JP4257984B2

JP4257984B2 - Brazing material for EGR system components having excellent corrosion resistance and heat resistance, and EGR cooler with excellent corrosion resistance and heat resistance brazed using the brazing material

Info

Publication number: JP4257984B2
Application number: JP01846499A
Authority: JP
Inventors: 元治杉山
Original assignee: Usui Co Ltd
Current assignee: Usui Co Ltd
Priority date: 1999-01-27
Filing date: 1999-01-27
Publication date: 2009-04-30
Anticipated expiration: 2019-01-27
Also published as: JP2000218389A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＥＧＲシステムの構成部品、例えばＥＧＲクーラを組立てるために用いる耐硫酸腐食性に優れたろう材およびこのろう材を用いてろう付けされたＥＧＲクーラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
排気ガスの一部を排気系から取出して、再びエンジンの吸気系に戻し、混合気に加える方法は、ＥＧＲ（ＥｘｈａｕｓｔＧａｓＲｅｃｉｒｃｕｌａｔｉｏｎ：排気再循環）システムと称される。ＥＧＲはＮＯｘ（窒素酸化物）の発生抑制、ポンプ損失の低減、燃焼ガスの温度低下に伴う冷却液への放熱損失の低減、作動ガス量・組成の変化による比熱比の増大と、これに伴うサイクル効率の向上など、多くの効果が得られることから、排気ガスを浄化しながらエンジンの熱効率を改善するには有効な方法とされている。
そしてこのようなＥＧＲシステムは一般にＥＧＲ配管、ＥＧＲバルブなどにより構成されている。
【０００３】
しかるに、ＥＧＲガスの温度が高くなりかつＥＧＲガス量が増大すると、その熱作用によりＥＧＲバルブの耐久性が劣化し、早期破損を招く場合があったり、その防止のために水冷構造とする必要があることや吸気温度の上昇に伴い充填効率の低下による燃費の低下などが認識されている。このような事態を避けるため、エンジンの冷却液などによってＥＧＲガスを冷却するクールドＥＧＲシステムが用いられている。このクールドＥＧＲシステム用のＥＧＲクーラとしては、一般にオーステナイト系ステンレス鋼製の多管式の熱交換器（特開平９−８９４９１号公報参照）やプレート式の熱交換器（特開平１０−８９８８０号公報参照）が利用される。
【０００４】
さてこのようなクールドＥＧＲシステムにおける構成部品、特にＥＧＲクーラを組立てる際のろう付けには、従来ＪＩＳＺ３２６５に規定されたＢＮｉ−５、すなわちＣｒ：１８．０〜１９重量％、Ｓｉ：９．５〜１０．５０重量％、Ｂ：０．０３重量％以下、Ｃ：０．１０重量％以下、Ｐ：０．０２重量％以下、残部Ｎｉからなるろう材が用いられていた。
【０００５】
しかしながらこのろう材の融点は約１０８０〜１１３５℃であり、またろう付け作業温度は１１５０〜１２０５℃程度であるため、高温でのろう付け作業を必要とし、このような高温でろう付け作業を実施した場合には母材の劣化とともに、クロームカーバイドの析出により耐食性が低下するために、より低温でのろう付け作業が可能なろう材が求められた。このような要請に基づいて現在はＪＩＳＺ３２６５に規定されたＢＮｉ−２、すなわちＣｒ：６．０〜８．０重量％、Ｂ：２．７５〜３．５０重量％、Ｓｉ：４．０〜５．０重量％、Ｆｅ：２．５〜３．５重量％、Ｃ：０．０６重量％以下、Ｐ：０．０２重量％以下、残部Ｎｉからなり、融点が約９７０〜１０００℃（ろう付け作業温度：１０１０〜１１７５℃）のろう材が用いられるようになってきた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしＥＧＲシステムでは排気ガスが循環するために、該排気ガスが冷却されて結露した時に生成される硫酸を含有する凝縮水によりろう材自体およびろうの拡散部分に腐食が起こり、前記したＢＮｉ−２では十分な耐硫酸腐食性を得ることができなかった。
【０００７】
本発明は、前記したＢＮｉ−２のろう付け作業温度とほぼ同程度の作業温度（１０６０〜１１２０℃）でろう付けすることが可能であり、母材の劣化を防止し耐食性を向上するばかりでなく、耐硫酸腐食性にも優れ、さらにろう材の酸化を防止してろう材自体の強度を向上し、また濡れ性を高めたＥＧＲシステムの構成部品用のろう材およびこのろう材を用いてろう付けされ十分な耐久性を有するＥＧＲクーラを提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の第１の実施態様は、第１のろう材としてＣｒ：２０〜３０重量％、Ｐ：３〜１０重量％、Ｓｉ：２〜７重量％、残部Ｎｉからなるろう材に、第２のろう材としてＣｒ：１０〜１５重量％、Ｐ：７〜１２重量％、残部Ｎｉからなるろう材を２〜１５重量％添加してなる耐食性・耐熱性に優れたＥＧＲシステムの構成部品用のろう材を特徴とするものである。
【００１０】
さらに本発明の第２の実施態様は、前記第１の実施態様に係る前記ろう材を用いてろう付けされた耐食性・耐熱性に優れたＥＧＲクーラを特徴とするものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の実施態様に係るＥＧＲシステムの構成部品用のろう材は、第１のろう材としてＣｒ：２０〜３０重量％、Ｐ：３〜１０重量％、Ｓｉ：２〜７重量％、残部Ｎｉからなるろう材に、第２のろう材としてＣｒ：１０〜１５重量％、Ｐ：７〜１２重量％、残部Ｎｉからなるろう材を２〜１５重量％添加してなることを特徴とする。
前記ろう材において、Ｃｒは主として耐硫酸腐食性を向上するために添加するものであるが、Ｃｒが３０重量％を超えると、融点が高くなり母材の劣化や耐食性の低下が発生し、また連続炉などによるろう付けができないため生産性が悪化し、一方２０重量％未満では、耐硫酸腐食性が低下してＥＧＲクーラとしての耐久性を発揮できない。
またＰは主として融点を下げるために添加するが、上限を超えるか、あるいは下限未満では融点が高くなり母材の劣化や耐食性が低下するので、３〜１０重量％の添加範囲とする。
そしてＳｉは主としてろう材自体の強度を向上するために添加するものであるが、７重量％を超えるとろう材が脆くなり、また酸化し易くなってしまい、一方２重量％未満ではろう材自体の強度が不足して、この部分から割れや亀裂が発生する。
本発明の第１の実施態様に係るろう材によれば、ろう付け強度を損なうことなく融点を９７０〜１０８０℃（ろう付け作業温度１０６０〜１１２０℃）に下げることが可能となる。
【００１３】
第２のろう材は、前記第１のろう材の酸化を抑制し濡れ性を促進するために添加するものであり、第２のろう材を添加することにより、ろう材全体の融点を約１００℃程度低下させて、融点を８９０〜９８０℃程度（ろう付け作業温度：９５０〜１０５０℃）で実施できるようにしたものである。しかし第２のろう材の添加量が多過ぎると製品の母材へのエロージョン・コロージョン現象が発生するために、２〜１５重量％の範囲で添加する必要がある。２重量％未満では前記効果、すなわち酸化の抑制と濡れ性の改善の効果がなく、一方１５重量％を超えて添加すると製品の母材へのエロージョン・コロージョン現象が発生する。
第２のろう材においてＣｒは、前記第１のろう材の耐硫酸腐食性を向上するために添加するものであるが、添加量が１５重量％を超えると、融点が上昇し母材の劣化や耐食性が低下し、一方１０重量％未満では、耐硫酸腐食性が低下してしまう。
また第２のろう材において、Ｐは融点の低下と濡れ性の向上のために添加するが、１２重量％を超えたり、あるいは７重量％未満であると、前記した効果を発揮することができない。
【００１４】
前記第１のろう材と第２のろう材を使用する方法としては、
（ａ）両者のろう材を粉体として混合して使用する。
（ｂ）両者のろう材をペーストにして混合して使用する。
（ｃ）両者のろう材をペーストあるいは箔にしてそれぞれを積層して使用する。
などの方法を適宜採用することができるが、前記（ｃ）の方法の場合には、前記第１のろう材を下層とし、第２のろう材を上層として積層すると、融点の低い第２のろう材が初めに溶融して前記第１のろう材の表面を覆う形になるために好ましい。
【００１５】
このような第１の実施態様に係る第１のろう材および第２のろう材を用いて多管式のＥＧＲクーラやプレート式のＥＧＲクーラをろう付けすることを特徴とするのが本発明の第２の実施態様である。
ここで、多管式のＥＧＲクーラにおける伝熱管の材質としては、ＳＵＳ３０４、ＳＵＳ３０４Ｌ、ＳＵＳ３１６、ＳＵＳ３１６Ｌ、ＳＵＳ３２１などのオーステナイト系ステンレス鋼などが用いられ、外径は６．３５ｍｍや５．００ｍｍで、長さは１２０〜６００ｍｍ程度のものが多いが特に長さの制限はない。胴管やチューブシートも前記と同様の材質やこれら相当のＳＣＳ鋳物とすることができる。
またプレート式のＥＧＲクーラにおける平板や波板も前記と同様の材質である。
【００１６】
【実施例】
以下本発明の実施例を比較例とともに説明する。
［実施例１］
端部キャップがＳＣＳ１３製精密鋳造の鋳物からなり、かつチューブシート、胴管および伝熱管がＳＵＳ３０４からなり、外径６．３５ｍｍ、長さ２５０ｍｍの寸法を有する伝熱管を３０本胴管に内設してなるディーゼル車のＥＧＲガスを冷却するための多管式のＥＧＲクーラを下記条件にてろう付けした。
Ｃｒ：２５重量％、Ｐ：８重量％、Ｓｉ：６重量％、残部Ｎｉからなるろう材粉をバインダーに添加してペースト状とし、該ペースト状としたろう材を用いて水素ガス雰囲気下でろう付け作業温度１１００℃で連続炉においてろう付けした。このようにしてろう付けして得られたＥＧＲクーラについて下記する５％硫酸耐食試験を実施した。
硫酸：５重量％（残部蒸留水）
液温度：８０℃
方法：液中に浸漬（液は撹拌する）
判定：２４時間浸漬後に腐食減量（重量）を判定する
前記した５％硫酸耐食試験後の判定結果を下記する図１および図２に示す。
これら図から分かる通り、ろう材および母材のろう拡散部の腐食は殆どなく優れた耐硫酸腐食性を有するものであった。
【００１７】
［実施例２］
前記実施例１と同様なＥＧＲクーラを下記条件にてろう付けした。
まず実施例１のペースト状としたろう材を第１のろう材として下層に施し、ついでＣｒ：１２重量％、Ｐ：８重量％、残部Ｎｉからなる第２のろう材粉をバインダーに添加して実施例１と同様にペースト状としてなるろう材を上層に施して積層するとともに、前記第１のろう材と第２ろう材を９０重量％：１０重量％の割合となるようにして水素ガス雰囲気下でろう付け作業温度１０００℃で連続炉においてろう付けした。
このようにしてろう付けして得られたＥＧＲクーラについて実施例１と同様な５％硫酸耐食試験をした後、判定結果を下記する図１および図３に示す。
これら図から分かる通り、ろう材および母材のろう拡散部の腐食は殆どなく優れた耐硫酸腐食性を有するものであった。
【００１８】
［比較例１］
前記実施例１と同様なＥＧＲクーラを下記条件にてろう付けした。
Ｃｒ：７重量％、Ｂ：３重量％、Ｓｉ：４重量％、Ｆｅ：３重量％、残部ＮｉからなるＪＩＳＺ３２６５に規定されたＢＮｉ−２のろう材粉をバインダーに添加してペースト状とし、該ペースト状としたろう材を用いて水素ガス雰囲気下でろう付け作業温度１０７０℃で連続炉においてろう付けした。
このようにしてろう付けして得られたＥＧＲクーラについて実施例１と同様な５％硫酸耐食試験をした後、判定結果を下記する図１および図４に示す。
これら図から分かる通り、ろう材および母材のろう拡散部が腐食した。すなわちろう自体も腐食され、かつ母材もボロンが拡散しているために腐食されていた。
【００１９】
【発明の効果】
以上述べた通り本発明によれば、ＪＩＳＺ３２６５に規定するＢＮｉ−２のろう付け作業温度とほぼ同程度の作業温度（１０６０〜１１２０℃）でろう付けすることができ、母材の劣化を防止し耐食性を向上するばかりでなく、耐硫酸腐食性にも優れ、さらにろう材の酸化を防止してろう材自体の強度を向上し、また濡れ性を高めたＥＧＲシステムの構成部品用のろう材およびこのろう材を用いてろう付けされ十分な耐久性を有するＥＧＲクーラを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】５％硫酸腐食試験を実施した後の、本発明の実施例と比較例の判定結果を示すグラフである。
【図２】実施例１により得られたろう付け部の金属組織を示す顕微鏡写真で、（ａ）は３８倍の腐食試験前を示す図、（ｂ）は３８倍の腐食試験後を示す図、（ｃ）は（ｂ）を拡大したもので、１００倍の倍率にした図である。
【図３】実施例２により得られたろう付け部の金属組織を示す顕微鏡写真で、（ａ）は３８倍の腐食試験前を示す図、（ｂ）は３８倍の腐食試験後を示す図、（ｃ）は（ｂ）を拡大したもので、１００倍の倍率にした図である。
【図４】比較例により得られたろう付け部の金属組織を示す顕微鏡写真で、（ａ）は３８倍の腐食試験前を示す図、（ｂ）は３８倍の腐食試験後を示す図、（ｃ）は（ｂ）を拡大したもので、１００倍の倍率にした図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a brazing material excellent in sulfuric acid corrosion resistance used for assembling components of an EGR system, for example, an EGR cooler, and an EGR cooler brazed using the brazing material.
[0002]
[Prior art]
A method in which a part of the exhaust gas is taken out from the exhaust system, returned to the engine intake system, and added to the air-fuel mixture is called an EGR (Exhaust Gas Recirculation) system. EGR suppresses the generation of NOx (nitrogen oxide), reduces pump loss, reduces heat dissipation loss to the coolant due to lowering of combustion gas temperature, and increases specific heat ratio due to changes in working gas amount / composition. Since many effects such as improvement of cycle efficiency can be obtained, it is an effective method for improving the thermal efficiency of the engine while purifying the exhaust gas.
Such an EGR system generally includes an EGR pipe, an EGR valve, and the like.
[0003]
However, when the temperature of the EGR gas is increased and the amount of EGR gas is increased, the durability of the EGR valve is deteriorated due to its thermal action, which may cause premature breakage, and a water cooling structure is necessary to prevent this. It is recognized that there is a decrease in fuel consumption due to a decrease in charging efficiency as the intake air temperature increases. In order to avoid such a situation, a cooled EGR system that cools EGR gas with engine coolant or the like is used. As an EGR cooler for this cooled EGR system, generally a multi-tubular heat exchanger made of austenitic stainless steel (see Japanese Patent Laid-Open No. 9-89491) or a plate-type heat exchanger (Japanese Patent Laid-Open No. 10-89880). Reference) is used.
[0004]
For brazing when assembling the components in such a cooled EGR system, in particular, an EGR cooler, BNi-5 as defined in JIS Z 3265, namely Cr: 18.0 to 19% by weight, Si: 9. A brazing material composed of 5 to 10.50% by weight, B: 0.03% by weight or less, C: 0.10% by weight or less, P: 0.02% by weight or less, and the balance Ni was used.
[0005]
However, since the melting point of this brazing material is about 1080 to 1135 ° C. and the brazing operation temperature is about 1150 to 1205 ° C., a brazing operation at a high temperature is required, and the brazing operation is performed at such a high temperature. In this case, since the corrosion resistance is reduced due to the precipitation of chrome carbide as the base material deteriorates, a brazing material that can be brazed at a lower temperature has been demanded. Based on these requests, BNi-2 as defined in JISZ 3265, that is, Cr: 6.0 to 8.0% by weight, B: 2.75 to 3.50% by weight, Si: 4.0 to 4.0 5.0% by weight, Fe: 2.5 to 3.5% by weight, C: 0.06% by weight or less, P: 0.02% by weight or less, balance Ni, melting point of about 970 to 1000 ° C. A brazing material having a working temperature of 1010 to 1175 ° C. has come to be used.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the EGR system, since exhaust gas circulates, corrosion occurs in the brazing filler metal itself and the diffusion part of the wax by the condensed water containing sulfuric acid generated when the exhaust gas is cooled and condensed. However, sufficient sulfuric acid corrosion resistance could not be obtained.
[0007]
The present invention can be brazed at a working temperature (1060 to 1120 ° C.) approximately the same as the brazing work temperature of BNi-2 described above, and prevents deterioration of the base material and improves corrosion resistance. In addition, it is excellent in sulfuric acid corrosion resistance, further prevents oxidation of the brazing material, improves the strength of the brazing material itself, and improves the wettability of the brazing material for components of the EGR system and the brazing material. An object of the present invention is to provide an EGR cooler that is brazed and has sufficient durability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the first embodiment of the present invention is composed of Cr: 20-30 wt%, P: 3-10 wt%, Si: 2-7 wt%, and the balance Ni as the first brazing material. EGR excellent in corrosion resistance and heat resistance formed by adding 2 to 15% by weight of a brazing material consisting of Cr: 10 to 15% by weight, P: 7 to 12% by weight and the balance Ni as a second brazing material. Features brazing material for system components.
[0010]
Furthermore, the second embodiment of the present invention is characterized by an EGR cooler excellent in corrosion resistance and heat resistance brazed using the brazing material according to the first embodiment.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The brazing material for component parts of the EGR system according to the first embodiment of the present invention is Cr: 20-30 wt%, P: 3-10 wt%, Si: 2-7 wt% as the first brazing material. The second brazing material is Cr: 10-15 wt%, P: 7-12 wt%, and the remaining Ni brazing material is added by 2-15 wt%. And
In the brazing material, Cr is mainly added to improve sulfuric acid corrosion resistance. However, when Cr exceeds 30% by weight, the melting point becomes high and the base material deteriorates and the corrosion resistance decreases. Since brazing using a continuous furnace or the like cannot be performed, productivity is deteriorated. On the other hand, when it is less than 20% by weight, resistance to sulfuric acid corrosion is lowered and durability as an EGR cooler cannot be exhibited.
P is mainly added to lower the melting point, but if it exceeds the upper limit or less than the lower limit, the melting point becomes high and the base material deteriorates and the corrosion resistance decreases, so the addition range is 3 to 10% by weight.
Si is mainly added to improve the strength of the brazing filler metal itself. However, if it exceeds 7% by weight, the brazing filler metal becomes brittle and easily oxidized, whereas if it is less than 2% by weight, the brazing filler metal itself is added. The strength of is insufficient, and cracks and cracks occur from this part.
According to the brazing material according to the first embodiment of the present invention, the melting point can be lowered to 970 to 1080 ° C. (brazing operation temperature 1060 to 1120 ° C.) without impairing the brazing strength.
[0013]
The second brazing material is added to suppress the oxidation of the first brazing material and promote wettability. By adding the second brazing material, the melting point of the entire brazing material is about 100. The melting point is about 890 to 980 ° C. (brazing operation temperature: 950 to 1050 ° C.). However, if the amount of the second brazing material added is too large, an erosion / corrosion phenomenon to the base material of the product occurs, so it is necessary to add in the range of 2 to 15% by weight. If it is less than 2% by weight, the above effects, ie, the effect of suppressing oxidation and improving wettability are not obtained. On the other hand, if it exceeds 15% by weight, the erosion and corrosion phenomenon to the base material of the product occurs.
In the second brazing filler metal, Cr is added to improve the sulfuric acid corrosion resistance of the first brazing filler metal. However, when the addition amount exceeds 15% by weight, the melting point rises and the base metal deteriorates. On the other hand, if it is less than 10% by weight, the sulfuric acid corrosion resistance is lowered.
In the second brazing material, P is added to lower the melting point and improve the wettability. However, if it exceeds 12% by weight or less than 7% by weight, the above-described effects cannot be exhibited. .
[0014]
As a method of using the first brazing material and the second brazing material,
(A) Both brazing materials are mixed and used as a powder.
(B) Both brazing materials are used as a paste.
(C) Both brazing materials are used as pastes or foils, which are laminated.
However, in the case of the method (c), when the first brazing material is used as the lower layer and the second brazing material is used as the upper layer, the second melting point is low. This is preferable because the brazing material first melts and covers the surface of the first brazing material.
[0015]
This is to characterized in that the brazing EGR cooler EGR cooler and plate type of such with a first braze Contact and second slag will wood according to the first embodiment multitubular It is the 2nd embodiment of invention.
Here, as the material of the heat transfer tube in the multi-tube EGR cooler, austenitic stainless steel such as SUS304, SUS304L, SUS316, SUS316L, SUS321, etc. is used, and the outer diameter is 6.35 mm or 5.00 mm, which is long. The length is often about 120 to 600 mm, but the length is not particularly limited. The body tube and the tube sheet can also be made of the same material as described above or an SCS casting equivalent to these.
The flat plate and corrugated plate in the plate-type EGR cooler are also made of the same material as described above.
[0016]
【Example】
Examples of the present invention will be described below together with comparative examples.
[Example 1]
The end cap is made of precision cast casting made of SCS13, the tube sheet, the trunk tube and the heat transfer tube are made of SUS304, and 30 heat transfer tubes having an outer diameter of 6.35 mm and a length of 250 mm are installed in 30 barrel pipes. A multi-tube EGR cooler for cooling the EGR gas of the diesel vehicle was brazed under the following conditions.
Cr: 25% by weight, P: 8% by weight, Si: 6% by weight, the brazing filler metal powder consisting of the remaining Ni is added to a binder to form a paste, and the paste-like brazing material is used in a hydrogen gas atmosphere. Brazing was performed in a continuous furnace at a brazing operation temperature of 1100 ° C. The following 5% sulfuric acid corrosion resistance test was performed on the EGR cooler obtained by brazing in this way.
Sulfuric acid: 5% by weight (remaining distilled water)
Liquid temperature: 80 ° C
Method: Immerse in the liquid (stir the liquid)
Judgment: Judgment results after the 5% sulfuric acid corrosion resistance test for judging the weight loss (weight) after immersion for 24 hours are shown in FIGS.
As can be seen from these figures, there was almost no corrosion of the brazing filler metal and the brazing diffusion part of the base metal, and it had excellent sulfuric acid corrosion resistance.
[0017]
[Example 2]
The same EGR cooler as in Example 1 was brazed under the following conditions.
First, the paste-like brazing material of Example 1 was applied to the lower layer as the first brazing material, and then a second brazing material powder consisting of Cr: 12% by weight, P: 8% by weight and the balance Ni was added to the binder. In the same manner as in Example 1, a paste-like brazing material is applied to the upper layer and laminated, and the first brazing material and the second brazing material are mixed at a ratio of 90% by weight to 10% by weight. Brazing was carried out in a continuous furnace at a brazing temperature of 1000 ° C. in an atmosphere.
The EGR cooler obtained by brazing in this way is subjected to a 5% sulfuric acid corrosion resistance test similar to that in Example 1, and the determination results are shown in FIGS. 1 and 3 below.
As can be seen from these figures, there was almost no corrosion of the brazing filler metal and the brazing diffusion part of the base metal, and it had excellent sulfuric acid corrosion resistance.
[0018]
[Comparative Example 1]
The same EGR cooler as in Example 1 was brazed under the following conditions.
Cr: 7% by weight, B: 3% by weight, Si: 4% by weight, Fe: 3% by weight, BNi-2 brazing powder defined in JIS Z 3265 consisting of the balance Ni is added to the binder to form a paste Then, the paste-like brazing material was brazed in a continuous furnace at a brazing operation temperature of 1070 ° C. in a hydrogen gas atmosphere.
The EGR cooler obtained by brazing in this way is subjected to the same 5% sulfuric acid corrosion resistance test as in Example 1, and the determination results are shown in FIGS. 1 and 4 below.
As can be seen from these figures, the brazing filler metal and the brazing filler metal diffused. That is, the wax itself was corroded, and the base metal was corroded because of the diffusion of boron.
[0019]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to braze at a working temperature (1060 to 1120 ° C.) substantially equal to the brazing working temperature of BNi-2 specified in JIS Z 3265. preventing not Luba hunt to improve the corrosion resistance, excellent resistance to sulfuric acid corrosion resistance, and improve the strength of the brazing material itself to prevent further oxidation of the brazing material, also for the components of the EGR system with enhanced wettability It has become possible to provide a brazing material and an EGR cooler brazed using this brazing material and having sufficient durability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing determination results of an example of the present invention and a comparative example after performing a 5% sulfuric acid corrosion test.
2 is a micrograph showing a metallographic structure of a brazed part obtained in Example 1, wherein (a) is a diagram showing before the 38 times corrosion test, (b) is a diagram showing after the 38 times corrosion test, (C) is an enlarged view of (b), and is a diagram at a magnification of 100 times.
3 is a micrograph showing a metallographic structure of a brazed part obtained in Example 2, wherein (a) is a diagram showing a state before a 38 times corrosion test, (b) is a diagram showing a state after a 38 times corrosion test, (C) is an enlarged view of (b), and is a diagram at a magnification of 100 times.
4A and 4B are micrographs showing a metallographic structure of a brazed portion obtained by a comparative example, in which FIG. 4A is a diagram illustrating a state before a 38 times corrosion test, FIG. (c) is an enlarged view of (b), and is a diagram at a magnification of 100 times.

Claims

As a first brazing material, Cr: 20 to 30% by weight, P: 3 to 10% by weight, Si: 2 to 7% by weight, and a brazing material composed of the balance Ni. As a second brazing material, Cr: 10 to 15% by weight. %, P: 7 to 12% by weight, and 2 to 15% by weight of a brazing material consisting of the balance Ni. A brazing material for EGR system components having excellent corrosion resistance and heat resistance.

An EGR cooler excellent in corrosion resistance and heat resistance, characterized by being brazed using the brazing material according to claim 1.