JP4251702B2 - UV absorbing powder - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に好適な酸化亜鉛に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化亜鉛は紫外線の吸収端が385nm付近にあるため、優れた無機紫外線吸収剤として、化粧料などの皮膚外用の組成物に使用されている。この様な波長の紫外線を吸収した場合に、酸化亜鉛は、吸収した紫外線のエネルギーを正孔や自由電子の発生と言った形でリリースすることが知られているが、この様な過程で生成した正孔や自由電子によって、酸化亜鉛の表面に吸着した酸素分子は電子を受け取り、酸素ラジカルを発生したりする。この様な酸素ラジカルは周囲にある脂質を酸化あるいは分解したり皮膚への悪影響を与えることが懸念される。従って、この様なラジカル発生を抑制する試みが今まで為されてきており、その様な技術として、シリカやアルミナ等による表面コーティング等が例示できる。しかしながら、紫外線吸収剤として使用される酸化亜鉛は、その効果発現より、長径が1μm以下の微粒子に調整されているものが多く、この様な微粒子酸化亜鉛をこの様なコーティングにより、ラジカル発生の抑制をすることは、このコーティングにより凝集を引き起こしたり、またラジカル抑制に十分なコーティングにおいては、コーティング量を増やすことになり、その紫外線吸収効果の維持などの点で好ましくないし、又、完全な抑制も大変難しい。
【0003】
他の抑制手段としては、シリコーンやシランカップリング剤による表面処理もあるが、この様な表面処理を行うと、表面が極めて親油的になってしまう為、水系で用いる粉体には、水分散性が阻害されてしまい好ましくない。即ち、紫外線吸収時に酸化亜鉛が発生する酸素ラジカルを抑制する手段の開発が望まれていた。
【0004】
一方、酸化亜鉛の表面を燐酸で処理し、燐酸亜鉛で酸化亜鉛をコートすることは行われていなかったし、この様なコーティングにより、酸素ラジカルの発生が著しく抑制されることも全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、酸化亜鉛の紫外線吸収時のラジカル発生を抑制する手段を提供することを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、酸化亜鉛の紫外線吸収時のラジカル発生を抑制する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、例えば、表面を燐酸などで処理し、燐酸亜鉛でコートした様な、表面に燐酸基を導入した酸化亜鉛にその様な特性を見出し、発明を完成させるに至った。以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の酸化亜鉛本発明の酸化亜鉛は、その表面に燐酸基を導入されていることを特徴とする。燐酸基の導入は、例えば、燐酸亜鉛などの燐酸化合物でコーティングすることによって行うことが出来、この様なコーティングは例えば、燐酸の希薄溶液に酸化亜鉛を浸漬し、80℃程度に加温した後、所望により、250〜350℃で焼成することにより、表面に燐酸亜鉛を生成させてコーティングすることが出来る。この様なコーティングに於いては、溶液に接触した表面全域に燐酸亜鉛を生成させることが出来るので、表面上に極めてコーティング厚を薄く、高密度に燐酸亜鉛コートができ、それによって、そのラジカル発生抑制率を極めて低抑えることが出来る。この処理の際に重要なことは、酸化亜鉛の紫外線吸収特性や光学的効果を損なわないようにし、且つ、ラジカル発生を抑制するに充分な程度コーティングすることであり、この様なコーティング厚としては、0.003μm以上0.1μm以下であることが好ましい。又、この様なコーティングに用いる酸化亜鉛は、上記ラジカル発生条件下で使用される形態のものに於いてその有効性が著しいことから、微粒子のものが好ましく、具体的にはその長径が1μ以下ものを処理するのが好ましい。更に、その内部に酸化鉄や酸化ジルコニウムなどをドープすることも可能であるし、本発明の効果を損ねない範囲に於いて他の金属酸化物を結などによって含有することも可能である。酸化亜鉛の含有量としては、80重量%以上であることが好ましい。尚、燐酸溶液中での処理は、短時間で行うことが好ましく、例えば、1〜5時間程度の処理が好ましい。焼成については、常法に従って行えば良く、10〜24時間の処理が好ましい。かくして得られた燐酸基を導入した本発明の酸化亜鉛は、そのまま化粧料などの原料として使用することもできるし、更に、このものを表面処理した後使用することもできる。この様な、表面処理としては、ポリ燐酸ナトリウムなどの燐酸塩被覆処理、ジメチコンやハイドロジェンメチルポリシロキサン等のシリコーンの焼き付け処理、フッ化アルキル基導入処理、シランカップリング剤処理、アシル化アミノ酸塩等のアミノ酸誘導体被覆処理、レシチン等のリン脂質被覆処理、ポリマーコーティング処理、シリカコーティング処理等が例示できる。これらの処理は、常法に従って行えばよい。更に、本発明の酸化亜鉛で他の二酸化チタン等の表面処理を行うこともでき、この様な処理された二酸化チタンなどの粉体も本発明の技術的範囲に属する。
【0008】
(2)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記本発明の酸化亜鉛を含有することを特徴とする。本発明の化粧料としては、化粧料であれば特段の限定なく適用することができ、例えば、クリームや乳液、サンケア製品などの基礎化粧料、アンダーメークアップやファンデーション、チークカラー、リップカラー、アイカラーなどのメークアップ化粧料、ヘアカラー、ヘアクリーム等の毛髪用化粧料、シャンプー、リンス、石鹸などの洗浄用化粧料等が例示でき、これらの内では、光の曝露下で使用されるものに適用するのが好ましく、サンケア(紫外線防護用)用の化粧料、ファンデーションなどのメークアップ化粧料などに適用するのが好ましい。又、本発明の酸化亜鉛が、水分散性に優れることから、水系の化粧料であることも好適である。本発明の酸化亜鉛の酸素ラジカルを発生させにくい特質からは、該酸素ラジカルに起因する刺激発現が抑制されるため、敏感肌の人用としても、特に好適である。本発明の化粧料に於ける、上記本発明の酸化亜鉛の好ましい含有量は、0.1〜40重量%であり、更に好ましくは1〜20重量%である。本発明の化粧料に於いては、上記本発明の酸化亜鉛以外に、通常化粧料で使用される任意成分を、本発明の効果を損ねない範囲に於いて含有させることができる。かかる任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が好ましく例示できる。これらの原料を常法に従って処理することにより、本発明の化粧料は製造できる。
【0009】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明のついて更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けないことは、言うまでもない。
【0010】
<実施例1>
微粒子酸化亜鉛を1Nの燐酸水溶液中で、80℃、3時間撹拌し、濾別した。これを水で3回洗浄した後、窒素雰囲気で275℃、24時間の焼成条件で焼成し、本発明の酸化亜鉛1を得た。このものは、走査電子顕微鏡の観察に於いて、コーティング膜の厚さは0.01μmであることが判明した。
【0011】
<実施例2>
通常の酸化亜鉛を1Nの燐酸水溶液中で、80℃、3時間撹拌し、濾別した。これを水で3回洗浄した後、窒素雰囲気で275℃、24時間の焼成条件で焼成し、本発明の酸化亜鉛2を得た。このものは、走査電子顕微鏡の観察に於いて、コーティング膜の厚さは0.12μmであることが判明した。
【0012】
<実施例3>
上記、実施例1、2の酸化亜鉛1、2について、その酸素ラジカル抑制能を調べた。即ち、酸化亜鉛1重量部とスクワレン9重量部を良く混練りし、これに東芝株式会社製SEランプを光源に、12時間紫外線を照射した。サンプルは酸化亜鉛1、2の他に、これらの原料である、微粒子酸化亜鉛(原料1)と通常の酸化亜鉛(原料2)、原料1にハイドロジェンメチルポリシロキサンを3%焼き付けたもの(比較1)、原料2にハイドロジェンメチルポリシロキサンを焼き付けたもの(比較2)を用いた。照射後、スクワレンの過酸化物価をTBA法により測定した。結果を表1に示す。これより、本発明の酸化亜鉛に於いては、過酸化物価の上昇が抑制され、酸素ラジカルの発生が抑制されていることがわかる。
【0013】
【表1】

Figure 0004251702
【0014】
<実施例4>実施例3と同じ粉体サンプルを用いて、ハートレー系白色モルモット損傷皮膚モデル(1群6匹)に於ける、紫外線防護効果を調べた。即ち、各粉体はワセリン中に擂壊器で10重量%練り込み、これを剃毛したハートレー系モルモット1群6匹の背中に設けた2cm×2cmの部位に、それぞれ0.05g塗布し、予め求めておいた最小紅斑量の紫外線を照射し、照射後24時間にドレーズの基準(++:浮腫を伴う反応、+:明らかな紅斑を伴う反応、±:僅かな紅斑を伴う反応、−:無反応)で皮膚反応を判定した。結果を出現例数として表2に示す。これより本発明の酸化亜鉛はラジカル発生が抑制されているが故に、紫外線が照射されても皮膚炎症反応の惹起を抑制していることがわかる。又、酸化亜鉛としては、最長径が1μm以下である、微粒子のものが好ましいことがわかる。
【0015】
【表2】
Figure 0004251702
【0016】
<実施例4>
下記に示す処方に従って、サンケア用のクリームを作成した。即ち、イ、ロ、ハ、ニのそれぞれの成分を70℃に加熱し、イとロを混合し、良く混練りし、これをハを加えて希釈し、ホを加え、ディスパーで分散させ、これにニを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、クリームを得た。

70%マルチトース水溶液 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.2重量部

トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部
ソルビタンセスキオレート 0.5重量部

軽質イソパラフィン 10 重量部
流動パラフィン 10 重量部
パラジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 5 重量部

水 51.6重量部
ヘパリン類似物質 0.1重量部
バクガコンのエッセンス 0.1重量部
エルヒビン 0.1重量部
コウキ抽出物BG 0.1重量部
プラセンターエキス 0.1重量部
グリコーゲン 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部

酸化亜鉛1 5 重量部
【0017】
<実施例5>
下記に示す処方に従って、サンケア用のクリームを作成した。即ち、イ、ロ、ハ、ニのそれぞれの成分を70℃に加熱し、イとロを混合し、良く混練りし、これをハを加えて希釈し、ホを加え、ディスパーで分散させ、これにニを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、クリームを得た。

70%マルチトース水溶液 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.2重量部

トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部
ソルビタンセスキオレート 0.5重量部

軽質イソパラフィン 10 重量部
流動パラフィン 10 重量部
パラジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 5 重量部

水 51.6重量部
ヘパリン類似物質 0.1重量部
バクガコンのエッセンス 0.1重量部
エルヒビン 0.1重量部
コウキ抽出物BG 0.1重量部
プラセンターエキス 0.1重量部
グリコーゲン 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部

酸化亜鉛2 5 重量部
【0018】
<実施例6>
実施例4、5のクリームを用いて、敏感肌の人を対象に、サンケア効果と刺激の発現の少なさを調べた。即ち、敏感肌の人1群10名に8月のに2週間1日朝晩2回使用してもらい、サンケア効果と刺激発現を、○:良い、△:普通、×:悪いの基準でアンケートにより評価してもらった。結果を表3に示す。これより、本発明の化粧料は、サンケア用の化粧料として、又、敏感肌の人用の化粧料として好適であることがわかる。
【0019】
【表3】
Figure 0004251702
【0020】
<実施例7>
下記に示す処方に従って、ファンデーションを作成した。即ち、イ、ロ、ハ、ニのそれぞれの成分を70℃に加熱し、イとロを混合し、良く混練りし、これをハを加えて希釈し、ホを加え、ディスパーで分散させ、これにニを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、ファンデーションを得た。このものは上記サンケア用の化粧料同様刺激発現抑制に優れていた。

70%マルチトース水溶液 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.2重量部

トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部
ソルビタンセスキオレート 0.5重量部

軽質イソパラフィン 10 重量部
流動パラフィン 5 重量部
パラジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 5 重量部

水 42.3重量部

酸化亜鉛1 10 重量部
鉄ドープ二酸化チタン 2 重量部
ベンガラ 1 重量部
黄色酸化鉄 2 重量部
タルク 5 重量部
【0021】
<実施例8>
上記酸化亜鉛1の97重量部に対して、ハイドロジェンメチルポリシロキサンの3重量部をコーティングし、180℃で72時間焼成し、シリコーン処理酸化亜鉛3を得た。
【0022】
<実施例9>
下記に示す処方に従って、ファンデーションを作成した。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで混合し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながら、ロの成分を滴下しコーティングした。これを1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め、加圧成形してファンデーションを得た。このものも刺激発現抑制作用に優れていた。

シリコーン処理酸化亜鉛3 15 重量部
シリコーン処理鉄ドープ二酸化チタン 5 重量部
シリコーン処理マイカ 15 重量部
メチシロキサン網状重合体 5 重量部
ナイロンパウダー 10 重量部
シリコーン処理黄色酸化鉄 4 重量部
シリコーン処理ベンガラ 1 重量部
シリコーン処理セリサイト 10 重量部
シリコーン処理タルク 15 重量部

オレイン酸オクチルドデシル 10 重量部
高重合度シリコーン 5 重量部
ジメチコン 5 重量部
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、酸化亜鉛の紫外線吸収時のラジカル発生を抑制する手段を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to zinc oxide suitable for cosmetics.
[0002]
[Prior art]
Since zinc oxide has an ultraviolet absorption edge in the vicinity of 385 nm, it is used as an excellent inorganic ultraviolet absorber in compositions for external use such as cosmetics. Zinc oxide is known to release the energy of absorbed ultraviolet rays in the form of generation of holes and free electrons when absorbing ultraviolet rays of such a wavelength. Oxygen molecules adsorbed on the surface of zinc oxide by receiving holes and free electrons receive electrons and generate oxygen radicals. There is a concern that such oxygen radicals may oxidize or decompose surrounding lipids or adversely affect the skin. Therefore, attempts to suppress such radical generation have been made so far, and examples of such a technique include surface coating with silica, alumina and the like. However, many zinc oxides used as ultraviolet absorbers are adjusted to fine particles having a major axis of 1 μm or less because of their effects, and such fine zinc oxide is used to suppress radical generation by such coating. It is not preferable from the standpoint of maintaining the ultraviolet absorption effect in the coating that causes aggregation due to this coating or increases the coating amount in a coating sufficient for radical suppression. Very difficult.
[0003]
Other suppression means include surface treatment with silicone or a silane coupling agent. However, when such surface treatment is performed, the surface becomes extremely lipophilic. Dispersibility is inhibited, which is not preferable. That is, it has been desired to develop a means for suppressing oxygen radicals generated by zinc oxide when absorbing ultraviolet rays.
[0004]
On the other hand, the surface of zinc oxide has not been treated with phosphoric acid and coated with zinc phosphate, and it is also known that such coating significantly suppresses the generation of oxygen radicals. There wasn't.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made under such circumstances, and an object of the present invention is to provide a means for suppressing the generation of radicals during the absorption of ultraviolet rays of zinc oxide.
[0006]
[Means for solving problems]
In view of such a situation, the present inventors sought a means for suppressing the generation of radicals during the absorption of ultraviolet rays of zinc oxide, and as a result of earnest research efforts, for example, the surface was treated with phosphoric acid or the like. Such a characteristic was found in zinc oxide in which a phosphate group was introduced on the surface, such as coated with zinc, and the present invention was completed. Hereinafter, the present invention will be described in detail with a focus on embodiments.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(1) Zinc oxide of the present invention The zinc oxide of the present invention is characterized in that a phosphate group is introduced on the surface thereof. Phosphoric acid groups can be introduced by, for example, coating with a phosphoric acid compound such as zinc phosphate. Such coating can be performed, for example, by immersing zinc oxide in a dilute solution of phosphoric acid and heating to about 80 ° C. If desired, zinc phosphate can be formed on the surface and coated by firing at 250 to 350 ° C. In such a coating, zinc phosphate can be formed on the entire surface in contact with the solution, so that the coating thickness is extremely thin on the surface, and the zinc phosphate coating can be formed with high density, thereby generating radicals. inhibition rate very low Ku suppress it can be. What is important in this treatment is to prevent the ultraviolet absorption characteristics and optical effects of zinc oxide from being impaired, and to coat it to a sufficient extent to suppress radical generation. 0.003 μm or more and 0.1 μm or less is preferable. In addition, the zinc oxide used for such coating is preferably in the form of fine particles because of its remarkable effectiveness in the form used under the above radical generation conditions. Specifically, the major axis is 1 μm or less. preferably treated ones. Furthermore, it is also possible to dope the iron oxide or zirconium oxide therein, can also contain at a range that does not impair the effects of the present invention other metal oxides, such as by sintering. The zinc oxide content is preferably 80% by weight or more. In addition, it is preferable to perform the process in a phosphoric acid solution for a short time, for example, the process for about 1 to 5 hours is preferable. About baking, what is necessary is just to perform according to a conventional method, and the process for 10 to 24 hours is preferable. The zinc oxide of the present invention having phosphoric acid groups thus obtained can be used as it is as a raw material for cosmetics or the like, or it can be used after surface treatment. As such surface treatment, phosphate coating treatment such as sodium polyphosphate, silicone baking treatment such as dimethicone and hydrogenmethylpolysiloxane, fluorinated alkyl group introduction treatment, silane coupling agent treatment, acylated amino acid salt Examples thereof include amino acid derivative coating treatment such as lecithin, phospholipid coating treatment such as lecithin, polymer coating treatment, silica coating treatment and the like. These treatments may be performed according to ordinary methods. Furthermore, the surface treatment of other titanium dioxide etc. can also be performed with the zinc oxide of this invention, and powders, such as such treated titanium dioxide, belong to the technical scope of this invention.
[0008]
(2) Cosmetics of the present invention The cosmetics of the present invention are characterized by containing the zinc oxide of the present invention. The cosmetics of the present invention can be applied without particular limitation as long as they are cosmetics. For example, basic cosmetics such as creams and emulsions, sun care products, under-makeups and foundations, teak colors, lip colors, eye Examples include makeup cosmetics such as color, hair cosmetics such as hair colors and hair creams, and cleaning cosmetics such as shampoos, rinses, and soaps. Among these, those used under exposure to light It is preferably applied to cosmetics for suncare (for UV protection), makeup cosmetics such as foundations, and the like. Moreover, since the zinc oxide of this invention is excellent in water dispersibility, it is also suitable that it is a water-based cosmetic. Since the zinc oxide of the present invention hardly generates oxygen radicals, it is particularly suitable for humans with sensitive skin because it suppresses the expression of stimuli due to the oxygen radicals. The content of the zinc oxide of the present invention in the cosmetic of the present invention is preferably 0.1 to 40% by weight, more preferably 1 to 20% by weight. In the cosmetic of the present invention, in addition to the zinc oxide of the present invention, optional components usually used in cosmetics can be contained within a range that does not impair the effects of the present invention. Examples of such optional components include hydrocarbons such as petrolatum and microcrystalline wax, esters such as jojoba oil and gallow, triglycerides such as beef tallow and olive oil, higher alcohols such as cetanol and oleyl alcohol, and stearic acid. Fatty acids such as oleic acid, polyhydric alcohols such as glycerin and 1,3-butanediol, nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, ethanol, carbopol, etc. Preferred examples include a sticky agent, an antiseptic, an ultraviolet absorber, an antioxidant, a pigment, and powders. The cosmetic of the present invention can be produced by treating these raw materials according to a conventional method.
[0009]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but it goes without saying that the present invention is not limited to these examples.
[0010]
<Example 1>
Particulate zinc oxide was stirred in a 1N aqueous phosphoric acid solution at 80 ° C. for 3 hours and filtered. This was washed three times with water, and then fired in a nitrogen atmosphere at 275 ° C. for 24 hours to obtain zinc oxide 1 of the present invention. This was found to be 0.01 μm in thickness of the coating film by observation with a scanning electron microscope.
[0011]
<Example 2>
Ordinary zinc oxide was stirred in a 1N aqueous phosphoric acid solution at 80 ° C. for 3 hours and filtered. This was washed three times with water, and then fired in a nitrogen atmosphere at 275 ° C. for 24 hours to obtain zinc oxide 2 of the present invention. This was found to have a coating film thickness of 0.12 μm by observation with a scanning electron microscope.
[0012]
<Example 3>
Regarding the above-described zinc oxides 1 and 2 of Examples 1 and 2, their oxygen radical suppressing ability was examined. That is, 1 part by weight of zinc oxide and 9 parts by weight of squalene were well kneaded and irradiated with ultraviolet rays for 12 hours using an SE lamp manufactured by Toshiba Corporation as a light source. In addition to zinc oxides 1 and 2, these samples are fine zinc oxide (raw material 1), normal zinc oxide (raw material 2), and raw material 1 with 3% hydrogen methylpolysiloxane (comparison) 1) The raw material 2 baked with hydrogenmethylpolysiloxane (Comparative 2) was used. After irradiation, the peroxide value of squalene was measured by the TBA method. The results are shown in Table 1. From this, it can be seen that in the zinc oxide of the present invention, the increase in the peroxide value is suppressed and the generation of oxygen radicals is suppressed.
[0013]
[Table 1]
Figure 0004251702
[0014]
<Example 4> Using the same powder sample as in Example 3 , the UV protection effect in a Hartley white guinea pig damaged skin model (6 per group) was examined. That is, 10% by weight of each powder was kneaded in petrolatum with a breaker, and 0.05 g each was applied to a 2 cm × 2 cm portion provided on the back of a group of 6 Hartley guinea pigs shaved. Irradiated with the minimum amount of erythema determined in advance, and the standard of drape 24 hours after irradiation (++: reaction with edema, +: reaction with obvious erythema, ±: reaction with slight erythema, −: Skin reaction was determined by “no reaction”. The results are shown in Table 2 as the number of appearance examples. Thus, it can be seen that the zinc oxide of the present invention suppresses the generation of a skin inflammatory reaction even when irradiated with ultraviolet rays because radical generation is suppressed. Further, it can be seen that zinc oxide having a longest diameter of 1 μm or less is preferable.
[0015]
[Table 2]
Figure 0004251702
[0016]
<Example 4>
A cream for suncare was prepared according to the formulation shown below. That is, each component of A, B, C, and D is heated to 70 ° C., A and B are mixed, kneaded well, this is added with D, diluted, added with H, and dispersed with a disper. D was gradually added to the mixture, emulsified, and stirred and cooled to obtain a cream.
70% aqueous solution of maltose 5 parts by weight glycerin 3 parts by weight 1,3-butanediol 5 parts by weight methylparaben 0.2 part by weight rotriglycerin diisostearate 4 parts by weight sorbitan sesquiolate 0.5 part by weight C light isoparaffin 10 parts by weight Liquid paraffin 10 parts by weight Isooctyl paradimethylaminobenzoate 5 parts by weight Ni water 51.6 parts by weight Heparin analog 0.1 part by weight Essence of Bakugakon 0.1 parts by weight Erhibin 0.1 parts by weight Kouki extract BG 0.1 Part by weight Placenta extract 0.1 part by weight Glycogen 0.1 part by weight Royal jelly 0.1 part by weight Zinc hydroxide 15 parts by weight
<Example 5>
A cream for suncare was prepared according to the formulation shown below. That is, each component of A, B, C, and D is heated to 70 ° C., A and B are mixed, kneaded well, this is added with D, diluted, added with H, and dispersed with a disper. D was gradually added to the mixture, emulsified, and stirred and cooled to obtain a cream.
70% aqueous solution of maltose 5 parts by weight glycerin 3 parts by weight 1,3-butanediol 5 parts by weight methylparaben 0.2 part by weight rotriglycerin diisostearate 4 parts by weight sorbitan sesquiolate 0.5 part by weight C light isoparaffin 10 parts by weight Liquid paraffin 10 parts by weight Isooctyl paradimethylaminobenzoate 5 parts by weight Ni water 51.6 parts by weight Heparin analog 0.1 part by weight Essence of Bakugakon 0.1 parts by weight Erhibin 0.1 parts by weight Kouki extract BG 0.1 Parts by weight placenta extract 0.1 parts by weight glycogen 0.1 parts by weight royal jelly 0.1 parts by weight zinc phosphate 2 5 parts by weight
<Example 6>
Using the creams of Examples 4 and 5, a person with sensitive skin was examined for the suncare effect and the low occurrence of irritation. In other words, a group of 10 people with sensitive skin was asked to use it twice a day for two weeks a day in August, and the suncare effect and stimulus expression were determined by a questionnaire based on the criteria of ○: good, △: normal, ×: bad. We had you evaluate. The results are shown in Table 3. From this, it can be seen that the cosmetic of the present invention is suitable as a cosmetic for sun care and as a cosmetic for people with sensitive skin.
[0019]
[Table 3]
Figure 0004251702
[0020]
<Example 7>
The foundation was created according to the prescription shown below. That is, each component of A, B, C, and D is heated to 70 ° C., A and B are mixed, kneaded well, this is added with D, diluted, added with H, and dispersed with a disper. D was gradually added to the mixture, emulsified, cooled with stirring, and a foundation was obtained. This product was excellent in suppressing the occurrence of irritation, similar to the above-mentioned suncare cosmetics.
70% aqueous solution of maltose 5 parts by weight glycerin 3 parts by weight 1,3-butanediol 5 parts by weight methylparaben 0.2 part by weight rotriglycerin diisostearate 4 parts by weight sorbitan sesquiolate 0.5 parts by weight light isoparaffin 10 parts by weight Liquid paraffin 5 parts by weight Isooctyl paradimethylaminobenzoate 5 parts by weight Ni water 42.3 parts by weight Zinc phosphate 1 10 parts by weight Iron-doped titanium dioxide 2 parts by weight Bengala 1 part by weight Yellow iron oxide 2 parts by weight Talc 5 parts by weight [0021]
<Example 8>
3 parts by weight of hydrogenmethylpolysiloxane was coated on 97 parts by weight of zinc oxide 1 and baked at 180 ° C. for 72 hours to obtain silicone-treated zinc oxide 3.
[0022]
<Example 9>
The foundation was created according to the prescription shown below. That is, the component (a) was mixed with a Henschel mixer, pulverized with a pulverizer equipped with a 0.9 mm round hole screen, and the component (b) was dropped and coated while mixing with a Henschel mixer. This was pulverized with a pulverizer equipped with a 1 mm herringbone screen, packed in a metal pan, and pressure-molded to obtain a foundation. This thing was also excellent in the stimulus expression inhibitory action.
Silicone-treated zinc oxide 3 15 parts by weight Silicone-treated iron-doped titanium dioxide 5 parts by weight Silicone-treated mica 15 parts by weight Methylsiloxane network polymer 5 parts by weight Nylon powder 10 parts by weight Silicone-treated yellow iron oxide 4 parts by weight Silicone-treated bengara 1 part by weight 10 parts by weight Silicone-treated sericite 15 parts by weight Silicone-treated talc 15 parts by weight Octyldodecyl looleate 10 parts by weight Highly polymerized silicone 5 parts by weight Dimethicone 5 parts by weight
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the means which suppresses the radical generation | occurrence | production at the time of the ultraviolet absorption of zinc oxide can be provided.

Claims (5)

酸化亜鉛を燐酸溶液で処理して、表面に燐酸亜鉛を生成させた、表面処理酸化亜鉛。 Surface- treated zinc oxide in which zinc oxide is treated with a phosphoric acid solution to produce zinc phosphate on the surface . 酸化亜鉛の長径が1μ以下であることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理酸化亜鉛。The surface-treated zinc oxide according to claim 1, wherein the major axis of zinc oxide is 1 μm or less . 酸化亜鉛を燐酸溶液中で処理して、表面に燐酸亜鉛を生成させることを特徴とする、請求項1又は2の何れか一項に記載の表面処理酸化亜鉛の製造法。The method for producing surface-treated zinc oxide according to any one of claims 1 and 2, wherein zinc oxide is treated in a phosphoric acid solution to produce zinc phosphate on the surface . 請求項1又は2の何れか一項に記載の表面処理酸化亜鉛を含有する、皮膚外用の組成物。A composition for external use containing the surface-treated zinc oxide according to any one of claims 1 and 2 . 紫外線からの防護作用を有することを特徴とする、請求項に記載の皮膚外用の組成物。The composition for external use according to claim 4 , which has a protective action against ultraviolet rays.
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