JP4238591B2 - Lapd試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信端末間における、Dチャネル・リンク・アクセス手順(Link Access Procedure on the D−channel(リンク・アクセス・プロシジャー・オン・ザ・Dチャネル)(以下、LAPDと称する))のモニタを行うDチャネル試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
サービス総合ディジタル網(Integrated Services Digital Network(インテグレイティッド・サービス・ディジタル・ネットワーク)(以下、ISDNと称する))は、国際的にはITU(ITUは国際電気通信連合の略称)の場で、ITU−T(Tは電気通信標準化部門の略称)勧告のIシリーズで標準化されている。従来公知のISDNのユーザー・網インターフェースのレイヤ構造によれば、第1層(レイヤ1)では、基本インターフェース及び一次速度群インターフェースのいずれか一方が規定されている。これら、基本インターフェース及び一次速度群インターフェースはいずれも、1つのDチャネルが使用可能である。
【0003】
また、従来公知のユーザー・網インターフェースのレイヤ構造によれば、Dチャネルの第2層(レイヤ2)プロトコルとして、LAPD(Q.921)が規定され、また、Dチャネルの第3層(レイヤ3)プロトコルとして、呼制御手順(Q.931)が規定されている。従来よりよく知られているように、LAPD(Q.921)は、シーケンシャルな(順序性のある)フレーム構成を有しており、Q.931は、このLAPDのフレームを利用して転送される。
【0004】
ところで、従来のDチャネルの試験装置では、ISDNのサービスを利用して通信を行う場合、ユーザーが使用する通信端末は、LAPD終端装置を介してディジタル加入者線である通信回線に接続される(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示された試験装置では、通信端末において送受信されるレイヤ2プロトコル(LAPD)のフレームの確認が行われる。すなわち、特許文献1に開示の従来の試験装置によれば、網側、すなわち通信端末と通信回線を介して接続されるISDN対応交換機側において、試験機を用いて、当該通信端末において送受信されるLAPDフレームの確認を行う。このような試験方法を、第1の試験方法とする。
【0005】
一方、第2の試験方法としては、ISDN対応交換機と接続された2つ以上の通信端末間で、LAPDフレームの送受信が正常に行われるか否かを試験する方法がある。これら第1及び第2の試験方法のそれぞれについて、以下に第1〜第3試験パターンとして具体的に説明する。
【0006】
[第1試験パターン]
第1試験パターンは、第1の試験方法による試験パターンである。第1試験パターンの試験装置の構成例としては、例えば、通信端末とISDN対応交換機とを接続する通信回線に、プロトコルアナライザ等の試験機を接続する構成がある。
【0007】
試験機をプロトコルアナライザとした場合、このプロトコルアナライザは、LAPDフレームを作成して、通信回線を介して通信端末へ送信する。プロトコルアナライザから、すなわち、網側から送信されたLAPDフレームを受信した通信端末は、このフレームに応答して、新たにLAPDフレームを作成し、網側へ送信する。網側では、このLAPDフレームを、プロトコルアナライザが通信回線を介して受信する。
【0008】
第1試験パターンでは、プロトコルアナライザに、予め所望の格納手段を設けておき、プロトコルアナライザにおいて送受信されるフレームをこの格納手段に格納する。そして、試験終了後、当該プロトコルアナライザにおいて、格納手段に格納されたフレームを確認することによって、通信端末が、LAPDフレームの送受信を正常に行っているか否かを確認する。
【0009】
また、上述したように、通信端末は、LAPD終端装置を介して通信回線に接続されている。従って、第1試験パターンでは、LAPD終端装置に格納手段を設けておき、試験時に、この格納手段に通信端末で送受信されるフレームを格納し、試験終了後、この格納手段に格納されたフレームについて、所望の確認手段によって確認を行うことも可能である。具体的には、この確認手段をプロトコルアナライザ等の開発装置とし、LAPD終端装置の格納手段をトレースすることによってデバッグを行い、確認する。
【0010】
[第2試験パターン]
第2試験パターンは、第2の試験方法による試験パターンである。第2試験パターンでは、通信回線に接続された1つのLAPD終端装置に、第1及び第2通信端末の2つの通信端末を接続する。そして、第1及び第2通信端末間で、通信回線を介してLAPDフレームの送受信を行う。通信回線にはISDN対応交換機が設けられており、第1及び第2通信端末によるLAPDフレームの送受信は、このISDN対応交換機を介して行われる。
【0011】
第2試験パターンでは、LAPD終端装置に予め所望の格納手段を設けておき、この格納手段に、第1及び第2通信端末において送受信されるLAPDフレームを格納する。そして、試験終了後、この格納手段に格納されたフレームについて、所望の確認手段によって確認を行う。この確認は、上述した第1試験パターンと同様、確認手段としてプロトコルアナライザ等の開発装置を用いて行われる。
【0012】
[第3試験パターン]
第3試験パターンは、第2の試験方法による試験パターンである。第3試験パターンの構成例によれば、第1通信端末を第1LAPD終端装置に接続し、及び第2通信端末を第2LAPD終端装置に接続しておき、これら第1及び第2通信端末間で、第1及び第2LAPD終端装置及び通信回線を介してLAPDフレームの送受信を行う。第2試験パターンと同様、第1及び第2通信端末によるLAPDフレームの送受信は、ISDN対応交換機を介して行われる。第3試験パターンでは、第1及び第2通信端末で送受信されるLAPDフレームの確認は、上述した第2試験パターンと同様の手順によって行う。
【0013】
【特許文献1】
特開平5−153245号公報
【非特許文献1】
“「INSネットサービスのインターフェース」、技術参考資料、第2分冊(レイヤ1、レイヤ2編)第4版、第3部レイヤ2仕様、第2項データリンクレイヤ相互間通信のためのフレーム構成”、NTT東日本、インターネット<URL:http://www.ntt−east.co.jp/ISDN/tech/spec/2.4pdf/2−3.pdf>
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のLAPD試験装置では、通信端末の送信フレームデータは、通信回線を介して、プロトコルアナライザ等の試験機もしくはISDN対応交換機に入力される。また、従来のLAPD試験装置によれば、通信端末における、通信回線への送信フレームデータの送信及び通信回線からの受信フレームデータの受信は、LAPD終端装置を介して行う必要がある。すなわち、具体的に説明すると、従来より良く知られているように、通信端末は、LAPD終端装置においてLAPDを終端するLAPD終端部を介して、送信フレームデータの送信及び受信フレームデータの受信を行う。
【0015】
ここで、従来のLAPD試験装置では、通信端末の送信フレームデータがISDN対応交換機に入力されると、ISDN対応交換機は入力された送信フレームデータを改編し、改編されたLAPDフレームデータを通信回線に出力する。ISDN対応交換機から出力されたこのLAPDフレームデータは、通信端末に接続されたLAPD終端装置におけるLAPD終端部で、通信端末の受信フレームデータとして受信することができる。
【0016】
また、従来のLAPD試験装置では、既に説明した第1試験パターンのように、ISDN対応交換機を介するLAPDフレームの送受信を行わない場合は、プロトコルアナライザ等の試験機で、前述したLAPD終端部で受信可能な受信フレームデータを作成する必要があった。
【0017】
従って、既に説明した従来のLAPD試験装置によれば、試験を行うためのシステムが大規模となるため、このシステムを立ち上げるために膨大な時間を要する。また、上述した従来のLAPD試験装置として、既存のシステムを利用することも可能であるが、そのための手間が煩雑となる。
【0018】
一方、上述した第2及び第3試験パターンでは、初期デバックの際、開発装置からの保証されないデータによって交換機の動作が保証できなくなり、その結果、試験を行うためのシステムの再立ち上げが必要となることもある。このような事態が起きる原因としては、具体的に、LAPDフレームを利用して転送されるレイヤ3のフレームに、シーケンス(順序)の誤りがあること、もしくはフレーム送出のタイミング、フレームデータ、及びフレームの受信に問題があること等が挙げられる。これらの問題点についての検証、及び試験を行うためのシステムを立ち上げるのには膨大な時間を要する。
【0019】
この発明は、以上説明したような問題点に鑑み成されたものであり、従ってこの発明の目的は、LAPD試験を行うときに、プロトコルアナライザ等の試験機、もしくはISDN対応交換機との接続が不要なLAPD試験装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、第1発明のLAPD試験装置によれば、通信回線と、この通信回線に接続されたLAPD終端装置と、このLAPD終端装置に接続された第1及び第2通信端末とを具えている。また、第1発明のLAPD試験装置において、LAPD終端装置には、LAPDを終端するLAPD終端部と、試験フレーム変換部とを設けてある。
【0021】
第1発明のLAPD試験装置によれば、第1及び第2通信端末の送信フレームデータを、LAPD終端部を介して通信回線に出力し、この通信回線の途中で折り返させ、当該通信回線からLAPD終端装置に再び入力させるようにしてある。そして、第1発明のLAPD試験装置において、試験フレーム変換部は、LAPD試験を行うとき、通信回線から入力される送信フレームデータを改編することによって、送信フレームデータを第1及び第2通信端末のいずれかの端末の受信フレームデータに変換し、しかる後、LAPD終端部を介して、第1及び第2通信端末のいずれかに受信フレームデータを出力する。
【0022】
この受信フレームデータは、LAPD終端部において受信可能なデータである。よって、第1発明のLAPD試験装置では、LAPDフレームデータを作成するためのプロトコルアナライザ、及びISDN対応交換機は設置することなく、第1及び第2通信端末間でLAPDに関する試験を行うことができる。すなわち、第1発明のLAPD試験装置は、ISDN対応交換機を用いて試験を行う試験装置のように大規模なシステムとはならないため、システムを立ち上げるための時間を従来と比較して大幅に短縮することができ、その結果、デバッグに要する時間も含めた試験時間を大幅に短縮することができる。
【0023】
また、第1発明のLAPD試験装置では、LAPDフレームデータを作成するためのプロトコルアナライザ等の試験機が不必要であるため、プロトコルアナライザ等の試験機の、LAPDフレームデータ作成に関するプログラムの作成も行う必要が無いという効果を得ることもできる。
【0024】
次に、第2発明のLAPD試験装置によれば、データ折り返し部と、このデータ折り返し部にそれぞれの一端が接続される複数の通信回線と、この複数の通信回線のそれぞれの他端に接続されたLAPD終端装置と、このLAPD終端装置に接続された複数の通信端末とを具えている。また、第2発明のLAPD試験装置において、LAPD終端装置には、LAPDを終端するLAPD終端部と、試験フレーム変換部とを設けてある。
【0025】
第2発明のLAPD試験装置では、複数の通信端末のうち、所定の2つの通信端末の一方を第1通信端末とし、及び他方を第2通信端末とし、これら第1及び第2通信端末の送信フレームデータを、LAPD終端部を介して複数の通信回線のいずれかに出力し、データ折り返し部で折り返させ、及び複数の通信回線のいずれかよりLAPD終端装置に再び入力させるようにする。そして、第2発明のLAPD試験装置によれば、試験フレーム変換部は、LAPD試験を行うとき、通信回線から入力される送信フレームデータを改編し、第1及び第2通信端末のいずれかの端末の受信フレームデータに変換した後、LAPD終端部を介して、第1及び第2通信端末のいずれかに受信フレームデータを出力する。
【0026】
第2発明のLAPD試験装置によれば、LAPD試験の際、複数の通信回線のいずれかよりLAPD終端装置に入力される第1及び第2通信端末の送信フレームデータは、第1発明のLAPD試験装置と同様にして、試験フレーム変換部において処理される。その結果、第2発明のLAPD試験装置では、第1発明のLAPD試験装置と同様の効果を得ることができる。
【0027】
また、第2発明のLAPD試験装置では、第1及び第2通信端末を一組の通信端末とすれば、複数の通信端末より複数組の通信端末を選択し、かつこれら選択された複数組の通信端末において、LAPD試験を同時に行うことも可能である。この際、LAPD終端装置では、複数組の通信端末が通信を行うため、輻輳制御が行われる。よって、第2発明のLAPD試験装置によれば、LAPD試験を行うとき、LAPD終端装置における、前述した輻輳制御の正常性及び過負荷性について確認を行うことが出来る。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明する。また、以下の説明に用いる各図において、同様な構成要素については、同一の符号を付して示し、重複する説明を省略することもある。
【0029】
[第1の実施の形態]
1.LAPD試験装置の構成
第1発明のLAPD試験装置に係る実施の形態を、第1の実施の形態として説明する。図1に、この実施の形態のLAPD試験装置100の構成例を示す。LAPD試験装置100は、通信回線108と、この通信回線108に接続されたLAPD終端装置106と、このLAPD終端装置106に接続された第1及び第2通信端末102及び104とを具えている。
【0030】
また、図1に示すように、LAPD終端装置106には、当該LAPD終端装置106のファームウェアであるプログラムメモリ部118と、このプログラムメモリ部118より命令を取り出して、この命令を実行するCPU114と、Dチャネルのレイヤ2プロトコルであるLAPDを終端するLAPD終端部116と、試験フレーム変換部120とを設けてある。
【0031】
尚、プログラムメモリ部118は、好ましくは、ROM等の不揮発性メモリを用いて構成されている。また、プログラムメモリ部118と、CPU114と、LAPD終端部116と、試験フレーム変換部120とは、それぞれ、バス122を介して互いに接続されるのが好適である。上述したCPU114による命令の取り出しは、このバス122を介して行われるのが望ましい。
【0032】
ところで、この実施の形態でも、以下に説明するように、上述した従来技術と同様、第1及び第2通信端末102及び104におけるLAPDフレームデータの送受信は、LAPD終端部116を介して行われる。
【0033】
LAPD終端部116は、例えばCPU等によって構成される第1基本処理部117を有している。この第1基本処理部117は、当該LAPD終端部116を介して送受信されるレイヤ3のプロトコルを解析し、しかる後、解析したレイヤ3のプロトコルを、プログラムメモリ部118から逐次命令を取り出して、この命令を実行することによって、実現する。
【0034】
また、LAPD終端部116において第1基本処理部117は、前述したLAPDフレームデータの送受信において何らかの障害が生じた場合、この障害を検出して、この障害に対する処理を行う。この処理は、第1基本処理部117がプログラムメモリ部118から逐次命令を取り出して、この命令を実行することによって行われる。そして、プログラムメモリ部118には、第1基本処理部117が検出した、前述した障害に関する情報が、当該第1基本処理部117によって格納される。
【0035】
また、第1基本処理部117は、第1及び第2通信端末102及び104におけるLAPDフレームデータの送受信の回数を統計情報として、プログラムメモリ部118に格納する。
【0036】
すなわち、プログラムメモリ部118は、LAPD終端部116において第1基本処理部117がレイヤ3プロトコルを実行するための情報(命令)、第1基本処理部117が検出した障害に関する情報、この障害に関する処理を第1基本処理部117が行うための情報(命令)、及び統計情報等のそれぞれの情報を格納することによって、これらの情報を管理する。尚、上述したLAPD終端部116によるプログラムメモリ部118からの各情報の取り出し及び格納は、図1に示すバス122を介して行われる。
【0037】
この実施の形態のLAPD試験装置100によれば、第1及び第2通信端末102及び104の送信フレームデータを、LAPD終端部116を介して通信回線108に出力し、この出力された送信フレームデータを通信回線108の途中で折り返させて、当該通信回線108からLAPD終端装置106に再び入力させるように構成してある。
【0038】
ここで、この実施の形態では、上述した通信回線108とLAPD終端装置106との接続は、この通信回線108が、試験フレーム変換部120を介してLAPD終端部116と接続されるように行われる。また、図1に示すように、好ましくは、LAPD試験装置100に、通信回線108と接続されるデータ折り返し部110を設け、前述した通信回線108における送信フレームデータの折り返しは、データ折り返し部110にて行う。
【0039】
尚、この実施の形態では、データ折り返し部110を予めLAPD終端装置106内に設けておき、LAPD終端装置106内で前述した送信フレームデータの折り返しを行っても良い。また、データ折り返し部110を設ける代わりに、通信回線108の両端を予めLAPD終端装置106に接続することによって、この通信回線108に出力された送信フレームデータが、当該通信回線108内で折り返されて、LAPD終端装置106に再び入力されるようにしてもよい。
【0040】
この実施の形態では、上述したように、通信回線108からLAPD終端装置106に入力される送信フレームデータは、試験フレーム変換部120に入力される。ここで、図1に示すように、この実施の形態の試験フレーム変換部120は、例えばCPU等によって構成される第2基本処理部121を有している。この第2基本処理部121は、LAPD試験のとき、通信回線108から入力される送信フレームデータを改編し、第1及び第2通信端末102及び104のいずれかの端末の受信フレームデータに変換した後、LAPD終端部116を介して、第1及び第2通信端末102及び104のいずれかに受信フレームデータを出力する。試験フレーム変換部120における送信フレームデータの改編について詳細は後述する。
【0041】
尚、この実施の形態によれば、LAPD試験のときにデバッグを行う開発装置として、プロトコルアナライザ112を通信回線108と接続して設けるのが好ましい。このプロトコルアナライザ112は、LAPD試験のとき、通信回線108において伝送される、第1及び第2通信端末102及び104の送信フレームデータを内部メモリに格納するのが望ましい。尚、第1通信端末102の送信フレームデータは、第2通信端末104の受信フレームデータであって、第2通信端末104の送信フレームデータは、第1通信端末102の受信フレームデータである。よって、プロトコルアナライザ112は、内部メモリに格納された第1及び第2通信端末102及び104の送信フレームデータを確認することによってデバッグを行うことができる。
【0042】
次に、図1に示す試験フレーム変換部120の構成について、図2を参照して説明する。図2には、試験フレーム変換部120の構成例を示してある。ここで、図1を参照して説明したように、第1及び第2通信端末102及び104と、試験フレーム変換部120との間では、LAPDフレームデータの送受信が行われる。この送受信では、ディジタル信号の入出力がLAPD終端部116を介して行われる。図2には、試験フレーム変換部120に対するLAPD終端部116からのディジタル信号の入力点、及び試験フレーム変換部120からLAPD終端部116へのディジタル信号の出力点を、端末側信号入出力部150として示してある。
【0043】
また、図1を参照して説明したように、試験フレーム変換部120には、通信回線108から送信フレームデータがディジタル信号として入力される。図2には、試験フレーム変換部120に対する通信回線108からのディジタル信号の入力点、及び試験フレーム変換部120から通信回線108へのディジタル信号の出力点を、網側信号入出力部148として示してある。
【0044】
さらに、図2に示すように、試験フレーム変換部120には、第1信号経路144及び第2信号経路146の2つの信号経路が設けられるのが好ましい。端末側信号入出力部150もしくは網側信号入出力部148から、第1信号経路144及び第2信号経路146のうちいずれか一方の信号経路にディジタル信号の入力、及び第1信号経路144及び第2信号経路146のうちいずれか一方の信号経路から端末側信号入出力部150もしくは網側信号入出力部148にディジタル信号の出力が行われるのが好適である。
【0045】
この実施の形態によれば、試験フレーム変換部120において、第2基本処理部121は、第1信号経路144に設けられるのが好ましい。そして、この第2基本処理部121は、第1信号経路144に網側信号入出力部148から端末側信号入出力部150に向かって順次設けられる、前処理部124と、データ改編部126と、後処理部128とを有している。さらに、図2に示す試験フレーム変換部120の構成によれば、前処理部124は、フラグ検出部132と0削除部134とを有している。
【0046】
データ改編部126は、C/R(Command/Response:コマンド/レスポンス)反転、TEI(Text Encording Initiative:テキスト・エンコーディング・イニシアティブ)付与部136と、フレームチェックシーケンス(以下、FCSと略す)付与部138とを有している。後処理部128は、0(ゼロ)挿入部140とフラグ挿入部142とを有している。
【0047】
図2に示すように、第2基本処理部121において、第1信号経路144には、網側信号入出力部148から端末側信号入出力部150に向かって、順次、フラグ検出部132と、0削除部134と、C/R反転、TEI付与部136と、FCS付与部138と、0挿入部140と、フラグ挿入部142とが設けられるのが好ましい。
【0048】
また、図2に示すように、試験フレーム変換部120には、端末側信号入出力部150と接続される出力信号選択部130が設けられるのが望ましい。ここで、図2に示すように、網側信号入出力部148から試験フレーム変換部120に入力されるディジタル信号は、この試験フレーム変換部120において分岐されて、第1信号経路144及び第2信号経路146のそれぞれに入力される。第1信号経路144に入力されたディジタル信号は、前処理部124及びデータ改編部126を経て、後処理部128から出力される。後処理部128から出力されるディジタル信号、及び第2信号経路146から出力されるディジタル信号は、出力信号選択部130に入力される。
【0049】
この実施の形態では、出力信号選択部130は、LAPD試験の際、第1信号経路144のディジタル信号、すなわち後処理部128から出力されるディジタル信号を選択して端末側信号入出力部150に出力させる。一方、通常の通信の際には、出力信号選択部130は、第2信号経路146のディジタル信号を選択して端末側信号入出力部150に出力させる。
【0050】
また、出力信号選択部130は、端末側信号入出力部150から入力されるディジタル信号についても、網側信号入出力部148から入力されたディジタル信号と同様の選択処理を行って、第1及び第2信号経路144及び146のいずれかに出力させる。
【0051】
この実施の形態によれば、端末側信号入出力部150から出力信号選択部130に入力され、この出力信号選択部130から第1信号経路144に出力されるディジタル信号は、後処理部128及びデータ改編部126を経て前処理部124に入力され、この前処理部124から網側信号入出力部148に出力される。尚、出力信号選択部130から第1信号経路144に出力されるディジタル信号は、後処理部128、データ改編部126及び前処理部124のそれぞれにおいて未処理のまま、第1信号経路144から網側信号入出力部148に出力されるのが好ましい。
【0052】
2.LAPD試験
次に、図1及び図2を参照して説明した、この実施の形態のLAPD試験装置100において行われるLAPD試験について説明する。この実施の形態では、LAPD試験として、好ましくは、端末割り当てに関する第1試験、及びこの第1試験に続いて呼制御に関する第2試験が行われる。これら第1試験及び第2試験について、それぞれ、以下に説明する。
【0053】
(1)第1試験
この実施の形態によれば、第1試験では、第1及び第2通信端末102及び104の送信フレームデータとして、第1のLAPDフレームデータを用いる。図3(A)には、この第1のLAPDフレームデータ300aの構成を示してある。また、図1を参照して説明したように、この第1のLAPDフレームデータ300aは、LAPD試験のとき、試験フレーム変換部120において改編されるが、図3(B)には、改編された第1のLAPDフレームデータ300bの構成を示してある。尚、図3(B)に示す第1のLAPDフレームデータ300bの構成について詳細は後述する。
【0054】
既に説明したように、LAPDフレームデータは、シーケンシャルなフレーム構成を有している。従来よりよく知られているLAPDフレームデータの構成は、非特許文献1に開示されている。
【0055】
この非特許文献1によれば、LAPDフレームデータのシーケンスにはオクテット番号が付与される。図3(A)に示す第1のLAPDフレームデータ300aには、1〜12のオクテット番号が付与されている。このオクテット番号に基づいて、第1のLAPDフレームデータ300aの構成について説明する。
【0056】
第1のLAPDフレームデータ300aは、当該第1のLAPDフレームデータ300aの先頭、すなわちオクテット番号1にフラグシーケンス(図3(A)にはFLGとして示し、以下、単にFLGと称す)302aを有している。また、第1のLAPDフレームデータ300aの末尾、すなわちオクテット番号12にもFLG302bが設けられている。
【0057】
また、第1のLAPDフレームデータ300aは、オクテット番号2〜オクテット番号3に、アドレスフィールド304を具えている。図3(A)には、オクテット番号2のアドレスフィールド304aをAD1として示してあり、及びオクテット番号3のアドレスフィールド304bをAD2として示してある。非特許文献1に開示されているように、AD1304aは、コマンド/レスポンスフィールドビット(図3(A)にはC/Rとして示し、以下、単にC/Rビットと称す)及びサービスアクセスポイント識別子(図3(A)にはSAPIとして示し、以下、単にSAPIと称す)を含む構成を有している。また、AD2304bは、端末終端点識別子(TEI)サブフィールドを有している。図3(A)には、この端末終端点識別子(TEI)サブフィールド304bをTEIとして示し、このTEIの値は127としてある。
【0058】
続いて、第1のLAPDフレームデータ300aは、オクテット番号4に、制御フィールド306を具えている。非特許文献1に開示されているように、制御フィールド306は、通常、1オクテットまたは2オクテットによって構成されるが、図3(A)には、1オクテットで構成される制御フィールド306の構成を示してある。図3(A)において、オクテット番号4の制御フィールド306を制御1として示してある。図3(A)に示す制御1は、03hのUIコマンドとして設定されている。また、図3(A)に示すように、オクテット番号5には、0Fhとして設定されたマネジメントエンティティ識別子308が設けられている。
【0059】
ここで、非特許文献1に開示されているように、端末割り当ての際に用いられる第1のLAPDフレームデータ300aには、参照番号(Ri)310と、メッセージ種別312と、動作表示(Ai)314とが含まれる。図3(A)には、第1のLAPDフレームデータ300aにおいて、オクテット番号6〜オクテット番号7に参照番号(Ri)310を設けるとともに、メッセージ種別312をID要求を意味する01hとしてオクテット番号8に設け、及び動作表示(Ai)314をオクテット番号9に設ける構成を示してある。図3(A)に示す動作表示(Ai)の値は127としてある。
【0060】
続いて、オクテット番号10及びオクテット番号11には、フレームチェックシーケンスフィールド316が設けられている。図3(A)には、オクテット番号10のフレームチェックシーケンスフィールド316aをFCS1として示し、及びオクテット番号11のフレームチェックシーケンスフィールド316bをFCS2として示してある。
【0061】
次に、図1及び図2と、図4に示すフローチャートを参照して、この実施の形態のLAPD試験装置100において行われる第1試験の手順について説明する。尚、図4に示すフローチャートにおいて、各処理のステップを記号Sに番号を添えて示してある。
【0062】
ここで、一般に行われているISDNのディジタル通信において、端末割り当ての際、LAPD終端装置のLAPD終端部が、通信端末のTEI割り当て要求をISDN対応交換機に送出する。そして、このTEI割り当て要求に応答し、ISDN対応交換機がTEI値の選択を行うことにより、端末割り当てが行われる。第1試験は、図1及び図2を参照して説明したLAPD試験装置100において、前述したような端末割り当てを、ISDN対応交換機を介することなく、以下に説明する手順に従って行う試験である。
【0063】
まず、第1試験は、図1に示すLAPD試験装置100において、CPU114から試験フレーム変換部120に試験モードが設定されることによって開始される。この試験モードの設定は、CPU114が試験フレーム変換部120に、バス122を介してセレクト信号を出力することによって行われる。セレクト信号について詳細は後述する。
【0064】
(S401)CPU114から出力されたセレクト信号は、図2に示す試験フレーム変換部120において、出力信号選択部130に入力される。セレクト信号は、出力信号選択部130に、当該出力信号選択部130に入力されるディジタル信号を第1及び第2信号経路144及び146のいずれに出力させるか、もしくは第1及び第2信号経路144及び146のいずれから入力されるディジタル信号を当該出力信号選択部130から出力させるかを、選択させる信号である。上述したように、出力信号選択部130は、LAPD試験のとき、第1信号経路144を選択して、この第1信号経路144においてディジタル信号の入出力を行う。よって、LAPD試験のとき、セレクト信号が出力信号選択部130に入力されると、出力信号選択部130は第1信号経路144を選択する。すなわち、LAPD試験のとき、セレクト信号は、出力信号選択部130に第1信号経路144を選択させるための信号としてある。
【0065】
(S402)続いて、LAPD終端部116において第1基本処理部117は、CPU114から与えられる命令に従って、第1通信端末102及び第2通信端末104のいずれかのTEI割り当て要求を、試験フレーム変換部120を介して通信回線108に送出する。このTEI割り当て要求は、既に図3(A)を参照して説明した第1のLAPDフレームデータ300aとして通信回線108に送出される。
【0066】
尚、図3(A)に示す参照番号(Ri)310には、第1基本処理部117が作成した乱数が付与される。また、この際、図2において、端末側信号入出力部150から試験フレーム変換部120に入力された第1のLAPDフレームデータ300aは、出力信号選択部130に入力されるとともに、この出力信号選択部130から第1信号経路144に入力されるが、既に説明したように、第1信号経路144において未処理のまま、網側信号入出力部148に出力される。
【0067】
(S403)その後、図1を参照して説明したように、網側信号入出力部148に出力された第1のLAPDフレームデータ300aは、通信回線108で折り返されて、再びLAPD終端装置106に入力される。LAPD終端装置106に通信回線108から入力された第1のLAPDフレームデータ300aは、網側信号入出力部148から試験フレーム変換部120に入力される。そして、試験フレーム変換部120において、第1のLAPDフレームデータ300aは、第1信号経路144及び第2信号経路146のそれぞれに入力される。第1信号経路144において、第1のLAPDフレームデータ300aは、前処理部124に入力される。
【0068】
前処理部124は、第1のLAPDフレームデータ300aを認識するための前処理を行う。前処理部124では、以下に説明する、フラグ検出部132による第1のLAPDフレームデータ300aの認識、及び0削除部134による“0”の削除によって、前処理が行われるのが好ましい。
【0069】
フラグ検出部132は、第1のLAPDフレームデータ300aのFLG302aを検出し、この第1のLAPDフレームデータ300aを認識する。また、FLG302aは、非特許文献1にも開示されているように、“01111110”のビット列によって構成される。前処理部124の0削除部134では、フラグ検出部132で認識された第1のフレームデータ300aのFLG302aに対して、連続5ビット以上“1”が続いたときに挿入される“0”の削除を行う。
【0070】
(S404)次に、前処理部124で認識された第1のLAPDフレームデータ300aの改編が、データ改編部126によって行われる。第1試験では、データ改編部126は第1のLAPDフレームデータ300aの改編を、TEI割り当て処理として行う。このTEI割り当て処理は、図3(A)に示す第1のLAPDフレームデータ300aに対する、アドレスフィールド304におけるC/Rビットの反転と、メッセージ種別312の改編、及び動作表示(Ai)314に対するTEI値の選択によって行われる。
【0071】
ここで、図3(B)には、データ改編部126において改編された第1のLAPDフレームデータ300bの構成を示してある。尚、図3(B)に示す第1のLAPDフレームデータ300bについて、図3(A)に示す第1のLAPDフレームデータ300aと同様の構成について、重複する説明は記載を省略する。
【0072】
データ改編部126において、C/R反転、TEI付与部136は、アドレスフィールド304におけるC/Rビットが、“0”だった場合は、“1”に、及び“1”だった場合は、“0”に反転させる。図3(B)において、改編されたC/Rビットを有するオクテット番号2のアドレスフィールドに、304aaを付与して示してある。また、オクテット番号2のAD1が改編されたアドレスフィールドには304cを付与して示してある。
【0073】
また、C/R反転、TEI付与部136は、メッセージ種別312をID要求を意味する01hから、ID割り当てを意味する02hに変更する。図3(B)において、改編されたメッセージ種別に312bを付与して示してある。
【0074】
また、C/R反転、TEI付与部136は、動作表示(Ai)の値を、127から第1及び第2通信端末102及び104のいずれかを示すTEI値“X”に変更する。この実施の形態では、第1通信端末102を示すTEI値を“X=A”とし、第2通信端末104を示すTEI値を“X=B”とする。尚、図3(B)において、改編された動作表示(Ai)に314bを付与して示してある。
【0075】
(S405)続いて、データ改編部126では、FCS付与部138が、オクテット番号10のFCS1316a及びオクテット番号11のFCS2316bの値を再計算し、再計算された結果得られた値を、FCS1316a及びFCS2316bのそれぞれに付与する。図3(B)には改編済みのFCS1316aa及びFCS2316bbを含むFCSに316cを付与して示してある。
【0076】
(S406)その後、データ改編部126で改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bは後処理部128に入力され、後処理部128では、改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bに対して後処理が行われる。この後処理は、以下に説明する、0挿入部140による“0”の挿入、及びフラグ挿入部142によるフラグの付与によって行われるのが好ましい。尚、この後処理は、改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bのFLG302aa及び302bbに対する処理である。
【0077】
後処理部128において、0挿入部140は、連続5ビット以上“1”が続いたときに“0”の挿入を行い、フラグ挿入部142は改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bに対しFLG302aa及び302bbを付与する。
【0078】
その後、後処理部128から第1信号経路144に出力された改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bは、出力信号選択部130を介して試験フレーム変換部120から端末側信号入出力部150に出力される。尚、出力信号選択部130には、第2信号経路146から、未改編の第1のLAPDフレームデータ300aが入力される。しかし、LAPD試験の際、出力信号選択部130は、上述したように第1信号経路144を選択しているため、第2信号経路146から入力される未改編の第1のLAPDフレームデータ300aは、出力信号選択部130から出力されない。
【0079】
ところで、試験フレーム変換部120から端末側信号入出力部150に、改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bが出力されると、この実施の形態の第1試験の主要な手順は終了される。
【0080】
改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bは、LAPD終端部116において、第1及び第2通信端末102及び104のいずれかの受信フレームデータとして受信可能なデータである。よって、LAPD終端部116は、試験フレーム変換部120から、改編済みの第1のLAPDフレームデータ300bが入力されると、これを障害無く受信することができる。
【0081】
(2)第2試験
次に、この実施の形態で行われる第2試験について説明する。第2試験では、第1及び第2通信端末102及び104の送信フレームデータとして、第2のLAPDフレームデータを用いる。図5(A)には、この第2のLAPDフレームデータ500aの構成を示してある。また、この第2のLAPDフレームデータ500aは、LAPD試験のとき、試験フレーム変換部120において改編されるが、図5(B)には、改編された第2のLAPDフレームデータ500bの構成を示してある。図5(B)に示す第2のLAPDフレームデータ500bの構成について詳細は後述する。
【0082】
図5(A)に示す第2のLAPDフレームデータ500aには、1〜nのオクテット番号が付与されている。このオクテット番号に基づいて、第2のLAPDフレームデータ500aの構成について説明する。尚、第2のLAPDフレームデータ500aは、好ましくは、図3(A)を参照して説明した第1のLAPDフレームデータ300aと同様の構成を有している。以下の説明において、第1のLAPDフレームデータ300aと同様の構成について、重複する説明は省略する。
【0083】
第2のLAPDフレームデータ500aは、当該第2のLAPDフレームデータ500aの先頭、すなわちオクテット番号1にFLG502aを有し、当該第2のLAPDフレームデータ500aの末尾、すなわちオクテット番号nにFLG502bを有している。第2のLAPDフレームデータ500aにおける、FLG502a及び502bは、第1のLAPDフレームデータ300aが有するFLG302a及び302bと同様のデータであるのが好ましい。
【0084】
また、第2のLAPDフレームデータ500aは、オクテット番号2〜オクテット番号3に、アドレスフィールド504を具えている。図5(A)には、オクテット番号2のアドレスフィールド504aをAD1として示してあり、及びオクテット番号3のアドレスフィールド504bをAD2として示してある。
【0085】
第2のLAPDフレームデータ500aにおける、AD1504a及びAD2504bは、第1のLAPDフレームデータ300aが有するAD1304a及びAD2304bと同様のデータであるのが好ましい。尚、以下に説明するこの実施の形態では、第2のLAPDフレームデータ500aにおける、AD2504bのTEIの値は、第1通信端末102を示すTEI値“A”及び第2通信端末104を示すTEI値“B”のうちいずれかの値とするのが好ましい。
【0086】
続いて、第2のLAPDフレームデータ500aは、オクテット番号4〜オクテット番号5に、制御フィールド506を具えている。ここで、図5(A)には、2オクテットで構成される制御フィールド506の構成を示してある。図5(A)において、オクテット番号4の制御フィールド506aを制御1として、及びオクテット番号5の制御フィールド506bを制御2として示してある。
【0087】
図5(A)に示す第2のLAPDフレームデータ500aにおいて、オクテット番号6以降オクテット番号(n−3)までの部分は、情報フィールド508となる。ここで、既に説明したように、Dチャネルのレイヤ3プロトコル(呼制御手順(Q.931))は、LAPDフレームを利用して転送される。第2のLAPDフレームデータ500aにおいて、情報フィールド508が、Q.931のデータを転送するために用いられる。
【0088】
続いて、オクテット番号(n−2)及びオクテット番号(n−1)には、フレームチェックシーケンスフィールド510が設けられている。図5(A)には、オクテット番号(n−2)のフレームチェックシーケンスフィールド510aをFCS1として示し、及びオクテット番号(n−1)のフレームチェックシーケンスフィールド510bをFCS2として示してある。第2のLAPDフレームデータ500aにおける、FCS1510a及びFCS2510bは、第1のLAPDフレームデータ300aが有するFCS1316a及びFCS2316bと同様のデータであるのが好ましい。
【0089】
次に、図1及び図2と、図6に示すフローチャートを参照して、この実施の形態のLAPD試験装置100において行われる第2試験の手順について説明する。尚、図6に示すフローチャートにおいて、各処理のステップを記号Sに番号を添えて示してある。
【0090】
ここで、一般に行われているISDNのディジタル通信では、LAPDフレームを利用して転送されるQ.931の規定に従った呼制御は、複数の通信端末間で、ISDN対応交換機を介して行われる。第2試験は、図1及び図2を参照して説明したLAPD試験装置100において、前述したような呼制御を、ISDN対応交換機を介することなく、以下に説明する手順に従って行う試験である。
【0091】
第2試験は、第1試験と同様、図1に示すLAPD試験装置100において、CPU114から試験フレーム変換部120に試験モードが設定されることによって開始される。この試験モードの設定は、(1)の項で説明した第1試験と同様の手順に従って行われるのが好ましい。よって、試験モードの設定について、重複する説明は省略する。
【0092】
(S501)まず、試験フレーム変換部120において、CPU114からセレクト信号が入力された出力信号選択部130によって、第1信号経路144の選択が行われる。この第1信号経路144の選択は、試験フレーム変換部120において、既に説明した第1試験と同様の手順によって行われるのが好ましい。よって、このステップにおける第1試験と同様の手順について、重複する説明は省略する。
【0093】
(S502)続いて、LAPD終端部116において第1基本処理部117は、CPU114から与えられる命令に従って、第1及び第2通信端末102及び104のいずれかの端末の送信フレームデータとして、第2のLAPDフレームデータ500aを、試験フレーム変換部120を介して通信回線108に送出する。
【0094】
尚、図2において、既に説明した第1試験と同様、端末側信号入出力部150から試験フレーム変換部120に入力された第2のLAPDフレームデータ500aは、出力信号選択部130を介して第1信号経路144に入力されるが、第1信号経路144において未処理のまま、網側信号入出力部148に出力される。
【0095】
(S503)その後、第2試験においても、第1試験と同様、網側信号入出力部148に出力され、通信回線108で折り返された第2のLAPDフレームデータ500aが、再びLAPD終端装置106に入力される。既に説明した第1試験と同様、この第2のLAPDフレームデータ500aも、網側信号入出力部148から試験フレーム変換部120に入力されて、この試験フレーム変換部120において第1信号経路144及び第2信号経路146のそれぞれに入力される。
【0096】
そして、第1信号経路144の前処理部124において、第2のLAPDフレームデータ500aに対して、既に説明した第1試験と同様の手順によって、前処理が行われるのが好ましい。この前処理について、重複する説明は省略する。
【0097】
(S504)続いて、前処理部124で認識された第2のLAPDフレームデータ500aの改編が、データ改編部126によって行われる。呼制御に関する第2試験において、第2のLAPDフレームデータ500aの改編は、図5(A)に示すアドレスフィールド504におけるC/Rビットの反転及びTEI値の変換によって行われるのが好ましい。
【0098】
図5(B)には、データ改編部126において改編された第2のLAPDフレームデータ500bの構成を示してある。尚、図5(B)に示す第2のLAPDフレームデータ500bについて、図5(A)に示す第2のLAPDフレームデータ500aと同様の構成について、重複する説明は記載を省略する。
【0099】
C/Rビットの反転は、データ改編部126において、既に説明した第1試験と同様の手順に従って、C/R反転、TEI付与部136によって行われるのが好ましい。よって、C/Rビットの反転について重複する説明は省略するが、図5(B)において、改編されたC/Rビットを有するオクテット番号2のアドレスフィールドに、504aaを付与して示してある。
【0100】
また、好ましくは、TEI値の変換は、データ改編部126において、C/R反転、TEI付与部136が以下の手順によって行う。C/R反転、TEI付与部136は、アドレスフィールド504におけるTEI値が、第1通信端末102を示すTEI値“X=A”であった場合は、このTEI値を第2通信端末104を示すTEI値“X=B”に変換し、第2通信端末104を示すTEI値“X=B”であった場合は、このTEI値を第1通信端末102を示すTEI値“X=A”に変換する。尚、図5(B)では、改編されたアドレスフィールド504cにおけるAD2に504bbを付与して示してある。
【0101】
(S505)続いて、データ改編部126では、第1試験と同様、FCS付与部138が、オクテット番号(n−2)のFCS1510a及びオクテット番号(n−1)のFCS2510bの値を再計算し、再計算された結果得られた値を、FCS1510a及びFCS2510bのそれぞれに付与する。図5(B)には改編済みのFCS1510aa及びFCS2510bbを含むFCSに510cを付与して示してある。
【0102】
(S506)その後、データ改編部126で改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bは後処理部128に入力される。後処理部128では、改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bに対して、既に説明した第1試験と同様の手順によって、後処理が行われるのが好ましい。この後処理は、改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bのFLG502aa及び502bbに対する処理である。この後処理について、重複する説明は省略する。
【0103】
ここで、第1試験と同様、後処理部128から第1信号経路144に出力された改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bが、出力信号選択部130を介して試験フレーム変換部120から端末側信号入出力部150に出力される。試験フレーム変換部120から端末側信号入出力部150に、改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bが出力されると、この実施の形態の第2試験の主要な手順は終了される。
【0104】
改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bは、LAPD終端部116において、第1及び第2通信端末102及び104のいずれかの受信フレームデータとして受信可能なデータである。よって、LAPD終端部116は、試験フレーム変換部120から、改編済みの第2のLAPDフレームデータ500bが入力されると、これを障害無く受信することができる。
【0105】
以上説明した、この実施の形態のLAPD試験装置100によれば、LAPD終端装置106には、通信回線108から、この通信回線108において折り返された第1及び第2通信端末102及び104の第1及び第2のLPADフレームデータ300a及び500aが入力される。第1及び第2試験時、LAPD終端装置106において、試験フレーム変換部120は、通信回線108から入力される第1及び第2のLPADフレームデータ300a及び500aを改編し、LAPD終端部116において受信可能な受信フレームデータに変換する。
【0106】
よって、この実施の形態のLAPD試験装置100では、LAPDフレームデータを作成するためのプロトコルアナライザ、及びISDN対応交換機は設置することなく、第1及び第2通信端末102及び104間でLAPDに関する第1及び第2試験を行うことができる。すなわち、LAPD試験装置100は、ISDN対応交換機を用いて試験を行う試験装置のように大規模なシステムとはならないため、システムを立ち上げるための時間を従来と比較して大幅に短縮することができ、その結果、デバッグに要する時間も含めた試験時間を大幅に短縮することができる。
【0107】
また、この実施の形態のLAPD試験装置100では、LAPDフレームデータを作成するためのプロトコルアナライザ等の試験機が不必要であるため、LAPDフレームデータ作成に関する、プロトコルアナライザ等の試験機のプログラムの作成も行う必要が無いという効果を得ることもできる。
【0108】
[第2の実施の形態]
1.LAPD試験装置の構成
次に、第2発明のLAPD試験装置に係る実施の形態を、第2の実施の形態として説明する。図7に、この実施の形態のLAPD試験装置200の構成例を示す。LAPD試験装置200は、データ折り返し部210と、このデータ折り返し部210にそれぞれの一端が接続される複数の通信回線208と、この複数の通信回線208のそれぞれの他端に接続されたLAPD終端装置206と、このLAPD終端装置206に接続された複数の通信端末202とを具えている。
【0109】
また、図7に示すように、LAPD終端装置206には、プログラムメモリ部218と、CPU214と、LAPD終端部216と、試験フレーム変換部220とを設けてある。LAPD終端装置206において、プログラムメモリ部218と、CPU214と、LAPD終端部216と、試験フレーム変換部220は、それぞれ、バス222を介して互いに接続されるのが好適である。
【0110】
ここで、LAPD終端装置206におけるプログラムメモリ部218と、CPU214と、LAPD終端部216と、バス222は、これら各構成要素と対応する、第1の実施の形態のLAPD終端装置106の構成要素と同様の構成及び機能を有するのが好ましい。従って、前述した各構成要素について、重複する説明を省略する。尚、図7には、LAPD終端部216が有する第1基本処理部に217を付与して示してある。
【0111】
この実施の形態のLAPD試験装置200では、複数の通信端末202のうち、所定の2つの通信端末を一組とし、この一組の通信端末の一方を第1通信端末202aとし、他方を第2通信端末202bとする。この実施の形態によれば、第1及び第2通信端末202a及び202bの送信フレームデータを、LAPD終端部216を介して複数の通信回線208のいずれかに出力し、データ折り返し部210で折り返させて、複数の通信回線208のいずれかよりLAPD終端装置206に再び入力させるようにする。
【0112】
ここで、この実施の形態では、上述した複数の通信回線208とLAPD終端装置206との接続は、これら複数の通信回線208のそれぞれにおけるディジタル信号が、試験フレーム変換部220を介してLAPD終端部216に入力されるように行われるとともに、ディジタル信号がLAPD終端部216から試験フレーム変換部220を介してこれら複数の通信回線208のいずれかに出力されるように行われる。
【0113】
また、前述したように、送信フレームデータは、LAPD終端装置206から複数の通信回線208のいずれかに出力される。この実施の形態では、送信フレームデータが出力された通信回線の途中で送信フレームデータを折り返すか、もしくはこの通信回線とは別の通信回線に送信フレームデータを折り返すのが好ましい。通信回線におけるデータの折り返しは、データ折り返し部210にて行う。
【0114】
尚、この実施の形態では、データ折り返し部210を予めLAPD終端装置206内に設けておき、LAPD終端装置206内で前述した送信フレームデータの折り返しを行っても良い。また、データ折り返し部210を設ける代わりに、複数の通信回線208のそれぞれの両端を予めLAPD終端装置206に接続することによって、これら複数の通信回線208のそれぞれに出力された送信フレームデータが、それぞれの通信回線208内で折り返されて、LAPD終端装置206に再び入力されるようにしてもよい。
【0115】
ここで、図7に示すように、この実施の形態の試験フレーム変換部220は、第1の実施の形態の試験フレーム変換部120と同様に、例えばCPU等によって構成される第2基本処理部221を有している。この実施の形態では、第2基本処理部221は、LAPD試験のとき、上述したように、複数の通信回線208のいずれかよりLAPD終端装置206に入力される、第1及び第2通信端末202a及び202bの送信フレームデータを改編することによって、第1及び第2通信端末202a及び202bのいずれかの端末の受信フレームデータに変換し、しかる後LAPD終端部216を介して、第1及び第2通信端末202a及び202bのいずれかに受信フレームデータを出力する。試験フレーム変換部220における送信フレームデータの改編について詳細は後述する。
【0116】
尚、第1の実施の形態のLAPD試験装置100と同様、この実施の形態のLAPD試験装置200にも、開発装置であるプロトコルアナライザ112が設けられるのが好ましい。このプロトコルアナライザ112について、重複する説明は省略する。
【0117】
次に、図7に示す試験フレーム変換部220の構成について、図8を参照して説明する。図8には、この実施の形態の試験フレーム変換部220の構成例を示してある。ここで、図7に示すように、複数の通信端末202とLAPD終端装置206との接続は、複数の通信端末202のそれぞれがLAPD終端部216に接続されるように行われるのが好ましい。また、複数の通信端末202と、試験フレーム変換部220との間では、LAPDフレームデータの送受信として、ディジタル信号の入出力がLAPD終端部216を介して行われる。
【0118】
よって、上述したようなLAPD終端装置206の構成によれば、複数の通信端末202のそれぞれより出力されて、LAPD終端装置206に入力される信号は、LAPD終端部216において従来公知の方法により多重化され、当該LAPD終端部216から出力される。よって、図7に示すように、LAPD終端部216と試験フレーム変換部220を、好ましくは、一本の信号線で接続する。図8には、この信号線における、試験フレーム変換部220に対するLAPD終端部216からのディジタル信号の入力点、及び試験フレーム変換部220からLAPD終端部216へのディジタル信号の出力点を、端末側信号入出力部250として示してある。
【0119】
また、図7を参照して説明したように、試験フレーム変換部220には、複数の通信回線208のいずれかより送信フレームデータがディジタル信号として入力される。図7には、複数の通信回線208に含まれる所定の通信回線208a、208b、208c、208d及び208eを示してある。そして、図8には、これら通信回線208a、208b、208c、208d及び208eのそれぞれの試験フレーム変換部220に対するディジタル信号の入力点、及び試験フレーム変換部220からこれら通信回線208a、208b、208c、208d及び208eのそれぞれへのディジタル信号の出力点を、網側信号入出力部248a、248b、248c、248d及び248eとして示してある。
【0120】
ところで、試験フレーム変換部220には、複数の通信回線208のそれぞれと対応する複数の第3信号経路244と、第4信号経路246が設けられるのが好ましい。図8には、図7に示す複数の通信回線208に含まれる所定の通信回線208a、208b、208c、208d及び208eのそれぞれと対応する、第3信号経路244a、244b、244c、244d及び244eのそれぞれを示してある。
【0121】
この実施の形態によれば、端末側信号入出力部250から試験フレーム変換部220にディジタル信号として入力されるLAPDフレームデータは、第4信号経路246を経て、網側信号入出力部248a、248b、248c、248d及び248eのいずれかに出力される。
【0122】
また、網側信号入出力部248a、248b、248c、248d及び248eのそれぞれから試験フレーム変換部220にディジタル信号として入力されるLAPDフレームデータは、これら網側信号入出力部248a、248b、248c、248d及び248eのそれぞれと対応する第3信号経路244a、244b、244c、244d及び244eのそれぞれに入力される。
【0123】
この実施の形態によれば、試験フレーム変換部220において、第2基本処理部221は、複数の第3信号経路244から第4信号経路246に跨って設けられるのが好ましい。図8には、第2基本処理部221を図示していないが、第2基本処理部221は、同図中に示す複数のデータ処理部224を有している。これら複数のデータ処理部224のそれぞれは、複数の第3信号経路244のそれぞれに設けられる。図8には、第3信号経路244a、244b、244c、244d及び244eのそれぞれに、データ処理部224a、224b、224c、224d及び224eのそれぞれが設けられる構成を示してある。
【0124】
ここで、この実施の形態では、図2を参照して説明した第1の実施の形態の試験フレーム変換部120をデータ処理部としてあるのが好ましい。よって、図8に示すデータ処理部224a、224b、224c、224d及び224eのそれぞれの構成について、既に説明した試験フレーム変換部120と重複する説明は省略する。
【0125】
複数のデータ処理部224のそれぞれには、複数の網側信号入出力部248のそれぞれからLAPDフレームデータが入力される。図8に示すデータ処理部224eに着目し、このデータ処理部224eの構成について、図2を参照して説明した試験フレーム変換部120の構成と対応させると、このデータ処理部224eが設けられた第3信号経路244eに網側信号入出力部248eから入力されるLAPDフレームデータは、図2に示す網側信号入出力部148からデータ処理部224eに入力される。そして、データ処理部224eからLAPDフレームデータが、図2に示す端末側信号入出力部150から第3信号経路244eへ出力される。このデータ処理部224eの構成は、当該データ処理部224eを除いた複数のデータ処理部224のそれぞれについて同様である。
【0126】
また、複数の第3信号経路244のそれぞれに跨って、上述したように、複数のデータ処理部224のそれぞれから出力されるLAPDフレームデータが入力される信号多重化部232が設けられる。信号多重化部232は、複数の第3信号経路244のそれぞれから入力されるディジタル信号を、従来公知の方法によって多重化して出力する。信号多重化部232から出力されるディジタル信号は、端末側信号入出力部250に出力される。
【0127】
また、この実施の形態によれば、第2基本処理部221は、第4信号経路246に、端末側信号入出力部250から複数の網側信号入出力部248に向かって、順次設けられる、方路決定前処理部226と、方路決定部228とを有している。さらに第4信号経路246には、方路選択部230が設けられている。方路決定前処理部226は、フラグ検出部234と0削除部236とを有するのが好ましい。
【0128】
そして、端末側信号入出力部250から試験フレーム変換部220に入力されるディジタル信号は、方路決定前処理部226を経て方路決定部228に入力される。方路決定部228では、当該方路決定部228に入力されたディジタル信号を、複数の網側信号入出力部248のいずれに出力させるかが決定される。この決定は、図7に示す複数の通信回線208のいずれにディジタル信号を出力させるかの決定である。方路決定部228において、好ましくは、複数の網側信号入出力部248のいずれに出力させるかは、データ出力情報として決定される。
【0129】
方路決定部228はデータ出力情報を方路選択部230に出力する。方路選択部230は、データ出力情報に基づいて、複数の網側信号入出力部248のうち所定の網側信号入出力部から、この網側信号入出力部に対応する通信回線にディジタル信号を出力する。
【0130】
2.LAPD試験
次に、図7及び図8を参照して説明した、この実施の形態のLAPD試験装置200において行われるLAPD試験について説明する。この実施の形態では、第1の実施の形態と同様、LAPD試験として、好ましくは、端末割り当てに関する第1試験、及びこの第1試験に続いて呼制御に関する第2試験が行われる。これら第1試験及び第2試験について、それぞれ、以下に説明する。
【0131】
ここで、上述したように、この実施の形態のLAPD試験装置200では、複数の通信端末202のうち、所定の2つの通信端末を一組とし、この一組の通信端末の一方を第1通信端末202aとし、他方を第2通信端末202bとする。そして、これら第1及び第2通信端末202a及び202b間において第1試験と第2試験を行う。複数の通信端末202のうち一組の通信端末間で、第1及び第2試験をそれぞれ行う場合について、以下に説明する。しかし、この実施の形態では、複数の通信端末202より複数組の通信端末を選択し、これら複数組の通信端末において、以下に説明する第1及び第2試験のそれぞれ試験を同時に行うことも可能である。尚、以下の説明において、第1試験及び第2試験のそれぞれについて、第1の実施の形態と重複する説明を省略することもある。
【0132】
(1)第1試験
この実施の形態によれば、第1試験では、第1の実施の形態と同様、第1及び第2通信端末202a及び202bの送信フレームデータとして第1のLAPDフレームデータを用いる。この第1のLAPDフレームデータは、好ましくは、図3(A)を参照して説明した第1のLAPDフレームデータ300aと同様の構成を有する。また、この実施の形態の第1試験は、図4に示すフローチャートを参照して説明した第1実施の形態と同様の手順によって行われるのが好ましい。よって、この実施の形態の第1のLAPDフレームデータ及び第1試験について、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
【0133】
また、この実施の形態によれば、LAPD試験において、試験フレーム変換部220によって改編済みの第1のLAPDフレームデータは、図3(B)を参照して説明した第1のLAPDフレームデータ300bと同様の構成を有する。この改編済みの第1のLAPDフレームデータについても、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
【0134】
ここで、既に説明したように、第1試験のとき、LAPD終端装置206において、LAPD終端部216から、第1通信端末202a及び第2通信端末202bのいずれかのTEI割り当て要求の送出が、試験フレーム変換部220を介して行われる。この実施の形態によれば、LAPD終端部216から、TEI割り当て要求が、端末側信号入出力部250を介して試験フレーム変換部220に入力される。
【0135】
試験フレーム変換部220では、端末側信号入出力部250からTEI割り当て要求が第4信号経路246に入力される。既に説明したように、このTEI割り当て要求は、第1のLAPDフレームデータとしてある。そして、この第1のLAPDフレームデータは、第4信号経路246における方路決定前処理部226に入力され、この方路決定前処理部226によって処理される。尚、この処理は、既に説明した第1の実施の形態の前処理部124が行う処理と同様の処理であるのが好ましい。よって、前述した方路決定前処理部226によって行われる処理について、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。続いて、方路決定前処理部226によって処理された第1のLAPDフレームデータは、方路決定部228に入力される。
【0136】
ここで、この実施の形態では、LAPD終端装置206において、第1試験前、予め、CPU214から方路決定部228に、TEI割り当て要求を複数の通信回線208のいずれに送出するかの情報として、方路情報が設定されるのが好ましい。例えば、この方路情報は、第1通信端末202aの割り当て要求の、所定の通信回線208aへの送出、及び第2通信端末202bの割り当て要求の、所定の通信回線208bへの送出を指示する情報としてあるのが好適である。尚、CPU214から方路決定部228への方路情報の設定は、バス222を介して行われるのが望ましい。
【0137】
方路決定部228は、この方路情報に基づいて、TEI割り当て要求として入力される第1のLAPDフレームデータを、複数の通信回線208のいずれに出力させるかを、データ出力情報として決定する。
【0138】
その後、方路選択部230は、方路決定部228から出力されたデータ出力情報に基づいて、複数の通信回線208のうち所定の通信回線を選択し、この所定の通信回線に第1のLAPDフレームデータを出力する。
【0139】
この第1のLAPDフレームデータは、既に説明したように、通信回線においてデータ折り返し部210で折り返されて、複数の通信回線208のいずれか、例えば所定の通信回線208cよりLAPD終端装置206に再び入力される。第1のLAPDフレームデータは、この通信回線208cに接続される第3信号経路244cに、網側信号入出力部248cを介して入力されて、この第3信号経路244cに設けられたデータ処理部224cに入力される。
【0140】
この実施の形態によれば、第1試験を開始するとき、既に説明した第1の実施の形態と同様、LAPD終端装置206において、CPU214から試験フレーム変換部220に試験モードが設定される。この試験モードの設定は、既に説明した第1の実施の形態と同様の手順により、CPU214から試験フレーム変換部220へのセレクト信号の出力によって行われる。この場合、CPU214は、データ処理部224cにセレクト信号を出力する。
【0141】
また、この実施の形態では、LAPD終端装置206において、CPU214からデータ処理部224cに、予め、第1及び第2通信端末202a及び202bのそれぞれのTEI値が設定される。データ処理部224cの構成について、図2を参照して説明した試験フレーム変換部120の構成と対応させると、前述したTEI値は、このデータ処理部224cにおけるデータ改編部126のC/R反転、TEI付与部136に設定されるのが好ましい。尚、前述した、CPU214の、データ処理部224cに対するTEI値の設定は、バス222を介して行われるのが望ましい。尚、上述したデータ処理部224cに関する説明は、このデータ処理部224c以外の複数のデータ処理部224のそれぞれについても同様である。
【0142】
(2)第2試験
次に、この実施の形態で行われる第2試験について説明する。この実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、第2試験では、第1及び第2通信端末202a及び202bの送信フレームデータとして、第2のLAPDフレームデータを用いる。この第2のLAPDフレームデータは、好ましくは、図5(A)を参照して説明した第2のLAPDフレームデータ500aと同様の構成を有する。また、この実施の形態の第2試験は、図6に示すフローチャートを参照して説明した第1実施の形態と同様の手順によって行われるのが好ましい。よって、この実施の形態の第2のLAPDフレームデータ及び第2試験について、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
【0143】
また、この実施の形態によれば、LAPD試験において、試験フレーム変換部220によって改編済みの第2のLAPDフレームデータは、図5(B)を参照して説明した第2のLAPDフレームデータ500bと同様の構成を有する。この改編済みの第2のLAPDフレームデータについても、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
【0144】
ここで、既に説明したように、第2試験のとき、LAPD終端装置206において、LAPD終端部216から、第1通信端末202a及び第2通信端末202bのいずれかの送信フレームデータである第2のLAPDフレームデータの送出が、試験フレーム変換部220を介して行われる。試験フレーム変換部220に入力された第2のLAPDフレームデータは、当該試験フレーム変換部220において、第2の実施の形態の(1)の項で説明した第1試験の第1のLAPDフレームデータと同様に処理された後、複数の通信回線208のいずれかに出力されるのが好ましい。よって、前述した、LAPD終端部216から試験フレーム変換部220に入力される第2のLAPDフレームデータに対する、この試験フレーム変換部220で行われる各処理について、第1試験と重複する説明は省略する。
【0145】
この実施の形態の第2試験では、第1試験と同様、LAPD終端装置206において、予め、CPU214から方路決定部228に方路情報が設定されるのが好ましい。この方路情報は、第2のLAPDフレームデータを複数の通信回線208のいずれに送出するかの情報である。好ましくは、この実施の形態の第2試験における方路情報は、複数の通信端末202のそれぞれのTEI値と、複数の通信回線208のそれぞれとの対応関係に関する情報である。
【0146】
方路決定部228は、第2のLAPDフレームデータのアドレスフィールドのTEI値について、方路情報を確認し、かつ複数の通信回線208のうちこのTEI値と対応する通信回線に第2のLAPDフレームデータを送信することを、データ出力情報として決定する。
【0147】
ところで、試験フレーム変換部220から複数の通信回線208のいずれかに出力された第2のLAPDフレームデータは、既に説明したように、通信回線においてデータ折り返し部210で折り返されて、複数の通信回線208のいずれか、例えば所定の通信回線208cよりLAPD終端装置206に再び入力される。第2のLAPDフレームデータは、この通信回線208cに接続される第3信号経路244cに、網側信号入出力部248cを介して入力され、この第3信号経路244cに設けられたデータ処理部224cに入力される。
【0148】
ここで、第2試験の開始のときにおける試験モードの設定では、このデータ処理部224cにはCPU214からセレクト信号が出力される。また、この実施の形態では、LAPD終端装置206において、CPU214からデータ処理部224cに、予め、第1及び第2通信端末202a及び202bのそれぞれのTEI値が設定される。尚、上述したデータ処理部224cに関する説明は、このデータ処理部224c以外の複数のデータ処理部224のそれぞれについても同様である。
【0149】
以上説明したこの実施の形態のLAPD試験装置200によれば、第1及び第2試験の際、複数の通信回線208のいずれかよりLAPD終端装置206に入力される第1及び第2通信端末202a及び202bの第1及び第2のLAPDフレームデータは、第1の実施の形態のLAPD試験装置100と同様にして、試験フレーム変換部220において処理される。その結果、この実施の形態のLAPD試験装置200では、第1の実施の形態のLAPD試験装置100と同様の効果を得ることができる。
【0150】
尚、この実施の形態のLAPD試験装置200では、既に説明したように複数の通信端末202より複数組の通信端末を選択し、これら複数組の通信端末において、第1及び第2試験を同時に行うことも可能である。この際、LAPD終端装置206では、複数組の通信端末が通信を行うため、輻輳制御が行われる。この輻輳制御は、LAPD終端装置206において、バス222を介してCPU214によって行われる。よって、この実施の形態のLAPD試験装置200によれば、第1及び第2試験のとき、CPU214によって行われる、前述した輻輳制御の正常性及び過負荷性について確認を行うことが出来る。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように、第1発明のLAPD試験装置によれば、LAPD終端装置において、試験フレーム変換部が、通信回線から入力される送信フレームデータを改編し、LAPD終端部において受信可能な受信フレームデータに変換する。
【0152】
よって、第1発明のLAPD試験装置では、LAPDフレームデータを作成するためのプロトコルアナライザ、及びISDN対応交換機は設置することなく、第1及び第2通信端末間でLAPDに関する試験を行うことができる。すなわち、第1発明のLAPD試験装置は、ISDN対応交換機を用いて試験を行う試験装置のように大規模なシステムとはならないため、システムを立ち上げるための時間を従来と比較して大幅に短縮することができ、その結果、デバッグに要する時間も含めた試験時間を大幅に短縮することができる。
【0153】
また、第1発明のLAPD試験装置では、LAPDフレームデータを作成するためのプロトコルアナライザ等の試験機が不必要であるため、LAPDフレームデータ作成に関する、プロトコルアナライザ等の試験機のプログラムの作成も行う必要が無いという効果を得ることもできる。
【0154】
第2発明のLAPD試験装置によれば、LAPD試験の際、複数の通信回線のいずれかよりLAPD終端装置に入力される第1及び第2通信端末の送信フレームデータは、第1発明のLAPD試験装置と同様にして、試験フレーム変換部において処理される。その結果、第2発明のLAPD試験装置では、第1発明のLAPD試験装置と同様の効果を得ることができる。
【0155】
また、第2発明のLAPD試験装置では、第1及び第2通信端末を一組の通信端末とすれば、複数の通信端末より複数組の通信端末を選択し、これら複数組の通信端末において、LAPD試験を同時に行うことも可能である。この際、LAPD終端装置では、複数組の通信端末が通信を行うため、輻輳制御が行われる。よって、第2発明のLAPD試験装置によれば、LAPD試験時、LAPD終端装置における、前述した輻輳制御の正常性及び過負荷性について確認を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のLAPD試験装置の構成例を説明するための図である。
【図2】第1の実施の形態の試験フレーム変換部の構成例を説明するための図である。
【図3】(A)は、改編前の第1のLAPDフレームデータの構成を説明するための図であり、(B)は、改編済みの第1のLAPDフレームデータの構成を説明するための図である。
【図4】第1試験の手順について説明するためのフローチャートである。
【図5】(A)は、改編前の第2のLAPDフレームデータの構成を説明するための図であり、(B)は、改編済みの第2のLAPDフレームデータの構成を説明するための図である。
【図6】第2試験の手順について説明するためのフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態のLAPD試験装置の構成例を説明するための図である。
【図8】第2の実施の形態の試験フレーム変換部の構成例を説明するための図である。
【符号の説明】
100、200:LAPD試験装置
102、202a:第1通信端末
104、202b:第2通信端末
106、206:LAPD終端装置
108、208a、208b、208c、208d、208e:通信回線
110、210:データ折り返し部
112:プロトコルアナライザ
114、214:CPU
116、216:LAPD終端部
117、217:第1基本処理部
118、218:プログラムメモリ部
120、220:試験フレーム変換部
121、221:第2基本処理部
122、222:バス
124:前処理部
126:データ改編部
128:後処理部
130:出力信号選択部
132:フラグ検出部
134:0削除部
136:C/R反転、TEI付与部
138:FCS付与部
140:0挿入部
142:フラグ挿入部
144:第1信号経路
146:第2信号経路
148:網側信号入出力部
150:端末側信号入出力部
202:複数の通信端末
208:複数の通信回線
224:複数のデータ処理部
224a、224b、224c、224d、224e:データ処理部
226:方路決定前処理部
228:方路決定部
230:方路選択部
232:信号多重化部
234:フラグ検出部
236:0削除部
244:複数の第3信号経路
244a、244b、244c、244d、244e:第3信号経路
246:第4信号経路
248:複数の網側信号入出力部
248a、248b、248c、248d、248e:網側信号入出力部
250:端末側信号入出力部
300a:第1のLAPDフレームデータ
300b:改編済みの第1のLAPDフレームデータ
302a、302aa、302b、302bb、502a、502aa、502b、502bb:フラグシーケンス
304、304c、504、504c:アドレスフィールド
306、506:制御フィールド
308:マネジメントエンティティ識別子
310:参照番号
312、312b:メッセージ種別
314、314b:動作表示
316、316c、510、510c:フレームチェックシーケンスフィールド
500a:第2のLAPDフレームデータ
500b:改編済みの第2のLAPDフレームデータ
508:情報フィールド
Claims (2)
- LAPDの試験を行うLAPD試験装置であって、
通信回線と、
該通信回線に接続されたLAPD終端装置と、
該LAPD終端装置に接続された第1及び第2通信端末とを具えており、
前記LAPD終端装置は、LAPDを終端するLAPD終端部と、試験フレーム変換部とを含み、かつ当該LAPD終端装置には、前記第1及び第2通信端末から前記LAPD終端部を介して前記通信回線に出力されて、該通信回線の途中で折り返して戻る送信フレームデータが、当該通信回線から入力されるとともに、
試験フレーム変換部は、LAPD試験のとき、前記通信回線から入力される前記送信フレームデータを改編することによって、該送信フレームデータを前記第1及び第2通信端末のいずれかの端末の受信フレームデータに変換し、しかる後前記LAPD終端部を介して、前記第1及び第2通信端末のいずれかに前記受信フレームデータを出力し、
前記LAPD試験を、端末割り当てに関する第1試験と、該第1試験後に行われる、呼制御に関する第2試験とするとき、
前記第1試験のときにおける前記送信フレームデータを第1のLAPDフレームデータとするとともに、前記第2試験のときにおける前記送信フレームデータを第2のLAPDフレームデータとし、
かつ前記試験フレーム変換部は、
前記通信回線から入力される前記第1及び第2のLAPDフレームデータを認識するための前処理を行う前処理部と、
前記前処理部で認識された前記第1及び第2のLAPDフレームデータの改編を、
(a)前記第1及び第2のLAPDフレームデータのそれぞれのコマンドレスポンスフィールドビット(C/Rビット)を反転させ、
(b)前記第1試験のとき、メッセージ種別をID割当の識別とし、及び動作表示(Ai)に、前記第1通信端末及び前記第2通信端末のいずれかの通信端末に対応する端末終端点識別子(TEI値)を選択し、
(c)前記第2試験のとき、端末終端点識別子サブフィールドが前記第1通信端末に対応するTEI値である場合、該TEI値を前記第2通信端末に対応するTEI値に変換し、及び前記端末終端点識別子サブフィールドが前記第2通信端末に対応するTEI値である場合、該TEI値を前記第1通信端末に対応するTEI値に変換し、及び、
(d)フレームチェックシーケンスフィールド(FCS値)を新たに付与することによって行うデータ改編部と、
該データ改編部において改編されたフレームデータに対する後処理を行い前記受信フレームデータを生成する後処理部と
を具えることを特徴とするLAPD試験装置。 - LAPDの試験を行うLAPD試験装置であって、
データ折り返し部と、
該データ折り返し部にそれぞれの一端が接続される複数の通信回線と、
該複数の通信回線のそれぞれの他端に接続されたLAPD終端装置と、
該LAPD終端装置に接続された複数の通信端末とを具えており、
これら複数の通信端末のうち、所定の2つの通信端末の一方を第1通信端末とし、及び他方を第2通信端末とし、
かつ前記LAPD終端装置は、LAPDを終端するLAPD終端部と、試験フレーム変換部とを有しており、及び当該LAPD終端装置には、前記第1及び第2通信端末から前記LAPD終端部を介して前記複数の通信回線のいずれかに出力されて、前記データ折り返し部で折り返して戻る送信フレームデータが、前記複数の通信回線のいずれかより入力されるとともに、
試験フレーム変換部は、LAPD試験のとき、前記通信回線から入力される前記送信フレームデータを改編することによって、該送信フレームデータを前記第1及び第2通信端末のいずれかの端末の受信フレームデータに変換し、しかる後前記LAPD終端部を介して、前記第1及び第2通信端末のいずれかに前記受信フレームデータを出力し、
前記試験フレーム変換部は、それぞれ、前記複数の通信回線の各々と対応する、複数のデータ処理部を具えており、かつ前記LAPD試験を、端末割り当てに関する第1試験と、該第1試験後に行われる、呼制御に関する第2試験とするとき、
前記第1試験のときにおける前記送信フレームデータを第1のLAPDフレームデータとするとともに、前記第2試験のときにおける前記送信フレームデータを第2のLAPDフレームデータとし、
かつ前記データ処理部は、
当該データ処理部と対応する前記通信回線から入力される前記第1及び第2のLAPDフレームデータを認識するための前処理を行う前処理部と、
前記前処理部で認識された前記第1及び第2のLAPDフレームデータの改編を、
(a)前記第1及び第2のLAPDフレームデータのそれぞれのコマンドレスポンスフィールドビット(C/Rビット)を反転させ、
(b)前記第1試験のとき、メッセージ種別をID割当の識別とし、及び動作表示(Ai)に、前記第1通信端末及び前記第2通信端末のいずれかの通信端末に対応する端末終端点識別子(TEI値)を選択し、
(c)前記第2試験のとき、端末終端点識別子サブフィールドが前記第1通信端末に対応するTEI値である場合、該TEI値を前記第2通信端末に対応するTEI値に変換し、及び前記端末終端点識別子サブフィールドが前記第2通信端末に対応するTEI値である場合、該TEI値を前記第1通信端末に対応するTEI値に変換し、及び、
(d)フレームチェックシーケンスフィールド(FCS値)を新たに付与することによって行うデータ改編部と、
該データ改編部において改編されたフレームデータに対する後処理を行い前記受信フレームデータを生成する後処理部と
を具えることを特徴とするLAPD試験装置。
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