JP4249534B2 - データ処理装置、データ検証方法及びデータ検証プログラム - Google Patents

データ処理装置、データ検証方法及びデータ検証プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、システム制御に用いる制御用データなどを検証するためのデータ処理装置、データ検証方法及びデータ検証プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ制御による公共システムが種々開発されている。このような公共システムにおいて使用されるソフトウェアは、一般に、プログラムとアプリケーションデータとにより構成される。ここで、上記プログラムは、一般化されたプログラムを処理目的に適合させるために必要とするデータを含み、上記アプリケーションデータは、上記システムが適用される特定の環境に関連付けるためのデータである。
【0003】
特に、このようなコンピュータ制御による公共システムでは上記アプリケーションデータへの依存度が増す傾向にあり、したがって、当該アプリケーションデータに対する信頼性と安全性の確保というシステム要件の重要度がさらに高まりつつある。
【0004】
しかし、このようなアプリケーションデータに誤りが存在するような場合には、システムの機能障害として重大な事象となって顕在化する可能性が一般に生じ得る。このため、当該アプリケーションデータに対する検証(以下、データ検証という。)がデータ仕様作成段階から実機試験段階までの各段階において厳重に施されている。
【0005】
このデータ検証は主に人手によって行われる。検証ツールを用いる場合であっても、作業者は、まず、専用の検証ツールをアプリケーションデータ毎に複数開発し、該検証ツールを用いてアプリケーションデータに対するデータ検証を上記各段階において逐一かつ直接行うとともに厳重を期すため複数回及び複数通り(検証ツールの数だけ。)行う。
【0006】
このため、様々な仕様に基づくアプリケーションデータを短い納期で作成するような場合、当該アプリケーションデータに対し上記厳重なデータ検証を複数回及び複数通り行って高い信頼性や安全性を確保するためには多大な労力とコストが必要となる。
【0007】
一方、XML(eXtensible Markup Language)と呼ばれるメタ言語(言語を作るための言語)をベースとしたデータ処理技術(以下、XML技術という。)が最近注目されている。このXML技術は、データ内容(例えば、各データ要素が属するカテゴリなど。)やデータ構造(例えば、データ内におけるデータ要素の配置など。)をデータに埋め込むことが可能であり、データの可視性に優れ、データ検証性が格段に行い易くなっている。ここで、上記データ構造を定義する言語をXMLスキーマ(XML schema)という。
ここで、上記データ要素とは、XMLのタグ(tag)で囲まれ、データ全体を構成する一つ一つのデータ要素である。
【0008】
さらに、XML技術では、XML文書の読み込みや、XML文書中におけるデータ構造の解析及びデータ操作などを行うための既存のプロセッサ(XMLプロセッサ(あるいは、XMLパーサ(XML parser)という。)が複数利用可能であり、汎用性の高いアプリケーションの構築が可能となっている。また、XMLスキーマに基づくXML文書としてのデータの妥当性(以下、バリディティ(validity)という。)検証がXMLプロセッサを用いることにより可能となっている。
【0009】
ここで、上記「XML文書としてのデータ」とは、メタ言語であるXMLを用いて定義されるデータベース記述言語(以下、DBLという。)に基づいて作成されたデータであり、DBLにおいて定義されたデータ構造はXMLスキーマとして記録される。
【0010】
そこで、最近、上記アプリケーションデータの元となるデータベースの設計に対し上記XML技術の適用が試みられつつある。この場合、アプリケーションデータはXML文書としてのデータを意味する。このXML技術の適用は、データ記述言語としてXMLが有するデータの表現力・扱い易さとともに、XMLスキーマによるバリディティ検証機能がデータの信頼性・安全性確保上有効であるとの考えに基づいている。
【0011】
例えば、特許文献1には、XML技術を用いることにより、個々のデータベースの機構や構造が異なっていても実稼動までに要するアプリケーションシステムの設計開発コストやデータベースが変更された場合のアプリケーションシステムの修正コストを最小にできる汎用データベースアクセス装置に係る技術が開示されている。
【0012】
また、特許文献2には、XML技術を用いることにより、異なった種類の制御データに基づく電話交換機が複数併設されているような場合であっても各電話交換機がこのような制御データを用いて各々制御可能となるような交換機間制御信号伝送システムに係る技術が開示されている。
【0013】
また、鉄道信号システムのうち、デジタルATC(Automatic Train Control)システムと称する自動列車制御システム(以下、新ATCシステムという。)に対してXML技術を用いることも可能である。
【0014】
この新ATCシステムによれば、ATC地上装置(すなわち、地上に設置されたATC装置。)は、先行列車の現在位置などの現在位置情報をデジタル符号化すると共にMSK(Minimum Shift Keying)方式に基づいて変調し、ATC車上装置(すなわち、車上に搭載されたATC装置。)へレールを介して送信する。
【0015】
ATC車上装置は、列車制御用のプログラム(以下、ATC車上装置制御用プログラムという。)を実行し、上記レールを介して受信した上記現在位置情報と、予め車上DB(以下、ATC車上DB(Data Base)という。)に記録された線区情報(例えば、停車駅、軌道回路の配置、地形を示す情報など)や車両性能情報(例えば、ブレーキ性能を示す情報など)などの列車制御用データ(以下、ATC車上DBデータという。)に基づいて連続的な許容速度を示すブレーキパターンを算出し、当該ブレーキパターンに基づいてブレーキ制御を行う。なお、このような新ATCシステムにおけるブレーキ制御は、「一段ブレーキ制御」と呼ばれている。
【0016】
したがって、新ATCシステムによれば、次のような利点がある。
1)運転時隔の短縮や到達時分の短縮化が図れる。
2)連続的な許容速度を示すブレーキパターンに基づいてブレーキ制御が行われるためブレーキによるショックが緩和されて乗り心地が改善される。
3)車両性能に応じたブレーキ制御が容易に行えるのでブレーキ性能が異なる車両が混在する線区においても効率的な列車運行が可能になると共に、ブレーキ性能の向上に伴うATC地上装置の改修や信号現示図表(許容速度を決定するためのデータ)の変更などが不要となり経済的である。
【0017】
このような新ATCシステムでは、ATC地上装置から送信される先行列車の現在位置などの現在位置情報とATC車上装置に格納されるATC車上DBデータとに基づいて列車のブレーキパターンが算出されるので、特に、ATC車上DBデータへの依存度が大きい。このATC車上DBデータは、ATC地上装置用のデータを含めて列車制御用データ全体を一元管理する「ATC地上車上DB」を元に自動変換され作成されるものである。したがって、鉄道信号において十分な安全性を確保する上で、ATC地上車上DBデータに対する信頼性と安全性の確保というシステム要件の重要度が非常に高い。
【0018】
そこで、最近、上記ATC地上車上DBデータが記録されたATC地上車上DBの設計に対し上記XML技術を適用することによりATC地上車上DBデータの信頼性・安全性の向上を図ろうとする試みがある。この場合、ATC地上車上DBデータは、XML文書としてのデータとして作成される。
【0019】
【特許文献1】
特開2001−344147号公報
【特許文献2】
特開2002−247215号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、単にデータのバリディティを検証するのみで個々のデータ要素の参照・比較・照査などが個別的に詳細に行えないXMLスキーマのデータ検証機能には超え難い限界が存在する。すなわち、XMLスキーマでは、個々のデータ要素の参照・比較・照査などを詳細かつ正確に検証することが困難であり、バリディティ検証を超えるような信頼性及び一貫性を確保するためのデータ検証が困難となっている。
【0021】
特に、上記ATC地上車上DBデータには、(1)列車が走行する線路配線、(2)列車の運行指示をするために必要な進路定義など、(3)列車の在線検知のための軌道回路区分、(4)線路が敷設されている環境、(5)列車運転に必要な諸設備情報、(6)車両性能データなど、のような凡そ6種類に分類表現される非常に多くの詳細なデータ要素が含まれるが、このようなデータ要素の一つ一つが全て正確なものでなければ列車運行上重大な事態を招く恐れが生じ得る。このため、ATC地上車上DBデータに対しては、これらATC地上車上DBデータの複数のデータ要素間の参照・比較・照査などを個別的に詳細に行えることが必須となる。
【0022】
したがって、従来のように単にXML文書としてのATC地上車上DBデータのバリディティを検証するのみで複数のデータ要素間の参照・比較・照査などが個別的に詳細に行えないXMLスキーマだけでは上記必須要件、すなわち、複数のデータ要素間の参照・比較・照査などを詳細かつ正確に検証することが困難となる。このため、XML文書としてのATC地上車上DBデータに対するバリディティ検証を超えるような信頼性及び一貫性を確保するためのデータ検証方法が強く望まれている。
【0023】
上記問題点は、新ATCシステムに限らず、他の鉄道信号システムの制御用データ(例えば、連動図表データ、信号現示図表データ、ATS制御図表データ或いは踏切制御図表データなど。)を作成する際にも同様に生じ得るものである。
【0024】
本発明の課題は、労力やコストを増やすことなく、信頼性及び一貫性が極めて高いデータを作成可能なデータ処理装置、データ検証方法及びデータ検証プログラムを提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、次のような特徴を備えている。なお、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述する図面参照符号等である。
【0026】
請求項1に記載の発明は、
XML文書として作成されたデータファイルのデータ検証を行うデータ処理装置であって、
データ検証の対象となる前記データファイル、
前記XML文書のデータ構造が定義された1次スキーマ、
前記XML文書として作成されたデータファイルに含まれる各データ要素の中から取得するデータ要素が指定され、且つ、取得された一つ或いは複数のデータ要素に対して、当該データ要素の内容が正しいか否かを検証するため検証演算の内容が定義されたデータ検証用XSLT、
前記データ検証用XSLTによる検証結果から不良の検証結果の項目を特定するための2次スキーマ、
をそれぞれ入力する入力手段と、
前記1次スキーマを用いて前記データファイルが当該1次スキーマに定義されたデータ構造に従っているか判定する1次スキーマ検証手段と、
該1次スキーマ検証手段を経た前記データファイルに対して、前記データ検証用XSLTに指定されたデータ要素の取得と検証演算とを行って、この検証演算の結果をXML文書で表わしたXSLT検証結果を出力するXSLT検証手段と、
XML文書により表わされた前記XSLT検証結果に対して、前記2次スキーマを用いて検証結果が良と示された項目と不良と示された項目のうち、不良と示された項目を特定する2次スキーマ検証手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0030】
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項に記載の発明において、
前記XSLT検証手段は、相互に関連し合う複数のデータ要素(例えば、データ要素B1〜B4。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、当該相互に関連し合う複数のデータ要素の間でデータ内容が正しいか否かを検証するための検証演算を行うことを特徴とする。
【0031】
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の発明において、
前記XSLT検証手段は、相互に関連し合う複数のデータ要素(例えば、データ要素B1〜B4。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、当該相互に関連し合う複数のデータ要素に対して複数の異なる検証演算を行うことを特徴とする。
【0032】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、前記データファイルは、鉄道信号システムの制御用データファイルであることを特徴とする。
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項に記載の発明において、前記XSLT検証手段は、前記鉄道信号システムの設備設置(例えば、トランスポンダ2の設置位置。)を示すデータ要素(例えば、データ要素B103、B104。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、当該データ要素が、予め設定された設置仕様(例えば、データ要素A14に示す設置仕様。)を満たすか否かを検証するための検証演算を行うことによって、検証機能を強化できる。すなわち、設備設置基準を当該データ要素の設置仕様として定義し、この定義を反映したXSLTが予め設定されているなら、このXSLTを用いて当該設置仕様に基づく実際の設備設置に対する検証が行える。
【0033】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明は、
コンピュータが、XML文書として作成されたデータファイルのデータ検証を行うデータ検証方法であって、
データ検証の対象となる前記データファイル、
前記XML文書のデータ構造が定義された1次スキーマ、
前記XML文書として作成されたデータファイルに含まれる各データ要素の中から取得するデータ要素が指定され、且つ、取得された一つ或いは複数のデータ要素に対して、当該データ要素の内容が正しいか否かを検証するため検証演算の内容が定義されたデータ検証用XSLT、
前記データ検証用XSLTによる検証結果から不良の検証結果の項目を特定するための2次スキーマ、
を前記コンピュータが当該コンピュータのデータベースにそれぞれ入力する入力ステップと、
XMLプロセッサを実行する前記コンピュータが、前記1次スキーマを用いて前記データファイルが当該1次スキーマに定義されたデータ構造に従っているか判定する1次スキーマ検証ステップと、
XSLTプロセッサを実行する前記コンピュータが、該1次スキーマ検証ステップを経た前記データファイルに対して、前記データ検証用XSLTに指定されたデータ要素の取得と検証演算とを行って、この検証演算の結果をXML文書で表わしたXSLT検証結果を出力するXSLT検証ステップと、
XMLプロセッサを実行する前記コンピュータが、XML文書により表わされた前記XSLT検証結果に対して、前記2次スキーマを用いて検証結果が良と示された項目と不良と示された項目のうち、不良と示された項目を特定する2次スキーマ検証ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0037】
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項に記載の発明において、
前記XSLT検証ステップは、相互に関連し合う複数のデータ要素(例えば、データ要素B1〜B4。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、前記コンピュータが、当該相互に関連し合う複数のデータ要素の間でデータ内容が正しいか否かを検証するための検証演算を行うステップであることを特徴とする。
【0038】
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項6又は7に記載の発明において、
前記XSLT検証ステップは、相互に関連し合う複数のデータ要素(例えば、データ要素B1〜B4。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、前記コンピュータが、当該相互に関連し合う複数のデータ要素に対して複数の異なる検証演算を行うステップであることを特徴とする。
【0039】
また、請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、前記データファイルは、鉄道信号システムの制御用データファイルであることを特徴とする。
さらに、請求項10に記載の発明のように、請求項6〜9の何れか一項に記載の発明において、前記XSLT検証ステップは、前記鉄道信号システムの設備設置(例えば、トランスポンダ2の設置位置。)を示すデータ要素(例えば、データ要素B103、B104。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、前記コンピュータが、当該データ要素について予め設定された設置仕様(例えば、データ要素A14に示す設置仕様。)を満たすか否かを検証するための検証演算を行うことによって、検証機能を強化できる。すなわち、設備設置基準を当該データ要素の設置仕様として定義し、この定義を反映したXSLTが予め設定されているなら、このXSLTを用いて当該設置仕様に基づく実際の設備設置に対する検証が行える。
【0040】
また、上記課題を解決するため、請求項11に記載の発明は、
XML文書として作成されたデータファイル(例えば、DBデータ101。)の内容を検証するためのコンピュータ(例えば、データ処理装置100。)に、
データ検証の対象となる前記データファイル、
前記XML文書のデータ構造が定義された1次スキーマ、
前記XML文書として作成されたデータファイルに含まれる各データ要素の中から取得するデータ要素が指定され、且つ、取得された一つ或いは複数のデータ要素に対して、当該データ要素の内容が正しいか否かを検証するため検証演算の内容が定義されたデータ検証用XSLT、
前記データ検証用XSLTによる検証結果から不良の検証結果の項目を特定するための2次スキーマ、
をそれぞれ入力する機能と、
前記1次スキーマを用いて前記データファイルが当該1次スキーマに定義されたデータ構造に従っているか判定する1次スキーマ検証機能と、
該1次スキーマ検証機能を経た前記データファイルに対して、前記データ検証用XSLTに指定されたデータ要素の取得と検証演算とを行って、この検証演算の結果をXML文書で表わしたXSLT検証結果を出力するXSLT検証機能と、
XML文書により表わされた前記XSLT検証結果に対して、前記2次スキーマを用いて検証結果が良と示された項目と不良と示された項目のうち、不良と示された項目を特定する2次スキーマ検証機能と、
を実現させる。
【0044】
さらに、請求項12に記載の発明のように、請求項11に記載の発明において、
前記XSLT検証機能は、相互に関連し合う複数のデータ要素(例えば、データ要素B1〜B4。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、当該相互に関連し合う複数のデータ要素の間でデータ内容が正しいか否かを検証するための検証演算を前記コンピュータに実現させる。
【0045】
さらに、請求項13に記載の発明のように、請求項11又は12に記載の発明において、
前記XSLT検証機能は、相互に関連し合う複数のデータ要素(例えば、データ要素B1〜B4。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、当該相互に関連し合う複数のデータ要素に対して複数の異なる検証演算を前記コンピュータに実現させる。
【0046】
また、請求項14に記載の発明は、請求項11〜13の何れか一項に記載の発明において、前記データファイルは、鉄道信号システムの制御用データファイルであることを特徴とする。
さらに、請求項15に記載の発明のように、請求項14に記載の発明において、前記XSLT検証機能は、前記鉄道信号システムの設備設置(例えば、トランスポンダ2の設置位置。)を示すデータ要素(例えば、データ要素B103、B104。)が前記制御用データファイルに含まれている場合、前記コンピュータに、当該データ要素が、予め設定された設置仕様(例えば、データ要素A14に示す設置仕様。)を満たすか否かを検証するための検証演算を行わせることによって、検証機能を強化できる。すなわち、設備設置基準を当該データ要素の設置仕様として定義し、この定義を反映したXSLTが予め設定されているなら、このXSLTを用いて当該設置仕様に基づく実際の設備設置に対する検証が行える。
【0047】
したがって、XML文書に対する信頼性及び一貫性の検証にXSLTが用いられるので、データ要素がXPath(XML文書の特定の部分を指し示す構文を規定したもの。)に基づいて個別的に取得され、当該個別的に取得されたデータ要素に対しXMLスキーマでは行えないデータ参照・比較・照査が容易かつ正確に行われる。このため、XMLスキーマでは行えないデータ内容の詳細な検証が可能となり、極めて高い信頼性及び一貫性を有するXML文書としてのデータが容易に作成可能となる。
また、鉄道信号システムの制御用データファイルは相互に関連し合うデータが冗長に登録されているため、多方面からデータ検証が行え、鉄道信号システムの制御用データファイルに対する信頼性及び一貫性をさらに高めることが可能となる。このような極めて高い信頼性及び一貫性を有する鉄道信号システムの制御用データファイルを元にした実装用データが、各列車に搭載される車上装置と地上装置のそれぞれに供給されることとなり、鉄道信号システムの安全性をさらに高めることが可能となる。
また、ATC地上設備など鉄道信号システムの設備設置位置が、予め設定された設置仕様を満たしているか否かが容易且つ確実に判定可能となる。
【0048】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、図1〜図3を参照して、本発明を適用した第1の実施の形態におけるデータ処理装置100について詳細に説明する。
【0049】
以下で詳述するが、データ処理装置100は、XML文書として作成されたデータファイルに対する信頼性及び一貫性の検証をXSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)を用いて行えることを特徴とする。
【0050】
ここで、XSLTとは、元来、XML文書の構造を変換するための言語として開発されたものであり、一般的な用途においても「XML文書の構造変換、例えば、XML文書からHTML文書へ変換するための言語」という考え方が支配的となっている。しかし、本発明者等は、このような開発の意図とは別に、XSLTがXML文書中の各データ要素を個別的に取得可能であり、さらに、当該取得した各データ要素に対し参照・比較・照査などの検証演算が可能であることを見出した。
すなわち、本発明は、XSLTが有する上記機能を利用したものであり、本発明を適用したデータ処理装置100は、XSLTを用いることによりXMLスキーマでは従来行えなかったXML文書中の個々のデータ要素についての信頼性および一貫性についての詳細検証を可能とするものである。ここで、XSLTでは、XML文書中の各データ要素はデータ要素固有のパス(XPathにより示される。)に基づいて個別的に取得される。
【0051】
図1は、本第1の実施の形態におけるデータ処理装置100の機能ブロック図である。図1に示すように、データ処理装置100は、DB(Data Base;データベース)10、ROM11、入力部12、出力部13、CPU14、RAM15等を備え、これら各部はバス16によって相互に接続されている。
【0052】
DB10は、XML文書として作成されたDBデータ101(例えば、制御システムを制御するための制御用データ等。)と、DBデータ101に対するバリディティ検証を行うためのDBL用1次スキーマ102とを格納する。
ここで、DBL用1次スキーマ102に基づくDBデータ101に対するバリディティ検証を1次検証と称する。
【0053】
更に、DB10は、DBL用1次スキーマ102によるバリディティ検証では困難な、より詳細なDBデータ101に対する信頼性及び一貫性を検証するためのデータ検証用XSLT103と、データ検証用XSLT103による検証結果(検証項目毎に「OK」(検証結果が良(データ内容が正確)の意。)又は「NG」(検証結果が不良(データ内容が不正確)の意。)として記録。)を表すDBデータXSLT検証結果104(XML文書)と、DBデータXSLT検証結果104に対するバリディティ検証(この場合、「NG」として記録された検証項目の特定。)を行うためのDBL用2次スキーマ105とを格納する。
ここで、データ検証用XSLT103及びDBL用2次スキーマ105に基づくDBデータ101に対する信頼性及び一貫性検証を2次検証と称する。従来では、DBデータ101に対し1次検証のみ実施されていたが、本発明では、1次検証では困難なDBデータ101に対するより詳細な一貫性及び信頼性検証が可能な2次検証が実施できる。
【0054】
ROM11は、DBL用1次スキーマ102に基づきDBデータ101に対するバリディティ検証を行ったり、DBL用2次スキーマ105に基づくDBデータXSLT検証結果104に対するバリディティ検証を行うためのXMLプロセッサ111を格納するとともに、データ検証用XSLT103に基づきDBデータ101に対する信頼性及び一貫性検証を行うためのXSLTプロセッサ112などのデータ検証用の各種プログラムを格納する。
【0055】
ROM11は、DBMS(Data Base Management System;データベース管理システム)アプリケーションプログラム113を格納する。このDBMSアプリケーションプログラム113は、DBデータ101の帳票印刷などを行ってユーザーが見やすい形式にDBデータ101のデータ内容を出力したり、ユーザが1次・2次検証結果に基づいてDBデータ101を編集(修正入力)し、当該編集後のDBデータ101をXMLプロセッサ30に渡し、再度、信頼性及び一貫性の検証が行えるようにするためのものである。
【0056】
入力部12は、キーボードや、マウス・タッチパネル等のポインティングデバイスを備え、DBデータ101の修正入力や、データ処理装置100に対する各種指示入力を行う(何れも、図示略。)。
【0057】
出力部13は、DBデータ101の帳票印刷等を行うためのプリンタや、DBデータ101の編集を行う際にデータ内容等を表示するための表示装置を備える(何れも、図示略。)。
【0058】
CPU14は、ROM11に予め格納された各種プログラムを実行することにより、データ処理装置100を統括的に制御する。特に、CPU14は、XMLプロセッサ111、XSLTプロセッサ112や、DBMSアプリケーションプログラム113を実行してDBデータ101に対する信頼性及び一貫性検証を行うとともに当該検証結果に基づいてDBデータ101に対する修正入力を可能とする。その結果、1次検証では困難であったDBデータ101に対する信頼性及び一貫性の確保が容易に実現できる。
ここで、XMLプロセッサ111、XSLTプロセッサ112による処理内容の詳細については、後に詳述する。
【0059】
RAM15は、上記各種プログラムを実行可能に展開するためのワークエリアや、各種データを一時的に記憶するためのメモリエリア等を備える。
【0060】
次に、図2を参照して、データ処理装置100によるデータ作成処理のプロセスを説明する。
【0061】
まず、ユーザにより、DBデータ101用のDBLが作成され、当該DBLを用いてDBデータ101が作成され(ステップS10)、次に、DBデータ101に対する1次検証を行うためのDBL用1次スキーマ102が作成され(ステップS11)、更に、2次検証を行うためのデータ検証用XSLT103及びDBL用2次スキーマ105が作成される(ステップS12、S13)。
【0062】
次に、CPU14により、ステップS10の段階で作成されたDBデータ101に対する1次検証及び2次検証が行われる(ステップS21〜S23)。この後、当該検証結果に基づいてDBデータ101のデータ内容がDBMSアプリケーションプログラム113を用いて再編集されれば、極めて高い信頼性及び一貫性が確保されたDBデータ101が作成される。
以下、DBデータ101に対する1次検証及び2次検証について説明する。
【0063】
まず、CPU14は、XMLプロセッサ111を実行し、DBデータ101に対する1次検証を行う。
すなわち、CPU14は、DBL用1次スキーマ102に基づいてDBデータ101に対するバリディティ検証を行う(ステップS21)。
【0064】
ステップS21の後、CPU14は、XSLTプロセッサ112及びXMLプロセッサ111を実行し、DBデータ101に対する2次検証を行う(ステップS22、S23)。
すなわち、CPU14は、まず、データ検証用XSLT103に基き、1次検証では困難なより詳細なDBデータ101に対する信頼性及び一貫性検証を行い、当該検証結果を検証項目毎に「OK]及び「NG」として記録したDBデータXSLT検証結果104を出力する(ステップS22)。
【0065】
ステップS22の後、CPU14は、DBL用2次スキーマ105に基き、DBデータXSLT検証結果104に対するバリディティ検証(この場合、「NG」として記録された検証項目の特定。)を行って2次検証が完了する(ステップS23)。
【0066】
次に、図3を参照し、上記したステップS22、S23で行われる処理の具体例を示す。図3に、XSLTを用いたデータ検証処理の一例を説明するフローチャートを示す。
【0067】
まず、CPU14は、データ検証用XSLT103に基づいてXSLTプロセッサ112を実行し、1次検証では困難なより詳細なDBデータ101の信頼性及び一貫性を確保することを目的とした検証演算Kを行う。
【0068】
ここで、当該検証対象となるDBデータ101には、データ要素A、B、Dがデータ名(カテゴリ)や所定データ構造を伴って記録されている。これらデータ要素A、B、Dの指定はXPathを用いて行われる。
更に、データ要素Aとデータ要素Bは数値データであり、データ要素Dはデータ要素Aとデータ要素Bとの和に対応する数値データであり、何れもオペレータにより手入力されたものである。また、検証演算Kは二つのデータ要素(すなわち、データ要素A、B。)の和を算出する演算である。
【0069】
まず、CPU14は、DBデータ101に対し、XPath−A(データ要素Aを指定するためのXPath。)を指定してデータ要素Aを取得し(ステップS31)、更に、XPath−B(データ要素Bを指定するためのXPath。)を指定してデータBを取得する(ステップS32)。
【0070】
その後、CPU14は、データ要素A、Bに基づいて検証演算Kを実行し、当該演算結果である演算データCを取得する(ステップS33)。ここで実行される検証演算Kはデータ要素A、Bの和を算出する演算であり、演算データCはデータ要素Aとデータ要素Bとの和である。
【0071】
検証演算Kの後、CPU14は、XPath−D(データ要素Dを指定するためのXPath。)を指定してデータ要素Dを取得し(ステップS34)、検証演算Kによって得られた演算データCがデータ要素Dと同一か否かを判定する(ステップS35)。
【0072】
ステップS35の判定処理により、データ要素A、B、Dが信頼性及び一貫性を有しているか否かが検証可能となる。すなわち、ステップS35で、演算データCとデータ要素Dとが一致する場合(ステップS35;OK)、データ要素A、B、Dは信頼性及び一貫性を有し、CPU14は、検証結果「OK」をXML文書としてのデータ形式でDBデータXSLT検証結果104に出力する(ステップS36)。
【0073】
また、演算データCとデータ要素Dとが一致しない場合(ステップS35;NG)、データ要素A、B、Dには信頼性及び一貫性が無く、CPU14は、検証結果「NG」をXML文書としてのデータ形式でDBデータXSLT検証結果104に出力する(ステップS37)。
【0074】
その後、CPU14は、DBL用2次スキーマ105に基づいてXMLプロセッサ111を実行し、DBデータXSLT検証結果104に対するバリディティ検証を行って、「NG」として記録された検証項目(すなわち、修正が必要な項目。)を特定する(ステップS38)。ここで、DBデータXSLT検証結果104はXML文書となっているため、修正が必要となる個所を正確かつ容易に特定できる。
【0075】
なお、検証演算Kは上記したものに限らない。例えば、所定機器の設置範囲を表すデータ要素Aと、当該機器の設置可能範囲を表すデータ要素Bとに対し、これらデータ要素A、Bを比較し、データ要素Aがデータ要素Bに論理的に包含されているか否かを判定するような検証演算Kであっても良い。この場合、データ要素Aがデータ要素Bに論理的に包含されていれば、データ要素A、Bは信頼性及び一貫性を有し、データ要素Aがデータ要素Bに論理的に包含されていなければ、データ要素A、Bには信頼性及び一貫性が無く、修正入力されることとなる。
【0076】
更に、同一データ群に対し複数の異なる検証演算Kを実行するようにしても良い。この場合、信頼性及び一貫性の検証がネットワーク的に多方面から可能となり、信頼性の向上がより一層図られる。
【0077】
以上説明したように、データ処理装置100は、オペレータの手入力によりXML文書として作成されたDBデータ101に対し、DBL用1次スキーマ102による1次検証(バリディティ検証)と、当該1次検証では困難なDBデータ101に対する信頼性及び一貫性を確保するための2次検証を、データ検証用XSLT103及びDBL用2次スキーマ105を用いて行う。特に、データ処理装置100は、2次検証において、データ検証用XSLT103に基づき、DBデータ101の個々のデータ要素の参照・比較・照査を行うことによってより詳細なデータ検証を行い、当該検証結果をDBデータXSLT検証結果104として出力し、更に、DBL用2次スキーマ105に基づきDBデータXSLT検証結果104に対するバリディティ検証(この場合、「NG」個所の特定。)を行い、DBデータ101において修正が必要な個所を自動的に割り出す。
【0078】
したがって、XML文書としてのデータに対する信頼性及び一貫性の検証にXSLTが用いられることにより、データ要素がXPathに基づいて個別的に取得され、当該個別的に取得されたデータ要素に対しXMLスキーマでは行えないデータ参照・比較・照査が容易かつ正確に行われる。このため、XMLスキーマでは行えないデータ内容の詳細な検証が可能となり、極めて高い信頼性及び一貫性を有するXML文書としてのデータが作成可能となる。
【0079】
なお、本第1の実施の形態における記述は、本発明に係るデータ作成装置、データ検証方法及びデータ検証プログラムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第1の実施の形態におけるデータ処理装置100の細部構成、各種数値及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0080】
例えば、XMLスキーマ(DBL用1次スキーマ102、DBL用2次スキーマ105)によるデータ検証を、複数の異なるXMLプロセッサ(XMLプロセッサ111)を用いて行うようにしても良いし、更に、XSLT(データ検証用XSLT103)を用いたデータ検証を、複数の異なるXSLTプロセッサ(XSLTプロセッサ112)を用いて行うようにしても良い。このようにすれば、データ検証処理に対するダイバーシティ化が可能となり、より一層、信頼性及び一貫性の向上が図られる。
【0081】
<第2の実施の形態>
次に、図4〜図12を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態におけるデータ処理装置100aについて詳細に説明する。
【0082】
以下で詳述するが、データ処理装置100aは、XML文書として作成されたATC地上車上DBデータ(本第2の実施の形態においては、ATC地上車上DBデータ201。)に対する信頼性及び一貫性の検証をXSLT(本第2の実施の形態においては、データ検証用XSLT203。)を用いて行えることを特徴とする。
【0083】
すなわち、本第2の実施の形態におけるデータ処理装置100aは、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203を用いることによりXMLスキーマ(本第2の実施の形態においては、ATC地上車上DBL用1次スキーマ202。)では従来行えなかったXML文書としてのATC地上車上DBデータ201の信頼性および一貫性についての詳細検証を可能とするものである。
【0084】
図4は、データ処理装置100aの機能ブロック図である。図4に示すように、データ処理装置100aは、ATC地上車上DB20、ROM21、入力部22、出力部23、CPU24、RAM25などを備え、これら各部はバス26によって相互に接続されている。
【0085】
ATC地上車上DB20は、XML文書として作成されたATC地上車上DBデータ201と、ATC地上車上DBデータ201に対するバリディティ検証を行うためのATC地上車上DBL用1次スキーマ202とを格納する。
ここで、ATC地上車上DBL用1次スキーマ202に基づくATC地上車上DBデータ201に対するバリディティ検証を1次検証と称する。
【0086】
さらに、ATC地上車上DB20は、ATC地上車上DBL用1次スキーマ202によるバリディティ検証では困難な、より詳細なATC地上車上DBデータ201に対する信頼性及び一貫性を検証するためのATC地上車上DBデータ検証用XSLT203と、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203による検証結果を表すATC地上車上DBデータXSLT検証結果204(XML文書)と、このATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に対するバリディティ検証を行うためのATC地上車上DBL用2次スキーマ205とを格納する。
【0087】
ここで、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203による検証結果は、検証項目毎に「OK」又は「NG」としてATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に記録される。また、「OK」とは、検証結果が良、すなわちデータ内容が正確である意であり、「NG」は、検証結果が不良、すなわち、データ内容が不正確である意である。また、ATC地上車上DBL用2次スキーマ205によるバリディティ検証は、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に「NG」と記録された検証項目を特定することである。
【0088】
ここで、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203及びATC地上車上DBL用2次スキーマ205に基づくATC地上車上DBデータ201に対する信頼性及び一貫性検証を2次検証と称する。従来では、XML文書として作成されたATC地上車上DBデータ201に対しては1次検証のみ実施されるものであるが、本発明では、1次検証では困難なATC地上車上DBデータ201に対するより詳細な一貫性及び信頼性検証が可能な2次検証を実施する。
【0089】
ROM21は、ATC地上車上DBL用1次スキーマ202に基づきATC地上車上DBデータ201に対するバリディティ検証を行ったり、ATC地上車上DBL用2次スキーマ205に基づくATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に対するバリディティ検証を行うためのXMLプロセッサ211を格納するとともに、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203に基づきATC地上車上DBデータ201に対する信頼性及び一貫性検証を行うためのXSLTプロセッサ212などのデータ検証用の各種プログラムを格納する。
【0090】
ROM21は、DBMSアプリケーションプログラム213を格納する。このDBMSアプリケーションプログラム213は、ATC地上車上DBデータ201の帳票印刷などを行ってユーザーが見やすい形式にATC地上車上DBデータ201のデータ内容を出力したり、ユーザが1次・2次検証結果に基づいてATC地上車上DBデータ201を編集(修正入力)し、当該編集後のATC地上車上DBデータ201をXMLプロセッサ211に渡し、再度、信頼性及び一貫性の検証が行えるようにするためのものである。
【0091】
入力部22は、キーボードや、マウス・タッチパネルなどのポインティングデバイスを備え(何れも、図示略。)、ATC地上車上DBデータ201の修正入力や、データ処理装置100aに対する各種指示入力を行う。
【0092】
出力部23は、ATC地上車上DBデータ201の帳票印刷などを行うためのプリンタや、ATC地上車上DBデータ201の編集を行う際にデータ内容などを表示するための表示装置を備える(何れも、図示略。)。
【0093】
CPU24は、ROM21に予め格納された各種プログラムを実行することにより、データ処理装置200を統括的に制御する。特に、CPU24は、XMLプロセッサ211、XSLTプロセッサ212や、DBMSアプリケーションプログラム213を実行してATC地上車上DBデータ201に対する信頼性及び一貫性検証を行うとともに当該検証結果に基づいてATC地上車上DBデータ201に対する修正入力を可能とする。その結果、1次検証では困難であったATC地上車上DBデータ201に対する信頼性及び一貫性の確保が容易に実現できる。XMLプロセッサ211、XSLTプロセッサ212による処理内容の詳細については後に詳述する。
【0094】
RAM25は、上記各種プログラムを実行可能に展開するためのワークエリアや、各種データを一時的に記憶するためのメモリエリアなどを備える。
【0095】
次に、図5を参照して、データ処理装置200によるデータ作成処理のプロセスを説明する。
【0096】
まず、ユーザにより、ATC地上車上DBデータ201用のDBL(以下、ATC地上車上DBLという。)が作成され、当該ATC地上車上DBLを用いてATC地上車上DBデータ201が作成され(ステップS40)、次に、ATC地上車上DBデータ201に対する1次検証を行うためのATC地上車上DBL用1次スキーマ202が作成され(ステップS41)、さらに、2次検証を行うためのATC地上車上DBデータ検証用XSLT203及びATC地上車上DBL用2次スキーマ205が作成される(ステップS42、S43)。
【0097】
次に、CPU24により、ステップS40の段階で作成されたATC地上車上DBデータ201に対する1次検証及び2次検証が行われる(ステップS51〜S53)。この後、当該検証結果に基づいてATC地上車上DBデータ201のデータ内容がDBMSアプリケーションプログラム213を用いて再編集されれば、極めて高い信頼性及び一貫性が確保されたATC地上車上DBデータ201が作成される。
【0098】
以下、上記1次検証及び2次検証(ステップS51〜S53)について詳細に説明する。
【0099】
1次検証;
まず、CPU24は、XMLプロセッサ211を実行し、ATC地上車上DBデータ201に対する1次検証を行う。
すなわち、CPU24は、ATC地上車上DBL用1次スキーマ202に基づいてATC地上車上DBデータ201に対するバリディティ検証を行う(ステップS51)。
【0100】
2次検証;
ステップS51の後、CPU24は、XSLTプロセッサ212及びXMLプロセッサ211を実行し、ATC地上車上DBデータ201に対する2次検証を行う(ステップS52、S53)。
【0101】
すなわち、CPU24は、まず、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203に基づいてXSLTプロセッサ212を実行し、1次検証では困難なより詳細な信頼性及び一貫性検証をATC地上車上DBデータ201に対して行い、当該検証結果を検証項目毎に「OK]及び「NG」として記録したATC地上車上DBデータXSLT検証結果204を出力する(ステップS52)。
【0102】
ステップS52の後、CPU24は、ATC地上車上DBL用2次スキーマ205に基づいてXMLプロセッサ211を実行し、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に対するバリディティ検証(この場合、「NG」として記録された検証項目の特定)を行って2次検証が完了する(ステップS53)。ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204はXML文書としての形式を有しているため、修正が必要となる個所を正確かつ容易に特定できる。
【0103】
ここで、図6〜図12を参照して、ステップS52で行われる処理の具体例について説明する。なお、検証内容は、ここで示すものに限らない。図6に、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203の一例を示し、図7に、ATC地上車上DBデータ201の一例を示し、図8に、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204の一例を示す。
【0104】
CPU24は、ATC地上車上DBデータ201に対し、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203に基づいてXSLTプロセッサ212を実行する。この際、CPU24は、図9に示すようなレール1における軌道回路A下5Tの軌道回路長1aが、軌道回路A下5TのA下5T軌道回路終点方キロ程1bとA下5T軌道回路起点方キロ程1cとの差に一致するか否かを判定することによりATC地上車上DBデータ201についてのデータ検証を行い(以下、XSLT検証例1という。)、次に、図10に示すようなレール1における互いに隣接する軌道回路A下5T、B下5Tの境界のキロ程、すなわち、軌道回路A下5TのA下5T軌道回路終点方キロ程1bと軌道回路B下5TのB下5T軌道回路起点方キロ程2bとが一致するか否かを判定することによりATC地上車上DBデータ201についてのデータ検証を行う(以下、XSLT検証例2という。)。
【0105】
ここでは、ATC地上車上DBデータ201には相互に関連し合う冗長なデータが予め登録されている。ここに、相互に関連し合う冗長なデータとは、例えば、「軌道回路長」に対しては当該軌道回路における「軌道回路終点方キロ程」及び「軌道回路起点方キロ程」であり、「軌道回路終点方(或いは、起点方)キロ程」に対しては当該軌道回路の終点方(或いは、起点方)に隣接する「軌道回路起点方(或いは、終点方)キロ程」などである。このような冗長なデータに基づきATC地上車上DBデータ201全体が正確に登録されているか否かが検証される。したがって、このような冗長なデータを用いることにより、ATC地上車上DBデータ201に対し複数の視点に基づくデータ検証が可能となり、信頼性及び一貫性の高いATC地上車上DBデータ201が提供できる。
【0106】
以下、上記XSLT検証例1、2について詳細に説明する。
【0107】
まず、XSLT検証例1について説明する。
CPU24は、図6の図中符号A1のデータ要素が表すコマンドに応じて、図7の図中符号B1のデータ要素の内容「150898」を取得し、データ名「自軌道起点方キロ程」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「自軌道起点方キロ程」は、図9のA下5T軌道回路起点方キロ程1cに対応する。
【0108】
その後、CPU24は、図6の図中符号A2のデータ要素が表すコマンドに応じて、図7の図中符号B2のデータ要素の内容「151918」を取得し、データ名「自軌道終点方キロ程」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「自軌道終点方キロ程」は、図9のA下5T軌道回路終点方キロ程1bに対応する。
【0109】
その後、CPU24は、図6の図中符号A3のデータ要素が表すコマンドに応じて、上記RAM25に一時格納したデータ名「自軌道終点方キロ程」のデータからデータ名「自軌道起点方キロ程」のデータを差し引き(すなわち、データ「151918」からデータ「150898」を差し引き)、当該差引きの結果(すなわち、「1020」)をデータ名「計算軌道回路長」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「計算軌道回路長」は、図9のA下5T軌道回路長1aに対応する。
【0110】
その後、CPU24は、図6の図中符号A4のデータ要素が表すコマンドに応じて、図7の図中符号B3のデータ要素の内容「1021」を取得し、データ名「軌道回路長データ」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「軌道回路長データ」は、上記したデータ名「計算軌道回路長」のデータとともに図9のA下5T軌道回路長1aに対応する。
【0111】
その後、CPU24は、上記RAM25に一時格納したデータ名「計算軌道回路長」のデータ「1020」とデータ名「軌道回路長データ」のデータ「1021」とを比較し図6の図中符号A5又はA6の各データ要素が表すコマンドを実行する。
【0112】
この際、CPU24は、図6の図中符号A6の各データ要素が表すコマンドに応じて、当該比較結果を図8に示すATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に記録する。この記録は、図8の図中符号C1に示すようなXML文書としての形式に基づく記録である。
【0113】
この場合、図6の図中符号A5の「<xsl:if test=“$計算軌道回路長=$軌道回路長データ”>」が表すコマンドが実行された段階で当該データ名「計算軌道回路長」のデータと当該データ名「軌道回路長データ」のデータとは一致しないと判定され、「<軌道回路長チェック>OK</軌道回路長チェック>」はATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に記録されない。
【0114】
次に、XSLT検証例2について説明する。
CPU24は、図中符号A7のデータ要素が表すコマンドに応じて、図7の図中符号B4のデータ要素の内容「151919」を取得し、データ名「隣接軌道起点方キロ程」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「隣接軌道起点方キロ程」は、図10のB下5T軌道回路起点方キロ程2bに対応する。
【0115】
その後、CPU24は、上記RAM25に一時格納したデータ名「自軌道終点方キロ程」のデータ「151918」と「隣接軌道起点方キロ程」のデータ「151919」とを比較し図6の図中符号A8又はA9の各データ要素が表すコマンドを実行する。
【0116】
この際、CPU24は、図6の図中符合A9の各データ要素が表すコマンドに応じて、当該比較結果を図8のATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に記録する。この記録は、図8の図中符号C2に示すようなXML文書としての形式に基づく記録である。
【0117】
この場合、図6の図中符号A8の「<xsl:if test=“$自軌道終点方キロ程=$隣接軌道起点方キロ程”>」が表すコマンドが実行された段階で当該データ名「自軌道終点方キロ程」のデータと当該データ名「隣接軌道起点方キロ程」のデータとは一致しないと判定され、「<隣接軌道キロ程チェック>OK<隣接軌道キロ程チェック>」はATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に記録されない。
【0118】
なお、ATC地上車上DBデータ201は、図7に例示したものに限らず、例えば、図11に例示したもの(以下、ATC地上車上DBデータ201aという。)を用いても良い。ATC地上車上DBデータ201aには、図7の図中符号B1〜B4の各データ要素に代えて、図中符号B11〜B14の各データ要素が各々登録されている。
【0119】
CPU24は、ATC地上車上DBデータ201aに対し、上記したXSLT検証1、2に相当するデータ検証(比較)を行うと、当該比較結果を図12に示すATC地上車上DBデータXSLT検証結果204aのように記録する。この記録は、図12の図中符号C11、C12に示すようなXML文書としての形式に基く記録である。ここで、ATC地上車上DBデータ201aに対する上記XSLT検証1による比較結果を図12の図中符号C11に示し、上記XSLT検証2による比較結果を図12の図中符号C12に示す。
【0120】
なお、本第2の実施の形態における記述は、本発明に係るデータ作成装置、データ検証方法及びデータ検証プログラムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第2の実施例におけるデータ処理装置100aの細部構成、各種数値及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0121】
例えば、本発明を適用して作成されるATC地上車上DBデータ201、ATC地上車上DBデータ201aのような軌道回路に関するデータに限らない。この場合、新ATCシステムに係る制御用データのうち他のデータであっても良いし、また、連動図表データ、信号現示図表データ、ATS制御図表データ或いは踏切制御図表データなどの他の鉄道信号システムの制御用データに対しても、本発明は適用可能である。このような図表データは、ビットマップデータやJPEG(Joint Photographic Experts Group)データなどの図表そのものを示すデータではなく、各図表を出力するために必要な情報データであり、ATC地上車上DBデータ201などと同様のXML文書としてのデータ形式を有するものである。
【0122】
また、ATC地上車上DBデータ201には所定の地上設備(例えば、列防など)の敷設範囲を示すデータが登録されていても良く、この場合、データ処理装置100aは、当該敷設範囲を示すデータに対してATC地上車上DBデータ検証用XSLT203に基づくデータ検証を行う。
以下、このような場合について具体的に説明する。
【0123】
ここでは、例えば、図13(a)に示すような、地上設備aの敷設範囲が軌道回路1T〜3Tであり、地上設備bの敷設範囲が軌道回路2T〜4Tであり、地上設備cの敷設範囲が軌道回路3T〜5Tである場合を想定する。
【0124】
この場合、ATC地上車上DBデータ201には、図13(b)に示す表1及び表2に示す相互に関連し合うデータが互いに冗長に登録されているものとする。
【0125】
ここで、表1には、軌道回路1T〜5T毎に敷設されている地上設備a〜cが示されている。すなわち、表1には、軌道回路1Tには地上設備aが敷設され、軌道回路2Tには地上設備a、bが敷設され、軌道回路3Tには地上設備a、b、cが敷設され、軌道回路4Tには地上設備b、cが敷設され、軌道回路5Tには地上設備cが敷設されていることが示されている。また、表2には、地上設備a〜c毎の敷設範囲(軌道回路1T〜5T)が示されている。すなわち、表2には、地上設備aの敷設範囲は軌道回路1T〜3Tであり、地上設備bの敷設範囲は軌道回路2T〜4Tであり、地上設備cの敷設範囲は軌道回路3T〜5Tであることが示されている。
【0126】
CPU24は、1次検証の後、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203に基づいてXSLTプロセッサ212を実行して2次検証を行い、ATC地上車上DBデータ201に記録された表1に示すデータと表2に示すデータとを互いに比較して当該比較結果をATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に記録する。この記録は、XML文書としての形式に基づく記録である。
【0127】
例えば、表1、2に示すデータの比較処理としては、まず、表1、2に示すデータに対し、各々、軌道回路名(1T〜5T)と地上設備名(a〜c)とを合成して当該合成結果を要素とする集合を作成する。例えば、表1に示すデータに対する集合(以下、集合1)は「{1Ta、2Ta、2Tb、3Ta、3Tb、3Tc、4Tb、4Tc、5Tc}」であり、表2に示すデータに対する集合(以下、集合2)は「{1Ta、2Ta、3Ta、2Tb、3Tb、4Tb、3Tc、4Tc、5Tc}」である。次に、上記集合1、2が一致するか否か(すなわち、集合1が集合2を包含し、且つ集合2が集合1を包含するか否か)を判定し、一致する場合には、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に「OK」と記録し、一致しない場合には「NG」と記録する。
【0128】
このように、相互に関連し合う冗長な表1、2のデータに基づいてデータ検証が行われる場合、表1或いは表2のどちらか一方のデータだけがATC地上車上DBデータ201に記録され当該データのみに基づいてデータ検証されるような場合に比べ、より正確なデータ検証が可能となり、より高い一貫性及び信頼性を有するATC地上車上DBデータ201が提供できる。
【0129】
また、本第2の実施の形態においては、ATC地上車上DBデータ201にATC地上設備の設備設置を示すデータがさらに登録されていても良い。このようなATC地上車上DBデータ201を、以下ではATC地上車上DBデータ201bとし、データ処理装置100aは、ATC地上車上DBデータ201bに登録された当該設備設置が、予め設定された設置仕様を満たしているか否かをXSLTを用いて検証する。
この設置仕様は、当該設備の設置基準に基づいて定義され、ここで定義された設置仕様は、ATC地上車上DBデータ201bに登録された実際の設備設置に対する検証を行うためのXSLT(ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203bという。)に反映される。
【0130】
以下、ATC地上設備の一つであるトランスポンダの設置について、当該設置位置が、予め設定された設置仕様を満たしているか否かをXSLTを用いて検証する場合について説明する。
【0131】
図14に、トランスポンダ2の設置位置が、予め設定された設置仕様を満たしているか否かを検証するためのATC地上車上DBデータ検証用XSLT203bの一例を示し、図15に、トランスポンダ2の設置位置を示すATC地上車上DBデータ201bの一例を示し、図16に、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204bの一例を示す。これらATC地上車上DBデータ201b、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203b、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204bはATC地上車上DB20に格納される。
【0132】
CPU24は、ATC地上車上DBデータ201bに対し、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203bに基づいてXSLTプロセッサ212を実行する。この際、CPU24は、図17に示すようなレール1の軌道回路A下5Tに対するトランスポンダ2の設置位置、すなわち、A下5T軌道回路終点方キロ程1bからトランスポンダ設置キロ程1dを差し引いたトラポン設置距離1eが、予め設定された設置仕様を満たしているか否かを判定する。
【0133】
すなわち、CPU24は、図14の図中符号A11のデータ要素が表すコマンドに応じて、図15の図中符号B101のデータ要素の内容「151918」を取得し、データ名「自軌道終点方キロ程」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「自軌道終点方キロ程」は、図17のA下5T軌道回路終点方キロ程1bに対応する。
【0134】
その後、CPU24は、図14の図中符号A12のデータ要素が表すコマンドに応じて、図15の図中符号B102のデータ要素の内容「1」を取得し、データ名「トラポンID_1」のデータとしてRAM25に一時格納する。すなわち、この「トラポンID_1」は、図17のトランスポンダ2のIDに対応する。
【0135】
その後、CPU24は、図14の図中符号A13の各データ要素が表すコマンドに応じて、上記RAM25に一時格納されたデータ名「トラポンID_1」のデータ内容「1」と同じトランスポンダIDのトランスポンダ設置キロ程、すなわち、図15の図中符号B103に示すデータ要素「トランスポンダ設置キロ程」の内容「151850」を取得し、上記RAM25に一時格納されたデータ名「自軌道終点方キロ程」のデータ(すなわち、データ「151918」。)から当該取得したデータ「151850」を差し引き、当該差し引きの結果(すなわち、「68」。)をデータ名「トラポン設置距離」のデータとしてRAM25に一時格納する。この「トランスポンダ設置キロ程」、「トラポン設置距離」は、図17のトランスポンダ設置キロ程1d、トラポン設置距離1eに各々対応する。
【0136】
その後、CPU24は、図14の図中符号A14のデータ要素が表すコマンドに応じて、上記RAM25に一時格納されたデータ名「トラポン設置距離」のデータが50以上且つ100以下であるか否かを算出し図14の図中符号A15又はA16の各データ要素が表すコマンドを実行する。
【0137】
ここで、CPU24は、データ名「トラポン設置距離」のデータが50以上且つ100以下の場合、すなわち、トランスポンダ2の設置位置が設置仕様を満たしている場合には、図中符号A16の各データ要素が表すコマンドを実行し、50以上且つ100以下でない場合、すなわち、トランスポンダ2の設置位置が設置仕様を満たしていない場合には、図中符号A15の各データ要素が表すコマンドを実行する。
なお、図中符号A14に示すデータ要素に含まれ、トランスポンダ2の設置位置に対する設置仕様として記述された、「50」、「100」という数値は、XML文書として作成される設置仕様の数値を定義するための別のXML文書として作成されたデータファイルにより与えることもできる。
【0138】
CPU24は、上記データ名「トラポン設置距離」のデータ(すなわち、「68」。)が50以上且つ100以下であるため、図14の図中符号A16の各データ要素が表すコマンドを実行して当該算出結果を図16(a)に示すATC地上車上DBデータXSLT検証結果204bに記録する。この記録はXML文書としての形式に基づく記録である。
【0139】
ここで、図15の図中符号B102のデータ要素の内容が、例えば、「2」の場合、すなわち、データ名「トラポンID_1」のデータ内容が「2」の場合、CPU24は、このデータ名「トラポンID_1」のデータ内容「2」と同じトランスポンダIDのトランスポンダ設置キロ程、すなわち、図15の図中符号B104に示すデータ要素「トランスポンダ設置キロ程」の内容「151810」を取得し、上記RAM25に一時格納されたデータ名「自軌道終点方キロ程」のデータ(すなわち、データ「151918」。)から当該取得したデータ「151810」を差し引き、当該差し引きの結果(すなわち、「108」。)をデータ名「トラポン設置距離」のデータとしてRAM25に一時格納する。その後、CPU24は、図14の図中符号A14のデータ要素が表すコマンドに応じて、上記RAM25に一時格納されたデータ名「トラポン設置距離」のデータが50以上且つ100以下であるか否かを算出すると、このデータ名「トラポン設置距離」のデータ(すなわち、「108」。)が50以上且つ100以下でないため、図14の図中符号A15の各データ要素が表すコマンドを実行して当該算出結果を図16(b)に示すATC地上車上DBデータXSLT検証結果204cに記録する。この記録はXML文書としての形式に基づく記録である。
【0140】
したがって、上記したように、トランスポンダ2などのATC地上設備の設置位置が所定の設置仕様を満たしているか否かの検証が容易に実行可能となり、ATC地上設備の設置位置を表すATC地上車上DBデータ201bに対する一貫性及び信頼性の向上が図られる。
【0141】
なお、ATC地上車上DBデータ201bがATC地上車上DBデータ201に含まれ、ATC地上車上DBデータ検証用XSLT203bがATC地上車上DBデータ検証用XSLT203に含まれ、ATC地上車上DBデータXSLT検証結果204bがATC地上車上DBデータXSLT検証結果204に含まれるようであっても良い。
【0142】
【発明の効果】
本発明によれば、XML文書としてのデータに対する信頼性及び一貫性の検証にXSLTが用いられることにより、データ要素がXPathに基づいて個別的に取得され、当該個別的に取得されたデータ要素に対しXMLスキーマでは行えないデータ参照・比較・照査が容易かつ正確に行われる。このため、XMLスキーマでは行えないデータ内容の詳細な検証が可能となり、極めて高い信頼性及び一貫性を有するXML文書としてのデータが容易に作成可能となる。
また、鉄道信号システムの制御用データファイルは相互に関連し合うデータが冗長に登録されているため、多方面からデータ検証が行え、鉄道信号システムの制御用データファイルに対する信頼性及び一貫性をさらに高めることが可能となる。このような極めて高い信頼性及び一貫性を有する鉄道信号システムの制御用データファイルを元にした実装用データが、各列車に搭載される車上装置と地上装置のそれぞれに供給されることとなり、鉄道信号システムの安全性をさらに高めることが可能となる。
また、ATC地上設備などの鉄道信号システムの設備設置位置が、予め設定された設置仕様を満たしているか否かが容易且つ確実に判定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるデータ処理装置の機能ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態におけるデータ処理装置によるデータ作成処理のプロセスを説明するフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態におけるXSLTを用いたデータ検証処理の一例を説明するフローチャートである。
【図4】第2の実施の形態におけるデータ処理装置の機能ブロック図である。
【図5】第2の実施の形態におけるデータ処理装置によるデータ作成処理のプロセスを説明するフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータ検証用XSLTの一例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータの一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータXSLT検証結果の一例を示す図である。
【図9】図7のATC地上車上DBデータの内容を模式的に示す図である。
【図10】図7のATC地上車上DBデータの内容を模式的に示す図である。
【図11】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータの他の例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータXSLT検証結果の他の例を示す図である。
【図13】(a)は、第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータ検証用XSLTによる2次検証の他の例を模式的に示す図であり、(b)は、(a)に示す2次検証例に係るATC地上車上DBデータ検証用XSLTの内容を説明するための表である。
【図14】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータ検証用XSLTの他の例を示す図である。
【図15】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータの他の例を示す図である。
【図16】第2の実施の形態におけるATC地上車上DBデータXSLT検証結果の他の例を示す図である。
【図17】図15のATC地上車上DBデータの内容を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 レール
2 トランスポンダ
10 DB
11、21 ROM
12、22 入力部
13、23 出力部
14、24 CPU
15、25 RAM
16、26 バス
20 ATC地上車上DB
100、100a データ処理装置
101 DBデータ
102 DBL用1次スキーマ
103 データ検証用XSLT
104 DBデータXSLT検証結果
105 DBL用2次スキーマ
111、211 XMLプロセッサ
112、212 XSLTプロセッサ
113、213 DBMSアプリケーションプログラム
201、201a、201b ATC地上車上DBデータ
202 ATC地上車上DBL用1次スキーマ
203、203b ATC地上車上DBデータ検証用XSLT
204、204a、204b、204c ATC地上車上DBデータXSLT検証結果
205 ATC地上車上DBL用2次スキーマ

Claims (15)

  1. XML文書として作成されたデータファイルのデータ検証を行うデータ処理装置であって、
    データ検証の対象となる前記データファイル、
    前記XML文書のデータ構造が定義された1次スキーマ、
    前記XML文書として作成されたデータファイルに含まれる各データ要素の中から取得するデータ要素が指定され、且つ、取得された一つ或いは複数のデータ要素に対して、当該データ要素の内容が正しいか否かを検証するため検証演算の内容が定義されたデータ検証用XSLT、
    前記データ検証用XSLTによる検証結果から不良の検証結果の項目を特定するための2次スキーマ、
    をそれぞれ入力する入力手段と、
    前記1次スキーマを用いて前記データファイルが当該1次スキーマに定義されたデータ構造に従っているか判定する1次スキーマ検証手段と、
    該1次スキーマ検証手段を経た前記データファイルに対して、前記データ検証用XSLTに指定されたデータ要素の取得と検証演算とを行って、この検証演算の結果をXML文書で表わしたXSLT検証結果を出力するXSLT検証手段と、
    XML文書により表わされた前記XSLT検証結果に対して、前記2次スキーマを用いて検証結果が良と示された項目と不良と示された項目のうち、不良と示された項目を特定する2次スキーマ検証手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記XSLT検証手段は、相互に関連し合う複数のデータ要素が前記データファイルに含まれている場合、当該相互に関連し合う複数のデータ要素の間で、データ内容が正しいか否かを検証するための検証演算を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記XSLT検証手段は、相互に関連し合う複数のデータ要素が前記データファイルに含まれている場合、当該相互に関連し合う複数のデータ要素に対して複数の異なる検証演算を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記データファイルは、鉄道信号システムの制御用データファイルであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のデータ処理装置。
  5. 前記XSLT検証手段は、前記鉄道信号システムの設備設置を示すデータ要素が前記制御用データファイルに含まれている場合、当該データ要素が、予め設定された設置仕様を満たすか否かを検証するための検証演算を行うことを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. コンピュータが、XML文書として作成されたデータファイルのデータ検証を行うデータ検証方法であって、
    データ検証の対象となる前記データファイル、
    前記XML文書のデータ構造が定義された1次スキーマ、
    前記XML文書として作成されたデータファイルに含まれる各データ要素の中から取得するデータ要素が指定され、且つ、取得された一つ或いは複数のデータ要素に対して、当該データ要素の内容が正しいか否かを検証するため検証演算の内容が定義されたデータ検証用XSLT、
    前記データ検証用XSLTによる検証結果から不良の検証結果の項目を特定するための2次スキーマ、
    を前記コンピュータが当該コンピュータのデータベースにそれぞれ入力する入力ステップと、
    XMLプロセッサを実行する前記コンピュータが、前記1次スキーマを用いて前記データファイルが当該1次スキーマに定義されたデータ構造に従っているか判定する1次スキーマ検証ステップと、
    XSLTプロセッサを実行する前記コンピュータが、該1次スキーマ検証ステップを経た前記データファイルに対して、前記データ検証用XSLTに指定されたデータ要素の取得と検証演算とを行って、この検証演算の結果をXML文書で表わしたXSLT検証結果を出力するXSLT検証ステップと、
    XMLプロセッサを実行する前記コンピュータが、XML文書により表わされた前記XSLT検証結果に対して、前記2次スキーマを用いて検証結果が良と示された項目と不良と示された項目のうち、不良と示された項目を特定する2次スキーマ検証ステップと、
    を含むことを特徴とするデータ検証方法。
  7. 前記XSLT検証ステップは、相互に関連し合う複数のデータ要素が前記データファイルに含まれている場合、前記コンピュータが、当該相互に関連し合う複数のデータ要素の間で、データ内容が正しいか否かを検証するための検証演算を行うステップであることを特徴とする請求項6に記載のデータ検証方法。
  8. 前記XSLT検証ステップは、相互に関連し合う複数のデータ要素が前記データファイルに含まれている場合、前記コンピュータが、当該相互に関連し合う複数のデータ要素に対して複数の異なる検証演算を行うステップであることを特徴とする請求項6又は7に記載のデータ検証方法。
  9. 前記データファイルは、鉄道信号システムの制御用データファイルであることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載のデータ検証方法。
  10. 前記XSLT検証ステップは、前記鉄道信号システムの設備設置を示すデータ要素が前記制御用データファイルに含まれている場合、前記コンピュータが、当該データ要素について予め設定された設置仕様を満たすか否かを検証するための検証演算を行うステップであることを特徴とする請求項9に記載のデータ検証方法。
  11. XML文書として作成されたデータファイルの内容を検証するためのコンピュータに、
    データ検証の対象となる前記データファイル、
    前記XML文書のデータ構造が定義された1次スキーマ、
    前記XML文書として作成されたデータファイルに含まれる各データ要素の中から取得するデータ要素が指定され、且つ、取得された一つ或いは複数のデータ要素に対して、当該データ要素の内容が正しいか否かを検証するため検証演算の内容が定義されたデータ検証用XSLT、
    前記データ検証用XSLTによる検証結果から不良の検証結果の項目を特定するための2次スキーマ、
    をそれぞれ入力する機能と、
    前記1次スキーマを用いて前記データファイルが当該1次スキーマに定義されたデータ構造に従っているか判定する1次スキーマ検証機能と、
    該1次スキーマ検証機能を経た前記データファイルに対して、前記データ検証用XSLTに指定されたデータ要素の取得と検証演算とを行って、この検証演算の結果をXML文書で表わしたXSLT検証結果を出力するXSLT検証機能と、
    XML文書により表わされた前記XSLT検証結果に対して、前記2次スキーマを用いて検証結果が良と示された項目と不良と示された項目のうち、不良と示された項目を特定する2次スキーマ検証機能と、
    を実現させるためのデータ検証プログラム。
  12. 前記XSLT検証機能は、相互に関連し合う複数のデータ要素が前記データファイルに含まれている場合、前記コンピュータに、当該相互に関連し合う複数のデータ要素の間で、データ内容が正しいか否かを検証するための検証演算を行わせるものであることを特徴とする請求項11に記載のデータ検証プログラム。
  13. 前記XSLT検証機能は、相互に関連し合う複数のデータ要素が前記データファイルに含まれている場合、前記コンピュータに、当該相互に関連し合う複数のデータ要素に対して複数の異なる検証演算を行わせるものであることを特徴とする請求項11又は12に記載のデータ検証プログラム。
  14. 前記データファイルは、鉄道信号システムの制御用データファイルであることを特徴とする請求項11〜13の何れか一項に記載のデータ検証プログラム。
  15. 前記XSLT検証機能は、前記鉄道信号システムの設備設置を示すデータ要素が前記制御用データファイルに含まれている場合、前記コンピュータに、当該データ要素が、予め設定された設置仕様を満たすか否かを検証するための検証演算を行わせるものであることを特徴とする請求項14に記載のデータ検証プログラム。
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