JP4253909B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置および画像処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4253909B2 JP4253909B2 JP10257699A JP10257699A JP4253909B2 JP 4253909 B2 JP4253909 B2 JP 4253909B2 JP 10257699 A JP10257699 A JP 10257699A JP 10257699 A JP10257699 A JP 10257699A JP 4253909 B2 JP4253909 B2 JP 4253909B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- region
- pixel
- image
- output
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group) の規定に従う符号化方法によって符号化されたディジタル信号から復号される画像信号等の、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対して、画質等を向上させる処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
MPEG−1,MPEG−2等のMPEG規定に従う画像符号化方式(以下、MPEG符号化方式と表記する)においては、ランダムアクセス機能と、高い符号化効率とを実現するためにIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの3つの符号化タイプがある。Iピクチャ(Intra-Picture) はイントラ符号化の画面であり、他のフレームと独立して符号化される。これに対して、Pピクチャ(Predintive-Picture)は予測符号化画面であり、図8において各ピクチャの下方の一点鎖線にて示すように、時間的に先行するIピクチャまたはPピクチャのデータを参照画像とする動き補償予測符号化を行うことによって符号化される。
【0003】
また、Bピクチャ(Bidirectionally-Picture) は双方向予測符号化画面である。すなわち、図8において各ピクチャの上方の実線にて示すように時間的に先行するIピクチャまたはPピクチャのデータを参照画像とし、それと共に図8において各ピクチャの上方の点線にて示すように時間的に後続するIピクチャまたはPピクチャのデータを参照画像として、動き補償予測符号化を行うことによって符号化される。I,P,Bの3種類のピクチャの組み合わせ方についてはMPEG−1、MPEG−2においては特に規定されておらず、例えばデータ転送レート、復号される画像の品質等、画像情報の伝送に際しての要求に応じて、符号化器がピクチャの組み合わせ方を設定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、MPEG符号化方式ではピクチャタイプ毎に符号化方式が異なる。実際の符号化処理においては、原画像における動き量、ビット配分、レート制御等の条件が変化するので、これら3種類のピクチャタイプの何れにおいて解像度または画質の劣化の程度が大きいかは一般的には確定できない。但し、符号化方式が異なる複数種類のピクチャが用いられることに起因して、例えば解像度またはブロック歪み等に起因する画質の劣化の程度がフレーム毎に異なることは明らかである。
【0005】
ここで、ブロック歪みは、MPEGにおける符号化の単位であるブロックの内の幾つかにおいてアクティビティが損なわれ、アクティビティが損なわれたブロックと、当該ブロックに隣接するブロックとの境界が目立ってしまう現象であり、MPEG符号化方式に特有な劣化成分として知られている。
【0006】
この発明は、上述したような状況に鑑みてなされたものであり、従って、この発明の目的は、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対して、劣化を全体的に低減させることが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームから、注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームから、注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
第1の領域内の注目画素と第2の領域内の注目画素と同一位置の画素との間で差分をとり、差分が所定のしきい値より小さい場合に第1の領域が静止画部分であると判定し、差分がしきい値以上となる場合に第1の領域が動画部分であると判定する静動判定手段と、
第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算手段と、
第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算手段と、
静動判定手段によって第1の領域が動画部分であると判定される場合に第1の領域内の画像データを出力し、静動判定手段によって第1の領域が静止画部分であると判定される場合に、第1の計算手段の出力と第2の計算手段の出力とを比較し、比較結果に基づいて、第1の領域と第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定手段とを有する画像処理装置である。
【0008】
請求項7の発明は、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームと注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームとの間で動きを検出する動き検出手段と、
注目フレームから、注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算手段と、
動き検出手段の出力に基づいて、注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームに対する画素位置補整処理を施し、画素位置補整処理が施されてなる画像信号のフレームから、注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算手段と、
第1の計算手段の出力と第2の計算手段の出力とを比較し、比較結果に基づいて、第1の領域と第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定手段とを有する画像処理装置である。
【0009】
請求項12の発明は、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームから、注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出しステップと、
注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームから、注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出しステップと、
第1の領域内の注目画素と第2の領域内の注目画素と同一位置の画素との間で差分をとり、差分が所定のしきい値より小さい場合に第1の領域が静止画部分であると判定し、差分がしきい値以上となる場合に第1の領域が動画部分であると判定する静動判定ステップと、
第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算ステップと、
第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算ステップと、
静動判定ステップによって第1の領域が動画部分であると判定される場合に第1の領域内の画像データを出力し、静動判定ステップによって第1の領域が静止画部分であると判定される場合に、第1の計算ステップの結果と第2の計算ステップの結果とを比較し、比較結果に基づいて、第1の領域と第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定ステップとを有する画像処理方法である。
【0010】
請求項13の発明は、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームと注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームとの間で動きを検出する動き検出ステップと、
注目フレームから、注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出しステップと、
第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算ステップと、
動き検出ステップの結果に基づいて、注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームに対する画素位置補整処理を施し、画素位置補整処理が施されてなる画像信号のフレームから、注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出しステップと、
第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算ステップと、
第1の計算ステップの結果と第2の計算ステップの結果とを比較し、比較結果に基づいて、第1の領域と第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定ステップとを有する画像処理方法。
【0011】
以上のような発明によれば、解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号から、アクティビティがより高い画像データを例えば画素を単位として選択的に出力することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態の構成の一例を図1に示す。入力画像信号が領域切り出し部11、12および出力画素決定部13に供給される。ここで、入力画像信号がシーンチェンジを含まない一連のストリームであること、およびフレーム間で解像度や画質の劣化の程度が異なることがこの発明の一実施形態が有効に動作するための前提とされる。具体的には、MPEG−1,MPEG−2等のMPEG符号化方式によって符号化された伝送用符号を復号化することによって得られる画像信号であってシーンチェンジを含まないもの等が入力画像信号として好適である。
【0013】
但し、例えばフレーム間差分の平均値をしきい値を参照して判定する等の方法でシーンチェンジの前後のそれぞれ一連をなすストリームに分けて各ストリームを別個の入力画像信号として扱うような処理を行う構成を付加することにより、シーンチェンジを含む画像信号に対してもこの発明の一実施形態が有効に動作するようにすることができる。
【0014】
領域切り出し部11は、供給される入力画像信号から所定の領域を切り出し、切り出した領域のデータを分散計算部14に供給する。分散計算部14は、供給されるデータに基づいて分散を計算し、計算した分散値を出力画素決定部13に供給する。また、領域切り出し部12は、入力画像信号から例えば3×3画素等の大きさの領域を切り出し、切り出した領域のデータを差分計算器15に供給する。なお、領域切り出し部11、12として、同一の領域切り出し部を共用するように構成しても良い。
【0015】
差分計算器15には、後述する領域切り出し部18の出力がさらに供給される。差分計算器15は、領域切り出し部12によって切り出される領域内の注目画素と、領域切り出し部18によって切り出される領域内の注目画素と同一位置の画素との差分を計算し、計算した差分値を静動判定部16に供給する。静動判定部16は、供給される差分値に基づいて注目画素の周辺が静止画部分であるか動画部分であるかを判定し、判定結果を出力画素決定部13に供給する。ここで、判定処理としては、差分値が所定のしきい値以上となる場合に動画像であると判定し、それ以外の場合に静止画像であると判定する処理等を用いることができる。
【0016】
出力画素決定部13には、後述するように、フレームメモリ17に保持されている画像信号と分散計算部20の出力とがさらに供給される。出力画素決定部13は、静動判定部16が静止画像である旨の判定結果を出力する場合に次のような処理を行う。すなわち、分散計算部14から供給される分散値と分散計算部20から供給される分散値とを比較し、比較結果に基づいて出力画素を決定する。
【0017】
すなわち、分散値をアクティビティの尺度として用い、領域切り出し部11によって切り出される領域と領域切り出し部19によって切り出される領域との内で分散値がより大きい領域内の注目画素または注目画素と同一位置の画素を出力画素として選択する。一方、静動判定部16が動画像である旨の判定結果を出力する場合には、出力画素決定部13は、領域切り出し部11によって切り出される領域内の画素を出力する。なお、領域切り出し部11および19によって切り出される領域と、領域切り出し部112および18によって切り出される領域を互いに同じくらいの大きさとした場合に動作精度を良好なものとすることができる。
【0018】
出力画素決定部13の出力が最終的な出力として図示しない表示装置等に供給されると共に、フレームメモリ17に供給され、保持される。領域切り出し部18は、フレームメモリ17に保持されている画像信号から差分計算器15による処理に使用される領域を切り出す。また、領域切り出し部19は、フレームメモリ17から注目画素同一位置の画素を中心とする、領域切り出し部11によって切り出される領域と同一の形状および面積を有する領域を切り出す。領域切り出し部19によって切り出される領域のデータが分散計算部20に供給される。分散計算部20は、供給されるデータに基づいて分散を計算し、計算した分散値を出力画素決定部13に供給する。ここで、領域切り出し部18、19として、同一の領域切り出し部を共用するように構成しても良い。
【0019】
この発明の一実施形態における処理の手順について図2を参照して説明する。ステップS1として、入力画像信号内の画素(注目画素)とフレームメモリ内に保持されている画像信号内の画素(注目画素と同一位置の画素)との差分を計算する。ステップS2として、ステップS1で算出した差分値を所定のしきい値と比較する。差分値がしきい値より大きいと判定される場合にはステップS1において処理対象とされた画素の周囲が動画像であるとの判断の下にステップS8に移行し、それ以外の場合には、ステップS1において処理対象とされた画素の周囲が静止画像であるとの判断の下にステップS31 およびステップS32 に移行する。
【0020】
ステップS31 として入力画像信号から注目画素を中心とする領域を切り出し、ステップS41 に移行する。ステップS41 では、ステップS41 で切り出した領域内の分散(以下、分散1と表記する)を計算する。また、ステップS32 としてフレームメモリに保持されている画像信号から領域を切り出し、ステップS42 に移行する。ステップS42 では、ステップS32 で切り出した領域内の分散(以下、分散2と表記する)を計算する。
【0021】
ステップS31 およびステップS32 によって切り出される領域の形状の一例を図3に示す。かかる一例は、斜線を付して示す注目画素を中心とする、画素x00〜xnnを含む矩形の領域である。このような領域が切り出される場合には、分散Vは以下の式(1)によって計算される。
【0022】
【数1】
【0023】
但し、切り出される領域の形状は矩形に限定されるものではなく、例えばひし形等、種々の形状とすることができる。
【0024】
ステップS41 、ステップS42 によって得られる分散1および分散2の大小比較がステップS5において行われる。分散1が分散2より大きいと判定される場合には、ステップS31 によって入力画像信号から切り出された領域内のアクティビティの方がステップS32 によってフレームメモリから切り出された領域内のアクティビティよりも大きいと判断される。かかる場合にはステップS7に移行する。一方、ステップS5において分散1が分散2より大きくないと判定されるには、ステップS32 によってフレームメモリから切り出された領域内のアクティビティがステップS31 によって入力画像信号から切り出された領域内のアクティビティ以上であると判断される。かかる場合にはステップS6に移行する。
【0025】
ステップS7では、ステップS31 によって入力画像信号から切り出された領域内の注目画素を最終的な出力として表示装置等に供給する処理を行い、さらに、ステップS9に移行する。一方、ステップS6では、ステップS32 によってフレームメモリから切り出された領域内の、注目画素と同一位置の画素を最終的な出力として表示装置等に供給する処理を行い、さらに、ステップS9に移行する。
【0026】
また、ステップS8では、ステップS1の処理対象である注目画素の周囲が動画像である場合に対処する処理として、入力画像信号内の画素をそのまま最終的な出力として表示装置等に供給する処理を行い、さらに、ステップS9に移行する。
【0027】
以上のようなリカーシブ処理によって、静止画部分について、よりアクティビティの高い領域内の画素を選択的に出力し、また、そのような画素を後続のフレームに伝播していくことができる。
【0028】
上述したこの発明の一実施形態が静止画部分についてのみ有効な処理を行うのに対して、動画部分についても有効な処理を行うようにした、この発明の他の実施形態も可能である。この発明の他の実施形態は、入力画像信号の動きを検出し、検出した動きに基づく処理を行うものである。
【0029】
この発明の他の実施形態の構成の一例を図4に示す。入力画像信号が領域切り出し部41、動きベクトル検出部42および出力画素決定部44に供給される。領域切り出し部41は、供給される入力画像信号から注目画素位置を中心とする領域を切り出し、切り出した領域のデータを分散計算部43に供給する。分散計算部43は、供給されるデータに基づいて分散を計算し、計算した分散値を出力画素決定部44に供給する。
【0030】
一方、動き検出部42は、供給される入力画像信号からブロックマッチング等の方法によって動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを画素位置補整および領域切り出し部43に供給する。画素位置補整および領域切り出し部45は、供給される動きベクトルを参照して、領域切り出し部41によって切り出される領域に対応する領域を、フレームメモリ47に保持されている画像信号から切り出す。すなわち、画素位置補整および領域切り出し部45は、動きベクトルを参照して注目画素の画素位置を補整する処理を行い、さらに、かかる処理の結果として生成される画像信号から注目画素と同一位置の画素を中心として領域切り出し部41によって切り出される領域と同一の形状および面積を有する領域を切り出す。
【0031】
画素位置補整および領域切り出し部45によって切り出される領域のデータが分散計算部46に供給される。分散計算部46は、供給される領域のデータに基づいて分散を計算し、計算した分散値を出力画素決定部44に供給する。出力画素決定部44には、さらに、フレームメモリ47から前フレームの画像信号が供給される。出力画素決定部44は、分散計算部43から供給される分散値と分散計算部46から供給される分散値とを比較し、比較結果に基づいて出力画素を決定する。
【0032】
すなわち、分散値をアクティビティの尺度として用い、領域切り出し部41によって切り出される領域と、画素位置補整および領域切り出し部45によって切り出される領域との内で分散値がより大きい領域内の注目画素または注目画素と同一位置の画素を出力画素として選択する。出力画素決定部44の出力は、最終的な出力として図示しない表示装置等に供給されると共にフレームメモリ47に供給され、保持される。
【0033】
この発明の他の実施形態における処理の手順について図5を参照して説明する。ステップS50として、入力画像信号から領域を切り出す。ステップS51として、ステップS50によって入力画像信号から切り出された領域内の分散(以下、分散1’と表記する)を計算する。ステップS52として、入力画像信号と、フレームメモリに保持された1フレーム前に出力した画像信号との間の動きベクトルをブロックマッチング等の方法で検出する。
【0034】
ブロックマッチングによる動きベクトルの検出の概要を説明する。入力画像信号から注目画素を中心として幾つかの画素を含む所定の形状のブロック(参照ブロックと称される)を切り出す。一方で、フレームメモリ47に保持された画像信号内に設定される探索範囲内の画素の各々を中心とする、参照ブロックと同形のブロックを切り出す。このようにして切り出される各ブロックと参照ブロックとの間で差分絶対値の和を計算する。
【0035】
そして、各計算値を探索範囲内の画素に対応させて保持することにより、評価値テーブルを作成する。このようにして作成される評価値テーブルから最小値を探索し、探索される最小値に係る探索範囲内の画素の位置と注目画素とのずれ量を算出し、算出されるずれ量に基づいて動きベクトルを検出する。なお、ブロックマッチングについては、例えば、本願出願人の提案に係る、例えば特開昭54−124927号公報等に詳細に開示されている。
【0036】
ステップS53として、まず、ステップS52によって検出された動きベクトルに基づいて、フレームメモリに保持されている画像信号に対して画素位置を補整する処理を行う。さらに、ステップS53では、画素位置を補整する処理の結果として得られる画像信号から、注目画素と同一位置の画素を中心とする、ステップS50によって入力画像信号から切り出される領域と同一の形状、面積を有する領域を切り出す。ステップS54として、ステップS53によって切り出される領域内の分散(以下、分散2’と表記する)を計算する。
【0037】
ステップS50およびステップS53によって切り出される領域の形状は、例えば図3に示した一例等を用いることができる。かかる一例を用いる場合に、分散Vは以下の式(2)によって計算される。
【0038】
【数2】
【0039】
但し、切り出される領域の形状は矩形に限定されるものではなく、例えばひし形等、種々の形状とすることができる。
【0040】
ステップS55では、ステップS51にて計算された分散1’と、ステップS53にて計算された分散2’との大小比較を行う。分散1’>分散2’と判定される場合には、ステップS50によって入力画像信号から切り出された領域のアクティビティがステップS53によってフレームメモリから切り出された領域のアクティビティよりも大きいと判断される。かかる場合にはステップS56に移行する。一方、ステップS53において分散1が分散2より大きくないと判定される場合には、ステップS53によってフレームメモリから切り出された領域のアクティビティがステップS50によって入力画像信号から切り出された領域のアクティビティ以上であると判断される。かかる場合にはステップS57に移行する。
【0041】
ステップS57では、ステップS53によってフレームメモリから切り出された領域内の注目画素と同一位置の画素を最終的な出力として表示装置等に供給する処理を行う。但し、この場合には、動きベクトルに基づくステップS53と同様な画素位置補整がなされた上で画素が出力される。さらに、ステップS58に移行する。一方、ステップS56では、ステップS50によって入力画像信号から切り出された領域内の注目画素を最終的な出力として表示装置等に供給する処理を行い、さらに、ステップS58に移行する。
【0042】
以上のようなリカーシブ処理によって、静止画部分、動画像部分の何れについても、よりアクティビティの高い領域内の画素を選択的に出力し、また、そのような画素を後続のフレームに伝播していくことができる。
【0043】
次に、ブロックマッチングによる動きベクトルの検出に係る構成について図6を参照して説明する。動きベクトル検出部42は、ブロック切り出し部61、評価値テーブル作成部62、最小評価値探索部63および動きベクトル推定部64を有する。ブロック切り出し部61は入力画像信号を供給され、供給される入力画像信号から参照ブロックを切り出す。参照ブロックのデータが評価値テーブル作成部62に供給される。
【0044】
評価値テーブル作成部62は、フレームメモリ47内に保持されている1フレーム前の画像信号上に探索範囲を設定し、探索範囲内の画素の各々を中心とする画素、参照ブロックと同形のブロックを切り出す。さらに、評価値テーブル作成部62は、探索範囲から切り出される各ブロックと参照ブロックとの間で差分絶対値の和を計算し、計算値を探索範囲内の画素の各々に対応して保持することによって評価値テーブルを作成する。評価値テーブルのデータが最小評価値探索部63に供給される。
【0045】
最小評価値探索部63は、供給されるデータに基づいて評価値の最小値を探索し、探索結果を示すデータを動きベクトル推定部64に供給する。動きベクトル推定部64は、供給されるデータに基づいて、最小値に係る探索範囲内の画素の位置と注目画素とのずれ量を算出し、算出されるずれ量に基づいて動きベクトルを推定する。動きベクトル推定部64の出力が動きベクトル検出部42の最終的な出力とされる。
【0046】
なお、この発明の他の実施形態においては動きベクトルをブロックマッチングによって検出するようにしているが、例えば勾配法等、他の方法によって動きベクトルを検出するようにしても良い。
【0047】
次に、図5中のステップS53について図7を参照してより詳細に説明する。参照ブロック71内の注目画素72の位置に、ステップS52によって検出される動きベクトル(x,y)を加算することにより、フレームメモリ47に保持されている画像信号内で注目画素72に対応する位置にある画素74の位置を算出することができる。このようにして算出される画素位置を中心として、ステップS50によって切り出される領域と同一の形状および大きさを有する領域を切り出すことにより、動きベクトルに基づく画素位置補整を行った上での領域切り出しを行うことができる。
【0048】
また、上述したこの発明の一実施形態およびこの発明の他の実施形態においてはアクティビティの尺度として分散値を用いているが、アクティビティの尺度としては、例えばダイナミックレンジ(Dynamic Range 、DRと表記されることがある)を用いることもできる。また、この発明の一実施形態およびこの発明の他の実施形態では最終的な出力の決定を画素を単位として行っているが、例えば分散を計算するために切り出される領域を単位として最終的な出力を決定するようにしても良い。
【0049】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態およびこの発明の他の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の主旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0050】
【発明の効果】
この発明によれば、原画像に対して例えばMPEG規定に準拠した符号化および復号化がなされてなる画像信号等に対して、時間的に隣接するフレームの間でよりアクティビティが高いと判定される画像データを選択的に出力し、また、そのような画素を後続のフレームにも伝播していくことができる。
【0051】
このため、フレーム間でのブロック歪み等の劣化に起因してフレーム間に生じる画質の格差を解消若しくは軽減することができる。従って、画像全体として均質で劣化の目立たない画像信号を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態における処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】この発明の一実施形態における領域の切り出しについて説明するための略線図である。
【図4】この発明の他の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】この発明の他の実施形態における処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】この発明の他の実施形態の一部の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】この発明の他の実施形態における画素位置補整について説明するための略線図である。
【図8】従来技術における問題点について説明するための略線図である。
【符号の説明】
13・・・出力画素決定部、16・・・動静判定部、42・・・動きベクトル検出部、45・・・画素位置補整および領域切り出し部、44・・・出力画素決定部
Claims (13)
- 解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、該画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームから、該注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
上記注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームから、上記注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
上記第1の領域内の上記注目画素と上記第2の領域内の上記注目画素と同一位置の画素との間で差分をとり、上記差分が所定のしきい値より小さい場合に上記第1の領域が静止画部分であると判定し、上記差分が上記しきい値以上となる場合に上記第1の領域が動画部分であると判定する静動判定手段と、
上記第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算手段と、
上記第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算手段と、
上記静動判定手段によって上記第1の領域が動画部分であると判定される場合に上記第1の領域内の画像データを出力し、上記静動判定手段によって上記第1の領域が静止画部分であると判定される場合に、上記第1の計算手段の出力と上記第2の計算手段の出力とを比較し、比較結果に基づいて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定手段とを有する画像処理装置。 - 上記画像信号は、
MPEGの規定に従う符号化方法によって符号化されたディジタル信号から復号される画像信号である請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記第1および第2の計算手段は、
上記アクティビティの尺度となる量として、上記第1および第2の領域内の画素値の分散を計算する請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記第1のおよび第2の計算手段は、
上記アクティビティの尺度となる量として、上記第1および第2の領域内の画素値のダイナミックレンジを計算する請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記出力画像決定手段は、
上記静動判定手段によって上記第1の領域が動画部分であると判定される場合に、上記第1の領域内の画像データを出力することに代えて、上記第1の領域内の注目画素を出力する請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記出力画像決定手段は、
上記静動判定手段によって上記第1の領域が静止画部分であると判定される場合に、上記第1の計算手段の出力と上記第2の計算手段の出力とを比較し、比較結果に基づいて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力することに代えて、上記第1の領域と上記第2の領域の内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の注目画素または上記注目画素と同一位置の画素を出力する請求項1に記載の画像処理装置。 - 解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、該画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームと上記注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームとの間で動きを検出する動き検出手段と、
上記注目フレームから、上記注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
上記第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算手段と、
上記動き検出手段の出力に基づいて、上記注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームに対する画素位置補整処理を施し、上記画素位置補整処理が施されてなる画像信号のフレームから、上記注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
上記第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算手段と、
上記第1の計算手段の出力と上記第2の計算手段の出力とを比較し、比較結果に基づいて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定手段とを有する画像処理装置。 - 上記画像信号は、
MPEGの規定に従う符号化方法によって符号化されたディジタル信号から復号される画像信号である請求項7に記載の画像処理装置。 - 上記第1のおよび第2の計算手段は、
上記アクティビティの尺度となる量として、上記第1および第2の領域内の画素値の分散を計算する請求項7に記載の画像処理装置。 - 上記第1のおよび第2の計算手段は、
上記アクティビティの尺度となる量として、上記第1および第2の領域内の画素値のダイナミックレンジを計算する請求項7に記載の画像処理装置。 - 上記出力画像決定手段は、
上記第1の計算手段の出力と上記第2の出力とを比較し、比較結果に基づいて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力することに代えて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の注目画素または上記注目画素と同一位置の画素を出力する請求項7に記載の画像処理装置。 - 解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、該画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームから、該注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出しステップと、
上記注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームから、上記注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出しステップと、
上記第1の領域内の上記注目画素と上記第2の領域内の上記注目画素と同一位置の画素との間で差分をとり、上記差分が所定のしきい値より小さい場合に上記第1の領域が静止画部分であると判定し、上記差分が上記しきい値以上となる場合に上記第1の領域が動画部分であると判定する静動判定ステップと、
上記第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算ステップと、
上記第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算ステップと、
上記静動判定ステップによって上記第1の領域が動画部分であると判定される場合に上記第1の領域内の画像データを出力し、上記静動判定ステップによって上記第1の領域が静止画部分であると判定される場合に、上記第1の計算ステップの結果と上記第2の計算ステップの結果とを比較し、比較結果に基づいて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定ステップとを有する画像処理方法。 - 解像度または画質の劣化の程度が時間方向に異なる画像信号に対し、該画像信号内の画素である注目画素を含む注目フレームと上記注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームとの間で動きを検出する動き検出ステップと、
上記注目フレームから、上記注目画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第1の領域を切り出す第1の領域切り出しステップと、
上記第1の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第1の計算ステップと、
上記動き検出ステップの結果に基づいて、上記注目フレームに対して所定フレーム前に出力したフレームに対する画素位置補整処理を施し、上記画素位置補整処理が施されてなる画像信号のフレームから、上記注目画素と同一位置の画素を中心とした周辺の複数の画素を含む第2の領域を切り出す第2の領域切り出しステップと、
上記第2の領域内のアクティビティの尺度となる量を計算する第2の計算ステップと、
上記第1の計算ステップの結果と上記第2の計算ステップの結果とを比較し、比較結果に基づいて、上記第1の領域と上記第2の領域との内でアクティビティがより大きいと判定される領域内の画像データを出力する出力画像決定ステップとを有する画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257699A JP4253909B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10257699A JP4253909B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000295621A JP2000295621A (ja) | 2000-10-20 |
JP2000295621A5 JP2000295621A5 (ja) | 2006-04-06 |
JP4253909B2 true JP4253909B2 (ja) | 2009-04-15 |
Family
ID=14331066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10257699A Expired - Fee Related JP4253909B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4253909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100579890B1 (ko) | 2004-12-30 | 2006-05-15 | 삼성전자주식회사 | 움직임 적응적 영상처리 장치 및 그 방법 |
-
1999
- 1999-04-09 JP JP10257699A patent/JP4253909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000295621A (ja) | 2000-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4001400B2 (ja) | 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置 | |
JPH0799660A (ja) | 動き補償予測装置 | |
EP1585326A1 (en) | Motion vector estimation at image borders for frame rate conversion | |
KR101622363B1 (ko) | 필름 모드 또는 카메라 모드의 검출을 위한 방법 | |
JP2591441B2 (ja) | 動画像信号の動ベクトル検出装置 | |
US8199824B2 (en) | Spatial resolution conversion of image signal based on motion compensation | |
KR20070083993A (ko) | 비디오 디코딩 처리시 에러들을 은닉하기 위한 방법 및장치 | |
KR100846780B1 (ko) | 움직임 벡터 추정 방법 및 장치 | |
JP2005150903A (ja) | 画像処理装置、ノイズ除去方法及びノイズ除去プログラム | |
JPH089379A (ja) | 動きベクトル検出方法 | |
JP4253909B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP3175914B2 (ja) | 画像符号化方法および画像符号化装置 | |
JPH05236452A (ja) | 動ベクトル検出方法及び検出装置 | |
KR20050013621A (ko) | 블록킹 아티팩트들 검출 방법 | |
JP2007243627A (ja) | ビデオ信号処理装置 | |
JP3959547B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、及び情報端末装置 | |
Suter et al. | Historical film restoration and video coding | |
JP2907663B2 (ja) | 動きベクトル検出方法 | |
JP4829510B2 (ja) | 画像シーケンスの符号化に先行する事前処理のための装置及び方法 | |
JP3252418B2 (ja) | 画像の手振れ判定装置 | |
JPH07288817A (ja) | 動きベクトル検出装置 | |
WO1999044369A1 (en) | Device and method for coding image | |
KR100882300B1 (ko) | 화상 움직임 검출 회로 | |
JP4039273B2 (ja) | 動きベクトル検出装置 | |
JPH0795585A (ja) | 動きベクトル検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060214 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081007 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090119 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |