JP4261274B2 - レーザマークがされた円板状部材のエッチング方法及びその装置 - Google Patents

レーザマークがされた円板状部材のエッチング方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、円板状の部材のエッチング方法及びエッチング装置に係り、特に、レーザマーク付き半導体ウェーハのエッチング方法及びエッチング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられる鏡面ウェーハの一般的な製造方法について説明する。まず、チョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させる。成長した半導体インゴットは外周形状が歪(いびつ)であるため、次に外形研削工程において半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削し、半導体インゴットの外周形状を整える。これをスライス工程でワイヤソー等によりスライスして厚さ500〜1000μm程度の円板状のウェーハに加工し、さらに面取り工程でウェーハ外周の面取り加工を行う。
【0003】
その後、ラッピング工程により平坦化加工を行う。ラッピング工程後のウェーハには、品名等を識別するためにウェーハの周縁部に文字やバーコード等がレーザにより印字される。文字やバーコード等の印字は、周知の方法によりウェーハの周縁部にレーザ光を照射し、この熱によりウェーハ表面を昇華させ、ドットを形成することにより行う。その後、平面研削により、ウェーハ表面を平坦にすると共に、レーザマーキング後の盛り上がりを除去する。更に、エッチング処理工程における化学研磨処理を経て、一次研磨、二次研磨した後、ウェーハ表面にエピタキシャル成長処理を施して鏡面ウェーハとする。
【0004】
前述のエッチング処理工程は、前工程で生じた加工歪やウェーハ表裏面の微小な欠陥、および付着物の除去を目的として行われる。このエッチング処理工程においては、ウェーハの表裏面をエッチングするエッチング装置が用いられる。このエッチング装置として従来から用いられているものを、図12を参照して以下に簡単に説明する。
【0005】
図12は、従来のエッチング装置を正面から見た縦断面図である。このエッチング装置は主として、内部にエッチング液を満たすエッチング槽12と、多数枚のウェーハ30を支持し回転させる複数のロッド16と、これらを収容するハウジング10とからなる。ロッド16の周面には環状のウェーハ支持溝24が等間隔に複数条設けられ、このウェーハ支持溝24にウェーハ30の外周部を嵌合させ、ウェーハ30を保持する。そして、ロッド16は、その場でその中心軸を中心として回転する。
【0006】
図13(a)(b)はエッチング装置を左側面から見た縦断面図である。このように構成されたエッチング装置において、エッチング槽12の内部にエッチング液を満たしてロッド16を回転させると、ロッド16に外周を接するウェーハ30はその場で回転する。また、揺動機構により、図13(a)(b)の状態を交互に繰り返すようにウェーハ30をエッチング液の内部で上下方向に揺動させる。このようなウェーハ30の回転および揺動によりウェーハ30周辺のエッチング液は攪拌され、ウェーハ表裏面のエッチングが進行する。このようなエッチングを所定時間行った後にウェーハ30をエッチング装置から取り出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のエッチング装置では、半導体シリコンウェーハ・エッチング工程において、図14(a)に示すレーザマーク印字部26がエッチング加工により凹凸になったり、レーザマーク印字部26の面ダレ・面荒れ、延いては印字読み取り不能の不具合が発生する。そして、この不具合が一つの原因となり、半導体ウェーハの外観品質特性不良を引き起こす。ここで、レーザマーク印字部26はウェーハ断面では図14(b)に示す半月状のドット28の集合体になっており、ウェーハ表面から凹部になっている。
【0008】
本発明者達は、レーザマーク印字部26の面ダレ・面荒れの原因についてレーザマーク印字部26のエッチング速度に着目し、研究を続けたところ、レーザマーク印字部26におけるエッチング液の液乱れによって、レーザマーク印字部26の面ダレ・面荒れが発生することを解明した。また、エッチング加工中においてエッチング液がドット28へ入り込み、ウェーハ表面に比べてドット28周辺で反応速度が速くなることに起因してレーザマーク印字部26の面ダレ・面荒れが発生することを解明した。
【0009】
これは以下のメカニズムによると推定される。図15(a)〜(c)はウェーハ30の拡大断面図である。レーザマーク印字部26のドット28には、レーザマーク加工時の熱伝播により、図15(a)に示す熱歪層28aが生じる。この熱歪層28aは、ウェーハ30の他の部分に比べてエッチングレートが遅く、エッチング中において熱歪層28aが残り、図15(b)に示すように、縁の部分が盛り上がる。この盛り上がりが、図15(c)の矢印で示すエッチング液流の障壁となり乱流が生じ、ドット28の周辺が抉られてクボミ28bが形成されると推定される。そして、このクボミ28bが曇って見えるため、外観品質特性不良が引き起こされると推定される。
【0010】
また、ウェーハ30のエッチング中において、図16(a)に示すように、エッチング液が矢印で示すようにドット28内に入り込むことにより、ドット側壁28cの表面に近い部分にアタックし、ドット側壁28cが浸食されて面ダレ状に見えるダレ28dが形成されるものと推定される。なお、本発明者達の実験によるとドット深さが80μmのとき、この浸食の深さは2μm、最深部で6μm程度であった。
【0011】
このような面ダレは、ドット28の深さが浅い場合にはほとんど発生しない。例えばドット28の深さが50μm未満である場合には、図16(b)に示すように、エッチング液がドット側壁28cへアタックする位置が浅くなる。これにより、ドット側壁28cの浸食される深さは1μm程度、最深部で1.5μmになる。深さ1μm未満の面ダレ等は、肉眼での確認が困難であり、ドット深さが50μm未満であれば、ドット28周辺が面ダレ状に見える外観品質特性不良はほとんど発生しない。
【0012】
これらのドット28により描かれた文字やバーコード等が、デバイス工程において機械により読み取られ、ウェーハの品名等の確認に用いられる。そのため、ドットは、機械による読み取りを確実にするため、ある程度の深さを有することが要求される。そのため、50μm以上のドット深さが必要な場合があるが、そのような場合には、エッチング後に外観上で問題となるレベルの面ダレが発生する。
【0013】
特に、現在の技術動向としては、ますます深いドット深さが要求される。これは、半導体ウェーハ上に形成される集積回路が多層構造になっていることに起因する。
【0014】
半導体ウェーハ上に多層構造の集積回路を形成するためには、1層の回路を形成した後に、重ねて次の層の回路を形成する。しかし、1層の回路を形成するとウェーハ表面が凹凸になるため、ウェーハ表面を平坦化するために通常CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)工程を行い、ウェーハ表面を平坦にした後に次の層を形成する。このCMP工程により、ウェーハ表面が削られると共にドット内に異物がつまり、ドット深さが浅くなる。そのために、あらかじめドット深さを深くする必要がある。
【0015】
このような事情に鑑み本発明者達は研究を続け、レーザマーク印字部のエッチング速度およびエッチング液の流れをコントロールすることによって、ドット深さが50μm以上であってもレーザマーク印字部の面ダレとクボミの発生を抑制できることを見出し、本願発明を完成した。
【0016】
本出願に係る発明は、ドット周辺に発生する面ダレ・クボミ等の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、円板状部材の製造におけるエッチング工程で、レーザマークがされた円板状部材のエッチング後の品質特性を向上させることが可能なエッチング方法、および、エッチング装置を提供することにある。
【0017】
より具体的には、本出願に係る発明の目的とするところは、深いレーザマークのある円板状部材のレーザマーク印字部の品質特性を悪化させず、尚且つ円板状部材の平坦度等の他品質も安定して供給することが可能なエッチング方法、および、エッチング装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、レーザマークがされた円板状の部材を、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながらエッチングするエッチング方法において、前記部材の一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングすることを特徴とするエッチング方法である。
【0019】
また、本出願に係る第2の発明は、レーザマークがされた円板状の部材を、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながらエッチングするエッチング方法において、前記部材の一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする頭出しエッチング工程の後に、前記部材が前記エッチング液の液面から出ないように、前記部材をエッチングする通常エッチング工程を、含むことを特徴とするエッチング方法である。
【0020】
更に、本出願に係る第3の発明は、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させたときに、前記部材が前記エッチング液の液面から出る領域は、前記部材のレーザマークがされた領域を含むことを特徴とする上記第1または第2の発明に記載のエッチング方法である。
【0021】
また、本出願に係る第4の発明は、前記部材を揺動させたときに、前記部材が前記エッチング液の液面から出る領域は、前記部材の外周から10〜20mmであることを特徴とする上記第1〜3の発明の何れか1つに記載のエッチング方法である。
【0022】
更に、本出願に係る第5の発明は、前記エッチング液は酸性であることを特徴とする上記第1〜4の発明の何れか1つに記載のエッチング方法である。
【0023】
また、本出願に係る第6の発明は、前記部材は半導体ウェーハであることを特徴とする上記第1〜5の発明の何れか1つに記載のエッチング方法である。
【0024】
更に、本出願に係る第7の発明は、エッチング液を充填するエッチング槽と、レーザマークがされた円板状の部材を回転させながらエッチング液に浸して保持する部材保持手段と、を有するエッチング装置において、エッチング処理を行っている最中に前記部材の一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させる揺動機構を備えることを特徴とするエッチング装置である。
【0025】
また、本出願に係る第8の発明は、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させたときに、前記部材が前記エッチング液の液面から出る領域は、前記部材のレーザマークがされた領域を含むことを特徴とする上記第7の発明に記載のエッチング装置である。
【0026】
更に、本出願に係る第9の発明は、前記部材を揺動させたときに、前記部材が前記エッチング液の液面から出る領域は、前記部材の外周から10〜20mmであることを特徴とする上記第7または第8の発明に記載のエッチング装置である。
【0027】
また、本出願に係る第10の発明は、前記部材は半導体ウェーハであることを特徴とする上記第7〜9の発明の何れか1つに記載のエッチング装置である。
【0028】
更に、本出願に係る第11の発明は、レーザマークがされたウェーハであって、ダレとクボミがないことを特徴とするウェーハである。
【0029】
また、本出願に係る第12の発明は、50μm以上の深さのレーザマークがされたウェーハであって、ダレとクボミがないことを特徴とするウェーハである。
【0030】
更に、本出願に係る第13の発明は、ウェーハの中心部に比し、ウェーハの外周部のエッチング量が少ないことを特徴とするウェーハである。
【0031】
また、本出願に係る第14の発明は、レーザマークがされた半導体ウェーハを、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記半導体ウェーハを回転させながらエッチングするエッチング工程を含むレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法において、前記エッチング工程は、前記半導体ウェーハの一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記半導体ウェーハを前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする工程を含むことを特徴とするレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係るレーザマーク付き半導体ウェーハの製造方法、および、エッチング方法、エッチング装置について図面に基いて詳細に説明する。まず、図1〜図5を用いてエッチング装置の全体構造について説明する。図1は本実施の形態のエッチング装置を正面から見た縦断面図、図2は本実施の形態のエッチング装置を左側面から見た縦断面図、図3(a)は揺動機構90の側面図、図3(b)は揺動機構90の底面図、図4(a)はバレル18の縦断面図、図4(b)は図1のA部の拡大図、図5(a)は左支持アーム60および左ブラケット62の縦断面図、図5(b)は右支持アーム70および右ブラケット72の縦断面図である。
【0033】
なお、本願において、ダレとはレーザマーク印字部の周辺に発生する深さ10μm〜20μm、幅20μm〜40μmの面ダレをいい、クボミとはレーザマーク印字部の周辺に発生する深さ10μm〜20μm、幅20μm〜40μmの窪みをいう。
【0034】
図1および図2に示すように本実施の形態のエッチング装置は主として、各装置を収容する箱状のハウジング10と、エッチング液を満たすエッチング槽12と、エッチング槽12から溢れたエッチング液を回収する貯蓄槽14と、ウェーハ30を支持し回転させる6軸のロッド16からなるバレル18と、エッチング液を循環させるポンプ20とから構成される。なお、ロッドの軸数は4軸以上であることが特に望ましいが、3軸以下でも良く、その軸数は特に限定されない。
【0035】
図1に示すように、ハウジング10は4枚の側板と1枚の底板とから構成される箱型形状をしている。この箱型形状のハウジング10はその内部に、エッチング槽12を収容している。また、ハウジング10の側板10a、10bの上面には、厚板状の支持台22を左右1つずつ立設している。支持台22には BOX80を揺動させる揺動機構90が設けられている。揺動機構90としては種々の機構を用いることができるが、例えば以下の機構を用いることができる。
【0036】
図1の左側に示される支持台22のエッチング装置の中央に向いた面に、揺動用モータ91を固定する。図3(a)に示すように、揺動用モータ91は、鉛直上方に向けてその回転軸を配置した状態で固定されている。揺動用モータ91はその回転軸の延長上において、カップリング92によりねじ送り機構用の雄ねじ93と結合している。雄ねじ93の上端は、支持台22に外周が固定されたボールベアリング98の内周壁に嵌着し、支持台22に対して滑らかに回転できるように支持されている。そして、揺動用モータ91の回転によって回転軸上に設けられた雄ねじ93はその場で回転する。
【0037】
雄ねじ93には、揺動プレート95に回転不能に固定された雌ねじ94が嵌合している。図1に示すように、雌ねじ94は、揺動プレート95の支持台22と向かい合う面に固定されている。雄ねじ93が正方向または逆方向に回転することによって、雌ねじ94が上方向または下方向に移動する。雌ねじ94は揺動プレート95に固定されているため、雄ねじ93の回転動によって雌ねじ94と共に揺動プレート95が上下方向に昇降動する。また、図3(a)(b)に示すように、揺動プレート95の一端面には鉛直移動動作時のガイドとなる2条の凹状のアリ溝96が鉛直方向にわたって設けてあり、支持台22に鉛直方向にわたって設けた2本の凸状のガイドレール97に嵌合している。
【0038】
同様の揺動機構90を、図1の右側に示される支持台22にも設けている。また、これらの揺動機構90に設けられた2台の揺動用モータ91は図示しない制御部に接続されている。制御部により2台の揺動用モータ91の回転を制御し同期させることによって、揺動プレート95は、ガイドレール97に案内され、安定した状態でこのねじ送り機構によって鉛直方向にねじ送りされる。不図示の制御部により、揺動用モータ91の回転を制御することにより、揺動プレート95の揺動速度と揺動振幅を任意の値に制御することができる。
【0039】
なお、本実施の形態では、揺動用モータ91を2台設けた。しかし、何れか一方の支持台22に、1台のみ揺動用モータ91を設ける構成としても良い。
【0040】
図1の左側と右側に示される2つの揺動プレート95には、互いに向かい合う面に、それぞれ2つの直穴状の支持穴が水平に穿設されている。2つの支持穴は、それぞれの揺動プレート95の中程やや上部と中程やや下部に穿設されている。この支持穴に棒状の2本の支持梁82の両端部が挿入され、揺動プレート95に支持梁82が水平に架け渡されている。
【0041】
このようにして揺動プレート95によって水平に支持された支持梁82は、略板状の左支持アーム60、右支持アーム70を支持する。左支持アーム60、右支持アーム70はそれぞれ、上部と中程やや上部に支持梁82と同じ径をもつ2つ貫通穴を設けており、この2つ貫通穴に2本の支持梁82が挿通し、左支持アーム60、右支持アーム70はそれぞれ2本の支持梁82により支持される。
【0042】
左支持アーム60、右支持アーム70の上部には平板状の蓋板64aが架け渡されている。同様に左支持アーム60、右支持アーム70の中程には平板状の底板64bが架け渡されている。更に、前方と後方にも蓋板64aと底板64bの側面に接するように、図示しない平板状の板材が架け渡され、左支持アーム60の上部、右支持アーム70の上部と、図示しない板材および蓋板64a、底板64bにより箱型のBOX80を構成する。
【0043】
また、左支持アーム60には略円板形状の左ブラケット62を、左支持アーム60の板面と左ブラケット62の板面を対向させた状態で接続している。同様に、右支持アーム70には略円板形状の右ブラケット72を、右支持アーム70の板面と右ブラケット72の板面を対向させた状態で接続している。左ブラケット62と右ブラケット72の向かい合う面には6軸のロッド16を挿入するための6個の穴がそれぞれ穿設されている。
【0044】
6軸の円柱形状のロッド16は、その一端部が左ブラケット62に穿設された穴に挿入されており、他端部が右ブラケット72に穿設された穴に挿入されている。これにより、ロッド16はエッチング槽12の内部にその長手方向と平行に水平に支持される。各ロッド16の周面には環状のウェーハ支持溝24が等間隔に16条設けられ、このウェーハ支持溝24にウェーハ30の外周部を嵌合させ、ウェーハ30を保持する。各ウェーハ30は、互いに表面を対向させた縦列状態で装着する。
【0045】
なお、6軸のロッド16は、図4(a)に示すように、ウェーハ30を支持し回転させることができるように、ウェーハ30の周囲に配置される。具体的には、バレル18内のウェーハ30が装填されるべき位置の下部に4軸、上部に2軸配置されている。特にこの6軸のロッド16は、ウェーハ30に対して左右対称に配置されるのが望ましい。
【0046】
図4(b)は図1のA部の拡大図である。図4(b)に示すように、各ロッド16はウェーハ外周の面取り形状とほぼ同形の断面形状をなすウェーハ支持溝24を有しており、ウェーハ支持溝24にウェーハ30の外周を嵌合させてウェーハ30を支持する。ウェーハ支持溝24の幅はウェーハ30の厚さよりも大きいことが望ましく、ウェーハ支持溝24に対してウェーハ30がすきまばめになるようにウェーハ支持溝24を形成する。
【0047】
図5(a)に示すように、左ブラケット62に挿入されたロッド16の先端部にはギヤ32が固定されている。図5(a)では詳細なギヤ部の図示を一部省略しているが、左支持アーム60には、順に噛み合った状態で5個のギヤ34f,34e,34d,34c,34bが上方から下方に向かって縦に配置されている。左ブラケット62の中央にはギヤ35が配置されている。ギヤ35は、大ギヤ35bに重ねて小ギヤ35aが同軸上に連結しており、ギヤ34bが小ギヤ35aに噛み合い、大ギヤ35bがロッド16の一端部に固定された各ギヤ32に噛み合っている。6個のギヤ32の総てをギヤ35の大ギヤ35bに噛み合わせることにより、6軸のロッド16を一括して回転させる構成としている。
【0048】
また、最上部に配置されたギヤ34fは駆動ギヤ36に噛み合っており、駆動ギヤ36は図1に示すようにBOX80の内部に設けられた駆動モータ38の駆動軸40に固定されている。駆動モータ38の回転は駆動ギヤ36から順に、ギヤ34f,34e,34d,34c,34bを伝って、ギヤ35の小ギヤ35aに伝達され、さらにギヤ35の大ギヤ35bから6個のギヤ32に伝えられる。駆動モータ38は図示しない制御部に接続されており、任意の方向に任意の速度で回転させることができる。
【0049】
なお、制御部は、BOX80内に設けたものであっても、BOX80とは別に設けた例えばパーソナルコンピュータ等のコントロール装置であっても良い。また、制御部をディスプレイに接続することにより、ウェーハの回転速度や回転方向などの情報をグラフィカルに若しくは数値的にディスプレイに表示して、作業者がディスプレイの表示を確認しながら作業を行えるようにしても良く、プログラム等により自動で制御しても良い。
【0050】
図5(b)に示すように、右ブラケット72に挿入されたロッド16の端部は、ガイドブッシュを介して右ブラケット72に支持されている。これにより、ロッド16は右ブラケット72に対して滑らかに回転可能となっている。このように構成することにより、駆動モータ38の回転がロッド16に伝達され、ロッド16を任意の方向に任意の速度で回転させることができる。そして、ロッド16を任意の方向に任意の速度で回転させることにより、ウェーハ支持溝24に外周を接するウェーハ30を任意の方向に任意の速度で回転させることができる。
また、前述の揺動機構90により、ウェーハ30を任意の揺動速度、揺動振幅で、上下方向に揺動させることができるため、上記構成により、ウェーハ30はエッチング槽12内で回転しながら上下方向に揺動することになる。
【0051】
一方、図2に示すように、エッチング槽12に隣接して箱状の貯蓄槽14を設けている。貯蓄槽14に接するエッチング槽12の側板12aの高さを、他の側板12bよりも低くすることにより、エッチング槽12から溢れたエッチング液を貯蓄槽14で回収する。
【0052】
貯蓄槽14は配管パイプ44によりポンプ20と接続されている。貯蓄槽14とポンプ20との間にはフィルタ42が設けられており、貯蓄槽14から流れてきたエッチング液を濾過する。また、貯蓄槽14とフィルタ42との間の配管パイプ44にはエッチング廃液を排出する排出パイプ46が排出バルブ48を介して接続されている。排出パイプ46はエッチング液を廃棄するための図示しない廃液タンクに接続されている。
【0053】
ポンプ20とエッチング槽12との間の配管パイプ44には、新しいエッチング液を供給する供給パイプ50が、供給バルブ52を介して接続されている。供給バルブ52を開くことによりエッチング槽12内のエッチング液の濃度を上げ、供給バルブ52を閉じることによりエッチング液の濃度を下げて、エッチング槽12内のエッチング液を所望の濃度に調整することができる。この際、供給パイプ50からのエッチング液の供給量に応じて排出バルブ48の開閉を調節することにより、エッチング槽12へのエッチング液の供給量が一定になるように調整する。
【0054】
また、図1に示すように、エッチング槽12の底部には空気送出用のエアパイプ66が設けられている。エアパイプ66はエッチング槽12の長手方向と平行に設けられており、各エアパイプ66は図示しないエアポンプに接続されている。各エアパイプ66は長手方向に所定ピッチで空気供給用の穴が設けられており、この穴からエッチング槽12内のエッチング液に空気を供給する。
【0055】
次に、レーザマーク付き半導体ウェーハの製造方法、および、上記のように構成されたエッチング装置の動作について説明する。
まず、チョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させる。成長した半導体インゴットは外周形状が歪であるため、次に外形研削工程において半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削し、半導体インゴットの外周形状を整える。これをスライス工程でワイヤソー等によりスライスして厚さ500〜1000μm程度の円板状のウェーハ30に加工し、さらに面取り工程でウェーハ外周の面取り加工を行う。
【0056】
その後、ラッピング工程により平坦化加工を行う。ラッピングが行われたウェーハ30には、品名等を識別するためにウェーハ30の周縁部に文字やバーコード等がレーザにより印字される。
【0057】
この印字は、例えば以下のようにして行うことができる。まず、ウェーハ表面の周縁部にYAGレーザを用いてレーザ光を照射する。この熱によりウェーハ表面を昇華させ、直径80μm、深さ80μm程度のドット28を複数掘り込む。これらの複数のドット28は視認性を良くするために、各ドット28が繋がらないようにある程度の間隔をあけて掘り込まれる。これは、各ドット28の間隔が狭いと、後のエッチング処理で各ドット28が繋がり、視認性が悪化するためである。なお、YAGレーザに代えて、COレーザ、エキシマレーザ、ルビーレーザ、サファイアレーザ等を用いることもできる。
【0058】
なお、レーザの励起方法としてはレーザダイオード励起とランプ励起の何れも採用することができる。しかし、レーザダイオード励起とランプ励起のレーザエネルギー密度を比較した図6に示すように、レーザダイオード励起よりランプ励起の方が、シリコンを昇華できないエネルギー密度の領域が多く、その分、熱歪層28aが多いと考えられる。すなわち、レーザダイオード励起の方が、より狭い領域にレーザ光を集光させることができるため、ドット28周辺に形成される熱歪層28aを最小限に抑えることができる。
【0059】
そのため、レーザダイオード励起の方が、熱歪層28aを原因とするクボミの発生を抑制することができると推定される。ここで図中Eはレーザ加工に必要なエネルギー密度を意味し、E>シリコンを昇華させるために必要なエネルギー>Q=ρV(CpΔT+Lm+Lv)である。なお、ρは密度、Vは体積、Cpはシリコンの比熱、ΔTは上昇温度、Lmは融解潜熱、Lvは気化潜熱をそれぞれ意味する。
【0060】
また、ランプ励起の場合には、電源が、電圧の変動する交流であることに起因し、レーザの出力にバラツキが発生しやすいため、クボミの発生率が増加すると推定される。そのため、本実施の形態では、レーザの励起方法としてはレーザダイオード励起を採用している。
【0061】
このようなドット28を複数掘り込むことにより、ウェーハ30の品名等の確認に用いられる文字やバーコード等が、レーザによりウェーハ表面の周縁部に印字される。
【0062】
レーザマーク印字後、平面研削により、ウェーハ表面を平坦にすると共に、レーザマーキング後の盛り上がりを除去する。平面研削後、エッチング処理工程において、前述のエッチング装置を用いてウェーハ30をエッチングする。
【0063】
次に、エッチング装置の動作について、図1、図2及び図7〜図9を用いて詳細に説明する。
まず、図2に示す供給バルブ52を開き、エッチング槽12に供給パイプ50からエッチング液を所定量充填する。エッチング液は、一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、硝酸と酢酸とフッ酸を混合した混酸を使用することができる。なお、エッチング液は図示しない温度調節機構により、予め定められた所定の温度に調整される。
【0064】
次に、作業者がピンセットにより1枚ずつウェーハ30をウェーハ支持溝24に嵌合させ、図1に示すようにウェーハ30をエッチング装置に装着する。エッチングは、このように16枚のウェーハ30を並列に並べた状態でエッチング装置に装着して行う。ウェーハ30を装着した後、制御部により駆動モータ38を回転させ、ロッド16を回転させる。このロッド16の回転により、ロッド16のウェーハ支持溝24に外周を接するウェーハ30をその場で回転させる。制御部により、駆動モータ38の回転数を制御することにより、ウェーハ30を50rpmの速度で回転させ、10秒ごとに回転方向を逆転させる。
【0065】
図2に示す貯蓄槽14のエッチング液は配管パイプ44を通り、フィルタ42へ送られる。フィルタ42に送られたエッチング液はフィルタ42で濾過された後、ポンプ20に送られる。ポンプ20に送られたエッチング液はエッチング槽12の底部に送出される。なお、この送出量は毎分40リットル程度に調節している。これにより、エッチング槽12の内部のエッチング液がオーバーフローする。エッチング槽12から溢れたエッチング液は貯蓄槽14に回収される。貯蓄槽14に回収されたエッチング液は配管パイプ44を通り、フィルタ42を介してエッチング槽12の底部にポンプ20により再度送出される。このように、エッチング液はエッチング装置内部で循環する。
【0066】
また、図示しないエアポンプを駆動し、各エアパイプ66に圧縮空気を送り込む。各エアパイプ66は長さ方向に所定ピッチで穴が設けられているため、この穴からエッチング槽12内のエッチング液に空気が供給される。エッチング槽12の底部から供給された空気は、泡状となって浮力によって上昇し、エッチング槽12の液面から大気中に放出される。このようなバブリングによって、エッチング槽12の内部のエッチング液は下から上へ向かう流れを有することになり、エッチング液の撹拌が行われる。
【0067】
そして、エッチング液が循環中にフィルタ42を通ることによって、エッチング液に含まれる異物がフィルタ42で濾過され、エッチング液が清浄に保たれる。また、エッチング槽12の内部ではエッチング液が上昇する流れを有しているため、ウェーハ30の表裏面に接するエッチング液が攪拌される。その結果、エッチング液の滞留を防止し、ウェーハ30表裏面が不均一にエッチングされることを抑制することができる。
【0068】
一方、不図示の制御部により図1に示す揺動用モータ91の回転を制御し、BOX80と共にウェーハ30を上下方向に揺動させる。その揺動幅及び揺動周期は特に限定されないが、揺動幅は5mm〜210mm、揺動周期は1〜90秒とすることができる。望ましくは、その揺動幅は10mm〜40mm、揺動周期は5〜45秒がよく、より望ましくは、揺動幅は20mm、揺動周期は10秒がよい。本実施の形態では、揺動幅を20mm、揺動周期を10秒としている。
【0069】
図8に示すように、ウェーハ30の最上昇時に、ウェーハ30の上端はエッチング槽12の液面から頭出しされる。この頭出し幅は特に限定されないが、レーザマーク印字部26を液面から出すために、10mm〜20mm程度とすることが望ましい。なお、本実施の形態では、ウェーハ30の最上昇時に、ウェーハ30の上端がエッチング槽12の液面から13mm程度頭出しされるように制御している。したがって、揺動幅を20mmとしている本実施の形態では、ウェーハ30の上端が、液面の上13mm〜液面の下7mmの範囲で上下に揺動するように、ウェーハ30の揺動を制御している。
【0070】
このような揺動動作により、エッチング槽12の液面からウェーハ30の外周部分を出し入れさせる。この動作をウェーハ30の頭出しと呼ぶ。なお、図7はエッチング装置を左側面から見た縦断面図であって、この頭出し動作中のウェーハ最下降時の状態を示した図であり、図8はウェーハ最上昇時の状態を示した図である。このように、頭出し動作中、ウェーハ30は図7の状態と図8の状態を交互に繰り返し、上下方向に揺動する。
【0071】
総エッチング加工時間360秒間の前半180秒間この頭出し動作を継続する。レーザマーク印字部26はウェーハ30の外周部分に存在するため、頭出し動作により、レーザマーク印字部26とエッチング液との接触時間を減少させることができる。
【0072】
レーザマーク印字部26においてエッチング液との接触時間を減少させることにより、エッチング液のドット28への接触量を抑制することができる。これにより、ドット側壁28cへアタックするエッチング液の量を減少させ、エッチング液のドット側壁28cへのアタックが原因と考えられるダレの発生を防止することができる。また、レーザマーク印字部26へのエッチング液の接触量を減少させるため、ドット28周辺でのエッチング液の液乱れを原因とするクボミを防止することが可能である。
【0073】
このように、レーザマーク印字部26へのエッチング液の入り込みを抑制し、ウェーハの他の部位に比べてレーザマーク印字部26のエッチング速度を緩和させることにより、ダレとクボミの発生を防止することが可能である。
【0074】
しかし、加工終了まで頭出しを実施すると、レーザマーク印字部26以外の外周部分に面荒れと呼ばれる結晶組織が変化したシミが発生し、これも外観品質特性として不良となる。
【0075】
そのため、この頭出し状態でのウェーハ30のエッチングを180秒間継続した後、総エッチング加工時間360秒間の後半180秒間はエッチング槽12内部での、頭出しを行わない通常の揺動動作にてエッチングを実施する。図9(a)はエッチング装置を左側面から見た縦断面図であって、この通常揺動動作中のウェーハ最下降時の状態を示した図であり、図9(b)はウェーハ最上昇時の状態を示した図である。このように、通常の揺動動作中、ウェーハ30は図9(a)の状態と図9(b)の状態を交互に繰り返し、エッチング液の内部で上下方向に揺動する。
【0076】
このように制御することにより、ウェーハ外周部のシミ不良は発生しなくなった。本実施の形態では、頭出しを行わない通常の揺動動作中においても、揺動幅を20mm、揺動周期を10秒としている。また、ウェーハ30の上端が、エッチング槽12の液面から下10mm〜30mmの位置で上下に揺動するように制御している。
【0077】
エッチング加工中の前半時間と後半時間においてSTEP的にエッチング加工方法を変更することにより、レーザマーキングウェーハの品質特性を満足させることができる。すなわち、レーザマーク印字部においてダレとクボミがなく、ウェーハ外周部におけるシミ不良のないレーザマーキングウェーハを製造することができる。
【0078】
以上のエッチング加工により、ウェーハ30の表裏面は40μm程度エッチングされる。エッチング終了後、エッチング槽12から取り出されたウェーハ30は、図示しない洗浄槽に素早く移され、洗浄される。
【0079】
このようなエッチング処理工程を経て、ウェーハ30が公知の枚葉研磨機やバッチ研磨機により一次研磨、二次研磨され、ウェーハ表面がさらに平坦化される。その後、ウェーハ表面にエピタキシャル成長処理を施して鏡面ウェーハとされる。
【0080】
本実施の形態によれば、従来のエッチング装置を改造することなく、本願発明を容易に適用することができる。従来のエッチング装置において、制御部のプログラムを変更し、エッチングの前半時間のウェーハ揺動位置を変更することにより、本願発明を容易に適用することができる。
【0081】
更に、本実施の形態では全ウェーハを同期して回転させる場合について説明したが、隣り合うウェーハを逆方向に回転させるように構成しても良い。
【0082】
本実施の形態ではウェーハ30を上下方向に揺動させる構成としたが、ウェーハ30ではなく、エッチング槽12を上下方向に揺動させる構成としても良い。この場合にはBOX80を固定し、エッチング槽12を揺動モータ等により上下方向に揺動させる。また、BOX80とエッチング槽12を共に固定して、エッチング液の液面を上下動させるべく、エッチング液の液量が増減するように制御しても良い。このように、ウェーハ30とエッチング液の液面とを相対的に揺動させることができれば、どのような装置の構成であっても本願発明を適用することができる。
【0083】
本実施の形態では混酸系エッチング液を使用する場合について説明したが、本願発明はアルカリ系エッチング液を使用する場合についても適用することができる。アルカリ系エッチング液は、一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、水酸化ナトリウムとイソプロピルアルコールと水を混合した苛性アルカリエッチング液を使用することができる。また、苛性アルカリエッチング液を使用した苛性アルカリエッチングを行った後に、混酸系エッチング液を使用した酸エッチングを行っても良く、順番を逆にして行っても良い。
【0084】
また、レーザマーク印字部の文字やバーコード等は、ウェーハ表面にレーザを用いてドットを掘り込むことにより印字されるが、この際のレーザの励起方法としては、ランプ励起とレーザダイオード励起のいずれも採用することができる。
【0085】
本実施の形態では、ドット深さが50μm以上のレーザマーク付きウェーハをエッチングする場合について説明した。しかし、ドット深さが50μm未満のレーザマーク付きウェーハをエッチングする場合についても本願発明を適用できることは言うまでもない。なお、ドット深さが50μm未満のレーザマーク付きウェーハに本願発明を適用した場合には、ドット28周辺に発生する面ダレと窪みは更に浅いものになる。ドットの深さの調節は、レーザヘッドを介してレーザ発振器から射出されるレーザ光のパルス数を制御することにより行うことができる。
【0086】
本実施の形態では半導体ウェーハのエッチングを例に説明したが、本願発明は金属その他のウェーハや薄板状体のエッチングにも適用できることは勿論である。
【0087】
このように本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、ウェーハの回転方法やエッチング液の種類、ウェーハをエッチング液の液面に対して揺動させる構成などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0088】
[実施データ]
次に、従来のエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合と、本願発明を適用したエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合との比較について、図10を用いて具体的に説明する。
【0089】
図10は、従来のエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合と、本願発明を適用したエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合について、クボミの発生率を比較した図である。本例においては、レーザマークを印字したレーザの励起方法はレーザダイオード励起である。エッチング条件はエッチング代5μmの苛性アルカリエッチング(CE:Caustic Etch)を行った後に、エッチング代30μmの酸エッチング(AE:Asid Etch)を行った。また、本願発明を適用したエッチング装置を用いてウェーハをエッチングする場合については、酸エッチング中においてのみ頭出し動作を行い、その頭出し割合を50%としている。なお、頭出し割合(%)とは頭出し揺動時間/エッチング総時間を意味する。
【0090】
図10に示すように、従来のエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合にはクボミの発生率は58%であったのに対し、本願発明を適用したエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合のクボミの発生率は0%になった。図10に示す実施データからは、本願発明を適用したエッチング装置を用いてウェーハをエッチングすることにより、クボミの発生を防止できることが分かる。
【0091】
次に、本願発明の頭出しエッチング装置を用いてウェーハをエッチングする場合について、酸エッチング中の頭出し割合(%)を水準にして、図11を用いて具体的に説明する。
【0092】
図11(a)は、ウェーハに対して、エッチング代5μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代30μmの酸エッチングを行った場合について、酸エッチング中の頭出し割合を水準にしてクボミの深さを比較した図である。また、図11(b)は、ウェーハに対して、エッチング代10μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代20μmの酸エッチングを行った場合について、同様に、酸エッチング中の頭出し割合を水準にしてクボミの深さを比較した図である。
【0093】
なお、苛性アルカリエッチングのエッチング代を20μmとした場合には、ドットの形状が四角くなると共に、ウェーハ30の裏面粗さが悪化したため、苛性アルカリエッチングのエッチング代を5μmと10μmとした場合についてのみ検討した。また、頭出し動作は酸エッチング中のみ行った。
【0094】
図11(a)(b)に示すように、頭出し割合を大きくするほど、クボミの深さは浅くなる。また、エッチング代5μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代30μmの酸エッチングを行う場合よりも、エッチング代10μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代20μmの酸エッチングを行う場合の方が、クボミの深さは浅くなる。
【0095】
前述のように、エッチング処理工程の後には、一次研磨、二次研磨が行われるが、この研磨代は合計で10μm程度である。そのため、クボミの深さが10μm以下であれば、研磨によりクボミは取り除かれる。したがって、クボミ深さのバラツキを考慮すると、エッチング代10μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代20μmの酸エッチングを行い、頭出し割合を50%以上とすることが望ましい。このような条件でエッチングすることにより、エッチング後のクボミ深さは7μm程度になり、エッチング後に行われる研磨によりクボミは取り除かれる。
【0096】
なお、頭出し割合を70%よりも大きくすることで、クボミの深さはより浅くなると考えられる。しかし、頭出し割合を70%よりも大きくすると、ウェーハ内周に比べてウェーハ外周のエッチング量が極端に減り、ウェーハ表面の外周が凸な状態になる。このように、頭出し割合を70%よりも大きくすると、ウェーハ表面の平坦度が崩れるため、頭出し割合を50%〜70%とすることが望ましい。
【0097】
次に本件発明の前記実施の形態から把握できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに記載する。
【0098】
レーザマークがされた半導体ウェーハを、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記半導体ウェーハを回転させながらエッチングするエッチング工程を含むレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法において、前記エッチング工程は、前記半導体ウェーハの一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記半導体ウェーハを前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする頭出しエッチング工程の後に、前記半導体ウェーハが前記エッチング液の液面から出ないように、前記半導体ウェーハをエッチングする通常エッチング工程を行うことを特徴とするレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法である。
このように、頭出しエッチング工程の後に通常エッチング工程を行うことにより、レーザマーク印字部においてダレとクボミがなく、シミ等の外観品質不良も発生しないレーザマーク付き半導体ウェーハを製造することができる。
【0099】
半導体ウェーハの表面にレーザ光を照射してドットを掘り込むことにより、レーザマークを印字するレーザマーキング工程の後に、前記レーザマークがされた半導体ウェーハを、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記半導体ウェーハを回転させながらエッチングするエッチング工程を行う、レーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法において、前記ドットの深さは50μm以上であり、前記エッチング工程は、前記半導体ウェーハの一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記半導体ウェーハを前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする頭出しエッチング工程を含むことを特徴とするレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法である。
このように、ドットの深さが50μm以上のレーザマークを印字した後に、頭出しエッチング工程を行うことにより、機械による読み取りが確実であると共に、レーザマーク印字部においてダレとクボミのないレーザマーク付き半導体ウェーハを製造することができる。
【0100】
半導体ウェーハの表面にレーザ光を照射してドットを掘り込むことにより、レーザマークを印字するレーザマーキング工程の後に、前記レーザマークがされた半導体ウェーハを、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記半導体ウェーハを回転させながらエッチングするエッチング工程を行うレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法において、前記ドットの深さは50μm以上であり、前記エッチング工程は、前記半導体ウェーハの一部または全部が前記エッチング液の液面から出るように、前記半導体ウェーハを前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする頭出しエッチング工程と、前記半導体ウェーハが前記エッチング液の液面から出ないように、前記半導体ウェーハをエッチングする通常エッチング工程と、を含むことを特徴とするレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法である。
このように、ドットの深さが50μm以上のレーザマークを印字した後に、頭出しエッチング工程に続けて通常エッチング工程を行うことにより、機械による読み取りが確実であると共に、レーザマーク印字部においてダレとクボミがなく、シミ等の外観品質不良も発生しないレーザマーク付き半導体ウェーハを製造することができる。
【0101】
レーザマークがされた円板状の部材に対してエッチング代10μm以下のアルカリエッチングを行った後に、前記部材を、エッチング槽に充填された酸エッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながら酸エッチングするエッチング方法において、前記部材の一部または全部が前記酸エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記酸エッチング液の液面に対して揺動させながら酸エッチングする頭出しエッチング工程と、前記部材が前記酸エッチング液の液面から出ないように、前記部材を酸エッチングする通常エッチング工程と、を含むことを特徴とするエッチング方法である。
このように、エッチング代10μm以下のアルカリエッチングを行った後に、頭出し酸エッチング工程に続けて通常酸エッチング工程を行うことにより、ドット形状やウェーハの裏面粗さが良好であると共に、レーザマーク印字部においてダレとクボミがなく、シミ等の外観品質不良も発生しないレーザマーク付き半導体ウェーハを製造することができる。
【0102】
レーザマークがされた円板状の部材に対してエッチング代10μm以下のアルカリエッチングを行った後に、前記部材を、エッチング槽に充填された酸エッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながら酸エッチングするエッチング方法において、前記部材の一部または全部が前記酸エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記酸エッチング液の液面に対して揺動させながら酸エッチングする頭出しエッチング工程と、前記部材が前記酸エッチング液の液面から出ないように、前記部材を酸エッチングする通常エッチング工程とを含み、前記頭出しエッチング工程のエッチング時間と前記通常エッチング工程のエッチング時間を合わせたエッチング総時間に対する、前記頭出しエッチング工程のエッチング時間の割合が50%〜70%であることを特徴とするエッチング方法である。このように、頭出し割合を50%〜70%とすることにより、シミ等の外観品質不良の発生確率を更に低減させることができる。
【0103】
【発明の効果】
本願発明のエッチング装置によれば、レーザマークがされた円板状部材のエッチング後の品質特性を向上させることができる。特に、ドット周辺に発生するダレ・クボミ等の外観品質特性不良を防止することができる。
【0104】
また、本願発明によれば、ウェーハを揺動可能なエッチング装置であれば、制御部等のプログラムを変更し揺動位置を調整することのみによって、従来のエッチング装置に容易に本願発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のエッチング装置を正面から見た縦断面図である。
【図2】本願発明のエッチング装置を左側面から見た縦断面図である。
【図3】図3(a)は揺動機構90の側面図、図3(b)は揺動機構90の底面図である。
【図4】図4(a)はバレル18の縦断面図、図4(b)は図1のA部の拡大図である。
【図5】図5(a)は左支持アーム60および左ブラケット62の縦断面図、図5(b)は右支持アーム70および右ブラケット72の縦断面図である。
【図6】レーザダイオード励起とランプ励起のレーザエネルギー密度を比較した図である。
【図7】本願発明のエッチング装置を左側面から見た縦断面図であって、頭出し動作中のウェーハ最下降時の状態を示した図である。
【図8】本願発明のエッチング装置を左側面から見た縦断面図であって、頭出し動作中のウェーハ最上昇時の状態を示した図である。
【図9】図9(a)は、本願発明のエッチング装置を左側面から見た縦断面図であって、通常揺動動作中のウェーハ最下降時の状態を示した図であり、図9(b)は本願発明のエッチング装置を左側面から見た縦断面図であって、通常揺動動作中のウェーハ最上昇時の状態を示した図である。
【図10】従来のエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合と、本願発明を適用したエッチング装置を用いてウェーハをエッチングした場合について、クボミの発生率を比較した図である。
【図11】図11(a)は、ウェーハに対して、エッチング代5μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代30μmの酸エッチングを行う場合について、酸エッチング中の頭出し割合を水準にしてクボミの深さを比較した図であり、図11(b)は、ウェーハに対して、エッチング代10μmの苛性アルカリエッチングを行った後に、エッチング代20μmの酸エッチングを行う場合について、酸エッチング中の頭出し割合を水準にしてクボミの深さを比較した図である。
【図12】従来のエッチング装置を正面から見た縦断面図である。
【図13】図13(a)(b)はエッチング装置を左側面から見た縦断面図である。
【図14】図14(a)はウェーハ30の平面図であり、図14(b)はウェーハ30の断面図である。
【図15】図15(a)〜(c)はウェーハ30の拡大断面図である。
【図16】図16(a)(b)はウェーハ30の拡大断面図である。
【符号の説明】
10…ハウジング 10a…側板 10b…側板
12…エッチング槽 12a…側板 12b…側板
14…貯蓄槽
16…ロッド
18…バレル
20…ポンプ
22…支持台
24…ウェーハ支持溝
26…レーザマーク印字部
28…ドット 28a…熱歪層 28b…クボミ
28c…ドット側壁 28d…ダレ
30…ウェーハ
32…ギヤ
34a…ギヤ 34b…ギヤ 34c…ギヤ 34d…ギヤ 34e…ギヤ 34f…ギヤ
35…ギヤ 35a…小ギヤ 35b…大ギヤ
36…駆動ギヤ
38…駆動モータ
40…駆動軸
42…フィルタ
44…配管パイプ
46…排出パイプ
48…排出バルブ
50…供給パイプ
52…供給バルブ
60…左支持アーム
62…左ブラケット
64a…蓋板 64b…底板
66…エアパイプ
70…右支持アーム
72…右ブラケット
80…BOX
82…支持梁
90…揺動機構
91…揺動用モータ
92…カップリング
93…雄ねじ
94…雌ねじ
95…揺動プレート
96…アリ溝
97…ガイドレール
98…ボールベアリング。

Claims (11)

  1. レーザマークがされた円板状の部材を、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながらエッチングするエッチング方法において、
    前記部材の一部であってレーザマークがされた領域を含む該一部が前記エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングすることを特徴とするエッチング方法。
  2. レーザマークがされた円板状の部材を、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながらエッチングするエッチング方法において、
    前記部材の一部であってレーザマークがされた領域を含む該一部が前記エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする頭出しエッチング工程の後に、
    前記部材が前記エッチング液の液面から出ないように、前記部材をエッチングする通常エッチング工程を、
    含むことを特徴とするエッチング方法。
  3. 前記部材を揺動させたときに、前記部材が前記エッチング液の液面から出る領域は、前記部材の外周から10〜20mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のエッチング方法。
  4. 前記エッチング液は酸性であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のエッチング方法。
  5. 前記部材は半導体ウェーハであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載のエッチング方法。
  6. エッチング液を充填するエッチング槽と、
    レーザマークがされた円板状の部材の全体をエッチング液に浸した状態で回転できるように保持する部材保持手段と、
    を有するエッチング装置において、
    エッチング処理を行っている最中に、前記部材の一部であってレーザマークがされた領域を含む該一部が前記エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記エッチング液の液面に対して揺動させる揺動機構を備えることを特徴とするエッチング装置。
  7. 前記部材を揺動させたときに、前記部材が前記エッチング液の液面から出る領域は、前記部材の外周から10〜20mmであることを特徴とする請求項6に記載のエッチング装置。
  8. 前記部材は半導体ウェーハであることを特徴とする請求項6または7に記載のエッチング装置。
  9. レーザマークがされた円板状の部材に対してエッチング代10μm以下のアルカリエッチングを行った後に、前記部材をエッチング槽に充填された酸エッチング液に浸して保持し、前記部材を回転させながら酸エッチングするエッチング方法において、
    前記部材の一部であってレーザマークがされた領域を含む該一部が前記酸エッチング液の液面から出るように、前記部材を前記酸エッチング液の液面に対して揺動させながら酸エッチングする頭出しエッチング工程と、
    前記部材が前記酸エッチング液の液面から出ないように、前記部材を酸エッチングする通常エッチング工程と、
    を含むことを特徴とするエッチング方法。
  10. 半導体ウェーハの表面にレーザ光を照射してドットを掘り込むことにより、レーザマークを印字するレーザマーキング工程の後に、前記レーザマークがされた半導体ウェーハを、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記半導体ウェーハを回転させながらエッチングするエッチング工程を行う、レーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法において、
    前記ドットの深さは50μm以上であり、
    前記エッチング工程は、前記半導体ウェーハの一部であってレーザマークがされた領域を含む該一部が前記エッチング液の液面から出るように、前記半導体ウェーハを前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする頭出しエッチング工程を含むことを特徴とするレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法。
  11. レーザマークがされた半導体ウェーハを、エッチング槽に充填されたエッチング液に浸して保持し、前記半導体ウェーハを回転させながらエッチングするエッチング工程を含むレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法において、
    前記エッチング工程は、
    前記半導体ウェーハの一部であってレーザマークがされた領域を含む該一部が前記エッチング液の液面から出るように、前記半導体ウェーハを前記エッチング液の液面に対して揺動させながらエッチングする工程を含むことを特徴とするレーザマーク付き半導体ウェーハ製造方法。
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