JP4235875B2

JP4235875B2 - Adhesive sheet and evaluation method thereof

Info

Publication number: JP4235875B2
Application number: JP2002091275A
Authority: JP
Inventors: 彰規森野; 勇一向後
Original assignee: DIC Corp
Current assignee: DIC Corp
Priority date: 2002-03-28
Filing date: 2002-03-28
Publication date: 2009-03-11
Anticipated expiration: 2022-03-28
Also published as: JP2003286458A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラベルを打ち抜く際及び又はラベル打ち抜きにより生じる不必要部分を剥き取る際に、粘着剤の糸曳きの起こり難い粘着シート及びその評価方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
（加工性）
粘着シートは商業用から家庭用まで広範囲にわたってラベル、ステッカー等の形で使用されている。これらの粘着シートは多くの場合、目的に応じた形状にラベルを打ち抜き(以下、打ち抜きという)、ラベル打ち抜きにより生じる不必要部分を剥き取り(以下、カス上げという)被着体に貼り付けられることになるため、貼るために必要な粘着物性以外に、ラベルを打ち抜く際、及び又はラベル打ち抜きにより生じる不必要部分の剥き取りを行う際の加工性が要求されることになる。
【０００３】
（粘着剤の糸曳き）
基材、粘着剤及び剥離紙から構成される粘着シートにおいて、打ち抜き工程では粘着シートにカット刃を入れ引き抜く時に、また、カス上げ工程ではラベル打ち抜きにより生じた必要部分と不必要部分を引き剥がす時に、粘着剤が糸を曳く現象(以下、粘着剤の糸曳きという。)が起こらないことが要求される。なぜならば、糸曳きを生じた粘着剤は粘着シートの表面に付着するため、外観が劣化してしまうからである。さらに、次工程で粘着シートを重ねて保管する場合は、付着した粘着剤により、粘着シートの表面とその上に重ねられた粘着シートが接着する。そのため、被着体に貼付する次工程において、重ねられた粘着シートを解きほぐす際に、スムーズに解きほぐせない問題が発生する。
【０００４】
（従来技術）
特開平6-271822号公報では、粘着剤の応力−歪み曲線において、最大応力が0.5〜2.0kg/cm²、最大歪みが1500〜3000%である粘着剤を使用することが記載されている。また、特開平2000-1651号公報では、粘着剤の応力−歪み曲線において、最大応力が5kg/cm²以上である粘着剤を使用することが記載されている。しかし、これらの公報に記載された粘着剤を用いるだけでは、粘着剤の糸曳きを解消することは難しかった。また、最大応力又は最大歪みを評価するだけでは、粘着剤の糸曳きの起こり難さを把握することはできなかった。
【０００５】
従って、前記公報記載の方法で規定される粘着剤から構成される粘着シートでは、粘着剤の糸曳きの発生を抑えることができない。このため依然として、粘着剤の糸曳きの無い粘着シート及粘着剤の糸曳きの起こり難さを評価する方法が求められている。
【本発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、基材と粘着剤と剥離シートが積層された粘着シートにおいて、ラベルを打ち抜く際、及び又はラベル打ち抜きにより生じた不必要部分を剥き取る際の粘着剤の糸曳きが起こり難い粘着シートを提供すること及び粘着剤の糸曳きの起こり難さを評価する方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、粘着剤の糸曳きについて鋭意研究を重ねた結果、基材と粘着剤と剥離シートが積層された粘着シートであって、該粘着剤の応力−歪み曲線における、特定の初期の歪み時の応力値が、特定値以上である粘着剤から構成される粘着シートによって、また、前記特定の歪み時の応力値に基づいて粘着剤の糸曳きの起こり難さを評価する方法によって上記課題が達成できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【０００７】
即ち、本発明は、基材と粘着剤と剥離シートが積層された粘着シートであって、前記粘着剤が、応力−歪み曲線において、400%歪み時の応力値が7N/cm²以上である粘着シートを提供する。
【０００８】
また、本発明は、基材と粘着剤と剥離シートが積層された粘着シートであって、前記粘着剤が、応力−歪み曲線において、600%歪み時の応力値が20N/cm²以上である粘着シートを提供する。
【０００９】
また、本発明は、基材と粘着剤と剥離シートが積層された粘着シートにおいて、前記粘着剤の応力−歪み曲線における、400%〜600%の歪み時に測定される応力値による、ラベルを打ち抜く際及び又はラベル打ち抜きにより生じる不必要部分を剥き取る際の粘着剤の糸曳きの起こり難さを評価する方法を提供する。
【００１０】
粘着剤の糸曳きは、粘着剤が変形しやすいほど起こりやすく、粘着剤の変形を把握する評価方法が重要である。粘着剤の応力−歪み曲線は、粘着剤の変形を評価する方法であるが、前記公報記載の最大歪み及び最大応力を評価する方法では、粘着剤の糸曳きを正確に把握することはできなかった。最大歪み及び最大応力のような大きい変形量に対する粘着剤の特性からは、粘着剤の糸曳きの現象を捕えることはできず、実際の粘着剤の糸曳き現象に相関する変形量である初期歪みに対する応力での評価が必要である。
【００１１】
【発明の実施の形態】
(粘着シートの構成)
本発明の粘着シートは、基材と粘着剤と、剥離シートとの積層を基本構成とする。粘着剤は基材の片面または両面に積層しても良い。
【００１２】
（基材）
基材としては、フィルム、不織布、紙等が挙げられる。フィルムの材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、セロファン等が挙げられる。また、不織布の材質としては、パルプ、レーヨン、マニラ麻、アクリロニトリル、ナイロン、ポリエステル等が挙げられる。また、紙としては、上質紙、樹脂コート紙等が挙げられる。また、粘着剤層を積層する面にコロナ処理やアンカーコート剤を塗布することが好ましい。該基材を用いることにより、基材層と粘着剤層の密着性が向上し、粘着剤が基材から脱離し難くなり、糸曳きを起こす粘着剤量が低減でき、粘着剤の糸曳きを抑制できる。
【００１３】
また、粘着シートを構成する基材に積層された粘着剤層の幅方向の端部が1mm重なるように貼り合わせた後、180°方向に300mm/minの速度で引き剥がしたときに、粘着剤の重なり部分から脱離した粘着剤の割合が面積比で粘着剤の重なり部分の30%以内、好ましくは10%以内、さらに好ましくは5%以内である密着性に優れた基材と粘着層の組み合わせを用いることが好ましい。このような基材と粘着剤を用いることにより、基材層と粘着剤層の密着性が向上し、粘着剤が基材から脱離し難くなり、糸曳きを起こす粘着剤量が低減でき、粘着剤の糸曳きを抑制できる。
【００１４】
（粘着剤）
粘着剤は、ポリマーの種類として、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ビニルエーテル系等が挙げられる。また、粘着剤の形態として、溶剤系、エマルジョン型粘着剤、水溶性粘着剤等の水系、ホットメルト型粘着剤、UV硬化型粘着剤、EB硬化型粘着剤等の無溶剤系等が挙げられる。
【００１５】
（応力−歪み曲線測定用サンプルの作成）
粘着剤の応力−歪み曲線測定用サンプルの作成は、剥離シート上に粘着剤を塗工し、熱風乾燥機等による処理の後、剥離シートを剥離することで得られる。また、基材上に粘着剤を塗工し、熱風乾燥機等による処理の後、粘着剤層を削り取ってサンプルを作成しても良い。粘着剤層が削り難い時は、イソプロピルアルコールや酢酸エチル等の溶剤を粘着剤層に塗布した後削り取り、再度熱風乾燥機等により処理しても良い。また、粘着剤層の厚みは、薄すぎると測定値の信頼性または作業性が劣るため、粘着剤層を積層したサンプルを作製しても良い。
【００１６】
（応力−歪み曲線測定時の雰囲気）
粘着剤の応力−歪み曲線測定における雰囲気は、特に限定されるものではないが、23℃・50%などが挙げられる。また、打ち抜き、カス上げが行われる実際の環境に合わせた条件で測定しても良い。
【００１７】
（応力−歪み曲線測定時の引っ張り速度）
粘着剤の応力−歪み曲線の測定における引っ張り速度は、特に限定されるものではないが、300mm/min等が挙げられる。
【００１８】
（応力−歪み曲線における最大歪み）
既に述べたように、粘着剤の糸曳き現象を改善するためには、粘着剤の応力−歪み曲線における最大歪みだけから、好ましい粘着剤を選択することは難しい。しかし、最大歪みがあまり大きすぎると糸曳き現象に対しては好ましくなく、糸曳き現象を抑制するためには、最大歪みが3000%以内が好ましく、更に好ましくは2000%以内であり、特に好ましくは1500%以内の粘着剤を用いると、更に粘着剤の糸曳きを抑制することができる。
【００１９】
（応力−歪み曲線測定時の歪み範囲）
粘着剤の応力−歪み曲線測定における歪みとは、変形しない状態から伸長させた際の変形量のことである。ラベル上がりの起こり難さを判定する特性としては、比較的小さい初期の歪みに対する応力が対応している。歪み範囲は、400%〜600%である。400%未満及び600%を超える範囲では、粘着剤の糸曳きの起こり難さを、応力値で明確な有意差として視認し難い。これは、400%未満の歪みでは変形量が少なすぎ、600%を超える歪みでは変形量が多すぎ、実際の粘着剤の糸曳き現象で起こる変形量に近似できないため、粘着剤の糸曳きの起こり難さと相関が取れなくなると考えられるためである。
【００２０】
（応力−歪み曲線測定時の応力）
粘着剤の応力−歪み曲線測定において、前記歪み量における応力値が高いほど、粘着剤の糸曳きが起こり難いと判定できる。これは、応力値が高いということは、変形し難いと考えられ、粘着剤として機能し得る範囲で応力が高いことが好ましい。
【００２１】
（Ｍ４００）
本発明の粘着シートを構成する粘着剤は、応力−歪み曲線において、400%歪み時の応力値(以下、M400という。)が7N/cm²以上であり、好ましく10N/cm²以上、さらに好ましくは25N/cm²以上である。7N/cm²未満では、粘着剤が変形しやすく、粘着剤の糸曳きが発生しやすい。
【００２２】
（Ｍ６００）
本発明の粘着シートを構成する粘着剤は、応力−歪み曲線において、600%歪み時の応力値(以下、M600という。)が20N/cm²以上であり、好ましく30N/cm²以上、さらに好ましくは50N/cm²以上である。20N/cm²未満では、粘着剤が変形しやすく、粘着剤の糸曳きが発生しやすい。
【００２３】
（粘着剤層の厚み）
粘着剤の厚みは、乾燥後の厚みで3〜200μmが好ましく、5〜50μmがさらに好ましい。3μmより薄い場合は、得られる粘着シートの接着性が不十分となり、200μmを超えるとハーフカット後の粘着剤面が再融着する接触面積が広くなりラベル上がりしやすくなる。
【００２４】
（剥離シート）
剥離シートとしては、グラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙、ポリエチレン等のフィルムをラミネートした紙、ポリビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体等の樹脂を塗布した紙、ポリエステルやポリプロピレン等の合成樹脂フィルム等に、剥離剤であるフッソ樹脂やシリコーン樹脂等を塗布したもの等が挙げられる。
【００２５】
（粘着シートの製造方法）
本発明の粘着シートは、例えば、粘着剤を剥離シートに塗工し、乾燥、熱硬化、電離放射線硬化等による処理を行い、基材を貼り合わせる方法で得られる。また、粘着剤を塗工し、前記処理した剥離シートを基材の両面に貼り合わせる方法を用いても良い。また、粘着剤を基材に塗工し、乾燥、熱硬化、電離放射線硬化等による処理を行い、剥離シートを貼り合わせる方法でも得られる。また、基材層と粘着剤層の密着性を向上させるために、40℃〜100℃等の高温下で、貼り合わせを行っても良い。
【００２６】
【実施例】
（実施例１）
（応力−歪み曲線測定用サンプルの作成）
剥離シート(OKB-105NC、王子製紙社製)に乾燥後の厚みが20μmとなるようにアクリル共重合体を主成分とする粘着剤(SPS-1260、大日本インキ化学社製)を塗工し、熱風乾燥機を用いて90℃で3分間乾燥させた。23℃で14日間熟成した後、粘着剤層を積層し、厚み0.04cmの試験サンプルを得た。
【００２７】
（応力−歪み曲線の測定）
引っ張り試験機(テンシロンRTA-100、オリエンテック社製)に試験サンプルを固定し、23℃、50%の環境下、300mm/minで引っ張ることより得られる200%歪み時、400%歪み時、600%歪み時、1200%歪み時の応力値を、それぞれ粘着剤層の厚み及び試験サンプル幅から換算して、M200、M400、M600、M1200として求めた。
【００２８】
（粘着シートの作成）
剥離シート(OKB-105NC、王子製紙社製)に乾燥後の厚みが20μmとなるように上記粘着剤を塗工し、熱風乾燥機を用いて90℃で3分間乾燥させ、ポリエステルフィルム(エステルA-4100、東洋紡社製)を貼りあわせ、23℃で14日間熟成することにより粘着シートを作成した。
【００２９】
（粘着剤の糸曳きの評価）
シール印刷加工機(OPM-W150、恩田製作所製)にて、上記粘着シートを45mm×45mmの正方形状に打ち抜いた後、カス上げを行い、打ち抜き工程では粘着シートにカット刃を入れ引き抜く瞬間を、また、カス上げ工程では必要部分と必要以外の部分を引き剥がす瞬間をビデオ撮影し、粘着剤の糸曳き長さを評価した。粘着剤の糸曳き長さが0.5mm未満の場合を◎、0.5mm以上1mm未満の場合を○、1mm以上2mm未満の場合を△、2mm以上3mm未満の場合を×、3mm以上の場合を××と記載する。
【００３０】
（実施例２）
粘着剤としてSPS-1250-3(大日本インキ化学社製)100部に対し、NC-40(大日本インキ化学社製)2.2部を混合したものとすることと、熟成期間を40℃で2日間としたこと以外は実施例1と同様とした。
【００３１】
（比較例１）
粘着剤としてSKダイン701F-l(綜研化学社製)100部に対し、M5A(綜研化学社製)2.1部を混合したものとすることと、熟成期間を23℃で1日間としたこと以外は実施例1と同様とした。
【００３２】
（比較例２）
粘着剤としてGR-1132(ビックテクノス社製)とすることと、熟成期間を23℃で1日間としたこと以外は実施例1と同様とした。
【００３３】
【表１】

【００３４】
表1の結果からわかるように、特開平6-271822号公報で提案された最大歪みが1500〜3000%の粘着剤を使用しても比較例1及び比較例2のように、粘着の糸曳きを抑制することができない。また、最大応力が0.5〜2.0kg/cm²(4.9〜19.6N/cm²)を満たす比較例2において糸曳き現象がみられ、この条件を満たさない実施例1及び2において糸曳きが起こりにくくなっている。このことから、粘着剤の最大歪み及び最大応力は、糸曳き現象抑制のための指標としては十分でないことがわかる。一方、本発明の実施例である実施例1及び実施例2は、M200及びM1200の比較では、糸曳きが生じている比較例と差別化しにくい。しかし、M400及びM600では糸曳き現象の起こりにくい実施例と明確な差異を見い出すことができる。
つまり、応力−歪み曲線において、400%〜600%の歪み時に測定される応力により糸曳きの起こり難さを評価する方法は有用であることが分かる。また、400%又は600%の歪み時に特定の応力値以上(M400：7N/cm²以上；M600：20N/cm²以上)を有する粘着剤を用いた粘着シートは糸曳き現象が起こりにくいことがわかる。
【００３５】
【発明の効果】
本発明の粘着シートは、ラベルを打ち抜く際、及び又はラベル打ち抜きにより生じた不必要部分剥き取る際の粘着剤の糸曳きが起こり難い。また、本発明の評価方法は粘着剤の糸曳きの起こり難さの評価に有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure-sensitive adhesive sheet in which stringing of a pressure-sensitive adhesive is unlikely to occur and a method for evaluating the pressure-sensitive adhesive sheet when punching a label and / or peeling off an unnecessary portion caused by label punching.
[0002]
[Prior art]
(Processability)
Adhesive sheets are widely used in the form of labels, stickers and the like from commercial use to household use. In many cases, these pressure-sensitive adhesive sheets are stamped into a shape according to the purpose (hereinafter referred to as punching), and unnecessary portions generated by the label punching are peeled off (hereinafter referred to as scrap raising) to be attached to an adherend. Therefore, in addition to the adhesive physical properties necessary for sticking, workability is required when punching a label and / or stripping an unnecessary part caused by label punching.
[0003]
(Adhesive stringing)
In the pressure-sensitive adhesive sheet composed of the base material, pressure-sensitive adhesive and release paper, when punching out and inserting a cutting blade into the pressure-sensitive adhesive sheet, and when removing the necessary and unnecessary parts caused by label punching in the scrap raising process In addition, it is required that the phenomenon in which the adhesive twists the yarn (hereinafter referred to as threading of the adhesive) does not occur. This is because the pressure-sensitive adhesive that causes stringing adheres to the surface of the pressure-sensitive adhesive sheet, so that the appearance deteriorates. Furthermore, when the adhesive sheet is stacked and stored in the next step, the surface of the adhesive sheet and the adhesive sheet stacked on the adhesive sheet are bonded by the attached adhesive. For this reason, in the next step of attaching to the adherend, there is a problem that when the stacked adhesive sheets are unraveled, they cannot be unraveled smoothly.
[0004]
(Conventional technology)
Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-217222 describes the use of an adhesive having a maximum stress of 0.5 to 2.0 kg / cm ² and a maximum strain of 1500 to 3000% in the stress-strain curve of the adhesive. Japanese Laid-Open Patent Publication No. 2000-1651 describes that an adhesive having a maximum stress of 5 kg / cm ² or more is used in the stress-strain curve of the adhesive. However, it has been difficult to eliminate stringing of the pressure-sensitive adhesive only by using the pressure-sensitive adhesive described in these publications. Moreover, it was not possible to grasp the difficulty of stringing the pressure-sensitive adhesive only by evaluating the maximum stress or the maximum strain.
[0005]
Therefore, the pressure-sensitive adhesive sheet composed of the pressure-sensitive adhesive defined by the method described in the above publication cannot suppress the stringing of the pressure-sensitive adhesive. For this reason, there is still a need for a method for evaluating the pressure-sensitive adhesive sheet without the adhesive stringing and the difficulty of stringing the adhesive.
[Problems to be solved by the present invention]
The subject of the present invention is that, in a pressure-sensitive adhesive sheet in which a substrate, a pressure-sensitive adhesive, and a release sheet are laminated, stringing of the pressure-sensitive adhesive is unlikely to occur when punching a label and / or when peeling an unnecessary portion generated by label punching. An object of the present invention is to provide a pressure-sensitive adhesive sheet and a method for evaluating the difficulty of stringing the pressure-sensitive adhesive.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research on the stringing of the pressure-sensitive adhesive, the inventor is a pressure-sensitive adhesive sheet in which a base material, a pressure-sensitive adhesive, and a release sheet are laminated. By the pressure-sensitive adhesive sheet composed of a pressure-sensitive adhesive whose stress value at the time of strain is a specific value or more, and by the method for evaluating the difficulty of stringing the pressure-sensitive adhesive based on the stress value at the time of the specific strain. It has been found that the problem can be achieved, and the present invention has been completed.
[0007]
That is, the present invention is a pressure-sensitive adhesive sheet in which a base material, a pressure-sensitive adhesive, and a release sheet are laminated, and the pressure-sensitive adhesive has a stress value of 7 N / cm ² or more at 400% strain in a stress-strain curve. An adhesive sheet is provided.
[0008]
The present invention is a pressure-sensitive adhesive sheet in which a substrate, a pressure-sensitive adhesive, and a release sheet are laminated, and the pressure-sensitive adhesive has a stress value of 20 N / cm ² or more at 600% strain in a stress-strain curve. An adhesive sheet is provided.
[0009]
Further, the present invention is a pressure-sensitive adhesive sheet in which a base material, a pressure-sensitive adhesive, and a release sheet are laminated, and punches a label according to a stress value measured at 400% to 600% strain in the stress-strain curve of the pressure-sensitive adhesive. Provided is a method for evaluating the difficulty of stringing the pressure-sensitive adhesive when peeling off unnecessary portions caused by punching and / or label punching.
[0010]
The stringing of the adhesive is more likely to occur as the adhesive is more easily deformed, and an evaluation method for grasping the deformation of the adhesive is important. The stress-strain curve of the adhesive is a method for evaluating the deformation of the adhesive, but the method for evaluating the maximum strain and the maximum stress described in the above publication cannot accurately grasp the stringing of the adhesive. It was. From the properties of the adhesive for large deformation amounts such as maximum strain and maximum stress, the phenomenon of adhesive stringing cannot be captured, but the initial strain, which is the amount of deformation that correlates with the actual stringing phenomenon of adhesive. It is necessary to evaluate with respect to stress.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Configuration of adhesive sheet)
The pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention is basically composed of a base material, a pressure-sensitive adhesive, and a release sheet. The adhesive may be laminated on one side or both sides of the substrate.
[0012]
(Base material)
Examples of the substrate include a film, a nonwoven fabric, and paper. Examples of the film material include polypropylene, polyethylene, polyester, polystyrene, polyvinyl chloride, nylon, and cellophane. Moreover, as a material of a nonwoven fabric, pulp, rayon, Manila hemp, acrylonitrile, nylon, polyester, etc. are mentioned. Examples of paper include high-quality paper and resin-coated paper. Moreover, it is preferable to apply a corona treatment or an anchor coating agent to the surface on which the pressure-sensitive adhesive layer is laminated. By using the base material, the adhesion between the base material layer and the pressure-sensitive adhesive layer is improved, it becomes difficult for the pressure-sensitive adhesive to be detached from the base material, the amount of pressure-sensitive adhesive that causes stringing can be reduced, and Can be suppressed.
[0013]
In addition, when the adhesive layer laminated on the base material constituting the adhesive sheet is laminated so that the end in the width direction overlaps 1 mm, the adhesive is peeled off at a speed of 300 mm / min in the 180 ° direction. The ratio of the adhesive released from the overlapping part of the adhesive is within 30% of the overlapping part of the adhesive in the area ratio, preferably within 10%, more preferably within 5% of the substrate having excellent adhesion and the adhesive layer It is preferable to use a combination. By using such a base material and pressure-sensitive adhesive, the adhesion between the base material layer and the pressure-sensitive adhesive layer is improved, the pressure-sensitive adhesive becomes difficult to be detached from the base material, and the amount of pressure-sensitive adhesive that causes stringing can be reduced. The stringing of the agent can be suppressed.
[0014]
(Adhesive)
Examples of the adhesive include rubber-based, acrylic-based, silicone-based, urethane-based, and vinyl ether-based types of polymers. Examples of the form of the pressure-sensitive adhesive include aqueous systems such as solvent-based, emulsion-type pressure-sensitive adhesives and water-soluble pressure-sensitive adhesives, solventless systems such as hot-melt pressure-sensitive adhesives, UV-curable pressure-sensitive adhesives, and EB-curable pressure-sensitive adhesives. .
[0015]
(Preparation of sample for stress-strain curve measurement)
Preparation of a sample for measuring a stress-strain curve of an adhesive is obtained by applying an adhesive on a release sheet, and peeling the release sheet after treatment with a hot air dryer or the like. Alternatively, an adhesive may be applied on the substrate, and after the treatment with a hot air dryer or the like, the adhesive layer may be scraped off to create a sample. If the adhesive layer is difficult to scrape, a solvent such as isopropyl alcohol or ethyl acetate may be applied to the adhesive layer and then scraped off and treated again with a hot air dryer or the like. Moreover, since the reliability of a measured value or workability | operativity will be inferior if the thickness of an adhesive layer is too thin, you may produce the sample which laminated | stacked the adhesive layer.
[0016]
(Atmosphere when measuring stress-strain curve)
The atmosphere in the stress-strain curve measurement of the pressure-sensitive adhesive is not particularly limited, and examples thereof include 23 ° C. and 50%. Further, the measurement may be performed under conditions that match the actual environment in which punching and scrap raising are performed.
[0017]
(Tensing speed when measuring stress-strain curve)
The tensile speed in the measurement of the stress-strain curve of the adhesive is not particularly limited, and examples thereof include 300 mm / min.
[0018]
(Maximum strain in the stress-strain curve)
As described above, in order to improve the stringing phenomenon of the pressure-sensitive adhesive, it is difficult to select a preferable pressure-sensitive adhesive only from the maximum strain in the stress-strain curve of the pressure-sensitive adhesive. However, if the maximum strain is too large, it is not preferable for the stringing phenomenon, and in order to suppress the stringing phenomenon, the maximum strain is preferably within 3000%, more preferably within 2000%, particularly preferably. If an adhesive within 1500% is used, stringing of the adhesive can be further suppressed.
[0019]
(Strain range when measuring stress-strain curve)
The strain in the stress-strain curve measurement of the pressure-sensitive adhesive is the amount of deformation when it is stretched from a state where it does not deform. A characteristic for determining the difficulty of raising the label corresponds to a relatively small stress against an initial strain. The strain range is 400% to 600%. In the range of less than 400% and over 600%, it is difficult to visually recognize the difficulty of stringing the adhesive as a clear significant difference in stress value. This is because the amount of deformation is too small for strains of less than 400%, and the amount of deformation is too large for strains of over 600%, which cannot approximate the amount of deformation that occurs due to the actual threading phenomenon of adhesives. This is because it is considered that it is difficult to correlate with difficulty.
[0020]
(Stress at the time of stress-strain curve measurement)
In the stress-strain curve measurement of the pressure-sensitive adhesive, it can be determined that the higher the stress value in the amount of strain, the harder the stringing of the pressure-sensitive adhesive. This is because a high stress value is considered to be difficult to deform, and it is preferable that the stress is high as long as it can function as an adhesive.
[0021]
(M400)
Pressure-sensitive adhesive constituting the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention, the stress - in strain curve, the stress value at 400% strain (. Hereinafter, M400 hereinafter) is at 7N / cm ² or more, preferably 10 N / cm ² or more, more preferably Is 25 N / cm ² or more. If it is less than 7 N / cm ² , the pressure-sensitive adhesive is easily deformed and stringing of the pressure-sensitive adhesive is likely to occur.
[0022]
(M600)
Pressure-sensitive adhesive constituting the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention, the stress - in strain curve, the stress value at 600 percent strain (. Hereinafter, M600 hereinafter) is at 20 N / cm ² or more, preferably 30 N / cm ² or more, more preferably Is 50 N / cm ² or more. If it is less than 20 N / cm ² , the pressure-sensitive adhesive is easily deformed and stringing of the pressure-sensitive adhesive is likely to occur.
[0023]
(Adhesive layer thickness)
The thickness of the pressure-sensitive adhesive is preferably 3 to 200 μm, more preferably 5 to 50 μm, in terms of the thickness after drying. When the thickness is less than 3 μm, the adhesiveness of the resulting pressure-sensitive adhesive sheet becomes insufficient. When the thickness exceeds 200 μm, the contact area where the pressure-sensitive adhesive surface after half-cutting is re-fused increases and the label is likely to rise.
[0024]
(Peeling sheet)
As release sheet, glassine paper, kraft paper, clay coated paper, paper laminated with film such as polyethylene, paper coated with resin such as polyvinyl alcohol or acrylate copolymer, synthetic resin film such as polyester or polypropylene, etc. In addition, there may be mentioned those coated with a release resin such as a fluorine resin or a silicone resin.
[0025]
(Method for producing adhesive sheet)
The pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention can be obtained, for example, by applying a pressure-sensitive adhesive to a release sheet, performing a treatment such as drying, heat curing, ionizing radiation curing, etc., and bonding the substrates together. Moreover, you may use the method of apply | coating an adhesive and sticking the said processed peeling sheet on both surfaces of a base material. Moreover, it can also be obtained by applying a pressure-sensitive adhesive to a substrate, performing a treatment such as drying, heat curing, ionizing radiation curing, etc., and bonding a release sheet. Moreover, in order to improve the adhesiveness of a base material layer and an adhesive layer, you may bond together under high temperature, such as 40 to 100 degreeC.
[0026]
【Example】
Example 1
(Preparation of sample for stress-strain curve measurement)
A release sheet (OKB-105NC, manufactured by Oji Paper Co., Ltd.) was coated with an adhesive (SPS-1260, manufactured by Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.) containing acrylic copolymer as the main component so that the thickness after drying was 20 μm. Then, it was dried at 90 ° C. for 3 minutes using a hot air dryer. After aging at 23 ° C. for 14 days, an adhesive layer was laminated to obtain a test sample having a thickness of 0.04 cm.
[0027]
(Measurement of stress-strain curve)
Fix the test sample to a tensile tester (Tensilon RTA-100, manufactured by Orientec Co., Ltd.) and pull it at 300mm / min in an environment of 23 ° C and 50%, at 200% strain, 400% strain, 600 The stress values at% strain and 1200% strain were calculated as M200, M400, M600, and M1200, respectively, by converting from the thickness of the adhesive layer and the test sample width.
[0028]
(Creation of adhesive sheet)
The above adhesive was applied to a release sheet (OKB-105NC, manufactured by Oji Paper Co., Ltd.) so that the thickness after drying was 20 μm, and dried at 90 ° C. for 3 minutes using a hot air dryer, and a polyester film (Ester A -4100, manufactured by Toyobo Co., Ltd.) and aged at 23 ° C. for 14 days to prepare an adhesive sheet.
[0029]
(Evaluation of stringing adhesive)
After stamping out the above adhesive sheet into a 45mm x 45mm square shape with a seal printing machine (OPM-W150, manufactured by Onda Seisakusho), scraping is performed, and in the punching process, the moment when the cutting blade is inserted into the adhesive sheet and pulled out, In the dregs raising process, video was taken at the moment when the necessary part and the part other than the necessary part were peeled off, and the stringing length of the adhesive was evaluated. ◎ if the threading length of the adhesive is less than 0.5 mm, ○ if it is 0.5 mm or more and less than 1 mm, △ if it is 1 mm or more and less than 2 mm, × if it is 2 mm or more and less than 3 mm, × if it is 3 mm or more Indicated as x.
[0030]
(Example 2)
As an adhesive, 100 parts of SPS-1250-3 (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.) is mixed with 2.2 parts of NC-40 (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.), and the aging period is 40 ° C. The procedure was the same as Example 1 except that the period was one day.
[0031]
(Comparative Example 1)
Except that 100 parts of SK Dyne 701F-l (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) as an adhesive is mixed with 2.1 parts of M5A (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) and that the aging period is 1 day at 23 ° C. Same as Example 1.
[0032]
(Comparative Example 2)
It was the same as Example 1 except that GR-1132 (manufactured by Big Technos Co., Ltd.) was used as the adhesive and the aging period was 1 day at 23 ° C.
[0033]
[Table 1]

[0034]
As can be seen from the results of Table 1, even when using an adhesive having a maximum strain of 1500 to 3000% proposed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-217222, as in Comparative Example 1 and Comparative Example 2, an adhesive stringing Can not be suppressed. Further, a stringing phenomenon was observed in Comparative Example 2 where the maximum stress was 0.5 to 2.0 kg / cm ² (4.9 to 19.6 N / cm ² ), and stringing was less likely to occur in Examples 1 and 2 that did not satisfy this condition. It has become. From this, it can be seen that the maximum strain and the maximum stress of the pressure-sensitive adhesive are not sufficient as an index for suppressing the stringing phenomenon. On the other hand, Example 1 and Example 2, which are examples of the present invention, are difficult to differentiate from the comparative example in which stringing occurs in the comparison between M200 and M1200. However, in M400 and M600, it is possible to find a clear difference from the embodiment in which the stringing phenomenon hardly occurs.
That is, it can be seen that a method for evaluating the difficulty of stringing based on the stress measured at a strain of 400% to 600% in the stress-strain curve is useful. In addition, a pressure-sensitive adhesive sheet using a pressure-sensitive adhesive having a specific stress value or higher (M400: 7 N / cm ² or higher; M600: 20 N / cm ² or higher) at 400% or 600% strain may not easily cause a stringing phenomenon. Recognize.
[0035]
【The invention's effect】
In the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention, stringing of the pressure-sensitive adhesive is unlikely to occur when a label is punched and / or when unnecessary portions caused by label punching are peeled off. The evaluation method of the present invention is useful for evaluating the difficulty of stringing the pressure-sensitive adhesive.

Claims

In a pressure-sensitive adhesive sheet in which a substrate, a pressure-sensitive adhesive layer, and a release sheet are laminated, a stress-strain measurement sample of the pressure-sensitive adhesive is adjusted, and a stress value at 400% strain when the measurement sample is pulled is measured. An evaluation method for evaluating the difficulty of stringing the pressure-sensitive adhesive sheet based on the stress value.

The evaluation method according to claim 1, wherein the tension is a tension of 300 mm / min by a tensile tester.

Furthermore, the stress value at the time of 600% distortion is measured, The evaluation method of Claim 1 or 2 which evaluates the difficulty of raising a label with the stress value at the time of the said 400% distortion, and the stress value at the time of 600% distortion.