JP4228685B2 - 情報検索端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検索用のキーワードを用いて文書情報等の検索を行う情報検索装置の情報検索端末に係わり、特に情報検索端末の周りから収集した情報からキーワードを抽出して情報検索装置に検索指示する情報検索端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報化社会にあって情報の重要性が改めて見なおされており、大量の情報を蓄えたデータベースから所望する情報を検索する技術が重要となってきている。従来では専門の検索技術を持ったサーチャが検索を行っていたが、インターネット等の普及により一般ユーザも情報検索装置に対して検索を行うことが当たり前になってきている。しかし一般ユーザにおいては、適切なキーワードを指定することが難しく、求める情報がなかなか見つからない、といった場合が多く見受けられる。このため、キーワードの指定を支援する手段として多くの従来技術が提案されている。それらの従来技術は、大きく以下の3つに分類される。
【0003】
(1)予め用意した同義語、類似語、関連語等の辞書を利用する方法。(例えば、特許文献1、2)
(2)検索ログやユーザのプロファイルを利用する方法。(例えば、特許文献3)
(3)最初に得られた検索結果を利用する方法。(例えば、特許文献4)
これらの技術は、ユーザが意識していないキーワードをユーザに提示し、検索用キーワードとして利用する点は同じであるが、提示するキーワードを抽出するリソースが異なっているため、これらの技術で得られる効果が異なる。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−28199公報(第2頁、図1)
【0005】
【特許文献2】
特開平6−309362公報(第2頁、図1)
【0006】
【特許文献3】
特開平6−314296公報(第2頁、図1)
【0007】
【特許文献4】
特開平10−232870公報(第1頁、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示したように、一般ユーザも情報検索が当たり前に行われるようになってきたが、指定したキーワードが適切でないと期待した検索結果が得られない、という場合が多く見受けられた。
従来技術として提案された同義語等の辞書を利用した方法では、体系化された辞書をリソースとするため常に安定したキーワードを提示できるが、同義語等の辞書が固定しているため別の検索意図を持つユーザに対しても同一のキーワードが提示されてしまう問題がある。
【0009】
検索ログを利用した方法では、ユーザ別に行動パターンを管理するため、異なるユーザには異なったキーワードを提示できる。しかしながら、あるユーザが普段とは異なった行動パターンで検索したいときでも普段の行動パターンと同様のキーワードが提示されてしまう、と言う問題がある。
また、ユーザのプロファイルを利用する方法では、ユーザのプロファイルに合わせたキーワードを提示できるが、プロファイルに登録した属性情報と別の検索意図を持つ場合にはプロファイルを更新する手間が掛かった。
【0010】
さらに、最初に得られた検索結果の文書を利用する方法では、得られた文書の違いにより異なったキーワードを提示できるが、ユーザは検索結果の文書を全て読み、それぞれの文書が所望する文書であるかを判定する必要があった。
本発明は上記の問題に鑑みて考案されたもので、検索者であるユーザの周り情報を利用することで検索意図に合わせたキーワードの提示ができることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の情報検索端末は以下のように構成される。
(1)第1の発明
第1の発明の原理を図1を用いて説明する。本発明の情報検索端末は、文字情報収集手段1、キーワード候補抽出手段2および検索指示手段3から構成する。
【0012】
文字情報収集手段1は、情報検索装置に検索情報を与える情報検索端末に付属する機器から周辺に存在する情報を収集し、収集した情報の中から文字情報を取得することを行う。情報検索端末に付属する機器とは、例えばディスプレイやマイクロフォン、CCDカメラなどであり、周辺の情報とは、例えばディスプレイ上の画面情報であったり、情報検索端末の近傍の音声情報や画像情報などである。
【0013】
キーワード候補抽出手段2は、文字情報収集手段1で取得された文字情報の中から、検索者によって入力された検索文字列に関連する単語を抽出し、抽出した単語をキーワード候補とするものである。
検索指示手段3は、キーワード候補抽出手段2で求めた単語と、検索者が入力した検索用文字列とを検索のためのキーワードとして、情報検索装置に送信して検索の指示を行うものである。
【0014】
第1の発明によれば、情報検索端末を操作する検索者の周りの情報を収集して、その中から検索者が意図する単語をピックアップしてキーワードとすることができる。このため、予め登録してある同義語辞書やプロファイルからキーワードを求める従来の方法と較べてキーワードが固定化されることがない。
(2)第2の発明
第2の発明は、文字情報収集手段1で収集される情報が、画面情報、音声情報および画像情報であり、これらの情報から文字情報を取得するものである。画面情報は情報検索端末上の表示装置の画面から得られた情報で、例えば情報検索端末で受信したメールが画面に表示されていればその表示している画面から文字情報を取得する。音声情報は情報検索端末近傍の音声(例えば、検索者と隣の人との会話など)をマイクロフォンで収集した情報である。この音声情報を既存の音声解析技術を行って文字情報を取得する。画像情報は、情報検索端末近傍の画像の情報で、例えば検索者がある資料を見ていたとすれば、その資料をCCDカメラなどで撮影した画像を記録した情報であり、この画像情報に対して文字認識技術により文字情報を取得する。
【0015】
キーワード候補抽出手段2および検索指示手段3は第1の発明と同様である。第2の発明によれば、メールやWebなど情報検索端末に表示中の画面や、検索者が情報検索端末の前で例えば他の人と表示中のWeb画面の内容について話した音声、あるいは検索者が見ている資料(例えばパンフレットなど)を撮影した画像からキーワード候補の単語を抽出することができる。
(3)第3の発明
第3の発明は、キーワード候補抽出手段2が、文字情報収集手段1で収集した文字情報の中から検索者によって入力された検索文字列と一致する文字列の位置を検出して、その検出した位置に対して例えば前後数十文字、あるいは前後数行など所定の値に従って抽出範囲を定める抽出範囲設定手段と、その範囲内における同一の単語についてその数をカウントし、所定の値以上の単語を求めることを行う。即ち、単語抽出範囲の中で同一単語が出現する度数を求め、ある度数以上の単語を得るものである。そして、得られた単語と検索者が入力した検索文字列とを検索のためのキーワードとして情報検索装置に指示を行うものである。
【0016】
第3の発明によれば、検索者が入力した検索文字列と高い関連性を持った用語として取得できる。即ち、質の高いキーワードを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して実施形態を説明する。
(実施形態その1)
実施形態その1は、情報検索端末の周りの情報として画面、音声、画像の各情報を収集し、それらの情報からキーワード候補を抽出するものである。
【0018】
図2(a)は、情報検索端末を含む全体の構成を示すもので、情報検索端末10はネットワーク20を介して情報検索装置30と接続している。ネットワーク20は、図示しない電子メールサーバやWebサイトと接続されている。
情報検索端末10は、例えばパーソナルコンピュータであって、CPU、メモリ、ハードディスク、各種インターフェースを備えるものである。そして、ディスプレイ50、カメラ60、マイクロフォン70、キーボード80を接続している。ディスプレイ50は、検索者の入力の表示や検索結果の出力の表示、電子メールやWebなどの画面表示を行う。カメラ60は例えばCCDカメラで、情報検索端末10の近傍を撮影し、画像情報として取り込む。マイクロフォン70は、情報検索端末10の近傍の音声を音声情報として取り込むものである。キーボード80は検索者が検索文字列の入力を行ったり、検索指示を情報検索装置30に行う。
【0019】
また、情報検索端末10の内部の構成は図2(b)に示すものであって、文字情報収集部11、抽出範囲設定部12、単語抽出部13および検索指示部14の処理部を有している。これらの処理部はプログラムであり、メモリ上でCPU制御により処理の実行が行われる。また、画面情報格納部101、画像情報格納部102、音声情報格納部103、文字情報格納部104およびストップワード・リスト格納部105の各格納部を有している。画面情報格納部101、画像情報格納部102、音声情報格納部103はそれぞれディスプレイ50、カメラ60、マイクロフォン70から取得した情報を格納するのもであり、物理的にはハードディスクに格納される。文字情報格納部104は画面情報、画像情報、音声情報の各情報から取得した文字情報を格納するものである。ストップワード・リスト格納部105は、一般的な名詞(例えば、「世界各国」など)をキーワード候補の単語から棄却するもので、予め棄却する単語が登録されている。
【0020】
情報検索端末10はこの他に図示しない音声情報を解析して文字情報を取り出す音声認識プログラム、画像情報を解析して文字情報を取り出す文字認識プログラム、文字情報を品詞毎の単語に切り出す形態素解析プログラムなどを備えている。また、図2(b)には、情報検索装置30から送信された検索結果を表示する機能については図に示していない。
【0021】
次に、文字情報収集部11、抽出範囲設定部12、単語抽出部13および検索指示部14の各処理の説明を行う。まず、文字情報収集部11は、ディスプレイ50、カメラ60およびマイクロフォン70からそれぞれ画面情報、画像情報、音声情報を収集し、画面情報格納部101、画像情報格納部102、音声情報格納部103に格納する。より具体的にこれらの情報を説明するために、例えば検索者があるWeb画面を表示しており、その内容に関連するパンフレットを見ながら隣席の人と情報検索端末10の前で話を行っている状況を想定する。情報検索端末10に例えば図3に示すように電子メールのウインドウが表示されている場合、このウインドウの情報が画面情報格納部101に格納される。カメラ60で撮像した画像情報には検索者が見ているパンフレットの画像もあり、例えば検索を行う時点から前の3分間に撮像された情報である。音声情報も画像情報と同様に検索を行う時点から前の3分間の音声を記録した情報である。画像情報も音声情報も所定の設定時間エンドレスにこれらの情報を記録しておけばよい。次に、各情報の格納部から、文字認識プログラムや音声認識プログラムを用いてそれぞれの情報から文字情報を取得し、文字情報格納部104に格納する。
【0022】
抽出範囲設定部12は、検索者がキーボード80から入力した検索文字列を受け取り、この検索文字列が文字情報格納部104に格納されている文字情報と一致する文字列の位置を求める。そして、その文字列の位置から例えば前後数十文字の範囲を単語抽出の範囲(単語抽出範囲)と定める。図4(a)は文字情報に対する単語抽出範囲の設定を示すもので、文字情報は図3の画面のウインドウ画面から取得したものである。検索者が検索文字列として「巨人」を入力したとき、文字情報から「巨人」の位置を見つけ、その位置から前後数十文字を単語抽出範囲と定めたことを示している。図4(a)では、一つの画面から取得した文字情報において、2カ所に「巨人」の文字列を検出し、単語抽出範囲はそれに伴って2カ所設定された状態を示している。文字情報格納部104に格納にされた他の画面情報や画像情報、音声情報から得られた文字情報に対しても同様に単語抽出範囲を設定する。
【0023】
単語抽出部13は、それぞれの単語抽出範囲の文字情報に対して形態素解析を行い、品詞に分解された単語の中から名詞のみを取り出す。取り出した単語について出現度数をカウントし、所定の出現度数を満たす単語をキーワード候補とする。図4(b)は、図4(a)の文字情報から得られたそれぞれの単語(名詞として取り出したもの)について出現度数を括弧内の数字で示している。他の画面や画像、音声の情報から得られた単語についても同一の単語については出現度数を合計した値とする。例えば、所定の出現度数が「2」と決められていれば、図4(b)では「2」以上となる「ビッグフット」、「雪山」および「伝説」がキーワード候補の単語となる。
【0024】
検索指示部14は、単語抽出部13で得られたキーワード候補の単語と検索者が入力した検索文字列をキーワードとして情報検索装置に検索の指示を行う。
次に、実施形態その1のフローを図5により説明する。まず、検索者からキーボード80を介して検索意図する文字列(検索文字列)を受け取る。続いて、ディスプレイ50上に表示されている画面情報、カメラ60から画像情報およびマイクロフォン70から音声情報を収集し、それぞれ画面情報格納部101、画像情報格納部102、音声情報格納部103に格納する。画像情報および音声情報は情報収集処理の直前の数分間(例えば、3分間)に記録された情報とする。各格納部の情報から文字認識プログラムや音声認識プログラムを用いて文字情報を取得し、文字情報格納部104に格納する。以上の処理は、図2(b)の文字情報収集部11で行われる。(S1〜S3)。
【0025】
文字情報格納部104の文字情報に対して検索者が入力した検索文字列と一致する文字列を見つけ、その位置を基準として前後に所定の文字数分(例えば、30文字前後)を単語抽出範囲として定める。検索文字列と一致した文字列が複数あれば、複数の単語抽出範囲が設定されることになる。この処理は、図2(b)の抽出範囲設定部12で行われる。(S4)。
【0026】
続いて、単語抽出範囲の文字情報に対して形態素解析を行い、その結果から品詞が名詞である単語を取り出す。通常、取り出した単語は同一の単語を含めて複数個がある単語群となる。この単語群に対し、ストップワード・リスト格納部105に登録してある単語を参照して、一致する単語があればキーワードとして適していないため単語群から棄却する。また、検索者が入力した検索文字列の単語も棄却する。棄却後の残った単語群に対して、同一の単語の個数をカウントし、単語とその個数を対応付けておく。即ち、単語抽出範囲における単語の種類と出現度数が求められたことになる。ここで、出現度数が所定の値以上(例えば「3」以上)の単語をキーワード候補とする。以上の処理は、図2(b)の単語抽出部13で行われる。(S5〜S8)。
【0027】
求めたキーワード候補の単語と、検索者が入力した検索文字列とを検索のためのキーワードとして情報検索装置30に検索指示を行う。情報検索装置30は、情報検索端末10からの指示に基づいて、文書DB40を検索し検索結果を情報検索端末10に通知し、ディスプレイ50上に検索結果を表示する。(S9〜S11)。
【0028】
本実施形態により、例えば検索者が入力した検索文字列が「巨人」であった場合、この「巨人」の単語と図4(b)のキーワード候補の出現度数が2以上の単語を用いて検索した場合、プロ野球の「巨人」ではなく「雪山に住む巨人」の情報が検出されることが期待できる。
本実施形態では画像情報と音声情報の収集を検索を行う時点から前の数分間の情報を用いているが、この情報を検索者に提示してその中から選ばせるようにしてもよい。また、同様にキーワード候補として求めた単語も検索者に提示し選択させるようにしてもよい。
【0029】
単語抽出範囲の設定では、文字数の他に行数や段落を用いてもよい。また、音声情報から文字情報を得るとき、音声のピッチの高低に着目し、その部分の単語をキーワード候補としてもよい。さらに、文字情報から単語を抽出するとき、係り受けなどの言語情報を用いたり、構造解析や話題認識技術などを用いてより重要そうな単語をキーワード候補としてもよい。
(実施形態その2)
実施形態その1では、情報検索端末10の周りの収集する情報を、画面、画像、音声として文字情報を取得し、それらの文字情報の中で検索文字列と一致する文字列を基に抽出範囲を定めてキーワード候補の抽出を行った。実施形態その2では、収集する情報を情報検索端末10の画面情報のみとし、画面から求めた文字情報に検索文字列と一致する文字列が存在しなくても、画面の属性情報をもとに単語抽出範囲を定めて、キーワード候補を抽出するものである。
【0030】
図6(a)は、情報検索端末を含む全体の構成を示すもので、情報検索端末10は実施形態その1と同様にネットワーク20を介して情報検索装置30と接続している。そして、情報検索端末10には、ディスプレイ50とキーボード80が接続されている。ディスプレイ50とキーボード80の役割は実施形態その1と同様である。
【0031】
情報検索端末10の内部の構成は、図6(b)に示すとおりで、文字情報収集部11、抽出範囲設定部12、単語抽出部13および検索指示部14の各処理部と画面情報格納部101、文字/属性情報格納部106およびストップワード・リスト格納部105の各格納部とを有している(情報検索装置30から送信された検索結果を表示する機能については図に示していない)。
【0032】
文字情報収集部11は、ディスプレイ50から画面情報を収集して画面情報格納部101に格納し、収集した画面情報から画面上の文字情報と画面の属性情報(表示画面の重なりの順序や表示している範囲など)とを取得して文字/属性情報格納部106に格納する。
抽出範囲設定部12は、文字情報に検索者が入力した検索文字列に一致する文字列がある場合は、その文字列を基準として単語抽出範囲を設定(実施形態その1と同様である)し、一致する文字列がない場合には画面の属性情報をもとに単語抽出範囲を設定する。
【0033】
単語抽出部13と検索指示部14は実施形態その1と同様で、それぞれ設定された単語抽出範囲からキーワード候補の単語を抽出しストップワード・リスト格納部105の単語を棄却してキーワード候補を求めること、キーワード候補の単語と検索文字列とを検索のためのキーワードとして情報検索装置30に検索指示する、ことを行う。
【0034】
画面情報格納部101とストップワード・リスト格納部105は、実施形態その1と同一のものである。
文字/属性情報格納部106は、画面情報から文字情報と属性情報とを取得し、それらの情報を格納したものである。例えば、情報検索端末10に図7のように3つのウインドウが表示されているときの文字情報と属性情報は、図8に示すように格納される。ファイル1は図7の左に表示されているウインドウから得られた情報のファイルであって、属性情報のファイル種類はTex(テフ)であり、画面順序は上部から2番目、表示範囲は34行から59行を表示していることを示すものである。文字情報はウインドウから隠れた文字も含めたファイル全体の文字情報である。以下、ファイル2、ファイル3についても同様である。
【0035】
次に、実施形態その2のフローを図9により説明する。検索者から入力された検索文字列を受け取り、続いて、情報検索端末10のディスプレイ50上に表示されている画面の情報を収集し、収集した情報を画面情報格納部101に格納する。一旦格納された情報(画面情報)から、ウインドウ単位に文字情報と属性情報を取得し、文字/属性情報格納部106に格納する。以上の処理は、図6(b)の文字情報収集部11で行われる。(S21〜S23)。
【0036】
次に、文字/属性情報格納部106の各ファイル毎の文字情報を参照して、検索者が入力した検索文字列に一致する文字列が存在するかどうか、を調べる。文字列が存在する場合は、実施形態その1と同様にその位置を基準として所定の文字数を単語抽出範囲として設定する。検索文字列に一致する文字列が存在しないファイルに対しては、属性情報を参照して、例えば画面順序が「1」のもの(即ち、最上部に表示しているウインドウ)は、ファイル全体の文字情報を単語抽出範囲とし、画面順序が「2」以下のものは、属性情報の表示範囲に示される部分を単語抽出範囲とする。以上の処理は図6(b)の抽出範囲設定部12で行なわれる。(S24〜S26)。
【0037】
以降のフローは、ステップ31で検索者にキーワード候補の単語を提示し、選択させるようにしているが、他は実施形態その1と同一である。この処理は、図6(b)の単語抽出部13および検索指示部14で行われる。(S27〜S34)。
本フローのステップ30では、単語の出現度数をカウントして、所定値以上の出現度数の単語をキーワード候補としているが、画面順位と表示範囲の属性情報に基づいて出現度数に重みを付けを行うようにしてもよい。このようにすれば、例えば画面順位に重要度の意味を持たせることができる。
【0038】
(付記1) 情報検索装置にキーワードを含む検索情報を与えて検索指示を行う情報検索端末であって、
前記情報検索端末に付属する機器から、前記情報検索端末の周辺の情報を収集し、収集した情報から文字情報を取得する文字情報収集手段と、
前記文字情報の中から検索者によって入力された検索文字列に関連する単語を抽出し、抽出した単語をキーワード候補とするキーワード候補抽出手段と、
キーワード候補の単語と前記検索文字列とを検索用のキーワードとして前記情報検索装置に検索指示する検索指示手段と
を備えることを特徴とする情報検索端末。
【0039】
(付記2) 前記文字情報収集手段は、前記情報検索端末に付属する機器から周辺の画面情報、音声情報および画像情報を収集し、収集した前記画面情報、前記音声情報および前記画像情報から文字情報を取得する
ことを特徴とする付記1記載の情報検索端末。
(付記3) 前記キーワード候補抽出手段は、前記文字情報の中から検索者によって入力された検索文字列に一致する文字列の位置を検出し、前記位置を基準に単語を抽出する範囲を所定値に従って設定する抽出範囲設定手段と、前記抽出範囲に出現する単語の出現度数をカウントして、前記出現度数が所定の値以上であった単語をキーワード候補とする単語抽出手段とを有する
ことを特徴とする付記1または付記2記載の情報検索端末。
(付記4) 前記文字情報収集手段は、前記情報検索端末の画面情報を収集し、収集した画面情報から文字情報と所定の属性情報とを抽出し、
前記キーワード候補抽出手段は、抽出した文字情報に検索者から入力された検索文字列に一致する文字列があるときは、前記文字列の位置を基準に単語を抽出する範囲を所定値に従って設定し、前記検索文字列に一致する文字列がないときは前記属性情報によって単語を抽出する範囲を定める抽出範囲設定手段と、前記抽出範囲の文字情報に対して形態素解析を行って解析結果から名詞の単語を取り出し、取り出した単語について出現度数をカウントして、前記出現度数が所定の値以上であった単語をキーワード候補とする単語抽出手段とを有する
ことを特徴とする付記1記載の情報検索端末。
【0040】
(付記5) 情報検索装置にキーワードを含む検索情報を与えて検索指示を行う情報検索端末のキーワード生成方法であって、
前記情報検索端末に付属する機器から、前記情報検索端末の周辺の情報を収集し、収集した情報から文字情報を取得する文字情報収集手順と、
前記文字情報の中から検索者によって入力された検索文字列に関連する単語を抽出し、抽出した単語をキーワード候補とするキーワード候補抽出手順と、
キーワード候補の単語と前記検索文字列とを検索用のキーワードとして前記情報検索装置に検索指示する検索指示手順と
を有することを特徴とするキーワード生成方法。
【0041】
【発明の効果】
本願発明によれば、検索者の周りの情報といった動的リソースを利用することによって、検索者の検索意図を繁栄したキーワードの提示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】情報検索端末の実施形態その1である。
【図3】実施形態その1の画面例である。
【図4】実施形態その1の単語抽出例である
【図5】実施形態その1のフロー例である。
【図6】情報検索端末の実施形態その2である。
【図7】実施形態その2の画面例である。
【図8】文字/属性情報記憶部のデータ例である。
【図9】実施形態その2のフロー例である。
【符号の説明】
1:文字情報収集手段
2:キーワード候補抽出手段
3:検索指示手段
10:情報検索端末
11:文字情報収集部
12:抽出範囲設定部
13:単語抽出部
14:検索指示部
20:ネットワーク
30:情報検索装置
40:文書DB
50:ディスプレイ
60:カメラ
70:マイクロフォン
80:キーボード
101:画面情報格納部
102:画像情報格納部
103:音声情報格納部
104:文字情報格納部
105:ストップワード・リスト格納部
106:文字/属性情報格納部

Claims (2)

  1. 情報検索装置に検索文字列を与えて検索指示を行う情報検索端末であって、
    検索文字列を受け取る検索文字列取得手段と、
    前記情報検索端末に付属するディスプレイの表示画面上の文字情報と、該ディスプレイの表示画面の重なり順序と表示範囲を表す属性情報とを取得し、該文字情報と該属性情報とを文字情報格納部に格納する文字情報収集手段と、
    前記文字情報格納部に格納した文字情報から前記検索文字列を見出し、見出した該検索文字列の位置から所定文字数の文字情報を単語抽出範囲とし、該文字情報から該検索文字列を見出せなかった場合は、前記属性情報の重なり順序が最上部の表示画面に対しては該表示画面のファイル全体の文字情報を単語抽出範囲とし、前記属性情報の重なり順序が最上部でない表示画面に対しては前記表示範囲に示される文字情報を単語抽出範囲として定める抽出範囲設定手段と、
    前記単語抽出範囲の文字情報を対象として形態素解析を行い、前記検索文字列と異なる単語を取り出してキーワード候補とする単語抽出手段と、
    前記検索文字列と前記キーワード候補とを、検索のキーワードとして前記情報検索装置に検索指示を行う検索指示手段と
    を備えることを特徴とする情報検索端末。
  2. 前記単語抽出手段は、前記取り出した単語の中で同一の単語の出現度数が所定の値以上である単語をキーワード候補とする
    ことを特徴とする請求項1記載の情報検索端末。
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