JP4239935B2 - セキュリティユニット - Google Patents

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Description

本発明は、各種収納物をオープン棚等に個別にロック状態で収納する上で有用となるセキュリティユニットに関するものである。
従来より、各種収納物の収納の用に供するものとして、棚やロッカー、キャビネット等の収納家具がある。これらの収納家具は、オフィス等に配置されて複数人ないし多数人で共用され、個人の収納物や機密性の高い収納物を収納する際は、特許文献1の図5に例示されるように収納空間全体が施開錠可能な扉等の付帯した収納家具を利用するのが通例である。
特開2004−92021
ところが、個人の収納物や機密性の高い収納物がさほど大きくない場合、これを個別にロック状態で保管するために収納空間全体を占有するのは極めて非効率的である。逆に、共用できる収納物を収納して施錠した場合は、鍵を管理している者以外は開錠できず、さりとて誰でも使用できる場所に鍵を置いたのでは施錠の意味をなさないため、施錠効果を損なわずに随時各人が施開錠を行うことは困難である。特に、オープン棚のような収納家具は閉止手段を備えないので、そのままで個人の収納物や機密性の高い収納物を個別にロック状態で保管することは全く期待できない。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、扉等を備えないものであっても既存の棚に容易に適用することができ、個人の収納物や機密性の高い収納物を個別にロック状態で収納することを可能とする新規有用なセキュリティユニットを提供することを目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のセキュリティユニットは、側板にスリットを開口させてなる棚空間に取付具を介して後付けにより収納物を係留させる係留バーを取り付けるようにしたものであって、前記取付具は、一対の爪を上下方向に相対移動させることによってスリットの2箇所に係合させた相対位置で第1止着具により固定されるものであり、前記係留バーは、棚空間の幅方向に配設される係留領域、及び、この係留領域の両端部より側板の内面に沿って棚空間の奥方に延出する取付領域を一体的に備え、この取付領域上を第2止着具を介して少なくとも前記取付具の一部に奥行き方向位置調整可能に固定されるものであることを特徴とする。
このようなものであると、爪の相対移動によってスリットのピッチ違いにも適切に対応することができ、後付けによる取り付けを実効あらしめることができる。そして、係留バーの奥方に取付具や止着具が位置するので、後付けにより係留バーを取り付けるようにしても、容易に取り外されることを防止して必要なセキュリティを確保することができる。特に、係留バーを奥行き方向に位置調整可能としているので、当該係留バーを止着具や取付具に接近させて位置づけることによって、取付部分をより視認し難く且つ外し難くして、セキュリティ効果を有効に高めることができる。
後付けの効果をより実効あらしめるためには、係留領域が棚空間の幅方向に沿って伸縮可能であることが望ましい。
止着具が外されたとしても係留バーの抜脱を有効に防止するためには、取付具の一部にバー挿通部を設け、係留バーの左右の取付領域を対応する左右のバー挿通部に挿通するようにして、略同時に前方に移動させることによって始めてそれらの取付領域をバー挿通部から抜脱させ得るようにしておくことが好ましい。
バー挿通部としては、係留バーの取付領域の上下両縁をガイドするレール構造をなすものや、係留バーの取付領域を貫通させる貫通孔構造をなすもの等が挙げられる。
取付具の簡易な構成としては、相対移動可能な第1ブラケット及び第2ブラケットを具備し、これら両ブラケットの一方に上向き爪を、他方に下向き爪をそれぞれ設けているものが好適である。
ブラケットの上下方向の相対動作と係留バーの前後位置調整機能とを好適に両立させる構造としては、第1ブラケットに設けた上下方向の長孔に挿通させた第1止着具を第2ブラケットに設けたねじ孔に螺合させることによって両ブラケットを所定の相対位置で固定し、係留バーの取付領域若しくは第2ブラケットの何れか一方に設けた前後方向の長孔に挿通させた第2止着具を他方に設けたねじ孔に螺合させることによって係留バーを所定の前後方向位置で固定するようにしているものが挙げられる。
スリットが側板の内面に開口している場合、第1ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に上下方向の長孔を形成したものとし、また第2ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に前後方向の長孔を形成したものとして、両ブラケットの押さえ片同士を重合させた状態でそれらの隙間に係留バーの取付領域を挿入するようにしているものが好適である。
スリットが側板の後向き面に開口している場合、第1ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に上下方向の長孔を形成したものとし、また第2ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に前後方向の長孔を形成したものとして、両ブラケットの押さえ片同士を重合させた状態でそれらの隙間に係留バーの取付領域を挿入するようにしているものが好適である。
或いは、スリットが側板の後向き面に開口している場合の態様として、第1ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面の後方に連続する延出片を備え、その延出片に上下方向の長孔を形成したものとし、また第2ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面の後方に連続する延出片を備え、その延出片に前後方向の長孔を形成したものとして、両ブラケットの延出片同士を重合させるようにしているものも好適である。
係留バーに収納物を好適に係留させるためには、棚空間に配置される1又は2以上の収納物を前記係留バーに個別施開錠可能に係留させるための係留手段を更に具備しておくことが望ましい。
本発明は、以上のような構成であるから、閉止部材を備えないオープン棚の棚空間に適用して極めて有用なものとなり得る。
本発明は、以上のようにして、既存の棚にも容易に後付けによって取り付けることができ、同時に安易には外し難い構造にして、個人の収納物や機密性の高い収納物を有効に係留させておくことができる係留バーを備えた新規有用なセキュリティユニットを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
この実施形態に係る収納空間のセキュリティユニットSは、図1から図3に示すように、側板42の内面44にスリット43を開口させた棚空間41を有するオープン棚4に適用されるもので、そのスリット43に取付具1を介して収納物5を係留させる係留バー2を後付けにより取り付け得るようにしたものである。
スリット43は、棚板46を高さ変更可能に取り付けるべく、前後に列をなして所定ピッチで上下方向に開口しているもので、図2及び図3はそのうちの正面視左側縁に位置する前端側のスリット43を示している。棚板46は、左右両縁における前端部及び後端部がそれぞれ対応位置に同一高さで開口するスリット43に図示していない棚爪を介して取り付けられる。
取付具1は、一対の爪11u、11dを相対移動可能に設けたもので、これらの爪11u、11dを上下方向に間欠的に存在するスリット43の2箇所に係合させた相対位置で第1止着具14により固定されるようにしている。具体的には、この取付具1は下向き爪11dを有する第1ブラケット12と、上向き爪11uを有する第2ブラケット13とを具備してなる。
第1ブラケット12は、短冊状の押さえ片121と、この押さえ片121の下端に段部121aを介して突出する下向き爪11dとを備え、下向き爪11dをスリット43に係合させた状態で押さえ片121が側板42の内面44に所定隙間を隔てて対面し得る構造をなしている。この押さえ片121には上下方向の長孔123が形成してある。
一方、第2ブラケット13は、逆T字状の押さえ片131と、この押さえ片131の中央に位置する立部131aの上端側に段部131bを介して突出する上向き爪11uとを備え、上向き爪11uをスリット43に係合させた状態で押さえ片131が側板42の内面44に所定隙間を隔てて対面し得る構造をなしている。この押さえ片131の立部131aに対して前後に位置する前延出部131c及び後延出部131dには、先端が開放された前後方向に延びる長孔133が形成してあり、立部131aの基端近傍と中央近傍には、ガイド突起135とねじ孔134がそれぞれ設けてある。
他方、係留バー2は、棚空間41の幅方向に配設されて伸縮可能な係留領域21、及び、この係留領域21の両端部より側板42の内面44に沿って棚空間41の奥方に延出する取付領域22を一体的に備えたものである。係留領域21は、一部がテレスコープ構造をなし、連続性を損なうことなく伸縮して棚空間41の幅寸法に合致する長さ寸法に調整できるようになっている。この係留領域21の端部は、鉛直下向に折れ曲がり、更に水平奥方に折れ曲がって取付領域22に連なっており、取付領域22は扁平な板状に形成されて、この取付領域22の前方にガイド突起22aを、後方にねじ孔22bをそれぞれ設けている。
そして、第2ブラケット13のガイド突起135と第1ブラケット12の長孔123とを対応させて、第2ブラケット13の押さえ片131を構成する立部131aに第1ブラケット12の押さえ片121を重合させ、かつ、第2ブラケット13の押さえ片131を構成する前延出部131c及び後延出部131dに沿ってそれらと側板42の内面44との隙間に係留バー2の取付領域22を、当該取付領域22のガイド突起22aを前延出部131cの長孔133に係合させた状態で挿入するようにしている。そして、両ブラケット12、13を所定の相対位置に調整した後、第1ブラケット12の長孔123に挿通させた第1止着具14を第2ブラケット13のねじ孔134に締着することによって、両ブラケット12、13を所定の相対位置で固定し、また、係留バー2の取付領域22を奥行き方向に位置調整した後、後延出部131dの長孔133に第2止着具15を挿通してねじ孔22bに締着することによって、係留バー2を第2ブラケット13に取り付けるようにしている。
なお、前延出部131c及び後延出部131dの上下両縁は外側に折れ曲がってレール構造161のバー挿通部16を構成しており、取り付けの際にはこのバー挿通部16に係留バー2の取付領域22を挿通するようにしている。また、第1止着具14及び第2止着具15は、頂部に六角孔や十字溝等の操作部14a、15aを刻設された円形状の頭部を有するもので、ドライバーやレンチ等の工具を用いて止着作業が行われるものである。
このようにして係留バー2を取り付けた後は、係留手段3によって、棚空間41に配置される1又は2以上の収納物5を前記係留バー2に個別施開錠可能に係留させるようにしている。
この係留手段3は、図1に示すように、係留バー2と収納物5の間を接続する接続部材31の一部に設けた施開錠機構32を通じてその接続状態を維持/解除するものである。具体的にこの接続部材31は、可撓性及び強度を備え両端にループ31aが形成された線条体を主体として構成される。施開錠機構32は南京錠タイプのもので、例えば、収納物5としてPCを収納する可搬性のボックス等の側壁51に設けた突起52と線条体の一端側に位置するループ31aとを施開錠機構32の閉じ杆32aに挿し通し、その状態で閉じ杆32aを閉止してロックすることで、ループ31aが突起52から離れ得ない状態にするものである。そして、線条体の他端側に位置するループ31aを予め係留バー2に挿し通しておけば、収納物5ごとに選択的に係留バー2に係留させることが可能となる。この実施形態では、収納物5のボックス内を開閉するファスナーのスライド部5xを突起52の奥に閉じ込めるようにしている。
以上のように、この実施形態のセキュリティユニットSは、側板42にスリット43を開口させてなる棚空間41に取付具1を介して後付けにより収納物5を係留させる係留バー2を取り付けるようにしたものであり、取付具1は、一対の爪11u、11dを上下方向に相対移動させることによってスリット43の2箇所に係合させた相対位置で第1止着具14により固定され、係留バー2は、棚空間41の幅方向に配設される係留領域21、及び、この係留領域21の両端部より側板の内面に沿って棚空間41の奥方に延出する取付領域22を一体的に備え、この取付領域22上を第2止着具15を介して少なくとも前記取付具1の一部に奥行き方向位置調整可能に固定されるようにしたものである。
このため、スリット43のピッチ違いにも適切に対応することができ、後付けでも種々の棚に有効に適合させることが可能となる。そして、係留バー2の奥方に取付具1や第1・第2止着具14、15が位置し、係留バー2で遮られて前方から取付部分が視認し難い取付構造をなすとともに、視認された場合にも奥まった位置に第1・第2止着具14、15や取付具1が存在することで取り外し難いという心理的効果が働くので、後付けによって係留バー2を取り付けるようにしても、容易に取り外されることを防止して必要なセキュリティを確保することができる。特に、この種の係留バー2は脱落防止バー等とは違って係留領域21が棚空間41の前方よりもむしろ奥方に位置することが好ましいことを踏まえ、係留バー2を奥行き方向に位置調整可能として当該係留バー2を第1・第2止着具14、15や取付具1に接近させて位置づければ、取付部分がより視認し難く且つ外し難くなるので、セキュリティ効果を一層高めることができる。特に、第1止着具14及び第2止着具15の操作部14a、15aが、ドライバーやレンチ等の工具を用いなければ外れない構造をなしているので、この点においても安易に取り外されることを有効に防止することができる。その上、このものは係留バー2を取り付ける際、棚4の側板42にねじ孔を穿設する等の加工が全く不要であって、予め棚4の側板42に設けられたスリット43さえあれば足りるため、棚4に対しての加工が全く不要である点も取付上のメリットとなる。
加えて、係留領域21を棚空間41の幅方向に沿って伸縮可能としているため、幅寸法違いの棚にも有効に適用することができ、後付けによる効果をより実効あらしめることができる。
その際、取付具1の一部にバー挿通部16を設け、係留バー2の左右の取付領域22を対応する左右のバー挿通部16に挿通するようにしたものであって、略同時に前方に移動させることによって始めてそれらの取付領域22をバー挿通部16から抜脱させ得る構造をなしているため、たとえ第2止着具15が取り外されたとしても、1人では左右の取付領域22を略同時に前方に移動させることが難しく、移動のタイミングがずれた場合には係留バー2の取付領域22が側板42、42間でこじれて抜き差しならない状態を招き易くすることができるので、係留バー2が安易に取り外されることをより有効に防止することが可能となる。
特に、バー挿通部16を、係留バー2の取付領域22の上下両縁をガイドするレール構造161にしているため、押さえ片131の前延出部131c及び後延出部131dの上下両縁に折り曲げ加工等を施すだけで簡単にレールを構成できて、有効な抜脱防止効果を揚げることができる。
また、取付具1を、相対移動可能な第1ブラケット12及び第2ブラケット13から構成し、これら両ブラケット12、13の一方に上向き爪11uを、他方に下向き爪11dをそれぞれ設けているため、単純な構造のブラケットを2つ用いるだけで取付具1を構成することができ、動作も安定確実なものにして、必要な強度も確保することができる。
具体的には、第1ブラケット12に設けた上下方向の長孔123に挿通させた第1止着具14を第2ブラケット13に設けたねじ孔134に螺合させることによって両ブラケット12、13を所定の相対位置で固定し、係留バー2の取付領域22若しくは第2ブラケット13の何れか一方に設けた前後方向の長孔133に挿通させた第2止着具15を他方に設けたねじ孔22bに螺合させることによって係留バー2を所定の前後方向位置で固定するようにしているため、各止着具14、15を各々対応する長孔123、133の適宜部位に位置づけて締着することで、両ブラケット12、13の上下方向の相対動作と係留バー2の前後位置調整とを好適に両立して行なうことができる。
より詳細には、本実施形態の棚は、側板42の内面44にスリット43が開口する棚4を対象にして、第1ブラケット12は爪11dを係合させた状態で側板42の内面44に隙間を隔てて対面する押さえ片121を備え、その押さえ片121に上下方向の長孔123を形成したものであり、また第2ブラケット13は爪11uを係合させた状態で側板42の内面44に隙間を隔てて対面する押さえ片131を備え、その押さえ片131に前後方向の長孔133を形成したものであり、両ブラケット12、13の押さえ片同士121、131を重合させた状態でそれらの隙間に係留バー2の取付領域22を挿入するようにしているので、既存の大半の棚製品が有するスリット構造に有効に適合させることができる。
加えて本実施形態は、棚空間41に配置される1又は2以上の収納物5を前記係留バー2に個別施開錠可能に係留させるための係留手段3を更に具備しているため、個人の収納物5や機密性の高い収納物5を個別にロック状態で有効に保管することが可能となる。
本実施形態は、以上のように棚が扉等の閉止部材を備えないオープン棚4であり、収納物5の出し入れが容易であると同時に、個々人が別々に収納物5をロックして保管できる状態が実現されるので、フリーアドレスの形態を採用するオフィス等で実施した場合に極めて有用なものとなり得る。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態に係る収納空間のセキュリティユニットXSは、図4、図5に示すように、側板X42の後ろ向き面X45にスリットX43を開口させた棚空間を有するオープン棚に適用されるもので、そのスリットX43に取付具X1を介して収納物を係留させる係留バーX2を後付けにより取り付け得るようにしたものである。
取付具X1は、前述した第1実施形態のように、下向き爪X11dを有する第1ブラケットX12と、上向き爪X11uを有する第2ブラケットX13とを具備し、両ブラケット同士X12、X13の相対移動を可能にしたものである。そして、これらの前記爪X11d、X11uを、上下方向に間欠的に存在するスリットX43の2箇所に係合させた相対位置で、第1止着具X14により固定されるようにしている。
第1ブラケットX12は、矩形状の押さえ片X121と、この押さえ片X121の後縁から外方へ直角に曲折した折片X124とを形成した略L字形のもので、当該折片X124の下端に段部X124aを介して突出する下向き爪X11dを備えている。当該下向き爪X11dをスリットX43に係合させた状態で押さえ片X121が側板X42の内面X44に所定隙間を隔てて対面し得る構造をなしている。この押さえ片X121には上下方向の長孔X123が形成してある。
一方、第2ブラケットX13は、矩形状の押さえ片X131と、この押さえ片X131の後端から外方へ直角に折曲した折片X136とを形成した略L字形のもので、当該折片X136の上端に段部X136aを介して突出する上向き爪X11uを備えている。当該上向き爪X11uをスリットX43に係合させた状態で押さえ片X131が側板X42の内面X44に所定隙間を隔てて対面し得る構造をなしている。この押さえ片X131の前方上端側には前後方向に延びる長孔X133を形成するとともに、その押さえ片X131の後方下端の近傍には、ねじ孔X134を設けている。また、前記長孔X133の前後方向に直交する折片X136の一部に貫通孔X162を設けることで、貫通孔構造のバー挿通部X16を構成している。
他方、係留バーX2は、第1実施形態で説明したものと同様に、伸縮可能な係留領域X21、及び、この係留領域X21の両端部より側板X42の内面X44に沿って棚空間の奥方に延出する取付領域X22を一体的に備えたものである。なお、この係留領域X21の端部は、水平奥方に折れ曲がって取付領域X22に連なっており、取付領域X22は扁平な板状に形成されて、この取付領域X22の前方にねじ孔X22bを設けている。
そして、第2ブラケットX13の押さえ片X131と折片X136との角部X13aに、第1ブラケット12の押さえ片X121と折片X124との角部X12aを対応させて、両ブラケットX12、X13の押さえ片同士X121、X131を重合させるとともに、第2ブラケットX13の押さえ片X131と側板X42の内面X44との隙間に係留バーX2の取付領域X22を、前記第2ブラケットX13に設けた貫通孔X162に貫通させた状態で挿入するようにしている。そして、両ブラケットX12、X13を所定の相対位置に調整した後、第1ブラケットX12の長孔X123に挿通させた第1止着具X14を第2ブラケットX13のねじ孔X134に締着することによって、両ブラケットX12、X13を所定の相対位置で固定し、また、係留バーX2の取付領域X22を奥行き方向に位置調整した後、第2ブラケットX13の長孔X133に第2止着具X15を挿通してねじ孔X22bに締着することによって、係留バーX2を第2ブラケットX13に取り付けるようにしている。
なお、第1止着具X14及び第2止着具X15は、ここでは説明を省略するが、前述の第1実施形態で説明したものと同様のものである。
このようにして係留バーX2を取り付けた後は、前述の第1実施形態と同様の係留手段によって、棚空間に配置される1又は2以上の収納物を前記係留バーX2に個別施開錠可能に係留させるようにしている。
以上のように、第2実施形態のセキュリティユニットXSは、スリットX43が側板X42の後向き面X45に開口するものである一方、第1ブラケットX12は爪X11dを係合させた状態で側板X42の内面X44に隙間を隔てて対面する押さえ片X121を備え、その押さえ片X121に上下方向の長孔X123を形成したものであり、また第2ブラケットX13は爪X11uを係合させた状態で側板X42の内面X44に隙間を隔てて対面する押さえ片X131を備え、その押さえ片X131に前後方向の長孔X133を形成したものであり、両ブラケットX12、X13の押さえ片同士X121、X131を重合させた状態でそれらの隙間に係留バーX2の取付領域X22を挿入するようにしたものである。
このため、後向き面X45にスリットX43が開口していると、両ブラケットX12、X13の取付構造が前方から視認されないので、取り外し方法が容易には把握できない状態にすることができる。
特に、バー挿通部X16が、係留バーX2の取付領域X22を貫通させる貫通孔X162を用いた貫通孔構造をなしているので、穿孔作業によって第2ブラケットX13にバー挿通部X16である貫通孔X162を簡単に形成することができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した第1実施形態及び第2実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、スリットが側板の後ろ向き面に開口するものである一方、側板の内面に取付具が当接する当接しろが十分ない場合やセキュリティをより確実に図る場合には、第2実施形態の変形例として、前記スリットに取り付けられる取付具が前記後ろ向き面より後方に延出した形状であるセキュリティユニットYSが挙げられる。
具体的には、図6に示すように、取付具Y1は、上向きの爪Y11uを有する第1ブラケットY12と、下向きの爪Y11dを有する第2ブラケットY13とを具備し、前記ブラケット同士Y12、Y13の相対移動を可能にしたものである。
第1ブラケットY12は爪Y11uを係合させた状態で側板Y42の内面Y44の後向き面Y45後方に連続する延出片Y122を備え、その延出片Y122に上下方向の長孔Y123を形成したものであり、また第2ブラケットY13は爪Y11dを係合させた状態で側板Y42の内面Y44の後向き面Y45後方に連続する延出片Y132を備え、その延出片Y132に前後方向の長孔Y133を形成したものであり、両ブラケットY12、Y13の延出片同士Y122、Y132を重合させて、両ブラケットY12、Y13を2箇所のスリットY43に係合する所定の相対位置で第1止着具Y14により固定し、前記係留バーY2を第2ブラケットY13に設けた貫通孔Y162に貫通させて、第2止着具Y15にて所定の前後方向位置で固定する。
このようなものであると、後向き面Y45にスリットY43が開口していると、両ブラケットY12、Y13の取付構造が前方から視認されないので、取り外し方法が容易には把握できない状態にすることができる。しかも、第2実施形態とは異なり、側板Y42の内面Y44に十分な当接しろがない場合にも適用できる点で有効であり、また両ブラケットY12、Y13が更に奥方に位置することで一層取り外し難くなる利点も得られる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の第1実施形態に係るセキュリティユニットの使用状態を示す斜視図。 同実施形態に係るセキュリティユニットを示す斜視図。 同実施形態に係るセキュリティユニットを示す分解斜視図。 本発明の第2実施形態に係るセキュリティユニットを示す斜視図。 同実施形態に係るセキュリティユニットを示す分解斜視図。 同実施形態の変形例に係るセキュリティユニットを示す斜視図。
符号の説明
1、X1、Y1…取付具
2、X2、Y2…係留バー
3…係留手段
4…オープン棚
5…収納物
11u、11d、X11u、X11d、Y11u、Y11d…爪
12、X12、Y12…第1ブラケット
13、X13、Y13…第2ブラケット
14、X14、Y14…第1止着具
15、X15、Y15…第2止着具
16、X16…バー挿通部
21、X21…係留領域
22、X22…取付領域
41…棚空間
42、X42、Y42…側板
43、X43、Y43…スリット
44、X44、Y44…内面
121、X121、131、X131…押さえ片
123、X123、Y123、133、X133、Y133…長孔
134、X134、22b、X22b…ねじ孔
161…レール構造
S、XS、YS…セキュリティユニット
X45、Y45…後向き面
X162、Y162…貫通孔構造(貫通孔)
Y122、Y132…延出片

Claims (12)

  1. 側板にスリットを開口させてなる棚空間に取付具を介して後付けにより収納物を係留させる係留バーを取り付けるようにしたものであって、
    前記取付具は、一対の爪を上下方向に相対移動させることによってスリットの2箇所に係合させた相対位置で第1止着具により固定され、
    前記係留バーは、棚空間の幅方向に配設される係留領域、及び、この係留領域の両端部より側板の内面に沿って棚空間の奥方に延出する取付領域を一体的に備え、この取付領域上を第2止着具を介して少なくとも前記取付具の一部に奥行き方向位置調整可能に固定されることを特徴とするセキュリティユニット。
  2. 係留領域が棚空間の幅方向に沿って伸縮可能である請求項1記載のセキュリティユニット。
  3. 取付具の一部にバー挿通部を設け、係留バーの左右の取付領域を対応する左右のバー挿通部に挿通するようにしたものであって、略同時に前方に移動させることによって始めてそれらの取付領域をバー挿通部から抜脱させ得るようにしている請求項1又は2記載のセキュリティユニット。
  4. バー挿通部が、係留バーの取付領域の上下両縁をガイドするレール構造をなす請求項3記載のセキュリティユニット。
  5. バー挿通部が、係留バーの取付領域を貫通させる貫通孔構造をなす請求項3記載のセキュリティユニット。
  6. 取付具が、相対移動可能な第1ブラケット及び第2ブラケットを具備し、これら両ブラケットの一方に上向き爪を、他方に下向き爪をそれぞれ設けている請求項1〜5記載のセキュリティユニット。
  7. 第1ブラケットに設けた上下方向の長孔に挿通させた第1止着具を第2ブラケットに設けたねじ孔に螺合させることによって両ブラケットを所定の相対位置で固定し、係留バーの取付領域若しくは第2ブラケットの何れか一方に設けた前後方向の長孔に挿通させた第2止着具を他方に設けたねじ孔に螺合させることによって係留バーを所定の前後方向位置で固定するようにしている請求項6記載のセキュリティユニット。
  8. スリットが側板の内面に開口するものである一方、第1ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に上下方向の長孔を形成したものであり、また第2ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に前後方向の長孔を形成したものであり、両ブラケットの押さえ片同士を重合させた状態でそれらの隙間に係留バーの取付領域を挿入するようにしている請求項7記載のセキュリティユニット。
  9. スリットが側板の後向き面に開口するものである一方、第1ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に上下方向の長孔を形成したものであり、また第2ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面に隙間を隔てて対面する押さえ片を備え、その押さえ片に前後方向の長孔を形成したものであり、両ブラケットの押さえ片同士を重合させた状態でそれらの隙間に係留バーの取付領域を挿入するようにしている請求項7記載のセキュリティユニット。
  10. スリットが側板の後向き面に開口するものである一方、第1ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面の後方に連続する延出片を備え、その延出片に上下方向の長孔を形成したものであり、また第2ブラケットは爪を係合させた状態で側板の内面の後方に連続する延出片を備え、その延出片に前後方向の長孔を形成したものであり、両ブラケットの延出片同士を重合させるようにしている請求項7記載のセキュリティユニット。
  11. 棚空間に配置される1又は2以上の収納物を前記係留バーに個別施開錠可能に係留させるための係留手段を更に具備する請求項1〜10記載のセキュリティユニット。
  12. 棚空間が、閉止部材を備えないオープン棚に形成されるものである請求項1〜11記載のセキュリティユニット。



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