JP4233995B2 - レーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置 - Google Patents

レーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の縫製ヘッドと、縫製対象物を保持して水平面内で移動させる縫製枠と、縫製対象物の上方に配置され、各縫製ヘッドに対応した所定の加工位置に移動して、縫製対象物にレーザ光を照射し加工するレーザ加工装置とを備えたミシンにおいて、レーザ加工装置の加工基準位置と縫製枠の基準位置との間の位置ずれを補正する基準位置補正装置に関する。
従来、ミシンの一例として、特開平8−191973号公報に開示されたものが知られている。このミシンは、所定間隔を隔てて配設される2つの支柱と、各支柱間に水平に掛け渡されたクロスビームと、クロスビームの下方位置に水平に配置され、両端部が各支柱によってそれぞれ支持された支持ビームとからなる支持フレームと、クロスビームにその長手方向に沿って所定間隔で配設され、布などの縫製対象物を縫製する複数のミシンヘッドと、ミシンヘッドの下方に配置され、下面が支持ビームによって支持されるテーブルと、縫製対象物を保持する矩形の枠体であって、クロスビームの長手方向及びこれと水平面内で直交する方向の直交2軸方向に移動自在にテーブル上に配設された縫製枠と、各ミシンヘッドに対応して設けられ、レーザ光を縫製枠内の縫製対象物に照射して当該縫製対象物を加工する複数のレーザ加工装置などから構成される。
尚、前記各レーザ加工装置は、クロスビームに支持されて、レーザ光を照射するレーザ発振器と、ミシンヘッドの側面に付設されて、レーザ発振器から照射されたレーザ光を縫製対象物上に案内するレーザヘッドとを備える。
斯くして、このように構成されたミシンでは、縫製対象物を直交2軸方向に移動させながら各ミシンヘッドを動作させることにより当該縫製対象物に対して所定の縫製が施され、この後、縫製対象物を再度直交2軸方向に移動させながら各レーザ加工装置からレーザ光を照射することにより、縫製対象物に対して所定の加工が行われる。
しかしながら、このミシンでは、各ミシンヘッドに対応して複数のレーザ加工装置が設けられていることから、その製造コストが高くなるという問題があり、また、ミシンヘッドに加えて複数のレーザ加工装置を備えているため、クロスビームに相当の重量が作用して当該クロスビームが撓み易く、この結果、縫製対象物を精度良く縫製したり、レーザ加工することができないという問題があった。
そこで、これらの問題を解消すべく、近年、1つのレーザ加工装置を備え、当該レーザ加工装置がクロスビームの長手方向と平行な方向に少なくとも移動自在に構成されたミシンが提案されている。
このミシンでは、前記レーザ加工装置は、ミシンを挟むようにその各支柱の外側にそれぞれ配設された2つの支柱と、ミシンのクロスビームより高い位置でこれと平行に各支柱間に掛け渡されたクロスビームとからなる、ミシンとは別体に設けられた支持フレームの当該クロスビームによりその長手方向に移動自在に支持され、テーブルの上方に配置される。
或いは、前記レーザ加工装置は、ミシンヘッド用のクロスビームよりも上方位置でこれと平行に各支柱間に掛け渡されたレーザ加工装置用のクロスビームによりその長手方向に移動自在に支持され、テーブルの上方に配置される。
そして、これらの場合、レーザ加工装置は、レーザ光を照射するレーザ発振器と、レーザ発振器から照射されたレーザ光を縫製対象物上に導くとともに、縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構とを備える。
斯くして、このミシンでは、上記と同様にして縫製対象物に対し縫製を施した後、レーザ加工装置をクロスビームの長手方向に沿って移動させて、前記ミシンヘッドに対応して予め設定された複数の加工位置に順次位置決めし、各加工位置において、レーザ発振器からレーザ光を照射するとともに、照射されたレーザ光を、走査機構により、縫製対象物上に導き、且つ縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査することにより、縫製対象物に対して所定の加工を行う。
特開平8−191973号公報
ところで、レーザ加工装置を各加工位置に移動させてレーザ加工を行うように構成した場合、上記のような問題は解消されるものの、その一方で、各クロスビームが長手方向に長いことや、その撓みなどの影響から、レーザ加工装置の各加工位置において設定されたレーザ加工の基準位置と、縫製枠について設定された基準位置とが位置ずれし易いという問題がある。このため、縫製対象物を精度良く加工するには、前記レーザ加工の基準位置と縫製枠の基準位置とが一致するように、これらの少なくとも一方を各加工位置毎に補正する必要がある。
ところが、従来、上記補正を行うための補正量の算出や設定作業は、縫製によって縫製対象物上に形成された縫製跡と、レーザ加工によって縫製対象物上に形成された照射跡とを目視により比較したり、所定のスケールを用いてこれらの位置ずれ量を測定するといった作業者の目視や手作業により行われていたため、当該作業に長時間を要し、また、精度の良い補正量を設定することができないという問題があった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、効率的且つ高精度に補正量を設定して前記位置ずれを補正することができる基準位置補正装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、縫製対象物を縫製する縫製機構を具備し、水平な第1軸方向に沿って所定間隔で配設された複数のヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、前記第1軸方向及びこれと水平面内で直交する第2軸方向の直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、少なくとも前記第1軸方向に移動自在に前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記各ヘッドに対応して予め設定された加工位置に、前記レーザ加工装置を移動させる第3駆動機構と、予め設定された加工プラグラムに従って前記第1駆動機構,第2駆動機構,第3駆動機構及びレーザ加工装置を駆動,制御して、前記縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を実行する制御装置とを備えたミシンに設けられ、
前記レーザ加工装置の各加工位置において設定されたレーザ加工基準位置と前記縫製枠について設定された基準位置との間の位置ずれを補正する装置であって、
光軸が前記第1軸及び第2軸の双方と直交する光を照射する投光手段と、前記第1軸及び第2軸と平行な二次元平面上に配設された複数の受光素子を有し、前記投光手段から照射された光を該受光素子によって受光し、受光した光に応じた電気信号を生成する光検出手段とを備え、且つ、該投光手段及び光検出手段は、その一方の手段が前記レーザ加工装置に付設され、他方の手段が、前記各加工位置における前記一方の手段の下方の前記テーブルにそれぞれ配設されてなるとともに、
前記各加工位置において前記光検出手段によって受光される受光素子の位置を基に、前記各加工位置における前記位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に、前記各加工位置における前記レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置を補正する補正手段とを備えてなることを特徴とするレーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置に係る。
この発明によれば、以下のようにして、前記各加工位置におけるレーザ加工の基準位置と、縫製枠の基準位置との間の位置ずれが補正される。
即ち、まず、レーザ加工装置が第3駆動機構により駆動されて各加工位置に順次移動せしめられ、各加工位置において、投光手段から光が照射されるとともに、照射された光が光検出手段の受光素子により受光されて、受光された光に応じた電気信号が当該光検出手段によって生成される。
そして、補正手段により、前記生成された電気信号を基に、当該光の受光位置、即ち、光検出手段によって受光される受光素子の位置が算出された後、当該受光位置と予め認識されている基準受光位置(前記各基準位置が一致しているときに、投光手段からの照射光が光検出手段によって受光される受光位置)とが比較されてこれらの間の位置ずれ量、即ち、レーザ加工基準位置と縫製枠の基準位置との間の位置ずれ量が算出され、算出された位置ずれ量を基に、レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置が補正される。
これにより、当該各基準位置が一致し、制御装置による制御の下、縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を行う際には、縫製後の縫製対象物に対してレーザ加工が高精度に実施される。
尚、前記基準受光位置の設定に当たっては、各基準位置が一致しているときに、照射光の受光位置を各加工位置毎に予め検出して、当該各受光位置を各加工位置における基準受光位置としてそれぞれ設定すると良い。
前記基準位置補正装置は、前記投光手段と、単一の受光素子を有し、前記投光手段から照射された光を該受光素子により受光し、受光した光に応じた電気信号を生成する光検出手段とを備え、且つ、該投光手段及び光検出手段は、その一方の手段が前記レーザ加工装置に付設され、他方の手段が、前記各加工位置において前記縫製枠の基準位置に対応した位置の前記テーブルにそれぞれ配設されてなるとともに、前記各加工位置において、前記投光手段から照射された光を前記光検出手段が受光可能な位置に前記レーザ加工装置を移動させたときの位置データを前記制御装置から得て、得られた位置データと前記レーザ加工基準位置に係るデータとを比較して、その位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に、前記各加工位置における前記レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置を補正する補正手段とを備えて構成されていても良い。
この場合、以下のようにして、前記レーザ加工基準位置と縫製枠の基準位置との間の位置ずれが補正される。尚、投光手段及び光検出手段は、前記各基準位置が一致しているときに、レーザ加工装置が加工位置に位置決めされると、投光手段からの照射光が光検出手段によって受光されるような位置関係に設けられる。
即ち、まず、レーザ加工装置が第3駆動機構により駆動されて各加工位置に順次移動せしめられ、各加工位置では、投光手段から光が照射されつつ、照射された光が光検出手段の受光素子により受光されるようにレーザ加工装置が第3駆動機構により更に駆動されてその移動位置が調整される。
そして、投光手段から照射された光が光検出手段によって受光され、電気信号が生成されると、このときに制御装置から得られたレーザ加工装置の位置データと、レーザ加工基準位置に係るデータとが、補正手段により比較されてその位置ずれ量、即ち、レーザ加工基準位置と縫製枠の基準位置との間の位置ずれ量が算出され、算出された位置ずれ量を基に、レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置が補正される。
これにより、上記と同様、当該各基準位置が一致し、制御装置による制御の下、縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を行う際には、縫製後の縫製対象物に対してレーザ加工が高精度に実施される。
また、前記投光手段及び光検出手段の前記他方の手段は、前記テーブルに形成された収容穴に収容され、該収容穴の上部開口部が前記投光手段から照射された光を透過可能な閉塞部材によって閉塞されていても良く、この場合、当該収容穴は、レーザ加工装置から照射されるレーザ光の照射範囲外に形成されていることが好ましい。
また、前記投光手段及び光検出手段の前記他方の手段が、前記テーブルに形成された収容穴に収容され、該収容穴の上部開口部が前記投光手段から照射された光を透過しない閉塞部材によって閉塞されるとともに、該閉塞部材が前記開口部を開閉可能に構成され、前記基準位置補正装置は、更に、該閉塞部材を駆動して前記開口部を開閉させる閉塞部材駆動手段を備えて構成されていても良い。
斯くして、本発明に係るレーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置によれば、投光手段から照射された光を光検出手段により受光させることで、その受光位置や、受光したときのレーザ加工装置の移動位置を基に、補正手段により、レーザ加工基準位置と縫製枠の基準位置とを一致させるための補正量が算出されて当該レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置が補正されるので、効率的且つ高精度に補正量を設定して前記位置ずれを補正することができる。
また、投光手段又は光検出手段の他方の手段をテーブルに設けるに当たり、これを、テーブルに形成され、閉塞部材によって閉塞された収容穴内に収容するようにすれば、縫製加工及びレーザ加工の邪魔にならないようにテーブルに配設することができる。
また、更に、閉塞部材駆動手段を設けて、当該閉塞部材駆動手段により、前記基準位置の補正作業を実施するときには閉塞部材を駆動して開口部を開くようにし、当該作業が終了した後には(縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を実施するときには)閉塞部材を駆動して開口部を閉じるようにすれば、レーザ加工装置から照射されたレーザ光によって収容穴内の光検出手段が損傷するのを防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る基準位置補正装置などの概略構成を示したブロック図である。また、図2は、本実施形態に係る基準位置補正装置が設けられるミシンの概略構成を示した正面図であり、図3は、図2における矢示A−A方向の断面図であり、図4は、図2における矢示B−B方向の断面図である。また、図5は、ミシンに設けられたレーザ加工装置の概略構成を一部断面図で示した正面図であり、図6は、図5における矢示C方向の底面図であり、図7は、レーザ加工装置の走査機構などの概略構成を示した説明図である。また、図8及び図9は、図4における矢示D−D方向の断面図である。
図1乃至図8に示すように、本例の基準位置補正装置1は、ミシン10のレーザ加工装置20に付設され、レーザ光を照射するレーザ発振器5と、ミシン10のテーブル17上面に形成された各収容穴17a内に収容され、レーザ発振器5から照射されたレーザ光を受光する受光面6aを備えて受光量に応じた電圧信号を生成する複数のCCDカメラ6と、収容穴17aの上部開口部を閉塞する複数の閉塞部材50と、閉塞部材50を駆動して当該上部開口部を開閉させる開閉機構53(閉塞部材駆動手段)と、ミシン10の制御装置40内に設けられた補正量設定部7,補正量記憶部8及び補正実行部9とを備える。尚、前記補正量設定部7,補正量記憶部8及び補正実行部9が、特許請求の範囲に言うところの補正手段として機能する。
まず、本例のミシン10について説明する。
前記ミシン10は、支持フレーム11と、支持フレーム11に支持された複数のヘッド16と、支持フレーム11に支持されてヘッド16の下方に設けられる前記テーブル17と、テーブル17上に配設され、布などの縫製対象物を保持する矩形の縫製枠18と、支持フレーム11に支持されてテーブル17の上方に設けられ、縫製枠18によって保持される縫製対象物にレーザ光を照射して当該縫製対象物を加工する前記レーザ加工装置20と、前記補正量設定部7,補正量記憶部8及び補正実行部9の他、プログラム記憶部41,基準位置記憶部42及び制御部43を備えた前記制御装置40などからなる。
前記支持フレーム11は、所定間隔を隔てて配設される2つの支柱12と、支柱12の上端部間に水平に掛け渡された第1クロスビーム13と、第1クロスビーム13の下方で当該第1クロスビーム13と平行に支柱12間に掛け渡された第2クロスビーム14と、第2クロスビーム14の下方位置に水平に配置され、両端部が各支柱12によってそれぞれ支持された支持ビーム15などから構成されており、第1クロスビーム13によってその長手方向に移動自在にレーザ加工装置20を支持し、第2クロスビーム14によって各ヘッド16を支持し、支持ビーム15によってテーブル17下面を支持している。尚、前記第1クロスビーム13の前面には、その長手方向に沿ってガイドレール13aが配設される。
前記各ヘッド16は、第2クロスビーム14の前面にその長手方向に沿って所定間隔で一列に配設されている。このヘッド16は、下端部に縫い針が装着された複数の針棒と、各針棒に対応して設けられた複数の天秤と、これら複数組の針棒及び天秤の内、その一組を縫製位置に割り出す割出機構などから構成される縫製機構16aを備えており、割出機構によって縫製位置に割り出された針棒及び天秤が、制御装置40による制御の下、第1駆動機構45により駆動される。
前記縫製枠18は、第2クロスビーム14の長手方向と平行な方向であるX軸方向及びこれと水平面内で直交する方向であるY軸方向の直交2軸方向に移動自在にテーブル17上に設けられ、制御装置40による制御の下、第2駆動機構46により駆動されて前記直交2軸方向に移動せしめられる。
斯くして、縫製対象物を保持した縫製枠18が第2駆動機構46によって直交2軸方向に移動せしめられるとともに、縫製機構16aが第1駆動機構45によって駆動されることで、当該縫製対象物に対し所定の縫製が施される。
前記レーザ加工装置20は、前記ガイドレール13aと係合し、これに沿ってX軸方向に移動自在となった案内部材21と、この案内部材21に固設され、レーザ光を照射する加工装置本体22などからなる。
前記加工装置本体22は、案内部材21に固設された筐体状の第1収納部材23と、第1収納部材23の下部側面に連結された同じく筐体状の第2収納部材24と、第2収納部材24の下面に固設され、上下に開口した中空状の下部部材25と、第1収納部材23内に配設され、レーザ光を下方に向けて照射するレーザ発振器26と、第1収納部材23内でレーザ発振器26の下方に配設され、レーザ発振器26から照射されたレーザ光を第2収納部材24側に反射する反射体27と、第2収納部材24の下面且つ下部部材25内に配設され、レーザ光を図7に示す縫製対象物H上に収束させるレンズ28と、第2収納部材24内に収納され、反射体27によって反射されたレーザ光を受光して、レンズ28を介し下部部材25の下面開口部からその下方の縫製対象物上に導くとともに、当該縫製対象物上の照射位置を走査する図7に示した走査機構35などからなる。
前記案内部材21は、制御装置40による制御の下、第3駆動機構47により駆動され、ガイドレール13aに沿ってX軸方向に移動するように構成されており、当該案内部材21が移動せしめられることで、加工装置本体22がX軸方向に移動する。加工装置本体22は、各ヘッド16に対応して予め設定された複数の加工位置に位置決めされるようになっており、かかる加工位置において、レーザ発振器26からレーザ光を照射して縫製対象物を加工する。
尚、前記レーザ加工としては、例えば、縫製対象物Hを所定形状に裁断したり、縫製対象物Hを脱色させたり、縫製対象物Hに文字や模様を形成したり、複数枚の縫製対象物Hを相互に溶着させたりする加工を挙げることができる。
前記レーザ発振器26と反射体27との間、及び反射体27と走査機構35との間には、内部が中空となった円筒状の接続部材29,30がそれぞれ設けられており、レーザ発振器26から照射されたレーザ光は、接続部材29内を通って反射体27に入射し、当該反射体27内の適宜反射鏡により反射された後、接続部材30内を通って走査機構35に入射するようになっている。
前記走査機構35は、反射体27によって反射されたレーザ光を反射する第1反射鏡36と、第1反射鏡36によって反射されたレーザ光を下方に向けて反射する第2反射鏡37と、これら第1反射鏡36及び第2反射鏡37を支持してその反射方向をそれぞれ制御する第1駆動モータ38及び第2駆動モータ39とを備える。
第1反射鏡36は鉛直軸に平行な反射面36aを備えており、第1駆動モータ38の回転軸38aに支持されて、前記鉛直軸回りに回転自在となっている。一方、第2反射鏡37は水平軸に平行な反射面37aを備えており、第2駆動モータ39の回転軸39aに支持されて、前記水平軸回りに回転自在となっている。斯くして、第1反射鏡36及び第2反射鏡37を駆動モータ38,39によってそれぞれ回転させることで、縫製対象物H上のレーザ照射位置がX軸−Y軸平面内で走査される。
前記プログラム記憶部41には、第1駆動機構45,第2駆動機構46,第3駆動機構47,レーザ発振器26及び走査機構35の作動を制御して、縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を行うための加工プログラムが格納される。また、前記基準位置記憶部42には、レーザ加工装置20(加工装置本体22)の各加工位置において設定されたレーザ加工の基準位置(本例では、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射基準位置(走査機構35の基準位置))と、縫製枠18について設定された基準位置とが格納される。
前記制御部43は、プログラム記憶部41に格納された加工プログラムを基に、第1駆動機構45,レーザ発振器26及び走査機構35の作動を制御するとともに、プログラム記憶部41に格納された加工プログラム、及び基準位置記憶部42に格納された基準位置を基に第2駆動機構46及び第3駆動機構47の作動を制御し、当該第3駆動機構47を駆動して加工装置本体22を前記各加工位置に移動させると、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータを前記補正量設定部7及び補正実行部9に送信する。
次に、本例の基準位置補正装置1について説明する。上述のように、前記基準位置補正装置1は、レーザ発振器5,各CCDカメラ6,各閉塞部材50,開閉機構53,補正量設定部7,補正量記憶部8及び補正実行部9を備える。
前記レーザ発振器5は、加工装置本体22の第2収納部材24の下面且つ下部部材25内に配設され、光軸がX軸及びY軸の双方と直交するレーザ光を照射する。
前記閉塞部材50は、各加工位置における加工装置本体22の略直下位置となる部分であり、且つ第2収納部材24の下面に配設されたレーザ発振器5の下方位置となる部分に形成されたテーブル17の前記収容穴17aを閉塞しており、レーザ発振器5から照射されたレーザ光を透過可能な第1部材51と、加工装置本体22のレーザ発振器26及びレーザ発振器5から照射されたレーザ光を透過せず、収容穴17aの開口部を開閉可能に第1部材51の上側に配設された第2部材52とからなる。
前記第2部材52は、複数のプレートがX軸方向に連結されて一体的に構成されるとともに、収容穴17aの側面に適宜形成された案内面(図示せず)により案内されてX軸方向にスライド可能に構成されており、軸中心に回転自在にY軸方向に沿って配置された回転軸(開閉機構)53に巻き掛けられてこれと係合している。
前記開閉機構は、回転軸53と、回転軸53を軸中心に回転させる駆動モータ(図示せず)などからなり、駆動モータ(図示せず)によって回転軸53を回転させることで、第2部材52をX軸方向にスライド移動させて、収容穴17aの開口部を、図8に示すように閉じた状態又は図9に示すように開いた状態とする。
前記CCDカメラ6は、受光面6aがX軸及びY軸と平行となるように収容穴17a内に配設されており、レーザ発振器5から照射され、第1部材51を透過したレーザ光を受光面6aによって受光する。
また、CCDカメラ6は、多行多列の2次元に配置された複数の光電変換素子(受光素子)を備え、当該各光電変換素子から受光量に応じた電圧信号が出力されるように構成されており、当該電圧信号は補正量設定部7に送信される。
前記補正量設定部7は、CCDカメラ6から送信された電圧信号を基に、レーザ発振器5から照射されたレーザ光の受光位置を算出した後、算出した受光位置と予め設定された基準受光位置(走査機構35の基準位置と縫製枠18の基準位置とが一致しているときに、レーザ発振器5から照射されたレーザ光がCCDカメラ6によって受光される受光位置)とを比較してこれらの間のX軸方向及びY軸方向における位置ずれ量、即ち、各基準位置の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に、走査機構35の基準位置を補正するための補正量を設定する。そして、設定した補正量を、制御部43から受信したヘッド16に係るデータと関連付けて前記補正量記憶部8に格納する。
尚、前記基準受光位置の設定に当たっては、各基準位置が一致しているときに、レーザ発振器5から照射されたレーザ光の受光位置を各加工位置毎に予め検出して、当該各受光位置を各加工位置における基準受光位置としてそれぞれ設定すると良い。
前記補正実行部9は、制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを受信して、受信したデータを基に、補正量記憶部8に格納された補正量を検索して、当該ヘッド16に対応した補正量を読み出し、読み出した補正量を制御部43に送信する。
そして、制御部43では、走査機構35(各駆動モータ38,39)を駆動制御するに当たり、補正実行部9から送信された補正量を基に、走査機構35の基準位置が補正され、これにより、当該走査機構35の基準位置と縫製枠18の基準位置とが一致することになる。
以上のように構成された本例の基準位置補正装置1によれば、以下のようにして、各加工位置における走査機構35の基準位置を補正するための補正量が設定され、設定された補正量を基に当該基準位置が補正される。
即ち、まず、回転軸53が駆動モータ(図示せず)により軸中心に回転せしめられて、第2部材52がスライド移動せしめられ、すべての収容穴17aの開口部が開いた状態とされた後、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が各加工位置の一つに移動せしめられるとともに、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータが補正量設定部7に送信される。
ついで、レーザ発振器5からレーザ光が照射され、照射されたレーザ光は第1部材51を透過した後、CCDカメラ6の受光面6aにより受光され、当該CCDカメラ6によって受光量に応じた電圧信号が生成され、生成された電圧信号が補正量設定部7に送信される。
そして、補正量設定部7では、CCDカメラ6から送信された電圧信号を基に、レーザ光の受光位置と、所定の基準受光位置との間の位置ずれ量が算出されて、算出された位置ずれ量を基に前記補正量が設定され、設定された補正量及び制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを基に、当該補正量がヘッド16と関連付けられて補正量記憶部8に格納される。
この後、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が他の加工位置に順次移動せしめられつつ、当該各加工位置では、レーザ光の照射及び受光処理、並びに補正量設定部7による補正量の設定,格納処理が順次実行される。
そして、すべての加工位置について、前記補正量が設定,格納されると、回転軸53が駆動モータ(図示せず)により軸中心に回転せしめられて、第2部材52がスライド移動せしめられ、すべての収容穴17aの開口部が閉じた状態とされる。
そして、前記ミシン10では、縫製対象物に対して所定の縫製及びレーザ加工が行われるが、このレーザ加工の際には、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて加工装置本体22が加工位置に移動せしめられるとともに、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータが補正実行部9に送信されると、補正実行部9により、制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを基に、補正量記憶部8に格納された補正量が検索されて、当該ヘッド16に対応した補正量が読み出され、読み出された補正量が制御部43に送信される。
そして、補正量を受信した制御部43において、補正実行部9から送信された補正量を基に、走査機構35の基準位置が補正される。これにより、当該走査機構35の基準位置と縫製枠18の基準位置とが一致して、レーザ加工が高精度に実施される。
斯くして、本例の基準位置補正装置1によれば、レーザ発振器5から照射されたレーザ光をCCDカメラ6によって受光させることで、当該CCDカメラ6によって生成される電圧信号を基に、補正量設定部7により、走査機構35の基準位置を補正するための補正量が設定され、設定された補正量を基に、補正実行部9により、当該基準位置が補正されるので、効率的且つ高精度に補正量を設定して前記基準位置を補正することができる。
また、CCDカメラ6を、テーブル17に形成され、閉塞部材50によって閉塞された収容穴17a内に収容するようにしているので、縫製加工及びレーザ加工の邪魔にならないようにテーブル17に配設することができる。
また、更に、開閉機構53を設けて、当該開閉機構53により、前記基準位置の補正量設定作業を実施するときには閉塞部材50の第2部材52を駆動して収容穴17aの開口部を開くようにし、当該作業が終了した後には(縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を実施するときには)第2部材52を駆動して当該開口部を閉じるようにしているので、加工装置本体22から照射されたレーザ光によって収容穴17a内のCCDカメラ6が損傷するのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、レーザ発振器5は、加工装置本体22の下部部材25の外周面に取付部材54を介して装着され、閉塞部材50は、レーザ発振器5から照射されたレーザ光を透過可能な部材55のみから構成されていても良い。
この場合、閉塞部材55は、各加工位置における加工装置本体22の下方位置であって直下位置から外れた部分(即ち、加工装置本体22から照射されるレーザ光の照射範囲外となる部分)であり、且つ下部部材25の外周面に装着されたレーザ発振器5の下方位置となる部分に形成されたテーブル17の収容穴17aを閉塞する。そして、上記と同様に、この収容穴17a内にCCDカメラ6が収容される。
また、上例では、レーザ発振器5を加工装置本体22に付設し、CCDカメラ6をテーブル17の収容穴17a内に収容したが、これに限られるものではなく、CCDカメラ6を加工装置本体22に付設し、レーザ発振器5をテーブル17の収容穴17a内に収容するように構成することもできる。
また、更に、加工装置本体22に付設されるレーザ発振器5やCCDカメラ6は、着脱可能に構成しても良く、また、上記のような収容穴17aをテーブル17に形成せずに、補正量設定作業を実施するときにのみ、レーザ発振器5やCCDカメラ6をテーブル17に配設するようにしても良い。
また、上例では、補正量設定部7を、これが、CCDカメラ6から送信された電圧信号を基に、走査機構35の基準位置を補正するための補正量を設定,格納するように構成したが、これに代えて、第2駆動機構46によって移動せしめられる縫製枠18の移動位置を補正するための補正量を設定,格納するように構成しても良い。
この場合、レーザ加工の際に、補正実行部9から送信された補正量を受信した制御部43は、当該補正量を基に第2駆動機構46を駆動して縫製枠18をX軸方向及びY軸方向に移動させてその移動位置を補正し、これにより、縫製枠18の基準位置が間接的に補正されて、当該基準位置とレーザ加工基準位置(例えば、走査機構35の基準位置)とが一致することになる。
また、更に、補正量設定部7を、これが、CCDカメラ6から送信された電圧信号を基に、第3駆動機構47によって移動せしめられる加工装置本体22の移動位置を補正するための補正量を設定,格納するように構成しても良い。
この場合、レーザ加工の際に、補正実行部9から送信された補正量を受信した制御部43は、当該補正量に応じた分だけ第3駆動機構47を更に駆動して加工装置本体22をX軸方向に移動させてその移動位置を補正し、これにより、加工装置本体22の基準位置が間接的に補正されて、当該基準位置と縫製枠18の基準位置とが一致することになる。
また、前記レーザ発振器5から照射されたレーザ光を受光する光検出手段は、CCDカメラ6に代えて、図11に示すように、単一の受光素子を備え、当該受光素子によって受光した光に応じた電気信号を生成する光検出器56から構成されていても良い。
この場合、光検出器56は、各加工位置において、テーブル17の収容穴17a内の、縫製枠18の基準位置に対応した位置にそれぞれ配設されており、レーザ発振器5と対向したときにのみ、当該レーザ発振器5から照射されたレーザ光を受光可能となっている。また、レーザ発振器5及び光検出器56は、走査機構35の基準位置と縫製枠18の基準位置とが一致しているときに、加工装置本体22が加工位置に位置決めされると、相互に対向した位置関係となるように設けられている。
前記補正量設定部7は、光検出器56から送信された電圧信号、制御部43から随時受信される加工装置本体22の位置データ、及び基準位置記憶部42に格納された走査機構35の基準位置に係るデータを基に前記補正量を設定するように構成される。
より具体的には、光検出器56から電圧信号が送信されたときの、制御部43から受信された加工装置本体22の位置データと、基準位置記憶部42に格納された走査機構35の基準位置に係るデータとを比較してその位置ずれ量、即ち、走査機構35の基準位置と縫製枠18の基準位置との間の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に前記補正量を設定する。そして、補正量を設定すると、その旨の信号を制御部43に送信するとともに、設定した補正量を、制御部43から受信したヘッド16に係るデータと関連付けて前記補正量記憶部8に格納する。
前記制御部43は、第3駆動機構47を駆動して加工装置本体22を加工位置に移動させた後、レーザ発振器5から照射されたレーザ光が光検出器56によって受光されるように当該加工装置本体22の移動位置を調整するとともに、加工装置本体22の位置データを補正量設定部7に随時送信するように構成されている。また、補正量設定部7から補正量を設定した旨の信号を受信すると、第3駆動機構47の駆動を停止するように構成される。
また、上例のミシン10では、そのレーザ加工装置20がX軸方向にのみ移動可能に構成されていたが、これに限られるものではなく、第3駆動機構47により、X軸方向に加えて更にY軸方向にも移動可能に構成されていても良い。
本発明の一実施形態に係る基準位置補正装置などの概略構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る基準位置補正装置が設けられるミシンの概略構成を示した正面図である。 図2における矢示A−A方向の断面図である。 図2における矢示B−B方向の断面図である。 レーザ加工装置の概略構成を一部断面図で示した正面図である。 図5における矢示C方向の底面図である。 走査機構などの概略構成を示した説明図である。 レーザ発振器及びCCDカメラの取付状態を示した、図4における矢示D−D方向の断面図である。 レーザ発振器及びCCDカメラの取付状態を示した、図4における矢示D−D方向の断面図である。 レーザ発振器及びCCDカメラの取付状態を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る光検出器などの概略構成を示した断面図である。
符号の説明
1 (レーザ加工装置を備えたミシンの)基準位置補正装置
5 レーザ発振器
6 CCDカメラ
7 補正量設定部
8 補正量記憶部
9 補正実行部
10 ミシン
11 支持フレーム
16 ヘッド
17 テーブル
18 縫製枠
20 レーザ加工装置
22 加工装置本体
26 レーザ発振器
35 走査機構
40 制御装置
41 プログラム記憶部
42 基準位置記憶部
43 制御部
45 第1駆動機構
46 第2駆動機構
47 第3駆動機構
50 閉塞部材
51 第1部材
52 第2部材
53 回転軸

Claims (4)

  1. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備し、水平な第1軸方向に沿って所定間隔で配設された複数のヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、前記第1軸方向及びこれと水平面内で直交する第2軸方向の直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、少なくとも前記第1軸方向に移動自在に前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記各ヘッドに対応して予め設定された加工位置に、前記レーザ加工装置を移動させる第3駆動機構と、予め設定された加工プラグラムに従って前記第1駆動機構,第2駆動機構,第3駆動機構及びレーザ加工装置を駆動,制御して、前記縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を実行する制御装置とを備えたミシンに設けられ、
    前記レーザ加工装置の各加工位置において設定されたレーザ加工基準位置と前記縫製枠について設定された基準位置との間の位置ずれを補正する装置であって、
    光軸が前記第1軸及び第2軸の双方と直交する光を照射する投光手段と、前記第1軸及び第2軸と平行な二次元平面上に配設された複数の受光素子を有し、前記投光手段から照射された光を該受光素子によって受光し、受光した光に応じた電気信号を生成する光検出手段とを備え、且つ、該投光手段及び光検出手段は、その一方の手段が前記レーザ加工装置に付設され、他方の手段が、前記各加工位置における前記一方の手段の下方の前記テーブルにそれぞれ配設されてなるとともに、
    前記各加工位置において前記光検出手段によって受光される受光素子の位置を基に、前記各加工位置における前記位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に、前記各加工位置における前記レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置を補正する補正手段とを備えてなることを特徴とするレーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置。
  2. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備し、水平な第1軸方向に沿って所定間隔で配設された複数のヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、前記第1軸方向及びこれと水平面内で直交する第2軸方向の直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、少なくとも前記第1軸方向に移動自在に前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記各ヘッドに対応して予め設定された加工位置に、前記レーザ加工装置を移動させる第3駆動機構と、予め設定された加工プラグラムに従って前記第1駆動機構,第2駆動機構,第3駆動機構及びレーザ加工装置を駆動,制御して、前記縫製対象物に対して縫製加工及びレーザ加工を実行する制御装置とを備えたミシンに設けられ、
    前記レーザ加工装置の各加工位置において設定されたレーザ加工基準位置と前記縫製枠について設定された基準位置との間の位置ずれを補正する装置であって、
    光軸が前記第1軸及び第2軸の双方と直交する光を照射する投光手段と、単一の受光素子を有し、前記投光手段から照射された光を該受光素子により受光し、受光した光に応じた電気信号を生成する光検出手段とを備え、且つ、該投光手段及び光検出手段は、その一方の手段が前記レーザ加工装置に付設され、他方の手段が、前記各加工位置において前記縫製枠の基準位置に対応した位置の前記テーブルにそれぞれ配設されてなるとともに、
    前記各加工位置において、前記投光手段から照射された光を前記光検出手段が受光可能な位置に前記レーザ加工装置を移動させたときの位置データを前記制御装置から得て、得られた位置データと前記レーザ加工基準位置に係るデータとを比較して、その位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に、前記各加工位置における前記レーザ加工基準位置又は縫製枠の基準位置を補正する補正手段とを備えてなることを特徴とするレーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置。
  3. 前記投光手段及び光検出手段の前記他方の手段が、前記テーブルに形成された収容穴に収容され、該収容穴の上部開口部が前記投光手段から照射された光を透過可能な閉塞部材によって閉塞されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置。
  4. 前記投光手段及び光検出手段の前記他方の手段が、前記テーブルに形成された収容穴に収容され、該収容穴の上部開口部が前記投光手段から照射された光を透過しない閉塞部材によって閉塞されるとともに、該閉塞部材が前記開口部を開閉可能に構成され、更に、該閉塞部材を駆動して前記開口部を開閉させる閉塞部材駆動手段を備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ加工装置を備えたミシンの基準位置補正装置。
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