JP2007523509A - 高速無線パケットデータネットワークにおける輻輳制御のための方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

無線通信ネットワークは、セクタ輻輳情報を送信して移動局のセクタ選択処理に影響を及ぼす基地局システムを含む。代表的な実施例では、ネットワークによりサポートされる複数の基地局の少なくともいくつかが自律的に、ネットワークのセクタを選択し、そのセクタからフォワードリンクパケットデータ送信の受信を望む場合、代表的な基地局ではセクタ毎に輻輳情報を送信することによりそのセクタ選択処理に影響を及ぼす。ネットワークによるその送信を補完して、代表的な移動局では、セクタ輻輳情報を自律的にセクタ選択処理ロジックでの考慮に組み込む。従って、潜在的に非常に多くの数の移動局が個々に候補セクタのセットから“最善の”セクタを選択する場合、ネットワークはセクタ輻輳レベルを広報することにより負荷バランスをとり、移動局が輻輳情報の少なくとも1部に基づいて与えられたセクタを選択(或いはその選択を回避)できるようにする。

Description

本発明は、米国特許法第119条(e)に基づいて、次の米国特許仮出願、即ち、2003年9月30日出願の出願番号第60/507,417号、2003年12月8日出願の出願番号第60/527,846号、及び、2003年12月17日出願の出願番号第60/530,859号に基づく優先権を主張するものである。これらの出願は、ここで参照により本願に組み込まれる。
本発明は一般には無線通信ネットワークに関し、特に、そのようなネットワークで動作する移動局による自律的なセクタ選択を容易にすることに関するものである。
IS−2000の標準化のファミリーに基づいた無線通信ネットワークは共用パケットデータチャネルを利用して複数の移動局に対する高速なフォワードリンクパケットデータサービスを提供している。一般に、各セクタにおいて送信されるパケットデータチャネルは、そのセクタによりサービスを受ける複数の移動局各々に関するデータを搬送し、各移動局にサービスを行なうのに用いられるデータ速度は通常、共用パケットデータチャネルに対する割当てに利用可能な余分の電力と移動局の特定の無線条件との関数である。他のタイプのネットワークでは、1xEV−DOを基本とするシステム(IS−856標準を参照)に対して定義された高速データレート(HDR)チャネルや、広帯域CDMA(W−CDMA)標準により定義された高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)チャネルのような、高速サービスをサポートする類似の共用チャネルを提供している。
この種の共用チャネルでの高速サービスの1つの特徴は、各移動局が、そのサービスを行なうために用いられる特定のネットワークセクタを自律的に選択することにある。自律的なサービングセクタ選択を可能とすることにより、各移動局は、共用チャネルでそのサービスを行なう候補である利用可能な複数のセクタの内の“最良の”ものを選択することができる。移動局は通常、最良のサービングセクタを、そのネットワークにより指定或いは制御されるかもしれない、その移動局に対してサービスを行なう候補である複数セクタのセット、例えば、ネットワークセクタの“アクティブセット”において、各セクタから受信したパイロット信号の信号強度を比較することにより、最良のサービングセクタを拾い上げる。候補セクタのセットから最大受信信号強度を示すセクタを選択することにより、その移動局は表面上は自分自身を可能性のある最大速度でサービスを受ける位置に据える。
移動局の受信条件は変化するので、前記セットの中の別のセットを新しいサービングセクタとして選択する信号を送信することにより、移動局は別のセクタへと移動することができる。そのようにするための機構はネットワークタイプにより変わるかもしれないが、IS−2000ネットワークは個々の移動局によるサービングセクタ選択のために代表的なメカニズムを用いる。
IS−2000によれば、共用チャネルでサービスを受ける各移動局は、その移動局に対するサービングデータ速度をセットするために用いられるネットワークに対してチャネル品質のフィードバックを提供する。通常、共用パケットデータチャネルでパケットデータサービスに従事する複数の移動局は、1.25ミリ秒(800Hz)毎に送信されるチャネル品質インディケータ(CQI)レポートの形式でそのようなフィードバックを提供している。移動局はそのCQIレポートを、現在のサービングセクタに対応する(ウォルシュ:Walsh)符号化を用いて“カバー”している。しばらく後、移動局は、今や新しいサービングセクタとなる目標セクタの共用パケットデータチャネルに切替え、ネットワークはその移動局についてのフォワードリンクデータを新しいサービングセクタの共用パケットデータチャネルで送信することを開始する。
移動局が上述の方法で動的にサービングセクタを選択(及び再選択)することを可能にすることにより、個々の移動局は自分たちに最良の信号品質を提供するセクタをピックアップすることができる。
しかしながら、移動局で最良の受信信号品質に対応するセクタを単にピックアップすることは、その移動局が可能性のある最良の共用チャネルサービスを得るということを必ずしも保証するものではない。なぜなら、移動局が与えられたセクタの共用チャネルでサービスを受ける速度は、そのセクタの輻輳レベルのような数多くの因子に依存するからである。即ち、非常に輻輳したセクタでは、たとえ、移動局においてより強い受信信号を提供することができたとしても、輻輳の小さいセクタほど高速には移動局に対してサービスを提供できないかもしれない。
さらに、複数の共用チャネルユーザ(複数の移動局)はサービングセクタ選択を自律的に変更するので、従来のネットワークには、輻輳したセクタから共用チャネルユーザを“落とす(shed)”するメカニズムはないし、追加した共用チャネルユーザが既に非常に混雑したセクタを選択するのを防止するためのメカニズムもない。その結果、従来のネットワークは“負荷バランス”をとる何の直接的な能力もないままに残されることになる。ここで、“負荷バランス”をとると、共用チャネルユーザはより輻輳したネットワークセクタからより輻輳の少ないセクタへと舵を切ることになる。
発明の要約
本発明は、無線通信ネットワークがそのネットワークによりサポートされる移動局の自律的なセクタ選択動作に影響を及ぼすことを可能にする方法及び装置を備える。特に、そのネットワークはセクタ輻輳情報を送信して移動局によるセクタ選択に影響を及ぼす。セクタ輻輳情報を提供するネットワークがあると、移動局は、その情報を自分のセクタ選択決定ロジックに組み入れることができる。従って、移動局は非常に輻輳したセクタの選択を回避したり、或いはその新しいサービングセクタとして輻輳のより少ないセクタを選択することができるかもしれない。もちろん、移動局において実施される選択処理は非常に精緻なものであり、例えば、セクタ信号品質とセクタ輻輳レベル値との組み合わせを候補セクタ間で比較することに基づいているかもしれない。さらに、或いは代替的に、移動局は1つ以上の定義された確率値を用いて、より良いセクタへの変更の可能性を制御しても良い。そのような確率情報は、例えば、セクタ再選択の確率をセットするために用いられる確率テーブルの形式で移動局に送信されても良い。
ネットワーク全体からすれば、複数の移動局にセクタ輻輳情報を提供する代表的な方法は、移動局により自律的に選択可能であるフォワードリンクパケットデータサービスを提供する1つ以上のセクタ各々に関してセクタ輻輳情報を決定する工程と、1つ以上のセクタ各々からのセクタ輻輳情報を送信してフォワードリンクパケットデータサービスに従事する移動局によるセクタ選択を容易にする工程とを有する。一般に、そのパケットデータサービスを提供する各セクタに関し、そのネットワークはフォワードリンク輻輳レベル値とリバースリンク輻輳レベル値との内、少なくとも1つを評価する。この文脈において、“輻輳”という言葉は、フォワードリンク電力と(パケットデータサービスに対する全て或いは割当てられた)拡散コード資源との内の少なくともいずれかと、音声ユーザとパケットデータユーザとの内の少なくともいずれかの数と、リバースリンクの負荷(例えば、熱上昇(rise-over-theremal))と、(フォワードリンクとリバースリンクの内の少なくともいずれかの)パケットデータサービスについての平均セクタスループットと、サービス品質(QoS)の制約との項目の内の1つ以上のいずれかに基づいていても良いが、これに制限されるものではない。
現在のセクタ輻輳レベル値に基づく特定の条件に関わりなく、ネットワークはそのような輻輳情報を複数の移動局に周期的に送信しても良いし、そのような送信は、もしそのセクタの輻輳レベルが定義された輻輳閾値未満であるなら、与えられたセクタに対して輻輳情報が送信されないので不連続となっても良い。代表的なIS−2000の実施例では、注目しているパケットデータサービスがフォワードパケットデータチャネル(F−PDCH)により提供され、そのチャネルはネットワークの数多くの無線基地局のセクタ各々で送信される。その輻輳情報、例えば、セクタ輻輳レベル値は、フォワードパケットデータ制御チャネル(F−PDCCH)を用いて各セクタで送信される。
この文脈では、各セクタで送信されるF−PDCCHが変形されて、セクタ負荷情報メッセージ(SLIM)の形式でセクタ輻輳情報を搬送しても良い。そのセクタ輻輳レベルが少なくとも与えられた閾値以上であるときには、そのSLIMは周期的に送信されても良い。そのSLIMはフォワードとリバースのリンク輻輳レベルの内の1つ或いは両方に関して量子化された輻輳レベル値を搬送しても良い。利用可能なチャネル定義に従って、他の構成が他のネットワークタイプ、例えば、W−CDMAにおいて実施されても良い。代表的なF−PDCCHの変形例は、SLIMの送信の利用可能な(さもなければ未使用の)媒体アクセス制御識別子の値(即ち、ユニークなMAC−ID)を用いることを含んでいる。
それでも、移動局において、無線通信システムでパケットデータサービスのためにサービングセクタを選択する代表的な方法は、前記移動局のためのサービングセクタ候補である複数セクタのセットにおいて、1つ以上のセクタのためのセクタ輻輳情報を受信する工程と、少なくとも部分的には前記セクタ輻輳情報に基づいて、前記セットから前記サービングセクタとしてセクタを選択する工程とを有する。セクタ輻輳情報を受信する工程は、セクタ輻輳情報を搬送する1つ以上のセクタ各々からのセクタチャネル信号を受信することを含んでいても良い。従って、各セクタは、フォワードリンクパケットデータサービスに関して移動局により選択可能なフォーマットリンクパケットデータチャネルに関連してフォワードリンクパケットデータ制御チャネルを送信しても良く、その移動局は、対応するセクタ輻輳情報に関する選択決定処理において考慮される1つ以上のセクタにおける制御チャネルを監視すると良い。
この文脈で、少なくとも部分的には前記セクタ輻輳情報に基づいて、前記セットから前記サービングセクタとしてセクタを選択する工程は、セクタ信号品質測定とセクタ輻輳レベル値とに基づいて、前記セットの複数のセクタの間からサービングセクタを選択或いは再選択することを含むと良い。特に、移動局は、新しいサービングセクタがセクタ信号品質とセクタ輻輳とのより良い組み合わせをもっているとの決定に基づいて、現在のサービングセクタから新しいサービングセクタへの変更を行なっても良い。その決定は、現在と新しいサービングセクタについての信号品質測定を対応するセクタ輻輳レベル値により重み付けし、その重み付けされた信号品質測定を互いに比較することに基づいていると良い。例えば、移動局は現在と新しいサービングセクタの重み付けされた信号品質測定の間の差が定義された閾値を越えるかどうかを判断すると良い。
従って、その閾値は、現在のサービングセクタの側にある別のセクタが“より良い”サービングセクタ候補である場合に、その別のセクタが閾値によって定義された少なくともマージンほどより良いものではないなら、移動局は切替えを行なわないことを求めることによりセクタ間での移動局による“ピンポン”を制限するために用いられると良い。この文脈における“より良い”とは、移動局で実施される特定の評価方法に依存しており、新しいサービングセクタとしての目標となるセクタに対して計算されるメトリック(測定値)が現在のサービングセクタに対して計算される同じメトリックを超えることを意味するかもしれない。代表的なメトリックは、セクタ輻輳レベル値により除算されたセクタ信号品質測定値を含む。
前に述べたように、ネットワークはフォワード及びリバースリンク輻輳情報を送信しても良い。従って、移動局は、1つ以上のセクタに関してリバースリンク輻輳レベル値を受信し、これに加え、それらのセクタに関してフォワードリンク輻輳レベル値を受信すると良い。それ故に、移動局により計算された選択のメトリックは、フォワード或いはリバースリンク輻輳レベル値、或いはこの2つのある組み合わせに基づくと良い。また、別のメトリックが計算されて、考慮中のセクタに関するフォワードとリバースのリンクに対して比較がなされると良い。従って、移動局のセクタ選択決定は、フォワードリンク輻輳、リバースリンク輻輳、或いはその2つのある組み合わせに基づくと良い。
1つ以上の代表的な実施例では、移動局では、現在のサービスがフォワード或いはリバースリンク性能の制約に対してより感度が高いかどうかに依存して、その選択決定がフォワード或いはリバースリンク輻輳レベル値に基づいている。従って、良好なリバースリンク性能を要求する移動局は、たとえ新しいサービングセクタのフォワードリンクが現在のサービングセクタのそれよりも輻輳がひどいとしても、リバースリンク輻輳のより少ないその新しいサービングセクタを選択するかもしれない。
もちろん、他の選択決定アルゴリズムが必要或いは望まれるなら採用されても良く、本発明は上記の特徴や利点により限定されるものではないことを理解すべきである。当業者であれば、次の詳細な説明を読み、その添付図面を見るときに、他の特徴や利点をも認識するであろう。
本発明はセクタ輻輳レベルの知識の少なくとも一部に移動局のセクタ選択の基礎を置く方法及び装置を提供するものである。代表的な無線通信ネットワーク10が部分的に図1には図示されている。ネットワーク10は、例えば、IS−2000標準或いはW−CDMA標準に基づくセルラ通信ネットワークを有している。図示のように、ネットワーク10は無線基地局(RBS)14と基地局制御局(BSC)16とを含む無線アクセスネットワーク(RAN)と、通信的にはネットワーク10に、例えば、インターネットなどの1つ以上の公衆データネットワーク(PDN)20を結合するパケット交換コアネットワーク(PSCN)18とを有している。当業者であれば、ネットワーク10が図面を明瞭にするためにそこには図示していない付加的なエンティティを含んでいても良いことを認識するであろう。
ネットワーク10は、夫々が3つの無線カバレッジであるセクタS1、S2、S3をもつ複数の無線セル12−1、12−2、12−3として編成された無線カバレッジを備えている。なお、議論の便宜上、ここでの開示は無線カバレッジとしての基本領域として、“セクタ”に焦点を当てている。しかしながら、当業者であれば、同じ概念がセル毎のレベルなどにも適用できることを認識できよう。ネットワークのカバレッジ領域の中で動作している移動局22は通常1つ以上のセクタからの信号を受信でき、移動局からの返信無線信号は通常、ネットワーク10により1つ以上のセクタで受信される。
図2は上述のネットワーク実施形をサポートするセクタ型の送受信カバレッジを備える代表的なRBS14を図示している。図示されたRBS14は、多数の送信回路30、多数の受信回路32(即ち、トランシーバ回路資源)、チャネル処理回路36と輻輳評価回路38とを含むフォワード/リバースリンク処理回路34、及びBSCインタフェース回路40とを有している。図示されたフォワード/リバースリンク信号処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、或いはそれらの何らかの組み合わせを有しているかもしれない。代表的な実施例では、ネットワークに基づくセクタ輻輳評価と送信処理との内の少なくともいくつかは、RBS14に実装された1つ以上のマイクロプロセッサ或いは信号処理回路により実行されるプログラム命令として実施される。
従って、各RBS14は進行中のセクタ毎の輻輳処理を実行して各無線セクタの輻輳レベルを評価するように構成され、さらにセクタ毎を基本としてそのような情報を送信するように構成されると良い。しかしながら、そのような処理の一部或いは全てがBSCレベルで実行されても良い。従って、図2はさらに本発明をサポートする回路要素を含む代表的なBSC16を例示している。特に、BSC16はチャネル処理回路44と輻輳評価回路46とを含む処理制御回路42を有している。輻輳評価回路46はハードウェア、ソフトウェア、或いはそれらの何らかの組み合わせで実現され、セクタ毎の輻輳レベルを評価し、RBSによるその情報の送信を開始するように構成されると良い。なお、これらの回路要素は、輻輳評価処理がRBSレベルでどのくらい実施されるのかに依存して変形されたり、或いは省略されても良い。
図2のRBSの詳細に戻ると、RBS14は高速パケットデータをフォワードリンクで1つのセクタ、即ち、現在のサービングセクタから移動局22に送信し、しかし多数のセクタで移動局22からのリバースリンク伝送を受信していることが分かる。IS−2000に基づく実施形では、RBS14はF−PDCHでフォワードリンクパケットデータを移動局に、1つの“サービング”セクタから一度に、F−PDCCHで関連制御情報を送信し、移動局のR−PDCHでリバースリンクパケットデータを、多数のセクタで移動局のR−PCDCHで関連制御信号を受信する。
本発明は一般に移動局22が、その移動局の自律的な処理に基づいてF−PDCHサービングセクタを自由に選択するようにとり残しておく一方、そのネットワークは移動局22に1つ以上のセクタに関する輻輳情報を提供することによりその決定処理に影響を与える。代表的な実施例では、移動局22は、その移動局の現在指定するセクタの“アクティブ”セットにおいて、それらのセクタのいずれかからのF−PDCHでサービスを受ける。ネットワーク10によって実行されるようなアクティブセットの指定は、ネットワーク10によって実施される無線標準に依存して変化するが、そのようなアクティブセットは通常、定義された信号強度以上で移動局22に送信可能なRBSセクタの識別に基づいている。
ともあれ、与えられた移動局22が、その移動局22にサービスを行なう候補である複数セクタのセットの1つのセクタによってサービスを受けると仮定するなら、図3は広い意味では本発明に従う代表的なネットワーク処理を例示している。例示された処理ロジックによれば、ネットワーク10はセクタ毎の輻輳情報(フォワードリンクとリバースリンクの内の少なくともいずれかの輻輳評価)を判断し(ステップ100)、そのような情報を1つ以上のセクタで送信し、それらのセクタで動作しているか或いはそれらのセクタの内の1つ以上をサービングセクタ選択のための可能性のある候補として考慮しているのかの少なくともいずれかである移動局22で使用させる(ステップ102)。
図4は広い意味において、補完的な代表的移動局の処理を例示しており、そこでは移動局22は、その移動局22にサービスを行なう候補となる1つ以上のネットワークセクタについてのセクタ輻輳情報を受信する(ステップ104)。移動局22は、全ての候補セクタ、例えば、そのアクティブセットにおける全てのセクタ、或いは全てのそのようなセクタよりは少ないセクタについての情報を受信する。いずれにせよ、移動局22は、そのセクタ選択決定が少なくとも部分的にはセクタ輻輳情報に基づくようにすることにより、そのセクタ輻輳情報をセクタ選択処理に組み込む(ステップ106)。非限定的な例としての移動局22では、現在のサービングセクタが輻輳しているという示唆を受信するのに応答して新しいサービングセクタを選択しても良いし、或いは、もし、その目標とするセクタが輻輳しているか、少なくとも現在のサービングセクタよりも輻輳しているなら、新しいサービングセクタの選択を回避しても良い。
図5は負荷(輻輳)情報を移動局22と通信するための代表的な基礎について図示している。IS−2000の実施例では、複数のRBS14の各セクタは独立にその負荷情報をそのセクタに送信されるF−PDCCHにより送信する。その負荷情報は、F−PDCCH内で指定されたスロットで繰り返されるセクタ負荷情報メッセージ(SLIM)として搬送され、そのSLIMがセクタの全ユーザに同報されるようにしても良い(ここで、“ユーザ”という用語はセクタのF−PDCCHでサービスを受ける或いはそこでのサービスを期待している複数の移動局22を示す)。
SLIMはフォワードリンク(FL)とリバースリンク(RL)の負荷の両方についての情報を搬送するように構成され、そして、各セクタがSLIM情報を調和した方法で提供するように同期タイムスロットで送信される。なお、異なるセクタから送信されるSLIMはレイヤ3(L3)シグナリングを介して構成され、同じF−PDCCHスロットをセクタをまたがって用いたり、或いは、ジグザグしたスロットを用いることができる。複数のセクタをまたがるジグザグしたメッセージタイミングを用いると、与えられた移動局に対して必要な時間を短縮して1つのセクタのF−PDCCHでのSLIMを取得し、それから、同じ対応する輻輳測定間隔で別のセクタのF−PDCCHでSLIMを取得できる。
従って、図5に示されるように、各RBS14は、SLIMスロット/サイクルタイミングを用いる各RBSのセクタにおいてF−PDCCHで複数のSLIMを送信するように構成され、同じ或いは異なるスロット/サイクルタイミングが複数のセクタにまたがって用いられても良い。さらに、複数のRBS14は、セクタにおける輻輳レベルが1つ以上の定義された輻輳閾値に合致するか或いはそれを越えることがないなら、与えられたセクタのF−PDCCHでSLIMを送信する時間を浪費しないように構成されると良い。言い換えると、複数のRBS14は、セクタ輻輳が1つ以上の測定基準により決定されるほどひどくないなら、輻輳情報を送信しないように構成される。このような手法を用いると、与えられたセクタのF−PDCCHでSLIMがなくとも暗示的にそのセクタでは輻輳レベルが低いことを示唆できる。
より詳細には、1実施例の文脈からすると、移動局22はアクティブセットの複数のセクタの信号品質を測定することとそれらのセクタに対する受信した負荷情報とに基づいてサービングセクタを切替えるように構成される。通常、このことは、移動局22が現在のサービングセクタと少なくとも次の“最良の”セクタに対する輻輳情報を獲得することが必要になる。次の最良のセクタは最良の信号品質測定をもつサービングセクタ以外の候補セクタ(例えば、移動局22における最大搬送波/干渉波の比を与えるもの)として識別されるかもしれない。多数のセクタからのそのような輻輳情報を獲得するために、移動局は1つ以上の無線周波数(RF)受信器のチェインを実装すると良い。例えば、それは、2つ以上のセクタ各々からのF−PDCCH信号に関する受信のチェインを実施することかもしれない。図5に戻って考えると、そのような情報は、全てのセクタが同時に輻輳情報を送信するなら同時に得られることが分かる。もちろん、同じRF受信チェインが用いられて1つのセクタのF−PDCCHからの輻輳情報を取得し、継続的に再構成されて1つ以上の付加的なセクタのF−PDCCHを一回に一度デコードしても良い。
もし複数のRBS14が、個々のセクタがわずかに軽い負荷であるときでさえ、各セクタにおけるF−PDCCHで常にSLIMを送信するように構成されるなら、移動局22はそのような情報を用いて、そのアクティブセットにある各セクタに関する測定信号品質と受信輻輳情報とを用いて連続的にセクタ選択を実行することができる。輻輳に基づいたセクタ選択を実行する複数の移動局22の全般的な効果はネットワークの観点からすると“負荷バランス”をとるという効果である。即ち、移動局22の選択処理ロジックへと組み込まれた相対的なレベルのセクタ輻輳を用いると、その全体的な効果は、複数の移動局22が選択決定をするときに輻輳のひどいセクタよりも輻輳の少ないセクタを好む点にある。従って、ネットワーク10は間接的に輻輳の少ないセクタに対して高速データサービスのユーザを促すものとなり、それらのユーザの自律的なセクタ選択動作を妨害することはない。
しかしながら、上述のように、与えられたセクタにおいてSLIMを常に送信するよりはむしろ、複数のRBS14は、各セクタにおける送信を制御する処理ロジックが独立に、そのセクタが輻輳したかどうかの判断に基づいてF−PDCCHでSLIMを送信するかどうかを決定するように構成されると良い。もし、そのセクタが輻輳したなら、SLIMはそのセクタのF−PDCCHで送信されるが、さもなければ、送信されず、それによりパケットデータサービス制御のために利用可能な全ての利用可能F−PDCCH時間を残すことになる。従って、関連するF−PDCCHでSLIMを送信していないセクタのF−PDCHで現在サービスを受けている移動局22は、そのセクタが最良の信号品質を提供するとすれば、そこに残されることになる。しかしながら、そのセクタが一旦SLIMの送信を開始したなら、移動局22は1つ以上の他の候補セクタからの輻輳情報を取得して、新しいサービングセクタを選択すべきかどうかを決定する。なお、移動局22はデフォルト輻輳レベル値(或いはデフォルト値)をそのセクタ選択決定処理で現在の負荷情報をまだ受信していないセクタに関して用いるように構成されると良い。
そのような負荷情報をF−PDCCHで受信するか或いはデフォルト値から取得するかどうかで種々のフォーマットに従うセクタ輻輳レベルのレベルを表現しても良く、そのことは、任意の数の輻輳に関連した変数や、それら変数の組み合わせに基づいていても良い。例えば、F−PDCCHでの代表的なSLIM送信は、特徴的なMAC−ID値或いはある別のSLIM識別子に基づくSLIMとして識別される。例えば、もし、F−PDCCH0のメッセージが“00000001”に等しいMAC−IDを含むなら、このことはF−PDCCH0のメッセージが特定の移動局に対するフォワードパケットデータチャネル割当てというよりはむしろSLIMを含むことを示している。このメッセージにおける残りのビットは、そのセクタ内のフォワードとリバースの内の少なくともいずれかのリンクの負荷レベルに対応するビットマップを有している。このメッセージを受信する移動局全てはあとに続くセクタ切替えの決定のためにそのビットマップを節約できる。各基地局はそのようなメッセージを用いて移動局にフォワードとリバースの内の少なくともいずれかのリンクについての現在のセクタ負荷情報を提供する。
従って、各SLIMはフォワード及びリバースリンク輻輳レベル値のいずれか或いはその両方を搬送するかもしれず、それらの値はマルチビット輻輳レベル(或いはマグニチュード)インジケータとして形成されるかもしれない。非限定的な例により、各SLIMでのフォワードリンクセクタ輻輳レベル値はnビットの値(例えば、8ビット)で表現され、そのリバースリンク輻輳はmビットの値(例えば、5ビット)で表現されるかもしれない。より短い或いはより長いビット数が用いられても良いが、それはセクタ輻輳レベルを搬送するのに望まれる解像度に依存している。さらに、フォワード及びリバースリンク輻輳レベル値に対して割当てられたビット内でのサブビットグループ化が定義されて、1つ以上の輻輳パラメータを搬送しても良い。
SLIMで表現される輻輳パラメータ(或いは複数のパラメータ)は、限定されるものではないが、そのセクタでの共用パケットデータチャネルユーザ数とそのセクタでの音声ユーザ或いは専用チャネルユーザの数との内の少なくともいずれかと、その共用チャネルに関するそのセクタで利用可能なフォワードリンク送信電力量と、全体或いは共用チャネルに関する利用可能な拡散コード資源の数と、フォワードとリバースとの内の少なくともいずれかのリンクに関する全セクタの平均スループットと、そのセクタに現存するサービス品質の制約と、そのセクタのリバースリンク受信器の熱上昇(rise-over-thermal)(雑音)の評価などを含むことができる。もちろん、とにかくセクタの負荷条件を伝える任意の数の付加的或いは代替的な測定、評価などが用いられても良い。
一般に、SLIMにより搬送される負荷情報は移動局22に、複数のセクタについての相対的な信号品質測定を考慮すると、与えられたセクタが、現在選択されたサービングセクタと同じ或いはより良いパケットデータサービスを提供するかどうかを決定する基礎を提供すべきである。そのようなものとして、本発明は、送信されるセクタ輻輳情報の生成に関し、複数のRBS14(或いはBSC16)での特定の輻輳パラメータ評価或いは測定に限定されるものではないことを理解すべきである。
セクタ輻輳情報の伝送を提供することにより、複数のRBS14により移動局22と通信されるパラメータの代表的なセットは、次の項目を含む。即ち、(1)LOAD_REPORTING_MODE(負荷レポートモード)−セクタレベルの負荷情報を移動局にレポートするBSの動作モードを特定し、(A)NONE、(B)CONGESTION_BASED、(C)ALWAYS_ONの値を含む。(2)SLIM_SLOT_LENGTH(SLIMスロット長)−項目(1)のモード(B)と(C)で動作するとき4ビットのフィールドが指定され、20ミリ秒単位でその長さを提供する(なお、SLIMは最初の1.25ミリ秒のスロットで指定された時間間隔で搬送される)。(3)SLIM_CYCLE_LENGTH(SLIMサイクル長)−項目(1)のモード(B)と(C)で動作するとき8ビットのフィールドが指定され、Nのある整数値に対して、SLIMスロット長*SLIMサイクル*N=1.28秒という方程式を満足する。(4)CDM輻輳パラメータで、それは次の(A)と(B)の値とを含む。(A)C/I_SCHEDULING_THRESHOLD−CDMモードで動作するときに指定され、それ以上の値では現在のサービングセクタにおいて可能性のあるスケジューリングのために移動局が留まることが要求されるC/I値を提供する。(B)C/I_REPORTING_DISTANCE(C/Iレポート距離)−4ビットのフィールドで1.25ミリ秒のスロット単位で、移動局がC/Iレポートを測定するスロットから、基地局と移動局とにより比較を行なうために用いられるスロットまでの距離を指定する。なお、上記パラメータの全ては、IS−2000標準で定義されるように、システムパラメータメッセージ/拡張チャネル割当てメッセージを用いて移動局22に送信される。そのような情報を搬送する付加的な或いは代替的なメッセージはユニバーサル・ハンドオフ・ダイレクション・メッセージ(UHDM)、サービス・コネクト・メッセージ(SCM)、イン・トラフィック・システム・パラメータ・メッセージ(ITSPM)を含む。他のネットワーク標準は、そのような情報を移動局に搬送するための類似のメカニズムを提供する。
移動局における送信情報を処理する代表的な方法を詳述する前に、図6で本発明の1つ以上の実施例に従う代表的な移動局22を例示する。例示された移動局は、アンテナアセンブリ30、RF受信回路32、RF送信回路34、セクタ選択処理回路38と信号品質評価回路40とを含むか或いはそれらに関連するベースバンド処理回路36、システムコントローラ42、及びユーザインタフェース44を有している。当業者であれば、移動局22がセルラ無線電話、無線ページャ、携帯情報端末(PDA)、無線通信能力を備えたラップトップ/パームトップのコンピュータ、或いは本質的に何らかのタイプの携帯通信機器を含み、その特定の構成の回路や特徴はその特定の用途や目的に依存していることを認識するであろう。
さらに、当業者であれば図示された回路がハードウェア、ソフトウェア、或いはそれらの何らかの組み合わせを有していても良いことを認識するであろう。例えば、選択処理回路38は分離したハードウェア回路であっても良いし、或いは、他の処理ハードウェアの一部に含まれていても良い。しかしながら、もっと都合良く、その選択処理回路が少なくとも部分的には1つ以上のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、或いは移動局22に含まれる他のデジタル処理回路により実行される格納プログラム命令を介して実装されても良い。
いずれにせよ、図7は移動局22におけるセクタ選択処理についての一実施例を図示している。そこでは、処理はF−PDCH(或いは他の高速データチャネル)でサービスを行なう候補となる複数セクタのセット内の1つ以上のセクタに関して信号品質測定を行なう移動局22で開始する(ステップ110)。代表的な実施例では、この動作は、1つ以上のRBS14におけるセクタ型RBS送信器により送信されるアクティブセットのパイロットについてのC/I比を評価することを含む。なお、そのような測定は必要であれば定義されたスケジュール、或いは別のアルゴリズムに従って物事が進行中になされると良い。
従って、利用可能な更新された信号品質測定があれば、移動局22は複数の測定信号品質を比較し(ステップ112)、セット内の何らかのセクタがサービングセクタとして移動局により現在選択されているセクタよりも良い信号品質をもっていかどうかを判断する(ステップ114)。もし、そうであれば、移動局22は現在のサービングセクタと注目するサービングセクタ−即ち、より良い信号品質をもつ他のセクタとを、2つのセクタの信号品質とセクタ輻輳レベルとに基づいて評価する(ステップ116)。もし、その評価で注目するセクタがより良いサービングセクタであることが示唆されれば(ステップ118)、移動局22はその注目するセクタを新しいサービングセクタとして選択し、定義された再選択手順に従ってそのセクタへの変更を行なう(ステップ120)。IS−2000では、前に説明したように、符号化CQIレポートを用いて、移動局22がネットワーク10に対して信号セクタ変更を行なうメカニズムを提供している。
上記処理では、移動局22は、セクタ毎の信号品質測定と輻輳毎のレベル値とのある組み合わせを用いて利用可能な複数の候補セクタの内の別の1つが現在選択されたサービングセクタよりも良いサービスを提供するかどうかを判断する評価方法を実施するように構成されると良い。例えば、現在のサービングセクタが最良の信号品質をもっているなら、それは依然として、わずかに低い信号品質をもつが、輻輳が小さい別の候補セクタほど良好なデータ速度を提供しないかもしれない。従って、大雑把にいって同等の信号品質に関しては、相対的な輻輳レベルによりどのセクタが実際には、移動局のサービングセクタとして最良の選択であるのかを決定することになるかもしれない。
特に、セクタ選択に対する代表的なアプローチでは、移動局22は重み付けされた信号品質測定を行なう。その場合、移動局はそのセクタの輻輳情報に従って現在のサービングセクタの信号品質測定を重み付けし、注目するセクタの輻輳情報に従って新しいサービングセクタとして選択する候補となる少なくとも1つの注目セクタについての信号品質測定を重み付けする。移動局22はそれから、これら重み付けされた測定を比較することによりセクタを変更するかどうかを決定する。その比較は簡単であり、この場合には、“どちらか大きいか”のテストがなされる。即ち、注目セクタの重み付けされた測定が現在のサービングセクタの重み付けされた測定を越えるなら、移動局22は注目しているセクタへの変更を行なう。即ち、ネットワーク10に対して、新しいサービングセクタとして注目しているセクタを選択していることを信号で通知する。
しかしながら、この選択処理はより精巧なものにできる。例えば、ネットワーク10による実効負荷バランスをとることが、高速パケットデータサービスに従事しており輻輳のより少ないセクタへと移動している複数の移動局22の内の少なくともいくつかにより促進される。しかし、与えられたセクタにあるそのような移動局22の全てが、そのセクタが輻輳してきたことに応答して新しいサービングセクタを選択すべきではない。なぜなら、そのようにすれば、そのセクタを利用度が少ないままの状態にしてしまうからである。従って、移動局22は定義された確率値に従ってセクタを変更するように構成されると良い。この方法によれば、移動局22は相対的輻輳レベルにより、より良いセクタが利用可能であることを決定するが、定義された確率値に従ってそのセクタへの変更を行なう。
この方法の実施において、ネットワーク10は1つ以上の確率値を移動局22に送信してセクタ選択処理に用いるようにし、異なる確率値が評価された複数のセクタの信号品質と輻輳レベルとの間の相対的な差に依存して用いられると良い。従って、他のセクタが現在のサービングセクタよりもはるかに良質であれば、移動局22は、もし他のセクタは少しだけ良質である場合と比べて高い確率でセクタを変更するであろう。
たとえ移動局22が確率に基づいた切替えを用いないとしても、そのセクタ選択処理は単純な閾値を用いることにより適切に扱われる。例えば、移動局22がセクタを比較するのに用いる測定基準(metric)が何であれ、例えば、上述の重み付けされた信号品質であれ、それは現在のサービングセクタと注目するセクタとのメトリックの間の差を計算し、その差を定義された閾値と比較する。もし、その差が閾値を越えるなら、移動局22はその注目セクタを新しいサービングセクタとして選択するであろう。明らかに、調整すること、さもなければ設定を行なう際に、その閾値は移動局22がどの程度積極的にセクタの再選択を実行するのかを決定する。
より詳細に言えば、まず、α0を移動局22の現在のサービングセクタにおけるフォワードリンク(FL)の負荷とし、αφをその移動局のアクティブセットにおける基地局の他の全てのセクタに関するFL負荷とする。もし、αφが特定の基地局セクタについてレポートされないなら、移動局22はあるデフォルト値を仮定する。その値は移動局で構成されたものでも良いし、ネットワーク10から受信したものでも良い。さらに、Γ0をサービングセクタについてのFLのC/Iとし、Γφをその移動局のアクティブセットにおける基地局の他のセクタのFLに関するC/Iとする。さらに、リバースリンク(RL)負荷情報が提供されたと仮定すると、β0を移動局22のサービングセクタについてのRL負荷とし、βφをその移動局のアクティブセットにおける基地局の他の全てのセクタに関するRL負荷とする。βφが特定の基地局セクタについてレポートされないなら、移動局22はあるデフォルト値を仮定する。
サービングセクタ選択に対する基礎として、移動局22は、Γφ/βφの受容値を条件として比Γφ/αφが最大である基地局セクタを判定する。(Γφ/βφの受容値という判断基準により、RLの負荷があまりにも高い、或いは、RLとFLの負荷の間の不均衡があまりにも大きいセクタを避けることができる)。もし、Γφ/αφがΓ0/α0より少なくともある特定の量εFLだけ大きいなら、そして、Γφ/βφがΓ0/β0より少なくともある特定の量εRLだけ大きいなら、C/IとFL輻輳との比とC/IとRL輻輳との比は、別のセクタではより好条件であり、移動局22はその別のセクタへと切替えを行なう。一般に、εFLは正の値であり、εRLは正或いは負の値をとれる。リバースリンクについて負の値を許していることの重要性は、移動局が現在のサービングセクタよりも劣悪なC/IとRL輻輳レベル値との比をもつセクタへの切替えを許している点にある。従って、そのような場面における切替え決定は現在のサービングセクタよりも良好なC/IとFL輻輳レベル値との比をもつセクタを見出すことに対して重きをおいている。
もちろん、本発明ではそのようなロジックを変更することも熟慮し、負の値がフォワードリンクに対して許され、即ち、εFLが負の値をとり得るようにもできる。移動局22では、フォワードリンク或いはリバースリンク性能のいずれが現在のデータサービス要求に、より重要性を与えているのかに依存して、その評価アルゴリズムを全く動的に変更しても良い。例えば、あるタイプのデータサービスではFLよりむしろRLに対して、或いはその逆に、より厳密なQoSの制約を課している。最初の例では、移動局22は複数セクタの候補のセットの間で最良のRL条件を見出すためのセクタ選択に重きをおくことができ、後の例では、最良のFL条件を見出すためのセクタ選択処理に重きをおくことができる。
もちろん、選択処理の複雑さが増していくことと性能のオーバヘッドとの間で所望のバランスを見出すように、本発明を変形することが多くの場合に可能である。例えば、移動局22は、もし、現在のサービングセクタのC/I比が定義された閾値よりも高いなら、輻輳を基本とした選択処理を用いないように構成すると良い。また、移動局22は、現在選択されているサービングセクタとC/I比の面から次に最善のサービングセクタ候補とに対する輻輳情報の受信を制限するように構成されると良い。従って、移動局22は、アクティブセットの全てのセクタのF−PDCCHを監視する付加的な時間を費やすよりはむしろ、ただ1つの特別なセクタのF−PDCCHに“チューニング”することが要求される。
これら付加的な選択処理の改良に係らず、根幹をなす要点とは、ネットワーク10が移動局22に、その移動局のセクタ選択処理ロジックに組み込まれるセクタ毎の輻輳情報を提供し、それ故に、セクタ輻輳レベルの関数として移動局22によるセクタ選択に影響を及ぼすことができる点にある。さらに本発明により、ネットワークは移動局22による選択の考慮から一時的な期間だけ与えられたセクタを取り除くことが可能になる。従って、移動局のアクティブセットから与えられたセクタを取り除き、移動局22がパケットデータサービスに関してそのセクタを選択する可能性を回避するように強制されるよりはむしろ、ネットワーク10はメッセージを移動局22に送信し、そのアクティブセットのセクタの1つ以上のセクタが一時的な期間、セクタ選択処理より除外されるべきであることを示唆する。
この方法は有用である。例えば、移動局22が輻輳の激しいセクタより新しいセクタに丁度移動し、そのネットワークが一時的に前のサービングセクタを考慮から除外する、即ち、その移動局による以前のサービングセクタへの切り戻しを遅延させることを望む場合などにはそうである。さらに、ネットワーク10が移動局22に対して、そうしなければセクタ選択に関して見込みのある候補として考慮するであろう与えられたセクタを一時的に“立ち入り禁止(off-limits)”に指定できるメカニズムを提供する。そのメッセージは、移動局22がどれくらいの時間、その与えられたセクタを選択の考慮から除外すべきであるのかをその移動局に対して示唆する定量化された遅延値を搬送できる。都合の良いことに、そのメッセージは、ゼロ遅延値(或いは、ある別の特性値)が用いられて移動局22が永久にその示唆されたセクタを選択の考慮から取り除くべきであることを示すように定義できる。もちろん、その示唆されたセクタは、適切なL3シグナリングを介して後の時間に移動局のアクティブセットへと回復される。
実際的には、上述の方法は構成可能なタイマを用いることと同等であり、これにより与えられたセクタは、そのタイマ切れまで移動局22によりサービングセクタの考慮のために利用可能なセットから取り除かれる。代替的に、或いは付加的には、類似のタイマメカニズムが用いられて、移動局22がセクタの変更に続いて新しいサービングセクタ選択処理を引き受ける頻度を制御して、例えば、セクタ間でピンポンを制限しても良い。
上述の代表的な実施例で例示したように、いずれにせよ本発明は、高速パケットデータサービスを望む移動局が相対的なセクタ信号品質と輻輳レベルとを考慮してそのサービスのための最良のセクタを選択できるようにすることにより無線通信ネットワークにおける連続的な負荷バランスをとる方法及び装置を有している。セクタ毎の輻輳レベルの関数として複数の移動局の自律的なセクタ選択に影響を及ぼすことにより、ネットワークはそうしなければ大きくなるかもしれない局所的な輻輳の問題を緩和する。なそ、本発明は前述の説明により限定されるものではなく、むしろ、請求の範囲の記載とその合理的な法的な同等物とにより限定されるものである。
本発明の1つ以上の実施例に従う代表的な無線通信ネットワークのブロック図である。 本発明の1つ以上の実施例に従う代表的な基地局システムについての無線基地局と基地局制御局の回路の詳細を示すブロック図である。 セクタ輻輳情報のセクタ毎の送信を実施するための代表的なネットワーク処理ロジックのフローチャート図である。 輻輳に基づいたセクタ選択を実施するための代表的な移動局処理ロジックを示すフローチャート図である。 輻輳情報のセクタ毎の送信を示す図である。 本発明の1つ以上の実施例に従う代表的な移動局についての移動局回路の詳細を示すブロック図である。 移動局に基づいたセクタ選択処理についての代表的な処理ロジックの詳細を示すフローチャート図である。

Claims (46)

  1. 移動局において、無線通信ネットワークでパケットデータサービスのためにサービングセクタを選択する方法であって、
    前記移動局のためのサービングセクタ候補である複数セクタのセットにおける1つ以上のセクタのためのセクタ輻輳情報を受信する工程と、
    少なくとも部分的には前記セクタ輻輳情報に基づいて、前記セットから前記サービングセクタとしてセクタを選択する工程とを有することを特徴とする方法。
  2. 前記複数セクタのセットにおける1つ以上のセクタのためのセクタ輻輳情報を受信する工程は、セクタ輻輳情報を搬送する1つ以上のセクタ各々からの制御チャネル信号を受信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記セットにおける各セクタは、フォワードリンクパケットデータ制御チャネルを送信し、
    前記セットにおける前記複数セクタの内の1つに関するセクタ輻輳情報の受信は、前記フォワードリンクパケットデータ制御チャネルを介してセクタ輻輳情報を受信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 少なくとも部分的には前記セクタ輻輳情報に基づいて、前記セットから前記サービングセクタとしてセクタを選択する工程は、セクタ信号品質測定と前記セクタ輻輳情報を有するセクタ輻輳レベル値とに基づいて、前記セットの複数のセクタの間からサービングセクタを選択或いは再選択することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 少なくとも部分的には前記セクタ輻輳情報に基づいて、前記セットから前記サービングセクタとしてセクタを選択する工程は、新しいサービングセクタがセクタ信号品質とセクタ輻輳レベル値とのより良い組み合わせをもっているとの決定に基づいて、現在のサービングセクタから前記新しいサービングセクタへ変更することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 少なくとも部分的には前記セクタ輻輳情報に基づいて、前記セットから前記サービングセクタとしてセクタを選択する工程は、現在のサービングセクタと新しいサービングセクタについての信号品質測定を対応するセクタ輻輳レベル値により重み付けし、前記重み付けされた信号品質測定を互いに比較することに基づいて、前記現在のサービングセクタから前記新しいサービングセクタへの選択的な変更を行なうことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記重み付けされた信号品質測定を互いに比較することは、前記現在のサービングセクタの重み付けされた信号品質測定と前記新しいサービングセクタの重み付けされた信号品質測定との間の差が定義された閾値を越えるかどうかを判断することを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記現在のサービングセクタから前記新しいサービングセクタへの選択的な変更を行なうことは、前記差が前記定義された閾値を越えたなら、前記新しいサービングセクタへの変更を行なうことを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記現在のサービングセクタから前記新しいサービングセクタへの選択的な変更を行なうことは、前記差が前記定義された閾値を越えたなら、1つ以上の定義された確率値に従って、前記新しいサービングセクタへの変更を行なうことを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 前記1つ以上の定義された確率値を決定する前記ネットワークからの確率情報を受信する工程をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 移動局であって、
    信号を無線通信ネットワークに送信し、前記無線通信ネットワークから信号を受信するように構成された複数の無線周波数トランシーバ回路と、
    前記複数の無線周波数トランシーバ回路と動作的には関係し、フォワードリンクパケットデータチャネルで前記移動局にサービスを行なう候補である前記ネットワークにおける複数のセクタからなるセットから、前記セットにおける前記複数のセットの内の1つ以上のセクタについてのセクタ輻輳情報を受信することの少なくとも一部に基づいて、サービングセクタを受信するように構成された1つ以上のプロセッサ回路とを有することを特徴とする移動局。
  12. さらに、前記移動局に対するサービングセクタの候補である前記複数セクタのセットにおいて前記複数セクタの内の指定されたセクタを、前記指定されたセクタを識別するメッセージを受信するのに応答して、選択の考慮から少なくとも一時的に除外することを特徴とする請求項11に記載の移動局。
  13. さらに、前記指定されたセクタが、前記メッセージで受信された値に基づいて、選択の考慮から除外される時間を設定することを特徴とする請求項12に記載の移動局。
  14. 前記移動局は、前記セットにおける複数のセクタの内の2つ以上のセクタに関するセクタ輻輳情報とセクタ信号品質とを比較して評価することにより、前記サービングセクタを選択するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の移動局。
  15. 前記移動局は、信号品質とセクタ輻輳の組み合わせが現在のサービングセクタにおけるよりも新しいサービングセクタにおいてより好ましいという判断に応答して、前記現在のサービングセクタを前記新しいサービングセクタに変更するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の移動局。
  16. 前記移動局は、信号品質とセクタ輻輳の組み合わせが現在のサービングセクタにおけるよりも新しいサービングセクタにおいてより好ましいという判断に応答して、定義された確率値に従って、前記現在のサービングセクタを前記新しいサービングセクタに変更するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の移動局。
  17. 前記移動局は、前記ネットワークからの確率情報の受信に基づいて、前記定義された確率値を設定するように構成されることを特徴とする請求項16に記載の移動局。
  18. 前記移動局は、新しいサービングセクタに対する信号品質とセクタ輻輳に基づくメトリックが現在のサービングセクタに対するそれよりも好ましいという判断に応答して、前記現在のサービングセクタを前記新しいサービングセクタに変更するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の移動局。
  19. 前記移動局は、前記移動局に対するサービングセクタの候補である前記複数のセクタのセットにおいて前記複数のセクタの内の指定されたセクタを、前記指定されたセクタを識別するメッセージを受信するのに応答して、選択の考慮から少なくとも一時的に除外する
    ように構成されることを特徴とする請求項11に記載の移動局。
  20. 前記移動局は、前記指定されたセクタが、前記メッセージで受信された値に基づいて、選択の考慮から除外される時間を設定するように構成されることを特徴とする請求項19に記載の移動局。
  21. 移動局によるサービングセクタ選択の方法であって、
    前記移動局において、サービングセクタの候補である複数セクタのセットの中にある現在のサービングセクタからフォワードパケットデータサービスを受信する工程と、
    前記セットにおける前記複数セクタの内の1つ以上のセクタに関し、セクタ輻輳情報を受信する工程と、
    前記セットにおける前記複数セクタの内の1つ以上のセクタに関し、信号品質測定を計算する工程と、
    前記信号品質測定と前記セクタ輻輳情報との評価に基づいて、前記現在のサービングセクタから新しいサービングセクタに変更を行なうかどうかを決定する工程とを有することを特徴とする方法。
  22. 前記信号品質測定と前記セクタ輻輳情報との評価に基づいて、前記現在のサービングセクタから新しいサービングセクタに変更を行なうかどうかを決定する工程は、他のセクタが前記現在のサービングセクタよりも実質的に同じか或いはより良い信号品質をもっており、前記現在のサービングセクタよりも輻輳が少ないと判断する工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記信号品質測定と前記セクタ輻輳情報との評価に基づいて、前記現在のサービングセクタから新しいサービングセクタに変更を行なうかどうかを決定する工程は、他のセクタが前記現在のサービングセクタよりも良い信号品質をもっているが、余りにも輻輳が激しくて前記新しいサービングセクタとして選択できないと判断する工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  24. 前記信号品質測定と前記セクタ輻輳情報との評価に基づいて、前記現在のサービングセクタから新しいサービングセクタに変更を行なうかどうかを決定する工程は、
    前記現在のサービングセクタと前記セット内の少なくとも1つの別のセクタとに関する信号品質測定を対応するセクタ輻輳レベル値により重み付けする工程と、
    前記重み付けされた信号品質測定の比較に基づいて、前記新しいサービングセクタとして前記別のセクタに対して選択的な変更を行なう工程とを有することを特徴とする請求項21に記載の方法。
  25. 前記重み付けされた信号品質測定の比較に基づいて、前記新しいサービングセクタとして前記別のセクタに対して選択的な変更を行なう工程は、前記別のセクタに対する前記重み付けされた信号品質測定が、前記現在のサービングセクタに関する前記重み付けされた信号品質測定よりも、定義されたマージンだけ良いものであるなら、前記別のセクタに変更を行なう工程を有することを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記重み付けされた信号品質測定の比較に基づいて、前記新しいサービングセクタとして前記別のセクタに対して選択的な変更を行なう工程は、前記別のセクタに対する前記重み付けされた信号品質測定が、前記現在のサービングセクタに関する前記重み付けされた信号品質測定よりも良いものであるなら、定義された確率値に従って、前記別のセクタに変更を行なう工程を有することを特徴とする請求項24に記載の方法。
  27. 前記移動局において確率情報を受信して前記定義された確率値を設定する工程をさらに有することを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 無線通信ネットワークにおける複数のセクタに関するセクタ輻輳情報を複数の移動局に提供する方法であって、
    複数の移動局により自律的に選択可能であるフォワードリンクパケットデータサービスを提供する1つ以上のセクタ各々についてのセクタ輻輳情報を判断する工程と、
    前記フォワードリンクパケットデータサービスに従事している複数の移動局によるセクタ選択を容易にするために、前記1つ以上のセクタ各々において前記セクタ輻輳情報を送信する工程とを有することを特徴とする方法。
  29. 前記複数の移動局により自律的に選択可能であるフォワードリンクパケットデータサービスを提供する1つ以上のセクタ各々についてのセクタ輻輳情報を判断する工程は、各セクタで、フォワードリンク輻輳レベル値とリバースリンク輻輳レベル値との内の少なくとも1つを評価する工程を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
  30. 前記各セクタで、フォワードリンク輻輳レベル値を評価する工程は、前記セクタにおける前記フォワードリンクパケットデータサービスについての資源の利用可能性を評価する工程を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
  31. 前記各セクタで、フォワードリンク輻輳レベル値を評価する工程は、前記セクタにおける前記フォワードリンクパケットデータサービスに現在従事している移動局の数を決定する工程を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
  32. 前記各セクタで、フォワードリンク輻輳レベル値を評価する工程は、前記セクタにおいてサポートされる移動局の数と、前記セクタにおける送信器の電力或いは符号化資源の稼働率と、前記フォワードリンクパケットデータサービスに関するフォワードリンクセクタの平均スループットと、前記セクタにおける前記フォワードリンクパケットデータサービスに現在従事している1つ以上の移動局に関連したサービス品質要求との内の少なくとも1つに基づいてフォワードリンクの負荷値を決定する工程を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
  33. 前記各セクタで、リバースリンク輻輳レベル値を評価する工程は、前記セクタの基地局受信器に関する熱上昇値(rise-over-thermal value)の評価に基づいてリバースリンクの負荷値を決定する工程を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
  34. 前記セクタ各々において前記セクタ輻輳情報を送信する工程は、前記フォワードリンクパケットデータサービスのサポートを受けて送信される制御チャネル信号で前記セクタ輻輳情報を周期的に送信する工程を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
  35. 前記セクタ各々において前記セクタ輻輳情報を送信する工程は、前記セクタに関する現在の輻輳情報が定義された輻輳閾値を越えたかどうかを判断し、もし、越えたなら、前記フォワードリンクパケットデータサービスのサポートを受けて送信される制御チャネル信号で前記セクタ輻輳情報を周期的に送信する工程を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
  36. 各セクタは、共用されるフォワードリンクパケットデータチャネル信号の送信に基づいて前記フォワードリンクパケットデータサービスを提供し、
    前記セクタ輻輳情報を送信する工程は、前記共用されるフォワードリンクパケットデータチャネル信号と関連して送信されるフォワードリンクパケットデータ制御チャネル信号で前記セクタ輻輳情報を送信する工程を有することを特徴とする請求項28に記載の方法。
  37. 特定の移動局に対して、該移動局が少なくとも一時的には、前記移動局によるセクタ選択のサービスを行なう候補として特定のセクタを考慮から除外すべきであることを示唆するメッセージを送信する工程をさらに有することを特徴とする請求項28に記載の方法。
  38. セクタ型の基地局システムであって、
    前記基地局システムの各セクタに関する、少なくともフォワードリンクセクタ輻輳情報を含むセクタ輻輳情報を評価するために構成された1つ以上の輻輳評価回路と、
    前記基地局システムの対応するセクタにおいて前記セクタ輻輳情報を送信するために構成された1つ以上の送信回路とを有することを特徴とする基地局システム。
  39. 前記基地局システムは、無線基地局を有し、
    前記1つ以上の輻輳評価回路と前記1つ以上の送信回路は複数の無線基地局回路を有することを特徴とする請求項38に記載の基地局システム。
  40. 前記基地局システムは、基地局制御局と無線基地局とを有し、
    前記1つ以上の輻輳評価回路は複数の基地局制御局回路を有し、
    前記1つ以上の送信回路は複数の無線基地局回路を有することを特徴とする請求項38に記載の基地局システム。
  41. 前記基地局システムは、共用フォワードリンクパケットデータチャネル信号と、それに関連するフォワードリンクパケットデータ制御チャネル信号とを前記基地局システムの各セクタにおいて送信するように構成され、さらに各セクタにおいて送信される前記フォワードリンクパケットデータ制御チャネル信号で前記セクタ輻輳情報を提供するように構成されていることを特徴とする請求項38に記載の基地局システム。
  42. 前記基地局システムは、各セクタにおいて前記セクタ輻輳情報を周期的に送信するよう構成されていることを特徴とする請求項41に記載の基地局システム。
  43. 前記基地局システムは、1つ以上の測定基準が1つ以上の定義された閾値を越える場合には各セクタにおいてセクタ毎を基本として前記セクタ輻輳情報を送信するように構成されていることを特徴とする請求項41に記載の基地局システム。
  44. 前記基地局システムは、フォワードパケットデータチャネル(F−PDCH)を用いてパケットデータサービスを提供するように構成され、対応するフォワードパケットデータ制御チャネル(F−PDCCH)を介してセクタ輻輳情報を提供するように構成されていることを特徴とする請求項41に記載の基地局システム。
  45. 前記基地局システムは、特定の移動局に対して、該移動局が少なくとも一時的に、前記移動局によるサービングセクタ選択に対する候補として特定のセクタを考慮から除外すべきであることを示唆するメッセージを送信するように構成されることを特徴とする請求項38に記載の基地局システム。
  46. 移動局によってなされる自律的なサービングセクタ選択の決定に対して影響を及ぼす方法であって、前記方法は、
    移動局によるサービングセクタ選択に対する候補として考慮される複数のセクタのセットにおいて識別された1つのセクタが、前記移動局による考慮から少なくとも一時的には除外されるべきであることを示唆するメッセージを前記移動局に送信する工程を有することを特徴とする方法。
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