JP4241235B2 - レイアウトシステム及びレイアウトプログラム並びにレイアウト方法 - Google Patents

レイアウトシステム及びレイアウトプログラム並びにレイアウト方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文章や画像等のコンテンツ(以下、適宜掲載情報という)をレイアウトするシステム及びプログラム並びに方法に係り、特に、コンテンツを観るユーザの自然な視線の流れを考慮したレイアウトシステム及びレイアウトプログラム並びにレイアウト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ニュース等のディジタルコンテンツをユーザに対して供給するディジタルコンテンツ配信システムでは、一般にコンテンツ登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)からディジタルコンテンツをいくつか読み出し、読み出したディジタルコンテンツを編集し、編集したディジタルコンテンツをユーザに対して配信する。
【0003】
このようなディジタルコンテンツの編集課程ではユーザにとって見やすいものとなるようにユーザの視線情報を考慮したディジタルコンテンツのレイアウトを行っている。
このようなユーザの視線情報を考慮したレイアウトを行う従来技術としては、例えば、以下の特許文献1に開示されている「デザイン装置」(以下、第一の従来例という。)、特許文献2に開示されている「ドキュメントデザイン変換システム、ドキュメントデザイン変換方法、記憶媒体」(以下、第二の従来例という。)、及び特許文献3に開示されている「文書評価システム、文書評価方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」(以下、第三の従来例という。)がある。
【0004】
先ず、第一の従来例は、アイカメラによってユーザの視線位置データを取り込んでこの視線位置データから描画分割領域に対する視線分布を求め、この視線分布から着目度を求めてその着目度に応じて修正すべき領域を特定して修正変更するようにしたものであり、修正箇所を自動的に特定して描画の修正が容易になるといった効果を得ることを目的としたものである。
【0005】
一方、第二の従来技術は、ウェブページにアクセスするユーザの視線に関する情報を視線情報として入力し、入力された視線情報に基づいてウェブページのデザインを変換し、変換されたウェブページをユーザ端末に表示させるようにしたものであり、ウェブページにアクセスするユーザの視覚能力に応じてウェブページのデザインを適宜変更できることを目的としたものである。
【0006】
他方、第三の従来例は、ウェブページを閲覧するユーザの視線に関する視線情報を受信し、受信された視線情報に基づいて分割領域毎の視線情報を生成することで複数の領域毎にウェブページを評価するようにしたものであり、これによって評価が難しかったウェブページを客観的にかつ精度良く評価することを目的としたものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−19987号公報
【特許文献2】
特開2002−157060号公報
【特許文献3】
特開2002−149633号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各従来例では、アイカメラ等を利用してユーザの視線を入力しなければならず、そのための負荷が大きいといった問題がある。
また、ディジタルコンテンツの編集課程では、レイアウトを機械的に行っては見やすさや見栄えが著しく損なわれる可能性があるため、例えば、デザイナが予めレイアウトの雛形をいくつか設計しておき、そのレイアウトの雛形に基づいてデザイナが意図したレイアウトとなるようにディジタルコンテンツを編集するといった対策が講じられる。
【0009】
しかしながら、デザイナーが定義した配置位置と視線の流れまでも考慮したレイアウトはなされておらず、デザイナの意図したレイアウト通りにレイアウトした場合でも必ずしも見やすいものとなるとは限らないといった問題がある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その主な目的は、負荷の大きい視線情報の入力等が不要で、かつデザイナが定義したレイアウトを損なうことなくより見やすいレイアウトを実現することができる新規なレイアウトシステム及びレイアウトプログラム並びにレイアウト方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記課題を解決するために発明1のレイアウトシステムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムであって、
上記コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段と、この視線移動方向算出手段で算出されたコンテンツ毎の視線の移動方向が各コンテンツ間で繋がるようにそれら各コンテンツをレイアウトするためのレイアウト手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
すなわち、後の実施の形態で詳述するように、レイアウトされたコンテンツを観るユーザの視線は、写真やイラスト等の各コンテンツ内において一点あるいは一領域しか凝視するのではなく、一つのコンテンツ内においても順次視点の移動があると考えられる。例えば、人物とその背景に花が移っている写真(画像)のコンテンツの場合では、一般に先ず人物に着目した後、人物から花へ視点の移動があり、これによって視線の流れが発生するものと考えられる。
【0012】
従って、上述するように視線移動方向算出手段によって各コンテンツに視線の移動方向を算出した後、レイアウト手段がこれら各コンテンツの視線の移動方向が各コンテンツ間で連続して繋がるようにそれら各コンテンツをレイアウトすれば、全てのコンテンツに対してユーザの視線がスムーズに流れることになるため、より見やすいレイアウトを達成することができる。
【0013】
また、このコンテンツのレイアウト位置は予めコンテンツデザイナが決定したテンプレートに従って行われるため、デザイナが定義したレイアウトを大きく損なうこともない。
さらに、コンテンツ自体の構成からユーザの視線の流れを予測するために、従来例のような視線情報入力といった概念が不要となる。
【0014】
尚、本発明でいう「視線」とは、ユーザの目と、その目が見(ようとし)ている(画像中の)対象(点)とを結ぶ線分のことをいい、「視線の流れ」とはその画面上における線分の軌跡をいうものとする(以下、同じ)。
〔発明2〕
発明2のレイアウトシステムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムであって、
上記コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段と、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段と、このコンテンツ間の視線の案内方向と、上記各コンテンツ内の視線の移動方向とが一致するように各コンテンツをレイアウトするためのレイアウト手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
すなわち、本発明はテンプレートにコンテンツデザイナ等によるコンテンツ間の視線の案内方向が埋め込まれている場合には、視線案内方向取得手段によって取得した視線の案内方向に沿って各コンテンツをレイアウトするようにしたものである。
これによって、コンテンツデザイナが意図した視線の流れに沿って実際のユーザの視線が流れるようになるため、より見やすいレイアウトを実現することができる。
【0016】
〔発明3〕
発明3のレイアウトシステムは、
発明1又は2に記載のレイアウトシステムにおいて、上記視線移動方向算出手段は、コンテンツ毎に少なくとも2カ所以上の誘目領域とそれらの誘目度を算出し、誘目度が大きい領域から小さい領域に向かう方向を視線の移動方向とみなすようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
本発明は、発明1又は2でいう各コンテンツ内の視線の移動方向の決定手段として「誘目度」という概念を用いたものである。
これによって、人間の視線の流れの特性に合った各コンテンツ内の視線の移動方向を的確に決定することができる。
ここで、この「誘目度」とは、人間の主観に合ったパラメータをいい、後述する実施の形態では、レイアウト結果の中で読み手が注目すると思われる箇所(以下、注目領域)の抽出基準として用いられる。
【0018】
この「誘目度」について簡単に説明する。
注目領域の抽出のために、原画像の物理的特徴に従って誘目度を評価する。注目領域の抽出は評価結果から一番目立つ領域を注目領域として抽出する。つまり、注目領域の評価の際は、物理的特徴に従って人間の主観に合った評価をするので人間の主観に適合した注目領域を抽出することができる。
【0019】
例えば、物理的特徴が色の異質度を含む場合、各領域の色の違いに基づいて誘目度を評価することができる。
また、物理的特徴が色の異質度に加えて形の異質度、面積の異質度及びテクスチャ(模様)の異質度をさらに含むので、この4つの異質度の少なくとも一つの異質度に基づいて誘目度を評価すれば、原画像の特徴に応じて的確に誘目度を評価することができる。
【0020】
また、色の三要素(色相、彩度、明度)についても評価する場合であれば、人間の主観による目立つ色(赤色)に近い領域を最も目立つ領域と評価することができる。
さらに、空間周波数や原画像における各領域の面積についても評価すれば最も目立つ領域の評価をさらに判定することができる。
【0021】
そして、誘目度の評価は以下の手順により行う。
(1)最初に原画像を領域分割する。この場合、原画像を図領域と絵領域に分割する。領域分割の方法には1997IEEEにおいてW.Y.MaやB.S.Manjunathらが「Edge Flow:A Framework of Boundary Detection and Image Segmentation」に記載した“Edge Flow”に基づく境界検出方法が適用される。
(2)次に分割した図領域を抽出し、領域の誘目度を評価する。
【0022】
誘目度の評価は概略以下のようにして行う。
最初に各領域の異質性誘目度を求める。この場合、色の異質度、テクスチャの異質度、形の異質度及び面積の異質度を各々求め、それぞれに重み係数を付与して線形結合し、各領域の異質性誘目度を求める。この場合、色の誘目度、空間周波数の誘目度、面積の誘目度を求め、それぞれに重み係数を付与して線形結合し、各領域の特徴誘目度を求める。
【0023】
次に、各領域の異質性誘目度と特徴誘目度を加算し、特徴量統合値を求め、特徴量統合値を所定のベータ関数により、評価して誘目度を算出する。
(3)また、原画像から誘目度を評価したパターン図を生成する。
尚、誘目度の算出方法は、例えば、「特開2001−126070号公報(注目領域抽出装置及びそれを用いた自動構図決定装置)」に詳細に開示されている。
【0024】
〔発明4〕
発明4のレイアウトシステムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムであって、
上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段と、この誘目度算出手段で算出された誘目度に応じて上記コンテンツを配置するためのレイアウト手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
これによって、その誘目度の大きい順にコンテンツをレイアウトすれば、その誘目度の大きさに従ってユーザの視線がスムーズに流れるため、より見やすいレイアウトを達成することができる。
〔発明5〕
発明5のレイアウトシステムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに、各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムであって、
上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段と、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段と、このコンテンツ間の視線の案内方向に沿ってその上流側から順に誘目度の高いコンテンツを配置するためのレイアウト手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0026】
すなわち、本発明は発明4と同様に各コンテンツの誘目度を算出してから、発明2と同様にコンテンツ間の視線の案内方向に沿ってその上流側から順に誘目度の高いコンテンツを配置するようにしたものである。
これによって、発明2と同様に、コンテンツデザイナが意図した視線の流れに沿って実際のユーザの視線が流れるようになるため、より見やすいレイアウトを実現することができる。
【0027】
〔発明6〕
発明6のレイアウトプログラムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに、各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムで用いられるコンピュータを、
上記コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段と、この視線移動方向算出手段で算出されたコンテンツ毎の視線の移動方向が各コンテンツ間で連続して繋がるようにそれら各コンテンツをレイアウトするためのレイアウト手段と、して機能させることを特徴とするものである。
【0028】
これによって、発明1と同様に、デザイナのレイアウトを損なうことなく、見やすいレイアウトを達成することができる等といった効果に加え、パソコン等の汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェア上で各手段を実現することができる。このため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比べて容易かつ経済的に本発明を実現することができる。
【0029】
〔発明7〕
発明7のレイアウトプログラムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに、各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムで用いられるコンピュータを、
上記コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段と、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段と、このコンテンツ間の視線の案内方向と、上記各コンテンツ内の視線の移動方向とが一致するようにそのコンテンツをレイアウトするためのレイアウト手段と、して機能させることを特徴とするものである。
【0030】
これによって、発明2と同様に、コンテンツデザイナが意図した視線の流れに沿って実際のユーザの視線が流れるようになることは勿論、発明6のようにソフトウェア上で実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比べて容易かつ優れた経済的を発揮することができる。
〔発明8〕
発明8のレイアウトプログラムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに、各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムに用いられるコンピュータを、
上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段と、この誘目度算出手段で算出された誘目度に応じて上記コンテンツを配置するためのレイアウト手段と、して機能させることを特徴とするものである。
【0031】
これによって、発明4と同様に誘目度の大きさに従ってユーザの視線がスムーズに流れるため、より見やすいレイアウトを達成することができることに加え、発明6と同様にソフトウェア上で実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比べて容易かつ優れた経済的を発揮することができる。
【0032】
〔発明9〕
発明9のレイアウトプログラムは、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに、各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムで用いられるコンピュータを、
上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段と、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段と、このコンテンツ間の視線の案内方向に沿ってその上流側から順に誘目度の高いコンテンツを配置するためのレイアウト手段と、して機能させることを特徴とするものである。
【0033】
これによって、発明5と同様に誘目度の大きさに従ってユーザの視線がスムーズに流れるため、より見やすいレイアウトを達成することができることに加え、発明6と同様にソフトウェア上で実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比べて容易かつ優れた経済的を発揮することができる。
【0034】
〔発明10〕
発明10のレイアウト方法は、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウト方法であって、
上記コンテンツ内の視線の移動方向を算出した後、これら各コンテンツの視線の移動方向が各コンテンツ間で連続して繋がるようにそれら各コンテンツを上記テンプレートのレイアウト領域にレイアウトするようにしたことを特徴とするものである。
【0035】
これによって、発明1と同様に全てのコンテンツに対してユーザの視線がスムーズに流れることになるため、より見やすいレイアウトを達成することができる。
また、このコンテンツのレイアウト位置は予めコンテンツデザイナが決定したテンプレートに従って行われるため、デザイナが定義したレイアウトを大きく損なうこともない。
【0036】
さらに、コンテンツ自体の構成からユーザの視線の流れを予測するために、従来例のような視線情報入力といった概念が不要となる。
〔発明11〕
発明11のレイアウト方法は、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウト方法であって、
上記コンテンツ内の視線の移動方向を算出すると共に、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得し、その後、このコンテンツ間の視線の案内方向と、上記各コンテンツ内の視線の移動方向とが一致するようにそれら各コンテンツを上記テンプレートのレイアウト領域にレイアウトするようにしたことを特徴とするものである。
【0037】
これによって、発明2と同様にコンテンツデザイナが意図した視線の流れに沿って実際のユーザの視線が流れるようになるため、より見やすいレイアウトを実現することができる。
〔発明12〕
発明12のレイアウト方法は、
発明10又は11に記載のレイアウト方法において、上記各コンテンツの視線移動方向は、各コンテンツに少なくとも2カ所以上の誘目領域とそれらの誘目度を算出した後、誘目度が大きい領域から小さい領域に向かう方向を視線の移動方向とみなして算出するようにしたことを特徴とするものである。
【0038】
これによって、発明3と同様に各コンテンツ内のユーザの視線の流れ方向を的確に決定することができる。
〔発明13〕
発明13のレイアウト方法は、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウト方法であって、
上記コンテンツ毎の誘目度を算出した後、この誘目度算出手段で算出された誘目度に応じて上記コンテンツを配置するようにしたことを特徴とするものである。
【0039】
これによって、発明4と同様に、その誘目度の大きい順にコンテンツをレイアウトすれば、その誘目度の大きさに従ってユーザの視線がスムーズに流れるため、より見やすいレイアウトを達成することができる
〔発明14〕
発明14のレイアウト方法は、
レイアウト領域が指定されたテンプレートに、各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウト方法であって、
上記コンテンツ毎の誘目度を算出した後、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向に沿ってその上流側から順に誘目度の高いコンテンツを配置するようにしたことを特徴とするものである。
【0040】
これによって、発明2と同様に、コンテンツデザイナが意図した視線の流れに沿って実際のユーザの視線が流れるようになるため、より見やすいレイアウトを実現することができる。
〔発明15〕
発明15の自動レイアウト方法は、
入力された視線情報を利用してコンテンツをテンプレートに自動レイアウトするようにしたとを特徴とするものである。
【0041】
これによって、ユーザが見やすいようにコンテンツのレイアウトを自動的に実現することができる。
〔発明16〕
発明16の自動レイアウト方法は、
レイアウト領域の情報と、視線の流れを表現した視線情報とが含まれているレイアウトテンプレートを利用してコンテンツを自動レイアウトするようにしたことを特徴とするものである。
【0042】
これによって、ユーザが見やすいようにコンテンツのレイアウトを自動的に実現することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図10は、本発明に係るレイアウトシステム及びレイアウトプログラム、並びにレイアウト方法の実施の形態を示す図である。
図1は本発明に係るレイアウトシステム16の実施の一形態を示したものである。
【0044】
図示するように、このレイアウトシステム16は、コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段400と、コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段402と、テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段404と、コンテンツ間の視線の案内方向に沿ってその上流側から順に誘目度の高いコンテンツを配置するためのレイアウト手段406とから主に構成されている。
【0045】
先ず、この誘目度算出手段400は、コンテンツの中から画像に関するコンテンツを抽出する機能と、抽出したその画像毎の誘目度を算出する機能を提供するようになっている。例えば、コンテンツが図2に示すように、「写真A」、「写真B」、「写真C」、「イラストD」、「タイトル「XXXXXXXXXX」」、「本文「YYYYYYY…」」といった6つであった場合、この中から画像に関するコンテンツである「写真A」、「写真B」、「写真C」、「イラストD」を抽出する。次に、この誘目度算出手段400は、これら「写真A」、「写真B」、「写真C」、「イラストD」について前述したような手法によってそれぞれの画像の誘目度を算出し、その算出結果を視線移動方向算出手段402に入力するようになっている。尚、これら6つのコンテンツの重要度はいずれも同じものとする。
【0046】
次に、視線移動方向算出手段402は、このような誘目度算出手段400で得られた誘目度等を利用して抽出されたその画像内の視線の移動方向を算出する機能を提供するようになっている。
例えば、図2の「写真A」のように、画面の中央から左側にかけて「人物」が大きく写ってその画面の左端に「花」が小さく写っている画像の場合では、その「写真A」の注目領域は、「人物の頭部」付近と「花」の2カ所が最も大きな注目領域として決定される。そして、これら各注目領域の誘目度を前述したような誘目度算出手段400によって算出し、それを図3(a)に示すように、画像中に網掛け領域等によって表示する。図3(a)の網掛け領域は各注目領域に相当し、その誘目度はその網掛け領域の大きさに比例するものとする。従って、図3(a)の場合は、図中左画面中央部の注目領域の誘目度αが最も大きく、右下部分の注目領域の誘目度βがそれに続くものとなっている。すなわち、人間の目の特性として、ある画像中における視線の流れは誘目度の大きい方から小さい方へ流れるのが通常であることから、図3(a)の場合の視線の流れは図3(b)のようになり、「写真A」の視線の流れ方向は画面の左上から右下方向に決定される(α→β)。そして、同様な手法により、「写真B」、「写真C」、「写真C」、「イラストD」についても、図4に示すようにそれぞれ視線の流れ方向を決定することが可能となる。
【0047】
一方、視線案内方向取得手段404は、各テンプレート毎に予めデザイナが指定しておいたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する機能を提供するようになっている。
例えば、図5に示すように「タイトル」、「本文」、「写真」等のレイアウト適用ルールが適用されたテンプレートに対してコンテンツデザイナが、それぞれのコンテンツをレイアウトした後のユーザの視線を図6に示すように、レイアウト領域▲3▼からレイアウト領域▲2▼→領域▲1▼→領域▲6▼→領域▲4▼→領域▲5▼→領域▲2▼といった方向へ案内したいと意図した場合、そのユーザの視線の案内方向に関する情報を各テンプレートから取得して次のレイアウト手段406に入力するようになっている。尚、この視線移動方向に関する情報は、前述したようにXMLのタグの記述順番を定義する等によって各テンプレートに埋め込むことができる。
【0048】
他方、レイアウト手段406は、上記誘目度算出手段400で算出された誘目度や視線移動方向算出手段402で算出された各コンテンツの視線の移動方向、視線案内方向取得手段404で取得された視線案内方向等に応じて各画像間をテンプレート上にレイアウトする機能を提供するようになっている。
以下、このような構成をした本発明のレイアウトシステム16によるレイアウト方法の代表例を図7のフローチャート図を参照しながら説明する。
【0049】
図示するように、まず最初のステップS300において、レイアウトするコンテンツを取得し、その後、ステップS302に移行して、そのコンテンツの中から画像に関するコンテンツを抽出する。例えば、図2の例では、6つのコンテンツが取得され、その中から画像に関するコンテンツである「写真A」、「写真B」、「写真C」、「イラストD」が抽出される。
【0050】
そして、このようにして抽出された画像についてそれぞれの誘目度を算出すると共に、その誘目度から各コンテンツの視線の方向に関する視線情報を算出する(ステップS304、S306)。図2の例では、図3に示すような視線方向算出工程を経て図4に示すように、「写真A」は、画面の左上から右下方向へ、「写真B」は、画面の右下から左上方向へ、「写真C」は画面左下から右上方向へ、「イラストD」は画面左下から中央上方へ、それぞれ視線の方向が算出されたものとする。
【0051】
次に、このようにして全ての画像についてその視線の方向が算出されたなら、ステップS308に移行して選択された所定のレイアウト適用ルールが適用されたテンプレートを取得してそのテンプレートに埋め込まれた視線案内方向に関する情報を取得する(ステップS310)。
その後、ステップS312、S314に順次移行してレイアウト順序に従ってレイアウト領域を選択して画像が配置されるレイアウト領域が選択されたときは、そのテンプレートの視線の案内方向に関する情報を取得する(ステップS316)して、そのテンプレートの視線の案内方向に一致する画像を選択してレイアウトする(ステップS318)。
【0052】
例えば、上述したように視線の案内方向が図6に示すようにレイアウト領域▲3▼→領域▲2▼→▲1▼→▲6▼→▲4▼→▲5▼→▲2▼であれば、図8に示すように、レイアウト領域▲2▼には、視線の方向が画面の右下から左上方向へ向いた「写真B」が、レイアウト領域▲3▼には、視線の方向が画面左下から右上方向へ向いた「写真C」が、レイアウト領域▲4▼には、視線の方向が画面の左上から右下方向へ向いた「写真A」が、レイアウト領域▲5▼には視線の方向が画面左下から中央上方へ向いた「イラストD」がそれぞれ配置されることになり、これによって、テンプレートに指定された視線の案内方向と実際にレイアウトされた画像の視線の方向がほぼ一致する結果となる。ちなみに、図9は、レイアウト領域の順番に従って選択された画像をレイアウトしたものであり、各画像の視線の方向は、テンプレートに指定された視線の案内方向と殆ど一致しないケースが殆どである。
【0053】
一方、このステップS314において選択された領域が画像領域ではないと判断したとき(NO)は、ステップS320に移行してその選択領域に該当するコンテンツを選択してレイアウトする。例えば、選択されたレイアウト領域が「本文」をレイアウトする領域である場合は、「本文」に関するコンテンツが選択されてそのレイアウト領域にレイアウトされる。
【0054】
そして、このようなコンテンツ毎のレイアウトは、そのレイアウト領域が埋まるまで順次繰り返される(ステップS322)ことで、ディジタルコンテンツのレイアウトと編集が行われることになる。
このように本発明のレイアウト方法は、各コンテンツの視線の方向を算出し、その視線の方向とテンプレートに指定された視線の案内方向とが一致するように各画像をレイアウトするようにしたことから、全ての画像に対してユーザの視線がスムーズに流れることになってより見やすいレイアウトを達成することができる。
【0055】
また、この画像のレイアウト領域は予めコンテンツデザイナが決定したテンプレートに従って行われるため、デザイナが定義したレイアウトを大きく損なうこともない。さらに、画像自体の構成からユーザの視線の流れを予測するために、従来例のような視線情報入力といった概念が不要となる。
尚、本実施の形態では、図1の▲1▼の実線矢印の流れに示すように、画像毎に算出された視線移動方向と、デザイナが予め設定した視線案内方向が一致するようにレイアウトを実施するようにしたものであるが、このテンプレートにはレイアウト領域だけが設定されて視線案内方向情報までは設定されていない場合には、当然に視線案内方向取得手段404は、その情報を取得することができない。このため、このような場合は図中▲2▼の点線矢印の流れに示すように、視線移動方向算出手段402で算出された画像毎の視線移動方向のみに従ってレイアウトすることになるが、この場合でも画像毎の視線移動方向が隣接する画像レイアウト領域間で連続するようにレイアウトすれば、ユーザの視線の流れがスムーズに連続することになり、見やすいレイアウトを容易に達成することができる。
【0056】
一方、図中▲3▼の破線矢印の流れに示すように、画像毎の視線の方向を算出することなく、誘目度算出手段400で算出された画像毎の最大誘目度のみに基づいて画像をレイアウトしても良い。
例えば、図10に示すように、レイアウトするコンテンツの中から抽出された画像毎の最大値を算出し、その誘目度順に画像のレイアウト順序を並び替える。図10では「写真A」、「写真B」、「写真C」、「イラストD」の順に選択された4つの画像の最大誘目度を比較した結果、「写真C」の誘目度が「最大」で、「写真B」の誘目度がそれに続く「大」で、「写真A」の誘目度がそれに続く「中」で、「イラストD」の誘目度が最も小さい「小」となった場合には、レイアウト順序は、「写真C」、「写真B」、「写真A」、「イラストD」に並び替える。
【0057】
そして、このようにして各画像の最大誘目度の大小関係が決定したならば、上記第一の実施の形態と同様に、そのテンプレートに指定された視線案内方向に関する情報を取得し、その上流側から順に最大誘目度が大きい画像をレイアウトしていく。例えば、テンプレートに指定された視線案内方向が図18に示すようなケースでは、図11に示すように、視線案内方向の始点となるレイアウト領域▲3▼に、誘目度が最大の「写真C」をレイアウトし、そのレイアウト領域▲3▼の視線案内方向下流側に位置するレイアウト領域▲2▼に次に誘目度が大きい「写真B」をレイアウトし、そのレイアウト領域▲2▼の視線案内方向下流側に位置するレイアウト領域▲4▼に次に誘目度が大きい「写真A」をレイアウトし、最後のレイアウト領域▲5▼に最も誘目度が小さい「イラストD」を配置することになる。
【0058】
すなわち、前述したように人の視線は誘目度の大きいものから小さい方向へ流れる特性があることから、本実施の形態のようにデザイナが指定した視線案内方向の上流側から順に誘目度の大きい画像をレイアウトすれば、ユーザの視線の流れがデザイナが指定した視線案内方向と自然に一致することになり、上記実施の形態と同様により見やすいレイアウトを実施することができる。
【0059】
尚、上記実施の形態では、レイアウト対象となるコンテンツとして特に画像に限定した例で説明したが、このコンテンツは画像のみならず、テキストに対しても同様に適用可能であり、また、テキストを含む領域を一つの画像として扱い、これを上記実施の形態のように誘目度によって視線を抽出するようにしても良い。
【0060】
次に、図12〜図15は、このような本発明のレイアウトシステム16の応用例を示したものである。
先ず、図12は、このような本発明のレイアウトシステム16を適用したコンテンツ配信端末100の機能概要を示した機能ブロック図である。
図示するように、このコンテンツ配信端末100は、XML(eXtensible Markup Language)形式のコンテンツデータファイル10を解析するXMLパーサ11と、XMLパーサ11で解析したコンテンツデータファイル10を入力するコンテンツデータファイル入力部12と、XML形式のレイアウト定義ファイル13を解析するXMLパーサ14と、XMLパーサ14で解析したレイアウト定義ファイル13を入力するレイアウト定義ファイル入力部15と、入力部12,15で入力したコンテンツデータファイル10及びレイアウト定義ファイル13に基づいてレイアウトを行うレイアウティング部16と、レイアウティング部16からのXML形式の描画指定ファイル17を解析するXMLパーサ18と、XMLパーサ18で解析した描画指定ファイル17に基づいて描画を行うことによりPDF(Portable Document Format)形式のファイル20を作成するラスタライズ部19とで構成されている。前記実施の形態で説明したレイアウトシステムはこれら構成要素のうち、特にレイアウティング部16に適用可能なものである。
【0061】
このレイアウト定義ファイル13で扱うレイアウト定義ファイルは、例えば図13に示すように各ページ毎にレイアウト領域を有し、そのうち一つのレイアウト領域360は、タイトル情報を格納するためのタイトル情報格納枠362と、画像情報を格納するための画像情報格納枠364と、文字情報を格納するための文字情報格納枠366と、画像情報格納枠368と、文字情報格納枠370と、フローオブジェクトを格納するためのフローオブジェクト格納枠372とを配置して構成されている。
【0062】
タイトル情報格納枠362は、横方向ほぼ一杯の幅及び縦方向1/5程度の高さを有する矩形の枠で、その左上角がレイアウト領域360の左上端近傍に位置するよう配置され、画像情報格納枠364,文字情報格納枠366及び文字情報格納枠370と重なり合っている。
画像情報格納枠364は、横方向1/2程度の幅及び縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠で、その左上角がタイトル情報格納枠362の左上角と比較して横方向が一致し縦方向がそれよりもやや下方に位置するように配置され、タイトル格納枠362および文字情報格納枠366と重なり合っている。
【0063】
文字情報格納枠366は、横方向1/2程度の幅及び縦方向ほぼ一杯の高さを有する矩形の枠でその左上角がタイトル情報格納枠362の左上角と一致するよう配置され、タイトル情報格納枠362と、文字情報格納枠364および画像情報格納枠368と重なり合っている。
画像情報格納枠368は、横方向1/2程度の幅および縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠で、その左下角が文字情報格納枠366の左下角と一致するように配置され、文字情報格納枠366と重なり合っている。
【0064】
文字情報格納枠370は、横方向1/2程度の幅及び縦方向ほぼ一杯の高さを有する矩形の枠で、その右上角がタイトル情報格納枠362の右上角と一致するよう配置され、タイトル情報格納枠362及びフローオブジェクト格納枠372と重なり合っている。
フローオブジェクト格納枠372は、横方向1/2程度の幅及び縦方向1/4程度の高さを有する矩形の枠で、その右下角が文字情報格納枠370の右下角と一致するように配置され、文字情報格納枠370と重なり合っている。
【0065】
そして、図14に示すように、先ず最初のステップS300で、読み出したレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち先頭ページのものを処理対象として設定し、ステップS302に移行してページ内に固定的に配置される固定線の位置を決定し、ステップS304に移行して、ページ内に固定的に配置される固定文字情報の形状及び位置を決定し、ステップS306に移行してページ内に固定的に配置される固定画像情報の形状及び位置を決定し、ステップS308に移行する。
【0066】
ステップS308では、フローオブジェクト格納枠の形状及び位置を決定する処理を実行し、ステップS310に移行して所定の優先順位に基づいてディジタルコンテンツの中からレイアウト領域に配置すべき記事を選択し、ステップS312に移行する。
ステップS312ではステップS310で選択した選択記事に基づいてタイトル情報格納枠の形状及び位置を決定する処理を実行し、ステップS314に移行して選択記事に基づいて画像情報格納枠の形状及び位置を決定する処理を実行し、ステップS316に移行して選択記事に基づいて文字情報格納枠の形状及び位置を決定する処理を実行し、ステップS318に移行して分界線の位置を決定する処理を実行し、ステップS320に移行する。
【0067】
ステップS320では、レイアウト領域360内に未処理の情報格納枠が存在するか否かを判定し、未処理の情報格納枠が存在しないと判定されたとき(No)は、ステップS322に移行してステップS210で読み出したレイアウト定義ファイルの全てのページについてステップS302〜S320の処理が終了したか否かを判定し、すべてのページについて処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、未処理のフローオブジェクトを掲載する処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0068】
一方、ステップS322で所定のレイアウト定義ファイルの全てのページについてステップS302〜S320の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行してレイアウト定義ファイルのレイアウト領域360のうち次のページのものを処理対象として設定し、ステップS302に移行する。一方、ステップS320でレイアウト領域360内に未処理の情報格納枠が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
【0069】
次に、タイトル情報格納枠の決定処理は、上記ステップS312で実行されると、先ずステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、レイアウト領域360内にタイトル情報格納枠が存在するか否かを判定し、タイトル情報格納が存在すると判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0070】
ステップS502では、タイトル情報格納枠が、形状及び位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っているか否かを判定し、形状及び位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っていないと判定したとき(No)は、ステップS504に移行して選択記事に含まれるタイトル情報の情報量を算出し、ステップS506に移行する。
【0071】
ステップS506では算出した情報量に基づいてタイトル情報格納枠の形状及び位置を決定し、ステップS508に移行して選択記事に含まれるタイトル情報をタイトル情報格納枠に格納し一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。一方、ステップS502でタイトル情報格納枠が形状及び位置が確定した他の情報格納枠と重なり合っていると判定したとき(Yes)は、ステップS514に移行してタイトル情報格納枠及びそれに関連する他の情報格納枠(同一内容の記事を格納することとなる画像情報格納枠及びそれに関連する他の情報格納枠又は文字情報格納枠)を削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させることになる。
【0072】
このように掲載する情報の大きさ応じて情報格納枠が変形移動しながらレイアウトするようにすれば、デザイナが意図したレイアウトが大きく損なわれることがなく、情報の掲載順序に関して自由度が高いレイアウトを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レイアウトシステムの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】レイアウト対象となるコンテンツの種類を示す図である。
【図3】誘目度から視線の流れ方向を算出する概念図である。
【図4】視線の流れ方向が算出された各画像を示す概念図である。
【図5】レイアウト領域とレイアウトコンテンツの種類が指定されたテンプレートを示す図である。
【図6】指定した視線案内方向を表示したテンプレートを示す図である。
【図7】レイアウト方法の実施の一形態を示すフローチャートである。
【図8】視線流れ方向を考慮して画像をレイアウトした例を示す図である。
【図9】視線流れ方向とは無関係に画像をレイアウトした例を示す図である。
【図10】画像毎の誘目度の大きさを比較した例を示す図である。
【図11】誘目度順に画像をレイアウトした例を示す図である。
【図12】コンテンツ配信端末の機能概要構成を示すブロック図である。
【図13】レイアウト定義ファイルのデータ構造の一部を示す図である。
【図14】自動レイアウト処理を示すフローチャートである。
【図15】タイトル情報格納枠の決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…コンテンツデータファイル、11…XMLパーサ、12…コンテンツデータファイル入力部、13…レイアウト定義ファイル、14…XMLパーサ、15…レイアウト定義ファイル入力部、16…レイアウトシステム(レイアウティング部)、17…描画指定ファイル、18…XMLパーサ、19…ラスタライズ部、20…PDFファイル、360…レイアウト領域、362…タイトル情報格納枠、364…画像情報格納枠、366…文字情報格納枠、368…画像情報格納枠、370…文字情報格納枠、372…フローオブジェクト格納枠、400…誘目度算出手段、402…視線移動方向算出手段、404…視線案内方向取得手段、406…レイアウト手段、α、β…注目領域、▲1▼〜▲5▼…レイアウト領域。

Claims (3)

  1. 複数のレイアウト領域と当該レイアウト領域間の視線の案内方向が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムであって、
    上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段と、
    当該誘目度算出手段で算出された誘目度に基づいて上記各コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段と、
    上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段と、
    前記レイアウト領域間の視線の案内方向と上記各コンテンツ内の視線の移動方向とが一致するように各コンテンツを前記テンプレートのレイアウト領域にレイアウトするレイアウト手段と、を備えたことを特徴とするレイアウトシステム。
  2. 複数のレイアウト領域と当該レイアウト領域間の視線の案内方向が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウトシステムで用いられるコンピュータを、
    上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出手段と、
    当該誘目度算出手段で算出された誘目度に基づいて上記各コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出手段と、
    上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得手段と、
    前記レイアウト領域間の視線の案内方向と上記各コンテンツ内の視線の移動方向とが一致するように各コンテンツを前記テンプレートのレイアウト領域にレイアウトするレイアウト手段と、して機能させることを特徴とするレイアウトプログラム。
  3. 複数のレイアウト領域と当該レイアウト領域間の視線の案内方向が指定されたテンプレートに各コンテンツをレイアウトするようにしたレイアウト方法であって、
    誘目度算出手段が、上記コンテンツ毎の誘目度を算出する誘目度算出ステップと、
    視線移動方向算出手段が、前記誘目度算出ステップで算出された誘目度に基づいて上記各コンテンツ内の視線の移動方向を算出する視線移動方向算出ステップと、
    視線案内方向取得手段が、上記テンプレート毎に指定されたコンテンツ間の視線の案内方向を取得する視線案内方向取得ステップと、
    レイアウト手段が、前記レイアウト領域間の視線の案内方向と上記各コンテンツ内の視線の移動方向とが一致するように各コンテンツを前記テンプレートのレイアウト領域にレイアウトするレイアウトステップと、を含むことを特徴とするレイアウト方法。
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