[実施の形態1]
図1に第1の実施の形態に係るシステム概要図を示す。例えばインターネットであるネットワーク1には、1又は複数のパーソナルコンピュータ3(PC:Personal Computer)と、各種ストラテジデータを格納するストラテジデータ格納部51を管理する1又は複数のサーバ5とが接続されている。PC3は、デスクトップ型であってもよいし、ノートブック型であってもよい。PC3は、PC本体31と光ディスク記録再生装置である光ディスクドライブ32とを有する。光ディスクドライブ32は、PC本体31と一体化されていてもよいし、USB(Universal Serial Bus)などで外付けされるようになっていてもよい。また、PC3は、常時ネットワーク1に接続していても良いし、必要な時に一時的にネットワーク1に接続するものであってもよい。
PC本体31は、本実施の形態の主要部であるデータ書込部311と、URL(Uniform Resource Locator)管理ファイル313とを有する。データ書込部311は、本実施の形態に係るデータ書込プログラムをPC本体31によって実行することによって実現される。また、データ書込部311は、記録用設定情報取得設定部3111を含む。
光ディスクドライブ32は、データ記録機能及びデータ再生機能などの主要機能の他に、データ記録機能で用いられる記録用設定情報を格納する記録用設定情報格納部321を有している。
図2に、サーバ5に管理されるストラテジデータ格納部51に格納されるストラテジデータの管理状態を模式的に示す。ストラテジデータは、ドライブIDとメディアIDと記録速度との各組み合わせについて、必要となる複数のパラメータ(図2の例ではdTtopのみを示す)を含む。パラメータは、図3に示すようなマルチパルス(Multi-Pulse)形式又は図4に示すようなノンマルチパルス(Non-Multi-Pulse)形式のいずれかにおけるパラメータである。例えば、記録速度が低い場合にはマルチパルス形式を採用し、記録速度が高い場合にはノンマルチパルス形式を採用するか、全ての記録速度についてノンマルチパルス形式を採用する。マルチパルス形式の場合には、図3に示すように、dTtop、Ttop、Tmp、Tlp、dTsなどを含む。同様に、ノンマルチパル形式の場合には、dTtop、LDH、TBST、dTlast、dTs、Dutyなどを含む。
さらに、図5で示すように、各パラメータ(一部のみの場合もある)について、記録するマーク長と先行するスペース長との組み合わせで、設定値を保持することが好ましい。図5は、dTtopの場合を示しており、マーク2Tから6Tまでのそれぞれについて、先行するスペース長が2Tから5Tまでの各々に設定値が登録されている。なお、符号長については、光ディスクの規格に応じて必要な符号長が選択される。
また、図6に、URL管理ファイル313に格納されるデータの一例を示す。図6の例では、メディアID毎に、サーバ5のURLが登録されている。但し、サーバ5がネットワーク1に1台のみ用意される場合には、サーバ5のURLのみが登録されている。なお、例えば光ディスク製造メーカ毎にサーバが用意される場合もある。
次に、図7乃至図9を用いて図1に示したシステムの動作を説明する。まず、例えばPC3のユーザの指示に応じて、データ書込部311が起動される(ステップS1)。また、ユーザは、光ディスクドライブ32に、今回データ記録を行う光ディスクを挿入するなどして、光ディスクドライブ32は当該光ディスクをスピンドルモータ等にセットする(ステップS3)。
そして、PC本体31のデータ書込部311は、ドライブID要求を光ディスクドライブ32に出力する(ステップS5)。これに対して、光ディスクドライブ32は、データ書込部311からドライブID要求を受信し(ステップS7)、例えば光ディスクドライブ32のメモリに格納されているドライブID(装置ID)を読み出して、データ書込部311に出力する(ステップS9)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からドライブIDを受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS11)。なお、OS(Operating System)等によって既にPC3の構成データとして取得されているデータが存在する場合には、ステップS5乃至S11の代わりに、データ書込部311は、当該データを用いるようにしても良い。
さらに、データ書込部311は、光ディスクドライブ32にメディア情報取得要求を出力する(ステップS13)。光ディスクドライブ32は、メディア情報取得要求を受信し(ステップS15)、ステップS3でセットされた光ディスクからメディアID等のメディア情報を読み出し、データ書込部311に出力する(ステップS17)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からメディア情報を受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS19)。メディア情報については、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施することを表す専用のコードが含まれる場合もある。さらに、本実施の形態では、直接は用いられないが、光ディスクの使用履歴を記録するため、メディアIDを例えば使用履歴管理ファイルに登録するようにしても良い。
また、データ書込部311は、ユーザに対して記録条件等(記録速度、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施するか否かの指示(実施、不実施、自動的に実施などの設定を含む)など)の入力を促し、ユーザから記録条件等の入力を受け付ける(ステップS21)。
そして、データ書込部311は、サーバ5からストラテジデータを取得するか判断する(ステップS23)。例えば、ステップS21でユーザから指示された場合、ステップS19で上で述べたような専用のコードを受信した場合、PC3がネットワーク1に接続していることを確認できた場合などに、サーバ5からストラテジデータを取得すると判断する。それ以外の場合には、端子Aを介して図9の処理に移行する。
サーバ5からストラテジデータを取得する場合には、データ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、ストラテジデータを保持するサーバ5のURLを、例えばURL管理ファイル313から読み出す(ステップS25)。なお、サーバ5のURLは、PC本体31で管理する場合もあれば、光ディスクドライブ32のメモリに格納されており、例えばメディア情報と共に光ディスクドライブ32から受信する場合もある。また、複数のメディアIDに対応してサーバ5のURLが複数取得される場合もある。
その後、記録用設定情報取得設定部3111は、ステップS11で取得したドライブIDを含むストラテジ要求をネットワーク1を介してステップS25で取得したURL宛(サーバ5)に送信する(ステップS27)。複数のサーバ5からストラテジデータを取得する場合には、ステップS27乃至S33をサーバ5の台数に相当する回数実施する。なお、サーバ5の利用が会員制などである場合には、ログインのための処理を実施した後にステップS27を実施する。
サーバ5は、PC3からドライブIDを含むストラテジ要求を受信すると(ステップS29)、受信したドライブIDでストラテジデータ格納部51を検索してドライブIDに対応する全てのストラテジデータを読み出し、要求元のPC3へ送信する(ステップS31)。PC3におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、サーバ5から、ドライブIDに対応するストラテジデータを受信し、例えばハードディスクドライブなどに一旦格納する(ステップS33)。処理は端子Bを介して図8の処理に移行する。
図8の処理の説明に移行して、記録用設定情報取得設定部3111は、受信したストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS35)。光ディスクドライブ32は、ストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを受信し(ステップS37)、ストラテジデータを記録用設定情報格納部321に上書き記録する(ステップS39)。なお、従前の(例えばデフォルトの)ストラテジデータを残しておいて、受け取ったストラテジデータを追記するようにしてもよい。また、記録用設定情報取得設定部3111が、ステップS19で取得されたメディアIDのストラテジデータから光ディスクドライブ32に出力するようにすれば、ステップS39とステップS41以降の処理とを並行して実施できるようになるため、データ記録を早期に完了させることができるようになる。
その後、光ディスクドライブ32は、ステップS17で読み出したメディアIDに対応するストラテジデータを記録用設定情報格納部321から読み出し、今回使用するストラテジデータとして設定する(ステップS41)。そして、通常テスト記録(例えば、OPC(Optimum Power Control))を実施し、最適記録パワーを特定する(ステップS43)。この処理については周知の手法を用いることができるので、詳細な説明については省略する。そしてステップS43で特定された最適記録パワーを、今回使用する記録パワーとして設定する(ステップS45)。これによってデータ記録を実施する準備が完了した。
よって、光ディスクドライブ32は、記録パワーの設定完了をPC本体31のデータ書込部311に通知する(ステップS47)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32から記録パワーの設定完了通知を受信すると(ステップS49)、記録すべきデータを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS51)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録データを受信し、上で行われた設定に従ってデータ記録を実施する(ステップS53)。
一方、サーバ5からストラテジデータを取得しない場合の処理、すなわち端子A以降の処理について図9を用いて説明する。この場合には、データ書込部311は、光ディスクドライブ32に記録準備を指示する(ステップS55)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録準備指示を受信すると(ステップS57)、ステップS17で読み出したメディアIDに対応するストラテジデータを記録用設定情報格納部321から読み出し、今回使用するストラテジデータとして設定する(ステップS59)。そして、通常テスト記録(例えば、OPC)を実施し、最適記録パワーを特定する(ステップS61)。この処理については周知の手法を用いることができるので、詳細な説明については省略する。そしてステップS61で特定された最適記録パワーを、今回使用する記録パワーとして設定する(ステップS63)。これによってデータ記録を実施する準備が完了した。
よって、光ディスクドライブ32は、記録パワーの設定完了をPC本体31のデータ書込部311に通知する(ステップS65)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32から記録パワーの設定完了通知を受信すると(ステップS67)、記録すべきデータを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS69)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録データを受信し、上で行われた設定に従ってデータ記録を実施する(ステップS71)。
このような処理を実施することによって、サーバ5に接続できる場合には、今後必要となる可能性のあるストラテジデータを取得して設定することができるようになる。すなわち、データ記録を実施する毎にサーバ5に接続しなくとも、それ以前に適切なストラテジデータが取得されているので、それを用いてデータ記録を行うことができ、ユーザはCD−RやDVD−Rなどの光ディスクにデータ記録を適切に行うことができるようになる。
なお、ストラテジデータについてサーバ5から取得する例を上では示したが、パワー制御情報を含む場合もある。このパワー制御情報には、ステップS43で実施されるOPCのOPC条件を含む場合がある。OPC条件には、(1)テスト記録時における図3及び図4で示したPw、Pbw、Ps、Pc、Pmについての設定値、(2)最適パワー判断基準値を含む場合がある。
(1)の場合には、メインパワー(Pw)条件については、複数の設定値、又は1つの基準設定値と当該基準設定値に対する所定の変更条件が含まれる。また、メインパワー以外の条件については、例えばメインパワー(Pw)に対する所定の係数(εPbw、εPs、εPc、εPm。例えば、Pbw=Pw×εPbwで算出する。)が含まれる。なお、Pbw=Pw×εPbw+αというような形で算出される場合には、オフセット値αを含むような場合もある。
(2)の場合には、各メディアIDについて、ターゲットとなる値(DVDであれば、β値、Blu-rayの場合には、アシンメトリ値のターゲット値、又はメインパワー(Pw)に対する変調度カーブからの外挿条件パラメータ(κ、Pind、Mind、ρなど)を含む。
また、パワー制御情報には、WOPC(Walking OPC:記録動作を一時停止し、記録パワー調整を行った後に記録を再開する方式)又はROPC(Running OPC:記録動作を止めることなく並行して記録パワー調整を行う方式)における(1)記録速度条件に応じた、測定値(β値、アシンメトリ値、電圧レベル値など)又は当該測定値とターゲット値との差分量に対応する記録パワー調整量(例えば記録パワー調整量テーブル又は導出式)、(2)記録速度条件に応じた記録パワー設定値(設定テーブル又は導出式)、(3)記録速度条件に応じた最適記録パワー基準値などを含む。
[実施の形態2]
本発明の第2の実施の形態に係るシステム概要を図10に示す。図1に示した第1の実施の形態に係るシステム概要との差は、PC本体31に光ディスク使用履歴管理ファイル312が導入された点である。この光ディスク使用履歴管理ファイル312には、例えば図11に示すようなデータが格納される。図11の例では、使用したことのあるメディアID毎に、使用回数、前回使用日、順位が登録されるようになっている。順位は、例えば使用回数が多い順、又は前回使用日が現在日から近い順などを表す。データ書込部311が例えばこのような光ディスク使用履歴管理ファイル312を管理しており、以下に示すような処理を実施する。なお、図10において、光ディスク使用履歴管理ファイル312以外の要素については、第1の実施の形態とは機能が異なるものがあるが、ここでは同じ参照符号を用いるものとする。
まず、例えばPC3のユーザの指示に応じて、データ書込部311が起動される(ステップS81)。また、ユーザは、光ディスクドライブ32に、今回データ記録を行う光ディスクを挿入するなどして、光ディスクドライブ32は当該光ディスクをスピンドルモータ等にセットする(ステップS83)。
そして、PC本体31のデータ書込部311は、ドライブID要求を光ディスクドライブ32に出力する(ステップS85)。これに対して、光ディスクドライブ32は、データ書込部311からドライブID要求を受信し(ステップS87)、例えば光ディスクドライブ32のメモリに格納されているドライブID(装置ID)を読み出して、データ書込部311に出力する(ステップS89)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からドライブIDを受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS91)。なお、OS等により既にPC3の構成データとして取得されているデータが存在する場合には、ステップS85乃至91の代わりに、データ書込部311は、当該データを用いるようにしても良い。
さらに、データ書込部311は、光ディスクドライブ32にメディア情報取得要求を出力する(ステップS93)。光ディスクドライブ32は、メディア情報取得要求を受信し(ステップS95)、ステップS83でセットされた光ディスクからメディアID等のメディア情報を読み出し、データ書込部311に出力する(ステップS97)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からメディア情報を受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS99)。メディア情報については、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施することを表す専用のコードが含まれる場合もある。
また、データ書込部311は、ユーザに対して記録条件等(記録速度、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施するか否かの指示(実施、不実施、自動的に実施などの設定を含む)など)の入力を促し、ユーザから記録条件等の入力を受け付ける(ステップS101)。
そして、データ書込部311は、サーバ5からストラテジデータを取得するか判断する(ステップS103)。例えば、ステップS101でユーザから指示された場合、ステップS99で上で述べたような専用のコードを受信した場合、PC3がネットワーク1に接続していることを確認できた場合などに、サーバ5からストラテジデータを取得すると判断する。それ以外の場合には、端子Aを介して第1の実施の形態において説明した図9の処理に移行する。よって説明は省略する。
サーバ5からストラテジデータを取得する場合には、データ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、光ディスク使用履歴管理ファイル312から、登録済みメディアIDを読み出す(ステップS105)。本ステップでは、登録済みメディアIDを全て読み出すようにしても良いし、例えば順位が10位までのメディアIDを読み出すようにしても良い。なお、初めてサーバ5にアクセスする際には、光ディスク使用履歴管理ファイル312にはメディアIDは登録されていないので、登録済みメディアIDはなしということになる。そして、登録済みメディアID及び取得メディアIDに対応し、ストラテジデータを保持するサーバ5のURLを、例えばURL管理ファイル313から読み出す(ステップS107)。なお、サーバ5のURLは、PC本体31で管理する場合もあれば、光ディスクドライブ32のメモリに格納されており、例えばメディア情報と共に光ディスクドライブ32から受信する場合もある。また、サーバ5のURLが複数取得される場合もある。処理は端子Cを介して図13の処理に移行する。
図13の処理の説明に移行して、記録用設定情報取得設定部3111は、ステップS91で取得したドライブIDとステップS99で取得した取得メディアIDとステップS105で読み出した登録済みメディアIDとを含むストラテジ要求をネットワーク1を介してステップS107で取得したURL宛(サーバ5)に送信する(ステップS109)。複数のサーバ5からストラテジデータを取得する場合には、ステップS109乃至S115をサーバ5の台数に相当する回数実施する。その際には、サーバ5毎に担当するメディアIDに分けてストラテジ要求を生成する。なお、サーバ5の利用が会員制などである場合には、ログインのための処理を実施した後にステップS109を実施する。
サーバ5は、PC3からドライブID、取得メディアID及び登録済みメディアIDを含むストラテジ要求を受信すると(ステップS111)、受信したドライブID及び各メディアIDの組み合わせでストラテジデータ格納部51を検索してドライブID及びメディアIDに対応するストラテジデータを読み出し、要求元のPC3へ送信する(ステップS113)。PC本体31におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、サーバ5から、ドライブID及びメディアIDに対応するストラテジデータを受信し、例えばハードディスクドライブなどに一旦格納する(ステップS115)。
そして、記録用設定情報取得設定部3111は、受信したストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS117)。光ディスクドライブ32は、ストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを受信し(ステップS119)、ストラテジデータを記録用設定情報格納部321に上書き記録する(ステップS121)。なお、従前の(例えば、デフォルトの)ストラテジデータを残しておいて、受け取ったストラテジデータを追記するようにしてもよい。
一方、PC本体31におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、光ディスク使用履歴管理ファイル312を更新する(ステップS131)。具体的には、ステップS99で取得したメディアIDが、光ディスク使用履歴管理ファイル312に登録済みであるかどうかを判断し、メディアIDが登録済みであれば、使用回数を1インクリメントすると共に、前回使用日を本日に変更する。さらに、使用回数を降順にソートして順位が入れ替わるようであれば、順位の欄を更新する。一方、ステップS99で取得したメディアIDが未登録である場合には、当該メディアIDを登録すると共に、使用回数を1にセットし、前回使用日を本日として登録する。さらに、順位については最下位にセットする。
また、光ディスクドライブ32は、ステップS97で読み出したメディアIDに対応するストラテジデータを記録用設定情報格納部321から読み出し、今回使用するストラテジデータとして設定する(ステップS123)。そして、通常テスト記録(例えば、OPC)を実施し、最適記録パワーを特定する(ステップS125)。この処理については周知の手法を用いることができるので、詳細な説明については省略する。そしてステップS125で特定された最適記録パワーを、今回使用する記録パワーとして設定する(ステップS127)。これによってデータ記録を実施する準備が完了した。
よって、光ディスクドライブ32は、記録パワーの設定完了をPC本体31のデータ書込部311に通知する(ステップS129)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32から記録パワーの設定完了通知を受信すると(ステップS133)、記録すべきデータを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS135)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録データを受信し、上で行われた設定に従ってデータ記録を実施する(ステップS137)。
このような処理を実施することによって、第1の実施の形態よりもダウンロードするストラテジデータの量を減らすことができる。すなわち、通信負荷を減らすことによって、早期にデータ記録を開始することができるようになる。また、常時ネットワーク1に接続できないようなPC3の場合においても、使用頻度が所定レベル以上の光ディスクについては、ネットワーク1に接続してサーバ5にアクセスできるタイミングで、最新のストラテジデータを取得することができるため、高い確率で適切なストラテジデータを用いて光ディスクに対して適切なデータ記録が行われるようになる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態で述べたように、パワー制御情報をサーバ5から取得するような場合もある。
[実施の形態3]
本実施の形態に係るシステム概要は第1の実施の形態とほぼ同じである。従って、動作内容は異なるが、図1に示した参照符号をそのまま用いるものとする。以下、本実施の形態における処理内容を説明する。
まず、例えばPC3のユーザの指示に応じて、データ書込部311が起動される(ステップS141)。また、ユーザは、光ディスクドライブ32に、今回データ記録を行う光ディスクを挿入するなどして、光ディスクドライブ32は当該光ディスクをスピンドルモータ等にセットする(ステップS143)。
そして、PC本体31のデータ書込部311は、ドライブID要求を光ディスクドライブ32に出力する(ステップS145)。これに対して、光ディスクドライブ32は、データ書込部311からドライブID要求を受信し(ステップS147)、例えば光ディスクドライブ32のメモリに格納されているドライブID(装置ID)を読み出して、データ書込部311に出力する(ステップS149)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からドライブIDを受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS151)。なお、OS等により既にPC3の構成データとして取得されているデータが存在する場合には、ステップS145乃至151の代わりに、データ書込部311は、当該データを用いるようにしても良い。
さらに、データ書込部311は、光ディスクドライブ32にメディア情報取得要求を出力する(ステップS153)。光ディスクドライブ32は、メディア情報取得要求を受信し(ステップS155)、ステップS143でセットされた光ディスクからメディアID等のメディア情報を読み出し、データ書込部311に出力する(ステップS157)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からメディア情報を受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS159)。メディア情報については、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施することを表す専用のコードが含まれる場合もある。
また、データ書込部311は、ユーザに対して記録条件等(記録速度、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施するか否かの指示(実施、不実施、自動的に実施などの設定を含む)など)の入力を促し、ユーザから記録条件等の入力を受け付ける(ステップS161)。
そして、データ書込部311は、サーバ5からストラテジデータを取得するか判断する(ステップS163)。例えば、ステップS161でユーザから指示された場合、ステップS159で上で述べたような専用のコードを受信した場合、PC3がネットワーク1に接続していることを確認できた場合などに、サーバ5からストラテジデータを取得すると判断する。それ以外の場合には、端子Aを介して第1の実施の形態において説明した図9の処理に移行する。よって説明は省略する。
サーバ5からストラテジデータを取得する場合には、取得メディアIDに対応し、ストラテジデータを保持するサーバ5のURLを、例えばURL管理ファイル313から読み出す(ステップS165)。なお、サーバ5のURLは、PC本体31で管理する場合もあれば、光ディスクドライブ32のメモリに格納されており、例えばメディア情報と共に光ディスクドライブ32から受信する場合もある。
そして、記録用設定情報取得設定部3111は、ステップS151で取得したドライブIDとステップS159で取得した取得メディアIDとを含むストラテジ要求をネットワーク1を介してステップS165で取得したURL宛(サーバ5)に送信する(ステップS167)。複数のURLが抽出された場合には、それぞれについてストラテジ要求を出力する。なお、サーバ5の利用が会員制などである場合には、ログインのための処理を実施した後にステップS167を実施する。
サーバ5は、PC3からドライブID及び取得メディアIDを含むストラテジ要求を受信すると(ステップS169)、受信したドライブID及び取得メディアIDの組み合わせでストラテジデータ格納部51を検索してドライブID及び取得メディアIDに対応するストラテジデータを読み出し、要求元のPC3へ送信する(ステップS171)。PC本体31におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、サーバ5から、ドライブID及び取得メディアIDに対応するストラテジデータを受信し、例えばハードディスクドライブなどに一旦格納する(ステップS173)。処理は端子Dを介して図15の処理に移行する。
図15の処理の説明に移行して、記録用設定情報取得設定部3111は、受信したストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS175)。光ディスクドライブ32は、ストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを受信し(ステップS177)、当該ストラテジデータを記録用設定情報格納部321に上書き記録する(ステップS179)。なお、従前の(例えば、デフォルトの)ストラテジデータを残しておいて、受け取ったストラテジデータを追記するようにしてもよい。
また、光ディスクドライブ32は、ステップS157で読み出したメディアIDに対応するストラテジデータを記録用設定情報格納部321から読み出し、今回使用するストラテジデータとして設定する(ステップS181)。そして、通常テスト記録(例えば、OPC)を実施し、最適記録パワーを特定する(ステップS183)。この処理については周知の手法を用いることができるので、詳細な説明については省略する。そしてステップS183で特定された最適記録パワーを、今回使用する記録パワーとして設定する(ステップS185)。これによってデータ記録を実施する準備が完了した。
よって、光ディスクドライブ32は、記録パワーの設定完了をPC本体31のデータ書込部311に通知する(ステップS187)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32から記録パワーの設定完了通知を受信すると(ステップS189)、記録すべきデータを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS191)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録データを受信し、上で行われた設定に従ってデータ記録を実施する(ステップS193)。
このような処理を実施することによって、今回使用する光ディスクに必要な最新のストラテジデータを取得することができ、データ記録を適切に実施することができる。なお、第1及び第2の実施の形態よりもサーバ5からダウンロードするデータ量が削減されており、データ記録を早期に開始することができる。また、全ての記録速度についてのストラテジデータを取得するものであり、例えばユーザが指定した記録速度で書き込みができない場合にも対処することができる。
なお、第1及び第2の実施の形態と同様に、パワー制御情報をサーバ5から取得する場合もある。
[実施の形態4]
本実施の形態に係るシステム概要は第1の実施の形態とほぼ同じである。従って、動作内容は異なるが、図1に示した参照符号をそのまま用いるものとする。以下、本実施の形態における処理内容を説明する。
まず、例えばPC3のユーザの指示に応じて、データ書込部311が起動される(ステップS201)。また、ユーザは、光ディスクドライブ32に、今回データ記録を行う光ディスクを挿入するなどして、光ディスクドライブ32は当該光ディスクをスピンドルモータ等にセットする(ステップS203)。
そして、PC本体31のデータ書込部311は、ドライブID要求を光ディスクドライブ32に出力する(ステップS205)。これに対して、光ディスクドライブ32は、データ書込部311からドライブID要求を受信し(ステップS207)、例えば光ディスクドライブ32のメモリに格納されているドライブID(装置ID)を読み出して、データ書込部311に出力する(ステップS209)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からドライブIDを受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS211)。なお、OS等により既にPC3の構成データとして取得されているデータが存在する場合には、ステップS205乃至211の代わりに、データ書込部311は、当該データを用いるようにしても良い。
さらに、データ書込部311は、光ディスクドライブ32にメディア情報取得要求を出力する(ステップS213)。光ディスクドライブ32は、メディア情報取得要求を受信し(ステップS215)、ステップS203でセットされた光ディスクからメディアID等のメディア情報を読み出し、データ書込部311に出力する(ステップS217)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からメディア情報を受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS219)。メディア情報については、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施することを表す専用のコードが含まれる場合もある。
また、データ書込部311は、ユーザに対して記録条件等(記録速度、サーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施するか否かの指示(実施、不実施、自動的に実施などの設定を含む)など)の入力を促し、ユーザから記録条件等の入力を受け付ける(ステップS221)。
そして、データ書込部311は、サーバ5からストラテジデータを取得するか判断する(ステップS223)。例えば、ステップS221でユーザから指示された場合、ステップS219で上で述べたような専用のコードを受信した場合、PC3がネットワーク1に接続していることを確認できた場合などに、サーバ5からストラテジデータを取得すると判断する。それ以外の場合には、端子Aを介して第1の実施の形態において説明した図9の処理に移行する。よって説明は省略する。
サーバ5からストラテジデータを取得する場合には、取得メディアIDに対応し、ストラテジデータを保持するサーバ5のURLを、例えばURL管理ファイル313から読み出す(ステップS225)。なお、サーバ5のURLは、PC本体31で管理する場合もあれば、光ディスクドライブ32のメモリに格納されており、例えばメディア情報と共に光ディスクドライブ32から受信する場合もある。
そして、記録用設定情報取得設定部3111は、ステップS211で取得したドライブIDとステップS219で取得した取得メディアIDとステップS221で取得した記録速度とを含むストラテジ要求をネットワーク1を介してステップS225で取得したURL宛(サーバ5)に送信する(ステップS227)。なお、サーバ5の利用が会員制などである場合には、ログインのための処理を実施した後にステップS227を実施する。
サーバ5は、PC3からドライブIDと取得メディアIDと記録速度とを含むストラテジ要求を受信すると(ステップS229)、受信したドライブID、取得メディアID及び記録速度の組み合わせでストラテジデータ格納部51を検索してドライブID、取得メディアID及び記録速度に対応するストラテジデータを読み出し、要求元のPC3へ送信する(ステップS231)。PC本体31におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、サーバ5から、ドライブID及び取得メディアIDに対応するストラテジデータを受信し、例えばハードディスクドライブなどに一旦格納する(ステップS233)。処理は端子Eを介して図17の処理に移行する。
図17の処理の説明に移行して、記録用設定情報取得設定部3111は、受信したストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS235)。光ディスクドライブ32は、ストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを受信し(ステップS237)、当該ストラテジデータを記録用設定情報格納部321に上書き記録する(ステップS239)。なお、従前の(例えば、デフォルトの)ストラテジデータを残しておいて、受け取ったストラテジデータを追記するようにしてもよい。
また、光ディスクドライブ32は、ステップS217で読み出したメディアIDに対応するストラテジデータを記録用設定情報格納部321から読み出し、今回使用するストラテジデータとして設定する(ステップS241)。そして、通常テスト記録(例えば、OPC)を実施し、最適記録パワーを特定する(ステップS243)。この処理については周知の手法を用いることができるので、詳細な説明については省略する。そしてステップS243で特定された最適記録パワーを、今回使用する記録パワーとして設定する(ステップS245)。これによってデータ記録を実施する準備が完了した。
よって、光ディスクドライブ32は、記録パワーの設定完了をPC本体31のデータ書込部311に通知する(ステップS247)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32から記録パワーの設定完了通知を受信すると(ステップS249)、記録すべきデータを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS251)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録データを受信し、上で行われた設定に従ってデータ記録を実施する(ステップS253)。
このようにすれば、今回のデータ記録に必要な最低限のデータを取得することができ、第1乃至第3の実施の形態よりもサーバ5からダウンロードするデータ量も削減されているため、早期にデータ記録を開始することができるようになる。
なお、第1乃至第3の実施の形態と同様に、パワー制御情報もサーバ5から取得される場合もある。
[実施の形態5]
第5の実施の形態においては、図18に示すように、管理サーバ7及び管理サーバ7に管理され且つストラテジデータの更新状況に関するデータを含む管理テーブルを格納する管理テーブル格納部71が導入される。このような管理サーバ7は、例えば光ディスクドライブメーカなどが管理するか、データ書込プログラムの供給者が管理する。独立した事業者によって管理されるようにしても良い。例えば、なお、図1におけるサーバ5は、管理サーバ7と区別するためアクセスサーバとして説明する。また、PC本体31には、アクセスサーバ5へのアクセス履歴を格納するアクセス履歴管理ファイル314が用意される。さらに、URL管理ファイル313には、管理サーバ7のURLが登録されているものとする。なお、第1の実施の形態とは動作内容が異なるが、同一名称の機能については同一の参照符号を付すものとする。
管理テーブル格納部71に格納される管理テーブルの一例を図19に示す。図19の例では、メディアID毎に、アクセスサーバのURLと、当該メディアIDのストラテジデータの更新日とが登録されるようになっている。
また、アクセス履歴管理ファイル314には、例えば図20に示すようなデータが登録される。図20の例では、PC本体31が管理サーバ7にアクセスしたアクセス日時が蓄積されるようになっている。
次に、図18に示すシステムの処理内容を図21乃至図23を用いて説明する。まず、例えばPC3のユーザの指示に応じて、データ書込部311が起動される(ステップS261)。また、ユーザは、光ディスクドライブ32に、今回データ記録を行う光ディスクを挿入するなどして、光ディスクドライブ32は当該光ディスクをスピンドルモータ等にセットする(ステップS263)。
そして、PC本体31のデータ書込部311は、ドライブID要求を光ディスクドライブ32に出力する(ステップS265)。これに対して、光ディスクドライブ32は、データ書込部311からドライブID要求を受信し(ステップS267)、例えば光ディスクドライブ32のメモリに格納されているドライブID(装置ID)を読み出して、データ書込部311に出力する(ステップS269)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からドライブIDを受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS271)。なお、OS等により既にPC3の構成データとして取得されているデータが存在する場合には、ステップS265乃至271の代わりに、データ書込部311は、当該データを用いるようにしても良い。
さらに、データ書込部311は、光ディスクドライブ32にメディア情報取得要求を出力する(ステップS273)。光ディスクドライブ32は、メディア情報取得要求を受信し(ステップS275)、ステップS263でセットされた光ディスクからメディアID等のメディア情報を読み出し、データ書込部311に出力する(ステップS277)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32からメディア情報を受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS279)。メディア情報については、アクセスサーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施することを表す専用のコードが含まれる場合もある。
また、データ書込部311は、ユーザに対して記録条件等(記録速度、アクセスサーバ5からストラテジデータを取得するような処理を実施するか否かの指示(実施、不実施、自動的に実施などの設定を含む)など)の入力を促し、ユーザから記録条件等の入力を受け付ける(ステップS281)。
そして、データ書込部311は、アクセスサーバ5からストラテジデータを取得するか判断する(ステップS283)。例えば、ステップS281でユーザから指示された場合、ステップS279で上で述べたような専用のコードを受信した場合、PC3がネットワーク1に接続していることを確認できた場合などに、アクセスサーバ5からストラテジデータを取得すると判断する。それ以外の場合には、端子Aを介して第1の実施の形態において説明した図9の処理に移行する。よって説明は省略する。
アクセスサーバ5からストラテジデータを取得する場合には、記録用設定情報取得設定部3111は、管理サーバ7のURLを、例えばURL管理ファイル313から読み出す(ステップS285)。なお、管理サーバ7のURLは、PC本体31で管理する場合もあれば、光ディスクドライブ32のメモリに格納されており、例えばメディア情報と共に光ディスクドライブ32から受信する場合もある。
そして、記録用設定情報取得設定部3111は、アクセス履歴管理ファイル314から前回アクセス日時のデータを読み出し、当該前回アクセス日時を含む更新条件データ要求を、ステップS285で取得したURL宛(管理サーバ7)に送信する(ステップS287)。なお、管理サーバ7の利用が会員制などである場合には、ログインのための処理を実施した後にステップS287を実施する。
管理サーバ7は、PC3から前回アクセス日時を含む更新条件データ要求を受信すると(ステップS289)、前回アクセス日時で管理テーブル格納部71を検索し、前回アクセス日時以降の更新日が登録されているレコードのメディアID及び対応するURLを抽出し、要求元のPC3に返信する(ステップS291)。PC本体31におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、管理サーバ7から、ストラテジデータが更新されているメディアID及びURLを受信し、例えばメインメモリに格納する(ステップS293)。処理は端子Fを介して図22の処理に移行する。なお、メディアID及びURLの組み合わせを全く受信しない場合もある。この場合には、図示していないが図9の処理に移行する。
図22の処理の説明に移行して、記録用設定情報取得設定部3111は、ステップS271で取得したドライブIDとステップS293で受信したメディアID(取得メディアID)とを含むストラテジ要求を、ステップS293で受信したURL宛(アクセスサーバ5)に送信する(ステップS293)。メディアID及びURLの組み合わせが複数受信された場合には、宛先のURL毎にストラテジ要求をまとめる。例えば、図19の例では、ID_aとID_bとが管理サーバ7から通知されると、アクセスサーバ5のURLは同じであるから、1つのストラテジ要求にまとめる。但し、別個のストラテジ要求として複数回送信するようにしても良い。
アクセスサーバ5は、PC3からドライブIDと取得メディアIDとを含むストラテジ要求を受信すると(ステップS295)、受信したドライブID及び取得メディアIDの組み合わせでストラテジデータ格納部51を検索してドライブID及び取得メディアIDに対応するストラテジデータを読み出し、要求元のPC3へ送信する(ステップS297)。PC本体31におけるデータ書込部311の記録用設定情報取得設定部3111は、アクセスサーバ5から、ドライブID及び取得メディアIDに対応するストラテジデータを受信し、例えばハードディスクドライブなどに一旦格納する(ステップS299)。
その後、記録用設定情報取得設定部3111は、受信したストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS301)。光ディスクドライブ32は、ストラテジデータを含むストラテジ設定コマンドを受信し(ステップS303)、当該ストラテジデータを記録用設定情報格納部321に上書き記録する(ステップS305)。なお、従前の(例えば、デフォルトの)ストラテジデータを残しておいて、受け取ったストラテジデータを追記するようにしてもよい。
また、光ディスクドライブ32は、ステップS277で読み出したメディアIDに対応するストラテジデータを記録用設定情報格納部321から読み出し、今回使用するストラテジデータとして設定する(ステップS307)。そして、通常テスト記録(例えば、OPC)を実施し、最適記録パワーを特定する(ステップS309)。この処理については周知の手法を用いることができるので、詳細な説明については省略する。そしてステップS309で特定された最適記録パワーを、今回使用する記録パワーとして設定する(ステップS311)。これによってデータ記録を実施する準備が完了した。
よって、光ディスクドライブ32は、記録パワーの設定完了をPC本体31のデータ書込部311に通知する(ステップS313)。データ書込部311は、光ディスクドライブ32から記録パワーの設定完了通知を受信すると(ステップS315)、記録すべきデータを光ディスクドライブ32に出力する(ステップS317)。光ディスクドライブ32は、PC本体31から記録データを受信し、上で行われた設定に従ってデータ記録を実施する(ステップS319)。
このようにすれば、更新があったストラテジデータのみを必要なときにアクセスサーバ5から取得するため、アクセスサーバ5からダウンロードするデータ量を削減でき、早期にデータ記録を開始することができるようになる。
さらにアクセスサーバ5からダウンロードするデータ量を削減するためには、例えば管理テーブル格納部71に格納するデータを、例えば図23に示すように、メディアID毎ではなく、ストラテジデータの更新のあったパラメータ毎に又は単にパラメータ毎に更新日を管理する。そして、ストラテジ要求に、更新のあったパラメータを含めることによって、更新のあったパラメータについてのデータのみをダウンロードするようにする。
本実施の形態はこれ以外にも、変形が可能である。例えば管理サーバ7で前回アクセス日時以降に更新されたデータを抽出したが、例えば管理サーバ7から管理テーブル格納部71に格納されたデータをダウンロードして、PC本体31のデータ書込部311で、前回アクセス日時以降に更新されたデータを抽出するようにしても良い。
また、URL管理ファイル313に図6のようなデータを追加で保持しておき、管理サーバ7は、ストラテジデータが更新されたメディアIDのみを通知するようにして、PC本体31においてURLを特定するようにしても良い。
さらに、更新条件データ要求にステップS279で受信したメディアIDを含むようにして、管理サーバ7における抽出対象を当該メディアIDに限定することも可能である。同様に、実施の形態2乃至4を本実施の形態に組み合わせるようにしても良い。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図1、図10及び図18に示した機能ブロック図は説明の都合上示したものであって、必ずしも実際のプログラムのモジュール構成とは対応しない場合がある。
また、処理フローについても同様の結果を得ることができれば、処理順番などを変更したりすることも可能である。
なお、PC3、管理サーバ7及びサーバ5は、例えばコンピュータ装置であって、図24に示すように当該コンピュータ装置においては、メモリ2501(記憶部)とCPU2503(処理部)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS)及びWebブラウザを含むアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。このようなコンピュータは、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。