JP4229798B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車の車内空調に用いられる電動コンプレッサなどの駆動に好適なインバータ装置に関するものである。
近年の地球環境問題の深刻化から自動車の分野においても、HEV・PEVと称される電気自動車の開発が盛んに行われるようになってきた。このような電気自動車において車内空調を行う場合、従来の自動車の如きエンジン駆動のコンプレッサでは無く、自動車のバッテリー(若しくは、発電機)の直流電圧を使用する電動コンプレッサが使用される。そして、その場合はインバータによってバッテリーの直流電圧を疑似交流電圧に変換し、電動コンプレッサのモータに印加して駆動すると共に、例えばPWM(パルス幅変調)デューティーを制御してモータの回転数を制御することになる。
一方、自動車のバッテリーの直流電圧は、家庭用商用電源に比べて変動が非常に大きい。即ち、商用電源の電圧変動は公称電圧のプラスマイナス5%程度と非常に安定しているものの、電気自動車の直流電圧はプラスマイナス25%程の範囲で変動する。これは自動車が加速したときなどに走行用の主軸モータに大きな負荷電流が流れて直流電圧が低下し、逆に減速したときなどには回生電流により直流電圧が上昇するためである。
このような状況で電動コンプレッサが使用されると、電圧低下時には始動の際にモータの脱調を引き起こしたり、電圧上昇のときには過電流が流れてモータが停止するなどの問題が生じる。そこで、係る電動コンプレッサの始動時にはインバータからモータに印加されるPWMデューティーを補正するなどの対策が検討されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−32140号公報
ところで、前述の如き要因によってバッテリーの直流電圧が低下すると、PWMデューティーを100%近くに上昇させても設定回転数を維持できなくなって電動コンプレッサのモータの回転数は低下する。そして、その後に直流電圧が復帰すると、PWMデューティーが100%近くに上昇しているところで直流電圧が上昇するため、モータの回転数は急激に上昇し、電動コンプレッサの圧縮機構を破損したり、モータの回転数の急激な上昇による唸り音等の耳障りな音が発生する問題がある。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、直流電圧が低下した後に復帰した際に生じるモータの急激な回転数上昇による不都合を解消できるインバータ装置を提供するものである。
請求項1の発明のインバータ装置は、自動車の走行用主軸モータの電源であるバッテリー又は発電機からの直流電圧を疑似交流電圧に変換して自動車の車内空調用電動コンプレッサの駆動用モータを回転駆動するインバータ装置において、自動車内の空調条件により決定される車内空調用コントローラの要求に基づいて駆動用モータの設定回転数を計算する設定回転数計算手段と、設定回転数と駆動用モータの実際の回転数に基づいてこの駆動用モータに印加する疑似交流電圧のPWMデューティーを決定する印加電圧制御手段と、を備え、設定回転数計算手段は、設定回転数を所定の回転数変化速度条件に則って変化させると共に、PWMデューティーが所定値以上となった場合、設定回転数をその時点の駆動用モータの回転数に変更し、その後、PWMデューティーが所定値未満となった場合、設定回転数を前記車内空調用コントローラの要求に基づく設定回転数に変更することを特徴とする。
本発明によれば、直流電圧を疑似交流電圧に変換してモータを回転駆動するインバータ装置において、直流電圧が大きく低下してモータの回転数が低下した後、直流電圧が復帰した際にも、モータの回転数は急激に上昇することなく、所定の回転数変化速度条件に則して上昇するようになる。
これにより、電圧変動の大きい例えば自動車の走行用主軸モータの電源であるバッテリー又は発電機からの直流電圧を用いてインバータ装置により電動コンプレッサの駆動用モータを回転駆動する際などに、当該コンプレッサが破損する等の不都合を未然に回避し、モータの回転数の急激な上昇による唸り音等の耳障りな音の低減も図ることができるようになるものである。
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1は本発明を適用した実施例の電気自動車の電気回路の概略ブロック図である。この図において、1は電気自動車のバッテリー(高電圧系:DC300V)であり、このバッテリー1は図示しない発電機により充電される。そして、このバッテリー1の直流電圧は、電気自動車の主軸インバータ2に入力される。この主軸インバータ2は汎用マイクロコンピュータと6個のスイッチング素子等から構成され、バッテリー1の直流電圧を可変電圧の矩形パルス列状の三相疑似交流電圧に変換するものであり、この主軸インバータ2から出力された疑似交流電圧が走行用の主軸モータ3に印加されて電気自動車は走行する。
4は本発明のインバータ装置としてのエアコンインバータであり、このエアコンインバータ4にもバッテリー1の直流電圧が入力される。このエアコンインバータ4も汎用のマイクロコンピュータと6個のスイッチング素子等から構成され、各スイッチング素子のON−OFFタイミングを制御することで、バッテリー1の直流電圧を可変電圧の矩形パルス列状の三相疑似交流電圧に変換する。そして、このエアコンインバータ4から出力された三相疑似交流電圧が電動コンプレッサ駆動用のモータ6に印加され、コンプレッサを駆動する。
尚、このコンプレッサは電気自動車の室内空調を行うカーエアコンの冷媒回路を構成する冷媒圧縮用の電動コンプレッサである。また、上記バッテリー1の変わりに発電機から直接各インバータ2、4に直流電圧を入力する方式としてもよい。
一方、7は前記カーエアコンのコントローラであるエアコンコントローラである。エアコンコントローラ7は汎用のマイクロコンピュータ等により構成され、このエアコンコントローラ7に車内の設定温度や吹出温度(吹出空気の温度)・車内温度・日射量等の空調条件(データ)が入力される。エアコンコントローラ7はこれらの空調条件に基づき、車内温度を設定温度に調整するために冷媒回路の膨張弁8やエアコンのブロアファン・ラジエターファンなどの送風機9、冷気と暖気のエアミックスドア11等を制御すると共に、コンプレッサ駆動用のモータ6の要求回転数(空調条件から計算したコンプレッサ駆動用のモータ6の回転数(周波数))を計算してエアコンインバータ4に出力する(実施例では例えば1秒間隔で出力される)。
図2は前記エアコンインバータ4の前記マイクロコンピュータの制御上の機能ブロック図を示している。この図において、12は設定回転数を計算する設定回転数計算手段であり、エアコンコントローラ7から入力した要求回転数に基づき、制限運転条件や周波数変化速度条件に則ってコンプレッサ駆動用のモータ6の設定回転数を計算する。そのため、この設定回転数計算手段には、更にコンプレッサの吐出冷媒温度やモータ6への通電電流値(過電流等)などのデータが入力されている。
ここで、前述の如くエアコンコントローラ7においては車内の空調条件に基づいて要求回転数が計算されるが、実際にはモータ6の過電流や吐出冷媒温度の保護等のために制限運転条件を課する必要がある。また、モータ6の回転数が急激に変化(特に上昇時)するとコンプレッサの圧縮機構を破損することになるので、この回転数の変化速度にも条件(回転数変化速度条件)を課す必要がある。
設定回転数計算手段12では、エアコンコントローラ7からの要求回転数を基礎とし、上記の如き各種条件をクリアするようにコンプレッサ駆動用のモータ6の設定回転数が計算される。例えば、要求回転数が高い場合にも、コンプレッサの吐出冷媒温度が高い場合には設定回転数は要求回転数よりも低い値となる。また、回転数変化速度条件は実施例では2Hz/sec(1Hz/sec乃至5Hz/secの範囲で設定すると良い。)とされており、例えば要求回転数が1秒間に6Hz上昇する場合には、設定回転数は1秒間に2Hzの上昇に抑えられることになる。
次に、13は印加電圧制御手段としてのPID演算手段であり、設定回転数計算手段12で計算された上記設定回転数と、コンプレッサ駆動用のモータ6の実際の回転数、即ち、実回転数に基づいてモータ6に印加する三相疑似交流電圧のPWMデューティーを算出する。即ち、PID演算手段13は、設定回転数と実回転数との偏差eに基づき、比例(P)・積分(I)・微分(D)演算を行い、この偏差eを縮小する方向でモータ6に印加される矩形パルスの幅(PWMデューティー)及び電圧(トルク指令)を決定するものである。
以上の構成で、次に図3のフローチャートを参照しながら主にエアコンインバータ4の動作を説明する。図3はエアコンインバータ4の設定回転数計算手段12におけるコンプレッサ駆動用のモータ6の設定回転数の計算プログラムを示している。図3のステップS1で設定回転数計算手段12はモータ6に印加される三相疑似交流電圧のPWMデューティーを常時監視しており、このPWMデューティーがα以上となっているか否か判断する。このαは実施例では90%(α=90%乃至100%の範囲、実際には頻繁な動作を回避するために100%では無く、100%に近い値に設定すると良い。)である。
ステップS1でPWMデューティーがα未満の場合、設定回転数計算手段12はステップS2に進んで前述の如き制限運転条件及び回転数変化速度条件等により、エアコンコントローラ7からの要求回転数から設定回転数を計算する。PID演算手段13は係る設定回転数と実回転数に基づき、PID演算を実行してモータ6に印加される三相疑似交流電圧のPWMデューティーとトルクを指令する。
ここで、自動車のアクセルが踏まれる等の理由により主軸モータ3に流れる負荷電流が増大すると、バッテリー1の直流電圧は著しく低下する。バッテリー1の直流電圧が低下することでコンプレッサ駆動用のモータ6の実回転数が低下するため、回転数を上げるためにPID演算手段13はPWMデューティーを上昇させていく。そして、このPWMデューティーがα以上となった時点で設定回転数計算手段12はステップS1からステップS3に進み、その時点の実回転数を設定回転数とする。即ち、設定回転数を実回転数まで落とす。
その後、バッテリー1の直流電圧が復帰すると、モータ6の実回転数が上昇しようとするため、PID演算手段13はPWMデューティーを低下させていく。そして、このPWMデューティーがα未満まで低下した時点で、設定回転数計算手段12はステップS1からステップS2に進み、通常の制限運転条件と回転数変化速度条件等による要求回転数からの設定回転数の計算に復帰する。
このステップS2における計算では、1秒間隔でエアコンコントローラ7から出力されて来る要求回転数(バッテリー1の直流電圧の低下によるモータ6の回転数低下によって車内温度は上昇しているため、要求回転数は上がっている。)に基づき、前述の2Hz/secと云う回転数変化速度条件に則って設定回転数は上昇されていくことになるので、バッテリー1の直流電圧の復帰後に従来の如くモータ6の回転数が急激に上昇する不都合が防止される。
尚、実施例ではカーエアコンの電動コンプレッサ駆動用のモータに本発明のインバータ装置を適用したが、それに限らず、インバータにてモータを駆動する各種機器に本発明は有効である。
本発明を適用した電気自動車の電気回路の概略ブロック図である。 図1のエアコンインバータ(インバータ装置)のマイクロコンピュータの制御上の機能ブロック図である。 エアコンインバータの設定回転数計算手段のプログラムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 バッテリー
2 主軸インバータ
3 主軸モータ
4 エアコンインバータ(インバータ装置)
6 コンプレッサ駆動用のモータ
7 エアコンコントローラ
8 膨張弁
12 設定回転数計算手段
13 PID演算手段

Claims (1)

  1. 自動車の走行用主軸モータの電源であるバッテリー又は発電機からの直流電圧を疑似交流電圧に変換して前記自動車の車内空調用電動コンプレッサの駆動用モータを回転駆動するインバータ装置において、
    前記自動車内の空調条件により決定される車内空調用コントローラの要求に基づいて前記駆動用モータの設定回転数を計算する設定回転数計算手段と、
    前記設定回転数と前記駆動用モータの実際の回転数に基づいてこの駆動用モータに印加する前記疑似交流電圧のPWMデューティーを決定する印加電圧制御手段と、を備え、
    前記設定回転数計算手段は、前記設定回転数を所定の回転数変化速度条件に則って変化させると共に、前記PWMデューティーが所定値以上となった場合、前記設定回転数をその時点の前記駆動用モータの回転数に変更し、その後、前記PWMデューティーが所定値未満となった場合、前記設定回転数を前記車内空調用コントローラの要求に基づく設定回転数に変更することを特徴とするインバータ装置。
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