JP4267300B2 - Sheets and records - Google Patents

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JP4267300B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷性に優れ、電飾看板の作製に適したシートと、該シートに印刷が施された記録物とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電飾看板は、スリ硝子板や乳白色のハイインパクトポリスチレン(HIPS)板などの半透明基材の表面に、店名や電話番号などの文字や図柄がペンキで描かれて構成されていた。そして、半透明基材の背面から、電球や蛍光灯の光を照射することで、文字や図柄を浮き上がらせ、通行人や客に注意を引かせるようにしていた。
【0003】
しかしながら、近年では、電飾看板の用途が、たとえばファースト・フード店、百貨店または美術館などの店舗内のみならず、地下道などの屋外にも広がっている。このため、電飾看板には、単なる宣伝のみならず、多色刷の美的なポスター的色彩が要求される傾向がある。
【0004】
そこで、スリ硝子板や乳白色のHIPS板の代わりに、多色刷りが可能な半透明トレース紙を、電飾看板の半透明基材として使用することが行われている。具体的には、この半透明トレース紙の表面に、グラビア多色印刷、オフセット多色印刷、スクリーン多色印刷などを施こし、これに光源を背面より照射して電飾看板として利用することが多くなった。
【0005】
この種の半透明トレース紙としては、炭酸カルシウムまたは焼成クレイなどの白色無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の延伸フィルムで構成され、JIS−P8138に準拠して測定した不透明度が15〜35%のトレース合成紙が知られている。このトレース合成紙は、腰強度も高く、印刷性に優れ、印刷の見映えも良好であることから、電飾看板用紙として用いられている。具体的には、たとえば、基材層Aの少なくとも片面に、フィルムBとフィルムCとの積層物の一軸延伸物が、フィルムCの一軸延伸物が表面層となるように積層された半透明の複合フィルムを、電飾看板用紙として用いる技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この半透明の複合フィルムは、JIS−P8138に準拠して測定した不透明度が3〜25%、表面層であるフィルムC側よりJIS−P8142に準拠して測定した光沢度が65〜95%である半透明のプロピレン系樹脂多層複合フィルムである。なお、基材層Aは、75〜95重量%のプロピレン系樹脂および25〜5重量%の高密度ポリエチレンからなる樹脂フィルムの二軸延伸物で構成されている。フィルムBは、80〜95重量%のプロピレン系樹脂と、10〜0重量%のオレフィン系樹脂(オレフィン系樹脂は、高密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体および低密度ポリエチレンから選ばれる)と、20〜5重量%の無機微細粉末とからなるオレフィン系樹脂組成物で構成されている。フィルムCは、プロピレンのホモ重合体またはプロピレン系ランダム共重合体で構成されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の電飾看板用紙は、その設置に際し、透明アクリル板やガラスの間に挟み込んで使用されたり、高透明な両面テープで、透明または乳白アクリル板やガラスなどに貼り付けられて使用されるのが一般的である。アクリル板やガラスの間に挟み込む方法では、2枚の板材が必要となり、電飾看板用紙自体に自立性が要求され、不利不便である。アクリル板やガラスなどに両面テープで貼り付ける方法では、施工時の位置合わせ不良に伴う剥離、再作業に手間がかかり、煩雑である。
【0007】
また、粘着剤を利用して貼着した後に長時間が経過すると、粘着剤の粘性が上昇することがある。このため、その後の設置箇所の変更などに伴い、印刷物を剥離しようとすると、印刷物が粘着剤側に引っ張られて破断し、粘着剤とともに貼着対象側に残存したり、あるいは印刷物をうまく除去できても、粘着剤が貼着対象側に残存することがあり、見栄えの悪いものとなることがあった。
【0008】
そこで、粘着剤を貼着対象側に残存させなくするために、粘性の経時変化の少ない粘着剤を用いる技術が提案されている(たとえば、特許文献2〜3参照)。
【0009】
しかしながら、たとえば特許文献2〜3に記載の技術でも、粘着剤の粘性の上昇を完全に抑制できるものではなく、粘着剤の残存を生じることがあった。
【0010】
【特許文献1】
特開平1−156062号公報
【特許文献2】
特開平6−145616号公報
【特許文献3】
特開平7−18235号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、印刷性に優れ、たとえば、合成樹脂板、ガラス板などの各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることがなく、一般的なショーウィンドウでも簡易的に電飾看板として使用可能なシートと、該シートからなる記録物と、該記録物からなる電飾看板とを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、印刷面としてのフィルムと、貼着面としての発泡樹脂層とを積層することにより、印刷性に優れ、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることがなく、電飾看板として使用可能なシートを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】
すなわち、本発明によれば、
熱可塑性樹脂を含有するフィルム層と、
該フィルム層の片面に設けられた発泡樹脂層とを、有するシートであって、
前記発泡樹脂層が、−50〜0℃のガラス転移温度を持つアクリル系樹脂で構成されており、かつ表面に直径5〜100μmの陥没孔を200〜400個/mm の割合で有するものであり、
前記フィルム層側から測定した、全体の全光線透過率が30〜80%、全体の全光線反射率が20〜70%であり、
全体の厚みが80〜1000μmである
シートが提供される。
【0013】
好ましくは、前記フィルム層が、30〜80%の全光線透過率と、20〜70%の全光線反射率とを持つ。
【0014】
好ましくは、前記フィルム層が、25〜70%の不透明度を持つ。
【0015】
好ましくは、前記フィルム層が、60%以下の光沢度を持つ。
【0016】
好ましくは、前記フィルム層が、20〜900μmの厚みを持つ。
【0017】
好ましくは、前記フィルム層が、0.1〜25%の空孔率を持つ。
【0018】
好ましくは、前記フィルム層が、延伸された層を含む。
【0019】
好ましくは、前記フィルム層の前記発泡樹脂層とは反対面側に、印刷適正を持つコート層を有する。
【0020】
好ましくは、前記フィルム層に含有される熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂である。
【0021】
前記発泡樹脂層が、−50〜0℃のガラス転移温度を持つアクリル系樹脂で構成されており、かつ表面に直径5〜100μmの陥没孔を200〜400個/mmの割合で有するものである。この発明では、発泡樹脂層の陥没孔により吸着作用が発揮されるため、貼着対象の表面に、該発泡樹脂層を介してフィルム層を貼付可能である。発泡樹脂層は粘着剤で構成されていないため、粘性が経時変化を生じることはなく、フィルム層を除去した後にも貼着対象側に発泡樹脂層が残存することはない。その結果、貼着対象側に汚れを残存させることがなくなる。
【0022】
本発明に係るシートは、たとえば、芯材に発泡樹脂層を接触させつつ外表面に、フィルム層が位置するようにして巻き取って保管してもよいが、発泡樹脂層の表面に剥離可能な剥離フィルムを積層して保管することが好ましい。すなわち、本発明のシートは、前記発泡樹脂層の表面に剥離可能に積層された剥離フィルムを有することが好ましい。
【0023】
本発明によれば、上記いずれかのシートに印刷を施した記録物が提供される。
【0024】
なお、印刷は、フィルム層上に直接、施されてもよく、フィルム層上に印刷適正を持つコート層が形成されている場合には、該コート層上に施される。
【0025】
本発明によれば、この記録物からなる電飾看板が提供される。
【0026】
本発明に係る記録物および電飾看板は、各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることがない。
【0027】
なお、本明細書でいう「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味である。本明細書でいう「全光線透過率」及び「全光線反射率」とは、JIS−Z8701記載の方法に従い、波長400nm〜700nmの範囲で測定した各波長の透過率及び反射率の平均値を意味する。本明細書でいう「不透明度」とは、JIS−P8138記載の方法に従い、波長450nm〜500nmの青色光を主とする光源を使用して測定された不透明度を意味する。すなわち、全光線透過率と不透明度とは、測定光源の波長が異なる。したがって、不透明度が98%以上(たとえば100%)であっても、全光線透過率が5%を超える場合もありうる。本明細書でいう「光沢度」とは、JIS−P8142に記載の方法によって測定された光沢度を意味する。本明細書でいう「空孔率」とは、フィルムの断面を切り出して電子顕微鏡で観察し、その領域で空孔が占める面積割合(%)を測定することにより求めた値を意味する。
【0028】
【発明の実施の形態】
シート
本発明に係るシートは、熱可塑性樹脂を含有するフィルム層と、該フィルム層の片面に設けられた発泡樹脂層とを、有する。
【0029】
本発明に係るシートは、前記フィルム層側から測定した全光線透過率が30〜80%であり、好ましくは35〜75%である。また、本発明に係るシートは、前記フィルム層側から測定した全光線反射率が20〜70%であり、好ましくは20〜60%である。
【0030】
フィルム層側から測定した全光線透過率を30%以上もしくは全光線反射率を70%以下とすることで、シート背面からの光源光を十分に透過させることができ、シート表面に印刷した文字や絵柄を見やすくすることができる。また、全光線透過率を80%以下もしくは全光線反射率を20%以上とすることで、シート背面からの光源光を十分に拡散させることができ、輝度ムラが防止され、その結果、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができるとともに、フィルム層側から入射した光を十分に反射させることができ、シート表面に印刷した文字や絵柄を見やすくすることができる。
【0031】
本発明に係るシートは、全体の厚みが80〜1000μmであり、好ましくは100〜800μmである。全体の厚みを80μm以上とすることで、貼着の際に、フィルム層にシワが入りにくくなるようにすることができる。全体の厚みを1000μm以下とすることで、コシが強くなりすぎることを防止し、かつ自重を軽くして貼着使用時の脱落防止を図ることができる。
【0032】
熱可塑性樹脂を含有するフィルム層
本発明で使用可能な熱可塑性樹脂を含有するフィルム層(以下、単にフィルム層と言うことがある)は、その全光線透過率が30〜80%であることが好ましく、より好ましくは40〜80%である。
【0033】
本発明で使用可能なフィルム層は、その全光線反射率が20〜70%であることが好ましく、より好ましくは20〜60%である。
【0034】
フィルム層自体の全光線透過率を30%以上もしくは全光線反射率を70%以下とすることで、シート背面からの光源光を十分に透過させることができ、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができる。また、フィルム層自体の全光線透過率を80%以下もしくは全光線反射率を20%以上とすることで、シート背面からの光源光を十分に拡散させることができ、輝度ムラが防止され、その結果、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができるとともに、フィルム層の表面側から入射した光を十分に反射させることができ、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができる。
【0035】
本発明で使用可能なフィルム層は、その不透明度が、25〜70%であることが好ましく、より好ましくは28〜70%である。フィルム層自体の不透明度を25%以上とすることで、本発明のシート背面から光源光を十分に拡散させることができ、輝度ムラを防止し、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができるとともに、フィルム層の表面側から入射した光を十分に反射させることができ、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができる。フィルム層自体の不透明度を70%以下とすることで、本発明のシート背面からの光源光を十分に透過させることができ、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができる。
【0036】
本発明で使用可能なフィルム層は、その光沢度が、60%以下であることが好ましく、より好ましくは50%以下である。フィルム層自体の光沢度を60%以下とすることで、フィルム層の表面側から入射した光の部分的な鏡面反射を防止でき、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができる。
【0037】
本発明で使用可能なフィルム層は、その厚みが、20〜900μmであることが好ましく、より好ましくは30〜800μmである。フィルム層自体の厚みを20μm以上とすることで、本発明のシート全体の機械的強度を向上させることができ、ひいては大面積の看板などを形成することが可能となる。フィルム層自体の厚みを900μm以下とすることで、本発明のシート全体のコシが強くなりすぎることを防止し、かつ自重を軽くして貼着使用時の脱落防止を図ることができる。
【0038】
本発明で使用可能なフィルム層は、空孔を含有するものであってもよい。この場合の空孔率は、0.1〜25%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜20%である。フィルム層自体の空孔率を0.1%以上とすることで、シート背面からの光源光を十分に拡散させることができる。その結果、シート表面に設けた文字や絵柄を見やすくすることができる。フィルム層自体の空孔率を25%以下とすることで、フィルム層の表面強度が低下してしまうことを防止でき、凹みやシワが入り難くなる。
【0039】
本発明で使用可能なフィルム層としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂と、無機微細粉末及び有機フィラーの一方または双方とを、含む配合物をフィルム化したもので構成することができる。
【0040】
熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,10等のポリアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート、アタクチックポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等が挙げられる。これらは2種以上混合して用いることもできる。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂の中では、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体や、主成分であるプロピレンとエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、4−メチルー1−ペンテン等のα−オレフィンとの共重合体などが挙げられる。立体規則性は特に制限されず、アイソタクチック又はシンジオタクチック及び種々の程度の立体規則性を示すものを用いることができる。共重合体は、2元系でも3元系でも4元系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体でもよい。
【0041】
無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、珪藻土、タルク、マイカ、合成マイカ、セリサイト、カオリナイト、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ等が挙げられる。中でも炭酸カルシウム、硫酸バリウムが好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0042】
有機フィラーとしては、上述した主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが好ましい。例えば、上述した主成分である熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂の場合、有機フィラーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン6、ナイロン6,6、環状オレフィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が120〜300℃、ないしはガラス転移温度が120〜280℃を有するものが挙げられる。上述した熱可塑性樹脂がポリエステル系樹脂の場合、有機フィラーとしては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ポリメチル−1−ペンテン、環状オレフィンの単独重合体や環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が120〜300℃、ないしはガラス転移温度が120〜280℃を有するものが挙げられる。これらの有機フィラーは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0043】
無機微細粉末及び有機フィラーの合計の含有量は、フィルム層中で、1〜50重量%であることが好ましく、より好ましくは1〜45重量%である。合計の含有量を1〜50重量%の範囲とすることで、フィルム層自体の全光線透過率、全光線反射率および不透明度のバランスをとることができる。
【0044】
本発明で使用可能なフィルム層には、必要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、分散剤、滑剤等のその他の配合剤が配合されていてもよい。酸化防止剤としては、立体障害フェノール系やリン系、アミン系等が挙げられる。その配合量は、フィルム層中で、通常0.001〜1重量%程度である。
【0045】
光安定剤としては、立体障害アミンやベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等が挙げられる。その配合量は、フィルム層中で、通常0.001〜1重量%程度である。
【0046】
無機微細粉末の分散剤としては、シランカップリング剤、オレイン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸、金属石鹸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、またはそれらの塩等が挙げられる。その配合量は、フィルム層中で、通常0.01〜4重量%程度である。
【0047】
熱可塑性樹脂と、無機微細粉末及び有機フィラーの一方または双方とを、含む配合物をフィルム化する方法としては、一般的な成形方法が使用され、例えば、スクリュー型押し出し機に接続された単層又は多層のTダイやIダイを使用して溶融樹脂をフィルム状に押し出すキャスト成形法、またこのキャストフィルムをロール群の周速差を利用して縦延伸して成形した一軸延伸法、この一軸延伸フィルムをさらにテンターオーブンを使用して横延伸した二軸延伸法や、テンターオーブンとリニアモーターの組み合わせによる同時二軸延伸法等が挙げられる。
【0048】
延伸する場合の延伸温度は、使用する熱可塑性樹脂の融点より2〜60℃低い温度であり、樹脂がプロピレン単独重合体(融点155〜167℃)のときは152〜164℃、高密度ポリエチレン(融点121〜134℃)のときは110〜120℃が好ましい。また延伸速度は20〜350m/minが好ましい。
【0049】
本発明で使用可能なフィルム層は、単層構造であってもよいし、あるいは多層構造であってもよい。単層構造の場合、フィルムは無延伸、1軸延伸、2軸延伸いずれであっても構わない。多層構造の場合、2層構造、3層以上の構造のものであってもよい。2層構造の場合、無延伸/1軸延伸、無延伸/2軸延伸、1軸延伸/1軸延伸、1軸延伸/2軸延伸、2軸延伸/2軸延伸のいずれの構造であっても構わない。3層以上の構造の場合、上記単層構造と2層構造を組み合わせればよく、いずれの組み合わせても構わない。2層構造以上の積層法は、共押出しやラミネーション等、公知の方法で行うことができる。
【0050】
発泡樹脂層
本発明で使用可能な発泡樹脂層は、その表面(前記フィルム層と接する面とは反対側の外表面)に、たとえば図1および図2に示すような陥没孔を有する。図1および図2中の符号2はシートを表し、符号4はフィルム層を表し、符号6は発泡樹脂層を表し、符号62は陥没孔を表している。
【0051】
陥没孔は、発泡樹脂層中の気泡が表面に現れたものであり、ミクロ吸盤として機能するものである。陥没孔の形状は、概ね、球形の一部が平面で切断されたものである。気泡の直径によって、陥没孔の直径や深さが決まる。陥没孔の直径は、気泡の直径が一定であっても、その中心の発泡樹脂層表面からの位置によって異なるなどの理由により、分布を有する。本発明で使用される発泡樹脂層は、その表面に、直径5〜100μmの陥没孔を有するものである。その陥没孔の数は、単位面積(1mm)当たり、200〜400個である。特に、直径5〜100μmの陥没孔の内、直径10〜50μmのものが5割以上であるものが好ましく、8割以上であるものがより好ましい。さらに、20〜30μmのものが8割以上であるものが特に好ましい。直径が小さい陥没孔が多いとミクロ吸盤としての吸着性に劣り、逆に大きい陥没孔が多いと均一に吸着しない場合がある。また、単位面積当たりの陥没孔が少なすぎると吸着性が劣り、逆に多すぎると均一に吸着しない場合がある。気泡が独立気泡の場合においては、陥没孔の深さの分布は、ほぼ陥没孔の直径の分布と同じである。
【0052】
本発明で使用可能な発泡樹脂層は、アクリル系樹脂で構成される。発泡樹脂層を構成するアクリル系樹脂としては、−50〜0℃(好ましくは−45〜−10℃、より好ましくは−40〜−25℃)のガラス転移温度(Tg)を持つアクリル系樹脂である。Tgの低い柔らかいアクリル系樹脂を用いることにより、吸着性を発現させることが可能な発泡樹脂層を形成することができる。中でも(メタ)アクリレート系重合体が好ましい。(メタ)アクリレート系重合体は、全繰り返し単位中に、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上の(メタ)アクリレート系単量体から誘導される繰り返し単位を含有する。(メタ)アクリレート系重合体は、単独重合体であってもよいし、2元以上の共重合体であってもよい。
【0053】
発泡樹脂層は、単層で形成してもよいし、あるいは多層で形成してもよい。
【0054】
発泡樹脂層の厚みは、用途に合わせればよく、好ましくは25〜500μm、より好ましくは50〜300μmである。厚みが薄すぎると、独立気泡の径が、厚さに対して大きくなりすぎる。または複数の気泡が一体となって連続気泡となる。これらの結果、陥没孔にはならず、貫通孔となりやすく、吸着性に劣る場合がある。逆に厚すぎると、発泡が均一に起こらず、均一に吸着させられない場合がある。
【0055】
積層方法
発泡樹脂層を前記フィルム層の表面に積層する方法は、特に限定されず、たとえば、(1)予め製造しておいた発泡樹脂層とフィルム層とを、間に接着剤を介在させて両者を積層する方法、(2)発泡剤を含有させた合成樹脂溶液を調製し、これをフィルム層の表面に塗布した後、合成樹脂を発泡させる方法、(3)合成樹脂のエマルジョン液を調製し、このエマルジョン液に気体を吹き込んで微細気泡を生成させた後、これをフィルム層の表面に塗布し、その後乾燥により水分を除去する方法、などが挙げられる。
【0056】
(1)の場合の発泡樹脂層の製造は、平滑で、剥離しやすい平面上に(2)で用いる発泡剤を含有させた合成樹脂溶液か、(3)で用いるエマルジョン液中に気体を吹き込んだ液を塗布して乾燥させることにより行うことができる。接着剤としては、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤などが挙げられる。接着剤層の厚さは、好ましくは50μm以下、より好ましくは20μm以下である。厚さが厚すぎると硬くなるため、シートが貼り付け難くなる。(2)の場合の発泡剤としては、アゾ系発泡剤や重炭酸ソーダ類などが挙げられる。その添加量は、合成樹脂100重量部に対して通常1〜10重量部程度である。(2)および(3)の場合においては、発泡剤や吹き込む空気の量、処理温度などよって、発生する気泡の大きさや量を制御して、表面の陥没孔の直径や個数を上述した範囲になるように制御すればよい。
【0057】
中でも(3)の方法が好ましい。以下の説明では、たとえばアクリルエマルジョンを用いた(3)の方法による場合を例示する。
【0058】
使用可能なアクリルエマルジョンは、(メタ)アクリレート系重合体を含有する。アクリルエマルジョン中の(メタ)アクリレート系重合体の含有量は、固形分濃度で、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜80重量%である。重合体粒子の平均粒径は、好ましくは0.05〜10μm、より好ましくは0.1〜2μmである。
【0059】
(メタ)アクリレート系重合体を製造するために使用可能な(メタ)アクリレート系単量体としては、汎用性が高く、入手しやすいメチルメタクリレート(105℃)の他、たとえば、メチルアクリレート(8℃)、エチルアクリレート(−22℃)、n−プロピルアクリレート(−52℃)、n−ブチルアクリレート(−54℃)、イソブチルアクリレート(−24℃)、n−オクチルアクリレート(−65℃)、2−エチルヘキシルアクリレート(−85℃)、n−ラウリルアクリレート(15℃)、n−テトラデシルアクリレート(20℃)、メトキシエチルアクリレート(−85℃)、エトキシエチルアクリレート(−50℃)、シクロヘキシルアクリレート(15℃)、ベンジルアクリレート(6℃)などのアクリレート類;n−アミルメタクリレート(10℃)、n−オクチルメタクリレート(−20℃)、n−デシルメタクリレート(−65℃)、n−ラウリルメタクリレート(−65℃)、n−セチルメタクリレート(15℃)などのメタクリレート類;などが挙げられる。上記かっこ内の数字は、その単量体を用いて得られる単独重合体のTgを示している。これらの(メタ)アクリレート単量体は、適宜、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。最終的には、所望のTgが得られるように、重合性モノマーを選択すればよい。
【0060】
本実施形態では、上述した(メタ)アクリレート単量体の他に、たとえば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系化合物;(メタ)アクリロニトリル、シアン化ビニリデンなどの不飽和ニトリル類;2−ヒドロキシエチルフマレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、モノブチルマレエート、グリシジルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレートなどの他のモノマーを併用してもよい。全重合性モノマー中の他のモノマーの含有量は、好ましくは50重量%以下、より好ましくは30重量%以下とすればよい。
【0061】
本発明で使用可能なアクリルエマルジョンは、乳化重合法、播種乳化重合法または微細懸濁重合法などを用いて製造できる。
【0062】
アクリルエマルジョンに微細気泡を生成させるには、例えば、連続発泡機を用い、0.1〜5リットル/分の割合で、エマルジョン中に気体を吹き込むことにより行なうことができる。
【0063】
微細気泡が生成したアクリルエマルジョンをフィルム層の表面に塗布する方法としては、たとえば、コンマコーター、リバースコーターなどを用いることができる。乾燥温度は、好ましくは60〜120℃、より好ましくは80〜100℃である。乾燥温度が高すぎても、低すぎても、気泡の大きさが大きすぎたり、小さすぎたりするため、吸着力が不十分になる場合がある。乾燥時間は、通常3〜10分程度である。
【0064】
剥離フィルム
本発明に係るシートは、貼着対象の表面以外に吸着することを防止するため、通常、たとえば図3に示すように、芯材に発泡樹脂層を接触させつつ外表面にフィルム層が位置するようにして巻き取られて保管される。図3中の符号10は芯材を表し、符号4はフィルム層を表し、符号6は発泡樹脂層を表す。しかしながら、この場合、巻き皺が問題となる場合がある。この場合、発泡樹脂層の表面に、たとえば図4に示すように、剥離フィルムを剥離可能に積層して保管してもよい。図4中の符号20は剥離フィルムを表す。
【0065】
本発明で使用可能な剥離フィルムとしては、伸縮性のある材質で構成してあることが好ましく、たとえば、好ましくは伸縮性のあるポリエチレンフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリメチルペンテンフィルムなどが挙げられる。これらの伸縮性のある樹脂フィルムからなる剥離フィルムを積層した場合、本発明に係るシートを巻き取って保管しても巻き皺を生じにくくなる。
【0066】
剥離フィルムの厚みは、好ましくは10〜100μm、より好ましくは12〜50μm、特に好ましくは15〜35μmである。剥離フィルムの厚さが薄すぎると、剥離フィルムを剥離する際に破断することがあり、逆に厚すぎると剥離フィルムごとシートを巻き取って保存したり、運搬したりすると、巻き皺ができることがある。
【0067】
記録物および電飾看板
本発明では、上述した本発明に係るシートのフィルム層に、たとえば、オフセット印刷、シール印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、レーザープリンター、熱転写プリンター、インクジェットプリンター等による印刷を施すことで、本発明に係る記録物を作製することができる。図5中の符号100は記録物を表し、符号30は印刷を表す。
【0068】
本発明に係る記録物は、貼着対象の表面の少なくとも一部に積層して用いることができる。貼着対象の表面に、本発明の記録物を積層する方法は、特に限定されない。たとえば、記録物の発泡樹脂層に剥離フィルムが積層されておらず、図3に示すように巻き取られている場合には、記録物を送り出しながら、貼着対象の表面に、発泡樹脂層を介して記録物を積層すればよい。また、図4に示すように、シートの発泡樹脂層に剥離フィルムが積層されている場合には、該剥離フィルムを剥離除去した後、発泡樹脂層を貼着対象の表面に接触させて、記録物を積層すればよい。
【0069】
本発明に係る記録物の貼着対象としては、特に限定されないが、合成樹脂板(たとえばアクリル板)、ガラス板などが例示される。
【0070】
本発明に係る記録物は、ハンバーガー、寿司、焼ソバ等のファースト・フード店のメニュー、値段等記載の電飾看板、コンビニエンスストア、百貨店やスーパーストアの商宣に用いられる電飾看板、小売店やスーパーストアの催し物の広告のための電飾看板、美術館の展示物を公告するための電飾看板、居間や応接室、展示室に風景写真や動物写真を展示するための電飾看板に利用することが可能である。
【0071】
その他の実施形態
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0072】
たとえば、全光線透過率や全光線反射率に不都合を来さない範囲で、フィルム層の表面に、上述した各種印刷による印刷適性を持たせるようなコート層を設けても良い。この場合、フィルム層上のコート層に、上記印刷を施すことにより記録物を作製することができる。
【0073】
さらに、本発明の目的を阻害しない限り、フィルム層および発泡樹脂層以外の他の層を、さらに有する構造であってもよい。
【0074】
【実施例】
以下、本発明をさらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。特に示さない限り、%は重量基準である。
【0075】
実施例1
まず、次に示すように、熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を作製した。
【0076】
プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:MA4)87%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)10%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)3%を、250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、冷却ロールで冷却して無延伸シートを得た。得られた無延伸シートを135℃に加熱して縦方向に4倍の倍率で延伸して基材層(B)とした。次に、プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:EA8)52%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)3%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)45%を、それぞれ別々の押し出し機にて250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、表面層(A)、裏面層(C)として上記基材層(B)の両側に積層し、60℃まで冷却し三層構造の積層フィルム(A/B/C)を得た。次に、得られた三層構造の積層フィルムを、再び180℃まで加熱してテンターで横方向に9倍の倍率で延伸した。その後、160℃でアニーリング処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして、厚さ60μm(A/B/C=15μm/30μm/15μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を得た。
【0077】
得られたフィルム層の全光線透過率、全光線反射率、不透明度、光沢度、厚み、および空孔率を測定した。いずれもフィルム層の(A)面側から測定した。その結果、フィルム層の全光線透過率は73%、全光線反射率は24%、不透明度は30%、厚みは60μm、光沢度は12%、空孔率は4%であった。
【0078】
次に、得られた熱可塑性樹脂を含有するフィルム層の(C)面全面に、機械的に空気を吹き込んで微細気泡を生成させた泡状アクリルエマルジョン液(大日本インキ化学工業社製、アクリル樹脂のTg:−35℃)を、コンマコータにて塗工し、80℃から120℃まで6分間、一定昇温速度で乾燥して、発泡樹脂層としての厚み143μmのアクリル樹脂層を形成して、シートを得た。なお、樹脂のガラス転移温度は、示差走査熱量計(DSC)により昇温速度10℃/minで測定した。アクリル樹脂層の表面を光学顕微鏡にて観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mmあたりに、約300個の割合で存在していることが確認された。
【0079】
また、得られたシートでの前記フィルム層の(A)面側から全光線透過率および全光線反射率を測定した。この場合の全光線透過率および全光線反射率は、測定器の入射光がフィルム層の表面側に照射されるようにして測定した。その結果、全光線透過率は54%、全光線反射率は43%であった。シート全体の厚みは203μmであった。
【0080】
次に、得られたシートのフィルム層面(発泡樹脂層とは反対側の表面)上に、コロナ放電を施した後、UVオフセット印刷でハンバーガーの絵柄を4色印刷にて施して記録物を得た。
【0081】
画像の鮮明さ
得られた記録物を、A3サイズに断裁し、市販のエッジライト式卓上電飾パネルのアクリル板上に貼着し、印刷画像の鮮明さを、以下の基準により評価した。点灯時については、○:鮮明、×:不鮮明、とした。消灯時についても、○:鮮明、×:不鮮明、とした。その結果、点灯時および消灯時ともに、○であった。
【0082】
初期吸着力および吸着力の経時変化
得られた記録物から、縦250mm×横25mmの試験片を2枚切り出した。
【0083】
試験片の一枚について、初期吸着力を測定した。初期吸着力の測定は、試験片を、各種貼着対象(ガラス板、アルミニウム板、SUS304板、表面がサンドマットされたポリエステルフィルムA、表面未処理のポリエステルフィルムB)に貼付した後、JIS−Z0237に準じて180℃剥離試験を行い、吸着力を測定した。クロスヘッドスピードを300mm/min、ロードセルを10kgfとした。その結果、その値は、ガラス板に対しては0.03N/cm、アルミニウム板に対しては0.03N/cm、SUS304板に対しては0.02N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.02N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.06N/cmの初期吸着力を示し、いずれの貼着対象に対しても良好な初期吸着力が得られることが確認できた。
【0084】
試験片を、温度23℃および湿度50%の恒温恒湿室内で1週間放置した後、上記同様に吸着力の測定をし、発泡樹脂層の吸着力の経時変化を評価した。その結果、ガラス板、アルミニウム板、SUS304板、ポリエステルフィルムA、ポリエステルフィルムBのいずれに対しても、吸着力は経時変化を起こしていなかった。
【0085】
表面汚染状態
試験片の発泡樹脂層を、貼着対象としてのガラス板の表面に接触させ、160Paの圧力で押圧して貼り付けた。このような試料を2つ作製した。
【0086】
得られた試料の一つを、温度23℃および湿度50%の環境下に1週間放置した後、フィルム層をガラス板から剥離除去した後、ガラス板の表面汚染状態を評価した。表面汚染状態の評価は、目視により行い、発泡樹脂層の残存が、○:なし、△:少々あり、×:あり、で評価した。その結果、○であった。
【0087】
実施例2
次に示すようにして作製された熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を用いた以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。
【0088】
樹脂の押し出し量を変更して、実施例1と同じ方法により厚さ92μm(A/B/C=22μm/48μm/22μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を得た。
【0089】
得られたフィルム層の全光線透過率、全光線反射率、不透明度、光沢度、厚み、および空孔率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層の全光線透過率は64%、全光線反射率は32%、不透明度は39%、光沢度は13%、厚みは92μm、空孔率は4%であった。
【0090】
また、得られたシートでの前記フィルム層の(A)面側から、全光線透過率および全光線反射率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、全光線透過率は43%、全光線反射率は52%、シート全体の厚みは237μmであった。
【0091】
次に、得られたシートのフィルム層面上に、実施例1と同様の絵柄を4色印刷にて施し、得られた記録物の画像の鮮明さを評価した。その結果、点灯時および消灯時ともに、○であった。
【0092】
比較例1
次に示すようにして作製された熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を用いた以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。
【0093】
プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:MA4)74%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)10%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)16%を、250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、冷却ロールで冷却して無延伸シートを得た。得られた無延伸シートを135℃に加熱して縦方向に4倍の倍率で延伸して基材層(B)とした。次に、プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:EA8)52%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)3%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)45%を、それぞれ別々の押し出し機にて250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、表面層(A)、裏面層(C)として上記基材層(B)の両側に積層し、60℃まで冷却し三層構造の積層フィルム(A/B/C)を得た。次に、得られた三層構造の積層フィルムを、再び180℃まで加熱してテンターで横方向に9倍の倍率で延伸した。その後、160℃でアニーリング処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして、厚さ110μm(A/B/C=22μm/66μm/22μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を得た。
【0094】
得られたフィルム層の全光線透過率、全光線反射率、不透明度、光沢度、厚み、および空孔率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層の全光線透過率は11%、全光線反射率は86%、不透明度は94%、光沢度は17%、厚みは110μm、空孔率は32%であった。
【0095】
また、得られたシートでの前記フィルム層の(A)面側から、全光線透過率および全光線反射率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層の表面側から測定した全光線透過率は10%、全光線反射率は88%、シート全体の厚みは255μmであった。
【0096】
次に、得られたシートのフィルム層面上に、実施例1と同様の絵柄を4色印刷にて施し、得られた記録物の画像の鮮明さを評価した。その結果、消灯時は○であったが、点灯時は×であった。
【0097】
比較例2
次に示すようにして作製された熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を用いた以外は、実施例1と同様にして、シートを得た。
【0098】
プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:MA4)89%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)10%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)1%を、250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、冷却ロールで冷却して無延伸シートを得た。得られた無延伸シートを、145℃に加熱して縦方向に4倍の倍率で延伸して基材層(b)とした。次に、プロピレン単独重合体(日本ポリケム社製、ノバテックPP:EA8)96%、高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製、ノバテックHD:HJ360)3%及び炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、ソフトン1800)1%を、それぞれ別々の押し出し機にて250℃で溶融混練した後、250℃に設定したダイに供給しシート状に押し出し、表面層(a)、裏面層(c)として上記基材層(b)の両側に積層し、60℃まで冷却して、三層構造の積層フィルム(a/b/c)を得た。次に、得られた三層構造の積層フィルムを、再び180℃まで加熱してテンターで横方向に9倍の倍率で延伸した。その後、160℃でアニーリング処理した後、60℃まで冷却し、耳部をスリットして、厚さ60μm(a/b/c=15μm/30μm/15μm)の多層樹脂延伸フィルムからなる熱可塑性樹脂を含有するフィルム層を得た。
【0099】
得られたフィルム層の全光線透過率、全光線反射率、不透明度、光沢度および空孔率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、フィルム層の全光線透過率は89%、全光線反射率は9%、不透明度は12%、光沢度は18%、空孔率は1%であった。
【0100】
また、得られたシートでの前記フィルム層の(A)面側から、全光線透過率および全光線反射率を、実施例1と同様にして測定した。その結果、全光線透過率は83%、全光線反射率は15%、不透明度は25%、シート全体の厚みは203μmであった。
【0101】
次に、得られたシートのフィルム層面上に、実施例1と同様の絵柄を4色印刷にて施し、得られた記録物の画像の鮮明さを評価した。その結果、点灯時は○であったが、消灯時は×であった。
【0102】
参考例1
Tgが−54℃のアクリル樹脂を含む泡状アクリルエマルジョン液を用いた以外は、実施例1と同様にして、フィルム層の表面全体に、発泡樹脂層としてのアクリル樹脂層を形成した。アクリル樹脂層の表面を実施例1と同様に観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mmあたりに、約300個の割合で存在していることが確認された。
【0103】
その後、実施例1と同様にして、シートの初期吸着力および吸着力の経時変化の他に、表面汚染状態を評価した。
【0104】
シートの初期吸着力の値は、ガラス板に対しては0.10N/cm、アルミニウム板に対しては0.11N/cm、SUS304板に対しては0.05N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.05N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.20N/cmの初期吸着力を示した。すなわち、初期吸着力は十分であることが確認された。
【0105】
しかしながら、シートの発泡樹脂層の吸着力の経時変化については、いずれの貼着対象に対しても吸着力が初期の2〜2.5倍となり、剥がし難くなっていることが確認された。表面汚染状態は、×であった。
【0106】
参考例2
Tgが3℃のアクリル樹脂を含む泡状アクリルエマルジョン液を用いた以外は、実施例1と同様にして、フィルム層の表面全体に、発泡樹脂層としてのアクリル樹脂層を形成した。アクリル樹脂層の表面を実施例1と同様に観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mmあたりに、約300個の割合で存在していることが確認された。
【0107】
その後、実施例1と同様にして、シートの初期吸着力および吸着力の経時変化の他に、表面汚染状態を評価した。
【0108】
表面汚染状態は、○であった。
【0109】
しかしながら、シートの初期吸着力の値は、ガラス板に対しては0.008N/cm、アルミニウム板に対しては0.009N/cm、SUS304板に対しては0.007N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.008N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.03N/cmの初期吸着力を示した。すなわち初期吸着力が実施例1と比較して低くなり、吸着性に劣ることが確認された。また、シートの発泡樹脂層の吸着力の経時変化については、ポリエステルフィルムb以外では極僅かな力で剥離してしまい、経時変化、光学特性の評価を行うことができなかった。ポリエステルフィルムBに対しては、吸着力の経時変化は認められなかったが、若干、剥がし難い傾向があった。
【0110】
参考例3
コンマコータにて塗工した泡状アクリルエマルジョン液を、120℃から150℃まで10分間、一定昇温速度で乾燥した以外は、実施例1と同様にして、フィルム層の表面全体に、発泡樹脂層としてのアクリル樹脂層を形成した。アクリル樹脂層の表面を実施例1と同様に観察したところ、直径5〜100μmの陥没孔が、アクリル樹脂層1mmあたりに、約80個の割合で存在していることが確認された。
【0111】
その後、実施例1と同様にして、シートの初期吸着力および吸着力の経時変化の他に、表面汚染状態を評価した。
【0112】
表面汚染状態は、○であった。
【0113】
しかしながら、シートの初期吸着力の値は、ガラス板に対しては0.01N/cm、アルミニウム板に対しては0.01N/cm、SUS304板に対しては0.01N/cm、ポリエステルフィルムAに対しては0.007N/cm、ポリエステルフィルムBに対しては0.04N/cmの初期吸着力を示した。すなわち初期吸着力が実施例1と比較して低くなる傾向があることが確認された。また、シートの発泡樹脂層の吸着力の経時変化については、ガラス板、アルミニウム板、SUS304板、ポリエステルフィルムA、ポリエステルフィルムBのいずれに対しても、吸着力は経時変化を起こしていなかった。
【0114】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、印刷性に優れ、たとえば、合成樹脂板、ガラス板などの各種対象に容易に貼着でき、また、位置ずれが発生しても簡単に剥離、再貼着が可能で、かつ剥離した後にも貼着対象側に汚れを残存させることがなく、一般的なショーウィンドウでも簡易的に電飾看板として使用可能なシートと、該シートからなる記録物と、該記録物からなる電飾看板とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係るシートの断面図である。
【図2】 図2は図1のII部分の拡大図である。
【図3】 図3は図1のシートの保管状態の一例を示す斜視図である。
【図4】 図4は図1のシートに剥離フィルムを積層した態様を示す断面図である。
【図5】 図5は図1のシートに印刷を施した記録物の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2… シート
4… 熱可塑性樹脂を含有するフィルム層
6… 発泡樹脂層
62… 陥没孔
10… 芯材
20… 剥離フィルム
30… 印刷
100… 記録物
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet excellent in printability and suitable for producing an electric signboard, and a recorded matter on which the sheet is printed.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an electric signboard has been configured such that characters and designs such as a store name and a telephone number are drawn on a surface of a semi-transparent substrate such as a ground glass plate or a milky white high impact polystyrene (HIPS) plate. Then, by irradiating light from a light bulb or a fluorescent light from the back of the translucent base material, characters and designs are lifted to draw attention to passersby and customers.
[0003]
However, in recent years, the use of electric signboards has spread not only in stores such as fast food stores, department stores or museums, but also outdoors such as underpasses. For this reason, there is a tendency that the electric signboard is required not only for advertisement but also for aesthetic poster colors of multicolored printing.
[0004]
Therefore, translucent trace paper capable of multicolor printing is used as a translucent base material for electric signboards in place of ground glass plates and milky white HIPS plates. Specifically, gravure multicolor printing, offset multicolor printing, screen multicolor printing, etc. are applied to the surface of this translucent trace paper, and this can be used as an electric signboard by irradiating a light source from the back. Increased.
[0005]
This type of translucent trace paper is composed of a stretched thermoplastic resin film containing white inorganic fine powder such as calcium carbonate or calcined clay, and has an opacity of 15 to 35% measured in accordance with JIS-P8138. Trace synthetic paper is known. This trace synthetic paper is used as an electric signboard paper because it has high waist strength, excellent printability, and good printing appearance. Specifically, for example, a translucent layer in which a uniaxially stretched product of the film B and the film C is laminated on at least one surface of the base material layer A so that the uniaxially stretched product of the film C becomes a surface layer. A technique using a composite film as an electric signboard paper is known (see, for example, Patent Document 1). This translucent composite film has an opacity of 3-25% measured according to JIS-P8138, and a glossiness of 65-95% measured according to JIS-P8142 from the film C side which is the surface layer. It is a certain translucent propylene resin multilayer composite film. In addition, the base material layer A is comprised with the biaxially stretched product of the resin film which consists of 75 to 95 weight% propylene resin and 25 to 5 weight% high density polyethylene. Film B is 80 to 95% by weight of propylene resin and 10 to 0% by weight of olefin resin (the olefin resin is selected from high density polyethylene, ethylene / vinyl acetate copolymer and low density polyethylene) It is comprised with the olefin resin composition which consists of 20-5 weight% inorganic fine powder. The film C is composed of a propylene homopolymer or a propylene-based random copolymer.
[0006]
However, the electric signboard described in Patent Document 1 is used by being sandwiched between a transparent acrylic plate and glass, or is attached to a transparent or milky acrylic plate or glass with a highly transparent double-sided tape. It is common to be used. In the method of sandwiching between an acrylic plate and glass, two plate materials are required, and the self-supporting signboard paper itself is required, which is disadvantageous. The method of attaching to an acrylic plate or glass with a double-sided tape is troublesome because it takes time and labor to remove and rework due to misalignment during construction.
[0007]
Moreover, when a long time passes after sticking using an adhesive, the viscosity of an adhesive may rise. For this reason, if the printed material is to be peeled off due to subsequent changes in the installation location, etc., the printed material is pulled to the adhesive side and breaks, and it remains on the sticking target side together with the adhesive, or the printed material can be removed successfully. However, the pressure-sensitive adhesive may remain on the sticking target side, resulting in poor appearance.
[0008]
Therefore, in order to prevent the pressure-sensitive adhesive from remaining on the sticking target side, a technique using a pressure-sensitive adhesive with little change in viscosity with time has been proposed (for example, see Patent Documents 2 to 3).
[0009]
However, for example, even the techniques described in Patent Documents 2 to 3 cannot completely suppress an increase in the viscosity of the pressure-sensitive adhesive, and the pressure-sensitive adhesive may remain.
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-1-156602
[Patent Document 2]
JP-A-6-145616
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-18235
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is excellent in printability, for example, can be easily attached to various objects such as a synthetic resin plate and a glass plate, and can be easily peeled off and reattached even if a positional deviation occurs. In addition, the sheet that does not leave dirt on the sticking target side even after peeling and can be used simply as an electric signboard even in a general show window, a recorded matter made of the sheet, and the recorded matter It is to provide an illuminated signboard.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
By laminating a film as a printing surface and a foamed resin layer as a sticking surface, the present inventors have excellent printability and can be easily peeled off and re-sticked even if misalignment occurs. And even after peeling, the sheet | seat which can be used as an electrical decoration signboard was discovered without leaving a stain | pollution | contamination on the sticking object side, and came to complete this invention.
[0012]
  That is, according to the present invention,
  A film layer containing a thermoplastic resin;
  A sheet having a foamed resin layer provided on one side of the film layer,
  The foamed resin layer is composed of an acrylic resin having a glass transition temperature of −50 to 0 ° C., and 200 to 400 recessed holes having a diameter of 5 to 100 μm are formed on the surface. 2 With a ratio of
  Measured from the film layer side,overall30-80% total light transmittance,overallThe total light reflectance is 20 to 70%,
  The total thickness is 80-1000 μm
  A sheet is provided.
[0013]
Preferably, the film layer has a total light transmittance of 30 to 80% and a total light reflectance of 20 to 70%.
[0014]
Preferably, the film layer has an opacity of 25 to 70%.
[0015]
Preferably, the film layer has a glossiness of 60% or less.
[0016]
Preferably, the film layer has a thickness of 20 to 900 μm.
[0017]
Preferably, the film layer has a porosity of 0.1 to 25%.
[0018]
Preferably, the film layer includes a stretched layer.
[0019]
Preferably, a coating layer having printing suitability is provided on the opposite side of the film layer from the foamed resin layer.
[0020]
Preferably, the thermoplastic resin contained in the film layer is a polyolefin resin or a polyester resin.
[0021]
  The foamed resin layer has a glass transition temperature of −50 to 0 ° C.AcrylicIt is made of resin and has a recessed hole with a diameter of 5 to 100 μm on the surface.200-400Piece / mm2It has it in the ratio. In this invention, since the adsorbing action is exhibited by the recessed holes of the foamed resin layer, the film layer can be stuck to the surface of the object to be stuck via the foamed resin layer. Since the foamed resin layer is not composed of an adhesive, the viscosity does not change over time, and the foamed resin layer does not remain on the sticking target side even after the film layer is removed. As a result, no dirt remains on the sticking target side.
[0022]
For example, the sheet according to the present invention may be wound and stored so that the film layer is positioned on the outer surface while the foamed resin layer is in contact with the core material, but can be peeled off on the surface of the foamed resin layer. It is preferable to laminate and store a release film. That is, it is preferable that the sheet | seat of this invention has a peeling film laminated | stacked on the surface of the said foamed resin layer so that peeling was possible.
[0023]
According to the present invention, there is provided a recorded matter obtained by printing any one of the above sheets.
[0024]
Note that printing may be performed directly on the film layer. When a coating layer having printing suitability is formed on the film layer, the printing is performed on the coating layer.
[0025]
According to the present invention, an electric signboard made of this recorded matter is provided.
[0026]
The recorded matter and the electric signboard according to the present invention can be easily attached to various objects, and can be easily peeled off and reattached even if misalignment occurs, and even after being peeled off. Dirt is not left behind.
[0027]
In addition, "-" as used in this specification means the numerical value described before and behind that as a lower limit and an upper limit. In this specification, “total light transmittance” and “total light reflectance” mean the average values of the transmittance and reflectance of each wavelength measured in the wavelength range of 400 nm to 700 nm according to the method described in JIS-Z8701. means. The term “opacity” as used herein means opacity measured using a light source mainly composed of blue light having a wavelength of 450 nm to 500 nm according to the method described in JIS-P8138. That is, the wavelength of the measurement light source is different between the total light transmittance and the opacity. Therefore, even if the opacity is 98% or more (for example, 100%), the total light transmittance may exceed 5%. The “glossiness” referred to in this specification means the glossiness measured by the method described in JIS-P8142. The “porosity” as used in the present specification means a value obtained by cutting out a cross section of a film, observing it with an electron microscope, and measuring the area ratio (%) occupied by the pores in the region.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Sheet
The sheet | seat which concerns on this invention has a film layer containing a thermoplastic resin, and the foamed resin layer provided in the single side | surface of this film layer.
[0029]
The sheet according to the present invention has a total light transmittance of 30 to 80%, preferably 35 to 75%, measured from the film layer side. Further, the sheet according to the present invention has a total light reflectance measured from the film layer side of 20 to 70%, preferably 20 to 60%.
[0030]
By making the total light transmittance measured from the film layer side 30% or more or the total light reflectance 70% or less, the light source light from the back of the sheet can be sufficiently transmitted, and characters printed on the sheet surface The design can be made easier to see. Further, by setting the total light transmittance to 80% or less or the total light reflectance to 20% or more, the light source light from the back of the sheet can be sufficiently diffused to prevent uneven brightness, and as a result, the sheet surface It is possible to make it easy to see the characters and designs provided on the film, and to sufficiently reflect the light incident from the film layer side, making it easy to see the characters and designs printed on the sheet surface.
[0031]
The sheet according to the present invention has an overall thickness of 80 to 1000 μm, preferably 100 to 800 μm. By setting the total thickness to 80 μm or more, it is possible to make it difficult for wrinkles to enter the film layer during sticking. By setting the total thickness to 1000 μm or less, it is possible to prevent the stiffness from becoming excessively strong, and to reduce the weight of the own weight and prevent the dropout during sticking.
[0032]
Film layer containing thermoplastic resin
The film layer containing a thermoplastic resin that can be used in the present invention (hereinafter sometimes simply referred to as a film layer) preferably has a total light transmittance of 30 to 80%, more preferably 40 to 80. %.
[0033]
The film layer usable in the present invention preferably has a total light reflectance of 20 to 70%, more preferably 20 to 60%.
[0034]
By making the total light transmittance of the film layer itself 30% or more or the total light reflectance 70% or less, it is possible to sufficiently transmit the light source light from the back of the sheet, and characters and patterns provided on the sheet surface You can make it easier to see. Further, by making the total light transmittance of the film layer itself 80% or less or the total light reflectance 20% or more, it is possible to sufficiently diffuse the light source light from the back of the sheet, preventing uneven brightness, As a result, it is possible to make it easy to see the letters and designs provided on the sheet surface, to sufficiently reflect the light incident from the surface side of the film layer, and to make it easy to see the letters and designs provided on the sheet surface. .
[0035]
The film layer usable in the present invention preferably has an opacity of 25 to 70%, more preferably 28 to 70%. By setting the opacity of the film layer itself to 25% or more, the light source light can be sufficiently diffused from the back side of the sheet of the present invention, brightness unevenness can be prevented, and characters and designs provided on the sheet surface can be easily seen. In addition, it is possible to sufficiently reflect the light incident from the surface side of the film layer, and to make it easy to see characters and designs provided on the sheet surface. By setting the opacity of the film layer itself to 70% or less, it is possible to sufficiently transmit the light source light from the back surface of the sheet of the present invention, and to make it easy to see characters and designs provided on the sheet surface.
[0036]
The glossiness of the film layer usable in the present invention is preferably 60% or less, more preferably 50% or less. By setting the glossiness of the film layer itself to 60% or less, it is possible to prevent partial specular reflection of light incident from the surface side of the film layer, and to make it easy to see characters and designs provided on the sheet surface.
[0037]
The film layer usable in the present invention preferably has a thickness of 20 to 900 μm, more preferably 30 to 800 μm. By setting the thickness of the film layer itself to 20 μm or more, the mechanical strength of the entire sheet of the present invention can be improved, and as a result, a large-area signboard or the like can be formed. By setting the thickness of the film layer itself to 900 μm or less, the stiffness of the entire sheet of the present invention can be prevented from becoming too strong, and the weight of the sheet can be reduced to prevent the film from falling off during use.
[0038]
The film layer that can be used in the present invention may contain pores. In this case, the porosity is preferably 0.1 to 25%, more preferably 0.1 to 20%. By setting the porosity of the film layer itself to 0.1% or more, light source light from the back of the sheet can be sufficiently diffused. As a result, it is possible to make it easier to see the characters and designs provided on the sheet surface. By setting the porosity of the film layer itself to 25% or less, it is possible to prevent the surface strength of the film layer from being lowered, and dents and wrinkles are difficult to enter.
[0039]
Although it does not specifically limit as a film layer which can be used by this invention, It can comprise by what formed into a film the composition containing a thermoplastic resin and one or both of an inorganic fine powder and an organic filler.
[0040]
Examples of the thermoplastic resin include polyethylene resins such as low density polyethylene, linear low density polyethylene, medium density polyethylene, and high density polyethylene, and polyolefin resins such as polypropylene resin, polymethyl-1-pentene, and ethylene-cyclic olefin copolymer. Resin: Polyamide resin such as nylon 6, nylon 6,6, nylon 6,10, etc .; Polyester resin such as polyethylene terephthalate and its copolymer, polyethylene naphthalate, aliphatic polyester; Polycarbonate, atactic polystyrene, syndiotactic polystyrene And polyphenylene sulfide. These may be used in combination of two or more. Among these, polyolefin resin and polyester resin are preferable. Among the polyolefin resins, polypropylene resins are preferable. Examples of polypropylene resins include propylene homopolymers and copolymers of propylene as a main component and α-olefins such as ethylene, 1-butene, 1-hexene, 1-heptene, 4-methyl-1-pentene, and the like. Can be mentioned. The stereoregularity is not particularly limited, and isotactic or syndiotactic and those showing various degrees of stereoregularity can be used. The copolymer may be binary, ternary or quaternary, and may be a random copolymer or a block copolymer.
[0041]
Examples of the inorganic fine powder include calcium carbonate, calcined clay, silica, diatomaceous earth, talc, mica, synthetic mica, sericite, kaolinite, titanium oxide, barium sulfate, and alumina. Of these, calcium carbonate and barium sulfate are preferred. These may be used alone or in combination of two or more.
[0042]
As the organic filler, it is preferable to select a different type of resin from the thermoplastic resin that is the main component described above. For example, when the thermoplastic resin as the main component is a polyolefin resin, the organic filler includes polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polycarbonate, nylon 6, nylon 6,6, a cyclic olefin homopolymer and a cyclic olefin. Examples thereof include a copolymer with ethylene having a melting point of 120 to 300 ° C or a glass transition temperature of 120 to 280 ° C. When the above-described thermoplastic resin is a polyester resin, the organic filler may be polystyrene, polycarbonate, nylon-6, nylon-6,6, polymethyl-1-pentene, a cyclic olefin homopolymer or a cyclic olefin and ethylene. Examples thereof include a copolymer having a melting point of 120 to 300 ° C. or a glass transition temperature of 120 to 280 ° C. These organic fillers may be used alone or in combination of two or more.
[0043]
The total content of the inorganic fine powder and the organic filler is preferably 1 to 50% by weight, more preferably 1 to 45% by weight in the film layer. By setting the total content in the range of 1 to 50% by weight, the total light transmittance, total light reflectance and opacity of the film layer itself can be balanced.
[0044]
The film layer that can be used in the present invention may contain other compounding agents such as an antioxidant, a light stabilizer, a dispersant, and a lubricant, as necessary. Antioxidants include sterically hindered phenols, phosphorus, amines and the like. The compounding quantity is about 0.001-1 weight% normally in a film layer.
[0045]
Examples of the light stabilizer include sterically hindered amines, benzotriazoles, and benzophenones. The compounding quantity is about 0.001-1 weight% normally in a film layer.
[0046]
Examples of the dispersant for the inorganic fine powder include silane coupling agents, higher fatty acids such as oleic acid and stearic acid, metal soap, polyacrylic acid, polymethacrylic acid, and salts thereof. The compounding quantity is about 0.01 to 4 weight% normally in a film layer.
[0047]
A general molding method is used as a method for film-forming a composition containing a thermoplastic resin and one or both of an inorganic fine powder and an organic filler, for example, a single layer connected to a screw extruder. Alternatively, a cast molding method in which a molten resin is extruded into a film using a multi-layer T die or I die, and a uniaxial stretching method in which this cast film is formed by longitudinal stretching by utilizing the peripheral speed difference of the roll group, this uniaxial Examples thereof include a biaxial stretching method in which a stretched film is further horizontally stretched using a tenter oven, and a simultaneous biaxial stretching method using a combination of a tenter oven and a linear motor.
[0048]
In the case of stretching, the stretching temperature is 2 to 60 ° C. lower than the melting point of the thermoplastic resin to be used. When the resin is a propylene homopolymer (melting point 155 to 167 ° C.), 152 to 164 ° C., high-density polyethylene ( When the melting point is 121 to 134 ° C, 110 to 120 ° C is preferable. The stretching speed is preferably 20 to 350 m / min.
[0049]
The film layer usable in the present invention may have a single layer structure or a multilayer structure. In the case of a single layer structure, the film may be non-stretched, uniaxially stretched, or biaxially stretched. In the case of a multilayer structure, it may have a two-layer structure or a structure having three or more layers. In the case of a two-layer structure, any structure of non-stretching / uniaxial stretching, non-stretching / biaxial stretching, monoaxial stretching / uniaxial stretching, monoaxial stretching / biaxial stretching, biaxial stretching / biaxial stretching, It doesn't matter. In the case of a structure of three or more layers, the single layer structure and the two layer structure may be combined, and any combination may be used. A lamination method having a two-layer structure or more can be performed by a known method such as co-extrusion or lamination.
[0050]
Foam resin layer
The foamed resin layer that can be used in the present invention has a recessed hole as shown in FIGS. 1 and 2, for example, on the surface thereof (the outer surface opposite to the surface in contact with the film layer). 1 and 2, reference numeral 2 represents a sheet, reference numeral 4 represents a film layer, reference numeral 6 represents a foamed resin layer, and reference numeral 62 represents a recessed hole.
[0051]
  The depression hole is a bubble in the foamed resin layer that appears on the surface and functions as a micro suction cup. The shape of the depression hole is generally a part of a sphere cut by a plane. The diameter and depth of the recessed hole are determined by the diameter of the bubble. The diameter of the depression hole has a distribution even if the diameter of the bubble is constant, because it varies depending on the position of the center from the surface of the foamed resin layer. The foamed resin layer used in the present invention has a recessed hole with a diameter of 5 to 100 μm on its surface.is there. The number of recessed holes is the unit area (1 mm2)200~ 400. Particularly, of the recessed holes having a diameter of 5 to 100 μm, those having a diameter of 10 to 50 μm are preferably 50% or more, and more preferably 80% or more. Furthermore, the thing whose 20-30 micrometers is 80% or more is especially preferable. When there are many recessed holes with a small diameter, the adsorptivity as a micro suction cup is inferior, and when there are many large recessed holes, it may not adsorb uniformly. Further, if the number of recessed holes per unit area is too small, the adsorptivity is inferior, and conversely if it is too much, it may not adsorb uniformly. In the case where the bubble is a closed cell, the depth distribution of the depression hole is almost the same as the diameter distribution of the depression hole.
[0052]
  The foamed resin layer usable in the present invention isAcrylicConsists of resin. Configure the foamed resin layerAcrylicThe resin has a glass transition temperature (Tg) of −50 to 0 ° C. (preferably −45 to −10 ° C., more preferably −40 to −25 ° C.).AcrylicWith resinis there. Soft with low TgAcrylicBy using the resin, it is possible to form a foamed resin layer capable of expressing the adsorptivity.Above all(Meth) acrylate polymerIs preferred. The (meth) acrylate polymer preferably contains 50 wt% or more, more preferably 70 wt% or more of a repeating unit derived from a (meth) acrylate monomer in all repeating units. The (meth) acrylate polymer may be a homopolymer or a binary or higher copolymer.
[0053]
The foamed resin layer may be formed as a single layer or a multilayer.
[0054]
The thickness of the foamed resin layer may be adjusted according to the use, and is preferably 25 to 500 μm, more preferably 50 to 300 μm. When the thickness is too thin, the diameter of the closed cells becomes too large with respect to the thickness. Alternatively, a plurality of bubbles are integrated into an open cell. As a result, it does not become a depressed hole but tends to be a through-hole, and may have poor adsorptivity. On the other hand, if it is too thick, foaming does not occur uniformly and may not be uniformly adsorbed.
[0055]
Lamination method
The method for laminating the foamed resin layer on the surface of the film layer is not particularly limited. For example, (1) the foamed resin layer and the film layer that have been manufactured in advance are interposed with an adhesive interposed therebetween. A method of laminating, (2) preparing a synthetic resin solution containing a foaming agent, applying this to the surface of the film layer and then foaming the synthetic resin, (3) preparing an emulsion of the synthetic resin, Examples include a method in which gas is blown into the emulsion liquid to generate fine bubbles, which are then applied to the surface of the film layer, and then moisture is removed by drying.
[0056]
In the case of (1), the foamed resin layer is produced by blowing gas into the synthetic resin solution containing the foaming agent used in (2) or the emulsion liquid used in (3) on a smooth and easily peeled plane. It can be carried out by applying a solution and drying it. Examples of the adhesive include urethane adhesives and acrylic adhesives. The thickness of the adhesive layer is preferably 50 μm or less, more preferably 20 μm or less. If the thickness is too thick, it becomes hard and the sheet becomes difficult to stick. In the case of (2), examples of the foaming agent include azo foaming agents and sodium bicarbonate. The amount added is usually about 1 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the synthetic resin. In the cases of (2) and (3), the size and amount of bubbles generated are controlled by the amount of blowing agent, the amount of air blown in, the processing temperature, etc. What is necessary is just to control so that it may become.
[0057]
Of these, the method (3) is preferred. In the following description, the case of the method (3) using, for example, an acrylic emulsion will be exemplified.
[0058]
An acrylic emulsion that can be used contains a (meth) acrylate polymer. The content of the (meth) acrylate polymer in the acrylic emulsion is preferably 10 to 90% by weight, more preferably 20 to 80% by weight in terms of solid content. The average particle diameter of the polymer particles is preferably 0.05 to 10 μm, more preferably 0.1 to 2 μm.
[0059]
As a (meth) acrylate monomer that can be used to produce a (meth) acrylate polymer, versatile and easily available methyl methacrylate (105 ° C.), for example, methyl acrylate (8 ° C. ), Ethyl acrylate (−22 ° C.), n-propyl acrylate (−52 ° C.), n-butyl acrylate (−54 ° C.), isobutyl acrylate (−24 ° C.), n-octyl acrylate (−65 ° C.), 2- Ethylhexyl acrylate (-85 ° C), n-lauryl acrylate (15 ° C), n-tetradecyl acrylate (20 ° C), methoxyethyl acrylate (-85 ° C), ethoxyethyl acrylate (-50 ° C), cyclohexyl acrylate (15 ° C ), Acrylates such as benzyl acrylate (6 ° C.); n- Methacrylates such as mill methacrylate (10 ° C.), n-octyl methacrylate (−20 ° C.), n-decyl methacrylate (−65 ° C.), n-lauryl methacrylate (−65 ° C.), n-cetyl methacrylate (15 ° C.); Etc. The number in the parenthesis indicates the Tg of a homopolymer obtained using the monomer. These (meth) acrylate monomers may be used alone or in combination of two or more as appropriate. Finally, a polymerizable monomer may be selected so that a desired Tg can be obtained.
[0060]
In the present embodiment, in addition to the above-mentioned (meth) acrylate monomer, for example, aromatic vinyl compounds such as styrene, vinyltoluene, and α-methylstyrene; unsaturated nitriles such as (meth) acrylonitrile and vinylidene cyanide Other monomers such as 2-hydroxyethyl fumarate, hydroxybutyl vinyl ether, monobutyl maleate, glycidyl methacrylate, butoxyethyl methacrylate may be used in combination. The content of other monomers in the total polymerizable monomer is preferably 50% by weight or less, more preferably 30% by weight or less.
[0061]
The acrylic emulsion usable in the present invention can be produced using an emulsion polymerization method, a seeding emulsion polymerization method, a fine suspension polymerization method, or the like.
[0062]
In order to produce fine bubbles in the acrylic emulsion, for example, a continuous foaming machine can be used by blowing gas into the emulsion at a rate of 0.1 to 5 liters / minute.
[0063]
For example, a comma coater or a reverse coater can be used as a method of applying the acrylic emulsion in which fine bubbles are generated to the surface of the film layer. The drying temperature is preferably 60 to 120 ° C, more preferably 80 to 100 ° C. Even if the drying temperature is too high or too low, the size of the bubbles may be too large or too small, and the adsorption force may be insufficient. The drying time is usually about 3 to 10 minutes.
[0064]
Release film
In order to prevent the sheet according to the present invention from adsorbing to the surface other than the surface to be adhered, usually, as shown in FIG. 3, for example, the film layer is positioned on the outer surface while contacting the foamed resin layer with the core material. In this way, it is wound up and stored. Reference numeral 10 in FIG. 3 represents a core material, reference numeral 4 represents a film layer, and reference numeral 6 represents a foamed resin layer. In this case, however, curling may be a problem. In this case, as shown in FIG. 4, for example, a release film may be laminated and stored on the surface of the foamed resin layer so as to be peelable. The code | symbol 20 in FIG. 4 represents a peeling film.
[0065]
The release film that can be used in the present invention is preferably made of a stretchable material, and preferably includes a stretchable polyethylene film, a vinyl chloride film, a polymethylpentene film, and the like. When a release film composed of these stretchable resin films is laminated, even if the sheet according to the present invention is wound up and stored, curling is less likely to occur.
[0066]
The thickness of the release film is preferably 10 to 100 μm, more preferably 12 to 50 μm, and particularly preferably 15 to 35 μm. If the release film is too thin, it may break when the release film is peeled off. Conversely, if the release film is too thick, the sheet can be wound together with the release film and stored, or it can be curled. is there.
[0067]
Recorded and illuminated signs
In the present invention, for example, offset printing, seal printing, flexographic printing, silk screen printing, gravure printing, laser printer, thermal transfer printer, inkjet printer, etc. on the film layer of the sheet according to the present invention described above, The recorded matter according to the present invention can be produced. Reference numeral 100 in FIG. 5 represents a recorded matter, and reference numeral 30 represents printing.
[0068]
The recorded matter according to the present invention can be used by being laminated on at least a part of the surface to be adhered. The method for laminating the recorded matter of the present invention on the surface to be adhered is not particularly limited. For example, when the release film is not laminated on the foamed resin layer of the recorded material and is wound up as shown in FIG. 3, the foamed resin layer is applied to the surface of the object to be stuck while feeding the recorded material. The recorded matter may be stacked through the gap. In addition, as shown in FIG. 4, when a release film is laminated on the foamed resin layer of the sheet, the release film is peeled and removed, and then the foamed resin layer is brought into contact with the surface of the object to be recorded. What is necessary is just to laminate | stack a thing.
[0069]
Although it does not specifically limit as a sticking target of the recorded matter which concerns on this invention, A synthetic resin board (for example, acrylic board), a glass plate, etc. are illustrated.
[0070]
Recorded matter according to the present invention includes a menu of a fast food store such as a hamburger, sushi, and fried buckwheat, an electric signboard described in the price, an electric signboard used for a business of a convenience store, department store or superstore, a retail store Used as an electric signboard for advertising of events at the superstore, an electric signboard for advertising museum exhibits, an electric signboard for displaying landscape photos and animal photos in the living room, reception room, and exhibition room Is possible.
[0071]
Other embodiments
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to such embodiment at all, Of course, in the range which does not deviate from the summary of this invention, it can implement in various aspects. .
[0072]
For example, a coating layer may be provided on the surface of the film layer so as to give the printability by the above-described various printings as long as the total light transmittance and total light reflectance are not inconvenient. In this case, a recorded matter can be produced by printing the coating layer on the film layer.
[0073]
Furthermore, the structure which has further layers other than a film layer and a foamed resin layer may be sufficient unless the objective of this invention is inhibited.
[0074]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described based on further detailed examples, but the present invention is not limited to these examples. Unless otherwise indicated,% is by weight.
[0075]
Example 1
First, as shown below, a film layer containing a thermoplastic resin was prepared.
[0076]
Propylene homopolymer (Nippon Polychem, Novatec PP: MA4) 87%, High-density polyethylene (Nippon Polychem, Novatec HD: HJ360) 10% and Calcium carbonate (Bihoku Powdered Industries, Softon 1800) 3% Was melt-kneaded at 250 ° C., then supplied to a die set at 250 ° C., extruded into a sheet, and cooled with a cooling roll to obtain an unstretched sheet. The obtained unstretched sheet was heated to 135 ° C. and stretched in the longitudinal direction at a magnification of 4 times to obtain a base material layer (B). Next, propylene homopolymer (Nippon Polychem, Novatec PP: EA8) 52%, high density polyethylene (Nippon Polychem, Novatec HD: HJ360) 3% and calcium carbonate (Bihoku Flour & Chemical Co., Softon 1800) ) 45% was melt-kneaded at 250 ° C. in separate extruders, then supplied to a die set at 250 ° C. and extruded into a sheet, and the substrate layer was used as a surface layer (A) and a back layer (C). Laminated on both sides of (B) and cooled to 60 ° C. to obtain a laminated film (A / B / C) having a three-layer structure. Next, the obtained laminated film having a three-layer structure was heated again to 180 ° C. and stretched in the transverse direction at a magnification of 9 times with a tenter. Then, after annealing at 160 ° C., cooling to 60 ° C., slitting the ears, and forming a thermoplastic resin comprising a multilayer resin stretched film having a thickness of 60 μm (A / B / C = 15 μm / 30 μm / 15 μm) The containing film layer was obtained.
[0077]
The total light transmittance, total light reflectance, opacity, glossiness, thickness, and porosity of the obtained film layer were measured. All measured from the (A) surface side of the film layer. As a result, the total light transmittance of the film layer was 73%, the total light reflectance was 24%, the opacity was 30%, the thickness was 60 μm, the glossiness was 12%, and the porosity was 4%.
[0078]
Next, a foamed acrylic emulsion liquid (produced by Dainippon Ink & Chemicals, Inc., produced by finely blowing air mechanically over the entire surface (C) of the obtained film layer containing the thermoplastic resin. (Tg of resin: −35 ° C.) is applied with a comma coater and dried from 80 ° C. to 120 ° C. for 6 minutes at a constant heating rate to form an acrylic resin layer having a thickness of 143 μm as a foamed resin layer. , Got a sheet. The glass transition temperature of the resin was measured with a differential scanning calorimeter (DSC) at a heating rate of 10 ° C./min. When the surface of the acrylic resin layer was observed with an optical microscope, a recessed hole having a diameter of 5 to 100 μm was found to be 1 mm in the acrylic resin layer.2It has been confirmed that there are about 300 pieces.
[0079]
Moreover, the total light transmittance and the total light reflectance were measured from the (A) surface side of the film layer in the obtained sheet. The total light transmittance and total light reflectance in this case were measured such that the incident light of the measuring device was irradiated on the surface side of the film layer. As a result, the total light transmittance was 54%, and the total light reflectance was 43%. The total thickness of the sheet was 203 μm.
[0080]
Next, on the film layer surface (surface opposite to the foamed resin layer) of the obtained sheet, corona discharge is performed, and then a hamburger pattern is applied by 4-color printing by UV offset printing to obtain a recorded matter. It was.
[0081]
Image clarity
The obtained recorded matter was cut into an A3 size and stuck on an acrylic plate of a commercially available edge light type tabletop lighting panel, and the sharpness of the printed image was evaluated according to the following criteria. Regarding lighting, ○: clear, ×: unclear. Even when the light was extinguished, ◯: clear and x: unclear. As a result, both the lighting and the extinguishing were o.
[0082]
Initial adsorption force and changes in adsorption force over time
Two test pieces having a length of 250 mm and a width of 25 mm were cut out from the obtained recorded matter.
[0083]
The initial adsorption force was measured for one test piece. The initial adsorption force is measured by sticking the test piece to various sticking objects (glass plate, aluminum plate, SUS304 plate, polyester film A having a surface sand-matted, untreated polyester film B), and then JIS- A 180 ° C. peel test was performed according to Z0237, and the adsorptive power was measured. The crosshead speed was 300 mm / min, and the load cell was 10 kgf. As a result, the values are 0.03 N / cm for the glass plate, 0.03 N / cm for the aluminum plate, 0.02 N / cm for the SUS304 plate, and for the polyester film A. 0.02 N / cm, an initial adsorption force of 0.06 N / cm was exhibited for the polyester film B, and it was confirmed that a good initial adsorption force was obtained for any sticking target.
[0084]
The test piece was allowed to stand for 1 week in a constant temperature and humidity room at a temperature of 23 ° C. and a humidity of 50%, and then the adsorptive power was measured in the same manner as described above to evaluate the change with time of the adsorbing power of the foamed resin layer. As a result, the adsorption force did not change over time for any of the glass plate, aluminum plate, SUS304 plate, polyester film A, and polyester film B.
[0085]
Surface contamination state
The foamed resin layer of the test piece was brought into contact with the surface of the glass plate as the object to be adhered, and was pressed and adhered with a pressure of 160 Pa. Two such samples were made.
[0086]
One of the obtained samples was left in an environment of a temperature of 23 ° C. and a humidity of 50% for one week, and then the film layer was peeled off from the glass plate, and then the surface contamination state of the glass plate was evaluated. The surface contamination state was evaluated visually, and the remaining foamed resin layer was evaluated as follows: ○: None, Δ: A little, ×: Yes. As a result, it was ○.
[0087]
Example 2
A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that a film layer containing a thermoplastic resin produced as described below was used.
[0088]
By changing the extrusion amount of the resin, a film layer containing a thermoplastic resin composed of a multilayer resin stretched film having a thickness of 92 μm (A / B / C = 22 μm / 48 μm / 22 μm) was obtained in the same manner as in Example 1. .
[0089]
The total light transmittance, total light reflectance, opacity, glossiness, thickness, and porosity of the obtained film layer were measured in the same manner as in Example 1. As a result, the total light transmittance of the film layer was 64%, the total light reflectance was 32%, the opacity was 39%, the glossiness was 13%, the thickness was 92 μm, and the porosity was 4%.
[0090]
Further, the total light transmittance and the total light reflectance were measured in the same manner as in Example 1 from the (A) surface side of the film layer in the obtained sheet. As a result, the total light transmittance was 43%, the total light reflectance was 52%, and the thickness of the entire sheet was 237 μm.
[0091]
Next, on the film layer surface of the obtained sheet, the same pattern as in Example 1 was applied by four-color printing, and the sharpness of the image of the obtained recorded matter was evaluated. As a result, both the lighting and the extinguishing were o.
[0092]
Comparative Example 1
A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that a film layer containing a thermoplastic resin produced as described below was used.
[0093]
Propylene homopolymer (Nippon Polychem Corp., Novatec PP: MA4) 74%, High Density Polyethylene (Nippon Polychem Corp., Novatec HD: HJ360) 10% and Calcium Carbonate (Bihoku Powdered Industries, Softon 1800) 16% Was melt-kneaded at 250 ° C., then supplied to a die set at 250 ° C., extruded into a sheet, and cooled with a cooling roll to obtain an unstretched sheet. The obtained unstretched sheet was heated to 135 ° C. and stretched in the longitudinal direction at a magnification of 4 times to obtain a base material layer (B). Next, propylene homopolymer (Nippon Polychem, Novatec PP: EA8) 52%, high density polyethylene (Nippon Polychem, Novatec HD: HJ360) 3% and calcium carbonate (Bihoku Flour & Chemical Co., Softon 1800) ) 45% was melt-kneaded at 250 ° C. in separate extruders, then supplied to a die set at 250 ° C. and extruded into a sheet, and the substrate layer was used as a surface layer (A) and a back layer (C). Laminated on both sides of (B) and cooled to 60 ° C. to obtain a laminated film (A / B / C) having a three-layer structure. Next, the obtained laminated film having a three-layer structure was heated again to 180 ° C. and stretched in the transverse direction at a magnification of 9 times with a tenter. Then, after annealing at 160 ° C., cooling to 60 ° C., slitting the ear, and forming a thermoplastic resin comprising a stretched multilayer resin film having a thickness of 110 μm (A / B / C = 22 μm / 66 μm / 22 μm) The containing film layer was obtained.
[0094]
The total light transmittance, total light reflectance, opacity, glossiness, thickness, and porosity of the obtained film layer were measured in the same manner as in Example 1. As a result, the total light transmittance of the film layer was 11%, the total light reflectance was 86%, the opacity was 94%, the glossiness was 17%, the thickness was 110 μm, and the porosity was 32%.
[0095]
Further, the total light transmittance and the total light reflectance were measured in the same manner as in Example 1 from the (A) surface side of the film layer in the obtained sheet. As a result, the total light transmittance measured from the surface side of the film layer was 10%, the total light reflectance was 88%, and the thickness of the entire sheet was 255 μm.
[0096]
Next, on the film layer surface of the obtained sheet, the same pattern as in Example 1 was applied by four-color printing, and the sharpness of the image of the obtained recorded matter was evaluated. As a result, it was ◯ when the light was turned off, but it was × when the light was turned on.
[0097]
Comparative Example 2
A sheet was obtained in the same manner as in Example 1 except that a film layer containing a thermoplastic resin produced as described below was used.
[0098]
Propylene homopolymer (Nippon Polychem, Novatec PP: MA4) 89%, High-density polyethylene (Nippon Polychem, Novatec HD: HJ360) 10% and Calcium carbonate (Bihoku Powdered Industries, Softon 1800) 1% Was melt-kneaded at 250 ° C., then supplied to a die set at 250 ° C., extruded into a sheet, and cooled with a cooling roll to obtain an unstretched sheet. The obtained unstretched sheet was heated to 145 ° C. and stretched at a magnification of 4 times in the longitudinal direction to obtain a base material layer (b). Next, 96% of a propylene homopolymer (Nippon Polychem, Novatec PP: EA8), 3% of high density polyethylene (Nippon Polychem, Novatec HD: HJ360) and calcium carbonate (Bihoku Flour & Chemical Co., Softon 1800) ) 1% of each was melt-kneaded at 250 ° C. in separate extruders, then supplied to a die set at 250 ° C. and extruded into a sheet, and the substrate layer was used as a surface layer (a) and a back layer (c). It laminated | stacked on both sides of (b), and it cooled to 60 degreeC, and obtained the laminated film (a / b / c) of a three-layer structure. Next, the obtained laminated film having a three-layer structure was heated again to 180 ° C. and stretched in the transverse direction at a magnification of 9 times with a tenter. Then, after annealing at 160 ° C., cooling to 60 ° C., slitting the ears, and forming a thermoplastic resin comprising a stretched multilayer resin film having a thickness of 60 μm (a / b / c = 15 μm / 30 μm / 15 μm) The containing film layer was obtained.
[0099]
The total light transmittance, total light reflectance, opacity, glossiness and porosity of the obtained film layer were measured in the same manner as in Example 1. As a result, the total light transmittance of the film layer was 89%, the total light reflectance was 9%, the opacity was 12%, the glossiness was 18%, and the porosity was 1%.
[0100]
Further, the total light transmittance and the total light reflectance were measured in the same manner as in Example 1 from the (A) surface side of the film layer in the obtained sheet. As a result, the total light transmittance was 83%, the total light reflectance was 15%, the opacity was 25%, and the thickness of the entire sheet was 203 μm.
[0101]
Next, on the film layer surface of the obtained sheet, the same pattern as in Example 1 was applied by four-color printing, and the sharpness of the image of the obtained recorded matter was evaluated. As a result, it was ◯ when turned on, but it was × when turned off.
[0102]
Reference example 1
An acrylic resin layer as a foamed resin layer was formed on the entire surface of the film layer in the same manner as in Example 1 except that a foamed acrylic emulsion liquid containing an acrylic resin having a Tg of −54 ° C. was used. When the surface of the acrylic resin layer was observed in the same manner as in Example 1, a recessed hole having a diameter of 5 to 100 μm was found to be 1 mm in the acrylic resin layer.2It has been confirmed that there are about 300 pieces.
[0103]
Thereafter, in the same manner as in Example 1, in addition to the initial adsorption force of the sheet and the change with time of the adsorption force, the surface contamination state was evaluated.
[0104]
The value of the initial adsorption force of the sheet is 0.10 N / cm for the glass plate, 0.11 N / cm for the aluminum plate, 0.05 N / cm for the SUS304 plate, and for the polyester film A The initial adsorption force was 0.05 N / cm and the polyester film B was 0.20 N / cm. That is, it was confirmed that the initial adsorption force was sufficient.
[0105]
However, with respect to the time-dependent change in the adsorption force of the foamed resin layer of the sheet, it was confirmed that the adsorption force was 2 to 2.5 times the initial value for any sticking target, making it difficult to peel off. The surface contamination state was x.
[0106]
Reference example 2
An acrylic resin layer as a foamed resin layer was formed on the entire surface of the film layer in the same manner as in Example 1 except that a foamed acrylic emulsion liquid containing an acrylic resin having a Tg of 3 ° C. was used. When the surface of the acrylic resin layer was observed in the same manner as in Example 1, a recessed hole having a diameter of 5 to 100 μm was found to be 1 mm in the acrylic resin layer.2It has been confirmed that there are about 300 pieces.
[0107]
Thereafter, in the same manner as in Example 1, in addition to the initial adsorption force of the sheet and the change with time of the adsorption force, the surface contamination state was evaluated.
[0108]
The surface contamination state was ○.
[0109]
However, the value of the initial adsorption force of the sheet is 0.008 N / cm for the glass plate, 0.009 N / cm for the aluminum plate, 0.007 N / cm for the SUS304 plate, the polyester film A The initial adsorption force was 0.008 N / cm for the polyester film and 0.03 N / cm for the polyester film B. That is, it was confirmed that the initial adsorptive power was lower than that of Example 1 and the adsorptivity was poor. Further, with respect to the change with time of the adsorption force of the foamed resin layer of the sheet, it peeled off with very little force except for the polyester film b, and the change with time and optical characteristics could not be evaluated. With respect to the polyester film B, no change in the adsorptive power with time was observed, but there was a tendency that it was slightly difficult to remove.
[0110]
Reference example 3
The foamed resin layer was applied to the entire surface of the film layer in the same manner as in Example 1 except that the foamed acrylic emulsion liquid coated with the comma coater was dried at a constant temperature increase rate from 120 ° C. to 150 ° C. for 10 minutes. As an acrylic resin layer. When the surface of the acrylic resin layer was observed in the same manner as in Example 1, a recessed hole having a diameter of 5 to 100 μm was found to be 1 mm in the acrylic resin layer.2It was confirmed that there were about 80 pieces.
[0111]
Thereafter, in the same manner as in Example 1, in addition to the initial adsorption force of the sheet and the change with time of the adsorption force, the surface contamination state was evaluated.
[0112]
The surface contamination state was ○.
[0113]
However, the value of the initial adsorption force of the sheet is 0.01 N / cm for the glass plate, 0.01 N / cm for the aluminum plate, 0.01 N / cm for the SUS304 plate, and the polyester film A For the polyester film B and 0.04 N / cm for the polyester film B. That is, it was confirmed that the initial attractive force tends to be lower than that in Example 1. Further, regarding the time-dependent change in the adsorption force of the foamed resin layer of the sheet, the adsorption force did not change with time for any of the glass plate, the aluminum plate, the SUS304 plate, the polyester film A, and the polyester film B.
[0114]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is excellent in printability, for example, can be easily attached to various objects such as a synthetic resin plate and a glass plate, and can be easily peeled even if a positional deviation occurs. A sheet that can be re-adhered and does not leave any dirt on the target side even after peeling, and can be used simply as an electric signboard even in a general show window, and a recorded material comprising the sheet And an electric signboard made of the recorded matter can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a sheet according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a portion II in FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing an example of a storage state of the sheet of FIG.
4 is a cross-sectional view showing an aspect in which a release film is laminated on the sheet of FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an example of a recorded matter obtained by printing the sheet of FIG.
[Explanation of symbols]
2 ... Sheet
4 ... Film layer containing thermoplastic resin
6 ... Foamed resin layer
62 ... Sinkhole
10. Core material
20 ... Release film
30 ... Print
100 ... Recorded matter

Claims (12)

熱可塑性樹脂を含有するフィルム層と、
該フィルム層の片面に設けられた発泡樹脂層とを、有するシートであって、
前記発泡樹脂層が、−50〜0℃のガラス転移温度を持つアクリル系樹脂で構成されており、かつ表面に直径5〜100μmの陥没孔を200〜400個/mmの割合で有するものであり、
前記フィルム層側から測定した、全体の全光線透過率が30〜80%、全体の全光線反射率が20〜70%であり、
全体の厚みが80〜1000μmである
シート。
A film layer containing a thermoplastic resin;
A sheet having a foamed resin layer provided on one side of the film layer,
The foamed resin layer is made of an acrylic resin having a glass transition temperature of −50 to 0 ° C., and has recessed holes with a diameter of 5 to 100 μm on the surface at a rate of 200 to 400 / mm 2. Yes,
Measured from the film layer side, the total total light transmittance is 30 to 80%, the total total light reflectance is 20 to 70%,
A sheet having an overall thickness of 80 to 1000 μm.
前記フィルム層が、30〜80%の全光線透過率と、20〜70%の全光線反射率とを持つ請求項1に記載のシート。  The sheet according to claim 1, wherein the film layer has a total light transmittance of 30 to 80% and a total light reflectance of 20 to 70%. 前記フィルム層が、25〜70%の不透明度を持つ請求項1または2に記載のシート。  The sheet according to claim 1 or 2, wherein the film layer has an opacity of 25 to 70%. 前記フィルム層が、60%以下の光沢度を持つ請求項1〜3のいずれかに記載のシート。  The sheet according to any one of claims 1 to 3, wherein the film layer has a glossiness of 60% or less. 前記フィルム層が、20〜900μmの厚みを持つ請求項1〜4のいずれかに記載のシート。  The sheet according to claim 1, wherein the film layer has a thickness of 20 to 900 μm. 前記フィルム層が、0.1〜25%の空孔率を持つ請求項1〜5のいずれかに記載のシート。  The sheet according to any one of claims 1 to 5, wherein the film layer has a porosity of 0.1 to 25%. 前記フィルム層が、延伸された層を含む請求項1〜6のいずれかに記載のシート。  The sheet according to claim 1, wherein the film layer includes a stretched layer. 前記フィルム層の前記発泡樹脂層とは反対面側に、印刷適正を持つコート層を有する請求項1〜7のいずれかに記載のシート。  The sheet | seat in any one of Claims 1-7 which has a coating layer with printing suitability on the surface opposite to the said foaming resin layer of the said film layer. 前記フィルム層に含有される熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂である請求項1〜8のいずれかに記載のシート。  The sheet according to any one of claims 1 to 8, wherein the thermoplastic resin contained in the film layer is a polyolefin resin or a polyester resin. 前記発泡樹脂層の表面に剥離可能に積層された剥離フィルムを有する請求項1〜9のいずれかに記載のシート。  The sheet | seat in any one of Claims 1-9 which has a peeling film laminated | stacked on the surface of the said foamed resin layer so that peeling was possible. 請求項1〜10のいずれかに記載のシートに印刷を施した記録物。  The recorded matter which printed on the sheet | seat in any one of Claims 1-10. 請求項11に記載の記録物からなる電飾看板。  An electric signboard comprising the recorded matter according to claim 11.
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