
【0065】
次に、DNS中継サーバ1aがDNSメッセージを受け取ったときの具体的な動作について説明する。
【0066】
まず、第1の場合として、DNS中継サーバ1aがIPv6アドレスの逆引きの問い合わせを受信したときの動作を説明する。
【0067】
送受信部11が受信したDNSメッセージはメッセージ解析部12に送られる。
【0068】
メッセージ解析部12は、受信したDNSメッセージの内容を解析し、DNSメッセージに“ip6.arpa”(又は“ip6.int”)を有する逆引き用FQDNが含まれていると、PTRレコードを問い合わせるための逆引きDNSメッセージであると判定し、この逆引きDNSメッセージの逆引き用FQDNからIPv6アドレスを抽出する。次に、メッセージ解析部12はアドレス変換情報問い合わせ生成部13にこのIPv6アドレスを送る。
【0069】
アドレス変換情報問い合わせ生成部13は、抽出されたIPv6アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16に保持されているプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、先に抽出されIPv6アドレスのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置の情報を取得して、IPv4/IPv6変換装置を一つ選択する。このときIPv4/IPv6変換装置が複数検索された場合には複数の装置の情報を取得して、IPv4/IPv6変換装置を一つ(又は複数)選択する。
【0070】
そして、選択されたIPv4/IPv6変換装置に対して、抽出されIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを問い合わせる。このとき、問い合わせを行ったIPv4/IPv6変換装置からは対応するIPv4アドレスが得られなかった場合には、選択された他のIPv4/IPv6変換装置に対して、抽出したIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスを問い合わせる。そして、IPv4アドレスが得られるか、または、取得した全てのIPv4/IPv6変換装置に対して問い合わせが完了するまで問い合わせを繰り返す。なおこのとき、繰り返し回数の上限を予め管理者が設定する所定回数に定めてもよい。
【0071】
IPv4/IPv6変換装置によって送られたIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスの応答は、送受信部11を経由してアドレス変換情報問い合わせ応答解析部14が受け取り、アドレス変換情報問い合わせ応答解析部14が応答メッセージからIPv4アドレスを抽出することによって、IPv6アドレスに対応するIPv4アドレスが得られる。そして得られたIPv4アドレスはメッセージ書換処理部15に送られる。
【0072】
メッセージ書換処理部15では、得られたIPv4アドレスを逆引き用FQDNに変換し、始めに受け取った逆引きDNSメッセージの問い合わせ部に含まれたIPv6逆引き用FQDNを、IPv4アドレスを含む逆引き用FQDNに書き換え、新たな逆引きDNSメッセージを生成する。新たに生成された逆引きDNSメッセージは、送受信部11を経由して名前解決情報を保持する他のDNSサーバに対して送信される。
【0073】
一方、全ての変換装置に対して繰り返し問い合わせをした(所定回数の繰り返しが終了した)が、最終的にIPv4アドレスが得られなかった場合には、受信した逆引きDNSメッセージを、そのまま名前解決情報を保持する他のDNSサーバに対して送信する。
【0074】
次に、第2の場合として、DNS中継サーバ1aがIPv4アドレスの逆引きの問い合わせを受信したときの動作を説明する。
【0075】
送受信部11が受信したDNSメッセージはメッセージ解析部12に送られる。
【0076】
メッセージ解析部12は、受信したDNSメッセージの内容を解析し、DNSメッセージに“in-addr.arpa”を有する逆引き用FQDNが含まれていると、PTRレコードを問い合わせるための逆引きDNSメッセージであると判定し、この逆引きDNSメッセージの逆引き用FQDNからIPv4アドレスを抽出し、アドレス変換情報問い合わせ生成部13に送る。
【0077】
アドレス変換情報問い合わせ生成部13は、抽出されたIPv4アドレスを用いてIPv4/IPv6変換装置情報保持部16に保持されているプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、先に抽出されたIPv6アドレスのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置の情報を取得して、先に抽出されたIPv6アドレスのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置を一つ(又は複数)選択する。そして、選択されたIPv4/IPv6変換装置に対してIPv4アドレスに対応するIPv6アドレスを問い合わせる。このとき、前述したように複数のIPv4/IPv6変換装置を取得した場合には、各々に対して問い合わせ繰り返す。
【0078】
問い合わせの結果として、IPv4/IPv6変換装置によって送られたIPv4アドレスに対するIPv6アドレスの応答は、送受信部11を経由してアドレス変換情報問い合わせ応答解析部14が受け取り、アドレス変換情報問い合わせ応答解析部14が応答メッセージからIPv6アドレスを抽出することによって、IPv4アドレスに対応するIPv6アドレスが得られる。そして得られたIPv6アドレスはメッセージ書換処理部15に送られる。
【0079】
メッセージ書換処理部15では、得られたIPv6アドレスを逆引き用FQDNに変換し、始めに受け取った逆引きDNSメッセージの問い合わせ部に含まれたIPv4逆引き用FQDNを、IPv6アドレスを含む逆引き用FQDNに書き換え、新たな逆引きDNSメッセージを生成する。新たに生成された逆引きDNSメッセージは、送受信部11を経由して名前解決情報を保持する他のDNSサーバに対して送信される。
【0080】
なお、このとき、他のDNSサーバに送信する逆引きDNSメッセージに含まれるメッセージIDと、書き換え前の逆引き問い合わせの送信元のIPv6アドレスとを対応付けて、ID保持部18のメッセージID・IPv6アドレス対照表190(図4参照)に記録する。
【0081】
一方、最終的にIPv6アドレスが得られなかった場合には、受信した逆引きDNSメッセージを、そのまま名前解決情報を保持する他のDNSサーバに対して送信する。
【0082】
次に、第3の場合として、DNS中継サーバ1aがIPv4アドレスの逆引きに対する応答を受信したときの動作を説明する。
【0083】
送受信部11が受信したDNSメッセージはメッセージ解析部12に送られる。
【0084】
メッセージ解析部12は、受信したDNSメッセージの内容を解析し、逆引きDNSメッセージに対する返答(名前解決の結果)であると判断すると、DNSメッセージの問い合わせ部22(図6参照)に格納されている逆引き用FQDNから、IPv4アドレスを抽出し、アドレス変換情報問い合わせ生成部13に送る。
【0085】
アドレス変換情報問い合わせ生成部13は、抽出されたIPv4アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16に保持されているプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、逆引きDNSメッセージを送信した送信元のIPv6アドレスのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置の情報を取得して、送信元のIPv6アドレスのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置を一つ(又は複数)選択する。
【0086】
そして、メッセージ解析部12によって抽出されたIPv4アドレスに対応するIPv6アドレスの問い合わせ送受信部11を経由して送信して、抽出されたIPv4アドレスを置換するIPv6アドレスを要求する。このとき、前述したように複数のIPv4/IPv6変換装置の情報を取得し、複数のIPv4/IPv6変換装置が選択された場合には、各々に対して問い合わせ繰り返す。
【0087】
IPv4/IPv6変換装置からIPv4アドレスに対応するIPv6アドレスの応答メッセージが送られると、送受信部11を経由してアドレス変換情報問い合わせ応答解析部14が該応答メッセージを受け取る。アドレス変換情報問い合わせ応答解析部14は、該応答メッセージからIPv6アドレスを抽出して、メッセージ書換処理部15に送る。
【0088】
メッセージ書換処理部15では、DNSサーバから受け取った逆引き応答メッセージの問い合わせ部22と回答部23(図7参照)に格納されているIPv4逆引き用FQDNを、IPv4/IPv6変換装置から受け取ったIPv6アドレスに対応する逆引き用FQDNに書き換え、新たな応答メッセージを生成し、逆引きDNSメッセージの問い合わせ元に送受信部11を経由して送信する。
【0089】
このとき、回答部23に、問い合わせ部22のドメイン名フィールドを示すポインタが格納されている場合には、この書き換えによってポインタの位置が変わるため、書き換え後の問い合わせ部22の逆引き用FQDNの一致する文字列の先頭を示す正しいポインタに書き換える。
【0090】
一方、最終的にIPv6アドレスが得られなかった場合には、受信した応答メッセージを、そのまま逆引きDNSメッセージの問い合わせ元に送信する。
【0091】
最後に、第4の場合として、DNS中継サーバ1aがIPv6アドレスの逆引きに対する応答を受信したときの動作を説明する。
【0092】
送受信部11が受信したけ取ったDNSメッセージはメッセージ解析部12に送られる。
【0093】
メッセージ解析部12は、受信したDNSメッセージの内容を解析し、DNSメッセージに“ip6.arpa”又は“ip6.int”ドメインのPTRレコードの問い合わせに応答するDNSメッセージ(名前解決の結果)であると判断すると、DNSメッセージの問い合わせ部22(図6参照)に格納されている逆引き用FQDNから、IPv6アドレスを抽出し、アドレス変換情報問い合わせ生成部13に送る。
【0094】
アドレス変換情報問い合わせ生成部13は、抽出されたIPv6アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16に保持されているプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、先に抽出したIPv6アドレスをのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置の情報を取得して、先に抽出したIPv6アドレスのプレフィックスに対応付けられたIPv4/IPv6変換装置を一つ(又は複数)選択する。
【0095】
そして、メッセージ解析部12によって抽出されたIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスの問い合わせを送受信部11を経由して送信して、抽出されたIPv6アドレスを置換するIPv4アドレスを要求する。このとき、前述したように複数のIPv4/IPv6変換装置を取得した場合には、各々に対して問い合わせ繰り返す。
【0096】
IPv4/IPv6変換装置からIPv6アドレスに対応するIPv4アドレスの応答メッセージが送られると、送受信部11を経由してアドレス変換情報問い合わせ応答解析部14が該応答メッセージを受け取る。アドレス変換情報問い合わせ応答解析部14は、該応答メッセージからIPv6アドレスを抽出して、メッセージ書換処理部15に送る。
【0097】
メッセージ書換処理部15では、DNSサーバから受け取った逆引き応答メッセージの問い合わせ部22と回答部23(図7参照)に格納されているIPv6逆引き用FQDNを、IPv4/IPv6変換装置から受け取ったIPv4アドレスに対応する逆引き用FQDNに書き換え、新たな応答メッセージを生成し、逆引きDNSメッセージの問い合わせ元に送受信部11を経由して送信する。
【0098】
このとき、回答部23に、ポインタが格納されている場合には、この書き換えによってポインタの位置が変わるため、書き換え後の問い合わせ部22の逆引き用FQDNの一致する文字列の先頭を示す正しいポインタに書き換える。
【0099】
一方、最終的にIPv4アドレスが得られなかった場合には、受信した応答メッセージを、そのまま逆引きDNSメッセージの問い合わせ元に送信する。
【0100】
次に、第1の実施の形態の通信ネットワークシステムにおいて、IPv4端末からIPv6端末のアドレスの逆引きを行うときの動作について説明する。
【0101】
ここで、まず、図1の構成において、次のようにアドレス及び名前が設定されているものとする。
【0102】
IPv4端末412には、FQDN“hostX.v4.net”、IPv4アドレス“192.168.0.2”が付与されている。
【0103】
IPv6端末602には、FQDN“hostY.v6.net”、IPv6アドレス“2001::1”が付与されている。また、IPv6ネットワーク600に接続されているDNSサーバ601は、サブネット“2001::/96”に属するIPv6アドレスの逆引きに回答でき、この範囲の名前の解決を行うよう構成されている。さらに、DNS中継サーバ1aはサブネット“2001::/96”に属するIPv6アドレスの逆引き問い合わせをDNSサーバ601に転送するように設定されている。
【0104】
IPv4/IPv6変換装置101は、IPv6端末602に対して、仮のIPv4アドレス“10.0.0.1”を割り当て、IPv6アドレス“2001::1”とIPv4アドレス“10.0.0.1”とを対応付けてアドレス変換テーブルに登録している。
【0105】
また、IPv4/IPv6変換装置101は、IPv4ネットワーク400に接続された全ての機器のIPv4アドレスに対してプレフィックス“3ffe:1::/96”を付加した仮のIPv6アドレスを生成する。さらに、IPv4/IPv6変換装置101には、DNS中継サーバ1aのアドレス変換情報が予め登録されている。
【0106】
IPv4/IPv6変換装置102は、IPv4ネットワーク410に接続された全ての機器のIPv4アドレスに対してプレフィックス“3ffe:2::/96”を付加して仮のIPv6アドレスを生成する。また、IPv4/IPv6変換装置102にも、IPv4/IPv6変換装置101と同様に、DNS中継サーバ1aのアドレス変換情報が予め登録されている。
【0107】
DNS中継サーバ1aは、IPv6アドレスのプレフィックス“3ffe:1::/96”と、IPv4/IPv6変換装置101との対応付けを保持している。また、プレフィックス“3ffe:2::/96”と、IPv4/IPv6変換装置102との対応付けも保持している。
【0108】
図9は、IPv4端末402からIPv6端末602のアドレスの逆引きを行う処理のシーケンス図である。
【0109】
IPv4端末402は、IPv4アドレス“10.0.0.1”が割り当てられている機器の名前を問い合わせるメッセージAを最寄りのDNSサーバ401宛に送信する。DNSサーバ401は、自己で名前解決ができないときは、メッセージAをDNS中継サーバ1a宛に転送する。このメッセージAは、IPv4ネットワーク400からIPv6ネットワークネット600に送られる途中、IPv4/IPv6変換装置101において、IPv4パケットからIPv6パケットに変換され、DNS中継サーバ1aに到達する。
【0110】
DNS中継サーバ1aは、メッセージAを受信すると、そのメッセージの問い合わせ部22に格納されている逆引き用FQDNである“1.0.0.10.in-addr.arpa”を解析し、IPv4アドレス“10.0.0.1”を抽出する。
【0111】
次に、DNS中継サーバ1aは、抽出されたIPv4アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16のプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、メッセージAの送信元アドレスのプレフィックス“3ffe:1::/96”に対応するIPv4/IPv6変換装置101の情報を取得して、該プレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置101を選択する。
【0112】
そして、DNS中継サーバ1aは、選択したIPv4/IPv6変換装置101に対して、“10.0.0.1”に対応する置換用IPv6アドレスを問い合わせるIPパケットEを送信する。
【0113】
IPパケットE(置換用IPv6アドレス問合せ)を受信したIPv4/IPv6変換装置101は、アドレス変換テーブルを参照し、“10.0.0.1”に対応するIPv6アドレスを検索して、対応するIPv6アドレスとして“2001::1”を得て、DNS中継サーバ1aに置換用IPアドレスを回答するIPパケットFを送信する。
【0114】
DNS中継サーバ1aは、IPv4/IPv6変換装置101から受け取ったIPパケットF(置換用IPv6アドレス回答)に含まれるIPv6アドレスから、IPv6逆引き用FQDNを生成し、メッセージAの問い合わせ部22の逆引き用FQDNを“1.0.0.10.in-addr.arpa”から、生成した逆引き用FQDN“\[x20010000000000000000000000000001/128\].ip6.arpa”に書き換えて、問い合わせ内容のFQDN部分を変換したメッセージA’をDNSサーバ601に送信する。このとき、DNS中継サーバ1aは、メッセージA’のメッセージIDと、メッセージAの送信元のIPv6アドレスとを対応付けて、ID保持部のメッセージID・IPv6アドレス対照表190に保存しておく。
【0115】
メッセージA’を受け取ったDNSサーバ601は、メッセージA’に対する応答として、“\[x20010000000000000000000000000001/128\].ip6.arpa”に対応するPTRレコード(ドメイン名)である“hostY.v6.net”を回答するメッセージBを、DNS中継サーバ1aに対して送信する。
【0116】
メッセージBは、問い合わせ部22のドメイン名フィールドに、IPv6の逆引き用FQDNである“\[x20010000000000000000000000000001/128\].ip6.arpa”が格納され、回答部23のドメイン名フィールドには、問い合わせ部22のドメイン名フィールドの一致する文字列の先頭を示すポインタが格納されている。
【0117】
DNS中継サーバ1aは、メッセージBを受信すると、メッセージBの問い合わせ部22に格納された逆引き用FQDNである“\[x20010000000000000000000000000001/128\].ip6.arpa”を解析し、IPv6端末602のIPv6アドレス“2001::1”を抽出する。
【0118】
次に、DNS中継サーバ1aは、抽出されたIPv6アドレスを用いて、ID保持部18のメッセージID・IPv6アドレス対照表190を検索し、先ほど記録したメッセージA’のIDがメッセージBのIDと同じであるため、メッセージBのIDに対応する送信元アドレス(IPv6アドレス)”3ffe:1::c0a8:1”を得る。さらに得られたIPv6アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16のプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、IPv6アドレスのプレフィックス”3ffe:1::/96”からIPv4/IPv6変換装置101の情報を取得して、該プレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置101を選択する。
【0119】
そして、DNS中継サーバ1aは、IPv4/IPv6変換装置101に対して、“2001::1”に対応する置換用IPv4アドレスを問い合わせるIPパケットGを送信する。
【0120】
IPパケットG(置換用IPv4アドレス問合せ)を受信したIPv4/IPv6変換装置101は、アドレス変換テーブルを参照し、“2001::1”に対応するIPv4アドレスを検索して、対応するIPv4アドレスとして“10.0.0.1”を得て、DNS中継サーバ1aに置換用IPアドレスを回答するIPパケットHを送信する。
【0121】
DNS中継サーバ1aは、IPv4/IPv6変換装置101から受け取ったIPパケットH(置換用IPv4アドレス回答)に含まれるIPv4アドレスから、IPv4逆引き用FQDNを生成し、メッセージBの問い合わせ部の逆引き用FQDNを“\[x20010000000000000000000000000001/128\].ip6.arpa”から、生成した逆引き用FQDN“1.0.0.10.in-addr.arpa”に書き換える。そして、メッセージ中のドメイン名フィールドに対するポインタを修正したメッセージB’を、IPv4端末402に送信する。
【0122】
メッセージB’は、IPv6ネットワーク600からIPv4ネットワークネット400に送られる途中、IPv4/IPv6変換装置101において、IPv6パケットからIPv4パケットに変換され、IPv4端末402に到達する。
【0123】
IPv4端末402は、メッセージB’を受信した結果、IPv4アドレス“10.0.0.1”を持つ機器の名前が“hostY.v6.net”であると認識する。
【0124】
以上の処理によってIPv4ネットワークに対するIPv6アドレスの逆引きが完了する。
【0125】
次に、IPv6端末からIPv4端末のアドレスの逆引きを行うときの動作について説明する。
【0126】
図10は、IPv6端末602によるIPv4端末412のアドレスの逆引きの処理を示すシーケンス図である。
【0127】
IPv6端末602は、IPv6アドレス“3ffe:2::c0a8:2”が割り当てられている機器の名前を問い合わせるメッセージCを最寄りのDNSサーバ601に送信する。DNSサーバ601は、自己で名前解決ができないときは、メッセージCをDNS中継サーバ1aに転送する。
【0128】
DNS中継サーバ1aは、メッセージCを受信すると、そのメッセージの問い合わせ部22に格納された逆引き用FQDNである“\[x3ffe00020000000000000000c0a80002/128\].ip6.arpa”を解析し、IPv6アドレス“3ffe:2::c0a8:2”を抽出する。
【0129】
次に、DNS中継サーバ1aは、抽出されたIPv6アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16のプレフィックス・変換装置対照表160を検索し、メッセージCで問い合わせているIPv6アドレスのプレフィックス“3ffe:2::/96”に対応するIPv4/IPv6変換装置102の情報を取得して、該プレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置102を選択する。
【0130】
そして、DNS中継サーバ1aは、選択したIPv4/IPv6変換装置102に対して、“3ffe:2::c0a8:2”に対応する置換用IPv4アドレスを問い合わせるIPパケットIを送信する。
【0131】
IPパケットI(置換用IPv4アドレス問合せ)を受信したIPv4/IPv6変換装置102は、アドレス変換テーブルを参照し、“3ffe:2::c0a8:2”に対応するIPv4アドレスを検索して、対応するIPv4アドレスとして“192.168.0.2”を得て、DNS中継サーバ1aに置換用IPアドレスを回答するIPパケットJを送信する。
【0132】
DNS中継サーバ1aは、IPv4/IPv6変換装置102から受け取ったIPパケットJ(置換用IPv4アドレス回答)に含まれるIPv4アドレスから、IPv4逆引き用FQDNを生成し、メッセージCの問い合わせ部22の逆引き用FQDNを“\[x3ffe00020000000000000000c0a80002/128\].ip6.arpa”から、生成した逆引きFQDN“2.0.168.192.in-addr.arpa”に書き換えて、問い合わせ内容のFQDN部分を変換したメッセージC’を、DNSサーバ411に送信する。メッセージC’は、IPv6ネットワーク600からIPv4ネットワークネット400に送られる途中、IPv4/IPv6変換装置102において、IPv6パケットからIPv4パケットに変換され、DNSサーバ411に到達する。
【0133】
メッセージC’を受け取ったDNSサーバ411は、メッセージC’に対する応答として、“2.0.168.192.in-addr.arpa”に対応するPTRレコード(ドメイン名)である“hostX.v4.net”を回答するメッセージDを、DNS中継サーバ1aに送信する。
【0134】
メッセージDは、IPv4ネットワーク400からIPv6ネットワークネット600に送られる途中、IPv4/IPv6変換装置102において、IPv4パケットからIPv6パケットに変換され、DNS中継サーバ1aに到達する。このメッセージDは、問い合わせ部22のドメイン名フィールドに、IPv4の逆引き用FQDNである“2.0.168.192.in-addr.arpa”が格納され、回答部23のドメイン名フィールドには、問い合わせ部22のドメイン名フィールドの一致する文字列の先頭を示すポインタが格納されている。
【0135】
DNS中継サーバ1aは、メッセージDを受信すると、メッセージDの問い合わせ部22に格納された逆引き用FQDNである“2.0.168.192.in-addr.arpa”を解析し、IPv4端末412のIPv4アドレス“192.168.0.2”を抽出する。
【0136】
次に、DNS中継サーバ1aは、抽出されたIPv4アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部16のプリフィックス・変換装置対照表160を検索し、メッセージDの送信元アドレスのプレフィックス“3ffe:2::/96”に対応するIPv4/IPv6変換装置102の情報を取得して、該プレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置102を選択する。
【0137】
そして、DNS中継サーバ1aは、IPv4/IPv6変換装置102に対して、“192.168.0.2”に対応する置換用IPv6アドレスを問い合わせるIPパケットK(置換用IPv6アドレス問合せ)を送信する。
【0138】
IPv4/IPv6変換装置102は、アドレス変換テーブルを参照し、“192.168.0.2”に対応するIPv6アドレスを検索して、対応するIPv6アドレスとして“3ffe:2::c0a8:2”を得て、DNS中継サーバ1aに置換用IPアドレスを回答するIPパケットLを送信する。
【0139】
DNS中継サーバ1aは、IPv4/IPv6変換装置101から受け取ったIPパケットL(置換用IPv6アドレス回答)に含まれるIPv6アドレスから、IPv6の逆引き用FQDNを生成し、メッセージDの問い合わせ部の逆引き用FQDNを“2.0.168.192.in-addr.arpa”から、生成した“\[x3ffe00020000000000000000c0a80002/128\].ip6.arpa”に書き換える。そして、メッセージ中のドメイン名フィールドに対するポインタを修正したメッセージD’を、IPv6端末602に送信する。
【0140】
IPv6端末602aは、このFQDNが書き換えられたメッセージD’を受信した結果、IPv6アドレス“3ffe:2::c0a8:2”を持つ機器の名前が“hostX.v4.net”であると認識する。
【0141】
以上の処理によって、IPv6ネットワークに対するIPv4アドレスのDNS逆引きが完了する。
【0142】
以上説明した第1の実施の形態では、IPv4ネットワークとIPv6ネットワークが複数のIPv4/IPv6変換装置を介して接続されている場合でも、IPv6側ネットワークにDNSへの要求を受け付けるDNS中継サーバ1aを備え、このDNS中継サーバ1aがDNS要求メッセージの送り先のプレフィックスを判断してプレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置を選択し、IPv4アドレスとIPv6アドレスとの変換を要求し、変換されたアドレスによってDNSに要求を行うことで、複数のIPv4/IPv6変換装置を介したネットワークにおいてもDNSに要求のIPアドレスの逆引きを行うことが可能となる。
【0143】
次に、第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0144】
図11は、本発明の実施の形態のDNS中継サーバが設けられる、第2の実施の形態通信ネットワークシステムの構成図ある。
【0145】
第1の実施の形態と比較すると、IPv4ネットワーク410に複数のIPv4/IPv6変換装置102及び103が接続されている点が相違する。なお、第1の実施の形態のネットワークと同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0146】
IPv6ネットワーク600はIPv4/IPv6変換装置101を介してIPv4ネットワーク400に接続されており、IPv4/IPv6変換装置102又は103を介してIPv4ネットワーク401に接続されている。
【0147】
IPv4/IPv6変換装置103は、IPv4/IPv6変換装置101、102と同様に、接続されたネットワークから送られるIPパケットの宛先アドレスと送信元アドレスとを、IPv4からIPv6に、又は、IPv6からIPv4に相互に変換するための装置である。
【0148】
このIPv4/IPv6変換装置102と103とは、対応するプレフィックスの範囲が異なり、それぞれ対応するプリフィックスに含まれるIPアドレスの変換を行う。
【0149】
図12は、本発明の第2の実施の形態におけるDNS中継サーバ装置1bの構成を示すブロック図である。
【0150】
DNS中継サーバ装置1bは、第1の実施の形態のDNS中継サーバ1aと比較すると、IPv4/IPv6変換装置情報保持部17には、IPv6アドレスのプレフィックスとネットワーク番号との対応付けを保持するプレフィックス・ネットワーク番号対照表170と、ネットワーク番号とIPv4/IPv6変換装置との対応付けを保持するネットワーク番号・変換装置対照表180を備えている点が相違する。
【0151】
なお、第1の実施の形態のDNS中継サーバ1bと同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0152】
図13にプレフィックス・ネットワーク番号対照表170の内容を示す。
【0153】
プレフィックス・ネットワーク番号対照表170は、IPv6のプリフィックスと、プレフィックスに対応する個々のネットワークに個別に付けられる識別番号であるネットワーク番号を対応付けて保持する。
【0154】
具体的には、プレフィックス・ネットワーク番号対照表170は、プレフィックスを記録する領域171と、ネットワーク番号を記録する領域172から構成されている。また、領域171はさらに、128ビットのIPv6アドレス値を記録する領域173と、そのうちプレフィックスを表す部分を先頭からの長さのビット数で表して記録する領域174とから構成されている。
【0155】
図14に、ネットワーク番号・変換装置対照表180の内容を示す。
【0156】
ネットワーク番号・変換装置対照表180は、個々のネットワークに個別に付される識別願号であるネットワーク番号と、該ネットワークのアドレス変換を受け持つIPv4/IPv6変換装置のアドレスとを対応付けて保持する。
【0157】
具体的には、ネットワーク番号・変換装置対照表180は、ネットワーク番号を記録する領域181と、IPv4/IPv6変換装置の情報を記録する領域182とから構成されている。また、IPv4/IPv6変換装置情報領域182は、IPv4/IPv6変換装置のIPv6アドレスを記録する領域183と、IPv4/IPv6変換装置のUDPポート番号を記録する領域184とから構成されている。
【0158】
次に、IPv6端末602によるIPv4端末412の逆引きの処理について説明する。
【0159】
ここで、まず、図11の構成において、次のようにアドレス及び名前が設定されているものとする。
【0160】
IPv4/IPv6変換装置102は、IPv4ネットワーク410に接続された全ての機器のIPv4アドレスに対して、プレフィックス“3ffe:2::/96”を付加した仮のIPv6アドレスを生成する。同様に、IPv4/IPv6変換装置103は、IPv4ネットワーク410に接続された全ての機器のIPv4アドレスに対して、プレフィックス“3ffe:3::/96”を付加した仮のIPv6アドレスを生成する。
【0161】
さらに、IPv4/IPv6変換装置102及び103には、DNS中継サーバ1bのアドレス変換情報が予め登録されている。
【0162】
DNS中継サーバ1bの内部では、IPv6アドレスのプレフィックス“3 ffe:2::/96”及び“3ffe:3::/96”に対して、ともにネットワーク番号1が対応付けられている。また、ネットワーク番号1に対して、IPv4/IPv6変換装置102及び103が対応付けられており、置換用アドレスの要求はこれら2つに交互に送信される。
【0163】
まず、IPv6端末602は、IPv6アドレス“3ffe:2::c0a8:2”を持つ機器の名前を問い合わせるメッセージを、最寄りのDNSサーバ601に送信する。DNSサーバ601は、自己で名前解決ができないときは、当該問い合わせメッセージをDNS中継サーバ1bに転送する。
【0164】
DNS中継サーバ1bは、当該問い合わせメッセージを受信すると、そのメッセージの問い合わせ部22に格納された逆引き用FQDNである“\[x3ffe00020000000000000000c0a80002/128\].ip6.arpa”を解析し、問い合わせ元が指定したIPv6アドレス“3ffe:2::c0a8:2”を抽出する。
【0165】
次に、DNS中継サーバ1bは、抽出されたIPv6アドレスを用いてIPv4/IPv6変換装置情報保持部17のプレフィックス・ネットワーク番号対照表170を検索し、当該問い合わせメッセージで問い合わせているIPv6アドレスのプレフィックス“3ffe:2::/96”に対応するネットワーク番号である“1”を得る。そして、得られたネットワーク番号を用いて、ネットワーク番号・変換装置対照表180を検索し、ネットワーク番号“1”に対応するIPv4/IPv6変換装置102及び103の情報を取得して、該プレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置102、103を選択する。
【0166】
そして、DNS中継サーバ1bは、まず、選択した2つのIPv4/IPv6変換装置のうち、一方のIPv4/IPv6変換装置(例えば、IPv4/IPv6変換装置102)に対して“3ffe:2::c0a8:2”に対応する置換用IPv4アドレスを問い合わせるIPパケットを送信する。
【0167】
IPパケット(置換用IPv4アドレス問合せ)を受信したIPv4/IPv6変換装置102は、アドレス変換テーブルを参照し、“3ffe:2::c0a8:2”に対応するIPv4アドレスを検索して、対応するIPv4アドレスとして“192.168.0.2”を得て、DNS中継サーバ1aに置換用IPアドレスを回答するIPパケットJを送信する。
【0168】
DNS中継サーバ1bは、IPv4/IPv6変換装置102から受け取ったIPパケット(置換用IPv4アドレス回答)に含まれるIPv4アドレスから、IPv4逆引き用FQDNを生成し、前記問い合わせメッセージの問い合わせ部22の逆引き用FQDNを“\[x3ffe00020000000000000000c0a80002/128\].ip6.arpa”から、生成した逆引きFQDN、“2.0.168.192.in-addr.arpa”に書き換えて、問い合わせ内容のFQDN部分を変換した問い合わせメッセージを、DNSサーバ411に対して送信する。
【0169】
FQDN部分が変換された問い合わせメッセージは、IPv6ネットワーク600からIPv4ネットワークネット400に送られる途中、IPv4/IPv6変換装置102において、IPv6パケットからIPv4パケットに変換され、DNSサーバ411に到達する。
【0170】
このメッセージを受け取ったDNSサーバ411は、当該メッセージに対する応答として、“2.0.168.192.in-addr.arpa”のPTRレコード(ドメイン名)である“hostX.v4.net”を回答するメッセージを、DNS中継サーバ1bに送信する。
【0171】
この回答メッセージは、IPv4ネットワーク400からIPv6ネットワークネット600に送られる途中、IPv4/IPv6変換装置102において、IPv4パケットからIPv6パケットに変換され、DNS中継サーバ1bに到達する。このメッセージは、問い合わせ部22のドメイン名フィールドに、IPv4の逆引き用FQDNである“2.0.168.192.in-addr.arpa”が格納され、回答部23のドメイン名フィールドには、問い合わせ部22のドメイン名フィールドの一致する文字列の先頭を示すポインタが格納されている。
【0172】
DNS中継サーバ1bは、当該回答メッセージを受信すると、そのメッセージの問い合わせ部22に格納された逆引き用FQDNである“2.0.168.192.in-addr.arpa”を解析し、IPv4端末412のIPv4アドレス“192.168.0.2”を抽出する。
【0173】
次に、DNS中継サーバ1bは、抽出されたIPv4アドレスを用いて、IPv4/IPv6変換装置情報保持部17のプレフィックス・ネットワーク番号対照表170を検索し、当該回答メッセージの送信元アドレスのプレフィックス“3ffe:2::/96”に対応するネットワーク番号1を得る。さらに、得られたネットワーク番号を用いて、ネットワーク番号・変換装置対照表180を検索し、ネットワーク番号1に対応するIPv4/IPv6変換装置102及び103の情報を取得して、該プレフィックスに対応するIPv4/IPv6変換装置102を選択する。
【0174】
そして、DNS中継サーバ1bは、得られた2つのIPv4/IPv6変換装置のうち、まず、一方のIPv4/IPv6変換装置(例えば、IPv4/IPv6変換装置103)に対して、“192.168.0.2”に対応する置換用IPv6アドレスを問い合わせるIPパケットを送信する。
【0175】
IPv4/IPv6変換装置103は、アドレス変換テーブルを参照し、“192.168.0.2”に対応するIPv6アドレスを検索するが、 “192.168.0.2”に対応するIPv6アドレスが存在しないためにエラー応答を送信する。
【0176】
DNS中継サーバ1bは、IPv4/IPv6変換装置103からのエラー応答を受信すると、もう一方のIPv4/IPv6変換装置102に対して、“192.168.0.2”に対応する置換用IPv6アドレスを問い合わせるIPパケットを送信する。
【0177】
IPパケット(置換用IPv6アドレス問合せ)を受信したIPv4/IPv6変換装置102は、アドレス変換テーブルを参照し、“192.168.0.2”に対応するIPv6アドレスを検索して、対応するIPv6アドレスとして“3ffe:2::c0a8:2”を得て、DNS中継サーバ1bに置換用IPアドレスを回答するIPパケットを送信する。
【0178】
DNS中継サーバ1bは、IPv4/IPv6変換装置102から受け取ったIPパケット(置換用IPv6アドレス回答)に含まれるIPv6アドレスからIPv6の逆引き用FQDNを生成し、メッセージFの問い合わせ部の逆引き用FQDNを“2.0.168.192.in-addr.arpa”から、生成した“\[x3ffe00020000000000000000c0a80002/128\].ip6.arpa”に書き換える。そして、メッセージの中のドメイン名フィールドに対するポインタを修正したメッセージメッセージF’をIPv6端末602に送信する。
【0179】
IPv6端末602は、このFQDNが書き換えられたメッセージを受信した結果、IPv6アドレス“3ffe:2::c0a8:2”を持つ機器の名前が“hostX.v4.net”であると認識する。
【0180】
以上の処理によって、IPv6ネットワークに対するIPv4アドレスDNSの逆引きが完了する。
【0181】
以上説明した第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、複数のIPv4/IPv6変換装置を介したネットワークにおいてもDNSに要求の逆引きを行うことが可能となる。特に、同一のネットワークに対してIPv4/IPv6変換装置が異なるプレフィックスで複数備えられている場合にも、個々のネットワークの番号とIPv4/IPv6変換装置との対応を記憶するネットワーク番号・変換装置対応表180を参照することでDNSの逆引きを行うことが可能となる。
【0182】
次に、第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0183】
図15は、本発明の実施の形態のDNS中継サーバを含むIPv4/IPv6変換装置が設けられる、第3の実施の形態の通信ネットワークシステムの構成図である。
【0184】
IPv4ネットワーク410と、IPv6ネットワーク600とがIPv4/IPv6接続装置1cを介して接続されている。このIPv4/IPv6接続装置1cは、本発明における第2の実施の形態のDNS中継サーバ装置1b及び複数のIPv4/IPv6変換装置101、102、103の機能を内包するものである。なお、第1及び第2の実施の形態と同一の作用を行う構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0185】
図16は、本発明の第3の実施の形態におけるIPv4/IPv6接続装置1cの構成を示すブロック図である。
【0186】
このIPv4/IPv6接続装置1cは、第2の実施の形態のDNS中継サーバ装置1bの機能を備えたDNS中継サーバブレード32と、IPv4/IPv6変換装置の機能備えたIPv4/IPv6変換ブレード31a〜31nと、スイッチ33とから構成されている。
【0187】
IPv4/IPv6変換ブレード31は、第2の実施の形態のIPv4/IPv6変換装置102又は103と同一の機能を実現するプログラムが動作している。IPv4/IPv6接続装置1cには、複数個のIPv4/IPv6変換ブレード31が装着されており、その各々には個別のIPv4アドレス及びIPv6アドレスが付与されている。
【0188】
DNS中継サーバブレード32では、第2の実施の形態のDNS中継サーバ装置1bと同一の機能を実現するプログラムが動作している。
【0189】
なお、この各々のブレードは、CPU、記憶装置及び通信装置から構成されるコンピュータ装置である。
【0190】
スイッチ33は、各ブレードとネットワークとの間で、パケットの経路をその宛先のアドレスに応じて切り換える。
【0191】
各ネットワークから入力されたIPパケットは、スイッチによってIPv4/IPv6変換ブレード31a〜31n又はDNS中継サーバブレード32に振り分けられる。
【0192】
なお、これ以降の処理の流れは第2の実施の形態と同一のため、その説明は省略する。
【0193】
以上のように構成された第3の実施の形態では、第2の実施の形態の効果に加え、DNS中継サーバ32を含む1台のIPv4/IPv6接続装置1cによって、IPv4/IPv6変換装置31a〜31nの冗長構成を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のDNS中継サーバが設けられる通信ネットワークシステムの構成図である。
【図2】 同じく、DNS中継サーバ1aの構成を示すブロック図である。
【図3】 同じく、プレフィックス・変換装置対照表160の示す説明図である。
【図4】 同じく、メッセージID・IPv6アドレス対照表190の示す説明図である。
【図5】 同じく、DNSメッセージのフォーマット図である。
【図6】 同じく、DNSメッセージのヘッダ部21のフォーマット図である。
【図7】 同じく、DNSメッセージの問い合わせ部22のフォーマット図である。
【図8】 同じく、DNSメッセージの回答部23、権威部24、付加情報部25のフォーマット図である。
【図9】 同じく、IPv4端末からIPv6端末のアドレスの逆引きを行う処理のシーケンス図である。
【図10】 同じく、IPv6端末からIPv4端末のアドレスの逆引きを行う処理のシーケンス図である。
【図11】 本発明の実施の形態のDNS中継サーバが設けられる、第2の実施の形態の通信ネットワークシステムの構成図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態におけるDNS中継サーバ1bの構成を示すブロック図である。
【図13】 同じく、プレフィックス・ネットワーク番号対照表170の説明図である。
【図14】 同じく、ネットワーク番号・IPv4/IPv6変換装置対照表180の説明図である。
【図15】 本発明の実施の形態のDNS中継サーバを含むIPv4/IPv6変換装置が設けられる、第3の実施の形態の通信ネットワークシステムの構成図である。
【図16】 同じく、IPv4/IPv6変換装置1cの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a、1b DNS中継サーバ装置
1c IPv4/IPv6接続装置
11 送受信部
12 メッセージ解析部
13 アドレス変換情報問い合わせ生成部
14 アドレス変換情報問い合わせ応答解析部
15 メッセージ書換処理部
16、17 IPv4/IPv6変換装置情報保持部
18 ID保持部
31 IPv4/IPv6変換ブレード
32 DNS中継サーバブレード
33 スイッチ
101、102、103 IPv4/IPv6変換装置
160 プレフィックス・変換装置対照表
170 プレフィックス・ネットワーク番号対照表
180 ネットワーク番号・変換装置対照表
190 メッセージID・IPv6アドレス対照表
400、410 IPv4ネットワーク
401、411 DNSサーバ(IPv4)
402、412 IPv4端末
600 IPv6ネットワーク
601 IPv6 DNSサーバ(IPv6)
602 IPv6端末
Claims (18)
- 第1のプロトコルを使用してパケット通信する第1のネットワークと、第2のプロトコルを使用してパケット通信する第2のネットワークとがアドレス変換手段を介して接続されており、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間の通信に係るパケットを転送するパケット通信装置において、
前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスのうちネットワークに依存する部分と、アドレス変換手段との対応関係を保持する対応関係保持手段と、
受信したパケットに含まれるアドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択するアドレス変換手段選択手段と、
前記選択されたアドレス変換手段から、前記受信パケットに含まれるアドレスを置換するための置換用アドレスを取得するアドレス取得手段と、
該取得した置換用アドレスを用いて、前記受信パケットに含まれるアドレスを置換するアドレス置換手段と、
名前解決要求パケットの識別番号を保持する識別番号保持手段と、を備え、
前記アドレスの置換は、DNSプロトコルに従って通信端末のアドレスに対応する名前の問い合わせのために指定されたアドレスを対象とし、
前記識別番号保持手段は、前記第2のネットワークにおいて使用されるアドレスに対応する名前解決要求パケットを受信すると、当該受信した名前解決要求パケットに前記取得した置換用アドレスによる置換をした名前解決要求パケットをDNSサーバに送信するとき、前記受信した名前解決要求パケットの送信元の前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスと、前記送信する名前解決要求パケットの識別番号とを対応付けて保持し、
前記アドレス取得手段は、前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスに対応する名前を回答するパケットを受信すると、当該回答パケットの識別番号に対応する前記第1のネットワークにおいて使用されるアドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、前記第2のネットワークにおいて使用される置換用アドレスを要求することを特徴とするパケット通信装置。 - 前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとは、第3層のプロトコルが異なっており、
前記置換されるアドレスは、前記受信パケットの第4層以上の部分に含まれることを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。 - 前記対応関係保持手段は、前記受信パケットに含まれるアドレスのネットワークに依存する部分の一つに対応して、複数のアドレス変換手段を保持可能であり、
前記アドレス取得手段は、前記受信パケットに含まれるアドレスに対応する前記複数のアドレス変換手段から一つを選択し、当該選択したアドレス変換手段に要求して、前記置換用アドレスを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載のパケット通信装置。 - 前記アドレス取得手段は、前記複数のアドレス変換手段から任意に選択したアドレス変換手段に、前記置換用アドレスを要求した結果、前記置換用アドレスを取得できなければ、前記複数のアドレス変換手段のうち、他のアドレス変換手段を選択し、前記置換用アドレスを要求することを特徴とする請求項3に記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス取得手段は、前記選択したアドレス変換手段に対する前記置換用アドレスの要求を、所定の条件を満たすまで繰り返すことを特徴とする請求項3又は4に記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス取得手段は、前記選択したアドレス変換手段に対する前記置換用アドレスの要求を、必要な置換用アドレスを取得するまで繰り返すことを特徴とする請求項5に記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス取得手段は、前記アドレスのネットワークに依存する部分に対応する全てのアドレス変換手段に対して、前記置換用アドレスの要求を繰り返すことを特徴とする請求項5に記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス取得手段は、予め設定した回数のアドレスの要求を繰り返すことを特徴とする請求項5に記載のパケット通信装置。
- 前記第1のネットワークはIPv6網であり、
前記アドレスのネットワークを表す部分の値は、IPv6アドレスのプレフィックスであって、
前記IPv6網に接続されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のパケット通信装置。 - 前記アドレス取得手段は、
前記アドレスがIPv4アドレスであれば、置換用アドレスとしてIPv6アドレスを取得し、
前記アドレスがIPv6アドレスであれば、置換用アドレスとしてIPv4アドレスを取得することを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のパケット通信装置。 - 前記アドレス取得手段は、前記置換用アドレスを取得した場合には、前記受信パケットに含まれるアドレス又はアドレスを含む文字列を、前記置換用アドレス又はアドレスを含む文字列に置換して、所定の宛先に転送することを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス取得手段は、前記置換用アドレスを取得できなかった場合には、前記受信パケットをそのまま所定の宛先に転送することを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス変換手段選択手段は、受信パケットの送信元のアドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、
前記アドレス取得手段は、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用アドレスを要求することを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。 - 前記アドレス取得手段は、IPv6アドレスに対応する名前解決要求パケットを受信すると、当該パケットに含まれる名前解決を要求する文字列に対応するIPv6アドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用IPv4アドレスを要求することを特徴とする請求項10に記載のパケット通信装置。
- 前記アドレス取得手段は、IPv4アドレスに対応する名前を回答するパケットを受信すると、当該パケットの送信元のIPv6アドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用IPv6アドレスを要求することを特徴とする請求項14に記載のパケット通信装置。
- IPv6を使用する第1のネットワークと、IPv4を使用する第2のネットワークとがアドレス変換手段を介して接続されており、前記第1のネットワークに接続され、IPv6アドレスのプレフィックスと、該プレフィックスを受け持つアドレス変換手段との対応関係を保持するパケット通信装置に用いられる、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとの間の通信に係るパケットを転送する通信方法において、
名前解決要求パケットをDNSサーバに代わって受信し、
前記名前解決要求パケットを受信すると、前記保持された対応関係から、該名前解決要求に含まれるアドレスに基づいて、前記アドレス変換手段を選択し、
前記選択されたアドレス変換手段から置換用アドレスを取得し、
該取得した置換用アドレスを用いて、前記名前解決要求パケットに含まれるアドレスを指定して名前を問い合わせる文字列を、前記置換用アドレスを指定して名前を問い合わせる文字列に置換し、
IPv4アドレスに対応する名前解決要求パケットを受信すると、当該受信した名前解決要求パケットに前記取得した置換用アドレスによる置換をした名前解決要求パケットをDNSサーバに転送するとき、前記名前解決要求パケットの送信元のIPv6アドレスと、前記送信する名前解決要求パケットの識別番号とを対応付けて保持し、
IPv6アドレスに対応する名前を回答するパケットを受信すると、当該名前を回答するパケットの識別番号に対応するIPv6アドレスに基づいて、前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用IPv4アドレスを要求することを特徴とする通信方法。 - IPv6アドレスに対応する名前解決要求パケットを受信すると、当該パケットに含まれる名前解決を要求する文字列に対応するIPv6アドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用IPv4アドレスを要求することを特徴とする請求項16に記載の通信方法。
- IPv4アドレスに対応する名前を回答するパケットを受信すると、当該パケットの送信元のIPv6アドレスに基づいて前記アドレス変換手段を選択し、該選択されたアドレス変換手段に対して、置換用IPv6アドレスを要求することを特徴とする請求項17に記載の通信方法。
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