JP4256021B2 - 水平器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木、建築工事等で水平、垂直等を設定、測定する際に用いる水平器に関し、該水平器の取り扱いの容易化を図ろうとするのである。
【0002】
【従来の技術】
土木、建築工事等において使用されている水平器は、その構成部材として木材、スチールあるいはアルミ等が用いられているが、この中でも、とくに木材は歪みが発生しやすく精度上の欠点があり、スチール製のものは重量が重くなるため作業者が負担を感じたり、被測定部の表面に傷をつけやすい等の不具合があり、このため、現状では軽量で加工性に優れ、しかも高い測定精度を確保することができるアルミ製のものが主流になっている。
【0003】
かかるアルミ製の水平器としては、測定精度の確保や製造の際の効率化を図る等の事情から、断面形状が矩形になる中空のボックス型とIビーム型の2種類が最も広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなボックス型あるいはIビーム型の水平器は以下に述べるような問題がありその解決が望まれていた。
【0005】
例えば、パネル工法において壁板を立ち上げていく場合、その作業手順としては仮置きした壁板の壁面に水平器を立てた状態で沿わせ、該壁板を前後に傾けながら水平器の気泡管で板が垂直になっているかを確認しつつ床板に固定することになるが、このような作業においては、ボックス型の水平器では、把持した際に滑りやすいため壁に押し当てた状態を維持しにくい。
【0006】
この点に関しては、従来、水平器の本体側面の中央部に滑り止めを目的として若干の凹みをつけたり、複数の筋状溝を設けて対処していたが、かかる作業では作業者は軍手をつけるのが普通であることからそれによる滑り止め効果が期待できないのが現状であった。
【0007】
一方、Iビーム型の水平器については、その本体の中央部分がかなり薄いことからボックス型に増して確実に保持することが容易でなく、長時間の作業においては苦痛を伴う欠点があった。
【0008】
Iビーム型の水平器における上記のような欠点の解消を図るためのものとしては、水平器本体の中央部を厚くするため射出成形によって作製された樹脂製のカバーを部分的に取り付けたものが知られているが、そのカバーを作製するには、成形金型が必要になるので製造にかかる費用が嵩むうえ、水平器のサイズの多様化に対応させるには、水平器のサイズ毎にカバーを準備しなければならない。
【0009】
本発明の目的は、把持した際の滑りを回避するとともに長時間にわたって把持しても苦痛を伴うことなしに取り扱うことができる新規な水平器を提案するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、測定基準面を少なくとも一ヵ所有するIビーム型断面になる水平器本体とこの水平器本体に固定保持され測定基準面に対する水平、垂直等の度合いを表示する気泡管とを備えた水平器であって、
前記水平器本体のフランジ及びウエブにそれぞれ該水平器本体の長手方向に沿う溝部を設け、
該水平器本体に、該溝部に挿入、適合する凸部を有し、該溝部に沿ってスライドさせることによって水平器のサイドにおいて装着される樋状のサイドカバーを配設したことを特徴とする水平器であり、上記の構成になる水平器においては水平器本体及びサイドカバーに、それを貫通して開口する把持部を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に従う水平器は、基本的にはIビーム型の断面を有する水平器本体を有し、そこにサイドカバーを配置して把持する際の取り扱いを容易にしたものであるが、かかるカバーは、水平器の中央部へ向けて漸減する樋状の断面形状とするので程よい厚さとなり把持性が向上する。カバーは水平器本体に設けた溝部にその端部より挿入してスライドさせるだけで装着、保持することができるので、水平器の構造が複雑になるようなことはない。
【0012】
また、カバーは樹脂等を押出し成型することによって作製され、その際、成型金型が必要になるが、水平器本体の溝部に係合させて保持する構造においては押出し成型された成型体を任意の長さにカットできるので、水平器のサイズ(長さ)が種々異なる場合であっても同一の成型体を用いることが可能であり、水平器のサイズが異なる毎に成型金型を別途用意する必要はない。
【0013】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う水平器の側面の外観をその全体について示したものであり、図2は図1に示した水平器において気泡管、サイドカバー、エンドカバーを取り外した状態を示したものである。図において番号1は測定基準面mを有するIビーム型断面の水平器本体、2a〜2cはこの水平器本体1にねじ止め等によって固定保持され測定基準面mに対する水平、垂直度合いを表示する気泡管、3−A〜3−Dは水平器のサイドにおいて装着されその厚さを中央に向けて漸減させるための樋状のサイドカバーであって、このサイドカバー3−A〜3−Dは水平器の片面につき長さの異なるものを4枚配置した例で示してある。また、4は水平器の端部に装着されるエンドカバー、5は吊り孔カバー、そして6a、6bは水平器本体1およびサイドカバー3を2箇所において貫通して開口する把持部である。
【0014】
水平器本体1の外観斜視図を図3に示す如く、そのフランジ1a及びウエブ1bにそれぞれ水平器本体1の長手方向に沿って溝部7a、7bが、また、サイドカバー3−A〜3−Dには溝部7a、7bに適合する凸部3a、3bがそれぞれ設けられており、サイドカバー3−A〜3−Dは水平器本体1のエンドから凸部3a、3bを溝部7a、7bに挿入、適合させ、所定の位置までスライドさせることによって水平器本体1に保持する。
【0015】
上掲図2にサイドカバー3−A〜3−Dの装着位置を水平器本体1と対応させて配置したが、全てのカバーが配置された後にエンドカバー4が配置される。
エンドカバー4は図4に示すように水平器本体1の端部に装着されたのちその係止片4aに係合する吊り孔カバー5を水平器本体1及びサイドカバーを貫通して開口する吊り孔から挿入して固定される。図5(a)〜(c)にエンドカバー4の組み込み状況を示す。
【0016】
気泡管2a〜2cはサイドカバー3−A〜3−Dを装着したのちでも、また、その前であってもよく、その組み込み手順は、気泡管2a〜2cをそれぞれ水平器本体1に設けた取付窓にはめ込み、その両側から気泡管を固定する固定カバー8を配置し、該カバー8を水平器本体1にねじ止めする。
【0017】
図6は水平器本体1の基準面mに対して平行に気泡管を配置した場合の組み込み状況を示したものであり、図7は同じく基準面mに対して直角に気泡管を配置した場合の組み込み状況を示したものである。
【0018】
本発明においては気泡管2a〜2cを固定カバー8で図8に示す如くねじ止め固定するよにしたが本発明はこれにのみ限定されるものではなく、種々の固定方式が採用できる。
【0019】
図9は水平器本体1に設けた把持部6a(把持部6bについても同じ)において配置する把持部カバー9を示したものである。かかるカバー9を二つ割り構造としてこれを水平器本体1の両サイドから合わせて一体化するようなものを用いることができる。
図10に図9に示した把持部カバー9の取り付け断面を示す。
【0020】
サイドカバー3−A〜3−Dの水平器本体1に対する保持は基本的にはサイドカバー3A〜3−Dの凸部を水平器本体の溝部に係合させることによって行うがそのままの状態では場合によってはサイドカバーががたつくことも考えられる。このため本発明においては、水平器の組立に際してまずサイドカバーを水平器本体1の所定の位置に配置し、その状態で気泡管2a〜2cおよび把持部カバー9を取り付けサイドカバー3−A〜3−Dの端部を押えつけるようにすることができる(図8参照)。
【0021】
図11は上掲図1に示した水平器の外観斜視図を示したものであって、本発明に従う水平器は測定基準面に対する水平度合い、垂直度合いを測定、表示する気泡管を配置した例について示したが、図12のように例えば水平、垂直度合いを測定、表示する気泡管の他に45°の法面を測定、表示する気泡管2d等を配置することもできる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、水平器本体としてIビーム型断面を有する材料を使用するが、水平器本体の厚さをその中央部へ向けて漸減させることができるので片手によっても確実に把持できる。
【0023】
また、水平器本体はアルミを用いた押出し成型により、また、サイドカバーは樹脂を用いた押出し成型により製作可能なので既存の一般的な技術を適用するだけでよく、また、金型も水平器本体用とサイドカバー用の一台ずつでよいので製造設備にかかるコトスの上昇を伴うことがない。
【0024】
さらに、水平器本体には、測定基準面を残してカバーが配置されることになるのでそのカバーの色を自由に変更することによって視覚の面でその存在を浮き立たせることが可能で他の商品との違いを出すことができるだけでなく、煩雑な現場においてもその存在場所をいち早く見い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う水平器の側面を示した図である。
【図2】図1に示した水平器の分解状態を示した図である。
【図3】本発明に従う水平器のサイドカバーの取り付け要領の説明図である。
【図4】本発明に従う水平器のエンドカバーの取り付け要領の説明図である。
【図5】(a)〜(c)は図4の側面、正面、平面の断面を示した図である。
【図6】本発明に従う水平器の気泡管の組付け要領の説明図である。
【図7】本発明に従う水平器の気泡管の組付け要領の説明図である。
【図8】図6、図7の要部の断面図である。
【図9】本発明に従う水平器の把持部の構成構成を示した図である。
【図10】図9の断面を示した図である。
【図11】図1に示した水平器の外観全体の斜視図である。
【図12】本発明に従う水平器の他の例を示した図である。
【符号の説明】
1 水平器本体
2a〜2c 気泡管
3−A〜3−D サイドカバー
4 エンドカバー
5 吊り孔カバー
6a、6b 把持部
7a、7b 溝部
8 固定カバー
9 把持部カバー
10 覗き孔
m 測定基準面
Claims (2)
- 測定基準面を少なくとも一ヵ所有するIビーム型断面になる水平器本体とこの水平器本体に固定保持され測定基準面に対する水平、垂直等の度合いを表示する気泡管とを備えた水平器であって、
前記水平器本体のフランジ及びウエブにそれぞれ該水平器本体の長手方向に沿う溝部を設け、
該水平器本体に、該水平器のエンドから該溝部に挿入、適合させる凸部を有し、該溝部に沿ってスライドさせることによって水平器のサイドに装着される樋状のサイドカバーを配設したことを特徴とする水平器。 - 水平器本体及びサイドカバーを貫通して開口する把持部を有する、請求項1記載の水平器。
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JP15003799A JP4256021B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 水平器 |
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Family Applications (1)
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JP15003799A Expired - Fee Related JP4256021B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 水平器 |
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1999
- 1999-05-28 JP JP15003799A patent/JP4256021B2/ja not_active Expired - Fee Related
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