JP4226675B2 - クレイズを有する視野選択性フィルム及びその製造方法 - Google Patents

クレイズを有する視野選択性フィルム及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、規則的な方向性を有するクレイズを利用した、特定の範囲方向には光を通すが、他の方向には光を通さない性質を有する視野選択性フィルム及びその製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、視野選択性を有するフィルムまたはシートとしては、特定方向の光線を散乱させ視野選択性を得るタイプのものと、特定の方向の光線を遮光して視野選択性を得るタイプのものが知られている。
【0003】
近年、フィルム中に規則的に形成された多数のクレイズを利用した視野選択性シートが開発されており、特開平6−82607号、特開平7−146403号、特開平7−241917号各公報等に開示されている。
【0004】
これらの公報においては、分子配向をもつ透明性の高分子樹脂フィルムをブレード等を用いて分子配向方向とブレードの刃が平行になるようにして折り曲げ、この状態で張力をかけながら分子配向方向に対して垂直方向にフィルムを引き取って分子配向方向と略平行に連続的に縞状のクレイズをフィルムに発生させることにより製造される視野選択性フィルムが開示されている。これらの視野選択性フィルムは、上記のようにして形成された規則的な方向性を有する多数のクレイズ自体による光の散乱、またはクレイズ内に導入された光吸収性物質による遮光により視野選択性を示す。
【0005】
しかし、上記のように分子配向方向に垂直にフィルムを引き取る場合、長尺のフィルムを連続的に処理するためには幅方向に分子配向した特殊なフィルムが必要となり、製造上困難であり、不利である。
【0006】
また上記したように、例えば特開平6−82607号はクレイズ中に着色剤を導入し得ること、特開平7−146403号はクレイズ中に光吸収物質を導入してクレイズの遮光性を改良することを記載しており、これにより光吸収性物質、光散乱性物質等を充填していないものよりも遮光性、散乱性とも改善された視野選択性フィルムが得られる。しかし、上記のようなブレードにフィルムをあてて形成されるクレイズは、上記のような製造上の困難性から引き取り方向に垂直な方向に分子配向していないフィルムを使用した場合、クレイズが発生しないかまたはその幅(各クレイズの割れ目の壁面間の間隔)が小さくなってしまい、十分に光吸収性物質等を充填できないものであった。従って得られる視野選択性にも限界があり、さらに高い視野選択性を有するフィルムが求められていた。
【0007】
また、上記のような従来方法によりフィルムをブレードに当てて引き取ることによりクレイズを形成すると、フィルムにブレードによる擦り傷が形成されたり、フィルムが帯電してしまうという問題があった。さらに連続した生産によりブレードが摩耗してクレイズ形状が異なりやすく、ブレード交換自体もコストがかかるという問題も生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものであり、分子配向したフィルムを用いず、またブレードにフィルムをあてて引き取るという従来の方法を使用することなく、高い視野選択性を有する視野選択性フィルムを安定して精度よく形成する方法、及びそれにより形成された視野選択性フィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、樹脂製のフィルムを一方向に沿って引き伸ばすと、配向フィルムではないフィルムでも視野選択性シートに使用できるような規則的な方向性を有するクレイズが形成され得ることを見出した。さらにそのようにフィルムを引き伸ばしてクレイズを形成する際に、それに使用される引き伸ばしの伸び率ではクレイズが形成されず、破断を起こしたりしないような材料を前記クレイズを形成するフィルムに積層しておけば、引き伸ばす割合を適当に選択することにより、従来のようにフィルムをブレードにあてて引き取ることによっては形成できないような、フィルムの厚みを貫通するようなクレイズをフィルムの破断等を起こさずにフィルムに形成し得ることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
【0010】
従って本発明は、引き伸ばすことによりクレイズを発生する光透過性の視野選択性層用の材料からなる少なくとも一つの層と、引き伸ばし可能な光透過性の基材層用の材料からなる少なくとも一つの層とを含む積層体フィルムを、前記視野選択性層用の材料の層にはその厚み方向に貫通するクレイズが形成されるが、基材層用の材料の層はクレイズを発生せず、光透過性を実質的に失わず、かつ破断しないような伸び率で一方向に沿って引き伸ばすことにより、前記視野選択性層用の材料の層にその厚み方向に貫通する規則的な方向性の多数のクレイズを形成することからなる視野選択性フィルムの製造方法を提供するものである。
【0011】
さらに本発明の別の形態として、上記本発明の視野選択性フィルムの製造方法により製造された視野選択性フィルムが提供される。この本発明の視野選択性フィルムは、少なくとも一つの視野選択性層と少なくとも一つの基材層とを積層してなり、前記視野選択性層がその厚み方向に貫通する規則的な方向性の多数のクレイズを有することを特徴とする。この本発明の視野選択性フィルムにおいては、クレイズを所望の十分な幅と深さのものとすることができるので、着色物質等も十分に充填することができ、高い視野選択性を有するフィルムが得られる。
【0012】
上記本発明の視野選択性フィルムの好ましい態様においては、クレイズは視野選択性層の厚み方向についてほぼ一定の幅を有することを特徴とする。
【0013】
上記本発明の視野選択性フィルムのまた別の好ましい態様においては、クレイズは光吸収性物質または光散乱性物質を含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の視野選択性フィルムの及びその製造方法について詳細に説明する。
【0015】
本発明は、一定の方向から入射する光は透過するが、別の方向から入射する光は透過できないフィルムであって、従ってそのフィルムを通しては、一定の方向からはその後ろにある物体等を視認することができるが、別の方向からは視認できないという特性(視野選択性)を有するフィルム及びその製造方法である。尚、本発明にいう視野選択性は、一定の方向から入射する光は透過するが、別の方向から入射する特定の波長の光は透過できないような性質も含む。即ち、一定の方向から見ると実質的に無色透明であるが、別の方向から見ると透明であるが特定の色に着色して見えるような特性も視野選択性に含まれるものである。
【0016】
本発明の方法により製造される視野選択性フィルムの機能について図1に示した概略図により説明する。図1において断面で示された視野選択性フィルム1は少なくとも一つの視野選択性層2と少なくとも一つの基材層3とからなり、視野選択性層中に任意に光吸収性物質または光散乱性物質を含む多数のクレイズ4を有している。従って、視野選択フィルム1の背後にある物体5は観察者6の方向からは視認できるが、観察者7の方向からはクレイズに遮られて視認できず、このフィルムを通しては、一定の方向からはその後ろにある物体等を視認することができるが、別の方向からは視認できないという視野選択性を有する。
【0017】
本発明の方法により製造される視野選択性フィルムは、光吸収性物質または光散乱性物質を含む規則的な方向性のクレイズを有する光透過性のプラスチックからなる視野選択性層を含む。
【0018】
本発明にいう「クレイズ」とは、プラスチックフィルムに形成される略直線上のひび、あるいは割れ目のことをいう。尚、一般にはプラスチックフィルムに形成されるひびあるいは割れ目の壁面間に樹脂フィブリルが残存しているものを「クレイズ」といい、さらにそれが広げられ樹脂フィブリルが残存していないものを「クラック」という場合があるが、本発明にいうクレイズはそれらのいずれをも含む。
【0019】
また「規則的な方向性」とは、上記のクレイズが一定の方向に略平行に縞状に形成されており、また各クレイズはその深さ方向においても略平行であることを示す。
【0020】
本発明の視野選択性フィルムのクレイズは視野選択性層の厚み全体を貫通するものであり、即ち同一のクレイズが視野選択性層の両表面に達しているものである。さらに本発明の視野選択性フィルムのクレイズは視野選択性層の厚み方向にほぼ同一の幅(クレイズの割れ目の両方の壁の間の距離をいう)を有するものとし得る。後に説明するように本発明の視野選択性フィルムは視野選択性層及び基材層となる複数の層からなる積層体を引き伸ばして製造されるが、引き伸ばし時には視野選択性層の両表面において伸び率は実質的に変わらず、視野選択性層となる層の厚さ方向にほぼ一定の幅でクレイズを形成し得る。ここでほぼ一定の幅とは、特定のクレイズについて最小の幅を基準として最大の幅がそれより約50%、好ましくは約30%以上大きくないことをいうものとする。本発明の視野選択性フィルムのクレイズは、通常は基材層に積層された側の幅がより小さくなる。
【0021】
クレイズの幅は特に制限されるものではなく、視野選択性層及び基材層の材料を適当に選択し、製造時のフィルムを引き伸ばす割合を調節することにより自由に選択することができるが、好ましい視野選択性を得るという観点から通常は0.1〜30μm、より好ましくは0.3〜10μm程度である。
【0022】
尚、クレイズはそれが形成された視野選択性層の表面においてその深さの数%程度までの範囲で視野選択性層の材料の欠け等のために変形を起こすことがあるが、このような視野選択性層表面におけるクレイズのわずかな変形は視野選択性及び光線透過率に実質的に影響を与えるものではなく、上記のようにクレイズの幅を考慮する場合においては無視するものとする。
【0023】
クレイズの長さは視野選択性に特に影響を及ぼさず、限定されないが、通常は数μmから数十mmである。視野選択性層の表面におけるクレイズの密度(視野選択性層の表面におけるクレイズの部分の占める面積の割合)も特に制限されないが、良好な視野選択性を得るという観点から、一般にはクレイズの面積がフィルム全体に対して50%程度以下、好ましくは30%以下である。
【0024】
本発明の視野選択性シートのクレイズには光吸収性物質(着色物質)、光散乱性物質等を付与してクレイズの光散乱性、吸収性等を向上させ、より高い視野選択性を得ることができる。
【0025】
上記光吸収性物質としては各種染料、顔料等を使用することができ、その色は特に限定されず、染料、顔料等の種類も特に制限されることはない。好ましい物質としては、カーボンブラック、アニリンブラック、鉄黒、モリブデン赤、青化ブルー等の顔料、各種染料が挙げられる。
【0026】
また光散乱性物質としては酸化亜鉛、二酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ等の顔料、アルミ粉等の金属粉等が挙げられる。
【0027】
本発明の視野選択性フィルムのクレイズは視野選択性層を貫通しているので、視野選択性層の厚みの深さにわたって光散乱性が得られ、また光吸収性物質等を適用した場合には視野選択性層の厚みの深さまで該光吸収性物質等を充填、浸透、染着等させることができ、視野選択性層の厚みの深さにわたって光吸収性が得られるので、高い視野選択性が得られる。さらに、本発明の視野選択性フィルムのクレイズは、好ましくはその厚み方向にほぼ同一の幅を有するものとすることができるので、従来の視野選択性フィルムと比較して、より小さい視野選択性層表面におけるクレイズの密度で十分な視野選択性を得ることができ、有利である。即ち、従来の方法により形成された視野選択性フィルムにおいては、光散乱性あるいは光吸収性を有するクレイズをより深く形成しようとすると、視野選択性層表面における開口の大きさ、即ちクレイズの幅を広げる必要があったので、視野選択性層表面におけるクレイズの密度が大きくなり、フィルムにより散乱あるいは吸収することを意図しない正面からの光線の透過率も低下するという問題があった。これに対し、本発明の視野選択性フィルムにおいては、クレイズをその厚み方向にほぼ同一の幅を有するものとすることができ、これにより視野選択性層表面におけるクレイズの幅を広げることなくより深く光散乱性あるいは光吸収性を有するクレイズを形成することができるので、良好な視野選択性と良好な正面からの光線の透過率(平行光線透過率)とを両立させることができる。
【0028】
クレイズは、完全に可視光を遮るものではなく、特定の波長の光のみを遮るものとすることもできる。このようなクレイズは透明であるが特定の色に着色したものであり、そのようなクレイズを有するフィルムによれば、一定の方向からはその後ろにある物体等を視認することができるが、別の方向からはクレイズと同じ色の物体等を視認できないという視野選択性が得られる。
【0029】
本発明の視野選択性フィルムの視野選択性層の厚さは特に限定されるものではないが、クレイズを形成するときの作業性等に影響を及ぼし、またクレイズ形状に影響を及ぼすので、その厚みを貫通するように形成されるクレイズにより視野選択性を得るという観点からは、一般には100μm以下であり、好ましくは5μm〜40μm程度の厚さとする。
【0030】
尚、本発明にいう「光透過性のフィルム」とは、フィルムがそれを通してその背後にある物品等を肉眼により視認できる程度の光の透過性を有するプラスチックフィルムを意味する。
【0031】
また、本発明の視野選択性フィルムは少なくとも一つの基材層を含む。視野選択性層の視野選択性を阻害しないように基材層も光透過性のプラスチックフィルムからなるものとする。基材層の厚さは特に限定されないが、一般には6μm〜2000μm、好ましくは20μm〜300μm程度である。
【0032】
本発明の視野選択性フィルムの視野選択性層に使用される光透過性のプラスチックフィルムは、一方向に引き伸ばすことにより規則的な方向性のクレイズを形成することができ、クレイズ以外の部分は光透過性を維持するものであれば特に限定されるものではなく、結晶性あるいは非晶性の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等を使用することができる。このような材料のフィルムを引き伸ばしたときにクレイズが発生し始める伸び率は一般には30%以下、好ましくは10%以下である。
【0033】
上記のような本発明の視野選択性フィルムの視野選択性層に使用される材料の具体例としては、熱可塑性の結晶性樹脂としてポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリアミド、ニトロセルロース等が挙げられ、熱可塑性の非晶性樹脂としてはポリスチレン、スチレンアクリロニトリル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、スチレンブタジエン等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート等が挙げられ、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル・エポキシ樹脂、ポリオール・イソシアネートウレタン系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等が挙げられ、紫外線硬化樹脂としては、アクリルアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート系が挙げられる。これらの材料は単独であるいは二種以上の混合物として使用することができる。特に好ましい材料はポリスチレン及びスチレン/アクリロニトリルコポリマーである。
【0034】
上記のような材料から形成される視野選択性層用のフィルムとしては、延伸されたものを使用することもできるが、本発明は無延伸のフィルムでも本発明の方法により視野選択性フィルムに好適なクレイズを形成し得ることを見出したことに基づくものであり、本発明の利点を最大限に生かし、前記のような延伸フィルムを使用する場合の問題を回避するという観点から、無延伸のフィルムを用いることが好ましい。
【0035】
視野選択性層とするためにクレイズを発生させるプラスチックフィルムは、クレイズを発生させる工程における材料の温度(一般的には工程の雰囲気温度)によりクレイズが発生したりしなかったりし得、また樹脂の種類、分子量等によりクレイズが発生する温度が異なり得る。
【0036】
例えば、常温でクレイズを生じる樹脂材料を選択した場合は、常温で製造ができるため、生産性の点からは極めて有利である。しかし、このような樹脂を用いて得られた視野選択性フィルムは折り曲げることにより新たにクレイズを生じてしまうので、クレイズを形成した後に折れ曲がらないような適度な硬さを有する基材に積層するか、必要とされる場所に装着してしまう必要がある。
【0037】
逆に例えば0℃以下のような低温でのみクレイズを生じる樹脂材料を選択した場合は、クレイズを生じさせるときに低温の環境を必要とすることから生産性の点では不利である。しかし、このような材料から製造された視野選択性フィルムは常温では折り曲げても新たなクレイズは生じないので安定した視野選択性が得られる。
【0038】
クレイズの発生形状をコントロールするために上記材料中に可塑剤や顔料等を添加したり、有機溶剤を残留溶剤として残しておくことが有効である場合もある。また透明性、帯電防止性等の改良のため、顔料、帯電防止剤、接着性改良剤、塗布性改良剤等の添加剤を任意に含有させてもよい。
【0039】
基材層に使用される材料としては、上記のような視野選択性層の材料の層を引き伸ばしてクレイズを形成する際の伸び率において、クレイズを形成せず、光透過性を維持し(ネッキング、白化等を起こさない)、破断等を起こさないものであれば特に制限なく使用できる。このような基材層の材料は、一般には5%以上、好ましくは30%以上の伸び率で上記のような性質を維持するものとする。そのような材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、エチレンビニルアセテート共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン、ポリウレタン、スチレンブタジエン共重合体等の少なくとも1種以上からなるものが挙げられる。
【0040】
本発明の視野選択性フィルムは少なくとも一つの視野選択性層と少なくとも一つの基材層を含むが、これに限定されるものではなく、二以上の各層を含んでもよい。
【0041】
視野選択性層と基材層との積層体は、例えば、ポリエステルフィルム等の引き伸ばし可能な光透過性の基材層用フィルムに、コーティングまたは溶融押し出し製膜によりクレイズ形成可能な光透過性の高分子層を視野選択性層となる層として積層することにより得ることができ、あるいは視野選択性層となる層、及び基材層となる層を共押し出しして製膜することによっても得ることができる。
【0042】
コーティング法では、例えば、前述のような視野選択性層用の光透過性の高分子材料を適当な溶剤に溶かして塗工液とし、これをポリエステルフィルム等の基材層となる光透過性フィルム上にワイヤーバー等を用いてコーティングし、乾燥させて塗膜を形成することにより上記積層体を得ることができる。
【0043】
熱溶融押し出しの場合は、例えば、視野選択性層となる光透過性の高分子層を基材層となるポリエステルフィルム等の光透過性フィルム上に公知の方法により熱溶融押し出しして形成することができる。
【0044】
共押し出しを用いる場合は、基材層の材料とするポリオレフィン等の光透過性の高分子材料と前述のような視野選択性層の材料とする光透過性の高分子材料とをTダイから共押し出しし、形成されるフィルムが分子配向しない程度に押し出されたフィルムを引き取ることにより積層シートを作製する。3層以上の共押し出し積層シートも同様に得ることができる。
【0045】
上記のように形成されたフィルムにフィルムの面方向に平行な一方向に沿って張力をかけて、視野選択性層となる光透過性高分子層のみにクレイズが形成されるような伸び率で基材層及び視野選択性層となる光透過性の高分子層を同時に引き伸ばす。これにより視野選択性層となる光透過性の高分子層に引き伸ばし方向に応力がかかり、引き伸ばし方向と垂直な方向に沿ったひびとして規則的な方向性を有する多数のクレイズが形成される。引き伸ばしは、例えば異なる速度のニップロールの間等で連続的に行うことができ、これによりフィルム全体に連続的に規則的な方向性の多数のクレイズを形成することができる。但し本発明の視野選択性フィルムの製造方法はこれに限定されるものではない。
【0046】
フィルムを引き伸ばす割合は、上記のように選択した各材料を使用した場合に視野選択性層にのみクレイズが形成されるようなものであれば特に限定されないが、例えば、各層に上記したようなクレイズが発生する伸び率の材料を使用した場合、一般的には1〜100%程度であり、より好ましくは5〜50%程度である。
【0047】
前述の通り、本発明の視野選択性シートのクレイズには光吸収性物質(着色物質)、光散乱性物質等を付与してクレイズの光吸収性、光散乱性等を向上させ、より高い視野選択性を得ることができる。
【0048】
例えばクレイズに光吸収性物質を付与するためには、前述のフィルムにあらかじめ規則的なクレイズを形成してから該フィルムを染料、顔料等の着色物質の溶液、分散液(着色液)に浸漬する、あるいはそれらをフィルムに塗布等することにより適用して染料等をクレイズ中に充填、浸透、染着等させることもできるが、クレイズを形成するためにフィルムを引き伸ばした後、引き伸ばしたままでクレイズが形成されたフィルム表面に着色液を浸漬、塗布等により適用することが好ましい。引き伸ばしたままで着色液を適用することにより、引き伸ばしのための張力を解放した後に着色液を適用するよりも多くの着色物質をクレイズに導入することができ、従ってより遮光性の優れたクレイズを形成することができ、得られる視野選択性フィルムの視野選択性はより優れたものとなる。またフィルムの引き伸ばしの工程を着色液中で行ったり、あるいは着色液を塗布した状態で引き伸ばしたりすることもできる。さらに、視野選択性層用の材料の層に有機溶媒を残留溶媒として残しておくこと、あるいは視野選択性層用の材料の層を適度に吸湿させておくことが、光吸収性物質、光散乱性物質の導入に有効である場合もある。
【0049】
着色工程の後にフィルム表面に残る着色汚れは、例えば着色液を形成するのに使用した溶剤で拭き取ることにより容易に除去できる。視野選択性層に熱可塑性樹脂を用いた場合は、表面汚れを拭き取る以前に加熱し、クレイズの余分な空間を消滅させてから拭き取ることも有効である。
【0050】
上記の着色液としては、通常、前記の光吸収性物質を水、有機溶剤に溶解もしくは分散させたものを用いるが、さらに樹脂を加えて使用してもよい。光散乱性物質についても同様に用いることができる。
【0051】
クレイズによる視野選択性、即ち光の正面透過率(フィルム面に垂直な方向についての透過率)、視野角(可視角度)等は形成されたクレイズの幅、深さ(視野選択性層の厚さ)、クレイズ間の間隔、クレイズ内に導入された着色物質の種類、量等により変化し得る。例えばクレイズの幅が大きくなるほど、またクレイズ間の間隔(隣接するクレイズ間の距離)が小さくなるほど正面透過率は低下し、クレイズ間の間隔が小さくなるほど、またクレイズの深さが大きくなるほど視野角は狭くなる。
【0052】
所望の視野選択性が得られるように、クレイズの深さ、角度、間隔(クレイズの密度)、着色物質導入量等を調節するためには、フィルムの樹脂の種類、厚さ、フィルム引き伸ばしの割合(引き伸ばしの張力)、工程温度等を適当に調整することができる。
【0053】
また前記したような、完全に可視光を遮るものではなく、特定の波長の光のみを遮るようなクレイズは、上記のような着色物質の種類、その溶液や分散液(着色液)の濃度を適当に選択し、及び/またはクレイズの寸法等を上記のように適当に調整することにより得ることができる
このようにして得られた視野選択性フィルムは表面保護等のために保護層を塗布したり、保護フィルムをラミネートすることもできる。
【0054】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいてさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。
【0055】
[I]クレイズの形成方法
本発明の方法であるア)と、従来技術方法であるイ)の2種の方法でクレイズを形成した。
【0056】
ア)フィルムを引き伸ばしてクレイズを発生させる方法
引っ張り試験機(テンシロンHTM−100:東洋ボールドウイン社)の可動部、固定部両チャックに試験サンプルを装着し、この状態で可動部を降下させることにより、試験サンプルを引き伸ばしてクレイズを発生させる。チャック間隔は10cmに設定し、引き伸ばし速度を50mm/分、サンプル幅を2cmとした。
【0057】
イ)折り曲げることによりクレイズを発生させる方法
ブレード部分でフィルムに一定の折れ角θが生じるようにして所定の張力、速度でフィルムを引き取ることにより、ブレード部分で連続的にクレイズを発生させる。ここでは、折れ角θを60゜、張力を0.68kgf/mm2、引き取り速度を30mm/分とした。
【0058】
[II]クレイズの着色方法
本発明による引き伸ばし法でクレイズを形成したサンプルには下記ウ)の方法で、従来の折り曲げ法によりクレイズ形成するサンプルには下記エ)の方法でクレイズを着色した。
【0059】
ウ)クレイズを形成した後に着色する方法
クレイズを形成した後、刷毛でクレイズが形成された表面になるべく均一になるように着色液を塗布し、所定の時間、温度で放置乾燥した後、表面の余分な着色液を拭き取る。
【0060】
エ)クレイズ形成前にサンプルに着色液を塗布する方法
フィルムがブレードを通過するより手前で、なるべく均一になるようにクレイズが形成される表面に着色液を塗布し、この状態でフィルムを引き取ることによりクレイズ形成とクレイズ部の着色を同時に行う。さらにその後表層の余分な着色液を拭き取る。
【0061】
[III]評価方法
ヘーズ計の光源と受光部の間の光路中にサンプルを設置し、サンプルのフィルム面に垂直な方向に対して光路がなす角度(入射角度)が−60度から60度まで15度ごと変化するようにサンプルの設置角度を変え、各入射角度での全光線透過率(全入射光に対する、サンプルを通過した全透過光の割合)、もしくは平行光線透過率(全入射光に対する、サンプルを通過した後も入射光と平行に進む透過光の割合、全光線透過率=平行光線透過率+拡散透過率)を測定した。クレイズ部に着色剤を有していないサンプルは、光の散乱のみで視野選択性を得ているため平行光線透過率でその性能を評価し、クレイズ部に着色剤を有しているサンプルは全光線透過率でその性能を評価した。
【0062】
ここでサンプルを傾けて測定する都合上、サンプルと受光部の光取り入れ窓との間に隙間が生じるため、全光線透過率の測定においてサンプルを通過しても大きく散乱してしまった光は光取り入れ窓に入らず透過光として認識されないという問題が生じるが、割合としては少ないので無視できる。
【0063】
[実施例1]
アクリロニトリル・スチレン樹脂(セビアンN020:ダイセル化学工業社)をメチルエチルケトン及びトルエンの混合溶媒に溶解し、ワイヤーバーにより厚さ50μmの透明ポリエステルフィルム上に塗布した後、加熱乾燥することにより、塗膜厚20μmのアクリロニトリル・スチレン樹脂層を前記ポリエステルフィルム上に有する積層フィルムサンプルを得た。
【0064】
このサンプルを前述した方法ア)に従い10%引き伸ばすことによりアクリロニトリル・スチレン樹脂層にクレイズを形成し、視野選択性フィルムを得た。
【0065】
[比較例1]
実施例1と同様に積層フィルムサンプルを得た後、前述した方法イ)に従いフィルムを引き取ることにより、連続的にクレイズが形成された視界選択性フィルムを得た。
【0066】
実施例1および比較例1で作成された視野選択性フィルムについて、各々の入射角度での平行光線透過率の測定結果を下表に記す。測定は前述記載した方法に従った。
【0067】
【表1】
Figure 0004226675
表中の数値は、入射角度についてはフィルム法線に対する入射光角度(°)、その他は平行光線透過率(%)である。
【0068】
表の結果から明らかなように、本発明による実施例1のものは、比較例1と比べ、入射角度が大きくなるにつれて平行光線透過率はより大きく低下し、より良好な視野選択性を有していた。
【0069】
[実施例2]
実施例1と同様にして積層フィルムのサンプルを得た後、前述した方法ア)に従いフィルムを20%引き伸ばし、次に前述した着色方法ウ)に従いこの引き伸ばした状態でクレイズが形成している塗膜表面に下記黒色着色液1を刷毛で塗布し、さらにそれを100℃オーブン中で5分放置して乾燥させた。最後に表面の染料を水を含ませたウエスで拭き取ることによりクレイズ部分が黒色に着色した視野選択性フィルムを得た。
【0070】
〈黒色着色液1組成〉
・黒色染料 10重量部
(WATER BLACK 42B、中央合成化学社)
・エタノール 90重量部
【0071】
[比較例2]
前述の着色方法エ)に従い、フィルムがブレードを通過する手前で黒色着色液1を塗布するようにした以外は比較例1と同様の操作を行い、黒色に着色したクレイズを連続して形成した。その後乾燥後表面の染料を水を含ませたウエスで拭き取り、クレイズ部分が黒色に着色した視野選択性フィルムを得た。
【0072】
実施例2および比較例2で作製した視野選択性フィルムについての、各種の入射角度での全光線透過率の測定結果を下表に記す。測定は前述記載した方法に従って行った。
【0073】
【表2】
Figure 0004226675
表中の数値は、入射角度についてはフィルム法線に対する入射光角度(°)、その他は全光線透過率(%)である。
【0074】
表の結果から明らかなように、本発明方法による実施例2で製造された視野選択性フィルムは、比較例2で得られたものと比較して、入射角度が大きくなるにつれて全光線透過率がより著しく低下し、例えばPPC出力された文字原稿上に直に置いても斜めからでは文字が見えなくなるような、良好な視野選択性を有していた。
【0075】
実施例3
次のような組成の塗工液を調製した。
・アクリルポリオール樹脂 20重量部
(有効成分50%、アクリディックA−807、大日本インキ化学工業社)
・ポリイソシアネート樹脂 2.88重量部
(有効成分75%、バーノック D−750、大日本インキ化学工業社)
・メチルエチルケトン 6重量部
・トルエン 6重量部
【0076】
この塗工液をワイヤーバーにより厚さ50μmの透明ポリエステルフィルム上に塗布した後、加熱乾燥することにより、塗膜厚20μmのアクリルポリオール/ポリイソシアネート樹脂層を前記ポリエステルフィルム上に有する積層フィルムサンプルを得た。さらにこれを60℃で48時間キュアリングした。
【0077】
得られたフィルムサンプルを、上記のクレイズの形成方法ア)に従い20%引き伸ばすことによりクレイズを形成した。さらに引き伸ばした状態で下記組成の黒色着色液2を塗布し、乾燥させた後に塗膜表面の着色を水ウエスで拭き取ることにより、クレイズ部分が黒色に着色した視野選択性フィルムを得た。
【0078】
〈黒色着色液2組成〉
・カーボンブラック 8重量部
(MA600、三菱化学社)
・ポリビニルアルコール樹脂 2重量部
(ゴーセノールGL−05、日本合成化学工業社)
・水 45重量部
・エタノール 45重量部
【0079】
得られた視野選択フィルムは入射角度が大きくなるにつれて全光線透過率の低下が著しく、良好な視野選択性を有していた。
【0080】
[実施例4]
黒色着色液2の代わりに下記の顔料分散液を用いた以外は実施例3と同様に操作し、最後に塗膜表面の顔料をメチルエチルケトンを含ませたウエスで拭き取ることにより、塗膜のクレイズ部分に光散乱性物質が充填された視野選択性フィルムを得た。
【0081】
〈顔料分散液組成〉
・酸化亜鉛 20重量部
(FINEX−25、堺化学工業社)
・アクリル樹脂 9重量部
(有効成分45%、アクリディックA−165、大日本インキ化学工業社)
・メチルエチルケトン 10重量部
・トルエン 30重量部
【0082】
得られた視野選択性フィルムは透過性および散乱性に明確な角度依存性が有り、斜めから見た場合の透過性が落ち、さらに散乱性を増すという良好な視野選択効果を示した。
【0083】
【発明の効果】
本発明の視野選択性フィルムは、視野選択性層の厚み全体を貫通する、方向性をもった多数のクレイズを有するので、従来のクレイズを使用した視野選択性フィルムより著しく優れた視野選択性を有する。
【0084】
また、本発明の方法では、分子配向したフィルムを用いないので製造上有利であり、またブレードにフィルムをあてて引き取るという従来の工程を使用しないのでフィルムに傷を発生させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の視野選択性フィルムの機能を説明する図である。
【符号の説明】
1...視野選択性フィルム
2...視野選択性層
3...基材層
4...クレイズ
5...物体
6...観察者
7...観察者

Claims (9)

  1. 少なくとも一つの視野選択性層と少なくとも一つの基材層とを積層してなり、前記視野選択性層がその厚み方向に貫通する規則的な方向性の多数のクレイズを有する視野選択性フィルムであって、
    前記視野選択性層は、任意の一方向に引き伸ばすことにより引き伸ばし方向と直交する方向にクレイズを発生する光透過性の材料からなり、
    前記基材層は、前記視野選択性層にクレイズを発生させる引き伸ばし力で引き伸ばしたときに30%以上の伸び率で引き伸ばすことが可能でありかつその際クレイズを発生しない材料からなり、
    前記視野選択性層のクレイズは、少なくとも前記基材と視野選択性層を構成する材料とを積層した積層フィルムを前記引き伸ばし力で前記一方向に引き伸ばすことにより形成されたものであることを特徴とする視野選択性フィルム。
  2. クレイズが視野選択性層の厚み方向についてほぼ一定の幅を有することを特徴とする請求項1に記載の視野選択性フィルム。
  3. クレイズが光吸収性物質または光散乱性物質を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の視野選択性フィルム。
  4. 引き伸ばすことによりクレイズを発生する光透過性の視野選択性層用の材料からなる少なくとも一つの層と、引き伸ばし可能な光透過性の基材層用の材料からなる少なくとも一つの層とを含む積層体フィルムを、前記視野選択性層用の材料の層にはその厚み方向に貫通するクレイズが形成されるが、基材層用の材料の層はクレイズを発生せず、光透過性を実質的に失わず、かつ破断しないような伸び率で一方向に沿って引き伸ばすことにより、前記視野選択性層用の材料の層にその厚み方向に貫通する規則的な方向性の多数のクレイズを形成することからなる視野選択性フィルムの製造方法。
  5. 視野選択性層用の材料の層に、該層の一方の表面から他方の表面までほぼ同じ幅を有する規則的な方向性の多数のクレイズを形成することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 視野選択性層用の材料の層にクレイズが形成され始める伸び率が10%以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
  7. 積層体フィルムを5〜50%引き伸ばすことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 積層体フィルムを引き伸ばした状態で、積層体のクレイズ表面に光吸収性物質または光散乱性物質の溶液または分散液を適用することを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 積層体フィルムを引き伸ばすための張力を解放した後に、積層体のクレイズ表面に光吸収性物質または光散乱性物質の溶液または分散液を適用することを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の方法。
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