JP4261284B2 - 電気かみそり - Google Patents

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本発明は、内刃フレームに樋状の内刃が固定してある電気かみそりに関する。
この種の内刃において、シート状の内刃ブランクをプレス成形して樋状の内刃を得ることは特許文献1に公知である。特許文献2にも同様の内刃が開示されている。そこではシート状の内刃ブランクをプレス機で塑性変形させて内刃を得る。内刃は、断面優弧状の主部と、主部の下端に連続する前後一対の取付部とで断面鍵穴形に形成してあり、取付部がプラスチック製の内刃フレームにかしめ固定されている。内刃フレームに内刃を組み付ける場合には、取付部を前後に拡開した状態で内刃フレームを取付部の間に嵌め込み、溶着ピンに取付部の係合穴を嵌め込む。この後、溶着ピンの突端を溶融変形させて内刃を分離不能に固定する。なお、溶着ピンは内刃フレームの前後面のそれぞれに6個ずつ設けてある。
特開昭56−104688号公報(第2頁、第1図) 特開平10−277276号公報(段落番号0036、図4)
上記のように、内刃フレームに内刃を仮組みしたのち、溶着ピンを溶融変形し、あるいは溶着ピンをかしめ処理して内刃を固定すると、内刃フレームに対して内刃を適性に位置決め固定できるし、内刃と内刃フレームを1個のユニット部品として取り扱える。しかし、内刃が破損したり、内刃の耐用期間が過ぎたような場合には、内刃フレームごと内刃を交換する必要があり、無駄が出るだけでなく、内刃と内刃フレームとを分離し、分別廃棄するのにも多くの手間が掛かる。
断面優弧状の主部と、主部の下端に連続する前後一対の取付部とで内刃を断面鍵穴形に形成するので、取付部と外刃との間に毛屑排出用の隙間を確保できる。しかし、内刃を鍵穴形に形成するのに多くの加工工数を要し、内刃の製造に多大なコストが掛かるうえ、プレス時の加工ひずみが残りやすい不利もある。
本発明の目的は、取付壁と外刃との間に毛屑排出用の隙間を確保できるにもかかわらず、鍵穴形の内刃に比べて断面形状を簡素化でき、従ってより少ない加工工数で形成できる内刃を備えた電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、内刃フレームに対する組み付けが少ない手間で簡便に行えるにもかかわらず、必要時には内刃フレームから容易に分離できる内刃を備えた電気かみそりを提供することにある。
本発明は、外刃13と協同してひげ切断を行う内刃14が、内刃フレーム21に装着されいる電気かみそりにおいて、図1に示すように内刃14が、湾曲壁30と、湾曲壁30に連続して下すぼまりテーパー状に傾斜する前後一対の取付壁31とを含んで断面馬蹄形状に形成されており、内刃フレーム21の前後面に、前後の取付壁31を受け止める刃受面25が下すぼまりテーパー状に形成してある。各刃受面25の周囲に、内刃14の周縁を受け止める段部27が形成されていることを特徴とする。
自由状態において前後一対の取付壁31で挟まれる第1テーパー角θ1は、前後一対の刃受面25で挟まれる第2テーパー角θ2より大きく設定する。
前後の刃受面25の少なくとも一方に、取付壁31に設けた装着穴40と係脱できる捕捉爪28を設けて、内刃14を内刃フレーム21に対して係合装着できるようにする。
各刃受面25に、左右一対の弾性変形可能な捕捉爪28をそれぞれ形成し、取付壁31に設けた溝39に、左右の捕捉爪28・28間に設けた突起26が係合する形態を採ることができる。
本発明では、内刃14を湾曲壁30と前後一対の取付壁31とを含んで断面馬蹄形状の立体として形成し、さらに前後一対の刃受面25を取付壁31に対応して下すぼまりテーパー状に形成するので、拡開操作した取付壁31の間に内刃フレーム21を差し込み操作するだけで、内刃14を刃受面25に沿って滑らせながら簡単に組み付けることができる。また、内刃フレーム21に内刃14を装着した状態において、取付壁31と外刃13との間に毛屑排出用の隙間Eを確保できるので、切断された毛屑を効果的に排出できる。鍵穴形の従来の内刃に比べて内刃14の断面形状を簡素化できるので、内刃14をより少ない加工工数で形成でき、その分だけ電気かみそりの製造コストを削減できるし、プレス加工を施して内刃14を形成する場合に、断面形状が単純で加工工数が少ない分だけ加工ひずみの影響を排除できる。
自由状態における取付壁31で挟まれる第1テーパー角θ1が、前後の刃受面25で挟まれる第2テーパー角θ2より大きく設定されていると、内刃14を内刃フレーム21に装着した状態において、取付壁31を自己の弾性で刃受面25に密着させて、捕捉爪28による装着穴40の係合状態を確実に維持でき、内刃フレーム21から内刃14が脱落するのを阻止できる。内刃フレーム21に装着した内刃14は、変形応力が作用する状態で馬蹄形の断面形状を維持するので、変形応力の分だけ外力に対して変形し難い内刃14が得られる。
内刃フレーム21の前後面に刃受面25を凹み形成して、刃受面25の周囲に内刃14の周縁を受け止める段部27が形成されていると、段部27の左右の端壁で内刃14の側端縁を受け止めて、往復動力を内刃14に確実に伝えることができるし、内刃14の全体をしっかりと固定保持できる。
前後の刃受面25の少なくとも一方に捕捉爪28を設け、この捕捉爪28が取付壁31の装着穴40と係脱することにより、内刃14を内刃フレーム21に対して係合装着できるようにすると、拡開操作した取付壁31の間に内刃フレーム21を差し込み、内刃14と内刃フレーム21の一方を相手側へ押し込み操作することにより、内刃フレーム21に設けた捕捉爪28が、取付壁31の装着穴40と係合して、内刃フレーム21に内刃14を固定できるので、内刃を内刃フレームに仮組みしたうえで溶着ピンを溶融変形して固定する必要があった従来例に比べて、内刃フレーム21に対する内刃14の組み付けを簡単に行える。必要時には捕捉爪28と装着穴40との係合を解除することにより、内刃14を内刃フレーム21から簡単に分離できるので、内刃14の交換を無駄なく行え、内刃14と内刃フレーム21とを分別廃棄するための手間も著しく軽減できる。
左右の捕捉爪28・28間に設けた突起26が、取付壁31に設けた溝39に係合する状態で内刃14を内刃フレーム21に装着すると、横あるいは斜め方向から内刃14に作用する外力や衝撃を突起26で受け止めて、内刃フレーム21に逃がすことができる。したがって、取付壁31が刃受面25から浮きあがったり、めくれるのを確実に防止できるし、往復動力を段部27と協同して内刃14に対してさらに確実に伝動できる。捕捉爪28が弾性変形可能に形成してあると、内刃フレーム21に対する内刃14の組み付けを簡単に行え、捕捉爪28を押し込み操作することで内刃14を内刃フレーム21から取り外すことができる。
図1ないし図9は本発明に係る往復動式の電気かみそりの実施例を示す。図2において電気かみそりは、本体ケース1と、本体ケース1に差し込み装填される作動ユニットと、本体ケース1の前面に装着されるスイッチパネル2と、ケース後面に配置されるきわぞり刃ユニット(図示していない)とからなる。スイッチパネル2の上下には、モーター起動用のスイッチノブ4や、運転状態を表示する表示灯5などを設けてある。
作動ユニットは、下半側の電装品ユニットと、その上部に設けられるかみそりヘッドとからなる。電装品ユニットは、プラスチック成形品からなる電装品ホルダーに、回路基板と、二次電池7と、モーター8などを組み付けて構成してある。回路基板にはスイッチやLED、および電子部品などが実装される。これらの電装品ユニットは本体ケース1内に収容して密封する。
図4において、かみそりヘッドには、前後一対のメイン刃10・10と、一対のメイン刃10・10の間に配置されたセンター刃11と、これらを駆動する駆動機構などが配置されている。メイン刃10は、外刃ホルダー12で支持される前後一対の外刃13・13と、これら外刃13・13に内接して往復摺動する内刃14・14、および後述する内刃フレーム21などからなる。センター刃11は、それぞれスリット刃からなる外センター刃11aおよび内センター刃11bとで構成する(図4参照)。
図5において外刃ホルダー12は、前後一対の外刃13およびセンター刃11を支持する内ケース12bと、内ケース12bを支持する外ケース12aとに分けて構成する。図3において本体ケース1の内面左右には、外刃ホルダー12を係合捕捉するロック解除ボタン16と、これを係合姿勢に押圧付勢する圧縮コイル形のばね17とが組み込まれている。
左右のロック解除ボタン16を同時に押し込み操作すると、外刃ホルダー12をかみそりヘッドから取り外すことができる。このように外刃ホルダー12が、外ケース12aと内ケース12bとで構成されていると、内ケース12bと、内ケース12bに組んだ前後の外刃13、およびセンター刃11とを、ひとつのユニット部品として交換できるうえ、必要に応じて前後の外刃13とセンター刃11との三者を個別に交換することができる。
外刃13はエッチング法、あるいは電鋳法で形成されるシート状の網刃であり、図4に示すように前後縁を外刃フレーム15に装着することにより、逆U字状に保形保持される。外刃フレーム15は、外刃ホルダー12の内ケース12bに着脱可能に係合装着してある。
図3においてモーター8の回転動力は振動子18で往復動作に変換されて、メイン刃10の内刃14と、センター刃11の内センター刃11bとに同時に伝動される。きわぞり刃ユニット3のスライドノブを待機位置から押し上げ操作することにより、きわぞり刃ユニット3にも往復動力を伝動することができる。図3において符号19は、振動子18の外面を覆って密封するヘッドケースである。振動子18の上部には、内刃14および内センター刃11bを往復駆動する駆動軸18a・18bを設けてある。
内刃14は、図6に示す内刃フレーム21に装着固定する。内刃フレーム21は、上下面が開口する刃装着台22と、刃装着台22の両側上面に突設した一対の側壁23と、刃装着台22の下面側に設けた受動片24とを一体に備えたプラスチック成形品である。刃装着台22の前後面には、内刃14を受け止める刃受面25を凹み形成してあり、その下縁中央に、左右方向の衝撃力を受け止める突起26を突設してある。刃受面25を凹み形成することにより、その左右両側縁および下縁に、内刃14の周縁を受け止める段部27が横臥コ字状に形成されている。突起26および段部27は協同して往復動力を内刃14に伝えるが、同時に位置決め作用も発揮する。
刃受面25と外刃13との間には毛屑排出用の隙間を確保する。さらに、内刃14を刃装着台22に対して簡便に装着するために、前後の刃受面25は下すぼまりテーパー状に形成する(図4参照)。刃受面25の左右には、内刃14を係合固定する捕捉爪28を一体に形成してある。捕捉爪28は、その上端のみが刃装着台22に連続する爪腕28aを有し、爪腕28aの下端面に係合爪28bを突設し、係合爪28bの上部に斜めのガイド面28cを形成してある。爪腕28aは刃受面25の内外方向へ弾性変形できる。内刃フレーム21を振動子18に係合連結した状態において、内刃フレーム21は受動片24を中心にして左右へ傾動できるが、両者18・21間に配置したばね48で内刃フレーム21が押し上げ付勢されているので、内刃14を外刃13に対して常に密着させることができる。
図9の展開図において内刃14は、湾曲壁30と、湾曲壁30に連続する前後一対の取付壁31とで形成する。湾曲壁30には平行リブ状の小刃32と長円状のスリット33とを交互に形成してある。小刃32およびスリット33は、内刃14の往復方向に対して所定角度だけ傾斜する状態で形成してあり、この実施例では傾斜角度を16度とした。
取付壁31には、部分円弧状の支持リブ34とまゆ形の毛屑排出穴35とを交互に形成して直線列状に並んでいる。取付壁31の下縁の左右中央に位置決め用の溝39が形成されており、その左右両側に捕捉爪28と係合する装着穴40が横長の長円状に形成されている。溝39を突起26に係合し、取付壁31の左右側縁および下縁を段部27で受け止めることにより、内刃14を左右移動不能に位置決めでき、同時に捕捉爪28が装着穴40内に落ち込み係合して、内刃14を分離不能に固定できる。
図8に示すように内刃14を内刃フレーム21に装着した状態において、前後に対向する支持リブ34と毛屑排出穴35とは、内刃14の往復方向に対して互いに逆向きに傾斜する状態で形成する。その理由は後述する。先の小刃32と支持リブ34とは、左右方向へ互い違い状に配置する。詳しくは、支持リブ34の端部がスリット33の円弧端縁の中央に臨む状態で、小刃32と支持リブ34とを交互に形成する。
上記のように、小刃32と支持リブ34とを交互に配置することにより、小刃32と、左右方向へ隣接する支持リブ34とは、三又状の基部壁36を介して連続する。これにより、小刃32の基部に作用するせん断モーメントを基部壁36によって左右に分散させ、せん断モーメントが小刃32の基部に集中するのを解消できる。小刃32と支持リブ34とは同じ隣接ピッチで形成するが、支持リブ34の幅寸法は小刃32の幅寸法より僅かに大きく設定する。この実施例では、小刃32の幅寸法を0.25mm、支持リブ34の幅寸法を0.35mmとし、支持リブ34の破断強度が小刃32の破断強度より大きくなるようにした。
先に説明したように、小刃32と支持リブ34とは、左右方向へ互い違い状に形成するが、両側端に位置する支持リブ34aに限っては小刃32の基部に連続し、しかも内刃14の往復方向と直交する直線状のリブで形成する。これにより両側端に位置する毛屑排出穴35は、概ね四角形状に形成される。このように、両側端の支持リブ34aが小刃32の基部に連続して形成されていると、両側端の小刃32と支持リブ34aとが滑らかに連続し、内刃14の側端に凹凸部分が形成されるのを解消できる。因みに、凹凸部分があると、その部分が外刃13に引っ掛かって、外刃13と内刃14のいずれか一方が破損するおそれがある。
内刃14は、厚み寸法が0.3mmのステンレス板材を素材にして、図9に示すようにシート状の内刃ブランク42をエッチング法で形成したのち、前段曲げ用の金型で断面台形状に曲げ加工を施し、さらに次段曲げ用の金型で曲げ加工を施して断面馬蹄形状に形成する。このとき、前後の取付壁31は、内刃フレーム21の刃受面25と同様に下すぼまりテーパー状に形成するが、図7に示すごとく自由状態において両取付壁31で挟まれる第1テーパー角θ1が、両刃受面25で挟まれる第2テーパー角θ2より大きくなるように設定する。内刃14を内刃フレーム21に装着した状態において、取付壁31を自己の弾性で刃受面25に密着させて、捕捉爪28による係合捕捉状態を確実化するためである。
断面形状を馬蹄形にした内刃14によれば、断面鍵穴形に形成された従来の内刃に比べて、内刃14の断面形状を簡素化できるので、前段曲げ加工と次段曲げ加工を施すだけで樋状の内刃14を形成できる。塑性加工部分が少ないうえ、加工工数が少ない分だけ加工歪を最小限化できる利点もある。左右方向へ連続する基部壁36に湾曲壁30と取付壁31との境界線が形成されるので、折曲形状にばらつきのない内刃14が得られる。
シート状の内刃ブランク42をプレス成形するとき、内刃ブランク42に斜め方向の変形応力が生じて、湾曲壁30を適正に成形できないおそれがある。すべての小刃32が、内刃ブランク42の辺部に対して斜めに傾く状態で形成してあり、小刃32で発生する変形応力が湾曲壁30の曲げ中心軸と交差するからである。このような変形応力の歪みを補正し、湾曲壁30を適正に成形するために、前後に対向する支持リブ34と毛屑排出穴35とを、小刃32の傾斜方向に対して逆向きに傾斜する状態で形成し、支持リブ34と小刃32に生じる変形応力どうしが打ち消し合うようにしている。
上記のようにエッチング法でシート状の内刃ブランク42が形成されていると、均一な厚みの内刃ブランク42が得られる。更に、内刃ブランク42に塑性加工を施して樋体状の内刃14を形成するので、曲げ加工時に内刃ブランク42の一部が欠損したり、あるいは変形したりするなどの加工不良を生じることがなく、内刃14の歩留まりが向上し、その製造コストを削減化できる。さらに、図3の拡大図に示すように、エッチング液の侵食作用によって、外刃13と摺接する小刃32の切刃先端を傾斜させることができるので、たとえば精密プレス法で形成した内刃に比べて、内刃14の切れ味が格段に向上する。
内刃14は内刃フレーム21に対して次のように組み付ける。図7に想像線で示すように、拡開操作した両取付壁31の間に刃装着台22を差し込み、取付壁31の下縁内面を刃受面25で受け止める。その状態のままで、内刃14と内刃フレーム21とのいずれか一方を相手側へ押すと、内刃14は自己の弾性によって、刃受面25に沿って滑るように嵌り込む。その間に取付壁31の下縁が捕捉爪28の爪腕28aを介してガイド面28cへ乗り上がり、取付壁31の下縁が段部27で受け止められる直前に、前後の係合爪28bのそれぞれが装着穴40に落ち込み係合して、内刃14を抜け外れ不能に係合補足する。この装着状態において、内刃14は突起26および段部27で位置決めされているので、上下・左右方向のいずれの方向へも遊動できない。最後に、突起26の外面を加熱溶融して溝39の周縁壁にしっかり当接させて、取付壁31が左右(内刃往復)方向にがたつくのを防止する。なお、予め突起26の左右寸法を大きく設定し、溝39を圧入するよう構成してもよい。
図1に示すように、内刃14をかみそりヘッドに組み込んだ状態においては、下すぼまり状に傾斜する取付壁31と外刃13の前後壁との間に、毛屑排出用の隙間Eを確保できるので、毛屑を前記隙間Eから速やかに落下排出できる。また、内刃14および内刃フレーム21が前後へ傾動することがあったとしても、先の隙間Eで傾動変位を吸収できるので、取付壁31が外刃13に接するのを確実に防止できる。
内刃14が破損し、あるいは内刃14の耐用期間が過ぎたような場合には、内刃フレーム21を振動子18から分離したのち、前後いずれか一方の捕捉爪28を爪腕28aの弾性に抗して押し込み操作し、装着穴40と係合爪28cとの係合を解除したのち、取付壁31を湾曲壁30の側へ押して突起26と溝39との係合を解除し、刃受面25から分離する。最後に他方の取付壁31を捕捉爪28から取り外す。分離した内刃14と内刃フレーム21とは分別して廃棄できる。
上記の実施例以外に、刃受面25は刃装着台22に凹み形成する必要はなく、その場合には段部27に相当するリブや突起を刃受面25の周縁に沿って突出形成できる。捕捉爪28は前後の刃受面25の少なくとも一方に設けてあればよく、その場合には前後の刃受面25の一方に装着穴40と係合するピンを設け、他方の刃受面25に捕捉爪28を設ける。捕捉爪28は、内刃フレーム21とは別の独立した部品として形成しておき、ばねで係合付勢してもよい。
上記の実施例では、装着穴40を捕捉爪28で係合捕捉し、さらに、突起26の外面を過熱溶融して取付壁31を固定したが、捕捉爪28と装着穴40との係合のみで内刃14の取り付け状態を維持することができる。上記の実施例においては、本発明をメイン刃10に適用した場合について説明したが、本発明はセンター刃11の内センター刃11bにも適用できる。本発明は、メイン刃10を1組だけ備えた電気かみそりにも適用できる。外刃ホルダー12は1個の独立部品で構成してもよい。内刃ブランク42はエッチング法で形成する以外に、電鋳法で形成してもよい。内刃14の取付壁31は、刃受面25に設けた溶着ピンを溶融変形し、あるいは溶着ピンをかしめ処理して固定することができる。
内刃の取付構造を示す断面図である。 電気かみそりの正面図である。 かみそりヘッドの縦断正面図である。 かみそりヘッドの縦断側面図である。 かみそりヘッドの分解斜視図である。 内刃の分解斜視図である。 内刃と内刃フレームの関係構造を示す断面図である。 内刃ユニットの正面図である。 内刃の展開図ある。
符号の説明
13 外刃
14 内刃
21 内刃フレーム
25 刃受面
28 捕捉爪
30 湾曲壁
31 取付壁
40 装着穴

Claims (4)

  1. 外刃(13)と協同してひげ切断を行う内刃(14)が、内刃フレーム(21)に装着してある往復動形の電気かみそりであって、
    内刃(14)が、湾曲壁(30)と、湾曲壁(30)に連続して下すぼまりテーパー状に傾斜する前後一対の取付壁(31)とを含んで断面馬蹄形状に形成されており、
    内刃フレーム(21)の前後面に、前後の取付壁(31)を受け止める刃受面(25)が下すぼまりテーパー状に形成してあり、
    各刃受面(25)の周囲に、内刃(14)の周縁を受け止める段部(27)が形成されていることを特徴とする電気かみそり。
  2. 自由状態において前後一対の取付壁(31)で挟まれる第1テーパー角(θ1)が、前後一対の刃受面(25)で挟まれる第2テーパー角(θ2)より大きく設定されている請求項1記載の電気かみそり。
  3. 前後の刃受面(25)の少なくとも一方に、取付壁(31)に設けた装着穴(40)と係脱できる捕捉爪(28)が設けられており、
    内刃(14)が内刃フレーム(21)に対して係合装着してある請求項1または2記載の電気かみそり。
  4. 各刃受面(25)に、左右一対の弾性変形可能な捕捉爪(28)が形成されており、
    取付壁(31)に設けた溝(39)に、左右の捕捉爪(28・28)間に設けた突起(26)が係合する請求項3記載の電気かみそり
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