JP4264790B2 - 統計多重制御装置、画像符号化装置、統計多重システム、統計多重制御方法および符号化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを符号化し、これらを多重化するための統計多重制御装置、画像符号化装置並びに統計多重システム、および、この統計多重システムにおいて用いられる統計多重制御方法並びに符号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、画像データなどをデジタルデータとして送受信するデジタル放送が注目されている。デジタル放送の利点は、アナログ放送に比べて、同じ伝送路においてより多くの番組データ(以下、プログラムという。)を伝送することが可能であるということである。これは画像データを圧縮して伝送できるということによるところが大きい。画像データの圧縮の方法としては、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)規格で採用されている双方向予測符号化方式がある。
【0003】
デジタル放送における画像の圧縮符号化では、圧縮符号化後のデータ量(ビット量)を、伝送路の伝送容量以下に抑えつつ、画質を高品質に保つ必要がある。
【0004】
所定の伝送容量の伝送路に対して、より多くのプログラムを流す方法として、「統計多重」という手法がある。統計多重は、各プログラムの伝送レートを動的に変化させることにより、より多くのプログラムを伝送する手法である。この統計多重では、例えば、伝送レートを減らしても画質の劣化が目立たないプログラムについては伝送レートを減らすことにより、より多くのプログラムの伝送を可能にする。
【0005】
ここで、図10および図11を参照して、統計多重制御について更に説明する。図10は、従来の固定レートにより多重化した場合の各プログラムに対する割当符号レートの一例を表したものであり、縦軸が各プログラムに対する割当符号レート、横軸が時間を表している。図10に示したように、例えば天気予報、ニュースおよびドラマといった多重化される各プログラムの割当符号レートは、初期値として割り当てられた符号レートのままであり、時間の経過によって変動していない。各プログラムに対して初期値として割り当てられる符号レートは、各プログラムの画質の劣化が目立つ部分(時間)における画質の劣化が許容範囲に収まるように割り当てられている。従って、画質の劣化が目立つ部分以外には、必要以上の符号レートが割り当てられていることになる。
【0006】
図11は、統計多重の手法を用いて、各プログラムに対する割当符号レートを動的に変化させて多重化した場合の各プログラムに対する割当符号レートの一例を表したものであり、縦軸が各プログラムに対する割当符号レート、横軸が時間を表している。統計多重は、各プログラムの画質の劣化が目立つ部分(時間)が同一時に重なることが稀であることを利用したものである。そのため、あるプログラムでは画質劣化が目立つ部分であるとき、他のプログラムは符号レートを落としても画質劣化が目立たない場合が多いので、他のプログラムの符号レートを落として、画質劣化が目立つプログラムに対して符号レートを多く割り当てることができる。図11に示した例では、時刻Pにおいて、ドラマ(1)では画質劣化が目立つ部分であり、ニュースおよびドラマ(2)では画質劣化が目立たない部分であるとき、ニュースおよびドラマ(2)の符号レートを落として、ドラマ(1)に対してその分の符号レートを多く割り当てる。このようにして、統計多重を用いることにより、通常よりも多くのプログラムを伝送することができる。
【0007】
ここで、近年、映画などにおいて使用される光学フィルム上に記録された映像を、テレビジョン信号に変換するテレシネ(telecine)装置が提案されている。一般に、映画などにおいて使用されている光学フィルムは、フィルム素材が毎秒24フレームのフレームレートで光学フィルム上に形成されたものであり、毎秒約30フレームのフレームレートを持つテレビジョン信号とは、フレームレートが異なっている。そこで、テレシネ装置では、光学フィルムとテレビジョン信号とのフレームレートの差を無くすため、24のフィルム素材から30枚のビデオフレームを生成する処理が行われている。このような処理は、フィルム素材のあるフィールドを繰り返すことによって生成した繰り返しフィールドを、フィルム素材のフィールド間に挿入することによって行われる。すなわち、図12(A)に示したように、各フィルム素材から2フィールド(トップフィールドおよびボトムフィールド)の画像を形成する。次に、4枚のフィルム素材をビデオ信号の5フレームへ変換する。このとき、図12(B)に丸印を付して示したように、フィルム素材中の所定のフィールドA,cを繰り返すことにより繰り返しフィールドA1,c1を生成し、この繰り返しフィールドA1,c1を挿入することによってフィールド数を増加させる。このような処理は、一般に、2:3プルダウン処理(以下、単にプルダウン処理とする。)と呼ばれる。
【0008】
一方、上述したテレシネ装置によって、テレビジョン信号に変換されたビデオデータを、MPEGなどの圧縮符号化技術を使用して圧縮符号化し、記録媒体などに記録する試みも行われている。ここで、テレビジョン信号により送信された(すなわち、2:3プルダウン処理を施された)データを圧縮符号化する際には、圧縮符号化効率を向上させるために、上述した繰り返しフィールドを除去する処理が行われている。このような処理は、一般に、逆2:3プルダウン処理と呼ばれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した統計多重制御において、プルダウン処理されたデータが含まれていると、以下のような問題がある。すなわち、プルダウン処理されていない通常のデータでは、1フレームで1ピクチャの符号化が行われるのに対し、プルダウン処理されたデータでは、逆2:3プルダウン処理のため、1フレームに1ピクチャの符号化が行われるとは限らない。すなわち、例えば、図13に示したように、1.5フレームで1ピクチャの符号化が行われる場合もある。従って、図13に示したように、フレーム毎に、符号レートの総和が許容符号レートを超えないように割り当てを行ったとしても、プルダウン処理されたデータでは第nフレームのピクチャが第n+1フレームまで続くことがあるため、図中符号Xで示したように、符号レートの合計が許容符号レートを超えてしまう可能性がある。このような場合、必要な画像データが全て送信できないため、多重化が正常に行われず、異常な画像が生成されてしまうという問題がある。
【0010】
また、符号レートを一定にした状態(いわゆる、固定ビットレート制御)から統計多重制御に移行する場合、および、統計多重制御から固定ビットレート制御に移行した場合にも同様の問題がある。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、プルダウン処理されたデータにも対応することができる統計多重システム、画像符号化装置、統計多重制御装置、統計多重制御方法および符号化方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による第1の統計多重制御装置は、画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段とを備えたシステムに用いられ、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御装置であって、各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、プルダウン判定手段がプルダウン処理されたデータと判定した場合に、目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段とを備えると共に、この符号レート修正手段が、統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
本発明による第2の統計多重制御装置は、画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段とを備えたシステムに用いられ、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御装置であって、各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、プルダウン判定手段がプルダウン処理されたデータと判定した場合に、目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段とを備えると共に、この符号レート修正手段が、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
【0013】
また、本発明による第1の画像符号化装置は、画像データを符号化する画像符号化装置であって、複数の画像符号化装置の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化装置に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化装置を制御する統計多重制御手段とを備えたシステムに用いられ、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、プルダウン判定手段がプルダウン処理されたデータと判定した場合に、統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段とを備えると共に、この符号レート修正手段が、統計多重制御手段が統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
本発明による第2の画像符号化装置は、画像データを符号化する画像符号化装置であって、複数の画像符号化装置の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化装置に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化装置を制御する統計多重制御手段とを備えたシステムに用いられ、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、プルダウン判定手段がプルダウン処理されたデータと判定した場合に、統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段とを備えると共に、この符号レート修正手段が、統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
【0014】
さらに、本発明による第1の統計多重システムは、画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御手段と、各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、プルダウン判定手段がプルダウン処理されたデータと判定した場合に目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段とを備えると共に、この符号レート修正手段が、統計多重制御手段が統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
本発明による第2の統計多重システムは、画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御手段と、各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、プルダウン判定手段がプルダウン処理されたデータと判定した場合に目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段とを備えると共に、この符号レート修正手段が、統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
【0015】
また、本発明による第1の統計多重制御方法は、各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定ステップと、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に目標符号レート設定ステップにおいて設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップとを含むと共に、この符号レート修正ステップでは、統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
本発明による第2の統計多重制御方法は、各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定ステップと、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に目標符号レート設定ステップにおいて設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップとを含むと共に、この符号レート修正ステップでは、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
【0016】
さらに、本発明による第1の符号化方法は、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップとを含むと共に、この符号レート修正ステップでは、統計多重制御手段が統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
本発明による第2の符号化方法は、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップとを含むと共に、この符号レート修正ステップでは、統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたものである。
【0017】
本発明による第1の統計多重制御装置、画像符号化装置、統計多重システム、統計多重制御方法および符号化方法では、単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートが設定されると共に、画像データがプルダウン処理されたデータか否かが判定される。そして、プルダウン処理されたデータと判定された場合には、設定された目標符号レートが一定条件のもとで修正される。また、統計多重制御を開始するときには、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとが比較され、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートが修正される。
本発明による第2の統計多重制御装置、画像符号化装置、統計多重システム、統計多重制御方法および符号化方法では、単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートが設定されると共に、画像データがプルダウン処理されたデータか否かが判定される。そして、プルダウン処理されたデータと判定された場合には、設定された目標符号レートが一定条件のもとで修正される。また、統計多重制御を停止するときには、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとが比較され、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートが修正される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態に係る統計多重制御装置としてのコントローラ、画像データを含む複数の番組データを符号化する複数の画像符号化手段としての画像符号化装置および各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段としての多重化装置を含む統計多重システムの構成例を示すブロック図である。この統計多重システム1は、それぞれ、本発明における番組データとしてのプログラムSi (iは1以上の整数値)を入力し、圧縮符号化する複数の画像符号化装置2i と、各画像符号化装置2i に対してフィードフォワード型のビットレート制御を行う本実施の形態に係る統計多重制御装置としてのコントローラ3と、各画像符号化装置2i よりそれぞれ出力される圧縮符号化データSti を多重化して、伝送路に対して画像データSm を出力する多重化手段としての多重化装置4とを備えている。
【0020】
図2は、図1におけるコントローラ3のハードウェア構成を示すブロック図である。コントローラ3は、CPU(中央処理装置)51と、FROM(flash electrically erasable programmable read only memory)52と、DRAM(dynamic random access memory)53と、これらが接続されたバス70とを備えている。コントローラ3は、更に、それぞれの画像符号化装置2iとのデータの送受信を行うためのインターフェース54を備えている。このコントローラ3は、インターフェース54を介して、各画像符号化装置2iから送信された符号化難易度Di(後述)のデータを受信すると共に、各画像符号化装置2iに対して割当ビットレートRatei(後述)を送信することができるようになっている。
【0021】
図3は、図1における画像符号化装置2iの詳細な構成を示すブロック図である。この図に示したように、画像符号化装置2iは、プログラムSiを入力し、圧縮符号化のための前処理等を行うエンコーダ制御部11と、このエンコーダ制御部11の出力データを所定時間だけ遅延して出力するためのFIFO(先入れ先出し)メモリ12と、このFIFOメモリ12の出力データを入力し、ピクチャ毎にピクチャタイプに応じた符号化方法によって圧縮符号化して、圧縮画像データStiを出力するエンコーダ13と、エンコーダ制御部11の出力データに基づいて動きベクトルを検出し、エンコーダ13に送る動き検出回路14と、エンコーダ制御部11から出力されるイントラACデータSaiと動き検出回路14から出力されるME残差データSziとに基づいてエンコーダ13を制御する符号化制御部15と、プログラムSiがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン検出部16を備えている。なお、ME残差とは、動き予測誤差をピクチャ全体について絶対値和あるいは自乗和したものであり、ME残差データSziは、ME残差を求めるためのデータであり、後で詳しく説明する。
【0022】
エンコーダ制御部11は、プログラムSiを入力し、符号化する順番に従ってピクチャ(Iピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャ)の順番を並べ替える画像並べ替え回路21と、この画像並べ替え回路21の出力データを入力し、フレーム構造かフィールド構造かを判別し、判別結果に応じた走査変換および16×16画素のマクロブロック化を行う走査変換・マクロブロック化回路22と、この走査変換・マクロブロック化回路22の出力データを入力し、IピクチャにおけるイントラACを算出し、イントラACデータSaiを符号化制御部15に送ると共に、走査変換・マクロブロック化回路22の出力データをFIFOメモリ12および動き検出回路14に送るイントラAC演算回路23とを備えている。なお、イントラACとは、Iピクチャにおいて、8×8画素のDCT(離散コサイン変換)ブロック内の各画素の画素値とDCTブロック内の画素値の平均値との差分の絶対値の総和として定義され、絵柄の複雑さを表すものといえる。
【0023】
エンコーダ13は、FIFOメモリ12の出力データと予測画像データとの差分をとる減算回路31と、この減算回路31の出力データに対して、DCTブロック単位でDCTを行い、DCT係数を出力するDCT回路32と、このDCT回路32の出力データを量子化する量子化回路33と、この量子化回路33の出力データを可変長符号化する可変長符号化回路34と、この可変長符号化回路34の出力データを一旦保持し、ビットストリームからなる圧縮符号化データStiとして出力するバッファメモリ35と、量子化回路33の出力データを逆量子化する逆量子化回路36と、この逆量子化回路36の出力データに対して逆DCTを行う逆DCT回路37と、この逆DCT回路37の出力データと予測画像データとを加算して出力する加算回路38と、この加算回路38の出力データを保持し、動き検出回路14から送られる動きベクトルに応じて動き補償を行って予測画像データを減算回路31および加算回路38に出力する動き補償回路39とを備えている。
【0024】
動き検出回路14は、エンコーダ制御部11の出力データに基づいて、圧縮符号化の対象となるピクチャの注目マクロブロックと、参照されるピクチャにおいて注目マクロブロックとの間の画素値の差分の絶対値和あるいは自乗和が最小となるマクロブロックを探して、動きベクトルを検出して動き補償回路39に送るようになっている。また、動き検出回路14は、動きベクトルを求める際に、最小となったマクロブロック間における画素値の差分の絶対値和あるいは自乗和を、ME残差データSziとして符号化制御部15に送るようになっている。
【0025】
符号化制御部15は、動き検出回路14からのME残差データSziをピクチャ全体について足し合わせた値であるME残差を算出するME残差計算部41と、このME残差計算部41によって算出されたME残差とイントラAC演算回路23からのイントラACデータSaiとに基づいて、ピクチャの符号化の難易度を表す符号化難易度Diを算出し、コントローラ3に送る符号化難易度計算部42とを備えている。
【0026】
また、符号化制御部15は、符号化難易度計算部42によって算出された符号化難易度Diに基づいてコントローラ3において決定された目標ビットレートRateiとなるように量子化回路33における量子化特性値に対応する量子化インデックスを決定し、量子化回路33に送る量子化インデックス決定部45を備えている。
【0027】
プルダウン検出部16は、プログラムSiをフレーム毎に保存するフレームメモリ81と、フレームメモリ81に保存された画像データと新たに入力された画像データとの差を検出するフレーム間差分検出部82と、フレーム間差分検出部82の検出結果を記憶するシフトレジスタ83と、シフトレジスタ83に記憶されたデータに基づいてプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン検出回路84とを備えている。なお、プルダウン検出部16には、画像データがフィールド毎に入力されるものとする。フレーム間差分検出部82は、新たに入力された画像データとフレームメモリ81に保存された画像データのトップフィールド(あるいはボトムフィールド)同士を比較し、全く同一のフィールドの繰り返しを検知すると、シフトレジスタ83に信号を出力する。プルダウン検出回路84は、シフトレジスタ83に記憶されたデータに基づき、繰り返しフィールドが所定の個数検出されていれば、プルダウン処理されたデータと判定する。また、プルダウン検出部16は、さらにフィールド/フレーム変換部85を備えており、フィールド毎の画像データをフレーム毎の画像データに変換して、エンコーダ制御部11に出力するようになっている。
【0028】
ここで、符号化難易度(Difficulty)について説明する。符号化難易度は、ピクチャの符号化の難易度を表すものであるが、これは、同じ画質を保つために必要なデータ量の比率と言い換えることができる。符号化難易度を数値化する方法は種々考えられる。符号化難易度を算出するためのパラメータとしては、前述のイントラACやME残差の他に、アクティヴィティやフラットネスがある。アクティヴィティとは、映像の絵柄の複雑さを表し、例えば原画の輝度信号の画素値の分散に基づいて算出され、TM5(Test Model Editing Commitee :"Test Model 5";ISO/IEC JTC/SC292/WG11/NO400(Apr.1993)) 等においてマクロブロックの量子化値の算出のために用いられる。フラットネスとは、映像の空間的な平坦さを表す指標として定義され、映像の複雑さを表し、映像の絵柄の難しさ(難度)および圧縮後のデータ量と相関性を有する。前述のように、イントラACおよびアクティヴィティは絵柄の複雑さを表し、ME残差は映像の動きの速さおよび絵柄の複雑さを表し、フラットネスは映像の空間的な平坦さを表し、これらは符号化の難易度と強い相関があることから、これらを変数とする一次関数等により、符号化難易度を算出することが可能である。また、本出願人は、符号化難易度をより正確に数値化する手法として、例えばTM5において規定され、以前に符号化した同じタイプのピクチャにおける画面の複雑さを示すパラメータであるグローバル・コンプレキシティ(Global Complexity )や、先読みした統計量(ME残差、アクティヴィティ、フラットネスおよびイントラAC)から符号化難易度へ変換する変換式を時々刻々、学習により更新していく方法を提案している。この方法では、例えば、1つのピクチャを圧縮する毎に、グローバル・コンプレキシティを先読みした統計量で除算して、符号化難易度データの近似に用いられる重み付け係数を算出し、演算処理に用いられる重み付け係数を更新する。この重み付け係数の更新により、常に、映像データの絵柄に最適な重み付け係数を用いることができ、先読みした統計量により符号化難易度を高い精度で近似することが可能になる。
【0029】
このような手法により先読みした統計量(イントラAC,アクティヴィティ等)に基づいて、精度の高い符号化難易度が得られる場合、その符号化難易度を用いて統計多重における各プログラムの目標ビットレートRateを決定することが可能である。
【0030】
次に、本実施の形態に係るプルダウン処理されたデータを含む統計多重制御について説明する。図4は、本実施の形態に係る統計多重制御における割当ビットレートの一例を表すものである。図4では、簡単のため、2つのプログラムについて統計多重制御を行うものとする。また、第1プログラムはプルダウン処理されておらず、第2プログラムはプルダウン処理されているものとする。
【0031】
第1プログラムは、プルダウン処理されていないため、1フレームに1ピクチャの符号化が行われる。一方、第2プログラムは、プルダウン処理されているため、1フレームに1ピクチャの符号化が行われるとは限らず、例えば1.5フレームに1ピクチャの符号化が行われる場合もある。このような場合に、単に目標ビットレートに従った割り当てを行ったのでは、2つのプログラムのビットレートの合計が許容値を越えてしまう可能性がある。
【0032】
そこで、本実施の形態では、それぞれのプログラムの第nフレームにおけるビットレートを次のようにして決定するようにした。すなわち、上述した符号化難易度に基づいて全プログラムについてのフレーム毎の目標ビットレートrを設定したのち、第1プログラムについては、目標ビットレートをそのままビットレートとして採用し、第2プログラムについては、以下のようにして目標ビットレートを修正する。
【0033】
すなわち、第2プログラムの第nフレームの目標ビットレートrnと後続の目標ビットレート(すなわち、第n+1フレームの目標ビットレートrn+1)とを比較し、rn>rn+1であれば、rn+1を、第nフレームの修正ビットレートとして採用するようにした。これは、第nフレームの目標ビットレートrnよりも第n+1フレームの目標ビットレートrn+1が小さいということは、第n+1フレームでは他のプログラム(第1プログラム)のビットレートが増加することを意味しており、第2プログラムの第nフレームのビットレートをrnのままにしておくと、第nフレームのピクチャの符号化が第n+1フレームまで続いた場合にオーバーフローを起こす可能性があるからである。一方、第nフレームのビットレートをrn+1に修正すれば、第nフレームのピクチャの符号化が第n+1フレームまで続いたとしても、図中符号Aで示したように、オーバーフローを起こすことがないからである。
【0034】
これに対し、rn≦rn+1であれば、第nフレームのビットレートは修正せず、目標ビットレートrnのままとした。これは、第nフレームのビットレートrnよりも第n+1フレームのビットレートrn+1が大きいということは、第n+1フレームでは他のプログラム(第1プログラム)のビットレートが減少することを意味しており、第nフレームのビットレートを目標ビットレートをrnのままにしておいてもオーバーフローを起こす可能性がないからである。これは、図中符号Bで示した部分に対応する。
【0035】
このように構成されているため、互いに同期されていない複数のプロクラムについて、それぞれのビットレートを、その合計が許容値を超えないように制御することができる。
【0036】
次に、図5の流れ図を参照して、本実施の形態に係る統計多重制御の具体例について説明する。この動作では、まず、コントローラ3は、全回線容量の設定を行い、各プログラムのフレーム毎の符号化難易度を求める(S100)。次いで、この符号化難易度に基づいて、各プログラムのフレーム毎の目標ビットレートを設定する(S102)。ここでは、これから符号化を行おうとするフレーム(例えば第nフレーム)の1つ先のフレーム(例えば第n+1フレーム)まで目標ビットレートが設定されているものとする。そののち、符号化レート修正ステップとしてのビットレート修正プロセスを開始する(S104)。
【0037】
図6は、ビットレート修正プロセスを表す流れ図である。なお、図6には、1つの画像符号化装置に対して行われる処理のみを示すが、実際には全ての画像符号化装置2iに対して同様の処理が行われる。ビットレート修正プロセスでは、まず、プログラムSiがプルダウン処理されたデータか否かをチェックする(S201)。このチェックは、例えば、コントローラ3から画像符号化装置2iに問い合わせ信号を送信し、画像符号装置2iからの回答を受信することなどにより行われる。プログラムSiがプルダウン処理されたデータでない場合には(S201でNO)、ビットレートを修正せずに(S202)、ビットレート修正プロセスを終了する。この場合、第nフレームのビットレートとしては、目標ビットレートrnがそのまま採用される。
【0038】
一方、プログラムSiがプルダウン処理されたデータであった場合には(S201でYES)、まず、第nフレームの目標ビットレートrnと第n+1フレームの目標ビットレートrn+1とを比較する(S203)。rn>rn+1の場合(S203でYES)には、第nフレームのビットレートをrn+1に修正する(S204)。一方、rn≦rn+1の場合(S203でNO)には、第nフレームのビットレートとして目標ビットレートrnをそのまま採用する(S205)。
【0039】
図6のビットレート修正プロセスを終了すると、ビットレート修正プロセスで修正されたビットレートに基づいて、画像符号化装置2iから多重化装置4への符号送信が行われる(S106)。
【0040】
次に、図7を参照して、本実施の形態に係る多重制御開始時の制御について説明する。ここでは、第1プログラムと第2プログラムとがそれぞれビットレートが固定された状態で符号化されており、途中から統計多重制御が開始されたものとする。図4と同様、第1プログラムはプルダウン処理されておらず、第2プログラムはプルダウン処理されているものとする。また、第nフレームまでは固定ビットレートによる符号化が行われ、統計多重制御は第n+1フレームから開始されたものとする。第1プログラムについては、固定ビットレート制御から統計多重制御に移行したあとは、コントローラ3が符号化難易度に基づいて設定した目標ビットレートに従って、符号化が行われる。
【0041】
第2プログラムでは、固定ビットレートの最後のフレーム(すなわち、第nフレーム)において符号化されたピクチャが、統計多重制御の開始後における最初のフレーム(すなわち、第n+1フレーム)まで続く可能性がある。そこで、本実施の形態では、統計多重制御開始前における最後の目標ビットレート(すなわり、第nフレームの目標ビットレート)rnと、統計多重制御の開始後における最初の目標ビットレート(すなわち、第n+1フレームの目標ビットレート)rn+1と比較し、rn>rn+1であれば、統計多重制御開始前における最後のビットレートをrn+1に修正するようにした。一方、rn≦rn+1であれば、多重制御開始前における最後のビットレートrnは変更しないようにした。
【0042】
このようにすれば、図中符号Cで示したように、固定ビットレートから統計多重制御に移行した直後にオーバーフローが生じることを防止することができる。
【0043】
次に、図8を参照して、本実施の形態に係る多重制御停止時の制御について説明する。ここでは、第1プログラムと第2プログラムとが統計多重制御のもとで符号化されており、途中から統計多重制御が停止され、固定ビットレートに移行したものとする。図7と同様、第1プログラムはプルダウン処理されておらず、第2プログラムはプルダウン処理されているものとする。また、統計多重制御は第nフレームまで行われ、第n+1フレームからは固定ビットレートによる符号化が開始されたものとする。第1プログラムについては、統計多重制御から固定ビットレート制御に移行したあとは、予め設定された一定のビットレートに従って符号化が行われる。
【0044】
第2プログラムでは、統計多重制御停止前の最後のフレーム(すなわち、第nフレーム)において符号化されたピクチャが、統計多重制御停止後の最初のフレーム(すなわち、第n+1フレーム)まで続く可能性がある。そこで、本実施の形態では、統計多重制御停止前における最後の目標ビットレート(すなわち、第nフレームの目標ビットレート)rnと、統計多重制御の停止後における最初の目標ビットレート(すなわち、第n+1フレームの目標ビットレート)rn+1と比較し、rn>rn+1であれば、統計多重制御停止前の最後のビットレートをrn+1に修正するようにした。一方、rn≦rn+1であれば、多重制御停止前の最後のビットレートrnは変更しないようにした。
【0045】
このようにすれば、図中符号Dで示したように、統計多重制御から固定ビットレートに移行した直後にオーバーフローが生じることを防止することができる。
【0046】
[実施の形態による効果]
以上説明したように、本実施の形態によれば、プルダウン処理されたデータの場合には、ビットレート修正プロセスを実行するようにしたので、プルダウン処理によるオーバーフローを抑えることができる。
【0047】
特に、ビットレート修正プロセスにおいて、第nフレームの目標ビットレートrnと、第n+1フレームの目標ビットレートrn+1とを比較し、rn>rn+1の場合には、第nフレームのビットレートをrn+1に修正し、rn≦rn+1の場合には、目標ビットレートrnをそのまま採用するようにしたので、確実にオーバーフローを抑制することができる。
【0048】
また、統計多重制御を開始するときには、統計多重制御開始前において最後に設定される目標ビットレートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標ビットレートとを比較し、その比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標ビットレートを修正するようにしたので、統計多重制御開始直後におけるオーバーフローを防止することができる。
【0049】
さらに、統計多重制御を停止するときには、統計多重制御停止前において最後に設定される目標ビットレートと、統計多重制御停止後に最初に設定される目標ビットレートとを比較し、その比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標ビットレートを修正するようにしたので、統計多重制御停止直後におけるオーバーフローを防止することができる。
【0050】
また、コントローラ3によって目標ビットレートの設定や、ビットレートの修正を行うようにしたので、コントローラ3による統括的な制御が可能になるという利点もある。
【0051】
[変形例]
なお、上述した実施の形態では、ビットレート修正プロセスをコントローラ3が行うようにしたが、各画像符号化装置2が行うようにしてもよい。なお、目標ビットレートの設定は、上述した実施の形態と同様、コントローラ3が行うものとする。図9は、各画像符号化装置2が行うビットレート修正プロセスを表す流れ図である。この場合の画像符号化装置2の動作は、実質的には図6と同じである。すなわち、画像符号化装置2は、まず、プログラムSiがプルダウン処理されたデータか否かをチェックする(S301)。プログラムSiがプルダウン処理されたデータでなければ(S301でNO)、ビットレートを修正せずに(S302)、ビットレート修正プロセスを終了する。一方、プルダウン処理されたデータであった場合には(S301でYES)、まず、第nフレームの目標ビットレートrnと第n+1フレームの目標ビットレートrn+1とを比較する(S303)。rn>rn+1の場合(S303でYES)には、第nフレームのビットレートをrn+1に修正する(S304)。rn≦rn+1の場合(S303でNO)には、第nフレームのビットレートとして目標ビットレートrnをそのまま採用する(S305)。ビットレート修正プロセス終了後は、上述の実施の形態と同様、画像符号化装置2から多重化装置4への送信が行われる。
【0052】
この変形例によれば、それぞれの画像符号化装置2によってビットレート修正プロセスを行うようにしたので、コントローラ3によってビットレート修正プロセスを行うようにした場合に比べ、コントローラ3の負担が軽減するという利点がある。
【0053】
以上、実施の形態およびその変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態および変形例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、図6および図9に示したビットレート修正プロセスを、コントローラ3または画像符号化装置2によって実行させるようにしたが、他の機器が実行するようにしてもよい。また、上記の実施の形態では、1つの画像符号化装置だけがプルダウン処理を行うようにしたが、本発明は、複数の画像符号化装置が同時にプルダウン処理を行う場合にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項4のいずれか1に記載の統計多重制御装置、請求項8ないし請求項11のいずれか1に記載の画像符号化装置、請求項15ないし請求項18のいずれか1に記載の統計多重システム、請求項22記載の統計多重制御方法または請求項24記載の符号化方法によれば、単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定すると共に、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定し、プルダウン処理されたデータと判定した場合には、設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正するようにしたので、オーバーフローを抑制することができるという効果を奏する。また、統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたので、統計多重制御の開始直後のオーバーフローを防止することができるという効果を奏する。
また、請求項5ないし請求項7のいずれか1に記載の統計多重制御装置、請求項12ないし請求項14のいずれか1に記載の画像符号化装置、請求項19ないし請求項21のいずれか1に記載の統計多重システム、請求項23記載の統計多重制御方法または請求項25記載の符号化方法によれば、単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定すると共に、画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定し、プルダウン処理されたデータと判定した場合には、設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正するようにしたので、オーバーフローを抑制することができるという効果を奏する。また、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正するようにしたので、統計多重制御を停止した直後のオーバーフローを防止することができるという効果を奏する。
【0055】
特に、請求項3もしくは請求項7に記載の統計多重制御装置、請求項10もしくは請求項14に記載の画像符号化装置、または、請求項17もしくは請求項21に記載の統計多重システムによれば、設定されたビットレートと、後続のビットレートとを比較し、設定されたビットレートの方が大きい場合には、ビットレートを、後続のビットレートと同じになるように修正するようにしたので、確実にオーバーフローを抑制することができるという効果を奏する。
【0057】
特に、請求項4記載の統計多重制御装置、請求項11記載の画像符号化装置、または、請求項18記載の統計多重システムによれば、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定する目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定する目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前に最後に設定する目標符号レートを修正するようにしたので、統計多重制御を停止した直後のオーバーフローを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像符号化制御装置を含む統計多重システムの概略の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるコントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した画像符号化装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態における統計多重制御プロセスにおける割当ビットレートを表すタイムチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態における統計多重制御プロセスを表す流れ図である
【図6】図5に示した符号化プロセス中で実行されるビットレート修正プロセスを表す流れ図である。
【図7】本発明の一実施の形態における統計多重制御プロセスにおける割当ビットレートの他の例を表すタイムチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態における統計多重制御プロセスにおける割当ビットレートの他の例を表すタイムチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態の変形例の統計多重制御プロセス中で実行されるビットレート修正プロセスを表す流れ図である。
【図10】ビットレートが固定された場合の割当符号レートを表す図である。
【図11】一般的な統計多重制御における割当符号レートを表す図である。
【図12】一般的なプルダウン制御の概念を表す図である。
【図13】従来の統計多重制御における割当符号レートの一例を表す図である。
【符号の説明】
1…統計多重システム、2i…画像符号化装置、3…コントローラ、4…多重化装置、11…エンコーダ制御部、12…FIFOメモリ、13…エンコーダ、14…動き検出回路、15…符号化制御部、16…プルダウン検出部、21…画像並べ替え回路、22…走査変換・マクロブロック化回路、23…イントラAC演算回路、31…減算回路、32…DCT回路、33…量子化回路、34…可変長符号化回路、35…バッファメモリ、36…逆量子化回路、37…逆DCT回路、39…動き補償回路、41…ME残差計算部、81…フレームメモリ、フレーム間差分検出部、84…プルダウン検出回路。
Claims (25)
- 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段とを備えたシステムに用いられ、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御装置であって、
各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、
前記画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、
前記プルダウン判定手段が、プルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段と
を備え、
前記符号レート修正手段は、統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正する
統計多重制御装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートを後続の目標符号レートと比較し、その比較結果に応じて修正を行う
請求項1記載の統計多重制御装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートが後続の目標符号レートよりも大きい場合には、後続の目標符号レートと同じになるよう修正を行う
請求項2記載の統計多重制御装置。 - 前記符号レート修正手段は、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
請求項1記載の統計多重制御装置。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段とを備えたシステムに用いられ、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御装置であって、
各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、
前記画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、
前記プルダウン判定手段が、プルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段と
を備え、
前記符号レート修正手段は、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される 目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
統計多重制御装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートを後続の目標符号レートと比較し、その比較結果に応じて修正を行う
請求項5記載の統計多重制御装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートが後続の目標符号レートよりも大きい場合には、後続の目標符号レートと同じになるよう修正を行う
請求項6記載の統計多重制御装置。 - 画像データを符号化する画像符号化装置であって、
複数の画像符号化装置の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化装置に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化装置を制御する統計多重制御手段とを備えたシステムに用いられ、
前記画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、
前記プルダウン判定手段が、プルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段と
を備え、
前記符号レート修正手段は、前記統計多重制御手段が統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正する
画像符号化装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートを、後続の目標符号レートと比較し、その比較結果に応じて修正を行う
請求項8記載の画像符号化装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートが後続の目標符号レートよりも大きい場合には、後続の目標符号レートと同じになるよう修正を行う
請求項9記載の画像符号化装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
請求項8記載の画像符号化装置。 - 画像データを符号化する画像符号化装置であって、
複数の画像符号化装置の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化装置に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化装置を制御する統計多重制御手段とを備えたシステムに用いられ、
前記画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、
前記プルダウン判定手段が、プルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート 修正手段と
を備え、
前記符号レート修正手段は、前記統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
画像符号化装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートを、後続の目標符号レートと比較し、その比較結果に応じて修正を行う
請求項12記載の画像符号化装置。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートが後続の目標符号レートよりも大きい場合には、後続の目標符号レートと同じになるよう修正を行う
請求項13記載の画像符号化装置。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、
各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段と、
各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御手段と、
各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、
前記画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、
前記プルダウン判定手段が、プルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段と
を備え、
前記符号レート修正手段は、前記統計多重制御手段が統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開前において最後に設定される目標符号レートを修正する
統計多重システム。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートを後続の目標符号レートと比較し、その比較結果に応じて修正を行う
請求項15記載の統計多重システム。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートが後続の目標符号レートよりも大きい場合には、後続の目標符号レートと同じになるよう修正を行う
請求項16記載の統計多重システム。 - 前記符号レート修正手段は、前記統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
請求項15記載の統計多重システム。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、
各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段と、
各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御手段と、
各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定手段と、
前記画像データがプルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定手段と、
前記プルダウン判定手段が、プルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記目標符号レート設定手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正手段と
を備え、
前記符号レート修正手段は、前記統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
統計多重システム。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートを後続の目標符号レートと比較し、その比較結果に応じて修正を行う
請求項19記載の統計多重システム。 - 前記符号レート修正手段は、前記目標符号レートが後続の目標符号レートよりも大きい場合には、後続の目標符号レートと同じになるよう修正を行う
請求項20記載の統計多重システム。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段とを備えたシステムに用いられ、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御方法であって、
各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定ステップと、
前記画像データが、プルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、
前記プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記目標符号レート設定ステップにおいて設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップと
を含み、
前記符号レート修正ステップでは、統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正する
統計多重制御方法。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段とを備えたシステムに用いられ、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御方法であって、
各画像データの符号化の難易度を表す符号化難易度を取得し、取得した符号化難易度に 基づき、それぞれの画像データの目標符号レートを、その総和が所定の許容値内に収まるように設定する目標符号レート設定ステップと、
前記画像データが、プルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、
前記プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記目標符号レート設定ステップにおいて設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップと
を含み、
前記符号レート修正ステップでは、統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
統計多重制御方法。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御手段とを備えたシステムで用いられる符号化方法であって、
前記画像データが、プルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、
前記プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップと
を含み、
前記符号レート修正ステップでは、前記統計多重制御手段が統計多重制御を開始するときに、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御開始後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御開始前において最後に設定される目標符号レートを修正する
符号化方法。 - 画像データを符号化する複数の画像符号化手段と、各画像符号化手段の出力データを多重化する多重化手段と、各画像符号化手段に対して単位時間当たりの目標発生符号量としての目標符号レートを設定して各画像符号化手段を制御する統計多重制御手段とを備えたシステムで用いられる符号化方法であって、
前記画像データが、プルダウン処理されたデータか否かを判定するプルダウン判定ステップと、
前記プルダウン判定ステップにおいてプルダウン処理されたデータと判定した場合に、前記統計多重制御手段によって設定された目標符号レートを一定条件のもとで修正する符号レート修正ステップと
を含み、
前記符号レート修正ステップでは、前記統計多重制御手段が統計多重制御を停止するときに、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートと、統計多重制御停止後において最初に設定される目標符号レートとを比較し、比較結果に応じて、統計多重制御停止前において最後に設定される目標符号レートを修正する
符号化方法。
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