JP4257151B2 - パケット制御システム、パケット制御装置、パケット中継装置およびパケット制御プログラム - Google Patents

パケット制御システム、パケット制御装置、パケット中継装置およびパケット制御プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パケット制御システム、パケット制御装置、パケット中継装置およびパケット制御プログラムに関し、特に、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できるパケット制御システム、パケット制御装置、パケット中継装置およびパケット制御プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの発展に伴い、IPネットワークの大規模化、高速化、サービス要求の多様化が進み、IPネットワークの基本構成装置であるルータに対する経路制御処理能力やそれに必要なメモリなどの情報処理リソースの要求が急速に増大している。このような背景から、ルータを中継装置と制御装置に分離し、急速に増大する情報処理リソースの要求に見合う制御装置を提供すると共に、ネットワークとして統合するという取り組みが行われている。
【0003】
例えば、非特許文献1では、ネットワークを統合するためにネットワークを構成する通信機器に関して中継機能と制御機能の定義と両者の間のインタフェースの規定についてIEEEのP1520WGが検討した従来技術が開示されている。また、非特許文献2では、ネットワークを構成するルータに関して中継機能と制御機能を分離した場合のアーキテクチャ要求およびプロトコル要求などについてIETFのForCES WGが検討した従来技術が開示されている。
【0004】
特許文献1では、制御装置と中継装置がATMネットワークに接続され、中継装置が制御装置に中継するパケットの送信先を問い合わせ、制御装置がその問い合わせに応答してパケットの中継を制御することにより制御機能と中継機能を分離および統合する従来技術が開示されている。
【0005】
【非特許文献1】
P1520 Reference Model[Gilad Goren](doc)、Documents,Foils and Minutesof the Fifth WG Meeting,held in Princeton(Jan 18−19,1999)、[平成15年4月16日検索]インタネット<URL:http://www.ieee−pin.org/>
【非特許文献2】
Proposed ForCES Requirements−Todd Anderson<Todd.a.Anderson.intel.com>(draft txt)(ppt)、Meetings−−−IETF,interim meetings,etc、IETF 50 ForCES/GSMP Joint Meeting,March 2001,Minneapolis,Minnesota,USA、[平成15年4月16日検索]インタネット<URL:http://www.sstanamera.com/〜forces/>
【特許文献1】
特開2000−134214号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、非特許文献1の従来技術では、ネットワークを統合するためにネットワークを構成する通信機器に関して中継機能と制御機能の定義と両者の間のインタフェースの規定について検討しているが、ネットワークを構成する通信機器の中継機能と制御機能を分離および統合した場合に生じる課題が残されていた。また、非特許文献2の従来技術では、ネットワークを構成するルータに関して中継機能と制御機能を分離および統合した場合のアーキテクチャ要求およびプロトコル要求などについて検討しているが、ネットワークを構成するルータの中継機能と制御機能を分離および統合した場合に生じる課題が残されていた。
【0007】
例えば、特許文献1の従来技術では、制御装置と中継装置がATMネットワークに接続され、中継装置が制御装置に中継するパケットの送信先を問い合わせ、制御装置がその問い合わせに応答してパケットの中継を制御することにより制御機能と中継機能を分離および統合しているが、従来の経路制御アプリケーションの大幅な改修が必要になるという問題点がある。
【0008】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できるパケット制御システム、パケット制御装置、パケット中継装置およびパケット制御プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係るパケット制御システムは、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置とを接続して構成されるパケット制御システムにおいて、前記パケット中継装置は、前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手段を備え、前記パケット制御装置は、前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手段と、前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この請求項1の発明によれば、パケット中継装置は、ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットをパケット制御装置に転送し、パケット制御装置は、ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、仮想インタフェースに対応付けて経路制御プロセスに転送し、経路制御プロセスが仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置に転送することとしたので、パケット制御装置上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0011】
また、請求項2の発明に係るパケット制御装置は、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置において、前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手段と、前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この請求項2の発明によれば、ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、仮想インタフェースに対応付けて経路制御プロセスに転送し、経路制御プロセスが仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置に転送することとしたので、パケット制御装置上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0013】
また、請求項3の発明に係るパケット制御装置は、請求項2の発明において、前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする。
【0014】
この請求項3の発明によれば、パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた仮想インタフェースとパケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することとしたので、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0015】
また、請求項4の発明に係るパケット制御装置は、請求項3の発明において、前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする。
【0016】
この請求項4の発明によれば、パケット制御装置に接続されたパケット中継装置が複数の場合は、パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することとしたので、複数のパケット中継装置を制御し、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0017】
また、請求項5の発明に係るパケット制御装置は、請求項2の発明において、前記経路制御プロセスが更新した経路表を取得して前記パケット中継装置に転送する経路表取得送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
この請求項5の発明によれば、経路制御プロセスが更新した経路表を取得してパケット中継装置に転送することとしたので、常に最新の経路表を取得してパケット中継装置に送信することができる。
【0019】
また、請求項6の発明に係るパケット中継装置は、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置と接続され、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置であって、前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを、前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースを有する前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手段と、前記パケット制御装置が前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに送信した経路制御パケットを、当該経路制御プロセスから受信する経路受信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この請求項6の発明によれば、ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットをパケット制御装置に転送することとしたので、経路制御プロセスは、経路制御パケットの経路制御情報に基づいてパケットの経路を制御することができる。
【0021】
また、請求項7の発明に係るパケット中継装置は、請求項6の発明において、前記経路受信手段は、前記経路制御パケットとして、経路表を前記パケット制御装置から受信し、前記パケット中継装置に設定することを特徴とする
【0022】
この請求項7の発明によれば、パケット制御装置によって送信された経路表を受信し、パケット中継装置に設定することとしたので、最新の経路表に基づいてネットワークIFを用いてパケットを送受信することができる。
【0023】
また、請求項8の発明に係るパケット制御プログラムは、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置に用いられるパケット制御プログラムにおいて、前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持する仮想インタフェース保持手順と、前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手順と、前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0024】
この請求項8の発明によれば、ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持し、パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、仮想インタフェースに対応付けて経路制御プロセスに転送し、経路制御プロセスが仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置に転送することとしたので、パケット制御装置上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0025】
また、請求項9の発明に係るパケット制御プログラムは、請求項8の発明において、前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする。
【0026】
この請求項9の発明によれば、パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた仮想インタフェースとパケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することとしたので、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0027】
また、請求項10の発明に係るパケット制御プログラムは、請求項9の発明において、前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする。
【0028】
この請求項10の発明によれば、パケット制御装置に接続されたパケット中継装置が複数の場合は、パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することとしたので、複数のパケット中継装置を制御し、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るパケット制御システム、パケット制御装置、パケット中継装置およびパケット制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、下記に示す実施の形態1では、本発明に係るパケット制御システムをパケット制御装置とパケット中継装置に分離したルータに適用した場合について説明し、実施の形態2では、本発明に係るパケット制御システムを適用したネットワーク構成について説明する。また、実施の形態3では、本発明に係るルータ制御装置をルータ制御システムに適用した場合について説明する。また、実施の形態4では、ルータ制御システムを実行するコンピュータシステムについて説明する。最後に、他の実施の形態として種々の変形例を説明する。
【0030】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、本発明に係るパケット制御システムをパケット制御装置とパケット中継装置に分離したルータに適用した場合について説明する。なお、ここでは、本実施の形態1に係るパケット制御システムの概要および特徴を説明した後に、このパケット制御システムの構成を説明し、最後に、このパケット制御システムの仮想IFおよび仮想通信パスの設定手順、パケット送信手順およびパケット受信手順について説明する。
【0031】
[概要および特徴]
最初に、本実施の形態1に係るパケット制御システムの概要および主たる特徴を説明する。図1は、本実施の形態1に係るパケット制御システムの概念を説明する図である。また、図2は、本実施の形態1に係るパケット制御システムの構成を示す機能ブロック図である。
【0032】
図1(a)に示すように、従来のルータは、パケット中継処理部がパケットの宛先アドレスと経路表に基づいてLANや専用線とのネットワークIFを用いてパケットを送受信する。そして、経路制御プロセスは、ルーティングプロトコルで規定されるアルゴリズムに従い、ネットワークIF情報と、ネットワーク内の他のルータと交換した経路情報に基づき、選択すべき経路を決定し、それを経路表として設定登録することによって、パケットの中継経路を制御する。
【0033】
一方、図1(b)に示すように、本発明に係るパケット制御システムは、ネットワークIFを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置とを接続して構成されるシステムであり、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できることを特徴とする。
【0034】
具体的には、本発明の請求項1に係るパケット制御システムは、パケット中継装置400は、ネットワークIF475で受信した経路制御パケットをパケット制御装置200に転送し、パケット制御装置200は、ネットワークIF475に対応付けられたアドレス情報を保持する仮想IF215と、パケット中継装置400から転送された経路制御パケットを受信し、仮想IF215に対応付けて経路制御プロセスに転送し、経路制御部210が仮想IF215に対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置400に転送することを特徴とする。したがって、パケット制御装置200上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置400上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができるので、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0035】
[パケット制御システムの構成]
本実施の形態1に係るパケット制御システムの構成について説明する。図2に示すように、パケット制御システムは、パケット制御装置200と、パケット中継装置400と、ネットワークノード495a〜495cと、パケット制御装置200とパケット中継装置400とを接続するネットワーク280と、パケット中継装置400とネットワークノード495a〜495cとを接続するネットワーク480とからなる。
【0036】
ネットワーク280とネットワーク480は、LANなどの専用線またはインターネットなどのIPネットワークである。また、ネットワークノード495a〜495cは、IPプロトコルによってパケット通信を行うルータや通信端端末装置などである。
【0037】
パケット制御システム200は、経路制御部210と、仮想IF215と、送信パケット転送部220と、転送パケット受信部230と、仮想通信パス管理表235と、経路表取得送信部240と、経路表245と、IF情報取得部250と、転送制御部260と、制御装置IF270とからなる。
【0038】
経路制御部210は、ネットワークIF475で受信したデータパケットの経路情報に基づいて仮想IF215に対する経路表245を生成し、経路表245に基づいてデータパケットを中継するよう制御するプロトコルソフトウエアであり、具体的には、RIP(Routing Information Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)などの経路制御プロトコルに従って他のルータから経路情報を収集し、経路情報にもとづいて経路計算を行い、経路表245を生成する。
【0039】
仮想IF215は、パケット中継装置400のネットワークIFに対応して仮想的に設定された制御装置上のIFである。また、送信パケット転送部220は、経路制御部210が仮想IF215に送信したパケットを受信してパケット中継装置400に転送する処理部である。
【0040】
転送パケット受信部230は、パケット中継装置400から転送されたパケットを受信して仮想IF215に対応付けて経路制御部210に転送する処理部である。また、仮想通信パス管理表235は、仮想通信パス識別子と仮想IFと送信元アドレス・ポート番号/宛先アドレス・ポート番号とを対応付ける表である。ここで、図2に示すパケット制御装置の仮想通信パス管理表の一例について説明する。図3は、図2に示すパケット制御装置の仮想通信パス管理表の一例を示す図である。具体的には、仮想通信パス識別子1001,1002,1003を対象IFvif0,vif1,vif2とコネクション識別子src=x1、p1、dst=y1、q1/src=x2、p2、dst=y2、q2/src=x3、p3、dst=y3、q3に対応付ける表である。なお、srcは、送信元、dstは宛先、x1〜x3、y1〜y3は、アドレス、p1〜p3、q1〜q3は、ポート番号である。また、図2には図示されていないが、図4に示すコネクション管理テーブル管理表は、経路制御部210が利用している仮想通信パスを管理する表である。図中のコネクション識別子PID0:1〜3は、経路制御部210を識別するIDであるPID0における仮想通信パス1〜3であることを示す。図4に示す仮想通信パスのうち、仮想IF215を送受信に用いるコネクションが仮想通信パス管理表235に登録される。
【0041】
経路表取得送信部240は、経路制御部210によって生成された経路表245を取得し、経路表をパケット中継装置400に送信する処理部である。具体的には、経路制御部210が経路表245の更新を経路表取得送信部240に通知すると、経路表取得送信部240は、経路表245を取得して、中継装置400に送信する。
【0042】
経路表245は、パッケットの宛先のIPアドレスと次の中継先のIPアドレスを対応付けた表であり、言い換えると、経路制御部210が経路制御を行った結果求められたパケットの宛先までの通信パスを定義する表である。
【0043】
IF情報設定管理部250は、パケット中継装置400からネットワークIF475の情報を取得して、仮想IF215を設定し、仮想IF管理表255に登録して管理する処理部である。また、仮想IF管理表255は、仮想IF215とネットワークIF475を対応付けて管理する表であり、具体的には、オペレーティングシステムのカーネルが管理する。ここで、図2に示すパケット制御装置200の仮想IF管理表の一例について説明する。図5は、図2に示すパケット制御装置の仮想IF管理表の一例を示す図である。具体的には、仮想IF識別子vf0,vif1,vif2を、対象装置fwd0と実IF識別子eth0,eth1、eth2とを対応付ける表である。
【0044】
転送制御部260は、経路制御部210が通信ポートを生成し仮想IF215に対しアクセスしたことを検出して、仮想通信パス管理表235に仮想通信パスを登録し、パケット中継装置400に仮想通信パスの登録を要求する。また、制御装置IF270は、ネットワーク280を介してパケット中継装置400と通信するためのインタフェースである。
【0045】
パケット中継装置400は、振分処理部410と、パケット中継部420と、受信パケット転送部430と、仮想通信パス管理表435と、経路表受信設定部440と、経路表445と、IF情報取得送信部450と、IF管理表455と、転送制御部460と中継装置IF470と、ネットワークIF475とからなる。
【0046】
振分処理部410は、ネットワークIFで受信したパケットのヘッダから宛先を調べ、宛先がパケット中継装置400宛てであれば受信パケット転送部430に転送し、宛先が他の装置であればパケット中継部420に振り分ける処理部である。また、パケット中継部420は、パケット中継装置400のネットワークIF475で受信したパケットを経路表445に基づいて中継する処理部である。
【0047】
受信パケット転送部430は、振分処理部410から転送されてきたパケットのコネクション識別情報、すなわち、送信元アドレス・TCPポート番号/宛先アドレス・TCPポート番号に基づいて仮想通信パス管理表435から仮想通信パスを検索し、仮想通信パスを利用してパケット制御装置200に転送する。
【0048】
仮想通信パス管理表435は、仮想通信パス識別子と仮想IFと送信元アドレス・ポート番号/宛先アドレス・ポート番号とを対応付ける表である。ここで、図2に示すパケット中継装置の仮想通信パス管理表の一例について説明する。図6は、図2に示すパケット中継装置の仮想通信パス管理表の一例を示す図である。具体的には、仮想通信パス識別子1001,1002,1003を対象IFeth0,eth1,eth2とコネクション識別子src=x1、p1、dst=y1、q1/src=x2、p2、dst=y2、q2/src=x3、p3、dst=y3、q3と管理元制御装置IDcnt0とを対応付ける表である。
【0049】
経路表受信設定部440は、パケット制御装置200から送信されてきた経路表245に基づき経路表445を更新する処理部である。また、経路表445は、パッケットの宛先のIPアドレスに対し、次の中継先となるべきルータ、またはホストのIPアドレスを対応付ける表である。言い換えると、経路制御部210が経路制御を行った結果得られた、中継対象のパケットに対する転送先を定義する表である。
【0050】
IF情報取得送信部450は、IF情報設定管理部250がパケット中継装置400のIF情報を要求した場合に、ネットワークIF475の情報を取得して、パケット制御装置200に送信する処理である。また、仮想IF管理表455は、仮想IF215とネットワークIF475を対応付けて管理する表である。ここで、図2に示すパケット制御装置200の仮想IF管理表255の一例について説明する。図7は、図2に示すパケット制御装置200の仮想IF管理表255の一例を示す図である。具体的には、実IF識別子eth0,eth1、eth2を対象装置cnt0と仮想IF識別子vf0,vif1,vif2とを対応付ける表である。
【0051】
また、転送制御部460は、パケット制御装置200から仮想通信パスの登録を要求されると、仮想通信パス管理表435に仮想通信パスの登録をする処理部である。中継装置IF470は、ネットワーク280を介してパケット制御装置200と通信するためのインタフェースである。また、ネットワークIF475はネットワーク480を介してネットワークノード495a〜495cと通信をするためのインタフェースである。
【0052】
[仮想IFおよび仮想通信パスの設定手順]
次に、図2に示すパケット制御システムの仮想IFおよび仮想通信パスの設定手順について説明する。図8は、図2に示すパケット制御システムの仮想IFおよび仮想通信パスの設定手順を示すフローチャートである。
【0053】
同図に示すように、パケット制御装置200は、制御装置IF270と中継装置IF470を介してパケット中継装置400との通信パスを接続することを要求し、パケット中継装置400がこれに応答して通信パスが確立する(ステップS801,ステップS802)。そして、パケット制御装置200のIF情報設定管理部250は、パケット中継装置400のネットワークIF475を知るため、パケット中継装置400にIF情報を要求する(ステップS803)。さらに、これに対してパケット中継装置400のIF情報取得送信部450は、IF情報を取得して制御装置200に通知する(ステップS804)。
【0054】
そして、パケット中継装置200のIF情報設定管理部250は、取得したネットワークIF475に対応付けて仮想IF215を設定し、仮想IF管理表255に登録すると共に、パケット中継装置400に通知する(ステップS805)。さらに、パケット中継装置400は、パケット制御装置200からの通知に基づいて仮想IF管理表455に登録し、パケット制御装置200からの通知に対し応答する(ステップS806)。
【0055】
そして、パケット制御装置200上の経路制御部210が起動すると(ステップS807)、経路制御部210は、他のネットワークノード495a〜495cとパケット通信を行うために、通信ソケットを開設し、メッセージを送受信する準備を行う。さらに、経路制御部210のソケット開設を契機としてパケット制御装置200の転送制御部260は、ソケットに対応する仮想通信パスを仮想通信パス管理表235に登録すると共に、パケット中継装置400に仮想通信パスの登録を要求する(ステップS808)。そして、中継装置400の転送制御部460は、仮想通信パス管理表435に仮想通信パスを登録する(ステップS809)。
【0056】
この仮想通信パスの設定手順は、経路制御部210が開くソケットの数だけ行われる。例えば、RIPであれば、一つのIFに対してソケットを一つ開設する。また、BGPのように経路情報を交換し合うルータをIFとは独立に指定することができるルーティングプロトコルの場合は、設定や動作状態によって開設されるソケットは変わる。
【0057】
[パケット制御システムのパケット送信手順]
次に、図2に示すパケット制御システムのパケット送信手順について説明する。図9は、図2に示すパケット制御システムのパケット送信手順を示すフローチャートである。
【0058】
同図に示すように、経路制御部210が仮想IF215に対してパケットを送信すると(ステップS901)、送信パケット転送部220が、仮想通信パス管理表235に基づいて仮想通信パスを決定し、パケット中継装置400に転送する(ステップS902)。そして、パケット中継装置400のパケット中継部420は、パケットを受信して(ステップS903)、仮想通信パス管理表435から仮想通信パスに対応するネットワークIF475を決定し(ステップS904)、ネットワークIF475からパケットを送信する(ステップS905)。さらに、パケット制御装置200の経路制御部210にパケット送信の完了を通知する(ステップS906)
【0059】
[パケット制御システムのパケット受信手順]
次に、図2に示すパケット制御システムのパケット受信手順について説明する。図10は、図2に示すパケット制御システムのパケット受信手順を示すフローチャートである。
【0060】
まず、パケット中継装置400がネットワークIF475でパケットを受信すると(ステップS1001)、パケット中継装置400の振分処理部410は、パケットのアドレスからパケットの宛先がパケット中継装置400宛か否かを調べる(ステップS1002)。その結果、パケットの宛先がパケット中継装置400ではない場合は(ステップS1002否定)、さらにパケット中継部420は、経路表445を検索して(ステップS1003)、経路表445に宛先があるか否かを調べる(ステップS1004)。
【0061】
その結果、経路表に宛先が無い場合は(ステップS1004否定)、パケット中継部420は、送信元に中継不能を通知し、パケットを廃棄する(ステップS1005)。一方、経路表に宛先がある場合は(ステップS1004肯定)、パケット中継部420は、パケットヘッダの宛先を変更して、パケット中継装置400の対応するネットワークIF475から送信する(ステップS1006)。
【0062】
これに対して、パケットの宛先がパケット中継装置400である場合は(ステップS1002肯定)パケットのコネクション情報、すなわち、送信元アドレス・ポート番号/宛先アドレス・ポート番号に基づいて仮想通信パス管理表435から仮想通信パスを検索し(ステップS1007)、振分処理部410は、仮想通信パスが有るか否かを調べる(ステップS1008)。
【0063】
その結果、仮想通信パスが無い場合は(ステップS1008否定)、パケット中継装置400宛の受信パケットとして処理する(ステップS1009)。一方、仮想通信パスがある場合は(ステップS1008肯定)、振分け処理部410は、受信パケット転送部430に振分け、受信パケット転送部430は、パケットを仮想通信パスを用いてパケット制御装置200に転送する(ステップS1010)。そして、パケット制御装置200の転送パケット受信部230がパケット中継装置400から転送されたパケットを受信して(ステップS1011)、さらに、転送パケット受信部230は、仮想通信パスに対応するソケットを開設している経路制御部210にパケットを転送する。
【0064】
以上のパケット受信手順およびパケット送信手順において説明したように、パケット中継装置400は、ネットワークIF475で受信した経路制御パケットをパケット制御装置200に転送し、パケット制御装置200は、ネットワークIF475に対応付けられたアドレス情報を保持する仮想IF215と、パケット中継装置400から転送された経路制御パケットを受信し、仮想IF215に対応付けて経路制御部210に転送し、経路制御部210が仮想IF215に対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置400に転送することとしたので、経路制御部210は、経路制御部210が仮想IF215に送信したパケットをネットワークIF475から送信し、また、パケット中継装置400のネットワークIF475で受信したパケットを仮想IF215で受信したかのように処理することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、パケット制御装置200とパケット中継装置400に分離および統合できる。
【0065】
[パケット制御システムの経路表の転送手順]
次に、図2に示すパケット制御システムの経路表の転送手順について説明する。図11は、図2に示すパケット制御システムの経路表の転送手順を示すフローチャートである。
【0066】
まず、パケット制御装置200の経路制御部210は、ネットワークノード495a〜495cと経路制御情報を交換し合うことによって、経路表245を更新する(ステップS1101)。そして、経路表245を更新したことを経路表取得送信部240に通知すると(ステップS1102)、経路表取得送信部240は、経路表245を取得して、パケット中継装置400に転送する(ステップS1103)。さらに、パケット中継装置400の経路表受信設定部440は、パケット制御装置200から転送された経路表245を受信して、古い経路表445を更新する(ステップS1104)。なお、経路表445を更新する場合は、経路表全体を送信することもできるし、変更分を差分として送信することもできる。
【0067】
以上説明したように、パケット制御装置200は、経路制御部210が更新した経路表を取得してパケット中継装置400に転送する経路表取得転送部240をさらに備えることとしたので、経路制御部210が経路表245を更新した場合に、経路表取得転送部240は、経路表245を取得してパケット中継装置400に送信することができる。
【0068】
また、経路表取得送信部240によって送信された経路表を受信し、パケット中継装置400に設定する経路表受信設定部440をさらに備えることとしたので、パケット中継装置400は、最新の経路表に基づいて前記ネットワークIF475を用いてパケットを送受信することができる。
【0069】
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、本発明に係るパケット制御システムをパケット制御装置とパケット中継装置に分離したルータに適用した場合について説明したが、本実施の形態2では、パケット制御装置とパケット中継装置に分離したルータをネットワークに適用する場合について説明する。特に、パケット制御装置が複数のパケット中継装置を制御する場合の仮想IFのグループ化について説明する。
【0070】
図12は、本実施の形態2に係るパケット制御システムの仮想IFのグループ化の概念を説明する図である。同図に示すように、パケット制御装置はパケット中継装置1とパケット中継装置2とを制御する。パケット制御装置は実線で接続されたパケット中継装置1およびパケット中継装置2との実IF、すなわちETH01,ETH02を有し、これらをまとめてグループGr1とする。また、パケット中継装置1の実IF、ETH11、ETH12、ETH13に対応する仮想IF、VIF11,VIF12,VIF13をまとめてグループGr2とする。また、同様に、パケット中継装置2の実IFに対応する仮想IF、VIF21、VIF22、VIF23、VIF24、VIF25をまとめてグループGr3とする。
【0071】
パケット制御装置は、これらのグループ化された実IFのGr1、仮想IFのGr2、Gr3に対して経路制御プロセス1〜経路制御プロセス3を対応付ける。そして、上記実施の形態1で説明したように、経路制御プロセス1〜経路制御プロセス3は、グループ化された実IFおよび仮想IFのそれぞれに対し独立に経路表1〜経路表3を生成する。すなわち、グループ間では、パケットを交換しないように経路表1〜3を生成する。
【0072】
次に、図12に示すパケット制御システムを適用したネットワークの例について説明する。図13は、図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の一例を示す図である。また、図14は、図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の別の例を示す図である。また、図15は、図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の別の例を示す図である。また、図16は、図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の別の例を示す図である。
【0073】
図13のパケット制御システムは、パケット制御装置21が専用線を介してパケット制御装置20−1を制御する場合であり、上記実施の形態1に最も近い例である。また、図14のパケット制御システムは、パケット制御装置21が、パケット中継装置20−1を制御する場合であり、両者はLANを介して接続されている。また、図15のパケット制御システムは、パケット制御装置21が、LANを介してパケット中継装置20−1とパケット中継装置20−2を制御する場合である。
【0074】
図16のパケット制御システムは、パケット制御装置21がパケット中継装置20−2を制御する場合であり、両者は直接接続されず、途中、複数のLAN、専用回線または/およびパケット中継装置を介することにより通信可能となる。この例では、パケット制御装置21とパケット中継装置20−2との間のルータ10−4、ルータ10−3、ルータ10−1において、経路制御の結果によって仮想通信パスが途切れない必要がある。具体的には、パケット制御装置21とパケット中継装置20−2との間および途中のルータ10−4、ルータ10−3、ルータ10−1に静的な仮想通信パスを設定する等が必要となる。これらの場合は、いずれも仮想IFをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御する必要がある。
【0075】
以上説明したように、パケット制御装置は、パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた仮想インタフェースとパケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することとしたので、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0076】
また、パケット制御装置は、パケット制御装置に接続されたパケット中継装置が複数の場合は、パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することとしたので、パケット制御装置は、複数のパケット中継装置を制御し、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0077】
(実施の形態3)
本実施の形態3では、本発明に係るルータ制御装置をルータ制御システムに適用した場合について説明する。なお、ここでは、本実施の形態3に係るルータ制御装置の概要および特徴を説明した後に、このルータ制御システムの構成を説明し、最後に、このルータ制御システムの仮想インタフェースの設定手順、送受信パケットの転送手順、経路表の設定手順など種々の処理手順について説明する。
【0078】
[ルータ制御装置の概要および主たる特徴]
最初に、本実施の形態3に係るルータの概念を説明する。図17は、本実施の形態3に係るルータの概念を説明する図である。
【0079】
同図に示すように、本発明に係るルータを構成するルータ制御装置は、概略的には、従来のルータの機能を制御機能と中継機能に分離して、制御機能を分担した装置であり、少なくとも従来用いられていた経路制御プロトコルソフトウエアと互換性を有することを特徴とする。
【0080】
具体的には、ルータ制御装置は、中継装置のネットワークインタフェースを仮想インタフェースとしてルータ制御装置上に設定し、ネットワークインタフェースで受信したデータパケットのうちの経路制御パケットの経路情報に基づいて仮想インタフェースに対する経路情報を保持し、経路制御パケットをネットワークインタフェースから送信するよう制御し、経路情報と仮想インタフェース情報に基づいて経路計算を行い、経路表を中継装置毎に生成し、経路表に基づいてデータパケットを中継するよう制御することを特徴とする。従って、従来のルータの機能を制御機能と中継機能に分離しても、従来用いられていた経路制御プロトコルソフトウエアと互換性を有するので、経路制御プロトコルソフトウエアを新規に開発する必要はない。
【0081】
[ルータ制御システムの構成]
本実施の形態3に係るルータ制御システムの構成を示す機能ブロック図を説明する。図18は、本実施の形態3に係るルータ制御システムの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、ルータ制御システムは、制御装置10と、中継装置50と、ネットワーク80、ネットワークノード90とからなる。
【0082】
ネットワーク80は、データリンク層以上の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うネットワークであり、専用回線、LANまたはインタ−ネットのいずれでもよい。通常、ルータは、ネットワーク層の通信プロトコルに従ってデータパケットの経路制御および中継を行う。ネットワークノード90はネットワーク80に接続されたルータであり、本実施の形態3では、ルータ制御装置10が中継装置50を経由して経路情報を通信する装置、または中継装置50が中継するデータを送受信する装置である。
【0083】
ルータ制御装置10は、ルータの制御機能を分担する装置であり、入出力部21と、経路制御部22と、経路表取得送信部23と、仮想IF取得設定部24(付記22の仮想インタフェース取得手段に対応する。)と、トンネル転送部28と、仮想IFトンネル対応表29、仮想IFソケット対応表30と、経路表31と、経路情報保持部32と、カーネル処理部40と、装置間通信用物理IF45とからなる。なお、IFは、インタフェースの略語であり、特に断らない限り、論理IFおよび物理IFを総称するものである。また、通常、論理IFは、物理IFと1対1に対応していても、複数対1に対応してもよい。
【0084】
入出力部21は、ユーザがコマンドを入力し、ルータ制御装置10および中継装置50の動作状態、コマンドに対する応答などを出力する入出力装置であり、具体的には、キーボード、マウス、CRTや液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンタである。
【0085】
経路制御部22は、ネットワークインタフェースに着信したデータパケットの経路情報に基づいて仮想インタフェース43に対する経路表31を中継装置50毎に生成し、経路表に基づいてデータパケットを中継するよう制御するプロセスであり、具体的には、RIP(Routing Information Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)などの経路制御プロトコルに従ってネットワークノード90から経路情報を収集し、経路情報にもとづいて経路計算を行い、経路表31を生成する。
【0086】
経路表取得送信部23は、経路制御部22によって生成された経路表31を取得し、経路表を中継装置50に送信するプロセスである。具体的には、経路制御部22がカーネル処理部40に経路表31の更新を通知すると、カーネル処理部40は、経路表取得送信部23にさらに通知し、経路表取得送信部23は、経路表31を取得して、IF45を経由して中継装置50に送信する。
【0087】
仮想IF取得設定部24は、ユーザから仮想IF設定コマンドを受け付けて、中継装置50の論理ネットワークIF76に対応した仮想IF43を制御装置10上に設定するプロセスである。
【0088】
トンネル転送部28は、仮想インタフェース43と論理ネットワークIF76の間を接続する通信パスに基づいてデータパケットをトンネル転送するプロセスであり、具体的には、仮想IFトンネル対応表29および仮想IFソケット対応表30に基づいて仮想IF43から受け取ったデータパケットにトンネル識別子を付加して、中継装置50に送信すると共に、中継装置50から受信したデータパケットのトンネル識別子を除去して、仮想IF43に転送する。
【0089】
なお、トンネル識別子には、ソケットトンネル識別子とIFトンネル識別子がある。(図20、図24参照)ソケットトンネル識別子は、個々の通信のコネクション単位に接続する通信パスのトンネル識別子で、具体的には、中継装置50で受信されたデータパケットを制御装置10に転送する通信パスを識別する。一方、IFトンネル識別子は、ネットワークインタフェース単位に接続する通信パスのトンネル識別子で、具体的には、制御装置10から送信されたデータパケットを中継装置50へ転送する通信パスを識別するトンネル識別子である。
【0090】
仮想IFトンネル対応表29は、経路制御部22から送信されたデータパケットがルータ制御装置10から中継装置50の方向に転送されるときに通る通信パスを決定する表であり、具体的には、仮想IF43と中継装置IPアドレス/トンネル識別子とを対応付ける表である。また、仮想IFソケット対応表30は、中継装置50で受信されたデータパケットが中継装置50から仮想IF43の方向へ転送されるときに通る通信パスから制御装置10がデータパケットを受信する仮想IFを決定するための表であり、具体的には、トンネル識別子と仮想IF43/経路制御部22のソケットアドレス(IPアドレス+ポート番号)を対応付ける表である。
【0091】
経路表31は、データパッケットの宛先のIPアドレスと次の中継先のIPアドレスを対応付けた表であり、言い換えると、経路制御プロセス部22が経路制御を行った結果求められたデータパケットの宛先までの通信パスを定義する表である。また、経路情報保持部32は、ネットワークインタフェースに着信した経路制御パケットの経路情報に基づいて仮想インタフェースに対する経路情報を保持する記憶部である。
【0092】
カーネル処理部40は、オペレーティングシステムの核となる部分でファイル管理、メモリ管理、プロセス実行制御など行う処理部であり、具体的には、宛先判定部41と、仮想IF管理部42と、仮想IF43、装置間通信用論理IF46とを少なくとも含む。宛先判定部41は、プロセスがカーネル処理部に対しソケットを開設すると、経路表取得送信部23に対し通知する。
【0093】
仮想IF管理部42は、仮想IF43を管理する処理部である。また、仮想IF43は、仮想IF取得設定部24が中継装置10のネットワークインタフェースを中継装置から取得して仮想インタフェースとしてルータ制御装置10上に設定した論理IFである。
【0094】
装置間通信用物理IF45は、制御装置10が中継装置50とネットワーク80を介してデータを通信をする場合の物理IFである。装置間通信用論理IF46は、ルータ制御装置10が中継装置50とネットワーク80を介してデータを通信をする場合の論理IFであり、具体的には、デバイスドライバを備えたイーサネット(R)10BASE−TやRS−232Cなどの通信IFである。
【0095】
中継装置50は、ルータの中継機能を分担する装置であり、データ中継部60と、経路表受信設定部61と、提供先判定部62と、IF取得送信部63と、トンネル転送部66と、IF設定許可リスト59と、IFトンネル対応表67と、IFソケット対応表68と、経路表69と、カーネル処理部70と、物理ネットワークIF73と、装置間通信用物理IF74とからなる。
【0096】
データ中継部60は、中継装置50のネットワークノード90とのインタフェースに着信したデータパケットを中継するプロセスであり、具体的には、カーネル処理部70の宛先判定部71がデータパケットのヘッダから他の装置に転送すべきデータパケットであることを判定すると、データ中継部60に通知し、データ中継部60は、経路表69に基づいて次の宛先に送信する。
【0097】
経路表受信設定部61は、経路表取得送信部23が送信してきた経路表31を受信して、経路表69に設定するプロセスである。また、提供先判定部62は、ルータ制御装置10の仮想IF取得設定部24から論理ネットワークIF76の要求があった場合に、論理ネットワークIF76に対応した仮想IF設定を許可するか否かをIF設定許可リスト59に基づいて判定するプロセスである。また、IF取得送信部63は、カーネル処理部70のIF情報取得部72が管理している論理ネットワークIF76から論理IFを取得してルータ制御装置10の仮想IF取得設定部24へ送信するプロセスである。
【0098】
トンネル転送部66は、仮想インタフェース43と論理ネットワークIF76の間を接続する通信パスに基づいてデータパケットをトンネル転送するプロセスであり、具体的には、IFトンネル対応表67およびIFソケット対応表68に基づいて論理ネットワークIF76から受け取ったデータパケットにトンネル識別子を付加して、制御装置10に送信すると共に、制御装置10から受信したデータパケットのトンネル識別子を除去して、論理ネットワークIF76に転送する。
【0099】
IFトンネル対応表67は、経路制御部22から送信されたデータパケットがルータ制御装置10から中継装置50の方向に転送されるときに通る通信パスを定義した表であり、具体的には、論理ネットワークIF76とトンネル識別子とを対応付ける表である。また、IFソケット対応表68は、物理ネットワークIF73で受信されたデータパケットが中継装置50からルータ制御装置10の方向へ転送されるときに通る通信パスを定義した表であり、具体的には、トンネル識別子と論理ネットワークIF76/ソケットアドレスを対応付ける表である。
【0100】
経路表69は、経路表受信設定部61が経路表取得送信部23から送信された経路表31を受信して、設定した表であり、具体的には、データパッケットの宛先のIPアドレスと次の宛先のIPアドレスを対応付けた表である。また、IF設定許可リスト59は、中継装置50の論理ネットワークIF76を提供する提供先が予め設定された表であり、具体的には、論理ネットワークIF76と許可装置IPアドレスを対応付けた表である。
【0101】
カーネル処理部70は、オペレーティングシステムの核となる部分でファイル管理、メモリ管理、プロセス実行制御など行う処理部であり、具体的には、宛先判定部71と、IF情報取得部72と、論理ネットワークIF76を少なくとも含む。宛先判定部71は、データパケットのヘッダからそのデータパケットの宛て先を判定し、必要な場合には関連するプロセスに通知をする処理部であり、具体的には、データパケットのIPヘッダからIPアドレスを取得し、TCPヘッダからポート番号を読み取って、宛先を判定する。例えば、宛先からネットワークノードへ中継するデータパケットであると判定した場合は、データ中継部60へ通知する。
【0102】
IF情報取得部72は、論理ネットワークIF73を管理する処理部である。また、論理ネットワークIF76は、中継装置50がネットワーク80上のネットワークノードと通信をするネットワークIFの論理IFである。
【0103】
物理ネットワークIF73は、中継装置50がネットワーク80上のネットワークノードと通信をするネットワークIFの物理IFである。また、装置間通信用IF74は、中継装置50がルータ制御装置10とネットワーク80を介してデータパケットの通信をする場合のIFである。具体的には、デバイスドライバを備えたイーサネット(R)10BASE−TやRS−232Cなどの通信IFである。
【0104】
次に、図18に示すルータ制御システムの仮想IFの設定手順について説明する。図19は、図18に示すルータ制御システムの仮想IFの設定手順を示すフローチャートである。仮想IFの設定は、ルータ制御システムを起動する時、または新たにネットワークIFが設定された時に行われる。
【0105】
最初に、ルータ制御装置10が起動すると同時に、仮想IF取得設定部24が立ち上がる。これと同期して、通信パス(仮想IF取得設定部24<−>仮想IF管理部42)が生成される(ステップS301)。
【0106】
同様に、中継装置50が起動すると同時に、IF送信取得部63が立ち上がる。これと同期して、通信パス(IF取得送信部63<−>IF情報取得部72、IF取得送信部63<−>IF74)が生成される(ステップS302)。
【0107】
さらに、仮想IF取得設定部24は、仮想IF設定コマンドを受け付けて、通信パス(仮想IF取得設定部24<−>IF45)を設定し、中継装置50のIF取得送信部63と通信を開始する(ステップS303)。
【0108】
そして、中継装置50の論理ネットワークIF76の取得を要求する(ステップS305)。論理ネットワークIF76の取得要求を受けた中継装置50のIF取得送信部63は、提供先判定部62に論理ネットワークIF76を送信するか否かを問い合わせる。さらに、提供先判定部62は、予め設定されていたIF設定許可リスト59に基づいて論理ネットワークIF76を提供すべきか否かを判定し、IF取得送信部63に回答する(ステップS306)。
【0109】
続いて、IF取得送信部63は、回答に基づいて論理ネットワークIF76を仮想IF取得設定部24に送信する(ステップS307)。そして、仮想IF取得設定部24は、取得した論理ネットワークIF76をカーネル処理部40の仮想IF管理部42に転送して、仮想IF43を設定すると共に、通信パス(宛先判定部41<−>仮想IF43)を設定する(スッテップS308)。
【0110】
ここで、ルータ制御システムの仮想IFの設定手順における通信パスの一例を具体的に説明する。図20は、図18に示すルータ制御システムの仮想IFの設定手順における通信パスの一例を示す図である。同図に示すように、仮想IFの設定手順においては、仮想IF取得設定部24とIF取得送信部63が中継装置上の論理ネットワークIF76と制御装置上の仮想IF43との間を通信パスで接続し、仮想IF43を設定する。
【0111】
そして、仮想IF取得設定部24とIF取得送信部63はトンネル転送部28,66にそれぞれ仮想トンネル対応表29とIFトンネル対応表67を通知する。なお、仮想トンネル対応表29およびIFトンネル対応表67は、経路制御部22から送信されたデータパケットがルータ制御装置10から中継装置50の方向に転送されるときに通る通信パスを定義した表である。具体的には、仮想トンネル対応表29は、仮想IF43と中継装置IPアドレス/トンネル識別子とを対応付ける表であり、また、IFトンネル対応表67は、論理ネットワークIF76とトンネル識別子とを対応付ける表である。
【0112】
これらの表は、ユーザによって設定されるか、図18の機能ブロック図には図示されていないルータ制御装置10の仮想IFトンネル対応表生成部および仮想IFソケット対応表生成部、ならびに中継装置50のIFトンネル対応表生成部およびIFソケット対応表生成部によって生成される表である。また、IF設定許可リスト59は、ユーザによって予め設定された表である。
【0113】
次に、図18に示すルータ制御システムの受信パケットの転送手順について説明する。図21は、図18示すルータ制御システムの受信パケットの転送手順を示すフローチャートである。
【0114】
同図に示すように、中継装置の物理ネットワークIF73でネットワーク80上のネットワークノード90からデータパケットを受信すると(ステップS501)、宛先判定部71は、データパケットのヘッダから宛先を判定し、さらに、中継装置50へ転送すべきデータパケットであるか否かを判定する(ステップS502)。そして、データパケットの宛先が中継装置50でない場合は(ステップS502否定)、宛先判定部71は、データ中継部60に通知し、データ中継部60は、データパケットの転送先を経路表69から取得して転送する(ステップS503〜ステップS504)。
【0115】
これに対してデータパケットの宛先が中継装置である場合は(ステップS502肯定)、宛先判定部71は、IFソケット対応表68を参照し、IFソケット対応表に一致するか否かを判定する(ステップ505)。そして、IFソケット対応表68のいずれかのエントリに一致しない(本実施の形態では、経路制御部22が開設したソケットのポート番号に一致しない)場合は(ステップS505否定)、データパケットを廃棄する(ステップS506)。これに対して、IFソケット対応表68のいずれかのエントリに一致する場合は(ステップS505肯定)、宛先判定部71は、トンネル転送部66にデータパケットの受信を通知する(ステップS507)。
【0116】
そして、トンネル転送部66は、データパケットを論理ネットワークIF76から受け取って、IFソケット対応表68に基づいてデータパケットにトンネル識別子を付加してカプセル化する(ステップS508)。さらに、トンネル転送部66は、このデータパケットを制御装置10のトンネル転送部28に転送する(ステップS509)。
【0117】
そして、トンネル転送部28は、データパケットを受け取った後、トンネル識別子を除去して(ステップS510)、トンネル識別子と仮想IFソケット対応表30に基づいて仮想IF43にデータパケットを転送する(ステップS511)。さらに、仮想IF43が、データパケットを受け取ると、カーネル処理部40は、データパケットのヘッダからポート番号を読み取って、経路制御部22にデータパケットの到着を通知する(ステップS512)。そして、経路制御部22は、仮想IF43からデータパケットを受信する(ステップS513)。
【0118】
次に、図18に示すルータ制御システムの送信パケットの転送手順について説明する。図22は、図18示すルータ制御システムの送信パケットの転送手順を示すフローチャートである。
【0119】
同図に示すように、経路制御部22がデータパケットを仮想IF43に送信すると(ステップS601)、仮想IF43はデータパケットを受信し、トンネル転送部28にデータパケットを受信したことを通知する(ステップS602)。
【0120】
そして、トンネル転送部28は、仮想IF43からデータパケットを受け取って、仮想IFトンネル対応表29に基づいてトンネル識別子を付加し、カプセル化する(ステップS603)。さらに、トンネル転送部28は、データパケットを中継装置50のトンネル転送部66に転送する(ステップS604)。そして、中継装置50のトンネル転送部66は、データパケットを受け取って、トンネル識別子を除去する(ステップS605)。さらに、トンネル転送部66は、データパケットを物理ネットワークIF73から送信する(ステップS606)。
【0121】
以上のように、ルータ制御装置10は、中継装置50の論理ネットワークIF76を中継装置50から受信してルータ制御装置10上に仮想IF43として設定し、ネットワークIFに着信したデータパケットの経路情報に基づいて仮想IF43に対する経路表31を中継装置50毎に生成し、経路表31に基づいてデータパケットを中継するよう制御することとしたので、従来用いられていた経路制御プロトコルソフトウエアと互換性を有するルータ制御システムを提供することができる。
【0122】
また、ルータ制御装置10は、仮想IF43と論理ネットワークIF76の間を接続する通信パスに基づいてデータパケットをトンネル転送し、トンネル転送されたデータパケットの経路情報に基づいて仮想IF43に対する経路表31を中継装置50毎に生成し、経路表31に基づいてデータパケットを中継するよう制御することとしたので、従来用いられていた経路制御プロトコルソフトウエアと互換性を有するルータ制御システムを提供することができる。
【0123】
次に、図18に示すルータ制御システムの経路表の設定手順について説明する。図23は、図18にルータ制御システムの経路表の設定手順を示すフローチャートである。経路表の設定は、経路制御部22が経路情報によって経路表を更新した時に行われる。
【0124】
最初に、ルータ制御装置10が起動すると同時に、経路表取得送信部23が立ち上がる。これと同期して、通信パス(経路表取得送信部23<−>宛先判定部41)が生成される(ステップS701)。
【0125】
同様に、中継装置50が起動すると同時に、経路表受信設定部61が立ち上がる。これと同期して、通信パス(経路表受信設定部61<−>IF74)が生成される(ステップS302)。
【0126】
経路制御部22が経路情報に基づいて経路表31を更新すると、宛先判定部41に通知する(ステップS703)。そして、宛先判定部41は、経路表取得送信部23に通知すると(ステップS704)、経路表取得送信部23は、通信パス(経路表取得送信部23<―>IF45)を生成し、中継装置と接続を要求する(ステップS705)。さらに、経路表取得送信部23の接続要求に応じて、中継装置50の経路表受信設定部61も、制御装置10と接続する(ステップ706)。
【0127】
そして、経路表取得送信部23が経路表31を取得して中継装置50に送信すると(ステップS707)、経路表受信設定部61は、経路表31を受信して、経路表69を更新する(ステップS708)。
【0128】
ここで、図18に示すルータ制御システムの送受信パケットの転送手順および経路表の設定手順における通信パスの一例を具体的に説明する。図24は、図18に示すルータ制御システムの送受信パケットの転送手順および経路表の設定手順における通信パスの一例を示す図である。
【0129】
同図に示すように、トンネル転送部28,66は、仮想インタフェース43と論理ネットワークIF76の間を接続する通信パスに基づいてデータパケットをトンネル転送する。具体的には、中継装置50のネットワークIFに着信したデータパケットの経路情報を仮想IF43にトンネル転送し、経路制御部22が送信したデータパケットを仮想IF43から論理ネットワークIF76にトンネル転送することによりネットワーク上のネットワークノード90と通信を行うことができる。
【0130】
また、経路制御部22と仮想IF43、およびネットワークIFとトンネル転送部66のデータパケットの転送が定常的に行われている場合は、データパケットは、宛先判定部41を素通りする。一方、ネットワークIFに着信するデータパケットは、宛先判定部71によって制御装置10へ転送するデータかネットワークノード90へ中継するデータかを判定されるが、経路制御部22から送信されたデータパケットは宛先判定部71を素通りしてネットワークIFから送信される。
【0131】
以上のように、ルータ制御装置10は、論理ネットワークIF73を中継装置から受信して該ルータ制御装置上に仮想IF43として設定し、仮想IF43と論理ネットワークIF76の間を接続する通信パスに基づいてデータパケットをトンネル転送し、トンネル転送されたデータパケットの経路情報に基づいて仮想IF43に対する経路表31を中継装置50毎に生成し、経路表31を取得し、中継装置に送信し、中継装置50は、経路表31に基づいてデータパケットを中継することとしたので、従来用いられていた経路制御プロトコルソフトウエアと互換性を有するルータ制御システムを提供することができる。
【0132】
(実施の形態4)
ところで、上記実施の形態3で説明したルータ制御装置およびルータ制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、本実施の形態4では、上記実施の形態3で説明したルータ制御装置(ルータ制御方法)と同様の機能を有するルータ制御プログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。
【0133】
図25は、本実施の形態4に係るコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図であり、図26は、このコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。図25に示すように、本実施の形態4に係るコンピュータシステム100は、本体部101と、本体部101からの指示によって表示画面102aに画像などの情報を表示するためのディスプレイ102と、このコンピュータシステム100に種々の情報を入力するためのキーボード103と、ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置を指定するためのマウス104とを備える。
【0134】
また、このコンピュータシステム100における本体部101は、図26に示すように、CPU121と、RAM122と、ROM123と、ハードディスクドライブ(HDD)124と、CD−ROM109を受け入れるCD−ROMドライブ125と、フレキシブルディスク(FD)108を受け入れるFDドライブ126と、ディスプレイ102、キーボード103並びにマウス104を接続するI/Oインタフェース127と、ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)106に接続するLANインタフェース128とを備える。
【0135】
さらに、このコンピュータシステム100には、インターネットなどの公衆回線107に接続するためのモデム105が接続されるとともに、LANインターフェース128およびLAN/WAN106を介して、他のコンピュータシステム(PC)111、サーバ112並びにプリンタ113などが接続される。
【0136】
そして、このコンピュータシステム100は、所定の記録媒体に記録されたルータ制御プログラムを読み出して実行することでルータ制御装置(ルータ制御方法)を実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)108、CD−ROM109、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)124や、RAM122、ROM123などの「固定用の物理媒体」、さらに、モデム105を介して接続される公衆回線107や、他のコンピュータシステム111並びにサーバ112が接続されるLAN/WAN106などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステム100によって読み取り可能なルータ制御プログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。
【0137】
すなわち、ルータ制御プログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記録されるものであり、コンピュータシステム100は、このような記録媒体からルータ制御プログラムを読み出して実行することでルータ制御装置およびルータ制御方法を実現する。なお、ルータ制御プログラムは、コンピュータシステム100によって実行されることに限定されるものではなく、他のコンピュータシステム111またはサーバ112がルータ制御プログラムを実行する場合や、これらが協働してルータ制御プログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0138】
(他の実施の形態)
さて、これまで本発明の実施の形態1〜4について説明したが、本発明は上述した実施の形態1〜4以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてもよいものである。
【0139】
例えば、上記実施の形態1では仮想IFの設定後、経路制御部210の起動を契機として仮想通信パスを設定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、仮想IFの設定および経路制御部の起動の順序を変更することができる。
【0140】
また、本実施の形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0141】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0142】
(付記1)ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置とを接続して構成されるパケット制御システムにおいて、
前記パケット中継装置は、
前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手段を備え、
前記パケット制御装置は、
前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、
前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手段と、
前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手段と、
を備えたことを特徴とするパケット制御システム。
【0143】
(付記2)ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置において、
前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、
前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手段と、
前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手段と、
を備えたことを特徴とするパケット制御装置。
【0144】
(付記3)前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする付記2に記載のパケット制御装置。
【0145】
(付記4)前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする付記3に記載のパケット制御装置。
【0146】
(付記5)前記経路制御プロセスが更新した経路表を取得して前記パケット中継装置に転送する経路表取得送信手段をさらに備え、
前記経路制御プロセスが前記経路表を更新した場合に、前記経路表取得送信手段は、該経路表を取得して前記パケット中継装置に送信することを特徴とする付記2に記載のパケット制御装置。
【0147】
(付記6)経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置と接続され、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置であって、
前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手段を備えたことを特徴とするパケット中継装置。
【0148】
(付記7)前記パケット制御装置の経路表取得送信手段によって送信された経路表を受信し、前記パケット中継装置に設定する経路表受信設定手段をさらに備えることを特徴とする付記6に記載のパケット中継装置。
【0149】
(付記8)ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置とを接続して構成されるパケット制御システムに用いられるパケット制御方法において、
前記パケット中継装置は、
前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送工程を含み、
前記パケット制御装置は、
前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持する仮想インタフェース保持工程と、
前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信工程と、
前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送工程と、
を含んだことを特徴とするパケット制御方法。
【0150】
(付記9)ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置に用いられるパケット制御方法において、
前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持する仮想インタフェース保持工程と、
前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信工程と、
前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送工程と、
を含んだことを特徴とするパケット制御方法。
【0151】
(付記10)前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする付記9に記載のパケット制御方法。
【0152】
(付記11)前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする付記10に記載のパケット制御方法。
【0153】
(付記12)前記経路制御プロセスが更新した経路表を取得して前記パケット中継装置に転送する経路表取得送信工程をさらに含み、
前記経路制御プロセスが前記経路表を更新した場合に、前記経路表取得送信工程は、該経路表を取得して前記パケット中継装置に送信することを特徴とする付記9に記載のパケット制御方法。
【0154】
(付記13)経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置と接続され、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置に用いられるパケット制御方法であって、
前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送工程を含んだことを特徴とするパケット制御方法。
【0155】
(付記14)前記パケット制御装置の経路表取得送信工程によって送信された経路表を受信し、前記パケット中継装置に設定する経路表受信設定工程をさらに含んだことを特徴とする付記13に記載のパケット制御方法。
【0156】
(付記15)ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置とを接続して構成されるパケット制御システムに用いられるパケット制御プログラムにおいて、
前記パケット中継装置は、
前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手順をコンピュータに実行させ、
前記パケット制御装置は、
前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持する仮想インタフェース保持手順と、
前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手順と、
前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするパケット制御プログラム。
【0157】
(付記16)ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置に用いられるパケット制御プログラムにおいて、
前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持する仮想インタフェース保持手順と、
前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手順と、
前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするパケット制御プログラム。
【0158】
(付記17)前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする付記16に記載のパケット制御プログラム。
【0159】
(付記18)前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする付記17に記載のパケット制御プログラム。
【0160】
(付記19)前記経路制御プロセスが更新した経路表を取得して前記パケット中継装置に転送する経路表取得送信手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記経路制御プロセスが前記経路表を更新した場合に、前記経路表取得送信手順は、該経路表を取得して前記パケット中継装置に送信することを特徴とする付記16に記載のパケット制御プログラム。
【0161】
(付記20)経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置に接続され、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置に用いられるパケット制御プログラムであって、
前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手順をコンピュータに実行させることを特徴とするパケット制御プログラム。
【0162】
(付記21)前記パケット制御装置の経路表取得送信手順によって送信された経路表を受信し、前記パケット中継装置に設定する経路表受信設定手順をさらに含んだことを特徴とする付記20に記載のパケット制御プログラム。
【0163】
(付記22)経路制御パケットを該ネットワークインタフェースから送信し、経路表に基づいて中継装置のネットワークインタフェースで受信したデータパケットを中継するよう制御するルータ制御装置であって、
前記中継装置のネットワークインタフェースを仮想インタフェースとして前記ルータ制御装置上に設定する仮想インタフェース設定手段と、
前記ネットワークインタフェースで受信したデータパケットのうちの経路制御パケットの経路情報に基づいて前記仮想インタフェース設定手段によって設定された仮想インタフェースに対する経路情報を保持する経路情報保持手段と、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースから送信するよう制御し、前記経路情報保持手段によって保持された経路情報と前記仮想インタフェース情報に基づいて経路計算を行い、経路表を前記中継装置毎に生成し、該経路表に基づいて前記データパケットを中継するよう制御する経路制御手段と、
を備えたことを特徴とするルータ制御装置。
【0164】
(付記23)前記仮想インタフェース設定手段によって設定された仮想インタフェースと前記ネットワークインタフェースの間を接続する通信パスに基づいて前記経路制御パケットをトンネル転送するトンネル転送手段をさらに備え、
前記経路情報保持手段は、前記トンネル転送手段によってトンネル転送された経路制御パケットの経路情報を前記仮想インタフェースに対する経路情報として保持し、
前記経路制御手段は、前記経路制御パケットをトンネル転送して前記ネットワークインタフェースから送信するよう制御し、前記経路情報保持手段によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて経路表を前記中継装置毎に生成し、該経路表に基づいて前記データパケットを中継するよう制御することを特徴とする付記22に記載のルータ制御装置。
【0165】
(付記24)前記経路制御手段によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信する経路表取得送信手段をさらに備え、
前記経路制御手段は、前記経路制御パケットをトンネル転送するよう制御し、前記経路情報保持手段によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて前記仮想インタフェースに対する経路表を前記中継装置毎に生成し、
前記経路表取得送信手段は、前記経路制御手段によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信することを特徴とする付記22または付記23に記載のルータ制御装置。
【0166】
(付記25)中継装置が経路制御パケットをネットワークインタフェースから送信し、該ネットワークインタフェースで受信したデータパケットを中継し、ルータ制御装置が該経路制御パケットを送信し、該データパケットを中継するよう制御するルータ制御システムであって、
前記ルータ制御装置は、
前記ネットワークインタフェースを仮想インタフェースとして該ルータ制御装置上に設定する仮想インタフェース設定手段と、
前記仮想インタフェース設定手段によって設定された仮想インタフェースと前記ネットワークインタフェースの間を接続する通信パスに基づいて前記経路制御パケットをトンネル転送するトンネル転送手段と、
前記トンネル転送手段によってトンネル転送された経路制御パケットの経路情報を前記仮想インタフェースに対する経路情報として保持する経路情報保持手段と、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースにトンネル転送するよう制御し、前記経路情報保持手段によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて前記仮想インタフェースに対する経路表を前記中継装置毎に生成する経路制御手段と、
前記経路制御手段によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信する経路表取得送信手段と、
を備え、
前記中継装置は、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースから送信し、前記経路表取得送信手段によって送信された経路表に基づいて前記データパケットを中継するデータ中継手段と、
を備えたことを特徴とするルータ制御システム。
【0167】
(付記26)経路制御パケットを該ネットワークインタフェースから送信し、経路表に基づいて中継装置のネットワークインタフェースで受信したデータパケットを中継するよう制御するルータ制御方法であって、
前記中継装置のネットワークインタフェースを仮想インタフェースとして前記ルータ制御装置上に設定する仮想インタフェース設定工程と、
前記ネットワークインタフェースで受信したデータパケットのうちの経路制御パケットの経路情報に基づいて前記仮想インタフェース設定工程によって設定された仮想インタフェースに対する経路情報を保持する経路情報保持工程と、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースから送信するよう制御し、前記経路情報保持工程によって保持された経路情報と前記仮想インタフェース情報に基づいて経路計算を行い、経路表を前記中継装置毎に生成し、該経路表に基づいて前記データパケットを中継するよう制御する経路制御工程と、
を含んだことを特徴とするルータ制御方法。
【0168】
(付記27)前記仮想インタフェース設定工程によって設定された仮想インタフェースと前記ネットワークインタフェースの間を接続する通信パスに基づいて前記経路制御パケットをトンネル転送するトンネル転送工程をさらに含み、
前記経路情報保持工程は、前記トンネル転送工程によってトンネル転送された経路制御パケットの経路情報を前記仮想インタフェースに対する経路情報として保持し、
前記経路制御工程は、前記経路制御パケットをトンネル転送して前記ネットワークインタフェースから送信するよう制御し、前記経路情報保持工程によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて経路表を前記中継装置毎に生成し、該経路表に基づいて前記データパケットを中継するよう制御することを特徴とする付記26に記載のルータ制御方法。
【0169】
(付記28)前記経路制御工程によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信する経路表取得送信工程をさらに含み、
前記経路制御工程は、前記経路制御パケットをトンネル転送するよう制御し、前記経路情報保持工程によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて前記仮想インタフェースに対する経路表を前記中継装置毎に生成し、
前記経路表取得送信工程は、前記経路制御工程によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信することを特徴とする付記26または付記27に記載のルータ制御方法。
【0170】
(付記29)中継装置が経路制御パケットをネットワークインタフェースから送信し、該ネットワークインタフェースで受信したデータパケットを中継し、ルータ制御装置が該経路制御パケットを送信し、該データパケットを中継するよう制御するルータ制御方法であって、
前記ルータ制御装置は、
前記ネットワークインタフェースを仮想インタフェースとして該ルータ制御装置上に設定する仮想インタフェース設定工程と、
前記仮想インタフェース設定工程によって設定された仮想インタフェースと前記ネットワークインタフェースの間を接続する通信パスに基づいて前記経路制御パケットをトンネル転送するトンネル転送工程と、
前記トンネル転送工程によってトンネル転送された経路制御パケットの経路情報を前記仮想インタフェースに対する経路情報として保持する経路情報保持工程と、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースにトンネル転送するよう制御し、前記経路情報保持工程によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて前記仮想インタフェースに対する経路表を前記中継装置毎に生成する経路制御工程と、
前記経路制御手段によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信する経路表取得送信工程と、
を含み、
前記中継装置は、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースから送信し、前記経路表取得送信工程によって送信された経路表に基づいて前記データパケットを中継するデータ中継工程と、
を含んだことを特徴とするルータ制御方法。
【0171】
(付記30)経路制御パケットを該ネットワークインタフェースから送信し、経路表に基づいて中継装置のネットワークインタフェースで受信したデータパケットを中継するよう制御するルータ制御プログラムであって、
前記中継装置のネットワークインタフェースを仮想インタフェースとして前記ルータ制御装置上に設定する仮想インタフェース設定手順と、
前記ネットワークインタフェースで受信したデータパケットのうちの経路制御パケットの経路情報に基づいて前記仮想インタフェース設定手順によって設定された仮想インタフェースに対する経路情報を保持する経路情報保持手順と、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースから送信するよう制御し、前記経路情報保持手順によって保持された経路情報と前記仮想インタフェース情報に基づいて経路計算を行い、経路表を前記中継装置毎に生成し、該経路表に基づいて前記データパケットを中継するよう制御する経路制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするルータ制御プログラム。
【0172】
(付記31)前記仮想インタフェース設定手順によって設定された仮想インタフェースと前記ネットワークインタフェースの間を接続する通信パスに基づいて前記経路制御パケットをトンネル転送するトンネル転送手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記経路情報保持手順は、前記トンネル転送手段によってトンネル転送された経路制御パケットの経路情報を前記仮想インタフェースに対する経路情報として保持し、
前記経路制御手順は、前記経路制御パケットをトンネル転送して前記ネットワークインタフェースから送信するよう制御し、前記経路情報保持手順によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて経路表を前記中継装置毎に生成し、該経路表に基づいて前記データパケットを中継するよう制御することを特徴とする付記30に記載のルータ制御プログラム。
【0173】
(付記32)前記経路制御手順によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信する経路表取得送信手順をさらに含み、
前記経路制御手順は、前記経路制御パケットをトンネル転送するよう制御し、前記経路情報保持手順によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて前記仮想インタフェースに対する経路表を前記中継装置毎に生成し、
前記経路表取得送信手順は、前記経路制御手順によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信することを特徴とする付記30または付記31に記載のルータ制御プログラム。
【0174】
(付記33)中継装置が経路制御パケットをネットワークインタフェースから送信し、該ネットワークインタフェースで受信したデータパケットを中継し、ルータ制御装置が該経路制御パケットを送信し、該データパケットを中継するよう制御するルータ制御プログラムであって、
前記ルータ制御装置は、
前記ネットワークインタフェースを仮想インタフェースとして該ルータ制御装置上に設定する仮想インタフェース設定手順と、
前記仮想インタフェース設定手順によって設定された仮想インタフェースと前記ネットワークインタフェースの間を接続する通信パスに基づいて前記経路制御パケットをトンネル転送するトンネル転送手順と、
前記トンネル転送手順によってトンネル転送された経路制御パケットの経路情報を前記仮想インタフェースに対する経路情報として保持する経路情報保持手順と、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースにトンネル転送するよう制御し、前記経路情報保持手順によって保持された前記仮想インタフェースに対する経路情報と該仮想インタフェースの情報に基づいて前記仮想インタフェースに対する経路表を前記中継装置毎に生成する経路制御手順と、
前記経路制御手順によって生成された経路表を取得し、該経路表を前記中継装置に送信する経路表取得送信手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記中継装置は、
前記経路制御パケットを前記ネットワークインタフェースから送信し、前記経路表取得送信手順によって送信された経路表に基づいて前記データパケットを中継するデータ中継手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするルータ制御プログラム。
【0175】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、パケット中継装置は、ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットをパケット制御装置に転送し、パケット制御装置は、ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、仮想インタフェースに対応付けて経路制御プロセスに転送し、経路制御プロセスが仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置に転送するよう構成したので、パケット制御装置上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0176】
また、請求項2の発明によれば、ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送し、経路制御プロセスが仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置に転送するよう構成したので、パケット制御装置上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0177】
また、請求項3の発明によれば、パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた仮想インタフェースとパケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するよう構成したので、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0178】
また、請求項4の発明によれば、パケット制御装置に接続されたパケット中継装置が複数の場合は、パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するよう構成したので、複数のパケット中継装置を制御し、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0179】
また、請求項5の発明によれば、経路制御プロセスが更新した経路表を取得してパケット中継装置に転送するよう構成したので、常に最新の経路表を取得してパケット中継装置に送信することができる。
【0180】
また、請求項6の発明によれば、ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットをパケット制御装置に転送するよう構成したので、経路制御プロセスは、経路制御パケットの経路制御情報に基づいてパケットの経路を制御することができる。
【0181】
また、請求項7の発明によれば、パケット制御装置によって送信された経路表を受信し、パケット中継装置に設定するよう構成したので、最新の経路表に基づいて前記ネットワークIFを用いてパケットを送受信することができる。
【0182】
また、請求項8の発明によれば、ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持し、パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、仮想インタフェースに対応付けて経路制御プロセスに転送し、経路制御プロセスが仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信してパケット中継装置に転送するよう構成したので、パケット制御装置上で動作する経路制御アプリケーションがパケット中継装置上で動作しているのと同等の動作環境を提供することができる。したがって、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0183】
また、請求項9の発明によれば、パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた仮想インタフェースとパケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するよう構成したので、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【0184】
また、請求項10の発明によれば、パケット制御装置に接続されたパケット中継装置が複数の場合は、パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するよう構成したので、複数のパケット中継装置を制御し、従来利用されてきた経路制御アプリケーションの改修をせずに、ルータの中継機能と制御機能を分離および統合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るパケット制御システムの概念を説明する図である。
【図2】本実施の形態1に係るパケット制御システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2に示すパケット制御装置の仮想通信パス管理表の一例を示す図である。
【図4】図2に示すパケット制御装置のコネクション管理表の一例を示す図である。
【図5】図2に示すパケット制御装置の仮想IF管理表の一例を示す図である。
【図6】図2に示すパケット中継装置の仮想通信パス管理表の一例を示す図である。
【図7】図2に示すパケット制御装置の仮想IF管理表の一例を示す図である。
【図8】図2に示すパケット制御システムの仮想IFおよび仮想通信パスの設定手順を示すフローチャートである。
【図9】図2に示すパケット制御システムのパケット送信手順を示すフローチャートである。
【図10】図2に示すパケット制御システムのパケット受信手順を示すフローチャートである。
【図11】図2に示すパケット制御システムの経路表の転送手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態2に係るパケット制御システムの仮想IFのグループ化の概念を説明する図である。
【図13】図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の一例を示す図である。
【図14】図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の別の例を示す図である。
【図15】図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の別の例を示す図である。
【図16】図12に示すパケット制御システムを適用したネットワーク構成の別の例を示す図である。
【図17】本実施の形態3に係るルータの概念を説明する図である。
【図18】本実施の形態3に係るルータ制御システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図19】図18に示すルータ制御システムの仮想IFの設定手順を示すフローチャートである。
【図20】図18に示すルータ制御システムの仮想IFの設定手順における通信パスの一例を示す図である。
【図21】図18に示すルータ制御システムの受信パケットの転送手順を示すフローチャートである。
【図22】図18に示すルータ制御システムの送信パケットの転送手順を示すフローチャートである。
【図23】図18にルータ制御システムの経路表の設定手順を示すフローチャートである。
【図24】図18に示すルータ制御システムの送受信パケットの転送手順および経路表の設定手順における通信パスの一例を示す図である。
【図25】本実施の形態4に係るコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図26】図25に示したコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ルータ制御装置
21 入出力部
22、210 経路制御部
23、240 経路表取得送信部
24 仮想IF取得設定部
28 トンネル転送部
29 仮想IFトンネル対応表
30 仮想IFソケット対応表
31、69、245、445 経路表
40,70 カーネル処理部
41,71 宛先判定部
42、215 仮想IF管理部
43 仮想IF
45 装置間通信用物理IF
46 装置間通信用論理IF
50 中継装置
59 IF設定許可リスト
60 データ中継部
61、440 経路表受信設定部
62 提供先判定部
63 IF取得送信部
66 トンネル転送部
67 IFトンネル対応表
68 IFソケット対応表
72 IF情報取得部
73 物理ネットワークIF
74 装置間通信用物理IF
76 論理ネットワークIF
77 装置間通信用論理IF
80、280,480 ネットワーク
90、495a、495b、495c ネットワークノード
100 コンピュータシステム
101 本体部
102 ディスプレイ
102a 表示画面
103 キーボード
104 マウス
105 モデム
106 ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)
107 公衆回線
108 フレキシブルディスク(FD)
109 CD−ROM
111 他のコンピュータシステム(PC)
112 サーバ
113 プリンタ
121 CPU
122 RAM
123 ROM
124 ハードディスクドライブ(HDD)
125 CD−ROMドライブ
126 FDドライブ
127 I/Oインターフェース
128 LANインタフェース
200 パケット制御装置
220 送信パケット転送部
230 転送パケット受信部
235、435 仮想通信パス管理表
250 IF情報設定管理部
255 仮想IF管理表
260、460 転送制御部
270 制御装置IF
410 振分処理部
420 パケット中継部
430 受信パケット転送部
450 IF情報取得送信部
470 中継装置IF
475 ネットワークIF

Claims (10)

  1. ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置とを接続して構成されるパケット制御システムにおいて、
    前記パケット中継装置は、
    前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手段を備え、
    前記パケット制御装置は、
    前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、
    前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手段と、
    前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手段と、
    を備えたことを特徴とするパケット制御システム。
  2. ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置において、
    前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースと、
    前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手段と、
    前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手段と、
    を備えたことを特徴とするパケット制御装置。
  3. 前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする請求項2に記載のパケット制御装置。
  4. 前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする請求項3に記載のパケット制御装置。
  5. 前記経路制御プロセスが更新した経路表を取得して前記パケット中継装置に転送する経路表取得送信手段をさらに備え、
    前記経路制御プロセスが前記経路表を更新した場合に、前記経路表取得送信手段は、該経路表を取得して前記パケット中継装置に送信することを特徴とする請求項2に記載のパケット制御装置。
  6. 経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置と接続され、ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置であって、
    前記ネットワークインタフェースで受信した経路制御パケットを、前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を保持する仮想インタフェースを有する前記パケット制御装置に転送する受信パケット転送手段と、
    前記パケット制御装置が前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに送信した経路制御パケットを、当該経路制御プロセスから受信する経路受信手段と、
    を備えたことを特徴とするパケット中継装置。
  7. 前記経路受信手段は、前記経路制御パケットとして、経路表を前記パケット制御装置から受信し、前記パケット中継装置に設定することを特徴とする請求項6に記載のパケット中継装置。
  8. ネットワークインタフェースを用いてパケットを送受信するパケット中継装置と接続され、経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御するパケット制御装置に用いられるパケット制御プログラムにおいて、
    前記ネットワークインタフェースに対応付けられたアドレス情報を仮想インタフェースとして保持する仮想インタフェース保持手順と、
    前記パケット中継装置から転送された経路制御パケットを受信し、前記仮想インタフェースに対応付けて前記経路制御プロセスに転送する転送パケット受信手順と、
    前記経路制御プロセスが前記仮想インタフェースに対応付けて送信した経路制御パケットを受信して前記パケット中継装置に転送する送信パケット転送手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするパケット制御プログラム。
  9. 前記パケット中継装置のネットワークインタフェースに対応付けられた前記仮想インタフェースと前記パケット制御装置のインタフェースとをそれぞれにグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする請求項8に記載のパケット制御プログラム。
  10. 前記パケット制御装置に接続された前記パケット中継装置が複数の場合は、該パケット中継装置のそれぞれのネットワークインタフェースに対応する前記仮想インタフェースをグループ化し、グループ毎に経路制御プロセスを用いてパケットの経路を制御することを特徴とする請求項9に記載のパケット制御プログラム。
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