JP4269646B2 - 歩行装置及び歩行装置を用いた疑似体験装置 - Google Patents
歩行装置及び歩行装置を用いた疑似体験装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行する感覚を呈示する歩行装置及び疑似体験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ能力の向上に伴い、複雑で広大な仮想現実空間を表現することが可能になっている。仮想現実空間の広大さを表現するためには、仮想現実空間を実際に歩行する感覚を呈示することも有効である。
【0003】
仮想現実空間を歩行する感覚を呈示する装置として、無端帯状のベルトの上を使用者が歩き、ベルトを使用者の進行方向の逆方向に搬送する送りベルト機構を用いることにより使用者を移動させることなく歩行する感覚を使用者に呈示するいわゆるトレッドミル方式の歩行装置がある(例えば、特許文献1参照)。一般的な歩行装置においては使用者が歩行する面は常に水平であるが、送りベルト機構自体を傾けることにより坂道を歩行する感覚を呈示することができる歩行装置が提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。また、無端状のベルトの内側に配置された複数のローラを上下させるアクチュエータを備え、凹凸面を歩行する感覚を呈示することができる歩行装置も提案されている(例えば、特許文献4及び特許文献5参照)。
【0004】
上述した歩行装置はどれも、ベルトが一方向にのみ搬送されるため一方向への歩行にしか対応できず、例えば向きを変えて歩く感覚を呈示することができなかった。そこで、上記の問題を解決するため、水平面内において回転可能なターンテーブル上に送りベルト機構を設置し、使用者の足先の横方向の動きに合わせて送りベルト機構を回転させることにより、向きを変えて歩く感覚を呈示することができる歩行装置が提案されている(例えば、特許文献6参照)。また、複数の送りベルト機構を組み合わせることで、向きを変えて歩く感覚を呈示可能な歩行装置も提案されている(例えば、非特許文献1及び特許文献7参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−071216号公報(第4頁、第1図)
【特許文献2】
特開平9−233464号公報(第1−2頁、第1図)
【特許文献3】
特開平10−277178号公報(第4頁、第6図)
【特許文献4】
特開2001−61992号公報(第3−10頁、第1図)
【特許文献5】
特開2001−187166号公報(第3−6頁、第1図)
【特許文献6】
特許第3200592号明細書(第5頁、第1図)
【特許文献7】
特表2000−516829号公報(第14−17頁、第1図)
【非特許文献1】
「無限平面を用いた仮想歩行装置」日本バーチャルリアリティ学会第2回大会論文集、1997年9月、p.255右段の5行目からp.257まで
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献6に示されているような送りベルト機構を回転させる歩行装置では、送りベルト機構とともに使用者の体が回転するために、遠心力が知覚されることで仮想現実感が損なわれるという問題があった。また、向きを変えながら歩く際には左右の歩幅が異なっているが、送りベルト機構を回転させる歩行装置では、左右の足に対してベルトが搬送される長さが常に同じであるために違和感が生じていた。
【0007】
さらに、非特許文献1に示されているような複数の送りベルト機構を用いる歩行装置では、駆動力を生じる装置を複数用いるために装置が大型化し、高速な応答を要する動作に十分に追従できないという問題があった。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、向きを変えながら歩く感覚を簡易な構成で自然に呈示することができる歩行装置及び歩行装置を用いた疑似体験装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、それぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられた複数のローラと、それぞれ前記ローラを軸を中心に回転可能に支持する複数の支持体と、伸縮自在な無端帯状であって前記複数のローラを囲む形で軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラに巻きかけられたベルトと、前記ベルトを搬送するベルト搬送手段と、少なくとも前記ベルト搬送手段の駆動・停止と前記ベルトを搬送する速度とを制御する搬送制御手段と、ベルトの幅方向の両端であってローラの軸方向に交差する方向の両端が常に同一円周上に位置するように前記2個のローラをそれぞれ支持する2個の支持体の少なくとも一方を移動させる方向駆動手段と、前記方向駆動手段の駆動・停止と前記支持体を移動させる向き及び速度とを制御する方向制御手段とを備え、前記方向駆動手段は前記2個の支持体のうちの一方を移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、それぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられた複数のローラと、それぞれ前記ローラを軸を中心に回転可能に支持する複数の支持体と、伸縮自在な無端帯状であって前記複数のローラを囲む形で軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラに巻きかけられたベルトと、前記ベルトを搬送するベルト搬送手段と、少なくとも前記ベルト搬送手段の駆動・停止と前記ベルトを搬送する速度とを制御する搬送制御手段と、ベルトの幅方向の両端であってローラの軸方向に交差する方向の両端が常に同一円周上に位置するように前記2個のローラをそれぞれ支持する2個の支持体の少なくとも一方を移動させる方向駆動手段と、前記方向駆動手段の駆動・停止と前記支持体を移動させる向き及び速度とを制御する方向制御手段とを備え、前記方向駆動手段は前記2個の支持体に対してそれぞれ設けられ、前記方向制御手段は各方向駆動手段を個別に制御することを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記方向駆動手段は前記2個の支持体のうち前記ベルトの上面が搬送される方向における前方の支持体を移動させることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、各支持体はそれぞれ前記ローラを支持する部位の高さ寸法を変化させる高さ駆動手段を有し、各高さ駆動手段をそれぞれ制御することにより各支持体の前記ローラを支持する部位の高さ寸法を制御する高さ制御手段を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記方向制御手段は前記ベルト搬送手段の動作に合わせて前記方向駆動手段を動作させることを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記方向制御手段は前記ベルト搬送手段の動作に合わせて前記方向駆動手段を動作させ、前記高さ駆動手段は前記ベルトが搬送される速度に応じた速度で前記ベルトの起伏が前記ベルトの搬送方向へ移動するように前記高さ駆動手段を動作させることを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかの発明において、前記ベルト上を歩行する使用者の歩行速度を検出する歩行速度検出手段と、使用者の進行方向を検出する進行方向検出手段とを備え、前記搬送制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度と同じ速度で使用者の後方に前記ベルトが搬送されるように前記ベルト搬送手段を制御し、前記方向制御手段はベルトの搬送方向が前記進行方向検出手段によって検出された使用者の進行方向の逆向きになるように前記方向駆動手段を制御することを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明は、請求項4又は請求項6の発明において、前記ベルト上を歩行する使用者の歩行速度を検出する歩行速度検出手段と、使用者の進行方向を検出する進行方向検出手段とを備え、前記搬送制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度と同じ速度で使用者の後方に前記ベルトが搬送されるように前記ベルト搬送手段を制御し、前記方向制御手段はベルトの搬送方向が前記進行方向検出手段によって検出された使用者の進行方向の逆向きになるように前記方向駆動手段を制御し、前記高さ制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度に応じた速度で使用者の後方に起伏が移動するように前記高さ駆動手段を制御することを特徴とする。
【0019】
請求項9の発明は、請求項7の歩行装置と、前記歩行装置の使用者に対して画像を呈示する画像呈示手段と、前記歩行速度検出手段の出力と前記進行方向検出手段の出力とに応じて変化する仮想現実空間の画像を前記画像呈示手段に呈示させる仮想現実空間制御手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
請求項10の発明は、請求項8の歩行装置と、前記歩行装置の使用者に対して画像を呈示する画像呈示手段と、前記歩行速度検出手段の出力と前記進行方向検出手段の出力とに応じて変化する仮想現実空間の画像を前記画像呈示手段に呈示させる仮想現実空間制御手段とを備え、前記高さ制御手段は前記仮想現実空間制御手段の指令に基づいて動作することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(実施形態1)
本実施形態における歩行装置は、図2に示すように、複数個(図2においては7個)の円筒形状のローラ2に巻きかけられた無端帯状のベルト1を備え、ベルト1の上を歩行する使用者Uの進行方向の逆向きにベルト1を搬送することによって、使用者Uに歩行感覚を呈示するものである。
【0023】
詳しく説明すると、図1に示すように、ローラ2はそれぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられている。ベルト1は例えば合成ゴムからなり伸縮自在であって、ローラ2の軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラ2に巻きかけられている。以下、ローラ2の軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラ2のうち、使用者Uの前方に位置するものを「第1のローラ2a」と呼び、使用者Uの後方に位置するものを「第2のローラ2b」と呼ぶ。ローラ2の軸方向の両端部は、軸が略水平な状態で軸を中心に回転可能となるようにそれぞれ支持体3に支持されている。
【0024】
各支持体3には、図3に示すように、ローラ2を軸を中心に回転させる搬送モータ31がそれぞれ設けられている。ベルト1は、搬送モータ31によってローラ2が回転することにより搬送される。つまり搬送モータ31とローラ2とがベルト搬送手段として機能する。また、各支持体3の下端には、キャスターのように向きが自在に変化する車輪32が設けられている。さらに、第1のローラ2aを支持する支持体3(以下、「第1の支持体3a」と呼ぶ)と第2ローラ2bを支持する支持体3(以下、「第2の支持体3b」と呼ぶ)とには、それぞれ車輪32を回転させる方向駆動モータ33(図4参照)が設けられている。また、床面に敷設される円形状のレール4を備え、第1の支持体3a及び第2の支持体3bの各車輪32はそれぞれレール4上を移動可能になっている。つまり、車輪32と駆動モータ33とレール4とが方向駆動手段として機能する。レール4が円形であることにより、第1の支持体3a及び第2の支持体3bがレール4上でどのように移動しても、第1の支持体3aの上端と第2の支持体3bの上端とは常に同一円周上に位置する。ベルト1の幅方向の両端であってローラ2の軸方向に交差する方向の両端は第1の支持体3a及び第2の支持体3bに伴って移動するから、常に同一円周上に位置する。
【0025】
本実施形態における歩行装置はまた、図4に示すように、ベルト1上を歩行する使用者Uの歩行速度を検出する歩行速度検出手段5aと、進行方向を検出する進行方向検出手段5bとを備える。歩行速度検出手段5aおよび進行方向検出手段5bとしては、例えば、使用者の足の関節が曲がる角度を検出するゴニオメータや、超音波や磁気を用いた周知の測位装置などの動作センサによって使用者の足先の位置を検出し、動作センサの出力をコンピュータで処理することにより使用者Uの歩行速度と進行方向とを得る構成を用いる。
【0026】
さらに、搬送モータ31の駆動・停止と回転速度とを制御する搬送制御手段6aと、方向駆動モータ33の駆動・停止と回転方向と回転速度とを制御する方向制御手段6bとが設けられている。搬送制御手段6aと方向制御手段6bとについては、従来周知の技術を用いて実現可能であるから詳細な説明は省略する。
【0027】
搬送制御手段6aは、例えば図2において使用者Uが歩行速度V1で歩いているときに、使用者Uの進行方向の逆向きにベルト1が搬送される速度V2がV1に等しくなるように搬送モータ31を制御する。上記制御の結果、使用者Uの歩行による移動はベルト1の搬送によって相殺される。
【0028】
方向制御手段6bは、進行方向検出手段5bによって検出された使用者Uの進行方向の逆向きにベルト1が搬送されるように、第1の支持体3aと第2の支持体3bとの各方向駆動モータ33をそれぞれ個別に制御する。例えば、図5(a)において進行方向D1に歩行していた使用者Uが左を向いたとき、使用者Uの前方に位置する第1の支持体3aを図5(a)の矢印d1で示すように左回りに移動させるとともに使用者Uの後方に位置する第2の支持体3bを矢印d2で示すように左回りに第1の支持体3aよりも小さく移動させ、図5(b)に示すように使用者の新たな進行方向D2の逆向きにベルト1が搬送されるように制御する。ここで、方向制御手段6bは、搬送制御手段6aが搬送モータ31を動作させるのに合わせて方向駆動モータ33を動作させる。例えば、ベルト1が搬送される速度に合わせて、図6(a)、図6(b)、図6(c)の順でベルト1の向きと形状とが変化するように連続的に方向駆動モータ33を動作させれば、図7に示すような曲がり道L1を歩く感覚を使用者に呈示することができる。ここで、領域L1a、L1b、L1cは図6(a)、図6(b)、図6(c)にそれぞれ対応する。また、D3,D4,D5はそれぞれ使用者Uの進行方向を示す。
【0029】
上記構成によれば、第1のローラ2aの軸と第2のローラ2bの軸とのなす角を変化させることによって、向きを変えて歩く際の左右の歩幅の差に対応して左右の足に対してベルト1の移動量に差をつけることができるから、ベルト1の全体を回転させる場合に比べ、向きを変えながら歩く感覚をより自然に呈示することができる。また、ベルト1の全体を回転させる場合に比べ、使用者Uの向きの変化を小さくすることができるから、遠心力によって生じる違和感を抑えることができる。さらに、複数の送りベルト機構を組み合わせて用いる場合に比べて簡易な構成であるため、より高速な応答が得られる。
【0030】
なお、図8(a)及び図8(b)に示すように使用者の前方に位置する第1の支持体3aを固定し、使用者の後方、言い換えるとベルト1の上面が搬送される方向における前方に位置する第2の支持体3bのみを矢印d3で示すように移動させる構成としてもよい。この構成を採用すれば、第1の支持体3aに車輪32や方向駆動モータ33を設ける必要がないから、コストを抑えることができる。また、使用者の向きの変化を最小限に抑えることができるから、例えば室内に固定されたスクリーンによって仮想現実空間の画像を呈示する疑似体験装置に好適である。
【0031】
また、図9(a)及び図9(b)に示すように、第1の支持体3aを図9(a)の矢印d4で示す方向に移動させるときに第2の支持体3bを同時に同じ回転方向d5に同じ速度で移動させる構成としてもよい。この構成を採用すれば、その場で体の向きを変える感覚を呈示することができる。また、方向転換後、即座に直進する感覚を呈示することができる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態における基本構成は実施形態1と同様であるので、実施形態1と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
【0033】
各支持体3は、図10に示すように、それぞれローラ2を支持する部位の高さ寸法を変化させる高さ駆動手段34を備える。高さ駆動手段34には、例えば送りネジ機構を用いる。各高さ駆動手段34は、図11に示す高さ制御手段6cによって個別に制御される。
【0034】
上記構成によれば、高さ駆動手段34によってローラ2を上下させてベルト1の上面に凹凸を生じさせることにより、凹凸のある面を歩く感覚を呈示することができる。例えば、図12に示すように各ローラ2の高さを使用者Uの前方ほど高くすることにより上り坂を歩く感覚を呈示することができる。
【0035】
また、使用者Uの各々の足の高さを検出する構成を設けておけば、以下に説明するように高さ制御手段6cと搬送制御手段6aとがそれぞれ高さ駆動手段34と搬送モータ31とを動作させる構成を採用することによって階段を上る感覚を呈示することもできる。まず、図13に示すように、使用者Uの前方において隣り合う複数本(図13においては2本)のローラ2を同程度に上昇させることにより、ベルト1の上面に段状に突出した突出部Sを形成する。使用者Uの前方に踏み出した足が突出部Sを踏み、後方に残した足がベルト1から離れた後に、ベルト1を搬送しながら使用者Uが踏んだ突出部Sの突出量を徐々に小さくしてゆく。そして、使用者Uのベルト1から離れた側の足が再びベルト1に接触する前に、使用者Uの前方に当初の突出部Sと同様の突出部を形成する。以下、同様の動作を繰り返す。ここで、高さ駆動手段34の動作を上下逆にすれば、階段を降りる感覚を呈示することもできる。
【0036】
さらに、ベルト1が搬送される速度と同じ速度でベルト1上面の起伏が移動するように高さ制御手段6cが高さ駆動手段34を制御する構成としてもよい。上記構成を採用すれば、連続した凹凸のある地面を歩く感覚を呈示することができる。例えば、図14(a)、図14(b)、図14(c)の順でベルト1上面の形状が変化するように高さ駆動手段34を制御すれば、図15に示すような連続した凹凸のある地面L2を歩く感覚を呈示することができる。ここで、範囲L2a、L2b、L2cの各形状はそれぞれ図14(a)、図14(b)、図14(c)の各時点でのベルト1の上面の形状に対応する。
【0037】
なお、実施形態1及び本実施形態において、搬送制御手段6aと方向制御手段6bと高さ制御手段6cとが、使用者の動作に関わり無く、予め設定されたプログラム通りに動作する構成としてもよい。この構成によれば、ベルト1が搬送される速度にあわせて使用者Uが歩くフィットネスやリハビリテーションの用途に用いることができる。
【0038】
(実施形態3)
本実施形態の疑似体験装置は、図16に示すように、実施形態2の歩行装置と、歩行装置の使用者Uに対して画像を呈示する画像呈示手段7と、画像呈示手段7を制御する仮想現実空間制御手段6dとを備える。仮想現実空間制御手段6dは、例えば仮想現実空間を作成するための専用プログラムが搭載されたコンピュータで実現される。仮想現実空間制御手段6dには、予め、森などの自然空間や都市空間を模した仮想現実空間の形状や、使用者の仮想現実空間における初期位置など、仮想現実空間に関する情報がメモリ等に格納されている。また、本実施形態においては、高さ制御手段6cは仮想現実空間制御手段6dの指令に基づいて動作する。画像呈示手段7としては、例えばプロジェクタ及びスクリーンや、ヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」と呼ぶ)などを用いる。ここで、画像呈示手段7としてHMDを用いる場合、使用者の頭の位置や向きを検知する頭部位置センサ(図示せず)を設け、頭部位置センサの出力を仮想現実空間制御手段6dに入力することが現実感を増すためには望ましい。
【0039】
以下、本実施形態の動作を図17を用いて説明する。動作を開始すると(S1)、仮想現実空間制御手段6dが、仮想現実空間における使用者Uの視点を決定するとともに、使用者Uの視点からの仮想現実空間の画像を生成し、生成した画像を使用者に呈示するように画像呈示手段7を制御する(S2)。仮想現実空間制御手段6dが仮想現実空間における使用者Uの視点を決定するに当たっては、上述した頭部位置センサの出力や、歩行装置の歩行速度検出手段5aの出力や、進行方向検出手段5bの出力などが用いられる。
【0040】
次に、搬送制御手段6aが、使用者が歩いたかどうかを歩行速度検知手段5aの出力に基づいて判定する(S3)。使用者Uが歩いていなければ、次に、仮想現実空間制御手段6dが、使用者Uに呈示する仮想現実空間の画像を変化させるべきかどうかを調べ(S4)、変化させるべき場合はS2に戻って仮想現実空間の更新された画像を画像呈示手段7に呈示させる。例えば、画像呈示手段7としてHMDを用い、かつ使用者Uの頭の位置や向きを検知する頭部位置センサを設けた場合であって、使用者Uの頭の向きや高さの変化が検知された場合には、使用者Uが歩かなくとも使用者Uに呈示する画像を変化させなければならない。
【0041】
一方、使用者Uが歩いていれば、搬送制御手段6aが、使用者の歩行速度と同じ速度で使用者Uの後方へベルト1が搬送されるように搬送モータ31を作動させる(S5)。次に、仮想現実空間制御手段6dが、使用者Uの仮想現実空間における進行方向の地面に凹凸があるかどうかを判定する(S6)。凹凸があれば、仮想現実空間における使用者Uの進行方向の地面の凹凸に応じた凹凸をベルト1の上面に生じさせてベルト1の搬送に合わせて移動させるように、高さ制御手段6cに指令を与える。高さ制御手段6cは、仮想現実空間制御手段6dの指令に基づいて高さ駆動手段34を制御する(S7)。次に、方向制御手段6bが、ベルト1の搬送方向が使用者Uの進行方向の逆向きになっているかどうかを進行方向検出手段5bの出力に基づいて判定する(S8)。一方、S6において凹凸がなければ、S7の処理は行わずにS8に進む。
【0042】
S8において、ベルト1の搬送方向が使用者Uの進行方向の逆向きになっていれば、S2に戻り、以後、S3〜S9の処理を繰り返す。一方、使用者Uの進行方向がベルト1の搬送方向の逆向きに対してずれていれば、方向制御手段6bが、ベルト1が搬送される速度に合わせて、ベルト1の搬送方向が使用者Uの進行方向の逆向きになるように方向駆動モータ32を作動させ(S9)、その後、S2に戻り、以後、S3〜S9の処理を繰り返す。
【0043】
上記構成によれば、凹凸のある地面を向きを変えながら歩く感覚を、仮想現実空間の画像に対応させて呈示することが可能になる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明は、それぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられた複数のローラと、それぞれ前記ローラを軸を中心に回転可能に支持する複数の支持体と、伸縮自在な無端帯状であって前記複数のローラを囲む形で軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラに巻きかけられたベルトと、前記ベルトを搬送するベルト搬送手段と、少なくとも前記ベルト搬送手段の駆動・停止と前記ベルトを搬送する速度とを制御する搬送制御手段と、ベルトの幅方向の両端であってローラの軸方向に交差する方向の両端が常に同一円周上に位置するように前記2個のローラをそれぞれ支持する2個の支持体の少なくとも一方を移動させる方向駆動手段と、前記方向駆動手段の駆動・停止と前記支持体を移動させる向き及び速度とを制御する方向制御手段とを備えるので、左右の足に対してベルトの移動量に差をつけることができるから、送りベルト機構を回転させる場合に比べて向きを変えながら歩く感覚をより自然に呈示することができる。また、複数の送りベルト機構の組み合わせによって向きを変えながら歩く感覚を呈示する場合に比べて簡易な構成であるため、より高速な応答が得られる。さらに、前記方向駆動手段は前記2個の支持体のうちの一方を移動させるので、前記2個の支持体を両方移動させる場合に比べて方向駆動手段が少なくてすむから、コストを低減することができる。
【0046】
請求項2の発明は、それぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられた複数のローラと、それぞれ前記ローラを軸を中心に回転可能に支持する複数の支持体と、伸縮自在な無端帯状であって前記複数のローラを囲む形で軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラに巻きかけられたベルトと、前記ベルトを搬送するベルト搬送手段と、少なくとも前記ベルト搬送手段の駆動・停止と前記ベルトを搬送する速度とを制御する搬送制御手段と、ベルトの幅方向の両端であってローラの軸方向に交差する方向の両端が常に同一円周上に位置するように前記2個のローラをそれぞれ支持する2個の支持体の少なくとも一方を移動させる方向駆動手段と、前記方向駆動手段の駆動・停止と前記支持体を移動させる向き及び速度とを制御する方向制御手段とを備えるので、左右の足に対してベルトの移動量に差をつけることができるから、送りベルト機構を回転させる場合に比べて向きを変えながら歩く感覚をより自然に呈示することができる。また、複数の送りベルト機構の組み合わせによって向きを変えながら歩く感覚を呈示する場合に比べて簡易な構成であるため、より高速な応答が得られる。さらに、前記方向駆動手段は前記2個の支持体に対してそれぞれ設けられ、前記方向制御手段は各方向駆動手段を個別に制御するので、前記2個の支持体を連動させる場合や、前記2個の支持体の一方のみを移動させる場合に比べて柔軟な動作が可能になる。
【0047】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記方向駆動手段は前記2個の支持体のうち前記ベルトの上面が搬送される方向における前方の支持体を移動させるので、方向駆動手段の動作に伴う使用者の向きの変化を最小限に抑えることができる。
【0049】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、各支持体はそれぞれ前記ローラを支持する部位の高さ寸法を変化させる高さ駆動手段を有し、各高さ駆動手段をそれぞれ制御することにより各支持体の前記ローラを支持する部位の高さ寸法を制御する高さ制御手段を備えるので、凹凸のある面を歩行する感覚を呈示することができる。
【0050】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記方向制御手段は前記ベルト搬送手段の動作に合わせて前記方向駆動手段を動作させるので、連続した曲がり道を歩行する感覚を呈示することができる。
【0051】
請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記方向制御手段は前記ベルト搬送手段の動作に合わせて前記方向駆動手段を動作させ、前記高さ駆動手段は前記ベルトが搬送される速度に応じた速度で前記ベルトの起伏が前記ベルトの搬送方向へ移動するように前記高さ駆動手段を動作させるので、連続した凹凸のある面を歩行する感覚を呈示することができる。
【0052】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかの発明において、前記ベルト上を歩行する使用者の歩行速度を検出する歩行速度検出手段と、使用者の進行方向を検出する進行方向検出手段とを備え、前記搬送制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度と同じ速度で使用者の後方に前記ベルトが搬送されるように前記ベルト搬送手段を制御し、前記方向制御手段はベルトの搬送方向が前記進行方向検出手段によって検出された使用者の進行方向の逆向きになるように前記方向駆動手段を制御するので、使用者の動作に合わせてベルト搬送手段と方向制御手段とが動作することにより、歩行する自然な感覚を呈示することができる。
【0053】
請求項8の発明は、請求項4又は請求項6の発明において、前記ベルト上を歩行する使用者の歩行速度を検出する歩行速度検出手段と、使用者の進行方向を検出する進行方向検出手段とを備え、前記搬送制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度と同じ速度で使用者の後方に前記ベルトが搬送されるように前記ベルト搬送手段を制御し、前記方向制御手段はベルトの搬送方向が前記進行方向検出手段によって検出された使用者の進行方向の逆向きになるように前記方向駆動手段を制御し、前記高さ制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度に応じた速度で使用者の後方に起伏が移動するように前記高さ駆動手段を制御するので、使用者の動作に合わせてベルト搬送手段と方向制御手段と高さ制御手段とが動作することにより、歩行する自然な感覚を呈示することができる。
【0054】
請求項9の発明は、請求項7の歩行装置と、前記歩行装置の使用者に対して画像を呈示する画像呈示手段と、前記歩行速度検出手段の出力と前記進行方向検出手段の出力とに応じて変化する仮想現実空間の画像を前記画像呈示手段に呈示させる仮想現実空間制御手段とを備えるので、向きを変えながら歩く感覚を、仮想現実空間の画像に対応させて呈示することができる。
【0055】
請求項10の発明は、請求項8の歩行装置と、前記歩行装置の使用者に対して画像を呈示する画像呈示手段と、前記歩行速度検出手段の出力と前記進行方向検出手段の出力とに応じて変化する仮想現実空間の画像を前記画像呈示手段に呈示させる仮想現実空間制御手段とを備え、前記高さ制御手段は前記仮想現実空間制御手段の指令に基づいて動作するので、凹凸のある面を向きを変えながら歩く感覚を、仮想現実空間の画像に対応させて呈示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す斜視図である。
【図2】同上を示す概略構成図である。
【図3】同上におけるローラと支持体とを示す斜視図である。
【図4】同上を示すブロック図である。
【図5】同上の方向駆動モータによる動作を示す動作説明図である。
【図6】同上の動作の一例を示す説明図である。
【図7】同上によって表現される曲がり道を示す説明図である。
【図8】同上の別の形態を示す動作説明図である。
【図9】同上のさらに別の形態を示す動作説明図である。
【図10】本発明の実施形態2を示す概略構成図である。
【図11】同上を示すブロック図である。
【図12】同上の動作の一例を示す説明図である。
【図13】同上の動作の別の例を示す説明図である。
【図14】同上の動作のさらに別の例を示す動作説明図である。
【図15】同上によって表現される起伏の形状を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態3を示すブロック図である。
【図17】同上の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ベルト
2,2a,2b ローラ
3,3a,3b 支持体
4 レール
5a 歩行速度検出手段
5b 進行方向検出手段
6a 搬送制御手段
6b 方向制御手段
6c 高さ制御手段
6d 仮想現実空間制御手段
7 画像呈示手段
31 搬送モータ
32 車輪
33 方向駆動モータ
34 高さ駆動手段
Claims (10)
- それぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられた複数のローラと、それぞれ前記ローラを軸を中心に回転可能に支持する複数の支持体と、伸縮自在な無端帯状であって前記複数のローラを囲む形で軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラに巻きかけられたベルトと、前記ベルトを搬送するベルト搬送手段と、少なくとも前記ベルト搬送手段の駆動・停止と前記ベルトを搬送する速度とを制御する搬送制御手段と、ベルトの幅方向の両端であってローラの軸方向に交差する方向の両端が常に同一円周上に位置するように前記2個のローラをそれぞれ支持する2個の支持体の少なくとも一方を移動させる方向駆動手段と、前記方向駆動手段の駆動・停止と前記支持体を移動させる向き及び速度とを制御する方向制御手段とを備え、前記方向駆動手段は前記2個の支持体のうちの一方を移動させることを特徴とする歩行装置。
- それぞれ円筒形状に形成され軸方向に交差する方向に並べられた複数のローラと、それぞれ前記ローラを軸を中心に回転可能に支持する複数の支持体と、伸縮自在な無端帯状であって前記複数のローラを囲む形で軸方向に交差する方向の両端に位置する2個のローラに巻きかけられたベルトと、前記ベルトを搬送するベルト搬送手段と、少なくとも前記ベルト搬送手段の駆動・停止と前記ベルトを搬送する速度とを制御する搬送制御手段と、ベルトの幅方向の両端であってローラの軸方向に交差する方向の両端が常に同一円周上に位置するように前記2個のローラをそれぞれ支持する2個の支持体の少なくとも一方を移動させる方向駆動手段と、前記方向駆動手段の駆動・停止と前記支持体を移動させる向き及び速度とを制御する方向制御手段とを備え、前記方向駆動手段は前記2個の支持体に対してそれぞれ設けられ、前記方向制御手段は各方向駆動手段を個別に制御することを特徴とする歩行装置。
- 前記方向駆動手段は前記2個の支持体のうち前記ベルトの上面が搬送される方向における前方の支持体を移動させることを特徴とする請求項1記載の歩行装置。
- 各支持体はそれぞれ前記ローラを支持する部位の高さ寸法を変化させる高さ駆動手段を有し、各高さ駆動手段をそれぞれ制御することにより各支持体の前記ローラを支持する部位の高さ寸法を制御する高さ制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の歩行装置。
- 前記方向制御手段は前記ベルト搬送手段の動作に合わせて前記方向駆動手段を動作させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の歩行装置。
- 前記方向制御手段は前記ベルト搬送手段の動作に合わせて前記方向駆動手段を動作させ、前記高さ駆動手段は前記ベルトが搬送される速度に応じた速度で前記ベルトの起伏が前記ベルトの搬送方向へ移動するように前記高さ駆動手段を動作させることを特徴とする請求項4記載の歩行装置。
- 前記ベルト上を歩行する使用者の歩行速度を検出する歩行速度検出手段と、使用者の進行方向を検出する進行方向検出手段とを備え、前記搬送制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度と同じ速度で使用者の後方に前記ベルトが搬送されるように前記ベルト搬送手段を制御し、前記方向制御手段はベルトの搬送方向が前記進行方向検出手段によって検出された使用者の進行方向の逆向きになるように前記方向駆動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の歩行装置。
- 前記ベルト上を歩行する使用者の歩行速度を検出する歩行速度検出手段と、使用者の進行方向を検出する進行方向検出手段とを備え、前記搬送制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度と同じ速度で使用者の後方に前記ベルトが搬送されるように前記ベルト搬送手段を制御し、前記方向制御手段はベルトの搬送方向が前記進行方向検出手段によって検出された使用者の進行方向の逆向きになるように前記方向駆動手段を制御し、前記高さ制御手段は前記歩行速度検出手段によって検出された使用者の歩行速度に応じた速度で使用者の後方に起伏が移動するように前記高さ駆動 手段を制御することを特徴とする請求項4又は請求項6記載の歩行装置。
- 請求項7記載の歩行装置と、前記歩行装置の使用者に対して画像を呈示する画像呈示手段と、前記歩行速度検出手段の出力と前記進行方向検出手段の出力とに応じて変化する仮想現実空間の画像を前記画像呈示手段に呈示させる仮想現実空間制御手段とを備えることを特徴とする疑似体験装置。
- 請求項8記載の歩行装置と、前記歩行装置の使用者に対して画像を呈示する画像呈示手段と、前記歩行速度検出手段の出力と前記進行方向検出手段の出力とに応じて変化する仮想現実空間の画像を前記画像呈示手段に呈示させる仮想現実空間制御手段とを備え、前記高さ制御手段は仮想現実空間制御手段の指令に基づいて動作することを特徴とする疑似体験装置。
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