以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る情報表示装置について説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報表示装置の外観を示す図である。
同図において、101は表示部、102は情報のスクロール方向、103はスクロールキー上部、104はスクロールキー、105はスクロールキー下部、106、107、108はキー、109はキーボードである。
表示部101は、ここに図示されないユーザーが入力あるいは保存あるいは受信した文字、数字、記号、表意文字(絵文字)、画像あるいはメールやFAXなどの情報を表示し、1画面で表示しきれない場合には、スクロール表示によって1行あるいは複数行づつ表示する。
例えば、スクロールキーの下部105を押下してON状態にする限り、情報のスクロール方向102(下の方向)にスクロールして、長い情報の後方部分の情報を閲覧できる。反対にスクロールキーの上部103を押下してON状態とした時には、上の方向にスクロールして、長い情報の先頭部分の情報を閲覧できる。
尚、第1の実施の形態では、スクロールキー104として、十文字キーを図示したが、サイド面に配置したジョグシャトルキーやキーボード前面に配置した棒状のステッキの形状をしたスクロールキーや円盤状に配置した矢印のみを表記したスクロールキーであっても良いし、キーをある方向へ押下した時に特定の方向にスクロールを行うものであれば、どのような形状のスクロールキーであっても良い。
また、第1の実施の形態では、縦方向に文字をスクロールように情報のスクロール方向を描いたが、横方向に文字がスクロールするようにしても良いし、同様に説明できる。
尚、情報とは、テキストまたは画像またはWEBまたは電子メールなどを意味するものであって、入力情報、受信情報、転送情報等の情報端末装置で表示可能なものであるならば、如何なるものであっても良い。
この時、従来の例では、スクロールキーから指を離した(リリース)時、表示している情報の表示のスクロールは止まるが、本発明の実施の形態では、スクロールキー104以外の特定の1つあるいは複数のキー、即ち、例えばスクロール中(この時、例えば、スクロールキーの下部105を押下している)にキー106を押しながら指を離した(リリース)とき、ある所定の速度で情報の最後までを表示する。そして、最後まで表示したところで停止する。
この動作をオートスクロールと呼び、特に本発明では、予め定義された1つあるいは複数のキー及びスクロールキーを同時に押下してリリースした後にこの機能を実行する。例えば、スクロールキー以外のキー106を押下しながら、同時に開放(リリース)した時、オートスクロールを実行する。
尚、必ずしも、オートスクロールを実行するためのスクロールキー以外のキーは、キー106である必要はなく、キーボード109上に配置されたキーであればどれでも良く、1つのキーではなく複数のキーと定義しても良いし、キーボード109以外にサイドキーを配置した場合にはそれらのキーであると定義しても良い。
また、スクロールキーとオートスクロールを実行するキー群以外の特定のキー群を定義し、押下したボタンの数が多いかどうかを判定し、押下したボタンの種類に応じてスクロール速度を変更するスクロール速度設定部を設けても良い。
例えば、1から9までの9つのキーをキーボード上に配置するものとして、特定のオートスクロールを実行するためのキーを“1”のキーと定義する。即ち、“1”のキーとスクロールキーの下部を押下して、同時に開放(リリース)した時に所定の速度V1でオートスクロールを実行する。
また、特定のオートスクロールを実行するためのキー(“1”のキー)を含んで、“1”、“2”の2つのキーを押してスクロールキーを開放した場合は“1”のキーだけを押下してオートスクロールを実行した速度V1よりも早い速度V2でスクロールを実施するようにしても良いし、更に“1”、“2”、“3”のキーを同時に押してスクロールキーを開放した場合は“1”のキー及び“2”のキーを押下してオートスクロールを実行した速度V2よりも更に早い速度V3でオートスクロールを行うとしても良い。また、オートスクロールを実行するキー以外のキーは押下しても無効であるとしても良い。
尚、速度を調節するキーの割り当ては、通常、学習に使用するキーとオートスクロールを実現するキーを含んで、どのようなものでも良く、例えば3x3の9つのキーを持つキーボードにおいて、一番左上のキーを学習に使用するキー、左から2番目のキーをオートスクロール開始キーと定義して、最下段のキーは全てオートスクロールの速度を調節するためのキーとして定義しても良い。
また、予め設定した所定の速度で全ての情報で同じ速度でスクロールしても良いが、カテゴリー毎に予め設定された所定の速度に従って、オートスクロールを行っても良い。
カテゴリーとは、情報を区別、分類する定義であって、情報を入力情報、編集情報、受信情報、転送情報と分類するのを第1の例として、第2の例としては、テキストまたは画像またはWEBまたは電子メールというように情報を区別、分類しても良い。更にカテゴリーの第3の例としては、電子メールを電子メールのサブジェクト(件名)毎に分類するとしても良いし、更に第4の例としては、電子メールを電子メールのサブジェクト(件名)毎に分類するとしても良い。電子メールをサブジェクト(件名)で分類する場合には、必ずしも、サブジェクト(件名)は全く同一のものではないので、同じキーワードを持つものを同じサブジェクト(件名)を持つものであると判別すれば良い。
次に、学習した速度に応じてオートスクロールを実現する例を次に述べる。例えば、図1のキー106を押しながらスクロールしているときはスクロールの速度をスクロール速度学習部がユーザーのスクロール速度を学習し、再び別の情報を閲覧してスクロールキーでスクロールした時、キー107を押下し、キー107とスクロールキーを同時に開放した時、スクロール速度学習部が学習したスクロール速度にスクロール速度設定部は設定し、スクロール速度設定部によって決定されたスクロール速度で、オートスクロールを実施する。このように、学習をするキーとオートスクロールを実施するキーを別に定義して、学習した速度に応じてオートスクロールを実現する。
この時、情報のスクロール速度はスクロールキーの押下の度合いに応じて、線形あるいは非線形に上昇あるいは下降する特性を有することが好ましい。
尚、本実施の形態では、携帯電話のように、キーが少ない例で説明したが、パーソナルコンピューターあるいはノート型パソコン、PDAのように、複数のキーを備える情報端末であっても、同様に説明できる。
また、パソコンに用いるような複数のキーボードを接続可能とした、携帯情報端末でも同様に説明できる。例えば押下した複数のキーの種類によってスクロール速度が変化する例を1例にして述べれば、押下した時スクロール中に“A”のキーを押しながらスクロールキーを離した場合、所定の速度で情報をオートスクロール表示する。
また、スクロール中に“A”のキーを押しながら更に1を押しながらスクロールキーを離した場合はゆっくりとした所定の速度で入力情報あるいは受信情報をオートスクロール表示し、別な情報をスクロール中に“A”のキーを押しながら更に1と2のキーを押しながらスクロールキーを離した場合は中間的な所定の速度で情報をオートスクロール表示し、別な情報をスクロール中に“A”のキーを押しながら更に1、2、3のキーを押しながらスクロールキーを離した場合は高速な所定の速度で入力情報あるいは受信情報をオートスクロール表示する。
また、学習速度に応じてスクロールする例については、“L”のキーを押しながらスクロールしている時は、スクロールの速度をスクロール速度学習部が学習し、再び別の情報を閲覧してスクロールした時、“A”のキーを押しながら、“A”のキーとスクロールキーを同時に開放した時、スクロール速度学習部が学習した速度によって、オートスクロールを実施する。
更に、表示する情報をカテゴリー別(例えば、テキスト、メモ、電子メール、WEB閲覧)に分類するカテゴリー判別部を設け、このカテゴリー判別部で判別したカテゴリー毎に、スクロール速度を学習し、カテゴリー毎にスクロール速度を設定しても良い。
また、情報を複数画面に表示するときに、情報の長さを計測し、N(Nは2以上の整数)個の領域に分割する情報領域分割部を設け、N個の領域ごとにスクロール速度を学習し、N個の領域毎にスクロール速度を設定しても良い。N個の領域は必ずしも同一の大きさの領域である必要はないが、同じでも良い。この情報領域分割部の動作はカテゴリー判別部とまったく同じであり、同様に説明できる。
尚、通常、スクロールキー上部を押すと、情報の先頭が閲覧でき、スクロールキー下部を押すと、情報の終端部が閲覧できるようになっており、上記に述べた、オートスクロールは、情報の下端を閲覧するのみの例について述べたが、情報の先頭に向かってオートスクロールする場合もスクロールキー下部ではなく、スクロールキー上部に置き換えることで、まったく同様に説明できる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る情報表示装置の構成を示す図である。同図においては、キーワードの個数によってオートスクロールを停止または一時停止またはスクロール速度を変更する部分を省いている。これらは第2の実施の形態において説明する。
同図において、201は表示部、202はスクロール部、203はカテゴリー判別部、204はスクロール速度設定部、205はオートスクロール部、206はスクロール速度学習部、207はキー押下判別部、208は情報領域分割部、209は適正速度設定部、210は情報、211は選択カテゴリー指示、212はカテゴリー情報、213は押下したキーの種類、214は所定のスクロール速度、215は設定スクロール速度、216は学習スクロール速度、217は適正スクロール速度、218はオートスクロール制御情報、219はスクロール指示、220は領域情報、221はオートスクロール停止命令である。
表示部201は情報210を表示し、1画面で表示できない時は、スクロール部202によって出力されたスクロール指示219に従って、スクロール表示する。
スクロール部202は、適正速度設定部209から出力される適性スクロール速度及びオートスクロール部205から出力されるオートスクロールすべきかどうかを示すオートスクロール制御情報218に基づいて、スクロール指示219を出力する。
カテゴリー判別部203は、選択カテゴリー指示211に従って、カテゴリー情報212をスクロール速度設定部204、スクロール速度学習部206及び適正速度設定部209に出力する。選択カテゴリー指示211とは、例えば、情報210をどのようなカテゴリー(例えば、電子メール、WEBページ、スケジュールメモ、作成したドキュメント、電話帳データ一覧)で分類するかを予め定義したものである。カテゴリー情報212とは、情報210が、選択カテゴリー指示211のいずれに当たるのかを判別した結果である。
スクロール速度設定部204は、カテゴリー情報212毎のスクロール速度学習部206から出力された学習スクロール速度216によって設定スクロール速度215を決定し、オートスクロール部205に出力する。また、スクロール速度設定部204は情報領域分割部208から出力される領域情報220によって示される領域毎に、学習したスクロール速度216に応じて、設定スクロール速度215を変更する。
オートスクロール部205は、情報領域分割部208から出力される領域情報220、適性速度設定部209から出力される適性スクロール速度217、キー押下判別部207から出力されるキーの種類を示す情報213、及びオートスクロール停止命令221に基づいて、オートスクロールすべきかどうかを示すオートスクロール制御情報218を出力する。オートスクロール部205は、例えば、キー押下判別部207が出力した、押下したキーの種類213がオートスクロールの開始を表す“A”キーであって、例えば、スクロール時に“A”キーを押下して、同時に開放(リリース)した時、オートスクロールを開始する旨のオートスクロール制御情報218を出力する。
スクロール速度学習部206は、キー押下判別部207によって出力された押下したキーの種類213に応じて、予め定義された学習に割り当てられたキー、即ち、スクロールキー以外に例えば“L”のキーを押してスクロールを実行した時に、学習を開始する。これと違って、スクロールキーを押下してLのキーを押下していないときは、学習はしない。スクロール速度学習部206はスクロール部202から出力されるスクロール指示219に含まれるスクロール速度を計測、記憶する。スクロール速度学習部206は、カテゴリー情報212毎に、スクロール指示219に含まれるスクロール速度を学習して、保存、記憶、統計計算することができ、学習スクロール速度216として出力する。さらに、スクロール速度学習部206は、領域情報分割部208から出力された領域情報220に基づいて、領域毎にスクロール速度を学習する。
キー押下判別部207は、押下されたキーの種類を示す情報213を出力する。
情報領域分割部208は情報210をN(Nは予め指定された2以上の正の数)個の領域に分割し、領域情報220としてオートスクロール部205、スクロール速度学習部206、スクロール速度設定部204に出力する。
適正速度設定部209は、学習スクロール速度216やカテゴリー毎あるいは領域毎に変化させた設定スクロール速度215を適切な範囲に再設定するもので、例えば、情報のスクロールを開始する先頭で、極端に早いスクロールを開始するユーザーの学習速度を学習しても、一定以上に早くスクロールすることがないように速度の調節を行い、N個の領域に分割してスクロールする時でも、不連続にスクロール速度を変化させないように、スムージングをかけて連続性を維持する動作をし、適正スクロール速度217として出力する。また、カテゴリー情報に応じてスムージングの方法を変えても良い。
本発明の実施の形態に係る情報表示装置においては、表示部201は情報を表示し、1画面で表示できない時は、スクロール部202によって出力されたスクロール指示219に従って、スクロール表示する。1画面で表示できるときは、特にスクロールを実施しない。従来の例では、スクロールキーを押下して、スクロールキーを離した時点で情報のスクロールはとまる。しかし、本発明ではキー押下判別部207が出力した、押下したキーの種類213によって、オートスクロール部205はオートスクロールすべきかどうかをオートスクロール制御情報218として出力し、スクロール部202はこれに応じて、残りの情報を全て予め定められた所定の速度でスクロール表示する。また、学習したスクロール速度があるときには、これに応じたスクロール速度でスクロールする。更に、カテゴリー毎にスクロール速度を変更しスクロールし、また、カテゴリー毎に学習したスクロール速度で、スクロールする。更に、情報をN(Nは2以上の整数)個の領域毎に分割し、領域毎にスクロール速度を変更可能としオートスクロールを行い、更に、N個の領域毎に学習を行い、次回、別の情報を参照時に、オートスクロールを実施した時、学習したスクロール速度に応じてスクロールを実施する。
ここで、オートスクロール制御情報218は、当該の領域あるいはカテゴリーでオートスクロールすべきかどうかを表す制御情報で、スクロール部202はオートスクロール制御情報218でオートスクロールをすべきかどうかの情報を参照して、オートスクロールすべきかどうかの情報がON(スクロールすべき)である時、指定されたオートスクロール速度でオートスクロールする。指定されたスクロール速度は、適正速度設定部209が設定した適性スクロール速度217となる。オートスクロール制御情報218がOFFの時は、従来と同様、スクロールキーを離した時点でスクロールは停止する。
適正速度設定部209は、学習スクロール速度216やカテゴリー毎あるいは領域毎に変化させた設定スクロール速度215を適切な範囲に再設定するもので、例えば、情報のスクロールを開始する先頭で、極端に早いスクロールを開始するユーザーの学習速度を学習しても、一定以上に早くスクロールすることがないように速度の調節を行い、N個の領域に分割してスクロールする時でも、不連続にスクロール速度を変化させないように、スムージングをかけて連続性を維持する動作をし、適正スクロール速度217として出力する。また、カテゴリー情報に応じてスムージングの方法を変えても良い。
また、例えば、オートスクロール制御情報218とは、キー押下判別部207によって、スクロールキー以外に例えば“A”のキーを押して開放(リリース)した時にONに設定される。これと違って、スクロールキーを押下して他のキーを押さずに開放した時は、オートスクロール制御情報218はOFFとなり、本発明は実施されない。
同様に、スクロール速度学習部206は、キー押下判別部207によって出力された押下したキーの種類213に応じて、予め定義された学習に割り当てられたキー、即ち、スクロールキー以外に例えば“L”のキーを押してスクロールを実行した時に、学習を開始する。これと違って、スクロールキーを押下してLのキーを押下していないときは、学習はしない。
尚、学習を開始するためのキー、あるいはオートスクロールを行うためのキーの割り当ては、必ずしも、“L”キーや“A”キーである必要はなく、キーボード上にあるキーあるいはサイドキー等何でも良い。
ここで、スクロール速度の学習についてまず説明する。
例えば、図1のユーザーがスクロールキー下部105を押下しながらスクロール中に、学習に割り当てられた“L”キーを押下している時、図2のスクロール速度学習部206はスクロール部202から出力されるスクロール指示219に含まれるスクロール速度を計測、記憶する。尚、複数回学習を実施した場合には、N回の学習の総平均でも構わないし、ある閾値以上の極端な学習をデータは破棄するなどしても良いし、どのような方法で学習したデータを平滑化、平均化しても構わない。即ち、学習を選択しているときに、スクロール指示219を参照すれば、容易にユーザーのスクロール速度を学習することが可能で、例えば、停止して情報を閲覧する期間TLX(TLXは例えばN回目のスクロールキーの押下で移動した位置の情報を閲覧する有限の期間)を重みとして考慮して、学習速度を調節しても良いし、無視しても良い。
次に、学習した速度(スクロール速度)に応じてオートスクロールする過程について説明する。
スクロール速度設定部204は、カテゴリー情報212毎のスクロール速度学習部206から出力された学習スクロール速度216によって設定スクロール速度215を決定し、オートスクロール部205に出力する。
オートスクロール部205は、例えば、キー押下判別部207が出力した、押下したキーの種類213がオートスクロールの開始を表す“A”キーであって、例えば、スクロール時に“A”キーを押下して、同時に開放(リリース)した時、オートスクロールを開始する旨のオートスクロール制御情報218を出力する。この時、スクロール部202は、オートスクロール部205から出力されるオートスクロール制御情報がON(スクロールすべき)である時、適正スクロール速度設定部209によって、本来のスクロール速度を変更し、オートスクロール表示する。スクロール指示219はスクロールを開始する制御情報だけでなく、通常ユーザーがスクロールしている速度も含んでいるものとする。
次に、情報のカテゴリー毎にオートスクロールの速度を可変にする過程について述べる。
カテゴリーとは、情報の分類であって、例えば携帯情報端末で、管理、閲覧、保存、編集、移動、複製を行うことができる情報の種類である。例えば、電子メール、画像、テキスト文書、文書作成ソフトで作成した文書、WEB、JAVAで表示する画面、等がカテゴリーであり、カテゴリーに分類するとは、このような情報の種類に従って分類することである。あるいは、電子メールに関して、共通の電話会社に加入している加入者同士で交換可能な文字数が短いものをショートメッセージ、一般の電子メール、即ち文字数の長いものをロングメールと分類するのもカテゴリーに従って分類することである。更に、電子メールやその他の情報のようにファイルの中に意味的な階層構造を持つ場合は、宛先、送り元、件名、本文、添付ファイルなど情報の階層毎に分類することもカテゴリーに従って分類する1例である。
カテゴリーに分類するためには、例えば、第1の手法として情報がファイルとして保存あるいは受信した状態においては、ファイルの拡張子かファイルの先頭に書き込まれたヘッダー情報から判別する手法があり、第2の手法として情報を作成あるいは変更した時点で、情報のカテゴリーは、作成したアプリケーションあるいは変更したアプリケーションにおいて判別可能であって、カテゴリーを分類する方法はいかなるものであっても良い。
また、例えば、電子メールにおいて本文を閲覧する時と、それに添付される情報、例えば画像や絵文字で形成される描画、JAVAで書かれたスクリプトがある時は、それらを別々のカテゴリーとして定義し、本文、JAVAで記述された画像としてカテゴリーを判別する。
また、スクロール速度を電子メールとその他の文書で区別する必要がない場合は、同じカテゴリーとして定義しても良いし、カテゴリーの定義はスクロール速度を学習する単位として、ユーザーが任意に決めることができるものとする。
このようにして情報のカテゴリーを定義し、その定義したカテゴリー毎に分類し、スクロール速度をカテゴリー毎に学習及び変更する。
即ち、情報をカテゴリー毎に別々にスクロール指示219に含まれるスクロール速度を学習して、保存、記憶、統計計算する。例えば、カテゴリー判別部203は、選択カテゴリー指示211に従って、例えば、電子メール(カテゴリーの1つ)の閲覧速度を計測するために、カテゴリー情報212として現在閲覧中の情報が電子メールであることをスクロール速度学習部206、スクロール速度設定部204に通知する。選択カテゴリー指示211とは、例えば、情報210をどのようなカテゴリー(例えば、電子メール、WEBページ、スケジュールメモ、作成したドキュメント、電話帳データ一覧)で分類するかを予め定義したものである。カテゴリー情報212とは、情報210が、選択カテゴリー指示211のいずれに当たるのかを判別した結果である。故に、スクロール速度学習部206は、カテゴリー情報212毎に、スクロール指示219に含まれるスクロール速度を学習して、保存、記憶、統計計算することができ、学習スクロール速度216として出力する。
次に、情報の領域毎にオートスクロールの速度を可変にする過程について述べる。領域ごとの学習は、カテゴリー毎に学習、オートスクロールを実施することとまったく同様に説明できる。
例えば、情報領域分割部208は情報210をN(Nは予め指定された2以上の正の数)個の領域に分割し、領域情報220としてオートスクロール部205、スクロール速度学習部206、スクロール速度設定部204に出力する。スクロール速度設定部204は情報領域分割部208によって分割された領域毎に、学習したスクロール速度216に応じて、設定スクロール速度215を変更する。
尚、先頭部分N1(N1は例えばNの先頭30%)個の領域では少し早めに速度V1でスクロールし、中間部分(中間部分はN1とN2の間)では速度V2でスクロールし、後半部分N2(N2は例えばNの後半30%)個の領域では速度V3、ゆっくりとした設定クロール速度210にするというように、予め設定された速度のテーブルを参照して可変にしても良いし、領域毎に学習した速度でスクロールするようにしても良い。速度V1、速度V2、速度V3の関係はどのようなものであっても良いが、例えば、はじめ遅く、中間では早く、後半ではまたゆっくりとしたい場合には、V2>V1>=V3などとすれば良く、領域はいくつに区切っても良いし、また、速度の変化する領域の数を3段階にする必要はなく、また、速度の変化は何段階にしても良い。
また、情報を例えばL(Lは所定の定数)行で表示することを前提とする表示系においては、情報をL行の領域あるいはL以下の領域に情報領域分割部208で分割して領域情報220を出力すれば、まったく同様に説明できる。速度変更の領域の個数は、情報の長さをJL行とすると、JLをLで割った値がページ数となるが、スクロール速度の変更をページ単位で行っても良いし、1ページ以上の複数の領域毎に調節してもどちらでも良いし、不規則に速度変更領域の長さを設定しても良い。
尚、以上の全ての過程において、学習スクロール速度216と設定したスクロール速度210は同じであっても構わないが、異なるものであっても良い。異なるものであるとは、所定のスクロール速度214がスクロール速度設定部204に設定される場合、どちらが優先されるかを調整するようにしても良い。例えば、オートスクロールを開始する先頭部分や終端部分でのみ、所定のスクロール速度214に従って設定スクロール速度215を設定しても良い。この時、スクロール速度設定部204が、学習スクロール速度216の切り替えタイミングを制御しても構わないし、スクロール速度学習部206で切り替えてもどちらでも良い。このようにすることによって、例えば学習したスクロール速度がまだ、使用できない状態にあるとき、あるいは学習されていない場合でも、所定のスクロール速度214に応じて、設定スクロール速度215を決定して出力すれば良い。
また、次に、学習スクロール速度216即ち設定スクロール速度215を適切な値に変更して、不自然なスクロールや早すぎるスクロール、あるいは遅すぎてスクロールを抑制する機構について述べる。
例えば、学習スクロール速度216が適切であるかどうかを判定する適正速度設定部209を設け、一定以上は遅くならないように制限し、あるいは逆に一定以上は早くなりすぎないように制限して、適正スクロール速度217を設定しても良い。あるいは、学習スクロール速度216が例えば領域毎に変化するとき、あまりに大きく変化すると、情報の閲覧がしづらくカクンとなることがある。これを防ぐために、適正速度設定部209は、所定の閾値以上に設定スクロール速度215が変化しないように抑制した値に変更して適性スクロール速度217に変更して設定しても良い。例えば好ましくは、5%以上の急激な変化は行わないようにする。例えば、速度の変化が極端に変更されるとスクロールする文字画面にカクンという感じが残るので、適正速度設定部219で適正スクロール速度217を急激な変化が起こらないように、スムージングしても良い。例えば、本来3つの領域に分割して速度変更をする場合でもあまりに速度の変更が急激である場合、即ち所定の閾値VDX(VDXは領域Nから領域N+1へ速度を変更する場合の速度の差分値)を超える速度変更が行われようとしている場合は、適正速度変更部219で適正スクロール速度217を5つの領域に変更して速度変更を行うようにしても良い。また、領域Nから領域N+1への次の領域変速度変更の差分は前記記載の所定の閾値VDXを越えないように適正速度設定部219で抑制しても良いし、速度変更のN個の領域は同一の大きさであっても良いが、必ずしも同一である必要はない。また、情報を分割する速度変更の単位L行はいくつでも良く、可変でも良い。
以上の構成によって、学習した速度でオートスクロールをする表示機能を実現できる。また、情報をカテゴリー毎に分類することで、カテゴリー毎に学習したスクロール速度でスクロールすることができる。また、情報をN個の領域に分割して、領域毎に学習したスクロール速度でスクロールすることができる。更に、情報を長さLの領域で分割して、領域毎に学習したスクロール速度でスクロールすることができる。
また、ここで、スクロール速度設定部204が、スクロールキーとオートスクロール以外のキーとそれ以外の複数のキーを押下した時に、所定の速度でスクロールを実施し、キーの種類213に応じて、スクロール速度を変化して設定する例について述べる。
この発明は、上記の構成例の一部で、同様に実現できる。カテゴリー判別部203及びスクロール速度学習部及び情報領域分割部208は必要ない。
キー押下判別部207から出力された押下したキーの種類213に応じて、例えばユーザーが、“A”キー(オートスクロール開始キー)と“1”を押下しながらスクロールキーを開放(リリース)した時は、情報はスクロール速度V1(V1は例えば0.5秒に1行スクロール、即ち毎秒2行のスクロール)でオートスクロールを実施する。また、例えば、ユーザーが、“A”キーと“1”と“2”を押下しながらスクロールキーを開放(リリース)した時は、情報はスクロール速度V2(V2は例えば0.5秒に1.5行スクロール、即ち毎秒3行のスクロール)でオートスクロールを実施する。更に、例えば、ユーザーが、“A”キーと“1”と“2”と“3”を押下しながらスクロールキーを開放(リリース)した時は、情報はスクロール速度V3(V3は例えば0.5秒に2行スクロール、即ち毎秒4行のスクロール)でオートスクロールを実施する。
これらのキーは全て押下したキーの種類213としてスクロール速度設定部204に入力される。
尚、この時、“A”のキーと“1”、“2”、“3”のキーは重畳しないものとして説明した。スクロール速度の学習を開始するキー、オートスクロールを実施するキー、スクロール速度調整を行うキーは重畳しないものであれば何でも良く、必ずしも、キーボードの前面に配置されている必要はない。
スクロール速度の学習を開始するキーとオートスクロールのキーが同時に押下されてスクロールキーがリリースされた時に、オートスクロールのキーを優先するようにすれば、スクロール速度の学習を開始するキーを速度調整のキーとして重複して使用することもできる。
以上のように、オートスクロールを実施するキー以外の複数のキーを押すことで、スクロール速度の調整ができる。
上記の説明において、カテゴリーを機能カテゴリー即ち表示する情報の種類、例えば、電子メール、画像、文書としたが、カテゴリーの定義は例えば、電子メールのサブジェクト(件名)ごとであっても良いし、電子メールの受信者毎と定義しても良い。
また、オートスクロールを停止するために割り当てられたキー、例えば“S”キーや“ESC”キーや携帯電話では電源キーを押下した時、ここに図示されないオートスクロール停止部がオートスクロール停止のためのオートスクロール停止命令221を発行して、オートスクロール部を直接中断あるいは一時停止するか、スクロール速度設定部204がオートスクロール停止命令221を入力として参照し、スクロール速度を0(ゼロ)にするようにすると良い。一時停止とは、所定の期間だけスクロール速度を0(ゼロ)にすることである。例えば、オートスクロール停止命令221とは2バイトの情報であって、1バイトが8ビットで0から255の数値を表すものとして、1バイト目が0と1の値をもつ変数として、1バイト目が0の時は特にオートスクロールを停止せず、1バイト目が1の時はオートスクロールを停止するように命令と定義し、1バイト目が1の時は2バイト目を停止する時間を表す情報であると定義する。また、オートスクロール停止命令221の2バイト目が0から240の間の時は該当する数値を2で割った秒数だけ一時停止するようにし、2バイト目が255の時はオートスクロールの停止を実行して、表示した情報を表示した状態にする。
この状態(オートスクロール表示機能が停止または一時停止した状態)で特に再開あるいはオートスクロール機能の停止の指示がない限り、情報を表示したまま停止する。例えば、この状態になったとき、他のキーを同時に押下せずにスクロールキーの上方向あるいは下方向を押下したときには全てのオートスクロールの状態をリセットして通常のスクロールを行うようにしても良い。また、オートスクロールの再開を行うキーは予め別に定義しても良く、オートスクロールの停止状態あるいは一時停止状態において、例えば、再び“A”キーとスクロールキーを押下した時に再開しても良いし、別なキーで再開を定義しても良い。
また、オートスクロールを停止または一時停止するためのキーはどのようなものであっても良い。即ち、オートスクロールを停止するためのキーとしてESCキーや携帯電話では電源キーを割り当て、一時停止を実現するキーとして“S”キーを割り当てて、“S”キーを押下した時には所定の時間(例えば15秒)一時停止するようにしても良い。更に本機能を終了するには、情報が停止または一時停止されている状態(停止状態あるいは一時停止状態)にある時、表示自体の停止キーとしてESCキーや携帯電話では電源キーを割り当てても良いし、表示機能の停止はどのようなものであっても良い。
更に、オートスクロールの停止または一時停止を実現する例に関しては、予め定義及び登録したキーワードを発見した時に停止する例、またはキーワードを発見した数に応じて一時停止期間を変更する例、またはキーワードを発見した数に応じてスクロール速度を変更する例に関して、第2の実施の形態で述べる。
図2に示したブロック図において、キー押下判別部207及びスクロール速度設定部204により、スクロール中にスクロールを実施するスクロールキー以外の1つまたは複数の特定のキーがスクロールキーと共に押下され、その後スクロールキーと特定キーとが開放されたことを検出する。
また、スクロール部202、オートスクロール部205及び適性速度設定部209により、スクロールキーと特定キーとが開放されたことが検出された場合に、表示部201に情報を所定の速度で情報の終端までスクロール表示させる。
さらに、スクロール速度学習部206及びキー押下判別部207により、スクロールを実施するスクロールキー以外の1つまたは複数のキーを押下しながらスクロールする際にスクロール速度を学習する。
さらに、スクロール速度設定部204及びキー押下判別部207により、スクロール中にスクロールを実施するスクロールキー以外のオートスクロールを開始するための第1のキーとスクロールキー及び第1のキー以外の第2のキーがスクロールキーと共に押下された時に、第2のキーの種別を判別する。
スクロール部202、オートスクロール部205及びキー押下判別部207により、第1及び第2のキーが開放された際、決定されたオートスクロールの速度で、表示部201に情報をスクロール表示する。
次に、学習速度とオートスクロール速度について更に詳しく述べる。
図3は、学習速度及びオートスクロール速度を説明するための図である。
図3においては、あるユーザーが少なくともVAE行を有する情報を表示して閲覧した時における、時間毎の表示行数の経過を図示したものである。
学習開始時間にVLS行まで表示している時に、学習を開始する。即ち、例えば、“L”キーとスクロールキーを押下して下方向に情報をスクロールする。学習終了時間にVLE行まで表示している。尚、停止期間では、情報の表示は停止したまま、ある情報を表示している。
ここで、学習終了時間までには、これらの停止期間が存在するために、学習速度の計算方法には2種類ある。第1の計算方法は、(VLE−VLS)/((学習終了時間−学習開始時間) − 停止期間)でありこれが第1学習速度であって、第2の計算方法は、(VLE−VLS)/(学習終了時間−学習開始時間)であってこれが第2学習速度である。
即ち、第1学習速度は通常、第2学習速度よりも早い(大きい)。但し、第1の計算方法を実施する即ち停止期間を考慮するためには、停止期間に対しても学習時間であるという指定を行う必要があり、学習のためのキーが文字入力などに使用されないキーである必要があり、例えばFUNCTIONキーや携帯電話では機能キーと呼ばれるキーを学習に割り当てれば、スクロール時に誤って文字を入力してしまうことを防ぐことができる。
尚、学習を開始する前に別なメニューから学習速度をリセットする機構を設けても良いし、あるいは、反復して学習する度に学習速度を平均して、学習効果を反映するように設定しても良いし、学習を実行するたびに学習速度を更新しても良い。
また、図3においては、1度通常のスクロールを行った後、VAS行まで表示して、停止して情報を閲覧した後、オートスクロール開始時間からオートスクロールを開始し、VAE行まで表示して表示を停止し、オートスクロール終了時間でオートスクロール表示を終了する。オートスクロール速度は、先述の第1学習速度か第2学習速度のいずれかであるか、あるいは今までの学習速度の平均である。この後何度、オートスクロールを実行しても良いし、学習速度は保存され、リセットされない限り、ユーザーのスクロール速度を学習したものである。
次に、図4乃至図6のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態に係る情報表示装置の動作について説明する。なお、図4乃至図6において図2と同一部分には同一符号を付して説明する。
まず、S1における初期化処理において、本発明を使用するのかどうか、どのようなキーをスクロール速度の学習キーに割り当てるのか、また、本発明のスクロール速度を用いたスクロールキーはどのキーに割り当てるのか、を設定する。また、学習したスクロール速度を使用しないスクロール時には所定のスクロール速度214をユーザーが手動でセットするのか、あるいは、工場出荷時の値を用いるのかを設定する。更に、S10におけるカテゴリー判別処理で用いるカテゴリー、即ち選択カテゴリー指示211にはどのようなものがあってスクロール速度をどのカテゴリー毎に変更するのか、S9における情報領域分割処理における領域の大きさはどのように変更するのか、即ち、固定の行数で分割した領域であるのか、可変行数を設定した領域であるのかを設定する。
S1における処理化処理に続いてキー押下判別処理が行なわれる(S2)。キー押下判別処理においては、スクロール中に押下しているキー群を取得する。本発明の実施の形態において、学習用キーとして割り当てられたものを押下しながらスクロールしている場合には、それを検出し、また、本発明の開始キー、即ち、S4におけるスクロール速度学習処理によって得られた、学習スクロール速度216に応じてスクロールの実施を開始するキーがあるかどうかも検出する。
次に、学習用キーとスクロールキーを押下・リリースしたかどうかを判別し(S3)、学習用キーとスクロールキーを押下及びリリースした場合には、スクロール速度学習処理を行なう(S4)。尚、このS3における判別処理の代わりに、S2におけるキー押下判別処理において検出された押下されたキーの種類を変数として保存し、これに応じてS4におけるスクロール速度学習処理がスクロール速度の学習を開始するかどうか判別しても良い。
更に、S12における開始用キーとスクロールキーを押下・リリースしたかどうかを判別する処理において、本発明の有効無効の判別を行い、S13におけるオートスクロール停止処理でオートスクロール停止命令221を発行し、オートスクロール停止命令221によってS7におけるオートスクロール処理にオートスクロールの停止を要求する。S7におけるオートスクロール処理はオートスクロール停止命令221に従って、オートスクロール制御情報218を発行し、オートスクロールを停止する。尚、S2におけるキー押下判別処理において検出された押下されたキーの種類に応じて、S7におけるオートスクロール処理でオートスクロールの停止処理を行っても良い。
次に、S4におけるスクロール速度学習処理において、領域情報220とカテゴリー情報212に基づいて、スクロール速度を学習し、学習スクロール速度として出力する。スクロール速度はS8におけるスクロール処理が出力するスクロール指示219の中に含まれているものとする。スクロール指示219はスクロール速度とスクロールの方向で構成される。学習スクロール速度216は、カテゴリー毎の行単位あるいは領域単位での速度を平均化し、学習したものとなる。
S5におけるスクロール速度設定処理においては、領域情報220、学習スクロール速度216に基づいて、設定スクロール速度215を出力する。設定スクロール速度215は、学習スクロール速度216を設定スクロール速度215として算出してもよいし、領域毎に変化する学習スクロール速度216に平滑化(スムージング)をかけて、連続する領域間で不連続な変化が起こらないように、調節しても良い。また、所定のスクロール速度214は本発明が有効でないときに用いるか、または、情報の最初の数行や最後の数行はゆっくりと表示した方が良い時、これらの値を設定するために予め定められた値として用いる。
S6における適正速度設定処理においては、学習スクロール速度216が学習の過剰や良く無い条件で学習した時のデータが反映されて不適切な値となり、学習スクロール速度216から設定スクロール速度25を算出した場合に所定の値以上に早いスクロール速度や遅い速度以下に設定されたときに、補正する処理を行う。また、領域毎にスクロール速度を変更する場合には、領域Aから領域A+1へ移行する時、速度の変化が急激であると、ユーザーから見て不自然なスクロールとなることがある。このような現象を防ぐために、ある領域から継ぎの領域へ移行する際にスクロール速度を変更する際には、所定の閾値以上に変更しないようにする。
S11における表示処理においては、情報210を表示する処理を行う。表示処理においては、S8におけるスクロール処理において出力されたスクロール指示219に従って、情報210を表示する。
S8におけるスクロール処理は、本発明が無効であるときも、情報210の表示においてスクロールを行う。尚、スクロール指示219とは、文字あるいは画像あるいはWEBといった情報をスクロールする速度とスクロールする方向を指示するものである。
また、S9における情報領域分割処理においては、情報210を予め定められた領域に分割する。例えば、スクロール速度を平均化して学習する単位を20行毎としても良いし、情報219の先頭を閲覧するときは10行毎であるが200行以上ある情報210の200行目以降は20行の単位でスクロール速度の変更単位を変更するようにしても良いし、表示すべき情報210が画像を添付されたものであれば、文字の部分と画像の部分を異なる領域とみなして、スクロール速度を学習しても良い。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態において説明したオートスクロール機能、学習によるオートスクロール機能をベースにして、情報に予め設定したキーワードを登録した時、オートスクロール中にキーワードを発見したとき、スクロールが停止または一時停止またはスクロール速度が変化する実施の形態について具体的に述べる。また、キーワードに優先度(プライオリティ)を設定したとき、優先度に応じて一時停止する期間を変更し、スクロール速度を変更する例について述べる。
また、特に、本発明の実施の形態においては、長い情報を読み飛ばす際に使用するか、あるいは重要なキーワードがあるかどうかを検索するため、あるいは特定の読みたくないキーワードを読み飛ばして読むためなどに使用する。そのため、更に広範囲な情報を表示可能な文字表示方法及び文字表示装置を持った携帯情報端末装置を例に説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る情報端末装置を示す図である。
同図において、301は携帯情報端末、302は画面、303は矢印カーソル、304はカーソル操作キー、305はキー、306はキー、307はスクロール上方向表示、308はスクロール下方向表示である。
携帯情報端末301で入力、受信、保存、編集、登録された情報は画面302に表示されるが、図7の携帯情報端末301では、カーソル操作キー304で矢印カーソル303を操作して、スクロール上方向表示307を押下した時には上にスクロールを実施して情報の先頭部分を閲覧でき、スクロール下方向表示308を押下した時には下にスクロールを実施して情報の終端部分(最後の方)を閲覧できる例である。キー305、キー306は文字の入力などに用いるキーである。
本発明の第2の実施の形態においては、スクロールキーを直接押下しながらスクロールをするわけではないが、スクロール上方向表示307あるいはスクロール下方向表示308を矢印カーソル303で押下し続けることが同義である。スクロール速度の学習の際には、キー305を押下しながら、スクロール上方向表示307あるいはスクロール下方向表示308を矢印カーソル303で押下し続けている間に行い、オートスクロールは例えばキー306を押下しながら、スクロール上方向表示307あるいはスクロール下方向表示308を矢印カーソル303で押下し、リリースした時から開始する。
このような携帯情報端末では、比較的多くの情報を一度に表示可能であるが、それに合わせて比較的大きな情報(ページ数や行数が多い情報)が閲覧の対象となり、オートスクロールを停止あるいは一時停止あるいはスクロール速度を変更する必要がある。即ち、本発明の第1の実施の形態を用いて、オートスクロールを実施した場合に、加えて、必要なキーワードを登録して、キーワードが発見された際にオートスクロールが停止または一時停止またはオートスクロールの速度を変化して情報を見やすくする。あるいは逆に読みたくないキーワード(性的表現や暴力的表現など)を見つけた際には、オートスクロール速度を早くして読み飛ばしてオートスクロールを行う例について述べる。
即ち、キーワードに予め優先度を付与及び登録して、優先度と検出されたキーワードの数に応じて、停止するか、または一時停止する期間を変更またはオートスクロールの速度を変化して情報を見やすくする。例えば、優先度を正から負の値で付与できるようにする事(例えば−5から+5までの整数)によって、優先度が0より大きな値であるときは値が大きなほどキーワードの存在するページの表示の一時停止期間を長くし、0であるときはキーワードが見つかった時には停止を表し、マイナスの値を設置した時は小さな値を設定するほど早くスクロールする(スクロール速度を早くする)ように定義すれば良い。また、どのような優先度の設定の方法を取っても良い。停止するまたは一時停止期間を設けるとは、スクロール速度を0にして、スクロール表示を停止すれば良い。
例えば、優先度を+5から−5の間の整数で表現するとして、優先度が0の時は停止、+5の時は50秒間一時停止、+4を40秒間停止、+3を40秒間停止、+2を20秒間停止、+1を10秒間停止、−1を速度V1、−2を速度V2、−3を速度V3、−4を速度V4、−5を速度V5でスクロールするものと定義すれば良い。ここで、V1、V2、V3は通常のスクロール速度VNよりもゆっくりしたスクロール速度(遅いスクロール速度)であってV1<V2<V3<VN、V4、V5はV5>V4>VNなどとすれば、V1、V2、V3を設定した時は、通常のスクロール時よりもゆっくりとした速度で情報を閲覧できるので、読みたいキーワードに優先度−1、−2、−3を設定し、V4、V5の時は通常よりも速い速度でスクロールするために情報が読みにくくなるので、不必要な情報などには優先度―4や優先度―5を設定すれば良い。
尚、優先度は、上記のように負や正の値で設定しても良いし、直接的にスクロール速度を設定するようにしても良い。また、停止するときの条件(停止または一時停止)を記述するために、別なフラグあるいは変数を定義しても良いし、優先度には停止、一時停止の期間を表現し、スクロール速度を変更できる表現であれば、どのような定義方法であっても良い。例えば、優先度を2バイトの変数であるとして、1バイト目が0であるときは特に停止せず、1であるときはキーワード発見時には停止、2であるときは一時停止、3であるときはスクロール速度の変更を表すものであって、2バイト目は1バイト目が2あるいは3であるときだけに有効であって、1バイト目が2であるときは一時停止期間を表し、1バイト目が3であるときはスクロール速度を変更する指定情報であると定義すれば良い。スクロール速度を変更する情報は、スクロールス速度を直接に指定するものであっても良いし、差分値表現VD(スクロール速度を現在スクロールしているスクロール速度VCURRENTよりもVDだけ変更したVCURRENT+VD)で行ってもどちらでも良い。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る携帯情報端末装置の構成を示す図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付しその説明を省略する。
図8においては、説明を簡略化するため、スクロール速度の学習機能、スクロール速度のカテゴリー毎の学習機能、領域毎の学習機能の処理も説明の都合上省略するが、導入しても同様に説明できる。即ち、図2に図示した第1の実施の形態の構成そのままに追加して説明できるが、説明を簡易にするため、省略する。学習機能を追加しても、カテゴリー毎の学習機能、領域毎の学習機能を追加しても同様に説明できる。
同図に示すように、本発明の実施の形態においては、図2に示した構成に加えて、キーワード数計測部401、キーワードリスト402、キーワード優先度設定部403、及びオートスクロール停止部406が設けられている。
表示部201は情報210を表示し、スクロール部202から出力されるスクロール指示219に従って、文字をスクロール表示する。スクロール指示219とはスクロールする速度及びスクロール方向を指示するものであって、例えば、スクロールキーを離した(開放した)時点では、従来の例ではスクロールは停止する。本実施の形態においては、キー押下判別部207で取得した押下したキーの種類213が予め定義されたオートスクロールを開始するものであれば、オートスクロール部205によって出力されたオートスクロール制御情報218及び適正速度設定部209によって出力された適正スクロール速度217に従って、オートスクロールを開始する。適正速度設定部209はスクロール速度設定部204で設定したスクロール速度215を適切な範囲内に設定しなおす。
まず、情報が予め登録したキーワードをいくつか含むと検出した時に、停止または一時停止またはスクロール速度を変更する例について述べる。
キーワード優先度設定部403は、キーワードリスト402を参照しながら、ここに図示されないユーザーがキーワードに優先度を登録する。優先度とは、先述したように、停止または一時停止する期間またはオートスクロールの速度を表すものであって、設定した優先度はキーワード優先度設定指示405として、スクロール速度設定部204に出力される。この過程は、通常、オートスクロールを開始する前に実施される。ここで、キーワードリスト402とはオートスクロール停止または一時停止あるいはオートスクロールの速度変更を行うために、ここに図示されないメニューやツールで登録したキーワードをリスト化したものである。
キーワード数計測部401は、情報210を入力として、オートスクロール制御情報218によってオートスクロールの開始を検知して、情報210のオートスクロール開始以後に、情報210にキーワードリスト402に登録されるキーワードの個数を計測し、キーワード数405としてスクロール速度設定部204へ出力する。スクロール速度設定部204は、特に指定がない限り、所定のスクロール速度214に従って設定スクロール速度215を決定する(例えば同じ値を設定する)が、キーワード数計測部401からのキーワード数が1以上であるときは、キーワード優先度設定指示404を元にして、該当するキーワードの停止または一時停止またはオートスクロール速度の変更値を参照して設定スクロール速度215を決定する。適正速度設定部209は、設定スクロール速度215を入力としてスクロール速度を適切な範囲内に修正し、また、情報の表示がカクンと歪まないように1度に多くの変化を行わないように抑制する、即ち、オートスクロール速度を1度に変化するのではなく複数行に渡ってスムージングしながら変化させる。
次に、情報の中の予め登録したキーワードの数を計測し、キーワードの個数に応じて、一時停止期間またはスクロール速度を変更する例について述べる。
スクロール速度設定部204は、特に指定がない限り、所定のスクロール速度214に従って設定スクロール速度215を決定する(例えば同じ値を設定する)が、キーワード数計測部401からのキーワード数が1以上であるときは、キーワード優先度設定指示404を元にして、該当するキーワードの停止または一時停止またはオートスクロール速度の変更値、あるいは優先度(キーワード優先度設定指示404)を参照して設定スクロール速度215を決定する。
尚、停止とはオートスクロール速度をゼロに設定して情報を表示することであって、一時停止とは、オートスクロ−ル速度をゼロに設定して情報を表示するが、所定の期間停止後、再びオートスクロールを実施することである。一時停止期間は長いと停止とみなされるので、好ましくは1分以下とする。
次に、キーワード毎に停止または一時停止またはスクロール速度の変更値を優先度として登録し、登録したキーワードを検出した場合、優先度と計測個数に応じて、一時停止期間またはオートスクロール速度を変更する例について述べる。
一時停止期間の変更とオートスクロール速度を変更する場合は、同様に説明できるが、まず、一時停止期間の変更から述べる。
例えば、キーワード数405が1よりも大きい、即ち2以上の場合で、いずれの変更要求も一時停止期間の変更である時、登録されている各キーワードにおける優先度の一時停止期間変更値の総和であっても良いし、総和平均しても良いし、中央値(メディアン)でも良いし、予め定められた一時停止期間テーブルに従って延長しても良いし、最も大きな変更値(延長値)即ち一番ゆっくり表示するように要求する一時停止期間変更要求を選択して変更しても良い。
また、キーワード数405が1よりも大きい、即ち2以上の場合で、いずれの変更要求もオートスクロールの速度の変更である時、登録されている各キーワードにおける優先度の速度変更値の総和であっても良いし、総和平均しても良いし、中央値(メディアン)でも良いし、予め定められた減速テーブルに従って減速しても良いし、最も大きな変更値即ち一番ゆっくり表示するように要求するオートスクロールの速度変更を選択して変更しても良い。
尚、総和平均を取るとは、総和にした場合、非常に大きな変更値となる場合があるので、適正速度設定部209で適切なオートスクロールの変更値に修正する。即ち、総和平均を取るとは、N(Nは2以上の整数)個の変更データが存在するとき、N個のデータ全てを加算して、Nで割ることである。また、平均を取るときに、所定の閾値より大きな変更値を無視しても良い。
また、予め定められた減速テーブルに従って減速するとは、N個の変更データが存在するとき、例えば、Nが1から5個の場合はVA(VAは所定の減速値)分減速し、6から10の場合はVB(VBはVAよりも大きな所定の減速値)分減速し、10個以上の場合はVC(VCはVBよりも大きな所定の減速値)分減速するようにすることである。
また、予め定められた一時停止期間テーブルに従って延長するとは、N個の変更データが存在するとき、例えば、Nが1から5個の場合は所定の期間TA(例えば3秒)だけ一時停止し、6から10の場合は所定の期間TB(TBはTAも大きな秒数で、例えば5秒)一時停止し、10個以上の場合は所定の期間TC(TCはTBよりも大きな秒数で、例えば10秒)だけ一時停止することである。
尚、キーワード数405が1よりも大きい、即ち2以上の場合で、キーワード優先度が停止、一時停止期間変更、オートスクロール速度の変更のいずれか2つ以上で競合する時、優先度設定したいずれの順番で処理しても良いが、好ましくは、停止、一時停止、オートスクロール速度の変更の順であることが望ましい。また、一旦、停止処理あるいは一時停止を行った場合は、オートスクロールの速度変更は無効とすることが望ましい。また、優先度登録したキーワードの順序を優先するようにしても良い。
尚、上記の説明において、キーワードの優先度(キーワード優先度設定指示404)とは、キーワードを検出した時あるいはキーワード数に応じて、停止あるいは一時停止期間あるいはオートスクロールのスクロール速度を指定するパラメータであって、先に説明したような停止、一時停止、スクロール速度の変更を区別する設定パラメータである。
また、スクロール速度の変更の表現は、遅くするのか早くするのかを表す速度方向指定及び指定のスクロール速度の絶対的指定値あるいは相対的指定値の表現方法のどちらでも良い。スクロール速度の絶対的指定値の表現とはスクロール速度を例えば、1秒間に5行、1秒間に3行などと指定する事あるいはこれらをレベル表現即ちレベル1は1秒間に5行、レベル2は1秒間に3行などと表現したものである。また、相対的指定値による表現とは、例えば、現在のスクロール速度からVD分下げるあるいはあげると言った指定方法で、スクロール速度をレベル表示する場合は、レベル1は秒速5行加速、レベル2は秒速3行加速、レベル3は秒速2行加速、レベル4は秒速1行加速、レベル5は秒速5行減速、レベル6は秒速4行減速などと定めて表現することであって何レベル下げるのかあげるのかといった指定方法である。
尚、本発明の実施の形態のオートスクロールを停止するための特定の割り当てられたキー、例えば“S”キーやESCキーや携帯電話では電源キーを定義して、オートスクロール停止部406がオートスクロール停止命令221をスクロール速度設定部204あるいはオートスクロール部205に出力して、オートスクロールを中断または停止するようにすると良い。停止の過程は、第1の実施の形態と同様である。
また、キーワードを発見した時に停止または一時停止しているあるいはスクロール速度が変更されている時に、ユーザーがオートスクロールを再開するか、あるいはオートスクロール速度を変更したい時には、上記のオートスクロール開始の動作(例えば、“A”キーとスクロールキーの下部、を押下して同時に開放する)を再び行えば良い。
尚、ここで、適正速度設定部209が、速度をスムージングする例に関して述べておく。例えば、設定スクロール速度215が相対値指定であって、例えば、1秒間に5行加速という指定がある場合、人間には視覚的に早すぎて捉えられないことがある。このような場合、1秒間5行の加速という指定を実行するときに、複数行に渡って加速を行う。例えば、2秒で2.5行加速するか、あるいは5秒で5行分(1秒で1行加速を5回)実行することである。これによって、見かけ上、オートスクロール速度を変更は急激ではないが、要求された速度変更は行うことができる。
尚、第1の実施の形態と第2の実施の形態は組み合わせて使用する、あるいは、組み合わせた構成で実施することができる。
次に、図9及び図10のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態に係る情報表示装置の動作について説明する。なお、図9及び図10において、図8と同一部分には同一符号を付して説明する。
まず、S11における初期化処理において、変数の初期化を行い、キーワードの指定、即ちキーワードリスト402の指定をここに図示されないメニュー画面などから行なう。S20におけるキーワード優先度設定処理は、キーワード毎の優先度の初期的な指定、あるいは、キーワード数と優先度が関係するのかどうか、即ち、キーワード数と優先度の関係を重み平均によって求めるのかなどのスクロール速度の決定方法の設定、即ちキーワード優先度設定指示404の設定を行う。
次に、オートスクロール中に、S14におけるスクロール速度設定処理は、キーワード優先度設定指示404、情報210から算出したキーワード数405に応じて、指定したキーワードを表示する際に、所定のスクロール速度214を加味しながら、設定スクロール速度215を決定する。
例えば、優先度とキーワード数によるオートスクロールのスクロールスピードの決定方法として、所定のスクロール速度214に優先度のみによってスクロール速度を決定するのか、あるいは、キーワード数のみよってスクロール速度を決定するのか、あるいは優先度とキーワード数に重み付け平均を行ったスコアでスクロール速度を決定するのかを指定するのかという方法が有り、予め定められたキーワード優先度設定指示404によって、S14におけるスクロール速度設定処理は、所定のスクロール速度214に応じて設定スクロール速度215を決定する。尚、ここで、所定のスクロール速度214とは、例えば、キーワード数に応じてスクロール速度を変更する前のスクロール速度である。
優先度とキーワード数によってスクロール速度を決定する場合の一例を挙げる。例えば、5つのキーワードを5段階の優先度で定義できるものとして、キーワードAには5、キーワードBには3、キーワードCには3、キーワードDには2、キーワードEには2の優先度を付与し、また、優先度5では加速するスクロールスピードSP5、優先度4では加速するスクロールスピードSP4、優先度3では加速するスクロールスピードSP3、優先度2では加速するスクロールスピードSP2、優先度1では加速するスクロールスピードSP1とする。
この時、例えば、情報210の現時点で表示している以降の200行でキーワードAが3つ、キーワードBが2つ、キーワードCが3つあるとするならば、現在の表示速度をSP_CURRENTとして、以降の200行での加速するスクロールスピードは、3*SP5+2*SP3+3*SP3 であるので、SP_CURRENTよりもこの分加速することになる。尚、キーワードが見つかる数が多いほど、通常読みやすくするためにゆっくりと表示する事になるので、SP5からSP1は通常マイナスの値であって、キーワード数が多いほど、優先度の高いキーワードほど、スクロール速度は減速する。また、例えば、3*SP5+2*SP3+3*SP3の値が、SP_CURRENTよりも大きい場合、表示するスクロール速度はゼロ(停止)となる。このような場合、設定スクロール速度215を適切な値に補正するために、S15における適正速度設定処理において、表示速度がSP_LOW(SP_LOWはオートスクロールを行うときの最低のスクロール速度)以下にはならないようにするか、一時停止の期間の秒数を変化させれば良い。また、加速するスピードを計算する際に、3*SP5+2*SP3+3*SP3のように比例式で計算してしまうと、多数のキーワード出現した時に減速する速度が累積してオートスクロールが非常に低速になってしまうので、例えば、検出したキーワード数が1から10の時はSPDL(SPDLは減速を表す速度の変更値)、10か20の時はSPDM(SPDMは減速を表す速度の変更値でSPDLよりも大きく減速する変更値)、20以上の時はSPDH(SPDHは減速を表す速度の変更値でSPDMよりも大きく減速する変更値)にするというように、キーワード数対変更速度の関係を定義して、変更するようにしても良いし、検出したキーワードの数でどのような速度の変更を行うかは如何なる方法でも良い。また、ここでは、検出したキーワード数に対してオートスクロールのスクロール速度を変更する例に付いて述べたが、一時停止する期間いついても同様に説明できる。検出したキーワード数に応じて、一時停止期間を決定する式か、キーワード数と一時停止期間を決定する関係表を作成して、一時停止期間を決定すれば良く、また、一時停止期間はどのような決定式、決定関係表にしたがって決めても良い。
次に、S12におけるキー押下判別処理において、押下したキーの種類213を判別し、出力する。但し、この時、第1の実施の形態あるいは別のオートスクロールが行われているものとする。
S13におけるオートスクロール停止処理においては、押下したキーの種類213がオートスクロールを停止するようなスクロールキーのリリース(開放)である場合には、オートスクロール停止命令221が発行され、S14におけるスクロール速度設定処理においてスクロール速度を0にしてオートスクロールを停止するか、または、S16におけるオートスクロール処理において、オートスクロールを停止する。
また、先に述べたように、S15における適正速度設定処理において、設定スクロール速度215が所定の閾値より小さい場合あるいは所定の閾値より大きい場合は補正し、適正スクロール速度217として出力する。また、ユーザーにとって極端なスクロール速度の変化はカクンと表示される現象を生じるので、速度変化、即ち設定スクロール速度215の変化が所定の値より大きい場合には、これを所定の値以下に抑えて、急激な速度変化を防止する。
次に、S16におけるオートスクロール処理において、押下したキーの種類213に応じて、オートスクロールを行うか行わないかを決定し、適正スクロール速度217をスクロール速度としてスクロール方向、一時停止期間を決定し、オートスクロール制御情報218として出力する。
S17におけるスクロール処理においては、オートスクロール制御情報218に基づいて、情報210をスクロール表示するように、スクロール指示219を発行する。S18における表示処理においては、スクロール指示219に応じて、情報210を表示する。
また、S19におけるキーワード数計測処理においては、予め別なメニュー画面などで入力設定されたキーワードリスト402に基づいて、情報210から、オートスクロール制御情報218がON有効である時だけ、キーワード数405を計測する。また、S19におけるキーワード数計測処理においては、キーワード数を情報全体で求めるのではなく、オートスクロール制御情報218によって、現在のスクロール位置、今後のスクロール速度から、現時点で表示する範囲あるいは現時点以降で表示する範囲でのキーワード数405を計測する。
また、先に述べたように、S20におけるキーワード優先度設定処理においては、ここに図示されないメニュー画面による操作などで入力されたキーワードリスト402からキーワード優先度設定指示404を作成する。この処理は、例えば、ユーザー固有の設定ができるように、メニュー画面などによる手入力の操作となるか、予め定められた優先度とキーワード数の速度の変更関係のテーブルに基づく自動変換処理とすれば良い。
尚、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態あるいはそれ以外の方法によってオートスクロールが行われている状態で有効になるものとしており、オートスクロールの速度変更を行うか、あるいはどのような期間で一時停止させるかという処理について述べている。
したがって、本発明の実施の形態に係る発明によれば、スクロール中にスクロールを実施するスクロールキー以外の1つまたは複数の特定のキー群を押下しながらスクロールキーと同時に開放した時、ワンアクションで、所定の速度で情報の終端までスクロールを行うことができる。
また、ユーザーが情報を過去に閲覧した速度に応じた速度でオートスクロールを行うことができ、ワンアクションで、ユーザーの好みのスクロール速度でスクロールできる。
さらに、ユーザーが押したキーの数に応じて、オートスクロールの速度を変化させることができる。
さらに、予め登録した複数のキーワードのいずれかがあると判別されたとき、オートスクロールを停止または一時停止またはスクロール速度を遅く変化させることができる。これによって重要な情報などをゆっくり閲覧することができる。
さらに、予め登録した複数のキーワードの個数に応じて、キーワードを発見した時、オートスクロールの一時停止期間を変更することができる。これによって重要な情報などをゆっくり閲覧することができる。
さらに、予め登録した複数のキーワードの個数に応じて、キーワードを発見した時、オートスクロールの速度を変更することができる。これによって重要な情報などをゆっくり閲覧することができる。
さらに、予め登録した複数のキーワードの優先度に応じて、オートスクロール中にキーワードを発見した時、オートスクロールの一時停止期間を変更することができる。これによって重要な情報などをゆっくり閲覧することができる。また、情報の検索、読み飛ばし機能が可能になる。
さらに、予め登録した複数のキーワードの優先度に応じて、オートスクロール中にキーワードを検出した時、検出した個数に応じてオートスクロールの一時停止期間を変更することができる。これによって重要な情報などをじっくりと閲覧することができる。
さらに、予め登録した複数のキーワードの優先度に応じて、オートスクロール中にキーワードを検出した時、検出した個数に応じてオートスクロールのスクロール速度を変更することができる。これによって、重要な情報をゆっくり閲覧し、逆に、不必要な情報は読み飛ばすことが可能となる。
さらに、ユーザーが閲覧する情報のカテゴリー毎に、オートスクロールの速度を設定し、変化させることができる。即ちユーザーはカテゴリー毎に好みのスクロール速度でオートスクロールできるようになる。
さらに、情報をN(Nは2以上の整数)個の領域に分割し、領域ごとにスクロールの速度を変化させ、オートスクロールすることができる。
さらに、情報を所定の長さL(Lは正の整数)行の領域に分割し、領域ごとにスクロールの速度を変化させ、スクロールすることができる。
さらに、情報をN(Nは2以上の整数)個の領域に分割し、領域ごとにオートスクロールの速度を学習し、変化させることができる。
さらに、情報を所定の長さL(Lは正の整数)行の領域に分割し、領域ごとにオートスクロールの速度を学習し、変化させることができる。
さらに、学習した速度、即ちオートスクロール速度が速すぎる、遅するのを防ぐことができる。
さらに、電子メール、WEB、文書、画像というカテゴリー毎に学習速度を学習し、ユーザーに好みのスクロール速度でオートスクロールすることができる。
さらに、電子メールのサブジェクトというカテゴリー毎に学習速度を学習し、ユーザーに好みのスクロール速度でオートスクロールすることができる。
さらに、電子メールの受信者というカテゴリー毎に学習速度を学習し、ユーザーに好みのスクロール速度でオートスクロールすることができる。
さらに、オートスクロールの速度をユーザーの好みの速度に設定できる。
さらに、オートスクロールの速度を学習した場合に適切でない値になった時に修正でき、また、ユーザーの好みの速度に設定できる。
さらに、オートスクロール中に表示を停止または一時停止することができる。
さらに、ユーザーが情報を閲覧している際のばらつきを吸収し、スクロールを行っている期間だけでスクロール速度を学習できる。
さらに、学習した速度、あるいは、オートスクロール速度が速すぎる、あるいは遅すぎるのを防ぐことができ、また、学習した速度、あるいはオートスクロール速度が不連続に変化してスクロールが不自然になるのを防ぐことができる。
さらに、学習した速度、あるいは、オートスクロール速度が速すぎる、あるいは遅すぎるのを防ぐことができ、また、学習した速度、即ちオートスクロール速度が不連続に変化してスクロールが不自然になるのを防ぐことができる。
さらに、学習した速度、あるいは、オートスクロール速度が速すぎる、あるいは遅すぎるのを防ぐことができ、また、オートスクロール速度が不連続に変化してスクロールが不自然になるのを防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
101 表示部、102 情報のスクロール方向、103 スクロールキー上部、104 スクロールキー、105 スクロールキー下部、106、107、108 キー、109 キーボード、201 表示部、202 スクロール部、203 カテゴリー判別部、204 スクロール速度設定部、205 オートスクロール部、206 スクロール速度学習部、207 キー押下判別部、208 情報領域分割部、209 適正速度設定部、210 情報、211 選択カテゴリー指示、212 カテゴリー情報、213 押下したキーの種類、214 所定のスクロール速度、215 設定スクロール速度、216 学習スクロール速度、217 適正スクロール速度、218 オートスクロール制御情報、219 スクロール指示、220 領域情報、221 オートスクロール停止命令、301 携帯情報端末、302 画面、303 矢印カーソル、304 カーソル操作キー、305 キー、306 キー、307 スクロール上方向表示、308 スクロール下方向表示、401 キーワード数計測部、402 キーワードリスト、403 キーワード優先度設定部、406 オートスクロール停止部。