JP4261233B2

JP4261233B2 - 画像処理装置

Info

Publication number: JP4261233B2
Application number: JP2003091211A
Authority: JP
Inventors: 毅舟橋; 昌司原
Original assignee: Fujifilm Corp
Current assignee: Fujifilm Corp
Priority date: 2003-03-28
Filing date: 2003-03-28
Publication date: 2009-04-30
Anticipated expiration: 2023-03-28
Also published as: JP2004298209A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関する。特に本発明は、医用画像に画像処理を施す画像処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、撮影時期の異なる同一患者の医用画像をモニタ等の表示装置に表示して読影することが行われている（例えば、特許文献１、特許文献２参照。）。このような読影の際には、読影者が読影し易いように、医用画像毎に画像処理の内容を変える場合がある。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−１５７６６７号公報
【特許文献２】
特開２００１−１５７６７５号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の技術においては、ある患者の医用画像を読影する場合に、それよりも先に同じ患者に対して撮影された医用画像の読影時に施された画像処理と異なる内容の画像処理を施してしまう可能性があり、適切な比較診断を下せないおそれがある。
【０００５】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる画像処理装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の形態によると、医用画像に画像処理を施す画像処理装置であって、患者名に対応づけて、当該患者の医用画像に施された画像処理の内容を格納している画像処理履歴格納部と、患者名と医用画像とを対応づけて新たに取得する画像取得部と、画像取得部が新たに取得した患者名に対応づけて画像処理履歴格納部が格納している画像処理の内容を抽出する画像処理内容抽出部と、画像取得部が新たに取得した医用画像に対して、画像処理内容抽出部が抽出した画像処理の内容と同一の画像処理を施して出力させる画像処理部とを備える。
【０００７】
画像処理履歴格納部は、患者の部位名にさらに対応づけて、当該患者の医用画像に施された画像処理の内容を格納しており、画像取得部は、患者の部位名をさらに取得し、画像処理内容抽出部は、画像取得部が取得した患者名及び部位名に対応づけて画像処理履歴格納部が格納している画像処理の内容を抽出してもよい。
【０００８】
画像処理履歴格納部は、医用画像に基づく診断結果を医師が電子カルテに入力したときに医用画像に対して施されていた画像処理の内容を格納してもよい。
【０００９】
画像処理履歴格納部は、画像処理の内容として、医師が患者の傷病を判断するために医用画像に対して施した周波数処理の内容を格納していてもよい。画像処理履歴格納部は、画像処理の内容として、医師が患者の傷病を判断するために選択した医用画像の明るさの強度の範囲を格納していてもよい。
【００１０】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【００１２】
図１は、本発明の一実施形態に係る医療ネットワーク１０の全体構成の一例を示す。医療ネットワーク１０は、Ｘ線画像等の医用画像に画像処理を施して表示する画像処理装置１００及び１０２と、医用画像を含む患者の診断情報を格納しており、画像処理装置１００及び１０２に提供する電子カルテデータベース１０４とを備える。
【００１３】
電子カルテデータベース１０４は、ＣＴ、ＭＲＩ、ＣＲ、ＵＳ等の画像収録モダリティによって収録された医用画像をデジタルデータとして格納する。画像処理装置１００及び１０２は、診察室や読影室に設置され、医師の指示入力に基づいて電子カルテデータベース１０４から患者の診断情報を抽出して表示する。そして、医師は、画像処理装置１００又は１０２に表示された医用画像に画像処理を施しながら読影して患者の診断を行う。
【００１４】
医師は、例えば骨折を患っている患者の患部のＸ線撮影を行い、患者のカルテ情報とともにＸ線画像を電子カルテデータベース１０４に格納する。そして、画像処理装置１００を用いて電子カルテデータベース１０４からＸ線画像をカルテ情報とともに取得し、Ｘ線画像に画像処理を施しながら読影して診断を下す。このとき、画像処理装置１００は、医師によって施された画像処理の内容を患者名に対応づけて格納しておく。
【００１５】
その後、同一の患者が再来院して再度患部のＸ線撮影を行って診断を行う場合に、画像処理装置１００は、新たに撮影されたＸ線画像に対して、医師が入力した患者名又は抽出したカルテ情報の患者名に対応づけて格納している画像処理の内容と同一の画像処理を自動的に施して表示する。医師は、新たに撮影されたＸ線画像に対して画像処理を施す手間を省くことができる。また、前回のＸ線画像と同一の画像処理が施されたＸ線画像を読影して診断を下すことができるので、前回と今回のＸ線画像の比較を適切に行い治癒具合を正確に判断できる。
【００１６】
図２は、本実施形態に係る画像処理装置１００の機能構成の一例を示す。画像処理装置１００は、医用画像に施された画像処理の内容を格納している画像処理履歴格納部１０６と、医用画像を新たに取得する画像取得部１０８と、画像取得部１０８が新たに取得した医用画像の付帯情報に基づいて画像処理履歴格納部１０６が格納している画像処理の内容を抽出する画像処理内容抽出部１１０と、画像取得部１０８が新たに取得した医用画像に対して、画像処理内容抽出部１１０が抽出した画像処理の内容と同一の画像処理を施して出力させる画像処理部１１２と、画像処理部１１２によって画像処理が施された医用画像を表示する表示部１１４と、医師の指示入力を入力する入力部１１６とを備える。
【００１７】
図３は、本実施形態に係る画像処理履歴格納部１０６のデータ構成の一例を示す。画像処理履歴格納部１０６は、患者名及び部位名に対応づけて、当該患者の医用画像に施された画像処理の内容を格納している。画像処理履歴格納部１０６は、患者名に代えて、カルテ情報を識別するカルテ識別情報を格納していてもよいし、患者を識別する患者識別情報を格納していてもよい。また、画像処理履歴格納部１０６は、部位名に代えて、部位を識別する患者識別情報を格納していてもよい。
【００１８】
画像処理の内容としては、医師が患者の傷病を判断するために医用画像に対して施した拡大率、周波数処理、階調処理等の内容である。具体的には、医用画像において強調された空間周波数の範囲、医用画像において強調された明るさの範囲等がある。また、特にＣＴ画像等の三次元画像の場合、その他の画像処理の内容としては、ＭＰＲ（ＭｕｌｔｉＰｌａｎａｒＲｅｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ）における断面座標、複数画像をスタック表示する際のスタック表示速度、ＭＩＰ（ＭａｘｉｍｕｍＩｎｔｅｎｓｉｔｙＰｒｏｊｅｃｔｉｏｎ）処理における投影方向、タイル表示のフォーマット、各種マーキングの位置、３Ｄ処理の閾値、３Ｄ処理の投影方向、３Ｄ処理の着色情報等がある。
【００１９】
図４は、本実施形態に係る画像処理装置１００の動作フローの一例を示す。まず、画像取得部１０８は、医用画像と患者名や部位名等の付帯情報とを対応づけて電子カルテデータベース１０４から取得する（Ｓ１００）。そして、画像処理内容抽出部１１０は、画像処理履歴格納部１０６において、画像取得部１０８が取得した患者名及び部位名を検索する（Ｓ１０２）。
【００２０】
画像取得部１０８が取得した患者名及び部位名を画像処理履歴格納部１０６が格納していない場合（Ｓ１０４−Ｎ）、表示部１１４は、画像取得部１０８が取得した医用画像を表示する（Ｓ１１４）。そして、医師は、表示部１１４が表示する医用画像を見ながら、入力部１１６を用いてマニュアル操作による画像処理を施す（Ｓ１１６）。そして、医師は、表示部１１６が表示する医用画像を読影して診断を下し、入力部１１６を用いてカルテ情報に診断結果を入力する（Ｓ１１８）。そして、画像処理履歴格納部１０６は、医用画像に基づく診断結果を医師が電子カルテのカルテ情報に入力したときに当該医用画像に対して施されていた画像処理の内容を、患者名及び部位と対応づけて格納する（Ｓ１２０）。
【００２１】
また、画像取得部１０８が取得した患者名及び部位名を画像処理履歴格納部１０６が格納している場合（Ｓ１０４−Ｙ）、画像処理内容抽出部１１０は、画像取得部１０８が取得した患者名及び部位名に対応づけて画像処理履歴格納部１０６が格納している画像処理の内容を抽出する（Ｓ１０６）。そして、画像処理部１１２は、画像取得部１０８が取得した医用画像に対して、画像処理内容抽出部１１０が抽出した画像処理の内容と同一の画像処理を自動的に施す（Ｓ１０８）。そして、表示部１１４は、画像処理部１１０によって画像処理が施された医用画像を表示する（Ｓ１１０）。医師は、表示部１１４が表示する医用画像を読影して診断を下し、入力部１１６を用いてカルテ情報に診断結果を入力する（Ｓ１１２）。
【００２２】
なお、表示部１１４は、画像取得部１０８が取得した画像処理が施される前の医用画像を表示し、画像処理部１１２によって画像処理が施される様子を随時表示してもよい。そして、医師は、入力部１１６を用いて画像処理の停止等を指示してもよい。また、医師は、画像処理が施された医用画像に対して、さらに入力部１１６を用いてマニュアル操作による画像処理を施してもよい。
【００２３】
本実施形態の画像処理装置１００によれば、同一患者の患部を異なる時期に撮影して時間経過に傷病の進行具合や治癒具合を診断する場合に、その患者のその患部の医用画像に対して過去に医師が施した画像処理を自動的に施すので、医用画像を新たに撮影するたびに同じような画像処理を施す手間を省くことができ、自動的に適切な画像処理を施すことができる。また、異なる時期に撮影された複数の医用画像に対して同一の画像処理が施すことができるため、複数の医用画像の比較を適切に行い治癒具合等を正確に判断できる。
【００２４】
本実施形態に係る画像処理装置１００は、癌検診等の定期検診において過去の検診時との比較を行う場合、既に癌（肺癌、乳癌等）や脳腫瘍等の陰影が発見されておりその大きさの変化を診る場合、肺炎や肺水腫等の治癒具合、即ち肺の間質性陰影の改善の程度を診る場合、骨折の治癒具合、即ち骨折部分の陰影の繋がり具合を診る場合、骨粗鬆症の進行具合、即ち骨梁の粗密の変化を診る場合等において有効である。なお、特にＣＴ画像等の三次元画像の場合には、癌検診等の定期検診において過去の検診時との比較を行う場合、既に癌や脳腫瘍等の陰影が発見されておりその大きさの変化を診る場合において有効である。
【００２５】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【００２６】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明の画像処理装置によれば、医用画像に対して自動的に適切な画像処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】医療ネットワーク１０の全体構成の一例を示す図である。
【図２】画像処理装置１００の機能構成の一例を示す図である。
【図３】画像処理履歴格納部１０６のデータ構成の一例を示す図である。
【図４】画像処理装置１００の動作フローの一例を示す図である。
【符号の説明】
１０医療ネットワーク
１００画像処理装置
１０２画像処理装置
１０４電子カルテデータベース
１０６画像処理履歴格納部
１０８画像取得部
１１０画像処理内容抽出部
１１２画像処理部
１１４表示部
１１６入力部

Claims

医用画像に画像処理を施す画像処理装置であって、
患者名及び部位名に対応づけて、当該患者の医用画像に施された画像処理の内容を格納している画像処理履歴格納部と、
患者名及び部位名と医用画像とを対応づけて新たに取得する画像取得部と、
前記画像取得部が新たに取得した前記患者名及び前記部位名に対応づけて前記画像処理履歴格納部が格納している前記画像処理の内容を抽出する画像処理内容抽出部と、
前記画像取得部が新たに取得した前記医用画像に対して、前記画像処理内容抽出部が抽出した前記画像処理の内容と同一の画像処理を施して出力させる画像処理部と
を備える画像処理装置。
前記画像処理履歴格納部は、前記医用画像に基づく診断結果を医師が電子カルテに入力したときに前記医用画像に対して施されていた前記画像処理の内容を格納する請求項１に記載の画像処理装置。
前記画像処理履歴格納部は、前記画像処理の内容として、医師が前記患者の傷病を判断するために前記医用画像に対して施した周波数処理の内容を格納している請求項１又は請求項２に記載の画像処理装置。
前記画像処理履歴格納部は、前記画像処理の内容として、医師が前記患者の傷病を判断するために選択した前記医用画像の明るさの強度の範囲を格納している請求項１乃至請求項３に記載の画像処理装置。