JP4231222B2 - Skin basement membrane application composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、皮膚基底膜の構成成分であるラミニン5の産生を促進するコメヌカ油を有効成分として含む皮膚基底膜賦活用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、しわ、しみ、くすみ、たるみなど、皮膚の老化に伴って起こる変化には、加齢、日光曝露、環境によるストレス、精神的ストレスなどが関与することが知られている。皮膚内部のミクロの変化としては、真皮でのI型コラーゲン、III型コラーゲンおよびエラスチンなどの弾性繊維の減少や変性、基底膜でのIV型コラーゲンやラミニンなどの減少や変性、表皮細胞のターンオーバーの異常などが起こっている。
【0003】
基底膜はIV型コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチンなどの細胞外マトリックスタンパク質により構成される緻密な膜で、皮膚においては表皮と真皮の結合部に存在する。表皮と真皮の結合を担い、皮膚の構造維持に重要であるとともに、表皮のターンオーバーの制御や表皮と真皮の間の情報伝達に関与する。
【0004】
皮膚基底膜を構成する細胞外マトリックスタンパク質の中で、特に重要な機能を持つタンパク質の一種としてラミニン5が知られている。ラミニン5は表皮細胞により産生され、表皮細胞と基底膜の結合に関与するとともに、VII型コラーゲンと結合し、真皮と基底膜の結合にも関与する(Rousselle,P.,et al.,J.Cell Biol.,114,567−576,1991.,Rousselle,P.,et al.,J.Cell Biol.,138,719−728,1997.,Chen,M.,et al.,J.Invest.Dermatol.,112,177−183,1999)。ラミニン5遺伝子の異常が表皮・真皮間の剥離と水泡形成を特徴とする重篤な遺伝的疾患である結合型表皮水泡症(Herlitz's junctional epidermolysis bullosa)を引き起こすことから、ラミニン5は正常な皮膚構造の維持に必要不可欠なタンパク質であることが知られている(Aberdam,D.,et al.,Nat.Genet.,6,299−304,1994.,Pulkkinen,L.,et al.,Genomics,24,357−360,1994.,Kivirikko,S.,et al.,Hum.Mol.Genet.,4,959−962,1995.)。
【0005】
最近、頬や瞼などの露光部位では、20歳代前半から基底膜の断裂や多重化などの皮膚基底膜の損傷が見られ、20歳代後半から30歳代前半に顕著に悪化することから、基底膜の損傷が皮膚老化を引き起こす重要な要因であることが示唆された。また、精製ラミニン5やラミニン5の産生を促進する物質が基底膜の形成を促進し、基底膜ケアの有用な物質であることが示された{J.Soc.Cosmet.Chem.Jpn.,総説,35(1)1−7,2001}。
【0006】
以上のようなことから、皮膚の老化を防ぐために、基底膜の形成を促進する作用を持つ精製ラミニン5やラミニン5の産生を促進する植物抽出物や化合物を有効成分として含む組成物が開発されている(特開平10-147515、特開平11-343226、特開2000-226308、特願2000−331318、特願2001−151485)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、精製ラミニン5を有効成分として含む組成物は、ラミニン5が非常に高分子の糖タンパク質であることから、安定性、皮膚浸透性などに問題があり、必ずしも十分な皮膚賦活用作用を期待できない。また、これまで知られているラミニン5の産生を促進する物質は、安定性、安全性が十分とはいえず、必ずしも十分な皮膚賦活用作用を期待できない。したがって、さらに安定性、安全性に優れた成分の開発が期待されていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、種々の成分について、表皮細胞におけるラミニン5の産生を促進する作用を検討した。その結果、コメヌカ油がラミニン5の産生を促進させることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、1.コメヌカ油を含む皮膚基底膜賦活用組成物、2.コメヌカ油を含むラミニン5の産生促進用組成物、3.光障害抑制用である1または2記載の組成物、4.皮膚外用である1、2または3記載の組成物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するコメヌカ油は、イネ種子の精米直後のコメヌカから得られる半乾性油であり、一般に市販されている。淡黄色の油状液体で、中性脂肪のほかに多量の遊離脂肪酸、ロウ分、トコフェロール、オリザノール、ステロール、微量のリン脂質、糖脂質、金属などを含む。脂肪酸の成分は、おもにオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸である。
【0011】
トコフェロールやオリザノールの影響により、空気や熱に対して非常に安定である。表皮細胞や線維芽細胞などの皮膚細胞に対する毒性はほとんどなく、非常に安全性が高い。
【0012】
コメヌカ油中のオリザノールが紫外線を吸収して皮膚を保護する効果がある。また、コレステロール低下作用もあり、舌触りが良く香味が良いので、食用油として用いられている。コメヌカ油脂肪酸はオレイン酸が多く、コメヌカ油から製造した石けんは水に溶けやすく、洗浄力がすぐれ、家庭用洗剤として使用されている。欧米では天然のサンスクリーンオイルとして使われている(化粧品ハンドブック,日光ケミカルズ株式会社他,中央印刷株式会社)。
【0013】
本発明におけるコメヌカ油の組成物への有効配合量は、コメヌカ油の調製法、製剤の形態などにより、適宜選択、決定され、特に限定されないが、0.01〜30重量%が適当である。
【0014】
コメヌカ油を含む本発明組成物は、表皮細胞におけるラミニン5の産生を促進し、皮膚基底膜の活性化、再生促進に有用であり、紫外線の照射により低下した皮膚基底膜の働きを高めて、基底膜と基底細胞の結合力を強化し、いわゆる光老化の再生作用を有する。
【0015】
本発明の組成物には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、抗癌剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0016】
油脂類としては、例えばツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。
【0017】
炭化水素類としては、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0018】
高級脂肪酸として、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
【0019】
高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0020】
シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0021】
アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0022】
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0023】
両性界面活性剤として、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0024】
非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0025】
防腐剤として、例えばメチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
【0026】
金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0027】
高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グァーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルランカルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチンメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウムカルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
【0028】
増粘剤として、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースカルボキシビニルポリマー、グァーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0029】
粉末成分としては、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
【0030】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0031】
紫外線遮断剤として、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
【0032】
保湿剤として、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0033】
薬効成分としては、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ブナノキエキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ブナノキエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
【0034】
本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、乳液、懸濁液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾール剤、坐剤、注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、シロップ剤、トローチ剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧、飲用等により適用することができる。特にこれら剤型の中で、ローション剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、エアゾール剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション、メイクアップクリーム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデーション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等、入浴剤、口腔化粧料、毛髪化粧料とすることができる。
【0035】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0036】
試験結果1.ヒト皮膚三次元モデルにおけるラミニン5産生促進作用の測定
ヒト皮膚三次元モデルは、TESTSKIN(LSE−high)(東洋紡績)を用い、プロトコールにしたがって培養した。植物性スクワラン(花王)にウシ胎児血清(FBS)またはコメヌカ油(築野食品工業)を溶解し、アッセイリング内の組織上に80μl添加し、24時間培養した。FBSはラミニン5の産生を促進する公知の物質であり、ここでは対照として用いた(特開平11-343226)。培養液で数回洗浄して薬剤を完全に除去した後、UVBを0および240mJ/cm2で照射した。新たに薬剤を添加し、さらに24時間培養した。組織を回収し、組織抽出用溶液{50mM Tris−HCl(pH7.5)、1% (Octylphenoxy)polyethoxyethanol(Sigma−Aldrich)}を加え、ホモジナイズした。15,000rpm、30分間遠心して組織片を除去した後、50mM Tris−HCl(pH7.5)にて透析した。
【0037】
この組織抽出液を用いて、ELISA(enzyme−linked immunosorbent assay)によりラミニン5産生促進作用を調べた。組織抽出液を50mM Tris−HCl(pH7.5)で適当に希釈し、96ウェルELISA用プレートに4℃で18時間吸着させた。細胞培養上清液を除去後、ブロッキング溶液{1%の牛血清アルブミン(BSA)を含むPBS(−)}に浸し、37℃で1時間ブロッキングした。洗浄液{0.05%のポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(和光純薬)を含むPBS(−)}にて洗浄後、一次抗体溶液{洗浄液で5mg/mlに調製したラミニンγ2鎖に対するモノクローナル抗体(クローンD4B5)(Mizushima,H.,etal.,Horm.Res.,50,7−14,1998.)}を添加し、37℃で2時間反応させた。洗浄後、二次抗体{洗浄液で1mg/mlに調製したビオチン化抗マウスイムノグロブリンG(Vector laboratories)}を添加し、室温で1時間反応させた。洗浄後、酵素溶液{洗浄液で1mg/mlに調製したアルカリフォスファターゼアビジンD(Vector laboratories)}を添加し、室温で1時間反応させた。洗浄後、基質液{1mg/mlのp−nitrophenyl phosphate(ICN Biomedicals,Inc.)を含む0.75M Tris−HCl(pH10.3)}を添加し、37℃で30分反応後、405nmでの吸光度を測定した。
【0038】
FBSを1.0%、コメヌカ油を0.1%、1.0%および3.0%で処理した時の結果を図1に示す。ここでFBSを1.0%で処理するとは、FBSの原液を植物性スクワランに1.0%で加えて処理することをいう。また、コメヌカ油を0.1%、1.0%および3.0%で処理するとは、コメヌカ油の原液を植物性スクワランにそれぞれ0.1%、1.0%および3.0%で加えて処理することをいう。薬剤を無処理で、UVBを非照射の場合を100%として評価した。その結果、コメヌカ油はUVB非照射および照射のいずれにおいても濃度依存的にラミニン5産生を促進した。尚、FBSを処理した場合も同様にラミニン5の産生を促進した。
【0039】
試験結果2.ヒト皮膚三次元モデルにおける光傷害抑制作用の測定
ヒト皮膚三次元モデルは、TESTSKIN(LSE−high)を用い、プロトコールにしたがって培養した。植物性スクワランにFBSまたはコメヌカ油を溶解し、アッセイリング内の組織上に80μl添加し、24時間培養した。培養液で数回洗浄して薬剤を完全に除去した後、UVBを0および240mJ/cm2で照射した。新たに薬剤を添加し、さらに24時間培養後、組織培養液を回収し、15,000rpm、30分間遠心して組織片を除去した。
【0040】
この組織培養液を用いて、細胞膜に傷害を受けた細胞から遊離される乳酸脱水素酵素(LDH)活性を測定することにより、細胞毒性を測定した。LDH活性の測定は、LDH−細胞毒性テストキット(和光純薬)を用いて行った。PBS(−)を用いて適当に希釈した組織培養液を96ウェルの反応プレートに分注後、発色液を処理し、室温で20分間反応させた。反応停止液を処理後、マイクロプレートリーダーにより560nmの吸光度を測定し、細胞毒性を評価した。
【0041】
FBSを1.0%、コメヌカ油を0.1%、1.0%および3.0%で処理した時の結果を図2に示す。薬剤を無処理で、UVBを非照射の場合の細胞毒性率を100%として評価した。UVBを非照射の場合は、薬剤処理の有無に関わらず、ほぼ同程度の細胞毒性率であった。一方、UVBを照射した場合は、無処理に比べて細胞毒性率は約2倍に増加したが、コメヌカ油を処理した場合は、濃度依存的に細胞毒性率が低下した。尚、FBSを処理した場合も同様に細胞毒性率が低下した。
【0042】
以下に、本発明の処方例を示す。
処方例1.クリーム
下記の処方(単位は質量%)により、クリームを製造した。
(1)ステアリルアルコール 6.0%
(2)ステアリン酸 2.0%
(3)水添ラノリン 4.0%
(4)スクワラン 9.0%
(5)オクチルドデカノール 10.0%
(6)POE(25)セチルアルコールエーテル 3.0%
(7)モノステアリン酸グリセリン 2.0%
(8)コメヌカ油 1.0%
(9)防腐剤 適量
(10)香料 適量
(11)1,3ブチレングリコール 6.0%
(12)PEG 1500 4.0%
(13)精製水 残余
上記成分(1)〜(10)を80℃に加熱溶解し油相とする。成分(11)〜(13)を70℃に加熱溶解し水相とする。油相に水相を徐々に加え乳化し、攪拌しながら40℃まで冷却し、さらに30℃まで攪拌冷却してクリームを得た。
【0043】
処方例2.錠剤
下記の処方(単位は質量%)により、錠剤を製造した。
(1)コメヌカ油 20.0%
(2)乳糖 65.0%
(3)コーンスターチ 14.0%
(4)グァーガム 1.0%
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、コメヌカ油を含む本発明組成物は、表皮細胞におけるラミニン5の産生を促進し、皮膚基底膜の構造維持および機能向上を促す。したがって、老化した皮膚、特に紫外線により障害を受けた皮膚に対して、皮膚基底膜の構造変化および機能低下を予防、防止、改善することにより、しわ、しみ、くすみ、たるみのない若々しい肌の状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト皮膚三次元モデルにFBSおよびコメヌカ油を処理した場合のラミニン5発現量を示す図である。
【図2】ヒト皮膚三次元モデルにFBSおよびコメヌカ油を処理した場合の光障害抑制を示す図である。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a skin basement membrane utilization composition comprising rice bran oil that promotes the production of laminin 5, which is a constituent of skin basement membrane, as an active ingredient.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it is known that changes caused by skin aging such as wrinkles, blotches, dullness, sagging and the like involve aging, sun exposure, environmental stress, mental stress, and the like. Micro changes inside the skin include decrease and degeneration of elastic fibers such as type I collagen, type III collagen and elastin in the dermis, decrease and degeneration of type IV collagen and laminin in the basement membrane, turnover of epidermal cells An abnormality has occurred.
[0003]
The basement membrane is a dense membrane composed of extracellular matrix proteins such as type IV collagen, laminin, and fibronectin. In the skin, the basement membrane exists at the junction between the epidermis and dermis. It plays an important role in maintaining the structure of the skin, and is involved in the control of epidermal turnover and the transmission of information between the epidermis and the dermis.
[0004]
Laminin 5 is known as a kind of protein having a particularly important function among extracellular matrix proteins constituting the skin basement membrane. Laminin 5 is produced by epidermal cells and is involved in the connection between epidermal cells and the basement membrane, and is also associated with type VII collagen and also in the connection between the dermis and the basement membrane (Rousselle, P., et al., J. Biol. Cell Biol., 114, 567-576, 1991., Rousselle, P., et al., J. Cell Biol., 138, 719-728, 1997., Chen, M., et al., J. Invest. Dermatol., 112, 177-183, 1999). Laminin 5 is normal because abnormalities in the laminin 5 gene cause severe epidermolysis bullosa (Herlitz's junctional epidermolysis bullosa), a severe genetic disease characterized by epidermis-dermis separation and blister formation It is known to be an essential protein for the maintenance of skin structure (Aberdam, D., et al., Nat. Genet., 6, 299-304, 1994., Pulkkinen, L., et al., Genomics, 24, 357-360, 1994., Kiririkko, S., et al., Hum. Mol. Genet., 4, 959-962, 1995.).
[0005]
Recently, skin basement membrane damage such as tearing and multiplexing of the basement membrane has been observed since the early 20s at exposed areas such as cheeks and wrinkles, and it is significantly worsened from the late 20s to the early 30s. These results suggest that basement membrane damage is an important factor in causing skin aging. In addition, it has been shown that purified laminin 5 and substances that promote the production of laminin 5 promote basement membrane formation and are useful substances for basement membrane care {J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. , Review, 35 (1) 1-7, 2001}.
[0006]
In view of the above, in order to prevent skin aging, purified laminin 5 having an action of promoting the formation of a basement membrane and a plant extract or compound that promotes the production of laminin 5 are developed as active ingredients. (JP-A-10-147515, JP-A-11-343226, JP-A-2000-226308, Japanese Patent Application No. 2000-331318, Japanese Patent Application No. 2001-151485).
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, a composition containing purified laminin 5 as an active ingredient has problems with stability, skin permeability, etc., because laminin 5 is a very high molecular glycoprotein, and a sufficient skin rejuvenating action is expected. Can not. Moreover, it cannot be said that the substance which accelerates | stimulates the production of laminin 5 known until now has sufficient stability and safety, and cannot always expect sufficient skin rejuvenating action. Therefore, development of a component having further excellent stability and safety has been expected.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
This inventor examined the effect | action which accelerates | stimulates the production of laminin 5 in an epidermal cell about various components. As a result, rice bran oil was found to promote the production of laminin 5, and the present invention was completed.
[0009]
That is, the present invention provides: 1. Skin basement membrane utilization composition containing rice bran oil; 2. Composition for promoting production of laminin 5 containing rice bran oil; 3. The composition according to 1 or 2, which is used for suppressing light damage. It is related with the composition of 1, 2 or 3 which is an external use for skin.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The rice bran oil used in the present invention is a semi-drying oil obtained from rice bran just after rice seed milling and is generally commercially available. A pale yellow oily liquid that contains a large amount of free fatty acids, waxes, tocopherols, oryzanols, sterols, trace amounts of phospholipids, glycolipids, metals, etc. in addition to neutral fats. Fatty acid components are mainly oleic acid, linoleic acid, and palmitic acid.
[0011]
It is very stable against air and heat due to the effects of tocopherol and oryzanol. There is almost no toxicity to skin cells such as epidermal cells and fibroblasts, and it is very safe.
[0012]
Oryzanol in rice bran oil has the effect of protecting the skin by absorbing ultraviolet rays. In addition, it has a cholesterol-lowering effect and is used as an edible oil because it has a good touch and good flavor. Rice bran oil fatty acid has a large amount of oleic acid, and soap produced from rice bran oil is easily dissolved in water, has excellent detergency, and is used as a household detergent. Used in Europe and America as a natural sunscreen oil (Cosmetic Handbook, Nikko Chemicals Co., Ltd., Chuo Printing Co., Ltd.).
[0013]
The effective blending amount of the rice bran oil in the composition of the present invention is appropriately selected and determined according to the preparation method of the rice bran oil, the form of the preparation, etc., and is not particularly limited, but is suitably 0.01 to 30% by weight.
[0014]
The composition of the present invention containing rice bran oil promotes the production of laminin 5 in epidermal cells, is useful for promoting the activation and regeneration of the skin basement membrane, and enhances the action of the skin basement membrane that has been reduced by irradiation with ultraviolet rays. Strengthens the binding force between the basement membrane and basal cells and has a so-called photoaging regeneration effect.
[0015]
The composition of the present invention includes fats and oils such as vegetable oils, higher fatty acids, higher alcohols, silicones, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, nonionic surfactants, preservatives, sugars, metals Contains a sequestering agent, a polymer such as a water-soluble polymer, a thickener, a powder component, a UV absorber, a UV blocker, a moisturizer such as hyaluronic acid, a fragrance, a pH adjuster, a desiccant, etc. be able to. Vitamins, skin activators, blood circulation promoters, resident bacteria control agents, active oxygen scavengers, anti-inflammatory agents, anticancer agents, whitening agents, bactericides, and other medicinal components and physiologically active components can also be included.
[0016]
Examples of oils and fats include camellia oil, evening primrose oil, macadamia nut oil, olive oil, rapeseed oil, corn oil, sesame oil, jojoba oil, germ oil, wheat germ oil, glycerin trioctanoate, and the like, cocoa butter, coconut oil, Hardened coconut oil, palm oil, palm kernel oil, owl, owl kernel oil, hardened oil, hardened castor oil, etc. Waxes.
[0017]
Examples of hydrocarbons include liquid paraffin, squalene, squalane, and microcrystalline wax.
[0018]
Examples of higher fatty acids include lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, docosahexaenoic acid (DHA), eicosapentaenoic acid (EPA), and the like.
[0019]
Examples of the higher alcohol include linear alcohols such as lauryl alcohol, stearyl alcohol, cetyl alcohol, and cetostearyl alcohol, and branched chain alcohols such as monostearyl glycerol ether, lanolin alcohol, cholesterol, phytosterol, and octyldodecanol.
[0020]
Examples of silicone include linear polysiloxanes such as dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane, and cyclic polysiloxanes such as decamethylcyclopentasiloxane.
[0021]
Examples of the anionic surfactant include fatty acid salts such as sodium laurate, higher alkyl sulfates such as sodium lauryl sulfate, alkyl ether sulfates such as POE lauryl sulfate triethanolamine, N-acyl sarcosine acid, sulfosuccinate , N-acylamino acid salts and the like.
[0022]
Examples of the cationic surfactant include alkyltrimethylammonium salts such as stearyltrimethylammonium chloride, benzalkonium chloride, and benzethonium chloride.
[0023]
Examples of amphoteric surfactants include betaine surfactants such as alkyl betaines and amide betaines.
[0024]
Examples of nonionic surfactants include sorbitan fatty acid esters such as sorbitan monooleate and hydrogenated castor oil derivatives.
[0025]
Examples of preservatives include methyl paraben and ethyl paraben.
[0026]
Examples of the sequestering agent include edetates such as disodium ethylenediaminetetraacetate, edetic acid, and sodium edetate.
[0027]
Examples of the polymer include gum arabic, gum tragacanth, galactan, guar gum, carrageenan, pectin, agar, quince seed, dextran, pullulan carboxymethyl starch, collagen, casein, gelatin methylcellulose, methylhydroxypropylcellulose, hydroxyethylcellulose, sodium carboxymethylcellulose ( CMC), vinyl polymers such as sodium alginate carboxyvinyl polymer (such as CARBOPOL), and the like.
[0028]
Examples of the thickener include carrageenan, tragacanth gum, quince seed, casein, dextrin, gelatin, CMC, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose carboxyvinyl polymer, guar gum, xanthan gum, bentonite and the like.
[0029]
As the powder component, talc, kaolin, mica, silica, zeolite, polyethylene powder, polystyrene powder, cellulose powder, inorganic white pigment, inorganic red pigment, titanium oxide coated mica, titanium oxide coated talc, colored titanium oxide coated mica, etc. Mention may be made of organic pigments such as pearl pigments, red 201 and red 202.
[0030]
Examples of the ultraviolet absorber include paraaminobenzoic acid, phenyl salicylate, isopropyl paramethoxycinnamate, octyl paramethoxycinnamate, 2,4-dihydroxybenzophenone, and the like.
[0031]
Examples of the ultraviolet blocking agent include titanium oxide, talc, carmine, bentonite, kaolin, and zinc oxide.
[0032]
As humectants, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, 1,3-butylene glycol, 1,2-pentanediol, glycerin, diglycerin, polyglycerin, xylitol, maltitol, maltose, sorbitol, glucose, fructose, chondroitin Examples thereof include sodium sulfate, sodium hyaluronate, sodium lactate, pyrrolidone carboxylic acid, cyclodextrin and the like.
[0033]
The medicinal properties include vitamin A oil, vitamin A such as retinol, vitamin B 2 such as riboflavin, B 6 such as pyridoxine hydrochloride, L-ascorbic acid, L-ascorbic acid phosphate, L-ascorbic acid Vitamin C such as monopalmitate, L-ascorbic acid dipalmitate, L-ascorbic acid-2-glucoside, pantothenic acid such as calcium pantothenate, vitamin D such as vitamin D 2 and cholecalciferol; α -Vitamins, such as vitamin E, such as tocopherol, tocopherol acetate, and DL-α-tocopherol nicotinate. Whitening agents such as placenta extract, glutathione, and Yukinosita extract, skin activators such as royal jelly, beech extract, capsaicin, gingeron, cantalis tincture, ictamol, caffeine, tannic acid, blood circulation promoters such as γ-oryzanol, glycyrrhizic acid Derivatives, glycyrrhetinic acid derivatives, anti-inflammatory agents such as azulene, amino acids such as arginine, serine, leucine and tryptophan, maltose sucrose condensates of resident bacteria control agents, lysozyme chloride and the like. In addition, chamomile extract, parsley extract, beech extract, wine yeast extract, grapefruit extract, honeysuckle extract, rice extract, grape extract, hop extract, rice bran extract, loquat extract, buckwheat extract, yakuinin extract, assembly extract, merirot extract, birch extract, licorice extract , Peony extract, bonito extract, loofah extract, capsicum extract, lemon extract, gentian extract, perilla extract, aloe extract, rosemary extract, sage extract, thyme extract, tea extract, seaweed extract, cucumber extract, clove extract, carrot extract, Examples include various extracts such as maroni extract, hamamelis extract and mulberry extract.
[0034]
The composition of the present invention can be applied in the form of a solid agent such as an aqueous solution, oil agent, emulsion, suspension or other semi-solid agent such as gel or cream, powder, granule, capsule, microcapsule or solid. is there. It is prepared in these forms by conventionally known methods, and lotions, emulsions, gels, creams, ointments, plasters, haps, aerosols, suppositories, injections, powders, granules, tablets, pills , Various dosage forms such as syrups and lozenges. These can be applied to the body by applying, sticking, spraying, drinking and the like. Among these dosage forms, lotions, emulsions, creams, ointments, plasters, haptics, aerosols and the like are particularly suitable for external preparations for skin. Cosmetics include skin lotions such as lotions, emulsions, creams, packs, makeup base lotions, makeup creams, emulsions, cream-like or ointment-type foundations, lipsticks, eye colors, and cheek colors. Preparations, body creams such as hand creams, leg creams and body lotions, bath preparations, oral cosmetics, and hair cosmetics.
[0035]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example is given and this invention is further demonstrated, this invention is not limited to these Examples.
[0036]
Test results 1. Measurement of Laminin 5 Production Promoting Action in Human Skin Three-Dimensional Model The human skin three-dimensional model was cultured using TESTSKIN (LSE-high) (Toyobo) according to the protocol. Fetal bovine serum (FBS) or rice bran oil (Tsukino Food Industry) was dissolved in plant squalane (Kao), and 80 μl was added to the tissue in the assay ring and cultured for 24 hours. FBS is a known substance that promotes the production of laminin 5, and was used here as a control (Japanese Patent Laid-Open No. 11-343226). After washing with the culture solution several times to completely remove the drug, UVB was irradiated at 0 and 240 mJ / cm 2 . The drug was newly added and further cultured for 24 hours. The tissue was recovered, and a tissue extraction solution {50 mM Tris-HCl (pH 7.5), 1% (Octylphenoxy) polyethylethanol (Sigma-Aldrich)} was added and homogenized. The tissue piece was removed by centrifugation at 15,000 rpm for 30 minutes, and dialyzed against 50 mM Tris-HCl (pH 7.5).
[0037]
Using this tissue extract, laminin 5 production promoting action was examined by ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay). The tissue extract was appropriately diluted with 50 mM Tris-HCl (pH 7.5) and adsorbed on a 96-well ELISA plate at 4 ° C. for 18 hours. After removing the cell culture supernatant, the cells were immersed in a blocking solution {PBS (−) containing 1% bovine serum albumin (BSA)} and blocked at 37 ° C. for 1 hour. After washing with a washing solution {PBS (-)} containing 0.05% polyoxyethylene (20) sorbitan monolaurate (Wako Pure Chemical Industries, Ltd.)}, the primary antibody solution {for laminin γ2 chain prepared to 5 mg / ml with the washing solution Monoclonal antibody (clone D4B5) (Mizushima, H., et al., Horm. Res., 50, 7-14, 1998.)} was added and reacted at 37 ° C. for 2 hours. After washing, a secondary antibody {biotinylated anti-mouse immunoglobulin G (Vector laboratories) prepared to 1 mg / ml with a washing solution} was added and reacted at room temperature for 1 hour. After washing, an enzyme solution {alkaline phosphatase avidin D (Vector laboratories) prepared to 1 mg / ml with a washing solution} was added and reacted at room temperature for 1 hour. After washing, a substrate solution {0.75 M Tris-HCl (pH 10.3) containing 1 mg / ml p-nitrophenyl phosphate (ICN Biomedicals, Inc.)} was added, reacted at 37 ° C. for 30 minutes, and then at 405 nm. Absorbance was measured.
[0038]
The results when treated with 1.0% FBS and 0.1%, 1.0% and 3.0% rice bran oil are shown in FIG. Here, “treating FBS at 1.0%” means adding a stock solution of FBS to plant squalane at 1.0%. Also, treating rice bran oil with 0.1%, 1.0% and 3.0% means adding the stock solution of rice bran oil to plant squalane at 0.1%, 1.0% and 3.0%, respectively. Processing. Evaluation was made with the drug untreated and UVB unirradiated as 100%. As a result, rice bran oil promoted laminin 5 production in a concentration-dependent manner in both non-UVB irradiation and irradiation. In addition, the production of laminin 5 was similarly promoted when FBS was treated.
[0039]
[0040]
Cytotoxicity was measured by measuring lactate dehydrogenase (LDH) activity released from cells damaged by the cell membrane using this tissue culture solution. The LDH activity was measured using an LDH-cytotoxicity test kit (Wako Pure Chemical Industries). A tissue culture solution appropriately diluted with PBS (-) was dispensed into a 96-well reaction plate, and then the color developing solution was treated and reacted at room temperature for 20 minutes. After processing the reaction stop solution, the absorbance at 560 nm was measured with a microplate reader to evaluate cytotoxicity.
[0041]
The results when treated with 1.0% FBS and 0.1%, 1.0% and 3.0% rice bran oil are shown in FIG. The cytotoxicity rate when the drug was not treated and UVB was not irradiated was evaluated as 100%. In the case of non-irradiation with UVB, the cytotoxicity rate was almost the same regardless of the presence or absence of the drug treatment. On the other hand, when UVB was irradiated, the cytotoxic rate increased about twice as compared with the untreated, but when treated with rice bran oil, the cytotoxic rate decreased in a concentration-dependent manner. In addition, when FBS was treated, the cytotoxicity rate similarly decreased.
[0042]
Below, the formulation example of this invention is shown.
Formulation Example 1 Cream A cream was produced according to the following formulation (unit: mass%).
(1) Stearyl alcohol 6.0%
(2) Stearic acid 2.0%
(3) Hydrogenated lanolin 4.0%
(4) Squalane 9.0%
(5) Octyldodecanol 10.0%
(6) POE (25) cetyl alcohol ether 3.0%
(7) Glycerin monostearate 2.0%
(8) Rice bran oil 1.0%
(9) Preservative appropriate amount (10) perfume appropriate amount (11) 1,3 butylene glycol 6.0%
(12) PEG 1500 4.0%
(13) Purified water Residue The above components (1) to (10) are heated and dissolved at 80 ° C. to obtain an oil phase. Ingredients (11) to (13) are heated and dissolved at 70 ° C. to obtain an aqueous phase. The aqueous phase was gradually added to the oil phase to emulsify, cooled to 40 ° C. with stirring, and further cooled to 30 ° C. with stirring to obtain a cream.
[0043]
Formulation Example 2 Tablets Tablets were produced according to the following formulation (unit: mass%).
(1) Rice bran oil 20.0%
(2) Lactose 65.0%
(3) Corn starch 14.0%
(4) Guar gum 1.0%
[0044]
【The invention's effect】
As described above, the composition of the present invention containing rice bran oil promotes the production of laminin 5 in epidermal cells, and promotes structure maintenance and functional improvement of the skin basement membrane. Therefore, youthful skin without wrinkles, blemishes, dullness and sagging by preventing, preventing, and improving structural changes and functional deterioration of the skin basement membrane against aging skin, especially skin damaged by ultraviolet rays. Can be maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing the expression level of laminin 5 when a human skin three-dimensional model is treated with FBS and rice bran oil.
FIG. 2 is a diagram showing the suppression of light damage when a human skin three-dimensional model is treated with FBS and rice bran oil.
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