JP4250888B2

JP4250888B2 - Print with scratch concealment layer

Info

Publication number: JP4250888B2
Application number: JP2001351381A
Authority: JP
Inventors: 朗小野; 浩司渥美
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2001-11-16
Filing date: 2001-11-16
Publication date: 2009-04-08
Anticipated expiration: 2021-11-16
Also published as: JP2003145970A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽選券やゲームカード等の如く機密情報データをスクラッチ隠蔽層で隠蔽してあるスクラッチ隠蔽層付印刷物に関するものであり、さらに詳しくは、スクラッチ隠蔽層をコイン等でスクラッチオフ（引っ掻き落とし）して機密情報データを認識するスクラッチ隠蔽層付印刷物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、例えば、インスタント抽選券やゲーム用のカードなどにおいて、「当たり」、「外れ」あるいはそれに該当する絵柄などでなる機密情報データを隠蔽するために、隠蔽性とスクラッチ性（引っ掻き易さ性）を有し、凝集破壊性のあるゴム系のインキによりその機密情報データを隠蔽し、購入した顧客がその使用に際し、コイン等でスクラッチオフして機密情報データを視認するスクラッチ印刷物が知られ、種々の分野で利用されている。
【０００３】
上記のスクラッチ隠蔽層が施された印刷物として、例えば図４の積層断面で表した模式図に示すように、用紙などでなる基材（１０）の上に絵柄、文字、数字などの機密情報データ（１２）が印刷されていて、その機密情報データ（１２）を覆うように透明な剥離ニスなどによる易剥離層（１４）が形成され、その易剥離層（１４）の上にスクラッチ隠蔽層（２０）が施されているものであり、このスクラッチ印刷物を購入した顧客がコインや爪等でスクラッチ隠蔽層（２０）をスクラッチオフ（引っ掻き落とすこと）して、「当たり」、「外れ」など、あるいはそれに該当する絵柄などの機密情報データ（１２）を目視で認識できるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば基材（１０）が比較的薄い用紙の場合などでは、この印刷物に強い光を当てて、その反対面から透かして見ると、機密情報データ（１２）の陰影が透けて見えて機密情報データとならず、セキュリティ面に欠けるという問題点があった。
【０００５】
この問題を解決する方法として、例えば図５の積層断面で表した模式図に示すように、基材（１０）の裏面にグレー系のインキによる印刷等で透かし防止層（２４）を設ける方法があるが、裏面の情報量が限られることと、デザイン的にも見栄えがせず自由度がない等の問題があり、あるいは基材（１０）が高価で、印刷やその加工等がし難い（生産効率が悪くなる）ことを承知のうえで厚い紙や隠蔽性を付与した特殊用紙を使用してこの透けて見える問題を解決していた。
【０００６】
このように強い光を当てても機密情報データ（１２）の陰影が透けて見えないようにするための上記いずれの対策においても、基材（１０）、インキ等の材料や印刷等の工程が増えるという問題、いわゆる製造コストが嵩むという問題点があった。
【０００７】
また、最表面のスクラッチ隠蔽層（２０）は、機密情報データ（１２）を隠蔽する役目であるため、シルバーあるいはグレイ系統の不透明な全ベタ（印刷用語で、印刷面に濃淡の差や白く抜けた部分がなく、印刷インキで完全に覆われている部分）で形成せざるをえないものであり、従ってこのスクラッチ隠蔽層（２０）のデザインに対する自由度がなく、かつデザイン的には見栄えがしないという問題点のあるスクラッチ印刷物であった。
【０００８】
さらにまた、最表面のスクラッチ隠蔽層（２０）の形成に、厚さ４〜１０μｍ程度に形成するスクリーン印刷法が用いられるのが一般的で、そのインキとして、例えばアルミニウム粉１５〜２５重量部、アルミナ白等体質顔料を含めた着色顔料１５〜２５重量部、凝集破壊（団塊）性のあるＳＢＲ、ＮＢＲ等合成ゴム系樹脂１５〜２５重量部、さらにこれらにトルエンやキシレン、メチルイソブチルケトン等芳香族炭化水素系溶剤３５〜４５重量部と消泡剤等助剤５〜１５重量部を加えてスクリーン印刷用インキとするものであり、このように凝集破壊（団塊）性のあるゴム系の（ばさばさした）インキで厚さが４〜１０μｍ程度と厚くするため、画像にシャープ性がなく、かつ遅乾性のスクリーン用のスクラッチインキでは、ラインスピードが遅いので生産性に劣り、特に他の画像などを印刷するオフセット印刷機でのインライン加工としては不適なもので、別ラインで形成せざるを得なかった。
【０００９】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、強い光を与えてもその反対面からは機密情報データの陰影が視認できないスクラッチ隠蔽層付印刷物で、従来のように透かし防止層を施して裏面のデザインに自由度が無くなったり、見栄えがしないという問題がなく、あるいは高価で印刷や加工等がし難い厚い紙や隠蔽性を施した特殊用紙を用いたりして製造コストが嵩むという問題点がなく、さらにまた最表面のスクラッチ隠蔽層の画像にシャープ性があり、かつそのスクラッチ隠蔽層の形成に生産性に優れるオフセット印刷機でのインライン加工を可能にし、デザインに自由度があり、かつ見栄えのするスクラッチ隠蔽層で構成されるスクラッチ隠蔽層付印刷物を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項１の発明では、基材上に画線部と非画線部とでなる易剥離層が形成され、該画線部と非画線部とを覆うようにスクラッチ隠蔽層が形成されてなり、スクラッチオフで掻き落とされない易剥離層の非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層が機密情報データとなるスクラッチ隠蔽層付印刷物であって、前記易剥離層は光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、シリコンやポリエチレンワックスを添加し、さらに添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノンでなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン熱重合禁止剤で構成される紫外線硬化型のオフセット用印刷の剥離ニス、前記スクラッチ隠蔽層は１０〜２５重量％の着色顔料やアルミニウム粉末と、樹脂として２０〜３０重量％のロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂、植物油として１０〜２０重量％の大豆油、亜麻仁油、桐油、溶剤として２５〜３５重量％の鉱物油、ナフテン、パラフィンでなるビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のナフテン酸コバルトでなるドライヤー、酸化抑制剤、裏移り防止剤で構成される濃色のオフセット印刷油性インキ、または１０〜２５重量％の着色顔料やアルミニウム粉末と、光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノンでなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン熱重合禁止剤で構成される濃色の紫外線硬化型のオフセットインキで二つの規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンが交差するように重ね刷りされていることを特徴とするスクラッチ隠蔽層付印刷物としたものである。
【００１１】
上記請求項１の発明によれば、スクラッチオフで掻き落とされないで残っているスクラッチ隠蔽層そのものが機密情報データとするもので、この部分とスクラッチオフされる部分のスクラッチ隠蔽層が一体となっているので、スクラッチ前は、強い光を与えて透かして見ても、機密情報データとして視認し難いものとなり、従来のように裏面に透かし防止層を施したり、厚い紙等を必要とせず、裏面へのデザインに自由度を与え、かつコストが嵩まないスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、さらにまた、従来のように機密情報データを隠蔽するためＳＢＲ等ゴム系の隠蔽性スクラッチインキで４〜１０μｍと厚さのあるスクラッチ隠蔽層を形成する必要がなく、よって厚さ１〜２μｍ程度の薄い皮膜がオフセット印刷インキで形成されるので、生産性の優れたオフセット印刷機で得られるスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。
【００１３】
上記請求項１の発明によれば、スクラッチ隠蔽層を１０〜２５重量％の着色顔料やアルミニウム粉末等と、樹脂として２０〜３０重量％のロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂等、植物油として１０〜２０重量％の大豆油、亜麻仁油、桐油等、溶剤として２５〜３５重量％の鉱物油、ナフテン、パラフィン等でなるビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のナフテン酸コバルト等でなるドライヤー、酸化抑制剤、裏移り防止剤などで構成される濃色のオフセット印刷油性インキ、もしくは１０〜２５重量％の着色顔料やアルミニウム粉末等と、光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される濃色の紫外線硬化型のオフセットインキを用い、オフセット印刷で形成すると厚さが１〜２μｍと薄い皮膜となるため、易剥離層の画線部と非画線部の境界の段差がスクラッチ隠蔽層の表面に現れて機密情報データとして視認される危惧があるので、二つの規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンが交差するように重ね刷りされたスクラッチ隠蔽層とすることによって、これら境界の段差が視認し難いものとなる効果（一種の誤魔化し効果）のあるスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、かつ最表面のスクラッチ隠蔽層のデザインに自由度を与え、デザイン的に見栄えのするものとすることができる。
【００１５】
また、上記請求項１の発明によれば、易剥離層を光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、上記シリコンやポリエチレンワックス等を添加し、さらに添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される紫外線硬化型のオフセット印刷用の剥離ニスとすることによって、薄く盛られた易剥離層が得られるので、易剥離層の画線部と非画線部の境界の段差がより視認し難いスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、かつ生産性に優れるオフセット印刷機で易剥離層をえることを可能にするものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物は、図１（ａ）の側断面図に示すように、例えば紙でなる基材（１０）上に画線部と非画線部でなる易剥離層（１４）が形成されていて、それらを覆うようにオフセット印刷インキによる水平で万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）が施され、さらにその上にオフセット印刷インキによる万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）が前記万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）と直交するように重ね刷りで設けられているスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）である。
【００１７】
そこで本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）では、図１（ｂ）の平面図およびそのＢ−Ｂ面断面を表す図１（ｃ）の側断面図に示すように、例えばこのスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）の万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）と、それに重ね刷りされた万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）とをコイン等でスクラッチオフ（引っ掻き落とし）すると、易剥離層（１４）上の万線状の第一および第二スクラッチ隠蔽層（２０１、２０２）は剥離されて、図１（ｂ）および図１（ｃ）の右半分に示すように、スクラッチオフで掻き落とされずに易剥離層（１４）の非画線部に付着して残った第一および第二スクラッチ隠蔽層（２０１、２０２）が、「Ｏ」の字を形成し、この「Ｏ」の字が機密情報データ（１２）となるようにしたスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）である。
【００１８】
このように、万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）と万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）とをオフセット印刷インキで形成すると厚さが１〜２μｍと薄い皮膜となるため、例えば図２の模式図に示すように、易剥離層（１４）の画線部と非画線部の境界が万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）の表面に段差（２０１ａ）となって現れても、その上に直交するように重ね刷りされた万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）で誤魔化されて視認し難くなり、セキュリティ面で信頼性のあるスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）とすることができる。
【００１９】
さらに、例えば図１（ａ）、（ｂ）および（ｃ）に示すような万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）と万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）を濃色で色違いとしたり、アルミニウム粉末の量を変えて金属光沢度を変えたりして最表面のデザイン効果をより高めたりすることもできる。
【００２０】
また、上記事例でスクラッチ隠蔽層を、水平の万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）と万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）とが直交するように重ね刷りされた規則的な線画紋様としたが、角度４５度の万線状の第一スクラッチ隠蔽層（２０１）とそれに直交するように１３５度の万線状の第二スクラッチ隠蔽層（２０２）が重ね刷りされたものとして、より見栄えのよいデザインのスクラッチ隠蔽層とすることもでき、またこの規則的な線画紋様として、この万線状のパターンの他に、例えば網点状、格子状、斜め格子状などが挙げられ、また不規則的な線画紋様としては、例えば細紋、あるいは図３に示すように、迷彩パターン（２０ｂ）でなるスクラッチ隠蔽層を直交するように重ね刷りすることもでき、さらには画線でなる絵柄、粗い（６０線／インチ以下の）網点でなる絵柄などを用いることができ、機密情報データ（１２）に見合うようにデザイン的に見栄えのするスクラッチ隠蔽層として適宜選定することができる。
【００２１】
本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）のスクラッチ隠蔽層を形成する濃色のオフセット印刷インキとしては、例えば１０〜２５重量％の着色顔料（フタロシアニン銅やカーボンブラック等濃色となるもの）やアルミニウム粉末等と、樹脂として２０〜３０重量％のロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂等、植物油として１０〜２０重量％の大豆油、亜麻仁油、桐油等、溶剤として２５〜３５重量％の鉱物油、ナフテン、パラフィン等でなるビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のナフテン酸コバルト等でなるドライヤー、酸化抑制剤、裏移り防止剤などで構成されるオフセット油性タイプのインキが挙げられ、また、例えば上記の着色顔料やアルミニウム粉末等と、光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される紫外線硬化型のオフセットインキが挙げられ、前記の着色顔料の種類や量、アルミニウム粉末の量等を適宜選定して、生産性に優れるオフセット印刷法にて形成される。
【００２２】
また、スクラッチ隠蔽層を形成する従来のゴム系のスクラッチ用印刷インキは、溶剤としてトルエンやキシレン等を使用していて、消防法や有機溶剤中毒予防規則（労働安全衛生法）の遵守の面から多くのコスト的負荷があることなどから、オフセット印刷機でのインライン化としては不適であったが、本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物で使用するオフセット印刷インキは、この消防法や有機溶剤中毒予防規則の遵守の面（コスト的負荷がない点）からもオフセット印刷機でのインライン化を可能にする好適なものである。
【００２３】
また、本発明では、図１（ａ）に示す易剥離層（１４）は、オフセット印刷用の剥離ニスで形成されていることを特徴としたものである。
【００２４】
このように、易剥離層（１４）をオフセット用の剥離ニスで形成することによって、厚み１〜２μｍの薄い層とし、例えば図２の模式図に示すように、易剥離層（１４）の画線部と非画線部との境界にある表面の段差（２０１ａ）が少なくなり、表面でその段差（２０１ａ）が機密情報データとして視認され難く、セキュリティ面での信頼性がより向上し、かつ生産性に優れたオフセット印刷機で形成できるスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。
【００２５】
上記オフセット用の剥離ニスとしては、例えば光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、上記シリコンやポリエチレンワックス等を添加し、さらに添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される紫外線硬化型のオフセット用の剥離ニスが挙げられ、乾燥が速い等の点からこの紫外線硬化型の剥離ニスがスクラッチ隠蔽層付印刷物の製造には好適な剥離ニスであり、オフセット印刷法にて形成される。
【００２６】
また、本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物（１）を構成する基材（１０）としては、例えばインスタント抽選券やゲームカードなどでは、アート紙、コート紙、あるいは上質紙などの洋紙やコートボール、コートマニラ、両面カードなどの板紙、あるいは特殊証券用紙などが挙げられ、また有価証券としてのスクラッチカードなどでは、白色ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、白色ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）シートなどが挙げられ、適宜用途等に応じて選定されるものである。
【００２７】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、基材上に画線部と非画線部とでなる易剥離層が形成され、これら画線部と非画線部とを覆うようにスクラッチ隠蔽層が形成されてなり、スクラッチオフで掻き落とされない易剥離層の非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層が機密情報データとなるスクラッチ隠蔽層付印刷物であって、スクラッチオフで掻き落とされないで残っているスクラッチ隠蔽層そのものが機密情報データとするもので、この部分とスクラッチオフされる部分のスクラッチ隠蔽層が一体となっているので、スクラッチ前は、強い光を与えて好かして見ても、機密情報データとして視認し難いものとなり、従来のように裏面に透かし防止層を施したり、厚い紙等を必要とせず、裏面へのデザインに自由度を与え、かつコストが嵩まないスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、また、このようにスクラッチ隠蔽層そのものが機密情報データとなる構成なので、従来のように機密情報データを隠蔽するためＳＢＲ等ゴム系の隠蔽性スクラッチインキで４〜１０μｍと厚さのあるスクラッチ隠蔽層を形成する必要がなく、よって厚さ１〜２μｍ程度の薄い皮膜をオフセット印刷インキで形成することができるので、生産性の優れたオフセット印刷機で得られるスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。
【００２８】
また、スクラッチ隠蔽層を１０〜２５重量％の着色顔料やアルミニウム粉末等と、樹脂として２０〜３０重量％のロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂等、植物油として１０〜２０重量％の大豆油、亜麻仁油、桐油等、溶剤として２５〜３５重量％の鉱物油、ナフテン、パラフィン等でなるビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のナフテン酸コバルト等でなるドライヤー、酸化抑制剤、裏移り防止剤などで構成される濃色のオフセット印刷油性インキ、もしくは１０〜２５重量％の着色顔料やアルミニウム粉末等と、光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される濃色の紫外線硬化型のオフセットインキを用い、オフセット印刷で形成すると厚さが１〜２μｍと薄い皮膜となるため、易剥離層の画線部と非画線部の境界の段差がスクラッチ隠蔽層の表面に現れて機密情報データとして視認され、セキュリティの面で問題となる危惧があるので、二つの規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンが交差するように重ね刷りされたスクラッチ隠蔽層とすることによって、これら境界の段差が視認し難いものとなる効果（一種の誤魔化し効果）があり、かつ最表面のスクラッチ隠蔽層のデザインに自由度を与え、デザイン的に見栄えのするものとすることができる。
【００２９】
さらにまた、易剥離層を光重合性素材として３０〜９０重量％のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として１０〜４０重量％のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、上記シリコンやポリエチレンワックス等を添加し、さらに添加剤として５〜１０重量％のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される紫外線硬化型のオフセット印刷用の剥離ニスとすることによって、薄く盛られた易剥離層が得られるので、易剥離層の画線部と非画線部の境界の段差がより視認し難い、セキュリティの面でより信頼性のあるスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、かつ生産性に優れるオフセット印刷機で易剥離層を得ることを可能にするものである。
【００３０】
従って本発明は、インスタント抽選券やゲームカード等の如く機密情報データをスクラッチ隠蔽層で隠蔽してあるスクラッチ隠蔽層付印刷物として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物の一実施の形態を説明するもので、
（ａ）は、その側断面図であり、
（ｂ）は、その右半分がスクラッチオフされた平面図であり、
（ｃ）は、（ｂ）のＢ−Ｂ面断面図である。
【図２】本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物に係わるスクラッチ隠蔽層の一事例を側断面で表した模式図である。
【図３】本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物に係わるスクラッチ隠蔽層の一事例を示す平面図である。
【図４】従来のスクラッチ隠蔽層付印刷物の一事例を側断面で表した説明図である。
【図５】従来のスクラッチ隠蔽層付印刷物の他の一事例を側断面で表した説明図である。
【符号の説明】
１‥‥スクラッチ隠蔽層付印刷物
１０‥‥基材
１２‥‥機密情報データ
１４‥‥易剥離層
２０‥‥スクラッチ隠蔽層
２０ｂ‥‥迷彩パターン
２４‥‥透かし防止層
２０１‥‥万線状の第一スクラッチ隠蔽層
２０１ａ‥‥万線状の第一スクラッチ隠蔽層表面の段差
２０２‥‥万線状の第一スクラッチ隠蔽層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a printed matter with a scratch concealment layer in which confidential information data is concealed with a scratch concealment layer such as a lottery ticket or a game card. More specifically, the scratch concealment layer is scratched off (scratched off) with a coin or the like. ) And a printed matter with a scratch concealment layer for recognizing confidential information data.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, in an instant lottery ticket or a game card, in order to conceal confidential information data such as “winning”, “missing” or a picture corresponding thereto, concealment and scratching (ease of scratching) Scratch prints are known, in which the confidential information data is concealed by a cohesive and destructive rubber-based ink, and the purchased customer uses a coin or the like to scratch off and visually recognize the confidential information data when used. It is used in the field of
[0003]
As a printed matter to which the scratch concealing layer is applied, for example, as shown in the schematic diagram shown in the laminated cross section of FIG. 4, confidential information data such as patterns, characters, numbers, etc. on a base material (10) made of paper or the like. (12) is printed, and an easy-peeling layer (14) made of a transparent peeling varnish or the like is formed so as to cover the confidential information data (12), and a scratch concealment layer (14) is formed on the easy-peeling layer (14). 20), and the customer who purchased this scratch printed material scratches off the scratch concealment layer (20) with a coin, nail, etc. Alternatively, confidential information data (12) such as a picture corresponding thereto can be visually recognized.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, for example, when the base material (10) is a relatively thin sheet, when the printed material is exposed to strong light and viewed through the opposite side, the shadow of the confidential information data (12) can be seen through and the confidential information is visible. There was a problem that it was not information data and lacked security.
[0005]
As a method for solving this problem, for example, as shown in the schematic diagram of the cross section of FIG. 5, a watermark prevention layer (24) is provided on the back surface of the base material (10) by printing with gray ink. However, there is a problem that the amount of information on the back side is limited and it does not look good in design and there is no degree of freedom, or the base material (10) is expensive, and it is difficult to print or process it ( He knew that the production efficiency would deteriorate, and he used thick paper and special paper with concealment to solve this see-through problem.
[0006]
In any of the above-described measures for preventing the shadow of the confidential information data (12) from being seen through even when it is exposed to such strong light, the base material (10), the material such as ink, and the processes such as printing are performed. There was a problem that the manufacturing cost increases, that is, a so-called manufacturing cost increases.
[0007]
Further, since the topmost scratch concealment layer (20) serves to conceal the confidential information data (12), it is an opaque solid of silver or gray system (in printing terms, a difference in density on the printed surface or white out). Therefore, the scratch concealment layer (20) has no degree of freedom in designing and looks good in terms of design. It was a scratch print with the problem of not.
[0008]
Furthermore, a screen printing method of forming a thickness of about 4 to 10 μm is generally used for forming the outermost scratch concealing layer (20). As the ink, for example, 15 to 25 parts by weight of aluminum powder, 15-25 parts by weight of colored pigments including extender pigments such as alumina white, 15-25 parts by weight of synthetic rubber resins such as SBR and NBR having cohesive failure (nodule) properties, and further aromatics such as toluene, xylene and methyl isobutyl ketone Is added to 35 to 45 parts by weight of a hydrocarbon-based hydrocarbon solvent and 5 to 15 parts by weight of an auxiliary agent such as an antifoaming agent to make an ink for screen printing. Since the thickness of the ink is about 4 to 10 μm, the line speed of the scratch ink for the screen that is not sharp and slow-drying is high. However, it is inferior in productivity because it is slow, and it is unsuitable for in-line processing on an offset printing machine that prints other images, and it must be formed on a separate line.
[0009]
The present invention is to solve the problems of the prior art, and the subject is a printed matter with a scratch concealment layer in which the shadow of confidential information data is not visible from the opposite side even when strong light is given, Use a thick paper or a special paper with concealment that is not difficult to print or process, as it does not have the problem that the design of the back side is lost by applying a watermark prevention layer as before, and there is no problem that it does not look good In addition, there is no problem that the manufacturing cost increases, and the image of the scratch concealing layer on the outermost surface is sharp, and the formation of the scratch concealing layer can be performed in-line on an offset printing machine with excellent productivity. Another object of the present invention is to provide a printed material with a scratch concealment layer which is composed of a scratch concealment layer having a design freedom and a good appearance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object in the present invention, first, in the invention of claim 1, an easily peelable layer comprising an image area and a non-image area is formed on a substrate, and the image area and the non-image area are formed. A scratch concealment layer is formed so as to cover the line part, and the scratch concealment layer attached to the non-image part of the easily peelable layer that is not scraped off by scratch-off is a print with a scratch concealment layer that becomes confidential information data. The easily peelable layer is composed of 30 to 90% by weight of polyol, polyester, urethane, and epoxy acrylate ester as a photopolymerizable material, and 10 to 40% by weight of a ketone resin, petroleum resin, and alkyd as a modifying resin. Silicone or polyethylene wax is added to the UV curable offset sheet-fed ink vehicle made of resin, and 5-10% by weight benzophenone, benzyl, dimethyl as additives. Photopolymerization initiator comprising at Min benzophenone, further printing of the release varnish for offset configured ultraviolet curable hydroquinone thermal polymerization inhibitor, the scratch concealing layer and 10 to 25 wt% coloring pigment and aluminum powder, the resin Add to vehicle consisting of 20-30 wt% rosin modified phenolic resin, alkyd resin, 10-20 wt% soybean oil, linseed oil, tung oil as vegetable oil, 25-35 wt% mineral oil, naphthene, paraffin as solvent A dark offset printing oil-based ink composed of 5 to 10% by weight of cobalt naphthenate as an agent, an oxidation inhibitor and an anti-set-off agent , or 10 to 25% by weight of color pigments and aluminum powder, and light 30 to 90% by weight of polyol, polyester, urethane and epoxy as polymerizable materials In the vehicle of UV curable offset sheet-fed ink consisting of 10 to 40% by weight ketone resin, petroleum resin and alkyd resin as modifying resin, and 5 to 10% by weight benzophenone, benzyl and dimethyl as additives. It is overprinted so that two regular or irregular line pattern patterns intersect with a dark UV curable offset ink composed of a photopolymerization initiator composed of amine benzophenone and a hydroquinone thermal polymerization inhibitor. It is what was set as the printed matter with a scratch concealing layer characterized by having it.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, the remaining scratch concealment layer itself that is not scraped off by scratch-off is used as confidential information data, and this portion and the portion of the scratch concealment layer to be scratched-off are integrated. Therefore, before scratching, even if you give a strong light and see through the watermark, it will be difficult to visually recognize it as confidential information data, and it does not require a watermark prevention layer on the back side or thick paper etc. It is possible to make a printed material with a scratch concealment layer that gives freedom to the design and is low in cost, and in addition, in order to conceal confidential information data as in the past, rubber concealment scratch ink such as SBR is used. There is no need to form a scratch concealing layer with a thickness of 4 to 10 μm, so a thin film with a thickness of about 1 to 2 μm is formed with offset printing ink. Therefore, it can be set as the printed matter with a scratch concealment layer obtained with the offset printing machine excellent in productivity.
[0013]
According to the above SL invention of claim 1 10, and the like coloring pigment and aluminum powder scratch concealing layer 10 to 25 wt%, 20 to 30 wt% of a rosin-modified phenolic resin as the resin, alkyd resin, etc., as vegetable oil 20% by weight soybean oil, linseed oil, tung oil, etc., a vehicle made of 25-35% by weight mineral oil, naphthene, paraffin, etc. as a solvent, a dryer made of 5-10% by weight cobalt naphthenate, etc. as additives, Dark offset printing oil-based ink composed of an oxidation inhibitor, an anti-set-off agent, or the like, or 10 to 25% by weight of color pigment or aluminum powder, and 30 to 90% by weight of polyol or polyester as a photopolymerizable material , Urethane and epoxy acrylates, 10-40 wt% ketone resin, petroleum resin, alkyd as modifying resin UV-curing offset sheet-fed ink vehicle made of fat, etc., 5-10% by weight of photopolymerization initiator as benzophenone, benzyl, dimethylamine benzophenone, etc., additives such as thermal polymerization inhibitors such as hydroquinone, etc. When the film is formed by offset printing using a dark UV curable offset ink composed of a thin film with a thickness of 1 to 2 μm, the level difference between the image area and the non-image area of the easy-release layer May appear on the surface of the scratch concealment layer and be visually recognized as confidential information data, so by making a scratch concealment layer overprinted so that two regular or irregular line pattern patterns intersect, It can be a printed matter with a scratch concealment layer that has an effect (a kind of deceptive effect) that makes it difficult to visually recognize the step of the boundary, In addition, the design of the outermost scratch concealment layer is given a degree of freedom, and the design can be improved.
[0015]
Further , according to the invention of claim 1 , 30 to 90% by weight of each acrylic ester of polyol, polyester, urethane, and epoxy, and 10 to 40% by weight as a modifying resin , with the easily peelable layer as a photopolymerizable material. Silicone, polyethylene wax, etc. are added to the UV curable offset sheet-fed ink vehicle made of ketone resin, petroleum resin, alkyd resin, etc., and 5-10% by weight of benzophenone, benzyl, dimethylamine benzophenone as additives. Since a release varnish for UV-curable offset printing composed of additives such as a thermal polymerization inhibitor such as hydroquinone, etc. , can be obtained as a thinly layered easy release layer, A printed matter with a scratch concealment layer in which the step between the image area and the non-image area of the easily peelable layer is more difficult to visually recognize Bets can be, and is intended to allow to obtain the peelable layer in an offset printing machine which is excellent in productivity.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
As shown in the side sectional view of FIG. 1 (a), the printed matter with a scratch concealing layer of the present invention has an easily peelable layer (14) comprising an image area and a non-image area on a substrate (10) made of paper, for example. ) Is formed, and a horizontal line-shaped first scratch concealment layer (201) is applied with an offset printing ink so as to cover them, and further a line-shaped second scratch concealment with an offset printing ink is applied thereon. It is a printed matter (1) with a scratch concealment layer provided by overprinting so that the layer (202) is orthogonal to the line-shaped first scratch concealment layer (201).
[0017]
Therefore, in the printed matter (1) with a scratch concealing layer of the present invention, as shown in the plan view of FIG. 1 (b) and the side cross-sectional view of FIG. When the line-shaped first scratch concealing layer (201) of the printed matter (1) and the line-shaped second scratch concealing layer (202) overprinted thereon are scratched off with a coin or the like (scratched off), The line-shaped first and second scratch concealing layers (201, 202) on the easily peelable layer (14) are peeled off and scratched as shown in the right half of FIGS. 1 (b) and 1 (c). The first and second scratch concealing layers (201, 202) that remain attached to the non-image area of the easy-peeling layer (14) without being scraped off form an “O” shape. ”Is the confidential information data (12). A latch concealing layer provided printed matter (1).
[0018]
Thus, when the line-shaped first scratch masking layer (201) and the line-shaped second scratch masking layer (202) are formed with an offset printing ink, the thickness becomes 1-2 μm and a thin film, For example, as shown in the schematic diagram of FIG. 2, the boundary between the image portion and the non-image portion of the easily peelable layer (14) is a step (201 a) on the surface of the line-shaped first scratch concealment layer (201). Even if it appears, the printed second-line scratch concealment layer (202) that is overprinted so as to be orthogonal to it is misled and difficult to see, and a printed matter with a scratch concealment layer that is reliable in terms of security ( 1).
[0019]
Furthermore, for example, the line-shaped first scratch concealment layer (201) and the line-shaped second scratch concealment layer (202) as shown in FIGS. 1 (a), (b) and (c) are darkly colored. It is also possible to increase the design effect on the outermost surface by making a difference or changing the metallic luster by changing the amount of aluminum powder.
[0020]
Further, in the above example, the scratch concealment layer is regularly printed so that the horizontal line-shaped first scratch concealment layer (201) and the line-shaped second scratch concealment layer (202) are orthogonal to each other. Although it was a line drawing pattern, it was assumed that a line-shaped first scratch concealment layer (201) with a 45 degree angle and a 135 degree line-form second scratch concealment layer (202) were overprinted so as to be orthogonal thereto. It can also be a scratch concealment layer with a more attractive design, and examples of the regular line pattern include not only this line pattern but also a dot pattern, a grid pattern, an oblique grid pattern, etc. Also, as an irregular line pattern, for example, a thin pattern or a scratch concealment layer made of a camouflage pattern (20b) as shown in FIG. 3 can be overprinted so as to be orthogonal. Become Patterns, rough like pattern formed of a (below 60 lines / inch) halftone can be used can be suitably selected as scratch concealing layer to a design to look to meet the confidential data (12).
[0021]
Examples of the dark offset printing ink for forming the scratch concealing layer of the printed matter (1) with the scratch concealing layer of the present invention include 10 to 25% by weight of a color pigment (such as phthalocyanine copper or carbon black, etc.). Aluminum powder and the like, 20 to 30% by weight of rosin-modified phenolic resin and alkyd resin as the resin, 10 to 20% by weight of soybean oil, linseed oil and tung oil as the vegetable oil, 25 to 35% by weight of mineral oil as the solvent, Vehicles composed of naphthene, paraffin, etc. include offset oil type inks composed of 5-10 wt% cobalt naphthenate as a additive, an oxidation inhibitor, an anti-set-off agent, etc. For example, the above-mentioned color pigment, aluminum powder, etc., and 30 to 90% by weight of polyol, polyester as a photopolymerizable material Addition of 5 to 10 as an additive to the vehicle of ultraviolet curable offset sheet-fed ink composed of acrylic ester of tellurium, urethane and epoxy, 10 to 40% by weight of ketone resin, petroleum resin, alkyd resin, etc. as a modifying resin Examples include UV-curing offset inks composed of photopolymerization initiators composed of benzophenone, benzyl, dimethylamine benzophenone, etc. by weight, and additives such as thermal polymerization inhibitors such as hydroquinone. It is formed by an offset printing method with excellent productivity by appropriately selecting the amount and the amount of aluminum powder.
[0022]
In addition, conventional rubber-based scratch printing inks that form a scratch concealment layer use toluene, xylene, etc. as solvents, from the standpoint of complying with the Fire Services Act and the organic solvent poisoning prevention regulations (Occupational Safety and Health Act) Although it was unsuitable for in-line use on offset printing machines due to many cost burdens, etc., the offset printing ink used in the printed matter with the scratch concealing layer of the present invention is suitable for the fire fighting law and prevention of organic solvent poisoning. From the aspect of observance of the rules (there is no cost burden), it is suitable for enabling in-line with an offset printing press.
[0023]
Moreover, in this invention, the easily peelable layer (14) shown to Fig.1 (a) is formed with the peeling varnish for offset printing, It is characterized by the above-mentioned.
[0024]
Thus, by forming the easily peelable layer (14) with an offset peelable varnish, a thin layer having a thickness of 1 to 2 μm is formed. For example, as shown in the schematic diagram of FIG. The step (201a) on the surface at the boundary between the line part and the non-image part is reduced, the step (201a) on the surface is difficult to be visually recognized as confidential information data, and the reliability in terms of security is further improved. It can be set as the printed matter with a scratch concealment layer which can be formed with the offset printing machine excellent in productivity.
[0025]
The release varnish for the offset, eg if 30 to 90% by weight of the polyol as the photopolymerizable material, polyester, urethane, each acrylic acid esters of epoxy, from 10 to 40% by weight of ketone resin as a modifier for resins, petroleum The above-mentioned silicon or polyethylene wax is added to the UV curable offset sheet-fed ink vehicle made of resin, alkyd resin, etc., and photopolymerization is made of 5-10 wt% benzophenone, benzyl, dimethylamine benzophenone, etc. as additives. initiator, further include peeling varnish for offset configured ultraviolet curing etc. hydroquinone thermal polymerization inhibitor such as additives, the ultraviolet curing peeling varnish scratch concealing layer from the viewpoint of drying is fast such It is a suitable release varnish for the production of printed materials, and is formed by the offset printing method.
[0026]
Moreover, as a base material (10) which comprises the printed matter (1) with a scratch concealment layer of the present invention, for example, in an instant lottery ticket or a game card, Western paper such as art paper, coated paper, or high-quality paper, coated ball, Examples include coated manila, paperboards such as double-sided cards, and special securities papers. Scratch cards as securities include white PET (polyethylene terephthalate), white PVC (polyvinyl chloride) sheets, etc. It is selected according to the etc.
[0027]
【The invention's effect】
Since this invention is the above structure, there exist the following effects.
That is, an easily peelable layer composed of an image area and a non-image area is formed on the substrate, and a scratch concealment layer is formed so as to cover the image area and the non-image area. The scratch concealment layer adhering to the non-image area of the easily peelable layer that is not scraped off is a printed material with a scratch concealment layer that becomes confidential information data. Since this part is integrated with the scratch concealment layer of the part to be scratched off, it is visually recognized as confidential information data even if it is favored by giving strong light before scratching. Print with a scratch concealment layer that is difficult and does not require a watermark prevention layer on the back side or thick paper as before, giving freedom to the design on the back side, and reducing costs In addition, since the scratch concealment layer itself becomes confidential information data in this way, the thickness is 4 to 10 μm with a rubber-based concealing scratch ink such as SBR in order to conceal the confidential information data as in the past. There is no need to form a scratch concealing layer, and a thin film having a thickness of about 1 to 2 μm can be formed with an offset printing ink. Therefore, a printed matter with a scratch concealing layer obtained by an offset printing machine with excellent productivity. It can be.
[0028]
In addition, the scratch masking layer is 10 to 25% by weight of color pigment, aluminum powder and the like, 20 to 30% by weight of rosin-modified phenolic resin, alkyd resin and the like, vegetable oils of 10 to 20% by weight of soybean oil and linseed oil , Paulownia oil, etc., vehicle consisting of 25-35 wt% mineral oil, naphthene, paraffin, etc. as solvent, dryer consisting of 5-10 wt% cobalt naphthenate, etc. as additive, oxidation inhibitor, set-off prevention agent, etc. A dark offset printing oil-based ink composed of 10 to 25% by weight of color pigments and aluminum powder, and 30 to 90% by weight of each acrylic ester of polyol, polyester, urethane and epoxy as a photopolymerizable material. UV curing consisting of 10-40% ketone resin, petroleum resin, alkyd resin, etc. as a modifying resin An offset sheet-fed ink vehicle with 5-10% by weight of a photopolymerization initiator composed of benzophenone, benzyl, dimethylamine benzophenone, etc. as additives, and a dark colored composition composed of additives such as hydroquinone and other thermal polymerization inhibitors. When UV offset offset ink is used and formed by offset printing, the film thickness is as thin as 1 to 2 μm. Therefore, the step difference between the image area and non-image area of the easy-release layer is on the surface of the scratch concealment layer. Since it appears and is viewed as confidential information data, there is a risk of security problems, so by making a scratch concealment layer overprinted so that two regular or irregular line pattern patterns intersect, There is an effect (a kind of deceptive effect) that makes these step differences difficult to see, and the outermost scratch concealment layer is dithered. It gives freedom to the inn and makes it look good in design.
[0029]
Furthermore, 30 to 90% by weight of each acrylic ester of polyol, polyester, urethane, and epoxy as an easily peelable layer as a photopolymerizable material, and 10 to 40% by weight of a ketone resin, a petroleum resin, and an alkyd resin as a modifying resin. The above-mentioned silicon, polyethylene wax or the like is added to the vehicle of the ultraviolet curable offset sheet-fed ink composed of, and the like, and further, a photopolymerization initiator composed of 5 to 10% by weight of benzophenone, benzyl, dimethylamine benzophenone, By forming a release varnish for UV-curable offset printing composed of additives such as thermal polymerization inhibitors such as hydroquinone , a thin and easy release layer can be obtained. Scratch concealment layer that is more reliable in terms of security and that makes it difficult to see the level difference at the border of the image area. It can be a printed material, and is intended to make it possible to obtain easy peeling layer in an offset printing machine which is excellent in productivity.
[0030]
Therefore, the present invention exhibits an excellent practical effect as a printed matter with a scratch concealment layer in which confidential information data is concealed with a scratch concealment layer such as an instant lottery ticket or a game card.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 illustrates an embodiment of a printed matter with a scratch concealing layer according to the present invention.
(A) is the sectional side view,
(B) is a plan view in which the right half is scratched off;
(C) is BB surface sectional drawing of (b).
FIG. 2 is a schematic diagram showing an example of a scratch concealment layer related to a printed matter with a scratch concealment layer of the present invention in a side section.
FIG. 3 is a plan view showing an example of a scratch masking layer related to a printed material with a scratch masking layer of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory view showing an example of a conventional printed matter with a scratch concealment layer in a side section.
FIG. 5 is an explanatory view showing another example of a conventional printed matter with a scratch concealment layer in a side section.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Printed matter 10 with a scratch concealment layer ... Base material 12 ... Confidential information data 14 ... Easy peeling layer 20 ... Scratch concealment layer 20b ... Camouflage pattern 24 ... Watermark prevention layer 201 ... One scratch concealment layer 201a ... Step 202 on the surface of the first line-shaped scratch concealment layer 202 ... First line-form first scratch concealment layer

Claims

An easily peelable layer composed of an image area and a non-image area is formed on the substrate, and a scratch concealment layer is formed so as to cover the image area and the non-image area. The scratch concealing layer adhering to the non-image area of the easy peeling layer is a printed product with a scratch concealing layer serving as confidential information data, and the easy peeling layer is a photopolymerizable material of 30 to 90% by weight polyol, Silicone or polyethylene wax is added to the UV curable offset sheet-fed ink vehicle consisting of polyester, urethane, epoxy acrylate, 10-40% ketone resin, petroleum resin, and alkyd resin. Further, a photopolymerization initiator comprising 5 to 10% by weight of benzophenone, benzyl and dimethylamine benzophenone as an additive, and hydroquinone thermogravimetry Peeling varnish printing offset configured ultraviolet curable with inhibitor, the scratch concealing layer and 10 to 25 wt% coloring pigment and aluminum powder, 20 to 30 wt% of a rosin-modified phenolic resin as the resin, alkyd resin 10% to 20% soybean oil, flaxseed oil, tung oil as vegetable oil, 25% to 35% mineral oil, naphthene and paraffin as vehicle, and 5% to 10% cobalt naphthenate as additive. Dark offset printing oil-based ink composed of a dryer, an oxidation inhibitor, and an anti-set-off agent , or 10 to 25% by weight of color pigment or aluminum powder, and 30 to 90% by weight of polyol or polyester as a photopolymerizable material , Urethane, epoxy acrylic esters, 10-40 wt% ketone resin as a modifying resin, It consists of a UV curable offset sheet-fed ink vehicle made of oil resin or alkyd resin, 5 to 10% by weight of photopolymerization initiator consisting of benzophenone, benzyl and dimethylamine benzophenone as additives, and hydroquinone thermal polymerization inhibitor. A printed matter with a scratch concealing layer, which is overprinted so that two regular or irregular line-pattern patterns intersect each other with a dark UV curable offset ink .