JP4265850B2 - 移動体交換機、ホームメモリ・ノード装置および関門交換機 - Google Patents

移動体交換機、ホームメモリ・ノード装置および関門交換機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小ゾーン方式の移動通信システムにおいて、個々の移動局に生起した呼の呼処理の過程で連係し、かつ所定の負荷や機能を分担する複数のプロセッサが搭載された移動体交換機と、これらの移動局の位置情報を提供するホームメモリ・ノード装置と、これらの移動体交換機およびホームメモリ・ノード装置と連係し、所望の網とのインタフェースをとる関門交換機とに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動通信システムでは、安価であって性能が高く、かつ互いに連係する多数のプロセッサが無線基地局、基地局制御局および交換局に搭載されることによって、負荷分散と機能分散とが図られ、かつ増設、保守および運用にかかわる多様な形態に対する適応の柔軟性と総合的な信頼性と確保されている。
【0003】
図17は、分散処理方式が適用された移動通信システムの構成例を示す図である。
図において、関門交換機局60は、局間リンク61-1〜61-Nを介して移動体交換局70に接続され、かつ通信リンク62を介してホームメモリ局80に接続される。このホームメモリ局80は、通信リンク81-1〜81-Nを介して移動体交換局70の対応する通信ポートに接続される。移動体交換局70は、ディジタルリンク71-11〜71-1n、…、71-N1〜71-Nnをそれぞれ介して無線基地局90-1〜90-Nに接続される。これらの無線基地局90-1〜90-Nによってそれぞれ形成された無線ゾーン91-1〜91-Nの内、例えば、無線ゾーン91-3には、移動局92が位置する。
【0004】
移動体交換機70は、下記の要素(1)〜(3)から構成される。
(1) 主プロセッサ(MPR)72
(2) その主プロセッサ72の通信ポートに接続された通信リンク73
(3) 主プロセッサ72に通信リンク73を介して接続された通信ポートを個別に有し、かつ添え番号i(1≦i≦N)に対して下記に示される局間リンク、通信リンクおよびディジタルリンクに接続されたサブモジュール74-1〜74-N
・ 局間リンク61-i
・ 通信リンク81-i
・ ディジタルリンク71-i1〜71-in
また、サブモジュール74-1は、下記の要素(a)〜(e)から構成される。
【0005】
(a) スイッチモジュール75-1
(b) そのスイッチモジュール75-1の制御端子に接続されたポートと、通信リンク73に接続された既述の通信ポートとを有する呼プロセッサ(CPR)76 -1
(c) 局間リンク61-1に直結され、かつスイッチモジュール75-1のポートの内、その局間リンク61-1に対応するポートに接続されたディジタルトランク(DT)77G-1
(d) 通信リンク81-1に直結され、かつスイッチモジュール75-1のポートの内、その通信リンク81-1に対応するポートに接続されたディジタルトランク(DT)77H-1
(e) ディジタルリンク71-11〜71-1nに個別に直結され、かつスイッチモジュールのポートの内、これらのディジタルリンク71-11〜71-1nに対応する個々のポートに接続されたディジタルトランク(DT)77B-11〜77B-1n
なお、サブモジュール74-2〜74-Nの構成については、サブモジュール74-1の構成と同じであるので、以下では、対応する構成要素に第一の添え文字として「2」〜「N」がそれぞれ付加された同じ符号を付与することとし、ここでは、その説明および図示を省略する。
【0006】
このような構成の移動通信システムでは、ホームメモリ局80は、下記の加入者番号、識別子および交換局識別番号MSCIDの組み合わせが登録されたデータベースを有する。
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nの何れかに位置する個々の移動局(既述の移動局92を含む。)に付与されたユニークな加入者番号
・ これらの移動局について、所定のチャネル制御の手順に基づいて取得され、これらの無線ゾーン91-1〜91-Nの内、実際に位置する無線ゾーン(以下、「在圏ゾーン」という。)を示す識別子
・ 関門交換局60の出方路を介して接続され、かつ「在圏ゾーン」を形成する無線基地局と連係して呼設定を行うべき移動体交換局に付与されたユニークな交換局識別番号MSCID
なお、このようなデータベースが更新される要因となる位置登録の方式と、その位置登録の過程で各部が連係することによって行われるチャネル制御の手順とについては、本願発明の特徴ではなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0007】
また、移動体交換局70では、主プロセッサ72は、通信リンク73を介して呼プロセッサ76-1〜76-Nとメッセージを送受することによって、これらの呼プロセッサ76-1〜76-Nと所定の呼設定およびチャネル制御の手順に基づいて連係する。
【0008】
サブモジュール74-1では、呼プロセッサ76-1は、スイッチモジュール75-1に形成されるべき通話路について、上述した呼設定およびチャネル制御の手順に基づいて設定と解除とを主導的に行う。さらに、呼プロセッサ76-1は、その呼プロセッサ76-1とディジタルトランク77G-1、77H-1、77B-11〜77B-1n との間に、メッセージの送受に供されるべき通信リンク(図示されない。)をスイッチモジュール75-1上に固定の疑似的な通話路として形成する。
【0009】
また、ディジタルトランク77G-1、77H-1、77B-11〜77B-1nは、それぞれ下記のメッセージの中継処理を行う。
・ 局間リンク61-1を介して関門交換機60と相互に送受されるべきメッセージ
・ 通信リンク81-1を介してホームメモリ局80と相互に送受されるべきメッセージ
・ ディジタルリンク77-11〜77-1nを介して無線基地局90-1と相互に送受されるべきメッセージ
なお、サブモジュール74-2〜74-Nの各部の動作については、このようにしてサブモジュール74-1の各部によって行われる動作と同じであるので、ここでは、その説明を省略する。
【0010】
関門交換局60は、図示されない入方路を介して自局に転送された呼を識別する(図18(1))と、その呼の番号解析を行う(図19(1))ことによって、着信先が無線ゾーン91-1〜91-Nの何れかに位置し得る移動局であるか否かを判別し、その判別の結果が真である場合には、この移動局(ここでは、簡単のため、「移動局92」であると仮定する。)の加入者番号IDを取得する(図19(2))。
【0011】
さらに、関門交換局60は、この加入者番号IDを含む「位置要求」を生成し、通信リンク62を介してホームメモリ局80宛にこの「位置要求」を送出する(図18(2)、図19(3))。
ホームメモリ局80は、その「位置要求」に含まれる加入者番号IDと共に上述した組み合わせをなす「在圏ゾーン」の識別子(以下、単に「位置情報」という。)と、交換局識別番号MSCIDとを既述のデータベースから取得する(図18(3)、図20(1))。
【0012】
さらに、ホームメモリ局80は、この交換局識別番号MSCIDで示される移動体交換局(ここでは、簡単のため、移動体交換局70であると仮定する。)宛に、上述した加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「ルーティング要求」を送出する(図18(4))。
なお、通信リンク81-1〜81-Nの内、この「ルーティング要求」の伝送に供される通信リンクについては、ホームメモリ局80に搭載されたソフトウエアの内、下記のオペレーティングシステムとドライバ(BIOS)との双方の連係、あるいはこれらの何れか一方の主導の下で選定される。
【0013】
・ 「ルーティング要求」が送出されるべき契機を与えるアプリケーションシステムの上位のソフトウエアとして備えられ、かつ所定の通信制御を行うオペレーティングシステム
・ そのオペレーティングシステムの配下でこれら通信リンク81-1〜81-Nとの物理的なインタフェースをとるドライバ(BIOS)
したがって、上述した「ルーティング要求」は、例えば、ホームメモリ局80によって通信リンク81-4に送出された場合には、移動体交換局70では、ディジタルトランク77H-4およびスイッチモジュール75-4を介して呼プロセッサ76-4に伝達される。
【0014】
呼プロセッサ76-4は、この「ルーティング要求」を識別すると、その「ルーティング要求」に含まれる加入者番号IDと「位置情報」とに基づいて下記の状態や情報を識別することによって、この加入者番号IDで示される移動局92に対して着信が可能か否かを判別する(図18(5))。
【0015】
・ 加入者番号IDで示される移動局92に先行して何らかの呼が生起し、かつその呼が存続している状態
・ その移動局92が自局の選択呼び出しに応答できない要因(例えば、加入者クラス、加入者情報)の有無
・ 「位置情報」で示される無線ゾーン(ここでは、簡単のため、無線ゾーン91-3であると仮定する。)における移動局92の選択呼び出しを阻害する何らかの要因(例えば、輻輳状態、無線基地局の障害)の有無
なお、これらの状態や情報を把握するために、呼プロセッサ76-4が単独で行い、あるいは主プロセッサ72と連係して行うべき処理の手順については、本願発明に関係がなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0016】
さらに、呼プロセッサ76-4は、この判別の結果が真である場合には、該当する着信呼にユニークな呼識別情報TLDNを割り付け、その呼識別情報TLDNに併せて、上述した加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「ルーティング要求応答」を生成すると共に、スイッチモジュール75-4、ディジタルトランク77H-4および通信リンク81-4を介してホームメモリ局80宛に、その「ルーティング要求応答」を送出する(図18(6)、図21(1))。
【0017】
ホームメモリ局80は、この「ルーティング要求応答」を識別すると、その「ルーティング要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「位置要求応答」を生成し(図18(7))、かつ通信リンク62を介して関門交換局60宛にこの「位置要求応答」を送出する(図18(8)、図20(2))。
【0018】
関門交換局60は、その「位置要求応答」を識別すると、この「位置要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「アドレスメッセージ」を生成し(図18(9))、かつ局間リンク61-1〜61-Nの何れかを介して移動体交換局70宛に、その「アドレスメッセージ」を送出する(図18(10)、図19(4))。
【0019】
移動体交換局70では、例えば、この「アドレスメッセージ」が関門交換局60によって局間リンク61-1に送出された場合には、呼プロセッサ76-1は、ディジタルトランク77G-1およびスイッチモジュール75-1を介して与えられるその「アドレスメッセージ」を取り込む(図18(11))。
また、呼プロセッサ76-1は、この「アドレスメッセージ」に含まれる「位置情報」で示される無線ゾーンが配下で形成されている無線ゾーンであるか否かを判別する(図18(12)、図21(2))。
【0020】
さらに、呼プロセッサ76-1は、その結果が真である場合には、この「位置情報」と共に該当する「アドレスメッセージ」に含まれる呼識別情報TLDNおよび加入者番号IDを取得し、かつディジタルトランク77B-11〜77B-1nおよびディジタルリンク71-11〜77-1nを介して無線基地局90-1〜90-Nと連係することによって、その加入者番号IDで示される移動局92の選択呼び出しを行う(図21(3))。
【0021】
しかし、上述した判別の結果が偽である場合には、呼プロセッサ76-1は、通信リンク73および主プロセッサ72を介して他の呼プロセッサ76-2〜76-Nに、『「アドレスメッセージ」に含まれる「位置情報」で示される無線ゾーンが配下に形成される無線ゾーンに該当するか否かの問い合わせ』を順次行う(図18(13)、図21(4))。
【0022】
さらに、呼プロセッサ76-1は、呼プロセッサ76-2〜76-Nの内、このような問い合わせに対して「肯定」を意味する回答が得られた呼プロセッサ(ここでは、簡単のため、呼プロセッサ76-3であると仮定する。)を識別すると、その呼プロセッサ76-3に、上述した呼識別情報TLDNおよび加入者番号IDを引き渡すことによって、該当する着信呼にかかわる呼処理とチャネル制御との主導権を移譲する(図18(14)、図21(5))。
【0023】
なお、このような呼処理とチャネル制御とが呼プロセッサ76-1〜76-Nの何れの主導の下で行われる場合であっても、該当する着信呼が完了呼となるために各部で連係して行われるべき処理については、本願発明に関係がなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来例では、着信先となるべき移動局92の在圏ゾーンが同じであっても、移動体交換局70において上述した「位置要求」と「アドレスメッセージ」とを受信すべき呼プロセッサは、必ずしも同じ呼プロセッサとはならず、かつ該当する着信呼の呼設定およびチャネル制御を主導的に行うべき呼プロセッサと異なる可能性が高かった。
【0025】
したがって、このような呼設定の過程では、呼プロセッサ76-1〜76-Nは、加入者情報を含む局データを共有し、あるいは主プロセッサ72の主導の下で互いに所望のメッセージを送受することによって連係しなければならなかった。
しかし、これらの局データの共有やメッセージの送受には、所望のサービス品質や応答性が確保されるために要するプロセッサ間通信の速度が高いほど、多くのメモリブロック、処理量その他の資源が必要であった。
【0026】
さらに、このような資源の所要量は、収容された移動局に並行して生起する呼が多いほど増加するために、ランニングコストが増加し、あるいは輻輳状態や過負荷状態が生じることが許容されるべきトラヒック量を決定する主な要因であった。
本発明は、ハードウエアの基本的な構成の変更とサービス品質の低下とが伴うことなく、呼処理およびチャネル制御の効率化が図られる移動体交換機、ホームメモリ・ノード装置および関門交換機を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明にかかわる移動体交換機の原理ブロック図である。
請求項1に記載の発明は、関門交換局10との間に形成された入方路に生起し、かつ複数の無線基地局11-1〜11-pの配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局12-1〜12-Kの何れかに着信すべき呼について、これらの無線基地局11-1〜11-pと連係することによって負荷分散方式の分散処理として呼処理を行う複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pと、関門交換局10と複数の無線基地局11-1〜11-pとの間に、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pによって行われる呼処理の手順に基づいて通話路を形成する通話路形成手段14とを備え、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pは、移動局12-1〜12-Kの位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局15によって与えられ、かつ呼の着信先となるべき移動局にかかわる問い合わせに応じて、その移動局に対する着信の可否の判別と、これらの分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、この移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼設定を行うべき分散呼処理手段の識別とを行い、このホームメモリ局15と関門交換局10との何れか一方にこれらの識別された分散呼処理手段と判別の結果とを通知することを特徴とする。
【0028】
請求項2に記載の発明は、関門交換局10との間に形成された入方路に生起し、かつ複数の無線基地局11-1〜11-pの配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局12-1〜12-Kの何れかに着信すべき呼について、これらの無線基地局11-1〜11-pと連係することによって負荷分散方式の分散処理として呼処理を行う複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pと、関門交換局10と複数の無線基地局11-1〜11-pとの間に、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pによって行われる呼処理の手順に基づいて通話路を形成する通話路形成手段14とを備え、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pは、移動局12-1〜12-Kの位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局15によって与えられ、かつ呼の着信先となるべき移動局にかかわる問い合わせに応じて、この移動局に対する着信の可否の判別を行い、その判別の結果をこのホームメモリ局15に通知することを特徴とする。
【0029】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の移動体交換機において、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pは、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせに応じて呼の着信先となるべき移動局の選択呼び出しを試行し、これらの分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、その選択呼び出しに対する応答を得た分散呼処理手段をこの移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼設定を行うべき分散呼処理手段と識別することを特徴とする。
【0030】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の移動体交換機において、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pは、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせに応じて呼の着信先となるべき移動局の選択呼び出しを試行し、その選択呼び出しに対する応答を自立的に識別した場合に限って、そのホームメモリ局15と関門交換局10との何れか一方に自装置を特定された分散呼処理手段として通知することを特徴とする。
【0031】
請求項5に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の移動体交換機において、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせには、複数の無線基地局11-1〜11-pの配下に個別に形成された無線ゾーンの内、呼の着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンの識別子が含まれ、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pは、問い合わせに含まれる識別子で示される無線ゾーンのみについて呼の着信先となるべき移動局に対する着信の可否を判別することを特徴とする。
【0032】
請求項6に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の移動体交換機において、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせには、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、呼の着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき分散呼処理手段の識別子が含まれ、複数Pの分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、問い合わせに含まれる識別子で示される分散呼処理手段が呼の着信先となるべき移動局に対する着信が可能か否かを判別することを特徴とする。
【0033】
図2は、本発明にかかわるホームメモリ・ノード装置の原理ブロック図である。
請求項7に記載の発明は、無線ゾーン20-1〜20-Pに位置し得る個々の移動局21-1〜21-Kについて、これらの無線ゾーン20-1〜20-Pの内、実際に位置する無線ゾーンを示す位置情報が格納されたホームメモリ22と、移動局21-1〜21-Kの何れかに着信すべき着信呼生起により関門交換局から位置要求が通知されたときに、移動体交換局23-1〜23-Lの内、その着信呼が生起した移動局についてホームメモリ22に格納されている位置情報で示される無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき移動体交換局、即ち、着信処理移動体交換局に、これらの位置情報と前記位置要求により通知された呼の識別子とを通知する制御手段24とを備えたホームメモリ・ノード装置であって、制御手段24は、着信処理移動体交換局から前記通知に対する応答が与えられたときに、無線ゾーンと移動局との双方あるいは何れか一方について、それぞれ呼処理の負荷を分担する移動体交換局の複数のサブモジュール25 -1 〜25 -m の内、前記着信呼が生起した移動局が位置する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべきサブモジュールを関門交換局に識別させるためのサブモジュール識別子を前記応答から取得し、その取得したサブモジュール識別子を含んだ情報を前記位置要求に対する応答として関門交換局に通知することを特徴とする。
【0034】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のホームメモリ・ノード装置において、御手段24は、着信処理移動体交換局に通知した位置情報を保持しておき着信処理移動体交換局から該通知に対する応答が与えられたときに、保持している位置情報を、前記位置要求に対する応答として関門交換局26に通知する情報に含ませることを特徴とする。
【0035】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のホームメモリ・ノード装置において、ホームメモリ22には、移動体交換局備えられ、かつ無線ゾーン20-1〜20-Pと移動局21-1〜21-Kとの双方あるいは何れか一方について、それぞれ呼処理の負荷を分担する複数のサブモジュール25-1〜25-mから、特定のサブモジュールを識別するためサブモジュール識別子が位置情報と共に格納され、制御手段24は、移動局21-1〜21-Kの何れかに着信すべき着信呼生起により関門交換局から位置要求が通知されたときに、その着信呼が生起した移動局についてホームメモリ22に格納されている位置情報とサブモジュール識別子とを取得し、着信処理移動体交換局に備えられたサブモジュール25-1〜25-mの内、取得したサブモジュール識別子で示されるサブモジュールに伝達するように取得した位置情報と前記位置要求により通知された呼の識別子とを着信処理移動体交換局に通知することを特徴とする。
【0036】
請求項10に記載の発明は、請求項に記載のホームメモリ・ノード装置において、制御手段24は、着信処理移動体交換局に通知を行った際に、取得したサブモジュール識別子を保持しておき、着信処理移動体交換局から該通知に対する応答が与えられたときに、該通知に対する応答から取得するサブモジュール識別子の代わりに、保持しているサブモジュール識別子を、前記位置要求に対する応答として関門交換局26に通知する情報に含ませることを特徴とする。
【0037】
請求項11に記載の発明は、請求項8または請求項10に記載のホームメモリ・ノード装置において、ホームメモリ22には、移動局21-1〜21-Kの位置情報に併せて、これらの移動局21-1〜21Kの属性が格納され、制御手段24は、移動局21-1〜21-Kの内、呼が生起した移動局についてホームメモリ22に格納された属性を、前記位置要求に対する応答として関門交換局26に通知する情報に更に含ませることを特徴とする。
【0038】
図3は、本発明にかかわる関門交換機の原理ブロック図である。
請求項12に記載の発明は、入方路に生起し、かつ複数の無線基地局31-1〜31-pの配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局32-1〜32-Kの何れかに着信すべき呼に呼処理を施し、これらの無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行う移動体交換局33-1〜33-Mに対するその呼の中継を行う呼処理手段34と、入方路と移動体交換局33-1〜33-Mとの間に、呼処理手段34によって行われた呼処理の手順に基づいて通話路を形成する通話路形成手段35とを備え、呼処理手段34は、移動局32-1〜32-Kの内、呼の着信先となるべき移動局が在圏する無線ゾーンを示す位置情報の要求をホームメモリ局36に発し、かつ移動体交換局33-1〜33-Mの何れかに備えられたサブモジュール37-1〜37-mの内、その呼の呼処理の負荷を分担すべきサブモジュールの識別子を含む応答がこの位置情報の要求に対して与えられたときに、この呼の出方路をその識別子で示されるサブモジュールとの間に形成された出方路に設定することを特徴とする。
【0039】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の関門交換機において、位置情報の要求に対してホームメモリ局36によって与えられた応答には、呼の着信先となるべき移動局の属性が含まれ、呼処理手段34は、応答に含まれる属性が所定の条件を満たすか否かを判別し、その判別の結果が真である場合に限って、呼の方路選定を行うことを特徴とする。
【0040】
請求項1に記載の発明にかかわる移動体交換機では、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、関門交換局10との間に形成された入方路に生起し、かつ複数の無線基地局11-1〜11-pの配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局12-1〜12-Kの何れかに着信すべき呼について、これらの無線基地局11-1〜11-pと連係することによって負荷分散方式の分散処理として呼処理を行う。
【0041】
通話路形成手段14は、上述した関門交換局10と複数の無線基地局11-1〜11-pとの間に、分散呼処理手段13-1〜13-Pによって行われる呼処理の手順に基づいて通話路を形成する。
また、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、移動局12-1〜12-Kの位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局15によって、上述した呼の着信先となるべき移動局にかかわる問い合わせが与えられると、その移動局に対する着信の可否の判別と、これらの分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、この移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼設定を行うべき分散呼処理手段の識別とを行う。さらに、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、ホームメモリ局15と関門交換局10との何れか一方に、これらの識別された分散呼処理手段と判別の結果とを通知する。
【0042】
すなわち、移動局12-1〜12-Kの何れに着信すべき呼についても、分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、その呼の呼設定を行うべき分散呼処理手段と着信の可否とが識別され、かつホームメモリ局15や関門交換局10に通知される。
したがって、このような呼が完了呼となるために呼設定を行うべき分散呼処理手段は、これらのホームメモリ局15と関門交換局10とが連係することによって行われるあるいはこの関門交換局10が単独で行う中継交換の過程で確度高く決定され、その呼設定にかかわる処理の簡略化と効率化とが図られる。
【0043】
請求項2に記載の発明にかかわる移動体交換機では、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、関門交換局10との間に形成された入方路に生起し、かつ複数の無線基地局11-1〜11-pの配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局12-1〜12-Kの何れかに着信すべき呼について、これらの無線基地局11-1〜11-pと連係することによって負荷分散方式の分散処理として呼処理を行う。
【0044】
通話路形成手段14は、上述した関門交換局10と複数の無線基地局11-1〜11-pとの間に、分散呼処理手段13-1〜13-Pによって行われる呼処理の手順に基づいて通話路を形成する。
また、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、移動局12-1〜12-Kの位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局15によって、上述した呼の着信先となるべき移動局にかかわる問い合わせが与えられると、この移動局に対する着信の可否の判別を行い、その判別の結果をこのホームメモリ局15に通知する。
【0045】
すなわち、請求項1に記載の移動体交換機との対比においては、上述した着信の可否の判別の結果はホームメモリ局15に通知されるが、該当する呼の呼設定を行うべき分散呼処理手段の識別と、その分散呼処理手段をこのホームメモリ局15に通知する処理とは行われない。
【0046】
したがって、このような分散呼処理手段がホームメモリ局15の主導の下で判別され、かつ関門交換局10が行う中継交換の下で与えられる限り、請求項1に記載の移動体交換機に比べて呼処理の手順の簡略とその呼処理に要する処理量の削減とが図られ、かつ分散呼処理手段13-1〜13-Pによって実現される多様な負荷分散の形態に対する柔軟な適応が可能となる。
【0047】
請求項3に記載の発明にかかわる移動体交換機では、請求項1に記載の移動体交換機において、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせに応じて、呼の着信先となるべき移動局の選択呼び出しを試行する。さらに、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、これらの分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、上述した選択呼び出しに対する応答を得た分散呼処理手段を「この移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼設定を行うべき分散呼処理手段」と識別する。
【0048】
すなわち、上述した呼の呼処理を行うべき分散呼処理手段は、着信先となるべき移動局が実際に選択呼び出しに対して応答できる状態で待機する限り、その移動局が位置する無線ゾーンについて、チャネル制御に整合した呼設定を行うことができる分散呼処理手段に設定される。
したがって、着信先となるべき移動局の状態やその移動局が位置する無線ゾーンが確認されない場合に比べて、移動局12-1〜12-Kに生起した着信呼の完了呼率が高められる。
【0049】
請求項4に記載の発明にかかわる移動体交換機では、請求項1に記載の移動体交換機において、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせに応じて、呼の着信先となるべき移動局の選択呼び出しを試行する。
さらに、分散呼処理手段13-1〜13-Pは、この選択呼び出しに対する応答を自立的に識別した場合に限って、そのホームメモリ局15と関門交換局10との何れか一方に、自装置を特定された分散呼処理手段として通知する。
【0050】
すなわち、上述した問い合わせに応じて分散呼処理手段13-1〜13-Pの全てあるいは一部によって行われた選択呼び出しの結果を取りまとめる処理は、これらの分散呼処理手段13-1〜13-Pの何れによっても行われない。
したがって、分散呼処理手段13-1〜13-Pの何れかがこのような取りまとめを行わなければならない場合に比べて、これらの分散呼処理手段13-1〜13-Pによって行われるべき処理の簡略化が図られる。
【0051】
請求項5に記載の発明にかかわる移動体交換機では、請求項1または請求項2に記載の移動体交換機において、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせには、複数の無線基地局11-1〜11-pの配下に個別に形成された無線ゾーンの内、呼の着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンの識別子が含まれる。分散呼処理手段13-1〜13-Pは、その問い合わせに含まれる識別子で示される無線ゾーンのみについて、上述した呼の着信先となるべき移動局に対する着信の可否を判別する。
【0052】
すなわち、このような着信の可否が判別されるべき無線ゾーンは、着信先の移動局の位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局15の主導の下で決定される。
したがって、同様の判別がホームメモリ局15以外の主導の下で行われる場合に比べて、完了呼率が大幅に低下することなく、分散呼処理手段13-1〜13-Pによって行われるべき呼設定の負荷が軽減される。
【0053】
請求項6に記載の発明にかかわる移動体交換機では、請求項1または請求項2に記載の移動体交換機において、ホームメモリ局15によって与えられた問い合わせには、分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、呼の着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき分散呼処理手段の識別子が含まれる。分散呼処理手段13-1〜13-Pの内、問い合わせに含まれる識別子で示される分散呼処理手段は、該当する呼の着信先となるべき移動局に対する着信が可能か否かを判別する。
【0054】
すなわち、このような着信の可否は、着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき分散呼処理手段によって、呼処理の手順に基づいて判別される。
したがって、個々の無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理が複数の分散呼処理手段によって分散処理として行われる場合であっても、請求項5に記載の移動体交換機と同様に、完了呼率が大幅に低下することなく呼設定の負荷が軽減される。
【0056】
請求項7に記載の発明にかかわるホームメモリ・ノード装置では置情報と呼の識別子とは、その呼の着信先の移動局が位置する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき移動体交換局に通知される。
したがって、このような移動体交換局以外の他の移動体交換局にも同様の位置情報と呼の識別子とが並行して通知される場合に比べて、これらの他の移動体交換局で無用に呼処理が行われることが回避される。
【0058】
請求項8に記載の発明にかかわるホームメモリ・ノード装置では、位置情報と応答との内、両者は関門交換局26によって行われるべき中継交換に供され、かつ前者は移動体交換局23-1〜23-Lの何れによって返送されなくても制御手段24によって確実に関門交換局26に通知される。
【0059】
したがって、サブモジュール25-1〜25-mに分散が図られた移動体交換局23-1〜23-Lの負荷の増加が抑制されつつ、これらの移動体交換局23-1〜23-Lの多様な負荷分散の形態に対する柔軟な適応が可能となる
【0061】
請求項9に記載の発明にかかわるホームメモリ・ノード装置では、位置情報と呼の識別子とは、その呼の着信先の移動局が位置する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき移動体交換局に備えられたサブモジュールの内、その呼処理の負荷を分担する特定のサブモジュールに通知される。
したがって、このような移動体交換局に備えられたサブモジュールの内、上述した特定のサブモジュール以外の他のサブモジュールにも同様の位置情報と呼の識別子とが並行して通知される場合に比べて、これらの他のサブモジュールで呼処理が無用に並行して行われことが回避される。
【0064】
請求項10に記載の発明にかかわるホームメモリ・ノード装置では、サブモジュール識別子と応答とについては、両者は関門交換局26によって行われるべき中継交換に供され、かつ前者は移動体交換局23-1〜23-Lの何れによって返送されない場合であっても、制御手段24によって確実にこの関門交換局26に通知される。
したがって、移動体交換局23-1〜23-Lの負荷の増加が抑制されつつ、これらの移動体交換局23-1〜23-Lの多様な負荷分散の形態に対する柔軟な適応が可能となる。
【0066】
請求項11に記載の発明にかかわるホームメモリ・ノード装置では、関門交換局26への応答に属性の情報が含められる。属性は着信呼が生起した移動局に提供されるべきサービスの形態を示すので、関門交換局26は、移動体交換局23-1〜23-Lに適用された負荷分散の形態だけではなく、そのサービスの多様な形態に柔軟に適応しつつこの着信呼の中継交換を行うことができる。
請求項12に記載の発明にかかわる関門交換機では、呼処理手段34は、入方路に生起し、かつ複数の無線基地局31-1〜31-pの配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局32-1〜32-Kの何れかに着信すべき呼に呼処理を施す。さらに、呼処理手段34は、これらの無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行う移動体交換局33-1〜33-Mにその呼を中継する。通話路形成手段35は、上述した入方路と移動体交換局33-1〜33-Mとの間に、呼処理手段34によって行われた呼処理の手順に基づいて通話路を形成する。
【0067】
また、呼処理手段34は、移動局32-1〜32-Kの内、上述した呼の着信先となるべき移動局が在圏する無線ゾーンを示す位置情報の要求をホームメモリ局36に発する。さらに、呼処理手段34は、移動体交換局33-1〜33-Mの何れかに備えられたサブモジュール37-1〜37-mの内、その呼の呼処理の負荷を分担すべきサブモジュールの識別子を含む応答がこの位置情報の要求に対して与えられると、この呼の出方路をその識別子で示されるサブモジュールとの間に形成された出方路に設定する。
【0068】
すなわち、上述した呼の着信先にかかわる呼設定を行うべき移動体交換機にその呼を中継するために供される出方路がホームメモリ36の主導の下で設定されるので、位置登録の過程で取得された位置情報が有効に活用され、かつ呼処理に供される資源の削減とサービス品質の向上とが図られる。
請求項13に記載の発明にかかわる関門交換機では、請求項12に記載の関門交換機において、位置情報の要求に対してホームメモリ局36によって与えられた応答には、呼の着信先となるべき移動局の属性が含まれる。また、呼処理手段34は、その応答に含まれる属性が所定の条件を満たすか否かを判別し、その判別の結果が真である場合に限って、呼の方路選定を行う。
【0069】
このような属性は着信呼が生起した移動局に提供されるべきサービスの形態を示すので、移動体交換局33-1〜33-Mに適用された負荷分散の形態だけではなく、そのサービスの多様な形態に柔軟に適応しつつ上述した呼の中継交換が行われる。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0071】
図4は、本発明の実施形態を示す図である。
図において、図17に示すものと機能および構成が同じものについては、同じ符号を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。
本実施形態と図17に示す従来例との構成の相違点は、関門交換局60に代えて関門交換局60Aが備えられ、移動体交換局70に代えて移動体交換局70Aが備えられ、ホームメモリ局80に代えてホームメモリ局80Aが備えられた点にある。
【0072】
また、移動体交換局70Aと移動体交換局70との構成の相違点は、呼プロセッサ76-1〜76-Nに代えてそれぞれ呼プロセッサ41-1〜41-Nが備えられたサブモジュール74A-1〜74A-Nがサブモジュール74-1〜74-Nに代えて備えられた点にある。
【0073】
なお、以下の各実施形態では、簡単のため、従来例と同様に無線ゾーン91-3に在圏する移動局92に着信すべき着信呼が生起したことを前提とし、その着信呼にかかわる呼処理およびチャネル制御の過程で各部が連係して行う処理の手順について記述することとする。
図5は、本発明の第一の実施形態の動作を説明する図である。
【0074】
図において、従来例において行われる処理と同じ処理については、図18に示す番号と同じ番号を付記して示し、以下では、その説明を省略する。
図6は、本発明の第一の実施形態における関門交換局の動作フローチャートである。
図において、従来例と同様の処理については、図19と同じ番号を付与し、以下では、その説明を省略する。
【0075】
図7は、本発明の第一の実施形態における移動体交換局の動作フローチャートである。
図において、従来例と同様の処理については、図21と同じ番号を付与し、以下では、その説明を省略する。
以下、図4〜図7を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明する。
【0076】
なお、本実施形態は、請求項1、12に記載の発明に対応する。
また、本実施形態と従来例との相違点は、関門交換局60A、ホームメモリ局80Aおよび呼プロセッサ41-1〜41-Nがそれぞれ行う下記の処理の手順にある。
関門交換局60Aは、上述した着信呼が生起すると、その着信呼の着信先となるべき移動局92の加入者番号IDを含む「位置要求」を生成し、通信リンク62を介してホームメモリ局80A宛にこの「位置要求」を送出する(図5(2)、図6(3))。
【0077】
ホームメモリ局80Aは、その「位置要求」に含まれる加入者番号IDと共に組み合わせをなす「在圏ゾーン」の識別子(以下、単に「位置情報」という。)と、交換局識別番号MSCIDとを既述のデータベースから取得する(図5(3))。
さらに、ホームメモリ局80Aは、その交換局識別番号MSCIDで示される移動体交換局(ここでは、簡単のため、移動体交換局70であると仮定する。)宛に、これらの加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「ルーティング要求」を送出する(図5(4))。
【0078】
なお、通信リンク81-1〜81-Nの内、この「ルーティング要求」の伝送に供される通信リンクについては、従来例と同様にホームメモリ局80Aに搭載されたオペレーティングシステムとドライバとの双方あるいは何れか一方によって選定される。
したがって、「ルーティング要求」は、例えば、ホームメモリ局80Aによって通信リンク81-4に送出された場合には、移動体交換局70では、ディジタルトランク77H-4およびスイッチモジュール75-4を介して呼プロセッサ41-4に与えられる。
【0079】
呼プロセッサ41-4は、この「ルーティング要求」を識別すると、その「ルーティング要求」に含まれる加入者番号IDと「位置情報」とに基づいて下記の状態や情報を識別することによって、この加入者番号IDで示される移動局92に対して着信が可能か否かを判別する(図5(5))。
・ 加入者番号IDで示される移動局92に先行して何らかの呼が生起し、かつその呼が存続している状態
・ その移動局92が自局の選択呼び出しに応答できない要因(例えば、加入者クラス、加入者情報)の有無
・ 「位置情報」で示される無線ゾーン(ここでは、簡単のため、無線ゾーン91-3であると仮定する。)における移動局92の選択呼び出しを阻害する何らかの要因(例えば、輻輳状態、無線基地局の障害)の有無
なお、これらの状態や情報を把握するために、呼プロセッサ41-4が単独で行い、あるいは主プロセッサ72と連係して行うべき処理の手順については、本願発明に関係がなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0080】
また、呼プロセッサ41-4は、上述した判別の結果が真である場合には、下記の要件の全てあるいは一部を吟味することによって、呼プロセッサ41-1〜41-Nの内、該当する着信呼の着信先である移動局92が在圏し、あるいは在圏する可能性が高い無線ゾーンを形成する無線基地局と連係すべき呼プロセッサ(以下、「着信処理プロセッサ」という。)を特定する(図5(a)、図7(a))。
【0081】
・ 呼プロセッサ41-1〜41-Nの負荷の分布
・ 移動局92の加入者情報
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nの地理的分布(ゾーン構成)
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nのトラヒックの分布
・ 無線基地局90-1〜90-Nの稼働状況
・ 移動局92に先行して生起した呼の履歴
なお、「着信先プロセッサ」は、呼プロセッサ41-4となってもよい。
【0082】
さらに、呼プロセッサ41-4は、該当する着信呼にユニークな呼識別情報TLDNを割り付け、その呼識別情報TLDNと上述した加入者番号IDと「位置情報」とに併せて、特定された「着信処理プロセッサ」の識別子(以下、単に「プロセッサ識別子」という。)を含む「ルーティング要求応答」を生成すると共に、スイッチモジュール75-4、ディジタルトランク77H-4および通信リンク81-4を介してホームメモリ局80A宛に、その「ルーティング要求応答」を送出する(図5(b) 、図7(a))。
【0083】
なお、以下では、簡単のため、「プロセッサ識別子」は、移動局92が在圏する無線ゾーン91-3にかかわる処理を専ら行うべき呼プロセッサ41-3を示す「3」であると仮定する。
【0084】
ホームメモリ局80Aは、この「ルーティング要求応答」を識別すると、その「ルーティング要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号ID、「位置情報」およびプロセッサ識別子を含む「位置要求応答」を生成し、かつ通信リンク62を介して関門交換局60A宛にこの「位置要求応答」を送出する(図5(c))。
【0085】
関門交換局60Aは、その「位置要求応答」を識別すると、この「位置要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「アドレスメッセージ」を生成する(図5(d))。
さらに、関門交換機60Aは、局間リンク61-1〜61-Nの内、上述した「位置要求応答」に含まれる「プロセッサ番号」に対応する局間リンク61-3を介して移動体交換局70A宛に、その「アドレスメッセージ」を送出する(図5(e)、図6(a))。
【0086】
移動体交換局70Aでは、呼プロセッサ41-3は、ディジタルトランク77G-3およびスイッチモジュール75-3を介して与えられるこの「アドレスメッセージ」を取り込む(図5(f))。
呼プロセッサ41-3は、この「アドレスメッセージ」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を取得し、かつディジタルトランク77B-31〜77B-3nおよびディジタルリンク71-31〜77-3nを介して無線基地局90-3と連係することによって、その加入者番号IDで示される移動局92の選択呼び出しを行う(図5(g)、図7(c))。
【0087】
さらに、呼プロセッサ41-3は、この選択呼び出しに応じて移動局72から送出された「着信応答」を識別した場合には、該当する着信呼の呼処理およびチャネル処理を続行する(図7(d))。
しかし、このような「着信応答」がチャネル制御の手順に適合した所定の期間内に識別できなかった場合には、呼プロセッサ41-3は、通信リンク73および主プロセッサ72を介して他の呼プロセッサ41-1、41-2、41-4〜41-Nに、『「アドレスメッセージ」に含まれる「位置情報」で示される無線ゾーンが配下に形成された無線ゾーンに該当するか否かの問い合わせ』を順次行う(図7(e))。
【0088】
さらに、呼プロセッサ41-3は、呼プロセッサ41-1、41-2、41-4〜41-Nの内、このような問い合わせに対して「肯定」を意味する回答が得られた呼プロセッサを識別すると、その呼プロセッサに、上述した呼識別情報TLDNおよび加入者番号IDを引き渡すことによって、該当する着信呼にかかわる呼処理とチャネル制御との主導権を移譲する(図7(f))。
【0089】
すなわち、移動体交換局70Aに備えられた呼プロセッサ41-1〜41-Nの内、ホームメモリ局80Aによって「ルーティング要求」が与えられた呼プロセッサによって、「着信先の移動局72が在圏する可能性が高い無線ゾーンにかかわる呼設定およびチャネル制御を行う呼プロセッサ」が特定され、かつ関門交換機60Aはその呼プロセッサ宛にアドレスメッセージを直接与えることができる。
【0090】
したがって、本実施形態によれば、アドレスメッセージが与えられた呼プロセッサによって該当する着信呼の呼処理が行われ得る確率が従来例に比べて大幅に大きくなり、この確率が低いことに起因する資源の利用効率とサービス品質との低下が軽減され、かつランニングコストの削減が図られる。
なお、本実施形態では、呼識別情報TLDNに併せて、加入者番号ID、「位置情報」および「プロセッサ番号」を含む「ルーティング要求応答」は、呼プロセッサ41-4によってホームメモリ局80A宛に送出されている。しかし、これらの加入者番号ID、「位置情報」および「プロセッサ番号」は、例えば、図8に示すように、呼識別情報TLDNと一体化されてもよい。
【0091】
図9は、本発明の第二および第三の実施形態の動作を説明する図である。
図において、既述の第一の実施形態と同様に行われる処理については、図5に示す番号と同じ番号を付与して示し、以下では、その説明を省略する。
図10は、本発明の第二および第三の実施形態におけるホームメモリ局の作フローチャートである。
【0092】
図11は、本発明の第二および第三の実施形態における移動体交換局の動作フローチャートである。
図10および図11において、既述の第一の実施形態と同様に行われる処理については、それぞれ図20および図7と同じ番号および記号を付与することとし、以下では、その説明を省略する。
【0093】
以下、図4、図6、図9〜図11を参照して本発明の第二の実施形態の動作を説明する。
なお、本実施形態は、請求項2、5〜9に記載の発明に対応する。
本実施形態の特徴は、ホームメモリ局80A、関門交換機60Aおよび呼プロセッサ41-1〜41-Nが連係して行う下記の処理の手順にある。
【0094】
ホームメモリ局80Aには、図12に示すように、無線ゾーン91-1〜91-Nの何れかに位置する個々の移動局について、加入者番号と、これらの無線ゾーン91-1〜91-Nの内、在圏する無線ゾーンを示すゾーン識別子との組み合わせが登録され、かつ位置登録の手順に基づいて移動体交換局70Aと連係することによって適宜更新される在圏ゾーンレジスタ51をデータベースとして有する。
【0095】
なお、このような在圏ゾーンレジスタ51が更新される過程で各部によって行われる処理については、本願発明の特徴ではなく、かつ公知の多様な技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その説明を省略する。
関門交換局60Aは、無線ゾーン91-3に在圏する移動局92に着信すべき着信呼が生起する(図9(1))と、その移動局92の加入者番号IDを含む「位置要求」を生成し、通信リンク62を介してホームメモリ局80A宛にこの「位置要求」を送出する(図9(2)、図6(3))。
【0096】
ホームメモリ局80Aは、その「位置要求」に含まれる加入者番号IDと共に既述の組み合わせをなすゾーン識別子と、交換局識別番号MSCIDとを既述のデータベースから取得する(図9(a)、図10(a))。
さらに、ホームメモリ局80Aは、その交換局識別番号MSCIDで示される移動体交換局(ここでは、簡単のため、移動体交換局70であると仮定する。)との間に形成された通信リンク81-1〜81-Nの内、上述したゾーン識別子で示される無線ゾーンにかかわるチャネル制御を行うべき呼プロセッサ41-3に対応した通信ンク81-3に、これらの加入者番号IDおよびゾーン識別子を含む「ルーティング要求」を送出する(図9(b)、図10(b))。
【0097】
したがって、この「ルーティング要求」は、通信リンク81-3、ディジタルトランク77H-3およびスイッチモジュール75-3を介して呼プロセッサ41-3に伝達される。
呼プロセッサ41-3は、この「ルーティング要求」を識別すると、その「ルーティング要求」に含まれる加入者番号IDと「位置情報」とに基づいて下記の状態や情報を把握することによって、この加入者番号IDで示される移動局92に対して着信が可能か否かを判別する(図9(c))。
【0098】
・ 加入者番号IDで示される移動局92に先行して何らかの呼が生起し、かつその呼が存続している状態
・ その移動局92が自局の選択呼び出しに応答できない要因(例えば、加入者クラス、加入者情報)の有無
・ 位置情報で示される無線ゾーン(ここでは、簡単のため、無線ゾーン91-3であると仮定する。)における移動局92の選択呼び出しを阻害する何らかの要因(例えば、輻輳状態、無線基地局の障害)の有無
なお、これらの状態や情報を把握するために、呼プロセッサ41-3が単独で行い、あるいは主プロセッサ72と連係して行うべき処理の手順については、本願発明に関係がなく、かつ多様な公知技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0099】
また、呼プロセッサ41-3は、上述した判別の結果が真である場合には、下記の要件の全てあるいは一部を吟味し、かつ該当する着信先である移動局92の選択呼び出しが許容される状態を確認すると共に、この呼プロセッサ41-3を既述の「着信処理プロセッサ」という。)として特定する(図9(d)、図11(a))。
・ 呼プロセッサ41-1〜41-Nの負荷の分布
・ 移動局92の加入者情報
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nの地理的分布(ゾーン構成)
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nのトラヒックの分布
・ 無線基地局90-1〜90-Nの稼働状況
・ 移動局92に先行して生起した完了呼の履歴
さらに、呼プロセッサ41-3は、該当する着信呼にユニークな呼識別情報TLDNを割り付け、その呼識別情報TLDNと上述した加入者番号IDと「位置情報」とに併せて、「着信処理プロセッサ」の識別子(以下、単に「プロセッサ識別子」という。)を含む「ルーティング要求応答」を生成すると共に、スイッチモジュール75-3、ディジタルトランク77H-3および通信リンク81-3を介してホームメモリ局80A宛に、その「ルーティング要求応答」を送出する(図9(e)、図11(b))。
【0100】
ホームメモリ局80Aは、この「ルーティング要求応答」を識別すると、その「ルーティング要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号ID、「位置情報」およびプロセッサ識別子を含む「位置要求応答」を生成し(図9(f))、かつ通信リンク62を介して関門交換局60A宛にこの「位置要求応答」を送出する(図9(g)、図10(c))。
【0101】
関門交換局60Aは、その「位置要求応答」を識別すると、この「位置要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「アドレスメッセージ」を生成する(図9(h))。
【0102】
さらに、関門交換機60Aは、局間リンク61-1〜61-Nの内、上述した「位置要求応答」に含まれるプロセッサ識別子に対応する局間リンク61-3を介して移動体交換局70A宛に、その「アドレスメッセージ」を送出する(図9(i)、図6(a))。
移動体交換局70Aでは、呼プロセッサ41-3は、ディジタルトランク77G-3およびスイッチモジュール75-3を介してその「アドレスメッセージ」を取り込み、かつ既述の第一の実施形態と同様の手順に基づく処理(図11(c)、(d))を行う。
【0103】
すなわち、生起した着信呼の着信先となるべき移動局92の選択呼び出しが行われるべき無線ゾーンと、その無線ゾーンにかかわるチャネル制御および呼設定を行うべき呼プロセッサ41-3とがホームメモリ局80Aの主導の下で与えられる。
したがって、本実施形態によれば、従来例および既述の第一の実施形態に比べて、ホームメモリ局80Aに蓄積された位置情報が有効にされ、かつ「アドレスメッセージ」は着信先の移動局が在圏する無線ゾーンにかかわる呼設定やチャネル制御を行うべき呼プロセッサに直接与えられる。
【0104】
なお、本実施形態では、「ルーティング要求」と「アドレスメッセージ」とは、それぞれ通信リンク81-3および局間リンク61-3を介して呼プロセッサ41-3に与えられ、その呼プロセッサ41-3によって個別に処理されている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、ホームメモリ局80Aによって特定されたプロセッサ識別子が通信リンク62を介して関門交換局60Aに伝達され、かつ局間リンク61-3を介して呼プロセッサ41-3宛に、「ルーティング要求」と「アドレスメッセージ」とが併合されてなるメッセージがこの関門交換局60Aによって一括して与えられることによって、呼設定の簡略化と効率化とが図られてもよい。
【0105】
以下、図4、図9〜図11を参照して本発明の第三の実施形態の動作を説明する。
なお、本実施形態は、請求項8、10に記載の発明に対応する。
本実施形態と既述の第二の実施形態との相違点は、ホームメモリ局80Aと呼プロセッサ41-4とが連係して行う下記の処理の手順にある。
【0106】
ホームメモリ局80Aは、呼プロセッサ41-3によって送出され、かつスイッチモジュール75-3、ディジタルトランク77H-3および通信リンク81-3を介して与えられた「ルーティング要求応答」を識別すると、その「ルーティング要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよびプロセッサ識別子に併せて、その加入者番号IDに対応して在圏ゾーンレジスタ51に記録されているゾーン識別子を含む「位置要求応答」を生成し(図9(A))、かつ通信リンク62を介して関門交換局60A宛にこの「位置要求応答」を送出する(図9(B)、図10(A))。
【0107】
関門交換局60Aは、その「位置要求応答」を識別すると、既述の第二の実施形態と同様の手順に基づいて、この「位置要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「アドレスメッセージ」を生成し(図9(h))、その局間リンク61-3を介して移動体交換局70A宛に、その「アドレスメッセージ」を送出する(図9(i))。
【0108】
なお、このような「アドレスメッセージ」に応じて移動体交換局70A(呼プロセッサ41-3)が行う処理については、第二の実施形態と同じであるので、ここでは、その説明を省略する。
すなわち、着信先である移動局92が在圏する無線ゾーン91-3を示すゾーン識別子は、ホームメモリ局80Aが在圏ゾーンレジスタ51を参照することによって得られると共に、「位置要求応答」に付加され、かつ「ルーティング要求」に付加されて呼プロセッサ41-3宛に送出されても、その呼プロセッサ41-3によって送出される「ルーティング要求応答」には含まれない。
【0109】
このように本実施形態によれば、在圏ゾーンレジスタ51に登録されたゾーン識別子が有効に参照されることによって、既述の第二の実施形態に比べて、プロセッサ41-1〜41-Nからホームメモリ局80Aに引き渡されるべき情報の情報量が削減されるので、通信リンク81-1〜81-Nの伝送効率が高められる。
なお、本実施形態では、在圏ゾーンレジスタ51に登録されたゾーン識別子は、個々の呼の呼設定の過程で二度に亘って参照されている。
【0110】
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、在圏ゾーンレジスタ51に登録された何れかのゾーン識別子について、「ルーティング要求」に付加されるために参照された時点から「位置要求応答」に付加されるために再び参照される時点に至る期間に、更新が行われる可能性があり、その更新が保留されるべき期間の長さが許容されない程度に長い場合には、
・ 図13に示すように、呼毎あるいは移動局毎に先行して参照されたゾーン識別子が登録されるべきゾーンレジスタ52が備えられ、
・ そのゾーンレジスタ52に登録されたゾーン識別子が「位置要求応答」に付加される
ことによって信頼性が確保されてもよい。
【0111】
また、上述した第二および第三の実施形態では、個々の移動局について、加入者番号とゾーン識別子との組み合わせが予め登録された在圏ゾーンレジスタ51がホームメモリ局80Aに備えられている。
しかし、在圏ゾーンレジスタ51については、このような構成に限定されず、局間リンク61-1〜61-N、呼プロセッサ41-1〜41-Nおよび無線ゾーン91-1〜91-Nの対応関係が既知の情報として識別が可能である限り、例えば、ゾーン識別子に代えて対応する呼プロセッサを示すプロセッサ識別子や局間リンクを示す識別子が予め登録されてもよい。
【0112】
さらに、上述した第二および第三の実施形態では、ホームメモリ局80Aに在圏ゾーンレジスタ51とゾーンレジスタ52とが備えられている。
しかし、無線ゾーン91-1〜91-Nがそれぞれ呼プロセッサ41-1〜41-Nの配下に形成される場合には、在圏ゾーンレジスタ51やゾーンレジスタ52には、既述の「ゾーン識別子」に代えて対応する呼プロセッサを示す「プロセッサ識別子」が登録され、あるいは格納されてもよい。
【0113】
また、呼プロセッサ41-1〜41-Nの配下に形成されるべき無線ゾーンの数がこれらの呼プロセッサの数Nより大きく、これらの呼プロセッサ41-1〜41-Nの配下に個別に形成されるべき無線ゾーンの数が異なる場合には、上述した「ゾーン識別子」の組み合わせが在圏ゾーンレジスタ51やゾーンレジスタ52に格納されることによって、これらの無線ゾーンの数の組み合わせに対する整合が図られてもよい。
【0114】
さらに、移動体交換局70Aと関門交換局60Aとの間にはそれぞれ局間リンク61-1〜61-Nが敷設され、その移動体交換局70Aとホームメモリ局80Aとの間に通信リンク81-1〜81-Nが敷設されている。
しかし、これらの局間リンク61-1〜61-Nと通信リンク81-1〜81-Nとの双方あるいは何れか一方が信頼性の確保や負荷分散を目的として冗長に敷設された場合には、在圏ゾーンレジスタ51やゾーンレジスタ52には、上述した「ゾーン識別子」や「プロセッサ識別子」に代えて、着信先の移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御や呼設定を行うべき個々の呼プロセッサとの間に所望の信号リンクとデータリンクとをそれぞれ形成する局間リンクと通信リンクとの双方あるいは何れかの識別子が登録され、かつ適宜更新されてもよい。
【0115】
図14は、本発明の第四および第五の実施形態の動作を説明する図である。
図において、既述の第一の実施形態において行われる処理と同じ処理については、図5と同じ符号を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。
図15は、本発明の第四および第五の実施形態における移動体交換局の動作フローチャートである。
【0116】
図において、第一の実施形態において行われる処理と同じ処理については、図7と同じ符号を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。
以下、図4、図14および図15を参照して本発明の第四の実施形態の動作を説明する。
なお、本実施形態は、請求項3に記載の発明に対応する。
【0117】
本実施形態の特徴は、呼プロセッサ41-4が「ルーティング要求」を識別した時点で行う下記の処理と、その処理に連係して着信先の移動局92が行う処理との手順にある。
また、本実施形態は既述の第一ないし第三の何れの実施形態においても同様に実現が可能であるが、以下の動作の説明については、簡単のため、第一の実施形態との対比において記述することとする。
【0118】
呼プロセッサ41-4は、ホームメモリ局80Aによって送出され、かつ通信リンク81-4を介して与えられた「ルーティング要求」を識別すると、その「ルーティング要求」に含まれる加入者番号IDと「位置情報」とに基づいて下記の状態や情報を把握することによって、この加入者番号IDで示される移動局92に対する着信が可能か否かを判別する(図5(5))。
【0119】
・ 加入者番号IDで示される移動局92に先行して何らかの呼が生起し、かつその呼が存続している状態
・ その移動局92が自局の選択呼び出しに応答できない要因(例えば、加入者クラス、加入者情報)の有無
・ 「位置情報」で示される無線ゾーン(ここでは、簡単のため、無線ゾーン91-3であると仮定する。)における移動局92の選択呼び出しを阻害する何らかの要因(例えば、輻輳状態、無線基地局の障害)の有無
さらに、呼プロセッサ41-4は、この判別の結果が真である場合には、呼プロセッサ41-4の識別子と上述した加入者番号IDとを含む「在圏確認要求」を生成し、通信リンク73を介して主プロセッサ72宛にその「在圏確認要求」を送出する(図14(A)、図15(A))。
【0120】
主プロセッサ72は、この「在圏確認要求」を識別すると、その「在圏確認要求」に含まれる加入者番号IDを含む「在圏確認指令」を生成する(図14(B))。さらに、主プロセッサ72は、通信リンク73を介して呼プロセッサ41-1〜41-Nの全て宛に、その「在圏確認指令」を送出する(図14(C))。
呼プロセッサ41-1〜41-Nは、それぞれディジタル回線71-11〜71-1n、…、71-N1〜71-Nnを介して無線基地局90-1〜91-Nと並行して連係することによって、この「在圏確認指令」に含まれる加入者番号IDで示される移動局92の選択呼び出しを試行する(図14(D)、図15(B))。
【0121】
なお、このような選択呼び出しの過程において無線基地局90-1〜91-Nによって送出される「選択呼び出し信号」は、着信先の移動局92が呼び出し音を生成することなく「在圏応答」を送出することの要求を意味する。
移動局92が無線ゾーン91-3に在圏する場合には、その移動局92によって送出された「在圏応答」は、無線基地局90-3によって受信され、かつディジタルリンク71-31〜71-3nの何れかとを介してサブモジュール74-3に備えられた呼プロセッサ41-3に伝達される(図14(E))。
【0122】
呼プロセッサ41-3は、通信リンク73を介して主プロセッサ72宛にこの「在圏応答」を送出する(図14(F))。主プロセッサ72は、通信リンク73を介して呼プロセッサ41-4宛にその「在圏応答」を送出する(図14(G)、図15(C))。
一方、呼プロセッサ41-4は、上述した「在圏確認要求」を送出した時点を起点とする所定の期間内にこの「在圏応答」が得られるか否かを判別する。
【0123】
さらに、呼プロセッサ41-4は、その判別の結果が偽であることを識別した場合には、該当する呼の呼設定およびチャネル制御を中断する(図15(D))。
しかし、この判別の結果が真であることを識別した場合には、呼プロセッサ41-1〜41-Nの内、該当する着信呼の着信先である移動局92が実際に在圏している無線ゾーン91-3を形成する無線基地局90-3と連係すべき呼プロセッサ(以下、「着信処理プロセッサ」という。)41-3を特定する(図14(H)、図15(E))。
【0124】
さらに、呼プロセッサ41-4は、該当する着信呼にユニークな呼識別情報TLDNを割り付け、その呼識別情報TLDNと上述した加入者番号IDと「位置情報」とに併せて、特定された「着信処理プロセッサ」の識別子(以下、単に「プロセッサ識別子」という。)を含む「ルーティング要求応答」を生成すると共に、スイッチモジュール75-4、ディジタルトランク77H-4および通信リンク81-4を介してホームメモリ局80A宛に、その「ルーティング要求応答」を送出する(図14(b)、図15(b))。
【0125】
すなわち、「ルーティング要求」に含まれる加入者番号IDで示される移動局92が選択呼び出しに対して実際に応答できることが確認されたときに限って、その移動局92が在圏する無線ゾーン91-3について呼設定およびチャネル制御を主導的に行うべき「着信処理プロセッサ」は、ホームメモリ局80A宛に通知される。
【0126】
したがって、着信先の移動局92が在圏する無線ゾーン91-3やその移動局92が選択呼び出しに応答できることが実体的には確認されない第一ないし第三の実施形態に比べて、移動体交換局70Aにおいて行われる呼処理やチャネル制御にかかわる処理の効率の向上と、その処理に供されるべき資源の削減とが図られる。
【0127】
なお、本実施形態は、呼プロセッサ41-4が下記の事項の全てあるいは一部を確認しない点で、既述の第一の実施形態と異なる。
・ 呼プロセッサ41-1〜41-Nの負荷の分布
・ 移動局92の加入者情報
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nの地理的分布(ゾーン構成)
・ 無線ゾーン91-1〜91-Nのトラヒックの分布
・ 無線基地局90-1〜90-Nの稼働状況
・ 移動局92に先行して生起した完了呼の履歴
しかし、これらの事項については、上述した処理の効率の低下が許容されるならば、確認されてもよい。
【0128】
以下、図4、図14および図15を参照して本発明の第五の実施形態の動作を説明する。
なお、本実施形態は、請求項4に記載の発明に対応する。
本実施形態と既述の第四の実施形態との相違点は、「ルーティング要求」に応じて呼プロセッサ41-1〜41-Nが行う下記の処理の手順にある。
【0129】
呼プロセッサ41-4は、ホームメモリ局80Aによって送出され、かつ通信リンク81-4を介して与えられた「ルーティング要求」を識別し、かつ第四の実施形態と同様にして、加入者番号IDで示される移動局92に対する着信が基本的に可能であるとを識別する(図14(5))と、通信リンク73を介して主プロセッサ72宛に、この加入者番号IDと呼プロセッサ41-4の識別子とを含む「在圏確認要求」を送出する(図14(A)、図15(A))。
【0130】
この「在圏確認要求」は、第四の実施形態と同様に、主プロセッサ72が行う中継処理の下で「在圏確認指令」に変換され(図14(B))、かつ通信リンク73を介して呼プロセッサ41-1〜41-Nの全てに与えられる(図14(C))。
呼プロセッサ41-1〜41-Nは、それぞれ無線基地局90-1〜91-Nと連係することによって、この「在圏確認指令」に含まれる加入者番号IDで示される移動局92の選択呼び出しを試行する(図14(D)、図15(B))。
【0131】
さらに、呼プロセッサ41-1〜41-Nは、それぞれ上述した選択呼び出しの試行を開始した時点を起点とする所定の期間内にこの「在圏応答」が得られるか否かを判別する。
また、移動局92が無線ゾーン91-3に在圏する場合には、その移動局92によって送出された「在圏応答」は、無線基地局90-3と、ディジタルリンク71-31〜71-3nの何れかとを介してサブモジュール74-3に備えられた呼プロセッサ41-3に伝達される。
【0132】
呼プロセッサ41-3は、上述した期間内にこの「在圏応答」が与えられると、図14および図15に点線で示すように、この呼プロセッサ41-3が「着信処理プロセッサ」であると認識するが、呼プロセッサ41-4宛には、その「在圏応答」を送出しない(図15(F))。。
また、呼プロセッサ41-3は、該当する着信呼にユニークな呼識別情報TLDNを割り付け、その呼識別情報TLDNと「着信処理プロセッサ」の識別子(以下、単に「プロセッサ識別子」という。)と上述した加入者番号IDとに併せて、既述の「位置情報」を含む「ルーティング要求応答」を生成すると共に、スイッチモジュール75-3、ディジタルトランク77H-3および通信リンク81-3を介してホームメモリ局80A宛に、その「ルーティング要求応答」を送出する(図14(b)、図15(b))。
【0133】
すなわち、「ルーティング要求」に含まれる加入者番号IDで示される移動局92が実際に在圏し、かつ上述した選択呼び出しの試行に応答した無線ゾーンについて呼設定およびチャネル制御を主導的に行うべき「着信処理プロセッサ」は、その「ルーティング要求」を識別した呼プロセッサ41-4に代わって、ホームメモリ局80A宛に、「ルーティング要求応答」を直接送出する。
【0134】
したがって、本実施形態によれば、このような「ルーティング要求応答」が主プロセッサ72が行う中継処理の下で呼プロセッサ41-4を介してホームメモリ局80A宛に送出される第四の実施形態に比べて、呼処理およびチャネル制御の簡略化がはかられ、サービス品質の向上とコストの削減とが図られる。
【0135】
なお、本実施形態では、上述した動作は、既述の第四の実施形態の対比において記述されている。
しかし、着信先の移動局92が在圏する無線ゾーンの候補にかかわるチャネル制御や呼設定を行う呼プロセッサに対して、「ルーティング要求」を識別した呼プロセッサが既述の「ルーティング要求応答」を送出する処理を要求し、あるいは一任することができるならば、本実施形態は、例えば、既述の第一ないし第三の実施形態のように、着信先の移動局92が在圏する無線ゾーンや「着信処理プロセッサ」が実体的に確認されない場合であっても実現が可能である。
【0136】
図16は、本発明の第六の実施形態における関門交換機の動作フローチャートである。
図において、第一の実施形態において行われる処理と同じ処理については、図6と同じ符号を付与して示し、ここでは、その説明を省略する。
以下、図4および図16を参照して本発明の第六の実施形態の動作を説明する。
【0137】
なお、本実施形態は、請求項11、13に記載の発明に対応する。
本実施形態と既述の第一の実施形態との相違点は、ホームメモリ局80Aと関門交換機60Aとによって行われる下記の処理の手順にある。
ホームメモリ局80Aは、呼プロセッサ41-4(あるいは呼プロセッサ41-3)から通信リンク81-4(81-3)を介して与えられた「ルーティング要求応答」を識別すると、その「ルーティング要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号ID、「位置情報」およびプロセッサ識別子に併せて、この加入者番号IDに対応して予め登録された加入者クラスを含む「位置要求応答」を生成し、かつ通信リンク62を介して関門交換局60A宛にこの「位置要求応答」を送出する。
【0138】
関門交換局60Aは、その「位置登録応答」に含まれる加入者クラスを取得し、この加入者クラスが「本願発明の適用の下でサービスが提供されるべき移動局」を示すか否かを判別する(図16(A))。
さらに、関門交換局60Aは、その判別の結果が偽である場合には、予め決められた手順に基づいて該当する着信呼の呼処理を中断する(図16(B))。
【0139】
なお、このような呼処理の手順については、本願発明の特徴ではなく、かつ公知の多様な技術の適用の下で実現が可能であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
しかし、上述した判別の結果が真である場合には、関門交換局60Aは、上述した「位置要求応答」に含まれる呼識別情報TLDN、加入者番号IDおよび「位置情報」を含む「アドレスメッセージ」を生成し、かつ局間リンク61-1〜61-Nの内、既述の「位置要求応答」に含まれる「プロセッサ番号」に対応する局間リンクを介して移動体交換局70A宛に、その「アドレスメッセージ」を送出する(図16(a))。
【0140】
すなわち、「アドレスメッセージ」の宛先は、該当する着信呼の着信先となるべき移動局92の加入者クラスが所定の加入者クラスである場合に限って、「その移動局92が在圏し、あるいは在圏する可能性が高い無線ゾーンについて呼設定を行うべき呼プロセッサ」に設定される。
したがって、本実施形態によれば、保守、運用、課金およびサービスにかかわる多様な体系に対する柔軟な適応が可能となり、かつ従来例に比べて、資源の利用効率とサービス品質との向上とに併せて、ランニングコストの削減が図られる。
【0141】
なお、本実施形態は、既述の第一の実施形態との対比において記述されている。
しかし、本実施形態は、上述したように着信先となるべき移動局92の加入者クラスがホームメモリ局80Aによって特定され、かつ関門交換局60Aに確実に伝達される限り、第二ないし第五の実施形態においても実現が可能である。
【0142】
また、本実施形態では、関門交換局60Aは、着信先となるべき移動局92の加入者クラスのみに着目して既述の判別を行っている。
しかし、所望の保守、運用、課金およびサービスの体系に適応するならば、このような加入者クラスに代えてサービスオーダ、トラヒックの分布、各部の負荷の分布その他の如何なる属性に基づいて同様の判別が行われてもよい。
【0143】
さらに、上述した各実施形態では、移動体交換機70Aの配下に形成される無線ゾーン91-1〜91-Nの内、何れかが異なる位置登録ゾーンに属し、かつ「ルーティング要求」を識別した呼プロセッサによって「着信処理プロセッサ」あるいはその「着信処理プロセッサ」の候補が選定されている。
しかし、このような「着信処理プロセッサ」あるいはその候補については、例えば、無線ゾーン91-1〜91-Nの全てが同一の位置登録ゾーンに該当する場合には、関門交換機60Aによって決定されてもよい。
【0144】
【発明の効果】
上述したように請求項1に記載の発明では、生起した呼が完了呼となるために呼設定を行うべき分散呼処理手段は、ホームメモリ局と関門交換局とが連係することによって行われ、あるいはこの関門交換局が単独で行う中継交換の過程で確度高く決定され、その呼設定にかかわる処理の簡略化と効率化とが図られる。
【0145】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明に比べて呼処理の手順の簡略とその呼処理に要する処理量の削減とが図られ、かつ分散呼処理手段によって実現される多様な負荷分散の形態に対する柔軟な適応が可能となる。
さらに、請求項3に記載の発明では、移動局に着信すべき着信呼の完了呼率が高められる。
【0146】
また、請求項4に記載の発明では、複数の分散呼処理手段によって行われた選択呼び出しの結果を取りまとめる処理が何れかの分散呼処理手段によって行わなければならない場合に比べて、これらの分散呼処理手段によって行われるべき処理の簡略化が図られる。
さらに、請求項5に記載の発明では、着信先の移動局に対する着信の可否がホームメモリ局以外の主導の下で行われる場合に比べて、完了呼率が大幅に低下することなく、分散呼処理手段が行うべき呼設定の負荷が軽減される。
【0147】
また、請求項6に記載の発明では、個々の無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理が複数の分散呼処理手段によって分散処理として行われる場合であっても、完了呼率が大幅に低下することなく、呼設定の負荷が軽減される。
さらに、請求項7に記載の発明では、着信先の移動局が位置する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき移動体交換局以外の他の移動体交換局にも位置情報と呼の識別子とが並行して通知される場合に比べて、これらの他の移動体交換局で無用に呼処理が行われことが回避される。
【0148】
また、請求項8に記載の発明では、サブモジュールに分散が図られた負荷の増加が抑制されつつ、移動体交換局の多様な負荷分散の形態に対する柔軟な適応が可能となる。
さらに、請求項9に記載の発明では、個々の移動体交換局に負荷分散を目的として備えられた複数のサブモジュールで呼処理が無用に並行して行われことが回避される。
【0149】
また、請求項10に記載の発明では、個々の移動体交換局がそれぞれ複数のサブモジュールに負荷分散が図られた場合であっても、これらの移動体交換局における負荷の増加の抑制と、多様な負荷分散の形態に対する柔軟な適応が可能となる。
さらに、請求項11、13に記載の発明では、個々の移動体交換局に適用された負荷分散の形態だけではなく、多様なサービスの形態に対する柔軟な適応が可能となる。
【0150】
また、請求項12に記載の発明では、位置登録の過程で取得された位置情報が有効に活用され、かつ呼処理に供される資源の削減とサービス品質の向上とが図られる。
したがって、これらの発明が適用された移動通信システムでは、個々の移動体交換局が負荷分散方式に基づいて分散処理として呼処理を行うことによって達成される高い信頼性が損なわれることなく、これらの移動体交換局と関門交換局およびホームメモリ局の多様な機能分散の形態に柔軟に適応しつつ安価にサービス品質の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる移動体交換機の原理ブロック図である。
【図2】本発明にかかわるホームメモリ・ノード装置の原理ブロック図である。
【図3】本発明にかかわる関門交換機の原理ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施形態の動作を説明する図である。
【図6】本発明の第一の実施形態における関門交換局の動作フローチャートである。
【図7】本発明の第一の実施形態における移動体交換局の動作フローチャートである。
【図8】呼識別情報の構成を示す図である。
【図9】本発明の第二および第三の実施形態の動作を説明する図である。
【図10】本発明の第二および第三の実施形態におけるホームメモリ局の動作フローチャートである。
【図11】本発明の第二および第三の実施形態における移動体交換局の動作フローチャートである。
【図12】在圏ゾーンレジスタの構成を示す図である。
【図13】ゾーンレジスタの構成を示す図である。
【図14】本発明の第四および第五の実施形態の動作を説明する図である。
【図15】本発明の第四および第五の実施形態における移動体交換局の動作フローチャートである。
【図16】本発明の第六の実施形態における関門交換局の動作フローチャートである。
【図17】分散処理方式が適用された移動通信システムの構成例を示す図である。
【図18】従来例の動作を説明する図である。
【図19】従来例における関門交換局の動作フローチャートである。
【図20】従来例におけるホームメモリ局の動作フローチャートである。
【図21】従来例における移動体交換局の動作フローチャートである。
【符号の説明】
10,26,60,60A 関門交換局
11,31,90 無線基地局
12,21,32,92 移動局
13 分散呼処理手段
14,35 通話路形成手段
15,36,80,80A ホームメモリ局
20,91 無線ゾーン
22 ホームメモリ
23,33,70,70A 移動体交換局
24 制御手段
25,37,74 サブモジュール
34 呼処理手段
41,76 呼プロセッサ(CPR)
51 在圏ゾーンレジスタ
52 ゾーンレジスタ
61 局間リンク
71 ディジタルリンク
72 主プロセッサ(MPR)
73,62,81 通信リンク
75 スイッチモジュール
77G,77H,77B ディジタルトランク(DT)

Claims (13)

  1. 関門交換局との間に形成された入方路に生起し、かつ複数の無線基地局の配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局の何れかに着信すべき呼について、これらの無線基地局と連係することによって負荷分散方式の分散処理として呼処理を行う複数Pの分散呼処理手段と、
    前記関門交換局と前記複数の無線基地局との間に、前記複数Pの分散呼処理手段によって行われる呼処理の手順に基づいて通話路を形成する通話路形成手段とを備え、
    前記複数Pの分散呼処理手段は、
    前記移動局の位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局によって与えられ、かつ前記呼の着信先となるべき移動局にかかわる問い合わせに応じて、その移動局に対する着信の可否の判別と、これらの分散呼処理手段の内、この移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼設定を行うべき分散呼処理手段の識別とを行い、このホームメモリ局と前記関門交換局との何れか一方にこれらの識別された分散呼処理手段と判別の結果とを通知する
    ことを特徴とする移動体交換機。
  2. 関門交換局との間に形成された入方路に生起し、かつ複数の無線基地局の配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局の何れかに着信すべき呼について、これらの無線基地局と連係することによって負荷分散方式の分散処理として呼処理を行う複数Pの分散呼処理手段と、
    前記関門交換局と前記複数の無線基地局との間に、前記複数Pの分散呼処理手段によって行われる呼処理の手順に基づいて通話路を形成する通話路形成手段とを備え、
    前記複数Pの分散呼処理手段は、
    前記移動局の位置情報をデータベースとして有するホームメモリ局によって与えられ、かつ前記呼の着信先となるべき移動局にかかわる問い合わせに応じて、この移動局に対する着信の可否の判別を行い、その判別の結果をこのホームメモリ局に通知する
    ことを特徴とする移動体交換機。
  3. 請求項1に記載の移動体交換機において、
    複数Pの分散呼処理手段は、
    ホームメモリ局によって与えられた問い合わせに応じて呼の着信先となるべき移動局の選択呼び出しを試行し、これらの分散呼処理手段の内、その選択呼び出しに対する応答を得た分散呼処理手段をこの移動局が在圏する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼設定を行うべき分散呼処理手段と識別する
    ことを特徴とする移動体交換機。
  4. 請求項1に記載の移動体交換機において、
    複数Pの分散呼処理手段は、
    ホームメモリ局によって与えられた問い合わせに応じて呼の着信先となるべき移動局の選択呼び出しを試行し、その選択呼び出しに対する応答を自立的に識別した場合に限って、そのホームメモリ局と関門交換局との何れか一方に自装置を特定された分散呼処理手段として通知する
    ことを特徴とする移動体交換機。
  5. 請求項1または請求項2に記載の移動体交換機において、
    ホームメモリ局によって与えられた問い合わせには、
    複数の無線基地局の配下に個別に形成された無線ゾーンの内、呼の着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンの識別子が含まれ、
    複数Pの分散呼処理手段は、
    前記問い合わせに含まれる識別子で示される無線ゾーンのみについて前記呼の着信先となるべき移動局に対する着信の可否を判別する
    ことを特徴とする移動体交換機。
  6. 請求項1または請求項2に記載の移動体交換機において、
    ホームメモリ局によって与えられた問い合わせには、
    複数Pの分散呼処理手段の内、呼の着信先となるべき移動局が位置し得る無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき分散呼処理手段の識別子が含まれ、
    前記複数Pの分散呼処理手段の内、前記問い合わせに含まれる識別子で示される分散呼処理手段が前記呼の着信先となるべき移動局に対する着信が可能か否かを判別する
    ことを特徴とする移動体交換機。
  7. 無線ゾーンに位置し得る個々の移動局について、これらの無線ゾーンの内、実際に位置する無線ゾーンを示す位置情報が格納されたホームメモリと、
    前記移動局の何れかに着信すべき着信呼生起により関門交換局から位置要求が通知されたときに、移動体交換局の内、その着信呼が生起した移動局について前記ホームメモリに格納されている位置情報で示される無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべき移動体交換局、即ち、着信処理移動体交換局に、これらの位置情報と前記位置要求により通知された呼の識別子とを通知する制御手段と
    を備えたホームメモリ・ノード装置であって、
    前記制御手段は、着信処理移動体交換局から前記通知に対する応答が与えられたときに、無線ゾーンと移動局との双方あるいは何れか一方について、それぞれ呼処理の負荷を分担する移動体交換局の複数のサブモジュールの内、前記着信呼が生起した移動局が位置する無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行うべきサブモジュールを前記関門交換局に識別させるためのサブモジュール識別子を前記応答から取得し、その取得したサブモジュール識別子を含んだ情報を前記位置要求に対する応答として前記関門交換局に通知する
    ことを特徴とするホームメモリ・ノード装置。
  8. 請求項7に記載のホームメモリ・ノード装置において、
    前記制御手段は、前記着信処理移動体交換局に通知した位置情報を保持しておき前記着信処理移動体交換局から該通知に対する応答が与えられたときに、保持している位置情報を、前記位置要求に対する応答として前記関門交換局に通知する情報に含ませる
    ことを特徴とするホームメモリ・ノード装置。
  9. 請求項7に記載のホームメモリ・ノード装置において、
    前記ホームメモリには、移動体交換局備えられ、かつ無線ゾーンと移動局との双方あるいは何れか一方について、それぞれ呼処理の負荷を分担する複数のサブモジュールから、特定のサブモジュールを識別するためサブモジュール識別子が前記位置情報と共に格納され、
    前記制御手段は、前記移動局の何れかに着信すべき着信呼生起により関門交換局から位置要求が通知されたときに、その着信呼が生起した移動局について前記ホームメモリに格納されている位置情報とサブモジュール識別子とを取得し、前記着信処理移動体交換局に備えられた前記サブモジュールの内、取得したサブモジュール識別子で示されるサブモジュールに伝達するように取得した位置情報と前記位置要求により通知された呼の識別子とを前記着信処理移動体交換局に通知する
    ことを特徴とするホームメモリ・ノード装置。
  10. 請求項に記載のホームメモリ・ノード装置において、
    前記制御手段は、前記着信処理移動体交換局に通知を行った際に、前記取得したサブモジュール識別子を保持しておき、前記着信処理移動体交換局から該通知に対する応答が与えられたときに、該通知に対する応答から取得するサブモジュール識別子の代わりに、保持しているサブモジュール識別子を、前記位置要求に対する応答として前記関門交換局に通知する情報に含ませる
    ことを特徴とするホームメモリ・ノード装置。
  11. 請求項8または請求項10に記載のホームメモリ・ノード装置において、
    前記ホームメモリには、移動局の位置情報に併せて、これらの移動局の属性が格納され、
    前記制御手段は、移動局の内、呼が生起した移動局について前記ホームメモリに格納された属性を、前記位置要求に対する応答として前記関門交換局に通知する情報に更に含ませる
    ことを特徴とするホームメモリ・ノード装置。
  12. 入方路に生起し、かつ複数の無線基地局の配下に個別に形成された無線ゾーンに位置し得る移動局の何れかに着信すべき呼に呼処理を施し、これらの無線ゾーンのチャネル制御に整合した呼処理を行う移動体交換局に対するその呼の中継を行う呼処理手段と、
    前記入方路と前記移動体交換局との間に、前記呼処理手段によって行われた呼処理の手順に基づいて通話路を形成する通話路形成手段とを備え、
    前記呼処理手段は、
    前記移動局の内、前記呼の着信先となるべき移動局が在圏する無線ゾーンを示す位置情報の要求をホームメモリ局に発し、かつ前記移動体交換局の何れかに備えられたサブモジュールの内、その呼の呼処理の負荷を分担すべきサブモジュールの識別子を含む応答がこの位置情報の要求に対して与えられたときに、この呼の出方路をその識別子で示されるサブモジュールとの間に形成された出方路に設定する
    ことを特徴とする関門交換機。
  13. 請求項12に記載の関門交換機において、
    位置情報の要求に対してホームメモリ局によって与えられた応答には、
    呼の着信先となるべき移動局の属性が含まれ、
    呼処理手段は、
    前記応答に含まれる属性が所定の条件を満たすか否かを判別し、その判別の結果が真である場合に限って、前記呼の方路選定を行う
    ことを特徴とする関門交換機。
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