JP4245796B2 - 配信サーバ、課金処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配信サーバ、課金処理方法に関し、特に、回線切断等の通信の失敗に対応して課金することができる配信サーバ、課金処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クライアントに対して、通信手段を介して、コンテンツ配信サーバから音楽等のコンテンツを配信するサービスが提供されている。クライアントは、例えば携帯電話等の端末やパーソナルコンピュータ等である。
【0003】
コンテンツは、コンテンツの所有者等から予めコンテンツ配信サーバに提供される。コンテンツ配信サーバは、コンテンツの所有者等から提供されたコンテンツを管理する。クライアントからコンテンツ配信サーバへのアクセスがあった場合、コンテンツ配信サーバが、コンテンツを当該クライアントに配信する。少なくとも配信時には、コンテンツは暗号化されている。従って、コンテンツ配信サーバは、暗号化されたコンテンツ及びその暗号キーを管理及び配信する。コンテンツは、通常、有料で配信される。従って、コンテンツ配信サーバは、何らかの手段でクライアントに課金する。また、他のコンテンツ配信サーバとの差別化のために、コンテンツ配信サーバは、コンテンツの配信に付随した種々のサービスをクライアントに提供する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コンテンツの配信についてのクライアントに対する課金は、従来、コンテンツの配信(ダウンロード)の開始に先立って又は開始と並行して行われる。一方、コンテンツ配信サーバから携帯電話に音楽コンテンツを配信する場合がある。この場合、コンテンツが大容量であるので、その配信に比較的長時間(例えば、数分)を要する。従って、1個の音楽コンテンツの配信の途中で回線切断や回線状態不良等の理由で通信に失敗する可能性がある。この場合、従来の課金方式をそのまま適用すると、課金対象である情報、即ち、1個の音楽コンテンツを完全には受信していないクライアントに課金されてしまうという不合理を生じる。
【0005】
一方、従来から、音楽以外のコンテンツの配信において、悪意を持ったクライアントによって不正行為が行われることがある。即ち、コンテンツの配信を受けたにもかかわらず、課金処理を逃れる行為を働くクライアントが存在する。従って、回線切断等の理由による通信の失敗に備える課金方式を採用した場合においても、課金サーバ(即ち、配信事業者)の課金処理についての安全(セキュリティ)の向上を図る必要がある。
【0006】
また、コンテンツの配信についてのクライアントに対する課金は、従来、課金サーバにより行われる。課金サーバは、コンテンツ配信サーバが定まると、これに応じて定まり変更することができない。このため、課金サーバを一旦特定した後に、例えば配信事業の進展に伴って課金サーバを変更しようとしても、変更することができない。これはコンテンツの配信事業に対する制約となる。
【0007】
本発明は、回線切断等の通信の失敗に対応して課金することができる配信サーバを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、回線切断等の通信の失敗に対応して課金することができる課金処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の配信サーバは、クライアントに対して課金対象である情報を配信する情報配信部と、課金対象である情報の配信の前に、課金サーバに対して課金の準備を要求する課金準備通知を送信し、課金対象である情報の配信の後に、課金サーバに対して実際の課金を要求する課金通知を送信する課金情報通知部とを備える。配信サーバが、同一の又は異なるクライアントに対して、暗号化したコンテンツ及びその暗号キーを暗号化した情報を配信する。課金対象である情報が、暗号キーを暗号化した情報である。
また、本発明の配信サーバは、クライアントに対して課金対象である情報を配信する情報配信部と、課金対象である情報の配信の前に課金サーバに対して課金の準備を要求する課金準備通知を送信し、課金対象である情報の配信の後に課金サーバに対して実際の課金を要求する課金通知を送信する課金情報通知部と、課金対象である情報の配信の状態を監視する配信状態管理部とを備える。課金情報通知部が、配信状態管理部における監視の結果に基づいて、課金準備通知及び課金通知を送信する。
【0012】
本発明の配信サーバによれば、課金対象である情報の配信の後に、実際の課金を要求する課金通知が課金サーバに送信され、これに基づいて課金処理が行われる。従って、課金対象である情報が大容量であって、その配信の途中で回線切断等の理由で通信に失敗したとしても、課金対象である情報を完全には受信していないクライアントに課金されることを防止することができる。この時、課金対象である情報が暗号キーを暗号化した情報であるので、コンテンツ自体には課金せず、暗号キーには課金することができる。また、課金対象である情報の配信の状態の監視の結果に基づいて、課金準備通知及び課金通知が送信されるので、当該配信についての課金を制御することができる。
【0014】
また、本発明の課金処理方法は、配信サーバが課金の準備を要求する課金準備通知を課金サーバに対して送信し、課金準備通知に対する応答を受信した配信サーバが暗号化したコンテンツと課金対象である情報としての暗号キーを暗号化した情報とを配信要求に対する応答として同一の又は異なるクライアントに対して配信し、課金対象である情報を受信したクライアントが課金対象である情報の配信終了要求を配信サーバに対して送信し、配信終了要求を受信した配信サーバが実際の課金を要求する課金通知を課金サーバに対して送信する。
また、本発明の課金処理方法は、配信サーバが課金対象である情報の配信の状態を監視し、配信サーバが配信の状態の監視の結果に基づいて、課金の準備を要求する課金準備通知を課金サーバに対して送信し、課金準備通知に対する応答を受信した配信サーバが課金対象である情報を配信要求に対する応答としてクライアントに対して配信し、課金対象である情報を受信したクライアントが課金対象である情報の配信終了要求を配信サーバに対して送信し、配信終了要求を受信した配信サーバが配信の状態の監視の結果に基づいて実際の課金を要求する課金通知を前記課金サーバに対して送信する。
【0015】
本発明の課金処理方法によれば、課金サーバでの課金準備の完了後に課金対象である情報を配信し、当該配信の終了後に実際の課金を要求する課金通知が課金サーバに送信され、これに基づいて課金処理が行われる。従って、課金対象である情報の配信の途中で通信に失敗したとしても、課金対象である情報を完全には受信していないクライアントに課金されることを防止することができる。この時、課金対象である情報が暗号キーを暗号化した情報であるので、コンテンツ自体には課金せず、暗号キーには課金することができる。また、課金対象である情報の配信の状態の監視の結果に基づいて、課金準備通知及び課金通知が送信されるので、当該配信についての課金を制御することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、コンテンツ配信システム構成図であり、本発明の配信サーバを備えるコンテンツ配信システムの構成を示す。
【0019】
コンテンツ配信システムは、コンテンツプロバイダ100、コンテンツ配信サーバ200、ネットワーク300、クライアント400、課金サーバ500を備える。コンテンツ配信サーバ200は、そのバックエンドであるコンテンツ管理サーバ210、そのフロントエンドであるライセンスサーバ220からなる。コンテンツ管理サーバ210とライセンスサーバ220との間は、例えばLANにより接続される。コンテンツ配信サーバ200は、このような2個のサーバに分離する必要は必ずしもなく、1個のサーバとして構成してもよい。
【0020】
コンテンツプロバイダ100は、コンテンツの本来の所有者であり、種々のコンテンツをコンテンツ配信サーバ200に提供する。コンテンツは、例えば音楽データであるが、静止画像、動画像等のデータであってもよい。この例では、コンテンツプロバイダ100は、コンテンツを周知の暗号化処理(例えば、トリプルDESによる処理)により暗号化した上で提供する。更に、この例では、コンテンツプロバイダ100は、コンテンツの暗号キーをも例えば前記と同一の暗号化処理により暗号化した上で提供する。コンテンツと暗号キーとは、別個に暗号化される。暗号キーは、例えばコンテンツ毎に定まる。コンテンツが音楽の場合、1曲毎に異なる暗号キーが用いられる。暗号化されたコンテンツ及び当該暗号キーは、CD−ROM、MO、CDR、CDR/W等に格納した状態で提供されるか、又は、ネットワーク800を介してコンテンツプロバイダ100からコンテンツ配信サーバ200に送信することにより提供される。
【0021】
コンテンツ配信サーバ200のコンテンツ管理サーバ210は、コンテンツプロバイダ100とライセンスサーバ220との間を接続し、コンテンツプロバイダ100から提供されたコンテンツ及び当該暗号キーを各々格納領域230に格納し管理する。なお、実際は、この格納に先立って、コンテンツ管理サーバ210は、コンテンツプロバイダ100から提供されたコンテンツ及び当該暗号キーを所定のフォーマットに変換する。これにより、前記コンテンツ及び当該暗号キーを、ライセンスサーバ220によるクライアント400への配信に用いることができる。
【0022】
また、この例では、コンテンツ管理サーバ210は、コンテンツプロバイダ100から提供されたコンテンツについての管理情報を格納領域230に格納し管理する。管理情報は、例えばコンテンツの販売価格、コンテンツの販売期間等からなる。管理情報は、コンテンツプロバイダ100とコンテンツ配信サーバ200との間の契約に基づいて、両者のいずれかにより作成される。コンテンツプロバイダ100が作成した場合、管理情報は、前述のように、CD−ROM等に格納した状態で提供されるか、又は、ネットワーク800を介してコンテンツプロバイダ100からコンテンツ配信サーバ200に送信することにより提供される。
【0023】
コンテンツ配信サーバ200のライセンスサーバ220は、クライアント400とコンテンツ管理サーバ210との間を接続し、コンテンツ管理サーバ210の格納するコンテンツ及び当該暗号キーをクライアント400に配信する。この例では、コンテンツの配信を受けるクライアント400と、当該暗号キーの配信を受けるクライアント400とは、異なっていてもよい。ライセンスサーバ220は、クライアント400からアクセスされると、当該アクセスにおいて指定されたコンテンツ及び暗号キーの一方又は双方とその管理情報とをコンテンツ管理サーバ210から獲得して格納領域240に一旦格納し、当該管理情報を解析し、この解析結果に基づいてコンテンツ及び暗号キーをクライアント400に配信する。この時、暗号キーは、一旦復号された後、再度異なる周知の暗号化処理(例えば、ECDH鍵交換処理)により暗号化した上で、クライアント400に配信される。
【0024】
また、この例では、ライセンスサーバ220は、コンテンツの配信に関する課金情報の通知処理を行う。課金情報は、ライセンスサーバ220から課金サーバ500に通知される。課金サーバ500は、ネットワーク300がこれを用いた通信に課金するために備える課金装置であり、ネットワーク300を介してライセンスサーバ220に接続される。即ち、コンテンツ(実際には、暗号キー)に対する課金を、ネットワーク300の備える課金サーバ500を用いて課金する。この例では、コンテンツの配信には課金せず、その暗号キーの配信に課金する。即ち、コンテンツが高度に暗号化されるので、復号化のためには極めて高価な装置を要し、通常のユーザは暗号キーなしでは事実上復号できない。従って、コンテンツ自体には課金しないのでその配信時には課金情報は送信されず、暗号キーには課金するのでその配信時に課金情報が送信される。なお、コンテンツ又は暗号キーのダウンロードのための通信に対する課金は、周知の課金処理により、ダウンロード先のクライアント400に課金される。また、このように、暗号キーは、コンテンツの事実上の使用を可能とし、課金の対象とされるので、この例では、当該暗号キーをライセンスとも呼ぶ。
【0025】
クライアント400は、例えば携帯電話等の双方向通信の機能を備える端末であり、当該クライアント400と予め契約した通信キャリアの提供するネットワーク300を介して、コンテンツ配信サーバ200(のライセンスサーバ220)との間の通信を行う。即ち、クライアント400は、コンテンツを指定してコンテンツ配信サーバ200にアクセスして、暗号化されたコンテンツの配信を受け、また、必要に応じて暗号化された暗号キー(これをライセンスという)の配信を受ける。
【0026】
また、コンテンツ配信システムは、メニューサーバ700、アクセスサーバ900を備える。
【0027】
メニューサーバ700は、コンテンツ配信サーバ200の配信するコンテンツのメニュー(コンテンツメニュー)を格納する。このために、コンテンツ配信サーバ200は、コンテンツの管理情報を、ネットワーク300を介して、メニューサーバ700に送信する。メニューサーバ700は、クライアント400からアクセスされると、コンテンツメニューをクライアント400に送信する。クライアント400は、当該メニューの中から1個のコンテンツを選択する。これにより、クライアント400は、当該コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ200に当該コンテンツを指定して、アクセスすることができる。
【0028】
アクセスサーバ900は、コンテンツ配信サーバ200からコンテンツの配信のために、クライアント400が実際にアクセスするサーバである。クライアント400は、前述のメニューの中から1個のコンテンツを選択すると、メニューサーバ700からアクセスサーバ900の電話番号を再発呼先として指定され、これに従ってアクセスサーバ900にアクセスする。即ち、クライアント400からはアクセスサーバ900が見えるのみであるが、クライアント400がこれを意識することはない。アクセスサーバ900は、クライアント400からアクセスされると、指定されたコンテンツ配信サーバ200にクライアント400から受信した情報を送信する。また、アクセスサーバ900は、コンテンツ配信サーバ200からアクセスされると、指定されたクライアント400にコンテンツ配信サーバ200から受信した情報を送信する。
【0029】
なお、コンテンツプロバイダ100、コンテンツ配信サーバ200、クライアント400、課金サーバ500、メニューサーバ700、アクセスサーバ900の各々は、当該処理を実行する処理プログラムにより実現される。即ち、各々の装置の備える主メモリ(図示せず)上に存在する処理プログラムを、各々の装置の備えるCPU(中央演算処理装置、図示せず)上で実行することにより、実現される。
【0030】
図2は、課金システム構成図であり、本発明のコンテンツ配信システムにおける課金処理(課金システム)に着目した場合における主要な構成を抜き出して示す。
【0031】
コンテンツ配信システムは、実際には、複数のアクセスサーバ900と、複数の課金サーバ500とを含む。なお、図2においては、図示の便宜上、1個のアクセスサーバ900及び課金サーバ500がネットワーク300に接続されるように示されるが、複数のアクセスサーバ900及び複数の課金サーバ500は、各々、ネットワーク300に接続される。
【0032】
コンテンツ配信サーバ200は、複数のアクセスサーバ900のいずれかを介して、課金対象である情報をクライアント400に対して配信する。複数の課金サーバ500は、各々、コンテンツ配信サーバ200から課金処理を依頼された場合に、クライアント400への課金対象である情報の配信に課金する。コンテンツ配信サーバ200は、以下に説明するように、課金処理を行う課金サーバ500を決定する情報(課金基本情報)を、アクセスサーバ900から受信する。従って、課金処理を行う課金サーバ500は、アクセスサーバ900により動的に定められる。
【0033】
このために、アクセスサーバ900は、クライアント400からアクセスされた場合、課金基本情報をコンテンツ配信サーバ200に送信する。課金基本情報は、図3(A)に示すように、課金サーバ500へのアクセスについてのアクセス情報を含む。アクセス情報は、少なくとも、そのアクセスサーバ900を経由するクライアント400が課金されるべき課金サーバ500のアドレス(IPアドレス)及びポート(ポート番号)を含む。これにより、複数のアクセスサーバ900と複数の課金サーバ500との間の対応が予め定められる。なお、アクセス情報は、これにより指定される課金サーバ500における課金キーを含むようにしてもよい。
【0034】
課金基本情報は、図3(B)に示すように、アクセスサーバ900が課金処理を制御するために作成する。即ち、当該課金についての課金トランザクションの識別情報TIDに、課金されるクライアント(ユーザ)400の識別情報(要求UID)、コンテンツの配信先クライアント400の識別情報(ダウンロードUID)、コンテンツに付加されたコンテンツ識別情報(CID)を付加し、更に、アクセス情報を付加することにより、作成される。このために、アクセスサーバ900は、TIDを用いて、図3(C)の課金データベース510内の情報を参照して、必要な情報を得る。ここで、同一のクライアント400がコンテンツ及びその暗号キーの配信を受ける場合、要求UIDとダウンロードUIDとは同一である。コンテンツ及びその暗号キーが異なるクライアント400に配信される場合、例えば、要求UIDが当該暗号キーの配信を受けるクライアント400のIDであり、ダウンロードUIDがコンテンツの配信を受けるクライアント400のIDである。
【0035】
なお、課金トランザクションの識別情報TIDは、図3(C)に示すように、課金サーバ500が、自己の課金すべき当該課金トランザクションの管理のために付与する。即ち、後述するように、メニューサーバ700から受信したクライアント(携帯電話)400の電話番号、要求UID、ダウンロードUID、CIDに、TIDを付加して、当該課金トランザクションを管理する。TIDはユニークなものとされ、課金トランザクションを一意に定める。これらの情報は、課金データベース510に保持される。
【0036】
複数のアクセスサーバ900の各々が、自己の対応する課金サーバ500へのアクセスについてのアクセス情報を保持する。アクセスサーバ900の持つ自己の対応する課金サーバ500についてのアクセス情報を書き換えることにより、コンテンツ配信サーバ200とは独立に、当該アクセスサーバ900の対応する課金サーバ500を変更することができる。
【0037】
なお、この例では、実際は、図2に示すように、複数のアクセスサーバ900と複数の課金サーバ500とが1対1に対応するようにされる。これにより、対応するアクセスサーバ900と課金サーバ500とが、課金処理に用いられる課金データベース510を共用する。
【0038】
このように、アクセス情報を含む課金基本情報により、アクセスサーバ900に応じて課金サーバ500を動的に定めた後、この例における課金対象である情報(暗号キーを暗号化した情報)の配信処理が、以下のように行われる。
【0039】
即ち、クライアント400が、課金対象である情報の配信要求をコンテンツ配信サーバ200に対して送信する。この時、前述のように、クライアント400が実際にアクセスしているのは、アクセスサーバ900である。従って、クライアント400とコンテンツ配信サーバ200との間の通信は、アクセスサーバ900を介して行われる。アクセスサーバ900は、前記配信要求を受信すると、これをコンテンツ配信サーバ200に送信する。これに先立って、前述のように、コンテンツ配信サーバ200は、課金基本情報を受信している。
【0040】
配信要求を受信したコンテンツ配信サーバ200が、課金の準備を要求する課金準備通知を課金サーバ500に対して送信する。この課金サーバ500は、アクセス情報で指定された課金サーバ500である。なお、課金準備通知及び課金通知については後述する。
【0041】
課金準備通知に対する応答を課金サーバ500から受信したコンテンツ配信サーバ200が、課金対象である情報を配信要求に対する応答としてクライアント400に対して配信する。課金対象である情報を受信したクライアント400が、課金対象である情報の配信終了要求をコンテンツ配信サーバ200に対して送信する。配信終了要求を受信したコンテンツ配信サーバ200が、実際の課金を要求する課金通知を課金サーバ500に対して送信する。この課金サーバ500も、アクセス情報で指定された課金サーバである。
【0042】
課金通知を受信した課金サーバ500が、課金処理を行って、課金通知に対する応答をコンテンツ配信サーバ200に対して送信する。課金通知に対する応答を課金サーバ500から受信したコンテンツ配信サーバ200が、配信終了を配信終了要求に対する応答としてクライアント400に対して配信する。
【0043】
図4は、コンテンツ配信サーバ構成図であり、本発明のコンテンツ配信サーバの構成を示す。
【0044】
コンテンツ配信サーバ200は、情報配信部221、課金情報通知部222、配信状態管理部223を備える。実際には、これらはライセンスサーバ220に設けられる。
【0045】
情報配信部221は、クライアント400に対して、暗号化したコンテンツ及びその暗号キーを暗号化した情報を配信する。前述のように、暗号化したコンテンツの配信を受けるクライアント400と、その暗号キーの配信を受けるクライアント400とは、同一であっても、異なっていてもよい。また、この例では、前述のように、暗号化したコンテンツの復号が容易でないので、課金対象である情報は暗号キーを暗号化した情報である。
【0046】
また、情報配信部221は、クライアント400に対して課金対象である情報を配信する。これは、クライアント400からの当該情報についての配信要求に対する応答である。情報配信部221は、下記の課金通知の送信後、クライアント400に対して配信終了を通知する。これは、クライアント400からの当該情報についての配信終了要求に対する応答である。
【0047】
課金情報通知部222は、課金対象である情報の配信の前に課金サーバ500に対して課金の準備を要求する課金準備通知を送信し、課金対象である情報の配信の後に課金サーバ500に対して実際の課金を要求する課金通知を送信する。課金準備通知は、クライアント400から課金対象である情報の配信要求を受信した場合に送信される。課金通知は、クライアント400から課金対象である情報の配信終了要求を受信した場合に送信される。前述のように、課金準備通知及び課金通知は、少なくとも当該課金についての課金トランザクションの識別情報を含む同一の情報からなる。
【0048】
ここで、課金準備通知及び課金通知は、少なくとも当該課金についての課金トランザクションの識別情報TIDを含む同一の情報からなる。実際には、課金準備通知及び課金通知は、少なくとも、当該課金についての課金トランザクションの識別情報(TID)、課金されるクライアント400の識別情報(要求UID)、コンテンツ(実際には暗号キー)の配信先クライアント400の識別情報(ダウンロードUID)、コンテンツに付加されたコンテンツ識別情報(CID)を含み、更に、課金すべき料金を含む。
【0049】
課金準備通知及び課金通知は、図3(D)に示すように、コンテンツ配信サーバ200が当該配信についての課金を制御するために作成する。即ち、これらの情報にTIDを付加することにより作成する。このために、コンテンツ配信サーバ200は、TIDを用いて、図3(B)に示す課金基本情報を参照して必要な情報を得る。なお、課金の料金はCIDにより一意に定まる。このために、コンテンツ配信サーバ200は、図示しないが、CIDとこれに対応する課金の値とを格納するテーブルを備える。また、課金の料金は、課金サーバ500が求めるようにしてもよい。
【0050】
このように、課金情報を当該配信の前後で課金準備通知及び課金通知に分割したことを利用して、課金サーバ500は、同一の課金トランザクションの識別情報を含む課金準備通知と課金通知とを照合する。そして、課金サーバ500は、両者が不一致の場合には課金異常をコンテンツ配信サーバ200に通知し、両者が一致する場合には当該課金処理を行う。即ち、課金サーバ500は、課金準備通知から課金通知までの間においてクライアント400との間の回線が切断された場合であっても、その後の課金通知の受信後における課金準備通知と課金通知との照合の結果、両者が一致する場合には、当該課金処理を行う。また、課金サーバ500は、課金通知において課金サーバ500との間の回線が切断された場合であっても、その後の課金通知の受信後における課金準備通知と課金通知との照合の結果、両者が一致する場合には、当該課金処理を行う。これにより、回線の切断等による通信の失敗により速く対応することができる。
【0051】
配信状態管理部223は、課金対象である情報の配信の状態を監視する。この監視の結果に基づいて、課金情報通知部222が、課金準備通知及び課金通知を送信する。配信状態管理部223は、課金対象である情報の配信の状態を、図5(A)に示すように、第1乃至第4の状態のいずれかの状態として監視する。即ち、第1の状態(INIT)は、課金対象である情報の配信要求をクライアント400から受信した状態である。第2の状態(START)は、課金準備通知に対する応答を課金サーバ500から受信した状態である。第3の状態(RECEIVED)は、課金対象である情報の配信を終了した状態である。第4の状態(END)は、当該課金通知に対する応答を課金サーバ500から受信した状態である。
【0052】
図5(A)に示すように、配信状態管理部223は、課金準備通知の送信により、第1の状態から第2の状態に遷移させる。また、課金対象である情報の配信により、第2の状態から第3の状態に遷移させる。また、課金通知の送信により、第3の状態から第4の状態に遷移させる。従って、このような配信の状態の監視に基づいて、課金情報通知部222は、第1の状態の場合に課金準備通知を送信し、第3の状態の場合に課金通知を送信する。情報配信部221は、第2の状態の場合に課金対象である情報を配信する。
【0053】
以上のコンテンツ配信サーバ200の状態の遷移をまとめると、図5(B)に示すようになる。これに関連するクライアント400及び課金サーバ500の状態の遷移も、図5(B)に合わせて示す。
【0054】
また、配信状態管理部223は、クライアント400及び課金サーバ500との間の回線が切断された場合であっても、所定の期間、図4に示すように、前記切断の時点での前記監視の結果を、所定の格納領域2231に保持する。即ち、課金トランザクションの識別情報TID毎に、その配信処理の状態を格納する。この所定の期間中に、前記切断の時点での前記監視の結果に続くべき応答がクライアント400及び課金サーバ500からあった場合、課金情報通知部222及び情報配信部221が、前記切断の時点に当該応答があったとしてその時点からの処理を行う。これにより、回線の切断等による通信の失敗により速く対応することができる。
【0055】
図6は、コンテンツ配信サーバ200におけるライセンスの配信処理フローを示す。
【0056】
課金対象である情報の配信要求をクライアント400から受信して初期状態(第1の状態)INITを格納した状態で(ステップS11)、クライアント400からのライセンスの配信要求を受信すると(ステップS12)、初期状態であるか否を調べる(ステップS13)。初期状態でない場合、ライセンスをクライアント400に送信し(ステップS14)、その送信が完了したか否を調べる(ステップS15)。当該送信においてエラーが発生した場合、ステップS12以下を繰り返す。
【0057】
ステップS13において初期状態である場合、ライセンス発行開始状態STARTを格納し(ステップS16)、ライセンス発行開始(課金準備)を課金サーバ500に通知し(ステップS17)、その送信が完了したか否を調べる(ステップS18)。当該送信を正常に完了した場合、ライセンス発行開始に対する応答を課金サーバ500から受信し(ステップS19)、当該受信を完了したか否を調べる(ステップS110)。当該受信を正常に完了した場合、ステップS14を実行する。一方、ステップS18においてエラーが発生した場合、及び、ステップS110においてエラーが発生した場合、課金異常の発生をクライアント400に通知して(ステップS111)、処理を終了する。
【0058】
ステップS15においてライセンスの送信を正常に完了した場合、次のコマンドを受信して(ステップS112)、その受信を完了したか否を調べる(ステップS113)。当該受信においてエラーが発生した場合、ステップS112以下を繰り返す。当該受信を正常に完了した場合、更に、完了状態であるか否を調べる(ステップS114)。完了状態でない場合、ステップS112において受信した当該次のコマンドの処理を実行する(ステップS115)。
【0059】
ステップS114において完了状態である場合、ライセンス受信完了状態RECEIVEDを格納し(ステップS116)、ライセンス発行完了(課金)を課金サーバ500に通知し(ステップS117)、その送信が完了したか否を調べる(ステップS118)。当該送信を正常に完了した場合、ライセンス受信完了状態ENDを格納した後(ステップS119)、ステップS115を実行する。当該送信においてエラーが発生した場合、異常情報を格納した後(ステップS120)、ステップS115を実行する。
【0060】
図7は、課金処理フローであり、本発明の課金サーバ500における課金処理フローを示す。
【0061】
メニューサーバ700からの当該クライアント400の通信開始を受信すると(ステップS21)、当該課金についての課金トランザクションの識別情報TIDを付与すると共に、図3(C)に示す情報を作成して課金データベース510に保持し(ステップS22)、通信開始に対する応答として配信許可をメニューサーバ700に送信する(ステップS23)。
【0062】
この後、コンテンツ配信サーバ200から図3(D)に示す課金準備通知を受信すると(ステップS24)、これを課金データベース510に書き込む課金準備処理を行い(ステップS25)、課金準備通知に対する応答をコンテンツ配信サーバ200に送信する(ステップS26)。コンテンツ配信サーバ200から図3(D)に示す課金通知を受信すると(ステップS27)、課金データベース510を検索して同一のTIDを有する課金準備通知を読み出して、これと課金通知とを比較する(ステップS28)。両者が一致する場合、課金通知における要求UIDの示すクライアント400について課金情報を作成して、これを課金データベース510に書き込む課金処理を行い(ステップS29)、課金通知に対する応答をコンテンツ配信サーバ200に送信する(ステップS210)。ステップS28において、両者が一致しない場合、課金異常をコンテンツ配信サーバ200に送信する(ステップS211)。
【0063】
図8及び図9は、本発明のコンテンツ配信システムにおける配信処理及び課金処理のシーケンスを示す。
【0064】
図8(A)において、クライアント400がメニューサーバ700にアクセスすると、これに基づいてメニューサーバ700が当該クライアント400の通信の開始を課金サーバ500に通知する。課金サーバ500は、図3(C)に示す情報を作成して課金データベース510に保持し、当該配信の許可を、メニューサーバ700に返信する。これに基づいて、メニューサーバ700がクライアント400にアクセス情報及び通信許可を返信し、通信を終了する。
【0065】
この処理に続いて、図8(B)において、クライアント400がメニューサーバ700から指定された電話番号に再発呼してアクセスサーバ900にアクセスする。これに基づいて、アクセスサーバ900が、課金データベース510内の図3(C)に示す情報を参照して、当該電話番号が登録されていれば、当該発番号を認証する。この認証の後、アクセスサーバ900が、コンテンツ配信サーバ200に接続し、当該クライアント400についての課金基本情報をコンテンツ配信サーバ200に通知する。これを受信したコンテンツ配信サーバ200が、その応答をアクセスサーバ900に返信する。このコンテンツ配信サーバ200の応答に基づいて、アクセスサーバ900が、当該クライアント400との間の呼を確立する。これにより、引き続いて、クライアント400とコンテンツ配信サーバ200との間で、アクセスサーバ900を介して(以下同じ)、所定のプロトコルに従って、コンテンツ及び/又は暗号キーのダウンロードが実行される。
【0066】
この処理に続いて、図9(A)において、クライアント400が、アクセスサーバ900を介して、コンテンツID(CID)によりコンテンツを指定してコンテンツ配信サーバ200にアクセスして、コンテンツ獲得要求(GET CONTENT )を送信する。この例の場合、コンテンツは課金の対象ではない。そこで、コンテンツ獲得要求に応じて、コンテンツ配信サーバ200は、クライアント400へのコンテンツのダウンロードを実行する。即ち、コンテンツ獲得要求への応答(RES GET CONTENT )を行う。この時、コンテンツのダウンロードが終了したら、クライアント400は、コンテンツ獲得要求の終了(CLOSE )を送信することなく、これに代えて以下のライセンス獲得要求(GET LISENCE )を送信する。これにより、直ちにライセンスの獲得処理を開始することができる。
【0067】
この処理に続いて、図9(B)において、クライアント400が、アクセスサーバ900を介して、コンテンツID(CID)によりコンテンツを指定してコンテンツ配信サーバ200にアクセスして、ライセンス(即ち、暗号キー)獲得要求(GET LISENCE )を送信する。これに応じて、コンテンツ配信サーバ200は、課金サーバ500に接続し、これにライセンス発行開始通知を送信する。この開始通知を受信した課金サーバ500は、課金準備を行い、前記開始通知に対する応答をコンテンツ配信サーバ200に返信する。この応答を受信したコンテンツ配信サーバ200は、課金サーバ500との接続を切断した後、当該クライアント400へのライセンスのダウンロードを実行する。即ち、ライセンス獲得要求への応答(RES GET LISENCE )を行う。
【0068】
ライセンスのダウンロードが終了すると、クライアント400は、コンテンツ配信サーバ200にライセンス獲得要求の終了(CLOSE )を通知する。これに応じて、コンテンツ配信サーバ200は、課金サーバ500に接続し、これにライセンス発行終了通知を送信する。この終了通知を受信した課金サーバ500は、課金処理を行い、前記終了通知に対する応答をコンテンツ配信サーバ200に返信する。この応答を受信したコンテンツ配信サーバ200は、課金サーバ500との接続を切断した後、当該クライアント400へライセンス獲得要求の終了に対する応答(RES CLOSE )を返信する。これに応じて、クライアント400は、アクセスサーバ900との間で確立していた呼を切断して、戻り先アドレス(電話番号)に再発呼してメニューサーバ700にアクセスする。
【0069】
なお、図9(A)及び図9(B)に示すコンテンツの配信処理及び課金処理のシーケンスにおいて、コンテンツとライセンスのダウンロードの順番を逆にしてもよい。
【0070】
即ち、図8(B)の処理に続いて、図9(A)に示すコンテンツのダウンロードのシーケンスを実行することなく、図9(B)に示すライセンスのダウンロードのシーケンスの実行を開始する。そして、ライセンス獲得要求への応答(RES GET LISENCE )を受信したクライアント400が、コンテンツ配信サーバ200に対して、ライセンス獲得要求の終了(CLOSE )を通知することなく、これに代えてコンテンツ獲得要求(GET CONTENT )を送信する。即ち、図9(A)に示すコンテンツのダウンロードのシーケンスを実行する。この後、コンテンツ獲得要求への応答(RES GET CONTENT )を受信したクライアント400が、コンテンツ配信サーバ200に対して、先に省略したライセンス獲得要求の終了(CLOSE )を通知する。
【0071】
また、図9(B)に示すライセンスの配信処理及び課金処理のシーケンスにおいて、ライセンスの配信と課金の順番を逆にしてもよい。
【0072】
即ち、図9(B)のシーケンスにおいて、課金準備通知であるライセンス発行開始通知を受信した課金サーバ500が、当該課金準備通知にかかわらず、実際の課金処理を行うようにしてもよい。この場合、ライセンスの配信に先立って課金が行われる。なお、この課金処理時、課金サーバ500は、実際には課金準備処理ではなく課金処理をしたにもかかわらず、課金準備通知に対する応答を、コンテンツ配信サーバ200に対して送信する。従って、コンテンツ配信サーバ200は、課金準備通知及び課金通知の内容が同一であることと併せて、課金準備通知及び課金通知の相違を意識することはない。この応答を受信したコンテンツ配信サーバ200は、前述のように、ライセンス獲得要求への応答(RES GET LISENCE )を行う。
【0073】
この場合、更に、課金通知であるライセンス発行終了通知を受信した課金サーバ500は、当該課金通知にかかわらず、当該課金通知をログとして格納する処理を行う。この時も、課金サーバ500は、実際にはログの記録処理をしたにもかかわらず、課金通知に対する応答を、コンテンツ配信サーバ200に対して送信する。この応答を受信したコンテンツ配信サーバ200は、クライアント400へライセンス獲得要求の終了に対する応答(RES CLOSE )を返信する。
【0074】
これにより、回線切断等の理由による通信の失敗に備える課金方式を採用した場合においても、課金サーバ500の課金処理を確実に行うことができる。例えば、悪意を持ったクライアント400が、図9(B)のシーケンスにおけるライセンス獲得要求の終了(CLOSE )の送信を省略して、課金を避けようとすることがある。即ち、課金処理の契機となる課金通知であるライセンス発行終了通知の送信の契機を失わせ、課金を行わせないようにすることがある。しかし、コンテンツ配信サーバ200ですら意識していない課金処理のタイミングをクライアント400は知ることができず、また、知ったとしてもライセンスの配信前に課金されるので、確実に課金することができる。
【0075】
以上、本発明をその実施の態様により説明したが、本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能である。
【0076】
例えば、課金対象である情報は、コンテンツを暗号化した暗号キーを暗号化した情報に限られない。課金対象である情報は、コンテンツを暗号化しないで配信する場合における暗号化されていないコンテンツ、コンテンツを暗号化して配信する場合における暗号化したコンテンツ、コンテンツを暗号化した暗号キーであって暗号化されていない暗号キーであってもよい。
【0077】
また、アクセスサーバ900に代えて、メニューサーバ700が課金サーバ500を動的に決定するようにしてもよい。この場合、図9(B)において、メニューサーバ700が当該クライアント400の通信の開始を、予め定められた課金サーバ500に通知する。課金サーバ500は自己のアドレス及びポート番号をメニューサーバ700に返信する。
【0078】
また、アクセスサーバ900と課金サーバ500とは、分離して設ける必要はなく、これらを一体として1個のサーバとして設けてもよい。クライアント400は、携帯電話に限られず、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Data Assistants)等であってもよい。即ち、移動体端末であっても、固定された端末であってもよい。コンテンツ配信システムは、必ずしも、メニューサーバ700を備えなくともよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、配信サーバにおいて、課金対象である情報の配信の後に実際の課金を要求する課金通知を課金サーバに送信しこれに基づいて課金処理を行うので、課金対象である情報の配信の途中で回線切断等の理由で通信に失敗したとしても、課金対象である情報を完全には受信していないクライアントに課金されることを防止することができる。この時、課金対象である情報が暗号キーを暗号化した情報であるので、コンテンツ自体には課金せず、暗号キーには課金することができる。また、課金対象である情報の配信の状態の監視の結果に基づいて、課金準備通知及び課金通知が送信されるので、当該配信についての課金を制御することができる。
【0081】
また、本発明によれば、課金処理方法において、課金サーバでの課金準備の完了後に課金対象である情報を配信し当該配信の終了後に実際の課金を要求する課金通知を課金サーバに送信しこれに基づいて課金処理が行われるので、課金対象である情報の配信の途中で通信に失敗したとしても、課金対象である情報を完全には受信していないクライアントに課金されることを防止することができる。この時、課金対象である情報が暗号キーを暗号化した情報であるので、コンテンツ自体には課金せず、暗号キーには課金することができる。また、課金対象である情報の配信の状態の監視の結果に基づいて、課金準備通知及び課金通知が送信されるので、当該配信についての課金を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンテンツ配信システム構成図である。
【図2】課金システム構成図である。
【図3】コンテンツ配信処理説明図である。
【図4】コンテンツ配信サーバ構成図である。
【図5】ライセンスの配信処理説明図である。
【図6】ライセンスの配信処理フローである。
【図7】課金処理フローである。
【図8】コンテンツ配信処理及び課金処理のシーケンスである。
【図9】コンテンツ配信処理及び課金処理のシーケンスである。
【符号の説明】
200 コンテンツ配信サーバ
210 コンテンツ管理サーバ
220 ライセンスサーバ
300 ネットワーク
400 クライアント
500 課金サーバ
900 アクセスサーバ
Claims (17)
- クライアントに対して課金対象である情報を配信する情報配信部と、
前記課金対象である情報の配信の前に課金サーバに対して課金の準備を要求する課金準備通知を送信し、前記課金対象である情報の配信の後に前記課金サーバに対して実際の課金を要求する課金通知を送信する課金情報通知部とを備え、
当該配信サーバが、同一の又は異なるクライアントに対して、暗号化したコンテンツ及びその暗号キーを暗号化した情報を配信し、
前記課金対象である情報が、前記暗号キーを暗号化した情報である
ことを特徴とする配信サーバ。 - 前記課金準備通知及び課金通知は、少なくとも、当該課金についての課金トランザクションの識別情報、課金されるクライアントの識別情報、コンテンツの配信先クライアントの識別情報、コンテンツに付加された商品識別情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の配信サーバ。 - クライアントに対して課金対象である情報を配信する情報配信部と、
前記課金対象である情報の配信の前に課金サーバに対して課金の準備を要求する課金準備通知を送信し、前記課金対象である情報の配信の後に前記課金サーバに対して実際の課金を要求する課金通知を送信する課金情報通知部と、
前記課金対象である情報の配信の状態を監視する配信状態管理部とを備え、
前記課金情報通知部が、前記配信状態管理部における前記監視の結果に基づいて、前記課金準備通知及び課金通知を送信する
ことを特徴とする配信サーバ。 - 前記配信状態管理部が、前記課金対象である情報の配信の状態を、前記課金対象である情報の配信要求を前記クライアントから受信した第1の状態、前記課金準備通知に対する応答を前記課金サーバから受信した第2の状態、前記課金対象である情報の配信を終了した第3の状態、当該課金通知に対する応答を前記課金サーバから受信した第4の状態のいずれかの状態として監視し、前記課金準備通知の送信により前記第1の状態から第2の状態に遷移させ、前記課金対象である情報の配信により前記第2の状態から第3の状態に遷移させ、前記課金通知の送信により前記第3の状態から第4の状態に遷移させる
ことを特徴とする請求項3に記載の配信サーバ。 - 前記課金情報通知部が、前記第1の状態の場合に前記課金準備通知を送信し、前記第3の状態の場合に前記課金通知を送信し、
前記情報配信部が、前記第2の状態の場合に前記課金対象である情報を配信する
ことを特徴とする請求項4に記載の配信サーバ。 - 前記配信状態管理部が、前記クライアント及び前記課金サーバとの間の回線が切断された場合、前記切断の時点での前記監視の結果を保持し、
前記課金情報通知部及び情報配信部が、前記切断の時点での前記監視の結果に続くべき応答が前記クライアント及び前記課金サーバからあった場合、前記切断の時点に当該応答があったとしてその時点からの処理を行う
ことを特徴とする請求項5に記載の配信サーバ。 - 前記課金情報通知部が、前記クライアントから前記課金対象である情報の配信要求を受信した場合に前記課金準備通知を送信し、前記クライアントから前記課金対象である情報の配信終了要求を受信した場合に前記課金通知を送信し、
前記情報配信部が、前記配信要求に対する応答として、前記課金対象である情報を前記クライアントに対して配信する
ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の配信サーバ。 - 前記情報配信部が、前記課金通知の送信後、クライアントに対して前記配信終了要求に対する応答として配信終了を通知する
ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の配信サーバ。 - 前記課金準備通知及び課金通知は、少なくとも当該課金についての課金トランザクションの識別情報を含む同一の情報からなる
ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の配信サーバ。 - 配信サーバが、課金の準備を要求する課金準備通知を課金サーバに対して送信し、
前記課金準備通知に対する応答を受信した前記配信サーバが、暗号化したコンテンツと課金対象である情報としての暗号キーを暗号化した情報とを、配信要求に対する応答として、同一の又は異なるクライアントに対して配信し、
前記課金対象である情報を受信した前記クライアントが、前記課金対象である情報の配信終了要求を前記配信サーバに対して送信し、
前記配信終了要求を受信した前記配信サーバが、実際の課金を要求する課金通知を前記課金サーバに対して送信する
ことを特徴とする課金処理方法。 - 配信サーバが、課金対象である情報の配信の状態を監視し、
前記配信サーバが、前記配信の状態の監視の結果に基づいて、課金の準備を要求する課金準備通知を課金サーバに対して送信し、
前記課金準備通知に対する応答を受信した前記配信サーバが、前記課金対象である情報を配信要求に対する応答としてクライアントに対して配信し、
前記課金対象である情報を受信した前記クライアントが、前記課金対象である情報の配信終了要求を前記配信サーバに対して送信し、
前記配信終了要求を受信した前記配信サーバが、前記配信の状態の監視の結果に基づいて、実際の課金を要求する課金通知を前記課金サーバに対して送信する
ことを特徴とする課金処理方法。 - クライアントが、課金対象である情報の配信要求を配信サーバに対して送信し、
前記配信要求を受信した配信サーバが、前記課金準備通知を課金サーバに対して送信し、
前記課金準備通知を受信した前記課金サーバが、課金準備処理を行って、前記課金準備通知に対する応答を前記配信サーバに対して送信し、
前記課金通知を受信した前記課金サーバが、課金処理を行って、前記課金通知に対する応答を前記配信サーバに対して送信し、
前記課金通知に対する応答を受信した配信サーバが、配信終了を前記配信終了要求に対する応答として前記クライアントに対して配信し、
前記課金準備通知及び課金通知は、少なくとも当該課金についての課金トランザクションの識別情報を含む同一の情報からなり、
前記課金サーバが、同一の課金トランザクションの識別情報を含む前記課金準備通知と課金通知とを照合して、両者が不一致の場合には課金異常を前記配信サーバに通知し、両者が一致する場合には当該課金処理を行う
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の課金処理方法。 - 前記課金サーバが、前記課金準備通知から前記課金通知までの間において前記クライアントとの間の回線が切断された場合、及び、前記課金通知において前記課金サーバとの間の回線が切断された場合であっても、その後の前記課金通知の受信後に前記課金準備通知と課金通知との照合の結果両者が一致する場合には当該課金処理を行う
ことを特徴とする請求項12に記載の課金処理方法。 - 前記課金準備通知を受信した前記課金サーバが、当該課金準備通知にかかわらず実際の課金処理を行って、前記課金準備通知に対する応答を前記配信サーバに対して送信する
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の課金処理方法。 - 前記課金通知を受信した前記課金サーバが、当該課金通知にかかわらず当該課金通知をログとして格納する処理を行って、前記課金通知に対する応答を前記配信サーバに対して送信する
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の課金処理方法。 - クライアントが、課金対象である情報の配信要求を配信サーバに対して送信し、
前記配信要求を受信した配信サーバが、前記課金準備通知を課金サーバに対して送信し、
前記課金通知に対する応答を受信した配信サーバが、配信終了を前記配信終了要求に対する応答として前記クライアントに対して配信する
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の課金処理方法。 - 前記クライアントと配信サーバとの間の通信は、アクセスサーバを介して行われる
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の課金処理方法。
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