JP4248365B2 - 車両懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両懸架装置に関し、特に、電動アクチュエータにより減衰力を発生させる電磁式ショックアブソーバを備える車両懸架装置に関する。
車両懸架装置として、電気モータ式の電磁サスペンションが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された車両懸架装置では、相互に噛合する雄ねじ部材と雌ねじ部材とを、モータにより伸縮駆動することにより、バネ上−バネ下間の減衰力をアクティブに制御する。また、車輪から衝撃的な荷重が入力したときに、その荷重を吸収するために、モータ又はねじ部材の少なくとも一方が、コイルスプリングなどのバネにより車輪又は車体に弾性支持される。
特開2001−180244号公報 特開2002−227927号公報 特開平10−274281号公報
上記のような車両懸架装置によれば、電気モータにより車両の姿勢を制御することが可能である。しかしながら、電気モータにより車両の姿勢を制御するには、比較的大きな電力を電気モータに供給する必要があるため、姿勢制御によりバッテリーの電力を過剰に消費すると、バッテリーの残量が低下して電力不足に陥り、他の制御に支障をきたす可能性がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力不足を抑制しつつ車体の姿勢を制御する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、車両懸架装置に関する。この車両懸架装置は、車両のバネ上とバネ下の間に配設されたアブソーバと、前記アブソーバの制御に寄与する電動アクチュエータと、を備え、前記電動アクチュエータは、車両のブレーキ回生により発生する電力を利用することを特徴とする。ブレーキ回生電力を有効に利用して電動アクチュエータを駆動することにより、アブソーバを制御する際にバッテリーにかかる負担を軽減し、電力不足を抑制することができる。また、適切に車体の姿勢を制御し、乗り心地を向上させることができる。
前記ブレーキ回生により発生する電力は、通常はバッテリーに供給されてバッテリーの充電に利用され、前記電動アクチュエータは、前記バッテリーに供給される電力のうちの一部又は全部を利用してもよい。これにより、ブレーキ回生電力をさらに有効に利用することができる。
前記電動アクチュエータは、前記バッテリーの電力の残量が所定値以上である場合に、前記ブレーキ回生により発生する電力を利用してもよい。バッテリーが十分に充電されている場合は、バッテリーに対してブレーキ回生電力の全てを供給する必要がないので、余剰の電力を電動アクチュエータに供給して、アブソーバの制御に利用することができる。これにより、電力を有効に活用し、燃費を向上させることができる。
前記アブソーバは、ブレーキ時に発生する車両の挙動を抑制するように制御されてもよい。ブレーキ時には、車両の前部が下方へ沈み、後部が上方へ浮いて、車体が傾斜する挙動をとる場合が多いが、ブレーキ時に発生するブレーキ回生電力を電動アクチュエータに供給して、車両の前部の車高を高く、後部の車高を低くするようにアブソーバを制御することで、車体を水平に近づけ、乗り心地を向上させることができる。また、ブレーキ時の制動距離を短くすることができる。ブレーキ時には、必ず回生電力が発生するので、この回生電力を利用することで、バッテリーの負担を軽減することができる。
前記電力は、調圧されてから前記電動アクチュエータへ供給されてもよい。これにより、電動アクチュエータを適切に駆動することができ、耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、電力不足を抑制しつつ車体の姿勢を制御する技術を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両1の構成を示す。車両1は、車体2と、左前輪である車輪3a、右前輪である車輪3b、左後輪である車輪3c及び右後輪である車輪3d(以下、適宜「車輪3」と総称する)を備える。車輪3はホイールとゴムタイヤから構成される。車体2と車輪3は、車両1のバネ上とバネ下の減衰力を電動アクチュエータを用いて発生するアブソーバを備えた車両懸架装置の一例である電磁サスペンションを介して接続される。なお、電磁サスペンションのバネにより支えられる部材の位置を「バネ上」と呼び、バネにより支えられていない部材の位置を「バネ下」と呼ぶ。すなわち、バネ上は車体2側であり、バネ下は車輪3側である。この例では、車輪3aが電磁サスペンション4aに、車輪3bが電磁サスペンション4bに、車輪3cが電磁サスペンション4cに、車輪3dが電磁サスペンション4dにそれぞれ取り付けられる。以下、各電磁サスペンション4a、4b、4c及び4dを総称する場合には、「電磁サスペンション4」と呼ぶ。各電磁サスペンション4は、電子制御装置(以下、電子制御装置を「ECU」と表記する)10により独立に制御される。ECU10は、CPU、RAM、ROMなどを備えて構成される。
電磁サスペンション4の電動アクチュエータに流れる電流は、電流センサにより検出される。電磁サスペンション4aに対して電流センサ5a、電磁サスペンション4bに対して電流センサ5b、電磁サスペンション4cに対して電流センサ5c、電磁サスペンション4dに対して電流センサ5dがそれぞれ設けられる。以下、電流センサ5a、5b、5c及び5dを総称する場合には「電流センサ5」と呼ぶ。各電流センサ5の検出結果は、ECU10に伝達される。なお電流センサ5による電流検出機能は、ECU10により実現されてもよい。
電磁サスペンション4を車輪3ごとに設けることにより、ECU10が、各車輪3の状態に応じて電磁サスペンション4の電動アクチュエータに印加する電流をそれぞれ独立して制御することが可能となる。また、電磁サスペンション4を採用することで、応答性の優れた制御を実現できる。
車体2の姿勢を適切に制御するために、車両1には、車両の状態を検知するためのセンサが設けられる。センサは、たとえば、車輪速センサ、車速センサ、加速度センサ、車高センサ、操舵角センサ、ヨーレートセンサなどであってもよい。本実施の形態では、車輪3aの近傍にセンサ6aが、車輪3bの近傍にセンサ6bが、車輪3cの近傍にセンサ6cが、車輪3dの近傍にセンサ6dが、それぞれ設けられている。以下、センサ6a、6b、6c及び6dを総称する場合には「センサ6」と呼ぶ。センサ6により検知された加速度及び車高などの情報は、ECU10に伝達され、後述するように、車体2の姿勢を制御するために用いられる。センサ6は、バネ上に設けられてもよいし、バネ下に設けられてもよいし、双方に設けられてもよい。図1の例では、各車輪3ごとにセンサ6を設けているが、センサ6は、必要に応じて、一個であってもよいし、複数個であってもよい。
図2は、電磁サスペンション4の構成を示す。電磁サスペンション4は、電動アクチュエータ20、ボールねじ24、ボールねじナット26、ロッド28、アウターシェル30、軸受32、34、36、ダストシール38及び回転角センサ44を備えたショックアブソーバ80と、バネ下をバネ上に弾性支持するコイルスプリング22と、ショックアブソーバ80を車体2に結合するアッパーサポート70とを備える。軸受32はロッド28内部においてボールねじ24を回動可能に支持し、また軸受34及び36は、アウターシェル30内部においてロッド28を摺動可能に支持する。ダストシール38は、アウターシェル30内にゴミなどの異物が入り込むのを防止する。回転角センサ44は、電動アクチュエータ20の回転量を検出する。回転角センサ44の検出結果は、ECU10に伝達される。回転角センサ44は、電動アクチュエータ20の外部に設けられてもよく、また電動アクチュエータ20の内部に設けられてもよい。この電磁サスペンション4は、第1取付部40において車体2側の構成に取り付けられ、また第2取付部46において車輪3側の構成に取り付けられる。コイルスプリング22は、第1取付部40近傍の車体面とスプリングシート42の間に縮設され、予め所定の荷重を与えられる。
コイルスプリング22は、車両1のバネ上部分の重量を支持し、また路面からの振動や衝撃が車輪3を通して車体2に伝わらないようにする。ショックアブソーバ80は、コイルスプリング22による車体2の上下振動を減衰させる。このショックアブソーバ80は、電動アクチュエータ20を用いて車両1のバネ上とバネ下の間の減衰力を発生することができ、制御応答性に優れている。
ボールねじ24、ロッド28及びアウターシェル30は同軸に配置されている。アウターシェル30には、雌ねじ部分を有するボールねじナット26が内設される。ボールねじ24は雄ねじ部分を有し、ボールねじナット26に螺合した状態にある。電動アクチュエータ20は、電気式のモータであり、ボールねじ24の一端を回動可能にセレーションで支持する。電動アクチュエータ20を駆動すると、ボールねじ24がボールねじナット26に対して相対回転し、電動アクチュエータ20に対してアウターシェル30が下方に押し下げられ、又は上方に引き上げられる。なお、本実施の形態では、ボールねじ24が車両のバネ上に、ボールねじナット26が車両のバネ下に設けられる例について説明するが、逆に、ボールねじ24が車両のバネ下に、ボールねじナット26が車両のバネ上に設けられてもよい。
車両1が良路を走行している場合、ECU10はそれぞれの電磁サスペンション4の電動アクチュエータ20に印加する電流値を、例えば0Aである基準電流値に設定する。路面に凹凸があって、車輪3が上下動する場合、ロッド28とアウターシェル30との相対運動によりコイルスプリング22が伸縮する。このとき、ボールねじ24がボールねじナット26に対して相対回転することにより、電動アクチュエータ20が回転して発電機として作用し、このときに生じる抵抗力により減衰力が発生する。電流センサ5は、電動アクチュエータ20内部で電磁誘導により発生した電流を検出し、ECU10に伝達する。ECU10は、コイルスプリング22の伸縮を抑制する方向の電流、すなわち電磁誘導により生じた電流とは逆向きの電流を電動アクチュエータ20に印加する。ECU10は、車体2の上下方向の加速度に応じて電動アクチュエータ20に印加する電流を設定し、減衰力を調整する。このように、本実施の形態のショックアブソーバ80は、電磁式ショックアブソーバとして機能する。また、ボールねじ24を回転させることにより、車体2を上下方向に変位させることができるので、本実施の形態のショックアブソーバ80は、車体2の姿勢を制御するために利用することができる。
本実施の形態のショックアブソーバ80を車体2の姿勢制御に利用する場合、車体2の重量に打ち勝って車高を変えるために、電動アクチュエータ20に比較的大きな電流を供給する必要がある。そのため、本実施の形態では、バッテリーの電力が、他の電装品の制御に支障をきたすようなレベルになるまで減少することを抑止するために、バッテリーの電力だけでなく、ハイブリッドシステムなどの電気式のモータを利用した駆動機構におけるブレーキ回生電力も利用しつつ、車体の姿勢や車高を制御する技術を提案する。
図3は、ハイブリッドシステム100の構成を示す。ハイブリッドシステム100は、エンジン112、動力分配機構114、駆動モータ116、発電機120、パワーコントロールユニット122、減速機124、及びバッテリー126を備える。ハイブリッドシステム100は、エンジン112により発電機120を駆動し、発電機120により発生された電力で駆動モータ116を回転させて車輪3を駆動するシリーズ方式であってもよいし、エンジン112と駆動モータ116の双方により車輪3を駆動するパラレル方式であってもよいし、それらの方式を組み合わせて、エンジン112で発生させる駆動エネルギーとバッテリー126から供給される電気エネルギーとによって駆動モータ116を回転させ、その回転力を車輪3の車軸へ伝達することにより車両1の走行を実現する方式であってもよい。
動力分配機構114は、走行モードに基づいて切り替えられる各動力源の作動状態に応じて、エンジン112から発生する動力を駆動モータ116及び発電機120の一方又は双方へ伝達する。発電機120は、エンジン112から発生する動力の一部又は全部により電力を発生させ、その電力によりバッテリー126を充電する。パワーコントロールユニット122は、インバータ、昇圧コンバータなどの構成を含み、ハイブリッドシステム100において利用される電力の電流値や電圧値などを調整する。駆動モータ116は、動力分配機構114を介してエンジン112から伝達された動力と、バッテリー126から送られた電力の一方又は双方を利用して回転運動し、その回転力を減速機124を介して駆動輪である車輪3の車軸へ伝達する。
ドライバが、車両1を減速又は停止させるために、図示しないブレーキペダルを踏み込んだとき、ECU10などがブレーキペダルからの信号を取得し、エンジン112や図示しないディスクブレーキなどを制御して車輪3の回転を減速させる。このとき、駆動モータ116において、ロータの回転による電磁誘導により回生電力が発生する。
図4は、動力分配機構114の構造を示す。本実施の形態では、動力分配機構114として遊星ギヤを採用している。遊星ギヤのサンギヤ62は発電機120に、プラネタリーキャリヤ64はエンジン112に、リングギヤ68は駆動モータ116に、それぞれ連結されている。それぞれのギヤには、ピニオンギヤ66を介して回転が伝達されるようになっており、いずれか2つのギヤの回転数が定められると、所定の比により3つ目のギヤの回転数が決まる。
図5は、ブレーキ回生時の動力分配機構114の動作を示す。ブレーキ回生時には、エンジン112に連結されたプラネタリーキャリヤ64の回転が停止される。車輪3の回転により駆動モータ116は引き続き回転する。駆動モータ116の回転は、リングギヤ68及びサンギヤ62を介して発電機120に伝達され、発電機120のロータも回転する。このとき、図5(c)に示すように、駆動モータ116においてトルクと回転数に応じた回生電力が発生する。この回生電力は、通常、バッテリー126に供給されてバッテリー126の充電に利用されているが、バッテリー126がフル充電に近い状態である場合、図5(b)に示すように、発電機120にロータの回転を抑止するような負荷を与えて動作点を矢印の方向に移動させ、回生で得られた電力を消費させていた。本実施の形態では、この電力を電磁サスペンション4に供給して車体2の姿勢制御に利用する。
図6は、本実施の形態の車両における電源系に関する構成図である。発電機120により発生された電力の一部又は全部は、発電機インバータ140により直流電圧に変換され、DC−DCコンバータ150により昇圧されて、バッテリー126に供給される。バッテリー126は、たとえば288V、数十kW程度の、高圧大容量の電源であってもよい。発電機120により発生された電力の一部は、直接駆動モータインバータ142へ供給されてもよい。駆動モータインバータ142は、バッテリー126又は発電機インバータ140から受け取る直流電流を交流電流に変換して駆動モータ116へ供給する。
発電機ECU130及び駆動モータECU132は、ハイブリッドシステム100を統括的に制御するハイブリッドECU110からの指令を受け、それぞれ発電機インバータ140及び駆動モータインバータ142を制御する。ハイブリッドECU110、発電機ECU130及び駆動モータECU132には、たとえば14V又は42V、数kW程度の、低圧小容量の電源160から電力が供給される。これらの電装品の電源系として、高電圧の電源系を採用すると、ノイズや絶縁等のために太いワイヤや大きなコネクタが必要となるため、本実施の形態では低電圧の電源系を採用しているが、別の例では、これらの電装品にも高電圧のバッテリー126から電力を供給するように構成してもよい。
電動アクチュエータインバータ144は、低圧小容量電源160又はバッテリー126から受け取る直流電流を交流電流に変換して電動アクチュエータ20へ供給する。ECU10は、電動アクチュエータインバータ144を制御して、電動アクチュエータ20を駆動させ、減衰力や車体の姿勢の制御を行う。ECU10は、センサ6から取得した車体2の状態に関する情報に基づいて、車体2の姿勢を管理し、姿勢の変更が必要な場合は、車高の変更が必要な輪の電磁サスペンション4の電動アクチュエータインバータ144に指令を送り、電動アクチュエータ20に通電してボールねじ24を回転させ、バネ上−バネ下間の距離を変更する。たとえば、ブレーキ時には、車体2の前部が下方へ沈み、後部が上方へ浮いて、車体2が傾斜するので、前輪側の電磁サスペンション4a及び4bにおいては、車高を高くする方向にボールねじ24を回転させ、後輪側の電磁サスペンション4c及び4dにおいては、車高を低くする方向にボールねじ24を回転させる。これにより、乗り心地を向上させることができるとともに、ブレーキ時の制動距離を短くすることができる。
ECU10は、ブレーキ信号を受信したとき、車体2の姿勢制御に先立って、ブレーキ回生電力を車体2の姿勢制御に利用するか否かを判断するために、バッテリー残量センサ128からバッテリー126の電力の残量を取得する。ECU10は、バッテリー126の電力の残量に基づいてブレーキ回生電力の供給先を決定し、スイッチ154を制御して、駆動モータインバータ142から出力されるブレーキ回生電力の供給先を切り替える。本図では、説明を簡単にするために、単にスイッチ154により導通状態を切り替える構成としているが、ブレーキ回生電力を複数の供給先に所定の割合で分配可能な回路を設けてもよい。
バッテリー126の残量が充分ある場合は、ECU10は、駆動モータインバータ142と電動アクチュエータインバータ144を接続するようにスイッチ154を制御し、ブレーキ回生電力の一部又は全部を電動アクチュエータインバータ144に供給して、車体2の姿勢制御に利用する。このとき、必要に応じて、ブレーキ回生電力をDC−DCコンバータ152により適切な電圧に調圧してから電動アクチュエータインバータ144へ供給してもよい。バッテリー126の電力をDC−DCコンバータ152により降圧して電動アクチュエータインバータ144に供給してもよい。
バッテリー126の残量が所定値を下回っている場合は、ECU10は、駆動モータインバータ142とバッテリー126を接続するようにスイッチ154を制御し、ブレーキ回生電力をバッテリー126へ供給してバッテリー126を充電する。この場合、電動アクチュエータインバータ144には、低圧小容量電源160から電力が供給されて、姿勢制御が行われる。低圧小容量電源160にもバッテリー残量センサを設けておき、所定のしきい値を下回ると、電動アクチュエータインバータ144への電力供給を停止してもよい。これにより、低圧小容量電源160の残量不足を回避することができる。バッテリー126にも低圧小容量電源160にも充分な電力がなく、姿勢制御に必要な電力を電動アクチュエータインバータ144に供給できない場合は、供給された電力により可能な範囲で制御を行う。
図7は、本実施の形態に係る車両の姿勢制御の手順を示すフローチャートである。ECU10は、ブレーキ信号を受信すると(S10)、センサ6から、車体2の姿勢制御に必要なセンサ値を取得して(S12)、電磁サスペンション4に対して発する姿勢制御の指令値を決定する(S14)。つづいて、ECU10は、バッテリー残量センサ128からバッテリー126の電力の残量を取得する(S16)。バッテリー126の残量が規定値以上であった場合は(S16のY)、ECU10は、ブレーキ回生電力の一部又は全部をショックアブソーバ80に供給して、前方が沈み後方が浮いて傾斜した車体2の姿勢を水平に近づける(S18)。バッテリー126の残量が所定のしきい値以下であった場合は(S16のN)、ECU10は、ブレーキ回生電力をバッテリー126に供給する一方、低圧小容量電源160の電力をショックアブソーバ80に供給して、姿勢制御を行う(S20)。このとき、決定された指令値に達するまでショックアブソーバ80を制御するのに充分な電力が得られない場合は、指令値に達しなくても制御を終了する。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、バッテリー126の残量が十分でない場合は、ブレーキ回生電力を姿勢制御に利用せずに、バッテリー126の充電に利用したが、別の例では、バッテリー126の残量にかかわらず、ブレーキ回生電力をショックアブソーバ80に供給して、車体の姿勢制御を行ってもよい。ブレーキ時には、必ず駆動モータ116にて回生電力が発生するので、その電力を利用して、バッテリー126の電力を消費せずに車体の姿勢制御を行うことができる。
実施の形態では、ブレーキ時に車体2が傾斜したとき、元の水平な状態に戻すように車高を変更したが、別の例では、車体2の傾斜を抑制するために、ショックアブソーバ80の特性を変更してもよい。具体的には、前輪側の電磁サスペンション4においては、バネ上−バネ下間の相対運動を若干抑制するように電動アクチュエータ20を制御して、ショックアブソーバ80を「堅く」し、後輪側の電磁サスペンション4においては、バネ上−バネ下間の相対運動を妨げないようにして、ショックアブソーバ80を「柔らかく」してもよい。これにより、ブレーキ時における車体2の傾斜を低減することができる。
実施の形態に係る車両の構成を示す図である。 電磁サスペンションの構成を示す図である。 ハイブリッドシステムの構成を示す図である。 動力分配機構の構造を示す図である。 ブレーキ回生時の動力分配機構の動作を示す図である。 実施の形態の車両における電源系に関する構成図である。 実施の形態に係る車両の姿勢制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両、2 車体、3 車輪、4 電磁サスペンション、5 電流センサ、6 センサ、20 電動アクチュエータ、22 コイルスプリング、24 ボールねじ、26 ボールねじナット、28 ロッド、30 アウターシェル、70 アッパーサポート、80 ショックアブソーバ、100 ハイブリッドシステム、110 ハイブリッドECU、112 エンジン、114 動力分配機構、116 駆動モータ、120 発電機、122 パワーコントロールユニット、124 減速機、126 バッテリー、128 バッテリー残量センサ、130 発電機ECU、132 駆動モータECU、140 発電機インバータ、142 駆動モータインバータ、144 電動アクチュエータインバータ、150,152 DC/DCコンバータ、154 スイッチ、160 低圧小容量電源。

Claims (2)

  1. 車両のバネ上とバネ下の間に配設されたアブソーバと、
    前記アブソーバの制御に寄与する電動アクチュエータと、を備え、
    前記電動アクチュエータは、車両のブレーキ回生により発生する電力を利用し、
    前記ブレーキ回生により発生する電力は、通常はバッテリーに供給されてバッテリーの充電に利用され、
    前記電動アクチュエータは、前記バッテリーの電力の残量が所定値以上である場合に、前記バッテリーに供給される電力のうちの一部又は全部を利用し、
    前記アブソーバは、ブレーキ時に発生する車両の挙動を抑制するように制御され、
    前記車両の挙動を抑制する制御に必要な電力を前記電動アクチュエータに供給できない場合は、前記電動アクチュエータに供給された電力により可能な範囲で前記制御を行う
    ことを特徴とする車両懸架装置。
  2. 前記電力は、調圧されてから前記電動アクチュエータへ供給されることを特徴とする請求項に記載の車両懸架装置。
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