JP4229081B2 - 伝送方式変換装置 - Google Patents

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本発明は、伝送方式変換装置に関するものである。
交通管制システムは、交通管制センターの中央装置と、路側に設置される各種端末装置とを有して構成されており、中央装置は、通信回線を介して端末装置との間で通信を行うものである。
交通管制システムにおいて、路側に設置される端末装置としては、車載機との双方向通信を行う光ビーコン(車両感知器としての機能もある)、交通流データ計測端末装置、車両感知器、交差点の交通信号を制御する交通信号制御機、交通情報を提供する交通情報板などがある。
また、交通管制センターは、一般に都市単位で一つ設置されるものであり、この交通管制センターでは、路側に設置された各種センサー(車両感知器など)から交通量・交通状態、所要時間などの情報を収集し、コンピュータで分析を行う。
交通管制センターに設置された中央装置は、分析された結果から、最適な信号制御パラメータを決定し、各交差点の交通信号制御機に対する系統的な制御を行ったり、交通情報板を用いた交通情報の提供を行う。
上記のような交通管制システムは、例えば、下記特許文献1に記載されている。
ここで、前記中央装置と各端末間のデータを伝送する通信方式は、社団法人新交通管理システム協会によって定められており、現在のところ、いわゆるU形伝送方式と呼ばれるLAPB手順を用いたシリアル通信が多く採用されている。
図24に示すように、U形伝送方式では、U形中央装置100とU形端末装置101との間を繋ぐ通信回線102として、中央装置100から端末装置101ごとに1本ずつ引き込んだ専用線を設ける必要がある。すなわち、一つの中央装置100に対して端末装置101の数に応じた多くの回線が必要とされる。
一方、近年、いわゆるUD形伝送方式と呼ばれる、IP技術を取り入れた新しい伝送方式が確立し、このUD形伝送方式では、プロトコルスタックにおける第3層(ネットワーク層)でデータを振り分けるルーティングができるようになった。
特開2001−23080号公報
UD形伝送方式は、従来のU形伝送方式に比べて、高度な制御が可能であるとともに、IP技術を用いた市販機器を利用してネットワークを構築できるため安価にシステムを構成できるというメリットがある。
したがって、今後のシステムの発展性を考慮すれば、U形伝送方式の装置を、新伝送方式であるUD伝送方式の装置に変更することが望まれる。
ところが、既設のU形伝送方式の端末装置は、数多く存在するため、これらの既設端末装置を全て更新するには、多大な費用がかかり、新伝送方式への変更を阻害している。
このため、新伝送方式の装置と既設のU形端末装置が併存しているのが実情である。この場合、図25に示すように、システムの管理下の端末装置として、新しいUD形伝送方式の端末装置111だけでなく、既設のU形伝送方式の端末装置101が存在することになる。
システム管理下の端末装置として両方式の端末装置101,111が混在する場合、U形伝送方式とUD形伝送方式は全く異なる規格によって規定されていることから通信手順はもちろん伝送されるデータも異なるため、中央装置を共用できず、UD形伝送方式を取り入れたシステムでは、UD形中央装置110だけでなく、U形端末装置101を制御するためにU形の中央装置100も必要となる。
この結果、交通管制システムとしては、U形端末装置101をU形中央装置100で制御する系統と、UD形端末装置111をUD形中央装置110で制御する系統の2系統に分けて制御する必要があり、2つの中央装置100,110が必要となって、システム開発費、運用・保守費が高くなる。
以上のように、現状では、全ての装置を新伝送方式に対応したものに変更しようとするとコスト高であり、一部の装置を新伝送方式に対応したものに変更しようとしてもコスト高であり、コストを抑えて新伝送方式に移行することが困難な状況にある。
そこで、本発明は、交通管制システムにおいて、異なる伝送方式の装置の混在を許容可能とすることを目的とする。
本発明は、UD形伝送方式で対端末装置の通信を行う中央装置と、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない伝送方式で対中央装置の通信を行うとともに路上に設置されている複数の端末装置と、の間の通信回線上であって、中央装置との間の距離よりも端末装置との間の距離が短距離となる端末装置近傍の路上に設けられ、複数の端末装置に対して、それぞれ別の通信回線によって接続され、かつ、中央装置に対しては、1本の通信回線によって接続されている伝送方式変換装置であって、前記複数の端末装置との通信用に、前記端末装置それぞれに付与されたUD形アドレスを含むUD形伝送方式のメッセージを、前記1本の通信回線を介して、前記中央装置から受け取る第1受信部と、前記第1受信部によって受信したUD形伝送方式のメッセージを、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージに変換する第1変換部と、前記UD形伝送方式のメッセージに含まれるUD形アドレスに基づいて、複数の端末装置に接続された複数の通信回線の中から、送信先である端末装置との間の通信回線を選択し、選択された通信回線を介して、前記第1変換部によって変換された、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージを、送信先である前記端末装置へ送信する第1送信部と、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージを、前記端末装置に接続された通信回線を介して、前記端末装置から受け取る第2受信部と、前記第2受信部によって受信した、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージを、UD形伝送方式のメッセージに変換する第2変換部と、前記第2変換部によって変換されたUD形伝送方式のメッセージに当該メッセージを送信した端末装置との通信用に付与されたUD形アドレスを付加して、前記1本の通信回線を介して、前記中央装置へ送信する第2送信部と、を備えていることを特徴とする交通管制システムにおける伝送方式変換装置である。
本発明に係る伝送方式変換装置を交通管制システムにおける中央装置と端末装置との間に介在させると、UD形伝送方式に対応したメッセージは、変換装置を経由することで、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない伝送方式のメッセージに変換される。したがって、UD形伝送方式で通信を行う中央装置からみると、実際はOSI参照モデルの第3層にIPを採用しない伝送方式で通信を行う端末装置と通信していても、UD形の装置同士の場合と同様の通信が可能である。
したがって、交通管制システム内に、異なる伝送方式に対応した中央装置及び端末装置が混在していても、それらの間の通信が可能となる。
なお、端末装置から中央装置へのメッセージについても同様に、受信、変換、送信を行うことができる。
前記端末装置の前記伝送方式は、U形伝送方式又はM形伝送方式であるのが好ましい。
なお、前記UD形伝送方式とOSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式は、送信されるメッセージの通信手順に関する部分及びアプリケーションによって使用されるアプリケーションデータの双方が両伝送方式間で異なるものであり、前記変換手段は、前記通信手順に関する部分及び前記アプリケーションデータを両伝送方式間で変換する機能を有しているのが好ましい。この場合、U形伝送方式とUD形伝送方式の如く、送信されるメッセージの通信手順に関する部分及びアプリケーションデータの双方が両伝送方式間で異なっていても、変換手段はこれらの相違を変換できるため、中央装置と端末装置との間の通信が可能となる。
前記第2受信部は、複数の端末装置からのメッセージ受信が行えるように制御されるのが好ましい。この場合、第2受信部が、複数の端末装置からのメッセージ受信を行えるため、本発明の伝送方式変換装置に複数の端末装置を接続することができ、ネットワークの接続構造を簡素にすることができる。
前記第1送信部は、複数の端末装置へのメッセージ送信が行えるように制御されるのが好ましい。この場合、第1送信部が、複数の端末装置へのメッセージ送信を行えるため、本発明の伝送方式変換装置に複数の端末装置を接続することができ、ネットワークの接続構造を簡素にすることができる。
前記第1及び第2変換部は、通信手順に関する情報を、ルーティング可能なUD形伝送方式とOSI参照モデルの第3層にIPを採用しない(ルーティング不能な伝送方式の間で変換することにより、ルーティング可能な通信方式に対応した装置とルーティング不能な伝送方式に対応した装置との間の通信においてもルーティングを可能とするのが好ましい。この場合、交通管制システムに、U形伝送方式のようにルーティング不能な伝送方式に対応した装置が含まれていても、ルーティング不能な伝送方式のメッセージが変換装置のルーティング技術によって経路選択されてメッセージの集配信が行われるため、ルーティング可能なUD形伝送方式に対応した装置だけで構成されているシステムと同様に、自由度・発展度の高いシステムを構築することができる。
UD形伝送方式におけるメッセージタイプ及びメッセージIDと、U形伝送方式における端末種別及び情報種別と、の対応を記憶した変換テーブルを有し、
前記第1変換部及び第2変換部は、前記変換テーブルを参照することによって、メッセージを変換するのが好ましい。
交通管制システムの場合、伝送方式の違いによってアプリケーションが使用するデータの部分が異なるといっても、交通管制システムにおける制御内容は共通していることから互いの対応関係が比較的高い。これを利用して、両伝送方式間の対応を示すテーブルを用意しておくことで、簡単に変換することができる。
前記中央装置からUD形伝送方式メッセージを受信すると、当該メッセージに対する受信応答を、前記端末装置からの受信応答を待つことなく、前記中央装置に送信することが好ましい。異なる伝送方式間では、受信応答の送り方が異なる場合があるため、送信先からの受信応答を待つのでは、確実に受信応答が帰ってくるとは限らない。そこで、上記のように、受信応答を、本発明の変換装置からメッセージを発信した中央装置へ直接送信することで、中央装置は確実に受信応答を得ることができる。
なお、端末装置からメッセージを受信した場合にも、変換装置は、同様に受信応答を発信することができる。
前記第1受信部が、UD形伝送方式におけるメッセージのうち、U形伝送方式において対応するメッセージが存在しない非対応メッセージを受信すると、第1変換部によるメッセージの変換、及び第1送信部によるU形伝送方式のメッセージの送信を行わないように構成されているのが好ましい。
また、前記第2受信部が、U形伝送方式におけるメッセージのうち、UD形伝送方式において対応するメッセージが存在しない非対応メッセージを受信すると、前記第2変換部によるメッセージの変換、及び前記第2送信部によるUD形伝送方式のメッセージの送信を行わないように構成されているのが好ましい。
異なる伝送方式間では、メッセージが完全に1対1に対応せず、UD形伝送方式のアプリケーションデータに対応するU形伝送方式のアプリケーションデータが存在しない場合もある。このような場合には、受信したメッセージを端末装置へ送信しないことで対応できる。
なお、U形伝送方式のメッセージを受信した場合に、U形伝送方式のアプリケーションデータに対応するUD形伝送方式のアプリケーションデータが存在しない場合にも、同様にメッセージ変換及び中央装置へのメッセージを送信しないことで対応できる。
また、送信先へメッセージを送信しない場合には、変換装置は、適宜、送信元へのメッセージを生成して、送信元へ送信してもよい。
受信したメッセージが同一の伝送方式に対応した装置へ送信するメッセージである場合には、メッセージ変換を行わずに通信相手の装置へメッセージを送信するのが好ましい。この場合、変換装置を経由して、伝送方式の異なる装置間の通信だけでなく、同一伝送方式に対応した装置間も行えるため、中央装置又端末装置は、通信相手が同じ伝送方式の装置であっても異なる伝送方式の装置であってもそれらの違いを区別せずに、通信可能であり、通信の自由度が高くなる
他の観点からみた本発明は、交通管制システムを構成する装置として第1の伝送方式で通信を行う第1装置と第2の伝送方式で通信を行う第2装置とが混在する交通管制システム内で、第1伝送方式と第2伝送方式の変換を行うために、コンピュータに、第1伝送方式のメッセージを前記第1装置から受信するステップ、受信した前記第1伝送方式のメッセージを前記第2伝送方式のメッセージに変換するステップ、変換して得られた前記第2伝送方式のメッセージを前記第2装置へ送信するステップ、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
さらに他の観点からみた本発明は、中央装置及び当該中央装置との間でデータ通信を行う複数の端末装置を備えた交通管制システムであって、前記中央装置は、ルーティング可能な伝送方式に対応したものであり、前記複数の端末装置には、ルーティング不能な他の伝送方式に対応したものが含まれ、中央装置と前記複数の端末装置との間には、一方の伝送形式のメッセージを他方の伝送方式のメッセージに変換する変換装置が設けられ、前記中央装置と、前記複数の端末装置との間の通信は、前記変換装置を介して行われることを特徴とする交通管制システムである。
この交通管制システムによれば、UD形伝送方式のようにルーティング可能な伝送方式に対応した中央装置を持つ交通管制システム内に、ルーティング不能な伝送方式に対応した端末装置を含めることができ、中央装置からみると、ルーティング不能な伝送方式に対応した装置も、フーティング可能な伝送方式に対応した装置と同様に制御することができる。
前記変換装置には、ルーティング不能な前記他の伝送方式に対応した端末装置が複数接続され、前記中央装置と複数の各端末装置との間の各通信を制御可能であるのが好ましい。ルーティング不能な他の伝送方式に対応した端末装置と中央装置を接続するには、端末装置の数に応じた数の通信回線が必要であるが、上記構成の場合、前記変換装置には、前記他の伝送方式に対応した端末装置が複数接続されていてもルーティング技術によって、端末装置の数に応じた通信回線がなくとも少ない回線数で複数の端末と中央装置との間の通信が行える。
前記伝送方式変換装置は、交通管制システムを構成する他の機器とは別個の装置として構成されていてもよいし、中央装置との間でデータ通信可能な交通信号制御機などの交通管制システム用端末装置に伝送方式変換装置の機能を組み込んで、伝送方式変換装置(伝送方式変換機能)を備えた端末装置として構成されていてもよい。
端末装置(例えば、交通信号制御機)に、伝送方式変換機能を備えることで、伝送方式変換装置を端末装置とは別に設置する必要がなくなり、装置の設置作業負担を軽減することができる。
そして、中央装置及び当該中央装置との間でデータ通信を行う複数の端末装置を備えた交通管制システムにおいては、前記複数の端末装置に、伝送方式変換機能付の端末装置を含め、この伝送方式変換機能付の端末装置を介して、他の端末装置と前記中央装置との間の通信が行われるようにするのが好ましい。
前記伝送方式変換装置は、路上に設置されるものであってもよいし、交通管制センターに設置されるものであってもよい。
そして、交通センターに設置された中央装置と、路上に設置された端末装置との間でデータ通信を行う交通管制システムにおいては、路上又は交通管制センターに設置された伝送方式変換装置を介して、前記中央装置と前記端末装置との間の通信を行うのが好ましい。
本発明によれば、異なる伝送方式間でメッセージが変換されるため、交通管制システム内に、異なる伝送方式の装置が混在していても通信可能である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、交通管制システムを示しており、この交通管制システムは、交通管制センターに設置された中央装置1と、中央装置1と通信回線5を介して接続された伝送方式変換装置2と、交差点に設置された交通信号制御機や車両感知器などの各種端末装置3−1,3−2,3−3,3−4(以下、各端末装置を区別せずに呼ぶ場合には「端末装置3」という)とを備えており、中央装置1と端末装置3との間で通信を行うことにより、交通管制システムが運用される。
この交通管制システムの中央装置1は、いわゆるUD形伝送方式を制御できるもの(UD形中央装置)であり、端末装置3は、いわゆるU形伝送方式に対応したもの(U形端末装置)である。
このシステム構成は、例えば、U形伝送方式を制御するU形中央装置にU形端末装置3を接続して構成されていた交通管制システムが存在していた場合に、U形中央装置をUD形中央装置1にリプレースして、UD形中央装置1によって既設のUD形端末装置3を制御して運用する場合のものである。
このシステムにおける伝送方式変換装置2は、異なる伝送方式によって通信が行われる装置1,3間でメッセージの変換を行って装置1,3間の通信を可能とする。
変換装置2は、交通管制センターに設置された中央装置1と、交差点などに設置される交通信号機の制御機などの端末装置3との間の通信路5,6上のいずれかの位置に設置されるが、好ましくは、変換装置2は、端末装置3の近傍(路上)に設置される。
そして、中央装置1と変換装置2との間は、「帯域品目3.4kHzのアナログ専用回線」などの専用線5によって通信が行われ、中央装置1に接続される通信回線は1本あれば足りる。
さらに、変換装置2では、端末装置3用の複数の通信回線を引き込むことができ、変換装置2には複数の端末装置3を接続することができる。変換装置2と端末装置3との間は、専用回線が好ましいが、近距離の場合は、端末装置3ごとに延びる自営線6を介して通信を行っても良い。
このように、端末装置2には、複数のU形端末装置3が接続されて、当該変換装置2において集約されるため、中央装置1と接続する通信回線は、端末数よりも少ない通信回線数(1本)でも足りる。
また、変換装置2は、端末装置3の近傍に設置され、変換装置2−端末装置3間は比較的短距離であることから、複数の通信回線が複数本あっても、さほどコストアップしない。一方、比較的長距離である中央装置1−端末装置3を少ない回線数で運用できるため、回線維持・運用費を低減することができる。
図2は、U形伝送方式とUD形伝送方式のOSI参照モデルにおけるプロトコルレイヤ(物理層以外)の比較を示している。U形伝送方式では、OSI参照モデルのネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の機能をまとめてアプリケーション(装置1,3)として定義される。
一方、UD形伝送方式では、一般のUDP/IPシステムと同様に、OSI参照モデルのセッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の機能をまとめてアプリケーション(装置1,3)として定義される。
両伝送方式を比較すると、下層レイヤからプロトコルが異なっており、メッセージの変換を行うには、まず、データリンク層の変換を行い、ネットワーク層以上のヘッダ情報を解釈し、それに適応したヘッダ情報を生成する必要がある。
ここで、いわゆるU形伝送方式やUD形伝送方式などの交通管制システムのための通信規格は、社団法人新交通管理システム協会によって定められている。
図3は、U形伝送方式を構成する規格群を示しており、ここでいうU形伝送方式は、物理層及びデータリンク層の規格としての“U形インタフェース規格”、上位層の規格としての“U形通信アプリケーション共通規格”、“U形交通信号制御機U形通信アプリケーション規格”などの「U形伝送方式において使用される装置ごとのエンドアプリケーション規格」(メッセージ規格)から構成されている。なお、「U形伝送方式において使用される装置ごとのエンドアプリケーション規格」は、規格の名称ではなく、これに相当する規格は、端末装置の種類に応じて多数設けられており、これら多数の規格を便宜的に総称したものである。
また、図4は、UD形伝送方式を構成する規格群を示しており、ここでいうUD形伝送方式は、物理層及びデータリンク層の規格としての“UD形インタフェース規格”及び“S9形インタフェース規格”、ネットワーク層及びトランスポート層の規格としての“UD形トランスポート規格”、上位層の規格としての“DATEX−ASN通信アプリケーション規格”、“UD形符号化規格”、“U/UC形交通信号制御機DATEX−ASNメッセージ規格”などの「UD形伝送方式において使用される装置ごとのエンドアプリケーション規格」(メッセージ規格)から構成されている。なお、なお、「UD形伝送方式において使用される装置ごとのエンドアプリケーション規格」は、規格の名称ではなく、これに相当する規格は、端末装置の種類に応じて多数設けられており、これら多数の規格を便宜的に総称したものである。
U形伝送方式では、通信プロトコル(通信手順)としてLAPB手順+U形インタフェース規格のプロトコルを使用し、その電文(メッセージ)のフレーム(伝送フレーム)の基本構成は、図5に示すようなものである。図示のフレームは、通信手順に関する部分としてHDLCヘッダ及びトレーラーを備え、HDLCヘッダとトレーラーの間に、U形伝送方式におけるアプリケーションが使用するデータ(アプリケーションデータ;情報部(I))を備えている。
なお、図示のフレームは、情報部(I)を持つ情報フレームであるが、フレームとしては、伝送する情報部(I)を持たない監視フレームなども存在する。
図5に示すメッセージ(情報フレーム)は、HDLCヘッダとして、フレームの開始を認識するためのフラグシーケンス(F)、送信宛先を示すアドレス(A)、伝送制御のための制御部(C)を備えている。また、トレーラーとして、誤り制御のためのフレームチェックシーケンス(FCS)とフレームの終了を認識するためのフラグシーケンス(F)を備えている。
アプリケーションデータ(情報部(I))は、図2に示すU形伝送方式におけるアプリケーション(中央装置又は端末装置)が、動作・制御のために使用するためのものであり、ヘッダ(I−H)と、アプリケーションデータ本体(I−B)とから構成されている。
アプリケーションデータ本体(I−B)には、交通信号機を制御するためのデータの内容や車両感知機で検出したデータの内容などの制御のためにU形中央装置やU形端末装置で実際に使用されるデータが含まれている。
アプリケーションデータ(情報部(I))のヘッダ(I−H)は、図6に示すように構成されている。このヘッダ(I−H)には、あて先アドレスと発信元アドレスとが含まれ(図6の送信順2,3参照)、さらに端末種別と情報種別とが含まれている(図6の送信順7,8参照)。
前記あて先アドレスは、送信先の装置(U形中央装置又はU形端末装置)に割り当てられたアドレスを示すものであり、前記発信元アドレスは、発信元の装置(U形中央装置又はU形端末装置)に割り当てられたアドレスを示すものである。
また、前記端末種別は、端末装置の種類を示す情報であり、前記情報種別は、アプリケーションデータ本体の情報種別を示す情報である。これらの端末情報及び情報種別は、アプリケーションデータ本体(I−B)の種別に関する情報として使用される。
なお、ヘッダには、データ長(図6の送信順10参照)も含まれており、このデータ長は、アプリケーション情報部(I−A)のデータ長を示している。
UD形伝送方式では、通信プロトコル(通信手順)としてPPP,UDP/IPを使用し、その電文(メッセージ)のフレームの基本構成は、図7に示すようなものである。図示のフレーム(PPPフレーム)は、DATEX−ASN伝送の電文であるユーザ・データにUDPヘッダを付加したもの(UDPフレーム)に、IPヘッダを付加し(IPフレーム)、さらにPPPヘッダ(F,A,C,プロトコル)及びトレーラーを付加したものである。
UD形伝送方式のメッセージでは、ユーザ・データ(アプリケーションデータ)を除く部分が、通信手順に関する部分であり、具体的には、PPPヘッダ(F,A,C,プロトコル)及びトレーラー(以上が、PPPに関する部分)、IPヘッダ(IPに関する部分)、UDPヘッダ(UDPに関する部分)が通信手順に関する部分である。
なお、ここでのUDP/IPでのデータ伝送のイメージは、(DATEX−ASN伝送 on UDP/IP)であり、すなわち、DATEX−ASN伝送のデータ(アプリケーションデータ)をカプセル化してUDP/IPでパケット伝送するものである。
UD形伝送方式のDATEX−ASN伝送の電文であるユーザ・データは、図2に示すUD形伝送方式におけるアプリケーションが動作・制御のために使用するアプリケーションデータに相当する。
DATEX−ASN伝送データは、図8に示すデータ構成を持ち、このデータ構成においては、バージョン情報、データ部、CRCのデータ項目が設けられ、データ部は、さらに、認証情報、データパケット番号、プライオリティ、オプション情報,PDUといったデータ項目を持つ。ここで、PDUは、エンドアプリケーション間で交換されるメッセージであり、ASN.1で定義された図9に示されるような構造を持つ。図9の構造では、ASN.1表記によるメッセージ本体であるMessage Body(メッセージボディ)、メッセージが情報要求メッセージであるか情報配信メッセージであるかを示すMessage Type(メッセージタイプ)、メッセージのオブジェクト識別子であるIdなどを含んでいる。
ここで、図9のMessage Body(メッセージボディ)は、交通信号機を制御するためのデータの内容や車両感知機で検出したデータの内容などの制御のためにUD形中央又はUD形端末装置で実際に使用されるデータが含まれている。
また、前記メッセージタイプ及び前記Idは、メッセージ本体であるMessage Body(メッセージボディ)の種別に関する情報として使用される。
このように、UD形伝送メッセージは、データ構造が異なるものの、U形伝送メッセージと同様に、アプリケーションデータに、メッセージ本体及びメッセージ本体の種別に関する情報を含んでいる。
以上のように、U形伝送方式における通信プロトコル(通信手順)は、データリンク層(LAP−B)におけるものであり、UD形伝送方式における通信プロトコルは、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層(PPP,UDP/IP)におけるものであり、両者の通信プロトコルの規格も異なるものである。よって、U形とUD形とは送信されるメッセージの通信手順に関する部分は全く異なる。
また、配信されるメッセージの構成部分のうち、アプリケーションによって使用されるアプリケーションデータの部分も両伝送方式で規格が異なるため、U形伝送方式におけるアプリケーションデータ(図5参照)と、UD形伝送方式におけるアプリケーションデータ(図7参照)とでは、そのデータ構造も全く異なる(図6,図8,図9参照)。
ただし、アプリケーションデータのうち、両伝送方式で全く異なるのはアプリケーションデータ本体以外の部分であり、アプリケーションで実際に制御のために使用されるアプリケーションデータ本体(図5,図9)に関しては、多少異なる場合もあるが、ほぼ同一であり、高い共通性を有している。
さらに、UD形伝送方式では、OSI参照モデルにおける第3層のネットワーク層での通信経路選択(ルーティング)が行える。UD形伝送方式では、アプリケーションよりも下位のレイヤのプロトコルでルーティングできるため、アプリケーションに依存せず、交通管制システムの今後の発展性、拡張性の実現も期待できる。また、UD形伝送方式では、ルーティングが行えるため、中央装置と端末装置間の通信回線の数も端末の数に対応して要求されるわけではない。
一方、U形伝送方式では、アプリケーションよりも下位のレイヤはデータリンク層であり、データリンク層ではルーティングが行えない。したがって、通信機能を備えたU形端末装置1台ごとにU形中央装置からの通信回線を1本ずつ引き込む必要があり、U形中央装置と複数の端末装置間に多数の通信回線が必要なものである。
図1に戻り、この交通管制システムでは、中央装置1がU形伝送方式対応であるのに対して、端末装置3はUD形伝送方式対応であり、両伝送方式の装置1,3が混在している。したがって、中央装置1から送信される対端末装置3のメッセージは、UD形伝送方式のメッセージであり、中央装置1が受信可能なメッセージもUD形伝送方式メッセージである。
また、端末装置3から送信される対中央装置1のメッセージは、U形伝送方式のメッセージであり、端末装置3が受信可能なメッセージもU形伝送方式メッセージである。
前記伝送方式変換装置2は、通信手順及びアプリケーションデータが異なる両方式のメッセージを相互に変換してUD形装置(U形中央装置)1とU形装置(U形端末装置)3との間でのメッセージ交換を可能とするものである。図10に示すように、伝送方式変換装置2は、中央装置1と通信を行うための中央回線部21と、複数の端末装置3と通信を行うための端末回線部22とを備えている。
変換装置2は、さらに、中央装置1と端末装置3との間で配信されるメッセージの変換やその他の通信に関する制御を行う通信制御部23を備えている。
図11は、変換装置2における機能のうち、メッセージ変換機能(変換手段)に関するブロック図を示している。図示のように変換装置2は、U形伝送方式のメッセージの送受信を行う受信部201及び送信部202と、UD形伝送方式のメッセージの送受信を行う送信部203及び受信部204とを備えており、U形メッセージ受信部201で受信したU形伝送方式のメッセージ(端末装置3から中央装置1への送信メッセージ)は、U−UDメッセージ変換部205によってUD形伝送方式のメッセージに変換され、UD形メッセージ送信部203によって(中央装置1へ)送信される。また、UD形メッセージ受信部204で受信したUD形伝送方式のメッセージ(中央装置1から端末装置3への送信メッセージ)は、UD−Uメッセージ変換部206によってU形伝送方式のメッセージに変換され、U形メッセージ送信部202によって(端末装置3へ)送信される。
また、変換部(変換手段)によるメッセージの変換は、変換用ライブラリ207を参照することによって行われる(詳細は後述)。
図12に示すように、変換装置2がU形端末装置3から、LAPB手順+U形インタフェース規格のプロトコルでU形伝送メッセージを受信すると(ステップS11)、U形メッセージ受信部201からU形メッセージ送信部202へ受信通知がなされ、送信部202は、当該メッセージを発信した端末装置3に対して受信応答を送信する(ステップS12)。
U−UDメッセージ変換部205は、U形伝送メッセージの解析部205aを備えており(図11参照)、この解析部205によって、受信したU形伝送メッセージの解析を行う(ステップS13,S14)。具体的には、解析部205aは、U形伝送メッセージのHDLCヘッダ(図5参照)の識別を行う(ステップS13)。さらに、解析部205aは、U形伝送メッセージの情報部(I)のヘッダ(I−H)(図5参照)のデータ項目の中に含まれるあて先アドレス及び発信元アドレス(図6参照)からU形伝送メッセージの送信先・送信元の識別を行う(ステップS14a)。また、同ヘッダ(I−H)のデータ項目の中に含まれる情報種別・端末種別(図6参照)の識別を行い(ステップS14b)、さらに同ヘッダ(I−H)のデータ長(図6参照)の読取を行う(ステップS14c)。
続いて、ステップS14cで読みとった前記データ長に基づいて、受信したU形伝送メッセージからアプリケーションデータ本体(I−B)(図5参照)の取り出しが行われる(ステップS15)。ステップS15で取り出したU形アプリケーションデータ本体は、UD形アプリケーションデータ本体である図9のMessage Body(メッセージボディ)として用いられる。なお、U形伝送メッセージのアプリケーションデータ本体(I−B)とUD形伝送メッセージのMessage Bodyは、ほぼ共通しているため、そのまま流用することが可能であるが、両者が異なる場合には適宜変換される。
また、変換部205は、ステップS14bで識別した情報種別及び端末種別(データ本体種別情報)に基づき、変換用ライブラリ207のデータ本体種別情報変換テーブル207a(図11,図13参照)を参照して、受信したU形伝送メッセージの情報種別及び端末種別に対応するUD形伝送メッセージのメッセージタイプ及びId(データ本体種別情報)を作成する(ステップS16a:データ本体種別情報の作成処理)。
U,UD両伝送方式間では、アプリケーションの制御内容は比較的共通しているため、アプリケーションデータ本体の種別を示す情報である「U形伝送方式の情報種別及び端末種別」と「UD形伝送方式のメッセージタイプ及びId」とは、データ構造自体は異なるものの、図13に示すように、ほぼ対応のとれたものとなっている。したがって、この対応を規定したテーブル207a(図13参照)を用いることで簡単にデータ本体種別情報を両伝送方式間で変換することができる。
さらに、変換部205は、図8,9に示すデータ項目であって、上記処理で得られたMessage Body、メッセージタイプ、及びId以外のデータ項目を適宜自動生成し、各データを組み合わせてUD形アプリケーションデータ全体(DATEX−ASN伝送データ)を完成させる(ステップS16)。
そして、変換部205は、ステップS14aで識別したU形メッセージの送信先・送信元の情報(ステップS14a参照)に基づき、変換用ライブラリ207のアドレス変換テーブル207b(図11,図14参照)を参照して、U形伝送方式のアドレスに対応するUD形伝送方式のアドレスを作成する(ステップS17a)。
アドレス変換テーブル207bは、交通管制システム内の各装置(中央装置1,端末装置3)の各伝送方式におけるアドレスを規定したものである。図示のテーブル207b中、四角で囲んだアドレスは装置1,3の本来のアドレスである。例えば、中央装置1は、UD形であるから本来のアドレスはUD形アドレス(アドレスB1)であり、テーブル207bには中央装置のUD形アドレスに対応するU形アドレス(アドレスA1)が規定されている。
したがって、U形端末装置3からは、中央装置がU形であるものとして、U形アドレスを用いてメッセージを送信すれば、変換装置2によってUD形アドレスに変換される。
さらに、変換部205は、作成したアドレスと適宜自動生成した他の情報を加えて、UD形伝送方式の通信手順に関する部分であるUDPヘッダ、IPヘッダなどを作成する(ステップS17)。そして、ステップS13で識別したU形用のHDLCヘッダからUD形用のHDLCヘッダ(通常、U形用のHDLCヘッダとほぼ同じ)を作成する(ステップS18)。
以上のように作成されたUD形の各データは、図7に示すように結合される。すなわちUD形アプリケーションデータであるDATEX−ASN伝送データに、UDPヘッダが付加されてUDPフレームが形成され、UDPフレームにIPヘッダが付加されてIPフレームが形成され、IPフレームにPPPヘッダ、トレーラーが付加されてPPPフレームが形成される。
生成されたUD形伝送メッセージは、UD形伝送メッセージ送信部203から、PPP,UDP/IPのプロトコルでUD形中央装置1へ送信される(ステップS19)。このように、メッセージが、変換装置2を経由することでU形端末装置3からは中央装置1があたかもU形中央装置であるかのように、U形伝送メッセージを中央装置1へ送信でき、UD形中央装置1は、端末装置3があたかもUD形端末装置であるかのように、端末装置からUD形伝送メッセージを受信することができる。
U形端末装置3からみると、各端末装置3は、当該端末装置3に接続された通信回線6を用いてU形伝送方式で通信しているのであるが、実際には、変換装置2より先(中央装置1側)ではUD形伝送方式によって通信回線5が集約されている。
すなわち、変換装置2は、UDP/IPにより、U形のアプリケーションデータをIPパケット化することができるため、ネットワーク層においてパケットの集配信が自由自在となり、複数の端末装置3からのメッセージを少ない回線数(1本)で、中央装置1へ送信できるため、中央装置1−変換装置2間の回線数を集約できるのである。
図15に示すように、上記とは逆に変換装置2がUD形中央装置1からUD形伝送メッセージを受信すると(ステップS21)、UD形メッセージ受信部204からUD形メッセージ送信部203へ受信通知がなされ、送信部203は、当該メッセージを発信した中央装置1に対して受信応答を送信する(ステップS22)
その後は、図12に示す処理とは逆の処理によって、UD形伝送メッセージの解析、UD−U変換、U形伝送メッセージ生成が行われる(ステップS23〜S28)。生成されたU形伝送メッセージは、U形メッセージ送信部202から指定されたアドレスの端末装置3との間の回線6を介して当該端末装置3へ送信される。
この場合も、メッセージが変換装置2を経由しているため、UD形中央装置1からは、各端末装置3があたかもUD端末装置であるかのように、UD形伝送メッセージを各端末3へ送信できる。
すなわち、変換装置2は、UD形伝送メッセージに含まれるIPアドレスを利用して、U形端末装置3に対してルータ(IPルータ)の如く機能して、接続された複数のU形通信路6の中から、変換装置2から指定された送信先である端末装置3との間のU形通信路6を選択する制御を行うため、中央装置1からみると、ルーティングの行えないU形端末装置3に対して、UD形端末装置と同様のルーティングによる通信を実現できるのである。
図16は、中央装置1と端末装置3との間の通信の例を示しており、「(1)通常」のケースでは、中央装置1から端末装置3へ情報を要求するメッセージを送信し、端末装置3からは中央装置1へ要求された情報を載せたメッセージを送信(配信)する場合である。このケースでは、中央装置1から端末装置3へ向けて情報要求のUD形伝送メッセージが送信されると(1−1)、変換装置2においてU形伝送メッセージに変換され端末装置3へ送信される(1−2)。端末装置3では要求に応じた情報をアプリケーションデータ本体(情報部(I))として、中央装置1へ向けて情報配信のU形伝送メッセージを送信し(1−3)、変換装置2においてUD形伝送メッセージに変換され中央装置1へ送信される(1−3)。
図16の「(1)通常」の場合は、情報要求メッセージと情報配信メッセージともに、両伝送方式において対応するものが存在するケースを示しており、図12,図15に示す処理もこれを前提とするものである。
これに対して、図13のテーブル207aに示すように、両伝送方式で対応するメッセージ(データ本体種別)が存在しない場合もある。例えば、UD形伝送方式における情報要求メッセージ及び情報配信メッセージのうち、いくつかのメッセージは、U形伝送方式において対応するメッセージが存在しない。ここでは、他の伝送方式において対応するメッセージが存在しないメッセージを「非対応メッセージ」という。
このような通信例を図16の「(2)UD形のみ」に示しており、中央装置1から特定の端末装置へ向けてUD形の非対応メッセージである情報要求メッセージが送信されると(2−1)、変換装置2では、U形への変換や、端末装置3への送信を行わない。
すなわち、図17(a)に示すように、UD形メッセージにおけるデータ本体種別情報に対応するU形のデータ本体種別情報を求めるためにテーブル207aを参照したときに(ステップS31)、対応するU形データ本体種別情報がなければ、U形端末種別・情報種別の生成その他の変換処理(図15の処理)を行わず、端末装置3への送信処理(ステップS29)も行わない。
その代わりに、変換装置2は、要求された情報を自ら生成するとともに、中央装置1への配信用のUD形伝送メッセージ(情報配信メッセージ)を作成し、中央装置1へ送信する(2−2)。したがって、このような場合でも、中央装置1は要求した情報を得ることができる。
同様に、U形伝送方式にしか存在しないメッセージの場合を、図16の「(3)U形のみ」に示しており、この場合も、図17に示すように、変換装置2ではU形メッセージを受信(3−1)しても、UD形のメッセージタイプ・Idの作成(ステップS16a)などの図12に示す処理を行わず、変換装置2が自らU形端末装置3へのU形伝送メッセージ(配信メッセージ)を作成して端末装置3へ返信する(3−2)。したがって、このような場合でも、端末装置3は要求した情報を得ることができる。
図18は、交通管制システムの変形例を示している。図示の交通管制システムは、中央装置1については、既述の交通管制システムと同様に、UD形であるが、複数の端末装置の中に、UD形端末装置30−1,30−2と、U形端末装置3−1,3−2が混在している。
このシステム構成は、例えば、U形伝送方式を制御するU形中央装置にU形端末装置3を接続して構成されていた交通管制システムが存在していた場合に、U形中央装置をUD形中央装置1にリプレースし、さらに、既設のU形端末装置3の一部をUD形端末装置にリプレースして、中央装置1によって既設のU形端末装置3及び新設のUD形端末装置30の双方を制御して運用する場合のものである。
このシステムで用いられる変換装置2は、図10に示すものと同様に、中央回線部21、通信制御部23を備えているが、端末回線部としては、両方式の端末装置3,30を(ここではそれぞれ複数台)接続できるようにUD形の端末回線部22aと、U形の端末回線部22bとを備えている。
この変換装置2は、図18において矢印で示すように、UD形中央装置1とU形端末装置3との間の通信を可能とし、UD形中央装置1とUD形端末装置30との間の通信も可能とするものである。
UD形中央装置1とU形端末装置3との間の通信については既述の通り行われ、UD形中央装置1とUD形端末装置30との間の通信については、変換装置2ではメッセージを変換せずにそのまま相手先へ送信することによって行われる。すなわち、図20に示すように、変換装置2が、UD形装置(中央装置1又は端末装置30)からUD形伝送メッセージを受信すると(ステップS41)、メッセージの内容から送信先がUD形装置であるかU形装置であるか、すなわちUD形装置からUD形装置へのメッセージ(UD−UDメッセージ)であるか否かを判定する(ステップS41)。U形装置へのメッセージであれば既述のようにUD−Uメッセージ変換処理(ステップS43)を行い、生成したU形伝送メッセージを送信する(ステップS44)が、UD形装置へのメッセージであれば、変換の必要がないので変換せずにUD形装置へ送信する(ステップS45)。
このように、変換装置2では、UDP/IPにより、通信路を適宜選択できるため、U形端末装置3とUD形端末装置30を集約して中央装置1と通信を行うことができる。また、UD形中央装置1とUD形端末装置30との間の通信が可能であるのと同様に、変換装置2は、UD形端末装置30,30間の通信にも対応することができる。このUD形端末間通信により、例えば、UD端末装置として車両感知器と交通信号制御機とがあった場合に、車両感知器の検出信号を直接交通信号機に送信して中央装置1を経由しない制御を実現して、中央装置1の負荷を低減することができる。
図21は、交通管制システムのさらに他の変形例を示している。図示の交通管制システムは、中央装置1については、既述の交通管制システムと同様に、UD形であるが、複数の端末装置の中に、U形端末装置3と、UD形端末装置30だけでなく、いわゆるM形伝送方式で通信を行うM形端末装置35も含まれている。なお、M形伝送方式は、U形伝送方式と同様にルーティング不能な伝送方式である。
このシステムで用いられる変換装置2も、図10に示すものと同様に、中央回線部21、通信制御部23を備えているが、端末回線部としては、各方式の端末装置3,30,35(複数台でもよい)を接続できるようにU形の端末回線部と、UD形の端末回線部と、M形の端末回線部とを備えている。
変換装置2は、図18〜図20に示す変換装置2の機能を有している。さらに、この変換装置2は、メッセージのUD−U変換、U−UD変換だけでなく、メッセージのUD−M変換、M−UDを行う機能を有しており、UD形中央装置1とM形端末装置35との間の通信(メッセージ交換)が可能となっている。
この変換装置2においても、UDP/IPにより、通信路を適宜選択できるため、U形端末装置3、UD形端末装置30、及びM形端末装置35を集約して中央装置1と通信を行うことができる。
図22は、交通管制システムのさらに他の変形例を示している。この交通管制システムでは、図21の交通管制システムにおける伝送方式変換装置2に代えて、既述の伝送方式変換装置2と同等の機能を有する伝送方式変換機能付UD形端末装置30−1が設けられている。このUD形端末装置30−1は、例えば、交通信号制御機として構成されており、このUD形端末装置30−1に伝送方式変換機能を実現する処理装置等が備わっている。そして、交通管制システムを構成する他の端末装置3,30−2,35は、伝送方式変換機能付のUD形端末装置30−1を介して、UD形中央装置1と通信可能となっている。
図22のシステム構成によれば、端末装置とは別に伝送方式変換装置2を路上(道路近傍)に設置せずともよいため、省スペース、設置作業の省略が実現できる。
なお、伝送方式変換機能付の端末装置30−1は、UD形端末装置である必要はなく、U形端末装置など他の方式の端末装置であってもよい。また、伝送方式変換機能付の端末装置は、交通システム内に複数存在していてもよい。
図23は、交通管制システムのさらに他の変形例を示している。この交通管制システムでは、図21の交通管制システムにおける伝送方式変換装置2が路上(道路近傍)に設置されているのに対し、伝送方式変換装置40が交通管制センターに設置されている。また、図21の交通管制システムでは、中央装置1と伝送方式変換装置2とが遠距離であるため、専用線5によって通信を行うものであったが、図23のシステムでは、中央装置1と伝送方式変換装置40は近距離であるため、LANを介して通信を行い、伝送方式変換装置40と路上(道路近傍)の端末装置3,30,35とがそれぞれ専用線5を介して通信を行うように構成されている。各端末装置3,30,35と交通管制センターとの間の専用線5を十分確保できる場合には、図23に示すように、伝送方式変換装置40を交通管制センターに設置した方が、伝送方式変換装置40の保守点検が容易になって好ましい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。特に、本発明において変換の対象となる伝送方式は、U形、UD形、M形に限定されるものではなく、その他の既存の伝送方式や将来新たに制定される伝送方式も対象とすることができる。
交通管制システムのネットワーク構成図である。 U形伝送方式とUD形伝送方式のOSI参照モデルにおけるプロトコルレイヤである。 U形伝送方式の規格群を示す概念図である。 UD形伝送方式の規格群を示す概念図である。 U形伝送方式のメッセージのフレーム構成図である。 図5のヘッダ(I−H)のデータ構成図である。 UD形伝送方式のメッセージのフレーム構成図である。 DATEX−ASN伝送のデータ構成図である。 図8のPDUにおけるメッセージの定義である。 伝送方式変換装置のブロック図である。 伝送方式変換装置におけるメッセージ変換機能に関する機能ブロック図である。 U−UD変換の処理を示す図である。 データ本体種別情報変換テーブルである。 アドレス変換テーブルである。 UD−U変換の処理を示す図である。 中央装置と端末装置との間の情報要求・配信手順を示す図であり、(1)が通常の場合、(2)がUD形にのみに存在するデータの場合、(3)がU形のみに存在するデータの場合である。 両伝送方式間で対応するデータ本体種別情報(アプリケーションデータ)が存在しない場合の処理を示すフローチャートであり、(a)がUD−U変換の場合、(b)がU−UD変換の場合を示している。 交通管制システムの変形例を示すネットワーク構成図である。 図17の伝送方式変換装置のブロック図である。 図17の伝送方式変換装置において、UD形伝送メッセージを受信した場合の処理を示すフローチャートである。 交通管制システムの他の変形例を示すネットワーク構成図である。 交通管制システムの他の変形例を示すネットワーク構成図である。 交通管制システムの他の変形例を示すネットワーク構成図である。 U形伝送方式におけるネットワーク構成図である。 U形伝送方式とUD形伝送方式を混在させた場合のネットワーク構成図である。
符号の説明
1 UD形中央装置
2 伝送方式変換装置
3 U形端末装置
201 U形メッセージ受信部(受信手段)
202 U形メッセージ送信部(送信手段)
203 UD形メッセージ送信部(送信手段)
204 UD形メッセージ受信部(受信手段)
205 U−UDメッセージ変換部(変換手段)

Claims (6)

  1. UD形伝送方式で対端末装置の通信を行う中央装置と、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない伝送方式で対中央装置の通信を行うとともに路上に設置されている複数の端末装置と、の間の通信回線上であって、中央装置との間の距離よりも端末装置との間の距離が短距離となる端末装置近傍の路上に設けられ、複数の端末装置に対して、それぞれ別の通信回線によって接続され、かつ、中央装置に対しては、1本の通信回線によって接続されている伝送方式変換装置であって、
    前記複数の端末装置との通信用に、前記端末装置それぞれに付与されたUD形アドレスを含むUD形伝送方式のメッセージを、前記1本の通信回線を介して、前記中央装置から受け取る第1受信部と、
    前記第1受信部によって受信したUD形伝送方式のメッセージを、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージに変換する第1変換部と、
    前記UD形伝送方式のメッセージに含まれるUD形アドレスに基づいて、複数の端末装置に接続された複数の通信回線の中から、送信先である端末装置との間の通信回線を選択し、選択された通信回線を介して、前記第1変換部によって変換された、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージを、送信先である前記端末装置へ送信する第1送信部と、
    OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージを、前記端末装置に接続された通信回線を介して、前記端末装置から受け取る第2受信部と、
    前記第2受信部によって受信した、OSI参照モデルの第3層にIPを採用しない前記伝送方式のメッセージを、UD形伝送方式のメッセージに変換する第2変換部と、
    前記第2変換部によって変換されたUD形伝送方式のメッセージに当該メッセージを送信した端末装置との通信用に付与されたUD形アドレスを付加して、前記1本の通信回線を介して、前記中央装置へ送信する第2送信部と、
    を備えていることを特徴とする交通管制システムにおける伝送方式変換装置。
  2. 前記端末装置の前記伝送方式は、U形伝送方式である請求項1記載の伝送方式変換装置。
  3. 前記端末装置の前記伝送方式は、M形伝送方式である請求項1記載の伝送方式変換装置。
  4. UD形伝送方式におけるメッセージタイプ及びメッセージIDと、U形伝送方式における端末種別及び情報種別と、の対応を記憶した変換テーブルを有し、
    前記第1変換部及び第2変換部は、前記変換テーブルを参照することによって、メッセージを変換する請求項2記載の伝送方式変換装置。
  5. 前記第1受信部が、UD形伝送方式におけるメッセージのうち、U形伝送方式において対応するメッセージが存在しない非対応メッセージを受信すると、
    第1変換部によるメッセージの変換、及び第1送信部によるU形伝送方式のメッセージの送信を行わないように構成されている請求項2記載の伝送方式変換装置。
  6. 前記第2受信部が、U形伝送方式におけるメッセージのうち、UD形伝送方式において対応するメッセージが存在しない非対応メッセージを受信すると、
    前記第2変換部によるメッセージの変換、及び前記第2送信部によるUD形伝送方式のメッセージの送信を行わないように構成されている請求項2又は5記載の伝送方式変換装置。
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