JP4237578B2 - 非接触情報媒体、これを用いた通信システム、媒体特定方法 - Google Patents

非接触情報媒体、これを用いた通信システム、媒体特定方法 Download PDF

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Description

この発明は、非接触情報媒体およびこれを用いた通信システムに関し、特に非接触情報媒体が重なり合った状態でも正確に通信を行うことができる非接触情報媒体と、この非接触情報媒体を用いる通信システムと、通信不可能である媒体を特定する媒体特定方法に関するものである。
情報媒体は媒体に内蔵されているICチップとリーダライタとの通信方法によって、接触型と非接触型に分類される。このうち、非接触型は、リーダライタとの接触がないため接触不良を生じず、リーダライタから離れた移動使用が可能である。また、非接触型は、汚れ、雨、静電気に強いなどの特徴があり、セキュリティ性も高いことから需要が増加している。
たとえば、非接触情報媒体は、リーダライタから受信した電磁波を利用して電磁誘導によって動作電力を得るとともに、電磁波を利用してリーダライタとの間でデータを交換する。そして、非接触情報媒体とリーダライタはこの電波を送受信するためのアンテナをそれぞれ内蔵している。
図17は、従来の非接触情報媒体の概要構成を示す図である。従来の非接触情報媒体100は、外部からの電力の受け取りとデータの送受信とを行うアンテナとして機能するコイル101と、コイル101と共振回路を形成するコンデンサ104と、送受信するデータを制御するICチップ105とを有する。図17に示すように、非接触情報媒体100は、ICチップ105をほぼ中央部に配置し、その周囲にコイル101を設けている。
この非接触情報媒体100が動作するためには、送受信用電波を発するリーダライタに非接触情報媒体100を近接する。この結果、非接触情報媒体100のコイル101とコンデンサ104とが共振し、誘導起電力が生じてコイル101に誘導電流が流れる。この誘導電流がICチップ105の電源用電力となってICチップ105が動作し、非接触情報媒体100はコイル101を介してリーダライタにデータを送信する。このように、リーダライタと非接触情報媒体100のコイル101との電磁結合によって、非接触情報媒体100とリーダライタとの間でデータの送受信が行われる(特許文献1参照)。
特開2001−34725号公報
しかしながら、従来の非接触情報媒体はお互いに影響を及ぼさない配置での利用を想定していたため、複数の非接触情報媒体が近傍に配置された場合や重なり合った場合にはデータの送受信が正確に行えないという問題があった。図18に示すように、特に同形状の非接触情報媒体100が重なりあった場合にはアンテナであるコイル101の位置が同じ位置となり、相互の非接触情報媒体が干渉し合うことによって共振周波数が乱れ、通信状態が不安定になったり通信不能に陥ったりするためである。
また、複数の非接触情報媒体の中にリーダライタとの通信を行うことができない媒体が含まれていた場合、この通信を行うことができない媒体を特定することができなかった。このため、一部の非接触情報媒体のデータが欠損したままとなり、受信データを正確に集計することができないという問題があった。
さらに、リーダライタから非接触情報媒体に給電する場合、通信可能エリア内にある複数の非接触情報媒体の全てと通信を行うために、リーダライタはある程度の給電能力を備える必要がある。しかし、非接触情報媒体の個数が多い場合には、リーダライタは効率のよい給電を行うことができなかった。
この発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、正確な通信を行うため、複数重なり合った状態であっても通信が可能である非接触情報媒体とこの非接触情報媒体を用いた通信システムを提供することを目的とする。また、通信不可能である非接触情報媒体が含まれていた場合には、この非接触情報媒体を特定することができる特定方法を提供することを目的とする。
請求項1にかかる非接触情報媒体は、第1のコイルと、前記第1のコイルと共振回路を形成するコンデンサと、リーダライタとの間で送受信する情報を制御する制御回路とを備えた非接触情報媒体において、前記第1のコイルと前記コンデンサとが形成する共振回路に電気的に接続し、所定の電磁波を受けた場合に前記共振回路を流れる電流の値を低下させ、前記リーダライタとの通信を不可能とする第2のコイルを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる非接触情報媒体によれば、所定の電磁波を受けた場合に第1のコイルとコンデンサとが形成する共振回路を流れる電流の値を低下させる第2のコイルを備えることによって、リーダライタの通信エリア内に配置された場合であっても当該非接触情報媒体を通信不可能とすることが可能となる。
請求項2にかかる非接触情報媒体は、前記第2のコイルの中心軸は、前記第1のコイルの中心軸とほぼ直交することを特徴とする。
請求項3にかかる非接触情報媒体は、前記第2のコイルが生成する電界の向きと、前記第1のコイルが生成する電界の向きとは、ほぼ直交することを特徴とする。
請求項4にかかる非接触情報媒体は、前記第1のコイルが送受信する電磁波の周波数と前記第2のコイルが受信する電磁波の周波数とは異なることを特徴とする。
請求項5にかかる非接触情報媒体は、前記第2のコイルに流れる電流の周波数は、前記第1のコイルに流れる電流の周波数に対して、所定微小周波数分ずれていることを特徴とする。
請求項6にかかる非接触情報媒体は、前記第1のコイルは、少なくとも一部が切断されていることを特徴とする。
請求項7にかかる非接触情報媒体は、前記第1のコイルは、当該非接触情報媒体が単体で配置された場合に、前記共振回路の共振周波数をリーダライタから発せられる電磁波の周波数よりも高くするインダクタンスを有することを特徴とする。
請求項8にかかる非接触情報媒体は、前記第1のコイルは、当該非接触情報媒体が複数近傍に配置された場合に、前記共振回路の共振周波数をリーダライタから発せられる電磁波の周波数に等しくするインダクタンスを発生することを特徴とする。
請求項9にかかる非接触情報媒体は、前記第1のコイルとほぼ同等のインダクタンスである補助コイルをさらに備え、前記コイルは、該補助コイルが複数近傍に配置された場合に、前記共振回路の共振周波数をリーダライタから発せられる電磁波の周波数に等しくするインダクタンスを発生することを特徴とする。
請求項10にかかる通信システムは、複数の請求項1〜8のいずれか一つに記載の非接触情報媒体と、前記非接触情報媒体へのエネルギーの供給およびデータの送信を行うとともに、前記非接触情報媒体からの送信データを受信するリーダライタと、を備え、電磁誘導を利用して前記非接触情報媒体と前記リーダライタとの間の無線通信を行うことを特徴とする。
請求項11にかかる通信システムは、請求項1〜9のいずれか一つに記載の非接触情報媒体と、前記非接触情報媒体の前記第1のコイルのインダクタンスとほぼ同等のインダクタンスを備えた補助コイルと、前記非接触情報媒体へのエネルギーの供給およびデータの送信を行うとともに、前記非接触情報媒体からの送信データを受信するリーダライタと、を備え、電磁誘導を利用して前記非接触情報媒体と前記リーダライタとの間の無線通信を行うことを特徴とする。
請求項12にかかる媒体特定方法は、第1のコイルと前記第1のコイルの中心軸と直交する軸を中心とした第2のコイルとを備えた複数の非接触情報媒体の中から通信不可能である媒体を特定する媒体特定方法において、リーダライタとの通信が可能である前記非接触情報媒体の数量を計測する数量計測工程と、各前記非接触情報媒体の前記第2のコイルに対して順次所定の電磁波を供給し、該供給ごとに前記リーダライタとの通信が可能である前記非接触情報媒体の数量を計測する通信可能数量計測工程と、前記通信可能数量計測工程においてそれぞれ計測された数量のうち、他の数量よりも大きな数量を示す計測を行ったときに前記第2のコイルに電磁波を供給されていた前記非接触情報媒体を通信不可能である媒体として特定する媒体特定工程と、を含むことを特徴とする。
本発明にかかる非接触情報媒体および通信システムは、複数の非接触情報媒体が近傍に配置する場合であっても非接触情報媒体とリーダライタとの間で正確な通信を行うことができるという効果を奏する。また、本発明にかかる特定方法は、通信不可能である媒体が含まれていた場合にこの媒体を特定することができるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる実施の形態である非接触情報媒体、これを用いた通信システム、媒体特定方法について説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態)
まず、実施の形態における非接触情報媒体について説明する。本実施の形態における非接触情報媒体は、コイルの導線の一部が切断されており、所定数量以上が重なり合ったときに送受信用電波を発するリーダライタとの間で通信を行う。また、本実施の形態における非接触情報媒体は、第2のコイルであるキャンセル用コイルを備えており、所定数量以上が重なり合った場合であってもキャンセル用コイルに所定の電磁波を受けた非接触情報媒体は通信不可能となる。なお、本実施の形態では、非接触情報媒体の例として、パチンコ遊技場において遊戯客が獲得した遊戯媒体数に応じて交換される景品であって貨幣との交換価値を有する物品を備えている、いわゆる特殊景品について説明する。
図1は、本実施の形態である非接触情報媒体10の概要構成を示す図である。ここで、図1は、非接触情報媒体10を模式的に示している。図1に示すように、非接触情報媒体10は、コイル11とキャンセル用コイル13とコンデンサ14とICチップ15とを備え、コイル11とコンデンサ14とは接続部17a,17bによって接続されており、キャンセル用コイル13とICチップ15とは接続部18a,18bによって接続されている。
図1に示すように、コイル11は、ICチップ15の外側でその周囲に設けられている。また、このコイル11は切断部12を有している。このコイル11は、送受信用電波を発するリーダライタに非接触情報媒体10が近接したときに誘導電流を発生し、接続するICチップ15にこの誘導電流を供給する。また、コイル11は、後述するように所定の条件下では、リーダライタからの送受信用電波を受信しICチップ15に送信するとともに、ICチップ15からのデータをリーダライタに送信するアンテナとしても機能する。
また、コンデンサ14は、所定の容量を有し、コイル11のインダクタンスと協同して共振回路を形成する。この共振回路の共振周波数frとコイル11のインダクタンスLとコンデンサ14の容量Cとの関係を数式1に示す。
Figure 0004237578
この共振回路の共振周波数frを送受信用電波の周波数fcに一致させれば、コイル11とコンデンサ14とに大きな電流を流すことが可能となる。
また、ICチップ15は、コイル11からコイル11に生じた誘導起電力を供給される。ICチップ15は、この誘導起電力がICチップ15の動作可能電圧値となった場合に動作する。ICチップ15は、送信するデータに応じた信号をコイル11に送信する送受信部15aと、受信した電波に対するデータを制御する制御部15bと、所定のデータを格納するメモリ15cとを備え、送受信するデータを制御する。メモリ15cは、たとえば、ID情報や所定の金種や店舗番号や暗号データなどを格納する。なお、本実施の形態では、ICチップ15として、たとえば、my−d(インフィニオン社製)を用いている。
また、キャンセル用コイル13は非接触情報媒体10の側面に設けられており、キャンセル用コイル13の中心軸はコイル11の中心軸と直交している。また、キャンセル用コイル13は、コイル11と並列に接続している。さらに、所定の電磁波を受けた際にキャンセル用コイル13には誘導電流が流れる。この誘導電流の発生によって、コイル11に流れる誘導電流の値は低下し、リーダライタと非接触情報媒体10との通信は不可能となる。
つぎに、コイル11およびキャンセル用コイル13の形状について説明する。図2は、コイル11およびキャンセル用コイル13の形状を説明するための図である。以下、コイル11とキャンセル用コイル13とを比較して説明する。
図2に示すように、コイル11には導線が所定回数、たとえば5回巻かれており、コイル11はこの導線の一部、たとえば、10mmの長さが切断された切断部12を有する。このため、この非接触情報媒体10は、導線が切断されていない場合と比較し交流電流が流れにくい構成となっている。すなわち、非接触情報媒体10のインピーダンスが高くなる構成である。このため、コイル11に生じる誘導電流は小さく、コイル11の導線が切断されていない場合の20%程度である。
また、非接触情報媒体10単体では、コイル11の導線が切断されていない場合と比較しコイル11のインダクタンスLの値は低い。たとえば、コイル11の導線が切断されていない場合の共振周波数は、送受信用電波の周波数fcと等しい。このため、非接触情報媒体10単体では、非接触情報媒体10の共振周波数frは、リーダライタから発せられる送受信用電波の周波数fcと比して高くなる。したがって、非接触情報媒体10単体の共振周波数frはリーダライタが発する送受信用電波の周波数fcと一致しないため、非接触情報媒体10単体ではリーダライタとの間で通信を行わない。
これに対し、近接する非接触情報媒体10の数量の増加にともない、各々の非接触情報媒体10のコイル11のインダクタンスLの値も増加する。これは、非接触情報媒体10のコイル11が複数近接することによって、相互に影響を与えるためであると推測される。また、近接する非接触情報媒体10の数量の増加にともないICチップ15に供給される電圧は増加し、ICチップ15が動作可能となる値まで電圧が増加すると、ICチップ15は動作し、データの制御が可能となる。
ここで、共振周波数frが送受信用電波の周波数fcと一致するインダクタンスLの値をLcとする。非接触情報媒体10のコイル11のインダクタンスLの値がLcとなる数量の非接触情報媒体10を近接した場合には、共振周波数frと送受信用電波の周波数fcとが一致し、コイル11はリーダライタとの間でデータの送受信を行うことができる。コイル11のインダクタンスLの値がLcとなる非接触情報媒体10の数量は、非接触情報媒体10の配置間隔によって異なり、たとえば、3mm間隔で非接触情報媒体10を配置した場合には15枚以上であり、1mm間隔で非接触情報媒体10を配置した場合には8枚以上である。また、非接触情報媒体10の数量を上述した数量以上に増加させてもコイル11のインダクタンスLはほぼLcの値で飽和し、共振周波数frと送受信用電波の周波数fcとはほぼ一致する状態を維持する。なお、非接触情報媒体10は、コイル11のほかキャンセル用コイル13を有するため、キャンセル用コイル13に電流の一部が流れることを考慮し、コイル11を設計している。
一方、キャンセル用コイル13は上述したように非接触情報媒体10の側面に設けられ、キャンセル用コイル13の中心軸はコイル11の中心軸と直交する。また、コイル11よりも少ない所定数、たとえば1回導線が巻かれている。そして、コイル11とは異なり切断部を備えていない。このキャンセル用コイル13はコイル11と電気的に接続するため、所定の電磁波を受けていない場合には、コイル11に生じた誘導電流が一部流れる。ただし、この場合には非接触情報媒体10の動作に影響を与えない。なお、キャンセル用コイル13が生成する電界の向きは、コイル11が生成する電界の向きとほぼ直交する。
しかし、キャンセル用コイル13が所定の電磁波を受けた場合には、電磁誘導によって誘導電流が流れる。このキャンセル用コイル13が受信する電磁波の周波数は、コイル11が送受信する電磁波の周波数と所定微小差分異なる。たとえば、コイル11が13.56MHzの周波数の電磁波を送受信する場合、キャンセル用コイル13が受信する電磁波の周波数は13.55MHzである。この場合、キャンセル用コイル13に流れる電流の周波数は13.55MHzとなり、コイル11に流れる電流の周波数は13.56MHzとなる。このように、キャンセル用コイル13に流れる電流の周波数はコイル11に流れる電流の周波数に対して所定微小差分ずれる。
コイル11が送受信する電磁波の周波数と、キャンセル用コイル13が受信する電磁波の周波数が微小差分異なる場合、コイル11に発生する誘導電流は、キャンセル用コイル13に生じる誘導電流と混合し、変調される。この変調によって、コイル11に生じた誘導電流の振幅強度に強弱が生じ、誘導電流の振幅強度が極端に低下する部分が周期的に生じる。この場合、誘導電流によるICチップ15への給電が不安定となり、ICチップ15が連続的に動作できず、非接触情報媒体10は、リーダライタとの間で連続的に通信を行うことができない。したがって、非接触情報媒体10は、キャンセル用コイル13に所定の電磁波を受けた場合には、通信状態が不安定となって通信を行うことができない。
つぎに、この非接触情報媒体10を用いた本実施の形態における通信システムについて説明する。この通信システムは、上述した非接触情報媒体10を用いることによって、複数の非接触情報媒体10が重なり合った場合であっても正確な通信を行うことが可能である。
まず、非接触情報媒体群10aの数量を計測する。この数量は、非接触情報媒体群10aの全体の重さ、または全長に対応する数量を求めることによって計測する。または、光センサなどの数量計測センサを用いることによって計測する。そして、リーダライタ20の通信エリア内に非接触情報媒体群10aをセットし、通信を行う。
図3は、本実施の形態における通信システムの構成を示す概略斜視図である。本実施の形態における通信システム30は、非接触情報媒体群10aと、非接触情報媒体群10aに対してデータの送受信を行うリーダライタ20とを有する。非接触情報媒体群10aは、所定数量以上の非接触情報媒体10が重なり合った状態で配置される。また、リーダライタ20は、電力の供給とデータの送受信を行うリーダ用アンテナ22と、送受信するデータを処理する処理部24と、データの出力部26と、リーダライタ20の動作を入力する入力部28とを備える。このリーダライタ20は、アンチコリジョン機能を備えており、非接触情報媒体群10aから一括してデータを受信することが可能である。
つぎに、この通信システム30が通信を行うことができる非接触情報媒体10の数量について説明する。図4は、通信システム30が通信を行うことができる非接触情報媒体10の数量を例示した図である。図4は、通信システム30のほか、従来の非接触情報媒体を用いた通信システムについても例示している。図4は、通信システム30について、直線laに非接触情報媒体10を1mm間隔で配置した場合の通信可能数量を例示し、直線lbに非接触情報媒体10を3mm間隔で配置した場合の通信可能数量を例示している。また、直線lcに従来の非接触情報媒体を1mm間隔で配置した場合の通信可能数量を例示し、直線ldに従来の非接触情報媒体を3mm間隔で配置した場合の通信可能数量を例示している。ここで、従来の非接触情報媒体として、コイルの導線が切断されていない非接触情報媒体を用いている。
図4の直線lcおよびldに示すように、従来の非接触情報媒体を用いた場合、配置間隔が1mmの場合には4枚以上非接触情報媒体が重なると通信不可能となり、配置間隔が3mmの場合には11枚以上非接触情報媒体が重なると通信不可能となる。また、非接触情報媒体の配置間隔が狭い方が、通信可能数量が少ない。これは、非接触情報媒体のコイルが相互に干渉しあい、非接触情報媒体の共振周波数が変動し、送受信用電波の周波数と一致しなくなるためである。
これに対し、図4の直線laおよびlbに示すように、非接触情報媒体10を用いた場合、1mm間隔で配置した場合には8枚以上で通信可能となり、3mm間隔で配置した場合には15枚以上で通信可能となる。また、配置間隔が1mmである場合も3mmである場合も、非接触情報媒体10の通信可能数量の最大値はリーダライタ20が通信可能である最大数量であり、たとえば40枚以上である。また、非接触情報媒体10の配置間隔が狭い方が、通信可能数量の範囲が増加する。これは、配置間隔が狭い方が非接触情報媒体10間の影響が強いためであると考えられる。
このように、通信システム30は、非接触情報媒体10が所定数量以上であれば、非接触情報媒体10が重なり合った状態であっても非接触情報媒体10とリーダライタ20との間で正確に通信を行うことができる。そして、リーダライタ20が読み取った数量と、非接触情報媒体群10aの数量とが一致する場合には、全ての非接触情報媒体10の確認が完了し、受信したデータの集計を行う。
一方、リーダライタ20が読み取った非接触情報媒体の数量とリーダライタ20の通信エリア内に配置した非接触情報媒体群の数量とが一致しない場合には、通信不可能である媒体が混入しているものと考えられる。つぎに、通信不可能である媒体が混入する非接触情報媒体群10bから通信不可能である媒体を特定する媒体特定方法について説明する。図5および図6は、通信不可能である媒体を特定する方法について説明する図である。
図5に示すように、通信不可能である媒体を特定するためには、所定の周波数の電磁波を発する発信装置40を要する。この発信装置40は、リーダライタ20が送受信する電磁波の周波数と所定微小差分異なる周波数の電磁波を非接触情報媒体群10bの媒体の側面に対して順次に発信する。図6に示すように、非接触情報媒体10の側面には、キャンセル用コイル13が設けられており、キャンセル用コイル13に所定の電磁波を受けた非接触情報媒体10は通信不可能となる。キャンセル用コイル13に生じた誘導電流によって、コイル11に発生する誘導電流が変調するためである。
ここで、非接触情報媒体群10bに通信不可能である媒体が一つ混入していた場合について説明する。まず、各々の媒体に対して発信装置40が順次所定波長の電磁波を発信し、発信ごとに非接触情報媒体群10bの通信可能数量を計測する。図6に示すように、通信可能である非接触情報媒体10に対して発信装置40が電磁波を発信した場合には、この非接触情報媒体10は通信不可能となるため、通信可能数量は当初の通信可能数量よりも数量が1個少なくなる。しかし、当初から通信不可能である媒体に対して電磁波を発信した場合には、当初の通信可能数量とこの媒体に電磁波を発信した場合の通信可能数量とは一致する。たとえば、図5および図6に示すように、非接触情報媒体群10bの全数量が10個であり、当初の通信可能数量が9個の場合、発信装置40から電磁波を発信するごとに計測数量は「8,8,8,8,8,8,8,8,9,8」と計測される。この場合、数量9と計測されたときに発信装置40から電磁波を発信されていた媒体が通信不可能である媒体であると特定できる。さらに、通信が不可能である媒体が2個混入していた場合には、計測数量は「7,7,7,8,7,7,7,7,7,8」となる。この場合に、数量8と計測されたときに、電磁波を発信されていた媒体が通信不可能である媒体であると特定できる。
このように、発信装置40からの電磁波の供給ごとに計測された通信可能数量のうち、他の通信可能数量よりも大きな数量示す媒体を、通信不可能である媒体であると特定できる。したがって、発信装置40を用いて通信不可能である媒体を特定することができるため、通信システム30は受信したデータの集計を正確に行うことができる。
また、本実施の形態における非接触情報媒体10は、図7に示すように、非接触情報媒体群10に、導線が切断されていないコイルを備えた非接触情報媒体45が混入していた場合であっても、その混入を判別することが可能である。非接触情報媒体45のコイルは切断されていないため、非接触情報媒体45がリーダライタ20に近接すると非接触情報媒体45の共振周波数は送受信用電波の周波数と等しくなり、非接触情報媒体45はリーダライタ20との間で通信を行う。一方、非接触情報媒体10のインダクタンスよりも大きい非接触情報媒体45のインダクタンスの影響を受け、非接触情報媒体群10aはリーダライタ20との間で通信を行うことができない。このように、非接触情報媒体45が非接触情報媒体群10a中に混入していた場合、非接触情報媒体の総数と実際に通信を行った非接触情報媒体の総数とが一致せず、非接触情報媒体群10a中への非接触情報媒体45の混入が判別できる。
つぎに、リーダライタ20との通信が可能となる所定数量未満の非接触情報媒体10とリーダライタ20とが通信を行う場合について説明する。図8は、単数の非接触情報媒体10とリーダライタ20とが通信を行う場合について説明した図である。図8に示すように、補助カード群50aを非接触情報媒体10に近接することによって非接触情報媒体10はリーダライタ20との間で通信を行うことが可能となる。
この補助カード50は、図9に示すように、コイル11と、コンデンサ14と、コイル11とコンデンサ14とを接続する接続部17a,17bとを備え、ICチップを備えていない。また、補助カード50のコイル11は、非接触情報媒体10と同様に切断部12を備えている。このため、補助カード50のコイル11のインダクタンスLの値は、非接触情報媒体10のコイル11のインダクタンスLの値とほぼ同等であると考えられる。したがって、非接触情報媒体10に複数の補助カード50が近接する場合、非接触情報媒体10のコイル11のインダクタンスLの値は増加する。そして、非接触情報媒体10と補助カード50の合計数量が上述した所定数量以上の場合には、非接触情報媒体10のコイル11のインダクタンスLの値はLcとなり、非接触情報媒体10はリーダライタ20との間で通信を行う。
以上、説明したように、単数の非接触情報媒体10とリーダライタ20との間で通信を行う場合には、補助カード50を非接触情報媒体10の近傍に複数配置することによって、所定数量未満の非接触情報媒体10とリーダライタ20との間で正確な通信を行うことが可能となる。また、図9では、非接触情報媒体10を補助カード群50aの端部に配置したが、これに限らず、補助カード群50a中に非接触情報媒体10を配置し非接触情報媒体10を補助カード50で挟み込むように配置してもよい。また、非接触情報媒体10の数量がコイル11のインダクタンスLの値がLcとなる所定数量よりも少ない場合には、補助カード50を非接触情報媒体10の近傍に配置し、非接触情報媒体10と補助カード50との合計数が所定数量以上となればよい。この場合も、非接触情報媒体10のコイル11のインダクタンスLの値はLcとなり、非接触情報媒体10とリーダライタ20との間で正確な通信を行うことが可能となる。
上述したように、本実施の形態における非接触情報媒体10は、コイル11の導線を一部切断した切断部12を備えることによって、所定数量以上の非接触情報媒体10が重なり合った場合であってもリーダライタ20との間で正確な通信を行うことができる。また、従来と比して通信可能である非接触情報媒体10の数量範囲が広くなり、複数の非接触情報媒体10のデータを円滑に読み取ることが可能となった。また、補助カード50を用いることによって、非接触情報媒体10の数量が所定数量より少ない場合であっても、非接触情報媒体10とリーダライタ20との正確な通信が可能となる。
また、通信不可能である媒体が混入していた場合であっても、キャンセル用コイル13に所定の電磁波を発信して非接触情報媒体10を通信不可能とすることによって、所定の電磁波を発信するごとに計測した通信可能数量と当初通信可能であった数量を比較することにより、通信不可能である媒体を特定することができる。
また、本実施の形態における非接触情報媒体10では、コイル11に流れる誘導電流は、コイル11の導線を切断していない非接触情報媒体と比較し小さい。このため、多数の非接触情報媒体10が通信対象となる場合であっても、リーダライタ20が各々の非接触情報媒体10に給電する給電量は小さい。したがって、リーダライタ20は給電を効率よく行うことができ、また給電能力を抑制することができる。
なお、キャンセル用コイル13が受信する電磁波を、コイル11が送受信する電磁波の周波数と所定微小差分異なる周波数の電磁波として説明したが、これに限らず、コイル11が送受信する電磁波と逆の位相である電磁波でもよい。この場合、キャンセル用コイル13に流れる電流はコイル11に流れる電流の周波数と逆の位相であるため、コイル11に流れる電流を低下させる。そして、コイル11が供給する誘導起電力がICチップ15の動作可能電圧に達しない場合には、非接触情報媒体10はリーダライタ20との間で通信することができない。このように、キャンセル用コイル13に流れる電流をコイル11に流れる電流と逆の位相とすることによって、コイル11に流れる電流を低下させ、非接触情報媒体10と通信不可能とすることができる。
また、図1では、コイル11とキャンセル用コイル13とが並列に接続する非接触情報媒体10を説明したが、これに限らず、図10に示すように、コイル11とキャンセル用コイル13とが接続部19a,19bにおいて直列に接続する非接触情報媒体60としてもよい。非接触情報媒体60では、非接触情報媒体10と同様にキャンセル用コイル13の中心軸はコイル11の中心軸と直交する。このため、非接触情報媒体10と同様に、キャンセル用コイル13が所定の電磁波を受けた場合には、コイル11に生じる誘導電流の波形が変調し、リーダライタ20と非接触情報媒体60との間で通信を行うことはできない。
また、図2では、非接触情報媒体10のコイル11の導線の切断部12の切断長さを10mmとして説明したが、これに限らず、図11に示すように、10mmよりも長い長さを切断した切断部12aを有するとしてもよい。また、図12に示すように、導線を一巻き分切断した切断部12bを有するとしてもよい。切断部12を切断部12aあるいは切断部12bとした場合であっても、所定数量以上の非接触情報媒体10とリーダライタ20との間で正確に通信を行うことが可能である。
また、実施の形態では、コイル11に切断部12を備えた非接触情報媒体10について説明したが、これに限らず、図13に示すようにコイル71の切断を制御するスイッチ76を設けた非接触情報媒体70としてもよい。スイッチ76は、たとえば光スイッチであり、所定波長の光を照射された間にオン状態となる。スイッチ76がオフ状態である場合にはコイル71の導線が切断され、非接触情報媒体70単体ではリーダライタ20との通信を行うことはできない。しかし、スイッチ76がオン状態である場合には、コイル71の導線は切断されず、コイル71とコンデンサ14とが形成する共振回路の共振周波数は、送受信用電波の周波数と一致し、非接触情報媒体70単体であってもリーダライタ20との通信が可能となる。
そして、所定数量以上の非接触情報媒体70とリーダライタ20との間で通信を行う場合には、図14に示すように、非接触情報媒体群70aの全てのスイッチ76をオフ状態とする。スイッチ76がオフ状態である場合には、非接触情報媒体10と同様に、コイル71の一部が切断されている状態となる。このため、所定数量以上の非接触情報媒体70を重ね合わせた場合には、コイル71のインダクタンスLの値が増加し、リーダライタ20が送受信する送信用電波の周波数とそれぞれの非接触情報媒体70の共振周波数とが一致し、通信が可能となる。
そして、非接触情報媒体群70aの中に、通信不可能である媒体が混入していた場合には、図15に示すように、所定波長の光を発するスイッチ制御器80を使用し、通信不可能である媒体を特定することができる。スイッチ制御器80は、順次非接触情報媒体70のスイッチ76に光を照射する。すると、図15に示すように、スイッチ制御器80からの光を受けた非接触情報媒体70bは、スイッチ76がオン状態となりリーダ用アンテナ20との間で通信を行うことが可能である。しかし、他の非接触情報媒体70はスイッチがオフ状態でありコイル71が切断された状態である。このため、スイッチ76がオフ状態である非接触情報媒体70よりもインダクタンスが大きい非接触情報媒体70bの影響を受け、他の非接触情報媒体70はリーダライタとの間で通信を行うことができない。このように、スイッチ制御器80からの光を受け通信を行うことが可能である媒体は、正常であると判別できる。一方、スイッチ制御器80からの光を受けた場合であっても、リーダライタ20との間で通信を行うことができない媒体は、通信不可能である媒体であると判別できる。なお、スイッチ76は、光スイッチに限らず、磁気スイッチ、機械式スイッチ、感温スイッチ、所定の静電容量が近接した場合にオン状態となる静電容量式のスイッチとしてもよい。ただし、スイッチ制御器80は、スイッチ76に対応して、所定の磁気、所定の加圧部、所定の加熱部、所定の容量供給部を備えることを要する。
また、実施の形態では、コイルの一部が切断された非接触情報媒体10について説明したが、これに限らず、図16に示すように、切断されていないコイル91を備えた非接触情報媒体90としてもよい。この場合、キャンセル用コイル13は、所定の電磁波を受けたときにコイル91に流れる誘導電流を変調する誘導電流が流れるよう設計することを要する。キャンセル用コイル13に所定の電磁波を発した場合に、非接触情報媒体90の通信を不可能とするためである。
また、ICチップ15のメモリには、たとえば、ID情報や所定の金種や店舗番号や暗号データなどを格納することができる。このうち、金種は、非接触情報媒体10が備える物品の価値を表す。また、店舗番号は、非接触情報媒体10が流通した店舗を特定する番号であり、店舗番号を参照することによって出非接触情報媒体10の流通経路を把握する。また、メモリ15cは、貨幣との交換前または交換後であることを示すデータも含む。さらに、暗号データを格納することによって、偽造品の流通を防止する。なお、暗号データとしては、たとえば、個々のICチップの固有番号に対して固有の処理をした結果などがある。データの読取装置であるリーダライタ20は、この固有の処理を行い、リーダライタ20の処理結果とメモリ15cが格納する暗号データとを比較し、一致すれば正規品であり、不一致であれば偽造品であるとの判定を行う。このようにリーダライタ20は、メモリ15cに格納されるデータを読み書きすることによって、非接触情報媒体10の流通を簡易に把握することが可能となる。
また、ICチップ15は、my−d(インフィニオン社製)として説明したがこれに限るものではない。また、ICチップ15は、送受信部15aと制御部15bとメモリ15cとを備えるとして説明したが、これに限らず、送受信部15aとメモリ15cとを備える構造としてもよい。
また、本実施の形態では、コイル11の導線の一部を切断した切断部12を設け、コイル11に交流電流を流れにくくし、非接触情報媒体10のインピーダンスを高くしている。しかし、これに限らず、コンデンサ14の容量Cを制御することによって非接触情報媒体10のインピーダンスを高くしてもよいと考えられる。また、所定の抵抗を誘導電流が流れる経路に挿入することによって非接触情報媒体10のインピーダンスを高くしてもよいと考えられる。ただし、所定数量以上の非接触情報媒体10が近接した場合に、共振周波数frが送受信用電波の周波数fcと一致するように、容量C、インダクタンスLおよび抵抗を制御することを要すると考えられる。
また、本実施の形態では非接触情報媒体10をいわゆる特殊景品として使用する場合について説明したが、これに限らず、カード、病院で使用されるカルテ、書籍、封筒、用紙などの物品として用いることや、同形状または似通った形状の箱、容器、パッケージ等の物品に内蔵する非接触情報媒体として用いることもできる。上述したような物品が近傍に配置された場合や重なりあった場合であっても、本実施の形態における非接触情報媒体を備えることによって、正確な通信が可能となる。
以上のように、本発明における非接触情報媒体およびこれを用いた通信システムは、非接触情報媒体が複数近傍に配置する場合における非接触情報媒体とリーダライタとの通信を行う場合に有用であり、特に厚さが薄い非接触情報媒体が複数重なり合った状態でリーダライタと通信を行う場合に適している。また、通信不可能である媒体を特定できるため、正確なデータ集計が求められる場合に適している。
実施の形態における非接触情報媒体の概要構成図である。 図1に示すコイルおよびキャンセル用コイルの形状を説明した図である。 実施の形態における通信システムの構成を示す概略斜視図である。 図3に示す通信システムが通信可能である非接触情報媒体の数量を例示した図である。 通信不可能である媒体を特定する方法について説明した図である。 通信不可能である媒体を特定する方法について説明した図である。 本実施の形態における通信システムの動作を説明する図である。 単数の非接触情報媒体とリーダライタとが通信を行う場合について説明した図である。 図8に示す補助カードの概要構成図である。 実施の形態における非接触情報媒体の他の例の概要構成図である。 実施の形態における非接触情報媒体の他の例の概要構成図である。 実施の形態における非接触情報媒体の他の例の概要構成図である。 実施の形態における非接触情報媒体の他の例の概要構成図である。 図13に示す非接触情報媒体を有する通信システムの構成を示す概略斜視図である。 通信不可能である媒体を特定する方法について説明した図である。 実施の形態における非接触情報媒体の他の例の概要構成図である。 従来の非接触情報媒体の概要構成を示す図である。 同形状の非接触情報媒体が重なりあった状態を説明する図である。
符号の説明
10、45、60、70、70b、90 非接触情報媒体
10a、10b、70a 非接触情報媒体群
11、71、91 コイル
12、12a、12b 切断部
13 キャンセル用コイル
14 コンデンサ
15 ICチップ
15a 送受信部
15b 制御部
15c メモリ
17a、17b、18a、18b、19a、19b 接続部
20 リーダライタ
22 リーダ用アンテナ
24 処理部
26 出力部
28 入力部
30 通信システム
40 発信装置
50 補助カード
50a 補助カード群
76 スイッチ
80 スイッチ制御器
100 非接触情報媒体
101 コイル
104 コンデンサ
105 ICチップ

Claims (11)

  1. 第1のコイルと、前記第1のコイルと共振回路を形成するコンデンサと、リーダライタとの間で送受信する情報を制御する制御回路とを備えた非接触情報媒体において、
    前記第1のコイルと前記コンデンサとが形成する共振回路に電気的に接続し、前記第1のコイルが送受信する電磁波の周波数と異なる周波数の所定の電磁波を受けた場合に前記共振回路を流れる電流の値を低下させ、前記リーダライタとの通信を不可能とする第2のコイルを備えたことを特徴とする非接触情報媒体。
  2. 前記第2のコイルの中心軸は、前記第1のコイルの中心軸とほぼ直交することを特徴とする請求項1に記載の非接触情報媒体。
  3. 前記第2のコイルが生成する電界の向きと、前記第1のコイルが生成する電界の向きとは、ほぼ直交することを特徴とする請求項1または2に記載の非接触情報媒体。
  4. 前記第2のコイルに流れる電流の周波数は、前記第1のコイルに流れる電流の周波数に対して、所定微小周波数分ずれていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の非接触情報媒体。
  5. 前記第1のコイルは、少なくとも一部が切断されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の非接触情報媒体。
  6. 前記第1のコイルは、当該非接触情報媒体が単体で配置された場合に、前記共振回路の共振周波数をリーダライタから発せられる電磁波の周波数よりも高くするインダクタンスを有することを特徴とする請求項1〜に記載の非接触情報媒体。
  7. 前記第1のコイルは、当該非接触情報媒体が複数近傍に配置された場合に、前記共振回路の共振周波数をリーダライタから発せられる電磁波の周波数に等しくするインダクタンスを発生することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の非接触情報媒体。
  8. 前記第1のコイルとほぼ同等のインダクタンスを有し、前記第1のコイルの近傍に複数配置される補助コイルをさらに備え、
    前記第1のコイルは、前記共振回路の共振周波数をリーダライタから発せられる電磁波の周波数に等しくするインダクタンスを発生することを特徴とする請求項1〜に記載の非接触情報媒体。
  9. 複数の請求項1〜のいずれか一つに記載の非接触情報媒体と、
    前記非接触情報媒体へのエネルギーの供給およびデータの送信を行うとともに、前記非接触情報媒体からの送信データを受信するリーダライタと、
    を備え、電磁誘導を利用して前記非接触情報媒体と前記リーダライタとの間の無線通信を行うことを特徴とする通信システム。
  10. 請求項1〜のいずれか一つに記載の非接触情報媒体と、
    前記非接触情報媒体の前記第1のコイルのインダクタンスとほぼ同等のインダクタンスを有し、前記第1のコイルの近傍に複数配置される補助コイルと、
    前記非接触情報媒体へのエネルギーの供給およびデータの送信を行うとともに、前記非接触情報媒体からの送信データを受信するリーダライタと、
    を備え、電磁誘導を利用して前記非接触情報媒体と前記リーダライタとの間の無線通信を行うことを特徴とする通信システム。
  11. 第1のコイルと前記第1のコイルの中心軸と直交する軸を中心とした第2のコイルとを備えた複数の非接触情報媒体の中から通信不可能である媒体を特定する媒体特定方法において、
    リーダライタとの通信が可能である前記非接触情報媒体の数量を計測する数量計測工程と、
    各前記非接触情報媒体の前記第2のコイルに対して前記第1のコイルが送受信する電磁波の周波数と異なる所定の電磁波を順次供給し、該供給ごとに前記リーダライタとの通信が可能である前記非接触情報媒体の数量を計測する通信可能数量計測工程と、
    前記通信可能数量計測工程においてそれぞれ計測された数量のうち、他の数量よりも大きな数量を示す計測を行ったときに前記第2のコイルに電磁波を供給されていた前記非接触情報媒体を通信不可能である媒体として特定する媒体特定工程と、
    を含むことを特徴とする媒体特定方法。
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