JP4251465B2 - Double-gauge truck - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中央高所のメインレールと左右低所二本のサブレールとからなる複軌条を走行する複軌条式運搬車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軌条式運搬車は、軌条から重量支持力、駆動力、操向力を得ている。則ち、軌条に上ローラを載せて車体の重量を支持させるとともに、軌条の下面にラック等を貼設し、これに噛み合う歯を形成した下ローラを作用させて駆動力(制動力も含む。以下、同じ)を得ている。又、両ローラで軌条を挟み付けるとともに、軌条の両側面に沿う鍔のようなものを形成して軌条の方向に追随させている。
【0003】
ところで、軌条には、単軌条だけでなく、中央高所のメインレールと左右低所二本のサブレールとからなる複軌条がある。複軌条は、各力を分担させて荷物積載能力を高めるのが目的であり、この意味から、メインレールからは駆動力と操向力を、サブレールからは重量支持力と操向力をそれぞれ得るようにしている。
【0004】
一方、軌条式運搬車には、牽引車と荷物積載台車(以下、台車という)とに分けているものがあり、複軌条を走行する複軌条式運搬車であっても上記の関係は同じである。この場合、牽引車は、重量支持力をメインレールから受けるものとサブレールから受けるものとがあり、前者にあっては、重量支持力に加えてメインレールから駆動力と操向力を得ており、後者にあっては、メインレールから駆動力と操向力を、サブレールから重量支持力と操向力とを得ている。又、台車は、メインレールから操向力を、サブレールから重量支持力と操向力をそれぞれ得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、この三本のレールに敷設誤差等があると、操向性が乱れてローラに軋みやこじが生じて走行抵抗の増大を来し、脱線を起こしたりする。
本発明は、このような課題を解決するもので、操向力をメインレールから統一して得るようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、地上に敷設された中央高所のメインレールと左右低所二本のサブレールとに案内されて牽引車で荷物積載台車を牽引して走行する複軌条式運搬車において、荷物積載台車の車体にメインレールに追随する中央ローラセットとサイドレールに重量支持させるサイドローラセットをそれぞれ取り付け、サイドローラセットを垂直に向いた縦軸を中心に水平面内で回動自在にするとともに、縦軸を上方に延長して左右のサイドブローラセットと中央ローラセットとを水平に延ばされる連結ロッドでそれぞれ個別に連結するとともに、連結ロッドのサイドローラセット側又は中央ローラセット側の連結点にボールジョイントを設けたことを特徴とする複軌条式運搬車を提供したものである。
【0007】
中央ローラセットとサイドローラセットをそれぞれ個別の連結ロッドで連結したことにより、操向力は、中央のメインレールのみから得ることになるから、各々のレールに敷設誤差があっても、相互のローラに軋みやこじは生じない。従って、走行抵抗の増大をもたらせたり、脱線したりしない。加えて、各レールの敷設精度はラフなもので足り、敷設コストが低減できる。加えて、連結ロッドと各ローラセットの連結点にボールジョイントを設けたことにより、レールの敷設誤差をより一層吸収できる。
【0008】
又、本発明は、前記した構成において、サイドローラセットがサブレールに載る一又は複数のローラを有するものであり、このローラをサブレールの幅よりも広い鍔無しのものにした手段を提供する。各ローラに軋みやこじが生じないとすれば、ローラには操向力を得るための鍔は不要となり、脱線しない程度の幅を有する鍔無しローラで足りる。従って、鍔がレールに当たって不快な音が発生したり、抵抗の増大をもたらせたりすることもない。又、鍔無しローラは製造コストも安い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図7は本発明の一例を示す複軌条式運搬車の側面図、図8は牽引車の駆動部の要部断面図であるが、本例に示す複軌条式運搬車は、地上に敷かれた二本のサブレール10の中間高所にメインレール12を敷設し、メインレール12で駆動力を得る牽引車14でサブレール10上を走行する台車16を牽引するものである。この場合、サブレール10及びメインレール12は、ともに角パイプを採用し、サブレール10は地上に敷いたベース18の上に敷設し、メインレール12は支柱20を立てて敷設している。
【0010】
本例における牽引車14は、メインレール12で駆動力と操向力を得、サブレール10で重量支持力を得るようにしてある。まず、駆動力は、メインレール12の下面にラック22を貼設し、牽引車14にこのラック22に噛み合う(ピッチ円周上にラック22と同じピッチでピン24を配している)駆動輪26を設け、これをエンジン28で駆動して得ている。尚、この駆動輪26は、メインレール12の両サイドに沿う鍔26aを有する鍔付きのものにしてある。
【0011】
又、操向力は、メインレール12の上面を転動してその両サイドに沿う鍔30aを有する鍔付きの転動輪30を設け、転動輪30と駆動輪26とでメインレール12を上下から挟むようにして得ている。尚、この構成により、メインレール12は牽引車14の重量をある程度受け持つことになる。
【0012】
これに対して主たる重量支持力は、サブレール10の上方でこれの両側に配される両側板32の間にサブレール10に載る二個のローラ34を取り付け、これを取付材36に対してピン38の回りに垂直面内で回動可能にしたローラセット40を牽引車14に取り付けて得ている。従って、メインレール12にはそれほど大きな荷重はかからず、支柱20の強度もそれほど要しない。牽引車14は、ユニバーサルジョイント機構を持つ牽引棒42で台車16を牽引する。
【0013】
図1は台車16の側面図、図2は平面図、図3は背面図であるが、この台車16は、サブレール10で重量支持され、メインレール12で操向力を付与される。まず、重量支持の構成については、サブレール10で重量支持されるサイドローラセット44を設け、このサイドローラセット44を台車16の車体(台枠フレーム)46に取り付けるのである。
【0014】
図4はサイドローラセット44の断面図であるが、このサイドローラセット44は、縦軸48の下端にピン50を介してサブレール10の上方でこれの両側に配される側板52を取り付け、この側板52にサブレール10の上に載る二つのローラ54を取り付けた構成になっている。この場合、側板52は、ピン50を中心にサブレール10を含む垂直面内で回動できるようにしてサブレール10の勾配に対処している。
【0015】
本発明は、以上の縦軸48を台枠フレーム46に挿設されるボス56に回動自在に嵌装しておくのである。従って、サイドローラセット44は、台車16とは独立して縦軸48を中心に水平面内で回動可能なものとなる。
【0016】
一方、操向力付与の構成については、メインレール12に追随する中央ローラセット58を設け、この中央ローラセット58を台枠フレーム46等に取り付けている。この場合の中央ローラセット58は、メインレール12の両サイドに沿って上下面に接触するいずれも鍔60a、62aを有する鍔付きの上ローラ60と下ローラ62を台板64等に取り付けたもので構成している。
【0017】
図6は中央ローラセット58の側面図であるが、以上の中央ローラセット58は、台枠フレーム46に設けられたブラケット66に対してリンク68を介して二つの横軸70、72によって取り付けられている。従って、敷設誤差等により、台車16とメインレール12との間隔が違っても、リンク68は、二つの横軸70、72の回りを垂直面内で自由に回動して対応する。加えて、メインレール12は、台車16の重量を負担しないものとなり、強度的に有利になる。以上により、中央ローラセット58は、メインレール12の上下及び左右の曲がりに追随するものとなり、台車16はこれに従って操向される。
【0018】
本発明は、以上の中央ローラセット58とサイドローラセット44を連結ロッド74で連結し、中央ローラセット58が受ける操向力をサイドローラセット44に伝達するのである。図5は連結ロッド74の平面図であるが、中央ローラセット58とサイドローラセット44のそれぞれ前方又は後方にアーム76、78を出し、これらアーム76、78と連結ロッド74をそれぞれピン80、82で枢着するのである。
【0019】
この場合、一方又は両方のピン80、82に接合する連結点にはボールジョイントを組み込み、中央ローラセット58とサイドローラセット44の相互の回動が許容されるようにしている。サブレール10とメインレール12の高さ方向の敷設誤差等に対処させるためである。又、連結ロッド74はネジ等によって長さが調整できるものにしてある。中央ローラセット58とサイドローラセット44のそれぞれ向きを調整するためである。
【0020】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、この他に種々改変された態様で実施される。例えば、以上の説明において、サイドローラセットと中央ローラセットを連結ロッドで連結した仕組みは台車に組み込んだものであるが、これを牽引車に組み込んでもよい。又、サイドローラセット及び中央ローラセットを構成するローラは二つとしたが、一つ又は三つ以上でもよい。
【0021】
この他、台車に設けられるメインレールの下ローラをラックに噛み合うものとし、これに制動力が付与できるようにしたものであってもよい。又、台車の後方には次の台車が牽引されるヒッチ機構が設けられている。更に、以上の牽引車には、操縦者が乗る乗用設備が設けられているものもある。
【0022】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、操向力は、中央のメインレールのみから得ることになるから、各々のレールに敷設誤差があっても、互いのローラに軋みやこじは生じない。従って、走行抵抗の増大をもたらせたり、脱線のおそれがない。又、各レールの敷設には、高い精度は要求されないから、敷設コストを低減できる。一方、各ローラに軋みやこじが生じないとすれば、ローラには操向力を得るための鍔は不要となり、鍔がレールに当たって不快な音が発生したり、抵抗の増大をもたらせたりすることもないし、製造コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す複軌条式運搬車の台車の側面図である。
【図2】本発明の一例を示す複軌条式運搬車の台車の平面図である。
【図3】本発明の一例を示す複軌条式運搬車の台車の背面図である。
【図4】本発明の一例を示すサイドローラセットの断面図である。
【図5】本発明の一例を示す連結ロッドの平面図である。
【図6】本発明の一例を示す中央ローラセットの側面図である。
【図7】本発明の一例を示す複軌条式運搬車の側面図である。
【図8】本発明の一例を示す複軌条式運搬車の牽引車の駆動部の断面図である。
【符号の説明】
10 サブレール
12 メインレール
14 牽引車
16 台車
44 サイドローラセット
46 車体
48 縦軸
58 中央ローラセット
70 横軸
72 横軸
74 連結ロッド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a multi-rail transport vehicle that travels on a multi-rail comprising a main rail at a central high place and two sub-rails at left and right low places.
[0002]
[Prior art]
The rail-type transport vehicle obtains a weight supporting force, a driving force, and a steering force from the rail. In other words, an upper roller is placed on the rail to support the weight of the vehicle body, and a rack or the like is attached to the lower surface of the rail, and a lower roller having teeth meshing with it is applied to act as a driving force (including braking force). The same applies hereinafter. Further, the rail is sandwiched between both rollers, and a ridge along the both side surfaces of the rail is formed to follow the direction of the rail.
[0003]
By the way, the rail includes not only a single rail, but also a multiple rail composed of a main rail at a central high place and two sub-rails at left and right low places. The purpose of the multi-rail is to increase the load carrying capacity by sharing each force, and in this sense, the driving force and the steering force are obtained from the main rail, and the weight support force and the steering force are obtained from the sub rail, respectively. I am doing so.
[0004]
On the other hand, there are two types of rail-type transport vehicles: a tow vehicle and a load-carrying cart (hereinafter referred to as a cart), and the above relationship is the same even for a multi-rail transport vehicle that travels on multiple rails. is there. In this case, there are two types of tow trucks that receive weight support from the main rail and those that receive from the sub rail. In the former, the driving force and steering force are obtained from the main rail in addition to the weight support. In the latter case, the driving force and the steering force are obtained from the main rail, and the weight supporting force and the steering force are obtained from the sub rail. Further, the cart obtains steering force from the main rail and weight support force and steering force from the sub rail, respectively.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, if there is an laying error or the like on these three rails, the steerability is disturbed and the rollers are squeezed and knurled, resulting in increased running resistance and derailment.
The present invention solves such a problem, and obtains the steering force from the main rail in a unified manner.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Under the above-mentioned problems, the present invention is a multi- rail transportation that travels by pulling a cargo-carrying carriage with a tow truck guided by a main rail at a central high place laid on the ground and two sub-rails at left and right low places. In a car, a center roller set that follows the main rail and a side roller set that supports the weight on the side rail are attached to the body of the load carrying cart, respectively, and the side roller set can be rotated in a horizontal plane around the vertical axis that faces vertically. And the left and right side roller sets and the central roller set are individually connected by connecting rods extending horizontally, and the connecting rod is connected to the side roller set side or the central roller set side. The present invention provides a multi-rail transportation vehicle characterized in that a ball joint is provided at a connection point .
[0007]
By connecting the central roller set and the side roller set with individual connecting rods , the steering force can be obtained only from the central main rail. There is no itchiness or kinking. Therefore, the running resistance cannot be increased or derailed. In addition, the laying accuracy of each rail is sufficient, and the laying cost can be reduced. In addition, by providing a ball joint at the connecting point between the connecting rod and each roller set, rail installation errors can be further absorbed .
[0008]
Further, the present invention provides a means in which the side roller set has one or a plurality of rollers mounted on the subrail in the above-described configuration, and this roller has no wrinkles wider than the width of the subrail. If no stagnation or knurling occurs in each roller, the roller does not need a heel for obtaining a steering force, and a heelless roller having a width that does not derail is sufficient. Therefore, an unpleasant sound is not generated when the bag hits the rail, and resistance cannot be increased. In addition, the wrinkle-free roller is inexpensive to manufacture.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 7 is a side view of a multi-rail transport vehicle showing an example of the present invention, and FIG. 8 is a cross-sectional view of the main part of a drive unit of a tow truck. The multi-rail transport vehicle shown in this example is laid on the ground. In addition, a
[0010]
The
[0011]
Further, the steering force is provided on the upper surface of the
[0012]
On the other hand, the main weight supporting force is that two
[0013]
1 is a side view of the
[0014]
FIG. 4 is a cross-sectional view of the side roller set 44. The side roller set 44 is attached to the lower end of the
[0015]
In the present invention, the
[0016]
On the other hand, with respect to the configuration for imparting the steering force, a central roller set 58 that follows the
[0017]
FIG. 6 is a side view of the central roller set 58. The central roller set 58 is attached to a
[0018]
In the present invention, the central roller set 58 and the side roller set 44 are connected by the connecting
[0019]
In this case, a ball joint is incorporated at a connection point where one or both of the
[0020]
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is implemented in the aspect variously modified besides this. For example, in the above description, the mechanism in which the side roller set and the central roller set are connected by the connecting rod is incorporated in the carriage, but this may be incorporated in the towing vehicle. Further, although the number of rollers constituting the side roller set and the central roller set is two, one or three or more may be used.
[0021]
In addition, the lower roller of the main rail provided on the carriage may be engaged with the rack so that a braking force can be applied thereto. A hitch mechanism for pulling the next carriage is provided behind the carriage. Furthermore, some of the above-mentioned towing vehicles are provided with passenger equipment on which a driver rides.
[0022]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the steering force is obtained only from the central main rail, even if there is a laying error in each rail, no stagnation or bending occurs between the rollers. Therefore, there is no risk of running resistance increasing or derailment. Moreover, since high accuracy is not required for the installation of each rail, the installation cost can be reduced. On the other hand, if no stagnation or knurling occurs on each roller, the roller does not need a squirrel to obtain steering force, and the sword hits the rail, causing an unpleasant noise or increasing resistance. The manufacturing cost is also low.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a carriage of a multi-rail transport vehicle showing an example of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a carriage of a multi-rail transport vehicle showing an example of the present invention.
FIG. 3 is a rear view of a carriage of a multi-rail transport vehicle showing an example of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a side roller set showing an example of the present invention.
FIG. 5 is a plan view of a connecting rod showing an example of the present invention.
FIG. 6 is a side view of a central roller set showing an example of the present invention.
FIG. 7 is a side view of a multi-rail transport vehicle showing an example of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a drive unit of a tow vehicle of a multi-rail transport vehicle showing an example of the present invention.
[Explanation of symbols]
10
Claims (4)
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