図1は、本発明の1実施の形態に係る光ネットワークを例示するブロック図である。この実施の形態によれば、ネットワーク10は、光リングである。光リングは、適切なものとして、単一の一方向のファイバ、単一の2方向のファイバ、若しくは複数の1方向又は2方向のファイバを含んでいる場合がある。例示される実施の形態では、ネットワーク10は、1方向のファイバのペアを含んでおり、それぞれのファイバは、反対の方向、特に第一のファイバすなわちリング16及び第二のファイバすなわちリング18でトラフィックを転送する。リング16及び18は、複数のアッド/ドロップノード(ADN)12、及び光波長を再利用するゲートウェイ14を接続する。ネットワーク10は、光ネットワークであり、この光ネットワークでは、多数の光チャネルが本質的に異なる波長で共通の経路を通して搬送される。ネットワーク10は、波長分割多元接続(WDM)、高密度波長分割多元接続(DWDM)、又は他の適切なマルチチャネルネットワークである場合がある。ネットワーク10は、短距離メトロポリタンネットワーク、及び長距離インターシティネットワーク、若しくはいずれか他の適切なネットワーク又はネットワークの組み合わせである場合がある。
図1を参照して、光情報信号は、耐障害性を提供するためにリング16及び18の異なる方向で送信される。光信号は、オーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータ、リアルタイムデータ、ノン−リアルタイムデータ、及び/又は他の適切なデータをエンコードするために変調される少なくとも1つの特性を有している。変調は、位相シフトキーイング(PSK)、輝度変調(IM)及び他の適切な方法に基づいている場合がある。
例示される実施の形態では、第一のリング16は、時計回りのリングであり、このリングでは、トラフィックが時計回りの方向で送信される。第二のリング18は、反時計回りのリングであり、このリングでは、トラフィックが反時計回りの方向で送信される。ADN12は、図2を参照して更に説明される1実施の形態では、リング16及び18へのトラフィックをパッシブに挿入し、及びリング16及び18からのトラフィックをパッシブに抜取るためにそれぞれ動作可能である。特に、それぞれのADN12は、ローカルクライアントからのトラフィックを受け、そのトラフィックをリング16及び18に挿入する。同時に、それぞれのADN12は、リング16及び18からのトラフィックを受け、ローカルクライアントに向けられるトラフィックを抜取る。本実施の形態で使用されるように、用語「それぞれ」とは、識別されるアイテムの少なくともサブセットの各々1つを意味している。トラフィックの挿入及び抜取りにおいて、ADN12は、リング16及び18での送信のためにクライアントからのデータを多重化し、クライアントのためにリング16及び18からのデータチャネルを分離する場合がある。トラフィックは、ローカルクライアントへの送信のためにトラフィックを利用可能にすることで抜取られる場合がある。このように、トラフィックは抜取られ、さらにリングを循環し続ける場合がある。ADN12は、トラフィックのチャネル配置に関わらず、リング16及び18でトラフィックを伝達し、これによりADN12における「フレキシブルな」チャネル配置が提供される。この文脈における「パッシブに」とは、電力、電気、及び/又は動く部分なしにチャネルを挿入又は抜取りすることを意味する。アクティブ素子であれば、動作を実行するために、電力、電気又は動く部分を使用するであろう。本発明の特定の実施の形態では、多重/分離を用いない、伝送リングにおける分離/結合及び/又はリングにおける信号の一部の分離により、トラフィックがリング16及び18にパッシブに挿入され、及び/又はトラフィックがリング16及び18からパッシブに抜取られる場合がある。
リング16及び18並びにADN12は、サブネットの境界を形成しているゲートウェイ14により、サブネット20及び22に細区分される。サブネットは、リング上のノードのサブセットとして定義される場合があり、このリングの波長は、互いに分離されておらず、このリングは、サブネット内のノードからのトラフィックストリームを備えている場合があるが、その波長は、(それらの目的地となるノードに到達するためにサブネットを通過、入力又は出力するトラフィックストリームを伝送する少数の波長(少なくとも通常動作の間)を除いて)、リング上の他のノードからのトラフィックストリームから分離されている。ゲートウェイは、それらの目的地となるノードADNに到達したサブネット(反対方向においてそれらの目的地となるノードに到達したサブネット又は到達するであろうサブネットを含む)から入力トラフィックチャネルを終端し、それらの目的地となるADNに到達していないサブネットから入力トラフィックチャネルを送出するために動作可能である。1実施の形態では、ゲートウェイノードは、信号を構成トラフィックチャネルに分離するデマルチプレクサ、トラフィックチャネルを選択的に終端するスイッチ、及びゲートウェイから出る前に残りの信号を多重化するマルチプレクサを備えている。ゲートウェイ14に関する更なる詳細は、図4Aを参照して以下に説明される。
それぞれのリング16及び18は、それぞれのチャネルについて少なくとも1点で開いている。リング16及び18においてそれぞれのチャネルが開いているとは、物理的な開口、開いている、交差又は他の閉じていないスイッチ、フィルタ、デアクチベートされた送信装置、若しくは完全に又は効果的に終端可能な他のオブストラクションである場合があり、これによりチャネルが通常の動作制限内で受信及びデコードされるように、再循環によるそれぞれのチャネルのそれ自身との干渉が回避又は最小化されるように、端末ポイントでリング16及び18からチャネルを取り除くことができる。図6を参照して以下に更に説明されるように、リング16及び18は、ラインの切断又は他の中断に応答して、ADN12におけるスイッチエレメントを使用して中断に隣接するADN12において終端するために提供される場合がある。スイッチエレメントは、シンプルなオン−オフスイッチ、2×2スイッチ、光クロスコネクト、又は他の適切なスイッチエレメントを備えている場合がある。
1実施の形態では、チャネルの一部は、両方のゲートウェイ14にあるサブネットの境界で開いている。それぞれのサブネット内で、トラフィックは、リング16及び18にパッシブに挿入され、リング16及び18からパッシブに抜取られ、チャネル配置はフレキシブルであり、ノードは、サブネット内のノードに信号を送信し、ノードからの信号を受信するためにフリーである。かかるトラフィックは、「サブネット間(intra-subnet)トラフィック」と呼ばれる場合がある。トラフィックの別の部分「サブネット内(inter-subnet)トラフィック」は、他のサブネットにおけるノードに進み、該他のサブネットにおけるノードから進む場合があり、かかるトラフィックの光経路は、ゲートウェイのうちの1つのみで開いている。かかるサブネット内トラフィックは、2つのサブネットの少なくとも1部内で通過又は進行する。
サブネット間トラフィックストリームは、その波長/チャネルをそのサブネット内のみで利用するため、1つのサブネットにおけるサブネット間トラフィックのために使用される波長/チャネルは、別のトラフィックストリームにより他のサブネットで使用されるためにフリーである。このように、本発明は、個々のサブネット内のフレキシブルなチャネル配置を維持しつつ、ネットワークの全体のキャパシティを増加する。
さらに、第二のチャネルストリームがプロテクション・チャネル・アクセス(PCA)ストリームとなるように、第二のサブネットにおける同じチャネルを使用して、第二のチャネルストリームに終端可能な状態を割り当てることで、第一のサブネット内のチャネルにおける第一のトラフィックストリームをプロテクトすることが可能となる。終端可能な信号は、他の信号に対するプロテクションを提供するために終端される信号である。プロテクト可能な信号は、プロテクションが提供される信号である。このように、ライン切断又は他の中断が第一のトラフィックストリームを全てのその目的ノードに到達させない場合、第二のトラフィックストリームが終端され、そのチャネルのゲートウェイスイッチが閉じ、第一のトラフィックストリームがゲートウェイを通して進み、第二のサブネットを通して第一のサブネットの目的地となるノードに戻ることが可能となり、中断が防止される。中断が修復された後、そのチャネルの開いたゲートウェイスイッチがネットワークをそのチャネルについて2つのサブネットに再び分離するように、ネットワークは、その中断前の状態に復帰する場合がある。かかるプロテクションスイッチングの詳細は、図6を参照して更に説明される。
ネットワークにおけるトラフィックへのチャネルの割り当てのためのプロトコルは、有効かつシンプルなネットワークの提供を可能にするために考案される場合がある。たとえば、サブネット20におけるADNからのプロテクションスイッチが可能なトラフィックは、奇数番号のチャネルで伝達され、サブネット20におけるADNからのプロテクトされない終端可能なトラフィックは、偶数番号のチャネルで伝達され、一方、サブネット22におけるADNからのプロテクションスイッチが可能なトラフィックは、偶数番号のチャネルで伝達され、サブネット22におけるADNからのプロテクトされない終端可能なトラフィックは、奇数番号のチャネルで伝達される。このように、あるサブネットにおけるプロテクションスイッチが可能なトラフィックストリームは、他のサブネットにおける終端可能なトラフィックによってのみ占有されるプロテクション経路であることが保証される。1実施の形態では、プロテクションスイッチが可能なトラフィックは、終端可能なトラフィックよりも優先度が高いトラフィックを備えている場合があるが、トラフィックストリームのプロテクションスイッチが可能な部分と終端可能な部分への他の分割が他の実施の形態において適切又は望まれる場合があることを理解されたい。
サブネット内部では、1又は複数の光ファイバは、共有された媒体としての役割を果たす。2つのセクタを分割するゲートウェイは、2つの共有された媒体間の空間的な連続性を壊す。所与のネットワークについて、必要とされるセクタ数は、それぞれのノードの最大のキャパシティに依存する。1実施の形態では、ネットワークトラフィックは動的であるが、光経路を提供するためにそれぞれのノードで必要とされるトランスポンダカードの数は、トラフィックの上限を予測可能な量にする。Triをノード“i”から発生する(光経路における)トラフィックの上限とすると、(ΣTri)maxは、リングにおける累積的な最大トラフィックである。さらに、(等しいチャネル間隔であると仮定して)全体の波長数がλmaxである場合、最大のサブネット数は、Smax=(ΣTri)max/λmax+1で与えられる。
全体の利用可能な(光経路における)帯域幅に近似的に等しいか、該帯域幅よりも狭い累積帯域幅の要件を有する連続するノードは、1つのサブネットにおいて互いにグループ化される。それぞれのサブネットの最後のノードは、ゲートウェイである場合がある。さらに任意のネットワークについて、最後のサブネットは、他のサブネットのように負荷が高くない場合がある。
2種類の光経路の確立、すなわちサブネット間の光経路の確立及びサブネット内の光経路の確立は、注目に値する。波長の割当てアルゴリズムは、波長の再使用を最大化する場合がある。また、全てのサブネット間(同じサブネットにおける入力及び出力ノード)の光経路に最も低い利用可能な波長が割り当てられるように、発見的に波長を割り当てる場合がある。他方で、(その問題について、その入力及び出力ノードが異なるサブネット又は異なるリングにある)サブネット内の光経路は、最も可能の高い波長に割り当てられる。このように、静的な負荷の平衡を有し、この静的な負荷の平衡によって、リングで必要とされるネットトランスポンダカードのタイプの数が減少される場合がある。
1実施の形態では、それぞれのサブネットは、光ネットワークに実質的に等しい波長チャネルのキャパシティを有している。1実施の形態においてこの文脈において実質的に等しいとは、サブネットが他のサブネットから分離されたその波長の80パーセントを有し、サブネット間のトラフィックについて利用可能であることを意味する。他の実施の形態では、実質的に等しいとは、別の適切なパーセンテージとして90パーセントを意味する場合がある。
ネットワークは、ノード当たりの帯域幅の利用に基づいてサブネットに分割される場合がある。たとえば、ネットワークは、Nノード、ネットワークの(帯域幅の観点で)最大のキャパシティ、及び典型的なノード当たりのキャパシティを有している場合がある。ネットワークで必要とされる全体の必要帯域幅が
(外1)
であるように、k
iをi番目のノードについて要求される帯域幅とする。帯域幅はそれぞれのノードに分散されており、全体の帯域幅が完全に使い尽くされているとき、又はサブネットの帯域幅が次のノードの追加が余分な帯域幅の問題をつくるとき、第一のサブネットが構築される。このプロセスは、それぞれのノードが可能なサブネットに配置されるまで繰り返される。
サブネットのネット数は、一般に、ネットワークにおける全てのノードにより要求される全体の累積の最小帯域幅に比例する場合がある。サブネットをセットアップする手順は、静的であると同様に発見的である場合がある。Nノードについて、D個のサブネットが存在し、Gが必要とされる全体の帯域幅である場合、G/Dは、余分な帯域幅のために必ずしもNである必要がない。本発明の1実施の形態では、16パーセント(16%)まで、標準のネットワークと比較したとき、全体のトランスポンダカードの数を節約することができる。
それぞれのノードは、送信のための最小の固定されたキャパシティを有する場合がある。それぞれのノードは、送信のための最大の可変のキャパシティを有する場合もあり、このことは、一般に、その最大のトラフィック要件に関する上限である。サブネット内で、ノードは、互いに通信するためのフリーである場合がある。それぞれのノードには、受信のために全体の帯域幅を「聞く」ことができる送信のための帯域が割り当てられる。この帯域は、専用の帯域であって、さらに、統計的な帯域幅のアクセスを知的に多重化することで、専用ではないアプリケーションのために使用することができる小さなオーバラップセクションを有することができる。
図2は、本発明の1実施の形態に係る図1のADN12の詳細を説明するブロック図である。図2を参照して、ノード12は、反時計回りの伝送エレメント50、時計回りの伝送エレメント52、ディストリビューティングエレメント80、管理エレメント110及び結合エレメント130を備えている。1実施の形態では、エレメント50、52、80、110及び130は、エレメント内のコンポーネントと同様に、光ファイバリンクと相互接続される場合がある。他の実施の形態では、コンポーネントは、プレーナ型導波回路及び/又はフリー・スペース・オプティックスで部分的に又は全体的に実現される場合がある。さらに、ADN12のエレメントは、ADN12のカードシェルフ内の1以上のディスクリートカードとしてそれぞれ実現される場合がある。カードシェルフの実施の形態のための例示的なコネクタ70は、図2により説明される。コネクタ70は、故障したコンポーネントに関する効率及び費用効果の高い置き換えを可能にする場合がある。追加の、異なるコネクタ及び/他のコネクタがADN12の一部として提供される場合があることを理解されたい。
伝送エレメント50及び52は、パッシブカプラ又は他の適切な光スプリッタ/カプラ60、リングスイッチ62、増幅器64、及びOSCフィルタ66をそれぞれ備える場合がある。リングスイッチ62は、2×2スイッチ、又は接続されたリング16又は18を選択的に開くために動作可能な他のスイッチエレメントである場合がある。2×2の実施の形態では、スイッチ62は、「クロス」すなわち開いたポジション、及び「スルー」すなわち閉じたポジションを含んでいる。開いたポジションにより、ADN12におけるリングが開くことは、プロテクションスイッチングを提供するために選択的に再構成することができる。
増幅器64は、EDFA又は他の適切な増幅器を備えている場合がある。1実施の形態では、増幅器は、プリアンプ(preamplifier)であり、隣接するスイッチ62の故障の場合にプロテクションスイッチングを提供するため、接続されたリング16又は18を開くために選択的にデアクチベートされる場合がある。この実施の形態では、プリアンプ64及びスイッチ62は、伝送エレメント50及び52におけるOSCフィルタ内部、及び入力フィルタ66とスプリッタ/カプラ60の間に配置される。したがって、OSC信号は、スイッチ62のポジション及びプリアンプ64の動作に関わらず回復される場合がある。別の実施の形態では、OSC信号は、カプラ60の間にOSCフィルタを配置することで、レベニュー・ジェネレーティング・トラフィック(revenue-generating traffic)で帯域内で送信される場合がある。OSCフィルタ66は、薄膜タイプ、ファイバーグレーティング又は他の適切なタイプのフィルタを備えている場合がある。
伝送セグメントは、トラフィックのパッシブな挿入及び抜取りを可能にする単一のスプリッタ/カプラ又は複数のカプラ/スプリッタのいずれかを備えている場合がある。例示される実施の形態では、例示される実施の形態における反時計回りの伝送セグメント50は、反時計回りのドロップカプラ58及び反時計回りのアッドカプラ72を有するパッシブな光スプリッタのセットを含んでいる。反時計回りの伝送エレメント50は、入力端及び出力端でOSCフィルタ54及び74を含み、入力OSCフィルタ54と反時計回りのリングスイッチ63との間に反時計回りの増幅器56をさらに含んでいる。
時計回りの伝送セグメント52は、時計回りのドロップカプラ82及び時計回りのアッドカプラ84を含むパッシブな光スプリッタのセットを含んでいる。時計回りの伝送エレメント52は、OSCフィルタ76及び86、時計回りの増幅器78、及び時計回りのリングスイッチ65をさらに含んでいる。OSCフィルタ76及び86は、時計回りの伝送エレメント52の入力端及び出力端に配置されている。時計回りの増幅器78は、入力OSCフィルタ76と時計回りのリングスイッチ65との間に配置されている。
ディストリビューティングエレメント80は、複数の分配増幅器を備えている場合がある。この実施の形態では、ディストリビューティングエレメント80は、分配増幅器に供給するドロップカプラを備えている場合があり、分配増幅器は、増幅器及び光スプリッタをそれぞれ含んでいる。たとえば、第一の分配増幅器は、増幅器94と光スプリッタ95を含んでいる場合があり、第二の分配増幅器は、増幅器96とスプリッタ97を含んでいる場合がある。増幅器94及び96は、EDFA又は他の適切な増幅器を備えている場合がある。スプリッタ95及び97は、1つの光ファイバ入力リード及び複数の光ファイバドロップリード98をもつスプリッタを備えている場合がある。ドロップリード98は、1以上のフィルタ100に接続されている場合があり、このフィルタは、次に、1以上のドロップ光受信機102に接続されている場合がある。
結合エレメント130は、増幅された結合器である場合があり、複数の光ファイバのアッドリード138をもつスプリッタ136を備えている場合があり、このアッドリードは、クライアントに関連される1以上のアッド光センダ140に接続されている場合がある。スプリッタ136は、2つの光ファイバ出力リードを更に備えており、この出力リードは、増幅器132及び134に供給される。増幅器132及び134は、EDFA又は他の適切な増幅器を備えている場合がある。
管理クライアント110は、OSCセンダ116及び122、OSCインタフェース114及び120、OSC受信機112及び118、及びエレメント管理システム(EMS)124を備えている場合がある。それぞれのOSCセンダ、OSCインタフェース、及びOSC受信機のセットは、ノード12におけるリング16及び18のうちの1つについてOSCユニットを形成する。OSCユニットは、EMS124のためにOSC信号を受信及び送信する。EMS124は、ネットワーク管理システム(NMS)126に通信可能に接続されている場合がある。NMS126は、異なるノードにおけるノード12内、又は全てのノード12の外部にある場合がある。
EMS124及び/又はNMS126は、ネットワーク及び/又はノードのモニタリング、故障検出、プロテクションスイッチング、及びネットワーク10のループバック又はローカライズテスト機能を実行するため、メディアにエンコードされたロジックを備えている場合がある。ロジックは、ディスク又は他のコンピュータ読み取り可能な媒体にエンコードされたソフトウェア、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、若しくは他のプロセッサ又はハードウェアにエンコードされた命令を備えている場合がある。なお、EMS124及び/又はNMS126の機能は、ネットワーク200の他のコンポーネントにより実行されるか、及び/又はさもなければ分散又は中央に集約化される場合があることを理解されたい。たとえば、NMS126の動作は、ノード12及び14のEMSに分散される場合があり、これによりEMS126は、個別の、ディスクリートエレメントとして省略することができる。同様に、OSCユニットは、省略されたNMS126及びEMS124と直接通信する場合がある。
ADN12は、反時計回りのアッドファイバセグメント144、反時計回りのドロップファイバセグメント146、時計回りのアッドファイバセグメント142、時計回りのドロップファイバセグメント148、OSCファイバセグメント150、152,154及び156、並びにコネクタ68を更に備えている。例示されるように、コネクション68は、反射を避けるために傾斜が設けられている場合がある。先に説明されたように、複数のパッシブなフィジカルコンタクトコネクタ70は、ADN12の各種エレメントを通信可能に接続するように、適切な位置に含まれている場合がある。
動作において、伝送エレメント50及び52は、ローカルトラフィックをリング16及び18にパッシブに挿入し、リング16及び18から少なくともローカルトラフィックをパッシブに抜取るために動作可能である。伝送エレメント50及び52は、リング16及び18にOSC信号をパッシブに挿入し、該リング16及び18からOSC信号をパッシブに抜取るためにさらに動作可能である。より詳細には、反時計回りの方向では、OSCフィルタ54は、反時計回りのリング18からの入力光信号を処理する。OSCフィルタ54は、光信号からOSC信号をフィルタリングし、該OSC信号をファイバセグメント150及びOSC受信機112を介してOSCインタフェース114に送出する。また、OSCフィルタ54は、残りの伝送光信号を増幅器56に送出又は通過させる。リングスイッチ63の前にOSCフィルタ54を配置することで、ADN12は、リングスイッチ63の位置に関わらずOSC信号を回復することができる。
増幅器56は、信号を増幅し、信号をリングスイッチ63に送出する。リングスイッチ63は、リングスイッチ63がスルー(閉)設定にセットされているとき、光信号をカプラ58に送信し、リングスイッチ63がクロス(開)設定にセットされているとき、光信号をOSAコネクタ68に送信するために選択的に動作可能である。OSAコネクタに関する更なる詳細は以下に説明される。
リングスイッチ63がクロスポジションにセットされている場合、光信号は、カプラ58及び72に送信されず、リング18は、ADN12で開いており、ノード12でのリング18からのトラフィックの抜き取り及びトラフィックの通過は、ノード12では生じない。リングスイッチ63がスルーポジションにセットされている場合、光信号は、カプラ58及び72に送出され、ノード12でのリング18へのトラフィックの挿入及びリング18からのトラフィックの抜取りは、ノード12で生じる場合がある。
カプラ58は、スイッチ63からの信号を2つの一般に同一の信号にパッシブに分離する。通過信号は、カプラ72に送出され、ドロップ信号は、セグメント146を介してディストリビューティングエレメント80に送出される。信号は、電力及び/又はエネルギーレベルが異なる場合があるが、内容に関して実質的に同一である場合がある。カプラ72は、カプラ58からの通過信号と、ファイバセグメント144を介して結合エレメント130からのローカルアッドトラフィックを備えているアッド信号とをパッシブに結合する。結合された信号は、OSCフィルタ74に通過される。
OSCフィルタ74は、OSCセンダ116及びファイバエレメント152を介してOSCインタフェース114からのOSC信号を結合された光信号に挿入し、結合された信号を出力伝送信号としてリング18に送出する。挿入されたOSC信号は、ローカルに生成されたデータであるか、又はEMS124により通過された受信されたOSC信号である場合がある。
時計回りの方向では、OSCフィルタ76は、入力光信号を時計回りのリング16から受ける。OSCフィルタ76は、光信号からOSC信号をフィルタリングし、OSC信号をファイバセグメント154及びOSC受信機118を介してOSCインタフェース120に送出する。また、OSCフィルタ76は、残りの伝送光信号を増幅器78に送出する。
増幅器78は、信号を増幅し、信号をリングスイッチ65に送出する。リングスイッチ65は、リングスイッチ65がスルー設定にセットされているとき、光信号をカプラ82に送信し、又はリングスイッチ65がクロス設定にセットされているとき、光信号をOSAコネクタ68に送信するために選択的に動作可能である。
リングスイッチ65がクロスポジションにセットされている場合、光信号は、カプラ82及び84に送信されず、リング16はノード12で開いており、リング16からのトラフィックの抜取り及びトラフィックの「通過」は、ノード12では生じない。リングスイッチ65がスルーポジションにセットされている場合、光信号は、カプラ82及び84に送出され、リング16へのトラフィックの挿入及び該リング16からのトラフィックの抜取りは、ノード12で生じる場合がある。
カプラ82は、スイッチ65からの信号を一般に同一の信号にパッシブに分離する。通過信号は、カプラ84に送出され、ドロップ信号は、セグメント148を介してディストリビューティングユニット80に送出される。信号は、内容及び/又はエネルギーに関して実質的に同一である場合がある。カプラ84は、カプラ82からの通過信号と、ファイバセグメント142を介して結合エレメント130からのローカルアッドトラフィックを備えるアッド信号とをパッシブに結合する。結合された信号は、OSCフィルタ86に通過される。
OSCフィルタ86は、OSCセンダ122及びファイバセグメント156を介して、OSCインタフェース120からのOSC信号を結合された光信号に挿入し、結合された信号を出力伝送信号としてリング16に送出する。先に記載されたように、OSC信号は、ローカルに発生されたデータ又はEMS124により通過されたデータである場合がある。
リング16及び18への挿入の前に、ローカルに導出されたトラフィックは、複数のアッド光センダ140によりノード12の結合エレメント130に送信され、この結合エレメント130では、信号が結合され、増幅され、先に説明されたように、反時計回りのアッドセグメント144及び時計回りのアッドセグメント142を介して伝送エレメント50及び52に送信される。ローカルに導出された信号は、光カプラ136、マルチプレクサ又は他の適切な装置により結合される場合がある。
ローカルに向けられるトラフィックは、反時計回りのドロップセグメント146及び時計回りのドロップセグメント148からディストリビューティングエレメント80に抜取られる。ディストリビューティングエレメント80は、ローカルに向けられたトラフィックを備えているドロップ信号を複数の一般に同一の信号に分割し、ドロップリード98を介してそれぞれの信号を光受信機に送出する。光受信機102により受信された信号は、フィルタ100により始めにフィルタリングされる場合がある。フィルタ100は、チューナブルフィルタ又は他の適切なフィルタである場合があり、受信機102は、ブロードバンドレシーバ又は他の適切な受信機である場合がある。
EMS124は、ノード12における全てのエレメントを監視及び/又は制御する。特に、EMS124は、OSCフィルタ66、OSC受信機112及び118、OSCセンダ116及び122、並びにOSCインタフェース114及び120を介して電気的なフォーマットでOSC信号を受信する。EMS124は、信号を処理し、信号を送出し、及び/又は信号をループバックする場合がある。したがって、たとえば、EMS124は、電気信号を受信し、OSC信号を次のノードに再送信し、適切な場合、ノード特定のエラー情報又は他の適切な情報をOSCに挿入するために動作可能である。
1実施の形態では、ノード12におけるそれぞれのエレメントは、それ自身を監視し、故障又は他の問題が発生したとき、アラーム信号をEMS124に発生する。たとえば、ノード12におけるEMS124は、1以上の様々な種類のアラームをノード12におけるエレメント及びコンポーネントから受ける場合がある。増幅器のロス・オブ・ライト(LOL)アラーム、増幅器のエクイップメントアラーム、光受信機のエクイップメントアラーム、光センダのエクイップメントアラーム、分配増幅器のLOLアラーム、分配増幅器のエクイップメントアラーム、増幅された結合器のLOLアラーム、増幅された結合器のエクイップメントアラーム、又は他のアラーム。故障のなかには、複数のアラームを発生する場合がある。たとえば、ファイバの切断は、増幅器のLOLアラームを隣接するノードで発生し、光受信機からエラーアラームを発生する場合がある。
さらに、EMS124は、コネクタ68と、EMS124に通信可能に接続される光スペクトルアナライザ(OSA)との間のコネクション(図示せず)を介して、ノード12内の光信号の波長及び/又は電力を監視する場合がある。
NMS126は、全てのノード12及び14からのエラー情報を収集し、アラームを分析して、故障のタイプ及び/又は位置を確定するために動作可能である。故障のタイプ及び/又は位置に基づいて、NMS126は、ネットワーク10について必要とされるプロテクションスイッチング動作を決定する。プロテクションスイッチ動作は、ノード12及び14におけるEMSに命令を発生することで、NMS126により実行される場合がある。
エラーメッセージは、故障された機器を置き換えることで修正される場合がある機器の故障を示す場合がある。たとえば、ディストリビューティングエレメントにおける増幅器のうちの1つの故障は、分配増幅器のアラームをトリガする場合がある。故障した増幅器は、次に取り替えることができる。ディストリビューティングエレメントにおける故障したカプラは、同様に検出されて取り替えられる場合がある。同様にして、光受信機又は光センダの故障は、光受信機のエクイップメントアラーム又は光センダのエクイップメントアラームのそれぞれをトリガする場合があり、必要に応じて光受信機又は光センダが取り替えられる。
本発明の別の実施の形態では、冗長なリングスイッチが伝送エレメントに供給される場合がある。冗長なリングスイッチは、スイッチの故障の場合に継続される回路のプロテクションを可能にする場合があり、故障したリングスイッチは、ノード動作又はコンフィグレーションに干渉することなしに取り替えられる場合がある。リングスイッチの故障は、とりわけ、クロスポジションからスルーポジションに切り替わるためのリングスイッチの故障、スルーポジションからクロスポジションに切り替わるためのリングスイッチの故障、又はスイッチが中間のポジションで固定される故障を備える場合がある。このように、冗長なリングスイッチは、スイッチが閉じたポジションから開いたポジションに切り替わることができない場合にプロテクションスイッチングを可能にする場合がある。代替的に、閉じたポジションにおけるスイッチスタックの場合における冗長度は、故障したスイッチをもつノードにおいてそのリングの増幅器をオフにすることで、冗長なスイッチを用いることなく達成することができ、これにより増幅器で信号を効果的に終端することができる。
ADN12の様々な他の実施の形態では、ADN12は、アクティブノード、パッシブノード、又はアクティブノードとパッシブノードの組み合わせを備えている場合がある。ノードは、スイッチ、スイッチ可能な増幅器又は他のアクティブ素子を含まない点でパッシブである場合がある。ノードは、光スイッチ、スイッチ可能な増幅器、若しくはノードにおける伝送エレメント又はその他における他のアクティブ素子を含む点でアクティブである場合がある。パッシブノードは、よりシンプルかつ安価な設計である場合がある。1実施の形態では、ネットワークは、アクティブノードとパッシブノードの組み合わせを備えている。このように、アクティブノードは、プロテクションスイッチング機能を提供し、パッシブノードの追加は、追加のノードに関連する更なるコストを最小にしつつ、ネットワークにおける追加のADNを許容する場合がある。
図11〜図16を参照して更に詳細に説明される本発明の他の実施の形態では、ディストリビューティングエレメント及び結合エレメントは、分割されたディストリビューティングエレメント(DDE)及び分割された結合エレメント(DCE)をそれぞれ備えている場合がある。図2に示される実施の形態では、結合エレメントは、トラフィックを両方のリングに同時に送出し、ディストリビューティングエレメントのそれぞれの受信機は、DDE/DCEの実施の形態において、両方のリングからトラフィックを受け、個々のトラフィックチャネルは、DCEにより時計回りのリングに送出されるか、又は反時計回りのリングに送出される場合があり、時計回りのリングからDDEにより受信されるか、又は反時計回りのリングから受信される場合がある。プロテクションスイッチングの間、DCEは、あるリングから他のリングに特定のチャネルを送出することを切り替える場合がある。このように、DDE/DCEの実施の形態は、図1に示される2つのサブネットの構成、又は非常に多くの数のサブネットをもつ構成のいずれかについて提供する。
図3は、本発明の1実施の形態に係る図2のノードの光スプリッタ/カプラ60の詳細を例示するブロック図である。この実施の形態では、光スプリッタ/カプラ60は、2入力2出力をもつファイバカプラである。光スプリッタ/カプラ60は、他の実施の形態では、全体として又は部分的に導波回路及び/又はフリースペース・オプティクスと結合される場合がある。なお、スプリッタ/カプラ60は、1又はいずれかの数の適切な入力及び出力を含んでいる場合があり、スプリッタ/カプラ60は、出力よりも多くの数の入力、又は入力よりも多くの数の出力を備えている場合があることを理解されたい。
図3を参照して、光スプリッタ/カプラ60は、メインボディ180、第一の入力セグメント182、第二の入力セグメント184、第一の出力セグメント186及び第二の出力セグメント188を備えている。第一の入力セグメント182及び第一の出力セグメント186は、第一の連続する光ファイバを備えている。第二の入力セグメント184及び第二の出力セグメント188は、第二の連続する光ファイバを備えている。メインボディ180の外側では、セグメント182,184,186及び188は、ジャケット、クラッディング及びコアファイバを備えている場合がある。メインボディ180内では、ジャケット及びクラッディングが除かれ、コアファイバが捻られるか、又はさもなければ、第一及び第二の連続する光ファイバの間で光信号及び信号のエネルギーの伝送を可能にするために互いに結合される。このように、光スプリッタ/カプラ60は、入力セグメント182及び184から到達する光信号をパッシブに結合し、結合された信号をパッシブに分離して、出力セグメント186及び188を介して送出する。複数の信号は、結合され、結合された信号は、結合及びその後に結合された信号を分離することで、又はファイバ間のエネルギーを伝送することで信号を同時に結合及び分離することで分離される。
光スプリッタ/カプラ60は、メインストリームラインにおけるチャネル間隔に関する制約なしに、フレキシブルなチャネル配置を提供する。特定の実施の形態では、カプラは、−55dBにわたる指向性を有している。挿入損実に関する波長依存性は、100nmのレンジにわたり約0.5dBよりも低い。50/50カプラの挿入損失は、約−3.5dBよりも低い。
図4Aは、本発明の1実施の形態に係る図1のネットワークの光波長を再使用するゲートウェイの詳細を例示するブロック図である。この実施の形態では、それぞれのチャネル(波長)は、多重された信号から分離され、独立に通過又は終端される。他の実施の形態では、チャネルのグループが通過又は終端される場合がある。先に説明されたように、ゲートウェイは、隣り合うサブネット間に配置され、隣り合うサブネットの境界を形成する場合がある。1実施の形態におけるチャネルを再使用するゲートウェイは、いずれかの適切な1以上のノード、若しくはリング又は他の適切なネットワークコンフィギュレーションの1以上の方向におけるノードの間の波長を選択的に分離又は露出するために構成可能な1以上のノードのエレメントである場合がある。1実施の形態では、波長の再使用は、同じファイバ又は方向において異なるトラフィックストリームを伝送するため、リング又は他の適切なネットワークにおける波長の使用である場合がある。
図4Aを参照して、波長を再使用するゲートウェイは、図2を参照して先に説明されたように、OSCセンダ116及び122、OSCインタフェース114及び120、OSC受信機112及び118、並びにEMS124を備える管理エレメント110を備えている。EMS110は、再び図2を参照して説明されたように、OSCファイバセグメント150,152,154及び156を介して、伝送エレメント200及び202に接続されている。
図2を参照して先に説明されたように、反時計回りの伝送エレメント200は、OSCフィルタ54及び74、プリアンプ56、及びポストアンプ78を備えている。時計回りの伝送エレメント202は、OSCフィルタ76及び86、プリアンプ56、及びポストアンプ78を備えている。伝送エレメント200及び202は、多重/分離ユニット214をさらに備えている。多重/分離ユニット214は、デマルチプレクサ206、マルチプレクサ204、及びスイッチエレメントをそれぞれ備えている場合があり、このスイッチエレメントは、スイッチ210のアレイ、又はトラフィックチャネルを選択的に通過又は終端するために動作可能な他のコンポーネントを備えている場合がある。特定の実施の形態では、マルチプレクサ204及びデマルチプレクサ206は、アレイ導波路を備えている場合がある。別の実施の形態では、マルチプレクサ204及びデマルチプレクサ206は、ファイバブラッググレーティングを備えている場合がある。スイッチ210は、2×2スイッチ又は他の適切なスイッチ、光クロスコネクト、又は分離されたトラフィックチャネルを終端するために動作可能な他の適切なスイッチを備えている場合がある。
プリアンプ56は、広い入力ダイナミックレンジ及び自動利得制御(AGC)をもつ自動レベル制御(ALC)機能を使用する場合がある。ポストアンプ78は、チャネルの挿入/抜取りによる入力電力の変動に対する利得の平坦性を実現するため、AGCを配置する場合もある。特定の実施の形態では、増幅器56及び78は、たとえば、米国特許第6,055,092号に記載されるような利得変動型の増幅器である場合がある。
動作において、反時計回りの伝送エレメント200は、複数のチャネルを有するWDM信号をリング18から受ける。OSCフィルタ54は、先に説明されたように、光信号からOSC信号をフィルタリングし、残りの光信号は、先に説明されたように、増幅器56に送出される。デマルチプレクサ206は、光信号をその構成チャネルに分離する。スイッチ210は、選択的に、チャネルをマルチプレクサ204に送出するか又は終端する。マルチプレクサ204は、チャネルを1つの光信号に多重化し、光信号をOSCフィルタ74に送出する。OSCフィルタ74は、EMS110からのOSC信号を挿入し、リング18は、出力信号を受ける。
時計回りの伝送エレメント202は、リング16から光信号を受ける。OSCフィルタ76は、先に説明されたように光信号からOSC信号をフィルタリングし、残りの光信号は、先に説明されたように増幅器78に送出される。デマルチプレクサ206は、光信号をその構成チャネルに分離する。スイッチ210は、選択的に、チャネルをマルチプレクサ204に送出するか、又はチャネルを終端する。マルチプレクサ204は、チャネルを1つの光信号に多重し、光信号をOSCフィルタ86に送出する。OSCフィルタ86は、EMS110からのOSC信号を挿入し、リング18は、出力信号を受ける。
EMS110は、プロテクションスイッチングを提供するため、多重/分離ユニット214を構成する。プロテクションスイッチングプロトコルは、以下に更に詳細に説明される。様々な実施の形態によれば、ゲートウェイ14は、ローカルクライアントからのトラフィク及び/又は他のネットワークへのトラフィックを挿入し、ローカルクライアントへのトラフィック及び/又は他のネットワークからのトラフィックを抜取るために更に動作可能である場合がある。
様々な他の実施の形態では、ゲートウェイ14は、光リングへのトラフィックをパッシブに挿入及び抜取りするために更に備えられている場合がある。たとえば、1実施の形態によれば、図2の伝送ユニット50及び52は、多重/分離ユニット214の隣に、リング16及び18のゲートウェイ14に追加される場合がある。別の実施の形態では、トラフィックは、多重/分離ユニット内の2×2スイッチのアッド及びドロップリードを介して追加される場合がある。この後者の実施の形態に関する更なる詳細は、図4Bを参照して以下に説明される。
図4Bは、本発明の別の実施の形態に係る図4Aのゲートウェイの多重/分離ユニットを例示するブロック図である。この実施の形態によれば、図4Bの多重/分離ユニット240は、図4Aの多重/分離モジュール214について置き換えられる場合がある。
図4Bを参照して、多重/分離ユニット240は、図4Aを参照して先に説明されたように、デマルチプレクサ206及びマルチプレクサ204を備えている。複数のスイッチ210の代わりに、複数の2×2スイッチ/減衰器のセットのそれぞれは、2×2スイッチ241、可変光減衰器(VOA)242、光スプリッタ243、光検出器245及びコントローラ244を備えている。VOA242は、入力信号をフィードバックループに基づいて指定された電力レベルに減衰し、このフィードバックループは、信号をタップ接続するスプリッタ243、信号の電力レベルを検出する光検出器245、及び検出された電力レベルに基づいてVOA244を制御するフィードバックコントローラ244を含んでいる。このように、リングは、2×2スイッチを「クロス」ポジションに切り替えることで特定のチャネルについて開かれる場合があり、2×2スイッチが「スルー」ポジションにあるときに「スルー」信号の電力レベルが調節される場合がある。また、先に説明されたように、トラフィックは、2×2スイッチ241のアッド及びドロップリードを介してリングから挿入及び/又は抜取りされる場合がある。
図4Cは、本発明の更に別の実施の形態に係る図4Aのゲートウェイの多重/分離ユニットを説明するブロック図である。この実施の形態によれば、ユニットは、光−電気−光(O−E−O)ユニットである。図4Cのユニット246は、図4Aの多重/分離モジュール214について置き換えられる場合がある。
図4Cを参照して、O−E−Oユニット246は、図4Aを参照して先に説明されたように、デマルチプレクサ206及びマルチプレクサ204を備えている。複数のスイッチ210の代わりに、複数のO−E−Oエレメントは、受信機247、スイッチ248及び送信機249をそれぞれ備えている。分離された信号は、そのチャネルに対応する受信機247に通過され、ここで光信号は電気信号に変換される。スイッチ248は、受信機247からの電気信号を選択的に通過又は終端するために動作可能である。スイッチ248を介して通過された信号は、送信機249に送出され、ここで信号は光信号に変換される。複数の送信機249からの光信号は、マルチプレクサ204で多重化され、多重化された信号は、図4Aを参照して先に説明されたように送出される。このように、O−E−Oユニット246は、ゲートウェイ14を通過する信号の再発生器としての役割を果たす場合がある。
図5は、本発明の1実施の形態に係る、図1の光ネットワークの光信号の光経路を説明するブロック図である。図5では、例示的なサブネット間信号が例示されている。参照の容易さのため、ADN12の伝送エレメント及びゲートウェイの高水準の詳細のみが示されている。さらに、ADN12には、サブネット20内のADN252,254及び256、並びにサブネット22内のADN260,262及び264により個々の参照符号が割り当てられている。また、サブネット20とサブネット22との間の境界を形成しているゲートウェイ14には、個々の参照符号250及び258が割り当てられている。
光経路266及び268は、反時計回り方向及び時計回り方向のそれぞれにおける発生元のノードADN262からネットワークに挿入されるトラフィックストリーム(「ADN262トラフィックストリーム」)を表している。例示される実施の形態では、ADN262トラフィックストリームの意図される目的地となるノードは、ADN264である。光経路266は、トラフィックストリームのチャネルに対応する反時計回りの伝送セグメント200におけるオープンスイッチ(すなわち2×2スイッチの「クロス」状態)で、ゲートウェイ258で終端する。光経路268は、トラフィックストリームのチャネルに対応する時計回りの伝送セグメント202におけるオープンスイッチで、時計回りの伝送セグメント202におけるゲートウェイ250で終端する。なお、図5は、目的地となるノードとしてノード264を示しているが、トラフィックは、ADN260のドロップポート、並びに(もしあれば)ゲートウェイ250及び258のドロップポートにも到達する。同様に、ノード252から生じるトラフィックは、目的地となるノードADN256を有するとして示されているが、ADN254のドロップポート、並びに(もしあれば)ゲートウェイ250及び258のドロップポートにも到達する。このように、ネットワークは、サブネット内でブロードキャスティング機能を有している。
例示される実施の形態では、光経路270及び272は、反時計回り方向及び時計回り方向のそれぞれで、発生元のノードADN252からネットワークに挿入されるトラフィックストリーム(「ADN252トラフィックストリーム」)を表している。例示される実施の形態では、ADN252トラフィックストリームの意図される目的地となるノードは、ADN256である。光経路270は、トラフィックストリームのチャネルに対応する反時計回りの伝送セグメント200におけるオープンスイッチで、ゲートウェイ25で終端される。光経路272は、トラフィックストリームのチャネルに対応する時計周りの伝送セグメント202におけるオープンスイッチで、ゲートウェイ258で終端する。
ADN262トラフィックストリーム及びADN252トラフィックストリームは、異なるトラフィックを表す場合があるが、同じチャネル内、又は同じ波長で伝達される場合がある。しかし、ADN262トラフィックストリーム及びADN252トラフィックストリームは、異なるサブネット内に分離される。このように、ネットワークの全体のキャパシティは、チャネルのフレキシビリティがそれぞれのサブネット内で維持されるとしても、そのチャネルについて増加される。
(それぞれ同じチャネルを使用する)ADN262トラフィックストリーム又はADN252トラフィックストリームのいずれかには、終端可能な状態が割り当てられる。この文脈における「終端可能な」とは、別のストリームについてプロテクションパスを提供するため、ストリームが選択的に終端される場合があることを意味している。他のストリームは、プロテクト可能なストリームである場合があり、「プロテクト可能な」とは、プロテクションスイッチングを介してそのトラフィックストリームの光経路のうちの1つの中断の場合に、保護される場合があることを意味する。プロテクト可能なトラフィックストリームの光経路は、「ワーキングパス」と呼ばれる場合があり、終端可能なトラフィックストリームの光経路は、「プロテクションパス」と呼ばれる場合がある。したがって、例示される例では、ADN262を介してネットワークにトラフィックを挿入するクライアントは、ライン切断又は他の中断の場合に保護されるワーキングパスについてプレミアムを払う場合がある。かかるトラフィックは、音声トラフィック、ビデオトラフィック、又は他のリアルタイムトラフィック又は時間感度の高いトラフィックを備えている場合がある。ADN252でネットワークにトラフィックを挿入するクライアントは、ワーキングパスを保護するために必要に応じて終端される他のサブネットのプレミアムクライアントのプロテクションパスを使用するために少ない額を払う場合がある。かかるプロテクションスイッチングの例は、図6に示されている。
図6は、本発明の1実施の形態に係る、プロテクションスイッチング、及び図5のワーキング光経路の光経路プロテクションを例示するブロック図である。図6に示される例では、先に説明されたように、発生元のノード262から目的地となるノード264へのADN262トラフィックストリームのパス268は、ワーキングパスとして専用されており、ADN252トラフィックストリームの光経路270及び272は、プロテクションパスである。例示される実施の形態におけるADN252トラフィックストリーム及びADN262トラフィックストリームは、同じチャネルで搬送される。
例示される例では、ライン切断274は、図5に示されるADN262トラフィックストリームがその目的地となるノード264に到達するのを妨げる。特に、ライン切断は、トラフィックがラインパス268でADN264に進行するのを妨げる。プロテクションスイッチングプロトコルに従って、ADN252トラフィックストリームが終端され、ADN252トラフィックストリーム及びADN262トラフィックストリームの波長に対応するゲートウェイ258及び250におけるスイッチ210が閉じられ、これによりADN262トラフィックストリームは、ゲートウェイ258を通過し、サブネット20に入力し、反時計周り方向でADN264に搬送することができる。このように、ADN262トラフィックストリームの目的地となるノードのそれぞれは、ADN262トラフィックストリームを受ける。プロテクションスイッチングの間にADN262トラフィックストリームのチャネルでのリング16及び18が開くことを保証するため、ADN262の伝送エレメント50におけるスイッチ62、及びADN264の伝送エレメント52におけるスイッチ62が開かれる。このように、たとえば、ライン切断274が1つのリングに影響を与えるのみである場合、又は修復動作の間、チャネル干渉が防止される。特定の実施の形態では、ワーキングパスの中断におけるいずれかのワーキングチャネルについて、プロテクションパスにおける対応するプロテクションチャネルが終端され、ゲートウェイにおけるスイッチが開かれる。ワーキングチャネルが影響されない場合、システムは前のように継続する。
ライン切断の修復の後、ネットワークは、図5に示されるプロテクションスイッチングの前の状態に復帰される。特に、ADN252トラフィックストリーム及びADN262トラフィックストリームの波長に対応するゲートウェイ258及び250におけるスイッチが開かれ、これによりADN262トラフィックストリームをサブネット22に閉じ込めることができ、ADN262及び264におけるスイッチ262が閉じられる。このように、「プロテクションパス」が回復される。次いで、ADN252トラフィックストリームは、パス270及び272で送信される場合がある。
特定の実施の形態では、ネットワーク10のNMSは、複数の可能なプロテクションパスのうちから最短のプロテクションパスを選択するように動作可能である場合がある。
図7は、本発明の別の実施の形態に係る図1の光ネットワークの光信号の光経路を例示するブロック図である。図7に示される実施の形態では、例示的なサブネット間信号が示されている。
図7に示される実施の形態では、ADN262トラフィックストリームは、両サブネット20及び22で搬送される光経路の少なくとも1部をもつ、光経路350及び352で搬送されるサブネット内トラフィックストリームである。例示される実施の形態では、ADN262トラフィックストリームの目的地となるノードは、ADN254である。光リング16及び18は、そのチャネルに対応するゲートウェイ250のスイッチ210ではADN262トラフィックストリームのチャネルについて開いているが、ゲートウェイ258のスイッチ210では閉じている。ADNにおけるスイッチは、閉じており、通過状態にある。
図8は、本発明の1実施の形態に係る、プロテクションスイッチング、及び図7のワーキング光経路の光経路プロテクションを例示するブロック図である。図7に示される例では、先に説明されたように、ADN262トラフィックストリームは、サブネット間トラフィックストリームである。
例示される例では、ライン切断284は、ADN262トラフィックストリームがその目的地となるノードに到達するのを妨げる。特に、ライン切断は、トラフィックがラインパス350でADN254,252及び250に進行するのを妨げる。
プロテクションスイッチングプロトコルに従い、ADN262トラフィックストリームの波長に対応するゲートウェイ250におけるスイッチ210は閉じられ、これによりADN262トラフィックストリームはゲートウェイ250を通過することができ、時計回り方向でADN254及び252に搬送される。このように、ADN262トラフィックストリームの目的地となるノード254は、ADN262トラフィックストリームを受ける。
プロテクションスイッチングの間にADN262トラフィックストリームのチャネルでリング16及び18が開かれることを保証するため、ADN254の伝送エレメント50におけるスイッチ62及びADN256の伝送エレメント52におけるスイッチ62が開かれる。このように、たとえば、ライン切断274のみが1つのリングのみに影響を及ぼす場合、又は修復動作の間に、チャネル干渉が防止される。
ライン切断の修復の後、ネットワークは、図7に示されるプロテクションスイッチングの前の状態に復帰される。特に、ADN262トラフィックストリームの波長に対応するゲートウェイ258におけるスイッチは開かれ、ADN254及び256におけるスイッチは閉じられる。
図9は、本発明の1実施の形態に係る、光ネットワークにおいてトラフィックを伝送するための方法を例示するフローチャートである。
図9を参照して、光ネットワークにおいてトラフィックを送信するための方法は、ステップ400で開始し、ここでは、トラフィックは、複数のADNのそれぞれにある光リングからパッシブに挿入及び抜取られ、特定の波長又はチャネルでリングにおいて伝送される。
ステップ402に進み、それらの目的地となるADNに到達したトラフィックチャネルは、リングに沿った複数の別々のポイントで終端される。1実施の形態では、かかる終端は、ゲートウェイ14がネットワーク内のサブネットの境界を形成するように、1以上のゲートウェイ4のスイッチで起こる。サブネット間トラフィックストリームについて、発生元のADN及び目的地となるADNの全てはサブネット内にある。サブネット内トラフィックストリームについて、発生元となるADN及び目的地となるADNは、2以上のサブネット内にある場合がある。
ステップ404に進み、全てのそれらの目的地となるアッド/ドロップノードに到達していないトラフィックチャネルは、目的地となるノードに到達するためにゲートウェイを通して送出される。ゲートウェイは、ある特定の波長を通過及び終端するために再構成される場合があり、したがってトラフィックストリームがその目的地となるノードに到達したか否かについて動的にではないことを理解されたい。かかる送出は、サブネット内トラフィックのための通常のコースにおいて起こる場合がある。さらに、図6を参照して説明されたように、ゲートウェイは、ライン切断又は他の中断の場合にそのトラフィックを保護するように、サブネット間トラフィックを送出する場合がある。
ステップ406で、チャネル干渉が起こらないことが保証される。特定の実施の形態では、このことは、ゲートウェイが意図されるネットワークトラフィックと干渉するチャネルを通過しないように構成されることを確認することで達成される場合がある。
図10は、本発明の1実施の形態に係る図1の光ネットワークのためのプロテクションスイッチングの方法を例示するフローチャートである。図1を参照して先に説明されたように、ネットワークは、第一の光リング、第二の光リング、及び複数のサブネットを備えており、ある信号内で搬送されるトラフィックは、ある波長を含んでいる。
図10を参照して、本方法は、ステップ450で開始し、ここでは、高い優先度のトラフィックストリームのワーキングパスにおけるライン切断又は他の中断が検出される。中断は、1以上のチャネルがワーキングパス又は存在しているパスを通してそれらの目的地に到達させないいずれかのイベントである場合がある。検出は、中断の隣のADNのEMS124で受信されるロス・オブ・ライトのアラームを介する場合がある。EMS124は、エラーメッセージを処理し、そのメッセージをNMS126に送出する場合があり、このNMSは、本方法の残りを完了するために必要なコマンドを処理し、それらのコマンドをADN12のEMS124及びゲートウェイ14に送出する場合がある。
ステップ452に進み、中断が分離される。特定の実施の形態では、NMS126は、時計回り方向における中断のダウンストリームにあるADN12のEMS124に、時計回りの伝送エレメント52におけるスイッチ62及び反時計回りのエレメント50におけるスイッチ62を開くように指示する。したがって、図6に示される例では、ADN262及び264におけるスイッチ62は、ライン切断274に応答して図示されるように開かれる。隣のロケーションにあるスイッチ62を開くことで、たとえば、ライン切断274が1つのリングに影響を与えるのみである場合又は修復動作の間に、チャネル干渉が防止される場合がある。
ステップ454に進み、終端可能なトラフィックは、プロテクトされるべきワーキングパスに対応しており、プロテクションパスに沿って終端される。終端可能なトラフィックは、対応するワーキングパスがファイバ切断又は他の中断により干渉されない場合には、そのままの状態となる場合がある。特定の実施の形態では、NMS126は、優先度の高いトラフィックストリームと同じチャネルでトラフィックを送信する別のサブネットにおけるADN12のEMS124に、トラフィックのネットワークへの挿入を停止するように指示する。
ステップ456に進み、ゲートウェイは、プロテクトされたトラフィックがプロテクションパスに沿って進むことを可能にするために再構成される。特定の実施の形態では、このことは、プロテクションパスに沿って1以上のゲートウェイ14におけるその波長に対応する予め開かれたスイッチ210を閉じることで達成される場合がある。ゲートウェイは、サブネット間のプロテクションパスを確立するため、特に、機械的、電気的、光学的又は他の手段により適切に再構成されている場合がある。ゲートウェイ及び他のノード及びエレメントは、ロジック又はその他により、ローカル又はリモートに制御される場合がある。
ステップ458では、プロテクトされたトラフィックは、プロテクションパスに沿ってその目的地となるノードに送出される。判定ステップ460では、中断が修復されたかが判定される。修復されていない場合、本方法は、ステップ458に戻り、プロテクションパスは、プロテクトされたトラフィックを搬送し続ける。中断が修復された場合、本方法は、ステップ462に進み、ここでは、ネットワークはその中断前の状態に復帰され、かかる復帰は、開かれたスイッチを閉じること、及び終端可能なトラフィックをネットワークにおけるそのチャネルに再び挿入することを含んでいる。復帰に応じて、本方法は、少なくとも別の中断の検出に応答して繰り返される場合がある。
図11は、本発明の別の実施の形態に係る、光ネットワークを例示するブロック図である。特に、図11は、図1の2つのサブネットの代わりに、3つのサブネットをもつネットワークについて動作可能な本発明の実施の形態を表している。なお、図11から図17に示される特定の実施の形態では本発明は、2,3又は4以上のサブネットをもつネットワークで利用される場合がある。
図11を参照して、ネットワーク500は、複数のアッド/ドロップノード(ADN)を光波長を再使用するゲートウウェイ514と接続する第一の光ファイバリング510及び第二の光ファイバリング512を備えている。図1のネットワーク10に関して、ネットワーク500は、多数の光チャネルが個別の波長で共通のパスを通して搬送される光ネットワークであり、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing)、高密度波長分割多重(Dense Wavelength Division Multiplexing)、又は他の適切なマルチチャネルネットワークである場合があり、短距離メトロポリタンネットワーク、長距離インターシティネットワーク、又はいずれか他の適切なネットワーク又はネットワークの組み合わせで使用される場合がある。
ネットワーク500では、図1のネットワーク10におけるように、障害耐性を提供するため、リング510及び512に関する方向に光情報信号が送信される。光信号は、オーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータ、リアルタイムデータ、ノンリアルタイムデータ及び/又は他の適切なデータをエンコードするために変調される少なくとも1つの特徴を有している。変調は、位相シフトキーイング(PSK)、強度変調(IM)及び他の適切な方法に基づいている場合がある。
例示される実施の形態では、第一のリング510は、時計回りのリングであり、このリングでは、トラフィックは時計回りの方向で送信される。第二のリング512は、反時計回りのリングであり、このリングでは、トラフィックは、反時計回りの方向に送信される。ADN508は、それぞれがリング510及び512へのトラフィックを挿入し、リング510及び512からのトラフィックを抜取るために動作可能であって、伝送エレメント50及び52並びに管理エレメント110を備えている点で、図2のADN12に類似している。しかし、1実施の形態では、ADN508における結合エレメント130の代わりは、分割された結合エレメント(DCE)である。更に詳細に説明され、図12A〜図12Bにおける様々な実施の形態で説明されたDCEは、ADN508から生じる全体のチャネルのうちの第一の指定されたサブネットを第一のリング510に送出し、全体のチャネルのうちの第二の指定されたサブネットを第二のリング512に送出するために設けられる場合がある。DCEにおけるスイッチは、特定のトラフィックストリームがプロテクションスイッチングの間に異なるリングに選択的に送出することを可能にする場合がある。また、1実施の形態では、ADN508におけるディストリビューティングエレメント80に代わりに、分割されたディストリビューティングエレメント(DDE)が設けられる。更に詳細に説明され、図13Aから図13Bにおける様々な実施の形態で説明されたDDEは、第一のサブネットの受信機においてリング510からのトラフィックを受け、第二のサブネットの受信機においてリング512からのトラフィックを受けるために設けられている。図2に示される実施の形態では、結合エレメントは、トラフィックを両方のリングに同時に送出し、ディストリビューティングエレメントのそれぞれの受信機は、DDE/DCEの実施の形態では、両方のリングからのトラフィックを受け、これにより個々のトラフィックチャネルは、DCEにより時計回りのリング又は反時計回りのリングに送出され、DDEにより時計回りのリング又は反時計回りのリングから受信される。プロテクションスイッチングの間、DCEは、あるリングから他のリングに特定のチャネルを送出することを切り替える場合がある。このように、DDE/DCEが設けられたADN508は、3以上のプロテクションを切り替え可能なサブネットを許容する。
1実施の形態では、ネットワーク500は、40のチャネルを搬送する場合があり、奇数番のチャネルがチャネルλ1,λ3,λ5,λ7,...,λ39までを含んでおり、偶数番のチャネルがチャネルλ2,λ4,λ6,λ8,...,λ40までを含んでいる。本実施の形態によれば、DCEは、通常の動作の間、奇数番のチャネルで優先度の高いトラフィックを時計回りのリング510に送出し、偶数番のチャネルで優先度の高いトラフィックを反時計回りのリング512に送出するために設けられる場合がある。より優先度の低い、終端可能なトラフィックは、DCEにより偶数番のチャネルで時計回りのリング510に送出され、奇数番のチャネルで反時計回りのリング512に送出される場合がある。ライン切断又は他の中断の場合には、図15及び図16を参照して以下に更に説明されるように、DCEは、中断された優先度の高いトラフィックを他のリングの他の方向に切り替える場合がある。波長の割り当ては、発生元のノードから目的地となるノードへの最短のパスに基づいている場合がある。
図2のADN12に類似して、それぞれのADN508は、リング510及び512かたトラフィックを受け、ローカルクライアントについて向けられるトラフィックを抜取る。トラフィックの挿入及び抜取りにおいて、ADN508は、リング510及び512における送信のためにクライアントからのデータを多重化し、クライアントのためにリング510及び512からのデータのチャネルを分離する場合がある。トラフィックは、ローカルクライアントへの送信のためにトラフィックを利用可能にすることで抜取られる場合がある。このように、トラフィックは、抜取られ、リングを巡回し続ける場合がある。さらに、図2のADN12に類似して、ADN508の伝送エレメントは、トラフィックのチャネル配置に関わりなく、リング510及び512で受信されたトラフィックを伝達し、これによりADN508における「フレキシブル」なチャネル配置が提供される。
リング510及び512並びにADN508は、サブネット502、504及び506に細区分され、ゲートウェイ514は、サブネットの境界を形成している。ゲートウェイは、図4Aのゲートウェイ14又は他の適切なゲートウェイを備えている場合がある。プロテクションスイッチングの間、図15及び図16を参照して以下に更に詳細に説明されるように、ゲートウェイ514は、プロテクトされたトラフィックが通過することができるように再構成される場合がある。
図1のネットワーク10で説明されたように、それぞれのリング510及び512は、それぞれのチャネルについて少なくとも1つのポイントで開いており、リング510及び512は、ライン切断又は他の中断に応答して、ADN12における2×2スイッチを使用して中断の隣のADN12において終端するために設けられる場合がある。ネットワーク19に関して、ネットワーク500は、サブネット間トラフィック及びサブネット内トラフィックの両者を備えている場合がある。
図11から図16に示される実施の形態によれば、ネットワークのキャパシティをネットワークにおけるゲートウェイの数の2倍にまで増加することが可能な場合がある。たとえば、3つのゲートウェイをもつ図11に例示される3つのサブネットのネットワークは、かかるサブネットのコンフィギュレーションなしに、ネットワークのキャパシティの6倍までのキャパシティを有する場合がある。4つのゲートウェイをもつ4つのサブネットネットワークは、かかるサブネットのコンフィギュレーションなしに、ネットワークのキャパシティの8倍までのキャパシティを有する場合がある。
本発明の別の実施の形態によれば、図2のノード12は、2×2スイッチ63がドロップカプラ58とアッドカプラ72との間に配置され、2×2スイッチ65がドロップカプラ82とアッドカプラ84との間に配置されるように更に変更される場合がある。このように、スイッチ62を開くプロテクションスイッチングの場合、トラフィックは、ドロップカプラ58及び82になお到達する場合がある。
図12Aは、本発明の1実施の形態に係る図11のネットワークのアッド/ドロップノードの分割された結合エレメント(DCE)を例示するブロック図である。図12A及び図12Bに示される実施の形態では、DCEは、2つの個別の結合エレメント、又は分離可能な結合エレメントを備えており、それぞれのエレメントは、異なるファイバ又は方向からのトラフィックを受ける。
図12Aを参照して、DCE550は、時計回りの増幅された結合器552及び反時計回りの増幅された結合器554を備えている。時計回りの増幅された結合器552は、図2を参照して先に説明されたような増幅器132、及び複数の光ファイバアッドリード562をもつスプリッタ556を備えている。反時計回りの増幅された結合器554は、図2を参照して先に説明されたような増幅器134、及び複数の光ファイバアッドリード564をもつスプリッタ558を備えている。
図2を参照して先に説明された光センダ140は、ローカルクライアントと関連されており、複数のスイッチ560のうちの1つにそれぞれ結合されている。スイッチ560は、時計回りの増幅された結合器552又は反時計回りの増幅された結合器554のいずれかにトラフィックを送出するために動作可能である。それぞれのトラフィックストリームは、専用の送信機と関連されている場合がある。トラフィックストリームは2つのリング方向のうちの1つに向けられる場合があるので、2つの異なるトラフィックストリームは、1実施の形態では、同じ波長であって異なる方向に送信される場合がある。
動作において、光信号は、光センダ140からスイッチ560に送信され、スイッチ560により結合器552又は結合器554のうちの1つに送出され、他の信号と結合され、増幅されて、リード142を介して時計回りのリング510に送出されるか、又はリード144を介して反時計回りのリング512に送出される。
プロテクションスイッチングのため、光信号は、光センダ140で終端されるか、スイッチ560を介して光信号の方向が変更される場合がある。プロテクションスイッチングに関する更なる詳細は、図14から図16を参照して説明される。
図12Bは、本発明の別の実施の形態に係る図11のネットワークのアッド/ドロップノードのDCE600を例示するブロック図である。図12Bに示される実施の形態では、1つのリング方向においてのみ所与のチャネルを送出するために設けられる図12AのDCE550とは対照的に、図12BのDCE600は、a)両方向において光センダ140からの全てのチャネルを送出するか、又はb)1つのリング方向においてのみ所与のチャネルを送出するか、のいずれかのために設けられる場合がある。この二重の機能性により、DCE600は、図1から図8を参照して説明されたような2つのサブネットのネットワークの一部であるADNにおけるコンポーネントとして、又は図11から図16を参照して説明されたような3つの(又は3よりも大きい数の)サブネットのネットワークの一部であるADNのコンポーネントとして使用することができる。
図12Bを参照して、DCE600は、図12Aを参照して先に説明されたように、増幅器132及び134、スプリッタ556及び558、並びにアッドリード562及び564を備えている。スイッチ610及び612は、全ての光センダからの信号がスプリッタ604を介して時計回りのリング510及び反時計回りのリング512の両方に送信される第一のポジションにセットされる場合があるか、又は、スイッチ610及び612は、スプリッタ556からの信号がリード142を介して時計回りのリング510に送出され、スプリッタ556からの信号がリード144を介して反時計回りのリング512に送出される第二のポジションにセットされる場合がある。第一のポジションでセットされたとき、DCE600は、図2の結合エレメント130と一般に等価な方式で機能する。第二のポジションでセットされたとき、DCE600は、図12AのDCE550と一般に等価な方式で機能する。なお、スイッチ610及び612は、図11から図16を参照して説明されるネットワークにおけるプロテクションスイッチングのために使用されず、代わりに、DCE600は、第二のポジションに設けられ、通常の動作又はプロテクション動作の間には第二のポジションのままの状態となる。
スプリッタ606及び608は、スイッチ610及び612が第一のポジションにセットされるか、第二のポジションにセットされるかで光信号が等価なカプラの損失を有することを保証する場合がある。
図12Bに例示される実施の形態では、DCE550の2ポジションのスイッチ560は、3ポジションのスイッチ602で置き換えられている。3ポジションのスイッチ602は、例示されるDCEの実施の形態のいずれかで使用される場合があり、光センダ140からの信号が2つの増幅された結合器の一方に送出されるか、又はスイッチ602で終端されることを可能にする。このように、信号は、光センダ140をシャットオフすることなしに、(たとえば、プロテクションスイッチングの間にもし必要であれば)終端することができる。
図12Cは、送信機のトランスポンダの冗長度を提供する機能が設けられる図12AのDCE550を例示するブロック図である。図12Cを参照して、時計回りの増幅された結合器552に向けられるワーキングトラフィックは、図示されるように設けられる、リード620を介してトランスポンダ624に進行し、スイッチ616を介してリード562に進行する場合がある。プロテクションチャネルは、リード622、スイッチ618、トランスポンダ626及びスイッチ614を介してリード564に送信される場合がある。トランスポンダ624の故障の場合に、スイッチ614,616及び618は、リード620からのトラフィックがトランスポンダ626を介してリード562に到達するように、それらの例示されるポジションから代替的なポジションに切り替えられる。
図13Aは、本発明の1実施の形態に係る図11のネットワークのアッド/ドロップノードの分割されたディストリビューティングエレメント(DDE)を例示するブロック図である。図13A及び図13Bに示される実施の形態では、DDEは、2つの個別のディストリビューティングエレメント、又は分離可能なディストリビューティングエレメントを備えており、それぞれのディストリビューティングエレメントは、異なるファイバ又は方向にトラフィックを送出する。
図13Aを参照して、DDE650は、時計回りの増幅されたディストリビュータ652及び反時計回りの増幅されたディストリビュータ654を備えている。時計回りの増幅されたディストリビュータ652は、図2を参照して先に説明されたような増幅器94、及び複数の光ファイバドロップリード662をもつスプリッタ656を備えている。反時計回りの増幅されたディストリビュータ654は、図2を参照して先に説明されたような増幅器96、及び複数の光ファイバドロップリード664をもつスプリッタ658を備えている。
図2を参照して先に説明された光フィルタ100及び受信機102は、ローカルクライアントと関連されており、複数のスイッチ660のうちの1つにそれぞれ接続される場合がある。スイッチ660は、時計回りの増幅されたディストリビュータ652又は反時計回りの増幅されたディストリビュータ654のいずれかからのトラフィックを送出するために動作可能である。それぞれのトラフィックストリームは、専用の受信機と関連される場合がある。
動作において、光信号は、伝送エレメント50又は52から抜取られ、ドロップリード148又は146のそれぞれを介してディストリビュータ652又は654に送出される場合がある。信号は増幅され、スプリッタ656又は658により分割され、スイッチ660により光フィルタ100に送出される。光フィルタ100は、チャネルを受信機102に選択的に通過する。
プロテクションスイッチングのため、第一のリングから光信号を受ける通常動作の間に目的地となるノードにある所与の受信機がプロテクションスイッチングの間に第二のリングからその信号を受けるように、スイッチ660は動作可能である。プロテクションスイッチングに関する更なる詳細は、図14から図16を参照して説明される。
図13は、本発明の別の実施の形態に係る図11のネットワークのアッド/ドロップノードのDDEを例示するブロック図である。図13Bに示される実施の形態では、図13BのDDE600は、a)リングからの全てのチャネルをフィルタ100のそれぞれに送出するか、b)1つのリング方向のみからのチャネルを送出するか、のいずれかのために設けられる場合がある。この二重の機能性により、DCE600は、図1から図8を参照して説明されたような2つのサブネットのネットワークの一部であるADNにおけるコンポーネントとして、又は図11から図17を参照して説明されたような3つの(又は4以上の数の)サブネットのネットワークの一部であるADNのコンポーネントとして使用することができる。また、二重の機能性は、所与の受信機が通常動作の間に第一のリング方向からのトラフィックストリームを受け、スイッチング動作の間に第二のリング方向からのトラフィックを受ける場合があるようにプロテクションスイッチングを提供する。
図13Bを参照して、DDE700は、図13Aを参照して先に説明されたように、増幅器94及び96、スプリッタ656及び658、並びにドロップリード662及び664を備えている。例示される実施の形態では、ドロップリード662及び664は、フィルタ100に直接接続されている。スプリッタ704及び706は、スイッチ608及び610が第一のポジションにセットされているか、又は第二のポジションにセットされているかで等価なカプラ損失を有することを保証する場合がある。目的地となるノードでの通常のスイッチング動作の間、スイッチ608及び610は、時計回りのリング510及び反時計回りのリング512の両者からの信号がカプラ702を介してそれぞれの受信機に送出される第一のポジションにセットされる場合がある。プロテクションスイッチング動作の間、スイッチ608及び610は、リード148を介して時計回りのリング510からの信号がスプリッタ656を介してドロップリード662に抜取られるのみであり、リード146を介して反時計回りのリング512からの信号がスプリッタ658を介してドロップリード664に抜き取られるのみである第二のポジションにセットされる。したがって、所与の受信機は、通常の動作の間に第一のリング方向からのトラフィックストリームを受け、スイッチング動作の間に第二のリング方向からのトラフィックを受ける場合がある。代替的に、DDE700は、図2のディストリビューティングエレメント80と一般に等価な方式で動作するために設けられる場合があり、通常動作とプロテクション動作の両者について第一のポジションにDDE700をセットすることで2サブネットのネットワークについて適している。
図14Aは、本発明の別の実施の形態に係る図11のネットワークのアッド/ドロップノードの詳細を例示している。図14の実施の形態では、OSC信号は、レベニュー・ジェネレーティング・トラフィックにより帯域内で送信される。ノード712は、別の実施の形態では、(図2に例示されるように)外部のOSC信号について設けられる場合がある。
図14Aを参照して、ノード712は、図12A及び図13Aのそれぞれを参照して先に説明されたように、DCE550及びDDE650を備えている。反時計回りの伝送エレメント714は、図2の反時計回りの伝送セグメントを参照して先に説明されたように、増幅器56、スイッチ63、反時計回りドロップカプラ58、及び反時計回りアッドカプラ72を備えている。しかし、OSCフィルタ54及び74の代わりに、カプラ58及び72の間に単一のOSC阻止フィルタ716が設けられる。
同様に、時計回りの伝送エレメント716は、図2の時計周りの伝送セグメント52を参照して説明されたように、時計回りのドロップカプラ82、時計回りのアッドカプラ84、増幅器78、及びスイッチ65を備えている。しかし、OSCフィルタ76及び86の代わりに、カプラ82及び84の間には単一のOSC阻止フィルタ718が設けられている。
この実施の形態では、動作において、OSC信号は帯域内で送信される。OSC受信機112は、ドロップリード662のうちの1つを介して時計回りのリング510からOSC信号を受けるために動作可能であり、OSC受信機122は、リード664のうちの1つを介して反時計回りのリング512からOSC信号を受けるために動作可能である。フィルタ722及び724は、DDE650により分散された光信号からOSCデータを選択的にフィルタリングするために動作可能である。OSCユニット114及び120は、図2を参照して先に説明されたように、NMS126により処理されるべきOSCデータをEMS124に送信する。OSCセンダ116及び118は、アッドリード562のうちの1つ及びアッドリード564のうちの1つを介して、時計回りの信号及び反時計回りの信号をDCE550にそれぞれ送信するために動作可能である。
図14Bは、本発明の別の実施の形態に係る図11のゲートウェイノードの詳細を説明している。図14Bのゲートウェイ726は、図4Aのゲートウェイ14のエレメントを備えているが、多重/分離ユニット214の入力側に配置されるドロップカプラ及び多重/分離ユニット214の出力側に配置されるアッドカプラを介して、リング510及び512からのトラフィックを挿入及び抜取りするために更に設けられている。図14Bのゲートウェイノードは、ADNがDCE及びDDEを利用する図11から図23を参照して説明された実施の形態で利用される場合がある。
図14Bを参照して、ゲートウェイ726は、ドロップリード744及び748をそれぞれ介して、リング510及び512からのトラフィックを抜取るために設けられている。リング510及び512のそれぞれから、トラフィックは、ドロップカプラ728を介して、増幅器94及びスプリッタ95を備える増幅されたディストリビュータに抜取られる場合がある。同様に、例示される実施の形態では、ローカルトラフィックは、リード746を介してリング510に挿入され、リード742を介してリング512に挿入される場合がある。リード746及び742に導く増幅された結合器は、結合器735及び増幅器740を備えており、ローカルに導出されたトラフィックを結合して増幅するために動作可能である。リング510及び512に接続されるアッドカプラ730は、リード746及び742からのトラフィックを挿入するために動作可能である。代替的な実施の形態によれば、ゲートウェイ14のアッド/ドロップ機能が省略される場合がある。
図15は、本発明の1実施の形態に係る図11の光ネットワークの光信号の光経路を例示するブロックである。図15では、参照の容易さのため、ADN508の伝送エレメント及びゲートウェイ514の高水準の詳細のみが示されている。さらに、ADN508には、個々の参照符号が割り当てられており、サブネット502内のADN516及び518、サブネット504内のADN520及び522、サブネット506内のADN524及び526である。サブネット502、504及び506の間に境界を形成しているゲートウェイ514にも、個々の参照符号528,530及び532が割り当てられている。
例示される実施の形態では、4つのトラフィックストリームが示されている。トラフィックストリーム750は、ADN520から生じてADN508に向かう反時計回りのストリームである。トラフィックストリーム752は、ADN520から生じてADN522に向かう時計回りのストリームである。トラフィックストリーム754は、ADN526から生じてADN524に向かう反時計回りのストリームである。トラフィックストリーム756は、ADN524から生じてADN526に向かう時計回りのストリームである。トラフィックストリーム752及び756は、トラフィックストリームのチャネルに対応する時計周りの伝送セグメント202における開いたスイッチで、ゲートウェイ514で終端する。トラフィックストリーム750及び752は、トラフィックストリームのチャネルに対応する反時計回りの伝送セグメント200における開いたスイッチで、ゲートウェイ514で終端する。トラフィックストリーム750、752、754及び756は、同じチャネル又は波長で搬送されるが、ストリームは、それぞれの発生元のADNのDCE内の個別の光センダから送信される。
例示される実施の形態では、通常の動作の間、プロテクト可能なトラフィックは、奇数番のチャネルで時計回りのリング510において送出され、偶数番のチャネルで反時計回りのリング512において送出される。終端可能なトラフィックは、偶数番のチャネルで時計周りのリング510において送出され、奇数番のチャネルで反時計回りのリング512において送出される場合がある。トラフィックストリーム750,752,754及び756のそれぞれは、同じ偶数番のチャネル(“チャネルA”)で搬送される。チャネルAは、λ2又は別の偶数番のチャネルを備える場合がある。したがって、トラフィックストリーム750及び754は、ワーキングパスであり、顧客がプレミアムを払う高い優先度のトラフィックストリームを表しており、ストリーム752及び756は、顧客がより低いコストを払うプロテクションパスに関する低い優先度を表している場合がある。図16に示されるように、ストリーム752及び756は、より高い優先度のストリームを保護するため、プロテクションスイッチングの間に中断される場合がある。
図16は、本発明の1実施の形態に係るプロテクションスイッチング及び図14のトラフィックストリーム750の光経路のプロテクションを例示するブロック図である。
ライン切断及び他の中断の場合、中断のためにそれら全ての目的地となるノードに到達するのを妨げられるプロテクト可能なチャネルのために代替的な光経路が形成される。代替的なラインパスによって、他のサブネットにおける他のADNからの同じチャネルにおけるトラフィックによる干渉となる場合、干渉するADNにおけるDCE550は、そのトラフィックを終端する場合がある。先に述べたように、奇数及び偶数並びに他の取り決めのほか、本発明の範囲から逸脱することなしに他のトラフィックの分割が利用される場合があることを理解されたい。
例示される例では、ライン切断560は、トラフィックストリーム750が図15に示されるパスにおけるその全ての目的地となるノードに到達するのを妨げる。この実施の形態のプロテクションスイッチングに従い、第一のトラフィックストリーム752及び756が終端される。そのとき、ADN520のDCEは、トラフィックストリーム750を反時計回りから時計回りの方向に切り替える。トラフィックストリーム752及び756が終端され、チャネルAを通過することを可能にするため、チャネルAに対応するゲートウェイ532及び528における2×2スイッチが閉じる。このように、ADN520からADn516へのストリーム750のための代替的なパスは、チャネルAの他のトラフィックストリームからの干渉なしに形成される。
(図12A及び図12Bに示されるように、又は別の適切な実施の形態における)DCEの実施の形態に依存して、トラフィックストリーム752及び756の終端は、光センダをオフに切り替えること、又は3ポジションスイッチを送出しないポジションに切り替えることによる場合がある。
プロテクションスイッチングの間にリング510及び512が開くことを保証するため、ADN516の伝送エレメント50におけるスイッチ62及びADN518の伝送エレメント52におけるスイッチ62が開かれる。このように、たとえば、ライン切断が1つのリングに影響を与えるのみである場合、又は修復動作の間に、チャネル干渉が防止される。
ライン切断の修復の後、ネットワークは、図15に示されるプロテクションスイッチングの前の状態に復帰される。特に、チャネルAに対応するゲートウェイ528及び532におけるスイッチが開かれ、ADN516及び518におけるスイッチ62が閉じられる。トラフィックストリーム750は、反時計周りの方向に復帰され、トラフィックストリーム752及び756が再開する場合がある。
図17は、本発明の1実施の形態に係る図11の光ネットワークのためのプロテクションスイッチングの方法を例示するフローチャートである。
図17を参照して、本方法は、ステップ800で開始され、ここでは、第一のセットのプロテクト可能なストリームが偶数番のチャネルで反時計回りのリングにおいて送出される。ステップ802に進み、第二のセットのプロテクト可能なトラフィックストリームは、奇数番のチャネルで時計回りのリングにおいて送出される。ステップ804では、第一のセットの終端可能なトラフィックは、偶数番のチャネルで時計回りのリングにおいて送出され、ステップ806では、第二のセットの終端可能なトラフィックは、奇数番のチャネルで反時計回りのリングにおいて送出される。このように、それぞれの方向におけるそれぞれのチャネルは、トラフィックストリームで占有され、これによりネットワークキャパシティが効果的に利用される。特定の実施の形態では、プロテクト可能なトラフィックストリームは、顧客がプレミアムを払う優先度の高いトラフィックストリームであり、終端可能なトラフィックストリームは、優先度の低いトラフィックストリームである。
判定ステップ808では、プロテクト可能なトラフィックストリームのワーキングパスの中断であるかが判定される。かかる中断は、プロテクト可能なトラフィックストリームがその全ての目的地となるノードに到達するのを妨げるライン切断又は他の中断を備えている場合がある。中断が起こらない場合、本方法はステップ800に戻る。中断が起こった場合、次いで、ステップ810で、中断が分離される。特定の実施の形態では、中断の分離は、時計回りの伝送エレメントにおけるスイッチ62を開くことで中断の時計回りにあるアッド/ドロップノードで時計回りのリング510を開くこと、反時計回りの伝送エレメントにおけるスイッチ62を開くことで中断の反時計回りにあるアッド/ドロップノードで反時計回りのリングを開くことを備えている。
ステップ812に進み、いずれか既存の終端可能なトラフィックは、プロテクションパスに沿って終端される。ステップ814では、ゲートウェイは、プロテクトされたトラフィックがプロテクションパスに沿って進むことを可能にするために再構成される。特定の実施の形態では、このことは、プロテクションパスに沿った1以上のゲートウェイ514において、その波長に対応する予め開かれているスイッチ210を閉じることで達成される場合がある。
ステップ816に進み、中断されたトラフィックの発生元のADNのDCEにおけるスイッチは、中断されたトラフィックの方向を切り替える。ステップ818では、中断されたトラフィックは、プロテクションパスにおいて送信される。判定ステップ820では、中断が修復されたかが判定される。中断が修復されていない場合、本方法は、ステップ818に戻り、中断されたトラフィックは、プロテクションパスにおいて送信され続ける。中断が修復された場合、本方法は、ステップ822に進み、ここでは、ネットワークは、その中断される前の状態に復帰され、本方法はその終了に到達する。
図18は、光ネットワークの別の実施の形態を例示するブロック図である。図18に示される実施の形態では、ネットアーク900は、複数のアッド/ドロップノード902及びハブノード904を備えている。時計回りのリング901及び反時計周りのリング903は、ノードを接続する。
アッド/ドロップノード902は、図2を参照して先に説明されたようなアッド/ドロップノード12、又は他の適切なアッド/ドロップノードをそれぞれ備えている場合がある。ハブノード904は、図4Aを参照して説明されるようなゲートウェイノード14、又は別の適切なゲートウェイノードを備えている場合がある。
ゲートウェイノード904内のスイッチは、通常の動作の間には特定の波長について開いている場合があり、これによりゲートウェイノードでネットワークが開かれて信号の干渉が防止される。また、スイッチは、ライン切断又は他の中断に場合に、トラフィックストリームのプロテクションスイッチングを可能にする場合がある。かかる中断の場合、トラフィックストリームは、通常の動作の間と反対の方向に沿って進行し、プロテクションスイッチングのために閉じられる予め開いたスイッチを通過することで、その目的地ノードに到達することが可能な場合がある。これによりトラフィックストリームは、ゲートウェイを通過して目的地となるノードに到達することが可能である。
別の実施の形態では、アッド/ドロップノード902は、DDE及びDCEを備えている場合があり、これにより時計回りのリング及び反時計回りのリングから受信されたトラフィック、及び時計回りのリング及び反時計回りのリングに送出されるトラフィックの分離が可能である。この実施の形態では、かかる分離により、所与の波長は、一方の方向でワーキングパスとして使用することができ、他の方向でプロテクションチャネルアクセス(PCA)として使用することができ、これによりプロテクションスイッチング機能をなお提供しつつ、全体のネットワークキャパシティを2倍にまで増加する場合がある。
ネットワーク900は、ハブノードを通して容易に接続するために設けられる場合がある、既存の長距離ネットワーク又はメトロコアネットワークへの接続のために特に適している場合がある。さらに、前に説明された実施の形態に従い、2,3又は4以上のサブネットをもつネットワークに対して参照符号900が容易にアップグレード可能な場合がある。
図19は、本発明の1実施の形態に係る図18の光ネットワークの光信号の光経路を例示するブロック図である。参照の容易さのため、ADN902の伝送エレメント及びハブノード904の高水準の詳細のみが示されている。図19に示される実施の形態では、ADN902は、DCE600及びDDE700を備えており、DCE600及びDDE700のそれぞれにおけるスイッチは、時計回り方向及び反時計回り方向の両方で同じトラフィックを送信するために設けられる。代替的に、ADN902は、図19に示される実施の形態では、図2の結合エレメント130及びディストリビューティングエレメント80、又は他の適切な結合又はディストリビューティングエレメントを備えている場合がある。
図19を参照して、光経路910及び912は、反時計回り方向及び時計回り方向のそれぞれで、発生元ノードであるADN906からネットワークに挿入されるトラフィックストリーム(「ADN906トラフィックストリーム」)を表している。図19に示される実施の形態では、ADN906トラフィックストリームの意図される目的地となるノードはADN908である。光経路922は、トラフィックストリームのチャネルに対応する時計回りの伝送セグメント202における開いたスイッチ(すなわち2×2スイッチの「クロス」状態)で、ハブノード904で終端する。また、光経路920は、トラフィックストリームのチャネルに対応する反時計回りの伝送セグメント200における開いたスイッチで、反時計回りの伝送セグメント202におけるハブノード904で終端する。なお、図19は、ノード908を目的地となるノードとして示しているが、トラフィックは、ADN910,912,914,916及び918のドロップポートに到達する。したがって、ネットワークは、ブロードキャスティング機能を有する。
図20は、本発明の1実施の形態に係るプロテクションスイッチング及び図19の光経路の光経路プロテクションを例示するブロック図である。ライン切断924は、図19に示されるADN906トラフィックストリームがその目的地となるノード908に到達するのを妨げる。プロテクションスイッチングのプロトコルに従い、ADN906トラフィックストリームの波長に対応するハブノード904におけるスイッチ210は閉じられ、これによりADN906トラフィックストリームは、ハブノード904を通過することが可能である。このように、ADN906トラフィックストリームの目的地となるノード908は、ADN906である。
プロテクションスイッチングの間にADN906トラフィックストリームのチャネルにおけるリング901及び903が開くことを保証するため、ADN906の伝送エレメント50におけるスイッチ62及びADN908の伝送エレメント52におけるスイッチ62が開かれる場合がある。このように、たとえば、ライン切断924が1つのリングに影響を与えるのみである場合、又は修復動作の間、チャネル干渉が防止される。ライン切断の修復の後、ネットワークは、図19に示されるそのプロテクションスイッチングの前の状態に復帰される。
図21は、本発明の別の実施の形態に係る図18の光ネットワークの光信号の光経路を例示するブロック図である。図21に示される実施の形態では、ADN902は、DCE600及びDDE700を備えており、DEC600及びDDE700のそれぞれにおけるスイッチは、時計回り方向で第一のトラフィックストリームを送信し、反時計回り方向で第二のトラフィックストリームを送信するために設けられる。代替的に、ADN902は、図19に示される実施の形態では、図12AのDCE550、及び図13AのDDE650、若しくは他の適切な分割された結合エレメント又は分割されたディストリビューティングエレメントを備えている。
図21を参照して、光経路928は、ADN908をその目的地となるノードとして、発生元ノードADN906からネットワークに挿入される、第一のすなわち時計回りのトラフィックストリームを表している。光経路926は、ADN910をその目的地となるノードとして、発生元ノード906からネットワークに挿入される第二のすなわち反時計回りのトラフィックストリームを表している。図11から図17を参照して先に説明されたように、第一の光経路928は、プロテクト可能なトラフィックストリームを備えるワーキング光経路を備えている場合がある。第二の光経路926は、通常の動作の間に終端可能なトラフィックストリームを備えるプロテクション・チャネル・アクセス(PCA)光経路を備える場合がある。光経路928は、トラフィックストリームのチャネルに対応する時計回りの伝送セグメント202における開いたスイッチ(すなわち2×2スイッチの「クロス」状態)で、ハブノード904で終端する。また、光経路926は、トラフィックストリームのチャネルに対応する反時計回りの伝送セグメント200における開いたスイッチで、反時計回りの伝送セグメント202におけるハブノード904で終端する。
図22は、本発明の1実施の形態に係るプロテクションスイッチング及び図21のワーキングパスの光経路プロテクションを例示するブロック図である。ライン切断930は、図21に示されるトラフィックストリーム928がその目的地となるノード908に到達するのを妨げる。プロテクションスイッチングのプロトコルに従って、光経路926に対応するトラフィックは、終端される。ADN928トラフィックストリームの波長に対応するハブノード904におけるスイッチ210が閉じられ、これによりADN928トラフィックストリームはハブノード904に通過することができる。このように、目的ノード908は、ADN928トラフィックストリームを受け続ける。
リング901及び903が開くことを保証するため、ADN906の伝送エレメント50におけるスイッチ62及びADN908の伝送エレメント52におけるスイッチ62が開かれる。このように、たとえば、ライン切断930が1つのリングに影響を与えるのみである場合、又は修復動作の間、チャネル干渉が防止される。ライン切断の修復の後、ネットワークは、図21に示されるプロテクションスイッチングの前の状態に復帰される。
図23は、本発明の1実施の形態に係る図10の光ネットワークのプロテクションスイッチングの方法を例示するフローチャートである。
図23を参照して、本方法は、ステップ1000で開始し、ここでは、第一のセットのプロテクト可能なトラフィックストリームが偶数番のチャネルで反時計周りのリングにおいて送出される。ステップ1002に進み、第二のセットのプロテクト可能なトラフィックストリームは、奇数番のチャネルで時計回りのリングにおいて送出される。ステップ1004では、第一のセットの終端可能なトラフィックは、偶数番のチャネルで時計回りのリングにおいて送出され、ステップ1006で、第二のセットの終端可能なトラフィックは、奇数番のチャネルで反時計回りのリングにおいて送出される。このように、それぞれの方向におけるそれぞれのチャネルは、トラフィックストリームにより占有され、これによりネットワークのキャパシティを効果的に利用することができる。特定の実施の形態では、プロテクト可能なトラフィックストリームは、顧客がプレミアムを払う優先度の高いトラフィックストリームであり、終端可能なトラフィックストリームは、優先度の低いトラフィックストリームである。
判定ステップ1008では、プロテクト可能なトラフィックストリームのワーキングパスの中断であるかが判定される。かかる中断は、プロテクト可能なトラフィックストリームがその全ての目的地となるノードに到達するのを妨げるライン切断又は他の中断を備える場合がある。中断が起こっていない場合、本方法は、ステップ1000に戻る。中断が起こった場合、次いで、ステップ1010で、中断が分離される。特定の実施の形態では、中断の分離は、時計回りの伝送エレメントにおけるスイッチ62を開くことで中断の時計回りにあるアッド/ドロップノードで時計回りのリングを開くこと、及び反時計回りの伝送エレメントにおけるスイッチ62を開くことで中断の反時計回りにあるアッド/ドロップノードで反時計回りのリングを開くことを備えている。
ステップ1012に進み、いずれか既存の終端可能なトラフィックは、プロテクションパスに沿って終端される。終端可能なトラフィックは、対応するワーキングパスがファイバ切断又は他の中断により干渉されていない場合にそのままの状態になる場合がある。ステップ1014では、ハブノードは、保護されたトラフィックがプロテクションパスに沿って進むことを可能にするために再構成される場合がある。特定の実施の形態では、このことは、ハブノードにおけるその波長に対応する予め開かれたスイッチ210を閉じることで達成される場合がある。
ステップ1016に進み、中断されたトラフィックの発生元のADNのDCEにおけるスイッチは、中断されたトラフィックの方向を切り替える。ステップ1018では、中断されたトラフィックは、プロテクションパスにおいて送信される。判定ステップ1020では、中断が修復されたかが判定される。中断が修復されていない場合、本方法は、ステップ1018に戻り、中断されたトラフィックは、プロテクションパスで送信され続ける。中断が修復された場合、本方法は、ステップ1022に進み、ここでは、ネットワークは、その中断される前の状態に復帰し、本方法は、その終了に到達する。
図24は、本発明の別の実施の形態に係るマルチサブネットの光リングネットワークを例示するブロック図である。図24のネットワークは、長距離ネットワークにおけるトラフィックの1+1プロテクションを提供する場合がある。図24のネットワークは、リング1114及び1116を備えている。例示される実施の形態では、それぞれのリングは、反時計回りの方向でトラフィックを送信可能な光ファイバのペアを備えている。代替的に、それぞれのリングは、単一の双方向の光ファイバを備えている場合がある。例示される実施の形態では、ゲートウェイノード102は、3つのサブネットからなる境界を備えている。図25を参照して更に詳細に説明されるように、アッド/ドロップノード1104は、リング1114及び1116のそれぞれからのトラフィックをパッシブに挿入及び抜取り、フレキシブルなチャネル配置を維持するために動作可能である。図26及び図27を参照して以下に説明される実施の形態では、ゲートウェイノード1102は、リング1114及び1116のそれぞれからのトラフィックを挿入及び抜取るために動作可能であり、複数のサブネットからなる境界を形成するために多重/分離ペアをさらに備えている。図24の例示される実施の形態では、3つのサブネット、サブネット#1、サブネット#2及びサブネット#3が示されている。
図25は、本発明の1実施の形態に係る図24のネットワークのアッド/ドロップノードを例示するブロック図である。図25を参照して、アッド/ドロップノード1104は、光リング1116へのトラフィックを挿入し、光リング1116からのトラフィックを抜取るために動作可能なサブノード1150、光リング1114へのトラフィックを挿入し、光リング1114からのトラフィックを抜取るために動作可能なサブノード1152を備えている。サブノード1150及び1152は、図2を参照して先に説明されたように、増幅器64及びカプラ60をそれぞれ備えている。カプラ1154は、2×4のパッシブカプラを備えている場合がある。図2のノード12とは対照的に、リングスイッチは、ノード1104には含まれていない。
1実施の形態では、ノード1104は、ローカルクライアントから同一のトラフィックを備える2つのトラフィックストリームを受ける場合がある。たとえば、例示される実施の形態では、単一のローカルトラフィックストリームは、スプリッタ1168によりローカルクライアントで、アッド/ドロップノード1104に入力する前に、第一のストリームと第二のストリームの2つのストリームに分割される。第一のストリームは、カプラ60を介してリング1114に挿入されるため、サブノード1150にトランスポンダカード1164を介して送信される。第二のストリームは、リング1116に挿入されるため、サブノード1152にトランスポンダカード1166を介して送信される。例示される実施の形態では、第一及び第二のストリームは、同じ方向(反時計回り)でリング1114及び1116に挿入される。このように、1+1プロテクションは、リング1114又は1116のうちの一方の故障、若しくはネットワーク1100内の関連されるアッド及び/又はドロップ装置における故障の場合に、2つのローカルに挿入されるトラフィックストリームについて提供される。
同様に、リング1114及び1116からのトラフィックストリームは、サブノード1150及び1152におけるカプラ60を介してフィルタ1156及び1160に抜取られる場合がある。ローカルに向けられたトラフィックは、フィルタ1156及び1160により選択され、トランスポンダカード1158及び1162を介してローカルクライアントに送信される。このように、1+1プロテクションは、リング1114又は1116のうちの1つにおける故障、若しくはネットワーク1100内に関連されるアッド及び/又はドロップ装置における故障の場合にローカルに抜取られるトラフィックストリームについて提供される。
図26は、本発明の1実施の形態に係る図24のネットワークのゲートウェイノードを例示するブロック図である。ゲートウェイノード1102は、図24により搬送されるトラフィックの光−電気−光変換を提供し、ローカルクライアント又は他のソースからの光トラフィックの挿入を可能にする。
図26を参照して、ゲートウェイノード1102は、サブノード1200及び1202を備えている。サブノード1200及び1202は、図2を参照して先に説明されたような増幅器64、デマルチプレクサ1204、マルチプレクサ1206をそれぞれ備えている。サブノード1200は、光リング1116からのトラフィックを分離し、分離されたトラフィックを抜取り、ローカルトラフィックを挿入し、光リング1116に送出するためにトラフィックを多重化するために動作可能である。サブノード1202は、光リング1114からのトラフィックを分離し、分離されたトラフィックを抜取り、ローカルトラフィックを挿入し、光リング1114への送出のためにトラフィックを多重化するために使用可能である。
リング1114及び1116から分離されたトラフィックストリームは、受信機1210及びトランスポンダ1212におけるセンダに送出される。ローカルに向けられるトラフィックは、光スイッチ1214により抜取るために選択される場合があり、スルートラフィックは、マルチプレクサ1206に送出される。また、光スイッチ1214は、ローカルに導出されるトラフィックを挿入し、ローカルに導出されたトラフィックをマルチプレクサ1206に送出する場合がある。このように、1+1プロテクションは、リング1114又は1116のうちの1つにおける故障、若しくはネットワーク1100内の関連されるアッド及び/又はドロップ装置における故障の場合に、ローカルに抜取られたトラフィックストリーム、スルートラフィック、及びローカルに挿入されたトラフィックについて提供される。
図27は、本発明の別の実施の形態に係る図24のネットワークのゲートウェイノードを例示するブロック図である。図27のゲートウェイノード1300は、サブネット間で境界を形成するゲートウェイで光−電気−光変換を提供し、図26を参照して先に説明されたゲートウェイノード1102の代わりに使用される場合がある。
図27を参照して、ゲートウェイノード1300は、図26を参照して先に説明されたように、サブネット1200及び1202を備えている。しかし、図26のノード1102とは対照的に、電気的なスイッチ1302は、受信機1210により電気信号に変換された光トラフィックを抜取るために動作可能である。電気的なスイッチ1302等は、電気信号を備えるローカルに導出されたトラフィックを、光に変換し、マルチプレクサ1206を介して多重化して光リング1114及び1116に挿入するため、トランスポンダ1212に送出するために動作可能である。
本発明は、幾つかの実施の形態と共に説明されたが、様々な変形及び変更が当業者に提案される場合がある。本発明は、添付された特許請求の範囲内に含まれるものとしてかかる変形及び変更を包含することが意図される。