JP4269786B2 - Cdma端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラム - Google Patents
Cdma端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4269786B2 JP4269786B2 JP2003160006A JP2003160006A JP4269786B2 JP 4269786 B2 JP4269786 B2 JP 4269786B2 JP 2003160006 A JP2003160006 A JP 2003160006A JP 2003160006 A JP2003160006 A JP 2003160006A JP 4269786 B2 JP4269786 B2 JP 4269786B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- unit
- measurement
- communication
- cdma terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCDMA受信機および、パスサーチの一例が、特許文献1の特開2000−050338号公報等に記載されている。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)等の標準化仕様ではN個の周辺セルの測定を規定された時間で実施する必要がある。また、周辺セルを測定した結果及びセルの状態の変化をイベントとして判定し、ネットワークへ報告する。ネットワーク側では、イベント種別および報告レベルに応じて、移動機(端末)に対してハンドオーバーセルを指定する。また、ハンドオーバーを指示された移動機は通信セルの追加をT時間以内に実施するという規定がある。
【0003】
このため、従来は以下2通りの方法のいずれかを用いて前記機能を実現していた。
第1の方法として、前記N個の周辺セルを同時に測定でき、かつ、ネットワークからの通信セルの追加要求に対してすぐに通信フィンガーのパス同期が出来る様にN個の周辺セルのマルチパスをサーチする動作を常時行う方法が挙げられる。
【0004】
第2の方法として、周辺セルの数であるN個よりも少ないハードウェアユニットで前記N個の周辺セルを時分割で順次に測定し、ネットワークから通信セルの追加指示があった後に対象セルのマルチパスサーチを高速に行い、通信用フィンガーの割り当てを決定する方法が挙げられる。この第2の従来例では高速にパスを検出するため、パスの検出範囲を狭くしている。
【0005】
また、特許文献2の特表平9−512141号公報には、サービスセルに隣接するセルの信号の受信レベルを測定し、この測定に基づいて少なくとも1つの隣接セルをハンドオーバーのための候補セルとして選択する段階を備えたハンドオーバー方法が、記載されている。
【0006】
また従来技術の1つとして、たとえば、特許文献3の特開2000−312371号公報を挙げることができる。この公報には、無線通信システムを構成する端末と基地局におけるハンドオーバー処理が記載されている。そしてこの処理では、断続的なオープンサーチを行っていることも記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−050338号公報
【特許文献2】
特表平9−512141号公報
【特許文献3】
特開2000−312371号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の方法ではN個の周辺セルに対して常にマルチパスをサーチする動作を行う必要があるため、回路規模が大きくなってしまう。また、前記第2の方法では短い時間でパスサーチを実施する必要があるため、フェージングや雑音の平均化が十分に行われず、誤ったフィンガーを割り当ててしまう可能性があり、通信セル追加時の性能が劣化する可能性がある。また、短時間でパスサーチを行うため、該当部分の回路規模も大きくなるという問題点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は以下の特徴を有することとする。
<CDMA端末>
本発明にかかるCDMA端末は、
周辺セル測定部と、セル追加条件判定部と、を有するCDMA端末であって、
前記周辺セル測定部は、測定用フィンガー部と、測定用RAKE合成部と、周辺セルの遅延プロファイルを測定するための測定用遅延プロファイル生成部と、マルチパスタイミングを前記測定用フィンガー部へ通知する測定用パス割り当て部と、を有し、
前記測定用フィンガー部および前記測定用RAKE合成部は、対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を測定して前記セル追加条件判定部に出力し、
前記セル追加条件判定部は、前記対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を基に、前記対象セルが通信に使用すべきセルであるかを判定してハンドオーバー先を予想し、前記セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記ハンドオーバー先のセルの同期を行うように制御し、
前記周辺セル測定部は、タイマ部を有し、
前記周辺セル測定部を制御する測定制御部は、前記セル追加条件判定部において前記対象セルが通信に使用すべきセルであると判定された場合に、前記タイマ部にタイムカウントを開始させ、前記測定用遅延プロファイル生成部および前記測定用パス割り当て部の周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するようにし、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知された場合、または、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記タイマ部がタイムカウントを所定期間行いタイムアウトした場合に、当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとの継続を停止することを特徴とする。
【0010】
<マルチパス同期方法>
また、本発明にかかるマルチパス同期方法は、
CDMA端末で行うマルチパス同期方法であって、
対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を測定する工程と、
前記対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を基に、前記対象セルが通信に使用すべきセルであるかを判定してハンドオーバー先を予想し、前記セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記ハンドオーバー先のセルの同期を行うように制御する工程と、を有し、
前記対象セルが通信に使用すべきセルであると判定された場合に、タイムカウントを開始し、周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するようにし、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知された場合、または、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記タイムカウントを所定期間行いタイムアウトした場合に、当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとの継続を停止することを特徴とする。
【0011】
<マルチパス同期プログラム>
また、本発明にかかるマルチパス同期プログラムは、
CDMA端末に実行させるマルチパス同期プログラムであって、
対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を測定する処理と、
前記対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を基に、前記対象セルが通信に使用すべきセルであるかを判定してハンドオーバー先を予想し、前記セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記ハンドオーバー先のセルの同期を行うように制御する処理と、前記CDMA端末に実行させ、
前記対象セルが通信に使用すべきセルであると判定された場合に、タイムカウントを開始し、周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するようにし、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知された場合、または、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記タイムカウントを所定期間行いタイムアウトした場合に、当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとの継続を停止することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本実施形態のCDMA端末は、周辺セルのレベル測定結果を基に、移動機(移動端末)側でハンドオーバー先を予想し、ハンドオーバー先のセルのパス同期を予め行うことにより、少ない回路規模で、高速にハンドオーバーを行うことができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態のCDMA端末について詳細に説明する。
【0021】
図1はパス同期システムに使用される本発明のCDMA端末の構成図である。この図に示すように、測定用遅延プロファイル生成部(13)は、周辺セルの遅延プロファイルを測定し、測定用パス割り当て部(14)がマルチパスタイミングを測定用フィンガー部(15)へ通知する。測定用フィンガー部(15)および測定用RAKE合成部(測定用レーキ合成部)(16)は受信レベルと受信品質を測定する。セル追加条件判定部(17)は測定されたセルの受信品質および受信レベルに基づき、当該セルが通信に使用すべきセルであるか否かを判定する。当該セルの測定結果および条件判定結果は送信部(11)を介してネットワークに通知される。また、前記セル追加条件を満たしたセルに対しては、ネットワークからセルを追加する指示がされる前に、測定用遅延プロファイル生成部(13)と測定用パス割り当て部(14)の空きユニットを使用して予めマルチパス同期を開始しておく。ネットワークからハンドオーバーの指示が来た場合には、予めパス同期していたフィンガー割り当て情報を通信用フィンガー(8)に通知できるため、初期のパス同期無しで通信用フィンガー(8)を起動できる。以上により、少ない回路規模でハンドオーバーを高速に実現できる。
【0022】
図1を参照すると、本発明のCDMA端末は、アンテナ(1)と無線部(2)とA/D(アナログ/デジタル)変換部(3)と通信部(4)と送信部(11)とD/A変換部(12)から構成されている。周辺セル測定部(5)とセル追加条件判定部(17)と測定制御部(18)と通信制御部(10)は、プログラムによる制御により動作するコンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)に実装しても良い。
【0023】
通信部(4)は、通信用遅延プロファイル生成部(6)と、通信用パス割り当て部(7)と、通信用フィンガー(8)と、通信用RAKE合成部(9)とを含む。
【0024】
また、周辺セル測定部(5)は測定用遅延プロファイル測定部(13)と測定用パス割り当て部(14)と測定用フィンガー(15)と測定用RAKE合成部(16)とタイマ部(19)とを含む。
【0025】
このような構成を有するCDMA端末は、概略次の様に動作する。
基地局からの電波は、アンテナ(1)および無線部(2)によりアナログデータとして受信される。受信したアナログデータはA/D変換部(3)によりデジタル信号に変換される。このデジタル信号は通信部(4)および周辺セル測定部(5)に入力される。
【0026】
通信部(4)は通信制御部(10)によって制御される。通信用遅延プロファイル生成部(6)はk個のユニットを持ち、A/D変換部(3)により入力されたデジタル信号により、k個までの通信中のセルの遅延プロファイルを作成する。
通信用パス割り当て部(7)は、作成されたk個までの遅延プロファイルを基に受信レベルの良い(高い)マルチパスを選択し、通信用フィンガー(8)の各ユニットに各一個ずつ、最大j個のパスタイミングを通知する。通信用フィンガー(8)の各ユニットはそれぞれ指定されたタイミングで受信データ(A/D変換部(3)により入力されたデジタル信号)の逆拡散および復調を行う。通信用RAKE合成部(9)が最大j個までのマルチパス毎の復調データをRAKE合成することで、パスダイバーシティ効果が得られる。
【0027】
周辺セル測定部(5)は測定制御部(18)により制御され、通信に使用していない周辺セルの受信レベルおよび受信品質の監視を定期的に行う。
測定用遅延プロファイル生成部(13)は複数のユニットからなり、各ユニットは、A/D変換部(3)により入力されたデジタル信号を入力し、ネットワークより指定された拡散コードと基地局の送信タイミングとを用いて、周辺セルの遅延プロファイルをそれぞれ作成する。このそれぞれの遅延プロファイルを基に前記測定用遅延プロファイル生成部(13)のユニット数に対応したユニット数からなる測定用パス割り当て部(14)は遅延プロファイルの上位m個のピーク位置を検出することにより、マルチパスの位置(遅延量:パスタイミング量)を推定し、ユニット数m個からなる測定用フィンガー(15)の各ユニットそれぞれに一個ずつ最大m個のパスタイミングを通知する。
【0028】
図1に示すように、最大m個のユニットからなる測定用フィンガー(15)は測定用RAKE合成部(16)に通知された最大m個のパスタイミングでA/D変換部(3)により入力されたデジタル信号を出力し、測定用RAKE合成部(16)はこの受信信号を合成して受信レベルおよび受信品質を測定する。
なお、測定用遅延プロファイル生成部(13)および測定用パス割り当て部(14)はn個のユニットによりnセル分を同時測定可能な構成とする。例えば800msで32セルを測定する必要があり、1セルの測定に20msかかる場合には、前記遅延プロファイル測定部およびパス割り当て部のうち1つだけを時分割で周辺セルの測定に使用する。
【0029】
前記、測定した周辺セルの受信レベルおよび受信品質は、セル追加条件判定部(17)により、通信中のセルのレベル、品質との比較や一定のしきい値を超えているかについての判定が行われる。なお、通信中のセルのレベル及び品質は通信部(4)で測定され、通信制御部(10)に通知される。
周辺セル測定部(5)が測定した受信レベルと品質(たとえばビット当たりのエネルギー、C/N比、SNR、FERなど)、及びセル追加条件判定部(17)が判定した判定結果は、測定制御部(18)に通知される。同時に通信制御部(8)にも通知され、送信部(11)および、D/A変換部(12)、無線部(2)、アンテナ(1)を介してセルの品質、レベル情報と条件判定結果が基地局に通知される。
【0030】
測定制御部(18)はセル追加判定条件を満たしたセルがある場合には、タイマ部(19)でカウントを開始させ、測定用遅延プロファイル部(13)および測定用パス割り当て部(14)の周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するように通知する。なお、以降では本動作を“パス同期を行う(パス同期の実行)”と表現する。ネットワークから当該セルを追加する指示を、通信部(4)を介して通信制御部(10)が受け取った場合には、測定制御部(19)は当該セルのパスタイミング情報を通信制御部(10)へ通知して、当該セルのパス同期を停止させる。通信制御部(10)は当該セルのパスタイミングを通信用フィンガー(8)に通知し、当該セルを通信に使用するよう制御する。
また、ネットワークから当該セルを追加する指示が来る前にタイマ部(19)がタイムアウトした場合には、当該セルのパス同期の継続を停止(パス同期の実行を停止)させる。
【0031】
<実施形態の動作の説明>
次に、図1に示すCDMA端末の構成図および図2〜図5のフローチャートを参照して、本実施形態の全体の動作について、詳細に説明する。なお説明のため、以下では同時に通信できる最大セル数kを6とし、測定用遅延プロファイル生成部(13)および測定用パス割り当て部(14)のユニット数nを7とする。また、32の周辺セルを800ms以内に測定することとし、1セル辺りの測定に20msかかることにして説明するが、これらの値は、説明のために用いた値であり、他の値を設定して異なる条件で行っても良い。
【0032】
はじめに図2に示す動作例について説明する。
ネットワーク(基地局)から、アンテナ(1)、無線部(2)およびA/D変換部(3)を介して、通信部(4)および周辺セル測定部(5)は、通信するセルと、レベルと品質を監視する周辺セルの指定を受ける。通信部を介して#1〜#32のセル情報が通信制御部に通知される(STEP1−1)。
通信制御部(10)は測定するセルの指定を測定制御部(18)に通知する(STEP1−2)。
測定制御部(18)は当該セルのレベル及び品質を、ユニットの測定用遅延プロファイル生成部(13)及び測定用パス割り当て部(14)を動作させて、測定用フィンガー(15)に1〜m個のマルチパス位置(遅延タイミング量)を通知し、測定用フィンガーでは、この測定用フィンガーを構成するm個の各測定用フィンガーが、測定用RAKE合成部(16)に通知された最大m個のパスタイミングでA/D変換部(3)により入力されたデジタル信号から、最大m個処理された出力信号を測定用RAKE合成部(16)に出力し、測定用RAKE合成部(16)はこの受信信号を合成して受信レベルおよび受信品質を測定する(STEP1−3)。本動作を対象セル(測定対象セル)の数の分、繰り返すことで32個のセルを、32×20ms=640msかけて測定する。
【0033】
全セルの測定が完了したら、通信に追加するべきセルがあるか否かを、セル追加削除条件判定部(17)が判定し、測定制御部(18)に判定したセル(対象セル)のレベル、品質および判定を実行する(STEP1−4)。
測定制御部(18)は、通信制御部に対して、32セルのレベルおよび、品質の測定結果と、セル追加条件の判定結果を通信制御部(10)に通知する(STEP1−5)。通信制御部は測定結果及び条件判定結果を、送信部(11)、D/A変換部(12)、無線部(2)、アンテナ(1)を介して基地局に送信する。
セルの追加条件が成立していない場合には、測定制御部(18)は、STEP1−3に戻り動作を繰り返す(STEP1−6)。
【0034】
セルの追加条件が成立した場合には、測定制御部(18)は、追加条件が成立したセルのうち、レベルまたは品質の良い方から上位6個のパス同期の継続をユニット2〜7までの測定用遅延プロファイル生成部(13)及び測定用パス割り当て部(14)に通知する。同時にタイマ部(19)では、タイマのカウントを開始する(STEP1−7)。タイマ値は予め設定された値である。以降ユニット2〜7までの測定用遅延プロファイ生成部(13)及び測定用パス割り当て部(14)は、測定制御部(18)からの停止要求があるまで、継続的に動作する。ここまでの処理を行った後はSTEP1−3に戻り、32セル全ての処理が終了するまで、この処理(測定)が繰り返されて行われる。
【0035】
次に移動機が報告した周辺セルの測定結果に基づき、ネットワークから通信セル、監視する周辺セルの変更が指示された場合の動作を、図3を参照して説明する。
【0036】
ネットワークから通信セル及び、監視する周辺セルの変更指定を受ける。指定は基地局より、通信部を介して#1〜#32のセル情報が通信制御部に通知される(STEP2−1)。
通信制御部(10)は、測定するセルの指定および追加された通信セルの指定を測定制御部(18)に通知する(STEP2−2)。
【0037】
測定制御部(18)は、追加される通信セルのパス同期が、STEP1−7で実施したユニット2〜7までにより実施されたパス位置を、通信制御部(10)を経由して通信用パス割り当て部に通知する(STEP2−3)。これにより、通信部はパス検出の初期同期を行わずに高速に通信セルを追加することができる。ユニット2〜7のパス同期が通信制御部に通知された時点で、ユニット2〜7のパス同期を停止し、タイマ部(19)のカウントも停止する。以降はSTEP1−3の動作に戻る。
【0038】
また、タイマ部(19)のタイマカウントが満了した場合について、図4を参照して説明する。
タイマ部(19)のタイマカウントが満了したことが測定制御部(18)に通知される(STEP3−1)。
ユニット2〜7のパス同期を停止する(STEP3−2)。
【0039】
さらに、STEP1−4記載のセルの追加、削除判定方法の一例を、図5を参照して説明する。本実施形態では、説明の簡単化のために簡易的な方法を記載する。この判定方法を、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、セル状態の変化をネットワークに通知するためのイベント判定の方法が標準化されている仕様に基づいた判定方法を採用しても良い。
【0040】
測定した周辺セルの判定を開始する(STEP4−1)。
測定した周辺セル#iのレベルまたは品質が、通信中のセルのレベルまたは品質より良くなったかを判定する(判定結果A)(STEP4−2)。
測定した周辺セル#iのレベルまたは品質が、予め設定されたしきい値以上か否かを判定する(判定結果B)(STEP4−3)。
少なくとも判定結果Aまたは判定結果Bのどちらかが真の場合(STEP4−4)には、追加対象セルとする(STEP4−5)。すなわち、判定結果Aまたは判定結果Bのどちらかが真の場合か、判定結果Aおよび判定結果Bの両方が真の場合には、追加対象セルとなり、これ以外には、追加セルでないと判定される。
測定したセルの数の分について、前記STEP4−2〜STEP4−5の処理を繰り返す(STEP4−6〜STEP4−7)。なお前記STEP4−2とSTEP4−3とは、どちらが先のステップであっても良く、図5に示す順番と逆転していても良い。
【0041】
なお、通信セルが削除される場合の動作については、通信部(4)側で受信レベルおよび品質を測定し、通信制御部(10)側で削除条件を判定し、ネットワークに通知する。
【0042】
以上の動作により、周辺セル測定部の遅延プロファイル生成部及びパス割り当てのユニット数は測定するセル数より少ないため、回路規模を縮小できる。さらに、通信に追加される可能性が高いセルについてはネットワークからの指定よりも前にパス同期を開始することができるため、高速、かつ正確なマルチパスのフィンガー割り当てが可能となる。
【0043】
<他の実施形態>
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
前記した実施形態例では、測定部(4)と周辺セル測定部(5)の遅延プロファイル生成部とを独立に用意したが、これらのリソースを共有して管理するようにすることができる。これによって、更に必要な回路規模を減らすことが出来る。また、このような構成のCDMA端末を用いた動作例は、前述した実施形態の動作例と同様であるので、動作の説明は、省略する。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、測定した周辺セルのレベル、品質に応じて、条件判定を行い、ネットワークからセルの追加が要求されることを予め予測して、該当の周辺セルに対してのパスサーチ処理を実施することができるよう制御可能にしたので、ハンドオーバー先として追加したセルのマルチパスタイミングを高速かつ正確に割り当てることが可能なため、通信性能が向上することにある。
【0045】
その理由は、ネットワークからのハンドオーバー指示が来る前に、移動端末側でハンドオーバーを予想してパスタイミングの検出を開始できるためである。
【0046】
また、本発明では、前記したような制御可能にしたので、複数の周辺セルを測定する必要がある場合でも回路規模を少なくすることができる。
【0047】
その理由は、通信に使用される確率が高いセルに対して、ハードウェアリソースを優先して割り当てられるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCDMA端末の構成例の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の1実施形態のCDMA端末を用いた動作を示すフローチャートである。
【図3】ネットワークから通信対象セルの変更が通知された場合についての動作を示すフローチャートである。
【図4】タイマが満了した場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】追加条件判定の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 無線部
3 A/D変換部
4 通信部
5 周辺セル測定部
6 通信用遅延プロファイル生成部
7 通信用パス割り当て部
8 通信用フィンガー
9 通信用RAKE合成部
10 通信制御部
11 送信部
12 D/A変換部
13 測定用プロファイル生成部
14 測定用パス割り当て部
15 測定用フィンガー部
16 測定用RAKE合成部
17 セル追加条件判定部
18 測定制御部
19 タイマ部
Claims (5)
- 周辺セル測定部と、セル追加条件判定部と、を有するCDMA端末であって、
前記周辺セル測定部は、測定用フィンガー部と、測定用RAKE合成部と、周辺セルの遅延プロファイルを測定するための測定用遅延プロファイル生成部と、マルチパスタイミングを前記測定用フィンガー部へ通知する測定用パス割り当て部と、を有し、
前記測定用フィンガー部および前記測定用RAKE合成部は、対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を測定して前記セル追加条件判定部に出力し、
前記セル追加条件判定部は、前記対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を基に、前記対象セルが通信に使用すべきセルであるかを判定してハンドオーバー先を予想し、前記セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記ハンドオーバー先のセルの同期を行うように制御し、
前記周辺セル測定部は、タイマ部を有し、
前記周辺セル測定部を制御する測定制御部は、前記セル追加条件判定部において前記対象セルが通信に使用すべきセルであると判定された場合に、前記タイマ部にタイムカウントを開始させ、前記測定用遅延プロファイル生成部および前記測定用パス割り当て部の周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するようにし、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知された場合、または、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記タイマ部がタイムカウントを所定期間行いタイムアウトした場合に、当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとの継続を停止することを特徴とするCDMA端末。 - 前記CDMA端末は、通信用遅延プロファイル生成部と、通信用パス割り当て部と、通信用フィンガーと、通信用RAKE合成部と、を含む通信部をさらに有し、
前記通信用遅延プロファイル生成部は、通信中のセルの遅延プロファイルを作成し、
前記通信用パス割り当て部は、前記作成された遅延プロファイルを基に受信レベルの良いマルチパスを選択して、前記通信用フィンガーにパスタイミングを通知し、
前記通信用フィンガーは、前記通知されたパスタイミングによって、アンテナ部、無線部を介してA/D変換された受信データの逆拡散および復調を行い、
前記通信用RAKE合成部は、マルチパス毎の復調データをレーキ合成することを特徴とする請求項1に記載のCDMA端末。 - 前記通信用遅延プロファイル生成部および前記測定用遅延プロファイル生成部を共有して設けることを特徴とする請求項1または2に記載のCDMA端末。
- CDMA端末で行うマルチパス同期方法であって、
対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を測定する工程と、
前記対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を基に、前記対象セルが通信に使用すべきセルであるかを判定してハンドオーバー先を予想し、前記セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記ハンドオーバー先のセルの同期を行うように制御する工程と、を有し、
前記対象セルが通信に使用すべきセルであると判定された場合に、タイムカウントを開始し、周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するようにし、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知された場合、または、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記タイムカウントを所定期間行いタイムアウトした場合に、当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとの継続を停止することを特徴とするマルチパス同期方法。 - CDMA端末に実行させるマルチパス同期プログラムであって、
対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を測定する処理と、
前記対象セルの受信レベルおよび/または受信品質を基に、前記対象セルが通信に使用 すべきセルであるかを判定してハンドオーバー先を予想し、前記セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記ハンドオーバー先のセルの同期を行うように制御する処理と、前記CDMA端末に実行させ、
前記対象セルが通信に使用すべきセルであると判定された場合に、タイムカウントを開始し、周辺セルの測定に使用されていないユニットに当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとを継続して実行するようにし、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知された場合、または、当該セルを追加する指示がネットワークを介して前記CDMA端末に通知される前に、前記タイムカウントを所定期間行いタイムアウトした場合に、当該セルの遅延プロファイルの作成とパス割り当てとの継続を停止することを特徴とするマルチパス同期プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160006A JP4269786B2 (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | Cdma端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160006A JP4269786B2 (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | Cdma端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004363950A JP2004363950A (ja) | 2004-12-24 |
JP4269786B2 true JP4269786B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=34052915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003160006A Expired - Fee Related JP4269786B2 (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | Cdma端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4269786B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100396157C (zh) * | 2005-03-03 | 2008-06-18 | 华为技术有限公司 | 在更软切换中新建传输链路的方法 |
TWI500337B (zh) * | 2008-03-21 | 2015-09-11 | Interdigital Patent Holdings | 執行服務hs-dsch胞元改變方法及裝置 |
CN104780570A (zh) * | 2008-03-21 | 2015-07-15 | 交互数字专利控股公司 | 与小区重选相关联的方法以及wtru |
WO2023219375A1 (en) * | 2022-05-09 | 2023-11-16 | Lg Electronics Inc. | Method and apparatus for measurement prediction in a wireless communication system |
-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003160006A patent/JP4269786B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004363950A (ja) | 2004-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3634641B2 (ja) | Cdma方式移動通信システム | |
JP4532468B2 (ja) | 受信地域を判定し、オーバレイ通信システム間を切り換える方法及び装置 | |
RU2258322C2 (ru) | Способ и устройство для формирования сообщений измерения силы контрольного канала | |
KR100746871B1 (ko) | 제 3 세대 cdma 시스템들을 위한 소프트 핸드오프 알고리즘 및 무선 통신 시스템 | |
JP4995894B2 (ja) | 適応的で電力効率のよい無線環境測定を実行するための方法と装置 | |
EP2082495B1 (en) | Method and apparatus for compressed mode handling in a dual receiver user equipment (ue) | |
EP1352531B1 (en) | Idle handoff method for mobile communication devices taking into account critical system jobs | |
EP1587340B1 (en) | Sector Switching Detection Method in a Wireless Communication Network | |
US7603122B2 (en) | Mobile communication system, UE, handover control method for use thereof and program thereof | |
JPH10191428A (ja) | ハンド・オフ方法および無線通信装置 | |
US7027427B1 (en) | Cell search method in CDMA capable of carrying out a cell search processing at a high speed | |
KR100498921B1 (ko) | 이동통신 시스템의 수신 신호대간섭비 측정장치 및 방법 | |
US7974584B2 (en) | Wireless communication system | |
JP2004328521A (ja) | 無線通信システム | |
US6771622B1 (en) | Pilot-signal searching with decimation reordering | |
EP1269788A2 (en) | Prioritization of searching by a remote unit in a wireless communication system | |
JP4269786B2 (ja) | Cdma端末、マルチパス同期方法及びマルチパス同期プログラム | |
JP3748443B2 (ja) | 無線受信装置 | |
KR20010093224A (ko) | 이동체 통신 단말 장치 및 핸드오버 제어 방법 | |
JP2004500723A (ja) | 多重接続通信システムでの空き時間ハンドオフを行う方法及び装置 | |
WO2001031962A1 (fr) | Terminal de communication mobile et procede de gestion de transfert | |
US7233806B2 (en) | Apparatus and method employing time-multiplexed searcher finger monitoring for active set and other base stations | |
KR100625430B1 (ko) | 무선통신시스템에서 데이터 핸드오프를 위한 선택적 랜덤 액세스 방법 | |
WO2001076081A2 (en) | Efficient searching by a remote unit in a slotted mode communication system | |
JP2007523509A (ja) | 高速無線パケットデータネットワークにおける輻輳制御のための方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060516 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080610 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090216 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |