JP4261301B2 - 内袋付き箱型容器 - Google Patents

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本発明は、食品、薬品、インキ等の液体や粘体物を収容する内袋付き箱型容器に関する。
従来、液体や粘体物を収容する内袋付き箱型容器は、紙などを材料として形成された外箱内に樹脂を材料として形成された可撓性を有する内袋を収容して形成され、内袋に設けられた注出用筒部が外箱の箱板に形成された挿通部から外部に突出されている。注出用筒部の先端部には、各種形態のキャップ、例えば、スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられている。
上述した構成の内袋付き箱型容器では、外箱の外側に突出している注出用筒部に対してスクリュー式キャップを着脱する場合に、スクリュー式キャップを回すと注出用筒部も一体に回転し、内袋が捩れを生じて内部に収容されている収容物が注出不良になる等の問題が生じる。
そのため、このような内袋付き箱型容器では、内袋における注出用筒部が設けられている側の部分を外箱の内面に接着することが行われている(例えば、特許文献1参照)。このような接着を行うことにより、スクリュー式キャップを回したときにおける注出用筒部の回転が防止される。
特開平11−349045号公報
近年、各種分野において資源の有効利用を図るためにリサイクルの要望が高まっており、リサイクルのためには異なる材料、例えば、紙と樹脂などは分別して回収することが必要がある。
したがって、使用済みの内袋付き箱型容器をリサイクルする場合には、材料が異なる外箱と内袋とを分別する必要がある。ところが、内袋を外箱の内面に接着した構造であると、外箱と内袋との分別が不可能になり、又は、著しく困難になる。
本発明の目的は、内袋付き箱型容器において、内袋を外箱の内面に接着しなくても、内袋に設けられている注出用筒部に螺合されているスクリュー式キャップを回したとき、注出用筒部がスクリュー式キャップと一体に回転することを防止し、そのような一体的な回転により内袋が捩れて収容物が注出不良となることを防止することである。
請求項1記載の発明は、スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられる注出用筒部を備えた可撓性を有する内袋と、前記内袋を収容し、前記注出用筒部を外部に突出させる挿通部が箱板に形成された外箱と、前記挿通部の縁部に形成された凹状嵌合部と、前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記凹状嵌合部に嵌合される凸状嵌合部と、を具備する。
したがって、この内袋付き箱型容器では、スクリュー式キャップを注出用筒部に着脱するために回したとき、注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用しても、凸状嵌合部と凹状嵌合部とが嵌合していることにより、内袋を外箱の内面に接着しなくても注出用筒部が回り止めされる。
このため、内袋を外箱の内面に接着しないことによる内袋付き箱型容器のリサイクル性の向上が図られ、及び、スクリュー式キャップを回したときに内袋が捩れを発生して内容物が注出不良となることが防止される。
請求項2記載の発明は、スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられる注出用筒部を備えた可撓性を有する内袋と、前記内袋を収容し、前記注出用筒部を外部に突出させる挿通部が箱板に形成された外箱と、前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用したときに前記外箱の内周面に押圧されて前記注出用筒部の回転動作を規制する回転規制部を備えたフランジと、を具備する。
したがって、この内袋付き箱型容器では、スクリュー式キャップを注出用筒部に着脱するために回したとき、その回し操作に伴って注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用するとフランジの回転規制部が外箱の内周面に押圧されることにより、内袋を外箱の内面に接着しなくても注出用筒部が回り止めされる。
このため、内袋を外箱の内面に接着しないことによる内袋付き箱型容器のリサイクル性の向上が図られ、及び、スクリュー式キャップを回したときに内袋が捩れを発生して内容物が注出不良となることが防止される。
請求項3記載の発明は、スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられる注出用筒部を備えた可撓性を有する内袋と、前記内袋を収容し、前記注出用筒部を外部に突出させる挿通部が箱板に形成された外箱と、前記挿通部の縁部に形成された凹状嵌合部と、前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記凹状嵌合部に嵌合される凸状嵌合部と、前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用したときに前記外箱の内周面に押圧されて前記注出用筒部の回転動作を規制する回転規制部を備えたフランジと、を具備する。
したがって、この内袋付き箱型容器では、スクリュー式キャップを注出用筒部に着脱するために回したとき、凸状嵌合部と凹状嵌合部とが嵌合していることにより、及び、その回し操作に伴って注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用するとフランジの回転規制部が外箱の内周面に押圧されることにより、内袋を外箱の内面に接着しなくても注出用筒部が回り止めされる。
このため、内袋を外箱の内面に接着しないことによる内袋付き箱型容器のリサイクル性の向上が図られ、及び、スクリュー式キャップを回したときに内袋が捩れを発生して内容物が注出不良となることが防止される。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の内袋付き箱型容器において、前記注出用筒部が角筒状に形成され、前記挿通部の内周形状が前記注出用筒部と嵌合する角型に形成されている。
したがって、角筒状の注出用筒部を角型の挿通部から外部に突出させると、注出用筒部と挿通部とが嵌合することによりスクリュー式キャップを回したときに注出用筒部が回り止めされる。さらに、凸状嵌合部と凹状嵌合部とを設けることにより、スクリュー式キャップを回したときに箱板に外力が作用する面積が広くなり、箱板の各部に作用する外力が分散され、外力の集中によって箱板における挿通部や凹状嵌合部の縁部が変形したり破損したりすることが防止される。また、回転規制部を備えたフランジを設けることにより、スクリュー式キャップを回したときに作用する外力の一部がフランジの回転規制部から外箱の内面に作用し、箱板における挿通部の縁部に作用する外力が少なくなり、外力の集中によって箱板における挿通部の縁部が変形したり破損したりすることが防止される。
請求項1ないし3のいずれか一記載の発明によれば、内袋を外箱の内面に接着しないことによる内袋付き箱型容器のリサイクル性の向上を図ることができ、及び、スクリュー式キャップを回したときに内袋が捩れを発生して内容物が注出不良となることを防止できる。
請求項4記載の発明によれば、内袋を外箱の内面に接着しないことによる内袋付き箱型容器のリサイクル性の向上を図ることができ、及び、スクリュー式キャップを回したときに内袋が捩れを発生して内容物が注出不良となることを防止でき、さらに、スクリュー式キャップを回したときに外力の集中によって箱板における挿通部や凹状嵌合部の縁部が変形したり破損したりすることを防止できる。
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は外箱と内袋とを分離した状態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図、図2は外箱に形成された挿通部と凹状嵌合部との形状を示す正面図、図3は内袋付き箱型容器の一部を示す縦断側面図、図4は内袋付き箱型容器を示す正面図である。
この内袋付き箱型容器は、外箱1内にインキを収容する内袋2を収容した構成であり、外箱1は段ボール紙、コートボール紙、樹脂を材料として形成され、図1に示すように1枚の板材を折り目に沿って複数の箱板1aに折り曲げることにより直方体形状に形成されている。外箱1を構成する一つの箱板1aには、挿通部3と、挿通部3の縁部に位置する凹状嵌合部4とが形成されている。
内袋2は樹脂を材料として形成され、可撓性を有している。内袋2には注出用筒部5が設けられており、注出用筒部5の先端部分にはネジ部6が形成され、このネジ部6にスクリュー式キャップ7が着脱可能に螺合されている。注出用筒部5は円筒形に形成されている。
外箱1内への内袋2の収容は、図1に示すように外箱1の一面(底面側の一面)の箱板1aを開放し、その開放部分から内袋2を外箱1内に挿入し、開放されていた箱板1aを閉止することにより行われている。外箱1内へ収容された内袋2の注出用筒部5は、挿通部3から外箱1外に突出されている。挿通部3の先端側内周面は、円筒形の注出用筒部5が嵌合する半円状に形成されている。
注出用筒部5の外周部には、一対のフランジ8,9と、凸状嵌合部10と、係止用フランジ11とが形成されている。
フランジ8,9は、注出用筒部5の中心線と直交する向きに平行に対向して配置され、円板形状に形成されている。これらのフランジ8,9は箱板1aの厚さ寸法より僅かに大きな間隔をもって配置され、内袋2を外箱1内に収容して注出用筒部5を挿通部3から外箱1外に突出させているときに、挿通部3が形成されている箱板1aを内側と外側とから挟み込んでいる。一対のフランジ8,9が箱板1aを内側と外側とから挟み込むことにより、挿通部3から外箱1外に突出した注出用筒部5がその中心線方向に位置ずれすることが規制されている。
凸状嵌合部10は、一対のフランジ8,9の間に位置して形成されている。この凸状嵌合部10は、凹状嵌合部4に嵌合される形状に形成され、及び、内袋2を外箱1内に収容して注出用筒部5を挿通部3から外箱1外に突出させているときに凹状嵌合部4に嵌合する位置に位置付けられている。
係止用フランジ11は、内袋付き箱型容器を印刷装置(図示せず)に装着したとき、印刷装置に設けられている位置決め部材(図示せず)に係止され、内袋付き箱型容器の位置決めに用いられる。
このような構成において、内袋2を外箱1内に収容し、挿通部3から注出用筒部5を突出させたとき、挿通部3が形成された箱板1aを一対のフランジ8,9が内側と外側とから挟み込み、凸状嵌合部10が凹状嵌合部4に嵌合されている。
スクリュー式キャップ7を注出用筒部5に取り付け、又は、スクリュー式キャップ7を注出用筒部5から外すために回すと、注出用筒部5に対してその中心線回りに回転させる外力が作用する。しかし、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とが嵌合していることにより、注出用筒部5が回り止めされる。このため、内袋2を外箱1の内面に接着しなくても、スクリュー式キャップ7を回したときに注出用筒部5がスクリュー式キャップ7と一体に回転することが防止され、そのような一体的な回転により内袋2が注出用筒部5との接続部分において内袋2が捩れを発生することが防止され、そのような捩れが原因となって発生する内袋2内に収容されているインキの注出不良が防止される。そして、内袋2を外箱1の内面に接着しないことにより、内袋2と外箱1との分別を容易に行え、内袋付き箱型容器のリサイクル性が向上する。
本発明の第2の実施の形態を図5ないし図7に基づいて説明する。なお、図1ないし図4において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。図5は外箱と内袋とを分離した状態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図、図6は内袋付き箱型容器の一部を示す縦断側面図、図7は内袋付き箱型容器を示す正面図である。
本実施の形態の外箱21は、基本的な構造は第1の実施の形態の外箱1と同じであり、異なる点は、第1の実施の形態で説明した凹状嵌合部4を形成していない点である。
本実施の形態の内袋22は、基本的な構造は第1の実施の形態の内袋2と同じであり、異なる点は、注出用筒部5の外周部に形成されている一対のフランジ23,9のうち、箱板1aの内側に位置する一方のフランジ23の形状が異なる点と、第1の実施の形態で説明した凸状嵌合部10を形成していない点である。
フランジ23,9は、注出用筒部5の中心線と直交する向きに平行に対向して、及び、箱板1aの厚さ寸法より僅かに大きな間隔をもって配置され、内袋22を外箱21内に収容して注出用筒部5を挿通部3から外箱1外に突出させているときに挿通部3が形成された箱板1aを内側と外側とから挟み込んでいる。一対のフランジ23,9が箱板1aを内側と外側とから挟み込むことにより、挿通部3から外箱1外に突出した注出用筒部5がその中心線方向に位置ずれすることが規制されている。
フランジ23は、図7に示すように台形状に形成され、その一辺が回転規制部24とされている。回転規制部24は、内袋22を外箱21内に収容して各箱板1aを閉止したとき、外箱21の底面側に位置する箱板1aの内面に当接されている。
このような構成において、内袋22を外箱21内に収容し、挿通部3から注出用筒部5を突出させたとき、挿通部3が形成された箱板1aを一対のフランジ23,9が内側と外側とから挟み込み、フランジ23の回転規制部24が底面側の箱板1aの内面に当接されている。
スクリュー式キャップ7を注出用筒部5に取り付けるために、又は、スクリュー式キャップ7を注出用筒部5から外すために回すと、注出用筒部5に対してその中心線回りに回転させる外力が作用する。しかし、作用した外力によって注出用筒部5が中心線回りに回転しようとすると、回転規制部24が箱板1aの内面に押圧され、注出用筒部5が回り止めされる。このため、内袋22を外箱21の内面に接着しなくても、注出用筒部5に螺合されているスクリュー式キャップ7を着脱するために回したときに注出用筒部5がスクリュー式キャップ7と一体に回転することが防止され、そのような一体的な回転により内袋22と注出用筒部5との接続部分において内袋22が捩れを発生することが防止され、そのような捩れが原因となって発生する内袋22内に収容されているインキの注出不良が防止される。そして、内袋22を外箱21の内面に接着しないことにより、内袋22と外箱21との分別を容易に行え、内袋付き箱型容器のリサイクル性が向上する。
なお、本実施の形態ではフランジ23を台形状に形成し、回転規制部24を内袋付き箱型容器の底面側に位置する箱板1aの内面に当接させた場合を例に挙げて示したが、フランジ23の形状と、そのフランジ23に形成した回転規制部24をどの箱板1aの内面に当接させるかは任意である。例えば、図8に示すように、フランジ23を長方形状に形成し、その一辺である回転規制部24を側面側の箱板1aの内面に当接させてもよく、又は、図9に示すように、フランジ23を長方形状に形成し、その一辺である回転規制部24を上面側の箱板1aの内面に当接させてもよい。
本発明の第3の実施の形態を図10ないし図12に基づいて説明する。図10は外箱と内袋とを分離した状態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図、図11は内袋付き箱型容器の一部を示す縦断側面図、図12は内袋付き箱型容器を示す正面図である。
本実施の形態の内袋32は、基本的な構造は第2の実施の形態の内袋22と同じであり、異なる点は、注出用筒部5の外周部に形成されている一対のフランジ23,9の間に第1の実施の形態で説明した凸状嵌合部10が形成されている点である。この内袋32が外箱1内に収容されている。つまり、本実施の形態の内袋付き箱型容器は、スクリュー式キャップ7を回したときにおける注出用筒部5を回り止めすることに関して、第1の実施の形態の構成と、第2の実施の形態の構成との両方の構成を具備している。
このような構成において、内袋32を外箱1内に収容し、挿通部3から注出用筒部5を突出させたとき、一対のフランジ23,9が挿通部3が形成された箱板1aを内側と外側とから挟み込み、凸状嵌合部10が凹状嵌合部4に嵌合されている。さらに、フランジ23の回転規制部24が底面側の箱板1aの内面に当接されている。
スクリュー式キャップ7を注出用筒部5に取り付け、又は、スクリュー式キャップ7を注出用筒部5から外すために回すと、注出用筒部5に対してその中心線回りに回転させる外力が作用する。しかし、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とが嵌合していることにより、及び、回転規制部24が箱板1aの内面に当接していることにより、注出用筒部5が回り止めされる。このため、内袋2を外箱1の内面に接着しなくても、スクリュー式キャップ7を回したときに注出用筒部5がスクリュー式キャップ7と一体に回転することが防止され、そのような一体的な回転により内袋32が注出用筒部5との接続部分において捩れを発生することが防止され、そのような捩れが原因となって発生する内袋32内に収容されているインキの注出不良が防止される。そして、内袋2を外箱1の内面に接着しないことにより、内袋2と外箱1との分別を容易に行え、内袋付き箱型容器のリサイクル性が向上する。
本発明の第4の実施の形態を図13及び図14に基づいて説明する。本実施の形態の内袋付き箱型容器の基本的な構造は第1の実施の形態と同じであり、本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、注出用筒部41を断面形状が四角形となる角筒状に形成し、挿通部42の内周形状を注出用筒部41と嵌合する角型に形成した点である。なお、スクリュー式キャップ7が螺合されるネジ部6の部分は円筒状に形成されている。
このような構成において、内袋2を外箱1内に収容して注出用筒部41を挿通部42から外箱1の外部に突出させたとき、注出用筒部41が挿通部42に嵌合し、及び、凸状嵌合部10が凹状嵌合部4に嵌合することにより、スクリュー式キャップ7を着脱のために回したときに注出用筒部41が回り止めされる。
このため、スクリュー式キャップ7を着脱のために回したときに注出用筒部41から箱板1aに作用する外力は、挿通部42や凹状嵌合部4の縁部の広い範囲に作用するようになり、箱板1aに作用する外力が分散される。このため、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とを形成しない場合と比較して、箱板1aの各部に作用する単位面積当りの外力が小さくなり、外力の作用によって箱板1aにおける挿通部42や凹状嵌合部4の縁部が変形したり破損したりすることが防止される。
本発明の第5の実施の形態を図15に基づいて説明する。本実施の形態の内袋付き箱型容器の基本的な構造は第2の実施の形態(図5ないし図7参照)と同じであり、本実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、注出用筒部41を断面形状が四角形となる角筒状に形成し、挿通部42の内周形状を注出用筒部41と嵌合する角型に形成した点である。
このような構成において、内袋22を外箱21内に収容して注出用筒部41を挿通部42から外箱21の外部に突出させたとき、注出用筒部41が挿通部42に嵌合し、スクリュー式キャップ7を注出用筒部41に着脱するために回したときに注出用筒部41を中心線回りに回転させる力が作用しても、注出用筒部41が回り止めされる。
さらに、スクリュー式キャップ7を着脱のために回すと、注出用筒部41に対してその中心線回りに回転させる外力が作用し、作用した外力によって注出用筒部41が中心線回りに回転しようとすると、回転規制部24が箱板1aの内面に押圧され、注出用筒部41が回り止めされる。このため、回転規制部24を備えたフランジ23を設けない場合と比較して、箱板1aにおける挿通部42の縁部に作用する外力が小さくなり、外力の作用によって箱板1aにおける挿通部42の縁部が変形したり破損したりすることが防止される。
本発明の第6の実施の形態を図16に基づいて説明する。本実施の形態の内袋付き箱型容器の基本的な構造は第3の実施の形態(図10ないし図12参照)と同じであり、本実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、注出用筒部41を断面形状が四角形となる角筒状に形成し、挿通部42の内周形状を注出用筒部41と嵌合する角型に形成した点である。
このような構成において、内袋32を外箱1内に収容して注出用筒部41を挿通部42から外箱1の外部に突出させたとき、注出用筒部41が挿通部42に嵌合し、及び、凸状嵌合部10が凹状嵌合部4に嵌合することにより、スクリュー式キャップ7を着脱のために回したときに注出用筒部41が回り止めされる。
さらに、スクリュー式キャップ7を着脱のために回すと、注出用筒部41に対してその中心線回りに回転させる外力が作用し、作用した外力によって注出用筒部41が中心線回りに回転しようとすると、回転規制部24が箱板1aの内面に押圧され、注出用筒部41が回り止めされる。
このため、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とを形成せず、かつ、回転規制部24を備えたフランジ23を設けない場合と比較して、箱板1aにおける挿通部42の縁部に作用する外力が小さくなり、外力の作用によって箱板1aにおける挿通部42の縁部が変形したり破損したりすることが防止される。
上述した第4(図13,14参照)、第5(図15参照)、第6(図16参照)の実施の形態で説明した3つの内袋付き箱型容器(実施例1、実施例2、実施例3)と、これらの実施例に対して注出用筒部5の回り止め対策のための凹状嵌合部4、凸状嵌合部10、フランジ23を具備しない内袋付き箱型容器(比較例1)とを用い、スクリュー式キャップ7を回したときに箱板1aおける挿通部42の縁部に与える影響を調べる実験を行った。
実験は、各内袋付き箱型容器を30°・90%RHの環境下に8時間放置し、この後、閉めトルク88.2N・cm(9Kgf・cm)でスクリュー式キャップ7を注出用筒部41に締め付けた。
観察の評価基準は、以下の通りである。
Figure 0004261301
観察結果は、以下のような結果が得られた。
Figure 0004261301
表2に示した観察結果によれば、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とを設けることによる回り止め対策を行った場合(実施例1)、又は、フランジ23を設けることによる回り止め対策を行った場合(実施例2)では、箱板1aにおける挿通部42の縁部では、ゆがみが多少生じるものの、内袋2,22の捩れはなく使用可能に維持された。
さらに、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とを設けることによる回り止め対策と、フランジ23を設けることによる回り止め対策とを行った場合(実施例3)では、箱板1aにおける挿通部42の縁部ではゆがみがなく、内袋32の捩れがなく、使用に際して全く問題がない状態に維持された。
一方、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とを設けることによる回り止め対策と、フランジ23を設けることによる回り止め対策とのいずれも行わなかった場合には(比較例1)、箱板1aにおける挿通部42の縁部に破損が生じた。これは、高温・高湿条件下で強度が低下している箱板1aに対し、スクリュー式キャップ7を回したときに注出用筒部41から挿通部42の縁部に大きな外力が作用したためと考えられる。
実施例1〜3では、凸状嵌合部10と凹状嵌合部4とを設けることにより、又は、フランジ23を設けることにより、スクリュー式キャップ7を回したときに注出用筒部41から挿通部42の縁部に作用する外力が小さくなり、箱板1aにおける挿通部42の縁部に破損が生じなかったものと考えられる。
本発明の第1の実施の形態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図である。 外箱の箱板に形成された挿通部と凹状嵌合部との形状を示す正面図である。 内袋付き箱型容器の一部を示す縦断側面図である。 内袋付き箱型容器を示す一部を断面にした正面図である。 本発明の第2の実施の形態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図である。 内袋付き箱型容器の一部を示す縦断側面図である。 内袋付き箱型容器を示す一部を断面にした正面図である。 変形例を示す一部を断面にした正面図である。 他の変形例を示す一部を断面にした正面図である。 本発明の第3の実施の形態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図である。 内袋付き箱型容器の一部を示す縦断側面図である。 内袋付き箱型容器を示す一部を断面にした正面図である。 本発明の第4の実施の形態の内袋付き箱型容器を示す分解斜視図である。 内袋付き箱型容器を示す一部を断面にした正面図である。 本発明の第5の実施の形態の内袋付き箱型容器を示す一部を断面にした正面図である。 本発明の第6の実施の形態の内袋付き箱型容器を示す一部を断面にした正面図である。
符号の説明
1 外箱
1a 箱板
2 内袋
3 挿通部
4 凹状嵌合部
5 注出用筒部
7 スクリュー式キャップ
10 凸状嵌合部
21 外箱
22 内袋
23 フランジ
24 回転規制部
32 内袋
41 注出用筒部
42 挿通部

Claims (4)

  1. スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられる注出用筒部を備えた可撓性を有する内袋と、
    前記内袋を収容し、前記注出用筒部を外部に突出させる挿通部が箱板に形成された外箱と、
    前記挿通部の縁部に形成された凹状嵌合部と、
    前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記凹状嵌合部に嵌合される凸状嵌合部と、
    を具備する内袋付き箱型容器。
  2. スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられる注出用筒部を備えた可撓性を有する内袋と、
    前記内袋を収容し、前記注出用筒部を外部に突出させる挿通部が箱板に形成された外箱と、
    前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用したときに前記外箱の内周面に押圧されて前記注出用筒部の回転動作を規制する回転規制部を備えたフランジと、
    を具備する内袋付き箱型容器。
  3. スクリュー式キャップが着脱可能に取り付けられる注出用筒部を備えた可撓性を有する内袋と、
    前記内袋を収容し、前記注出用筒部を外部に突出させる挿通部が箱板に形成された外箱と、
    前記挿通部の縁部に形成された凹状嵌合部と、
    前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記凹状嵌合部に嵌合される凸状嵌合部と、
    前記注出用筒部の外周部に設けられ、前記注出用筒部に中心線回りに回転させる外力が作用したときに前記外箱の内周面に押圧されて前記注出用筒部の回転動作を規制する回転規制部を備えたフランジと、
    を具備する内袋付き箱型容器。
  4. 前記注出用筒部が角筒状に形成され、前記挿通部の内周形状が前記注出用筒部と嵌合する角型に形成されている請求項1ないし3のいずれか一記載の内袋付き箱型容器。


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