JP4238070B2

JP4238070B2 - Working vehicle

Info

Publication number: JP4238070B2
Application number: JP2003166457A
Authority: JP
Inventors: 昭夫大島; 博行有田
Original assignee: Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date: 2003-06-11
Filing date: 2003-06-11
Publication date: 2009-03-11
Anticipated expiration: 2023-06-11
Also published as: JP2005001487A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行用ＨＳＴ（油圧式無段変速装置）を備えるクローラトラクタなどの作業用走行車の技術分野に属するものである。
【０００２】
【従来の技術】
エンジン動力でポンプ駆動され、その吐出油で走行用ＨＳＴモータを回転駆動させる走行用ＨＳＴポンプと、エンジン動力を複数のＰＴＯ変速軸を介してＰＴＯ軸に伝動するＰＴＯトランスミッションケースとを備える作業用走行車が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
走行用ＨＳＴポンプ及びＰＴＯトランスミッションケースは、いずれもエンジン動力を入力するものであるため、伝動効率や配置効率を考慮した場合、これらを近傍位置に配置することが好ましい。また、上記特許文献１に示される作業用走行車（クローラトラクタ）では、走行用ＨＳＴポンプ及びＰＴＯトランスミッションケースを、運転席の下方に上下重合状に配置している。このような配置構成によれば、走行用ＨＳＴポンプやＰＴＯトランスミッションケースの左右両側方に、配管スペースやバルブ配置スペースを確保することができ、また、走行用ＨＳＴポンプを運転席の下方スペースに入り込ませれば、操作部のフロア高さを低く抑えることが可能になる。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−３４２７５６号公報（第３頁、第４図）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献１に示される作業用走行車では、走行用ＨＳＴポンプとＰＴＯトランスミッションケースとを併せた高さ寸法が比較的大きいため、運転席やフロアの高さをそれ以上低くすることが困難であり、その結果、操作部空間の拡張や機体の低重心化が図れないという問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、エンジン動力が入力する入力ケースと、エンジン動力でポンプ駆動され、その吐出油で走行用ＨＳＴモータを回転駆動させる走行用ＨＳＴポンプと、エンジン動力を第一、第二ＰＴＯ変速軸を介してＰＴＯ軸に伝動するＰＴＯトランスミッションケースとを備え、前記入力ケース、走行用ＨＳＴポンプ及びＰＴＯトランスミッションケースを、入力ケース７及びＰＴＯトランスミッションケースが一体に固定される状態で操作部の運転席下方又はフロア下方に配置した作業用走行車において、エンジン出力軸、エンジン動力が入力するドライブ軸、および該ドライブ軸から自在継手を介してエンジン動力を入力する入力軸とを一直線状に配し、前記入力ケースには、上側から順に、ＨＳＴ伝動軸、入力軸及びＰＴＯ伝動軸を支持して、入力軸に入力したエンジン動力を上下のＨＳＴ伝動軸とＰＴＯ伝動軸とに分配状に伝動し、ＰＴＯトランスミッションケースには、ＰＴＯクラッチを介してＰＴＯ伝動軸の動力を入力する第一ＰＴＯ変速軸とＰＴＯ軸とをＰＴＯ伝動軸と同軸芯上に配置し、かつ第一ＰＴＯ変速軸と第二ＰＴＯ変速軸とを左右方向に並列配置し、前記ＰＴＯトランスミッションケースの上方に前記走行用ＨＳＴポンプを配置したことを特徴とする作業用走行車である。
作業用走行車をこのように構成すれば、走行用ＨＳＴポンプとＰＴＯトランスミッションケースとを併せた高さ寸法を小さくすることができるため、運転席やフロアの高さを低くすることが可能になり、その結果、操作部空間の拡張や機体の低重心化を図ることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、１はクローラトラクタの走行機体であって、該走行機体１は、機体前部に搭載されるエンジン２、操作部を覆うキャビン３、クローラ式の走行部４、作業機（図示せず）が連結される作業機連結部５などを備えて構成されている。そして、作業機連結部５に連結される作業機は、油圧で昇降されると共に、機体後部から突出するＰＴＯ軸６の動力で駆動されるが、これらの構成は従来通りである。
【０００８】
操作部の下方（運転席下方又はフロア下方）には、入力ケース７、走行用ＨＳＴポンプ８、ＰＴＯトランスミッションケース９及び作業機用油圧ポンプ１０が配置されている。入力ケース７は、ドライブ軸１１を介してエンジン動力を入力し、この動力を、走行用ＨＳＴポンプ８、ＰＴＯトランスミッションケース９及び作業機用油圧ポンプ１０に分配状に伝動するように構成されている。つまり、入力ケース７は、上側から順に、ＨＳＴ伝動軸１２、入力軸１３及びＰＴＯ伝動軸１４を支持しており、入力軸１３がドライブ軸１１を介して入力したエンジン動力を、ギヤ１５、１６を介してＨＳＴ伝動軸１２に伝動すると共に、ギヤ１７、１８を介してＰＴＯ伝動軸１４に伝動するように構成されている。尚、作業機用油圧ポンプ１０は、入力ケース７の前側下部に取り付けられ、ＰＴＯ伝動軸１４の動力でポンプ駆動される。
【０００９】
ドライブ軸１１の後端部は、入力軸１３のフランジ部１９ａにボルト２０を介して連結固定される。本実施形態のフランジ部１９ａは、入力軸１３と別体の入力ボス１９に形成され、入力軸１３に対して前方から一体回転可能に外嵌されると共に、抜止め部材２１及びボルト２２を用いて抜止め固定される。これにより、入力軸１３と入力ケース７との間に介設されるシール部材２３を交換する際、入力ケース７から入力軸１３を外すことなく、入力軸１３から入力ボス１９及びドライブ軸１１を外すだけで、容易にシール交換を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、エンジン出力軸（図示せず）、ドライブ軸１１及び入力軸１３が略一直線となるように配置されている。これにより、ドライブ軸１１の自在継手部１１ａに作用する負荷を軽減できるだけでなく、自在継手部１１ａにおける振動や騒音の発生を低減することが可能になる。
【００１０】
入力ケース７は、前側のハウジング２４と後側のスペーサ２５を備えて構成され、スペーサ２５の後面部には、走行用ＨＳＴポンプ８及びＰＴＯトランスミッションケース９が一体的に固定される。従来、スペーサ２５とＰＴＯトランスミッションケース９を一体的に固定する際には、ＰＴＯトランスミッションケース９の固定面に液体パッキンを塗布することにより、スペーサ２５とＰＴＯトランスミッションケース９の間のシール性を確保していた。しかしながら、液体パッキンの塗布作業は手間がかかり、また、分解時には、固化した液体パッキンを剥ぎ取る必要があるため、メンテナンス性が問題となっていた。そこで、本実施形態では、液体パッキンを用いることなく、Ｏリング２６を用いてスペーサ２５とＰＴＯトランスミッションケース９の間をシールしている。つまり、ＰＴＯトランスミッションケース９の固定面にＯリング収納溝２７を形成し、ここにＯリング２６を嵌め込む構成とした。これにより、液体パッキンでシールする場合に比べ、組立性及びメンテナンス性の向上を図ることが可能になる。尚、Ｏリング２６は、折れ曲がりによる損傷を防止するために、予めＯリング収納溝２７に沿う形状とした。
【００１１】
ＰＴＯトランスミッションケース９の前部には、ＰＴＯ動力を断続するＰＴＯクラッチ２８が内装されている。ＰＴＯクラッチ２８は、クラッチホルダ２９を介してＰＴＯトランスミッションケース９内に保持され、ＰＴＯ伝動軸１４に連結される。従来、ＰＴＯクラッチ２８のメンテナンスを行う場合、ＰＴＯトランスミッションケース９とスペーサ２５を分離し、ＰＴＯトランスミッションケース９の前側開口部を開放させていた。しかしながら、スペーサ２５には、走行用ＨＳＴポンプ８などが固定されているため、大掛かりな分解作業が必要となり、ＰＴＯクラッチ２８のメンテナンス性が問題となっていた。本実施形態では、ＰＴＯ伝動軸１４の軸受ホルダ３０を、スペーサ２５と別体で構成し、軸受ホルダ３０をスペーサ２５から外すと、スペーサ２５に、ＰＴＯクラッチ２８よりも大径な開口部２５ａが確保されるようにした。つまり、ＰＴＯクラッチ２８をメンテナンスする際には、スペーサ２５を残した状態でハウジング２４を外し、その後、軸受ホルダ３０を外せば、上記開口部２５ａを介して、ＰＴＯクラッチ２８のメンテナンスが可能になる。これにより、スペーサ２５を外す場合に比べ、ＰＴＯクラッチ２８のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。
【００１２】
走行用ＨＳＴポンプ８は、左右の走行部４（走行用ＨＳＴモータ）を油圧駆動させる一対の可変容量油圧ポンプを備えて構成され、ＰＴＯトランスミッションケース９の上側に重合状に配置されている。走行用ＨＳＴポンプ８及びＰＴＯトランスミッションケース９をこのように配置することにより、その左右両側に配管スペース、バルブ配置スペース、操作リンク配置スペースなどが確保される。このスペースに配置されるものとしては、例えば、ＰＴＯクラッチ用バルブ３１、ＨＳＴ速度変換・ブレーキ用バルブ３２、ブレーキバルブ３３、ＨＳＴ走行用配管３４〜３６、作業機用配管３７などが挙られる。また、本実施形態では、上記のバルブ類３１〜３３を、走行用ＨＳＴポンプ８及びＰＴＯトランスミッションケース９の一側方に集中配置すると共に、走行用ＨＳＴポンプ８又はＰＴＯトランスミッションケース９に直接取り付けることにより、配置及び配管の効率化を図っている。
【００１３】
ＰＴＯトランスミッションケース９には、ＰＴＯクラッチ２８を介して、ＰＴＯ伝動軸１４の動力を入力する第一ＰＴＯ変速軸３８とＰＴＯ軸６とを、図４に示すようにＰＴＯ伝動軸１４と同軸芯上に配置しているが、前記第一ＰＴＯ変速軸３８に並列する第二ＰＴＯ変速軸３９と、両ＰＴＯ変速軸３８、３９間に構成されるＰＴＯ変速機構４０と、第二ＰＴＯ変速軸３９の動力をＰＴＯ軸６に伝動するギヤ４１、４２とが内装されている。ＰＴＯ変速機構４０は、第一ＰＴＯ変速軸３８に一体的に設けられる三つのギヤ４３〜４５と、第二ＰＴＯ変速軸３９に回転自在に設けられ、ギヤ４３〜４５に常時噛合する三つのギヤ４６〜４８と、第二ＰＴＯ変速軸３９にスプライン嵌合され、ギヤ４６〜４８に選択的に噛合可能な二つの変速部材４９、５０とを備えて構成されている。つまり、本実施形態のＰＴＯ変速機構４０は、コンスタントメッシュ方式の変速機構であり、後述するＰＴＯ変速操作機構５１の操作によって、変速部材４９、５０をギヤ４６〜４８に選択的に噛合させることにより、ＰＴＯ軸６の回転数が３段階に変速される。
【００１４】
第一及び第二ＰＴＯ変速軸３８、３９は、左右方向（横方向）に並列配置されている。これにより、第一及び第二ＰＴＯ変速軸３８、３９を上下方向に並列配置した場合に比べ、ＰＴＯトランスミッションケース９の高さ寸法を抑えることが可能になり、それに伴い、走行用ＨＳＴポンプ８とＰＴＯトランスミッションケース９とを併せた高さ寸法も小さくすることが可能になる。その結果、走行用ＨＳＴポンプ８とＰＴＯトランスミッションケース９を上下重合状に配置するものでありながら、運転席やフロアの高さを可及的に低くして操作部空間を拡張できる許りでなく、機体の低重心化を図ることが可能になる。
【００１５】
ＰＴＯ変速操作機構５１は、操作部空間に設けられるＰＴＯ変速レバー５２と、該ＰＴＯ変速レバー５２の操作に応じて、選択的に前後スライド動作する一対のシフトレール５３、５４と、各シフトレール５３、５４に一体的に設けられる一対のシフトフォーク５５、５６とを備えて構成されている。シフトフォーク５５、５６は、それぞれ変速部材４９、５０に係合しており、シフトレール５３、５４のスライド動作に応じて、変速部材４９、５０を各ギヤ４６〜４８に選択的に噛合させる。これにより、ＰＴＯ変速レバー５２によるＰＴＯ変速が可能になる。
【００１６】
シフトレール５３、５４とＰＴＯトランスミッションケース９との間には、シフトレール５３、５４を各変速位置に保持する第一及び第二デテント機構５７、５８が構成されている。第一デテント機構５７は、シフトレール５３、５４のデテント溝５３ａ、５４ａに係合するデテントボール５９と、該デテントボール５９を係合方向に付勢するバネ６０とを備えて構成される。変速部材４９、５０の抜け方向のスラスト力に抗して、シフトレール５３、５４を各変速位置に保持するには、バネ６０の付勢力を強くすることが要求されるが、バネ６０の付勢力を強くすると、ＰＴＯ変速レバー５２の操作性が低下するという問題がある。そこで、本実施形態では、第一デテント機構５７による保持力を小さくして、ＰＴＯ変速レバー５２の良好な操作性を確保しつつ、非変速操作時には、第二デテント機構５８によってシフトレール５３、５４を各変速位置に確実に保持する構成としてある。
【００１７】
第二デテント機構５８は、シフトレール５３、５４のデテント溝５３ａ、５４ａに係合するデテントボール６１と、ボール６２及びシフトロックピン６３を介して、デテントボール６１を係合方向に押圧するシフトロックバルブ６４とを備えて構成される。シフトロックバルブ６４は、スライド自在なピストン６５と、該ピストン６５の一端側に設けられるバネ６６と、他端側に設けられる油圧ポート６７とを備えて構成されている。油圧ポート６７は、ＰＴＯクラッチ用バルブ３１のリリーフポート３１ａに接続され、ＰＴＯクラッチ２８が入りのとき、リリーフされた作動油が供給される。
【００１８】
ＰＴＯクラッチ２８が切りのときは、ボール６２がピストン６５の溝６５ａに入り込み、シフトロックピン６３はデテントボール６１を押圧しない。これにより、ＰＴＯ変速レバー５２の操作負荷は、第一デテント機構５７の保持力だけとなり、ＰＴＯ変速レバー５２の良好な操作性が確保される。一方、ＰＴＯクラッチ２８が入りになると、油圧ポート６７から流入する作動油によって、ピストン６５がバネ６６に抗して押し込まれる。ピストン６５が押し込まれると、ボール６２がピストン６５の溝６５ａから外れ、その力でシフトロックピン６３がデテントボール６１を押圧する。これにより、ＰＴＯクラッチ２８が入りのときは、シフトレール５３、５４が各変速位置に確実に保持されることになる。
【００１９】
上記のように、ＰＴＯクラッチ２８の作動油圧を利用してシフトロックを行うにあたり、本実施形態では、バネ６６の付勢力を、ＰＴＯクラッチ２８の最低保持圧付近に設定している。このように構成すれば、ＰＴＯクラッチ用バルブ３１からの供給圧油が、フィルタ目詰まりなどによって最低保持圧付近まで低下すると、バネ６６に抗したピストン６５の押し込み動作が不可能となり、シフトロックが困難になる。そして、この状態では、ＰＴＯクラッチ２８が入り操作状態であるにもかかわらず、ＰＴＯ変速レバー５２の変速操作が許容されるため、クラッチ圧の低下を簡易的にチェックすることが可能になる。これにより、油圧低下によるクラッチトラブルを未然に防止できるだけでなく、フィルタ目詰まりなどに迅速に対応することができる。
【００２０】
叙述の如く構成された作業用走行車は、エンジン動力でポンプ駆動され、その吐出油で走行用ＨＳＴモータを回転駆動させる走行用ＨＳＴポンプ８と、エンジン動力を複数のＰＴＯ変速軸３８、３９を介してＰＴＯ軸６に伝動するＰＴＯトランスミッションケース９とを備え、前記走行用ＨＳＴポンプ８及びＰＴＯトランスミッションケース９を、操作部の運転席下方又はフロア下方に配置するにあたり、複数のＰＴＯ変速軸３８、３９を横方向に並列配置してＰＴＯトランスミッションケース９の高さを抑え、該ＰＴＯトランスミッションケース９の上方に走行用ＨＳＴポンプ８を配置したため、走行用ＨＳＴポンプ８とＰＴＯトランスミッションケース９とを併せた高さ寸法を小さくすることが可能になる。これにより、運転席やフロアの高さを低くすることが可能になり、操作部空間の拡張や機体の低重心化を図ることができる。
【００２１】
また、本実施形態では、ＰＴＯトランスミッションケース９の前部に、ＰＴＯ動力を断続するＰＴＯクラッチ２８が内装するにあたり、ＰＴＯ伝動軸１４の軸受ホルダ３０を、スペーサ２５（入力ケース７の後部）と別体で構成し、軸受ホルダ３０をスペーサ２５から外すと、スペーサ２５に、ＰＴＯクラッチ２８よりも大径な開口部２５ａが確保されるようにしたので、ＰＴＯクラッチ２８をメンテナンスする際には、スペーサ２５を残した状態でハウジング２４（入力ケース７の前部）を外し、その後、軸受ホルダ３０を外せば、開口部２５ａを介して、ＰＴＯクラッチ２８のメンテナンスが可能になる。これにより、スペーサ２５を外す場合に比べ、ＰＴＯクラッチ２８のメンテナンス性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】クローラトラクタの側面図である。
【図２】機体の内部構成を示す平面図である。
【図３】同上要部側面図である。
【図４】入力ケース及びＰＴＯトランスミッションケースの展開断面図である。
【図５】入力ケース及びＰＴＯトランスミッションケースの分解斜視図である。
【図６】（Ａ）はＰＴＯトランスミッションケースの固定面を示す正面図、（Ｂ）はＸ−Ｘ断面図である。
【図７】入力ケース、走行用ＨＳＴポンプ及びＰＴＯトランスミッションケースの側面図である。
【図８】同上正面図である。
【図９】入力ケース及びＰＴＯトランスミッションケースの側断面図である。
【図１０】同上平断面図である。
【図１１】ＰＴＯ変速操作機構を示す側面図である。
【図１２】（Ａ）は第一デテント機構を示す断面図、（Ｂ）は第二デテント機構を示す断面図である。
【符号の説明】
１走行機体
２エンジン
３キャビン（操作部）
４走行部
６ＰＴＯ軸
７入力ケース
８走行用ＨＳＴポンプ
９ＰＴＯトランスミッションケース
１０作業機用油圧ポンプ
１２ＨＳＴ伝動軸
１３入力軸
１４ＰＴＯ伝動軸
２４ハウジング
２５スペーサ
２５ａ開口部
２８ＰＴＯクラッチ
３０軸受ホルダ
３８ＰＴＯ変速軸
３９ＰＴＯ変速軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention belongs to the technical field of a working traveling vehicle such as a crawler tractor provided with a traveling HST (hydraulic continuously variable transmission).
[0002]
[Prior art]
A traveling for driving comprising a traveling HST pump that is driven by engine power and rotationally drives a traveling HST motor with the discharged oil, and a PTO transmission case that transmits engine power to a PTO shaft via a plurality of PTO transmission shafts. A vehicle is known (for example, refer to Patent Document 1).
[0003]
Since the traveling HST pump and the PTO transmission case both input engine power, it is preferable to dispose them in the vicinity when considering transmission efficiency and arrangement efficiency. Moreover, in the working vehicle (crawler tractor) shown in Patent Document 1, the traveling HST pump and the PTO transmission case are arranged in a vertically overlapping manner below the driver's seat. According to such an arrangement, piping space and valve arrangement space can be secured on both the left and right sides of the traveling HST pump and the PTO transmission case, and the traveling HST pump enters the space below the driver's seat. If it does, it becomes possible to hold down the floor height of an operation part low.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 11-342756 A (page 3, FIG. 4)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the working vehicle shown in Patent Document 1, since the combined height of the traveling HST pump and the PTO transmission case is relatively large, it is difficult to further reduce the height of the driver's seat and the floor. As a result, there has been a problem that expansion of the operation unit space and lowering of the center of gravity of the aircraft cannot be achieved.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been created in order to solve these problems in view of the above circumstances, and is an input case to which engine power is input , pump driven by the engine power, and driven by the discharged oil. A traveling HST pump for rotating the HST motor, and a PTO transmission case for transmitting engine power to the PTO shaft via the first and second PTO transmission shafts, the input case, the traveling HST pump, and the PTO transmission case In a work vehicle in which the input case 7 and the PTO transmission case are fixed integrally, below the driver's seat or below the floor of the operation unit, the engine output shaft, the drive shaft to which engine power is input, and the drive The input shaft that inputs engine power from the shaft through a universal joint is arranged in a straight line. The input case supports the HST transmission shaft, the input shaft and the PTO transmission shaft in order from the top, and the engine power input to the input shaft is distributed in a distributed manner to the upper and lower HST transmission shafts and the PTO transmission shaft. In the PTO transmission case, the first PTO transmission shaft and the PTO shaft for inputting the power of the PTO transmission shaft via the PTO clutch are arranged on the same axis as the PTO transmission shaft, and the first PTO transmission shaft and the second PTO transmission shaft A working vehicle characterized in that a PTO transmission shaft is arranged in parallel in the left-right direction, and the traveling HST pump is arranged above the PTO transmission case.
If the working traveling vehicle is configured in this way, the height of the traveling HST pump and the PTO transmission case can be reduced, so that the height of the driver's seat and the floor can be reduced. As a result, it is possible to expand the operation unit space and lower the center of gravity of the aircraft.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, one embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings, reference numeral 1 denotes a traveling machine body of a crawler tractor. The traveling machine body 1 includes an engine 2 mounted on a front part of the machine body, a cabin 3 that covers an operation unit, a crawler type traveling unit 4, and a working machine (not shown). ) Are connected to each other, and the like is provided. The work machine connected to the work machine connection part 5 is raised and lowered by hydraulic pressure and driven by the power of the PTO shaft 6 protruding from the rear part of the machine body, but these configurations are conventional.
[0008]
An input case 7, a traveling HST pump 8, a PTO transmission case 9, and a work machine hydraulic pump 10 are disposed below the operation unit (below the driver's seat or the floor). The input case 7 is configured to input engine power via the drive shaft 11 and to transmit this power to the traveling HST pump 8, the PTO transmission case 9, and the work machine hydraulic pump 10 in a distributed manner. . That is, the input case 7 supports the HST transmission shaft 12, the input shaft 13 and the PTO transmission shaft 14 in order from the top, and the engine power input by the input shaft 13 via the drive shaft 11 is transmitted to the gears 15, 16. It is configured to transmit to the HST transmission shaft 12 via the shaft and to the PTO transmission shaft 14 via the gears 17 and 18. The work machine hydraulic pump 10 is attached to the front lower portion of the input case 7 and is driven by the power of the PTO transmission shaft 14.
[0009]
The rear end portion of the drive shaft 11 is connected and fixed to the flange portion 19 a of the input shaft 13 via a bolt 20. The flange portion 19a of the present embodiment is formed on the input boss 19 that is separate from the input shaft 13, and is externally fitted to the input shaft 13 so as to be integrally rotatable from the front, and uses a retaining member 21 and a bolt 22. And secured. As a result, when the seal member 23 interposed between the input shaft 13 and the input case 7 is replaced, the input boss 19 and the drive shaft 11 are removed from the input shaft 13 without removing the input shaft 13 from the input case 7. The seal can be easily replaced by simply removing it.
Further, in this embodiment, the engine output shaft (not shown), the drive shaft 11 and the input shaft 13 are arranged so as to be substantially in a straight line. Thereby, not only can the load acting on the universal joint portion 11a of the drive shaft 11 be reduced, but also the generation of vibration and noise in the universal joint portion 11a can be reduced.
[0010]
The input case 7 includes a front housing 24 and a rear spacer 25, and a traveling HST pump 8 and a PTO transmission case 9 are integrally fixed to the rear surface portion of the spacer 25. Conventionally, when the spacer 25 and the PTO transmission case 9 are fixed integrally, the sealing property between the spacer 25 and the PTO transmission case 9 is ensured by applying liquid packing to the fixing surface of the PTO transmission case 9. It was. However, the operation of applying the liquid packing is time-consuming, and it is necessary to remove the solidified liquid packing at the time of disassembly, so that maintenance is a problem. Therefore, in this embodiment, the space between the spacer 25 and the PTO transmission case 9 is sealed using the O-ring 26 without using liquid packing. That is, the O-ring housing groove 27 is formed on the fixed surface of the PTO transmission case 9 and the O-ring 26 is fitted therein. Thereby, compared with the case where it seals with a liquid packing, it becomes possible to aim at the improvement of assembly property and maintainability. The O-ring 26 has a shape along the O-ring housing groove 27 in advance in order to prevent damage due to bending.
[0011]
The front portion of the PTO transmission case 9 has a PTO clutch 28 for interrupting PTO power. The PTO clutch 28 is held in the PTO transmission case 9 via the clutch holder 29 and is connected to the PTO transmission shaft 14. Conventionally, when performing maintenance of the PTO clutch 28, the PTO transmission case 9 and the spacer 25 are separated, and the front opening of the PTO transmission case 9 is opened. However, since the traveling HST pump 8 and the like are fixed to the spacer 25, a large disassembly work is required, and the maintainability of the PTO clutch 28 is a problem. In the present embodiment, the bearing holder 30 of the PTO transmission shaft 14 is configured separately from the spacer 25, and when the bearing holder 30 is removed from the spacer 25, the opening 25 a having a larger diameter than the PTO clutch 28 is formed in the spacer 25. It was ensured. That is, when maintaining the PTO clutch 28, the housing 24 is removed with the spacers 25 left, and then the bearing holder 30 is removed, whereby the PTO clutch 28 can be maintained through the opening 25a. . Thereby, compared with the case where the spacer 25 is removed, the maintainability of the PTO clutch 28 can be greatly improved.
[0012]
The traveling HST pump 8 includes a pair of variable displacement hydraulic pumps that hydraulically drive the left and right traveling units 4 (traveling HST motors), and is arranged in a superposed manner on the upper side of the PTO transmission case 9. By arranging the traveling HST pump 8 and the PTO transmission case 9 in this way, piping space, valve arrangement space, operation link arrangement space, and the like are secured on the left and right sides thereof. For example, the PTO clutch valve 31, the HST speed conversion / brake valve 32, the brake valve 33, the HST travel pipes 34 to 36, the work machine pipe 37, and the like are arranged in this space. In the present embodiment, the valves 31 to 33 are concentrated on one side of the traveling HST pump 8 and the PTO transmission case 9 and are directly attached to the traveling HST pump 8 or the PTO transmission case 9. Therefore, arrangement and piping efficiency are improved.
[0013]
In the PTO transmission case 9, the first PTO transmission shaft 38 and the PTO shaft 6 for inputting the power of the PTO transmission shaft 14 through the PTO clutch 28 are coaxial with the PTO transmission shaft 14 as shown in FIG. Although arranged, a second PTO transmission shaft 39 parallel to the first PTO transmission shaft 38, the PTO transmission mechanism 40 constructed between both PTO transmission shaft 38 and 39, the second PTO transmission shaft 39 Gears 41 and 42 that transmit power to the PTO shaft 6 are internally provided. The PTO transmission mechanism 40 includes three gears 43 to 45 that are integrally provided on the first PTO transmission shaft 38 and three gears that are rotatably provided on the second PTO transmission shaft 39 and always mesh with the gears 43 to 45. 46 to 48, and two transmission members 49 and 50 that are spline-fitted to the second PTO transmission shaft 39 and can selectively engage with the gears 46 to 48. That is, the PTO speed change mechanism 40 of the present embodiment is a constant mesh type speed change mechanism, and by selectively engaging the speed change members 49 and 50 with the gears 46 to 48 by an operation of a PTO speed change operation mechanism 51 described later. The rotational speed of the PTO shaft 6 is changed in three stages.
[0014]
The first and second PTO transmission shafts 38 and 39 are arranged in parallel in the left-right direction (lateral direction). This makes it possible to suppress the height dimension of the PTO transmission case 9 as compared with the case where the first and second PTO transmission shafts 38 and 39 are arranged in parallel in the vertical direction. The height dimension combined with the PTO transmission case 9 can be reduced. As a result, although the traveling HST pump 8 and the PTO transmission case 9 are arranged in a vertically superposed manner, the height of the driver's seat and floor can be made as low as possible to expand the operation section space. This makes it possible to lower the center of gravity of the aircraft.
[0015]
The PTO speed change operation mechanism 51 includes a PTO speed change lever 52 provided in the operation portion space, a pair of shift rails 53 and 54 that selectively slide back and forth in accordance with the operation of the PTO speed change lever 52, and each shift rail 53. , 54 and a pair of shift forks 55, 56 provided integrally. The shift forks 55 and 56 are engaged with the speed change members 49 and 50, respectively, and the speed change members 49 and 50 are selectively engaged with the gears 46 to 48 according to the slide operation of the shift rails 53 and 54, respectively. Thereby, the PTO speed change by the PTO speed change lever 52 becomes possible.
[0016]
Between the shift rails 53, 54 and the PTO transmission case 9, first and second detent mechanisms 57, 58 that hold the shift rails 53, 54 at respective shift positions are configured. The first detent mechanism 57 includes a detent ball 59 that engages with the detent grooves 53a and 54a of the shift rails 53 and 54, and a spring 60 that biases the detent ball 59 in the engagement direction. In order to hold the shift rails 53 and 54 at the respective shift positions against the thrust force in the pulling direction of the transmission members 49 and 50, it is required to increase the biasing force of the spring 60. When the power is increased, there is a problem that the operability of the PTO shift lever 52 is lowered. Therefore, in the present embodiment, the holding force by the first detent mechanism 57 is reduced to ensure good operability of the PTO shift lever 52, and the shift rails 53 and 54 are shifted by the second detent mechanism 58 during non-shift operation. Is securely held at each shift position.
[0017]
The second detent mechanism 58 includes a detent ball 61 that engages with the detent grooves 53a and 54a of the shift rails 53 and 54, and a shift lock that presses the detent ball 61 in the engagement direction via the ball 62 and the shift lock pin 63. And a valve 64. The shift lock valve 64 includes a slidable piston 65, a spring 66 provided on one end side of the piston 65, and a hydraulic port 67 provided on the other end side. The hydraulic port 67 is connected to the relief port 31a of the PTO clutch valve 31. When the PTO clutch 28 is engaged, the relief hydraulic oil is supplied.
[0018]
When the PTO clutch 28 is disengaged, the ball 62 enters the groove 65a of the piston 65, and the shift lock pin 63 does not press the detent ball 61. As a result, the operation load of the PTO speed change lever 52 is only the holding force of the first detent mechanism 57, and good operability of the PTO speed change lever 52 is ensured. On the other hand, when the PTO clutch 28 is engaged, the piston 65 is pushed against the spring 66 by the hydraulic oil flowing from the hydraulic port 67. When the piston 65 is pushed in, the ball 62 is released from the groove 65a of the piston 65, and the shift lock pin 63 presses the detent ball 61 by the force. As a result, when the PTO clutch 28 is engaged, the shift rails 53 and 54 are reliably held at the respective shift positions.
[0019]
As described above, when performing the shift lock using the hydraulic pressure of the PTO clutch 28, in this embodiment, the urging force of the spring 66 is set near the minimum holding pressure of the PTO clutch 28. With this configuration, when the pressure oil supplied from the PTO clutch valve 31 is reduced to near the minimum holding pressure due to filter clogging or the like, the pushing operation of the piston 65 against the spring 66 becomes impossible, and the shift lock is disabled. It becomes difficult. In this state, although the PTO clutch 28 is in the on-operation state, the shift operation of the PTO shift lever 52 is allowed, so it is possible to easily check for a decrease in clutch pressure. As a result, it is possible not only to prevent a clutch trouble due to a decrease in hydraulic pressure, but also to quickly cope with filter clogging.
[0020]
The working vehicle configured as described is pump-driven with engine power, and the driving HST pump 8 that rotates the driving HST motor with the discharged oil, and a plurality of PTO transmission shafts 38 and 39 are used to drive the engine power. A PTO transmission case 9 that is transmitted to the PTO shaft 6 via a plurality of PTO transmission shafts 38 when the driving HST pump 8 and the PTO transmission case 9 are arranged below the driver seat or below the floor of the operation unit, 39 is arranged in parallel in the horizontal direction to suppress the height of the PTO transmission case 9, and the traveling HST pump 8 is disposed above the PTO transmission case 9, so the traveling HST pump 8 and the PTO transmission case 9 are combined. The height dimension can be reduced. As a result, the height of the driver's seat and the floor can be reduced, and the operation unit space can be expanded and the center of gravity of the aircraft can be lowered.
[0021]
Further, in the present embodiment, when the PTO clutch 28 that interrupts the PTO power is installed in the front portion of the PTO transmission case 9, the bearing holder 30 of the PTO transmission shaft 14 is separated from the spacer 25 (the rear portion of the input case 7). When the bearing holder 30 is removed from the spacer 25, the opening 25a having a larger diameter than the PTO clutch 28 is secured in the spacer 25. Therefore, when maintaining the PTO clutch 28, the spacer If the housing 24 (the front part of the input case 7) is removed with the 25 remaining, and then the bearing holder 30 is removed, maintenance of the PTO clutch 28 can be performed through the opening 25a. Thereby, compared with the case where the spacer 25 is removed, the maintainability of the PTO clutch 28 can be greatly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a crawler tractor.
FIG. 2 is a plan view showing an internal configuration of the aircraft.
FIG. 3 is a side view of the main part of the same.
FIG. 4 is a developed cross-sectional view of an input case and a PTO transmission case.
FIG. 5 is an exploded perspective view of an input case and a PTO transmission case.
6A is a front view showing a fixing surface of a PTO transmission case, and FIG. 6B is a sectional view taken along line XX.
FIG. 7 is a side view of an input case, a traveling HST pump, and a PTO transmission case.
FIG. 8 is a front view of the same.
FIG. 9 is a side sectional view of an input case and a PTO transmission case.
FIG. 10 is a plan sectional view of the same as above.
FIG. 11 is a side view showing a PTO speed change operation mechanism.
12A is a cross-sectional view showing a first detent mechanism, and FIG. 12B is a cross-sectional view showing a second detent mechanism.
[Explanation of symbols]
1 traveling machine body 2 engine 3 cabin (operation part)
4 Traveling portion 6 PTO shaft 7 Input case 8 Traveling HST pump 9 PTO transmission case 10 Working machine hydraulic pump 12 HST transmission shaft 13 Input shaft 14 PTO transmission shaft 24 Housing 25 Spacer 25a Opening portion 28 PTO clutch 30 Bearing holder 38 PTO Speed change shaft 39 PTO speed change shaft

Claims

An input case for inputting engine power, a driving HST pump that is pump-driven by the engine power and rotationally drives the driving HST motor with the discharged oil, and a PTO shaft through which the engine power is transmitted through the first and second PTO transmission shafts The input case, the traveling HST pump, and the PTO transmission case are arranged below the driver's seat or below the floor of the operation unit with the input case 7 and the PTO transmission case fixed integrally. In the working vehicle, the engine output shaft, the drive shaft for inputting engine power, and the input shaft for inputting engine power from the drive shaft through a universal joint are arranged in a straight line. In order from the top, the HST transmission shaft, input shaft, and PTO transmission shaft are supported, and the input shaft The input engine power is transmitted in a distributed manner to the upper and lower HST transmission shafts and the PTO transmission shaft, and the PTO transmission case is provided with a first PTO transmission shaft and a PTO shaft for inputting the power of the PTO transmission shaft via the PTO clutch. Are arranged on the same axis as the PTO transmission shaft, the first PTO transmission shaft and the second PTO transmission shaft are arranged in parallel in the left-right direction, and the traveling HST pump is arranged above the PTO transmission case. A featured working vehicle.