JP4253564B2 - 測定用電極および濃度測定装置 - Google Patents
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Description
このようなグルコース濃度測定装置として、センサ電極にGODを固定化した反応膜を装着し、このセンサ電極により反応槽内のグルコース濃度を測定するものがある。
例えば、特許文献1に示されるものである。
電極が設置される環境温度(反応槽の温度)より反応膜を装着する環境温度が低い場合には、液中の溶存空気量の差により、反応槽内において気泡が発生しやすい状態となる。そして、反応膜に送液される緩衝溶液の液中溶存空気量が、電極設置環境温度における飽和空気量を超える場合には、気泡が発生し易くなる。
また、酵素固定化膜と電極の間に微小な気泡が生じた場合には、測定結果に影響を与える場合がある。
本発明は、陽極および陰極により構成され、電極の露出部に膜体を装着する極において、陽極もしくは陰極のうち一方を中心に配置し、他方を同心円状に配設するとともに、半径方向に沿った溝を同心円状に配設した極に構成するものである。そして、同心円状に配設した極には、複数個の溝が刻設されるものであり、隣接する溝同士の成す角度を90度より小さくするものである。隣接する溝において、溝の中央を通る線同士の成す角度が、90度より小さくなることにより、電極において発生する微少気泡を排出しやすくなる。そして、測定の安定性を得ることができるものである。
電極に設けられる溝と、反応槽内に導入される液体の該電極付近における流動方向とを、90度より小さい角度に構成することにより、液体の反応槽への流入および流出を利用して、電極に発生する気泡を除去しやすくなる。
溝により、液体の流れを取り込みやすく、この流れにより発生した微細気泡を排出することが容易となる。
そして、発明者等は濃度測定装置において、数多くの実験を繰り返し、緩衝液として脱気したものを、より好ましくは30℃の飽和空気量以下に脱気したものを用いることにより、良好な安定性を確保できることを見出したものである。
該測定用電極の先端部に、中心に設けた一極と、該一極の外側に設けた他極と、該一極と他極との間の絶縁層と、からなる電極反応部を有し、該電極反応部の前記絶縁層および他極に、前記一極を中心として、放射状の溝を設け、該溝の隣接する二つの溝の角度が90度より小さくする。
該測定用電極の先端部に、中心に設けた一極と、該一極の外側に設けた他極と、該一極と他極との間の絶縁層と、からなる電極反応部を有し、該電極反応部の正面視上部および下部の少なくとも一方において、前記絶縁層から他極にかけて複数の溝を設け、該電極反応部の正面視上部および下部の少なくとも一方における隣接する二つの溝の成す角度が90度より小さくする。
反応槽に脱気された緩衝液を導入する。
気泡が発生した場合にも、気泡が溝より排出され、電極の反応の安定化が促進され、測定精度の安定化が図れる。さらに、膜体に気泡が接触しにくく、膜体の耐久性を向上できる。
重力や、液の出入りを利用することができ、気泡が発生した場合にも、気泡が溝より排出され、電極の反応の安定化が促進され、測定精度の安定化が図れる。さらに、膜体に気泡が接触しにくく、膜体の耐久性を向上できる。
電極における反応が安定し、測定精度の安定化が図れる。さらに、電極の応答時間を短縮でき、測定にかかる時間を短縮することができる。また、膜体に気泡が接触しにくく、膜体の耐久性を向上できる。濃度測定装置のメンテナンス性を向上できる。
反応槽における気泡の発生を抑制し、電極反応部における反応を安定させて、濃度測定精度が向上する。さらに、反応槽において気泡が発生しにくく、気泡による膜体等への影響を低減する。
グルコースの濃度測定などの、酵素を利用した濃度測定において、反応槽における気泡の発生を抑制し、安定した測定を行うことが可能であり、気泡の発生による弊害を抑制できる。
反応槽における気泡の発生を確実に抑制できる。これにより、安定した濃度測定を行うことができるとともに、測定精度を向上しできる。
反応槽における気泡の発生を抑制して、安定して濃度測定を行うことができる。また、気泡による影響を低減して、測定精度を向上できる。
本発明は、電極に反応膜体を装着し、目的物の濃度測定を行うものであれば良い。本発明の具体的な実施例として、グルコース濃度測定装置を用いて説明する。
図1は、血液検査装置の全体図、図2は血液検査装置の構成を示す模式図である。
本発明の検体吸引管を利用する装置の一例として、血液検査装置を用いて説明する。この血液検査装置は、本体部10と、サンプル供給部11と、ボトルユニット12により構成されており、本体部10には、分析された測定値を出力するプリント部14と、測定値をパネル表示する表示パネル13等が設けられている。
図3は緩衝液の脱気構成を示す模式図、図3(a)は脱気経路の模式図、図3(b)は脱気モジュールの模式図である。
緩衝液の脱気を行う構成は、主に加温部23、脱気モジュール72、エアポンプ73により構成されている。
緩衝液ボトル16内の緩衝液は、加温部23に導入され、緩衝液の温度を37℃にして脱気モジュール72に供給される。脱気モジュール72にはエアポンプ73が接続されており、脱気モジュール72を通る緩衝液に溶存している酸素等が脱気されるものである。
脱気モジュール72を通った緩衝液は、三方弁を介して緩衝液ポンプ27に導入され、さらに緩衝液ポンプ27によりインキュベータを介して反応槽へと供給される。
上述の緩衝液の脱気構成を濃度測定用の反応槽直前に設けるので、溶存空気の少ない緩衝液を反応槽に供給できる。これにより、安定した濃度測定を行うことができる。
脱気モジュール72は、真空チャンバー82およびガス透過性チューブ81により構成されている。ガス透過性チューブ81は、真空チャンバー82内に配設され、ガス透過性チューブ81内に緩衝液が通る構成となっている。
真空チャンバー82には前述のポンプ73が接続され、真空チャンバー82内の減圧を行うものである。これにより、ガス透過性チューブ81内を通る緩衝液が減圧脱気される。
真空チャンバー82に圧力センサ83を接続し、圧力センサ83の値によりポンプ73を制御することも可能である。圧力センサ83により真空チャンバー82内の圧力を認識し、圧力センサ83とポンプ73をコントローラ84に接続する。そして、コントローラ84によりポンプ73の駆動を制御し、真空チャンバー82内の圧力を調節できる。
このため、プレインキュベータにおいて、緩衝液を37℃に加熱し、脱気モジュール72に導入する。そして、37℃において脱気を行うことにより、測定条件における酸素の溶存量を減少でき、効率的な脱気を行うことができる。
このように、緩衝液を脱気して安定した測定を行うことができ、好ましくは30℃の飽和空気量以下もしくは酸素量換算で7.5mg/L以下に脱気することにより、安定した測定を行うことが出来るものである。
30℃の飽和空気量以下に脱気した緩衝液を用いることにより、脱気モジュール72にかかる負荷を軽減することができる。そして、緩衝液の供給速度を向上でき、処理時間を短縮することが可能となる。
また、脱気された緩衝液を空気との接触を防ぐ容器に封入し、緩衝液の供給源とすることも可能である。例えば、フレキシブルな容器に、脱気した緩衝液を封入し、この容器より緩衝を取り出すと、緩衝液の減少に伴い容器の容積が減少し、容器内の緩衝液が空気と接触しない。これにより、容器内の緩衝液に酸素等が溶け込むことを防ぎ、酸素の溶存量の少ない緩衝液を安定して供給することができる。
このような緩衝液を濃度測定および洗浄に用いることにより、濃度測定を行う部分において、気泡が発生しにくく、安定した測定を行うことができ、測定精度が安定する。
図4はGOD膜を電極に取り付ける際の手順を示す図である。
GOD膜を電極に取り付ける際には、まず、図4(a)に示すごとく、GOD膜43の表面に脱気した緩衝液を滴下する。そして、図4(b)に示すごとく、電極42の先端部を上方に向けて、先端正面に陽極および陰極が露出した面に、脱気した緩衝液を滴下する。
そして、図4(c)に示すごとく、脱気した緩衝液でぬれたGOD膜43を先端部に脱気した緩衝液が付着した電極42に組み付けるものである。これにより、GOD膜43内および、GOD膜43と電極42間の緩衝液における溶存酸素量を少なくでき、安定した測定を行うことができるものである。
サンプル供給部11には、密封容器である真空採血管40が連続的にセットされている。真空採血管40の内部には検体である血液が入っており、この血液を試料として検体吸引管により採取する。そして、サンプル供給部11において連続的に供給されてくる血液の入った真空採血管40から、真空採血管40の栓体41を貫通して、ノズル駆動部19によりサンプリングを行うものである。
ボトルユニット12の部分には、STD液用ボトル18と洗浄液ボトル15と緩衝液ボトル16と排液ボトル17が配置されている。
そして、精密に一定量を採取された検体が反応槽24に供給され、開閉電磁弁9・26・132の開放により、混合された検体が排出される。
そして、反応槽24において、検体成分の測定が行われる。測定結果は、プリント部14より出力されたり、表示部13に表示されたりするものである。
ポンプシャーシ部20においては、往復動ピストン式のポンプが4基配置されており、緩衝液ポンプ27は、緩衝液ボトル16内の緩衝液を吸引・供給するポンプであり、洗浄液ポンプ28は、洗浄液ボトル15内の洗浄液を、吸引ノズルの洗浄槽25に供給するポンプである。また、STD液ポンプ29は、STD液用ボトル18内のSTD液を洗浄槽25の部分に供給するポンプである。廃液ポンプ30は、排液ボトル17内へ、分析終了後の排液を排出するポンプである。
図5はグルコースセンサの反応槽への装着構成を示す図、図6はグルコースセンサの測定原理を示す図である。
グルコースセンサ41は電極42およびグルコースオキシダーゼ固定化酵素膜(以下GOD膜)43により構成されており、反応槽44内のグルコースの測定を行うものである。電極42は反応膜体であるGOD膜43を装着した状態で、反応槽44内に挿入される。
反応槽44内に緩衝溶液を導入し、緩衝溶液中で試料中の目的物濃度を、電極42の先端の露出部に膜体であるGOD膜43を装着したグルコースセンサ41により濃度測定を行うものである。
電極42は図6に示すごとく、過酸化水素電極である。GOD膜43において、グルコースがグルコン酸に分解される過程で生成される過酸化水素を、電極42により測定する。これにより、反応槽44におけるグルコースの濃度を測定するものである。
電極42に達した過酸化水素に外部電圧をかけると酸化還元反応を起こして、電極42の陽極と陰極の間に電流が流れる。この電流を測定することにより、グルコース濃度を求める構成となっている。
ポリカーボネート膜を通ったグルコースは、GODの働きにより、グルコン酸と過酸化水素とに分解される。
生成した過酸化水素はセルロースアセテート膜を通って電極に達する。セルロースアセテート膜には5〜6Åの孔があいており、過酸化水素を通し、還元物質による妨害反応の影響を受けない。
電極に達した過酸化水素に外部電圧をかけると、酸化還元反応を起こして陽極と陰極との間に電流が流れる。そして、陽極での過酸化水素の分解でできた電子の量を測定し、エンド・ポイント法を用いてグルコース濃度を求めるものである。
図7は電極の一部側面断面図である。
電極42はホルダ52に保持された状態で、反応槽44に装着される。電極42は筒体56に挿嵌固定された状態で、ホルダ52内に挿入されている。そして、電極42の後端には、プラグ54・54が導線により接続されている。
電極42の後端とホルダ52の後部内側との間には、スプリング53が配設されており、電極42がホルダ52内において一定量摺動可能に構成されている。GOD膜43のホルダが電極42の先端部に当接した場合には、電極42に後方に摺動するとともに、スプリング53によりGOD膜43側に付勢される。これにより、電極42の先端部をGOD膜43のホルダに当接させた状態で保持し、電極42とGOD膜43との間隔が一定に保たれる。
反応槽44のホルダ52装着部には位置決めピン51用の挿入部が構成されており、この挿入部に位置決めピン51を挿入して、電極42の反応槽24に対する位置決めを行うものである。
なお、電極42には、キャップ55が装着され、輸送および保存されるものである。
図8は電極先端部の構成を示す図、図8(a)は電極の側面図、図8(b)は電極先端部の側面一部断面図、図9は電極先端部の正面図である。
電極42は、図8(a)に示すごとく、後部および中央部の径が先端部Aの径より大きく構成されている。先端部Aの中心には、正面視円形の陽極61が配設されている。陽極61の側周部は絶縁層62により被装されており、絶縁層62の外側は陰極63により被装されるものである。そして陽極61と陰極63とは絶縁層62により、電極42において絶縁されるものである。
陰極63の外側は樹脂層64により被装されている。電極42は全体がこの樹脂層64により覆われており、先端部Aにおいて陽極61および陰極63が露出した構成となっている。
電極42の先端部は、陽極61および陰極63が露出した部分となっている。そして、電極42の露出面において、陽極61および陰極63により測定が行われる。
電極42の先端には、GOD膜43が当接するものであり、陽極61と陰極63との間に起こる反応を電気的に測定するものである。
溝65は先端部Aの正面において、樹脂層64から陰極63および絶縁層62にかけて設けられている。溝65は陽極61を中心として、陰極63の半径方向に設けられている。そして、陰極近傍の絶縁層62から樹脂層64にかけて設けられている。
溝65の幅は略均一に構成されており、陽極61より放射状に構成されている。さらに、溝65の延出方向に沿った断面においては、底面は直線的に構成されている。電極42の外側部において溝65は深く、中央部付近において浅く構成されている。
また、陰極63の陽極61側の円弧部分に、溝65に気泡の排出経路を構成することができるとともに、等間隔に8本の溝65を構成することにより陰極63の円弧部分の長さを短くし、陰極63と陽極61との間に気泡が溜まりにくくなる。
反応槽である測定セル70内には、下部より緩衝溶液が導入されるとともに、下部より緩衝溶液の排出が行われる。なお、測定を行う検体は測定セル70の上部より測定セル70内に導入されるものである。測定セル70内には撹拌子71が配設されており、この撹拌子71は測定セル70の下方に位置するスターラ172の回転により、測定セル70内において回転し、緩衝溶液を撹拌するものである。
電極42は水平方向に配設され、先端部正面を測定セル70の中心方向に向けている。測定セル70の内側面には、GOD膜43を装着した電極42の先端部が配設されている。GOD膜43は測定セル70の側面より露出しており、測定セル70に導入された検体の濃度測定を行う構成となっている。
さらに、電極42の先端部においては、緩衝溶液撹拌時には略側方の液の流れが発生する。そして、測定セル70内に緩衝溶液を導入する際や、測定セル70より緩衝溶液を排出する場合には、上下方向に液の流れが発生する。
すなわち、溝65を構成することにより、陽極61を囲む陰極63の円弧部分に、微小気泡を排出する通路を形成できるものである。そして、溝65・65同士の成す角度を90度より小さくするので、電極42の先端に受ける流れを2つ以上の溝65・65により導入することができるものである。
図11に示すごとく、一方の溝65が直上方向に向いており、電極42に対して鉛直方向に液の流れが発生する場合、図11(a)に示すごとく、他方の溝65bが水平方向に向いていると、溝65bの方向が流れに対して直交するため溝65bには液の流れを導入することは困難である。
それに対して、図11(b)に示すごとく、他方の溝65bとの成す角度が90度より小さければ、溝65bに対して液の流れを導入することができる。
このように、隣接する溝65・65とが成す角度を90度より小さくすることにより、電極42の測定部をリフレッシュしやすくするものである。
また、電極42の先端部正面において、GOD膜43に当接する陰極63の面積を大きく維持すべく、溝65の幅を小さくする場合には、隣接する溝65・65とが成す角度を90度より小さくすることにより、液流入の相乗効果により陽極61と陰極63との間において気泡を動きやすくすることができる。
図12は、本実施例の電極の連続測定回数に対する測定結果の安定性を示す図である。
図12において、横軸は測定回数を示し、縦軸は測定値を示すものである。それぞれ、電極のキャリブレーションを行うことなく、連続して一定濃度の試料の測定を行ったものである。図12に示されるように、従来の電極においては、測定回数を増すごとに、測定値が低下して誤差を生じるものである。このため、従来の電極を用いた測定装置においては、一定測定回数ごとにキャリブレーションを行い、測定誤差を補正するものである。
しかし、本実施例の電極を用いた場合には、測定値が、連続測定にかかわらず略一定値を示した。
このことより、本実施例の電極が安定した測定結果をもたらすことが確認されたものである。
図13(a)において、縦軸を応答感度として、測定結果を横方向に配設して比較した。反応槽に一定濃度の試料を導入して安定した値を得るまでにかかる時間より応答感度を算出して比較したものである。
図13(a)に示すごとく、本実施例の電極は、従来の電極と比較して、応答感度が高く、安定している。
図13(b)に示すごとく、本実施例の電極を用いた場合には、測定値が安定するまでの時間が、従来の電極を用いた場合より短くなる。このため、多数の検体を測定する際には、個々の測定にかかる時間を短縮して、複数個の検体測定にかかる時間を大幅に短縮することができる。
図14は第二実施例における溝の構成例を示す図である。
第二実施例において、電極42の先端部正面に構成される溝65・65・・、電極42の先端正面の中心に向け6方向以上の溝を設けるものである。
図14に示すごとく、第2実施例においては、陽極61を中心として、溝65・65・・を等間隔に設けるものである。これにより、図14(a)に示すごとく、いずれか一つの溝65が直上方向に向く場合はもちろん、電極42に位置決めを行わなくても溝65が、図14(b)に示すごとく、直上方向に対して左右30度以内に位置する構成となる。すなわち、一つもしくは複数の溝65は、電極先端部よりの仰角60度から90度の間に位置するものである。
これにより、電極42の先端部に泡が発生した場合でも、泡を円滑に排出することができるものである。
上記実施例において、溝65の数を8本、6本とした構成について説明したが、溝の数は5本や7本でも良い。さらに、等間隔に溝を配設した構成を示したが、電極の安定性を確保可能であれば、一部もしくは前部の溝を不等間隔に配設することも可能である。
さらに、電極に設ける溝は、測定を行う溶液の対流や拡散を容易にするとともに、気泡の排出容易するものであればよく、必ずしも直線形状である必要はなく、曲線状に構成することもできる。
以上に本発明の実施例及び変形例を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
42 電極
43 GOD膜
61 陽極
62 絶縁層
63 陰極
64 樹脂層
65 溝
Claims (7)
- 反応槽内に緩衝溶液を導入し、
緩衝溶液中で試料中の目的物濃度を測定するセンサに装着する測定用電極において、
該測定用電極の先端部に、中心に設けた一極と、
該一極の外側に設けた他極と、
該一極と他極との間の絶縁層と、
からなる電極反応部を有し、
該電極反応部の前記絶縁層および他極に、前記一極を中心として、放射状の溝を設け、
該溝の隣接する二つの溝の角度が90度より小さい
ことを特徴とする測定用電極。 - 反応槽内に緩衝溶液を導入し、
緩衝溶液中で試料中の目的物濃度を測定するセンサに装着する測定用電極において、
該測定用電極の先端部に、中心に設けた一極と、
該一極の外側に設けた他極と、
該一極と他極との間の絶縁層と、
からなる電極反応部を有し、
該電極反応部の正面視上部および下部の少なくとも一方において、前記絶縁層から他極にかけて複数の溝を設け、
該電極反応部の正面視上部および下部の少なくとも一方における隣接する二つの溝の成す角度が90度より小さい
ことを特徴とする測定用電極。 - 反応槽内に緩衝溶液を導入し、
緩衝溶液中で試料中の目的物濃度を測定する濃度測定装置において、
請求項1または2に記載した測定用電極を反応槽内に導入された溶液の濃度測定に用いる
ことを特徴とする濃度測定装置。 - 反応槽に脱気された緩衝液を導入する
ことを特徴とする請求項3に記載の濃度測定装置。 - 反応槽内に導入する緩衝液が、30℃の飽和空気量以下に脱気された緩衝液である
ことを特徴とする請求項4に記載の濃度測定装置。 - 前記反応槽に緩衝液を導入する配管部の反応槽の前に溶存空気除去部を配置した
ことを特徴とする請求項5に記載の濃度測定装置。 - 前記反応槽に緩衝液を導入する配管部の反応槽の前に溶存空気除去部を配置し、
前記溶存空気除去部において緩衝液を測定温度以上に加温する
ことを特徴とする請求項3に記載の濃度測定装置。
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