JP4236395B2 - インサーション管の配管構造および施工方法 - Google Patents

インサーション管の配管構造および施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はインサーション管の配管構造および施工方法に関し、特にたとえば既設の老朽管等をその内側から更生(補修)・更新するために用いられる合成樹脂からなる、インサーション管の配管構造および施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既設管を内側から更生・更新するために使用される図8(A)に示すインサーション管1は、図8(B)に示すように、管1の周方向の一部に形成されている押し込み部分1aを押し板等により押し込んで縮径加工が施される。このように縮径加工を施すのは、既設管への挿入抵抗を軽減させるためである。そして、縮径加工が施されたインサーション管1を既設管に挿入した状態で、インサーション管1の内側に所定の圧力の加熱蒸気を供給することにより断面形状が略円形の管に復元させる(図8(C)参照)。これによりインサーション管1により既設管の更生・更新を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インサーション管1の押し板等により押し込まれた押し込み部分1aは、図8(C)に示すように、復元された後でも偏平な状態となり管壁が全周に亘って真円とならないという問題がある。そのため、この復元されたインサーション管1の端部をたとえば電気融着継手の受口に融着接合する場合、インサーション管1の端部の外周面と電気融着継手の受口の内周面との間に隙間ができて、両者が密着しないことによる接合不良のおそれがある。この接合不良を解消するためには、インサーション管1の端部の管壁が十分に真円に近づくように矯正処理を行う必要があり、そのための手間および時間が掛かるという問題がある。
【0004】
なお、この矯正処理として、たとえば組み立てた状態で円筒形となる矯正治具をインサーション管1の端部の外周面に装着して締め付けて、この矯正治具を加熱する方法がある。これにより、管1の端部の外周面を矯正治具の内周面の形状となるように矯正することができる。
【0005】
また、インサーション管1は、縮径加工が施されて既設管に挿入し易くしているが、既設管に曲がり部が存在している場合は、さらに挿入し易くするために、このインサーション管1をボイラ等の加熱装置により加熱して、この加熱した状態で既設管内に挿入することがある。そして、この加熱の際には、U字形に縮径されたインサーション管が挿入の途中で復元しないように、インサーション管1を加熱する最適な温度条件を見出す必要があり、手間および時間が掛かる。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、管端をたとえば電気融着継手やメカニカル継手の受口に確実に接合できるように、十分に真円に近づくように復元することができるとともに既設管に挿入し易い、インサーション管の配管構造および施工方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリブテンのいずれかからなる円形管を軟化点以上融点未満の温度で再加熱してコルゲート形状を付与し、既設管に挿入してコルゲート形状を付与する前の円形管と同等の円筒形に加熱復元したインサーション管と、別の合成樹脂管とを接続した配管構造であって、加熱復元したインサーション管の端部に、矯正処理を行うことなく電気融着継手の受口を融着接合、或いはメカニカル継手の受口を接合することにより別の合成樹脂管を接続した、配管構造である。
【0009】
第2の発明は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリブテンのいずれかからなる円形管を軟化点以上融点未満の温度で再加熱してコルゲート形状を付与したインサーション管を端部を残して既設管内に挿入し、その後加熱して少なくとも端部をコルゲート形状を付与する前の円形管と同等の円筒形に復元し、復元後のインサーション管の端部に、矯正処理を行うことなく電気融着継手の受口を融着接合、或いはメカニカル継手の受口を接合する、インサーション管の施工方法である。
【0011】
【作用】
第1の発明の配管構造によると、軟化点以上融点未満の温度で再加熱することによってコルゲート形状が付与されたインサーション管を加熱することにより、管の全体の周壁を十分に真円に近い円筒形に復元させることができるし、端部を加熱することにより、矯正処理を行わなくても、端部の周壁をコルゲート形状を付与する前の円形管と同等の十分に真円に近い円筒形に復元させることができる。よって、インサーション管の端部を電気融着継手の受口に接合する場合、このインサーション管の端部の円筒形の外周面と電気融着継手の受口の円筒形の内周面との間の隙間が全周に亘って均一となり密着するので、両者を確実に融着接合することができる。また、インサーション管の端部をメカニカル継手の受口に接合するときは、端部をその受口に嵌合させた状態で、端部の外周面とメカニカル継手に設けられているゴム輪等の内周面とを確実に密着させることができる。
【0012】
第2の発明のインサーション管の施工方法によると、インサーション管にはコルゲート形状が付与されて曲がり易くなっているので、既設管に曲がり部が存在しているときでも、インサーション管をスムースに既設管内に挿入することができる。そして、インサーション管を既設管内に挿入した状態で加熱して、少なくとも管端の周壁を円筒形に復元させることができるし、管の全体に亘って円筒形に復元させることができる。ここで、この復元した管の端部の周壁は、矯正処理を行わなくても、コルゲート形状を付与する前の円形管と同等の十分に真円に近い円筒形に復元するため、この復元したインサーション管の端部を電気融着継手の受口に接合する場合、インサーション管の端部の外周面と電気融着継手の受口の内周面との間に隙間ができずに密着するので、両者を確実に接合することができる。また、インサーション管の端部をメカニカル継手の受口に接合するときは、端部をその受口に嵌合させた状態で、端部の外周面とメカニカル継手に設けられているゴム輪等の内周面とを確実に密着させることができる。
【0014】
【発明の効果】
第1の発明のインサーション管の配管構造、および第2の発明のインサーション管の施工方法によると、インサーション管にコルゲート形状が付与されているので、既設管に曲がり部が存在している場合であっても、スムースに挿入することができる。また、従来のようにインサーション管に柔軟性を持たせるために加熱する必要がなく、その分だけ簡単に挿入作業を行うことができる。そして、軟化点以上融点未満の温度で再加熱することによってコルゲート形状を付与するため、たとえ管端に矯正処理を行わなくても、復元後の管端の周壁がコルゲート形状を付与する前の円形管と同等の十分に真円に近い円筒形となるので、この管端を電気融着継手やメカニカル継手を用いて、加熱復元したインサーション管の端部を溶解させる、或いは機械的に嵌め込むことによって別の合成樹脂管に接続する際に、適切な合を施すことができる。
【0015】
そして、既設管内に挿入されたインサーション管の全体に亘って加熱して、管全体の周壁を円筒形に復元させることにより、コルゲート形状に基づく流量抵抗損や流体の圧力損失を解消することができる。
【0016】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0017】
【実施例】
この発明の一実施例のインサーション管10は、図3に示すように、管壁10aの軸方向に平行な断面の形状が波形のコルゲート管であり、材質が合成樹脂(ポリエチレン,ポリブテン,ポリプロピレン,塩化ビニル,ナイロン等)であるが、ここではポリエチレンの実施例を示す。このインサーション管10は、図5および図6に示すように、たとえば既設の老朽化した鋳鉄製や鋼製のガス管(以下、「既設管」と言う。)12をその内側から更生または更新するインサーション管10の施工方法に適用することができるものである。そして、既設管12としては、たとえば地中に埋設してあるものや、地上に配管されているものがある。また、この発明の一実施例のインサーション管の製造方法は、図3に示すインサーション管10を製造するためのものであり、具体的には、図1〜図3に示す手順に従って実施される。
【0018】
次に、図1〜図3を参照して、インサーション管の製造方法を説明する。インサーション管10の製造手順として、まず、図1に示す円形管14を製造する。この円形管14は、従来公知の押出成形機(図示せず)により成形されて、金型を通って押し出されてきたものであり、外径が既設管12の内径よりも少し小さいサイズであって断面形状が円形(真円)である。管壁14aの厚みは全周に亘って均一である。そして、この成形された円形管14は、常温になるまで完全に冷却される。
【0019】
次に、この冷却された円形管14をたとえばヒータ加熱炉を通過させて約105°Cに再加熱する。この再加熱温度は、円形管14の融点未満の温度(軟化点温度以上)であり、円形管14の材質がポリエチレンであれば、約100〜110°Cが好ましい。そして、図2に示すように、この加熱された円形管14を、たとえば押出成形機と同一ライン中に設置された成形金型16に通してコルゲート形状を連続的に付与する。そして、このコルゲート形状が付与された管を成形金型16から取り出して、この形状を保持した状態で冷却する。このようにして図3に示すコルゲート形状が付与されたインサーション管10を製造することができる。このようにコルゲート形状を付与するのは、インサーション管10を曲がりやすくして、既設管12の曲り部18に挿入するときに通過し易いようにするためである。
【0020】
この成形金型16は、図2に示すように、上下二つ割になった多数の金型20,…を備えている。金型20は、上下それぞれにおいてチェーンによって環状に連結しており、図2の矢印26の示す方向に回転移動するようになっている。再加熱された円形管14は、成形金型16の内側に送り込まれて、矢印26の方向に移動している間にパイプ22の多数の小孔22aから吐出される圧力空気により膨張し、そして金型20の内面に押し付けられて内圧をかけた状態で空気冷却することによりコルゲート形状に成形(内圧ブロー成形)される。図2(A)に示す24は密閉栓である。この成形金型16の内面は、図2に示すように、移動方向26に平行する断面形状が波形(コルゲート形状)に形成されている。
【0021】
なお、この実施例では、図2に示すように、円形管14を内圧ブロー成形によりコルゲート形状を付与してインサーション管10を得るようにしたが、これに代えて、円形管14を成形金型16の内面に真空吸引して引き付けることによってコルゲート形状を付与し、これでインサーション管10を得るようにしてもよい。
【0022】
次に、図3に示すように形成されたインサーション管10を使用して、たとえば図4に示すような曲り部18を含む老朽化した既設管(鋼製のガス管)12をその内側から更生・更新する手順を説明する。この既設管12は、断面形状が略真円であり、内径がインサーション管10の外径よりも少し大きいサイズとなっている。そして、曲り角度が約90°の曲り部18は、直管部28とネジ接合されている。なお、インサーション管10は、所定の長さに切断されて束ねられていたり、巻かれた状態となっている。
【0023】
まず、図5に示すように、インサーション管10を常温の状態でこの曲り部18を含む既設管12に挿入する。次に、既設管12内に挿入されたインサーション管10を、円形管14にコルゲート形状を付与したときの温度(約105°C(約100〜110°C))に加熱する。そして、この加熱した状態でインサーション管10の内側に圧力空気を供給することにより、コルゲート形状に形成されたインサーション管10を引き伸ばして元の円形管14と同等の円形管に復元させる(図6参照)。これでインサーション管10の既設管12への挿入および復元作業が終了し、既設管12を更生・更新することができる。
【0024】
なお、インサーション管10を復元させるときの加熱は、たとえばボイラが発生する加熱蒸気を使用している。そして、コルゲート形状のインサーション管10の内側に圧力空気を供給することにより、インサーション管10を元の円形管14と同等の円形管に復元させたが、これに代えて、コルゲート形状のインサーション管10を加熱した状態で管10の両端を引き離す方向に引っ張って、張力を掛けることにより元の円形管14と同等の形状に復元させてもよい。
【0025】
図1〜図3に示すこのインサーション管の製造方法によると、円形管14を融点未満の所定の約105°Cの温度で再加熱することにより、この円形管14に対して簡単にコルゲート形状を付与したインサーション管10を製造することができる。そして、このコルゲート形状が付与されたインサーション管10は、管の全体をこの融点未満の所定の約105°Cの温度で加熱することによって、その加熱した管の全体の周壁が十分に真円に近い円筒形に復元するものであり、このようなコルゲート形状のインサーション管10を安定した品質で簡単に製造することができる。
【0026】
なお、このようにコルゲート形状が付与されたインサーション管10の周壁を十分に真円に近い円筒形に復元させることができるのは、コルゲート形状が付与された状態では、図8(B)に示す従来のように、管壁の一部が押し込まれてU字状またはハート形に変形されておらず、円形となっているからである。そして、円形管14に対してコルゲート形状を付与した温度が円形管14の融点未満の温度であるので、コルゲート形状が付与されたインサーション管10は元の円形管14の形状を記憶しているからでもある。したがって、コルゲート形状のインサーション管10を、そのコルゲート形状が付与された所定の融点未満の温度に加熱することにより、その記憶されている元の円形管14の十分に真円に近い円筒形に復元させることができる。
【0027】
そして、図4〜図6に示すインサーション管の施工方法によると、インサーション管10は、コルゲート形状が付与されて曲がり易くなっているので、図5に示すように既設管12に曲り部18が存在しているときでも、インサーション管10をスムースに既設管12内に挿入することができる。したがって、従来のようにインサーション管10に柔軟性を持たせるために加熱する必要がなく、その分だけ簡単に挿入作業を行うことができる。
【0028】
また、インサーション管10を既設管12内に挿入した状態で、インサーション管10の全体を融点未満の所定の温度(約105°C(約100〜110°C))に加熱することにより、元の円形管14と同等の円筒形状に復元させることができる。このように円筒形に復元したインサーション管10は、コルゲート形状に基づく流体の流量抵抗損や流体の圧力損失を解消することができる。
【0029】
さらに、この復元したインサーション管10の端部の周壁は、復元前の元の円形管14のように十分に真円に近い円筒形に復元する。したがって、この復元したインサーション管10の端部を、図7に示すように、たとえば電気融着継手30の受口32に接合する場合、このインサーション管10の端部34の円筒形の外周面と電気融着継手30の受口32の円筒形の内周面との間の隙間が全周に亘って均一となり密着するので、両者を確実に融着接合することができる。これにより、従来のように管端に対して矯正処理を行う必要がなく、極めて簡単で確実に融着接合の作業を行うことができる。
【0030】
この電気融着継手30の他方の受口32には、新規の合成樹脂管36が融着接合されている。ただし、電気融着継手30のこの他方の受口32に融着接合された新規合成樹脂管36に代えて、既設合成樹脂管、またはこの実施例と同等の復元したインサーション管の端部を融着接合してもよい。この電気融着継手30は従来公知のものであり、インサーション管10と同等の熱可塑性樹脂からなる筒状の継手本体38を含む。継手本体38の両端には受口32,32が形成され、その内面の近傍にはコイル状の発熱体40が設けられている。発熱体40の両端部は、継手本体38の外周面に突出して形成された継手端子42,42に接続されている。この継手端子42,42に通電することによって、各受口32に嵌合された各管10および36の各端部34および44と継手本体38との融着接合が行われる。
【0031】
ただし、上記実施例では、図7に示すように、インサーション管10の端部34を電気融着継手30に融着接合したが、これに代えて、インサーション管10の端部34を従来公知のメカニカル継手に接合してもよい。つまり、インサーション管10の端部34をメカニカル継手の受口に接合するときは、インサーション管10の端部34の外周面とメカニカル継手に設けられているゴム輪等の内周面とを密着させる必要があるが、復元したインサーション管10の端部34の外周面は十分に真円に近い円筒形であるので、端部34をその受口に嵌合させた状態で、端部34の外周面とゴム輪の内周面とを確実に密着させることができる。これにより、復元したインサーション管10の端部34に対して矯正処理を行う必要がなく、極めて簡単で確実に接合作業を行うことができる。
【0032】
そして、上記実施例では、図5に示すコルゲート形状が付与されたインサーション管10を加熱することなく既設管12内に挿入したが、たとえば既設管12に複数の曲り部18が存在しており、このコルゲート形状のインサーション管10を既設管12内に挿入するときの抵抗が比較的大きい場合は、インサーション管10を予め約80〜90°C(材質がポリエチレンの場合)の温度に加熱して柔軟な状態にしておき、この状態で既設管12内に挿入してもよい。つまり、この実施例のコルゲート形状が付与されたインサーション管10を加熱した方が曲がり易くなり、既設管12に比較的簡単に挿入することができる。なお、インサーション管10を加熱するときの温度は、インサーション管10に付与されたコルゲート形状が無くならず、残すことができる程度の温度とする。
【0033】
また、図6に示すように、インサーション管10の全体に亘って加熱して円形管に復元させたが、これに代えて図には示さないが、インサーション管10の端部のみを加熱することによりその端部の周壁を円筒形に復元させてもよい。このように管10の端部の周壁を十分に真円に近い円筒形に復元させることにより、図7に示す電気融着継手30の受口32にこの復元した管10の端部を上記実施例と同様に、矯正処理を行うことなく確実に融着接合することができる。ただし、インサーション管10の端部以外のコルゲート形状が付与されたままとなっている部分では、コルゲート形状に基づく流体の流量抵抗損や圧力損失が発生することが考えられるが、インサーション管10の長さが短い場合や直径が大きい場合には、圧力損失等が比較的小さいので許容できる場合がある。
【0034】
さらに、上記実施例では、図2に示すように、押出成形機から押し出されてきた円形管14を同一ライン中に設置された成形金型16に通して順次コルゲート形状を付与してインサーション管10を製造したが、これに代えて、押出成形機から押し出されてきた円形管14を所定の長さに切断して、その所定の長さに切断されたインサーション管10に対して成形金型16によりコルゲート形状を付与してもよい。
【0035】
そして、上記実施例では、鋳鉄製や鋼製の既設管12にこの発明を適用したが、これ以外にもたとえば合成樹脂製の既設管にこの発明を適用することができる。
【0036】
また、上記実施例では、既設管12内の圧力が大気圧を超えるガス管にこの発明を適用したが、これ以外にもたとえば上水用の既設管や、管内の圧力が大気圧である下水用の既設管にこの発明を適用することができる。
【0037】
さらに、上記実施例では、円形管にコルゲート形状を付与するときの再加熱温度として、材質がポリエチレンである場合を例として挙げたが(約100〜110°C)、たとえば材質がポリブテン,ポリプロピレン,塩化ビニル,ナイロン等である場合は、上記実施例と同様に、軟化点温度以上で融点未満であって、コルゲート形状成形性および形状記憶性に適した温度を選定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例に係るインサーション管のコルゲート形状が付与される前の状態を示す正面図、(B)は図1(A)実施例のインサーション管を示す側面図である。
【図2】(A)は図1実施例のインサーション管にコルゲート形状を付与する状態を示す縦断面図、(B)は図2(A)実施例のインサーション管および成形金型を示すIIB−IIB断面図である。
【図3】(A)は図1一実施例に係るインサーション管にコルゲート形状を付与した後の状態を示す正面図、(B)は図3(A)実施例のインサーション管を示す側面図である。
【図4】図3実施例のインサーション管が挿入される既設管を示す縦断面図である。
【図5】図3実施例のインサーション管を既設管に挿入した状態を示す縦断面図である。
【図6】既設管に挿入された図3実施例のインサーション管を円形管に復元させた後の状態を示す縦断面図である。
【図7】図6実施例の復元したインサーション管の端部を電気融着継手に融着接合した状態を示す縦断面図である。
【図8】(A)は従来のインサーション管の縮径加工が施される前の状態を示す側面図、(B)は図8(A)の従来のインサーション管の縮径加工が施された後の状態を示す側面図、(C)は図8(B)の従来のインサーション管の復元後の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 …インサーション管
10a …管壁
12 …既設管
14 …円形管
14a …管壁
16 …成形金型
18 …曲り部
20 …金型
30 …電気融着継手
32 …受口
34 …復元後のインサーション管の端部
40 …発熱体

Claims (2)

  1. ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリブテンのいずれかの合成樹脂からなる円形管を軟化点以上融点未満の温度で再加熱してコルゲート形状を付与し、既設管に挿入してコルゲート形状を付与する前の前記円形管と同等の円筒形に加熱復元したインサーション管と、別の合成樹脂管とを接続した配管構造であって、前記加熱復元したインサーション管の前記端部に、矯正処理を行うことなく電気融着継手の受口を融着接合、或いはメカニカル継手の受口を接合することにより前記別の合成樹脂管を接続した、インサーション管の配管構造。
  2. ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリブテンのいずれかの合成樹脂からなる円形管を軟化点以上融点未満の温度で再加熱してコルゲート形状を付与したインサーション管を端部を残して既設管内に挿入し、その後加熱して少なくとも前記端部をコルゲート形状を付与する前の前記円形管と同等の円筒形に復元し、前記復元後のインサーション管の前記端部に、矯正処理を行うことなく電気融着継手の受口を融着接合、或いはメカニカル継手の受口を接合する、インサーション管の施工方法。
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