JP4250638B2 - 動画像符号化装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フレーム内予測及びフレーム間予測を用いて映像信号を符号化する動画像符号化装置及びその方法に関する。
多くの動画像符号化方式においては、動画像の時間的相関や空間的相関を利用して予測信号を生成し、予測残差信号及び予測信号生成に必要な情報を符号化することで、効率のよい符号化を実現している。
MPEG−1、MPEG−2などにおいては、動画像の時間的相関に基づいて、符号化済みフレームの画素値から動き補償を行って予測信号を生成するフレーム間予測符号化が用いられている。但し、シーンチェンジなど動き補償の精度の高くない場合には、画素値を直接符号化するフレーム内符号化が用いられる。
また、フレーム間予測符号化に加えて、画像の空間的相関に基づいて、フレーム内の近接画素値から予測信号を生成するフレーム内予測符号化を用いることで符号化効率をさらに高めることができる。
例えば、H.264においては、フレーム内予測符号化による予測信号生成のために、輝度信号、色差信号それぞれについて、複数の予測モードが提供されている。
特許文献1は、符号化によって発生する歪及び符号量からコストを計算することで、フレーム間予測符号化とフレーム内予測符号化とのどちらを用いるかを選択し、符号化効率を向上させている。
特許文献2は、フレーム内予測信号を生成する前に、フレーム間予測符号化を用いるかフレーム内予測符号化を用いることかを決定することで、処理量の削減を図っている。
特開2003−230149公報 特開2005−244749公報
特許文献1の方法を用いることで、高い符号化効率が実現できる。しかし、処理量が膨大になるという問題点がある。特に、H.264などにおいては、フレーム内予測符号化として多くの予測モードが提供されているため、フレーム内予測信号の生成や好適なフレーム内予測方式の選択などに必要な処理量が多い。
特許文献2の方法を用いることで処理量の削減が実現できる。しかし、誤った選択により符号化効率が低下してしまう場合がある。
そこで本発明の目的は、符号化効率を低下させずに、符号化方式決定のために必要な処理量を削減する動画像符号化装置及びその方法を提供することである。
本発明は、フレーム間予測及びフレーム内予測を用いて動画像の入力信号を符号化する動画像符号化装置であって、前記フレーム間予測によって生成された予測信号に基づいて、前記フレーム間予測を用いた場合の符号化効率を表す第1評価値を見積る第1評価値見積り手段と、色差信号に関するフレーム内予測の予測モードである色差予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された色差予測信号に基づいて、前記各色差予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も効率の良い色差予測モードとその評価値である第2評価値を求める第2評価値見積り手段と、前記第1評価値と前記第2評価値とを比較して、前記第1評価値と前記第2評価値とのいずれが良いかを判定する第1比較手段と、前記第1比較手段が前記第1評価値の方が良いと判定した場合に、前記フレーム間予測を選択する第1選択手段と、前記第1比較手段が前記第2評価値の方が良いと判定した場合に、輝度信号に関するフレーム内予測の予測モードである輝度予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された輝度予測信号に基づいて、前記各輝度予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も符号化効率のよい輝度予測モードとその評価値である第3評価値を求める第3評価値見積り手段と、前記第2評価値及び第3評価値の和と前記第1評価値とを比較して、前記和と前記第1評価値とのいずれが良いかを判定する第2比較手段と、前記第2比較手段が前記第1評価値の方が良いと判定した場合には、前記フレーム間予測を選択する第2選択手段と、前記第2比較手段が前記和の方が良いと判定した場合には、前記最も効率の良い色差予測モード及び前記最も効率の良い輝度予測モードを用いたフレーム内予測を選択する第3選択手段と、前記第1選択手段、前記第2選択手段、または、前記第3選択手段のいずれかにより選択された予測方式により予測符号化を行う符号化手段と、を備えたことを特徴とする動画符号化装置である。
本発明によれば、符号化効率を低下させることなく、輝度信号のフレーム内予測符号化処理を行う回数を低減し、符号化方式決定のために必要な処理量を削減することができる。
本発明の実施形態の動画像符号化装置について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の動画像符号化装置について、図1から図7と図9に基づいて説明する。
(1)動画像符号化装置の構成
図9は、本実施形態に係る動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。
差分部1は、セレクタ9から出力された予測信号を入力信号から減算して、予測残差信号を出力する。
DCT/量子化部2は、差分部1から出力された予測残差信号にDCTを施し、量子化を行って出力する。
可変長符号化部3は、DCT/量子化部2から出力された量子化後の変換係数及びセレクタ9から出力された予測モード情報や動きベクトルなどの情報に対して、可変長符号化を施して、符号化信号を出力する。
逆量子化/逆DCT部4は、DCT/量子化部2から出力された量子化後の変換係数を逆量子化し、逆DCTを施して出力する。
加算部5は、逆量子化/逆DCT部4から出力された信号をセレクタ9から出力された予測信号と加算して、ローカルデコード信号を出力する。
フレームメモリ6は、加算部5から出力されたローカルデコード信号を記憶し、フレーム間予測に用いる参照フレームとする。
動き探索部7は、フレームメモリ6に記憶された参照フレーム及び入力信号の画素値から動き探索の処理を行って符号化効率のよいフレーム間予測符号化方法を決定し、予測信号及び動きベクトルなど予測信号生成のために必要な情報を出力する。
Intra予測信号生成部8は、フレームメモリ6に記憶されたローカルデコード信号の値からフレーム内予測信号を生成し、予測信号及び予測信号生成のために必要な予測モード情報を出力する。
セレクタ9は、動き探索部7及びIntra予測信号生成部8の出力を受け取り、制御部13から、フレーム間予測と指示された場合は、動き探索部7から出力された予測信号及び動きベクトルなどの情報を出力する。フレーム内予測と指示された場合は、Intra予測信号生成部8から出力された予測信号及び予測モード情報を出力する。
符号化歪算出部10は、加算部5から出力されたローカルデコード信号及び入力信号から符号化歪を算出し出力する。
発生符号量算出部11は、可変長符号化部3から出力された符号化信号のビット数をカウントし、発生符号量として出力する。
符号化効率評価値算出部12は、符号化歪算出部10から出力された符号化歪及び発生符号量算出部11から出力された発生符号量から符号化効率評価値を算出し出力する。
制御部13は、以下のような制御を順に行う。
まず、セレクタ9にフレーム間予測と指示し、符号化効率評価値算出部12から出力された評価値をInterCostとする。
次に、Intra予測信号生成部8に色差信号の予測信号のみ出力するように指示すると共に、セレクタ9にフレーム内予測と指示し、符号化効率評価値算出部12から出力された評価値をIntraChromaCostとする。このとき、IntraChromaCost>InterCostであれば、フレーム間予測符号化を用いると決定する。そうでなければ、Intra予測信号生成部8に輝度信号の予測信号のみ出力するように指示すると共に、セレクタ9にフレーム内予測と指示し、符号化効率評価値算出部12から出力された評価値をIntraLumaCostとする。
さらに、IntraCost=IntraLumaCost+IntraChromaCostとして、IntraCost>InterCostであれば、フレーム間予測符号化を用いると決定し、そうでなければ、フレーム内予測符号化を用いると決定する。なお、ここまでの処理を仮符号化と呼ぶ。
フレーム間予測符号化を用いると決定した場合は、セレクタ9にフレーム間予測と指示し、フレーム内予測符号化を用いると決定した場合は、Intra予測信号生成部8に輝度信号と色差信号とをともに出力するように指示すると共に、セレクタ9にフレーム内予測と指示する。
以上により、フレーム間予測符号化とフレーム内予測符号化とのうち符号化効率のよい符号化方法を選択して、入力信号を符号化し符号化信号として出力することができる。
なお、各部1〜13の機能は、コンピュータに記憶されたプログラムによって実現できる。
(2)符号化方式
図1は符号化方式としてH.264(High Profile)を用いた場合の、本実施形態におけるマクロブロック単位での予測方式決定のフローチャートである。
まず、Interモード判定ステップにおいて、フレーム間予測を用いた場合に最も符号化効率の良い符号化方法BestInterを決定し(S1)、符号化方法BestInterの符号化効率評価値InterCostを算出する(S2)。
次に、IntraChromaモード判定ステップにおいて、フレーム内予測を用いた場合に最も符号化効率の良い色差信号符号化方法BestIntraChromaを決定し(S3)、符号化方法BestIntraChromaの符号化効率評価値IntraChromaCostを算出する(S4)。
このとき、InterCostとIntraChromaCostとを比較し(S5)、InterCost<IntraChromaCostであれば、フレーム間予測を用いると決定し、処理を終了する。
そうでなければ、IntraLumaモード判定ステップにおいて、フレーム内予測を用いた場合に最も符号化効率の良い輝度信号符号化方法BestIntraLumaを決定し(S6)、符号化方法BestIntraLumaの符号化効率評価値IntraLumaCostを算出する(S7)。
IntraLumaCostとIntraChromaCostとを足し合わせることでIntraCostを算出し(S8)、InterCostとIntraCostを比較する(S9)。もし、InterCost<IntraCostであれば、フレーム間予測を用いると決定し、そうでなければ、フレーム内予測を用いると決定する。
S5のステップにおいて、InterCost<IntraChromaCostが成り立てば、輝度信号のフレーム内符号化処理を省略することができ、処理量の削減が可能である。
また、非負の値をとる符号化効率評価値を用いることにより、InterCost<IntraChromaCostが成り立つ場合は、必ずInterCost<IntraCostとなることがいえるため、輝度信号のフレーム内符号化処理を省略することによって符号化効率が低下することはない。
なお、色差信号のフレーム内予測符号化処理は、輝度信号のフレーム内予測符号化処理と比較して、必要な演算量は少ない。なぜなら、輝度予測信号の生成方法が(916+416+4)通りあるのに対し、色差予測信号の生成方法は4通りしかないからである。また、輝度信号の画素数が16x16、色差信号の画素数が8x8であるため、1つの予測信号を生成するために必要な処理量も色差信号のほうが少ない。
(3)Interモード判定ステップ
図2はInterモード判定ステップにおけるBestInter決定のフローチャートである。
フレーム間予測における予測信号は、動き補償ブロックサイズ、予測方向(L0、L1、BiPred)、動きベクトル、参照フレームインデックスなどの予測情報の組み合わせに基づいて生成される。Interモード判定部は、まず、図中に示されない外部動き探索部から予測情報の組み合わせを受け取り、予測信号を生成する(S11)。次に、予測残差信号に直交変換を施す際のブロックサイズが4x4の場合と8x8の場合について、符号化効率評価値を算出し(S12)、上記予測情報の組み合わせで、評価値の小さい直交変換のブロックサイズを用いたフレーム間予測符号化をBestInterとする(S13)。
なお、Interモード判定ステップは、外部動き探索部から予測情報の組み合わせを複数受け取ることもでき、その場合は、それぞれの予測情報の組み合わせについて、上記手段により符号化効率評価値を算出し、評価値が最小となるような予測情報の組み合わせと直交変換のブロックサイズとを用いたInter予測符号化をBestInterとする。
(4)IntraChromaモード判定ステップ
図3はIntraChromaモード判定ステップにおけるBestIntraChroma決定のフローチャートである。
フレーム内予測による色差予測信号は、予測方向(DC、Horizontal、Vertical、Plane)に基づいて生成される。IntraChromaモード判定ステップは、まず、4通りの予測方向について予測信号を生成する(S31)。
次に、それぞれ符号化効率評価値を算出し(S32)、評価値が最小となる予測方向を用いたフレーム内予測符号化をBestIntraChromaとする(S33)。
(5)IntraLumaモード判定ステップ
図4はIntraLumaモード判定ステップにおけるBestIntraLuma決定のフローチャートである。
IntraLumaモード判定ステップでは、まず、Intra4x4モード判定ステップにおいて、Intra4x4予測を用いた場合に最も符号化効率の良い符号化方法BestIntra4x4を決定し(S61)、BestIntra4x4の符号化効率評価値Intra4x4Costを算出する(S62)。
また、Intra8x8モード判定ステップにおいて、Intra8x8予測を用いた場合に最も符号化効率の良い符号化方法BestIntra8x8を決定し(S63)、BestIntra8x8の符号化効率評価値Intra8x8Costを算出する(S64)。
また、Intra16x16モード判定ステップにおいて、Intra16x16予測を用いた場合に最も符号化効率の良い符号化方法BestIntra16x16を決定し(S65)、BestIntra16x16の符号化効率評価値Intra16x16を算出する(S66)。
このとき、Intra4x4Cost、Intra8x8Cost、Intra16x16Costの3つを比較し(S67)、Intra4x4Costが最小であれば、BestIntra4x4をBestIntraLumaとする(S68)。Intra8x8Costが最小であれば、BestIntra8x8をBestIntraLumaとする(S69)。Intra16x16Costが最小であれば、BestIntra16x16をBestIntraLumaとする(S70)。
(6)Intra4x4モード判定ステップ
図5はIntra4x4モード判定ステップにおけるBestIntra4x4決定のフローチャートである。
Intra4x4予測による予測信号は、16個の4x4ブロック毎に指定された予測方向(Vertical、Horizontal、DCなど)に基づいて生成される。Intra4x4モード判定ステップは、4x4ブロック毎に(S611)、それぞれの予測方向を用いた場合の予測信号を生成し(S612)、符号化効率評価値を算出して(S613)、評価値が最小となる予測方向を対象ブロックの最適予測方向とする(S614)。16個のブロックについて以上の処理を行い、得られた16個の最適方向を用いたIntra4x4予測符号化をBestIntra4x4とする。
(7)Intra8x8モード判定ステップ
図6はIntra8x8モード判定ステップにおけるBestIntra8x8決定のフローチャートである。
Intra8x8予測による予測信号は、4個の8x8ブロック毎に指定された予測方向(Vertical、Horizontal、DCなど)に基づいて生成される。Intra8x8モード判定ステップは、8x8ブロック毎に(S631)、それぞれの予測方向を用いた場合の予測信号を生成し(S632)、符号化効率評価値を算出して(S633)、評価値が最小となる予測方向を対象ブロックの最適予測方向とする(S634)。4個のブロックについて以上の処理を行い、得られた4個の最適方向を用いたIntra8x8予測符号化をBestIntra8x8とする。
(8)Intra16x16モード判定ステップ
図7はIntra16x16モード判定ステップにおけるBestIntra16x16決定のフローチャートである。
Intra16x16予測による予測信号は、予測方向(Vertical、Horizontal、DC、Plane)により決まる。Intra16x16モード判定ステップは、まず、4通りの予測方向について予測信号を生成する(S651)。次に、それぞれ符号化効率評価値を算出し(S652)、評価値が最小となる予測方向を用いたIntra16x16予測符号化をBestIntra16x16とする(S653)。
(9)符号化効率評価値の第1の決定方法
InterCost、IntraLumaCost、IntraChromaCostの算出及び各モード判定ステップにおいては、符号化効率評価値として、符号化歪D及び発生符号量Rを用いた評価値J=D+λ・Rを用いることができる。λはLagrangeの未定乗数に相当し、量子化パラメータに応じて決定される。
符号化歪Dはマクロブロック内の各画素iにおける入力画素値s及びローカルデコード画素値lの下記式の差分二乗和Dにより算出できる。
Figure 0004250638
発生符号量Rは可変長符号化(CABACまたはCAVLC)を行った後のビット数により算出できる。
(10)符号化効率評価値の第2の決定方法
また、符号化効率評価値として、符号化歪D及び発生符号量推定値RPREDを用いた評価値J1=D+λ・RPREDを用いることもできる。
発生符号量推定値RPREDは、量子化後の変換係数Q、予測モード情報prev_intra4x4_pred_mode_flag及びprev_intra8x8_pred_mode_flag、差分動きベクトル情報mvd_l0及びmvd_l1、参照フレームインデックスref_idx_l0、ref_idx_l1を用いて、式(1)〜式(9)により算出することができる。なお、ilog2(x)はxの最上位の1の位置を返す関数である。αCOEFF、αMODE、αMVD、αREF、βは定数値である。但し、発生符号量推定の精度を向上させるため、予測モード毎に異なるαCOEFF、αMODE、αMVD、αREF、βを用いたり、入力画像の特徴に応じて符号化途中にαCOEFF、αMODE、αMVD、αREF、βを更新することもできる。

PRED=αCOEFF・RCOEFF+αMODE・RMODE+αMVD・RMVD+αREF・RREF+β ・・・(1)

COEFF=[シグマ]|Q|>0(1+ilog2(1+|Q|)) ・・・(2)

(Intra4x4予測のとき)

MODE=[シグマ](4−3・prev_intra4x4_pred_mode_flag) ・・・(3)

(Intra8x8予測のとき)

MODE=[シグマ](4−3・prev_intra8x8_pred_mode_flag) ・・・(4)

(その他の場合)

MODE=0 ・・・(5)

(Inter予測の場合)

MVD=[シグマ]i=0,1(1+ilog2(1+|mvd_l0[i]|)) +[シグマ]i=0,1(1+ilog2(1+|mvd_l1[i]|)) ・・・(6)

(その他の場合)

MVD=0 ・・・(7)

(Inter予測の場合)

REF=[シグマ](1+ref_idx_l0)+[シグマ](1+ref_idx_l1) ・・・(8)

(その他の場合)

REF=0 ・・・(9)

PREDの算出式は、式(1)〜式(9)のように、加減算、定数値の乗算、絶対値、ilog2という簡単な演算で構成されており、規模の小さなハードウェアで実装することも可能である。また、発生符号量Rを算出する場合と比較して、頻繁なメモリアクセスや分岐処理をともない計算時間のかかる可変長符号化の処理を省略することが可能なため、大幅な処理量削減が実現できる。
図11は、RPREDとRの相関を示した散布図である。但し、αCOEFF=2、αMODE=1、αMVD=1.75、αREF=1とし、IntraChroma予測の場合は、β=2、その他の場合は、β=0とした。
このように、αCOEFF、αMODE、αMVD、αREFとして、乗算の容易な値を用いた場合でも実際の発生符号量と高い相関を持った発生符号量推定値を算出することが可能である。
PREDはRと高い相関を持っているため、Rの代わりにRPREDを用いることによって、符号化効率評価値のモード判定性能が低下することはほとんどない。
(11)符号化効率評価値の第3の決定方法
また、符号化効率評価値として、符号化歪近似値DAPPROX及び発生符号量推定値RPREDを用いた評価値J2=DAPPROX+λ・RPREDを用いることもできる。
符号化歪近似値DAPPROXは、符号化歪Dの近似値であって、マクロブロック内の各画素iにおける入力画素値s及びローカルデコード画素値lの絶対値和DSAD=[シグマ]|s−l|に基づいて算出することができる。
例えば、線形近似により、定数aを用いて、DAPPROX=a・DSADと算出することができる。
また、例えば、2次近似により、定数bを用いて、DAPPROX=b・DSAD と算出することもできる。
また、例えば、折れ線近似により、DAPPROX=Y+R・(DSAD−X)と算出することもできる。但し、(X,Y)は折れ線のk番目の頂点の座標、Rは頂点(X,Y)と頂点(Xk+1,Yk+1)とを結ぶ線分の傾きである。kは、X≦DSAD<Xk+1となるように決定する。このとき、(X,Y)及びRを式(10)〜式(15)のように設定することで、算出したDSADに対して、kは式(16)の数式により導出でき、DAPPROXを加減算、シフト、ilog2という簡単な演算の組み合わせで算出することができる。一方、図12のようにDAPPROXはDと高い相関を持っている。

(i<7のとき)

=1 ・・・(10)

(7≦i≦12のとき)

=2i−6 ・・・(11)

(i>12のとき)

=2 ・・・(12)

=2−1 ・・・(13)

=0 ・・・(14)

i+1=Y+R・(Xi+1−X) ・・・(15)

k=ilog2(1+DSAD) ・・・(16)

以上のように、Dの代わりにDAPPROXを用いることによって、乗算の回数を大幅に削減することができるため、乗算の演算コストが高いプラットホームにおいては、必要な処理量を大幅に削減することができる。一方で、DAPPROXがDと高い相関を持っていればモード判定性能はほとんど低下しない。
(12)符号化効率評価値の第4の決定方法
また、符号化効率評価値として、予測残差信号のSATD(Sum of Absolute Transform Differences)及びオーバーヘッドOHを用いた評価値S=SATD+λ・OH+κを用いることもできる。κは、評価値のオフセットであり、量子化パラメータと符号化モードとに応じて決定される。
予測残差のSATDは、予測残差信号にアダマール変換を施した後、周波数領域で絶対値和をとることで計算できる。また、直交変換としてアダマール変換の代わりにDCTを用いることもできる。
符号化効率評価値Sを用いた場合、符号化効率評価値Jを用いた場合と比較して、モード判定性能は若干劣るものの、算出に必要な処理量が少ないという利点がある。
(13)符号化効率評価値の決定方法の変更例
符号化効率評価値は、InterCost算出ステップ、IntraLumaCost算出ステップ、IntraChromaCost算出ステップ及び各モード判定ステップの全ての過程において、同一のものを用いてもよいし、それぞれで異なるものを用いてもよい。
(13−1)変更例1
例えば、全ての過程で符号化効率評価値Jを用いることにより、高性能なモード判定を行い、符号化効率をあげることができる。
(13−2)変更例2
また、符号化効率よりも符号化速度が重視される場合には、全ての過程で符号化効率評価値Sを用いることにより、処理量を大幅に削減し、高速なモード判定を行うこともできる。
(13−3)変更例3
また、各モード判定ステップにおいて、符号化効率評価値Sを用いて、評価値の小さないくつかの予測方法に絞り込んだ後に、絞り込まれた予測方法に対してのみ符号化効率評価値Jを算出して、評価値のもっとも小さい予測方法を選択するということで、符号化効率をあまり低下させることなく、処理量を削減することもできる。
(13−4)変更例4
また、輝度信号に対しては符号化効率評価値Jを用い、色差信号に対しては符号化効率評価値Sを用いることで、符号化効率をあまり低下させることなく、処理量を削減することもできる。
なぜなら、色差信号が輝度信号よりもマクロブロック内の画素数が少ないことから、色差信号についての符号化効率評価値は、輝度信号についての符号化効率評価値よりも小さい値であることが多く、色差信号の予測モードの選択が符号化効率に与える影響が比較的少ないためである。
但し、輝度信号と色差信号とで異なる符号化効率評価値を用いるため、それらを足し合わせる際には、一方にスケーリング係数を乗算することが必要である。スケーリング係数の値は、符号化効率評価値Jと符号化効率評価値Sとの相関を予め求めておくことで、算出することができる。
(13−5)変更例5
また、Intra4x4モード判定ステップ、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、IntraChromaモード判定ステップにおいて、符号化効率評価値Sを用い、InterLumaモード判定ステップ、Intraモード判定ステップ及びInterCost算出ステップ、IntraLumaCost算出ステップ、IntraChromaCost算出ステップにおいて、符号化効率評価値Jを用いることで、モード判定性能をほとんど落とすことなく処理量を削減することもできる。
なぜなら、Intra4x4モード判定ステップ、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、IntraChromaモード判定ステップにおいては、それぞれ、予測信号生成のために必要な情報の種類や予測ブロックサイズが同一である予測方法について符号化効率を比較するため、符号化効率評価値Sを用いることによる、モード判定性能の低下が小さいからである。
(13−6)変更例6
また、選択される可能性の高い予測モードに対して、符号化効率評価値Jを用い、それ以外の予測モードに対して、符号化効率評価値Sを用いることで、モード判定性能をほとんど落とすことなく処理量を削減することもできる。
例えば、Pピクチャ及びBピクチャではフレーム間予測を用いたほうが符号化効率の良い場合が多いことを考慮して、Iピクチャにおいては、全ての過程で符号化効率評価値Jを用い、Pピクチャ及びBピクチャにおいては、Intra4x4モード判定ステップ、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、IntraChromaモード判定ステップにおいて、符号化効率評価値Sを用い、InterLumaモード判定ステップ、Intraモード判定ステップ及びInterCost算出ステップ、IntraLumaCost算出ステップ、IntraChromaCost算出ステップにおいて、符号化効率評価値Jを用いることができる。
(13−7)変更例7
また、例えば、符号化済フレームでの、Intra4x4予測、Intra8x8予測、Intra16x16予測、Inter予測が用いられた割合に基づいて各モード判定ステップで利用する符号化効率評価値を決定することもできる。もし、符号化済フレームにおいてIntra4x4予測が最も多く用いられたのであれば、Intra4x4モード判定ステップで、符号化効率評価値Jを用いて、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、Interモード判定ステップでは、符号化効率評価値Sを用いるようにすることができる。
(13−8)変更例8
また、例えば、InterCostとIntraChromaCostとの差分値に基づいて、Intra4x4モード判定ステップ、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、Intraモード判定ステップで用いる符号化効率評価値を決定することもできる。
InterCostとIntraChromaCostとの差分値が小さい場合は、フレーム内予測を用いると判断する可能性が低くなるため、Intra4x4モード判定ステップ、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、Intraモード判定ステップにおいては、符号化効率評価値Sを用い、InterCostとIntraChromaCostとの差分値が大きい場合は、フレーム内予測を用いると判断する可能性が高くなるため、Intra4x4モード判定ステップ、Intra8x8モード判定ステップ、Intra16x16モード判定ステップ、Intraモード判定においては、符号化効率評価値Jを用いることができる。
(13−9)変更例9
また、例えば、入力画像のサイズに応じて、Intra4x4モード判定ステップ及びIntra8x8モード判定ステップで利用する符号化効率評価値を決定することもできる。入力画像サイズが小さい場合には、Intra4x4予測のほうが符号化効率が良いことが多いため、Intra4x4モード判定ステップで符号化効率評価値J、Intra8x8モード判定ステップで符号化効率評価値Sを用いて、入力画像サイズが大きい場合には、Intra8x8予測のほうが符号化効率が良いことが多いため、Intra4x4モード判定ステップで符号化効率評価値S、Intra8x8モード判定ステップで符号化効率評価値Jを用いることができる。
(13−10)変更例10
なお、以上に説明した方法で、符号化効率評価値Jの代わりに符号化効率評価値J1もしくはJ2を用いることにより、符号化効率をほとんど落とすことなく、さらに処理量を削減することもできる。
(第2の実施形態)
図8は本発明の第2の実施形態に係るIntra4x4モード判定ステップにおけるBestIntra4x4決定のフローチャートである。
本実施形態は、第1の実施形態におけるIntra4x4モード判定ステップの処理を置き換えたものとなっており、他の部分の処理は第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。また、図中の第1の実施形態のIntra4x4モード判定ステップにおける処理と同一の処理には同じ符号を付している。
まず、TmpIntraCost=IntraChromaCostと初期化する(S610)。
次に、4x4ブロック毎に(S611)、それぞれの予測方向を用いた場合の予測信号を生成し(S612)、符号化効率評価値を算出して(S613)、評価値が最小となる予測方向を対象ブロックの最適予測方向とする(S614)。
このとき、対象ブロックを最適予測方向を用いて符号化したときの符号化効率評価値Intra4x4BlkCostを算出しTmpIntraCostに足し合わせる(S615)。
TmpIntraCostとInterCostとを比較して(S616)、TmpIntraCost>InterCostであれば、Intra4x4予測を用いないこととし(S616)、Intra4x4モード判定処理を終了する(S617)。
一方、つねにTmpIntraCost>InterCostが成り立たなければ、16個のブロックについて以上の処理を行い、得られた16個の最適方向を用いたIntra4x4予測符号化をBestIntra4x4とする。
S615〜S617の処理によりIntra4x4モード判定を早期に終了することで処理量の削減を実現することができる。
また、Intra4x4BlkCost、Intra4x4Cost、IntraCostの算出に同一の符号化効率評価値算出手段を用いる限り、モード判定の性能が低下することはない。なぜなら、最終的にIntra4x4予測を用いると判定されるとすれば、InterCost≧IntraCost=IntraLumaCost+IntraChromaCost=Intra4x4Cost+IntraChromaCost=[シグマ]Intra4x4BlkCost+IntraChromaCostとなり、InterCost<TmpIntraCostとなることはありえないからである。
以上の処理は、Intra8x8モード判定ステップにおいても行うことができる。
(変更例)
本発明は上記各実施形態に限らず、その主旨を逸脱しない限り種々に変更することができる。
例えば、図10は、動画像符号化装置の構成の変更例を示すブロック図である。
本実施形態は、第1の実施形態の動画像符号化装置の変形になっているため、以下に異なる部分のみを説明する。
発生符号量推定部14は、DCT/量子化部2から出力された量子化後の変換係数及びセレクタ9から出力された予測モード情報や動きベクトルなど情報から発生符号量を推定し出力する。
符号化効率評価値算出部12は、符号化歪算出部10から出力された符号化歪及び発生符号量推定部14から出力された発生符号量推定値から符号化効率評価値を算出し出力する。
以上により、本変更例の構成は、仮符号化のステップにおいて可変長符号化の処理を行う必要がなくなるため、第1の実施形態の構成と比較して処理量の削減が可能である。
本発明の第1の実施形態における予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態におけるInter予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態におけるIntraChroma予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態におけるIntraLuma予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態におけるIntra4x4予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態におけるIntra8x8予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態におけるIntra16x16予測モード決定処理フローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるIntra4x4予測モード決定処理フローチャートである。 第1の実施形態に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 同じく動画像符号化装置の構成の変更例を示すブロック図である。 発生符号量推定値RPREDと発生符号量Rとの相関図である。 符号化歪近似値DAPPROXと符号化歪Dとの相関図である。
符号の説明
1 差分部
2 DCT/量子化部
3 可変長符号化部
4 逆量子化/逆DCT部
5 加算部
6 フレームメモリ
7 動き探索部
8 Intra予測信号生成部
9 セレクタ
10 符号化歪算出部
11 発生符号量算出部
12 符号化効率評価値算出部
13 制御部
14 発生符号量推定部

Claims (24)

  1. フレーム間予測及びフレーム内予測を用いて動画像の入力信号を符号化する動画像符号化装置であって、
    前記フレーム間予測によって生成された予測信号に基づいて、前記フレーム間予測を用いた場合の符号化効率を表す第1評価値を見積る第1評価値見積り手段と、
    色差信号に関するフレーム内予測の予測モードである色差予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された色差予測信号に基づいて、前記各色差予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も効率の良い色差予測モードとその評価値である第2評価値を求める第2評価値見積り手段と、
    前記第1評価値と前記第2評価値とを比較して、前記第1評価値と前記第2評価値とのいずれが良いかを判定する第1比較手段と、
    前記第1比較手段が前記第1評価値の方が良いと判定した場合に、前記フレーム間予測を選択する第1選択手段と、
    前記第1比較手段が前記第2評価値の方が良いと判定した場合に、輝度信号に関するフレーム内予測の予測モードである輝度予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された輝度予測信号に基づいて、前記各輝度予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も符号化効率のよい輝度予測モードとその評価値である第3評価値を求める第3評価値見積り手段と、
    前記第2評価値及び第3評価値の和と前記第1評価値とを比較して、前記和と前記第1評価値とのいずれが良いかを判定する第2比較手段と、
    前記第2比較手段が前記第1評価値の方が良いと判定した場合には、前記フレーム間予測を選択する第2選択手段と、
    前記第2比較手段が前記和の方が良いと判定した場合には、前記最も効率の良い色差予測モード及び前記最も効率の良い輝度予測モードを用いたフレーム内予測を選択する第3選択手段と、
    前記第1選択手段、前記第2選択手段、または、前記第3選択手段のいずれかにより選択された予測方式により予測符号化を行う符号化手段と、
    を備えたことを特徴とする動画符号化装置。
  2. 前記第1評価値、前記第2評価値及び前記第3評価値を符号化歪及び発生符号量から算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の動画符号化装置。
  3. 前記符号化歪として、推定値を用いる
    ことを特徴とする請求項2記載の動画符号化装置。
  4. 前記発生符号量は、
    前記入力信号と前記予測信号の予測残差信号の量子化後の変換係数、前記入力信号の動きベクトル、または、前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値のうち少なくとも1つを用いて推定する
    ことを特徴とする請求項2記載の動画像符号化装置。
  5. 前記発生符号量は、
    前記入力信号と前記予測信号の残差信号の量子化後の変換係数、前記入力信号の動きベクトル及び前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値もしくは対数値の多項式によって推定する
    ことを特徴とする請求項4記載の動画像符号化装置。
  6. 前記第1評価値、前記第2評価値及び前記第3評価値は、
    前記入力信号と前記予測信号の予測残差信号のSATDを用いて算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  7. 前記第1評価値は、
    前記SATDに加えて前記入力信号の動きベクトルと前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項6記載の動画像符号化装置。
  8. 前記第3評価値は、
    前記SATDに加えて前記予測モードに関する情報を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項6記載の動画像符号化装置。
  9. フレーム間予測及びフレーム内予測を用いて動画像の入力信号を符号化する動画像符号化方法であって、
    前記フレーム間予測によって生成された予測信号に基づいて、前記フレーム間予測を用いた場合の符号化効率を表す第1評価値を見積る第1評価値見積りステップと、
    色差信号に関するフレーム内予測の予測モードである色差予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された色差予測信号に基づいて、前記各色差予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も効率の良い色差予測モードとその評価値である第2評価値を求める第2評価値見積りステップと、
    前記第1評価値と前記第2評価値とを比較して、前記第1評価値と前記第2評価値とのいずれが良いかを判定する第1比較ステップと、
    前記第1比較ステップにおいて前記第1評価値の方が良いと判定した場合に、前記フレーム間予測を選択する第1選択ステップと、
    前記第1比較ステップにおいて前記第2評価値の方が良いと判定した場合に、輝度信号に関するフレーム内予測の予測モードである輝度予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された輝度予測信号に基づいて、前記各輝度予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も符号化効率のよい輝度予測モードとその評価値である第3評価値を求める第3評価値見積りステップと、
    前記第2評価値及び第3評価値の和と前記第1評価値とを比較して、前記和と前記第1評価値とのいずれが良いかを判定する第2比較ステップと、
    前記第2比較ステップにおいて前記第1評価値の方が良いと判定した場合には、前記フレーム間予測を選択する第2選択ステップと、
    前記第2比較ステップにおいて前記和の方が良いと判定した場合には、前記最も効率の良い色差予測モード及び前記最も効率の良い輝度予測モードを用いたフレーム内予測を選択する第3選択ステップと、
    前記第1選択ステップ、前記第2選択ステップ、または、前記第3選択ステップのいずれかにより選択された予測方式により予測符号化を行う符号化ステップと、
    を備えたことを特徴とする動画符号化方法。
  10. 前記第1評価値、前記第2評価値及び前記第3評価値を符号化歪及び発生符号量から算出する
    ことを特徴とする請求項9記載の動画符号化方法。
  11. 前記符号化歪として、推定値を用いる
    ことを特徴とする請求項10記載の動画符号化方法。
  12. 前記発生符号量は、
    前記入力信号と前記予測信号の予測残差信号の量子化後の変換係数、前記入力信号の動きベクトル、または、前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値のうち少なくとも1つを用いて推定する
    ことを特徴とする請求項10記載の動画像符号化方法。
  13. 前記発生符号量は、
    前記入力信号と前記予測信号の残差信号の量子化後の変換係数、前記入力信号の動きベクトル及び前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値もしくは対数値の多項式によって推定する
    ことを特徴とする請求項12記載の動画像符号化方法。
  14. 前記第1評価値、前記第2評価値及び前記第3評価値は、
    前記入力信号と前記予測信号の予測残差信号のSATDを用いて算出する
    ことを特徴とする請求項9記載の動画像符号化方法。
  15. 前記第1評価値は、
    前記SATDに加えて前記入力信号の動きベクトルと前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項14記載の動画像符号化方法。
  16. 前記第3評価値は、
    前記SATDに加えて前記予測モードに関する情報を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項14記載の動画像符号化方法。
  17. フレーム間予測及びフレーム内予測を用いて、動画像の入力信号をコンピュータによって符号化せる動画像符号化プログラムであって、
    前記フレーム間予測によって生成された予測信号に基づいて、前記フレーム間予測を用いた場合の符号化効率を表す第1評価値を見積る第1評価値見積り機能と、
    色差信号に関するフレーム内予測の予測モードである色差予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された色差予測信号に基づいて、前記各色差予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も効率の良い色差予測モードとその評価値である第2評価値を求める第2評価値見積り機能と、
    前記第1評価値と前記第2評価値とを比較して、前記第1評価値と前記第2評価値とのいずれが良いかを判定する第1比較機能と、
    前記第1比較機能において前記第1評価値の方が良いと判定した場合に、前記フレーム間予測を選択する第1選択機能と、
    前記第1比較機能において前記第2評価値の方が良いと判定した場合に、輝度信号に関するフレーム内予測の予測モードである輝度予測モードの各々を用いたフレーム内予測によって生成された輝度予測信号に基づいて、前記各輝度予測モードの符号化効率を表す評価値を見積り、最も符号化効率のよい輝度予測モードとその評価値である第3評価値を求める第3評価値見積り機能と、
    前記第2評価値及び第3評価値の和と前記第1評価値とを比較して、前記和と前記第1評価値とのいずれが良いかを判定する第2比較機能と、
    前記第2比較機能において前記第1評価値の方が良いと判定した場合には、前記フレーム間予測を選択する第2選択機能と、
    前記第2比較機能において前記和の方が良いと判定した場合には、前記最も効率の良い色差予測モード及び前記最も効率の良い輝度予測モードを用いたフレーム内予測を選択する第3選択機能と、
    前記第1選択機能、前記第2選択機能、または、前記第3選択機能のいずれかにより選択された予測方式により予測符号化を行う符号化機能と、
    をコンピュータに実現させるための動画符号化プログラム。
  18. 前記第1評価値、前記第2評価値及び前記第3評価値を符号化歪及び発生符号量から算出する
    ことを特徴とする請求項17記載の動画符号化プログラム。
  19. 前記符号化歪として、推定値を用いる
    ことを特徴とする請求項18記載の動画符号化プログラム。
  20. 前記発生符号量は、
    前記入力信号と前記予測信号の予測残差信号の量子化後の変換係数、前記入力信号の動きベクトル、または、前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値のうち少なくとも1つを用いて推定する
    ことを特徴とする請求項18記載の動画像符号化プログラム。
  21. 前記発生符号量は、
    前記入力信号と前記予測信号の残差信号の量子化後の変換係数、前記入力信号の動きベクトル及び前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値もしくは対数値の多項式によって推定する
    ことを特徴とする請求項20記載の動画像符号化プログラム。
  22. 前記第1評価値、前記第2評価値及び前記第3評価値は、
    前記入力信号と前記予測信号の予測残差信号のSATDを用いて算出する
    ことを特徴とする請求項17記載の動画像符号化プログラム。
  23. 前記第1評価値は、
    前記SATDに加えて前記入力信号の動きベクトルと前記フレーム間予測に用いる参照フレームインデックスの値を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項22記載の動画像符号化プログラム。
  24. 前記第3評価値は、
    前記SATDに加えて前記予測モードに関する情報を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項22記載の動画像符号化プログラム。
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