JP4230465B2 - 乳牛の乳房清拭用ペーパー - Google Patents

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Description

本発明は、乳牛の乳房清拭用ペーパー、すなわち、乳牛の搾乳前のプレディッピング後、搾乳後のポストディッピング後における、乳房又は乳頭を清拭するためのペーパーに関する。
酪農家において、乳房炎は、乳量及び乳成分(乳質)の低下、治療代の負担などの被害の要因となっている。
乳房炎は、搾乳牛の乳房内に細菌の侵入及び増殖が原因とされ、そのために、搾乳時の衛生管理が重要なものとなっている。
搾乳に際しては、通常、乳牛の搾乳前のプレディッピング(消毒液を乳房につける)した後、ペーパーで清拭し、次いでミルカー(搾乳機)による搾乳を行い、搾乳終了後のポストディッピング(プレディッピングとは異なる消毒液を乳房につける)した後、ペーパーで清拭している。
先行技術(特許文献1)では、未変性エタノール9〜15重量%、乳酸又はクエン酸0.01〜0.1重量%及び精製水85%〜90%重量よりなり、pH3程度に調整されてなる殺菌液が、不織布、紙又はガーゼより選ばれた吸水シートに吸水シート重量に対して100〜300重量%含浸された乳房清拭用ワイパーを提案されている。
しかし、かかるウェットタイプのものでは、特定の密封容器を必要とし高価となるばかりでなく、消毒液を使用した後に、再度殺菌液を使用する必要性があるのか疑問が残るものである。
多くの酪農家においては、実際には、この種の清拭用ペーパーとして、出願人が知る限り国内2社からは販売されている再生古紙を原料とするドライタイプのものを使用している。
しかし、従来のドライタイプの清拭用ペーパーは、清拭性の点で改善すべき点が残されていることを知見した。
特許3263038号公報
したがって、本発明の主たる課題は、清拭性に優れる乳牛の乳房清拭用ペーパーを提供することにある。
上記課題は解決して本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
パルプを原料とし、
10g/m2〜50g/m2のシートが2枚重ね状態で接合され、
シート1枚の紙厚は、150〜400μmであり、
JIS P 8113により乾燥時の引張り強さは、縦1000〜3000CN/25mm、横300〜1000CN/25mmであり、
JIS P 8113により湿潤時の引張り強さは、縦200〜1200CN/25mm、横50〜600CN/25mmであり、
JIS L 1096 E法によるソフトネスは、縦5.0〜115.0g、横5.0〜75.0gであり、
KES試験機による曲げ剛性Bは、縦0.05〜0.5g・cm2/cm、横0.05〜0.20g・cm2/cmであり、
前記シート相互の接合態様は、一方のシートのエンボス凸部の天部と、他方のシートのエンボス凸部の天部とが接着剤により接着される態様か、又は一方のシートのエンボス凸部の天部が他方のシートのエンボスの凹部内に嵌り込みかつその嵌り込み域において空間を残して嵌り込むように前記エンボス凸部の天部と前記エンボス凹部の底部とが接着剤により接着される態様であり、
かつ、前記エンボスが多数規則的に配されたエンボスセクションとエンボスセクション間にエンボスが形成されていない直線状に交差してなる格子状の抜き柄セクションとを有し、
前記天部の面積が、0.1〜40mm2であり、
抜き柄セクションの長さが1.731mm〜50mmであり、
エンボスセクションは、その面積に対する接着部分の総面積が5〜30%であり、
抜き柄セクションの面積はエンボスセクションの面積の10〜50%である
ことを特徴とする乳牛の乳房清拭用ペーパー。
(作用効果)
本発明のものは、後に実施例で示すように、市販品のものに比較して、ソフトネスの値が小さく、かつ、曲げ剛性Bの値が小さい。ソフトネスは、硬さ又はやわらかさの指標であり、曲げ剛性Bは、「値が大きいほど、曲げにくい」ことを表わす。したがって、本発明のものは、柔らかい紙質であり、小さい力でシートを折ったり、曲げたりといったシート外形を容易に変えることができる。特に曲げ剛性Bが小さいことは、乳房に対し、その乳房の形に合うようシートがフィットさせることができることを意味し、しかも、柔らかいのでので、乳房を痛めることもなく、確実に清拭できるのである。
また、シート相互の接合態様として、エンボス加工のみの接合でもよいが、接合を確実にならしめ接着剤による接合形態が望ましい。しかも、空間を形成し消毒液の吸収性を高め、嵩高性を得るために、上記のエンボスしたシート相互を接合させるものが特に望ましい。
<請求項2記載の発明>
KES試験機による平均曲げヒステリシス幅2HBが、縦0.20〜0.35g・cm/cm、横0.10〜0.25g・cm/cmである請求項1記載の乳牛の乳房清拭用ペーパー。
(作用効果)
平均曲げヒステリシス幅2HBは、「値が大きいほど、回復性(復元性)が悪い」ことを表わす。本発明では、市販品のものに比較して、平均曲げヒステリシス幅2HBの値が小さい。したがって、清拭時に隈なく清拭でき、またペーパーを取り去るときに、消毒液を残存させることもない。
以上要するに、本発明のものによれば、乳房又は乳頭の清拭性に優れたものとなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳説する。
本発明の乳牛の乳房清拭用ペーパーの坪量(JIS P 8124)は、1枚のシートにおいて、10g/m2〜50g/m2が望ましい(より望ましくは17g/m2〜25g/m2)。10g/m2未満であるとシート自体が薄くなるため、消毒液の単位面積あたりの吸収量が少なくなり、清拭時に消毒液の吸収が不十分であるとともに、シートが破れたり穴があいたりする恐れがある。50g/m2を超えると、消毒液の吸収は十分であるものの、全体的にシートの柔軟性が低下し剛度が高まり、乳房に対し、その乳房の形に合うようシートがフィットさせることができにくくなる。なお、最良の形態としては、シートが2枚重ね状態で接合されたものである。
さらに、1枚シート(エンボス未加工。以下特性を示す場合は同様。)基準で、JIS L 1096 E法によりソフトネスが、柔軟性確保の観点から、縦5.0〜115.0g(より望ましくは5.0〜60.0g)、横5.0〜75.0g(より望ましくは5.0〜40.0g)とされる。
他方、KES試験機(カトーテック社製「KESFB2−AUTO−A」による曲げ剛性Bが、縦0.05〜0.5(より望ましくは0.05〜0.25)g・cm2/cm、横0.05〜0.20(より望ましくは0.05〜0.20)g・cm2/cmが望ましい。この測定方法は、紙や布帛の分野で周知であり、かつ同機の取り扱い説明書に記載のとおりであるので説明を省略する。
さらに、平均曲げヒステリシス幅2HBが、縦0.20〜0.35(より望ましくは0.25〜0.32)g・cm/cm、横0.10〜0.25g・cm/cmが望ましい。
本発明において、消毒液の清拭性及び吸収性を良好とするために、2枚のシート相互の接合態様が次記(イ)または(ロ)であるのが望ましい。
(イ)一方のシートのエンボス凸部の天部と、他方のシートのエンボス凸部の天部とが接着剤により接着される。
(ロ)一方のシートのエンボス凸部が他方のシートのエンボスの凹部内に嵌り込みかつその嵌り込み域において空間を残して嵌り込むように前記エンボス凸部の天部と前記エンボス凹部の底部とが接着剤により接着される。
(イ)の形態例について説明すれば、図1に示すように、シート1と2とを2枚重ね状態で接着したもので、その坪量は10g/m2〜50g/m2とされている。その接着態様は、「Tip to Tip」形態としており、一方のシート1のエンボス凸部1Aの天部と、他方のシート2のエンボス凸部2Aの天部とが接着剤3により接着したものである。
(ロ)の形態例について説明すれば、図2に示すように、一方のシート1のエンボス凸部が他方のシート2のエンボスの凹部内に嵌り込みかつその嵌り込み域において空間を残して嵌り込むように前記エンボス凸部の天部と前記エンボス凹部の底部とが接着剤3により接着したものである。
エンボスの形状は、図示例では裁切四角錐形としてあるが、裁切円錐形や、天部が平面形状で楕円や三角その他多角形などとすることができる。シート相互の接着のために天部は可能な限り平坦であるのが望ましい。天部の面積は0.1〜40mm2、より好適には0.25〜4.0mm2、最も望ましくは0.5〜2.0mm2である。
かかる山形のエンボスは図3に図示されているように規則的に多数形成され、エンボスセクションX,X…が形成されている。このエンボスセクションX,X…間に、エンボスが形成されていない、直線状の交差し一辺の長さが1.731mm〜50mm、好適には15mm〜50mmで、幅が0.824mm〜20mm、好適には1.2mm〜5.0mmの格子状の抜き柄セクションYが形成されている。抜き柄セクションYにおいてはシート1,2は接着されていない。
エンボスセクションXの面積に対するそのエンボスセクションX内の接着剤3による接着部分の総面積は5〜30%、好適には9〜25%、最も望ましくは10〜14.5%である。
シート相互の接着剤としては、PVA、CMC、MC、デンプンなどを使用できる。
接着すべき天部の面積は0.1〜40mm2、より好適には0.25〜4.0mm2、最も望ましくは0.5〜2.0mm2であるが、天部の面積が過度に小さいとシート相互の接着強度が低下する。天部の面積が過度に大きいと、エンボスによる吸収空間の容積が小さくなり、吸収能力に低下に繋がる。これと関係して、エンボスセクションXの面積に対するそのエンボスセクションX内の接着剤3による接着部分の総面積は5〜30%、好適には9〜25%、最も望ましくは10〜14.5%であるが、この面積率が小さいと、単位面積当たりの吸収空間の容積を大きくすることができるものの、シート相互の接着強度が低下する。面積率が大きいと、エンボスによる吸収空間の容積が小さくなり、吸収能力に低下に繋がる。
抜き柄セクションYは、格子状である限り、正四角形の格子であるほか、長方形の格子や斜め格子形状であってもよい。格子の一辺の長さは1.731mm〜50mm、好適には15mm〜50mmで、幅が0.824mm〜20mm、好適には1.2mm〜5.0mmが望ましい。この格子長さが過度に短いと、エンボスセクションによる十分な吸収力が得られない。反対に、格子長さが過度に長いと、抜柄セクションによる平面方向への拡散が十分得られない。
また、格子幅が過度に短いと、抜柄の空間が小さく拡散前に抜き空間が液体により飽和してしまうため、吸収スピードが得られない。反対に、格子幅が過度に長いと、抜柄部のシート自体が貼りつくことで抜柄の空間が維持されず、拡散につながらない。
抜き柄セクションYの面積はエンボスセクションXの面積の10〜50%、特に20〜30%が望ましい。
シート1枚の紙厚は、150〜400μm、好ましくは170〜225μmとされる。なお、紙厚測定は、JIS P 8111の条件下で、尾崎製作所ダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK G型」を用いて測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料(ティシュペーパー)を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。なお、紙厚は測定を10回行って得られる平均値とする。
さらに、柔軟性の観点から、本発明に係る乳房清拭用ペーパーは、伸び率が10〜 30%にあることが望まれる。
さらに、本発明に係る乳房清拭用ペーパーは、吸水量測定試験により測定される吸水量が150g/m2以上であることが望まれる。吸水量が150g/m2未満であると、消毒液の吸収性が良好でない。望ましくは350〜700g/m2とされる。なお、吸水量測定試験については後述する。
また、本発明に係る乳房清拭用ペーパーは、JIS P 8111に規定される条件下でJIS P 8113の規定に従って測定される乾燥時の縦方向及び横方向の引張強さが、それぞれ1000〜3000(CN/25mm)および300〜1000(CN/25mm)であり、かつ縦方向の引張強さが横方向の引張強さの3〜10倍であるのが好ましい。
さらにJIS P 8113の規定に従って測定される湿潤時の縦方向及び横方向の引張強さが、それぞれ200〜1200(CN/25mm)および50〜600(CN/25mm)であり、かつ縦方向の引張強さが横方向の引張強さの0.3〜22倍であるのが好ましい。特に、清拭時にシートが破れたり穴があいたりすることを防止するため、湿潤時の縦方向及び横方向の引張強さは、それぞれ350〜1200(CN/25mm)および120〜600(CN/25mm)であるのが望ましい。
本発明の乳牛の乳房清拭用ペーパーは、パルプを原料とする紙シートである。この場合、バージンパルプ100%が最適である。しかし、全量を古紙パルプとすることもできる。古紙パルプを含ませる場合、40%以下が特に望ましい。
本発明に係る乳房清拭用ペーパーでは、公知の原料パルプ、NBKPとLBKPとを任意の割合で配合したものを用いることができるが、特に紙力が不足しがちのときには、NBKP:LBKPが10:0〜5:5、特に7:3〜5:5の比率で配合されたものを推奨する。NBKPは、平均繊維長が長く引張り強度が高く、これを高配合とすることによって紙力を増強できる。
紙力増強のために、原料パルプの一部または全てを叩解して製造することもできる。原料パルプの一部を叩解する場合、NBKP及びLBKPともに同レベルで叩解するほか、両者を異なるレベルで若しくは一方のみを叩解することもできる。原料パルプの全てを叩解する場合には、NBKP及びLBKPともに同レベルで叩解するほか、両者を異なるレベルで叩解することもできる。
ところで、先の説明からも判るように、本発明で規定する特性は、使用パルプの選定、抄造法、抄紙法、添加剤の選定などによって得ることができる。
以下本発明を実施例及び比較例によって説明する。
比較例は、A社及びB社による市販品である。
各測定方法については下記のとおりである。
(測定条件)
全ての測定は、原則としてJIS P 8111に規定される条件下で行った。
(坪量)
紙の坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定した。
(紙厚)
紙厚は、尾崎製作所ダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK G型」を用いて測定した。具体的手法については前述のとおりであるので、ここでは詳細を省略する。
(乾燥時引張強さ)
縦方向および横方向の乾燥時引張強さは、JIS P 8113の規定に準拠して測定した。
(湿潤引張強さ)
縦方向および横方向の湿潤引張強さは、JIS P 8113の規定に準拠して測定した。また、湿潤破裂強度はカトーテック社製ハンディー圧縮試験機(KES−G5)を使用し、サンプルが破断したときの荷重値(CN/25mm)とした。
(伸び率)
試料を5枚重ねて縦方向の幅が25mmとなるように裁断機を用いて裁断し、次いで、その試料を容量20kgのロードセル引張試験機(ミネベア株式会社製 TG−200N)を用いてつかみ間隔100±2mm、引張速度50mm/minで試料が破断する長さを測定し、次式に従って計算した値である。表中の数値は、5回測定したさいの平均値である。
伸び率(%)=[破断時長さ(mm)−100(mm)]÷100(mm)
(ソフトネス)
ソフトネスは、ハンドルオメータ法(JIS L−1096 E法)により測定した。
(吸油量)
本発明の吸油量測定試験は次のように行う。先ず、100mm×100mmの試験片を作成し、吸油前の重量を測定する。また、深さ20mmのところまでサラダオイルで満たしたバットを用意する。試験片を金網に載せた状態でバット内に浸漬し、試験片全体がサラダオイルに浸った時点で金網を油面から引き上げ、30秒間放置して余剰サラダオイルを自然落下させる、その後、試験片の吸油後重量を測定し、吸油前後の重量変化(吸収したサラダオイルの重さ)を算出し、さらにこれを1m2あたりに換算した値を吸油量とする。
(吸水量)
本発明の吸水量測定試験は次のように行う。先ず、100mm×100mmの試験片を作成し、吸水前の重量を測定する。また、深さ20mmのところまで水で満たしたバットを用意する。試験片を金網に載せた状態でバット内に浸漬し、試験片全体が水に浸った時点で金網を水面から引き上げ、30秒間放置して余剰水を自然落下させる、その後、試験片の吸水後重量を測定し、吸水前後の重量変化(吸収した水の重さ)を算出し、さらにこれを1m2あたりに換算した値を吸水量とする。
(白色度)
白色度は、JIS P 8123の規定に準拠して測定した。
(曲げ剛性B)
曲げ剛性B、および平均曲げヒステリシス幅2HBは、純曲げ試験機(カトーテック社製「自動化純曲げ試験機 KESFB2−AUTO−A」)を使用して測定した。なお曲げ剛性Bが大きいほど曲げ難く固い。B/Wは、曲げ剛性Bを坪量Wで除して算出した。
(清拭性)
実際に酪農家50名が所有する乳牛に対し、清拭性を試験した。まず、日本全薬工業株式会社が販売する消毒液「クウォーターメイト」を塗布し、実施例及び各比較例のシートで清拭し、その後に乳房に残る消毒液の残存量を目視及び感触で5段階で判断した。段階5は清拭性にきわめて優れる、4は優れる、3は普通、2は清拭性に難がある、1は清拭性が悪いとした。表中の値は50名の評価平均値である。
Figure 0004230465
(考察)
本発明に係る実施例のものは清拭性に優れるものであることは判る。なお、平均曲げヒステリシス幅2HBが請求項2の規定から外れるもの、請求項3での接合を行うことなく単に2枚を重ねたものであっても、清拭性の評価は、50名評価平均で「4.8」であった。
Tip to Tipの接合形態の説明図である。 ネステッドの接合形態の説明図である。 シート例の平面図である。 エンボス部に拡大平面図である。
符号の説明
1,2…シート、1A,2A…凸部、2B…凹部、3…接着剤、X…エンボスセクション、Y…抜き柄セクション。

Claims (2)

  1. パルプを原料とし、
    10g/m2〜50g/m2のシートが2枚重ね状態で接合され、
    シート1枚の紙厚は、150〜400μmであり、
    JIS P 8113により乾燥時の引張り強さは、縦1000〜3000CN/25mm、横300〜1000CN/25mmであり、
    JIS P 8113により湿潤時の引張り強さは、縦200〜1200CN/25mm、横50〜600CN/25mmであり、
    JIS L 1096 E法によるソフトネスは、縦5.0〜115.0g、横5.0〜75.0gであり、
    KES試験機による曲げ剛性Bは、縦0.05〜0.5g・cm2/cm、横0.05〜0.20g・cm2/cmであり、
    前記シート相互の接合態様は、一方のシートのエンボス凸部の天部と、他方のシートのエンボス凸部の天部とが接着剤により接着される態様か、又は一方のシートのエンボス凸部の天部が他方のシートのエンボスの凹部内に嵌り込みかつその嵌り込み域において空間を残して嵌り込むように前記エンボス凸部の天部と前記エンボス凹部の底部とが接着剤により接着される態様であり、
    かつ、前記エンボスが多数規則的に配されたエンボスセクションとエンボスセクション間にエンボスが形成されていない直線状に交差してなる格子状の抜き柄セクションとを有し、
    前記天部の面積が、0.1〜40mm2であり、
    抜き柄セクションの長さが1.731mm〜50mmであり、
    エンボスセクションは、その面積に対する接着部分の総面積が5〜30%であり、
    抜き柄セクションの面積はエンボスセクションの面積の10〜50%である
    ことを特徴とする乳牛の乳房清拭用ペーパー。
  2. KES試験機による平均曲げヒステリシス幅2HBが、縦0.20〜0.35g・cm/cm、横0.10〜0.25g・cm/cmである請求項1記載の乳牛の乳房清拭用ペーパー。
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