JP4251466B2 - 自動化レベル調整装置,自動化レベル調整方法および自動化レベル調整用プログラム記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,ある状況のときにある操作を行うシステム(装置や機械を含む。以下,同様)において,ある「状況−操作」の自動化レベルを調整する自動化レベル調整装置およびその方法に関する。
【0002】
ここで,状況とは,例えばカーナビゲーションシステムのようなシステムにおいて,「ユーザが車に乗り込んだこと」等をいい,操作とは,「ルートを設定すること」等をいう。また,自動化レベルとは,ある操作を実現するために,システムがどの程度自動で処理を行うか,またはユーザがどの程度その処理の分岐や値の設定等に関与するかを決める指標のことをいい,ユーザが完全に手動で操作する程度も含むものである。
【0003】
【従来の技術】
ある処理を実行する場合にユーザとインタラクティブにまたは自動的に何らかの操作を行うシステム(装置・機械)においては,システム等が行う各種処理の実行のための操作を自動で行うかまたは手動で行うかについて選択的に設定することができる。例えば,計算機システムのメインメニューからたどることのできる設定メニュー画面による手動/自動処理の選択手段を備えているシステムや,例えば洗濯機にみられるように自動/手動の操作選択ボタン等を備える装置は多い。
【0004】
また,操作の自動化レベルの分類手法として,例えば,「Sheridan,T.B.:Telerobotics,Automation,and Human Supervisory Control,MIT Press(1992) 」等に記載されているものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,従来技術において,このようなシステム等での操作の自動化は,設定メニュー画面等から「手動」または「自動」のメニュー項目を選択するか,または自動操作もしくは手動操作のボタンを押下する等,手動/自動操作の選択をユーザ自身が自らの判断により手動操作で行う必要があり,この手動/自動操作の選択という処理自体を自動的に行うものはなかった。
【0006】
また,複数操作が連続することにより遂行される処理について,各処理の操作ごとに,それらの操作を手動にするか自動にするかを自動的に切り替えて設定することができなかった。
【0007】
一方,前述したような文献に見られる自動化レベルの分類手法は,既存のシステムの自動化レベルを測る尺度として用いられるものであり,自動化レベルの分類手法に従って,操作の自動化のレベルを切り替えるシステムはなかった。すなわち,従来のシステムでは,手動で操作するかまたは完全に自動で操作するかの設定をすることはできても,手動から完全自動まで多段階に区分された自動化レベルに従って,操作の自動化の程度を細かく設定することができなかった。
【0008】
また,一連のさまざまな操作に対して統一的に自動化レベルを調整することのできるシステムもなかった。
【0009】
システムが複雑になってくると,すべての操作をユーザが操作することは困難になってくるので,システムが自動的に処理できるところは,自動化して処理するようになる。これにより,ある程度まではユーザの負担が減り便利になるが,あまり自動化が進み過ぎると,かえってユーザの所望するような操作ができず,不便になることも多い。また,ユーザが,自己の要求を満たせるような処理をシステムに行わせたいと考えた場合には,操作の自動化の進んだシステムは,すべてユーザの手動操作により処理を行うシステムに比べて,自動化の解除指示など,かえって自己の要求を満たすための操作が煩雑になり苦労することがある。
【0010】
また,システムの行う自動化のレベルに関して,ユーザによって好みがある。例えば,システムの操作をすべて自分で行いたいユーザがいる一方,システムに完全自動で操作をしてもらいたいユーザがいて,また,ある処理についての操作はユーザが自分で行いたいが,ある操作については完全に自動化してもらいたいと考えるユーザもいる。
【0011】
しかし,システムの操作の自動化レベルを細かく設定できるようになっているシステムは少なく,また,ある程度のレベル分けで自動化レベルを設定できるようになっていたとしても,その設定について非常に煩雑な作業が必要になってしまう。また,複数の操作のうち1つの操作に対して自動化レベルを設定することができたとしても,複数操作の自動化レベルを統一的に調整することができない。
【0012】
また,システムはユーザに個別対応的に作成されるものではなく,さまざまなユーザが利用することを前提に作成されているので,ある特定のユーザを念頭において,そのユーザに最適なように固定的に設計することはできない。したがって,使用するユーザやその使用状況に応じて操作しやすいように,システムがある程度自動的に操作・処理する必要がある場合もある。
【0013】
本発明の目的は,上記のような問題を解決するため,ユーザとの対話処理もしくは手動操作によりインタラクティブに,または自動的に操作を行うシステムにおいて,複数段階の自動化レベルに対して,ある状況に対する操作の自動化の程度を自動的に調整できる装置等を実現することである。本発明により,より使いやすい操作自動化のインタフェースを持つシステムを提供でき,システム等を使用する際のユーザの負担を軽減することができる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため,本発明の自動化レベル調整装置は,図1に示すような各手段を持つ。図1は本発明のブロック構成例を示す図である。また,図2は,図1に示す本発明の作用と従来技術の作用の違いを説明する図である。
【0015】
本発明では,「状況−操作」について,完全な手動処理から完全な自動処理までの間に取り得るいくつかの自動化レベルが設定されたレベル選択枠から一つの自動化レベルを自動的に選択し,選択された自動化レベルに予めあてはめられた処理の制御を行う。
【0016】
図2(A)に示すように,本発明に係る自動化レベル調整装置は,ある「状況」を取得すると,知識ベース,状況判断,ユーザ操作の履歴等の種々の情報を利用して,例えば「完全な手動処理」,「半手動の処理」,「ほぼ自動の処理」,…,「完全な自動処理」といった複数の自動化レベルから適切な自動化レベルを選択し,その自動化レベルにあてはめられた処理を実行制御する。これにより,本発明では,「完全な手動処理」というレベルを含めてどの程度の自動化レベルで処理を行うかという判断処理自体もシステムが自動的に行い,最適な自動化レベルの選択(設定)に,ユーザが介在する必要性をなくす。
【0017】
これに対し,図2(B)に示すように,従来技術では,システムでの自動処理制御を行えるとしても,手動処理または自動処理の選択という処理自体は,設定メニューの選択,ボタンの押下等の操作をユーザ自身が行う必要があった。さらに,手動処理または自動処理のいずれかを選択するだけであり,一般に細かく区分された自動化レベルを選択することはできなかった。
【0018】
本発明と従来技術の作用のもっとも大きな違いは,従来技術では,自動化レベルの選択をユーザ自身が行って設定しなければならなかったのに対し,本発明では,ある操作をユーザとインタラクティブに行うかシステムが自動的に行うかを,状況に応じて自動的に切り替える手段を持ち,最適と考えられる自動化レベルの選択を,システムが自動的に行う点にある。
【0019】
本装置は,ある処理を実行する操作の自動化レベルを自動的に切り替える自動化レベル調整部1,自動化レベルにあてはめた処理を制御するレベル別処理制御部2,自動化レベル調整部1を管理する自動化レベル管理部3を持つ。なお,図1では,自動化レベル管理部3が管理する自動化レベル調整部1は一つであるが,自動化レベル調整部1は複数あってもよく,この場合には,自動化レベル管理部3は,複数の自動化レベル調整部1を管理する。
【0020】
自動化レベル調整部1は,ある作業の操作の自動化レベルを記憶するレベル選択枠11と,レベル選択枠11を生成し,その自動化レベルごとに対応する実際の処理をあてはめる自動化レベル選択枠生成部20と,自動化レベル選択部10で用いる知識ベース13の取得・編集を行う知識ベース編集部18とを持つ。
【0021】
自動化レベル選択部10の状況判断部12は,状況に対応した自動化レベルを選択するための規則およびそれに関する知識を記述する知識ベース13に従って,ユーザまたはシステムの状況を判断してレベル選択枠11から自動化レベルを選択する。
【0022】
知識ベース編集部18は,ユーザの指示をもとに知識ベース13を入力または編集する。また,知識ベース編集部18は,ユーザ操作記録情報を解析して知識ベース13を獲得または修正し,また,ある状況と操作の関係において同様の自動化レベルの選択が繰り返された場合には,より高い自動化レベルを選択するように知識ベース13を修正する。
【0023】
自動化レベル選択部10のパフォーマンス推測部14は,操作を行う際のユーザまたはシステムのパフォーマンスの計測/推測情報をもとに,レベル選択枠11から自動化レベルを選択する。
【0024】
自動化レベル選択部10のユーザ反応検出部15は,ある自動化レベルで実行された処理に対するユーザの反応情報をもとに,次に同じ作業をするときに選択する自動化レベルを決定する。
【0025】
自動化レベル選択部10のユーザ操作記録判断部16は,ある自動化レベルで実行されている処理に対してユーザがどのように関与したかの操作情報を記録し,その操作情報をもとに,次に同じ作業をするときに選択する自動化レベルを決定する。過去選択レベル保持部17は,過去にどの自動化レベルを選択したかの情報を記憶する手段である。
【0026】
自動化レベル選択枠生成部20は,基本となる所定の自動化レベルから,当該作業で生じ得る自動化レベルを抽出してレベル選択枠11とする選択可能レベル生成部21とレベル選択枠11の各自動化レベルに実際の処理をあてはめるレベル別処理生成部22を持つ。
【0027】
自動化レベル管理部3は,複数の操作列で構成される処理の操作ごとに自動化レベルを設定する場合に,各操作に対する自動化レベル調整部1を管理する。また,自動化レベル管理部3は,複数の自動化レベル調整部1があるときには,それらの複数の自動化レベル調整部1により選択される自動化レベルを統一的に管理する。具体的には,自動化レベル管理部3は,各自動化レベル調整部1が自動化レベルの調整のために使用するレベル選択枠11を,各自動化レベル調整部1に対して共通に割り当てたり,個別に割り当てたり,また,一連の処理の各操作に対して共通に割り当てたり,個別に割り当てたりする管理を行う。
【0028】
以上の各処理手段を計算機によって実現するためのプログラムは,計算機が読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の一実施形態として,図1に示す本発明に係る装置を主にカーナビゲーションシステムに適用した場合を例に説明する。
【0030】
1.自動化レベル選択枠生成部
自動化レベル選択枠生成部20は,選択可能レベル生成部21とレベル別処理生成部22とからなる。選択可能レベル生成部21は,所定の基本となる自動化レベルの枠組み(これを,基本レベル選択枠という)から,ある操作に対して取り得る複数の自動化レベルを選択してレベル選択枠11を生成する。レベル別処理生成部22は,レベル選択枠11の自動化レベルごとに,それぞれの自動化レベルに対応する実際の処理をあてはめる。
【0031】
図3に従って,自動化レベル選択枠生成部20による自動化レベル生成処理の流れを説明する。選択可能レベル生成部21では,ある「操作」について,基本レベル選択枠から作業の際に生じ得る自動化レベルを取り出し,レベル選択枠11を生成する(ステップS11)。
【0032】
図4は,基本レベル選択枠およびレベル選択枠の例を示す図である。図4(A)に示す基本レベル選択枠は,レベル選択枠11の生成に使用する自動化レベルのリストであり,例えば次のような予め用意された1から10までの自動化レベルが挙げられている。
・レベル1:すべて人間が行う。
・レベル2:代替案を提示する。
・レベル3:代替案をいくつかに絞り込む。
・レベル4:最善案を提案する。
・レベル5:承認をとったうえで最善案を実行する。
・レベル6:賛同/拒否の猶予時間を与える。
・レベル7:自動に行い,事後報告する。
・レベル8:自動に行い,問われたときのみ報告する。
・レベル9:自動に行い,必要としたときのみ報告する。
・レベル10:完全自動で行う。
【0033】
選択可能レベル生成部21は,図4(A)の基本レベル選択枠の自動化レベルの中から,いくつか必要な自動化レベルを選択してレベル選択枠11を生成する。選択可能レベル生成部21は,この例では,システム開発者またはユーザ等の指示により,1から10までの自動化レベルの中から不要である第2,第3,第4の自動化レベルを棄却し,自動化レベル1,自動化レベル5〜自動化レベル10の7つの自動化レベルを選択して,図4(B)のレベル選択枠11を生成している。基本レベル選択枠からどの自動化レベルを選出して選択可能な自動化レベルにするかは任意であり,必要に応じて基本レベル選択枠以外の自動化レベルを設定することもできる。
【0034】
次に,レベル別処理生成部22では,その作業の処理内容と報告事項に応じて,選択可能レベル生成部21が生成したレベル選択枠11の各自動化レベルにあてはまる具体的な処理を指定する(ステップS12)。
【0035】
図5は,レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの例を示す図であり,特に図5(A)はあてはめるレベル別処理の候補が1つの場合,図5(B)はあてはめるレベル別処理の候補が複数の場合の例を示している。
【0036】
ある作業において処理A(その報告内容をXとする)が必要とされているとすると,各自動化レベルに対して,例えば図5(A)に示すようにレベル別処理をあてはめる。
・レベル1(すべて人間が行う):何も行わない。
・レベル5(承認をとったうえで最善案を実行する):処理Aを提示し,確認してOKならば処理Aを実行する。
・レベル6(賛同/拒否の猶予時間を与える):処理Aを提示し,一定期間賛同/拒否の反応がなければ処理Aを実行する。
・レベル7(自動に行い,事後報告する):処理Aを実行後,報告内容Xを示す。
・レベル8(自動に行い,問われたときのみ報告する):処理Aを実行後,要求があれば報告内容Xを示す。
・レベル9(自動に行い,必要としたときのみ報告する):処理Aを実行後,必要と判断したら報告内容Xを示す。
・レベル10(完全自動で行う):処理Aを実行する。
【0037】
また,ある作業において処理の候補が複数(処理A,B,C)あり,処理の報告内容をXとした場合,例えば図5(B)に示すようにレベル別処理をあてはめる。なお,処理A,B,Cの中で最善案は処理Aであるとする。
・レベル1(すべて人間が行う):何も行わない。
・レベル2(代替案を提示する):処理A,B,Cを提示する。
・レベル3(代替案をいくつかに絞り込む):処理A,Cを提示する。
・レベル4(最善案を提案する):処理Aを提示する。
・レベル5(承認をとったうえで最善案を実行する):処理Aを提示し,確認してOKならば処理Aを実行する。
・レベル6(賛同/拒否の猶予時間を与える):処理Aを提示し,一定期間賛同/拒否の反応がなければ処理Aを実行する。
・レベル7(自動に行い,事後報告する):処理Aを実行後,報告内容Xを示す。
・レベル8(自動に行い,問われたときのみ報告する):処理Aを実行後,要求があれば報告内容Xを示す。
・レベル9(自動に行い,必要としたときのみ報告する):処理Aを実行後,必要と判断したら報告内容Xを示す。
・レベル10(完全自動で行う):処理Aを実行する。
【0038】
報告内容Xは,例えば「処理Aを実行しました」というようなメッセージであり,実行した処理によって変わる。
【0039】
図6は,一つの操作で複数の代替案があるような場合として,カーナビゲーションシステムにおけるルート設定の操作の場合のレベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す。カーナビゲーションシステムにおけるルート設定では,例えば各自動化レベルに次のようにレベル別処理をあてはめることが考えられる。
・レベル1:ユーザに操作権限を渡す。ユーザに処理はすべて任せるのでシステムは何もしない。
・レベル2:考えられる目的地をすべて列挙する。実際の目的地の設定はユーザが行う。
・レベル3:ユーザの種別や周りの環境などに応じて目的地を自動的にいくつかに絞り込んでユーザに提示する。ユーザはその提示されているものから選んで目的地の設定を行う。
・レベル4:ユーザの種別や周りの環境などに応じて目的地の最善案を絞り込んでユーザに提示し,ユーザがその案に賛同すれば,自分でその場所を目的地として設定する。
・レベル5:ユーザの種別や周りの環境などに応じて目的地の最善案を絞り込んで,その場所を目的地に設定するかどうかをユーザに問う。ユーザが承認すればシステムが自動でその場所を目的地としてルート設定を行う。
・レベル6:目的地の最善案を決定し,<○○の場所を目的地にしてルート設定します。よろしいでしょうか?>のようにユーザに対して提案し,一定期間ユーザに賛同または拒否する時間を与え,ユーザが賛同すれば,提案した目的地へのルール設定を実行し,賛同がなければその提案を取り止める。
・レベル7:目的地の最善案を決定し,その場所を目的地として自動的にルート設定を行い,<○○の場所を目的地にしてルート設定しました>と事後報告する。
・レベル8:目的地の最善案を決定し,その場所を目的地として自動的にルート設定を行い,ユーザに問われたときのみ報告する。
・レベル9:目的地の最善案を決定し,その場所を目的地として自動的にルート設定を行い,必要と判断したときのみ報告する。例えば,毎日行っている場所のような場合には報告せず,今まで一度も行ったことがないような場所を提案するときのみ報告する。
・レベル10:目的地の最善案を決定し,その場所を目的地として自動的にルート設定を行い,ユーザには何も報告しない。
【0040】
このレベル選択枠11を用いるときの「状況−操作」については,例えば状況はユーザが車に乗り込んだときで,操作はルートを設定することである。自動化レベル選択部10は,詳しくは後述するように,ユーザが車に乗り込んだときに,図6に示すレベル選択枠11から自動化レベルを選択し,選択した自動化レベルに対応する処理を,レベル別処理制御部2に実行制御させる。
【0041】
また,図7は,一つの操作で一つの処理のみを行うような場合として,ユーザの嗜好に合った店を発見したときにそこを経由するかどうかの操作についてのレベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す。この例は,リルート処理ができるカーナビゲーションシステムを用いてある目的地に向かっている途中で,ユーザの好みの店があったという状況において,そこを経由して行くという操作に対する選択可能な自動化レベルの例である。
・レベル1:単にユーザに好みの店を発見した旨を伝える。リルートの設定は,ユーザに任せる。
・レベル5:ユーザに好みの店を発見した旨を伝え,ユーザにそこに行くかどうかを尋ね,ユーザが承認すればシステムが自動でそこを経由地点に設定してリルートを行う。
・レベル6:ユーザの好みに合った店を発見したので,そこを通るようにリルートを行う準備ができていることをユーザに伝え,それに対して一定期間,ユーザが賛同または拒否する時間を与え,ユーザが賛同すればリルートを行い,賛同がなければ何もしない。
・レベル7:ユーザの好みにあった店を経由地点に設定してリルートを行う処理を自動的に行い,処理を行った後,好みの店にリルートを行った旨をユーザに報告する。
・レベル8:ユーザの好みにあった店を経由地点に設定してリルートを行う処理を自動的に行う。そのままではユーザに何も知らせず,ユーザに問われたときのみ,好みの店を発見したのでリルートを行った旨を報告する。
・レベル9:ユーザの好みにあった店を経由地点に設定してリルートを行う処理を自動的に行う。システムがその内容をユーザに知らせる必要性があると判断したときのみ,ユーザにリルートしたことを知らせる。例えば,これらは知識ベース13を用いて判断し,渋滞のような場合にはシステムが勝手にリルートして,ユーザにリルートしたことを知らせないが,好みの店の発見によるリルートのような場合には,リルートしたことを知らせるというような必要性の判断をシステムが行う。
・レベル10:ユーザの好みにあった店を経由地点に設定してリルートを行う処理を自動的に行い,ユーザにはリルートしたことを報告しない。
【0042】
自動化レベル選択部10は,ユーザの好みの店を発見したという段階で,このレベル選択枠11の中から自動化レベルを選択し,レベル処理制御部2は,その自動化レベルに対応したレベル別処理を実行制御する。
【0043】
また,図8は,システムに対して何かを設定するというような場合のレベル選択枠とレベル別処理のあてはめの例であり,カーナビゲーションシステムにおけるルート設定において,目的地と経由地を設定する操作の場合の例を示している。この例では,前述した基本レベル選択枠と異なる第2の基本レベル選択枠を用いてその中から自動化レベルを選択している。
・レベル11(すべて人間が行う):ユーザに操作権限を渡す。
・レベル12(ユーザに,処理ごとの設定を促す):目的地の設定をユーザに促し,その後に経由地の設定を促すというように,すべての設定の手順を次々に提示してユーザに設定させる。
・レベル13(ユーザに設定を促し,その他の設定は自動で行う):目的地の設定をユーザに促し,その後の経由地の設定はシステムが自動的に設定する。
・レベル14(自動で設定を行い,ユーザの承認を得る):システムが自動的に目的地および経由地を設定し,その後ユーザの承認を得る。
・レベル15(完全自動で行う):システムが自動的に目的地および経由地を設定する。
【0044】
また,図9は,システムに対してパラメータを設定するような場合のレベル選択枠とレベル別処理のあてはめの例であり,カーナビゲーションシステムにおけるルート探索のパラメータ設定操作の場合の例を示している。ここでの「状況−操作」は,まず状況にはルート探索という機能がユーザによって選択されたとき,もしくは渋滞などによりリルートする必要性が生じたときなどが考えられる。このときの操作がルート探索を行うためのパラメータを設定するということである。
【0045】
ルート探索といっても,いろいろパラメータがあり,一般道路優先にするとか,所要時間優先にするとか,料金優先にするとかにより探索結果が異なる。そこでルート探索を行うことになった状況において,操作の自動化レベルの選択に用いるレベル選択枠11として,図9に示すようなレベル別処理のあてはめを行ったものを用いる。
・レベル11(すべて人間が行う):ユーザに操作権限を渡す。条件の設定はすべてユーザに任せてシステムは何も実行しない。このとき,すべての条件をユーザが設定しないとルート探索ができないようになっている。
・レベル12(ユーザに,処理ごとの設定を促す):探索条件などのルート探索に必要なパラメータの設定をユーザに促して,すべてのパラメータ設定の手順を次々に提示してユーザに設定させる。
・レベル13(ユーザに設定を促し,その他の設定は自動で行う):探索条件などのルート探索に必要なパラメータのうち,いくつかはシステムが自動的に設定し,必要と思われるものだけユーザに提示し設定してもらう。
・レベル14(自動で設定を行い,ユーザの承認を得る):探索条件などのルート探索に必要なパラメータの最善案をユーザに提案し,ユーザの承認を得る。
・レベル15(完全自動で行う):システムが自動的に探索条件などのルート探索に必要な最善案をシステムが自動で選択し,ユーザには報告しない。
【0046】
以上のレベル別処理をあてはめたレベル選択枠11によって,ある状況が生じたときに自動化レベル選択部10は,以下に説明する処理により,自動化レベルを自動的に選択し,その自動化レベルに応じてレベル別処理を,レベル別処理制御部2によって実行させることができる。自動化レベルとレベル別処理との対応は,例えば,各レベル別に予め用意された処理S−1,S−2,…,S−nの手順(サブプログラム)に対するポインタで管理してもよいし,または全体をまとめてプログラム化することにより実現してもよい。
【0047】
2.自動化レベル選択部
自動化レベル選択部10は,ある作業が行われる際に,どの自動化レベルを選択するかを決定する。自動化レベルの選択については,(1)状況判断をもとにした選択,(2)パフォーマンス計測/推測結果をもとにした選択,(3)ユーザ反応情報をもとにした選択,または(4)ユーザ操作記録をもとにした選択,のうちの一つまたはいくつかの組み合わせに基づいて行う。
【0048】
(1)状況判断をもとにした選択
知識ベース13には,例えば,ユーザ情報,システム情報,周囲の環境情報などを条件として,その条件にあてはまる自動化レベルを選択するための規則等が記述される。
【0049】
図10に,知識ベース13に記述されている規則(ルール)の例を示す。図10(A)に示す例は,情報がきたら提示するという「状況−操作」において,ユーザが男性であったら,自動化レベル10(完全自動で見せる)を選択し,ユーザが女性であったら,自動化レベル5(一度表示するかどうかを問い合わせてから見せる)を選択するという知識ベース13の規則の一例である。
【0050】
また,図10(B)に示す例は,新しいソフトウェアを発見したらインストールするという「状況−操作」において,新しいソフトウェアがユーザ好みのソフトウェアの場合,自動化レベル5(ユーザに知らせ,ユーザがOKを出したらインストールする)を選択し,バグフィックスの場合,自動化レベル7(自動的にインストールし,事後にユーザに報告する)を選択するという知識ベース13の規則の一例である。
【0051】
ユーザ自身が知識ベース13内の規則を入力または編集し,またはユーザの操作記録情報等を解析して知識ベース13を獲得または修正し,ある「状況−操作」の関係について同様の自動化レベルの選択が繰り返された場合には,より高い自動化レベルを選択するように知識ベース13を修正する知識ベース編集部18を持つ。知識ベース13をユーザが設定する場合には,図10に示す規則の例のように,「if」に条件を入れもしくは予め用意された選択群の中から条件を選び,「then」にそのときに所望する自動化レベルの番号等を設定する。
【0052】
なお,同じユーザであれば,いろいろなシステム等においても同じような自動化レベルで操作ができるようになれば,システム等がより使いやすくなる。そこで,知識ベース13をICカードのような可搬型の記憶媒体に記憶できるようにする。これにより,知識ベース13を持ち歩き,自動化レベル調整装置が適用されたシステム等にそのICカードを差し込みむことで,違うシステム等においても同様な自動化レベルで操作を行うことができるようにすることが可能である。具体的には,あるカーナビゲーションシステムで用いた知識ベース13を,ICカード等に記録して,他のカーナビゲーションシステムでも利用できるようにすることが可能である。この場合,知識ベース13の構造および入出力インタフェースを共通化することにより,同一メーカーに限らず,他のメーカーのカーナビゲーションシステムでも,知識ベース13を共通に利用することができる。
【0053】
状況判断部12は,現在の状況を取得するような構成の場合には,状況観測手段(図1では示していない)から得た状況データを知識ベース13に記述された規則に従って判断して,レベル選択枠11から自動化レベルを選択する。
【0054】
状況観測手段は,状況判断部12の一部として構成する必要はなく,外部のシステムで状況を観測しているものがあれば,状況判断部12はそこから状況データを取得して利用する。
【0055】
図11は,状況判断をもとにした自動化レベル調整処理の流れを示す。状況判断部12は,状況データを取得し(ステップS21),知識ベース13に従ってレベル選択枠11から自動化レベルを選択し(ステップS22),レベル別処理制御部2は,選択された自動化レベルにあてはめられた処理を制御する(ステップS23)。
【0056】
図12は,レベル別処理制御部の処理の流れを示す。レベル別処理制御部2は,自動化レベル選択部10から自動化レベルが渡されると,レベル別処理生成部22がその自動化レベルにあてはめた具体的な処理を制御する。
【0057】
自動化レベル選択部10から渡された自動化レベルを判断し(ステップS100),自動化レベル1=「ユーザに操作権限を渡す」であったら,ユーザに操作権限を渡し(ステップS101),ユーザにすべての操作を完全手動で行わせる。自動化レベル5=「許可をもらう(承認をとったうえで最善案を実行する)」の場合には,操作を自動的に行うかどうかをユーザに問い合わせ(ステップS102),ユーザが自動的に行うと指定したときに(ステップS103),自動化レベル5に対応するレベル別処理を実行する(ステップS104)。ユーザがOKしない場合には,操作権限をユーザに渡す(ステップS101)。
【0058】
また,自動化レベル6=「賛同/拒否の猶予期間を与える」の場合には,許否のための猶予期間をユーザに与え(ステップS105),ユーザがある時間内に賛同しなかった場合には(ステップS106),操作権限をユーザに渡す(ステップS101)。ユーザが賛同した場合には,自動化レベル6に対応するレベル別処理を実行する(ステップS107)。
【0059】
自動化レベル7=「自動に行い,事後報告する」の場合には,自動化レベル7に対応するレベル別処理を実行し(ステップS108),実行したことをユーザに報告する(ステップS109)。自動化レベル8,自動化レベル9についても同様に,それぞれ,あらかじめあてはめられたレベル別処理を実行する。自動化レベル10=「完全自動で行う」の場合には,完全自動で行い,ユーザに何も報告しない(ステップS112)。
【0060】
(2)パフォーマンス計測/推測結果を利用した選択
ある操作に対して,ユーザがどの程度介在すると,どの程度のパフォーマンス(処理時間や正確性等)になるかがデータとしてわかっている場合には,そのデータをもとに今要求されているパフォーマンスを発揮するにはどの程度の自動化レベルがよいかを判断すれば,ユーザにとって,より使いやすいものとなる。例えば,ユーザが自動化レベル=4で介在すると,処理のスピードは100ms,処理の正確度は70%になる等のデータが各自動化レベルごとにある場合には,処理の評価関数F(速度,処理,…)が最適になるような自動化レベルを計算して,その自動化レベルに決定する。
【0061】
パフォーマンス推測部14は,操作を遂行する際のユーザまたはシステムのパフォーマンスを計測/推測し,その計測/推測結果をもとにレベル選択枠11から自動化レベルを選択する。ここで,パフォーマンスとは,処理時間,処理の正確性,ユーザの意図の反映度等である。パフォーマンス推測部14は,単にパフォーマンスに関するデータを保持するパフォーマンスデータベースのようなもので構成してもよい。このパフォーマンスデータベースを,過去の自動化レベルごとの実測値を利用して作成する手段を設けて,それにより作成することもできる。
【0062】
また,パフォーマンスの計測/推測データを取得する手段は,必ずしもパフォーマンス推測部14の一部として構成されている必要はなく,外部にある場合には,パフォーマンス推測部14はそこからデータを取得する。
【0063】
図13は,パフォーマンス計測/推測結果をもとにした自動化レベル調整処理の流れを示す。パフォーマンス推測部14は,パフォーマンス計測/推測結果を取得し(ステップS31),パフォーマンス計測/推測結果をもとに,レベル選択枠11から自動化レベルを選択する(ステップS32)。レベル別処理制御部2は,選択された自動化レベルにあてはめられた処理を制御する(ステップS33)。
【0064】
なお,上記処理において,計測の場合には,次回以降の自動化レベル選択に反映し,推測の場合には,その時点での自動化レベルの選択に反映するという方法を採ってもよい。
【0065】
(3)ユーザ反応情報をもとにした選択
システムの自動化処理に対して,ユーザの反応が「もっと自動的にやってほしい。」というものだったり,逆に「勝手に自動で処理するのは困る」というものであったときには,自動化レベルをユーザが所望する操作を行うようなものに変えていく必要がある。
【0066】
ユーザ反応検出部15は,自動化レベル選択後のユーザの反応を検出し,その反応と,過去選択レベル保持部17に保持している前回またはそれより過去の自動化レベルの値から,次に同じ作業をするときに選択する自動化レベルを決定する。
【0067】
ユーザの反応を検出する方法としては,例えば,ユーザの発した言葉や不快を示す音声を分析したり,ユーザの顔色や表情を分析したり,ユーザの口調や声のトーン等を分析したりして判別する方法がある。ここでは,ユーザの反応を肯定的であるか否定的であるかのどちらであるかを判別すればよいので,厳密な反応検出は必要ない。ユーザ反応情報を取得する手段は,ユーザ反応検出部15の一部として構成されている必要はなく,外部にある場合には,ユーザ反応検出部15はそこから情報を取得する。
【0068】
図14は,ユーザ反応情報をもとにした自動化レベル決定処理の流れを示す図である。なお,ユーザ反応検出部15はユーザの反応を検出する機能を持ち,過去選択レベル保持部17には,前回に選択された自動化レベル=2の情報が記憶されており,これまでの平均自動化レベルは4であったとする。
【0069】
現在の自動化レベル(=2)に対するユーザの反応を検出する(ステップS41)。ユーザの反応が肯定的であるかどうかを判断し(ステップS42),ユーザの反応が肯定的でなければ,さらに現在の自動化レベルが平均自動化レベル(=4)より大きいかどうかを判断する(ステップS43)。現在の自動化レベルが平均自動化レベルより大きい場合には,自動化レベルを下げる(ステップS44),現在の自動化レベルが平均自動化レベルより大きくない場合には,自動化レベルを上げて,例えば自動化レベル=6とする(ステップS45)。ステップS42の判定で,ユーザの反応が肯定的である場合には,自動化レベルはそのままにする(ステップS46)。この処理は一例であり,例えば前回だけではなく,前々回の自動化レベルについても考慮して,より適切な自動化レベルの選択を実現することも可能である。
【0070】
(4)ユーザの操作記録を利用した選択
ユーザ操作記録判断部16は,ある自動化レベルで実行された処理に対してユーザがどのように処理に関与したかの操作情報を記録し,その操作情報をもとに,次に同じ作業をするときに選択する自動化レベルを決定する。ユーザの操作情報の記録は,ある自動化レベルで実行されている処理に対してユーザが行ったボタン押下等の操作内容を記録したものである。
【0071】
例えば,システムが自動的に処理した旨の報告を提示しているときに,ユーザがすぐにその報告メッセージを消去していれば,ユーザは,この報告を不要であると感じていると考えることができる。そこで,ユーザが,この報告メッセージを消去する操作を何回も繰り返す場合には,次に同様の作業のときには自動処理後に報告を提示しないような自動化レベルとする。また,ユーザが必ず同じ一連の操作を行う場合には,その一連の操作の処理を自動的に行うような自動化レベルに決定する。
【0072】
また,例えばカーナビゲーションシステムにおいてルート探索を行うときに,まず目的地を,次に経由地を設定してルートを探索するという一連の操作について,ユーザが,毎回の操作で同じ目的地,経由地,探索条件を入力していた場合に,最初に操作を行ったときにはユーザが手動で設定していくが,次の操作のときには,操作手順を提示するようにする。さらに,次の操作のときには,ユーザが目的地を設定すると,経由地と探索条件はシステムが自動的に設定するというような自動化レベルを選択する。さらに,次の操作のときには,システムがすべて自動的に設定し,それでいいかユーザに承認を得るようにし,さらに,最終的にはシステムがすべて自動で設定し,ユーザには連絡しないようにする。
【0073】
図15は,ユーザの操作記録をもとにした自動化レベル決定処理の流れを示す。ユーザ操作記録判断部16は,作業に対するユーザの操作記録を記憶する(ステップS51)。次に,今回の操作記録と前回の操作記録とを比較する(ステップS52)。今回の操作記録と前回の操作記録が同じかどうかを判断し(ステップS53),今回の操作記録と前回の操作記録が同じであればその操作の自動化レベルを1つ上げる(ステップS54)。今回の操作記録と前回の操作記録が同じでなければ操作の自動化レベルはそのままにする(ステップS55)。
【0074】
なお,自動化レベル選択部10は,前述の状況判断部12,パフォーマンス推測部14,ユーザ反応検出部15,ユーザ操作記録判断部16のうち,少なくとも一つの手段を備えていればよく,全てを備える必要はない。
【0075】
3.自動化レベル管理部
作業がある一連の処理の連続で行われるような場合には,すべての処理の操作に対して毎回ユーザに問い合わせるなどというように,すべて同じ自動化レベルに設定したり,操作ごとにそれぞれ異なる自動化レベルを設定したりする等,ユーザの利用状況に応じて一連の操作の自動化レベルを調整することができると便利である。
【0076】
また,個々に存在する「状況−操作」ごとの自動化レベルを,例えば,アプリケーションの種類ごとにまとめたり,状況に応じて自動化レベルを統一的に管理できると便利である。また,複数のユーザが使用するシステムであれば,同じ操作であってもユーザごとに異なる自動化レベルを設定できれば便利である。
【0077】
自動化レベル管理部3は,1つの状況に対し複数の操作列で構成されるような処理の操作ステップごとに自動化レベルを設定する場合に,各操作ごとに設けられた自動化レベル調整部1を管理する。また,種々の状況に対する操作について設けられた自動化レベル調整部1を管理する。さらに,自動化レベル管理部3は,複数の自動化レベル調整部1により選択される自動化レベルを統一的に管理する。例えば,1つの状況に対し複数の操作列で構成されるような処理の各操作を同一の自動化レベルで管理したりする。これらの管理情報等は,管理用データベース31に記憶される。各自動化レベル調整部1に対する自動化レベルの共通化,個別化などの管理は,例えばレベル選択枠11の割り当ての管理を行うことによって実現することができる。
【0078】
図16および図17は,自動化レベル管理部を備えた自動化レベル調整装置のブロック構成例を示す。
【0079】
図16の例の場合,自動化レベル調整装置200は,自動化レベル管理部240と,管理用データベース230と,複数の自動化レベル調整部210とを備え,自動化レベル管理部240は種々の状況に対する操作についての自動化レベル調整部210を管理する。ここで,自動化レベル調整部210の統合的な管理では,「状況」−「操作」が1対1に対応する場合だけでなく,1対n(n≧2)に対応する場合,m対1(m≧2)に対応する場合,さらにm対nに対応する場合の管理も可能になっている。
【0080】
図17の例の場合,自動化レベル調整装置300は,自動化レベル管理部340と,管理用データベース330と,複数の自動化レベル調整部310とを備え,自動化レベル管理部340は,1つの状況に対し複数の操作列で構成されるような処理の各操作ステップごとに,対応する自動化レベル調整部310を管理する。
【0081】
図18は,1つの状況に対し複数の操作列で構成されるような処理の各操作ステップごとに,対応する自動化レベル調整部310により,自動化レベルを調整した例を示している。
【0082】
例えば,自動化レベル管理部340は,ある作業が図18に示すような一連の操作a〜操作gからなる場合には,それぞれの操作に対応する自動化レベル調整部310に対して自動化レベルの調整を行わせる。自動化レベルを各操作ごとに調整することにより,図18の例では,操作aに対しては,ユーザに作業を続行するかまたは停止するかを問い合わせ,ユーザの「続行」の指示により操作aを行っている。操作bは完全自動でシステムが実行している。操作cに対しては,ユーザに対して自動か手動かを問い合わせ,「自動」のユーザの指示により,システムが自動で実行している。操作e,操作dは,完全自動である。また,操作fに対して自動か手動かをユーザに問い合わせ,ユーザの選択によりこの操作fは手動としている。操作gは,完全自動である。
【0083】
自動化レベルを調整するのは,システム全体でもよく,ある一つの作業ごとに調整してもよい。また,ユーザを管理することができるシステムでは,ユーザごとに調整してもよい。さらに,一連の操作に対して個々に自動化レベルを設定してもよいし,一連の処理のすべてに対して同じ自動化レベルで処理するようにしてもよい。自動化レベル管理部3は,これらを統一的に管理し,自動化レベル調整部1による調整を制御する。
【0084】
以上,本発明の実施の形態として,主としてカーナビゲーションシステムに適用した場合を例に説明してきたが,本発明はカーナビゲーションシステムに限らず,コンピュータ,ロボット,情報提示装置,自動機械,家電製品等の自動処理機能を持つ装置のすべてに適用することができる。
【0085】
例えば,コンピュータに適用する場合の例として,オペレーティング・システム(OS)やアプリケーションソフトの自動アップグレード作業,ワープロソフトの書式のオートフォーマット作業,チケット手配作業,ホテルの予約手配作業等がある。家電製品としては,ビデオデッキ,電子レンジ,洗濯機等に適用できると考えられる。
【0086】
図19は,本発明をコンピュータに適用した場合の「初めてソフトウェアを使うとき」という状況における自動化レベルとレベル別処理のあてはめの具体例を示している。この状況「初めてソフトウェアを使うとき」では,レベル選択枠11として,基本レベル枠から自動化レベル1から自動化レベル10までの自動化レベルが選択され,各自動化レベルに対して,図19に示すような具体的なレベル別処理があてはめられる。
・レベル1(すべて人間が行う):ユーザに操作権限を渡し,システムは何も行わない。
・レベル2(代替案を提示する):「取りあえず使ってみる」「はじめに読む」「使い方のインタラクションを受ける」「デモを見る」等の複数の選択肢を提示する。
・レベル3(代替案をいくつかに絞り込む):ユーザの種別や環境などに応じて,ユーザのスキルレベルに合った選択肢を絞り込んで提示する。
・レベル4(最善案を提案する):ユーザの種別や環境などに応じて,ユーザのスキルレベルに合った最善案「デモを見る」を提示する。
・レベル5(承認をとったうえで最善案を実行する):ユーザの種別や環境などに応じて,最善案「デモを見る」を実行するかどうかをユーザに問い合わせる。ユーザが承認すればシステムが自動でその最善案を行う。
・レベル6(賛同/拒否の猶予時間を与える):自動的にデモのファイルを読み込み,<デモを開始します。よろしいでしょうか?>を提示し,一定期間ユーザに賛同/拒否する時間を与え,ユーザが賛同すればデモを開始し,賛同がなければその提案を取り止める。
・レベル7(自動に行い,事後報告する):自動的にデモのファイルを読み込んでデモを開始し,<デモを実行しました>と事後報告する。
・レベル8(自動に行い,問われたときのみ報告する):自動的にデモのファイルを読み込んでデモを開始し,何をやっているかユーザから問い合わせがあったときのみ,「今,デモを実行しています」のように報告する。
・レベル9(自動に行い,必要としたときのみ報告する):自動的にデモのファイルを読み込んでデモを開始し,必要と判断したときのみ報告する。すなわち,見てすぐわかるようなものは報告せず,見ているだけでは何をしているかわからないときのみ報告する。
・レベル10(完全自動で行う):自動的にデモを読み込んで実行し,ユーザには何も連絡しない。
【0087】
図20は,家電製品のビデオデッキに適用した場合の「ユーザの好みの番組を発見した」という状況における自動化レベルとレベル別処理のあてはめの具体例を示す。この場合にも,自動化レベルに応じて定義されたレベル別処理を,自動化レベルの選択により実行する。なお,この自動化レベルの調整を有効にするために,例えば「好みの番組があったら録画しますか?」という質問を行い,あらかじめユーザがOKと返事した場合にのみ,個々の番組に対して自動化レベルに応じた処理を行う。
・レベル1(すべて人間が行う):好みの番組があっても自動で録画しない。
・レベル5(承認をとったうえで最善案を実行する):好みの番組があったらその都度,<○○という番組を録画しますか?>と問い合わせて,返事を得てから録画を行う。
・レベル6(賛同/拒否の猶予時間を与える):好みの番組があったらその都度,<○○という番組を録画しますか?>と問い合わせて,一定期間ユーザに賛同/拒否する時間を与え,返事があったら録画する。返事がなかったら録画しない。または,<○○という番組の録画を止めますか?>と問い合わせて,一定期間ユーザに賛同/拒否する時間を与え,返事があったら録画を止め,返事がなかったら録画する。
・レベル7(自動に行い,事後報告する):システムの判断で自動的に録画を行い,録画実行後に<○○という番組を録画しました>と事後報告する。
・レベル8(自動に行い,問われたときのみ報告する):システムの判断で自動的に録画を行い,ユーザが何か録画したかと尋ねた場合に<○○という番組を録画しました>と報告する。
・レベル9(自動に行い,必要としたときのみ報告する):システムの判断で自動的に録画を行い,ユーザに録画したことを知らせる必要があると判断した場合のみ<○○という番組を録画しました>と報告する。
・レベル10(完全自動で行う):自動的に録画を行い,ユーザには何も連絡しない。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,ある状況のときにある操作を行うというシステムにおいて,自動化レベルが自動的に調整されるので,ユーザが自動化レベルを選択しなくても,ユーザにとって最適と考えれる自動化レベルでシステムを利用することができるようになり,ユーザがシステムを利用する際の負担を軽減することが可能になる。
【0089】
また,ユーザに個別に合わせた操作環境を実現できるので,システム(装置・機械)が使いにくいと感じていたようなユーザに対しても,システム(装置・機械)を身近に感じさせ,違和感のない必要かつ十分な操作によるシステム(装置・機械)の利用が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック構成例を示す図である。
【図2】本発明の作用と従来技術の作用の違いを説明する図である。
【図3】自動化レベル生成処理の流れを示す図である。
【図4】基本レベル選択枠およびレベル選択枠の例を示す図である。
【図5】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの例を示す図である。
【図6】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す図である。
【図7】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す図である。
【図8】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す図である。
【図9】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す図である。
【図10】知識ベースの規則の例を示す図である。
【図11】状況判断をもとにした自動化レベル調整処理の流れを示す図である。
【図12】レベル別処理制御部の処理の流れを示す図である。
【図13】パフォーマンス計測/推測結果にもとづく自動化レベル調整処理の流れを示す図である。
【図14】ユーザ反応情報をもとにした自動化レベル決定処理の流れを示す図である。
【図15】ユーザの操作記録をもとにした自動化レベル決定処理の流れを示す図である。
【図16】自動化レベル管理部を備えた自動化レベル調整装置のブロック構成例を示す図である。
【図17】自動化レベル管理部を備えた自動化レベル調整装置のブロック構成例を示す図である。
【図18】1つの状況に対し複数の操作列で構成されるような処理の例を示す図である。
【図19】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す図である。
【図20】レベル選択枠とレベル別処理のあてはめの具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動化レベル調整部
2 レベル別処理制御部
3 自動化レベル管理部
10 自動化レベル選択部
11 レベル選択枠
12 状況判断部
13 知識ベース
14 パフォーマンス推測部
15 ユーザ反応検出部
16 ユーザ操作記録判断部
17 過去選択レベル保持部
18 知識ベース編集部
21 選択可能レベル生成部
22 レベル別処理生成部
31 管理用データベース
Claims (10)
- ある作業について,コンピュータがユーザの操作によりインタラクティブに処理を行うかまたは自動的に処理を行うかを切り替える手段を持つシステムにおいて,該コンピュータがどの程度自動で処理を行うかを決める自動化レベルを調整する自動化レベル調整装置であって,
前記作業において前記コンピュータが実行する処理の程度が異なる,複数の,選択可能な,自動化レベルに関する情報が設定された基本レベル選択枠の記憶手段と,
前記記憶手段に記憶された基本レベル選択枠に設定された複数の自動化レベルに関する情報から,当該作業に必要な自動化レベルに関する情報を選択し,各自動化レベルにあてはめる処理を指定することにより,レベル選択枠を生成する自動化レベル選択枠生成手段と,
ユーザまたはシステムまたは周囲の環境に関する状況に対応した自動化レベルを前記レベル選択枠から選択するための規則に関する情報を記述する知識ベースと,
前記知識ベースに従って,ユーザまたはシステムまたは周囲の環境に関する状況をもとに,前記レベル選択枠から一つの自動化レベルを選択する自動化レベル選択手段と,
前記選択された自動化レベルにあてはめられた処理を実行するレベル別処理制御手段とを備える
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項1に記載する自動化レベル調整装置において,
ユーザの指示をもとに前記知識ベースを入力または編集する知識ベース編集手段を備える
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項2に記載する自動化レベル調整装置において,
前記知識ベース編集手段は,ユーザ操作記録情報を解析して前記知識ベースを獲得または修正する
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項1に記載する自動化レベル調整装置において,
前記自動化レベル選択手段は,操作を行う際のシステムの処理時間または処理の正確性であるパフォーマンスの推測情報をもとに,前記レベル選択枠から自動化レベルを選択する
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項1に記載する自動化レベル調整装置において,
前記自動化レベル選択手段は,ある自動化レベルで実行された処理に対するユーザの反応情報を検出するユーザ反応検出部をさらに備え,該検出した反応をもとに,自動化レベルを決定する
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項1に記載する自動化レベル調整装置において,
前記自動化レベル選択手段は,ある自動化レベルで実行されている処理に対してユーザがどのように関与したかの操作情報を記録し,その操作情報をもとに,次に同じ作業をするときの自動化レベルを決定する
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項1に記載する自動化レベル調整装置において,
一連の操作を含む作業について,各操作に対する前記自動化レベル調整手段を管理する自動化レベル管理手段を備える
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - 請求項7に記載する自動化レベル調整装置において,
前記自動化レベル管理手段は,複数の自動化レベル調整手段により選択される自動化レベルを統一的に管理する
ことを特徴とする自動化レベル調整装置。 - ある作業について,コンピュータがユーザの操作によりインタラクティブに処理を行うかまたは自動的に処理を行うかを切り替える手段を持つシステムにおいて,該コンピュータがどの程度自動で処理を行うかを決める自動化レベルを調整する自動化レベル調整装置が行う自動化レベル調整方法であって,
前記作業において前記コンピュータが実行する処理の程度が異なる,複数の,選択可能な,自動化レベルに関する情報が設定された基本レベル選択枠の記憶手段を有し,
前記記憶手段に記憶された基本レベル選択枠に設定された複数の自動化レベルに関する情報から,当該作業に必要な自動化レベルに関する情報を選択し,各自動化レベルにあてはめる処理を指定することにより,レベル選択枠を生成し,
ユーザまたはシステムまたは周囲の環境に関する状況に対応した自動化レベルを前記レベル選択枠から選択するための規則に関する情報を記述する知識ベースに従って,ユーザまたはシステムまたは周囲の環境に関する状況をもとに,前記レベル選択枠から一つの自動化レベルを選択し,
前記選択された自動化レベルにあてはめられた処理を実行する
ことを特徴とする自動化レベル調整方法。 - ある作業について,コンピュータがユーザの操作によりインタラクティブに処理を行うかまたは自動的に処理を行うかを切り替える手段を持つシステムにおいて,該コンピュータがどの程度自動で処理を行うかを決める自動化レベルを調整するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
前記コンピュータを,
前記作業において前記コンピュータが実行する処理の程度が異なる,複数の,選択可能な,自動化レベルに関する情報が設定された基本レベル選択枠の記憶手段と,
前記記憶手段に記憶された基本レベル選択枠に設定された複数の自動化レベルに関する情報から,当該作業に必要な自動化レベルに関する情報を選択し,各自動化レベルにあてはめる処理を指定することにより,レベル選択枠を生成する自動化レベル選択枠生成手段と,
ユーザまたはシステムまたは周囲の環境に関する状況に対応した自動化レベルを前記レベル選択枠から選択するための規則に関する情報を記述する知識ベースと,
前記知識ベースに従って,ユーザまたはシステムまたは周囲の環境に関する状況をもとに,前記レベル選択枠から一つの自動化レベルを選択する自動化レベル選択手段と,
前記選択された自動化レベルにあてはめられた処理を実行するレベル別処理制御手段ととして
機能させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする自動化レベル調整用プログラム記録媒体。
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