JP4242257B2 - ビニルハウス用パッカ - Google Patents

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Description

この発明は、ビニルハウスに関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、それに用いる部品等を製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(視 点)
我が国は、南北に細長い国土を有し、その地形も内陸や内海、島、山地、平地、盆地、傾斜地等のように複雑である上、周囲を海に囲まれ、各種の海流や、夏季に勢力を強める太平洋高気圧、および冬季にシベリアから張り出す寒気団等の影響を強く受ける等、各地で気象条件が大きく異なるという独特の気候風土を有しており、そうした厳しい自然環境を克服して安定した農業を維持するため、長い期間の努力と経験とを重ねた結果、土地々々に応じた様々な栽培形態が展開、定着してきており、太陽エネルギーを有効利用するようにした簡易施設としてのビニルハウスも、そうした目的で創出された物の一例といえる。
このビニルハウスは、作物を適温に保つと共に、風雨の影響から作物を守り、灌水、施肥管理、病虫害対策等、栽培期間中の作物の育成、管理に有利である上、年間を通じ、同じ作物を栽培する周年栽培を実現することができる等、露地栽培に比較して有利な点が多く、しかも簡易な施設であって経済的な負担も少なくて済み、導入し易いという特徴も手伝って、広い農地を有さず、四季を通じて大きく気候を変化させる自然環境の中で、良質な農作物を安定生産したいとする我が国の農業事情にうまく適合したことから、トンネル栽培用の小型のものをはじめ、花卉類や野菜類栽培用の中形のもの、そしてサクランボ等果樹栽培用の大型のもの等、様々な用途、サイズのものとして全国的に広く普及、利用され、施設型農業の隆盛を見るに至っている。
このように広く普及しているビニルハウス、特に中型、大型に属すビニルハウスの多くは、一般的に複数本のパイプフレームを棟方向に所定間隔を隔てるようにして配置させて丸屋根式、片屋根式、両屋根式、または二重勾配式等のパイプハウスを形成し、その外側表面に塩化ビニル等のプラスチックシートを張設した構造となっているが、この構造において欠かせないハウスシート(ビニルシート)は、単年または数年に渡って使用している中に、風雨や日光および寒暖の差等の過酷な気象条件の下に晒され続け、次第に劣化して透光性が低下し、太陽光の取り込みを充分に行えなくしてしまう外、弾力を失って強風や降雨、雹、積雪等の外力によって容易に破けてしまうという事態を招いてしまうといった不都合があるために、また、桜桃を栽培する農家にあっては、梅雨期が桜桃果実の成熟期に重なることに起因する裂果の発生を防止するために、同時季には高所におけるハウスシートの張着作業が不可欠となるだけではなく、降雪地帯等では、農閑期となる冬期間の雪害や風害等から施設を守らなければならないという切実な問題も付随して、必要に応じてその都度パイプハウスから取り外し、再び張設し直す等といった危険な高所での作業が必ず伴うことになる。
(従来の技術)
このようなハウスフレーム外側に被着されたビニルシートの要所々々を効率的に仮固定するのに最適な部品として、一般にパッカと通称される合成樹脂製のクリップ部品が用いられており、その典型例として、例えば登録実用新案第3035219号公報「ビニールハウス用フィルムホルダー」に開示された、円筒形の一部を縦方向に切欠して開口部を形成した断面円弧状の薄手の合成樹脂製ホルダー本体の、前記開口部の両方端に、互いに外向きの軟質合成樹脂製支持片を延設し、ホルダー本体の開口部両端角部を支持片と共にアール状にカットしたことにより、ビニールシートを破損させず、且つ皺の発生を防止可能となるようにした片岡考案を挙げることができる。
この片岡考案に代表される従来型のパッカは、ビニルシートをハウスフレームに張設する際には、ワンタッチで嵌合、装着することによってビニルシートを強固に張着することができて非常に重宝するが、しかし、一旦装着してしまったパッカを取り外そうとする場合は今度はそうは簡単には離脱させることができず、特に、非力な高齢者や女性等とって素手で取り外すこと等は到底不可能であり、そうかといってその為に工具類を不用意に使用したりすると今度はビニルシートを破ってしまう虞れがあったり、あるいはハウスフレームに傷を付けて鍍金層を剥がしたりしてパイプハウス自体の寿命を縮めてしまう虞れもある等、効率的な取外し作業をし難くしていた。
そこで、このような弊害を取り除き、取外し作業の安全性と効率アップとを意図したものに、例えば登録実用新案第3028033号公報の、中空円筒形を縦方向に切欠させて縦開口を形成し、断面円弧状に形成されたパッカ本体を有し、その縦開口の何れか端部側には拡大開口部が設けられ、その拡大開口部の端部には手掛かり部が突設され、ハウスフレームへの嵌合、脱着を容易に行うことができるようにした「ビニルハウス用パッカ」考案等の開発、提案もなされているが、円筒形周壁外面の左右側に突設された手掛かり部は、その寸法を慎重に設定したものとしなければ、場合によって風に煽られたビニルシートがそれに頻繁に接触して破損を招いてしまう虞れがある上、取り外す際に左右側双方の手掛かり部を同時に把持して引き外そうとすると、左右外側からハウスフレームに向けて円筒形周壁面を押圧してしまって不要な摩擦抵抗を生み、かえって取り外しを難しくしてしまうことも懸念されるものであった。
(1)登録実用新案第3035219号公報 (2)登録実用新案第3028033号公報
(問題意識)
以上のようにこれまでに開発されたビニルハウス用のパッカの多くは、装着の際の作業性と、ビニルシートのハウスフレームへの確実な張着性能とを追求したものが殆どであって、取り外しの際の利便性を考慮したものは希であり、離脱操作の機能を高めたものがあっても、必ずしも非力な高齢者や女性が簡便且つ容易に取り外しできるものとはなっておらず、やはりある程度の腕力や熟練を必要とされるものであるというのが実情であった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、非力な高齢者や女性等であっても、その非力な範囲内で比較的簡便且つ迅速に脱着することができるようにしたパッカを提供できないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のビニルハウス用パッカを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する一実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のビニルハウス用パッカは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、鋼管等からなるハウスフレームの外径に略匹敵する内径とした所定長さの円筒体またはそれに近似する筒体の周壁を、その軸心に沿う方向に所定巾切り落として嵌着口となし、該嵌着口に臨む周壁縁の一側縁と、これに対峙する他側縁との双方を、ハウスフレーム外周に嵌合、抱着状とするよう、互いに外側に向けて湾曲状に拡開してなる形状のパッカ本体に形成し、該パッカ本体の円筒状に形成された外周壁には、その長さ方向の中央付近および両端寄りを含む、長さ方向に均衡する配置の複数箇所の夫々に装着用溝を形成したものとした上、少なくとも何れか一方端寄りの装着用溝を残した他の全ての装着用溝には、略C型断面状の短尺円筒形状とした金属バネ製の補助金具を夫々嵌着する一方、少なくとも当該一方端寄りの装着用溝だけは、同装着用溝の両下端が臨むこととなるパッカ本体嵌着口の一側縁部分と他側縁部分とを夫々上方に向けて切り欠いた切欠き付きのものに形成しておいた上、該装着用溝には、略C型断面状の短尺円筒形状とした金属バネ製の補助金具であって、この略C型形状の開放部分一方端には所定長の離脱用操作紐の基端を結着してしまい、同他方端には該離脱用操作紐を進退、摺動自在に挿通した別構造の補助金具を嵌着するようにすることにより、当該離脱用操作紐がパッカ本体嵌着口両切欠きに案内されると共に、同離脱用操作紐は、その先端側に設けたループ状の操作端がわ方向だけに牽引操作するようにしてなるものとした構成を要旨とするビニルハウス用パッカである。
以上のとおり、この発明のビニルハウス用パッカによれば、何よりも先ず、パッカ本体の長さ方向何れか一方端寄りの、嵌着口に臨む周壁縁の中の一側縁付近に、離脱用操作紐の基端を結着し、同結着箇所に対峙する周壁縁の他側縁付近に、該離脱用操作紐を進退、摺動自在に案内する切欠き、または通孔もしくは切欠き付き通孔を形成したことにより、ハウスフレームにビニルシートを張着する場合には、外側にビニルシートを被着したハウスフレームに、当該ビニルハウス用パッカの嵌着口を押圧し、簡便に抱着させたて強固に、仮固定状とすることが可能なので、迅速且つ容易な作業によって皺や破損を生じさせることなくビニルシートを張着することができ、更に、ビニルシートを取り外すときには、パッカ本体から外部に延伸されている離脱用操作紐を牽引操作することにより、パッカ本体自らがハウスフレームから分離するよう離脱させることができることから、従前までのような強い引き剥がし力が不要となり、非力な高齢者や女性等にも効率的にビニルシートの撤去あるいは交換作業を行うことができるようになるという秀れた特徴が得られるものである。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
パッカ本体は、ハウスフレーム適所の周面にビニルシートを被着状とするよう外側から嵌合、抱着状とすることにより、ビニルシートをハウスフレームに対して張着した状態に仮固定状とすることを可能とする機能を果たすものであり、ハウスフレームの周面に180度を越える角度範囲で抱着可能であり、しかもハウスフレームに対して繰り返し脱着、利用可能なものとし、より具体的には、円筒体またはそれに近似する筒体の周壁を、その軸心に沿う方向に所定巾切り落として嵌着口を形成したものとしなければならず、例えばそれ自体が、ある程度の弾性を有する合成樹脂成型品か、あるいは金属板のプレス成型品からなるものとするのが望ましく、更に、抱着力を強化する一個または複数個のバネ部材を別体あるいは一体に設けたものとすることが可能である。
パッカ本体の周壁内面は、その一部もしくは略全面が、ハウスフレームの周面に接合状となるよう形成すべきであり、ハウスフレーム周面に被着されたビニルシートをできるだけ広い面積で抱着可能とするようにして形成すべきであり、必要に応じて離脱用操作紐が、嵌合状に装着可能な抱着中における操作紐用の収容溝を形成したものとしても差し支えはない。
また、パッカ本体は、その嵌着口に臨む周壁縁の中の一側縁付近に、離脱用操作紐の基端を結着したものとしなければならないが、その結着部分には補強金具を設けたり、あるいはパッカ本体外周面に装着されるか、もしくはインサート成型された抱着力強化用の補助金具の一部に結着したものとすることができる外、基端結着部分から、これに対峙する他側縁付近に掛け渡された離脱用操作紐の基端側付近となる一方側縁に、離脱用操作紐の中途箇所が通過可能な形状、寸法の切欠きかまたは通孔もしくは切欠き付き通孔を形成したものとするか、あるいはそれら何れかに補強口金具を追加したものとすること等が可能である。
パッカ本体の離脱操作紐基端が結着された一側縁付近に対峙する、他側縁付近に設けられた該離脱用操作紐を進退、摺動自在に案内する切欠き、または通孔もしくは切欠き付き通孔にも補強用の口金具や、あるいは、外付けされるかまたはインサート成型された抱着力強化用の補助金具の一部に開口、形成させたものとしてもよい。
切欠きは、離脱用操作紐が周壁縁に強く接触するのを防ぐと同時に進退、摺動自在に案内する機能を果たすものであり、離脱用操作紐の断面形状を収容可能な寸法、形状とするのが望ましく、開口縁部を離脱用操作紐の断面形状よりも大きく開口させて離脱用操作紐の装着と離脱とを容易に行うことができるものとしたり、あるいは同断面形状よりも小さく形成して不用意な離脱を防止するものとすることが可能であり、また、離脱用操作紐と接触する開口縁の切欠き形状やエッジ等に丸みを与えた形状とし、あるいは円柱状や楕円柱状等の肉厚部分を形成して、離脱用操作紐を傷や破損から保護するようにしたものとするのが望ましい。
一方、通孔は、基端側が一側縁付近に結着された離脱用操作紐の中途部分を進退、摺動自在であって不用意に離脱しないよう保持可能とする機能を果たすものであって、離脱用操作紐の断面形状をある程度の遊びをもって通過可能な形状、寸法に設定されたものとしなければならず、前記切欠きと同様に、開口縁やエッジ等に丸みを与えて離脱用操作紐を保護する形状とすべきである。
また、切欠き付き通孔は、切欠きや通孔と同様に、離脱用操作紐の中途部分を進退、摺動自在に保持可能とする機能を果たすものであり、切欠きの開口付近に係止用の鈎を形成したものや、通孔の他側縁付近に切欠き状の溝を開口したものとすることができる外、パッカ本体周壁の他側縁付近に切欠きを形成し、その外側あるいはパッカ本体肉厚中に対応、配置された補強金具、もしくは後述する実施例にも示すような補助金具類に開口された通孔を、重ね合わせて連穿するよう形成したものとすることが可能であり、また、パッカ本体周壁の他側縁付近に通孔を穿孔し、それに対応する補強金具や補助金具に切欠きを連穿したもの、もしくは、パッカ本体周壁の他側縁付近に通孔を穿孔し、これに対応する補強金具や補助金具にも同様の通孔を連穿したもの、あるいは、パッカ本体周壁の他側縁付近に切欠きを穿孔し、これに対応する補強金具や補助金具にも同様の切欠きを連穿したものとすることができる。
離脱用操作紐は、ビニルシート諸共ハウスフレームの周面と、それに抱着するパッカ本体との間に挟み込まれた状態となり、パッカ本体をハウスフレームから取り外す際に、同パッカ本体の周壁縁の中の他側縁付近から外部に露出するよう延伸された先端部分を牽引、操作することにより、パッカ本体の一側縁とこれに対峙する他側縁との間隔をハウスフレームの形状に添って強制的に拡開させてしまうと共に、最終的に一側縁と他側縁との間に一直線状に緊張状となるまでの過程に渡り、ハウスフレームとパッカ本体との間に脱抜力を発生、可能とする機能を果たすものであり、屋外における長期使用および脱着の際の摩擦や牽引力に十分に耐える耐久強度を有するものとしなければならず、丸型断面のものや扁平な断面形状のものとすることができ、外側に延伸された端部にはループ状やハンドル状の操作端を形成したものとするのが望ましい。
以下では、図面に示すこの発明を代表する一実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の分解状態にあるビニルハウス用パッカの斜視図、および図2のビニルハウス用パッカの斜視図に示される事例は、ハウスフレームの外径に略匹敵する内径とした所定長さの円筒体の周壁を、その軸心に沿う方向に所定巾切り落として嵌着口21となし、該嵌着口21から半ば強制的にハウスフレーム外周に嵌合、抱着状とするようにしたパッカ本体2に形成し、該パッカ本体2の少なくとも長さ方向何れか一方端23寄りであって、嵌着口21に臨む周壁縁の中の一側縁24付近に、所定長の離脱用操作紐4の基端41を結着する一方、該結着箇所に対峙する周壁縁の他側縁25付近には、該離脱用操作紐4を進退、摺動自在に案内する通孔31を形成してなるこの発明に包含されるビニルハウス用パッカにおける代表的な一実施例を示すものである。
当該ビニルハウス用パッカ1は、内径が22mmまたは42mmに設定された長さ15cm前後の円筒体であって、軸心に沿う方向に、内径22mmの場合には15mm前後、内径42mmの場合には20mm前後の巾に切り落として嵌着口21を形成した合成樹脂製のパッカ本体2からなり、該嵌着口21に臨む周壁縁の一側縁24と、これに対峙する他側縁25との双方を、後述するハウスフレーム5に抱着、容易に案内可能とするよう、互いに外側に向けて湾曲状に拡開された形状とし、また円筒状に形成された外周壁には、長さ方向の中央付近および一方端23寄りとなる箇所、ならびに他方端寄りとなる箇所の夫々に、装着用溝22,22,22が形成され、この中の中央付近と他方端寄りとなる箇所には、図1中に示すような、略C型断面状の短尺円筒形状に形成されて抱着力を補強可能とする金属バネ製の補助金具3,3を夫々嵌着し、残りの一方端23寄りの装着用溝22には、離脱用操作紐4を装着した別構造の補助金具3を嵌着したものとなっている。
該補助金具3のパッカ本体2一側縁24付近に配置される端部には、全長が15乃至30cm程度、巾が1乃至2cm程度、厚みが2ないし3mm程度以下に設定された合成樹脂または合成繊維あるいは天然繊維製等の帯状の軟質素材からなる離脱用操作紐4の基端41が、リベットや鋲等の金具類か縫着構造あるいは接着構造等の適宜結着構造によって強固に一体化されたものとなっており、更にパッカ本体2他側縁25付近に配置される端部には、該離脱用操作紐4の中途箇所が進退、摺動自在となる寸法、形状に設定された略長方形状に開口する通孔31が穿孔されており、中途部分が同通孔31に通過させた離脱用操作紐4の先端側には、作業者が牽引操作の際に容易に手指を掛けることができる大きさのループ状の操作端42が形成されている。
このように形成された離脱用操作紐4付きの補助金具3は、同図1中に示すように、パッカ本体2の一方端23寄りの装着用溝22に嵌合、装着されたものとし、離脱用操作紐4の基端41付近に対応するパッカ本体2の一側縁24には、離脱用操作紐4を進退、摺動自在に装着可能な切欠き26を形成し、離脱用操作紐4と接触する各部を悉く面取りしたものとして離脱用操作紐4の基端41側付近が、図2中に示すように、切欠き26に嵌合状となり、更に、嵌着口21の一側縁24付近に対峙する同他側縁25付近には、補助金具3の通孔31の開口を含む範囲に渡り、同様の切欠き26を形成して各部を面取りしたものとされ、離脱用操作紐4の先端寄りとなる中途部分が、切欠き26ならびにこれに連続するよう配置、開口された補助金具3通孔31に進退、摺動自在に案内されたものとなっている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明のビニルハウス用パッカ1は、図3のハウスフレームに装着されようとするビニルハウス用パッカの正面図、図4のハウスフレームに装着されたビニルハウス用パッカの正面図、および図5のハウスフレームから離脱するビニルハウス用パッカの正面図に示すように、ハウスフレーム5へのビニルシート6の張着および取外し作業に好適に利用することが可能なものである。
ハウスフレーム5の外側となる周面にビニルシート6を配置させ、図3中に示すように、当該ビニルハウス用パッカ1の嵌着口21を強く押し当てるよう操作することにより、図4中に示すように、嵌着口21の一側縁24と他側縁25とが互いに拡開状となってハウスフレーム5の外径を乗り越え、嵌合状に組み込まれた状態となり、ワンタッチでビニルシート6を皺のない状態に張設することが可能である。
ビニルシート6をハウスフレーム5の周面に仮固定状に抱着したビニルハウス用パッカ1は、その離脱用操作紐4の基端41付近から操作端42に至る中途部分をビニルシート6の外側に沿うよう、ハウスフレーム5の周面に抱着されたものとなっており、ループ状の操作端42が、同図4中に示すように、外部に露出した状態となる。
このようにビニルシート6を張設した図示しないビニルハウスを、利用して野菜や果樹等を栽培し、その過程におけるビニルシート6の取り外しや、撤去等の際には、図5中に示すように、ビニルハウス用パッカ1の外部に延伸された離脱用操作紐4の操作端42を牽引操作することにより、パッカ本体2の内周壁面に沿ってビニルシート6諸共、抱着されていた離脱用操作紐4の中途部分が、嵌着口21側に迫り寄るように緊張状となってハウスフレーム5を嵌着口21側に押しやるように離脱させるものとなり、図2中に示した、パッカ本体2の一方端23が、図5中に示すように、ハウスフレーム5から離脱すると、同パッカ本体2の他方端も、離脱用操作紐4の牽引操作に引き摺られて離脱してしまい、ビニルシート6の仮固定が、瞬時にして解かれた状態となる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例のビニルハウス用パッカ1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、パッカ本体2の外周壁の複数適所に、図1および図2中に示すように複数個の補助金具3,3,3を装着したものとなっているので、合成樹脂成型品からなり、十分な柔軟性を確保したパッカ本体2に強い抱着力を与えることができ、装着作業性と確実な抱着を実現することができると共に、何れか一方端側に配置された補助金具3に対して離脱用操作紐4を設け、該補助金具3を介して同離脱用操作紐4をパッカ本体2に装着した構造とすることにより、パッカ本体2に対する離脱用操作紐4の結合強度を格段に向上させることができ、より高い耐久強度を確保することができ、また、離脱用操作紐4の通し孔から延伸された先端側にループ状に形成された操作端42が、牽引操作の際の確実な手掛かり部分となり、パッカ本体2をハウスフレーム5から離脱させる作業が一段と簡単なものになるという利点を得ることになる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のビニルハウス用パッカは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、特に、ハウスフレームに対する仮固定力の強化を重視する余り、取り外しの際には強い腕力を要するか、もしくはビニルシートに傷を付け易いドライバ等の取外し工具類を必要とする等、非力な高齢者や女性等にとって非常に取り外し難かった従来型のパッカに比較し、離脱用操作紐を牽引するというワンタッチ操作だけでパッカ本体を円滑且つ軽快にハウスフレームから取り外すことができ、脱着作業性を格段に向上させ、ビニルハウスの設営作業やビニルシートの開閉、交換、撤去等の作業効率を大幅に高めると共に、労働負担を軽減することができ、しかも工具類を使用しないのでビニルシートに傷が付かず、従前までに比較して遥かに経済的なものとすることができるので、施設型農業を営む農家およびその高齢者や女性等にも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明のビニルハウス用パッカの技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
分解状態にあるビニルハウス用パッカを示す斜視図である。 ビニルハウス用パッカを示す斜視図である。 ビニルハウス用パッカの装着操作を示す正面図である。 抱着したビニルハウス用パッカを示す正面図である。 ビニルハウス用パッカの離脱操作を示す正面図である。
符号の説明
1 ビニルハウス用パッカ
2 パッカ本体
21 同 嵌着口
22 同 装着用溝
23 同 一方端
24 同 一側縁
25 同 他側縁
26 同 切欠き
3 補助金具
31 同 通孔
4 離脱用操作紐
41 同 基端
41 同 操作端
5 ハウスフレーム
6 ビニルシート

Claims (1)

  1. 鋼管等からなるハウスフレームの外径に略匹敵する内径とした所定長さの円筒体またはそれに近似する筒体の周壁を、その軸心に沿う方向に所定巾切り落として嵌着口となし、該嵌着口に臨む周壁縁の一側縁と、これに対峙する他側縁との双方を、ハウスフレーム外周に嵌合、抱着状とするよう、互いに外側に向けて湾曲状に拡開してなる形状のパッカ本体に形成し、該パッカ本体の円筒状に形成された外周壁には、その長さ方向の中央付近および両端寄りの計3箇所に装着用溝を形成したものとした上、少なくとも何れか一方端寄りの装着用溝を残した他の全ての装着用溝には、略C型断面状の短尺円筒形状とした金属バネ製の補助金具を夫々嵌着する一方、少なくとも当該一方端寄りの装着用溝だけは、同装着用溝の両下端が臨むこととなるパッカ本体嵌着口の一側縁部分と他側縁部分とを夫々上方に向けて切り欠いた切欠き付きのものに形成しておいた上、該装着用溝には、略C型断面状の短尺円筒形状とした金属バネ製の補助金具であって、この略C型形状の開放部分一方端には所定長の離脱用操作紐の基端を結着してしまい、同他方端には該離脱用操作紐を進退、摺動自在に挿通した別構造の補助金具を嵌着するようにすることにより、当該離脱用操作紐がパッカ本体嵌着口両切欠きに案内されると共に、同離脱用操作紐は、その先端側に設けたループ状の操作端がわ方向だけに牽引操作するようにしてなるものとしたことを特徴とするビニルハウス用パッカ。
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