JP4231821B2 - 開水路更生用トラフ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば農業用水路等に用いられる既設開水路の内面を改修するための開水路更生用トラフ及びその製造方法に関する。
従来より、農業用水路等に代表される開水路(トラフ型水路)は、現場打ちコンクリートやプレキャストコンクリート部材の組み合わせによって構成され、底部とこの底部の両端に立設された立ち上がり部(縦壁部)とを備えている。
そして、この種の水路では、長期間に亘って使用している間にコンクリートの経年劣化や地震等の影響によって底部や立ち上がり部に凹みや割れが生じて漏水するおそれがある。このため、定期的な改修が必要である。
これまで、一般的な改修工法としては、既設開水路の底部及び立ち上がり部に、ポリウレタン樹脂塗料やエポキシ樹脂塗料を吹き付けることが行われていた。しかし、流水や紫外線の影響によって短期間のうちに塗料が剥がれ落ちてしまう可能性が高く、再度の改修作業が必要になってしまうものであった。
そこで、例えば下記の特許文献1に開示されているようなライニング板を使用した水路改修が行われるようになってきている。この特許文献1には、FRP(繊維強化プラスチック)製のライニング板を既設三面水路の底部及び立ち上がり部にスペーサを介して対向配置し、これらライニング板と既設開水路との間に裏込材として無収縮モルタルを充填することが開示されている。
また、この種の改修工法に使用されるライニング板としては、例えば金属製のもの(例えば鋼板にタールエポキシ樹脂を塗装したものやステンレス製のもの)なども使用されている。
特開2003−96750号公報
しかしながら、上記材料で成るライニング板を使用した改修工法にあっては以下に述べる課題があった。
水路改修現場での施工を容易にして一日当たりの改修水路長さを長く得るためには、予め工場内でライニング板を、例えばトラフ型(開水路型)に成形しておき、この更生トラフをトラック等によって現場に輸送することが好ましい。これによれば、この更生トラフを、水路改修現場で既設開水路内に設置した後、裏込材を充填するのみで施工を完了させることができる。
しかしながら、これまでの更生トラフは、FRP製や金属製であって比重が大きい板材であったため、重量が大きくなり過ぎることから輸送が不可能になってしまう。このため、これら材料で形成された更生トラフは現実には使用されていない。
また、この輸送を容易にするべく軽量化しようとする場合、ライニング板の板厚を小さくすることが必要であるが、この輸送が可能になる程度まで板厚を小さくすると、更生トラフの形状を維持することができなくなってしまい、この場合にも輸送(トラックへの積み卸し作業等)が困難になってしまう。
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、トラックへの積み卸し作業などが容易で、現場施工性に優れた、農業用水路などの改修に好適な開水路更生用トラフ及びその製造方法を提供することにある。
請求項1記載の本発明は、既設開水路の内面を改修するための開水路更生用トラフであって、複数の硬質板状材の片面が、切断されていない軟質表面材に接着剤又は熱融着によって積層一体化されて連結され、複数の硬質板状材を開水路の形状に応じて折り曲げ可能であり、上記硬質板状体がガラス繊維同士の間に含浸されたウレタン樹脂組成物を発泡硬化して形成された繊維強化発泡樹脂成形体からなり、上記軟質表面材は、熱可塑性樹脂エラストマーからなることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、既設開水路の内面を改修するため開水路更生用トラフの製造方法であって、硬質板状材の表面に軟質表面材を積層一体化した後に、表面材を切断することなく硬質板状材を切断することで、複数に分割された硬質板状材を軟質表面材で連結するように形成することを特徴とする。
本発明の開水路更生用トラフは、例えば図1に例示するように、3つの硬質板状材2,2,2が軟質表面材3で連結されてなるものである。
本発明における硬質板状材としては、本発明の効果を損なわないものであれば特に限定されず、例えば、発泡樹脂成形板や木質積層板などが挙げられる。中でも、硬質で軽量性に優れる点で、多数のガラス繊維同士の間に含浸されたウレタン樹脂組成物を発泡硬化することにより形成された繊維強化発泡樹脂成形板、または、木質原材料を破砕した木質チップを配向積層して接着及び圧縮することにより形成された木質チップ積層板などが好ましい。
本発明における軟質表面材としては、特に限定されず、例えば熱可塑性樹脂エラストマーなどが挙げられる。熱可塑性樹脂エラストマーとしては、例えば、イソプレン系樹脂エラストマー、オレフィン系樹脂エラストマー、ウレタン系樹脂エラストマー等が挙げられる。
これらの軟質表面材は、通常上記硬質板状材に積層一体化されて用いられる。積層一体化の方法としては特に限定されないが、接着剤(ホットメルト接着剤を含む)を用いる方法であってもよいし、熱融着する方法であってもよい。
上記熱融着する方法を用いる場合には、上記硬質板状材と軟質表面材の熱融着性が優れていることが好ましく、板状材が例えばウレタン樹脂系の繊維強化発泡樹脂成形板の場合には、表面材としてはウレタン系樹脂エラストマーであることが好ましい。
上記開水路更生用トラフの製造方法としては、特に限定されないが、例えば図1に示す開水路更生用トラフの場合、3つに切断されていない幅広の硬質板状材の表面に軟質表面材3を積層一体化した後に、表面材3を切断することなく硬質板状材2を、例えば図示する2箇所の切断部5,5で切断することにより、3つの硬質板状材2,2,2を形成する方法を用いることが好ましい。この方法によれば、予め工場で必要とされる部分を切断したのち施工現場に運搬することも可能であるし、また、施工現場に運搬した後に、現場で必要な部分を切断し開水路更生用トラフを製造することも可能である。
また、他の製造方法としては、複数の板状材2,2,2を予め作製し、複数の板状材を整列配置した上から片面に表面材3を積層一体化してもよい。
尚、上記硬質板状材の数や幅は、更生する水路の形状に応じて適宜選択することができる。また、図2に示すように複数の板状材2,2,2の連結部に表面材3に繋がる緩衝部4,4が形成されたものであってもよい。
請求項1記載の本発明の開水路更生用トラフは、複数の硬質板状材の片面が、切断されていない軟質表面材に接着剤又は熱融着によって積層一体化されて連結され、複数の硬質板状材を開水路の形状に応じて折り曲げ可能であり、しかも、硬質板状体がガラス繊維同士の間に含浸されたウレタン樹脂組成物を発泡硬化して形成された繊維強化発泡樹脂成形体からなり、かつ、軟質表面材が熱可塑性樹脂エラストマーからなるので、トラックなどで運搬する場合、予め開水路の内面形状に折り曲げた形状で運搬することもできるし、折り曲げずに広げた状態で、施工現場に運搬したのちに開水路の形状に折り曲げることも可能であり、積み卸し作業などが容易で、現場施工性に優れ、農業用水路などの改修に好適な開水路更生用トラフを提供することができる。
請求項2記載の本発明の開水路更生用トラフの製造方法は、硬質板状材の表面に軟質表面材を積層一体化した後に、表面材を切断することなく硬質板状材を切断することで、複数に分割された硬質板状材を軟質表面材で連結するように形成することを特徴とするので、上記同様の効果を有する開水路更生用トラフを提供することができるとともに、予め工場で必要とされる部分を切断したのち施工現場に運搬されて用いることもできるし、また、施工現場に運搬した後に、現場で必要な部分が切断されて用いることも可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づき更に説明する。
図1は、本発明の開水路更生用トラフの一例を示す模式断面図である。図示するように本発明の開水路更生用トラフ1は、複数の硬質板状材2,2,2の片面が軟質表面材3で連結されている。この複数の硬質板状材は、例えば、開水路の内面における底面部、及び両側の側面部に対応しており、想像線で示す板状材21,21及び表面材31が開水路の内面形状に折り曲げられて用いられる。
図2は、本発明の開水路更生用トラフの他の一例を示す模式断面図である。図示するように本発明の開水路更生用トラフ1は、複数の硬質板状材2,2,2の連結部に表面材3に繋がる緩衝部4,4が設けられたものである。緩衝部4,4が設けられることで運搬時の衝撃を緩衝し、板状材2,2,2の端部の破損などを防止することができる。
本発明の開水路更生用トラフの一例を示す模式断面図である。 本発明の開水路更生用トラフの他の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
開水路更生用トラフ
2 硬質板状材
3 軟質表面材
4 緩衝
5 切断部

Claims (2)

  1. 既設開水路の内面を改修するための開水路更生用トラフであって、
    複数の硬質板状材の片面が、切断されていない軟質表面材に接着剤又は熱融着によって積層一体化されて連結され、複数の硬質板状材を開水路の形状に応じて折り曲げ可能であり、上記硬質板状体がガラス繊維同士の間に含浸されたウレタン樹脂組成物を発泡硬化して形成された繊維強化発泡樹脂成形体からなり、上記軟質表面材は、熱可塑性樹脂エラストマーからなることを特徴とする開水路更生用トラフ。
  2. 既設開水路の内面を改修するための開水路更生用トラフの製造方法であって、
    硬質板状材の表面に軟質表面材を積層一体化した後に、表面材を切断することなく硬質板状材を切断することで、複数に分割された硬質板状材を軟質表面材で連結するように形成することを特徴とする開水路更生用トラフの製造方法。
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