JP4267194B2

JP4267194B2 - Vehicle hood hinge structure

Info

Publication number: JP4267194B2
Application number: JP2000311566A
Authority: JP
Inventors: 真浜田; 俊明細谷; 真二森
Original assignee: Toyota Motor Corp; Pacific Industrial Co Ltd
Current assignee: Toyota Motor Corp; Pacific Industrial Co Ltd
Priority date: 2000-10-12
Filing date: 2000-10-12
Publication date: 2009-05-27
Anticipated expiration: 2020-10-12
Also published as: JP2002120762A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のフードヒンジ構造に係り、特に、自動車等の車両の構造部材にヒンジを介してフードを取り付けるための車両のフードヒンジ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両の構造部材にヒンジを介してフードを取り付けるための車両のフードヒンジ構造においては、その一例が特開平１１−９９９６６号に示されている。
【０００３】
図１３に示される如く、この車両のフードヒンジ構造では、フード１００の後端部１００Ａが、車両の構造部材１０２にフードヒンジ１０４を介して取り付けられており、車体に配設された障害物検出手段が衝突を検出した場合には、エアバッグ１０６等のアクチュエータにより、フード１００が上方へ移動し、フードヒンジ１０４は図１３に示す状態となる。この際、フードヒンジ１０４の一部を構成するセンタヒンジ１０８が略上下方向に立ち上がり、フード１００の高さを制限するが、このセンタヒンジ１０８の長手方向略中央部には、その板厚方向への折り曲げ部１１０が形成されている。この結果、走行中の車両が衝突体に衝突した際、該衝突体とフード１００における上面との二次衝突の衝撃を、センタヒンジ１０８が折り曲げ部１１０を起点に変形することで吸収緩和し、衝突体を保護するようになっている。即ち、折り曲げ部１１０を形成しない場合の荷重特性（図１４の二点鎖線）に比べ、折り曲げ部１１０を形成したことで、図１４に実線で示される如く、荷重特性のピーク値Ｐを低減できるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両のフードヒンジ構造においては、衝突体に対する反力低減効果を、折り曲げ部１１０における板厚方向へのオフセット量に比例した曲げモーメントにより得ている。このため、図１４に実線で示される如く、荷重特性のピーク値Ｐを低減できるものの、センタヒンジ１０８を上下方向へ折り曲げるため、変形量を大きくするためには、センタヒンジ１０８の上下長を大きくする必要があるが、この場合にはフードヒンジ全体の剛性が低下するという不具合がある。また、センタヒンジ１０８が変形した際の底付きにより変形荷重が増加するという不具合もある。
【０００５】
本発明は上記事実を考慮し、フードヒンジ全体の剛性低下を抑制することができると共に変形荷重を低減できる車両のフードヒンジ構造を得ることが目的である。
【００１２】
請求項１記載の本発明は、フードへ取付けられるフードヒンジアームと、
車体へ取付けられるベースプレートと、
前記ヒンジアームと前記ベースプレートとを連結すると共に、車両正面視で見た場合に下部が上部に対して車幅方向外側へオフセットし、クランク形状の屈曲部が形成され、前記ベースプレートに係止されたリンクと、
前記リンクの後端上部に設けられ、前記フードヒンジアームを回動可能に前記リンクに軸支するピンと、
を有し、
前記屈曲部の車幅方向外方側の屈曲点は、前記フードから前記リンクへ所定荷重が作用し、前記ベースプレートの前記ピンを支持する部位が車幅方向内側下方へ変形する際の起点となると共に、前記リンクの車幅方向内側下方へ変形量が所定値以上になったときには、前記リンクと前記ベースプレートとの係止が解除され前記リンクが車両後方下側へ回転降下することを特徴とする。
【００１３】
従って、衝突の前半においては、フードからの所定荷重により、車両正面視で見た場合に下部が上部に対して車幅方向外側へオフセットし、クランク形状の屈曲部が形成されたリンクにおける屈曲部の車幅方向外方側の屈曲点を起点として、フードヒンジアームを回動可能に軸支するピンを支持するリンクの後端上部が車幅方向内側下方に変形する。また、衝突の後半において、リンクの車幅方向内側下方へ変形量が所定値以上になったときは、係止手段によるリンクとベースプレートとの係止が解除され、リンクが車両後方下側へ回転降下し、フードをリンクの変形に頼らず下降させることができる。この結果、フードヒンジの変形強度が衝突体の発生荷重に大きな影響を与えることが無くなると共に、フードヒンジの底付きによる変形荷重の増加も押さえられるので、変形荷重を低減できる。また、リンクに形成する変形時の起点部は一箇所で良いため、フードヒンジ全体の剛性低下を抑制することができる。
【００１４】
請求項２記載の本発明は、請求項１に記載の車両のフードヒンジ構造において、前記ピンの回動中心と前記屈曲部の車幅方向外方側の屈曲点との上下方向の距離に比べ、前記フードヒンジアームのフードへの取付部となるボルトの軸心と前記リンクの後端上部との車幅方向の距離の方が大きいことを特徴とする。
【００１５】
従って、請求項２に記載の内容に加えて、ピンの回動中心と屈曲部の車幅方向外方側の屈曲点との上下方向の距離に比べ、フードヒンジアームのフードへの取付部となるボルトの軸心とリンクの後端上部との車幅方向の距離の方を大きくすることで、ピンの僅かな車幅方向の角度変化により、フードを大きく下方へ変形させることができる。この結果、簡単な構成で衝突体の発生荷重を低く押さえることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明でない参考例としての車両のフードヒンジ構造の第１実施形態を図１〜図７に従って説明する。
【００１７】
なお、図中矢印ＦＲは車両前方方向を、矢印ＵＰは車両上方方向を、矢印ＩＮは車幅内側方向を示す。
【００１８】
図６に示される如く、自動車車体１０の前部に形成されたエンジンルーム１２を覆うフード１４は、その後端部における車幅方向両端部近傍１４Ａが、それぞれ車体前部の骨格部材である左右のエプロンアッパメンバ１６にフードヒンジ１８を介して取り付けられている。
【００１９】
図２に示される如く、フードヒンジ１８は、フードヒンジアーム２０とベースプレート２２を有している。
【００２０】
図１に示される如く、フードヒンジアーム２０の前部には、車幅方向内側へ向けてフード取付部２０Ａが形成されており、このフード取付部２０Ａには前後一対の取付孔２４、２６が形成されている。
【００２１】
図３に示される如く、これらの取付孔２４、２６には、ボルト２９がそれぞれ車両下方側から挿入されており、フード１４のインナパネル１５の上面１５Ａにはリインフォースメント１７が車両前後方向に沿って溶接されている。また、リインフォースメント１７に固定されたナット１９とボルト２９とによって、フード１４がフードヒンジアーム２０のフード取付部２０Ａに取り付けられている。
【００２２】
図４に示される如く、リインフォースメント１７は上方に開いたコ字状断面形状となっており、フード１４のアウタパネル２１に向かって開口している。
【００２３】
図３に示される如く、フードヒンジアーム２０の後端部２０Ｂは、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上端部２２Ｂに、車幅方向に沿って配置されたピン２８によって上下方向へ回転可能に軸支されている。なお、図４に示される如く、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上端部２２Ｂは、フェンダ２３における上部見切り線２３Ａの下方に位置している。
【００２４】
図１に示される如く、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの下端部は、車幅方向外側へ向かって略水平に延設された取付部２２Ｃとなっており、取付部２２Ｃの前後両端部は、ボルト３０及びボルト３０に螺合するナット３２（図３参照）によって、エプロンアッパメンバ１６の上壁部１６Ａに固定されている。
【００２５】
図４に示される如く、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上下方向中間部には、車両前後方向から見た形状がクランク形状の屈曲部３４が形成されており、上端部２２Ｂが車幅方向内側にオフセットしている。即ち、この屈曲部３４は下方側の屈曲点Ｐ１において車幅方向内側に屈曲しており、上方側の屈曲点Ｐ２において上方に屈曲している。なお、縦壁部２２Ａが車幅方向内側へ変形したとき、フードヒンジアーム２０と干渉しないように、屈曲部３４はフードヒンジアーム２０の下面２０Ｃの下方近傍に設定されている。
【００２６】
図１に示される如く、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの前後方向略中央部には面剛性を確保するためのビード４０が形成されている。このビード４０は、車幅外側方向に膨出し、側面視及び平面視において三角形状となっており、上端部４０Ａが、屈曲部３４の下方近傍に達している。また、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの前側上部には面剛性を確保するためのフランジ２２Ｄが形成されている。
【００２７】
図４に示される如く、ピン２８の回動中心Ｓ１と屈曲点Ｐ１との上下方向の距離Ｈ１に比べ、フードヒンジアーム２０のフード１４への取付部Ｓ２とベースプレート２２における縦壁部２２Ａの下部との車幅方向の距離Ｌ１が大きくなっている。
【００２８】
従って、図５に示される如く、衝突体５０がフード１４に当接し、フードヒンジアーム２０にフード１４から所定値以上の荷重が作用して、フードヒンジアーム２０のフード取付部２０Ａが下方（図５の矢印Ａ方向）へストロークすると、ベースプレート２２の縦壁部２２Ａが、屈曲点Ｐ１を起点にして車幅内側方向（図４の矢印Ｂ方向）へ変形するようになっている。なお、屈曲点Ｐ２は、図１、及び図３に示されるフランジ２２Ｄによって変形が阻止される。
【００２９】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００３０】
本実施形態では、図５に実線で示される如く、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の前部と対向する部位に衝突体５０が当接して、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値以上になった場合には、フード１４が二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に変形するため、フードヒンジ１８におけるフードヒンジアーム２０のフード取付部２０Ａが下方（図５の矢印Ａ方向）へストロークする。このため、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａが屈曲点Ｐ１を起点にして車幅内側方向（図５の矢印Ｂ方向）へ変形する。この結果、ベースプレート２２を比較的変形し難い、車両前後方向や車両上下方向へ変形させる場合に比べ、変形荷重を低減することができる。
【００３１】
また、本実施形態では、ベースプレート２２が変形する際の起点となる屈曲点Ｐ１が一箇所で良いため、ベースプレート２２の変形量を大きくした際にも、フードヒンジ１８全体の剛性低下を抑制することができる。
【００３２】
また、本実施形態では、衝突体５０がフード１４を下方へ押し下げ、フード１４が下方へ距離Ｈ２変位すると、ベースプレート２２におけるピン３８の取付部は、矢印Ｂ方向へ角度θ回転することで、車幅方向に距離Ｌ２変位する。従って、屈曲点Ｐ１を設け、屈曲点Ｐ１に歪を集中させることで、容易に角度変化θを発生させ、フード１４を下方へ大きく変形させることができる。この結果、衝突体５０の発生荷重を低く押さえることができる。
【００３３】
なお、図７に一点鎖線で示されるように、ベースプレート２２に屈曲点Ｐ１を形成し（本実施形態の構成とし）、Ｌ１／Ｈ１＝１．７とした場合の発生荷重の増加特性Ｚ２は、図７に破線で示される、ベースプレート２２に屈曲点Ｐ１を形成しない場合の変位に対する発生荷重の増加特性Ｚ１に比べ、変位が大きくなったときの発生荷重低減効果が向上する。また、図７にニ点鎖線で示される、ベースプレート２２に屈曲点Ｐ１を形成し、Ｌ１／Ｈ１＝２とした場合の発生荷重の増加特性Ｚ３では、変位が小さい時から発生荷重低減効果が向上する。従って、２つの実施例から判断し、Ｌ１／Ｈ１が２以上であれば、充分な発生荷重低減効果を得ることができる。
【００３４】
なお、本実施形態では、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上下方向中間部に屈曲部３４を形成し、この屈曲部３４における屈曲点Ｐ１を起点にして、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上部が車幅内側方向（図４の矢印Ｂ方向）へ変形するようにしたが、これに代えて、図８（Ａ）に示される如く、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上下方向中間部に車両前後方向に長尺とされた孔５４を形成し、この部位を脆弱部とすることで、この部位を起点にして縦壁部２２Ａが車幅方向内方へ変形する構成としても良い。なお、この場合、変形した縦壁部２２Ａとフードヒンジアーム２０とが干渉しないように、孔５４の上下方向中心部５４Ａをフードヒンジアーム２０における下面２０Ｃの下方近傍に設定することが好ましい。また、図８（Ｂ）に示される如く、ベースプレート２２における縦壁部２２Ａの上下方向中間部に車両後方側から三角形状の切欠５６を形成し、この部位を脆弱部とすることで、この部位を起点にして縦壁部２２Ａが車幅方向内方へ変形する構成としても良い。なお、この場合、変形した縦壁部２２Ａとフードヒンジアーム２０とが干渉しないように、切欠５６の頂部５６Ａをフードヒンジアーム２０における下面２０Ｃの下方近傍に設定することが好ましい。
【００３５】
次に、本発明の車両のフードヒンジ構造である第２実施形態を図９〜図１２に従って説明する。
【００３６】
なお、第１実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３７】
図９に示される如く、本実施形態では、フードヒンジ１８は、フードヒンジアーム２０とベースプレート６０とリンク６２とを有している。
【００３８】
フードヒンジアーム２０の後端部２０Ｂには、リンク６２における後端上部６２Ａが、車幅方向に沿って配置されたピン６４によって上下方向へ回転可能に軸支されている。なお、図１１に示される如く、リンク６２における後端上部６２Ａは、フード１４における車幅方向両端部近傍１４Ａの下方に位置している。
【００３９】
図１０に示される如く、ベースプレート６０の取付部６０Ａは、車両前後方向に沿って略水平に延設されており、取付部６０Ａの前後両端部は、ボルト３０及びボルト３０に螺合するナット３２によって、エプロンアッパメンバ１６の上壁部１６Ａに固定されている。
【００４０】
図９に示される如く、ベースプレート６０の取付部６０Ａの前後方向中間部においては、車幅方向内側端部が下方へ向けて延設されて縦壁部６０Ｂとなっている。また、この縦壁部６０Ｂの下端部には、リンク６２における前端下部６２Ｂが、車幅方向に沿って配置されたピン６６によって上下方向へ回転可能に軸支されている。なお、縦壁部６０Ｂの前後方向中央部には、車幅外側方向に膨出したビード６８が形成されており、このビード６８は平面視及び側面視において三角形状となっている。また、このビード６８の車幅方向外側端部６８Ａは、エプロンアッパメンバ１６の車幅方向内側側面１６Ｂに当接しており、ベースプレート６０の縦壁部６０Ｂとエプロンアッパメンバ１６の車幅方向内側側面１６Ｂとの間に、隙間６１を形成している。このため、ベースプレート６０の縦壁部６０Ｂは、車幅方向外側（図１１の矢印Ｄ方向）へ変形可能となっている。
【００４１】
また、ベースプレート６０の取付部６０Ａの前端部には、車幅方向内側へ突出した爪部６０Ｃが形成されている。この爪部６０Ｃには、リンク６２における前端下部６２Ｂが車両後方から当接しており、リンク６２がピン６６を中心に前方へ回転しないようになっている。
【００４２】
図１１に示される如く、ベースプレート６０の取付部６０Ａの後端部には、係止手段としてのストッパ部６０Ｄが上方へ突出形成されている。また、リンク６２の後部には、車幅方向外側下方へ向けて係止手段としての爪部６２Ｃが突出形成されており、この爪部６２Ｃがストッパ部６０Ｄの車幅方向内側端部上面に当接し係止されている。
【００４３】
また、リンク６２の上下方向中間部には、車両前後方向から見た形状が略クランク形状の屈曲部６９が形成されており、リンク６２の上部が車幅方向内側にオフセットしている。即ち、屈曲部６９は下方側の屈曲点Ｐ３において車幅方向内側に屈曲しており、上方側の屈曲点Ｐ４において上方に屈曲している。また、ピン６４の回動中心Ｓ１と屈曲点Ｐ３との上下方向の距離Ｈ３に比べ、フードヒンジアーム２０のフード１４への取付部Ｓ２とリンク６２との車幅方向の距離Ｌ３が大きくなっている。
【００４４】
従って、図１２に示される如く、衝突体５０がフード１４に当接し、フードヒンジアーム２０にフード１４からの所定値以上の荷重が作用した場合、即ち、衝突の前半においては、フード１４が二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に変形するため、フードヒンジアーム２０のフード取付部２０Ａが下方（図１２の矢印Ａ方向）へストロークし、リンク６２が、屈曲点Ｐ３を起点にして車幅内側方向（図１２の矢印Ｂ方向）へ変形するようになっている。
【００４５】
また、リンク６２の車幅内側方向への変形量が所定値以上になった場合、即ち、衝突の後半においては、リンク６２の爪部６２Ｃがベースプレート６０のストッパ部６０Ｄから外れるため、リンク６２は、車幅内側方向（図１２の矢印Ｂ方向）への変形に頼らず、ピン６６を中心に車両後方（図１０の矢印Ｃ方向）へ回転降下するようになっている。
【００４６】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【００４７】
本実施形態では、図１２に実線で示される如く、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の前部と対向する部位に衝突体５０が当接して、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値以上になった場合、即ち、衝突の前半においては、フード１４が二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に変形するため、フードヒンジ１８におけるフードヒンジアーム２０のフード取付部２０Ａが下方（図１２の矢印Ａ方向）へストロークする。このため、リンク６２が、屈曲点Ｐ３を起点にして車幅内側方向（図１２の矢印Ｂ方向）へ変形する。この際、ベースプレート６０の縦壁部６０Ｂは、車幅方向外側（図１２の矢印Ｄ方向）へ変形する。
【００４８】
また、本実施形態では、リンク６２の車幅内側方向への変形量が所定値以上になった場合、即ち、衝突の後半においては、リンク６２の爪部６２Ｃがベースプレート６０のストッパ部６０Ｄから外れるため、リンク６２は、車幅内側方向（図１２の矢印Ｂ方向）への変形に頼らず、ピン６６を中心に車両後方（図１０の矢印Ｃ方向）へ回転降下する。
【００４９】
この結果、フードヒンジ１８の変形強度が衝突体５０の発生荷重に大きな影響を与えることが無くなると共に、フードヒンジ１８の底付きによる変形荷重の増加も押さえられるので、変形荷重を低減できる。フードヒンジの変形強度が衝突体の発生荷重に大きな影響を与えることが無くなると共に、フードヒンジの底付きによる変形荷重の増加も押さえられるので、変形荷重を低減できる。また、第１実施形態におけるフードヒンジアーム２０のフード１４への取付部Ｓ２とベースプレート２２における縦壁部２２Ａの下部との車幅方向の距離Ｌ１に比べ、フードヒンジアーム２０のフード１４への取付部Ｓ２とリンク６２との車幅方向の距離Ｌ３を小さくでき、フードヒンジ１８全体の剛性が向上する。
【００５０】
また、本実施形態では、リンク６６が変形する際の起点となる屈曲点Ｐ３が一箇所で良いため、リンク６６の変形量を大きくした際にも、フードヒンジ１８全体の剛性低下を抑制することができる。
【００５１】
また、本実施形態では、第１実施形態と同様に衝突体５０がフード１４を下方へ押し下げ、フード１４が下方へ変位すると、リンク６２におけるピン６４の取付部は、車幅方向内側（矢印Ｂ方向）に角度が変化する。従って、屈曲点Ｐ３を設け、屈曲点Ｐ３に歪を集中させることで、容易に前記角度変化を発生させ、フード１４を下方へ大きく変形させることができる。この結果、衝突体５０の発生荷重を低く押さえることができる。
【００５２】
なお、図７に実線で示される如く、本実施形態（Ｌ２／Ｈ２＝１．４とした場合）における発生荷重の増加特性Ｚ４は、第１実施形態でＬ１／Ｈ１＝２とした場合の増加特性Ｚ３に比べ、変位が大きくなったときの発生荷重低減効果が向上する。
【００５３】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記第２実施形態では、リンク６６を車幅方向内側へ変形させたが、リンク６６を車幅方向外側へ変形させる構成としても良い。また、上記第２実施形態では、リンク６６の車幅方向への変形量が所定値以上になったとき、リンク６６とベースプレート６０との係止を解除しリンク６６を車両後方へ回転降下させたが、これに代えて、リンク６６を車両前方へ回転降下させる構成としても良い。
【００５７】
請求項１記載の本発明は、フードへ取付けられるフードヒンジアームと、車体へ取付けられるベースプレートと、ヒンジアームとベースプレートとを連結すると共に、車両正面視で見た場合に下部が上部に対して車幅方向外側へオフセットし、クランク形状の屈曲部が形成され、ベースプレートに係止されたリンクと、リンクの後端上部に設けられ、フードヒンジアームを回動可能に前記リンクに軸支するピンと、を有し、屈曲部の車幅方向外方側の屈曲点は、フードからリンクへ所定荷重が作用し、ベースプレートのピンを支持する部位が車幅方向内側下方へ変形する際の起点となると共に、リンクの車幅方向内側下方へ変形量が所定値以上になったときには、リンクとベースプレートとの係止が解除されリンクが車両後方下側へ回転降下するので、変形量を大きくした際にフードヒンジ全体の剛性低下を抑制することができると共に変形荷重を低減できるという優れた効果を有する。
【００５８】
請求項２記載の本発明は、請求項１に記載の車両のフードヒンジ構造において、ピンの回動中心と屈曲部の車幅方向外方側の屈曲点との上下方向の距離に比べ、フードヒンジアームのフードへの取付部となるボルトの軸心とリンクの後端上部との車幅方向の距離の方が大きいので、請求項１に記載の効果に加えて、簡単な構成で衝突体の発生荷重を低く押さえることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明でない参考例としての第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図２】本発明でない参考例としての第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す平面図である。
【図３】本発明でない参考例としての第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示すフードを断面とした側面図である。
【図４】図２の４−４線に沿った断面図である。
【図５】本発明でない参考例としての第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図６】本発明でない参考例としての第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造が適用された車両前部を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図７】車両のフードヒンジ構造における荷重特性を示すグラフである。
【図８】（Ａ）は本発明でない参考例としての第１実施形態の変形例に係る車両のフードヒンジ構造を示す側面図であり、（Ｂ）は本発明でない参考例としての第１実施形態の他の変形例に係る車両のフードヒンジ構造を示す側面図である。
【図９】本発明である第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図１０】本発明である第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す側面図である。
【図１１】本発明である第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の図４に対応する断面図である。
【図１２】本発明である第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図１３】従来例に係る車両のフードヒンジ構造を示す側面図である。
【図１４】従来例に係る車両のフードヒンジ構造における荷重特性を示すグラフである。
【符号の説明】
１４フード
１６エプロンアッパメンバ
１８フードヒンジ
２０フードヒンジアーム
６０ベースプレート
６０Ｄベースプレートのストッパ部（係止手段）
６２リンク
６２Ｃリンクの爪部（係止手段）
６４ピン
６６ピン
６９屈曲部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hood hinge structure of a vehicle, and more particularly to a hood hinge structure of a vehicle for attaching a hood to a structural member of a vehicle such as an automobile via a hinge.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an example of a vehicle hood hinge structure for attaching a hood to a structural member of a vehicle such as an automobile via a hinge is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-99966.
[0003]
As shown in FIG. 13, in the hood hinge structure of this vehicle, the rear end portion 100A of the hood 100 is attached to the structural member 102 of the vehicle via the hood hinge 104, and the obstacle detection disposed on the vehicle body is detected. When the means detects a collision, the hood 100 is moved upward by the actuator such as the airbag 106, and the hood hinge 104 is in the state shown in FIG. At this time, the center hinge 108 that constitutes a part of the hood hinge 104 rises substantially in the vertical direction and restricts the height of the hood 100. The center hinge 108 has a substantially central portion in the longitudinal direction in the thickness direction. The bent portion 110 is formed. As a result, when the traveling vehicle collides with the collision body, the impact of the secondary collision between the collision body and the upper surface of the hood 100 is absorbed and relaxed by the center hinge 108 being deformed from the bent portion 110, It is designed to protect the collision object. That is, the peak value P of the load characteristic can be reduced as shown by the solid line in FIG. 14 by forming the bent part 110 as compared to the load characteristic when the bent part 110 is not formed (two-dot chain line in FIG. 14). It is like that.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the hood hinge structure of this vehicle, the reaction force reduction effect on the collision body is obtained by a bending moment proportional to the offset amount in the plate thickness direction at the bent portion 110. Therefore, as shown by a solid line in FIG. 14, although the peak value P of the load characteristic can be reduced, the center hinge 108 is bent in the vertical direction, and in order to increase the amount of deformation, the vertical length of the center hinge 108 is increased. In this case, there is a problem that the rigidity of the entire hood hinge is lowered. There is also a problem that the deformation load increases due to the bottom when the center hinge 108 is deformed.
[0005]
An object of the present invention is to obtain a hood hinge structure for a vehicle that can suppress a decrease in rigidity of the entire hood hinge and reduce a deformation load in consideration of the above fact.
[0012]
The present invention according to claim 1 includes a hood hinge arm attached to the hood;
A base plate attached to the vehicle body,
The hinge arm and the base plate are connected to each other, and when viewed from the front of the vehicle, the lower part is offset outward in the vehicle width direction with respect to the upper part, and a crank-shaped bent part is formed and locked to the base plate. Link,
A pin provided at the upper rear end of the link, and pivotally supporting the hood hinge arm on the link;
Have
The bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bent portion is a starting point when a predetermined load acts on the link from the hood and the portion of the base plate that supports the pin is deformed inward in the vehicle width direction. In addition, when the amount of deformation of the link inward in the vehicle width direction becomes a predetermined value or more, the link and the base plate are unlocked, and the link is rotated and lowered to the lower rear side of the vehicle. .
[0013]
Therefore, in the first half of the collision, due to a predetermined load from the hood , when viewed from the front of the vehicle, the lower part is offset outward in the vehicle width direction with respect to the upper part, and the bent part in the link in which the crank-shaped bent part is formed Starting from the bending point on the outer side in the vehicle width direction, the rear end upper part of the link that supports the pin that pivotally supports the hood hinge arm is deformed inwardly in the vehicle width direction. Also, in the second half of the collision, when the amount of deformation of the link inward in the vehicle width direction is greater than or equal to a predetermined value, the locking of the link and the base plate by the locking means is released, and the link rotates downward in the rear of the vehicle. The hood can be lowered and lowered without depending on the deformation of the link. As a result, the deformation strength of the hood hinge does not significantly affect the load generated by the collision body, and an increase in the deformation load due to the bottom of the hood hinge is suppressed, so that the deformation load can be reduced. Moreover, since the origin part at the time of the deformation | transformation formed in a link may be one place, the rigidity fall of the whole hood hinge can be suppressed.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, in the hood hinge structure of the vehicle according to the first aspect , compared to the vertical distance between the pivot center of the pin and the bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bent portion. The distance in the vehicle width direction between the axial center of the bolt that is the attachment portion of the hood hinge arm to the hood and the rear end upper portion of the link is larger.
[0015]
Therefore, in addition to the content described in claim 2 , the hood hinge arm mounting portion on the hood can be compared to the vertical distance between the pivot center of the pin and the bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bending portion. By increasing the distance in the vehicle width direction between the shaft center of the bolt and the rear end upper portion of the link, the hood can be greatly deformed downward by a slight change in the angle of the pin in the vehicle width direction. As a result, the load generated by the collision body can be kept low with a simple configuration.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of a hood hinge structure for a vehicle as a reference example that is not the present invention will be described with reference to FIGS.
[0017]
In the figure, the arrow FR indicates the vehicle front direction, the arrow UP indicates the vehicle upward direction, and the arrow IN indicates the vehicle width inside direction.
[0018]
As shown in FIG. 6, the hood 14 covering the engine room 12 formed at the front part of the vehicle body 10 has left and right sides 14A in the vicinity of both ends in the vehicle width direction at the rear end part, which are skeleton members at the front part of the vehicle body. The apron upper member 16 is attached via a hood hinge 18.
[0019]
As shown in FIG. 2, the hood hinge 18 includes a hood hinge arm 20 and a base plate 22.
[0020]
As shown in FIG. 1, a hood attachment portion 20A is formed at the front portion of the hood hinge arm 20 inward in the vehicle width direction, and a pair of front and rear attachment holes 24, 26 are formed in the hood attachment portion 20A. Is formed.
[0021]
As shown in FIG. 3, bolts 29 are inserted into the mounting holes 24 and 26 from the vehicle lower side, respectively, and a reinforcement 17 extends along the vehicle front-rear direction on the upper surface 15A of the inner panel 15 of the hood 14. Are welded. Further, the hood 14 is attached to the hood attachment portion 20 A of the hood hinge arm 20 by a nut 19 and a bolt 29 fixed to the reinforcement 17.
[0022]
As shown in FIG. 4, the reinforcement 17 has a U-shaped cross-section that opens upward, and opens toward the outer panel 21 of the hood 14.
[0023]
As shown in FIG. 3, the rear end 20B of the hood hinge arm 20 is pivoted to the upper end 22B of the vertical wall portion 22A of the base plate 22 by a pin 28 arranged along the vehicle width direction. It is supported. As shown in FIG. 4, the upper end portion 22B of the vertical wall portion 22A of the base plate 22 is located below the upper parting line 23A of the fender 23.
[0024]
As shown in FIG. 1, the lower end portion of the vertical wall portion 22A in the base plate 22 is an attachment portion 22C extending substantially horizontally toward the vehicle width direction outer side, and both front and rear end portions of the attachment portion 22C are The apron upper member 16 is fixed to the upper wall portion 16 A of the apron upper member 16 by a bolt 30 and a nut 32 (see FIG. 3) that is screwed into the bolt 30.
[0025]
As shown in FIG. 4, a bent portion 34 having a crank shape as viewed from the front-rear direction of the vehicle is formed at an intermediate portion in the vertical direction of the vertical wall portion 22A of the base plate 22, and the upper end portion 22B is on the inner side in the vehicle width direction. Is offset. That is, the bent portion 34 is bent inward in the vehicle width direction at the lower bending point P1, and is bent upward at the upper bending point P2. In addition, when the vertical wall portion 22A is deformed inward in the vehicle width direction, the bent portion 34 is set near the lower surface 20C of the hood hinge arm 20 so as not to interfere with the hood hinge arm 20.
[0026]
As shown in FIG. 1, a bead 40 for securing surface rigidity is formed at a substantially central portion in the front-rear direction of the vertical wall portion 22 A of the base plate 22. The bead 40 bulges outward in the vehicle width direction, has a triangular shape in a side view and a plan view, and an upper end portion 40 A reaches the vicinity below the bent portion 34. Further, a flange 22D for ensuring surface rigidity is formed on the front upper portion of the vertical wall portion 22A in the base plate 22.
[0027]
As shown in FIG. 4, the lower portion of the vertical wall portion 22A of the base plate 22 and the attachment portion S2 of the hood hinge arm 20 to the hood 14 as compared to the vertical distance H1 between the rotation center S1 of the pin 28 and the bending point P1. The distance L1 in the vehicle width direction is increased.
[0028]
Therefore, as shown in FIG. 5, the collision body 50 abuts on the hood 14, a load of a predetermined value or more acts on the hood hinge arm 20 from the hood 14, and the hood mounting portion 20 A of the hood hinge arm 20 moves downward (see FIG. 5). 5 (in the direction of arrow A), the vertical wall portion 22A of the base plate 22 is deformed in the vehicle width inside direction (in the direction of arrow B in FIG. 4) starting from the bending point P1. The bending point P2 is prevented from being deformed by the flange 22D shown in FIGS.
[0029]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0030]
In the present embodiment, as shown by a solid line in FIG. 5, the collision body 50 comes into contact with a portion of the hood 14 that faces the front portion of the hood hinge 18 when the vehicle travels, and so on. When the load on the hood 14 exceeds a predetermined value, the hood 14 is deformed from a state indicated by a two-dot chain line to a state indicated by a solid line. Stroke in the direction of arrow A). For this reason, the vertical wall portion 22A of the base plate 22 is deformed in the vehicle width inside direction (the direction of arrow B in FIG. 5) with the bending point P1 as a starting point. As a result, the deformation load can be reduced compared to the case where the base plate 22 is relatively difficult to deform and is deformed in the vehicle front-rear direction or the vehicle vertical direction.
[0031]
Further, in this embodiment, since the bending point P1 that is the starting point when the base plate 22 is deformed may be one place, even when the deformation amount of the base plate 22 is increased, a decrease in rigidity of the hood hinge 18 as a whole is suppressed. Can do.
[0032]
In the present embodiment, when the collision body 50 pushes the hood 14 downward and the hood 14 is displaced by the distance H2 downward, the mounting portion of the pin 38 on the base plate 22 rotates by an angle θ in the direction of arrow B, thereby The distance L2 is displaced in the width direction. Therefore, by providing the bending point P1 and concentrating the strain at the bending point P1, the angle change θ can be easily generated and the hood 14 can be greatly deformed downward. As a result, the generated load of the collision body 50 can be kept low.
[0033]
In addition, as shown by the one-dot chain line in FIG. 7, the increase characteristic Z2 of the generated load when the bending point P1 is formed in the base plate 22 (the configuration of the present embodiment) and L1 / H1 = 1.7 is Compared with the increase characteristic Z1 of the generated load with respect to the displacement when the bending point P1 is not formed on the base plate 22 shown by the broken line in FIG. 7, the effect of reducing the generated load when the displacement increases is improved. Further, in the increase characteristic Z3 of the generated load when the bending point P1 is formed on the base plate 22 and L1 / H1 = 2, as shown by the two-dot chain line in FIG. 7, the effect of reducing the generated load is improved from the time when the displacement is small. To do. Therefore, judging from the two examples, if L1 / H1 is 2 or more, a sufficient load reduction effect can be obtained.
[0034]
In the present embodiment, a bent portion 34 is formed at the middle portion in the vertical direction of the vertical wall portion 22A in the base plate 22, and the upper portion of the vertical wall portion 22A in the base plate 22 starts from the bent point P1 in the bent portion 34. The vehicle is deformed in the vehicle width inward direction (the direction of arrow B in FIG. 4), but instead of this, as shown in FIG. By forming a hole 54 that is elongated in the direction and making this part a fragile part, the vertical wall part 22A may be deformed inward in the vehicle width direction starting from this part. In this case, the vertical center portion 54A of the hole 54 is preferably set near the lower surface 20C of the hood hinge arm 20 so that the deformed vertical wall portion 22A and the hood hinge arm 20 do not interfere with each other. Further, as shown in FIG. 8B, a triangular notch 56 is formed from the vehicle rear side in the vertical direction intermediate portion of the vertical wall portion 22A in the base plate 22, and this portion is made a weak portion, thereby this portion. The vertical wall portion 22A may be deformed inward in the vehicle width direction from the starting point. In this case, it is preferable that the top portion 56A of the notch 56 is set near the lower surface 20C of the hood hinge arm 20 so that the deformed vertical wall portion 22A and the hood hinge arm 20 do not interfere with each other.
[0035]
Next, 2nd Embodiment which is the hood hinge structure of the vehicle of this invention is described according to FIGS.
[0036]
In addition, about the same member as 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted.
[0037]
As shown in FIG. 9, in this embodiment, the hood hinge 18 includes a hood hinge arm 20, a base plate 60, and a link 62.
[0038]
A rear end upper portion 62A of the link 62 is pivotally supported on the rear end portion 20B of the hood hinge arm 20 by a pin 64 disposed along the vehicle width direction so as to be rotatable in the vertical direction. As shown in FIG. 11, the rear end upper part 62 A of the link 62 is positioned below the vicinity 14 A of both ends in the vehicle width direction of the hood 14.
[0039]
As shown in FIG. 10, the mounting portion 60 A of the base plate 60 extends substantially horizontally along the vehicle front-rear direction, and both front and rear ends of the mounting portion 60 A are screwed into the bolt 30 and the nut 32 that is screwed into the bolt 30. Thus, the apron upper member 16 is fixed to the upper wall portion 16A.
[0040]
As shown in FIG. 9, in the middle portion in the front-rear direction of the attachment portion 60 A of the base plate 60, the inner end portion in the vehicle width direction extends downward to form a vertical wall portion 60 B. A front end lower portion 62B of the link 62 is pivotally supported at the lower end portion of the vertical wall portion 60B by a pin 66 arranged along the vehicle width direction so as to be rotatable in the vertical direction. A bead 68 bulging outward in the vehicle width direction is formed at the center in the front-rear direction of the vertical wall portion 60B. The bead 68 has a triangular shape in plan view and side view. Further, the vehicle width direction outer side end portion 68A of the bead 68 is in contact with the vehicle width direction inner side surface 16B of the apron upper member 16, and the vertical wall portion 60B of the base plate 60 and the apron upper member 16 in the vehicle width direction inner side surface. A gap 61 is formed between 16B and 16B. For this reason, the vertical wall portion 60B of the base plate 60 can be deformed outward in the vehicle width direction (the direction of arrow D in FIG. 11).
[0041]
Further, a claw portion 60C protruding inward in the vehicle width direction is formed at the front end portion of the attachment portion 60A of the base plate 60. A front end lower portion 62B of the link 62 is in contact with the claw portion 60C from the rear of the vehicle, so that the link 62 does not rotate forward about the pin 66.
[0042]
As shown in FIG. 11, a stopper portion 60 D as a locking means is formed to protrude upward at the rear end portion of the attachment portion 60 A of the base plate 60. Further, a claw portion 62C as a locking means protrudes from the rear portion of the link 62 toward the outer side in the vehicle width direction, and this claw portion 62C contacts the upper surface of the inner end portion in the vehicle width direction of the stopper portion 60D. It is touched and locked.
[0043]
Further, a bent portion 69 having a substantially crank shape when viewed from the vehicle front-rear direction is formed at the middle portion in the vertical direction of the link 62, and the upper portion of the link 62 is offset inward in the vehicle width direction. That is, the bent portion 69 is bent inward in the vehicle width direction at the lower bending point P3, and is bent upward at the upper bending point P4. Further, the distance L3 in the vehicle width direction between the attachment portion S2 of the hood hinge arm 20 to the hood 14 and the link 62 is larger than the vertical distance H3 between the rotation center S1 of the pin 64 and the bending point P3. Yes.
[0044]
Therefore, as shown in FIG. 12, when the collision body 50 abuts on the hood 14 and a load of a predetermined value or more is applied to the hood hinge arm 20, that is, in the first half of the collision, the hood 14 In order to change from the state shown by the dotted line to the state shown by the solid line, the hood mounting portion 20A of the hood hinge arm 20 strokes downward (in the direction of arrow A in FIG. 12), and the link 62 starts from the bending point P3. It is designed to deform in the width inner direction (the direction of arrow B in FIG. 12).
[0045]
Further, when the amount of deformation of the link 62 in the vehicle width inward direction exceeds a predetermined value, that is, in the latter half of the collision, the claw portion 62C of the link 62 is disengaged from the stopper portion 60D of the base plate 60. Instead of relying on deformation in the vehicle width inward direction (arrow B direction in FIG. 12), the pin 66 rotates and descends around the pin 66 (arrow C direction in FIG. 10).
[0046]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0047]
In the present embodiment, as shown by a solid line in FIG. 12, the collision body 50 comes into contact with a portion facing the front portion of the hood hinge 18 in the hood 14 when the vehicle travels, and the like. In the first half of the collision, that is, in the first half of the collision, the hood 14 is deformed from the state shown by the two-dot chain line to the state shown by the solid line, so that the hood attachment portion of the hood hinge arm 20 in the hood hinge 18 20A strokes downward (in the direction of arrow A in FIG. 12). For this reason, the link 62 is deformed in the vehicle width inner direction (the direction of arrow B in FIG. 12) starting from the bending point P3. At this time, the vertical wall portion 60B of the base plate 60 is deformed outward in the vehicle width direction (the direction of arrow D in FIG. 12).
[0048]
In the present embodiment, when the amount of deformation of the link 62 in the vehicle width inward direction exceeds a predetermined value, that is, in the second half of the collision, the claw portion 62C of the link 62 is disengaged from the stopper portion 60D of the base plate 60. Therefore, the link 62 rotates and descends toward the rear of the vehicle (in the direction of arrow C in FIG. 10) around the pin 66 without depending on deformation in the vehicle width inside direction (in the direction of arrow B in FIG. 12).
[0049]
As a result, the deformation strength of the hood hinge 18 does not greatly affect the generated load of the collision body 50, and an increase in the deformation load due to the bottom of the hood hinge 18 is suppressed, so that the deformation load can be reduced. The deformation strength of the hood hinge does not greatly affect the load generated by the collision body, and an increase in the deformation load due to the bottom of the hood hinge is suppressed, so that the deformation load can be reduced. Further, the hood hinge arm 20 is attached to the hood 14 as compared with the distance L1 in the vehicle width direction between the attachment portion S2 of the hood hinge arm 20 to the hood 14 and the lower portion of the vertical wall portion 22A of the base plate 22 in the first embodiment. The distance L3 between the portion S2 and the link 62 in the vehicle width direction can be reduced, and the rigidity of the entire hood hinge 18 is improved.
[0050]
Further, in the present embodiment, since the bending point P3 that is the starting point when the link 66 is deformed may be one place, even when the amount of deformation of the link 66 is increased, a decrease in rigidity of the hood hinge 18 as a whole is suppressed. Can do.
[0051]
In the present embodiment, as in the first embodiment, when the collision body 50 pushes the hood 14 downward and the hood 14 is displaced downward, the attachment portion of the pin 64 in the link 62 is located on the inner side in the vehicle width direction (arrow B). Direction). Therefore, by providing the bending point P3 and concentrating the strain at the bending point P3, the angle change can be easily generated and the hood 14 can be greatly deformed downward. As a result, the generated load of the collision body 50 can be kept low.
[0052]
As shown by a solid line in FIG. 7, the increase characteristic Z4 of the generated load in this embodiment (when L2 / H2 = 1.4) is an increase when L1 / H1 = 2 in the first embodiment. Compared to the characteristic Z3, the effect of reducing the generated load when the displacement increases is improved.
[0053]
Although the present invention has been described in detail with respect to specific embodiments, the present invention is not limited to such embodiments, and various other embodiments are possible within the scope of the present invention. It will be apparent to those skilled in the art. For example, in the second embodiment, the link 66 is deformed inward in the vehicle width direction, but the link 66 may be deformed outward in the vehicle width direction. In the second embodiment, when the amount of deformation of the link 66 in the vehicle width direction exceeds a predetermined value, the lock between the link 66 and the base plate 60 is released, and the link 66 is rotated and lowered to the rear of the vehicle. However, instead of this, the link 66 may be configured to rotate down to the front of the vehicle.
[0057]
According to the present invention, a hood hinge arm attached to a hood, a base plate attached to a vehicle body, a hinge arm and a base plate are connected to each other, and the lower part is a vehicle with respect to the upper part when viewed from the front of the vehicle. A link that is offset outward in the width direction, a crank-shaped bent portion is formed and locked to the base plate, and a pin that is provided on the upper rear end of the link and pivotally supports the hood hinge arm on the link; The bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bent portion serves as a starting point when a predetermined load acts on the link from the hood and the portion supporting the pin of the base plate is deformed inward in the vehicle width direction. When the amount of deformation in the vehicle width direction lower side of the link exceeds a predetermined value, the link and the base plate are unlocked, and the link is rotated and lowered to the lower rear side of the vehicle. Runode has an excellent effect that a decrease in rigidity of the entire hood hinge upon increased deformation amount can be reduced deformation load can be suppressed.
[0058]
According to a second aspect of the present invention, in the hood hinge structure for a vehicle according to the first aspect , the hood is more in comparison with the vertical distance between the pivot center of the pin and the bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bent portion. Since the distance in the vehicle width direction between the shaft center of the bolt serving as the attachment portion of the hinge arm to the hood and the upper portion of the rear end of the link is larger, in addition to the effect according to claim 1 , the collision body can be configured with a simple configuration. It has an excellent effect that the generated load can be kept low.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a first embodiment as a reference example that is not the present invention , as seen from the obliquely forward outer side of the vehicle.
FIG. 2 is a plan view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a first embodiment as a reference example that is not the present invention.
FIG. 3 is a side view of a cross section of the hood showing the hood hinge structure of the vehicle according to the first embodiment as a reference example that is not the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG.
FIG. 5 is an operation explanatory view of the hood hinge structure of the vehicle according to the first embodiment as a reference example that is not the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing the front portion of the vehicle to which the hood hinge structure of the vehicle according to the first embodiment as a reference example that is not the present invention is applied, as seen from the oblique front of the vehicle.
FIG. 7 is a graph showing load characteristics in a hood hinge structure of a vehicle.
8 (A) is a side view showing a hood hinge structure for a vehicle according to a modification of the first embodiment as a reference example non-invention, (B) the first embodiment as a reference example non-invention It is a side view which shows the hood hinge structure of the vehicle which concerns on the other modification of a form.
FIG. 9 is a perspective view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a second embodiment of the present invention as seen from the obliquely forward outer side of the vehicle.
It is a side view showing a hood hinge structure for a vehicle according to the second embodiment is the present invention; FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 4 of a hood hinge structure for a vehicle according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an operation explanatory diagram of a hood hinge structure for a vehicle according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a side view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a conventional example.
FIG. 14 is a graph showing load characteristics in a hood hinge structure of a vehicle according to a conventional example.
[Explanation of symbols]
14 Hood 16 Apron upper member 18 Hood hinge 20 Hood hinge arm 60 Base plate 60D Base plate stopper (locking means)
62 Link 62C Link claw (locking means)
64 pin 66 pin 69 bent part

Claims

A hood hinge arm attached to the hood;
A base plate attached to the vehicle body,
The hinge arm and the base plate are connected to each other, and when viewed from the front of the vehicle, the lower part is offset outward in the vehicle width direction with respect to the upper part, and a crank-shaped bent part is formed and locked to the base plate. Link,
A pin provided at the upper rear end of the link, and pivotally supporting the hood hinge arm on the link;
Have
The bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bent portion is a starting point when a predetermined load acts on the link from the hood and the portion of the base plate that supports the pin is deformed inward in the vehicle width direction. In addition, when the amount of deformation of the link inward in the vehicle width direction becomes a predetermined value or more, the link and the base plate are unlocked, and the link is rotated and lowered to the lower rear side of the vehicle. Vehicle hood hinge structure.

Compared to the vertical distance between the pivot center of the pin and the bending point on the outer side in the vehicle width direction of the bent portion, the shaft center of the bolt serving as the attachment portion of the hood hinge arm to the hood and the rear of the link 2. The hood hinge structure for a vehicle according to claim 1, wherein a distance in the vehicle width direction from the upper end portion is larger .