JP4243452B2 - クッキー処理プログラム、クッキー処理装置、クッキー処理方法およびコンテンツ融合方法 - Google Patents
クッキー処理プログラム、クッキー処理装置、クッキー処理方法およびコンテンツ融合方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の技術分野】
この発明はクッキーデータの記憶処理に関するものであり、特に、クッキーデータの記憶数や容量が制限されている場合の処理に関する。
【0002】
【関連技術】
発明者は、特願2002-049381号にて、データ放送とインターネットなどの通信系コンテンツサーバ間でクッキーデータを共用する技術を、既に提案している。これにより、異なる名前空間に渡ってのクッキー処理が可能となる。以下簡単に説明する。
【0003】
まず、異なる名前空間における連携について説明する。デジタル放送受信装置を通信回線を用いてインターネットに接続しておく。そして、デジタル放送受信装置のチャンネルを選択して、図1に示すような表示を行う放送データを受信する。デジタル放送受信装置のハードディスクには、図3に示すような階層構造を有するモジュールデータが予め蓄積受信されており、受信装置で受信されたデータに基づいて図1に示すような表示が行われ、ユーザが領域301を選択すると、リンク先のBMLデータに対応する画面が表示される。ここで、領域303には、インターネットに接続された所定のコンテンツサーバに対して、あるURIで特定されるBMLデータを要求するスクリプトが記載されている。したがって、デジタル放送受信装置はインターネットに接続して、前記所定のコンテンツサーバから、BMLデータを受け取って、画面に表示する。
【0004】
つぎに、異なる名前空間におけるクッキー処理について説明する。一般的に、クッキーデータの処理については、安全性確保のために、クッキー設定先のディレクトリまたはクッキー読み出し先のディレクトリは、カレントディレクトリの上位ディレクトリに一律限定されている。これに対して、異なる名前空間におけるディレクトリが所定の関係にある場合には、2つのディレクトリが連結されていると仮想したクッキー処理がなされる。例えば、図2,図3に示す構造のディレクトリにおいては、蓄積コンテンツのディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」には、クッキーデータ処理に関してのマッピング情報「path=http://www.shoppingmall.com/shop2」が設定されている。かかるマッピング情報を用いた連結処理により、クッキーデータ処理(読み出しおよび記憶)において、前記制約が一部緩和され、異なる名前空間でも、マッピングされている場合には、所定のクッキーデータの処理が可能となる。図4Bに、図4Aに示す異なる名前空間におけるディレクトリが、クッキーデータ処理に関して共有化された状態を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
発明者は、前記異なる名前空間においてクッキー処理を行う場合に、以下のような課題を新たに発見した。
【0006】
クッキーデータを記憶する記憶領域には、容量やデータ数の制限がある場合がある。このような場合には、通常、先入れ先出し方式で最も古いクッキーデータが消去されて、新しいクッキーデータが追加される。したがって、ユーザが別のコンテンツサーバに頻繁にアクセスすることにより、前記異なる名前空間間にて共有化されたクッキーデータの最終アクセス時期が古くなってしまう。これにより、当該クッキーデータが消去されてしまうおそれがある。その結果、ユーザが特定のサイトにアクセスする場合のIDとパスワードなどを再び入力する必要がある。
【0007】
かかる問題は、異なる名前空間でクッキーデータを共用する場合だけでなくても、クッキーデータの記憶容量やデータ数に制限があるコンピュータについては同様に問題となる。
【0008】
この発明は上記の問題点を解決し、特定のクッキーデータに関しての消去を防止するクッキーデータ処理プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
(1)本発明にかかる受信装置は、1)構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データで構成されたコンテンツファイルおよびそれらコンテンツファイルのディレクトリ構造を記憶する送信装置から送信された前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造を受信する受信手段、2)前記受信したコンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造データを記憶する記憶手段、3)読み出し対象となったコンテンツファイルの構造記述型言語記述データにクッキーデータの書き込みまたは読み出し指令が存在する場合には、当該読み出し対象となったコンテンツファイルが存在するディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして、クッキー処理を行うクッキー処理手段、4)を備えた受信装置であって、5)前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理を行う前に、前記記憶手段に記憶したディレクトリ構造データを参照して、前記受信装置とネットワーク接続されるコンテンツサーバの当該読み出し対象となったコンテンツファイルに対応づけられるディレクトリとマッピングするマッピング情報が、前記クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されているか否か判断し、設定されていると判断した場合には、当該マッピング先のディレクトリに前記クッキー処理用ディレクトリおよびその下位ディレクトリが属するものとして、前記クッキー処理を行う、6)前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理がクッキーデータの書き込みである場合で、かつ、いずれかのクッキーデータを削除しないと新規クッキーデータを記憶できない場合には、通常クッキーデータのうち古いクッキーデータを削除して新たな通常クッキーデータを記憶する、7)を特徴とするクッキー処理機能付き受信装置において、8)前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理用ディレクトリに永続的クッキー特定識別子が付与されているか否か判断し、当該識別子が付与されているクッキーデータを、前記通常クッキーデータとは異なり削除対象としない非消去対象クッキーデータとして記憶する。したがって、前記受信装置内における名前空間と異なる名前空間で管理されたコンテンツデータにおけるクッキー処理を行うことができるとともに、一部のクッキーデータについては消去対象から外すことができる。
【0010】
本発明にかかる受信装置においては、前記クッキー処理手段は、前記非消去対象クッキーデータとして記憶するか否かを決定する決定規則に合致する場合には、前記非消去対象クッキーデータとして記憶する。したがって決定規則によって、前記非消去対象クッキーデータを決定することができる。
【0011】
本発明にかかる受信装置においては、前記クッキー処理手段は、前記永続的クッキー特定識別子が付与されており、かつ、前記クッキー設定先ディレクトリが前記クッキーデータの書き込み指令が与えられたディレクトリと一致または、その上位ディレクトリである場合には、前記決定規則に合致すると判断する。したがって、前記マッピング情報で特定されるディレクトリまたはその上位ディレクトリであれは、前記非消去対象クッキーデータとして保持することができる。
【0012】
本発明にかかる受信装置においては、前記クッキー処理手段は、前記クッキー書き込み命令にてクッキー設定先ディレクトリが省略された場合には、前記マッピング情報で特定されるマッピング先ディレクトリが、前記クッキー設定先ディレクトリであると判断する。したがって、前記クッキー書き込み命令にてクッキー設定先ディレクトリがマッピング先ディレクトリと同じである場合には、これを省略することができる。
【0013】
本発明にかかる受信装置においては、前記クッキー処理手段は、前記クッキー書き込み命令にてクッキー設定先ディレクトリのパス名が省略された場合には、前記マッピング情報で特定されるマッピング先ディレクトリが、前記クッキー設定先ディレクトリであると判断する。したがって、前記クッキー書き込み命令にてクッキー設定先ディレクトリのパス名がマッピング先ディレクトリのパス名と同じである場合には、これを省略することができる。
【0014】
本発明にかかる受信装置においては、前記クッキー処理手段は、前記クッキー書き込み命令にてクッキー設定先ディレクトリのドメイン名が省略された場合には、前記マッピング情報で特定されるマッピング先ディレクトリのドメイン名が前記クッキー設定先ディレクトリのドメイン名であると判断する。したがって、前記クッキー書き込み命令にてクッキー設定先ディレクトリのドメイン名がマッピング先ディレクトリのドメイン名と同じである場合には、これを省略することができる。
【0015】
(2)本発明にかかるクッキー処理方法においては、受信装置にて、1)前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造データを受信すると、これを記憶するとともに、2)読み出し対象となったコンテンツファイルの構造記述型言語記述データにクッキーデータの書き込みまたは読み出し指令が存在する場合には、当該読み出し対象となったコンテンツファイルが存在するディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして、クッキー処理を行うクッキー処理方法であって、
前記受信装置は、前記クッキー処理を行う前に、前記記憶手段に記憶したディレクトリ構造データを参照して、前記受信装置とネットワーク接続されるコンテンツサーバの当該読み出し対象となったコンテンツファイルに対応づけられるディレクトリとマッピングするマッピング情報が、前記クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されているか否か判断し、設定されていると判断した場合には、当該マッピング先のディレクトリに前記クッキー処理用ディレクトリおよびその下位ディレクトリが属するものとして、前記クッキー処理を行うとともに、前記クッキー処理がクッキーデータの書き込みである場合で、かつ、いずれかのクッキーデータを削除しないと新規クッキーデータを記憶できない場合には、通常クッキーデータのうち古いクッキーデータを削除して新たな通常クッキーデータを記憶する、を特徴とするクッキー処理方法において、前記受信装置は、前記クッキー処理用ディレクトリに永続的クッキー特定識別子が付与されているか否か判断し、当該識別子が付与されているクッキーデータを、前記通常クッキーデータとは異なり削除対象としない非消去対象クッキーデータとして記憶する。
したがって、前記受信装置内における名前空間と異なる名前空間で管理されたコンテンツデータにおけるクッキー処理を行うことができるとともに、一部のクッキーデータについては消去対象から外すことができる。
【0016】
(3)本発明にかかるプログラムは、チューナ、トランスポートストリームデコーダ、AVデコーダ、モデムおよびCPUを備えた受信装置を、 1)構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データで構成されたコンテンツファイルおよびそれらコンテンツファイルのディレクトリ構造を記憶する送信装置から送信された前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造を受信する受信手段、
前記受信したコンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造データを記憶する記憶手段、2)読み出し対象となったコンテンツファイルの構造記述型言語記述データにクッキーデータの書き込みまたは読み出し指令が存在する場合には、当該読み出し対象となったコンテンツファイルが存在するディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして、クッキー処理を行うクッキー処理手段、として機能させるためのプログラムであって、 3)前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理を行う前に、前記記憶手段に記憶したディレクトリ構造データを参照して、前記受信装置とネットワーク接続されるコンテンツサーバの当該読み出し対象となったコンテンツファイルに対応づけられるディレクトリとマッピングするマッピング情報が、前記クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されているか否か判断し、設定されていると判断した場合には、当該マッピング先のディレクトリに前記クッキー処理用ディレクトリおよびその下位ディレクトリが属するものとして、前記クッキー処理を行う、4)前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理がクッキーデータの書き込みである場合で、かつ、いずれかのクッキーデータを削除しないと新規クッキーデータを記憶できない場合には、通常クッキーデータのうち古いクッキーデータを削除して新たな通常クッキーデータを記憶する、5)前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理用ディレクトリに永続的クッキー特定識別子が付与されているか否か判断し、当該識別子が付与されているクッキーデータを、前記通常クッキーデータとは異なり削除対象としない非消去対象クッキーデータとして記憶する。
したがって、前記受信装置内における名前空間と異なる名前空間で管理されたコンテンツデータにおけるクッキー処理を行うことができるとともに、一部のクッキーデータについては消去対象から外すことができる。
【0029】
「永続的クッキー特定識別子」については、実施形態ではパーシステントIDが該当するが、一般のクッキーと異なる永続的クッキーして記憶するための識別子であればどのようなものであってもよい。
【0030】
「クッキーデータ設定命令」は実施形態では、クッキーファイルを記憶するスクリプトが該当し、新規にクッキーファイルを記憶する場合はもちろん、追記する場合も含む。
【0031】
「クッキー設定先ディレクトリ」はクッキーファイルを設定するディレクトリをいい、実施形態ではマッピング先のディレクトリである場合について説明したが、マッピング先のディレクトリの上位ディレクトリをクッキー設定先ディレクトリとすることもできる。
【0032】
「消去可能クッキーデータ」とは、実施形態では永続的クッキーファイル以外の通常クッキーが該当する。「非消去対象クッキーデータ」とは、実施形態では永続的クッキーファイルが該当する。なお、非消去対象クッキーデータは、前記除外度合い以外の条件、例えば、有効期限などにより、削除対象として選択されることもある。
【0033】
「特別クッキーデータ」とは、実施形態では永続的クッキーファイルが該当する。
【0034】
「決定規則」とは、非消去対象クッキーデータとして記憶するか否かを決定する規則であり、実施形態では、図21ステップS63および図22ステップS73の2つの条件をいずれも満たす場合が該当する。
【0035】
「前記クッキー設定先ディレクトリが前記マッピング情報で特定される前記第2のディレクトリと一致する」とは、前記クッキー設定先ディレクトリが前記第2のディレクトリである場合はもちろん、前記クッキー設定先ディレクトリが前記第2のディレクトリの上位ディレクトリである場合も含む。
【0036】
「永続的クッキー設定ID」とは、実施形態ではパーシステントIDが該当するが、一般のクッキーと異なる永続的クッキーして記憶するための識別子であればどのようなものであってもよい。
【0037】
「一部または全部のクッキーデータに前記削除対象クッキーデータから除外するか否かを決定するための保持度を設定する」とは、前記クッキーデータ自体に保持度を表す値を対応付けて記憶しておくことはもちろん、グループ分けして記憶しておくことを含む。かかるグループ分けして記憶することは、各クッキーデータに分類フラグを付与する場合はもちろん、物理的に異なる領域を分けて記憶しておくことも含む。
【0038】
「受信装置」とは、送信装置からのデータを受信する機能を有する装置をいい、表示装置を持たないいわゆるセットトップボックスや、表示装置を有するテレビセットの双方を含む概念である。
【0039】
なお、「第1の名前空間にて管理されるデータ」とは、第1の名前空間に所属しているデータをいい、実施形態では、例えば、図3において、データ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/index.bml」は、第1の名前空間「arib-file://ec/tvshopping」に所属しており、かかる第1の名前空間で管理されていることとなる。なお、「arib-file://ec/tvshopping/shop2」や「arib-file://ec/tvshopping」を第1の名前空間を把握することもできる。
【0040】
「名前空間」とは、実施形態では、ドメインおよびパス名で特定される通信系コンテンツを管理する名前空間、ハードディスク内のローカル領域のパスで特定される蓄積型コンテンツを管理する名前空間、および、original_network_id、transport_stream_id、service_idなどで特定されるストリームコンテンツを管理する名前空間について、説明したが、データを理論的に階層構造で管理するものであればどのようなものであってもよい。
【0041】
「第1の名前空間にて管理されるデータが前記第1の名前空間の第1のディレクトリで管理」とは、第1の名前空間にて第1のディレクトリが存在し、この第1のディレクトリにて前記データが管理されている場合をいい、実施形態では、例えば、図3において、「arib-file://ec/tvshopping/shop2/index.bml」が前記データとすると、前記第1のディレクトリとは、「arib-file://ec/tvshopping/shop2」であり、前記第1の名前空間は、「arib-file://ec/tvshopping」となる。
【0042】
「前記第1のディレクトリが前記第2のディレクトリに仮想的に所属すると擬制して、前記クッキー処理を行う」とは、例えば、前記第1のディレクトリがディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」で、前記第2のディレクトリがディレクトリ「http://www.shoppingmall/shop2」であり、これらが関連づけられている場合には、ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」に所属するデータ(ディレクトリを含む)が、ディレクトリ「http://www.shoppingmall/shop2」に存在するとして、クッキー処理をすることをいう。
【0043】
「前記第1のディレクトリが、前記第2のディレクトリを管理する1階層上のディレクトリに仮想的に所属すると擬制して、前記クッキー処理を行う」とは、例えば、前記第1のディレクトリがディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」で、前記第2のディレクトリがディレクトリ「http://www.shoppingmall/shop2」である場合に、ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」に所属するデータ(ディレクトリを含む)が、ディレクトリ「http://www.shoppingmall」に存在するとして、クッキー処理をすることをいう。
【0044】
「前記第1のディレクトリに前記第2のディレクトリとのマッピング情報が存在する」とは、いずれかの領域に前記マッピング情報が存在すればよく、実施形態のように前記第1のディレクトリ用のマッピング情報が別途記憶されている場合はもちろん、前記第1のディレクトリ内にマッピング情報を記憶する場合も含む。
【0045】
「受け渡し可能データ」とは、読み出し要求を受けて当該要求が与えられた要求元または当該要求元から指定された指定先に受け渡されるデータをいい、実施形態ではクッキーデータが該当する。
【0046】
「ディレクトリ構造」とは階層的にデータを管理する構造をいい、コンピュータにおけるファイル構造はもちろん、デジタル放送におけるストリームコンテンツのように、original_network_id、transport_stream_id、service_idなどで理論的に階層構造で管理される場合を含む。
【0047】
「カレントディレクトリ」とは、クッキーデータ処理を指示する構造記述型言語記述データ等のデータが位置するディレクトリをいう。
【0048】
「上位ディレクトリ」とは、たとえば、名前空間のツリー構造において下位パスやサブドメインの記述を削除したものを含む。
【0049】
「下位ディレクトリ」とは、たとえば、名前空間のツリー構造において下位パスやサブドメインの記述を追加したものを含む。
【0050】
「構造記述型言語記述データ」とは、文書データを表示する場合の配置位置、文字列の大きさ、参照する図形データに関する情報等の表示指定情報が付加されたデータをいい、実施形態では、BML言語で記述されたデータである場合について説明したが、HTML,XML型データ、MHEG規格のデータ等を含む。
【0051】
「構造記述型言語記述データ受け取り手段」とは、実施形態では、チューナ32,TSデコーダ34,およびCPU44における受信選択処理が該当する。「画像データ生成手段」とは、AVデコーダ36,OSD38およびCPU44の処理が該当する。「データ保持手段」とは、例えば、CPU44の図22に基づくクッキーデータの保持処理(追記処理も含む)が該当する。「マッピング情報」とは、実施形態では、図3に示すディレクトリ「shop2」に付加されているpath=http://www.shoppingmall/shop2、および図15に示すディレクトリ「shop2」に付加されているpath=http://www.shoppingmall/shop2が該当する。なお、この実施形態においては、図3,図15のいずれも同じディレクトリにマッピングするようにしたが、任意のディレクトリ(例えば、ルートディレクトリまたはサブディレクトリ)にマッピングすることもできる。「受け渡し可能データ」とは、実施形態ではクッキーデータが該当する。
【0052】
コンテンツデータの「識別名称」とは、コンテンツデータを特定するための名称をいい、ディレクトリ名や、ファイル名などを含む概念である。
【0053】
「プログラムを記録した記録媒体」とは、プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード、ハードディスク等の記録媒体をいう。また、電話回線、搬送路等の通信媒体も含む概念である。CPUに接続されて、記録されたプログラムが直接実行されるハードディスクのような記録媒体だけでなく、一旦ハードディスク等にインストールした後に実行されるプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体を含む概念である。
【0054】
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。また、一部の処理をオペレーティングシステム(OS)など、他のプログラムと協同して実行するもの、その他、分散処理させるプログラムも含む。
【0055】
「データを記録した記録媒体」とは、データを記録したROM、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード、ハードディスク等の記録媒体をいう。また、電話回線、搬送路等の通信媒体も含む概念である。
【0056】
「データ」とは、CPUが直接処理可能なデータだけでなく、暗号化されたデータ、パケット化されたデータ、搬送波にのせられたデータ(すなわちデータによって変調した搬送波)、および圧縮されたデータ等を含む概念である。
【0057】
なお、実施形態においては、コンテンツサーバでは、直接そのディレクトリ構造を記述した場合について説明した。また、受信装置4のハードディスクでは、物理的には各モジュールごとに1つのファイルとしてコンテンツデータが記憶されており、かつ、各ファイルのディレクトリ構造および各ファイルに記憶されているリソースのリソースリストによって、論理的に各コンテンツデータがディレクトリ構造で記憶されている場合について説明した。しかし、これに限定されず、その他どのような記憶方法であってもよい。
【0058】
なお、本明細書において、ディレクトリ構造とは、実施形態のように、各モジュール間階層構造を示すリソースリストおよび各モジュール内のリソースのリソースリストも含む概念である。
【0059】
【発明の実施の形態】
1.〔全体構成〕
図5に、この発明の一実施形態による受信装置を用いた送受信システムの全体構成を示す。
【0060】
送受信システムの概要について説明する。送信装置2から階層構造で管理されたコンテンツデータが送信される。かかるコンテンツデータにはマッピング先のディレクトリを特定するマッピングデータ、およびパーシステントIDが付与されている。受信装置4は、かかるコンテンツデータを受信する。コンテンツデータ中にクッキー生成を行うスクリプトが存在し、かかるスクリプトにて指定されたクッキー生成ディレクトリが前記マッピング先のディレクトリと同じ場合には、異なる名前空間のディレクトリであっても、クッキーを生成する。さらに、その際、パーシステントIDが設定されていれば、当該クッキーを、クッキー記憶領域が一杯になっても消去されない永続的クッキーとして記憶する。
【0061】
以下、説明する。コンテンツ提供者は、コンテンツサーバ6から送信装置2にインターネットを介してコンテンツデータを送信する。送信装置2は、このコンテンツデータを受け取って、放送する。受信装置4は、衛星1を介して、コンテンツデータを受信し蓄積する。受信装置4の操作者は、蓄積されたコンテンツデータを閲覧することができる。
【0062】
図6に、送信装置2の機能ブロック図を示す。受信部8はコンテンツサーバ6から与えられたコンテンツデータを受信する。コンテンツ蓄積部3は、このコンテンツデータが蓄積される。この実施形態では、送信装置2のコンテンツ蓄積部3に蓄積したコンテンツデータを、そのディレクトリ構造も含めて、受信装置4の側で再現する。このようにすることにより、送信装置2の側におけるコンテンツデータの管理が容易となる。マッピングデータ記憶部11は、データ放送にて受信装置4へ送信されるデータのマッピングデータが記憶されている。かかるマッピングデータについては後述する。永続的クッキー特定情報記憶部10には、永続的クッキー特定識別子が記憶されている。かかる識別子は、受信装置4にて、クッキーデータを記憶する場合に、通常の消去可能なクッキーデータと較べた場合に、消去対象から除外する度合いが高い非消去対象クッキーデータとして記憶するか否かを決定する為に用いられる。詳細は後述する。
【0063】
データ送信制御部5は、コンテンツ蓄積部3に記録された新たなコンテンツデータを、前記マッピングデータおよび永続的クッキー特定識別子とともに、多重化部7に与える。多重化部7は、パケット化を行って、パケット化のための制御データDIIを生成し、データDDBとともに、送信部9に与える。送信部9は、所定のトランスポートストリームを用いて、前記データをカルーセル形式で送信する。
【0064】
なお、コンテンツデータとしては、静止画像情報に限らず、テレビ番組、映画、ニュース、ドラマ等の動画音声データ、音楽データ、ゲームプログラム、制御対象機器の制御情報など、種々のデータを含む。また、コンテンツデータは繰り替えして送ることはもちろん、1のコンテンツデータを1回のみ送信するようにしてもよい。
【0065】
図5を用いて、受信装置4について説明する。この実施形態では、受信装置4として、いわゆるセット・トップ・ボックスを示したが、モニタ(TVセット)10を含めて受信装置4を構成してもよい。
【0066】
操作者は、操作受付部16に、所望のチャンネルの受信指令を入力する。かかる操作指令を受けて、制御部22は、指定されたチャンネルの通信データ(コンテンツデータ)を受信するように、受信部12に命令を与える。受信部12からコンテンツデータが与えられると、制御部22は受信したコンテンツデータをモニタ10に出力する。モニタ10はコンテンツデータの表示および音声出力を行う。
【0067】
また、制御部22には蓄積すべきコンテンツデータを特定するコンテンツ蓄積決定データがあらかじめ記憶されており、制御部22は、かかるコンテンツ蓄積決定データに基づいて、指定された時間に受信部12に指定されたコンテンツデータを受信するように命令を与える。制御部22は、かかるコンテンツデータを受信すると、蓄積部24に蓄積する。制御部22は、操作受付部17に与えられた操作指令が蓄積制御部24に蓄積されているコンテンツデータを表示する指令である場合には、これを読み出して、モニタ10に出力する。
【0068】
制御部22は、操作受付部16から与えられた入力データを、指定されたコンテンツサーバ用のクッキーデータとしてクッキー処理部14に記憶させる。かかるクッキーデータの処理については後述する。
【0069】
操作者(ユーザ)の操作指令が、電話回線等の通信回線による通信を実行するものである場合には、制御部22は、かかる指令をインターネット処理部13に与える。インターネット処理部13は、この指令(たとえば、オンラインショッピングの購入申込)を、コンテンツサーバ6に送信する。その際、操作者によって入力されたデータはクッキー処理部14から読み出されて、購入申込として、通信回線を介して、コンテンツサーバ6に送信される。このようにして、操作者は受信装置4で受信したコンテンツデータを表示して、商品等の購入を申し込むことができる。
【0070】
なお、操作受付部16は、リモコンからの信号を受信する信号受信部によって構成することができ、また、受信装置4の本体に設けた操作入力ボタン(図示せず)によって構成してもよい。
【0071】
また、上記実施形態においては、受信装置4が蓄積部24を含んでいるものとして説明したが、蓄積部24を受信装置4とは別体で構成してもよい。また、送信装置2へのコンテンツデータの蓄積は、コンテンツサーバからの受信だけでなく、持ち運び可能な記録媒体を用いて、実現するようにしてもよい。
【0072】
2.〔受信装置のハードウエア構成〕
図7を用いて、図5に示す受信装置4のハードウエア構成について説明する。受信装置4は、チューナ32、トランスポートストリームデコーダ(TSデコーダ)34、AVデコーダ36、OSD(On Screen Display)38、ROM40、RAM42、CPU44、ハードディスク46、モデム48、信号受信部50を備えている。信号受信部50は、リモコン装置からの信号などを受信するためのものである。
【0073】
蓄積部であるハードディスク46には、後述する蓄積処理によって、受信したコンテンツデータが蓄積記憶される。図13に、ハードディスク46に蓄積されたコンテンツデータのデータ構造を示す。図13においては、オンラインショッピングに関するコンテンツデータが階層構造にて、記憶されている。ハードディスク46のルートディレクトリ「ec」には、下位ディレクトリ「bank」、「tvshopping」が存在する。ディレクトリ「tvshopping」には、さらに、下位ディレクトリ「shop1」、「shop2」、「shop3」、「shop4」が存在する。ディレクトリ「shop2」には、さらに、下位ディレクトリ「bargain」が存在する。ディレクトリ「bargain」には、下位ディレクトリ「gift」が存在する。ディレクトリ「gift」には、下位ディレクトリ「2000」、「3000」、「4000」が存在する。ディレクトリ「4000」には、リソースである「coffeecup.bml」「coffeecupxx.bml」「coffeecupyy.bml」が存在する。
【0074】
なお、ハードディスク46における上記ディレクトリ構造は仮想的なものであり、現実には後述する1つのモジュールで受信したデータはそのまま1つのファイルとして記憶される。かかるファイルは後述するように、リソースリストおよび複数のリソースで構成されているので、各リソースは実質的には図3に示すようなディレクトリ構造を有することとなる。以下、説明を簡単にするために、ディレクトリ構造が存在するものとして説明する。
【0075】
また、ハードディスク46には、図8に示すようなクッキーテーブルが記憶されている。本実施形態においては、クッキーファイルの数の上限を300とした。各クッキーファイルについては、そのドメイン名、パス名、ネーム、パーシステントID、内容、最終アクセス時刻が記憶されている。パーシステントIDについては後述する。
【0076】
また、ハードディスク46には、さらに、図9に示すような永続的クッキーテーブルが記憶されている。永続的クッキーテーブルは、パーシステントID毎に、そのドメイン名およびパス名が記憶されている。かかる永続的クッキーテーブルは永続的クッキーとして既に登録済みか否かの検索を容易とする為などに用いられる。詳細は後述する。
【0077】
なお、本実施形態においては、蓄積部をハードディスクで構成した場合について説明したが、たとえば、DVDRAMや半導体メモリのような書き込み可能な記録媒体であればどのようなものであってもよい。
【0078】
なお、本実施形態においては、チューナ32およびTSデコーダ34が受信部12に、ハードディスク46が蓄積部24に、信号受信部50が操作受付部16に、モデム48およびCPUの通信処理がインターネット処理部13に、CPUの後述するクッキー処理がクッキー処理部14に、CPUの各部への制御処理が制御部22に該当する。
【0079】
3.〔蓄積コンテンツ受信処理の概要〕
蓄積コンテンツ受信処理について説明する。コンテンツデータ受信処理のためのプログラムは、図7に示すROM40に格納されている。
【0080】
各コンテンツデータ(BMLファイル、画像データなど)を1のリソースとして、図10に示すように、複数のリソースをまとめた1のモジュールデータとして送信される。モジュールデータは、エンティティヘッダとエンティティボディで構成されている。エンティティボディは、複数のリソースで構成されている。各リソースには、そのリソースのヘッダが付与されている。先頭のリソースはそのモジュールを構成するリソースのリソースリストが存在する。このモジュールデータは、所定の固定長のブロック(4066バイト)のDDB(Download Data Block)に分割されて、DDBメッセージデータとして送信される。受信装置では、複数のDDBメッセージのブロックデータを読み出して連結することにより、リソースリストおよび各コンテンツデータ(リソース)を再現することができる。
【0081】
衛星放送においてはカルーセル形式で前記DDBメッセージが繰り返し送信されており、各カルーセルには、当該カルーセルにて送信されているデータの管理データとして、各カルーセルごとにデータDII(Download Info Indication)が含まれている。データDIIから必要な情報を抽出することにより、そのカルーセルにて送信されているデータから、所望のデータだけを選択的にデータ取得することができる。
【0082】
なお、前記DDBメッセージデータ、データDIIのデータ構造については、通常の衛星放送で定められた蓄積型コンテンツにおけるデータ構造と同様である。
【0083】
データDIIのデータ構造について、図11を用いて説明する。データDIIは、DSM-CCメッセージヘッダ、ダウンロード識別子、モジュール数、モジュール管理データ、プライベートデータなどの領域で構成されている。モジュール管理データは、モジュールごとに、モジュール識別子(id)、モジュールサイズ、モジュール情報で構成されている。プライベートデータ領域には、図13に示す各コンテンツデータの階層構造(ディレクトリ構造)が記憶されている。
【0084】
なお、かかる階層構造は論理的なものであり、既に説明したように、各モジュールが1のファイルとして記憶され、当該ファイルの先頭に、そのファイルに属するリソースのディレクトリ構造を表すリソースリストが存在する。すなわち、プライベートデータ領域には、各ファイルが所属するルートディレクトリがルート記述子記憶領域(StoreRoot記述子)に、そのサブディレクトリ構造がサブディレクトリ記述子記憶領域に記憶されている。図13においては、ルート記述子記憶領域にディレクトリ「ec」が、そのサブディレクトリ記述子記憶領域に「tvshopping」が記憶される。
【0085】
このように、データDIIでは各モジュールに関するディレクトリ構造が特定でき、そのモジュールを構成するリソース(コンテンツデータ)のデータ構造は、DDBメッセージデータを全て受信して、これを連結してリソースリストを参照することにより、特定することができる。例えば、図13に示すサブディレクトリ「shop2」に属するリソースが1のモジュールで送信されている場合には、かかるモジュールを構成するDDBメッセージのブロックデータを全て受信して連結することにより、サブディレクトリ「shop2」に属するコンテンツデータを取得することができる。
【0086】
このように、本実施形態においては、各リソースのディレクトリ構造は、モジュールごとのディレクトリ構造およびモジュール内のディレクトリ構造に分割されて、異なる領域(一部はDIIに、他の一部はDDBメッセージのリソースリストに)に異なる形式で記憶されている。しかし、これに限定されず、ディレクトリ構造全体をDII等に記憶させてもよい。
【0087】
また、DDBメッセージデータのリソースリストには、マッピングデータが記憶されている。図13の例であれば、サブディレクトリ「shop2」は、http://www.shoppingmall.com/shop2とマッピングされている。かかるマッピングデータの使用方法については後述する。本実施形態においては、かかるマッピングデータは、図12に示すように、リソースリストのディレクトリ情報記憶領域(stored Directory Info)のディレクトリ付加情報記憶領域(additional Directory Info)のプロバイダプライベート情報記憶領域(Provider Private descriptor)のドメインマッピング記述子記憶領域(X ePF DomainMap subDescriptor)に記憶した。
【0088】
また、プロバイダプライベート情報記憶領域(Provider Private descriptor)には、パーシステントIDを記憶するパーシステントID記憶領域が存在する。あるディレクトリについてパーシステントIDが関係づけられている場合には、そのディレクトリ特定情報およびそのパーシステントIDが記憶される。例えば、図13に示すように、サブディレクトリ「shop2」に「persistentID=199」というように記憶される。かかるパーシステントIDを用いた処理については後述する。
【0089】
なお、データDIIのプライベートデータ領域またはモジュール情報領域に、前記マッピングデータおよびまたはパーシステントIDを記憶するようにしてもよい。
【0090】
4.〔コンテンツ蓄積処理〕
コンテンツ蓄積処理のためのプログラムは、図7に示すROM40に格納されている。なお、コンテンツ蓄積処理は、ハードディスク46に記憶されたコンテンツ蓄積決定データ(図示せず)に基づいて行われている。
【0091】
なお、かかるプログラムはハードディスク46に記憶してもよく、また、不揮発性メモリ等に記憶するようにしてもよい。
【0092】
既に説明したように、蓄積コンテンツデータについては、データDIIのプライベートデータ領域には各モジュールの階層構造が記憶されている。また、各モジュールには、そのモジュールを構成するリソースのリソースリストが記述されている。したがって、CPU44は、かかるデータを用いて、図13に示すような各コンテンツデータの論理的ディレクトリ構造を把握することができる。また、前記マッピングデータもかかる階層情報とあわせて記憶される。
【0093】
なお、本実施形態においては、前記蓄積コンテンツのマッピングデータは、蓄積コンテンツリソースリスト(X-aribe-storedResourceList)のプライベートディレクトリデータ領域(privateDirectoryDataByte)に記憶するようにしたが、ディレクトリ情報領域(storedDirectoryInfo())の追加ディレクトリデータ領域(additionalDirectoryInfo)に挿入するようにしてもよい。
【0094】
図14に、コンテンツ蓄積処理プログラムのフローチャートを示す。まず、CPU44は、データDIIのパケットID(PID)などのフィルタリング条件を、図7に示すTSデコーダ34に設定する(図14ステップS1)。なお、放送装置からの電波は、アンテナ30によって捕捉され、チューナ32によって選択される。TSデコーダ34は、チューナ32によって選択されたトランスポートストリーム中から、データDIIを選択し、CPU44に与える(ステップS2)。これにより、ディレクトリ構造が記述されたリソースリストを取得できる。
【0095】
CPU44は、図7に示すRAM42に、コンテンツデータ記憶のためのワーク領域を確保する(図14ステップS5)。図7に示すCPU44は、TSデコーダ34にDDBメッセージのフィルタリング条件を設定する(ステップS6)。これにより、TSデコーダ34は、指定されたDDBメッセージを取得し、CPU44に与える(図14ステップS7)。
【0096】
CPU44は、取得したDDBメッセージのブロックデータを連結し、1のファイルに再現し、データDIIに示されたディレクトリ構造に基づいて、図7に示すハードディスク46に記録する(図14ステップS9)。このようにして、蓄積データが図7に示すハードディスク46に記録される。
【0097】
これにより、図13に示すようなコンテンツデータがハードディスク46に記憶される。なお、この例では、サブディレクトリ「shop2」は、通信コンテンツサーバのディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」とマッピングされている。
【0098】
なお、既に説明したように、1のモジュールはそのまま1のファイルとして記録される。
【0099】
なお、操作者から、指定されたサービス(チャンネル)が特定されると、NIT,PMT,PAT等を取得してチャンネルを切り換える手法については通常と同様であるので説明は省略する。
【0100】
このようにして、受信したコンテンツデータに基づいて、モニタ10に画像が表示される。
【0101】
なお、通常の放送コンテンツのような非蓄積型コンテンツについての各リソースの指定は、従来のBSデータ放送と同様であり、例えば、図15に示すような階層構造で、各リソースを特定することができる。この場合、あるトランスポートストリームにて、サービスid「Timeservice」という番組は、モジュールid「0000」にてディレクトリ「menu」が、モジュールid「0001」にてディレクトリ「shop1」が、モジュールid「0002」にてディレクトリ「shop2」がカルーセル形式にて繰り返し送信されている。また、ディレクトリ「shop2」内の各リソースは、図10に示すように、1のモジュールに複数のリソースが含まれて送信されている点は、蓄積コンテンツと同様である。
【0102】
なお、データ放送のコンポーネントidが「40」で送信され、ストリームコンテンツ「/40/0000/startup.bml」が、original_network_id0001、transport_stream_id1001、service_id1000で送信されている場合、フルパス指定すると、「arib-dc://0001.1001.1000/40/0000/startup.bml」で表されることとなる。
【0103】
5.〔コンテンツサーバのデータ構造について〕
図5に示すコンテンツサーバ6に記憶されたコンテンツデータのデータ構造を図2に示す。この例では、ルートディレクトリにサブディレクトリ「shop2」が存在し、サブディレクトリ「shop2」には、サブディレクトリ「giftset」、「coffeecup」、「spoon」、「glass」が存在する。サブディレクトリ「coffeecup」には、サブディレクトリ「wedge」が存在し、サブディレクトリ「wedge」には、さらにファイル「coffeecupRR1.bml」,「coffeecupRR2.bml」が存在する。
【0104】
なお、かかるコンテンツサーバのドメイン名は「shoppingmall.com」であり、各ファイルのURLは、例えば、coffeecupRR2.bmlについては、http://www.shoppingmall.com/shop2/coffeecup/wedge/coffeecupRR1.bmlで一意に特定することができる。
【0105】
6.〔マッピング情報を用いたスクリプトの処理〕
以下、マッピング情報を用いたスクリプトの処理について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。以下では、図7に示すハードディスク46には図13に示すような蓄積データが記憶されており、この蓄積データを用いて商品を購入するとともに、図15に示すようなストリームデータを受信して商品を購入し、さらに、図5に示すコンテンツサーバ6にて、商品を購入し、決済する場合に実行される処理について説明する。なお、ストリームデータ(図15参照)を受信した画面表示なのか、蓄積データを用いた画面表示なのかについては、表示されている画面を参照しただけでは分からない。したがって、いずれのデータに基づいて表示が行われているかについては、操作者に特段意識させることなく、処理が行われる。また、コンテンツサーバ6による画面表示については、ダイヤルアップ接続する場合には、当該画面が表示されることにより、認識することができる。
【0106】
まず、操作者は、ブラウザプログラムを立ち上げるとともに、信号受信部50(図7参照)にチャンネル切り換え命令を与え、蓄積データを表示するための表示命令を与える。図13に示すデータであれば、「arib-file://ec/tvshopping/menu/startup.bml」を表示する表示指示が与えられる。これにより、CPU44は、図17に示すテレビショッピングタイムサービスの画面をモニタ10に表示させる。かかる表示処理としては、蓄積データの先頭頁を表示するようにすればよい。
【0107】
この状態で、操作者が図17に示す領域103を選択し確定する(以下選択確定という)と、ブラウザプログラムに基づき、CPU44は、リソース読み出し指令が与えられたと判断して(図16ステップS21)、読み出し対象ファイルの種類を判断する(ステップS23)。かかる種類の判断は、図17に示すBMLデータのリンク先リソースの先頭部分を参照することにより可能となる。本実施形態においては、リンク先リソースが、蓄積コンテンツであれば「arib-file:」、通信系(インターネット)コンテンツであれば「http:」、ストリームコンテンツであれば「arib-dc:」というように、リソースデータ記憶場所をBMLデータにて記述するようにしたので、上記3種類を区別することができる。
【0108】
この場合、BMLデータ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/index.bml」が前記リンク先リソースとして特定されているものとする。CPU44はかかる先頭文字列に基づいて、リンク先リソースが蓄積データであると判断し、蓄積データを検索対象とする(図16ステップS29)。
【0109】
CPU44は、前記リソースリストに基づいて、目的リソースの検索を行い、検索中にマッピングデータがあるか否か判断する(ステップS26)。すなわち、目的リソースの上位ディレクトリにマッピング情報が対応づけられているか否か判断する。
【0110】
この場合、図13に示すディレクトリ構造の蓄積データについて、リソース「arib-file://ec/tvshopping/shop2/index.bml」が目的リソースであるので、ハードディスクに記憶された蓄積コンテンツのディレクトリ情報をたどって目的リソースを検索すると、リソース「arib-file://ec/tvshopping/shop2/index.bml」が所属するディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」には、図13に示すように、マッピング情報として「http://www.shoppingmall.com/shop2」が設定されていることがわかる。したがって、CPU44は、対象リソースの存在するディレクトリには、マッピング情報があると判断する。
【0111】
CPU44は、マッピング情報があると判断した場合には、マッピング情報によって特定されたディレクトリにマッピング情報ありと記憶する(図16ステップS27)。すなわち、マッピング情報が存在する(対応する)ディレクトリおよび、そのディレクトリに関連づけられたマッピング先のディレクトリをマッピング先ディレクトリとして記憶する。そして、マッピング情報が存在するディレクトリからの相対パスをマッピング先ディレクトリからの相対パスとみなす。これより、カレントディレクトリを名前空間上の他のディレクトリにマッピングすることができる。
【0112】
CPU44は、読み出したBMLデータにスクリプト実行指令があるか否か判断し(ステップS37)、この場合存在しないので、対象リソースを表示する(ステップS41)。これにより、図18に示す画像がモニタ10に表示される。
【0113】
つぎに、操作者が図18に示す領域104を選択確定すると、CPU44は、リソース読み出し指令が与えられたと判断して(図16ステップS21)、読み出し対象ファイルの種類を判断する(ステップS23)。この場合、BMLデータ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/bargain-index.bml」が前記リンク先リソースとして特定されているとすると、当該リソースの先頭部分から、CPU44は目的リソースが蓄積データであると判断でき、蓄積データを検索対象とする(図16ステップS25)。CPU44は、前記ディレクトリ情報に基づいて、目的リソースの検索を行い、検索中にマッピングデータがあるか否か判断する(ステップS26)。本実施形態においては、マッピングデータが存在するか否かは、目的リソースが所属するディレクトリをルートディレクトリ方向に探索して最初に存在するドメインマッピング記述子にマッピングデータが存在するか否かを判断するようにした。このように、前記あるディレクトリをルートディレクトリ方向に探索して最初に存在するドメインマッピング記述子をそのディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子という。
【0114】
この場合、リソース「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/bargain-index.bml」が前記リンク先リソースであるので、ディレクトリ情報をたどって目的リソースを検索する。すると、リソース「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/bargain-index.bml」が属するディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」の上位ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」には、マッピング情報として「http://www.shoppingmall.com/shop2」が設定されていることがわかる。したがって、CPU44は、対象リソースの存在するディレクトリはマッピング情報ありと判断する。
【0115】
CPU44は、マッピング情報があると判断した場合には、マッピング情報によって特定されたディレクトリにマッピング情報ありと記憶する(図16ステップS27)。そして、CPU44は、スクリプト指令がない場合には、対象リソースを表示する(ステップS41)。これにより、図19Aに示す画像がモニタ10に表示される。
【0116】
なお、図13では、「/shop2/bargain/gift」は1のディレクトリとして表されているが、これに既に説明したように仮想的なものであり、もし、「/shop2/bargain」以下のリソースが1のモジュールとして送信されている場合には、「/shop2/bargain」は複数のリソースを含む1のファイル(マルチパート形式)であり、当該ファイルの先頭データに当該ファイルを構成するリソースのリソースリストが記述されているので、それを参照することにより、CPU44は各リソースを特定することができる。
【0117】
同様にして、図19Bに示す画像がモニタ10に表示され、操作者が領域107を選択確定すると、図19Cに示す画像がモニタ10に表示され、操作者が領域108を選択確定すると、CPU44は、領域108で特定されたリソース「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/gift/4000/coffeecupxx.bml」を読み出す。CPU44は同様にしてリソースの種類は蓄積データであると判断し、ステップS29、ステップS26,ステップS27を実行する。
【0118】
CPU44はスクリプト実行指令があるか否か判断する(ステップS37)。図20に示す領域109には、クッキー設定先ディレクトリをディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」とするクッキー記憶(書き込み)処理を実行するスクリプトが記述されている場合、以下のような処理が実行される。
【0119】
6.1〔永続的クッキーファイルへの記憶処理〕
スクリプトによる実行指令がクッキー処理である場合について、図21〜図23を用いて説明する。まず、永続的クッキーファイルへの記憶処理について説明する。
【0120】
まず、CPU44は、カレントディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして決定する(図21ステップS51)。この場合、ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/gift/4000」がクッキー処理用ディレクトリとして決定される。
【0121】
CPU44は、このクッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にマッピング情報が存在するか否か判断する(図21ステップS53)。この場合、ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/gift/4000」の上位ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」にはマッピング情報「http://www.shoppingmall.com/shop2」が存在するので、CPU44は、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にマッピング情報が存在すると判断し、マッピング処理を行う(ステップS55)。
【0122】
具体的には、クッキー処理に関して、マッピング情報が設定されているディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」に所属する各ディレクトリは、マッピング先のディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」に所属すると擬制する。これにより、後述するように、クッキー処理に関して、上記マッピング先のディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」に、実際には実在しないサブディレクトリ「bargain」が、あたかも仮想的に存在するものとして取り扱われる。
【0123】
CPU44は、指定されたクッキー処理が、読み出し処理か記憶処理かを、判断する(ステップS57)。この場合、記憶処理であるので、CPU44は、スクリプトで指定されたクッキー設定先ディレクトリが、クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリであるか否か判断する(ステップS61)。この場合、前記スクリプトにて、クッキー設定先ディレクトリとして、コンテンツサーバ6のディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」が指定されている。かかるディレクトリは、前記マッピング処理によりクッキー処理用ディレクトリの上位ディレクトリと判断される。したがって、CPU44は、ステップS63に進み、クッキー処理用ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/gift/4000」に対して効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが指定されているか否か判断する(ステップS63)。
【0124】
この場合、クッキー処理ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/gift/4000」をルートディレクトリ方向にたどっていくと、上位ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」に関するドメインマッピング記述子には、パーシステントID「persistent=199」が指定されている(図13参照)。したがって、CPU44は、ドメインマッピング記述子で指定されたマッピング先のディレクトリと、スクリプトで指定されたクッキー設定先ディレクトリとが一致しているか否か判断する(図22ステップS73)。
【0125】
この場合、両者は一致しているので、CPU44は、ステップS75に進み、前記スクリプトで指定されたドメインおよびパスを有する別のパーシステントIDのクッキーファイルが存在するか否か判断する(ステップS75)。
【0126】
前記スクリプトで指定されたドメインおよびパスを有する別のパーシステントIDのクッキーファイルが存在しなければ、CPU44は、クッキーテーブルを参照して、ステップS63で特定したパーシステントIDで特定されるクッキーファイルについて、すでにドメインおよびパスが設定されているか否か判断する(ステップS79)。この場合、ステップS63で特定したパーシステントIDは「199」で、かかるIDで特定されるクッキーファイルについては、いまだ、ドメインおよびパスは設定されていない。したがって、ステップS85に進み、クッキーテーブルにすでに所定数(この場合300個)のクッキーファイルが記憶されているか否か判断する(ステップS85)。
【0127】
この場合、図8に示すように記憶されている総クッキーファイルは299個で、総数300個には至っていないので、CPU44は、スクリプトで指定された永続的クッキーファイルを生成する(ステップS88)。なお、一般的にクッキーファイルの名称はスクリプトで指定されるが、本実施形態においては、永続的クッキーファイルのネームを全てpersistentとするようにした。
【0128】
これにより、クッキーテーブルには図24に示すように、永続的クッキーファイルが1つ追加される。また、永続的クッキーテーブルにも図25に示すように、パーシステントIDについて、ドメインおよびパスの組合せデータが記憶される。
【0129】
このように、前記マッピング処理により、受信装置4のハードディスクのローカルファイル用ではなく、コンテンツサーバ6のディレクトリ用のクッキーファイルに、内容として、図26に示す買い物情報(購入店舗名、商品名など)が記録され、さらに、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが設定されている場合には、かかるクッキーファイルはパーシスタントIDが付与されて記憶される。
【0130】
なお、かかるクッキーファイルは、同じドメインでもパスが異なれば別のクッキーファイルとして作成される。
【0131】
6.2〔通常クッキーファイルへの記憶処理〕
つぎに、通常クッキーファイルの記憶処理について説明する。これは、通常、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが指定されていない場合の処理である。この場合、CPU44は、図21ステップS63から図23ステップS91に進み、同じドメイン・パス・ネーム(名前)を有する永続的クッキーファイルがクッキーテーブルに存在するか否か判断する(ステップS91)。永続的クッキーファイルの名前はpersistentであり、通常クッキーファイルの場合はスクリプトでpersistentとは指定されないので、両者は一致しない。したがって、CPU44は、ステップS94に進み、スクリプトのドメイン・パス・ネームと一致する通常クッキーファイルが存在するか否か判断する(ステップS94)。存在する場合は、CPU44は、当該通常クッキーファイルにスクリプトで指定されたデータを追記する(ステップS100)。
【0132】
これに対して、ステップS94にて、スクリプトのドメイン・パス・ネームと一致する通常クッキーファイルが存在しない場合には、CPU44は、ステップS95に進み、クッキーテーブルにすでに所定数(この場合300コ)のクッキーファイルが記憶されているか否か判断する(ステップS95)。この場合、図24に示すように記憶されているクッキーファイルは300個で、総数300個記憶済みであるので、CPU44は、一番古い通常クッキーファイルを削除する(ステップS97)。本実施形態においては、一番古い通常クッキーファイルは最終アクセス時刻で決めるようにした。これにより、図24に示すクッキーテーブルに1つ空きができる。CPU44は、スクリプトで指定されたネームのクッキーファイルに指定されたデータを記憶させた、新しい通常クッキーファイルを作成する(ステップS99)。
【0133】
なお、ステップS95にて、総数を記憶済みでない場合は空きがあるので、CPU44は、ステップS97の処理を行わずに、ステップS99の処理を行う。
【0134】
6.3〔例外処理〕
なお、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが設定されている場合でも、データを通常クッキーファイルに記憶する場合もある。ステップS63にてパーシステントIDが存在する場合には、CPU44は、ステップS73に進み、ドメインマッピング記述子で指定されたマッピング先のディレクトリと、スクリプトで指定されたクッキー設定先ディレクトリとが一致しているか否か判断する(図22ステップS73)。ここで、両者が一致していない場合には、永続的クッキーファイルとして記憶するのではなく、図23ステップS91に進み、通常クッキーファイルとして処理がなされる。なお、この場合でも、ステップS91で同じドメイン・パス・ネームを有する永続的クッキーファイルがクッキーテーブルに存在する場合には上記と同様にして、ステップS93で永続的クッキーファイルとして追記される。
【0135】
なお、本実施形態においては、永続的クッキーテーブル(図9参照)を参照することにより、ステップS75,およびステップS79の判断についての迅速処理を可能としている。なお、永続的クッキーテーブルは省略することもできる。
【0136】
つぎに、スクリプトで特定されたドメインパスを有するクッキーファイルが、別のパーシステントIDを有する永続的クッキーファイルとして、クッキーテーブルにすでに存在する場合の処理について説明する。この場合、クッキーテーブルに記憶されたクッキーファイルのうち、ステップS63で特定したパーシステントIDで特定されるクッキーファイルは、すでにドメインおよびパスが設定されており、かつ、そのドメイン・パスはスクリプトのドメイン・パスと一致する。したがって、CPU44は、処理を図22ステップS79からステップS81に進め、さらにステップS89に進める。これにより、当該存在する永続的クッキーファイルにスクリプトで指定されたデータが追記される(ステップS89)。
【0137】
なお、クッキーテーブルに、ステップS63で特定されたパーシステントIDでドメインパスと同じパーシスタントIDを有する永続的クッキーファイルがあり、かつ、この永続的クッキーファイルのドメイン・パスと、スクリプトで特定されたドメイン・パスが一致しない場合には、CPU44は、当該永続的クッキーファイルを通常クッキーファイルに変更する(ステップS83)。
【0138】
なお、ステップS83にて、当該永続的クッキーファイルを削除するようにしてもよい。
【0139】
また、新しい永続的クッキーファイルを記憶する場合に、クッキーテーブルが一杯であるための一番古い通常クッキーファイルを削除する処理については、通常クッキーファイルを記憶する場合と同様である(図22ステップS85,ステップS87)。
【0140】
つぎに、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが設定されていない場合であっても、データが永続的クッキーファイルに追記される場合について説明する。ステップS63にてパーシステントIDが存在しない場合には、CPU44は、ステップS91に進み、同じドメイン・パス・ネームを有する永続的クッキーファイルがクッキーテーブルに存在するか否かを判断する(ステップS91)。具体的には、スクリプトにて、通常クッキーファイルにもかかわらず、クッキーファイルの名前がpersistentとして指定されており、かつスクリプトで指定されたドメイン・パスの永続的クッキーファイルが存在する場合である。この場合には、その永続的クッキーファイルに、スクリプトで指定されたデータを追記する(ステップS93)。
【0141】
このようにして、スクリプトで指定されたクッキーファイルの記憶処理が終了する。
【0142】
なお、ステップS75にて、前記スクリプトで指定されたドメインおよびパスを有する別のパーシステントIDのクッキーファイルが存在する場合には、当該存在するクッキーファイルを削除する(ステップS77)。そして、ステップS79以下の処理を実行する。
【0143】
なお、永続的クッキーファイルについても、通常のクッキーファイルと同様に、クッキー有効期限(expire期限)を記憶しておき、かかる期限が経過すると削除するようにしてもよい。
【0144】
6.4〔マッピング情報を用いたクッキーファイル読み出し処理〕
つぎに、マッピング情報を用いたクッキーファイルの読み出し処理について説明する。図20に示す領域109の選択確定処理のリンク先として、BMLデータ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/basket.bml」が指定されており、かつ、スクリプトとして、クッキーファイルからの読み出し処理が記述されている場合には、CPU44は以下のようにクッキーファイルからの読み出し処理を実行し、かかるクッキーファイルを用いて表示を行う。
【0145】
CPU44は、図26に示すBMLデータ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/basket.bml」がリンク先として指定されると、リソース読み出し指令が与えられたと判断して(図16ステップS21)、同様にしてリソースの種類は蓄積データであると判断し、ステップS29、ステップS26,ステップS27を実行する。
【0146】
CPU44はスクリプト実行指令があるか否か判断する(ステップS37)。この場合、図20に示す領域109にスクリプトとして、クッキーファイルを読み出して必要な表示データを生成するスクリプトが記述されていると、以下のようにクッキーファイル読み出し処理を実行する(ステップS39)。
【0147】
かかるクッキーファイル読み出し処理について図21を用いて説明する。CPU44は、カレントディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして決定する(図21ステップS51)。この場合、クッキー処理用ディレクトリとして ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」がクッキー処理用ディレクトリとして決定される。
【0148】
CPU44は、このクッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にマッピング情報が存在するか否か判断する(図21ステップS53)。
【0149】
この場合、ディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2」に関するドメインマッピング記述子には、マッピング情報「http://www.shoppingmall.com/shop2」が設定されているので、CPU44は、クッキー処理用ディレクトリについてマッピング処理を行う(ステップS55)。具体的には、カレントディレクトリ「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain」は、ディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」に所属するディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2/bargain」とみなす。
【0150】
CPU44は、指定されたクッキー処理が読み出し処理か記憶処理か、判断する(ステップS57)。この場合、読み出し処理であるので、CPU44は、クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリの全クッキーファイルを読み出す(ステップS59)。この場合、ディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」用のクッキーファイルおよびその上位ディレクトリ用のクッキーファイルが読み出される。すなわち、受信装置4のハードディスクにおけるローカルファイル用ではなく、コンテンツサーバ6のディレクトリ用のクッキーファイルが読み出され、所定の表示が行われる。このようにして、マッピング情報を用いて、名前空間が異なるディレクトリ間でクッキーファイルを受け渡すことにより、スクリプトで指定されたクッキーファイルへの読み出し処理が実行され、必要な表示が為される。
【0151】
図26に示す画像がモニタ10に表示され、操作者がさらに買い物を続ける場合には、領域120を選択確定する。領域120には「ブラウザプログラムの履歴を参照して1つ前の表示に戻る」というスプリクトが記述されている。したがって、図16ステップS43、ステップS45に進み、図20に示す画像がモニタ10に表示される。
【0152】
図20に示す画像がモニタ10に表示され、他の商品を見てみたい場合には、操作者は領域111を選択確定する。領域111にはリソース「arib-file://ec/tvshopping/shop2/bargain/gift/4000/coffeecupyy.bml」がリンク先として指定されているので、同様にして、図27に示す画像がモニタ10に表示される。
【0153】
操作者はこの商品の購入を希望せず、他の商品を見てみたい場合には、領域121を選択確定すればよい。ここでは、領域121には、リソース「arib-dc://0001.1001.1000/40/0002/coffeecupzz1.bml」がリンク先として指定されているものとする。これにより、図28に示す画像がモニタ10に表示される。
【0154】
なお、操作者が図28に示す商品の購入を希望した場合には、前記マッピングデータおよびパーシステントIDによって、購入履歴が同様にして前記永続的クッキーファイルに追記される。
【0155】
CPU44は、上記リソースの先頭部分の記述に基づいて、図16ステップS23にて、リソースの格納箇所がストリームデータ(放送データ)であると判断し、ストリームデータを検索対象とする(図16ステップS25)。これにより、CPU44は、図15に示すディレクトリ構造に基づいて、目的リソースの検索を行い、検索中にマッピングデータがあるか否か判断する(ステップS26)。この場合、CPU44は、リソース「arib-dc://0001.1001.1000/40/0002/coffeecupzz1.bml」が前記リンク先リソースであるので「arib-dc://0001.1001.1000/40/0002」のモジュールを受信し、全モジュールを再現する。これにより、図15に示すディレクトリ「Timeservice/shop2」に属するリソースを取得できる。この場合、目的リソース「arib-dc://0001.1001.1000/40/0002/coffeecupzz1.bml」で特定される「coffeecupzz1.bml」が属するディレクトリ「Timeservice/shop2」には、図15に示すように、マッピング情報として「http://www.shoppingmall.com/shop2」が設定されている。したがって、CPU44は、対象リソースの存在するディレクトリには、マッピング情報があると判断する。
【0156】
CPU44は、マッピング情報があると判断した場合には、マッピング情報によって特定されたディレクトリにマッピング情報ありと記憶する(図16ステップS27)。そして、CPU44は、対象リソースを表示する(ステップS41)。これにより、図28に示す画像がモニタ10に表示される。
【0157】
この商品の購入を希望する場合には、操作者は領域129を選択確定する。「arib-dc://0001.1001.1000/40/0002/basket.bml」が領域129を選択確定した場合のリンク先として記述されている場合には、図29に示すような画像が表示される。
【0158】
また、領域129には、買い物データを記憶するクッキーファイル記憶処理を行うスクリプトが記述されている。したがって、領域129が選択確定されると、CPU44は図16ステップS21からステップS37に進み、当該スクリプトの実行指令があると判断し(ステップS37)、当該スクリプトを実行する(ステップS39)。
【0159】
ストリームデータにマッピング情報がある場合のクッキー処理は、蓄積データについて既に説明したのと同様である。すなわち、CPU44は、カレントディレクトリをクッキー対象ディレクトリとし(ステップS51)、マッピング情報があるので、マッピング処理を行う(ステップS55)。この場合、CPU44は、カレントディレクトリ「arib-dc://0001.1001.1000/40/0002」が、ディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」であるとみなし、永続的クッキーファイルとしての記憶する。かかる永続的クッキーファイルとしての記憶処理についても同様である。このようにして、受信装置4の放送コンテンツ用ではなく、コンテンツサーバ6のディレクトリ用のクッキーファイルに、図29に示す買い物情報が記録される。かかるクッキーファイルに記憶されたデータを図30Bに示す。
【0160】
このようにして、スクリプトで指定されたクッキーファイルへの記憶および読み出し処理が実行され、必要な表示がなされる(ステップS41)。
【0161】
図29に示す画像がモニタ10に表示され、操作者がさらに買い物を続ける場合には、領域120を選択確定する。領域120には「ブラウザプログラムの履歴を参照して1つ前の表示に戻る」というスプリクトが記述されており、これにより、図28に示す画像がモニタ10に表示される。
【0162】
図28に示す画像がモニタ10に表示され、操作者が他の商品を見てみたい場合には、領域131を選択確定すればよい。領域131には図31に示すリソース「http://www.shoppingmall.com/shop2/coffeecup/wedge/coffeecupRR1.bml」がリンク先として指定されている。したがって、CPU44は、以下のようにして、図31に示す画像をモニタ10に表示する。
【0163】
6.5〔マッピング情報を用いないクッキーファイル記憶処理〕
CPU44は、図16ステップS23にて、当該リソースの先頭部分の記述に基づき、当該リソースの格納箇所が通信コンテンツであると判断し、コンテンツサーバ6に対して、当該リソースに対応するファイルの送信要求を出力する(図16ステップS33)。CPU44は、応答があるか否か判断しており(ステップS35)、受信すると、対象リソースを表示する(ステップS41)。これにより、図31に示す画像がモニタ10に表示される。
【0164】
操作者はこの商品の購入を希望する場合には、図31に示す領域139を選択確定する。かかる領域139を選択確定することにより、かかる領域に関連づけられたスクリプトが実行される。この場合、クッキーファイル「http://www.shoppingmall.com/shop2/persistent」に記憶するスクリプトであれば、以下のようにして、目的のクッキーファイルに必要なデータが記憶される。
【0165】
この場合、図21ステップS51にて、カレントディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2/coffeecup/wedge」をクッキー処理用ディレクトリとする。つぎに、かかるディレクトリに効力を有するドメインマッピング記述子にはマッピング情報がないので、ステップS57にて、読み出し処理か記憶処理かを判断する。この場合、記憶処理であるので、ステップS61にて、対象のクッキーファイルは、クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリかを判断する(ステップS61)。この場合、目的のクッキーファイルは、クッキー処理ディレクトリの上位ディレクトリに管理されているので、ステップS63に進み、クッキー処理用ディレクトリに効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが記述されているか否か判断する(ステップS63)。この場合、パーシステントIDは記述されていないので、図23ステップS91に進み、同じドメイン・パス・ネームが一致する永続的クッキーが存在するか否か判断する(ステップS91)。この場合存在するので、当該永続的クッキーファイルに必要なデータが追記される(ステップS93)。このようにして、パーシステントIDが記述されていない場合でも、指定されたクッキーファイルへの追記が可能となる。
【0166】
6.6〔マッピング情報を用いないクッキーファイル読み出し処理〕
なお、図31に示す領域139には、図2のサブディレクトリ「shop2」に所属するBMLデータ「basket.bml」を表示するBML命令が記述されており、これにより、図32に示す画像が表示される。
【0167】
かかる画像の生成は前記永続的クッキーファイルを読み出すことにより、実行される。領域139には、買い物データを記憶するクッキーファイル読み出し処理を行うスクリプトが記述されている。したがって、領域139が選択確定されると、CPU44は、図16ステップS21からステップS43に進み、当該スクリプトの実行指令があると判断し(ステップS43)、当該スクリプトを実行する(ステップS45)。このスクリプトではすでに生成した永続的クッキーファイルの読み出しが行われる。
【0168】
上記クッキーファイル読み出し処理については、既に説明した場合と同様である。この場合、マッピング情報が存在しないので、従来のクッキーファイルの読み出し処理と同様である。すなわち、カレントディレクトリをクッキー対象ディレクトリとし(ステップS51)、マッピング情報が存在しないので、マッピング処理を行うことなく、読み出し処理か記憶処理かを判断する(ステップS57)。この場合、読み出し処理であるので、CPU44は、クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリの全クッキーファイルを読み出す(ステップS59)。この場合、ディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2/wedge」用のクッキーファイルおよびその上位ディレクトリ用のクッキーファイルが読み出される。すなわち、受信装置4のハードディスクにおけるBMLデータとの間で生成されたクッキーファイルが読み出され、所定の表示が行われる。このようにして、マッピング情報を用いて、名前空間が異なるディレクトリ間でクッキーファイルを受け渡すことにより、スクリプトで指定されたクッキーファイルへの読み出し処理が実行され、必要な表示が為される。
【0169】
なお、図21ステップS61にて記述先ディレクトリが、クッキー処理用ディレクトリでも、その上位ディレクトリでもない場合には、指定されたクッキーファイルへの書き込みは禁止され、エラーメッセージを表示する(ステップS69)。
【0170】
かかる買い物履歴データを用いた決済処理については、従来と同様である。すなわち、図32が表示されている状態で、ボタン145を選択確定すると、決済処理のスクリプトが実行される。ここでは、決済処理のスクリプトとしては、コンテンツサーバ6のディレクトリ「http://www.shoppingmall.com」のCGIプログラム「account.cgi」を実行する処理を記述しておけばよい。かかる決済処理を実行するCGIプログラムは、通常のクッキーデータ読み出し処理の規格通り、当該プログラムが属するディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されたクッキーファイルについては、中身のクッキーデータを受け取ることができる。既に説明したように、ディレクトリ「http://www.shoppingmall.com/shop2」には、図30Cに示すようなクッキーファイルが対応づけられている。したがって、コンテンツサーバ6は、受信装置4に記憶されたかかるクッキーファイルの中身を受け取ることができる。かかる決済処理における送り先や支払方法の入力処理については、通常と同様であるので説明は省略する。
【0171】
7.〔マッピング情報およびパーシステントIDを用いた処理による効果〕
このように、マッピング情報を用いて、マッピング先のディレクトリに関するクッキーファイルを作成することにより、ストリームコンテンツ、蓄積コンテンツおよび通信コンテンツのいずれであっても、共通のクッキーファイル(1つ)に買い物履歴を記録することができ、これを利用した処理が可能となる。また、マッピングデータを各ファイルのディレクトリ構造を記述したリソースリスト中に格納させたので、ファイル検索時にあわせてマッピング先を特定することができる。したがって、前記マッピング情報として、マッピング元ディレクトリとマッピング先ディレクトリの対応テーブル形式で持つ場合と較べて、検索時間が不要となるという効果を奏する。なお、対応テーブルを用いることもできる。
【0172】
なお、本実施形態においては、マッピング情報を用いて、クッキー処理用ディレクトリを変更できるようにしている。したがって、指定された範囲においてのみ、共通のクッキーファイルとすることができる。これにより、従来のクッキー処理の制約であるドメインを越えるクッキーデータのやり取りが、指定された範囲内でのみ可能となるので、安全性と利便性を同時に達成することができる。
【0173】
また、蓄積コンテンツまたはストリームコンテンツを表示して入力した買い物情報をクッキーデータとして、インターネットコンテンツサーバにまとめて転送できるので、買い物をまとめて精算することができる。
【0174】
また、ドメインマッピング記述子にパーシステントIDが設定されている場合には、前記クッキーテーブルに削除対象から除外する度合いの高い永続的クッキーファイルとして記憶している。したがって、かかるクッキーファイルについては、操作者のアクセスに基づいて消去対象から除外することができる。
【0175】
8.〔その他の実施形態〕
なお、上記実施形態においては、放送データ中にいずれのディレクトリ用のクッキーファイルを永続的クッキーファイルとするかの識別子を含有させて放送する場合について説明したが、かかる永続的クッキーファイルとして記憶するクッキーファイルは、ユーザが特定するようにしてもよい。例えば、通信コンテンツサーバのドメインやパスをユーザが指定できるようにすればよい。
【0176】
また、上記実施形態においては、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子に前記マッピングデータおよびパーシステントIDが記述されているかよって、クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに前記マッピングデータおよびパーシステントIDが設定されているか判断するようにしたが、これに限定されない。
【0177】
なお、スクリプトにてクッキー設定先ディレクトリ、ドメインのいずれかまたは双方が省略された場合には、省略されたデータについては、一致すると判断してもよい。これにより、スクリプトの記述が簡易となる。
【0178】
また、上記実施形態においては、消去可能クッキーファイルである通常クッキーファイルと、非消去対象クッキーファイルである永続的クッキーファイルの2種類に分ける場合について説明したが、各クッキーファイルについて、消去対象から除外する度合いを記憶するようにしてもよい。
【0179】
なお、永続的クッキーファイルとして記憶する場合に、スクリプトで指定されたドメインパスが同じで、かつ、ネームがpersistentである通常クッキーファイルが存在する場合も考えられる。この場合には、当該、通常クッキーファイルを永続的クッキーファイルに変更して、スクリプトで指定されたデータを追記するようにすればよい。かかる処理は、ステップS73とステップS75の間、またはステップS75とステップS79の間で判断すればよい。また、この場合、当該通常クッキーファイルを削除して、新しい永続的クッキーファイルを生成するようにしてもよい。
【0180】
また、上記実施形態においては、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にマッピングデータおよびパーシステントIDが設定されている場合について説明したが、かかるマッピングデータおよびパーシステントIDを受信装置側に与える手法については、これらには限定されず、例えば、ディレクトリとこれらとの対応テーブルを別途送信するようにしてもよい。
【0181】
なお、クッキー処理用ディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子にパーシステントIDが設定されている場合に、スクリプトで別の名前を指定していた場合には、強制的に当該永続的クッキーファイルの名前はpersistentとしてもよい。
【0182】
また、上記実施形態において、クッキーデータをクッキーファイルで管理する場合について説明したが、要するにクッキーデータを記憶できればよく、クッキーデータを管理できる形式であればどのようなものであってもよい。
【0183】
なお、受信装置に、パーシスタントIDとディレクトリ(絶対パス形式にて)との対応テーブルをあらかじめ記憶しておき、スクリプトで指定されたクッキー設定先のディレクトリが当該対応テーブルと一致するか否かで、前記永続的クッキーファイルとして記憶をするかを決定するようにしてもよい。かかる対応テーブルは、放送データにより書き換えるようにしてもよく、また、センターコンピュータからの書き換え命令により書き換えるようにしてもよい。
【0184】
また、上記実施形態においては、あるディレクトリをルートディレクトリ方向に探索して最初に存在するドメインマッピング記述子をそのディレクトリに対して効力を有するドメインマッピング記述子として、前記判断を行ったが、最初に発見されたものについては設定されていない場合には、さらに上位のドメインマッピング記述子に設定されているかを判断し、存在する場合には、そのディレクトリについては、ドメインマッピング記述子にマッピング情報やパーシステントIDが設定されているとして上記処理を行ってもよい。
【0185】
なお、クッキーファイルは、それぞれ別々のファイルとして管理してもよく、また、1のファイルとしてまとめても管理するようにしてもよい。
【0186】
上記実施形態では、オンラインショッピングの場合を例として示したが、クッキーデータを受け渡すと好ましいクイズ番組、アンケート調査などの双方向の処理を行う他のコンテンツについても同様に適用することができる。
【0187】
なお、本実施形態においては、名前空間が異なる場合として、通信系コンテンツを管理する名前空間、蓄積型コンテンツを管理する名前空間、および、ストリームコンテンツを管理する名前空間を例として説明したが、同じ系列の名前空間、たとえば、同じ蓄積型コンテンツを管理する名前空間間、およびストリームコンテンツを管理する名前空間間でも、同様に適用することができる。このように、本実施形態においては、名前空間が異なるディレクトリとは、2つのディレクトリが全く同じディレクトリに属しない場合を意味する。
【0188】
また、上記実施形態では、無線放送について説明したが、有線放送やインターネットを利用した場合も同様に適用することができる。さらに、1対多の場合(いわゆる一斉放送)だけでなく、1対1で送受信するような場合にも適用することができる。
【0189】
さらに、インターネットにおける異なるドメインサーバー間のクッキーファイルの受け渡しについても名前空間が異なるとして同様に、適用することができる。
【0190】
また、上記実施形態においては、ストリームコンテンツ、蓄積コンテンツおよび通信コンテンツの三者の間で共通のクッキーファイルを作成したが、いずれか2者間(ストリームコンテンツと蓄積コンテンツ間、ストリームコンテンツと通信コンテンツ間、ストリームコンテンツと通信コンテンツ間)のいずれの組み合わせも可能である。
【0191】
なお、この場合、マッピング先、すなわち、クッキーデータを作成する仮想ディレクトリは、双方向の通信コンテンツ提供サーバとなる。
【0192】
また、かかるマッピング元およびマッピング先のディレクトリに所属するリソースを表示する範囲で、表示を切り換えている場合には、browser.uregの値をリセットしないようにしてもよい。
【0193】
なお、上記実施形態においては、各リソースの指定を従来のBSデータ放送と同様である場合について説明したが、各リソースの指定については、これに限定されない。
【0194】
なお、上記実施形態においては、操作者が入力したデータをクッキーデータとして受け渡す場合について説明したが、通常のクッキーデータの使用法であれば、どのようなものであっても適用可能であり、例えば、ユーザIDやパスワードの入力補助(支援)、操作者の表示コンテンツの履歴情報の取得などとしても適用することができる。また、ユーザの入力に対応して生成された結果データを受け渡すこともできる。
【0195】
また、本実施形態においては、現行BSデータ放送のように、ストリームコンテンツ(放送コンテンツ)の各モジュール内では各コンテンツが階層構造でない場合について説明したが、各モジュール内が階層構造であっても同様に適用することができる。
【0196】
上記実施形態においては、クッキーファイル作成時にマッピング先のディレクトリ用のクッキーファイルを作成し、クッキーファイル読み出し時には、通常のクッキーファイル読み出し処理をする。これにより、蓄積コンテンツやストリームコンテンツのように、双方向の通信処理を行わない名前空間においても、特別の転送用のプログラムを作成することなく、クッキー処理を用いてデータ受け渡しが可能となる。
【0197】
また、クッキーファイルに記憶するデータとして、ユーザの入力したデータを例として説明したが、それ以外でも、通常のクッキーファイルに値として記憶しておくことが望ましいものについては同様にクッキーファイルに記憶することができる。
【0198】
上記実施形態においては、記憶時にマッピングしてクッキーファイルを生成し、さらに、読み出し時もマッピング先のクッキーファイルを読み出す場合についても説明したが、いずれか一方でもよい。
【0199】
上記実施形態においては、マッピング先のディレクトリと、当該マッピング先のディレクトリと関連づけられたディレクトリのパス名が同じで、且つ実在する場合(/shop2)について説明した。しかし、これに限定されず、実在しない場合も可能である。図33Aに、実在しない場合の例を示す。この例ではさらに、マッピング情報の付加されたディレクトリを別のパス名でマッピングさせる場合を示している。放送データのディレクトリ「/store/root/bcstore」にマッピング情報として、マッピング先ディレクトリのドメイン名「www.shop1.co.jp/internetshop2」、パス名「internetshop2」が記述されている。これにより、図33Bに示すように、通信系のコンテンツを管理するディレクトリ「www.shop1.co.jp」にディレクトリ「www.shop1.co.jp/internetshop2」が仮想的に存在し、かかるディレクトリ「www.shop1.co.jp/internetshop2」に「mall1」、「mall2」以下のディレクトリが所属すると擬制したクッキー処理が可能となる。
【0200】
なお、マッピング情報で指定されたパスのディレクトリがマッピング先ディレクトリに実在しない場合はもちろん、実在する場合であってもよい。仮に同じパス名のディレクトリが仮想的に存在するとしても、クッキー処理だけであれば、特に問題はないからである。
【0201】
また、上記実施形態においては第1のディレクトリが第2のディレクトリを管理する1階層上のディレクトリに仮想的に所属すると擬制して、クッキー処理を行う場合について説明した。しかし、これに限定されず、第1のディレクトリが第2のディレクトリに仮想的に所属すると擬制して前記クッキー処理を行うようにしてもよい。
【0202】
また、上記実施形態においてはマッピング情報によって第1のディレクトリと第2のディレクトリとを関連づけるようにしたが、両ディレクトリの関連付けについては特にこれに限定されない。
【0203】
また、上記実施形態においては、通信コンテンツも放送コンテンツと同様に、BMLデータで記述されている場合について説明したが、他の構造記述型言語記述データ、例えば、HTMLやXMLで記述されている場合には、かかる言語を解釈できる機能を受信装置に搭載すればよい。
【0204】
本実施形態においては、図5に示す機能を実現する為に、CPUを用い、ソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよい。
【0205】
なお、プログラムの一部の処理をオペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
【0206】
なお、上記コンピュータ可読のクッキー処理プログラムにおいては、ディレクトリ構造でデータを管理するコンピュータに、カレントディレクトリまたはその上位ディレクトリにクッキーデータを設定する処理を実行させるためのクッキー処理プログラムであって、前記カレントディレクトリまたはその上位ディレクトリのいずれかにマッピング先ディレクトリを特定するマッピング情報が存在する場合には、前記クッキーデータ設定対象のディレクトリが、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリであるか否か判断し、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリである場合には、当該クッキーデータの設定を許可する。このように、前記マッピング情報が存在する場合には、前記クッキーデータ設定対象のディレクトリが、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリであるか否か判断し、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリである場合には、当該クッキーデータの設定を許可することにより、前記クッキーデータ設定対象のディレクトリと異なるディレクトリまたはその下位ディレクトリからも、設定可能となる。したがって、参照・記憶処理できる範囲のディレクトリを任意に設定することができる。これにより、所望の範囲にて共通のクッキーデータを設定することができる。
【0207】
また、本発明にかかるコンピュータ可読のクッキー処理プログラムにおいては、ディレクトリ構造でデータを管理するコンピュータに、特定のディレクトリまたはその下位ディレクトリからのみ参照・記憶処理を実行させるためのクッキー処理プログラムであって、前記特定のディレクトリまたはその上位ディレクトリのいずれかにマッピング先ディレクトリが存在する場合には、前記特定のディレクトリ用のクッキーデータではなく、前記マッピング先ディレクトリ用のクッキーデータとして、参照・記憶処理を行う。このように、前記マッピング先ディレクトリが存在する場合には、前記特定のディレクトリ用のクッキーデータではなく、前記マッピング先ディレクトリ用のクッキーデータとして、参照・記憶処理を行うことにより、特定のディレクトリ用のクッキーデータを、当該ディレクトリまたはその下位ディレクトリからだけでなく、マッピング先ディレクトリまたはその下位ディレクトリからも、参照・記憶処理が可能となる。したがって、参照・記憶処理できる範囲のディレクトリを任意に設定することができる。これにより、所望の範囲からクッキーデータの参照・記憶処理が可能となる。
【0208】
また、本発明にかかるコンピュータ可読のクッキー処理プログラムにおいては、ディレクトリ構造でデータを管理するコンピュータに、特定のディレクトリまたはその下位ディレクトリからのみ参照・記憶処理を実行させるためのクッキー処理プログラムであって、前記特定のディレクトリまたはその上位ディレクトリのいずれかにマッピング先ディレクトリを特定するマッピング情報が存在する場合には、前記特定のディレクトリ用のクッキーデータに代えて、前記マッピング先ディレクトリ用に、前記マッピング指定されたディレクトリが仮想的に存在すると取り扱って前記クッキーデータの参照・記憶処理をする。このように、前記マッピング情報が存在する場合には、前記特定のディレクトリ用のクッキーデータに代えて、前記マッピング先ディレクトリ用に、前記マッピング指定されたディレクトリが仮想的に存在すると取り扱って前記クッキーデータの参照・記憶処理することにより、前記特定のディレクトリ用のクッキーデータを、当該ディレクトリまたはその下位ディレクトリからだけでなく、マッピング先ディレクトリまたはその下位ディレクトリからも、参照・記憶処理が可能となる。したがって、参照・記憶処理できる範囲のディレクトリを任意に設定することができる。これにより、所望の範囲からクッキーデータの参照・記憶処理をすることができる。
【0209】
また、本発明にかかる画像データ表示装置は、構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データに基づいて、表示装置に表示させる画像データを生成する画像データ表示装置であって、1)前記構造記述型言語記述データをディレクトリ構造にて管理する第1のディレクトリ管理装置から、前記構造記述型言語記述データを受け取る構造記述型言語記述データ受け取り手段、2)前記受け取った構造記述型言語記述データに基づき、表示装置に表示する画像データを生成する画像データ生成手段、3)前記表示装置に表示された画像データに基づいて、ユーザがデータ入力を行うと、当該構造記述型言語記述データ中にデータ保持指令を含むスクリプトが存在する場合には、当該スクリプトで指定された受け渡し対象ディレクトリが、前記第1のディレクトリ管理装置内のディレクトリであるか否か判断し、前記第1のディレクトリ管理装置内のディレクトリである場合には、前記受け渡し対象ディレクトリ用の受け渡し可能データとして保持するデータ保持手段、4)前記第1のディレクトリ管理装置とは別の第2のディレクトリ管理装置のディレクトリが、前記受け渡し対象ディレクトリとして前記スクリプトにて指定されている場合には、前記データ保持手段は、前記表示装置に表示する画像データを生成する構造記述型言語記述データに、前記第2のディレクトリ管理装置のディレクトリのいずれかをマッピング先ディレクトリとして特定するマッピング情報が存在するか否か判断し、存在する場合には、前記第2のディレクトリ管理装置のディレクトリ用の受け渡し可能データとして保持する。このように、前記マッピング情報が存在する場合には、前記受け渡し対象ディレクトリが、前記第2のディレクトリ管理装置のディレクトリであるか否か判断し、そうである場合には、前記受け渡し可能データとして保持することにより、前記第2のディレクトリ管理装置のディレクトリからも、前記受け渡し要求が可能となる。したがって、受け渡し対象ディレクトリを任意に設定することができる。これにより、所望の範囲にて前記受け渡しが可能となる
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムは、第1の名前空間にて管理されるデータに関するクッキーデータ処理について、前記第1の名前空間にて管理されるデータを、第2の名前空間にて管理されるデータと擬制して、クッキー処理を行う。したがって、第1の名前空間と第2の名前空間との間では、クッキー処理の規則に則ってセキュリティーを確保しつつ、異なる名前空間間でクッキー処理が可能となる。これにより、利便性がより向上する。
【0210】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムは、第1の名前空間にて管理されるデータが前記第1の名前空間の第1のディレクトリで、第2の名前空間にて管理されるデータが前記第2の名前空間の第2のディレクトリでそれぞれ管理されており、かつ、前記第1のディレクトリと前記第2のディレクトリが関連づけされている場合には、前記第1のディレクトリにて管理されるデータは、前記第2のディレクトリにて管理されていると擬制して、クッキー処理を行う。したがって、前記第1のディレクトリ用でなく、これに関連づけられた第2のディレクトリ用のクッキーデータと擬制したクッキー処理が可能となる。
【0211】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムは、前記第1のディレクトリが前記第2のディレクトリに仮想的に所属すると擬制して、前記クッキー処理を行う。したがって、第1のディレクトリを前記第2のディレクトリに仮想的に所属させたクッキー処理が可能となる。
【0212】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムは、前記第1のディレクトリが、前記第2のディレクトリを管理する1階層上のディレクトリに仮想的に所属すると擬制して、前記クッキー処理を行う。したがって、第1のディレクトリを前記第2のディレクトリの1階層上のディレクトリに仮想的に所属させたクッキー処理が可能となる。
【0213】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムは、前記第1のディレクトリに前記第2のディレクトリとのマッピング情報が存在する場合には、前記第1のディレクトリと前記第2のディレクトリとが関連づけされているとして、前記クッキー処理を行う。したがって、前記第1のディレクトリにマッピング情報を付加すれば、前記擬制したクッキー処理が可能となる。
【0214】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムは、前記第1の名前空間におけるデータが第2の名前空間にて管理されているものと擬制したクッキーデータ生成処理を行う。このように、クッキーデータ生成時に、前記第2の名前空間におけるデータ用のクッキーデータを生成することにより、クッキー読み出し時には、通常のクッキー読み出し処理をするだけで、前記異なる名前空間間でのクッキー処理が可能となる。
【0215】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムにおいては、前記クッキー処理は、前記第1の名前空間におけるデータが第2の名前空間にて管理されているものと擬制したクッキーデータ生成処理であり、カレントディレクトリが第1の名前空間に管理されている場合に、前記生成されるクッキーデータが前記カレントディレクトリの上位ディレクトリに該当するか否かを判断するにあたって、前記第2のディレクトリの上位ディレクトリについても、前記上位ディレクトリであると判断して、クッキーデータを生成する。したがって、カレントディレクトリまたはその上位のディレクトリに関してだけ、クッキーデータの生成ができるというクッキー生成規則が適用される場合であっても、関連づけられたディレクトリまたはその上位ディレクトリにおいても、クッキーデータの生成が可能となる。これにより、クッキー読み出し時には、通常のクッキー読み出し処理をするだけで、前記異なる名前空間間でのクッキー処理が可能となる。
【0216】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムにおいては、前記クッキー処理は、前記第1の名前空間におけるデータが第2の名前空間にて管理されているものと擬制したクッキーデータ読み出し処理である。したがって、クッキーデータ生成時には、通常のクッキーデータ生成処理をするだけで、前記異なる名前空間間でのクッキー処理が可能となる。
【0217】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムにおいては、前記クッキー処理は、前記第1の名前空間におけるデータが第2の名前空間にて管理されているものと擬制した読み出し処理であり、カレントディレクトリが第2の名前空間に管理されている場合に、前記読み出されるクッキーデータが前記カレントディレクトリの上位ディレクトリに該当するか否かを判断するにあたって、前記第1のディレクトリの上位ディレクトリについても、前記上位ディレクトリであると判断して、クッキーデータを読み出す。したがって、カレントディレクトリまたはその上位のディレクトリ用のクッキーデータが読み出しできるというクッキー読み出し規則が適用される場合であっても、関連づけられたディレクトリまたはその上位ディレクトリ用のクッキーデータの読み出しが可能となる。これにより、クッキーデータ生成時には、通常のクッキーデータ生成処理をするだけで、前記異なる名前空間間でのクッキー処理が可能となる。
【0218】
また、本発明にかかるクッキー処理プログラムにおいては、前記第1の名前空間は、放送データを管理する受信装置が管理する名前空間であり、前記第2の名前空間は、インターネットに接続されるサーバが管理する名前空間である。したがって、放送データと通信データ間で、実質上クッキーデータのやりとりが可能となる。
【0219】
また、本発明にかかる画像データ表示装置は、構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データに基づいて、表示装置に表示させる画像データを生成する画像データ表示装置であって、1)前記構造記述型言語記述データをディレクトリ構造にて管理する第1のディレクトリ管理装置から、前記構造記述型言語記述データを受け取る構造記述型言語記述データ受け取り手段、2)前記受け取った構造記述型言語記述データを表示装置に表示する画像データを生成する画像データ生成手段、3)前記画像データに基づいて、ユーザがデータ入力を行うと、当該構造記述型言語記述データ中にクッキーデータの保持を指示するデータ保持指令を含むスクリプトが存在する場合には、当該スクリプトで指定された受け渡し対象ディレクトリが、当該構造記述型言語記述データファイルの属するディレクトリまたはその上位ディレクトリであるか否か判断し、当該構造記述型言語記述データファイルの属するディレクトリまたはその上位ディレクトリである場合には、前記入力されたデータを前記受け渡し対象ディレクトリ用の受け渡し可能データとして保持するデータ保持手段を備え、4)前記データ保持手段は、前記構造記述型言語記述データファイルの属するディレクトリまたはその上位ディレクトリのいずれかにマッピング先ディレクトリを特定するマッピング情報が存在する場合には、前記受け渡し対象ディレクトリが、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリであるか否か判断し、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリである場合には、受け渡し可能データとして保持する。このように、前記マッピング情報が存在する場合には、前記受け渡し対象ディレクトリが、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリであるか否か判断し、前記マッピング先ディレクトリまたはその上位ディレクトリである場合には、前記受け渡し可能データとして保持することにより、前記受け渡し対象ディレクトリと異なるディレクトリまたはその下位ディレクトリからも、前記受け渡し要求が可能となる。したがって、受け渡し対象ディレクトリを任意に設定することができる。これにより、所望の範囲にて前記受け渡しが可能となる。
【0220】
また、本発明にかかる画像データ表示装置においては、前記マッピング情報はディレクトリ構造のディレクトリ管理情報に含有されている。したがって、ファイル特定時にあわせてマッピング先を特定することができるので、マッピング先の検索処理が不要となる。
【0221】
また、本発明にかかる画像データ表示装置は、セットトップボックスであり、前記第1のディレクトリ管理装置は、コンテンツがディレクトリ構造で送信された放送データを記憶する記録部であり、前記第2のディレクトリ管理装置は、インターネットに接続されたコンテンツサーバであり、各コンテンツがディレクトリ構造で管理されている。したがって、放送コンテンツにて入力した受け渡し可能データをインターネット通信コンテンツに受け渡すことができる。
【0222】
また、本発明にかかるセットトップボックスにおいては、前記第1のディレクトリ管理装置は、コンテンツがディレクトリ構造で送信された放送データをハードディスクにあらかじめ蓄積記憶するとともに、現在受信中の放送データを順次記憶する。したがって、蓄積型コンテンツ、ストリームコンテンツおよびインターネット通信コンテンツ間で操作者の操作に基づいた処理結果データの受け渡しが可能となる。
【0223】
また、本発明にかかるセットトップボックスにおいては、表示画面が前記マッピング情報で関連づけられたディレクトリの範囲内で切り換えられている場合には、browser.uregの値を保持する。したがって、所定の範囲でbrowser.uregの値を共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示画面の一例を示す図である。
【図2】コンテンツサーバのディレクトリ構造を示す図である。
【図3】蓄積データのディレクトリ構造を示す図である。
【図4】マッピングの概念を説明する図である。
【図5】この発明にかかる一実施形態の概要図である。
【図6】送信装置の機能ブロック図である。
【図7】受信装置のハードウエア構成を示す図である。
【図8】クッキーテーブルの構造を示す図である。
【図9】永続的クッキーテーブルの構造を示す図である。
【図10】 DDBメッセージのデータ構造を示す図である。
【図11】データDIIのデータ構造を示す図である。
【図12】リソースリストデータ構造を示す図である。
【図13】蓄積データのディレクトリ構造を示す図である。
【図14】コンテンツ蓄積処理プログラムのフローチャートを示す図である。
【図15】放送データのディレクトリ構造を示す図である。
【図16】リソースを読み出して表示する処理のフローチャートである。
【図17】画面表示例を示す図である。
【図18】画面表示例を示す図である。
【図19】画面表示例を示す図である。
【図20】画面表示例を示す図である。
【図21】クッキー処理のフローチャートである。
【図22】クッキー処理のフローチャートである。
【図23】クッキー処理のフローチャートである。
【図24】新たなクッキーファイル記憶後のクッキーテーブルを示す図である。
【図25】新たなクッキーファイル書き込み後の永続的クッキーテーブルを示す図である。
【図26】画面表示例を示す図である。
【図27】画面表示例を示す図である。
【図28】画面表示例を示す図である。
【図29】画面表示例を示す図である。
【図30】クッキーファイルに記憶されるクッキーデータの一例を示す図である。
【図31】画面表示例を示す図である。
【図32】画面表示例を示す図である。
【図33】マッピングの概念を説明する図である。
【符号の説明】
4・・・受信装置
12・・・受信部
13・・・インターネット処理部
14・・・クッキー処理部
22・・・制御部
24・・・蓄積部
Claims (3)
- 構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データで構成されたコンテンツファイルおよびそれらコンテンツファイルのディレクトリ構造を記憶する送信装置から送信された前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造を受信する受信手段、
前記受信したコンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造データを記憶する記憶手段、
読み出し対象となったコンテンツファイルの構造記述型言語記述データにクッキーデータの書き込みまたは読み出し指令が存在する場合には、当該読み出し対象となったコンテンツファイルが存在するディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして、クッキー処理を行うクッキー処理手段、
を備えた受信装置であって、
前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理を行う前に、前記記憶手段に記憶したディレクトリ構造データを参照して、前記受信装置とネットワーク接続されるコンテンツサーバの当該読み出し対象となったコンテンツファイルに対応づけられるディレクトリとマッピングするマッピング情報が、前記クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されているか否か判断し、設定されていると判断した場合には、当該マッピング先のディレクトリに前記クッキー処理用ディレクトリおよびその下位ディレクトリが属するものとして、前記クッキー処理を行う、
前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理がクッキーデータの書き込みである場合で、かつ、いずれかのクッキーデータを削除しないと新規クッキーデータを記憶できない場合には、通常クッキーデータのうち古いクッキーデータを削除して新たな通常クッキーデータを記憶する、
を特徴とするクッキー処理機能付き受信装置において、
前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理用ディレクトリに永続的クッキー特定識別子が付与されているか否か判断し、当該識別子が付与されているクッキーデータを、前記通常クッキーデータとは異なり削除対象としない非消去対象クッキーデータとして記憶すること、
を特徴とする受信装置。 - 構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データで構成されたコンテンツファイルおよびそれらコンテンツファイルのディレクトリ構造を記憶する送信装置から、前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造を送信し、
受信装置にて、1)前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造データを受信すると、これを記憶するとともに、2)読み出し対象となったコンテンツファイルの構造記述型言語記述データにクッキーデータの書き込みまたは読み出し指令が存在する場合には、当該読み出し対象となったコンテンツファイルが存在するディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして、クッキー処理を行うクッキー処理方法であって、
前記受信装置は、前記クッキー処理を行う前に、前記記憶手段に記憶したディレクトリ構造データを参照して、前記受信装置とネットワーク接続されるコンテンツサーバの当該読み出し対象となったコンテンツファイルに対応づけられるディレクトリとマッピングするマッピング情報が、前記クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されているか否か判断し、設定されていると判断した場合には、当該マッピング先のディレクトリに前記クッキー処理用ディレクトリおよびその下位ディレクトリが属するものとして、前記クッキー処理を行うとともに、前記クッキー処理がクッキーデータの書き込みである場合で、かつ、いずれかのクッキーデータを削除しないと新規クッキーデータを記憶できない場合には、通常クッキーデータのうち古いクッキーデータを削除して新たな通常クッキーデータを記憶する、
を特徴とするクッキー処理方法において、
前記受信装置は、前記クッキー処理用ディレクトリに永続的クッキー特定識別子が付与されているか否か判断し、当該識別子が付与されているクッキーデータを、前記通常クッキーデータとは異なり削除対象としない非消去対象クッキーデータとして記憶すること、
を特徴とするクッキー処理方法。 - チューナ、トランスポートストリームデコーダ、AVデコーダ、モデムおよびCPUを備えた受信装置を、
構造記述型言語で記述された構造記述型言語記述データで構成されたコンテンツファイルおよびそれらコンテンツファイルのディレクトリ構造を記憶する送信装置から送信された前記コンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造を受信する受信手段、
前記受信したコンテンツファイルおよびそのディレクトリ構造データを記憶する記憶手段、
読み出し対象となったコンテンツファイルの構造記述型言語記述データにクッキーデータの書き込みまたは読み出し指令が存在する場合には、当該読み出し対象となったコンテンツファイルが存在するディレクトリをクッキー処理用ディレクトリとして、クッキー処理を行うクッキー処理手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理を行う前に、前記記憶手段に記憶したディレクトリ構造データを参照して、前記受信装置とネットワーク接続されるコンテンツサーバの当該読み出し対象となったコンテンツファイルに対応づけられるディレクトリとマッピングするマッピング情報が、前記クッキー処理用ディレクトリまたはその上位ディレクトリに設定されているか否か判断し、設定されていると判断した場合には、当該マッピング先のディレクトリに前記クッキー処理用ディレクトリおよびその下位ディレクトリが属するものとして、前記クッキー処理を行う、
前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理がクッキーデータの書き込みである場合で、かつ、いずれかのクッキーデータを削除しないと新規クッキーデータを記憶できない場合には、通常クッキーデータのうち古いクッキーデータを削除して新たな通常クッキーデータを記憶する、
前記クッキー処理手段は、前記クッキー処理用ディレクトリに永続的クッキー特定識別子が付与されているか否か判断し、当該識別子が付与されているクッキーデータを、前記通常クッキーデータとは異なり削除対象としない非消去対象クッキーデータとして記憶すること、
を特徴とするプログラム。
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